JP6455978B2 - 回転部品の誘導加熱装置 - Google Patents

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本発明は、例えば軸付きの樹脂製ギヤや回転部分が樹脂層で被覆されたモータ回転子等の回転部品の誘導加熱装置に関する。
従来、モータやポンプ等の回転部品に使用される部材(部品)は、計量化や小型化のために樹脂を使用する部分が多くなりつつあり、例えば軸付きギヤの場合、ギヤ部分を樹脂製として、この樹脂製ギヤを金属軸の所定位置に固着している。この固着は、ヒータ等のの適宜の加熱装置を利用して金属軸を加熱し、その加熱温度で金属軸に密着している樹脂製ギヤの嵌合孔部分を溶融させて金属軸に固着することで行っている。なお、樹脂製ギヤに関する先行技術文献としては、例えば特許文献1が公開されている。
特開平6−294459号公報
しかしながら、このような誘導加熱方法にあっては、金属軸の加熱温度で金属軸周囲に密着している樹脂製ギヤの特に嵌合孔部分を溶融させるだけであるため、樹脂製ギヤと金属軸との間には所定の固着状態(固着強度)が得られるものの、成形時等に樹脂製ギヤの内部に残留する応力を除去することは困難である。その結果、この残留内部応力により、樹脂製ギアに回転ムラが発生する等、その回転性能が低下して軸付きの樹脂製ギヤに均一な回転状態が得られ難く、特に小型計量で高精度な回転性能が要求される軸付き樹脂製ギヤにおいてその改善が望まれているのが実情である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸付き樹脂製ギヤ等の回転部品の加熱時に樹脂部内部の応力も除去できて、均一かつ高精度な回転状態等を得ることが可能な回転部品の誘導加熱装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、所定位置に樹脂部と金属体が設けられた回転部品を誘導加熱して所定の処理を行う誘導加熱装置であって、前記回転部品の外周側に配置された加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタインバータと、これらを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記加熱コイルに所定の高周波電流を供給して前記金属体を誘導加熱すると共に、 前記樹脂部の内部応力が発生し易い部位に内蔵した金属粉体もしくは金属板を誘導加熱することで、前記樹脂部を所定温度まで加熱して当該樹脂部に前記所定の処理を行うと共に前記樹脂部の内部応力を除去することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記回転部品が軸付き樹脂製ギヤで、前記誘導加熱により前記金属体としての回転軸に前記樹脂部としてのギヤ部を溶融固着することを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、前記回転部品が回転子で、前記誘導加熱により前記金属体としての回転子の外周面に塗着される前記樹脂部としての樹脂層を固化することを特徴とする。さらに、請求項4に記載の発明は、前記内部応力の除去時の高周波電流の周波数と電流値が、前記樹脂部の溶融固着時もしくは固化時の条件と異なることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記金属粉体が、前記樹脂部の内部応力が発生し易い部位に列状態で内蔵されていることを特徴とする。また、請求項6に記載の発明は、前記誘導加熱時に、そのレベルが時間と共に低下すると共にその方向が樹脂部の軸孔から直径方向となる振動が少なくとも当該樹脂部に付与されることを特徴とする
本発明のうち請求項1、5、6に記載の誘導加熱装置によれば、制御装置により、加熱コイルに所定の高周波電流を供給して金属体と樹脂部に内蔵した金属粉体や金属板とを誘導加熱することで、樹脂部を所定温度まで加熱して当該樹脂部に所定の処理を行うと共に樹脂部の内部応力を除去するため、回転部品の樹脂部の処理と略同時に樹脂部の内部応力を除去できて、回転部品に均一かつ高精度な回転状態を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、回転部品が軸付き樹脂製ギヤで、金属体としての回転軸に誘導加熱を利用して樹脂部としてのギヤ部を溶融固着するため、樹脂製のギヤ部内部の応力を除去できて、小型軽量化された軸付き樹脂製ギヤであっても、均一かつ高精度な回転状態を容易に得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、回転部品が回転子で、金属体としての回転子の外周面に塗着される樹脂部としての樹脂層を誘導加熱により固化するため、モータの回転子の外周面を被覆する樹脂層内部の応力を除去できて、小型軽量化された回転子であっても、均一かつ高精度な回転状態を容易に得ることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、内部応力除去時の高周波電流の周波数と電流値が、樹脂部の溶融固着時もしくは固化時の条件と異なるため、樹脂部の形態に応じた高周波電流の供給が可能となり、当該樹脂部の内部応力を確実に除去することができる。
本発明に係わる誘導加熱装置を軸付き樹脂製ギヤに適用した場合の概略構成図 同軸付き樹脂製ギヤの断面図 同その誘導加熱方法を示す概略工程図 同その高周波電流の供給状態の一例を示す図 ギヤ部具体例を示す説明図 同本発明に係わる回転部品の他の実施形態を示す断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる誘導加熱装置の一実施形態を示している。図1に示すように、誘導加熱装置1は、回転部品としての軸付き樹脂製ギヤ2の外周側に所定間隔を有して配置される加熱コイル3と、この加熱コイル3に所定周波数で所定出力の高周波電流を供給可能なトランジスタインバータ4と、このトランジスタインバータ4等を制御する制御装置5を備えている。
前記加熱コイル3は、例えば銅パイプや銅線を所定回数巻回することにより、平面視で円環状もしくは馬蹄形に形成されており、銅パイプを使用した場合には、該銅パイプ内に前記制御装置5の制御信号により冷却水が循環供給されて、通電時の加熱コイル3自体の発熱が抑えられるようになっている。
また、前記トランジスタインバータ4は、トランジスタ、MOSFET、IGBT等の半導体スイッチング素子を、例えばフルブリッジ接続したインバータ回路を有し、その入力側に前記制御装置5が接続され、その出力側に前記加熱コイル3が接続されている。このトランジスタインバータ4は、その出力端子から出力される高周波電流の周波数や電流値が、少なくとも二種類設定可能に構成されている。さらに、前記制御装置5は、図示しないCPU、RAM、ROM、タイマー等を有して、後述する如く各種制御が可能となっている。
前記軸付き樹脂製ギヤ2は、鉄、真鍮、ステンレス等の金属で形成され金属軸としての回転軸2aと、この回転軸2aの軸方向の所定位置(図では中間位置)のギヤ固着部2a1に固着されたギヤ部2bとで構成されている。このとき、図2に示すように、回転軸2aのギヤ固着部2a1の外周面には、その長手方向に沿って凹凸形状の溝6(凸条)が多数列形成され、この溝6にギヤ部2bの軸孔が溶融固着(溶着)されている。
この溶融固着は、後述する如く誘導加熱を利用して行うが、この誘導加熱は、例えば予め所定位置に溝6が設けられた回転軸2aと外周面が断面円形のギヤ部材2b1とを射出成形等により一体成形して嵌挿状態とした後に行っても良いし、回転軸2aとこの回転軸2aの溝6に対応した溝と軸孔を有するギヤ部2をそれぞれ別体で形成して、これらを嵌挿した後に行うことも可能である。なお、ギヤ部2bの外周面には、円周方向に一定間隔でギヤとしての凸部2b1と凹2b2が形成されている。
次に、前記誘導加熱装置1による軸付き樹脂製ギヤ2の加熱方法の一例を、図3及び図4等に基づいて説明する。先ず、軸付き樹脂製ギヤ2(ワークという)を図示しない治具上に例えば水平状態でセット(K01)し、このワークの特にギヤ部2bの外周側に所定の隙間を有して加熱コイル3を配置する。そして、制御装置5の制御信号によりトランジスタインバータ4を作動させて加熱コイル3に所定の高周波電流を供給してワークを誘導加熱(K02)する。
このとき、加熱コイル3から発生する磁束により磁性体金属からなる回転軸2aに渦電流が誘起され、この渦電流で回転軸2aが誘導加熱され、その熱でギヤ部2bの軸孔部分が溶融して回転軸2aの外周面の溝6に密着状態となる。これにより、回転軸2aにギヤ部2bが溶融固着され、軸回り方向の互いの回転が溝6によって確実に規制される。
また、この誘導加熱により回転軸2aとギヤ部2bの固着の際に、ギヤ部2bの軸孔より所定範囲の外周側は、溶融しないものの所定の温度まで加熱され、この加熱によりギヤ部2bの射出成形時等に残留しているギヤ部2b内部の応力(内部応力)や誘導加熱による溶着時に発生するギヤ部の内部応力(これらを応力という)が除去される。つまり、回転軸2aを予め実験により求めた所定周波数で所定出力の高周波電流で誘導加熱することで、回転軸2aとギヤ部2bの溶融固着と、ギヤ部2bの内部応力除去が略同時に行われることになる。
なお、図3の工程K02における誘導加熱は、予め実験等により求めた一定の周波数及び電流値(出力)の高周波電流で所定温度まで誘導加熱することにより、溶融固着と内部応力除去を略同時に行うようにしても良いが、例えば図3に二点鎖線に示すように、誘導加熱を二段階で行うこともできる。
すなわち、ギヤ部2bの樹脂の材質やギヤ部2bの形状等に応じて、溶融固着に適した誘導加熱温度と、内部応力除去に適した誘導加熱温度を、予め実験等で求めその条件等を制御装置5に記憶する。そして、図3に示すように、溶融固着に適した温度となる第1誘導加熱(K021)を行った後に、内部応力除去に適した温度となる第2誘導加熱(K022)を行う。
この場合、第1誘導加熱と第2誘導加熱の条件は、例えば図4に示すように設定される。すなわち、第1誘導加熱として周波数fh及び電流値ihの高周波電流を所定時間T1供給し、この第1誘導加熱の後に、周波数f1及び電流値i1の高周波電流を所定時間T2供給して第2誘導加熱を行う。この図においては、T1>T2、fh>f1、ih>i1となっているが、この逆でも良いし、例えば第2誘導加熱の加熱条件を二点鎖線で示すように、段階的に下げるようにしても良い。
また、第2誘導加熱時に、少なくともギヤ部2bに振動を付与して、その内部応力の除去効果を促進させることもでき、この場合、ギヤ部2bに付与される振動のレベルは、時間と共に低下させ、また、振動方向は、ギヤ部2bの軸孔7から直径方向に放射状となるように付与する等、ギヤ部2bの形態に応じて適宜の振動形態を採用することができる。
そして、工程K02の誘導加熱で回転軸2a及びギヤ部2bの溶融固着とギヤ部2bの内部応力除去が終了したら、ワークを治具上から取り出す(K03)ことで、一連の誘導加熱作業が完了し、軸付き樹脂製ギヤ2が製造される。この軸付き樹脂製ギヤ2は、回転軸2aの溝6内にギヤ部2bの樹脂が溶融固着されることから、互いの軸回り方向の回転が規制された強固な固着状態が得られて回転時の空回りが防止されると共に、ギヤ部2bの内部応力も除去されギヤ部2bの回転ムラ等も防止される等、軸付き樹脂製ギヤ2に安定した回転状態が長期に亘り得られることになる。
ところで、前記誘導加熱装置1において、図1の二点鎖線で示すように、ワークの回転軸2aを回転させるワーク回転部9を設け、このワーク回転部9を制御装置5で制御することにより、ワークの誘導加熱時にワークを軸回り方向に回転させつつ行うようにしても良い。また、図1の二点鎖線で示すように、ワークを真空チェンバー10内にセット可能とし、この真空チェンバー10に接続した真空ポンプ11を制御装置5の制御信号で作動させて、真空チェンバー9内を真空(もしくは無酸化)状態として、ワークを誘導加熱するようにしても良い。
また、図5に示すように、ギヤ部2bの内部応力を除去するために、ギヤ部2b内に予め磁性金属体を内蔵させることもできる。すなわち、図5(a)に示すように、ギヤ部2bを射出成形等する場合に、樹脂の所定位置に鉄粉等の金属粉体12を混入させる。このとき、金属粉体12は、ギヤ部2bの内部応力が発生し易い部位に列状態で混入させるかあるいは内部応力が発生し易い部位にランダムに混入させれば良い。
また、図5(b)に示すように、円環形状や半円弧形状等の適宜形状の金属板13を、ギヤ部2bの所定位置(内部応力が発生し易い位置)にインサート成形する。これらの樹脂中に内蔵された金属粉体12や金属板13が、前記誘導加熱装置1で誘導加熱されることにより、ギヤ部2bの内部応力が効果的に除去されることになる。
このように、前記誘導加熱装置1によれば、制御装置5により、加熱コイル3に所定の高周波電流を供給して軸付き樹脂製ギヤ2の回転軸2aを誘導加熱することで、ギヤ部2bを所定温度まで加熱して当該ギヤ部2bに回転軸2aとの溶融固着と、ギヤ部2bの内部応力除去を行うため、ギヤ部2bの固着と略同時にギヤ部2bの内部応力も除去できる。その結果、回転軸2aとギヤ部2b間に強固な固着状態を得つつ、ギヤ部2b内部の内部応力による樹脂密度の不均一化が防止される等、ギヤ部2b全域において均一状態が得られて、軸付き樹脂製ギヤ2に均一かつ高精度な回転が得られることになる。
特に、内部応力除去時の高周波電流を、溶融固着時と同一にすれば、溶融固着と内部応力除去を略同時に行うことができて、トランジスタインバータ4の構成や制御装置5の構成を簡略化できて、安価な誘導加熱装置1の提供が可能になる。また、内部応力除去時の高周波電流を、ギヤ部2bの固着時の条件と異なるようにすれば、ギヤ部2bの形態に応じた高周波電流の供給が可能となり、当該ギヤ部2bの内部応力を確実に除去することができる。
さらに、樹脂製のギヤ部2b内に予め金属粉体12や金属板13を内蔵させるようにすれば、ギヤ部2b内部を効果的に誘導加熱できて、その内部応力を確実に除去することができる。これらにより、ギヤ部2bの回転軸2aに対する空回りを確実に防止しつつ、ギヤ部2bの内部応力による回転ムラも確実に防止できて、小型及び計量化と高精度な回転性能な要求される軸付き樹脂製ギヤ2を容易かつ安価に提供することができる。
図6は、本発明に係わる誘導加熱装置1で誘導加熱される他の回転部品を示す断面図である。この例の回転部品はモータの回転子15であり、金属や樹脂等の回転軸16の周囲に積層された珪素鋼板等からなるコア17が配設されている。また、コア17の外周面には、永久磁石18が配設されると共に、永久磁石18の外周面、すなわち回転子15の外周面が所定厚さの樹脂層19で被覆されている。
このとき樹脂層19に使用される樹脂は、熱硬化性樹脂が使用され、永久磁石18の周囲に樹脂を塗布させつつ、回転子15の外周側に配置した加熱コイル3(図示せず)に高周波電流を供給することにより、コア17や永久磁石18が誘導加熱されてその熱で熱硬化性樹脂が硬化(固化)されて前記樹脂層19が形成されることになる。
この硬化された樹脂層19により、金属製のカバー等を必要とすることなく、回転子15の各部材を被覆することができると共に、誘導加熱により樹脂層19の内部応力も除去されることになり、小型化や軽量化された回転子15であっても、長期に亘り安定した回転が得られる等の、前記軸付き樹脂製ギヤ2と同様の作用効果を得ることが可能になる。この回転子15の場合は、前記永久磁石18に代えてコイルを配置した構成にも適用できることは言うまでもない。
なお、前記実施形態における、回転部品としての軸付き樹脂製ギヤ2や回転子15の形態、その加熱条件等の誘導加熱方法は、一例であって、誘導加熱により樹脂内部の応力除去が可能な適宜の構成を採用することができる。
本発明は、軸付きギヤや回転子等の樹脂部を有する回転部品に限定されず、回転する部材が樹脂で形成されると共に、その近傍もしくは内部に磁性金属体を有する全ての回転部品(回転部材)に利用できる。
1・・・誘導加熱装置、2・・・軸付き樹脂製ギヤ、2a・・・回転軸、2b・・・ギヤ部、3・・・加熱コイル、4・・・トランジスタインバータ、5・・・制御装置、6・・・溝、12・・・金属粉体、13・・・金属板、15・・・回転子、16・・・回転軸、17・・・コア、18・・・永久磁石、19・・・樹脂層。

Claims (6)

  1. 所定位置に樹脂部と金属体が設けられた回転部品を誘導加熱して所定の処理を行う誘導加熱装置であって、
    前記回転部品の外周側に配置された加熱コイルと、該加熱コイルに高周波電流を供給するトランジスタインバータと、これらを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記加熱コイルに所定の高周波電流を供給して前記金属体を誘導加熱すると共に、 前記樹脂部の内部応力が発生し易い部位に内蔵した金属粉体もしくは金属板を誘導加熱することで、前記樹脂部を所定温度まで加熱して当該樹脂部に前記所定の処理を行うと共に当該樹脂部の内部応力を除去することを特徴とする回転部品の誘導加熱装置。
  2. 前記回転部品が軸付き樹脂製ギヤで、前記誘導加熱により前記金属体としての回転軸に
    前記樹脂部としてのギヤ部を溶融固着することを特徴とする請求項1に記載の回転部品の誘導加熱装置。
  3. 前記回転部品が回転子で、前記誘導加熱により前記金属体としての回転子の外周面に塗着される前記樹脂部としての樹脂層を固化することを特徴とする請求項1に記載の回転部品の誘導加熱装置。
  4. 前記内部応力の除去時の高周波電流の周波数と電流値が、前記樹脂部の溶融固着時もしくは固化時の条件と異なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の回転部品の誘導加熱装置。
  5. 前記金属粉体は、前記樹脂部の内部応力が発生し易い部位に列状態で内蔵されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の誘導加熱装置。
  6. 前記誘導加熱時に、そのレベルが時間と共に低下すると共にその方向が樹脂部の軸孔から直径方向となる振動が少なくとも当該樹脂部に付与されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の誘導加熱装置
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