JP2002096878A - 抗菌性吸水マット - Google Patents
抗菌性吸水マットInfo
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Abstract
底面へ漏らすことがなく、また皿底面に付着した水滴を
吸収して、商品の傷みや外部への水滴漏れが防止でき、
しかも吸収された状態を外部から直視や透視できない抗
菌性吸水マットを提供する。 【解決手段】表面シートに多数の小さな凹部を一部の側
壁と底面との境界に切れ目を発生させて形成するととも
に、表面シートの裏面に1枚以上の吸水性の紙または不
織布を貼着し、かつ該紙または不織布の1枚以上にε−
ポリリジンおよび/またはε−ポリリジン塩を付着また
は担持により添加し、さらに該紙または不織布の裏面に
外層シートを貼着した抗菌性吸水マット。
Description
に関する。
の量販店において、生肉のブロックや生魚の切り身など
を発泡質の合成樹脂製の皿に入れ、ラップをかけて販売
しているが、滲み出た血液や肉汁が皿底に溜まって顧客
に不潔感、不快感を与えるばかりか、持ち運んでいる間
にラップが破れて衣服を汚したり、あるいは混載した手
提げ袋内の他の商品に付着するなどの不具合を生ずるこ
ともあり、また同時に、これらの保存中に滲み出た血液
や肉汁に微生物が繁殖して品質劣化をきたして商品価値
を減じたり、あるいは、持ち帰られた商品が長時間の保
存に耐えられないなどの不都合をきたすおそれがあっ
た。
き、血液などを吸着することにより上記不都合の解消に
努めている。この吸水マット50は、後述の図2(A)
〜図2(C)に示すように、半透明な合成樹脂フィルム
51に接着剤52を用いて吸水シート53を貼付けたも
のに多数の丸い小孔54を穿って形成されている。しか
しながら、この場合、吸水マットに吸水された血液や肉
汁にカビや細菌などの微生物が発生するおそれがあっ
た。
ルム51の表面から吸水シート53の裏面に貫通する小
孔54が穿設されているので、生肉や生魚の血液などが
小孔54を通過して皿の底面に溜まったり、小孔54内
に残留している状態が、直接見えてしまう。しかも、フ
ィルム51が半透明であるので、小孔54周辺の吸水シ
ート53部分に血液などが吸収されて拡散された状態も
外部から透けて見え、消費者に不快感などを与えてしま
う場合があった。
裏面まで貫通されているので、皿底面に流れ込んだ血液
などが、吸水シート53の縁辺より外へ漏れてしまう場
合もあった。さらに、このように皿に入った生肉や生魚
などは、低温設定された保冷ケースに陳列されて販売さ
れるのが一般的であるが、ケース内が低温保持されてい
るので、皿底面に結露が発生しやすく、手提げ袋などに
いれて持ち運ぶ際に、皿底面の水滴が吸水マット50上
の生肉などにふれて品質低下の原因になったり、ラップ
と皿との隙間を伝って皿裏側から外部に漏れ出して手提
げ袋内を汚すという場合もあった。
表面フィルムの裏面に、パルプ系吸水シートを一体的に
貼着し、これにエンボス加工を施して、前記表面フィル
ムに多数の小さな凹部を設けることにより、一部の側壁
と底面との境界に切れ目を発生させて形成した吸水マッ
トが提案されている。しかしながら、吸収された状態を
外部から直視や透視できない点は改良されるが、エンボ
ス加工により吸水性や保水性は悪化し、さらに抗菌性な
どの点についても満足のいくものではなかった。
従来技術の課題を解決し、従来品に比して、吸水、保水
性や取扱い性において格段に優れ、生魚あるいは生肉な
どから滲み出た血液などを吸水シート中に吸収して皿底
面へ漏らすことがなく、また皿底面に付着した水滴を吸
収して、商品の傷みや外部への水滴漏れが防止できると
ともに、同時にカビの発生や細菌などの増殖を抑制する
効果などを有する抗菌性吸水マットを提供することを目
的とする。
性の不透明なシートを被覆した吸水マットであって、前
記表面シートに多数の小さな凹部を一部の側壁と底面と
の境界に切れ目を発生させて形成するとともに、表面シ
ートの裏面に1枚以上の吸水性の紙または不織布を貼着
し、かつ該紙または不織布の1枚以上にε−ポリリジン
および/またはε−ポリリジン塩を付着または担持によ
り添加し、さらに該紙または不織布の裏面に外層シート
を貼着したことを特徴とする抗菌性吸水マットを提供す
ることにより、上記の目的を達成したものである。
ては、抗菌性のε−ポリリジンおよび/またはε−ポリ
リジン塩を付着または担持により添加した吸水性の紙ま
たは不織布がウェットクレープ掛けされた和紙であるこ
とが好ましく、このような和紙は嵩高性や伸縮性が比較
的大きいので、表面シートに貼着した後にエンボス加工
により表面シートに多数の小凹部を形成した場合も、切
れ目を生じることなく表面シートの変形に追従すること
ができる。その裏面の外層シートはウォータージェット
処理されたスパンレース不織布が好ましく、特にレーヨ
ンとポリエチレンテレフタレート繊維(以下、PETと
略記する)の混合品、あるいはパルプ製不織布であるこ
とが望ましい。また表面シートはポリプロピレンフィル
ムとし、貼着はホットメルト接着剤によって行なわれる
ことが好ましい。
は、例えば特許第1245361号明細書に記載のε−
ポリリジン生産菌である、ストレプトマイセス属に属す
るストレプトマイセス・アルプラス・サブスピーシーズ
・リジノポリメラスを培地に培養し、得られた培養物か
らε−ポリリジンを分離、採取することによって得られ
る。ε−ポリリジンは厚生省の既存添加物名簿にも記載
されている物質であり、食品保存料等に利用されてい
る。
の形で用いることができるが、塩酸、硫酸、リン酸等の
無機酸もしくは酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ
酸、クエン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸等
の有機酸の塩の形で用いることもできる。また、用途、
使用目的に応じて、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリ
ン酸等の中鎖および長鎖の飽和脂肪酸、オレイン酸、リ
ノール酸、アラキドン酸等の中鎖及び長鎖の不飽和脂肪
酸の塩で用いることもできる。ε−ポリリジンは遊離の
形であれ、前述の無機酸もしくは有機酸との塩の形であ
れ、その抗菌効果は本質的に差がない。
−ポリリジン塩を吸水マットに付着または担持により添
加する方法には、紙の場合は、ε−ポリリジンおよび/
またはε−ポリリジン塩をそのまま、あるいはゼオライ
ト、シリカ、デキストリン、サイクロデキストリンなど
に吸着、担持もしくは包接させて、原料と同時に製造工
程の原料部より投入、抄造する内添法、あるいは、紙ま
たは不織布の両面もしくは片面をε−ポリリジンおよび
/またはε−ポリリジン塩を含む分散液もしくは溶液に
浸漬させるか、またはコーティング、噴霧加工する後加
工方法があり、いずれの方法も適用することができる。
また、表面シートの裏面に紙または不織布を貼着する時
に、浸漬・コーティング・噴霧加工を行ってもよい。
ポリリジン塩の適用量は、紙または不織布100重量部
に対して0.001〜5重量部の範囲であることが好ま
しく、より好ましくは0.002〜2重量部である。
0.001重量部未満では抗菌効果が不十分であり、一
方、5重量部を超えても抗菌性の発現は増大しない。
/またはε−ポリリジン塩の抗菌効果と相加・相乗効果
を示す物質、例えば、酢酸、乳酸、クエン酸、コハク
酸、酒石酸、フマル酸、グルコン酸、アジピン酸等の有
機酸や、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖エステル等
の界面活性剤、およびグリシン、アラニン等のアミノ酸
を併用してもよい。また、上記以外にもε−ポリリジン
および/またはε−ポリリジン塩の抗菌効果を助長させ
る性質を有する各種の添加物を添加してもよい。
不透明な表面シートに多数の小さな凹部を一部の側壁と
底面との境界に切れ目を発生させて形成するとともに、
表面シートの裏に1枚以上の吸水性の紙または不織布を
貼着し、かつ該紙または不織布の1枚以上にε−ポリリ
ジンおよび/またはε−ポリリジン塩を付着または担持
により添加し、さらに該紙または不織布の裏面に外層シ
ートを貼着している。
織布の使用により、吸水性、拡散性を向上させている。
この紙または不織布としては、ウェットクレープ掛けさ
れた和紙が好ましく、その裏面に外層シートを貼着する
ことにより、さらなる吸水性、保水性および保形性の向
上を図っている。この外層シートとしては、レーヨンと
PETの混合品からなるウォータージェット(スパンレ
ース)不織布を用いる方がより好ましく、また親水性の
レーヨンと嵩高性のPETの特徴を組み合わせること
で、これら混合品をウォータージェットにより絡合処理
したスパンレース不織布は高い嵩高性(保水性)と親水
性を兼ね備えたものとなって好ましい。また、上記不織
布としては、パルプ不織布も好適である。パルプ製不織
布は、特に保水性に優れる。また、厚手の紙を使用する
ことにより一層の保形性を向上させることもできる。
生魚などを乗せた場合、その血液などが、表面シートの
切れ目を通って裏面の吸水性の紙または不織布に吸収さ
れるが、この場合、吸水性の紙または不織布は毛細管現
象により急速に吸水し拡散して底面のシートへの移行を
促進し、きわめて効率よく吸水するだけでなく、皿の表
面に付着した水分は直接外層シートに吸収されるので、
血液などが吸水マットの縁辺外や皿底面に漏れることが
なく、しかも皿の表面にできた結露が解消できる。
の内面側に形成されているので、吸水マット上方から直
視することはできず、表面シートも不透明であるために
吸水マットに吸収され拡散している状態も外部から透視
されることはなく、店頭に陳列した際に、顧客に不潔感
などを与えない。
抗菌性のε−ポリリジンおよび/またはε−ポリリジン
塩が付着または担持により添加されているので、生魚な
どの微生物による品質劣化を防ぐことができる。
ポリリジンまたは/およびε−ポリリジン塩を付着また
は担持により添加した1枚以上の吸水性の紙または不織
布および外層シートからなる三層以上の構造から構成さ
れており、このため外部からの透視を防ぐとともに、血
液などの液体は1枚以上の吸水性の紙または不織布によ
る毛細管現象で、スピード吸収、拡散され、保水される
ため従来に比較して多量の液を保持できる。さらに、外
層シートにより保液量を増すか、保形性を向上させるか
を選択することができる。
抗菌性のε−ポリリジンまたは/およびε−ポリリジン
塩が付着または担持により添加されているので、カビや
細菌などの微生物類の発生が阻止され、食品類の長期保
存が可能になる。
基づいて詳細に説明する。なお、実施例は本発明を何ら
限定するものではない。
述の図1(A)に示すように、熱可塑性樹脂の不透明な
シート10を表面とし、その裏に樹脂系接着剤20を介
してウェットクレープを掛けた抗菌性のε−ポリリジン
および/またはε−ポリリジン塩09を付着または担持
により添加した嵩高紙30を貼り付けてエンボス加工を
施すことにより、表面シート10に多数の小さな凹部1
1を形成させ、次いでε−ポリリジンおよび/またはε
−ポリリジン塩09を付着または担持により添加した紙
30の裏面に樹脂系接着剤21を介して不織布40を貼
着したものである。この場合、貼り合わせた後にエンボ
ス開孔したときは少なからず不織布が押しつぶされて嵩
高性を損ない、保水性を減じることがあるが、表面シー
ト10にε−ポリリジンおよび/またはε−ポリリジン
塩09を付着または担持により添加した嵩高紙30を貼
り付けて、エンボス加工を施した後に不織布40を貼着
すると、不織布40の嵩を確保できて好ましい。このエ
ンボス加工に際して、凹部11の一部の側壁12と底面
13との境には、表面シート10が成形の際に展張に追
従できず切れ目14が生じている。しかし、ε−ポリリ
ジンおよび/またはε−ポリリジン塩09を付着または
担持により添加した嵩高紙30の方は柔軟であるので、
エンボス加工の成形に追従でき、切れ目を生ずることな
く表面シート10の形に沿い縦断面波形となっている。
ように、個々には平面小判形を呈し、千鳥掛け模様に配
設されており、ε−ポリリジンおよび/またはε−ポリ
リジン塩09を付着または担持により添加した嵩高紙3
0の裏面も、凹部11に対応して凸部31に不織布40
が張り合わさっている。
各使用材料は、表面シート10にポリプロピレンフィル
ム(厚さ35μm)を用い、和紙30は100%のパル
プ99.99重量%に内部添着法によりε−ポリリジン
および/またはε−ポリリジン塩0.01重量%を付着
または担持により添加したもので、ウェットクレープを
掛けた坪量25g/m2の嵩高のものが使われている。
不織布は、レーヨン/PETを混合したウォータージェ
ット(スパンレース)不織布(目付60g/m 2)がそ
れぞれ使用されている。
ィン系ホットメルト接着剤を使用し、ホットメルト接着
している。
水性能を向上させるために、吸水ポリマーを必要に応じ
て、前記不織布もしくは和紙中に使用してよく、その使
用量は5g/m2以下とするのが好ましい。
脂製の皿の底面に敷いて、生魚の切り身や生肉のブロッ
クを入れた場合、前述のごとく、滲み出た血液や肉汁な
どの液体は、凹部11の切れ目14を通ってε−ポリリ
ジンおよび/またはε−ポリリジン塩09を付着または
担持により添加した和紙30に吸収されるが、和紙自体
が嵩高で空隙が多いため吸水、拡散、保水性がよく、か
つこの部分は凹部11や凸部31により嵩高となってい
ることから収容力も大きく、また液体は和紙特有の毛細
管現象により速やかに吸水される。吸水された液体は拡
散して、嵩高性の優れた不織布(特に、ハイクリンプレ
ーヨン3d前後と3d前後のPETの混合品をウォータ
ージェットにより絡合処理したスパンレース不織布を用
いることにより高い嵩高性と親水性を兼ね備えたものと
なって好ましい)への移行が促進され、多量にかつしっ
かりと保水するため、全体としての保水量は大幅にアッ
プする(例えば、二層式の従来品に比較して約30%ア
ップする)。
い場合でも、抗菌性吸水マット01の裏面や縁辺から漏
れ出すことはない。また、皿に入った生魚の切り身や生
肉のブロックを、低温設定された保冷ケースに陳列して
販売する際に、皿の表面に結露が発生しても、不織布4
0に直接的に吸収されるので、手提げ袋に入れて持ち運
んだ際に、結露により皿の底面に溜まった水滴が抗菌性
吸水マット01上の生肉などに触れて品質低下を早めた
り、ラップと皿との隙間を伝って皿裏側から外部に漏れ
出して手提げ袋内を汚す恐れも減少する。
横向きの穴であるので、表面シート10の上方から見て
もその内部は覗くことはできず、さらに表面シート10
が不透明であることから、ε−ポリリジンおよび/また
はε−ポリリジン塩09を付着または担持により添加し
た和紙30に吸収され拡散状態にある血液なども視認す
ることは不可能である。
−ポリリジン塩を付着または担持により添加して作成し
た和紙について、その実施例、および抗菌性評価方法に
ついて以下に説明する。
ンモノラウレートを付着により添加した和紙(試料)に
ついてその抗菌性を評価した。
してε−ポリリジンを0.01重量%〜0.02重量%
となるようにグラビアコーターを用いて付着したのち、
100℃にて2分間乾燥して、ε−ポリリジン付着和紙
を作成した。
着しない和紙を作成した。
たところ、比較例1で得た和紙と同等の良好な外観であ
った。また、臭いを嗅いでみたところ、全ての和紙共に
無臭であった。さらに、和紙を舐めてみたところ、全て
の和紙共に無味であった。さらにまた、和紙に触れてみ
たところ、全ての和紙共に同等な風合いであった。
性試験方法にて抗菌性試験を実施した。
価試験マニュアル・菌数測定法”に準じ、下記の方法に
より抗菌性試験を行った。
腸菌(Escherichia coli、IFO12
734)を、培地中の生菌数が1.9×105個/mL
の濃度となるように調整した。
つ切り出したのち、各々30mL容のネジ蓋つきバイア
ル瓶に入れ、これに前記した試験菌液0.2mLを均一
に接種し、36±1℃の条件で18時間培養を行った。
培養終了後、滅菌緩衝生理食塩水を20mL加えてよく
振り、得られた試験菌抽出液1mL中の生菌数を標準寒
天培地法により測定した。試験終了後、下記計算式によ
り増減値差を算出し、その結果を後述の表1に示した。 抗菌無加工試料 [A]:接種直後の生菌数 [B]:定時間培養操作後の生菌数 抗菌加工試料 [C]:定時間培養操作後の生菌数 増減値差 = log(B/A) − log(C/
A)
1で述べた抗菌性試験方法と同様の方法で試験菌を黄色
ブドウ球菌(Staphylococcusaureu
s、IFO12732)として抗菌性試験を実施した。
その結果を後述の表1に示した。
2734) 黄色ブドウ球菌; Staphylococcus a
ureus(IFO12732)
1〜2で得たε−ポリリジン付着和紙は比較例3で得た
無処理和紙と比較して、大腸菌および黄色ブドウ球菌に
対して抗菌効果を有していることがわかる。
乳酸を0.07重量%〜0.3重量%付着した以外は、
実施例1に準拠してε−ポリリジン/乳酸付着和紙を作
成した。
て乳酸付着和紙を作成した。
外観を目視で観察したところ、比較例1と同等の良好な
外観であった。また、和紙の臭いを嗅いでみたところ、
全ての和紙共に無臭であった。さらに、和紙を舐めてみ
たところ、実施例3〜5および比較例1で得た和紙は無
味であったが、比較例2で得た和紙は乳酸独特の酸味が
感じられた。さらにまた、和紙に触れてみたところ、実
施例3〜8の和紙は比較例1と同等な風合いであった
が、比較例2で得た和紙は腰がなく嵩高感に劣る風合い
であった。
を、抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施した。その結果
を表1に示した。
4〜5で得られた和紙は比較例1〜2で得られた和紙と
比較して、大腸菌および黄色ブドウ球菌に対して優れた
抗菌効果を有しているいることがわかる。また、実施例
3で得た和紙は比較例2で得た和紙と比較して、大腸菌
に対する抗菌効果は低いものの黄色ブドウ球菌に対する
抗菌効果は優れていることがわかる。
グリセリンモノラウレートを0.005重量%〜0.0
2重量%付着した以外は、実施例1に準拠してε−ポリ
リジン/グリセリンモノラウレート付着和紙を作成し
た。
は、実施例1に準拠してグリセリンモノラウレート付着
和紙を作成した。
外観を目視で観察したところ、比較例1と同等の良好な
外観であった。また、和紙の臭いを嗅いでみたところ、
実施例6〜8および比較例1で得た和紙は無臭であった
が、比較例3で得た和紙はグリセリンモノラウレート独
特の石鹸様の臭気が感じられた。さらに、和紙を舐めて
みたところ、実施例6〜8および比較例1で得た和紙は
無味であったが、比較例3で得た和紙はグリセリンモノ
ラウレート独特のえぐみが感じられた。さらにまた、和
紙に触れてみたところ、実施例6〜8の和紙は比較例1
と同等な風合いであったが、比較例3で得た和紙は腰が
なく嵩高感も劣る風合いであった。
を、抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施した。その結果
を表1に示した。
7〜8で得られた和紙は比較例1、3で得られた和紙と
比較して、大腸菌および黄色ブドウ球菌に対して優れた
抗菌効果を有しているいることがわかる。また、実施例
6で得た和紙は比較例3で得た和紙と比較して、大腸菌
に対する抗菌効果は低いものの黄色ブドウ球菌に対する
抗菌効果は優れていることがわかる。
明はこの実施例に必ずしも限定されることはなく、要旨
を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に
含まれる。
形としたが、矩形、楕円形あるいは円形でも差支えない
し、これらの大きさ、配列形態やそのピッチなどは種々
の状況や条件などにより適宜決められる。
定されず、ポリエチレン、塩化ビニリデンなどの他のシ
ート素材であってもよい。
気性(通液性)を保ちつつ、均一で確実に張り合わせる
上から、ホットメルト接着剤によって行なうのが好まし
いが、これに限定されるものではない。接着剤として
は、EVA樹脂(エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂)
などを含むオレフィン系樹脂、合成ゴム系やその他のホ
ットメルト接着剤であってもよい。
たはε−ポリリジン塩を付着または担持により添加する
和紙はウェットクレープを掛けたパルプ100%のもの
に限定されず、ドライクレープ、その他の方法で嵩を出
した素材であってもよく、坪量15〜50g/m2の嵩
高和紙を、また不織布はレーヨン/PETを混合した
(重量比;30/70〜90/10、レーヨン;1.5
〜5デニール、PET;1.5〜5デニール)、ウォー
タージェット(スパンレース)不織布で目付25〜70
g/m2としたものを、それぞれ使用するのが好ましい
が、これらに限定されるものではない。
ポリリジン塩を付着または担持により添加した和紙また
は不織布には、鮮度保持あるいは脱臭などの機能性を付
加することができる。例えば、鮮度保持に銀ゼオライト
などの鉱物系やヒノキチオール、ワサビオールなどの植
物抽出物などを、脱臭にはゼオライト、活性炭、セラミ
ック、金属塩などの使用が挙げられる。これらの剤もし
くは成分の使用は、例えばそれぞれを単独または組み合
わせて、和紙または不織布への含浸などの後加工、ある
いは上記成分練り込みの原綿を混合した和紙または不織
布を使用すればよい。
も、上記したように、保水性の面で有効であり、この場
合、パルプ製不織布の目付は、好ましくは25〜100
g/m2である。
従来の吸水マットに比して、嵩高で取扱が容易であり、
かつ収容力も増大し、これにより従来の吸水マットでは
吸収し難かった、生魚の切り身や生肉のブロックなどか
ら滲み出た血液や肉汁でも、確実にかつ十分に吸収さ
れ、フィルムや皿面あるいはこれらの周辺部にはみ出る
こともない。
れた皿の表面に結露が生じても、これに接する外層シー
トに直接に吸収されるので、結露により皿の底面に溜ま
った水滴が、吸水マット上の生肉などに触れて品質低下
を早めたり、皿の外部に漏れ出す恐れが減少する。
ているので、その内部を見ることができず、また表面シ
ートも不透明であるために、和紙または不織布に吸収さ
れ拡散した血液なども視認することができず不潔感や不
快感を生ずることがない。
度の速い紙または不織布が待ち受けるとともに、さらに
保水性の優れた外層シートを貼着することもできるし、
保形性を向上させる外層シートを選択することもでき
る。
のε−ポリリジンおよび/またはε−ポリリジン塩が付
着または担持により添加されているので、カビや細菌な
どの微生物類の発生が阻止され、食品類の長期保存が可
能となる。
す図で、同図(A)は縦断面図、同図(B)は平面図、
同図(C)は図(A)のX−X線矢視図である。
(A)は縦断面図、同図(B)は平面図、同図(C)は
底面図である。
を付着または担持により添加した和紙 31;凸部 40;不織布 50;吸水マット 51;表面フィルム 52;接着剤 53;吸水シート 54;小孔
Claims (9)
- 【請求項1】表面に非吸水性の不透明なシートを被覆し
た吸水マットであって、前記表面シートに多数の小さな
凹部を一部の側壁と底面との境界に切れ目を発生させて
形成するとともに、表面シートの裏面に1枚以上の吸水
性の紙または不織布を貼着し、かつ該紙または不織布の
1枚以上にε−ポリリジンおよび/またはε−ポリリジ
ン塩を付着または担持により添加し、さらに該紙または
不織布の裏面に外層シートを貼着したことを特徴とする
抗菌性吸水マット。 - 【請求項2】さらに、有機酸および/または界面活性剤
が付着または担持により添加されている請求項1記載の
抗菌性吸水マット。 - 【請求項3】有機酸が酢酸、乳酸、クエン酸、コハク
酸、酒石酸、フマル酸、グルコン酸、アジピン酸のいず
れか一種以上である請求項2記載の抗菌性吸水マット。 - 【請求項4】界面活性剤が炭素数8〜16のグリセリン
脂肪酸エステル、炭素数8〜16のショ糖脂肪酸エステ
ルのいずれか一種類以上である請求項2記載の抗菌性吸
水マット。 - 【請求項5】吸水性の紙または不織布がウエットクレー
プ掛けされた請求項1〜4記載の抗菌性吸水マット。 - 【請求項6】外層シートがウォータージェット処理され
たスパンレース不織布、またはパルプ製不織布である請
求項1記載の抗菌性吸水マット。 - 【請求項7】スパンレース不織布がレーヨンとポリエチ
レンテレフタレートの混合品である請求項6記載の抗菌
性吸水マット。 - 【請求項8】表面シートがポリプロピレンフィルムであ
る請求項1記載の抗菌性吸水マット。 - 【請求項9】貼着がホットメルト接着剤によって行われ
ている請求項1記載の抗菌性吸水マット。
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