JP4354974B2 - クランクシャフトを焼戻すための高周波誘導加熱装置 - Google Patents
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Description
(a) 前記焼入部分のみならず非焼入部分も含めた前記クランクシャフトの全体を、導線を螺旋状に巻回して成る略円形状ソレノイドタイプの高周波誘導加熱コイルにて完全に取り囲まれた位置に配置するクランクシャフト配置手段と、
(b) 前記高周波誘導加熱コイルに通電するのに応じて、前記クランクシャフトの全体を一括して高周波誘導加熱して前記クランクシャフトの焼入部分を高周波誘導加熱すると共に、高周波誘導加熱され易くかつ熱容量の大きい前記クランクシャフトのカウンターウェイト部をも同時に高周波誘導加熱してその熱を前記焼入部分のR部に熱伝導させることにより、加熱されにくい前記R部をそれ以外の焼入部分と一緒に所要の焼戻温度にまで高周波誘導加熱するクランクシャフト加熱手段と、
を具備するようにしている。
また、本発明では、前記クランクシャフト配置手段は、前記クランクシャフトを載置状態で支持する支持機構を有し、前記支持機構は、
(a) 前記クランクシャフトを前記クランクシャフト加熱手段の高周波誘導加熱コイルにて取り囲んだ状態であってかつ前記高周波誘導加熱コイルと同軸状に配置された状態で支持する際に、前記クランクシャフトの軸線方向の両端部に当接されるセラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器と、
(b) 前記一対の支持器が先端部にそれぞれ取付けられ、かつ、前記高周波誘導加熱コイルの軸線の延長方向に沿って延びるように配設された一対の非磁性金属製のクランクシャフト支持用シャフトと、
を備えるようにしている。
また、本発明では、前記セラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器のうちの一方の支持器であって、かつ、前記クランクシャフトの一端側のフランジ部を支持する支持器に隣接して配置されると共に、磁束密度を局部的に高める磁性材料から成りかつ前記クランクシャフトのフランジ部側の部分の加熱温度を制御するように機能する誘導補助部材を、前記高周波誘導加熱コイルのフランジ部側の端部の近傍箇所に配設するようにしている。
また、本発明では、前記誘導補助部材は、内部に通水路を設けた磁性材料より成る円盤形状の調整部材であることを特徴とする請求項3項に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。
また、本発明では、前記略円形状ソレノイドタイプの高周波誘導加熱コイルのうちの、前記クランクシャフトの一端側のフランジ部に対応するコイル部分の巻線間隔を、相対的に密となるように巻回するようにしている。
また、本発明では、加熱休止時には前記前記高周波誘導加熱コイルを予め後退した待機位置に配置させ、前記セラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器にて前記クランクシャフトを支持して高周波誘導加熱を開始するのに先立って、前記高周波誘導加熱コイルを前記待機位置から所定の加熱位置まで前進させ、高周波誘導加熱の終了後に前記待機位置まで後退させるための加熱コイル水平移動機構を備えるようにしている。
具体例
(1) クランクシャフトの材質
鋼種 : S48CL
(2) 高周波誘導加熱コイル
周波数 : 約2kHz
電力 : 40kW
(3) 高周波誘導加熱
時間 : 28秒
(4) 均熱化
時間 : 約90秒
均熱化温度 : 約200℃
(5) 冷却
冷却液温度 : 35℃以下
ワーク温度 : 40℃以下
1P〜4P ピン部
1J〜5J ジャーナル部
10 高周波焼戻装置
11 高周波焼入装置
12 高周波誘導加熱コイル
13 熱処理機構
14 搬送装置
21 加熱ステーション
22,23 均熱化ステーション
24 冷却ステーション
25 エアブローステーション
30 炉体
38 誘導補助部材(誘導調整部材)
41 冷却水噴射冷却環
42 エアノズル
50 移動ビーム
51〜56 支持器
60 固定ビーム
61〜67 支持器
68,69 クランクシャフト支持用シャフト
A 円柱部
B R部(角部若しくは隅部)
C フィレット部
CW1〜CW8 カウンターウェイト部
F フランジ部
H 外径側先端角部
M 待機位置
N 加熱位置
S1,S2 軸部
X クランクシャフトの回転軸線
Y ピン部1P,4Pの軸線
Z ピン部2P,3Pの軸線
Claims (6)
- クランクシャフトの主要部を構成するジャーナル部又はピン部をフィレットR焼入した後に、フィレットR焼入した焼入部分を焼戻すための高周波誘導加熱装置において、
(a) 前記焼入部分のみならず非焼入部分も含めた前記クランクシャフトの全体を、導線を螺旋状に巻回して成る略円形状ソレノイドタイプの高周波誘導加熱コイルにて完全に取り囲まれた位置に配置するクランクシャフト配置手段と、
(b) 前記高周波誘導加熱コイルに通電するのに応じて、前記クランクシャフトの全体を一括して高周波誘導加熱して前記クランクシャフトの焼入部分を高周波誘導加熱すると共に、高周波誘導加熱され易くかつ熱容量の大きい前記クランクシャフトのカウンターウェイト部をも同時に高周波誘導加熱してその熱を前記焼入部分のR部に熱伝導させることにより、加熱されにくい前記R部をそれ以外の焼入部分と一緒に所要の焼戻温度にまで高周波誘導加熱するクランクシャフト加熱手段と、
を具備することを特徴とするクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。 - 前記クランクシャフト配置手段は、前記クランクシャフトを載置状態で支持する支持機構を有し、前記支持機構は、
(a) 前記クランクシャフトを前記クランクシャフト加熱手段の高周波誘導加熱コイルにて取り囲んだ状態であってかつ前記高周波誘導加熱コイルと同軸状に配置された状態で支持する際に、前記クランクシャフトの軸線方向の両端部に当接されるセラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器と、
(b) 前記一対の支持器が先端部にそれぞれ取付けられ、かつ、前記高周波誘導加熱コイルの軸線の延長方向に沿って延びるように配設された一対の非磁性金属製のクランクシャフト支持用シャフトと、
を備えること、
を特徴とする請求項1に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。 - 前記セラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器のうちの一方の支持器であって、かつ、前記クランクシャフトの一端側のフランジ部を支持する支持器に隣接して配置されると共に、磁束密度を局部的に高める磁性材料から成りかつ前記クランクシャフトのフランジ部側の部分の加熱温度を制御するように機能する誘導補助部材を、前記高周波誘導加熱コイルのフランジ部側の端部の近傍箇所に配設したことを特徴とする請求項2項に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。
- 前記誘導補助部材は、内部に通水路を設けた磁性材料より成る円盤形状の調整部材であることを特徴とする請求項3項に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。
- 前記略円形状ソレノイドタイプの高周波誘導加熱コイルのうちの、前記クランクシャフトの一端側のフランジ部に対応するコイル部分の巻線間隔を、相対的に密となるように巻回したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。
- 加熱休止時には前記前記高周波誘導加熱コイルを予め後退した待機位置に配置させ、前記セラミックス系耐熱材料から成る一対の支持器にて前記クランクシャフトを支持して高周波誘導加熱を開始するのに先立って、前記高周波誘導加熱コイルを前記待機位置から所定の加熱位置まで前進させ、高周波誘導加熱の終了後に前記待機位置まで後退させるための加熱コイル水平移動機構を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のクランクシャフトの高周波焼戻のための高周波誘導加熱装置。
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JP2006196867A JP4354974B2 (ja) | 2006-07-19 | 2006-07-19 | クランクシャフトを焼戻すための高周波誘導加熱装置 |
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2006
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