JP2002079735A - 印刷装置の排版装置 - Google Patents

印刷装置の排版装置

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JP2002079735A
JP2002079735A JP2000272209A JP2000272209A JP2002079735A JP 2002079735 A JP2002079735 A JP 2002079735A JP 2000272209 A JP2000272209 A JP 2000272209A JP 2000272209 A JP2000272209 A JP 2000272209A JP 2002079735 A JP2002079735 A JP 2002079735A
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Japan
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stencil
plate
stencil sheet
plate discharging
box
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Pending
Application number
JP2000272209A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hanzawa
博 半澤
Katsumi Ono
勝巳 大野
Toru Hibara
徹 檜原
Noboru Inamine
昇 稲嶺
Susumu Oshio
晋 尾塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版原紙の再利用を防止する。 【解決手段】 使用済みの孔版原紙10を排版ボックス
36に搬送する排版ガイドユニット35と、この排版ガ
イドユニット35により搬送されてくる孔版原紙10を
収容する排版ボックス36と、孔版原紙10を排版ボッ
クス36の奥に押し込める排版圧縮部材37とを備えた
排版部7において、排版ガイドユニット35で搬送され
る孔版原紙10に接触しながら回転し、鋭利な歯部71
を有する串歯状ロール70を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば版胴の外周
面より使用済みの孔版原紙を剥離し、この剥離した孔版
原紙を搬送して排版ボックス内に収容する印刷装置の排
版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置の一種である孔版印刷装置は、
感熱ヘッドで所望画像に対応して孔版原紙に感熱穿孔
し、この感熱穿孔した孔版原紙を版胴の周面に巻装し、
この巻装した孔版原紙に印刷媒体を圧接搬送し、この過
程で孔版原紙の感熱穿孔よりインクを印刷媒体に転移さ
せることによって画像を印刷するものである。このよう
な孔版印刷装置では、新たな画像の印刷処理に移行する
に際して版胴に巻装されている使用済みの孔版原紙を剥
離して廃棄する排版処理を行う必要がある。
【0003】従来の排版装置は、版胴の外周面よりクラ
ンプ解除された孔版原紙の先端を排版ボックスに搬送す
る排版搬送手段と、この排版搬送手段によって搬送され
て来る孔版原紙を収納する排版ボックスと、孔版原紙を
排版ボックスの奥に強制的に押し込む排版圧縮部材とを
有する。そして、排版ボックス内に収容される孔版原紙
が満タンになると、排版ボックスを装置本体より取り外
して内部の孔版原紙をゴミ箱などに捨て、空にした排版
ボックスを装置本体に再び装着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の排版装置では、使用済みの孔版原紙を単に排版ボッ
クス内に収容し、満タンになるとゴミ箱等に捨てられる
だけなので、排版ボックス内に収容された孔版原紙、又
は、ゴミ箱等に捨てられた孔版原紙は再利用しようと思
えば再利用することができる。従って、機密を保持した
い場合には問題がある。
【0005】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、孔版原紙の再利用を防止でき
る印刷装置の排版装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、使用
済みの孔版原紙を排版ボックスに搬送する排版搬送手段
と、この排版搬送手段により搬送されてくる孔版原紙を
収容する排版ボックスとを備えた印刷装置の排版装置に
おいて、前記孔版原紙を損傷させる排版損傷手段を設け
たことを特徴とする。
【0007】この印刷装置の排版装置では、排版ボック
ス内には排版損傷手段によって損傷された孔版原紙が収
容される。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の印刷装
置の排版装置であって、前記排版損傷手段は、前記排版
搬送手段で搬送される前記孔版原紙に接触しながら回転
し、鋭利な歯部を有する串歯状ロールであることを特徴
とする。
【0009】この印刷装置の排版装置では、排版搬送手
段により孔版原紙が搬送される過程で串歯状ロールの歯
部で孔版原紙に孔が開けられる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載の印刷装
置の排版装置であって、前記排版損傷手段は、前記排版
搬送手段により前記排版ボックスの入口付近に搬送され
て来た前記孔版原紙を前記排版ボックスの奥に押し込
み、先端に鋭利なエッジ部を有する排版圧縮部材である
ことを特徴とする。
【0011】この印刷装置の排版装置では、排版ボック
ス内に搬送された孔版原紙を排版圧縮部材で奥に押し込
む過程で排版圧縮部材の先端のエッジ部で孔版原紙に孔
が開けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0013】図1〜図6は本発明の第1実施形態を示
し、図1は孔版印刷装置の全体の概略構成図、図2は孔
版印刷装置の排版部等の拡大構成図、図3は排版部の分
解斜視図、図4は排版部の拡大平面図、図5及び図6は
それぞれ排版ボックスへの孔版原紙の排版動作を示す断
面図である。
【0014】図1において、孔版印刷装置1は、原稿読
取部(図示せず)と製版部3と印刷部4と給紙部5と排
紙部6と排版部7とから主に構成されている。
【0015】原稿読取部(図示せず)は原稿を電気信号
として読み取る。この読み取った情報は所定の指令(拡
大、縮小等)に基づいて加工可能に構成されている。
【0016】製版部3は、孔版原紙であるロール状に巻
装された長尺状の孔版原紙10を収容する原紙収容部1
1と、原紙収容部11に対し孔版原紙10の搬送方向の
下流に配置されたガイド送りロール9と、このガイド送
りロール9の搬送下流に配置された書込みヘッドである
感熱ヘッド12と、この感熱ヘッド12の対向位置に配
置され、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力によ
り回転するプラテンロール13とを有する。又、製版部
3は、プラテンロール13及び感熱ヘッド12と下記す
る版胴16との間に配置された一対の原紙送りロール1
4a、14bを有し、この下方の原紙送りロール14b
は、ライトパルスモータ(図示せず)の駆動力によりプ
ラテンロール13に同期して回転される。更に、製版部
3は、一対の原紙送りロール14a、14bと前記プラ
テンロール13及び感熱ヘッド12との間に配置された
原紙カッタ(図示せず)を有し、この原紙カッタ(図示
せず)によって孔版原紙10を切断できる。
【0017】印刷部4は、同一径の版胴16及び圧胴1
7を有し、版胴16は図1の矢印方向に回転自在に設け
られ、排版位置(図2の位置)などの所定の位置で停止
できるよう構成されている。版胴16は互いに対向して
設けられた一対の円筒状のフランジ(図示せず)を有
し、このフランジの外周面の一部には原紙クランプ部1
8が設けられ、この原紙クランプ部18で孔版原紙10
の先端をクランプできる。原紙クランプ部18以外の版
胴16のフランジの外周面には版胴16の外周壁を形成
する可撓性のスクリーン19が張設されている。このス
クリーン19は少なくとも印刷領域において印刷圧の作
用時にインクを通過可能に構成されている。そして、版
胴16のスクリーン19の内部にはインナーユニット2
0が設けられている。
【0018】このインナーユニット20はロール支持部
材40を有し、このロール支持部材40は支持軸41を
中心に固定部材(図示せず)に回転自在に支持されてい
る。ロール支持部材40には中押しロール47が回転自
在に支持されており、中押しロール47はスクリーン1
9を外周側に押圧する押圧位置(図1に示す状態)とス
クリーン19より内側に退出する待機位置との間で変移
する。又、ロール支持部材40にはドクターロール51
及び駆動ロッド52がそれぞれ設けられており、ドクタ
ーロール51は中押しロール47の近接位置でロール支
持部材40に固定されている。駆動ロッド52はロール
支持部材40に回転自在に支持され、この駆動ロッド5
2の周囲に図示しないインク供給部よりインク(図示せ
ず)が供給される。そして、供給されたインクはドクタ
ーロール51とのギャップによって中押しロール47へ
の付着量が一定量に調整され、中押しロール47を介し
てスクリーン19の内周面に転移される。
【0019】又、圧胴17は、版胴16に同期して図1
の矢印方向に回転自在に設けられ、その外周面の所定箇
所に用紙クランプ部21が設けられている。この用紙ク
ランプ部21で印刷用紙22の先端をクランプし、又、
クランプした印刷用紙22の先端をクランプ解除でき
る。
【0020】給紙部5は、印刷用紙22が積層される給
紙台23と、この給紙台23から最上位置の印刷用紙2
2に圧接するスクレーパ24と、このスクレーパ24の
下流に配置され、且つ、互いに略近接状態で位置するピ
ックアップロール25及びサバキロール26と、このピ
ックアップロール25及びサバキロール26の下流に配
置され、且つ、互いに略近接状態で位置するガイドロー
ル27及びタイミングロール28とを有する。スクレー
パ24の回転によって移動された印刷用紙22はピック
アップロール25及びサバキロール26で最上位置の印
刷用紙22のみの搬送が許容され、この搬送許容された
1枚の印刷用紙22は、ガイドロール27及びタイミン
グロール28の回転によって圧胴17の回転に同期して
搬送される。
【0021】排紙部6は、印刷が完了した印刷用紙22
の先端をガイドする上方規制ガイド部31と、圧胴17
から剥離されない印刷用紙22を剥ぎ取る用紙剥取り爪
32と、上方規制ガイド部31でガイドされ、又は、用
紙剥取り爪32で剥ぎ取られた印刷用紙22を搬送する
用紙搬送機構33と、この用紙搬送機構33によって搬
送されて来た印刷用紙22を積層状態で載置するスタッ
カ部34とを有する。
【0022】排版装置である排版部7は、版胴16の原
紙クランプ部18より解除された孔版原紙10の先端を
ガイドし、且つ、この孔版原紙10を排版ボックス36
に搬送する排版搬送手段である排版ガイドユニット35
と、この排版ガイドユニット35によって搬送されて来
る孔版原紙10を収納する排版ボックス36と、孔版原
紙10を排版ボックス36の奥に押し込む排版圧縮部材
37とを有する。
【0023】前記排版ガイドユニット35は、図2及び
図3に詳しく示すように、版胴16の外周面に接触しな
い位置で回転自在に設けられた風車状部材55と、この
風車状部材55の支持軸55aに固定のロール56と下
記するロール60aとの間に掛けられ、風車状部材55
に回転を伝達すると共に孔版原紙10の搬送ガイド補助
を行うガイドベルト57と、風車状部材55及びガイド
ベルト57によって導かれた孔版原紙10を版胴16よ
り引き剥がしながら搬送する一対の排版搬送ベルト5
8、59とから構成されている。そして、前記排版ガイ
ドユニット35は、装置本体に揺動自在に支持され、こ
の排版ガイドユニット35の揺動によって風車状部材5
5は版胴16の外周面に近接する排版位置(図2の実線
位置)と、版胴16の外周面から離間する待機位置(図
2の仮想線位置)との間で変移する。又、一対の排版搬
送ベルト58、59の両端はそれぞれロール60a、6
0b、61a、61bに掛けられ、一対の排版搬送ベル
ト58、59は、上の排版搬送ベルト58の下方ベルト
部分と下の排版搬送ベルト59の上方ベルト部分が略圧
接状態で共に排版ボックス36側に移動するよう駆動さ
れる。
【0024】又、排版ガイドユニット35は、一方のロ
ール60a、61aと他方のロール60b、61bとの
間に設けられた排版損傷手段である串歯状ロール70を
有し、この串歯状ロール70は軸70aに支持されて原
紙搬送方向の直交方向に複数配置されている。串歯状ロ
ールの軸70aはユニット本体(図示せず)に対して回
転自在に支持されている。串歯状ロール70の外周に
は、回転周方向に沿って鋭利な歯部71が多数設けられ
ており、側方からみた場合に下方に位置する歯部71が
下の排版搬送ベルト59の上方ベルト部分より下方に突
出するよう配置されている。つまり、串歯状ロール70
は、上の排版搬送ベルト58と下の排版搬送ベルト59
との間で挟持して搬送される孔版原紙10に接触しなが
ら回転される。
【0025】排版ボックス36は、図3及び図4に詳し
く示すように、挿入・引抜き動作によって装置本体に対
し着脱自在に設けられている。排版ボックス36の挿入
先端面側及び上方面側は下方の排版搬送ベルト58、5
9の排出側が一部入り込み、且つ、排版圧縮部材37が
進入・退出できるように開口部36aとして構成されて
いる。又、排版ボックス36内の底面及び奥側面には原
紙付着防止リブ62が間隔を置いて立設され、この原紙
付着防止リブ62によって孔版原紙10が排版ボックス
36に広い面積で接触しないようにして孔版原紙10の
付着が防止されている。原紙付着防止リブ62は、孔版
原紙10の圧縮方向に沿って延び、排版ボックス36内
を移動する排版圧縮部材37に干渉しないように配置さ
れている。
【0026】又、排版ボックス36には、奥スペースに
収容された孔版原紙10が入口スペース側に移動するの
を規制する孔版原紙移動規制部63が設けられており、
この実施形態では、孔版原紙移動規制部63は底面側よ
り立設し、且つ、上端面が一対の排版搬送ベルト58、
59による孔版原紙10の排出位置よりも下方に位置す
る移動規制リブ63aにて構成されている。移動規制リ
ブ63aは、原紙付着防止リブ62と同様の間隔で、且
つ、孔版原紙10の圧縮方向に沿って延び、同様に排版
ボックス36内を移動する排版圧縮部材37に干渉しな
いように配置されている。
【0027】排版圧縮部材37は、図2〜図4に詳しく
示すように、その一端が装置本体側に回転自在に支持さ
れ、図2にて実線で示す待機位置と図2にて仮想線で示
す圧縮位置との間で移動自在に設けられている。待機位
置では排版ボックス36の上方の外部に位置し、圧縮位
置側への回転によって排版ボックス36内に入り込み、
徐々に奥へと移動し、圧縮位置では奥の側面に略近接す
る位置に位置する。
【0028】次に、上記孔版印刷装置1の動作を簡単に
説明する。製版部3では、プラテンロール13と原紙送
りロール14a、14bの回転により孔版原紙10を搬
送し、原稿読取部(図示せず)で読取った画像情報に基
づき感熱ヘッド12の多数の発熱体が選択的に発熱動作
することにより孔版原紙10に感熱穿孔し、この製版済
みの孔版原紙10の一版長分を原紙カッタ(図示せず)
で切断して所望寸法の孔版原紙10を作る。
【0029】印刷部4では、製版部3で製版された孔版
原紙10の先端を版胴16の原紙クランプ部18でクラ
ンプし、このクランプした状態で版胴16が回転されて
孔版原紙10を版胴16のスクリーン19外周面に巻き
付け着版する。
【0030】給紙部5では版胴16及び圧胴17の回転
に同期して印刷用紙22を搬送し、圧胴17の用紙クラ
ンプ部21で印刷用紙22の先端をクランプした状態で
版胴16及び圧胴17の間に搬送する。
【0031】一方、印刷部4では、印刷時に中押しロー
ル47を押圧位置に位置させ、版胴16を回転する。す
ると、中押しロール47がスクリーン19の内周側を押
圧しながらスクリーン19の内周面上を回転する。中押
しロール47の外周面には常時インクが供給されるた
め、この回転によってスクリーン19にはインクが転移
される。又、中押しロール47の押圧によってスクリー
ン19は外周側に膨出し圧胴17に圧接状態となる。そ
して、上記したように版胴16及び圧胴17との間に給
紙部5より印刷用紙22が搬送され、この搬送されてき
た印刷用紙22が中押しロール47と圧胴17との間で
スクリーン19及び孔版原紙10と共に押圧されながら
搬送される。この押圧搬送過程で印刷用紙22に孔版原
紙10の孔部分からインクが転写されて画像が印刷され
る。印刷用紙22の先端が中押しロール47の位置を過
ぎその下流まで来ると、用紙クランプ部21が解除され
る。
【0032】排紙部6では、印刷用紙22の先端側を上
方規制ガイド部31でガイドし、又は、印刷用紙22の
先端側を用紙剥取り爪32で圧胴17より剥ぎ取り、そ
の後、用紙搬送機構33を介して印刷用紙22がスタッ
カ部34に排紙される。
【0033】又、排版部7では、新たな製版を開始する
に際して、先の印刷用の孔版原紙10が版胴16のスク
リーン19外周面に巻き付け装着されている場合には、
新たに製版する前段階で版胴16の原紙クランプ部18
を解除し、クランプ解除した孔版原紙10の先端側を版
胴16を回転しながら排版ガイドユニット35で導き排
版ボックス36に収納する。
【0034】次に、この排版動作を詳しく説明する。排
版モード選択時には版胴16が図2の排版位置まで回転
して停止し、その後に原紙クランプ部18が図2の仮想
線で示すクランプ位置から図2の実線で示すクランプ解
除位置に変移される。このクランプ解除と共に排版ガイ
ドユニット35が図2にて仮想線で示す待機位置から図
2にて実線で示す排版位置に移動され、風車状部材55
が版胴16の外周面の近接位置に位置される。そして、
図2にて矢印で示すように、一対の排版搬送ベルト5
8、59及びガイドベルト57が移動されると共に風車
状部材55が回転される。
【0035】上記したクランプ解除によって、版胴16
の外周面に沿ってカールされていた孔版原紙10の先端
側は自らの弾性復帰変形によって版胴16の外周面から
離間する。すると、この離間した孔版原紙10の先端側
が風車状部材55に接触し、下方にはたき込まれること
から風車状状部材55を乗り越えることなく、一対の排
版搬送ベルト58、59側に導かれる。
【0036】次に、版胴16が図1にて矢印で示す方向
に回転され、この回転によって孔版原紙10の先端側は
風車状部材55の回転及びガイドベルト57の移動によ
る摩擦力を受けて一対の排版搬送ベルト58、59側に
進み一対の排版搬送ベルト58、59間に挿入される。
そして、孔版原紙10は版胴16の回転と共に版胴16
より引き剥がされながら一対の排版搬送ベルト58、5
9間を搬送され、図5に示すように、排版ボックス36
内の入口スペースに排出される。
【0037】次に、排版圧縮部材37が図6にて仮想線
で示す待機位置から図6にて実線で示す圧縮位置に移動
する。すると、図6に示すように、この移動過程で入口
スペースの孔版原紙10aが既に収納済みの孔版原紙1
0と共に圧縮され、排版ボックス36の奥スペースに押
しやられる。その後、排版圧縮部材37が再び待機位置
に戻され、これで完了する。
【0038】上記排版動作過程中にあって、孔版原紙1
0が一対の排版搬送ベルト58、59によって搬送され
る過程では、串歯状ロール70が孔版原紙10に接触し
ながら回転するので、串歯状ロール70の歯部71で孔
版原紙10に無数の孔が開けられる。従って、排版ボッ
クス36に収容される孔版原紙10は画像用の穿孔以外
に多数の孔が開けられたものとなるため、孔版原紙10
の再利用を防止できる。
【0039】尚、第1実施形態では串歯状ロール70が
孔版原紙10の搬送で従動回転するよう構成したが、駆
動源より回転力を受けて一対の排版搬送ベルト58、5
9の移動速度で自転するよう構成しても良い。
【0040】図7〜図12は本発明の第2実施形態を示
し、図7は排版装置である排版部の概略側面図、図8は
排版部の要部斜視図、図9〜図11はそれぞれ排版動作
過程を示す排版部の概略側面図、図12は排版圧縮部材
の動作を説明する側面図である。この第2実施形態は前
記第1実施形態と比較して排版装置である排版部以外の
構成は同一であるため同一箇所の説明を省略し、異なる
排版部75の構成のみを説明する。
【0041】図9及び図10において、排版部75は、
版胴16の原紙クランプ部18より解除された孔版原紙
10の先端をガイドし、且つ、この孔版原紙10を排版
ボックス77に搬送する排版搬送手段76と、この排版
搬送手段76によって搬送されて来る孔版原紙10を収
納する排版ボックス77と、孔版原紙10を排版ボック
ス77の奥に押し込む排版圧縮部材78とを有する。
【0042】排版搬送手段76は、版胴16の外周面に
近接する排版位置(図9の実線位置)と版胴16の外周
面から離間する待機位置(図7の位置、図9の破線位
置)との間で変移する先端ガイドロール79と、この先
端ガイドロール79と上ガイドロール80との間に掛け
られ、先端ガイドロール79に回転を伝達すると共に孔
版原紙10の搬送ガイドを行うガイドベルト81と、上
ガイドロール80の下方に圧接配置された下ガイドロー
ル82と、上下ガイドロール80、81の回転下流側に
配置された卍型ロータリ部材83と、この卍型ロータリ
部材83の排版収容溝83aに係止された孔版原紙10
を排版ボックス77の入口位置で排出するための原紙干
渉部材84とから構成されている。
【0043】排版ボックス77は、前記第1実施形態の
ものと同様に、挿入・引抜き動作によって装置本体に対
し着脱自在に設けられている。排版ボックス77の挿入
先端面側及び上方面側は排版搬送手段76からの孔版原
紙10が入り込むように、且つ、排版圧縮部材78が進
入・退出できるように開口部77aとして構成されてい
る。
【0044】排版圧縮部材78は、前記第1実施形態の
ものと同様に、その一端が装置本体側に回転自在に支持
され、図7にて実線で示す待機位置と図12にて破線で
示す圧縮位置との間で移動自在に構成されている。待機
位置では排版ボックス77の上方の外部に位置し、圧縮
位置側への回転によって排版ボックス77内に入り込
み、徐々に奥へと移動し、圧縮位置では奥の側面に略近
接する位置に位置する。又、排版圧縮部材78は、前記
第1実施形態のものと異なり、排版損傷手段としても構
成され、原紙搬送方向の直交方向に並設された各先端側
が先に向かうに従って細く鋭くなる鋭利なエッジ部78
aにて形成されている。
【0045】次に、この排版動作を詳しく説明する。排
版モード選択時には版胴16が図7の排版位置まで回転
して停止し、その後に原紙クランプ部18が矢印方向に
回転移動してクランプ位置からクランプ解除位置に変移
される。このクランプ解除と共に先端ガイドロール79
が図9にて破線で示す待機位置から図9にて実線で示す
排版位置に移動され、先端ガイドロール79及びガイド
ベルト81が版胴16の外周面の近接位置に位置され
る。そして、図9にて矢印で示すように、ガイドベルト
81が移動されると共に上下ガイドロール80、82が
回転される。
【0046】上記したクランプ解除によって、版胴16
の外周面に沿ってカールされていた孔版原紙10の先端
側は自らの弾性復帰変形によって版胴16の外周面から
離間し、この離間した孔版原紙10の先端側がガイドベ
ルト81に接触する。
【0047】一方、版胴16が図9にて矢印で示す方向
に回転され、この回転によって孔版原紙10の先端側は
移動するガイドベルト81の摩擦力を受けて一対の上下
ガイドロール80、82間の方向に進み一対の上下ガイ
ドロール80、82間に挿入される。そして、孔版原紙
10は版胴16の回転と共に版胴16より引き剥がされ
ながら一対の上下ガイドロール80、82間を搬送され
て卍型ロータリ部材83の排版収容溝83a内に収容さ
れる。
【0048】次に、図10に示すように、先端ガイドロ
ール79が排版位置から離間位置に変移されると共に卍
型ロータリ部材83が回転し、この卍型ロータリ部材8
3の回転と共に孔版原紙10も回転移動される。そし
て、孔版原紙10が排版ボックス77の入口近傍に来る
と、孔版原紙10が原紙干渉部材84より干渉を受けて
排版収容溝83aより離脱される。離脱した孔版原紙1
0は、排版ボックス77の入口位置に排出される。
【0049】次に、排版圧縮部材78が図10にて実線
で示す待機位置から図11及び図12にて示す中間位置
を通って図12にて破線で示す圧縮位置まで移動する。
すると、図12に示すように、この移動過程で入口スペ
ースの孔版原紙10が既に収納済みの孔版原紙10と共
に圧縮され、排版ボックス77の奥スペースに押しやら
れる。その後、排版圧縮部材78が再び待機位置に戻さ
れ、これで完了する。
【0050】上記排版動作過程中にあって、孔版原紙1
0が排版圧縮部材78で圧縮される過程では、排版圧縮
部材78の先端の各エッジ部78aが孔版原紙10に突
き刺さるので、排版圧縮部材78のエッジ部78aで孔
版原紙10に無数の孔が開けられる。従って、排版ボッ
クス77に収容される孔版原紙10は画像用の穿孔以外
に多数の孔が開けられたものとなるため、孔版原紙10
の再利用を防止できる。
【0051】この第2実施形態では、排版損傷手段は先
端にエッジ部78aを有する排版圧縮部材78にて構成
されているので、第1実施形態のように排版損傷手段の
ために別途に部品(串歯状ロール70)を付加する必要
がなく、部品点数の削減、部品スペースの効率化等に寄
与する。
【0052】又、この第2実施形態では、孔版原紙10
が卍型ロータリ部材83の排版収容溝83aによって所
定幅に折り畳まれた状態で排版ボックス77内に収容さ
れ、この折り畳まれた孔版原紙10が排版圧縮部材78
の各エッジ部78aで串刺しで穿孔されるため、効率的
に、且つ、有効に多数の孔が開口されるという利点があ
る。
【0053】尚、排版損傷手段は、前記第1実施形態で
は串歯状ロール70にて構成し、第2実施形態では排版
圧縮部材78にて構成したが、孔版原紙10を損傷(多
数の孔を開口、裁断、溶かす等のインク画像の再現を不
可能とするすべての手段を含む)できる手段であれば良
い。又、場合によっては第1実施形態の串歯状ロール7
0と第2実施形態の排版圧縮部材78のように複数の手
段を設ければ、より確実に再利用を防止できる。
【0054】尚、前記各実施形態によれば、本発明を孔
版印刷装置1の排版部7に適用したが、再利用可能な孔
版原紙を用いて印刷を行う印刷装置に適用可能である。
つまり、前記各実施形態では、孔版原紙は穿孔によって
製版する孔版原紙10の場合を説明したが、本発明は凹
凸などによって製版するものでも適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、孔版原紙を排版ボックスに搬送する排版搬送手
段と、孔版原紙を収容する排版ボックスとを備えた印刷
装置の排版装置において、孔版原紙を損傷させる排版損
傷手段を設けたので、排版ボックス内には排版損傷手段
によって損傷された孔版原紙が収容されるため、孔版原
紙の再利用を防止できる。
【0056】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
印刷装置の排版装置であって、排版損傷手段は、排版搬
送手段で搬送される孔版原紙に接触しながら回転し、鋭
利な歯部を有する串歯状ロールであるので、排版搬送手
段により孔版原紙が搬送される過程で串歯状ロールの歯
部で孔版原紙に孔が開けられるため、孔版原紙の再利用
を防止できる。
【0057】請求項3の発明によれば、請求項1記載の
印刷装置の排版装置であって、排版損傷手段は、排版搬
送手段により前記排版ボックスの入口付近に搬送されて
来た前記孔版原紙を排版ボックスの奥に押し込み、先端
に鋭利なエッジ部を有する排版圧縮部材であるので、排
版ボックス内に搬送された孔版原紙を排版圧縮部材で奥
に押し込む過程で排版圧縮部材の先端のエッジ部で孔版
原紙に孔が開けられるため、孔版原紙の再利用を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
全体の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の
排版部等の拡大構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、排版部の分解斜
視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、排版部の拡大平
面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、排版ボックスへ
の孔版原紙の排版動作を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、排版ボックスへ
の孔版原紙の排版動作を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示し、排版部の概略側
面図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示し、排版部の要部斜
視図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示し、排版動作過程を
示す排版部の概略側面図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示し、排版動作過程
を示す排版部の概略側面図である。
【図11】本発明の第2実施形態を示し、排版動作過程
を示す排版部の概略側面図である。
【図12】本発明の第2実施形態を示し、排版圧縮部材
の動作を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置(印刷装置) 7、75 排版部(排版装置) 10 孔版原紙 35 排版ガイドユニット(排版搬送手段) 36、77 排版ボックス 37、78 排版圧縮部材 70 串歯状ロール 71 歯部 76 排版搬送手段 78a エッジ部
フロントページの続き (72)発明者 檜原 徹 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内 (72)発明者 稲嶺 昇 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内 (72)発明者 尾塩 晋 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みの孔版原紙を排版ボックスに搬
    送する排版搬送手段と、この排版搬送手段により搬送さ
    れてくる孔版原紙を収容する排版ボックスとを備えた印
    刷装置の排版装置において、 前記孔版原紙を損傷させる排版損傷手段を設けたことを
    特徴とする印刷装置の排版装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置の排版装置であ
    って、 前記排版損傷手段は、前記排版搬送手段で搬送される前
    記孔版原紙に接触しながら回転し、鋭利な歯部を有する
    串歯状ロールであることを特徴とする印刷装置の排版装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置の排版装置であ
    って、 前記排版損傷手段は、前記排版搬送手段により前記排版
    ボックスの入口付近に搬送されて来た前記孔版原紙を前
    記排版ボックスの奥に押し込み、先端に鋭利なエッジ部
    を有する排版圧縮部材であることを特徴とする印刷装置
    の排版装置。
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