JP4064498B2 - 印刷装置における排版装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置における排版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷装置として輪転式の孔版印刷装置が知られている。このような孔版印刷装置は、版胴とも呼ばれている印刷ドラムの外周面から使用済みの感熱孔版マスタ(以下、単に「マスタ」と言う)を剥離し排版する排版装置を具備している。排版装置は、印刷ドラムの外周面から剥離された使用済みのマスタを収容するための開口部を備えた排版容器を有している。排版容器は、通常、その排版容器内に収容された使用済みのマスタで満杯になった際、その満杯になった使用済みのマスタを捨てるために、印刷装置本体に対して着脱自在な構造となっている。
【0003】
マスタとしては、例えば厚さが1〜3μmの非常に薄い熱可塑性樹脂フィルムとインキ通過性の多孔質支持体(以下、「ベース」と言う)として和紙等の天然繊維とか合成繊維、あるいは天然繊維および合成繊維とを混抄したものとを貼り合わせたラミネート構造のものが用いられている。
【0004】
上記したような排版装置の排版容器としては、例えば、特開平5−286223号や特開平8−142485号公報等に開示されているような形状および構造のものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、特に高解像度で良好な印刷画像を確保するために、従来のマスタ(その厚さが約40〜50μm程度)よりも厚さが非常に薄く(厚さ10〜30μm程度)、かつ、ベースに細い合成繊維が100%入っている、もしくは天然繊維に対する細い合成繊維の混在比率の多い(糸の線径が6μm以下のものを含み合成繊維の混在比率40%以上)マスタ、すなわち厚さが従来から用いられているマスタに対して非常に薄く、かつ、熱可塑性樹脂フィルムと少なくとも合成繊維を含むインキ通過性のベースとからなる合成繊維ベースマスタを用いる試みがなされている。このような合成繊維ベースマスタは、従来から用いられているベースが天然繊維からなるマスタに対して、剛性が小さく(腰が弱く)、かつ、折り畳まれた後の復元力が大きいために、折り畳まれたときの形状から膨出する度合いの大きい性質を持っている(後述する図9および図10(a),(b)に基づく記載参照)。
【0006】
そこで、例えば、図22、図23および図25に示すような特開平5−286223号公報に記載されていると同様の孔版印刷装置における排版装置30において、合成繊維ベースマスタ2(以下、単に「マスタ2」と言うときがあり、「従来のマスタ2」と区別する)を用い、印刷ドラム7の外周面から使用済みのマスタ2を自動的に剥離し、剥離された使用済みのマスタ2を開口部39を備えた排版容器としての排版ボックス38に自動的に収容し、その排版ボックス38内が収容された使用済みのマスタ2で満杯になった場合について考察してみる。
【0007】
同排版装置30では、以下の排版動作が行なわれる。図25において、マスタクランパ8が上下一対の排版剥離ローラ31a,31bに対向する排版位置で停止している印刷ドラム7に対して、互いに圧接して回転し印刷ドラム7の外周面に近づく排版剥離ローラ対31a,31bにより、拡開されたマスタクランパ8から使用済みのマスタ2の先端部がすくい上げ剥離され、排版剥離ローラ対31a,31bの左方に配設された上下一対の排版搬送ローラ33a,33bと排版剥離ローラ対31a,31bとの間に掛け渡された上下一対の排版搬送ベルト32a,32bで矢印Y1方向へ搬送されつつ、装置本体側に配設されている図22等に示すボックス受台37に装着されている排版ボックス38内へ排出され、使用済みのマスタ2が印刷ドラム7の外周面から順次引き剥がされる。
【0008】
排版ボックス38内へ排出された使用済みのマスタ2は、その後、図25に示すように圧縮板36の下降により排版ボックス38の内部で圧縮され、次に図22に示すように圧縮板36が上昇するようになっている。圧縮板36が上昇する時において、使用済みのマスタ2のインキ付着による引きずり等によって開口部39から外側への持ち出しを防ぐのは、排版搬送ガイド板34aの下方に配設された3角形状の排版搬送ガイド板34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされる。また、排版ボックス38がボックス受台37に装着されていて排版ボックス38内が収容された使用済みのマスタ2で満杯となった時、使用済みのマスタ2の排版ボックス38の開口部39から外側への溢れ出しを押さえるのは、矢張、排版搬送ガイド板34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされると共に、排版搬送ガイド板34bのマスタ押さえ機能によって圧縮板36への使用済みのマスタ2のインキ付着による引きずり等によって開口部39から外側への持ち出しも防止されている。
【0009】
ところが、図23に示すように、満杯になった使用済みのマスタ2を捨てるために、排版ボックス38をボックス受台37を介して引き出し方向Yaに引き出した時、合成繊維ベースマスタからなる使用済みのマスタ2は従来のマスタ2に比べて復元力が非常に大きいため、排版ボックス38の開口部39から外側に溢れ出して排版装置30内に残ってしまい、それを手で取り出そうとすると手をインキで汚してしまうことになる。また、ボックス受台37から取り外した排版ボックス38を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス38の開口部39から外側に溢れ出した使用済みのマスタ2を落してしまうこともある。
【0010】
一方、特開平8−142485号公報の図7に示されている押さえ手段としての略水平状の突起55(原紙Sの戻りを押さえる押さえ部材)を、図24に示すように、上記した排版装置30の排版ボックス38に適用した場合、満杯になった使用済みのマスタ2の右側だけが排版ボックス38内の突起55部で押さえ込まれるため、復元力のある使用済みのマスタ2は、破線矢印で示すように排版ボックス38内の図において右壁上端部に形成された突起55によるマスタ押さえ部分を中心として開口部39から左斜め上方より時計回り方向に回転するように広がろうとするので、使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出やすいという問題点がある。
【0011】
なお、上記した特開平5−286223号公報に記載されていると同様の孔版印刷装置における排版装置30としては、例えば特開平5−309933号等に開示されているように、印刷ドラムに配設されているマスタ2の先端部を係止する開閉自在なクランパを開放させて、変位自在な排版剥離ローラをマスタ2の先端部上に接触させてマスタ2の先端部から使用済みのマスタ2を剥離し始めるマスタ先端部剥離方式と、あるいは実公平2−274号、特開昭63−74679号公報等に開示されているように、印刷ドラムの外周面に巻装されている使用済みのマスタ2の後端部に変位自在な排版剥離ローラを接触させてマスタ2の後端部から使用済みのマスタ2を剥離し始めるマスタ後端部剥離方式とがある。
【0012】
したがって、本発明はかかる問題点を解決するために、排版容器を印刷装置本体から取り出す時に、排版容器内に収容された復元力のある使用済みのマスタが開口部から外側に溢れ出るのを防止することができると共に、印刷装置本体から取り外した排版容器を持ち運びする時にも、復元力のある使用済みのマスタが開口部から外側への溢れ出しおよび落下するのを防止することのできる印刷装置における排版装置を提供することを目的とする。これに加えて、満杯になった使用済みのマスタを捨てる時、使用済みのマスタが引っ掛かることなくスムーズに捨てられる廃棄作業性のよい印刷装置における排版装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、印刷ドラムの外周面から剥離された使用済みのマスタを収容するための開口部を備えた排版容器を有し、この排版容器が印刷装置本体に対して着脱自在である印刷装置における排版装置において、上記排版容器が収容された上記マスタで満杯状態であるときであって、該排版容器を上記印刷装置本体から離脱したとき、上記排版容器内に収容された上記マスタが上記開口部から外側に溢れ出るのを防止する溢出防止部材を上記開口部近傍に設け、上記溢出防止部材は、その先端が上記排版容器の内部側に延び、かつ、上記開口部から上記外側へ向かって傾斜していることを特徴とする。
【0014】
ここで、開口部近傍とは、排版容器の容器壁の開口部寄りの部位および排版容器の容器壁の開口端に至る部位を総称した部位を言い、使用済みのマスタの収容量を稼ぐ上からは排版容器の容器壁の開口端に設けることが望ましい。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置における排版装置において、上記溢出防止部材の基端は、上記開口部に固定されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の印刷装置における排版装置において、上記溢出防止部材は、上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するとき、上記先端が上記開口部から上記外側へ向かって傾斜した溢出防止位置と、上記排版容器内部の上記マスタを捨てるとき、上記先端が上記開口部を開放する廃棄開放位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする。
【0018】
【請求項4】
請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の印刷装置における排版装置において、上記排版容器内に収容された上記マスタが上記開口部から外側に溢れ出るのを押さえるための、その先端が上記排版容器の内部側に延びた溢出押さえ部材を上記開口部近傍に付設したことを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の印刷装置における排版装置において、上記溢出押さえ部材は、上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するとき、上記先端が上記開口部から上記外側に溢れ出る上記マスタを押さえる溢出押さえ位置と、上記排版容器内部の上記マスタを捨てるとき、上記先端が上記開口部を開放する開放位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の印刷装置における排版装置において、上記排版容器は、該排版容器を着脱するための把持部材を有し、上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するときの上記把持部材の把持操作に連動して、上記溢出押さえ部材が上記溢出押さえ位置を占めることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一つに記載の印刷装置における排版装置において、上記マスタは、熱可塑性樹脂フイルムと、少なくとも合成繊維を含むインキ通過性の多孔質支持体とからなる合成繊維ベースマスタであることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」と言う)を説明する。上述した従来の技術および各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。
【0023】
まず、図25を参照して、本実施形態を適用する印刷装置の一例としての孔版印刷装置の全体構成とその動作について説明しておく。
【0024】
図25において、符号4は、印刷装置本体としての装置本体フレームを示す。装置本体フレーム4の上部にある、符号80で示す部分は原稿読取装置を構成し、その下方の符号90で示す部分は製版装置、その左側に符号100で示す部分は多孔性円筒状の印刷ドラム7が配置された印刷ドラム装置、その左の符号30で示す部分は本実施形態を具体的に適用する排版装置、製版装置90の下方の符号110で示す部分は給紙装置、印刷ドラム7の下方の符号120で示す部分は印圧装置、装置本体フレーム4の左下方の符号130で示す部分は排紙装置を、それぞれ示している。
【0025】
この孔版印刷装置の動作について以下に簡単に説明する。
先ず、原稿読取装置80の上部に配置された原稿載置台(図示せず)に、印刷すべき画像を持った原稿1を載置し、図示しない製版スタートキーを押す。この製版スタートキーの押下に伴い、先ず排版工程が実行される。すなわち、この状態においては、印刷ドラム装置100の印刷ドラム7の外周面に前回の印刷で使用された使用済みのマスタ2が装着されたまま残っている。
【0026】
印刷ドラム7が反時計回り方向に回転し、マスタクランパ8が上下一対の排版剥離ローラ31a,31bに対向する排版位置で停止する。印刷ドラム7が排版位置を占めると、特開平5−286223号公報に記載されていると同様の排版装置30により上述したと同様の排版工程が行なわれる。
【0027】
排版工程と並行して、原稿読取装置80では原稿読取が行なわれる。すなわち、図示しない原稿載置台に載置された原稿1は、分離ローラ81、前原稿搬送ローラ対82a,82bおよび後原稿搬送ローラ対83a,83bのそれぞれの回転により矢印Y2からY3方向に搬送されつつ露光読み取りに供される。この時、原稿1が多数枚あるときは、分離ブレード84の作用でその最下部の原稿のみが搬送される。原稿1の画像読み取りは、コンタクトガラス85上を搬送されつつ、蛍光灯86により照明された原稿1の表面からの反射光を、ミラー87で反射させレンズ88を通して、CCD(電荷結合素子)から成る画像センサ89に入射させることにより行なわれる。その画像が読み取られた原稿1は原稿トレイ80A上に排出される。画像センサ89で光電変換された電気信号は、装置本体フレーム4内の図示しないアナログ/デジタル(A/D)変換基板に入力されデジタル画像信号に変換される。
【0028】
一方、この画像読み取り動作と並行して、デジタル信号化された画像情報に基づき製版および給版工程が行なわれる。すなわち、製版装置90の所定部位にマスタ2を繰り出し可能にセットされたロール状のマスタロール2Aから、マスタ2が引き出され、サーマルヘッド91にマスタ2を介して押圧しているプラテンローラ92、および送りローラ対93a,93bの回転によりマスタ搬送方向Yの下流側に搬送される。このように搬送されるマスタ2に対して、サーマルヘッド91にライン状に並んだ複数個の微小な発熱素子が、A/D変換基板(図示せず)から送られてくるデジタル画像信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱素子に接触しているマスタ2の熱可塑性樹脂フィルムが溶融穿孔される。このように、画像情報に応じたマスタ2の位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターンとして書き込まれる。
【0029】
マスタ2は、実施例的に言うと、麻が60%入っているベースと、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の厚さ:1.5μmの熱可塑性樹脂フィルムとを貼り合わせた厚さ:43〜47μmの従来のマスタ2を用いている。
【0030】
画像情報が書き込まれた製版済みのマスタ2の先端は、給版ローラ対94a,94bにより印刷ドラム7の外周部側へ向かって送り出され、給版ガイド板(図示せず)により進行方向を下方へ変えられ、図示する給版位置状態にある印刷ドラム7の拡開したマスタクランパ8(仮想線で示す)へ向かって垂れ下がる。このとき印刷ドラム7は、排版工程により使用済みのマスタ2を既に除去されている。
【0031】
そして、製版済みのマスタ2の先端が、一定のタイミングでマスタクランパ8によりクランプされると、印刷ドラム7は図中A方向(時計回り方向)に回転しつつ外周面に製版済みのマスタ2を徐々に巻きつけていく。製版済みのマスタ2の後端部はカッタ95により一定の長さに切断される。
【0032】
一版の製版済みのマスタ2が印刷ドラム7の外周面に巻装されると製版および給版工程が終了し、印刷工程が開始される。先ず、給紙台5上に積載された印刷用紙3の内の最上位の1枚が、給紙コロ111および分離コロ対112a,112bによりレジストローラ対113a,113bに向けて矢印Y4方向に送り出され、さらにレジストローラ対113a,113bにより印刷ドラム7の回転と同期した所定のタイミングで印圧装置120に送られる。送り出された印刷用紙3が、印刷ドラム7とプレスローラ9との間にくると、印刷ドラム7の外周面下方に離間していたプレスローラ9が上方に移動されることにより、印刷ドラム7の外周面に巻装された製版済みのマスタ2に押圧される。こうして、印刷ドラム7の多孔部分および製版済みのマスタ2の穿孔パターン部(共に図示せず)からインキが滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙3の表面に転移されて、印刷画像が形成される。
【0033】
この時、印刷ドラム7の内周側では、インキ供給管10からインキローラ11とドクターローラ12との間に形成されたインキ溜り13にインキが供給され、印刷ドラム7の回転方向と同一方向に、かつ、印刷ドラム7の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインキローラ11により、インキが印刷ドラム7の内周側に供給される。
【0034】
印圧装置120において印刷画像が形成された印刷用紙3は、排紙装置130における排紙剥離爪114により印刷ドラム7から剥がされ、吸着用ファン118に吸着されつつ、吸着排紙入口ローラ115および吸着排紙出口ローラ116に掛け渡された搬送ベルト117の反時計回り方向の回転により、矢印Y5のように排紙台6へ向かって搬送され、排紙台6上に順次排出積載される。このようにして所謂試し刷りが終了する。
【0035】
次に、図示しないテンキーで印刷枚数をセットし、図示しない印刷スタートキーを押下すると上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0036】
(実施形態1)
図1ないし図8を参照して、本発明の第1の実施形態(以下、単に「実施形態1」と言う)について説明する。
図1において、符号14は、実施形態1における排版装置を示す。この排版装置14は、図25に示した孔版印刷装置における排版装置30と比較して、従来のマスタ2に代えて合成繊維ベースマスタ2を用いていること、および排版ボックス38に代えて、排版容器としての排版ボックス15を用いることのみ相違する。排版ボックス15は、排版ボックス38と比較して、図8に示すように排版ボックス15が収容された使用済みのマスタ2で満杯状態であるときであって、排版ボックス15を印刷装置本体側のボックス受台37から離脱したとき、収容された使用済みのマスタ2が開口部39から外側に溢れ出るのを防止する溢出防止部材としての突起爪16を開口部39近傍に設けたことのみ相違する。
【0037】
以下、排版ボックス15廻りの構成を詳述すると共に、合成繊維ベースマスタ2についても説明しておく。
孔版印刷装置本体側の排版装置14には、断面視でL字状をなすボックス受台37が設けられている。排版ボックス15は、ボックス受台37を介して排版装置14に対して着脱自在となっており、ボックス受台37に案内されて引き出し方向Yaおよびこれと反対の押し込み方向Ybに移動可能となっている。排版ボックス15は、ボックス受台37を介して押し込み方向Ybに移動された際、排版装置14内の図1に示す排版定位置に図示を省略したマグネットキャッチャーによって位置決めされる。以下、部品の形状を述べる際、引き出し方向Yaの上流側を「前」と下流側を「後」と言うときがある。
【0038】
排版定位置を占めている排版ボックス15における引き出し方向Yaの上流側には、図22、図23および図25に示したと同様の周知の自動排版装置機構部が配設されている。圧縮板36は、例えば特開平5−286223号公報に記載されている排版圧縮機構および実開平3−29370号公報等に記載されている排版圧縮機構の制御方法により駆動制御されるようになっている。圧縮板36は、開口部39の大きさよりもやや小さく形成されていて、その前部にはマスタ幅方向Xに並設された4箇所の排版搬送ガイド板34a,34b、排版剥離ローラ対31a,31bおよび排版ボックス15の4箇所の突起爪16との干渉を避けるために4箇所の切欠き部36aが形成されている。
【0039】
排版ボックス15は、例えば表面処理を施された板金で一体的に成形されている。排版ボックス15は、その上部が印刷ドラム7の外周面から剥離された使用済みのマスタ2を収容するための開口部39として開放された箱体をなしている。排版ボックス15は、下部に配置された底壁、引き出し方向Yaの上流側に配置された前壁、同下流側に配置され前壁よりも背の高い後壁(図1ではこの後壁部分が破断されて示されている)、マスタ幅方向Xに配置された左・右壁によって囲まれて形成されている。ボックス受台37には、排版ボックス15の左・右壁部を案内するためのマスタ幅方向Xの左右両側に配置された左・右壁案内部(図示せず)が形成されている。
【0040】
排版ボックス15の突起爪16は、図1ないし図3に詳しく示すように、排版ボックス15と一体的に成形されていて、その基端が排版ボックス15の前壁上端に固定され、その先端が排版ボックス15の内部側に延び、かつ、開口部39から外側へ向かって傾斜して形成されている。排版ボックス15の突起爪16は、この実施形態1では開口部39における前壁上部の4箇所に、左右一対の排版搬送ガイド板34b,34bに囲まれるように配置されている。排版搬送ガイド板34bの3角形状の先端は、図1(b)に拡大して示すように、突起爪16の先端よりも排版ボックス15の引き出し方向Yaの下流側へ長く延びていて、かつ、排版搬送ガイド板34bの下端は、突起爪16の基端よりも低い位置を占めるようにそれぞれの形状が決められている。
【0041】
図2において、突起爪16の傾斜角度θの程度は、後述するマスタ溢出防止作用から水平状態より15°〜25°の範囲内であることが好ましく、その長さLは上記マスタ溢出防止作用およびマスタ廃棄作業性から引き出し方向Yaにおける底壁の寸法が108mmであるとき(折り畳まれる使用済みのマスタ2の寸法に略相当する)、10〜25mmの範囲内であることが好ましい。
【0042】
マスタ2は、実施例的に言うと、図9に示すように、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系の細い合成繊維が100%入っているベース2−2(多孔質支持体)と、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の厚さt1:1.5μmの熱可塑性樹脂フィルム2−1とを貼り合わせた厚さt2:25〜30μmの合成繊維ベースマスタ2を用いている。ベース2−2におけるポリエチレンテレフタレート系の糸の径は、4〜14μmの範囲のものを用い、かつ、均一な太さでできており、ベース2−2はポリエチレンテレフタレート系の細い糸が縦方向および横方向に丁度織り合わされるようにして形成されている。
【0043】
ここで、従来のマスタ2と合成繊維ベースマスタ2とについて、代表特性として曲げ剛性(剛度とも言われている)をL&W剛度試験機(Lorentzen&Wettre社製)で測定した。L&W剛度試験機は、概略図10(a),(b)に示すような試験装置をなすものであり、L&W剛度試験機でのマスタ2の剛度の測定要領を概略的に説明すると、同図に示すように、矩形(50mm×32mm)の試験片48としてのマスタ2の長手方向を水平にして、マスタ2の一端をクランプ装置45で挟み付けクランプし、マスタ2の他端をナイフエッジ46にマスタ2のフィルム面側をセットする。そして、クランプ装置45を垂直回転軸であるピポット軸44の周りに30°回転し、そのときの試験片48(マスタ2)が曲げられることによって生じる力をナイフエッジ46で受け、ナイフエッジ46の位置調整ネジ付きのトランスデューサ47で変換し測定するものである。
【0044】
同試験機における測定条件としては、下記の条件で行なった。
試験片 =50mm×32mm
測定スパン=1mm
曲げ角 =30°
曲げ速度 =測定時:5°/秒
なお、図10(a)において、測定スパン=1mmは、図を見やすくするために実際よりも長い寸法で誇張して描いてある。
従来のマスタ2と合成繊維ベースマスタ2とについて、上記したL&W剛度試験機でタテ剛度およびヨコ剛度を測定し、比較した結果は、次のとおりである。なお、タテ剛度およびヨコ剛度の区分について述べると、従来のマスタ2あるいは合成繊維ベースマスタ2の上記試験片を仮りにマスタ搬送方向Yに平行にセットした状態において、マスタ搬送方向Yの曲げ剛性をタテ剛度と言い、マスタ幅方向Xの曲げ剛性をヨコ剛度と言う。従来のマスタ2の仕様としては、上述した麻が60%入っているベースと、ポリエチレンテレフタレート(PET)系の厚さ:1.5μmの熱可塑性樹脂フィルムとを貼り合わせた厚さ:43〜47μmのものを用いて測定した。
【0045】
従来のマスタ2……………約128/70mN(タテ/ヨコ、単位:ミリニュートン)
合成繊維ベースマスタ2……約35/22mN(タテ/ヨコ、単位:ミリニュートン)
また、従来のマスタ2と合成繊維ベースマスタ2とについて、その復元力を比較してみると、上記した剛度の差がマスタ2の復元力の違いとして現われていると見ることができる。
【0046】
次に、図22および図23に示した排版装置30の動作と相違する点を中心に排版装置14の排版動作を説明する。
排版装置30と同様の排版動作が行なわれ、図4に示すように、互いに圧接して図中矢印方向に回転し印刷ドラム(図示せず)の外周面に近づく排版剥離ローラ対31a,31bにより、拡開されたマスタクランパ(図示せず)から使用済みのマスタ2の先端部がすくい上げ剥離され、使用済みのマスタ2は排版搬送ベルト対32a,32bで矢印Y1方向へ搬送され、さらに互いに圧接して図中矢印方向に回転する排版搬送ローラ対33a,33bで矢印Y1方向へ搬送されて排版ボックス15内へ排出され、使用済みのマスタ2の剥離搬送動作が終了する(図5参照)。
【0047】
排版ボックス15内へ排出された使用済みのマスタ2は、その後、図6に示すように圧縮板36の下降により排版ボックス15の内部で圧縮され、次に図7に示すように圧縮板36が上昇する。圧縮板36が上昇する時において、圧縮板36の上昇動作によって使用済みのマスタ2がインキ付着により引きずられ、開口部39から外側への持ち出しを防ぐのは、排版装置30と同様に4箇所に配置された左右一対の排版搬送ガイド板34b,34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされ、排版ボックス15の前壁上部の4箇所に配置された突起爪16は、排版搬送ガイド板34bの先端および下端に対して上記した位置関係にあるため、マスタ押さえ部材としての機能を有しない位置関係にある。また、図7に示すように、排版ボックス15内が収容された使用済みのマスタ2で満杯となった時、使用済みのマスタ2の開口部39から外側への溢れ出しを押さえるのは、矢張、排版搬送ガイド板34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされていて、突起爪16はマスタ押さえ部材としての機能を有しない位置関係にある。
【0048】
そして、排版ボックス15が使用済みのマスタ2で満杯になりこれを捨てるために、図8に示すように、排版ボックス15をボックス受台37を介して排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、使用済みのマスタ2は従来のマスタ2に比べて復元力が非常に大きいため、排版ボックス15の開口部39から外側に溢れ出ようとするが、使用済みのマスタ2の右上位部分が4箇所の突起爪16で徐々に押さえ込まれながら、図24に示した使用済みのマスタ2の溢れ出しの方向よりも破線矢印で示すように緩やかな上昇カーブを描くように膨れ上がるので、満杯になった使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出すことを防止することができる。したがって、使用済みのマスタ2が排版装置14内に残ってしまい、それを手で取り出そうとして手をインキで汚してしまうこともなく、また、ボックス受台37から取り外した排版ボックス15を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス15の開口部39から外側に使用済みのマスタ2を落してしまうことも防止することができる。
【0049】
(実施形態2)
図11ないし図13に本発明の第2の実施形態(以下、単に「実施形態2」と言う)を示す。
この実施形態2は、実施形態1における排版装置14の排版ボックス15に代えて、排版ボックス17を有することのみ相違する。排版ボックス17は、排版ボックス15に一体的に形成された突起爪16に代えて、排版ボックス17を上記装置本体フレームから離脱するとき、その先端が開口部39から外側へ向かって傾斜した図11に示す溢出防止位置と、排版ボックス17内部の使用済みのマスタ2を捨てるとき、その先端が開口部39を開放する図13に示す廃棄開放位置との間で変位自在な溢出防止部材としての突起爪18と、この突起爪18を固定支持する所定角度回動可能な軸19と、突起爪18を溢出防止位置を占める向きに付勢するねじりコイルバネ20とを開口部39近傍に具備していることが異なる。
【0050】
軸19は、排版ボックス17の前壁上部を切り曲げ成形した4箇所の回転支持部17aで所定角度回動自在に支持されている。突起爪18は、例えば表面処理を施された板金でできていて、その基端が軸19の4箇所に固定されている。突起爪18は、排版ボックス17が排版定位置を占めているとき、実施形態1の突起爪16と同様にその自由端が排版ボックス17の内部側に延び、かつ、開口部39から外側へ向かって傾斜して保持するようになされている。排版ボックス17の突起爪18は、開口部39における前壁上部の4箇所において、実施形態1と同様に、左右一対の排版搬送ガイド板34b,34bに囲まれるように配置されている。また、排版搬送ガイド板34bの3角形状の先端は、実施形態1と同様に、突起爪18の先端よりも排版ボックス17の引き出し方向Yaの下流側へ長く延びていて、かつ、排版搬送ガイド板34bの下端は、突起爪18の基端よりも低い位置を占めるようにそれぞれの形状が決められている。突起爪18は、ねじりコイルバネ20の付勢力が働いている下で、排版ボックス17の前壁上部に形成されたストッパー(図示せず)により溢出防止位置に保持されている。上記した構成のとおり、突起爪18は、溢出防止位置と廃棄開放位置との間で揺動自在に構成されている。
【0051】
ねじりコイルバネ20は、軸19の左右両端部に巻装され、その一端が突起爪18の背面壁に他端が排版ボックス17の前壁外面にそれぞれ掛けられている。ねじりコイルバネ20の付勢力は、排版ボックス17が使用済みのマスタ2で満杯であって、排版ボックス17を排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、使用済みのマスタ2の復元力によって突起爪18が溢出防止位置から揺動しない程度に、かつ、満杯の使用済みのマスタ2を捨てる時、満杯の使用済みのマスタ2の自重によって廃棄開放位置に突起爪18を揺動させるように設定されている。
【0052】
次に、実施形態1の排版動作と相違する点を中心に実施形態2の排版動作を説明する。
排版ボックス17内へ排出された使用済みのマスタ2は、図7を借りて説明すると、圧縮板36が上昇する時において、圧縮板36の上昇動作によって使用済みのマスタ2がインキ付着により引きずられ、開口部39から外側への持ち出しを防ぐのは、排版装置14と同様に4箇所に配置された排版搬送ガイド板34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされ、排版ボックス17の突起爪18は、排版搬送ガイド板34bの先端および下端に対して上記した位置関係にあるため、マスタ押さえ部材としての機能を有しない位置関係にある。また、排版ボックス17内が収容された使用済みのマスタ2で満杯となった時、使用済みのマスタ2の排版ボックス17の開口部39から外側への溢れ出しを押さえるのは、矢張、排版搬送ガイド板34bがマスタ押さえ部材として機能することによりなされていて、突起爪18はマスタ押さえ部材としての機能を有しない位置関係にある。
【0053】
排版ボックス17が使用済みのマスタ2で満杯になりこれを捨てるために、図11に示すように、排版ボックス17をボックス受台(図示せず)を介して排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、使用済みのマスタ2は排版ボックス17の開口部39から外側に溢れ出ようとするが、使用済みのマスタ2の右上位部分が4箇所の突起爪18で徐々に押さえ込まれながら、図24に示した使用済みのマスタ2の溢れ出しの方向よりも破線矢印で示すように緩やかな上昇カーブを描くように膨れ上がるので、満杯になった使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出すのを防止することができる。したがって、使用済みのマスタ2が排版装置14内に残ってしまい、それを手で取り出そうとして手をインキで汚してしまうこともなくなる。ボックス受台37から取り外した排版ボックス17を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス17の開口部39から外側に使用済みのマスタ2を落してしまうことも防止することができる。
【0054】
そして、図13に模式的に示すように、排版ボックス17を逆さにして満杯になった使用済みのマスタ2を捨てる時、満杯の使用済みのマスタ2はその自重によって、ねじりコイルバネ20の付勢力に抗して突起爪18を廃棄開放位置に開放・揺動させるので、落下する使用済みのマスタ2を邪魔する部材が開口部39に無い状態となり、実施形態1の排版ボックス15に比べ使用済みのマスタ2を捨てやすい、換言すれば実施形態1よりも廃棄作業性を向上することができる。
【0055】
(実施形態3)
図14ないし図16に本発明の第3の実施形態(以下、単に「実施形態3」と言う)を示す。
この実施形態3は、実施形態1における排版ボックス15に代えて、排版ボックス21を有することのみ相違する。排版ボックス21は、実施形態1と同様の突起爪16を有する構成に付加して、排版ボックス21内に収容された使用済みのマスタ2が開口部39から外側に溢れ出るのを押さえるための、その先端が排版ボックス21の内部側に延びた溢出押さえ部材としての押さえ爪22を開口部39近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0056】
押さえ爪22は、排版ボックス21を上記装置本体フレームから離脱する時、その先端が開口部39から外側に溢れ出ようとする使用済みのマスタ2を押さえる図13に示す溢出押さえ位置と、排版ボックス21内部の使用済みのマスタ2を捨てる時、その先端が開口部39を開放する開放位置との間で変位自在に構成されている。
【0057】
押さえ爪22は、例えば表面処理を施された板金でできている。押さえ爪22は、排版ボックス21の後壁上部寄りの部位を切り曲げ成形された4箇所の回転支持部21aで所定角度回動自在に支持された軸23の3箇所に固定されている。押さえ爪22は、排版ボックス21が排版定位置を占めている時、溢出押さえ位置に保持するようになされている。軸23の両端部には、軸23に巻装され、その一端が押さえ爪22の背面壁に他端が排版ボックス21の後壁外面にそれぞれ掛けられているねじりコイルバネ20が設けられている。上記圧縮板36の後側は、各押さえ爪22と干渉しないように3箇所の切り欠きが形成されている。押さえ爪22は、コイルバネ20の付勢力が働いている下で、排版ボックス21の後壁上部に形成されたストッパー(図示せず)により溢出押さえ位置に保持されている。上記した構成のとおり、押さえ爪22は、溢出押さえ位置と開放位置との間で揺動自在に構成されている。
【0058】
ねじりコイルバネ20の付勢力は、排版ボックス21が使用済みのマスタ2で満杯であって、排版ボックス21を排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、使用済みのマスタ2の復元力によって押さえ爪22が溢出押さえ位置から揺動しない程度に、かつ、満杯の使用済みのマスタ2を捨てる時、満杯の使用済みのマスタ2の自重によって開放位置に押さえ爪22を揺動させるように設定されている。
【0059】
押さえ爪22の中央部には、図14の正面視において三角形状をなしその頂点をなす上部から右下にかけてテーパ面を有する傾斜片22aが一体的に形成されている。傾斜片22aは、押さえ爪22が排版ボックス21における突起爪16よりも高い位置に設けられていることによって、上述した排版搬送ローラ対33a,33bにより排版搬送されて来た使用済みのマスタ2が押さえ爪22の上に積載されてしまってこの状態で上記圧縮板36が下降および上昇する際の引っ掛かりを防止する役目を有している。このように傾斜片22aが押さえ爪22に設けられていることにより、排版搬送ローラ対33a,33bにより排版搬送されてきた使用済みのマスタ2が傾斜片22aの上に積載された状態で圧縮板36が下降して来たとき、その使用済みのマスタ2が傾斜片22aのテーパ面に案内されて引っ掛かることなくスムーズに排版ボックス21内に収容される。
【0060】
次に、実施形態1の排版動作と相違する点を中心に実施形態3の排版動作を説明する。
実施形態1と同様の排版動作が行なわれ、排版ボックス21が使用済みのマスタ2で満杯になりこれを捨てるために、図14に示すように、排版ボックス21をボックス受台(図示せず)を介して排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、突起爪16により実施形態1と同様のマスタ溢出防止作用が働くと共に、使用済みのマスタ2の図中左上位部分が3箇所の押さえ爪22で押さえ込まれる。したがって、満杯になった使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出すのをより確実に防止することができ、使用済みのマスタ2が排版装置内に残ってしまい、それを手で取り出そうとして手をインキで汚してしまうこともなくなる。また、ボックス受台37から取り外した排版ボックス21を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス21の開口部39から外側に使用済みのマスタ2を落してしまうこともより確実に防止することができる。
【0061】
そして、図16に模式的に示すように、排版ボックス21を逆さにして満杯になった使用済みのマスタ2を捨てる時、満杯の使用済みのマスタ2は、その自重によってねじりコイルバネ20の付勢力に抗して押さえ爪22を開放位置に揺動させながらスムーズに廃棄される。
【0062】
図17に実施形態3の変形例1を模式的に示す。
この変形例1は、実施形態2における排版ボックス17に代えて、排版ボックス24を有することのみ相違する。排版ボックス24は、実施形態2と同様の位置に設けられ揺動自在な突起爪18を有する構成に付加して、実施形態3と同様の押さえ爪22を開口部39近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0063】
この変形例1によれば、揺動自在な突起爪18を有していることによる実施形態2における利点と共に、揺動自在な押さえ爪22を有していることによる実施形態3における利点が得られる。したがって、揺動自在な突起爪18を有している分、実施形態3よりも廃棄作業性が向上する。
【0064】
実施形態3の変形例は、廃棄作業性をそれ程望まなくてもよいのであれば、図18に模式的に示す実施形態3の変形例2であってもよい。
この変形例2は、図18に示すように、実施形態1における排版ボックス15に代えて、排版ボックス25を有することのみ相違する。排版ボックス25は、実施形態1と同様の突起爪16を有する構成に付加して、実施形態3と同様の位置に排版ボックス25と一体的に溢出押さえ位置を占めた押さえ爪22と同様の形状を有する固定式の押さえ爪26を排版ボックス25後壁の上端部に固定して設けたことを特徴とするものである。
【0065】
この変形例2によれば、排版ボックス25が使用済みのマスタ2で満杯になりこれを捨てるために、排版ボックス25をボックス受台(図示せず)を介して排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、突起爪16により実施形態1と同様のマスタ溢出防止作用が働くと共に、使用済みのマスタ2の図中左上位部分が3箇所の固定式の押さえ爪26で押さえ込まれる。したがって、満杯になった使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出すのをより確実に防止することができ、使用済みのマスタ2が排版装置内に残ってしまい、それを手で取り出そうとして手をインキで汚してしまうこともなくなる。また、上記ボックス受台から取り外した排版ボックス25を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス25の開口部39から外側に使用済みのマスタ2を落してしまうこともより確実に防止することができる。
【0066】
なお、押さえ爪26の中央部には、図14に示したと同様の正面視において三角形状をなしその頂点をなす上部から右下にかけてテーパ面を有する押さえ爪22に設けたと同様な傾斜片を一体的に形成することが望ましい。変形例1における押さえ爪22の溢出押さえ位置、および変形例2の押さえ爪26の形成位置は、図17、図18に示した位置に限らず、使用済みのマスタ2の排版搬送経路を考慮すれば排版ボックスの底壁に対して略水平状態に形成したものであってもよく、またその後壁への形成位置は後壁開口部39の上端部であってもよい。
【0067】
(実施形態4)
図19ないし図21に本発明の第4の実施形態(以下、単に「実施形態4」と言う)を示す。
この実施形態4は、実施形態2における排版ボックス17に代えて、排版ボックス50を有することのみ相違する。排版ボックス50は、実施形態2と同様の揺動自在な突起爪18を有する構成に付加して、排版ボックス50を着脱するための把持部材としての取っ手51を有すること、および排版ボックス50内に収容された使用済みのマスタ2が開口部39から外側に溢れ出るのを押さえるための、その先端が排版ボックス50の内部側に延びた溢出押さえ部材としての押さえ爪52を開口部39近傍に設けたことを特徴とするものである。
【0068】
押さえ爪52は、排版ボックス50を上記装置本体フレームから離脱する時、その先端が開口部39から外側に溢れ出ようとする使用済みのマスタ2を押さえる図19に仮想線で示す溢出押さえ位置と、排版ボックス50内部の使用済みのマスタ2を捨てる時、その先端が開口部39を開放する図19に実線で示す開放位置との間で変位自在に構成されている。
【0069】
押さえ爪52は、例えば表面処理を施された板金でできていて、取っ手51と共に一体的に形成されている。押さえ爪52は、排版ボックス50の後壁上部寄りの部位を切り曲げ成形された4箇所の回転支持部50aで所定角度回動自在に支持された軸53の3箇所に固定されている。押さえ爪52および取っ手51の各基端は、軸53にそれぞれ固定されている。
【0070】
押さえ爪52は、軸53に巻装され、その一端が押さえ爪52の取っ手51側の背面壁に他端が排版ボックス50の後壁外面にそれぞれ掛けられているねじりコイルバネ20により、押さえ爪52が常に開放位置を占める向きに付勢されている。排版ボックス50が排版定位置を占めている時、ねじりコイルバネ20の付勢力が働いていることにより、押さえ爪52は開放位置に保持されているので上記圧縮板の昇降動作に支障をきたすことはない。上記した構成のとおり、押さえ爪52は、溢出押さえ位置と開放位置との間で揺動自在に構成されていて、排版ボックス50を上記装置本体フレームから離脱する時の取っ手51の把持操作(図19に仮想線で示すように取っ手51を把持する操作)に連動して、押さえ爪52が溢出押さえ位置を占めることとなる。
【0071】
ねじりコイルバネ20の付勢力は、排版ボックス50が排版定位置を占めている時、押さえ爪52が開放位置に保持されるように、かつ、排版ボックス50が使用済みのマスタ2で満杯であって、排版ボックス50を排版定位置から引き出し方向Yaに引き出す取っ手51の把持操作により、ねじりコイルバネ20の付勢力に抗して押さえ爪52が溢出押さえ位置を占める程度に設定されている。
【0072】
次に、実施形態2の排版動作と相違する点を中心に実施形態4の排版動作を説明する。
実施形態2と同様の排版動作が行なわれ、排版ボックス50が使用済みのマスタ2で満杯になりこれを捨てるために、図19に示すように、取っ手51を把持操作して仮想線で示すように起こすことにより、排版ボックス50をボックス受台(図示せず)を介して排版定位置から引き出し方向Yaに引き出した時、揺動自在な突起爪18により実施形態2と同様のマスタ溢出防止作用が働くと共に、押さえ爪52が溢出押さえ位置を占めることにより使用済みのマスタ2の図中左上位部分が3箇所の押さえ爪52で押さえ込まれる。したがって、取っ手51の把持操作に連動して、満杯になった使用済みのマスタ2が開口部39から外側へ溢れ出すのをより確実に防止することができ、使用済みのマスタ2が排版装置内に残ってしまい、それを手で取り出そうとして手をインキで汚してしまうこともなくなる。また、上記ボックス受台から取り外した排版ボックス50を持ち運び、満杯になった使用済みのマスタ2をゴミ箱等へ捨てる間に、排版ボックス50の開口部39から外側に使用済みのマスタ2を落してしまうこともより確実に防止することができる。
【0073】
そして、図21に模式的に示すように、排版ボックス50を逆さにして満杯になった使用済みのマスタ2を捨てる時、満杯の使用済みのマスタ2は、その自重によってねじりコイルバネ20の付勢力に抗して突起爪18を廃棄開放位置に揺動させながらスムーズに落下し廃棄される。この時、取っ手51を把持していないので、押さえ爪52は開放位置を占めた状態にあり、その自重によって落下していく使用済みのマスタ2に対して引っ掛かり等の支障を与えないので、実施形態3と略同等の良好な廃棄作業性が得られる。
【0074】
実施形態4は、廃棄作業性をそれ程望まなくてもよいのであれば、揺動自在な突起爪18に代えて固定式の突起爪16を前壁の上端部に設けたものであってもよい。
【0075】
排版ボックス15,17,21,24,50は、上記板金製のものに限らず、例えば耐インキ性を有するアクリロニトリル、ブタジエンスチレン樹脂等の合成樹脂で一体的に形成されたものでもよい。また、固定式の突起爪16および押さえ爪26は、各排版ボックス15,17,21,24,50と別体的に形成して、溶接もしくはネジ等の締結手段で結合したのものであっても勿論よい。
【0076】
揺動自在に構成された突起爪18および押さえ爪22、52は、上記したねじりコイルバネ20を備えた構造のものに限定されず、例えばねじりコイルバネ20を除去して、突起爪18、押さえ爪22、52をその板厚が先端にいくほど徐々に細く変化する板バネ等の弾性部材で形成することによって、目的とする位置の間に揺動自在に構成してもよい。つまり、溢出防止部材としての突起爪16,18は、少なくとも上記排版容器が収容された上記マスタで満杯状態である時、その先端が上記排版容器の内部側に延び、かつ、上記開口部を上記外側へ開く向きに傾斜していればよいと言える。
【0077】
また、構造が複雑になることおよび操作性向上を度外視してもよいのであれば、例えばねじりコイルバネ20を除去して、突起爪18、押さえ爪22、52を目的とする位置の間に揺動自在に構成し得るリンクおよびレバー等を組合わせた構造により、手動操作で行なうようにしてもよい。
【0078】
排版容器の形状は、上記した排版ボックス15等の箱体状のものに限らず、圧縮板を動作させる排版圧縮機構の構造により、例えば特開平8−142485号公報等に開示されているような形状のものでもよい。
【0079】
上述した実施形態1ないし4および変形例1,2等によれば、その復元力の低い従来のマスタ2を用いた場合には、より一層確実に、上記各実施形態1ないし4および変形例1,2等の利点が得られることは言うまでもない。
【0080】
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明したが、本発明の構成は、上述した実施形態1ないし4および変形例1,2等に限定されるものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【0081】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1,2および7記載の発明によれば、上記構成により、排版容器が収容された復元力のある使用済みのマスタで満杯状態であるときであって、排版容器を印刷装置本体から離脱・取り出したときに、使用済みのマスタの一側縁部分が溢出防止部材で徐々に押さえ込まれ、他側縁部が緩やかな上昇カーブを描くように膨れ上がるので、満杯になった使用済みのマスタが開口部から外側に溢れ出るのを防止することができると共に、印刷装置本体から取り外した排版容器を持ち運びするときにも、満杯になった使用済みのマスタが開口部から外側への溢れ出しおよび落下するのを確実に防止することができる。
【0083】
請求項3および7記載の発明によれば、上記構成により、満杯になった使用済みのマスタを捨てるとき、溢出防止部材の先端が開口部を開放する廃棄開放位置を占めるので、使用済みのマスタが引っ掛かることなくスムーズに捨てられ、廃棄作業性を向上することができる。
【0084】
請求項4および7記載の発明によれば、上記構成により、上記各発明の効果に加えて、使用済みのマスタの他側縁部分が溢出押さえ部材で押さえ込まれるので、満杯になった使用済みのマスタが開口部から外側へ溢れ出すのをより確実に防止することができる。
【0085】
請求項5および7記載の発明によれば、上記構成により、請求項4および7記載の発明の効果に加えて、使用済みのマスタが引っ掛かることなくスムーズに捨てられ、廃棄作業性を向上することができる。
【0086】
請求項6および7記載の発明によれば、上記構成により、請求項5および7記載の発明の効果に加えて、使用済みのマスタの他側縁部分が溢出押さえ部材で押さえ込まれるので、満杯になった使用済みのマスタが開口部から外側へ溢れ出すのをより確実に防止することができる。
【0087】
請求項7記載の発明によれば、上記各発明の効果に加えて、ひいては高解像度で良好な印刷画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施形態1における排版装置の要部を示す斜視図であり、図1(b)は図1(a)におけるAb部の拡大斜視図である。
【図2】実施形態1の排版ボックスを示す正断面図である。
【図3】実施形態1の排版ボックスを一部破断して示す斜視図である。
【図4】実施形態1の排版装置による使用済みのマスタ剥離搬送動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図5】実施形態1の排版装置による使用済みのマスタ剥離搬送動作の終了状態を示す要部の一部断面正面図である。
【図6】実施形態1の排版装置の圧縮板による使用済みのマスタの排版圧縮動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図7】実施形態1の排版装置の圧縮板が上昇した直後における使用済みのマスタのマスタ押さえ動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図8】実施形態1の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図9】実施形態1等に用いられる合成繊維ベースマスタの正断面図である。
【図10】図10(a)はマスタの剛度を測定する試験機の概要を示す斜視図であり、図10(b)は同概要を示す平面図である。
【図11】実施形態2の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図12】図11における実施形態2の排版ボックスをA12方向から見た場合の側面図である。
【図13】実施形態2の排版ボックスを逆さにして使用済みのマスタを廃棄する動作を示す模式的な正断面図である。
【図14】実施形態3の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図15】図14における実施形態3の排版ボックスをA15方向から見た場合の一部を破断した側面図である。
【図16】実施形態3の排版ボックスを逆さにして使用済みのマスタを廃棄する動作を示す模式的な正断面図である。
【図17】実施形態3の変形例1の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す模式的な正断面図である。
【図18】実施形態3の変形例2の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す模式的な正断面図である。
【図19】実施形態4の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の使用済みのマスタのマスタ溢出防止動作を示す要部の一部断面正面図である。
【図20】図19における実施形態4の排版ボックスをA20方向から見た場合の一部を破断した側面図である。
【図21】実施形態4の排版ボックスを逆さにして使用済みのマスタを廃棄する動作を示す模式的な正断面図である。
【図22】従来の排版装置による使用済みのマスタ剥離搬送動作の終了状態を示す一部断面正面図である。
【図23】従来の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の、使用済みのマスタが排版ボックス開口部から外側に溢れ出す状態を示す一部断面正面図である。
【図24】従来の別の例の排版ボックスを印刷装置本体から引き出した時の、使用済みのマスタが排版ボックス開口部から外側に溢れ出す状態を示す正断面図である。
【図25】本発明を適用する従来の孔版印刷装置の概略的な正面図である。
【符号の説明】
14 排版装置
2 マスタ
15,17,21,24,50 排版容器としての排版ボックス
16,18 溢出防止部材としての突起爪
20 ねじりコイルバネ
22,52 溢出押さえ部材としての押さえ爪
51 把持部材としての取っ手
X マスタ幅方向
Ya 引き出し方向
Yb 押し込み方向
Claims (7)
- 印刷ドラムの外周面から剥離された使用済みのマスタを収容するための開口部を備えた排版容器を有し、この排版容器が印刷装置本体に対して着脱自在である印刷装置における排版装置において、
上記排版容器が収容された上記マスタで満杯状態であるときであって、該排版容器を上記印刷装置本体から離脱したとき、上記排版容器内に収容された上記マスタが上記開口部から外側に溢れ出るのを防止する溢出防止部材を上記開口部近傍に設け、
上記溢出防止部材は、その先端が上記排版容器の内部側に延び、かつ、上記開口部から上記外側へ向かって傾斜していることを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項1記載の印刷装置における排版装置において、
上記溢出防止部材の基端は、上記開口部に固定されていることを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項1記載の印刷装置における排版装置において、
上記溢出防止部材は、上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するとき、上記先端が上記開口部から上記外側へ向かって傾斜した溢出防止位置と、上記排版容器内部の上記マスタを捨てるとき、上記先端が上記開口部を開放する廃棄開放位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項1,2または3記載の印刷装置における排版装置において、
上記排版容器内に収容された上記マスタが上記開口部から外側に溢れ出るのを押さえるための、その先端が上記排版容器の内部側に延びた溢出押さえ部材を上記開口部近傍に付設したことを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項4記載の印刷装置における排版装置において、
上記溢出押さえ部材は、上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するとき、上記先端が上記開口部から上記外側に溢れ出る上記マスタを押さえる溢出押さえ位置と、上記排版容器内部の上記マスタを捨てるとき、上記先端が上記開口部を開放する開放位置との間で変位自在に構成されていることを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項5記載の印刷装置における排版装置において、
上記排版容器は、該排版容器を着脱するための把持部材を有し、
上記排版容器を上記印刷装置本体から離脱するときの上記把持部材の把持操作に連動して、上記溢出押さえ部材が上記溢出押さえ位置を占めることを特徴とする印刷装置における排版装置。 - 請求項1ないし6の何れか一つに記載の印刷装置における排版装置において、 上記マスタは、熱可塑性樹脂フイルムと、少なくとも合成繊維を含むインキ通過性の多孔質支持体とからなる合成繊維ベースマスタであることを特徴とする印刷装置における排版装置。
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