JP2002096542A - 排版ボックス及びこれを用いた孔版印刷装置 - Google Patents

排版ボックス及びこれを用いた孔版印刷装置

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JP2002096542A JP2000287113A JP2000287113A JP2002096542A JP 2002096542 A JP2002096542 A JP 2002096542A JP 2000287113 A JP2000287113 A JP 2000287113A JP 2000287113 A JP2000287113 A JP 2000287113A JP 2002096542 A JP2002096542 A JP 2002096542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版原紙の廃棄作業が容易にでき、且つ、構
成が簡単で、コスト安にする。 【解決手段】 底面部55と、この底面部55の上方に
間隔を置いて配置された天面部56と、この天面部56
と底面部55との一端側を開口部57とすると共に底面
部55と天面部56との他端側を連結し、底面部55と
天面部56とを近接させる方向の押圧力によって開口部
57を閉じる方向に弾性変形する弾性変形部58とから
略U字状の構成とした。又、底面部55と天面部56と
の一端側には互いに近接する方向に突出する握持爪部5
9、60を設けた。又、開口部57を閉じる方向に弾性
変形部58を弾性変形させた状態で装置本体に挿入可能
に設け、装着本体の装着位置で弾性変形部58が弾性復
帰変形することで装置本体からの引き出しを阻止し、且
つ、開口部57を閉じる方向に弾性変形部58を弾性変
形させることでロック解除するロック部61を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置本体に着脱自
在に設けられ、使用済みの版原紙を収容する排版ボック
ス及びこれを使用する孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置の一種である例えば孔版印刷装
置は、印刷すべき原稿の画像データを読み取るスキャナ
ー部と、このスキャナー部で読み取った画像データに基
づいて孔版原紙(版原紙)に穿孔する製版部と、この製
版部で製版された孔版原紙を版胴に装着し、回転する版
胴に印刷圧を作用させながら印刷用紙を搬送してインク
画像を印刷用紙に転写する印刷部と、この印刷部に印刷
用紙を給紙する給紙部と、印刷部で印刷された印刷用紙
を排紙する排紙部と、版胴に装着された孔版原紙を取り
除き、収容しておく排版部とを備えている。
【0003】そして、新たな画像データによる印刷を行
う場合には、版胴に装着されている使用済みの孔版原紙
を取り外し、この取り外した孔版原紙を排版ボックスま
で搬送し、ここに収容する排版動作を行い、その一方
で、新規な画像データに基づいて製版された孔版原紙を
版胴に着版して印刷動作を実行するものであり、これを
繰り返すことで新規な印刷を繰り返し実行できるもので
ある。
【0004】図8には第1従来例の排版ボックス100
の装着状態を示す概略構成図が示されている。図8にお
いて、版胴101は装置本体102に回転自在に設けら
れ、この版胴101の外周面に孔版原紙103が巻き付
け装着される。この版胴101の外周面の近傍には一対
の排版搬送ロール104a、104bが配置され、この
一対の排版搬送ロール104a、104bの位置を開口
部として排版ボックス100が配置されている。
【0005】排版ボックス100は、一対の排版搬送ロ
ール104a、104bが配置される前方側の一部と上
方側の全部が開口部105として構成され、前方側開口
部と反対側には取手部106が設けられている。排版ボ
ックス100は、この取手部106を手で持ち装置本体
102に対し挿入又は引き出し動作を行うことによって
着脱自在に設けられている。装置本体102側には、排
版ボックス100の装着位置で引き出しを阻止するロッ
ク部材107が設けられ、このロック部材107にはロ
ック操作レバー部107aが一体的に設けられている。
このロック部材107のロックは、ロック操作レバー部
107aを下方に押下することで解除される。
【0006】上記構成において、排版ボックス100が
孔版原紙103で満杯になると、図9(A)に示すよう
に、ユーザが一方の手でロック操作レバー部107aを
下方に押し下げ、他方の手で排版ボックス100の取手
部106を握持して排版ボックス100を装置本体10
2から引き出す。そして、図9(B)に示すように、取
り出した排版ボックス100をゴミ箱等の位置まで運
び、傾けると内部の孔版原紙103が自重によりゴミ箱
内に落下する。空になった排版ボックス100を孔版印
刷装置の位置まで運び、図9(C)に示すように、一方
の手でロック操作レバー部107aを下方に押し下げな
がら他方の手で取手部106を持った排版ボックス10
0を装置本体102に挿入し、装着位置まで挿入すれば
完了する。
【0007】図10には第2従来例の排版ボックス11
0の装着状態を示す概略構成図が示されている。図10
において、版胴101は装置本体102に回転自在に設
けられ、この版胴101の外周面に孔版原紙103が巻
き付け装着される。版胴101の外周面の近傍には一対
の排版搬送ロール104a、104bが配置され、この
一対の排版搬送ロール104a、104bの位置を開口
部として排版ボックス110が配置されている。
【0008】排版ボックス110は、一対の排版搬送ロ
ール104a、104bが配置される前方側の一部のみ
が開口部111として構成され、上方側は支持軸112
を中心として回転自在の蓋113で被われている。この
蓋113には、当該蓋113を開放するためのつまみ部
114が設けられている。又、排版ボックス110に
は、前方側開口部111とは反対側に取手部115が設
けられており、この取手部115の内側近傍にはロック
解除操作部116が設けられている。
【0009】取手部115を握持すると、ロック解除操
作部116も共に握持することによってロック解除され
るよう構成されている。ロック解除操作部116により
ロック解除されるロック部(図示せず)は、排版ボック
ス110を装着位置より引き出されないようにロックす
るものである。排版ボックス110は、取手部115を
手で持ち装置本体102に対し挿入又は引き出し動作を
行うことによって着脱自在に設けられている(特開平6
−199029号公報参照)。
【0010】上記構成において、排版ボックス110が
孔版原紙103で満杯になると、図11(A)に示すよ
うに、ユーザが一方の手で排版ボックス110の取手部
115を握持して排版ボックス110を装置本体102
から引き出す。そして、図11(B)に示すように、取
り出した排版ボックス110を例えばゴミ箱の位置まで
運び、傾けると共につまみ部114を他方の手で持ち上
方側を開口すると内部の孔版原紙103が自重によりゴ
ミ箱内に落下する。空になった排版ボックス110を孔
版印刷装置の位置まで運び、一方の手で取手部115を
持った排版ボックス110を装置本体102に挿入し、
装着位置まで挿入すれば完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例の排版ボックス100は、上方が開口している
ため、排版ボックス100を装置本体102より引き出
した際に内部の孔版原紙103が圧縮解除により膨張し
て開口部105の上方側より外にあふれるという問題が
ある。孔版原紙103が排版ボックス100の外にあふ
れると、下に落下したり、片手で持ち運びできなかった
り、外にあふれる孔版原紙103を押さえた手にインク
が付着したりするため、孔版原紙103の廃棄作業が容
易でない。
【0012】又、第2従来例の排版ボックス110で
は、上方側が蓋113で被われているため、排版ボック
ス110を装置本体102から引き出した際に内部の孔
版原紙103が外にあふれるという問題がない。しか
し、排版ボックス110の上方側を被う回転自在に支持
された蓋113を設けなければならないため、構成が複
雑であり、コスト高であるという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、版原紙の廃棄作業が容易にで
き、且つ、構成が簡単で、コスト安である排版ボック
ス、及び、これを使用する孔版印刷装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、装置
本体に着脱自在に設けられ、開口部から導かれる使用済
みの版原紙を内部に収容する排版ボックスにおいて、底
面部と、この底面部の上方に間隔を置いて配置された天
面部と、この天面部と前記底面部との一端側を前記開口
部とすると共に前記底面部と前記天面部との他端側を連
結し、前記底面部と前記天面部とを近接させる方向の押
圧力によって前記開口部を閉じる方向に弾性変形する弾
性変形部とを有することを特徴とする。
【0015】この排版ボックスでは、内部の版原紙が満
杯になり、底面部と天面部とを手で握持し、双方の面を
互いに近接する方向に押圧すると、弾性変形部の弾性変
形により底面部と天面部とが近接されて内部の版原紙が
圧縮により挟持され、この状態で排版ボックスを装置本
体より引き出し、引き出した排版ボックスをゴミ箱等の
廃棄位置まで運び、廃棄位置で底面部と天面部への押圧
力を緩めると弾性変形部が弾性復帰変形して底面部と天
面部との間が広がり圧縮挟持されていた版原紙が自重等
により落下し、空になった排版ボックスを装置本体に挿
入動作で装着することによって版原紙の廃棄作業が完了
する。排版ボックスが装置本体より引き出された際には
版原紙が底面部と天面部との圧縮挟持状態であることか
ら外にあふれることがなく、排版ボックスの構成は底面
部と天面部とこれを連結する弾性変形部とであり、回転
支持部等が必要ない。排版ボックスは、底面部と天面部
とを手で握持することで持つため、取手部等を別途設け
る必要がない。又、底面部と天面部とを片手で握持する
大きさにすることによって版原紙の廃棄作業を全て片手
で行うことができる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載の排版ボ
ックスであって、前記底面部と前記天面部と前記弾性変
形部とは、弾性を有する一体部材にて構成されたことを
特徴とする。
【0017】この排版ボックスでは、請求項1の発明の
作用に加え、例えばシート状などの単一の部材で作成で
きる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の排版ボックスであって、前記底面部と前記天面部
との一端側に、前方方向で、且つ、互いに近接する方向
に突出する握持爪部を設けたことを特徴とする。
【0019】この排版ボックスでは、請求項1又は請求
項2の発明の作用に加え、開口部付近に位置する版原紙
には開口部より内部に位置する版原紙よりも一対の握持
爪部によって大きな圧縮力が作用する。
【0020】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記
載の排版ボックスであって、前記開口部を閉じる方向に
前記弾性変形部を弾性変形させた状態で前記装置本体に
挿入可能に設け、前記装着本体の装着位置で前記弾性変
形部が弾性復帰変形することで前記装置本体からの引き
出しを阻止し、且つ、前記開口部を閉じる方向に前記弾
性変形部を弾性変形させることでロック解除するロック
部を設けたことを特徴とする。
【0021】この排版ボックスでは、請求項1〜請求項
3の発明の作用に加え、排版ボックスの引き出し動作を
行う際には、底面部と天面部とを手で握持し、双方の面
を互いに近接する方向に押圧すると、版原紙を圧縮挟持
すると共にロック部のロック解除となり、排版ボックス
の挿入動作を行う際には、底面部と天面部とを握持した
手を離せば、これによってロック部がロック状態とな
る。
【0022】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4記
載の排版ボックスであって、前記底面部と前記天面部と
の外形形状を上下、且つ、左右対称としたことを特徴と
する。
【0023】この排版ボックスでは、請求項1〜請求項
4の発明の作用に加え、底面部と天面部とを上下逆にし
ても装置本体に装着できる。
【0024】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5記
載の排版ボックスであって、前記底面部と前記天面部と
前記弾性変形部とは、これらをシート状に展開したシー
ト部材が生産段階での形状であり、このシート部材の前
記弾性変形部に相当する箇所を折曲変形することにより
使用形状とされることを特徴とする。
【0025】この排版ボックスでは、請求項1〜請求項
5の発明の作用に加え、運搬や保管時にかさばらない。
【0026】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6記
載の排版ボックスであって、前記底面部と前記天面部の
各内面には、前記版原紙が挿入する方向に沿って複数の
リブを設けたことを特徴とする。
【0027】この排版ボックスでは、請求項1〜請求項
6の発明の作用に加え、内部に収容された版原紙がリブ
を介してしか底面部や天面部に密着せず、密着面積が非
常に小さい。
【0028】請求項8の発明は、請求項3記載の排版ボ
ックスであって、前記一対の握持爪部の各内面には、前
記版原紙が挿入する方向に沿って複数のリブを設けたこ
とを特徴とする。
【0029】この排版ボックスでは、請求項3の発明の
作用に加え、一対の握持爪部で握持された版原紙もリブ
を介してしか各握持爪部に密着せず、密着面積が非常に
小さい。
【0030】請求項9の発明は、請求項3〜請求項8記
載の排版ボックスであって、前記一対の握持爪部の先端
側には、前記装置本体側の排版搬送手段との干渉を避け
るための凹部を設けたことを特徴とする。
【0031】この排版ボックスでは、請求項3〜請求項
8の発明の作用に加え、排版搬送手段の搬送最下流の付
近まで一対の握持爪部の先端を位置させることができ
る。
【0032】請求項10の発明は、請求項1〜請求項9
記載の排版ボックスを着脱自在とする排版ボックス挿入
室を設けた孔版印刷装置である。
【0033】この孔版印刷装置では、装着した排版ボッ
クスについて請求項1〜請求項9の発明の作用と同様の
作用が得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0035】<孔版印刷装置の構成>図1〜図7は本発
明の一実施形態を示し、この実施形態では本発明を孔版
印刷装置の排版ボックスに適用した場合が示されてい
る。図1は孔版印刷装置の全体概略構成図、図2(A)
は排版ユニットの斜視図、図2(B)は排版ユニットの
上プレートを取り除いた斜視図、図3は排版ボックスが
装着されている状態を示す断面図、図4は排版ボックス
の斜視図、図5は排版ボックスを手で握持した状態を示
す斜視図、図6(A)は排版ボックスの平面図、図6
(B)は排版ボックスの正面図、図6(C)は排版ボッ
クスの側面図、図7(A)は排版ボックスの生産段階で
の形状であるシート部材を外側から見た斜視図、図7
(B)は排版ボックスの生産段階での形状であるシート
部材を内側から見た斜視図である。
【0036】図1において、孔版印刷装置1は、原稿読
取部2と製版部3と印刷部4と給紙部5と排紙部6と排
版部7とから主に構成されている。
【0037】『原稿読取部』原稿読取部2は、装置本体
10の上面側に回転自在に設けられた原稿読取ユニット
11を有している。そして、この原稿読取ユニット11
は、装置本体10内の上方開口部を塞ぐ閉位置と回転支
持軸12を中心に回転して装置本体10内の上方開口部
を開放する開位置との間で回動自在とされている。原稿
読取部2は、原稿読取ユニット11の上面に設けられた
原稿斜め載置面13と、この原稿斜め載置面13に載置
された原稿を搬送する複数の原稿搬送ロール14と、こ
の原稿搬送ロール14を回転させるロール回転駆動手段
(図示せず)と、原稿搬送ロール14で搬送される原稿
の画像データを読み取るラインイメージスキャナー15
とを有する。
【0038】そして、原稿斜め載置面13に置かれた原
稿は、原稿搬送ロール14の回転により送られ、この搬
送される原稿内容をラインイメージスキャナー15が読
み取る。
【0039】『製版部』製版部3は、装置本体10に設
けられ、ロール巻きにされた長尺状の版原紙である孔版
原紙18を収容し、且つ、回転自在に支持する原紙収容
部19と、この原紙収容部19に対し孔版原紙18の搬
送方向の下流に配置されたサーマルヘッド20と、この
サーマルヘッド20の対向位置に配置され、メインモー
タ(図示せず)の駆動力により回転するプラテンロール
21と、サーマルヘッド20及びプラテンロール21に
対し孔版原紙18の搬送方向の下流に配置され、孔版原
紙18をカットする原紙カッタ22とを有する。
【0040】原紙収容部19は、原稿読取ユニット11
を開位置とすることによって上方開放される。そして、
その開放された原紙収容部19から孔版原紙18を出し
入れすることで、該孔版原紙18の交換を行うことがで
きる。サーマルヘッド20は、原稿読取ユニット11に
固定され、プラテンロール21は装置本体10に支持さ
れている。サーマルヘッド20は、原稿読取ユニット1
1の開位置ではプラテンロール21より離間する離間位
置に位置し、原稿読取ユニット11の閉位置ではプラテ
ンロール21に圧接する圧接位置に位置される。
【0041】そして、サーマルヘッド20とプラテンロ
ール21との間に配置された孔版原紙18をプラテンロ
ール21の回転により搬送し、ラインイメージスキャナ
ー15で読み取った画像データに基づきサーマルヘッド
20の各点状発熱体が選択的に発熱動作することにより
孔版原紙18に感熱穿孔して孔版画像を形成し、この製
版された孔版原紙18の後流側を原紙カッタ22で切断
して所定長さの孔版原紙18を作成する。
【0042】『印刷部』印刷部4は、多孔構造によるイ
ンク通過性の部材(例えばスクリーン)で外周壁25a
が構成され、メインモータ(図示せず)の駆動力によっ
て図1のa矢印方向に回転する版胴25と、この版胴2
5の外周壁25aに設けられ、孔版原紙18の先端をク
ランプするクランプ部26とを有する。
【0043】又、印刷部4は、前記版胴25の内部に配
置され、外周壁25aの内周面に接触するスキージロー
ル27と、このスキージロール27に所定のギャップを
介して配置されたドクターロール28と、この双方のロ
ール27、28の間のくさびエリアにインクを供給する
インク供給部29とを有する。又、スキージロール27
に版胴25の外周壁25aを介して対向する外側位置に
配置された押圧ロール30と、この押圧ロール30を版
胴25の外周壁25aに押圧する押圧位置(図1の実線
位置)と版胴25の外周面から離間する離間位置(図1
の仮想線位置)とに移動させるプレス圧手段(図示せ
ず)とを有する。
【0044】押圧ロール30は、印刷時には版胴25の
回転に連動して押圧位置と離間位置との間を変移し、版
胴25の回転に同期して搬送されて来る印刷媒体である
印刷用紙31の通過時には押圧位置に位置し、それ以外
の時(印刷用紙31の非通過時)には離間位置に位置す
るよう構成されている。
【0045】そして、製版部3から搬送される孔版原紙
18の先端をクランプ部26でクランプし、このクラン
プした状態で版胴25が回転されて孔版原紙18が版胴
25の外周壁25aに巻き付け装着され、版胴25の回
転に同期して搬送されて来る印刷用紙31を押圧ロール
30にて版胴25の孔版原紙18に押圧することによっ
て印刷用紙31に孔版原紙18の穿孔部分からインクが
転写されて画像が印刷される。
【0046】『給紙部』給紙部5は、印刷媒体である印
刷用紙31が積層される給紙台35と、この給紙台35
から最上位置の印刷用紙31のみを移動させる一次給紙
ロール36と、この一次給紙ロール36によって移動さ
れた印刷用紙31を版胴25の回転に同期して版胴25
と押圧ロール30間に搬送する一対の二次給紙ロール3
7a、37bとを有する。一次給紙ロール36や二次給
紙ロール37a、37bは各給紙クラッチ(図示せず)
を介してメインモータ(図示せず)の回転が選択的に伝
達されることによって所定タイミングで回転されるよう
構成されている。
【0047】『排紙部』排紙部6は、版胴25と押圧ロ
ール30による印刷箇所より搬送下流の位置で版胴25
の外周壁25aに近接配置された用紙分離爪部40と、
この用紙分離爪部40と版胴25の外周壁25aとの間
にエアーを吹き付ける送風手段41と、版胴25の外周
壁25aより離間した印刷用紙31を受け取り、この受
け取った印刷用紙31を搬送するベルト搬送手段42
と、ベルト搬送手段42の最下流の下方位置に配置さ
れ、排出される印刷用紙31を積層状態で載置する排紙
台43とを有する。
【0048】ベルト搬送手段42は、一対のベルト掛け
部材44a、44bと、この一対のベルト掛け部材44
a、44b間に掛けられたベルト45と、このベルト4
5の印刷用紙31の搬送面側を吸引するための吸引手段
(図示せず)と、上記ベルト掛け部材44a(又は44
b)を介してベルト45をメインモータ(図示せず)の
駆動力によって回転駆動させるベルト駆動手段(図示せ
ず)とを有する。そして、印刷箇所を過ぎた印刷用紙1
8の先端を送風手段41のエアーや用紙分離爪部40の
引き剥がしで版胴25より離間させ、この離間させた印
刷用紙31をベルト搬送手段42によって排紙台43ま
で搬送するものである。
【0049】『排版部』排版部7は、装置本体10の上
面側にリニア移動自在に設けられた排版ユニット50を
有し、この排版ユニット50は、装置本体10内の上方
開口部を塞ぐ閉位置と平行リンク部材51a、51bの
平行移動でリニア移動して装置本体10内の上方開口部
を開放する開位置との間を移動自在とされている。つま
り、装置本体10の上面側には、原稿読取ユニット11
と排版ユニット50とが配置され、これらユニット1
1、50を開位置に移動させることにより装置本体10
の上面側がほぼ全開状態で開放される。
【0050】排版部7は、版胴25に巻き付け装着され
た孔版原紙18の先端がクランプ解除され、このクラン
プ解除された孔版原紙18を版胴25より引き剥がしな
がら搬送する排版搬送手段である一対の排版搬送ロール
52a、52bと、この一対の排版搬送ロール52a、
52bによって搬送されて来る孔版原紙18を収納する
排版ボックス53とを有する。一対の排版搬送ロール5
2a、52bは、排版ユニット50に支持され、排版ユ
ニット50の閉位置では排版搬送ロール52bに排版ク
ラッチ(図示せず)を介してメインモータ(図示せず)
の回転が選択的に伝達されるよう構成されている。
【0051】『排版ボックスの構成』次に、排版ボック
ス53に係わる構成を図2〜図7を用いて詳しく説明す
る。図2(A)、(B)及び図3に示すように、排版ユ
ニット50には上プレート50aと下プレート50bで
囲まれて排版ボックス挿入室54が構成され、この排版
ボックス挿入室54の後方部は外部に露出している。こ
の後方露出部より排版ボックス53を挿入することによ
り前記排版ボックス挿入室54に装着でき、反対に、装
着された排版ボックス53を前記排版ボックス挿入室5
4より引き出すことにより取り出しできる。
【0052】排版ボックス53は、図4〜図6に示すよ
うに、側面形状が略U字状を横にした形状をなし、孔版
原紙18の少なくとも幅以上の幅を有する略平板状の底
面部55と、この底面部55の上方に所定間隔を置いて
略平行に配置された同じく略平板状の天面部56と、こ
の天面部56と底面部55との一端側を開口部57とす
ると共に天面部56と底面部55との他端側を連結し、
天面部56と底面部55とを近接させる方向の押圧力に
よって開口部57を閉じる方向に弾性変形する円弧状の
弾性変形部58とを有する。排版ボックス53は、排版
ボックス挿入室54の装着位置では一端側の開口部57
が一対の排版搬送ロール52a、52bを臨むようにし
て配置される。
【0053】又、排版ボックス53は、弾性を有する部
材、例えばポリプロピレン等による一体部材にて構成さ
れ、底面部55と天面部56とをユーザが片手で握持で
きる程度の大きさに設定されている。底面部55と天面
部56との一端側には、前方方向で、且つ、互いに近接
する方向に突出する握持爪部59、60がそれぞれ設け
られている。この一対の握持爪部59、60の先端側に
は、一対の排版搬送ロール52a、52bとの干渉を避
けるための凹部59a、60aが設けられており、一対
の握持爪部59、60の先端を一対の排版ロール52
a、52bに十分近接させて配置できるようになってい
る。
【0054】又、底面部55と天面部56との外面側に
は上方に突出するロック部61がそれぞれ設けられてお
り、この各ロック部61の装着位置の排版ユニット50
の対向位置にはロック係止部62(図3に示す)が設け
られている。排版ボックス53は、一端側の開口部57
を閉じる方向に弾性変形部58を弾性変形させた状態で
排版ボックス挿入室54に挿入可能であり、装着位置で
弾性変形部58が弾性復帰変形することでロック部61
がロック係止部62に係止されることによって排版ボッ
クス挿入室54からの引き出しが阻止される。又、装着
位置で開口部57を閉じる方向に弾性変形部58を弾性
変形させることでロック部61がロック係止部62より
離間してロック解除される。
【0055】又、底面部55と天面部56の各内面、及
び、一対の握持爪部の各内面には、孔版原紙18が挿入
する方向に沿って複数のリブ63、64が設けられてい
る。又、排版ボックス53は、底面部55と天面部56
との外形形状が上下、且つ、左右対称とされている。具
体的には、握持爪部59,60、握持爪部59、60の
凹部59a、60a、ロック部61が上下対称で、且
つ、左右対称に設けられている。
【0056】次に、排版ボックス53は、使用形状前の
段階では、図7(A)、(B)に示すように、底面部5
5と天面部56と弾性変形部58とがシート状に展開さ
れたシート部材70が生産段階での形状であり、このシ
ート部材70の弾性変形部に相当する箇所を折曲変形す
ることにより使用形状とされるものである。
【0057】<製版及び印刷動作>次に、上記孔版印刷
装置1の製版、印刷動作を簡単に説明する。製版動作が
選択されると、版胴25に孔版原紙18が巻付け装着さ
れているか否かをチェックし、装着されている場合には
孔版原紙18の先端のクランプを解除し、孔版原紙18
の先端を一対の排版搬送ロール52a、52b間に導
き、一対の排版搬送ロール52a、52bの回転により
孔版原紙18を版胴25より剥ぎ取りながら搬送する。
一対の排版搬送ロール52a、52bにより搬送された
孔版原紙18は排版ボックス53の開口部57より内部
に送り込まれ、これで排版動作が終了する。
【0058】排版処理が終了すると、原稿読み取り動作
により読み取った画像データに基づき孔版原紙18にサ
ーマルヘッド20にて感熱穿孔する。そして、製版され
た孔版原紙18が版胴25に巻き付け装着される着版処
理が行われ、これで製版動作が終了する。
【0059】次に、印刷動作が選択されると、給紙台3
5上に印刷用紙31があるか否かをチェックし、印刷用
紙31がなければ紙なしエラー処理を行う。又、孔版原
紙18が版胴25に着版されているか否かをチェック
し、孔版原紙18が着版されていなければ版無しエラー
処理を行う。又、スキージロール27及びドクターロー
ル28間のインク溜まりにインクがあるか否かをチェッ
クし、インクがなければインク無しエラー処理を行う。
【0060】そして、これらのチェックを全て通ると、
版胴25が回転され、この回転に同期して給紙部5より
印刷用紙31が版胴25に給紙される。この給紙された
印刷用紙31は押圧ロール30で版胴25の孔版原紙1
8に押圧されることによって印刷用紙31にインク画像
が転写され、印刷された印刷用紙31は用紙分離爪部4
0や送風手段41等の作用により版胴25の外周壁25
aより剥離されてベルト搬送手段42で搬送され、ベル
ト45の最下流より排紙台43に排出される。排紙台4
3に排紙された印刷用紙31はここで積層状態で載置さ
れる。この印刷動作が設定枚数だけ行われて印刷動作が
完了する。
【0061】<孔版原紙の廃棄動作>次に、排版ボック
ス53内の孔版原紙18の廃棄動作を説明する。排版ボ
ックス53の内部の孔版原紙18が例えば満杯になる
と、図5に示すように、ユーザが底面部55と天面部5
6とを手で握持し、双方の面55,56を互いに近接す
る方向に押圧する。すると、弾性変形部58の弾性変形
により底面部55と天面部56とが近接されて内部の孔
版原紙18が圧縮により挟持され、この状態で排版ボッ
クス53を排版ボックス挿入室54より引き出す。この
引き出した排版ボックス53をゴミ箱等の廃棄位置まで
運び、廃棄位置で底面部55と天面部56への押圧力を
緩めると弾性変形部58が弾性復帰変形して底面部55
と天面部56との間が広がり圧縮挟持されていた孔版原
紙18が自重等により落下する。空になった排版ボック
ス53を排版ボックス挿入室54に挿入して装着するこ
とによって孔版原紙18の廃棄作業が完了する。
【0062】上記孔版原紙18の廃棄作業において、排
版ボックス53が装置本体10より引き出された際には
孔版原紙18が底面部55と天面部56との圧縮挟持状
態であることから外にあふれることがなく、又、排版ボ
ックス53の構成は底面部55と天面部56とこれを連
結する弾性変形部58とであり、回転支持部等が必要な
い。以上より、孔版原紙18の廃棄作業が容易にでき、
且つ、構成が簡単で、コスト安である。
【0063】又、排版ボックス53は、ユーザが底面部
55と天面部56とを手で握持することで持つことがで
きるため、第1、第2従来例のように取手部等を別途設
ける必要がない。
【0064】又、上記実施形態では、排版ボックス53
は、底面部55と天面部56とを片手で握持できる大き
さであるため、孔版原紙18の廃棄作業を全て片手で行
うことができる。つまり、第1従来例の場合には排版ボ
ックスの引き出し動作、挿入動作時において、又、排版
ボックスより外にあふれそうな孔版原紙を手で押さえる
必要がある場合には両手を使用しなければならず、第2
従来例の場合には排版ボックスの蓋を開く時に両手を使
用しなければならなかったが、上記実施形態では孔版原
紙18の廃棄動作の全てが片手で可能である。
【0065】又、上記実施形態では、底面部55と天面
部56と弾性変形部58とは、弾性を有する一体部材に
て構成されているので、排版ボックス53を単一の部材
で作成できるため、更にコスト安になる。
【0066】尚、排版ボックス53は複数部材を組み合
わせて構成しても良く、例えば底面部55及び天面部5
6はあまり弾性変形しない硬い部材で構成し、弾性変形
部58のみ弾性変形に富む部材にて構成しても良い。
【0067】又、上記実施形態では、底面部55と天面
部56との開口部57の一端側には、前方方向で、且
つ、互いに近接する方向に突出する握持爪部59、60
が設けられているので、開口部57付近に位置する孔版
原紙18には開口部57より内部に位置する孔版原紙1
8よりも一対の握持爪部59、60によって大きな圧縮
力が作用するため、開口部57付近の孔版原紙18を確
実に握持でき、孔版原紙18の廃棄残し等による排版の
ジャミング防止に有効である。
【0068】又、上記実施形態では、開口部57を閉じ
る方向に弾性変形部58を弾性変形させた状態で排版ボ
ックス挿入室54に挿入可能に設け、装着位置で弾性変
形部58が弾性復帰変形することで排版ボックス挿入室
54からの引き出しを阻止し、且つ、開口部57を閉じ
る方向に弾性変形部58を弾性変形させることでロック
解除するロック部61が設けられているので、排版ボッ
クス53の引き出し動作を行う際には、底面部55と天
面部56とを手で握持し、双方の面55、56を互いに
近接する方向に押圧すると、これで孔版原紙18が圧縮
挟持されると共にロック部61のロック解除となり、一
方、排版ボックス53の挿入動作を行う際には、底面部
55と天面部56とを握持した手を離せば、これによっ
てロック部61がロック状態となるため、ロック解除や
ロックするための操作を別個に行う必要がなく取扱いが
容易である。
【0069】尚、上記実施形態では、排版ボックス53
側のロック部61が突起形状を有し、装置本体10側
(排版ボックス挿入室54側)のロック係止部62が溝
形状を有するが、逆に、排版ボックス53側のロック部
61が溝形状で、装置本体10側のロック係止部62が
突起形状であっても良い。但し、装置本体10側のロッ
ク係止部62が突起形状の場合にはロック時にロック係
止部62が底面部55や天面部56にあまりにも突出し
て孔版原紙18の引き込み動作の支障にならないように
設計する必要がある。
【0070】又、上記実施形態では、底面部55と天面
部56との外形形状が上下、且つ、左右対称に設けられ
ているので、底面部55と天面部56とを上下逆にして
も装置本体10側の排版ボックス挿入室54に装着でき
るため、上下の区別をする必要がなく、取扱いが容易で
ある。
【0071】又、上記実施形態では、底面部55と天面
部56と弾性変形部58とは、これらをシート状に展開
したシート部材70が生産段階での形状であり、このシ
ート部材70の弾性変形部58に相当する箇所を折曲変
形することにより使用形状とされるので、運搬や保管時
にかさばらないため、運搬性や保管性に優れている。
【0072】又、上記実施形態では、底面部55と天面
部56の各内面には、孔版原紙18が挿入する方向に沿
って複数のリブ63が設けられているので、内部に収容
された孔版原紙18がリブ63を介してしか底面部55
や天面部56に密着せず、密着面積が非常に小さいた
め、孔版原紙18がインク等の粘着性等によって底面部
55や天面部56や弾性変形部58に密着して取れにく
いという事態を防止でき、廃棄作業がスムーズにでき
る。尚、弾性変形部58の内面にも同様にリブを設けて
も良く、このようにすれば、弾性変形部58の内面に孔
版原紙18が密着して取れにくいという事態を防止でき
る。
【0073】又、上記実施形態では、一対の握持爪部5
9、60の各内面にも、孔版原紙18が挿入する方向に
沿って複数のリブ64が設けられているので、一対の握
持爪部59、60で握持された孔版原紙18もリブ64
を介してしか各握持爪部59、60に密着せず、密着面
積が非常に小さいため、孔版原紙18がインク等の粘着
性等によって一対の握持爪部59、60に密着して取れ
ないという事態を防止でき、廃棄作業がスムーズにでき
る。
【0074】又、上記実施形態では、一対の握持爪部5
9、60の先端側には、装置本体10側の排版搬送ロー
ル52a、52bとの干渉を避けるための凹部59a、
60aが設けられているので、排版搬送ロール52a、
52bの搬送最下流の付近まで一対の握持爪部59、6
0の先端を位置させることができるため、開口部57付
近の孔版原紙18を確実に廃棄でき、孔版原紙18の廃
棄残し等による排版のジャミング防止に有効である。
【0075】尚、上記実施形態によれば、排版ボックス
53を孔版印刷装置1に使用した場合を示したが、印刷
に使用した版原紙を収容する排版ボックスを装置本体に
有する印刷装置に適用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、底面部と、この底面部の上方に間隔を置いて配
置された天面部と、この天面部と前記底面部との一端側
を開口部とすると共に底面部と天面部との他端側を連結
し、底面部と天面部とを近接させる方向の押圧力によっ
て開口部を閉じる方向に弾性変形する弾性変形部とから
排版ボックスを構成したので、底面部と天面部とを手で
握持し、双方の面を互いに近接する方向に押圧すると、
弾性変形部の弾性変形により底面部と天面部とが近接さ
れて内部の版原紙が圧縮により挟持され、この状態で排
版ボックスを装置本体より引き出し、廃棄位置で底面部
と天面部への押圧力を緩めると弾性変形部が弾性復帰変
形して底面部と天面部との間が広がり圧縮挟持されてい
た版原紙が自重等により落下し、空になった排版ボック
スを装置本体に挿入して装着することによって版原紙の
廃棄作業が完了するものである。また、排版ボックスが
装置本体より引き出された際には版原紙が底面部と天面
部との圧縮挟持状態であることから外にあふれることが
なく、排版ボックスの構成は底面部と天面部とこれを連
結する弾性変形部とであり、回転支持部等が必要ない。
以上より、版原紙の廃棄作業が容易にでき、且つ、構成
が簡単で、コスト安である。又、排版ボックスは、底面
部と天面部とを手で握持することで持つため、取手部等
を別途設ける必要がない。又、底面部と天面部とを片手
で握持する大きさにすることによって版原紙の廃棄作業
を全て片手で行うことができる。
【0077】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
排版ボックスであって、底面部と天面部と弾性変形部と
は、弾性を有する一体部材にて構成されたので、請求項
1の発明の効果に加え、単一の部材で作成できるため、
更にコスト安になる。
【0078】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の排版ボックスであって、底面部と天面部と
の一端側には、前方方向で、且つ、互いに近接する方向
に突出する握持爪部を設けたので、請求項1又は請求項
2の発明の効果に加え、開口部付近に位置する版原紙に
は開口部より内部に位置する版原紙よりも一対の握持爪
部によって大きな圧縮力が作用するため、開口部付近の
版原紙を確実に廃棄でき、排版のジャミング防止に有効
である。
【0079】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求
項3記載の排版ボックスであって、開口部を閉じる方向
に弾性変形部を弾性変形させた状態で装置本体に挿入可
能に設け、装着本体の装着位置で弾性変形部が弾性復帰
変形することで装置本体からの引き出しを阻止し、且
つ、開口部を閉じる方向に弾性変形部を弾性変形させる
ことでロック解除するロック部を設けたので、請求項1
〜請求項3の発明の効果に加え、排版ボックスの引き出
し動作を行う際には、底面部と天面部とを手で握持し、
双方の面を互いに近接する方向に押圧すると、これが版
原紙を圧縮挟持すると共にロック部のロック解除とな
り、排版ボックスの挿入動作を行う際には、底面部と天
面部とを握持した手を離せば、これによってロック部が
ロック状態となるため、ロック解除やロックするための
操作を別個に行う必要がなく取扱いが容易である。
【0080】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4記載の排版ボックスであって、底面部と天面部との
外形形状を上下、且つ、左右対称に設けたので、請求項
1〜請求項4の発明の効果に加え、底面部と天面部とを
上下逆にしても装置本体に装着できるため、上下の区別
をする必要がなく、取扱いが容易である。
【0081】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5記載の排版ボックスであって、底面部と天面部と弾
性変形部とは、これらをシート状に展開したシート部材
が生産段階での形状であり、このシート部材の弾性変形
部に相当する箇所を折曲変形することにより使用形状と
されるので、請求項1〜請求項5の発明の効果に加え、
運搬や保管時にかさばらないため、運搬性や保管性に優
れている。
【0082】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6記載の排版ボックスであって、底面部と天面部の各
内面には、版原紙が挿入する方向に沿って複数のリブを
設けたので、請求項1〜請求項6の発明の効果に加え、
内部に収容された版原紙がリブを介してしか底面部や天
面部に密着せず、密着面積が非常に小さいため、版原紙
がインク等の粘着性等によって底面部や天面部や弾性変
形部に密着して取れにくいという事態を防止でき、廃棄
作業がスムーズにできる。
【0083】請求項8の発明によれば、請求項3記載の
排版ボックスであって、一対の握持爪部の各内面には、
版原紙が挿入する方向に沿って複数のリブを設けたの
で、請求項3の発明の効果に加え、一対の握持爪部で握
持された版原紙もリブを介してしか各握持爪部に密着せ
ず、密着面積が非常に小さいため、版原紙がインク等の
粘着性等によって一対の握持爪部に密着して取れにくい
という事態を防止でき、廃棄作業がスムーズにできる。
【0084】請求項9の発明によれば、請求項3〜請求
項8記載の排版ボックスであって、一対の握持爪部の先
端側には、装置本体側の排版搬送手段との干渉を避ける
ための凹部を設けたので、請求項3〜請求項8の発明の
効果に加え、排版搬送手段の搬送最下流の付近まで一対
の握持爪部の先端を位置させることができるため、開口
部付近の版原紙を確実に廃棄でき、排版のジャミング防
止に有効である。
【0085】請求項10の発明によれば、請求項1〜請
求項9記載の排版ボックスを着脱自在とする排版ボック
ス挿入室を設けた孔版印刷装置であるので、この孔版印
刷装置では、装着した排版ボックスについて請求項1〜
請求項9の発明の効果と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、孔版印刷装置の全
体概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、(A)は排版ユニ
ットの斜視図、(B)は排版ユニットの上プレートを取
り除いた斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、排版ボックスが装
着されている状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、排版ボックスの斜
視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、排版ボックスを手
で握持した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、(A)は排版ボッ
クスの平面図、(B)は排版ボックスの正面図、(C)
は排版ボックスの側面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、(A)は排版ボッ
クスの生産段階での形状であるシート部材を外側から見
た斜視図、(B)は排版ボックスの生産段階での形状で
あるシート部材を内側から見た斜視図である。
【図8】第1従来例の排版ボックスの装着状態を示す概
略構成図である。
【図9】(A)、(B)、(C)は、それぞれ第1従来
例の排版ボックスの廃棄作業程を示す斜視図である。
【図10】第2従来例の排版ボックスの装着状態を示す
概略構成図である。
【図11】(A)、(B)、(C)は、それぞれ第2従
来例の排版ボックスの廃棄作業工程を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置(印刷装置) 2 原稿読取部 3 製版部 4 印刷部 5 給紙部 6 排紙部 7 排版部 10 装置本体 18 孔版原紙(版原紙) 50 排版ユニット 52a、52b 排版搬送ロール(排版搬送手段) 53 排版ボックス 54 排版ボックス挿入室 55 底面部 56 天面部 57 開口部 58 弾性変形部 59、60 握持爪部 59a、60a 凹部 61 ロック部 62 ロック係止部 63、64 リブ 70 シート部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に着脱自在に設けられ、開口部
    から導かれる使用済みの版原紙を内部に収容する排版ボ
    ックスにおいて、 底面部と、この底面部の上方に間隔を置いて配置された
    天面部と、この天面部と前記底面部との一端側を前記開
    口部とすると共に前記底面部と前記天面部との他端側を
    連結し、前記底面部と前記天面部とを近接させる方向の
    押圧力によって前記開口部を閉じる方向に弾性変形する
    弾性変形部とを有することを特徴とする排版ボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排版ボックスであって、 前記底面部と前記天面部と前記弾性変形部とは、弾性を
    有する一体部材にて構成されたことを特徴とする排版ボ
    ックス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の排版ボック
    スであって、 前記底面部と前記天面部との一端側に、前方方向で、且
    つ、互いに近接する方向に突出する握持爪部を設けたこ
    とを特徴とする排版ボックス。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載の排版ボックス
    であって、 前記開口部を閉じる方向に前記弾性変形部を弾性変形さ
    せた状態で前記装置本体に挿入可能に設け、前記装着本
    体の装着位置で前記弾性変形部が弾性復帰変形すること
    で前記装置本体からの引き出しを阻止し、且つ、前記開
    口部を閉じる方向に前記弾性変形部を弾性変形させるこ
    とでロック解除するロック部を設けたことを特徴とする
    排版ボックス。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載の排版ボックス
    であって、 前記底面部と前記天面部との外形形状を上下、且つ、左
    右対称としたことを特徴とする排版ボックス。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5記載の排版ボックス
    であって、 前記底面部と前記天面部と前記弾性変形部とは、これら
    をシート状に展開したシート部材が生産段階での形状で
    あり、このシート部材の前記弾性変形部に相当する箇所
    を折曲変形することにより使用形状とされることを特徴
    とする排版ボックス。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6記載の排版ボックス
    であって、 前記底面部と前記天面部の各内面には、前記版原紙が挿
    入する方向に沿って複数のリブを設けたことを特徴とす
    る排版ボックス。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の排版ボックスであって、 前記一対の握持爪部の各内面には、前記版原紙が挿入す
    る方向に沿って複数のリブを設けたことを特徴とする排
    版ボックス。
  9. 【請求項9】 請求項3〜請求項8記載の排版ボックス
    であって、 前記一対の握持爪部の先端側には、前記装置本体側の排
    版搬送手段との干渉を避けるための凹部を設けたことを
    特徴とする排版ボックス。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9記載の排版ボック
    スを着脱自在とする排版ボックス挿入室を設けたことを
    特徴とする孔版印刷装置。
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