JP2002095337A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2002095337A
JP2002095337A JP2000290436A JP2000290436A JP2002095337A JP 2002095337 A JP2002095337 A JP 2002095337A JP 2000290436 A JP2000290436 A JP 2000290436A JP 2000290436 A JP2000290436 A JP 2000290436A JP 2002095337 A JP2002095337 A JP 2002095337A
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鉄弥 仲島
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取部による刈取作業を実行する場合だけで
なく、手作業にて刈り取られた穀稈を脱穀作業する場合
であっても、脱穀フィードチェーンへの刈取穀稈の受け
渡しを円滑に行うことが可能となるコンバインを提供す
る。 【解決手段】 車速の変速に合わせて穀稈搬送速度が同
調変速される刈取部3から刈取穀稈が受け渡される脱穀
フィードチェーン6が、その搬送速度を変速操作手段に
て変更操作自在に構成され、刈取業状態であれば、刈取
部における刈取穀稈の搬送速度が大であるほど脱穀フィ
ードチェーン6の搬送速度が大になるように変速操作手
段を制御し、非刈取作業状態であれば、脱穀フィードチ
ェーン6の搬送速度が作業停止用の設定速度になるよう
に変速操作手段を制御し、手作業用の設定速度にて脱穀
フィードチェーン6を駆動することが指令されるに伴っ
て、脱穀フィードチェーン6の搬送速度を手作業用の設
定速度に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車速の変速に合わ
せて穀稈搬送速度が同調変速される刈取部から受け渡さ
れる刈取穀稈の株元側を挟持搬送する脱穀フィードチェ
ーンが、その搬送速度を変速操作手段にて変更操作自在
に構成され、この変速操作手段の動作を制御する制御手
段と、前記刈取部が刈取作業状態であるか非刈取作業状
態であるかを検出する作業状態検出手段とが備えられ、
前記制御手段は、前記作業状態検出手段にて前記刈取作
業状態であることが検出されると、前記刈取部における
刈取穀稈の搬送速度が大であるほど前記脱穀フィードチ
ェーンの搬送速度が大になるように前記変速操作手段を
制御する車速連動制御を実行し、前記作業状態検出手段
にて前記非刈取作業状態であることが検出されると、前
記脱穀フィードチェーンの搬送速度が作業停止用の設定
速度になるように前記変速操作手段を制御する作業待機
制御を実行するように構成されているコンバインに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記構成のコンバインは、刈取作業状態
においては、刈取部による穀稈搬送速度が車速が大なる
ほど大になるように車速に同調して変化する構成とし
て、車速の変化により単位時間あたりの穀稈供給量が変
化しても、刈取部の穀稈搬送経路中における穀稈の層厚
がほぼ一定になるようにしながら、刈取部から刈取穀稈
が受け渡されることになる脱穀フィードチェーンの搬送
速度も車速が大なるほど大になるように変速するように
して、刈取部から脱穀フィードチェーンへの刈取穀稈の
受け渡しが円滑に行えるようにしたものである(例え
ば、特開平5―22号公報参照)。そして、従来では、
非刈取作業状態においては、脱穀フィードチェーンの搬
送速度が、前記作業停止用の設定速度として、変速調整
可能な調整範囲の最低速度またはそれに近い低速側の速
度に設定される構成となっていた。これは、コンバイン
による刈取作業を開始するときには、一般に、植立穀稈
列に沿わせて刈取作業を行うべく条合わせ等を行うため
に、車速を低速にして走行しながら作業を開始すること
が多いが、前記作業停止用の設定速度として、変速調整
可能な調整範囲の高速側の速度にしておくと、脱穀フィ
ードチェーンの搬送速度が適正な速度に変速されるまで
に時間遅れがあると、そのとき穀稈の受け渡しが良好に
行えないおそれがあるが、最低速度またはそれに近い低
速側の速度に設定しておくことで、このような場合でも
受け渡しを円滑に行えるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、刈取作業中においては刈取穀稈の受け渡しが円滑に
行えるのであるが、非刈取作業状態においては、脱穀フ
ィードチェーンの搬送速度が、作業停止用の設定速度と
して、変速調整可能な調整範囲の最低速度またはそれに
近い低速側の速度に設定される構成となっていたので、
次のような点で未だ改善の余地があった。
【0004】このようなコンバインは、圃場内の植立穀
稈のうちの多くのものは刈取部にて刈り取ることはでき
るが、例えば、圃場の角部分や畦際に植立られる穀稈は
刈り取り難い場合があり、このような植立穀稈は手作業
にて刈り取られることが多い。そして、このような手作
業にて刈り取られた穀稈をコンバインにて脱穀作業する
場合には、コンバインが走行停止している状態、すなわ
ち、刈取部が非刈取作業状態になっている状態で、作業
者が手作業にて脱穀フィードチェーンの搬送始端部に刈
取穀稈を投入する手動脱穀作業が行われることがある。
【0005】しかし、上記従来構成においては、刈取部
が非刈取作業状態にあれば、上述したように脱穀フィー
ドチェーンの搬送速度は、最低速度またはそれに近い低
速側の速度に設定される構成となっており、このように
脱穀フィードチェーンが最低速度またはそれに近い低速
側の速度にて駆動されるものでは、手作業で刈取穀稈を
脱穀フィードチェーンの搬送始端部に投入する場合、刈
取穀稈の受け渡しが良好に行えないおそれがあった。説
明を加えると、刈取部を用いた刈取作業では、車速が低
速であるときは、そのときの刈取部の穀稈搬送速度も低
速であり、脱穀フィードチェーンの搬送速度も低速とな
るが、このような場合であっても、刈取穀稈は、その層
厚がほぼ一定になる状態で且つ連続的に搬送されてくる
ので、刈取部から脱穀フィードチェーンへの刈取穀稈の
受け渡しが良好に行われるものとなるが、手作業で刈取
穀稈を脱穀フィードチェーンの搬送始端部に投入する場
合に、脱穀フィードチェーンが最低速度またはそれに近
い低速側の速度にて駆動されると、脱穀フィードチェー
ンの搬送速度が遅すぎて、搬送始端部において刈取穀稈
の噛み込みが円滑に行われず、刈取穀稈の受け渡しが良
好に行えないおそれがあり、この点で改善の余地があっ
た。
【0006】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、刈取部による刈取作業を実行する
場合だけでなく、手作業にて刈り取られた穀稈を脱穀作
業する場合であっても、脱穀フィードチェーンへの刈取
穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能となるコンバイ
ンを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、車速
の変速に合わせて穀稈搬送速度が同調変速される刈取部
から受け渡される刈取穀稈の株元側を挟持搬送する脱穀
フィードチェーンが、その搬送速度を変速操作手段にて
変更操作自在に構成され、この変速操作手段の動作を制
御する制御手段と、前記刈取部が刈取作業状態であるか
非刈取作業状態であるかを検出する作業状態検出手段と
が備えられ、前記制御手段は、前記作業状態検出手段に
て前記刈取作業状態であることが検出されると、前記刈
取部における刈取穀稈の搬送速度が大であるほど前記脱
穀フィードチェーンの搬送速度が大になるように前記変
速操作手段を制御する車速連動制御を実行し、前記作業
状態検出手段にて前記非刈取作業状態であることが検出
されると、前記脱穀フィードチェーンの搬送速度が作業
停止用の設定速度になるように前記変速操作手段を制御
する作業待機制御を実行するように構成されているコン
バインにおいて、手作業により刈取穀稈が前記脱穀フィ
ードチェーンの搬送始端部に投入される手動脱穀作業に
適した手作業用の設定速度にて前記脱穀フィードチェー
ンを駆動することを指令する指令手段が備えられ、前記
制御手段は、前記作業待機制御において、前記指令手段
により手作業用の設定速度にて前記脱穀フィードチェー
ンを駆動することが指令されるに伴って、前記脱穀フィ
ードチェーンの搬送速度が、前記手作業用の設定速度に
なるように前記変速操作手段を制御するように構成され
ていることを特徴とする。
【0008】すなわち、作業状態検出手段にて刈取作業
状態であることが検出されると、車速連動制御が実行さ
れ、刈取部における刈取穀稈の搬送速度が大であるほど
脱穀フィードチェーンの搬送速度が大になるように変速
操作手段が制御されるので、刈取穀稈の受け渡しが円滑
に行える。又、作業状態検出手段にて非刈取作業状態で
あることが検出されると、作業待機制御が実行され、脱
穀フィードチェーンの搬送速度が作業停止用の設定速度
になるように変速操作手段が制御されることになる。こ
の作業停止用の設定速度として低速側の速度を設定して
おくと、次回の刈取作業を開始するときに、脱穀フィー
ドチェーンの搬送速度を車速の増速に応じて低速側から
徐々に速度を上げていくことで、刈り初めにおいても刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能となる。
【0009】そして、前記作業待機制御において、指令
手段により手作業用の設定速度にて脱穀フィードチェー
ンを駆動することが指令されると、それに伴って脱穀フ
ィードチェーンの搬送速度が、手動脱穀作業に適した手
作業用の設定速度になるように変速操作手段が制御され
ることになる。尚、手作業用の設定速度としては、低速
側や高速側では受け渡しが円滑に行えないおそれがある
から、例えば、変速操作手段による操作範囲の中間的な
速度が設定されることになる。従って、刈取部が非刈取
作業状態であるときに、指令手段による指令があると、
脱穀フィードチェーンの搬送速度が、手動脱穀作業に適
した手作業用の設定速度に制御されるので、手作業にて
刈り取られた穀稈を、コンバインにて脱穀作業するため
に、作業者が手作業にて脱穀フィードチェーンの搬送始
端部に投入する手動脱穀作業を実行するときに、脱穀フ
ィードチェーンが手動脱穀作業に適した手作業用の設定
速度にて駆動されているので、搬送始端部において刈取
穀稈の噛み込みが円滑に行われ、刈取穀稈の受け渡しが
良好に行えるものとなる。尚、上記したような手動脱穀
作業が終了した後に、脱穀フィードチェーンの搬送速度
が作業停止用の設定速度になるようにしておくと、次回
の刈取作業を開始するときに、脱穀フィードチェーンの
搬送速度を車速の増速に応じて低速側から徐々に速度を
上げていくことで、次回の作業の刈り初めにおいても刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能となる。又、
手動脱穀作業が終了した後においても脱穀フィードチェ
ーンの搬送速度を前記手作業用の設定速度に維持してお
くことも考えられるが、この場合においても、次回の刈
取作業が開始されたときには、変速操作手段による操作
範囲の中間的な速度である手作業用の設定速度から車速
連動制御が開始されるので、例えば、変速操作手段によ
る操作範囲の高速側の速度から開始するものに比べて、
変速操作の遅れは少なく穀稈受け渡し時の不利は生じに
くいものになる。
【0010】その結果、刈取部による刈取作業を実行す
る場合だけでなく、手作業にて刈り取られた穀稈を脱穀
作業する場合であっても、脱穀フィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能となるコンバ
インを提供できるに至った。
【0011】請求項2によれば、請求項1において、前
記指令手段は、前記脱穀装置が駆動状態であって、且
つ、前記走行用変速装置が変速中立状態となっている状
態が設定時間継続すると、前記手作業用の設定速度にて
前記脱穀フィードチェーンを駆動することを指令するよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0012】すなわち、脱穀装置が駆動状態であって、
且つ、走行用変速装置が変速中立状態となっている状態
が設定時間継続したような場合には、刈取部が非作業状
態であって且つ車体が走行停止している状態であるか
ら、手動脱穀作業が行われる蓋然性が高い状態であり、
このような場合に、手作業用の設定速度にて脱穀フィー
ドチェーンを駆動することを指令する構成としている。
【0013】従って、前記指令手段として、例えば、人
為操作にて指令する構成も考えられるが、この場合に
は、指令操作を忘れてしまい手作業用の設定速度と異な
る速度で手動脱穀作業が行われるおそれがあるが、上記
構成ではこのような操作忘れ等がなく、手動脱穀作業を
行うときには常に手作業用の設定速度にて脱穀フィード
チェーンが駆動されるものとなり、請求項1を実施する
のに好適な手段が得られる。尚、前記指令手段にて前記
手作業用の設定速度にて前記脱穀フィードチェーンを駆
動することが指令された後に、例えば、走行用変速装置
が変速中立状態でなくなると、脱穀フィードチェーンの
搬送速度が作業停止用の設定速度になるようにしておく
と、次回の刈取作業を開始するときに、脱穀フィードチ
ェーンの搬送速度を車速の増速に応じて低速側から徐々
に速度を上げていくことで、次回の作業の刈り初めにお
いても刈取穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能とな
る。又、走行用変速装置が変速中立状態でなくなって
も、脱穀フィードチェーンの搬送速度を前記手作業用の
設定速度に維持しておくことも考えられるが、この場合
においても、次回の刈取作業が開始されたときには、変
速操作手段による操作範囲の中間的な速度である手作業
用の設定速度から車速連動制御が開始されるので、例え
ば、変速操作手段による操作範囲の高速側の速度から開
始するものに比べて、変速操作の遅れは少なく穀稈受け
渡し時の不利は生じにくいものになる。
【0014】請求項3によれば、車速の変速に合わせて
穀稈搬送速度が同調変速される刈取部から受け渡される
刈取穀稈の株元側を挟持搬送する脱穀フィードチェーン
が、その搬送速度を変速操作手段にて変更操作自在に構
成され、この変速操作手段の動作を制御する制御手段
と、前記刈取部が刈取作業状態であるか非刈取作業状態
であるかを検出する作業状態検出手段とが備えられ、前
記制御手段は、前記作業状態検出手段にて前記刈取作業
状態であることが検出されると、前記刈取部における刈
取穀稈の搬送速度が大であるほど前記脱穀フィードチェ
ーンの搬送速度が大になるように前記変速操作手段を制
御する車速連動制御を実行し、前記作業状態検出手段に
て前記非刈取作業状態であることが検出されると、前記
脱穀フィードチェーンの搬送速度が作業停止用の設定速
度になるように前記変速操作手段を制御する作業待機制
御を実行するように構成されているコンバインにおい
て、前記制御手段は、前記作業待機制御において、前記
作業停止用の設定速度として、手作業により刈取穀稈が
前記脱穀フィードチェーンの搬送始端部に投入される手
動脱穀作業に適した手作業用の設定速度を設定して、前
記変速操作手段を制御するように構成されていることを
特徴とする。
【0015】すなわち、作業状態検出手段にて刈取作業
状態であることが検出されると、車速連動制御が実行さ
れ、刈取部における刈取穀稈の搬送速度が大であるほど
脱穀フィードチェーンの搬送速度が大になるように変速
操作手段が制御されるので、刈取穀稈の受け渡しが円滑
に行える。又、作業状態検出手段にて非刈取作業状態で
あることが検出されると、作業待機制御が実行され、脱
穀フィードチェーンの搬送速度が作業停止用の設定速度
になるように変速操作手段が制御されることになる。そ
して、この作業待機制御において、作業停止用の設定速
度として、手作業により刈取穀稈が脱穀フィードチェー
ンの搬送始端部に投入される手動脱穀作業に適した手作
業用の設定速度を設定して、変速操作手段が制御される
ことになる。尚、手作業用の設定速度としては、低速側
や高速側では受け渡しが円滑に行えないおそれがあるか
ら、例えば、変速操作手段による操作範囲の中間的な速
度が設定されることになる。
【0016】従って、刈取部が非刈取作業状態であると
きには、脱穀フィードチェーンの搬送速度が、手動脱穀
作業に適した手作業用の設定速度に制御されるので、手
作業にて刈り取られた穀稈を、コンバインにて脱穀作業
するために、作業者が手作業にて脱穀フィードチェーン
の搬送始端部に投入する手動脱穀作業を実行するとき
に、脱穀フィードチェーンが手動脱穀作業に適した手作
業用の設定速度にて駆動されているので、搬送始端部に
おいて刈取穀稈の噛み込みが円滑に行われ、刈取穀稈の
受け渡しが良好に行えるものとなる。又、手動脱穀作業
に適した手作業用の設定速度にて脱穀フィードチェーン
を駆動することを指令するための特別な指令手段等も不
要であり、このような指令手段を備える場合に比べて構
成を簡素化できる利点がある。しかも、このように構成
した場合、次回の刈取作業が開始されたときには、変速
操作手段による操作範囲の中間的な速度である手作業用
の設定速度から車速連動制御が開始されるので、例え
ば、変速操作手段による操作範囲の高速側の速度から開
始するものに比べて、変速操作の遅れは少なく穀稈受け
渡し時の不利は生じにくいものになる。
【0017】その結果、刈取部による刈取作業を実行す
る場合だけでなく、手作業にて刈り取られた穀稈を脱穀
作業する場合であっても、脱穀フィードチェーンへの刈
取穀稈の受け渡しを円滑に行うことが可能となるコンバ
インを提供できるに至った。
【0018】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記手作業用の設定速度を変更設定自在な
速度変更手段が備えられていることを特徴とする。
【0019】すなわち、手作業用の設定速度として適し
た搬送速度は、例えば、刈取穀稈の性状や濡れ具合等の
作業状況によって変化することが考えられるが、速度変
更手段によって手作業用の設定速度を変更設定できるよ
うにしているので、そのような作業状況に対応して、常
に最適な搬送速度に設定することができ、請求項1〜3
のいずれか1項を実施するのに好適な手段が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1に本発明に係るコンバイン
の全体側面を示している。このコンバインは、クローラ
式の走行装置1、運転座席2を有する運転部を備える走
行機体の前部に、刈取部3を油圧シリンダ4によって昇
降操作自在に備え、この刈取部3により稲、麦などの植
立穀稈を刈り取り、刈取り穀稈を脱穀装置5の脱穀フィ
ードチェーン6に受け入れて脱穀処理し、脱穀装置5か
らの脱穀粒を穀粒タンク7に搬送して貯溜するように構
成されている。前記刈取部3は、植立穀稈を引き起こす
引起し装置3a、引き起こされた穀稈の株元側を切断す
るバリカン型の刈刃3b、刈取穀稈を徐々に横倒れ姿勢
に変更しながら後方側に搬送する縦搬送装置3c等にて
構成され、走行機体の前部に横軸芯P周りに油圧シリン
ダ4によって揺動昇降自在に設けられている。
【0021】次にコンバインの伝動構造について説明す
る。図2に示すように、エンジン8の出力軸8aの動力
をベルトテンションクラッチで成る脱穀クラッチ9を介
して脱穀装置5の入力軸に兼用の唐箕駆動軸10に伝達
し、この唐箕駆動軸10の動力を、唐箕駆動軸10の一
端側から伝動ベルト11などを介して扱胴12の回転支
軸12aに伝達する。唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕
駆動軸10の他端側から伝動ベルト13を介して伝動ケ
ース14の内部に位置する変速装置F及び噛合いクラッ
チで成るフィードチェーンクラッチ15を介し、脱穀フ
ィードチェーン6の搬送終端側が巻回しているチェーン
駆動スプロケット16に伝達するように構成されてい
る。フィードチェーンクラッチ15は、噛合連動する入
り状態では脱穀フィードチェーン6を駆動状態にし、噛
合いが解除される切り状態では脱穀フィードチェーン6
を停止状態にするように切り換え操作自在に構成されて
いる。
【0022】脱穀フィードチェーン6の搬送速度を変更
する変速操作手段としての変速装置Fは、割りプーリ形
式のベルト無段変速装置を電動式の変速モータM1によ
り変速操作可能に構成されている。つまり、図3に示す
ように、脱穀フィードチェーン6に対する出力軸16a
に、その軸芯方向に沿ってプーリ間隔を変更調節自在な
割りプーリ式の従動プーリ40が設けられ、この従動プ
ーリ40と駆動プーリ41とにわたり伝動ベルト42が
巻回されている。そして、この伝動ベルト42はバネ4
3により引っ張り付勢されるテンションプーリ44によ
って常に張力が付与される状態で張設されており、ベル
トの張力により互いに離間する方向に移動付勢力を受け
る割りプーリ式の従動プーリ40を、その付勢力に抗し
て接近離間方向に移動操作するためのカム機構45が出
力軸16aの外周部に設けられている。このカム機構4
5の操作アーム46が、電動式変速モータM1の動力に
てギア噛合機構47を介して回動操作される揺動アーム
48に操作ワイヤ49にて連動連係され、変速モータM
1を駆動制御することで、従動プーリ40と駆動プーリ
41との間での変速比を無段階に変更調節することがで
きるように構成されている。前記出力軸16aには、そ
の回転数を検出する回転数センサS1が備えられてい
る。
【0023】エンジン8の出力軸8aの動力が伝動ベル
ト17、伝動軸18aを介して走行用変速装置としての
静油圧式の無段変速装置HSTに伝達され、その変速後
の動力が走行用ミッション18から左右走行装置1に伝
えられるとともに、変速後の動力が出力軸18b、ベル
トテンションクラッチで成る刈取クラッチ19を介して
刈取部3の入力軸3dに伝達するように構成している。
前記静油圧式の無段変速装置HSTは、運転部に設けら
れた走行変速レバーの手動操作に基づいて変速操作され
る構成となっている。尚、図示はしないが、この入力軸
3dの動力を伝動軸などを備える伝動機構によって引起
し装置3a、刈取装置3b、搬送装置3cそれぞれの入
力部に伝達するようになっている。又、走行用ミッショ
ンには、走行装置に対する走行用出力軸の回転数に基づ
いて車速を検出する車速センサS2が備えられ、前記走
行変速レバーの近傍には、そのレバーが変速中立位置に
あることを検出する中立検出センサS6が設けられてい
る。
【0024】脱穀クラッチ9は、エンジン8から扱胴1
2その他の脱穀装置各部の装置への伝動を入り切りし、
フィードチェーンクラッチ15は、脱穀フィードチェー
ン6だけの伝動を入り切りするのであり、脱穀クラッチ
9が入になっていても、フィードチェーンクラッチ15
を切ることにより、脱穀フィードチェーン6だけを停止
することができる。また、刈取クラッチ19は、エンジ
ン8から刈取部3の各部への伝動を断続するのであり、
この刈取クラッチ19を入と切とに切り換えることによ
り、刈取部3の各装置が駆動と停止とに切り換わる。
【0025】前記刈取クラッチ19、脱穀クラッチ9、
フィードチェーンクラッチ15の夫々は、電動式のクラ
ッチモータM2の回動操作に伴って入り切り操作が行わ
れるように連動操作される構成としている。つまり、刈
取クラッチ19、脱穀クラッチ9、フィードチェーンク
ラッチ15夫々の操作部21,22,23を切り換え操
作する電動式のクラッチモータM2を備える駆動機構2
0が、運転部の運転パネルの下側に位置する状態で設け
られている。図4、図5に示すように、前記各操作部2
1,22,23と、運転パネルなどの運転部の部材に固
定されている枠体25が備える支軸25aに回動ボス部
26aによって回動自在に操作カム部26が設けられて
いる。この操作カム部26における前記回動ボス部26
aの一端側に一体回動自在に連結しているギヤ部26b
にクラッチモータM2の出力ギヤ27aが噛合ってお
り、クラッチモータM2の駆動により、操作カム部26
が支軸25aの軸芯周りで回動操作される構成となって
いる。
【0026】脱穀クラッチ9に対する操作部22は、枠
体25にて支持される支軸25bに基端側が取り付け筒
部22aによって回動自在に支持され、先端側がリンク
9Lと操作ケーブル9aとを介して脱穀クラッチ9の揺
動自在なテンションアームに連結しているリンク部材で
成り、支軸25bの軸芯まわりで揺動操作されると、操
作ケーブル9aを引っ張り操作したり緩め操作してテン
ションアームを伝動ベルトに緊張力を与える側とこれを
解除する側とに揺動操作することによって、脱穀クラッ
チ9の入り切りを行うようになっている。
【0027】刈取クラッチ19に対する操作部21は、
前記支軸25bに基端側が取り付け筒部21aによって
回動自在に支持され、先端側がリンク19Lと操作ケー
ブル19aとを介して刈取クラッチ19の揺動自在なテ
ンションアームに連結しているリンク部材で成り、支軸
25bの軸芯まわりで揺動操作されると、操作ケーブル
19aを引っ張り操作したり緩め操作してテンションア
ームを伝動ベルトに緊張力を与える側とこれを解除する
側とに揺動操作することによって、刈取クラッチ19の
入り切りを行うようになっている。
【0028】フィードチェーンクラッチ15に対する操
作部23は、前記枠体25が備える支軸25cに基端側
が取り付け筒部23aによって回動自在に支持され、先
端側が操作ケーブル15aによってフィードチェーンク
ラッチ15に連係しているリンク部材で成り、支軸25
cの軸芯まわりで揺動操作され、フィードチェーンクラ
ッチ15の入り切りを行うようになっている。
【0029】操作カム部26は、脱穀クラッチ用カム2
6cと刈取クラッチ用カム26dとフィードチェーン用
カム26eとを備えて構成され、それらが一体回動自在
に回動ボス部26aに連結される状態で備えられてい
る。脱穀クラッチ用カム26cは、脱穀クラッチ9の操
作部22にリンク連結ピン22bを介してローラを回動
自在に取り付けて備えてあるカムフォロワ22cに当接
して操作部22を入り位置に押圧作用するカム面K1を
周面に備える半円に近い形状の板体で構成されている。
又、刈取クラッチ用カム26dは、刈取クラッチ19の
操作部21にリンク連結ピン21bを介してローラを回
動自在に取り付けて備えてあるカムフォロワ21cに当
接して操作部21を入り位置に押圧作用するカム面K2
を遊端部に備える板体で構成されている。そして、フィ
ードチェーン用カム26eは、フィードチェーンクラッ
チ15の操作部23にケーブル連結ピン23bを介して
ローラを回動自在に取り付けて備えてあるカムフォロワ
23cに当接して操作部23を切り位置に押圧作用する
カム面K3を遊端部に備える板体で構成されている。
【0030】そして、クラッチモータM2を正逆回転駆
動すると、操作カム部26を支軸25aの軸芯まわりで
正逆回転させて、図6に示す非作業位置と、図7に示す
枕扱き位置と、図8に示す作業位置と、図9に示す刈取
り中断位置とに切り換え操作する構成となっている。
【0031】図6に示すように、操作カム部26が非作
業位置になると、この操作カム部26の脱穀クラッチ用
カム26cが脱穀クラッチ9の操作部22に対する押圧
作用を解除することにより、この操作部22を脱穀クラ
ッチ9の切り側への自己復元力によって切り位置に操作
し、刈取り操作カム部26dが刈取クラッチ19の操作
部21に対する押圧作用を解除することにより、この操
作部21を刈取クラッチ19の切り側への自己復元力に
よって切り位置に操作し、更に、フィードチェーン用カ
ム26eがフィードチェーンクラッチ15の操作部23
に対する押圧作用を解除することにより、この操作部2
3をフィードチェーンクラッチ15の入り側への自己復
元力によって入り位置に操作する。
【0032】図7に示すように、操作カム部26が枕扱
き位置になると、脱穀クラッチ用カム26cがカム面K
1によって脱穀クラッチ9の操作部22を入り位置に押
圧操作し、刈取クラッチ用カム26dが刈取クラッチ1
9の操作部21に対する押圧作用を解除してこの操作部
21を刈取クラッチ19の自己復元力によって切り位置
に操作し、更に、フィードチェーン用カム26eがフィ
ードチェーンクラッチ15の操作部23に対する押圧作
用を解除することにより、この操作部23をフィードチ
ェーンクラッチ15の入り側への自己復元力によって入
り位置に操作する。
【0033】図8に示すように、操作カム部26が作業
位置になると、脱穀クラッチ用カム26cがカム面K1
によって脱穀クラッチ9の操作部22を入り位置に押圧
操作し、刈取クラッチ用カム26dがカム面K2によっ
て刈取クラッチ19の操作部21を入り位置に押圧操作
し、フィードチェーン用カム26eがフィードチェーン
クラッチ15の操作部23に対する押圧作用を解除して
この操作部23をフィードチェーンクラッチ15の自己
復元力によって入り位置に操作する。
【0034】図9に示すように、操作カム部26が刈取
り中断位置になると、脱穀クラッチ用カム26cがカム
面K1によって脱穀クラッチ9の操作部22を入り位置
に押圧操作し、刈取クラッチ用カム26dが刈取クラッ
チ19の操作部21に対する押圧作用を解除してこの操
作部21を刈り取り部クラッチ19の自己復元力によっ
て切り位置に操作し、フィードチェーン用カム26eが
カム面K3によってフィードチェーンクラッチ15の操
作部23を切り位置に押圧操作する。
【0035】図11に、操作カム部26の操作位置に対
応する前記各クラッチ9、15、19の切り換え状態を
示している。
【0036】そして、図4に示すように、操作カム部2
6の回動操作位置を検出するための回転位置センサS3
が設けられている。この回転位置センサS3はポテンシ
ョメータ形式で構成され、前記枠体25に付設の支持部
材28に本体が固定され、回転操作軸34aがこれに取
付け軸部29aの一端側が連結している連動ギヤ29を
介して、前記操作カム部26の回動ボス部26aの一端
側に位置する出力ギヤ部26fに噛合連動する構成とな
っており、クラッチモータM2によって回転操作される
操作カム部26の操作位置を検出する構成となってい
る。尚、図に示す脱穀切り状態検出センサS4は、前記
操作部22の操作位置が脱穀クラッチ9の切り状態に操
作されているとオンし、入り状態であればオフすること
により、脱穀クラッチ9の切り状態を検出するためのも
のである。
【0037】前記搭乗運転部5には、前記クラッチモー
タM2の操作状態を指令するクラッチ操作スイッチ3
1、手動操作にて刈取部3を昇降操作させるための昇降
レバー35、この昇降レバー35を中立位置から上昇位
置に操作するとオンする上昇スイッチSW1、昇降レバ
ー35を下降位置に操作するとオンする下降スイッチS
W2、昇降レバー35における握り部の上部に位置して
親指にて押し操作される自動昇降スイッチSW3、刈取
部3の昇降操作に伴ってクラッチモータM2を自動的に
切り換える自動切換えモードを入り切りする自動入切ス
イッチSW4、自動切換えモードにて自動で切り換わる
ための刈取部3の設定高さを変更設定自在な高さ設定器
33、後述するような枕扱ぎ作業に適した手作業用の設
定速度を作物条件等に応じて変更調整する速度変更手段
としての速度設定器37等が設けられている。又、刈取
部3の昇降軸芯Pの近くの機体側個所には、刈取部3の
揺動に伴って出力値が変化するポテンショメータ式の昇
降位置センサS5が設けられ、この昇降位置センサS5
が、刈取部3の走行機体に対する昇降位置に基づいて、
刈取部3が刈取作業状態にあるか非刈取作業状態にある
かを検出する作業状態検出手段として機能するようにし
ている。
【0038】前記速度設定器37は、変速装置Fの変速
操作範囲の全域を調整対象とするのではなく、枕扱ぎ作
業に適した速度領域(中速域)の範囲内で変更設定する
構成となっている。
【0039】そして、図10に示すように、前記クラッ
チモータM2、変速モータM1、昇降用油圧シリンダ4
に対する油圧制御弁36の動作を制御する制御手段とし
てのマイクロコンピュータ利用の制御装置30が設けら
れ、上記各スイッチSW1〜SW4の情報、前記各セン
サS1〜S6、及び、高さ設定器33、速度設定器37
夫々の情報が制御装置30に入力され、制御装置30
は、これらの入力情報に基づいて、クラッチモータM
2、変速モータM1、油圧制御弁36の動作を制御する
ように構成されている。
【0040】先ず、制御装置30による刈取部3の昇降
操作について説明する。昇降レバー35を前方に揺動操
作して下降スイッチSW1がオンすると、それがオンし
ている間、制御装置30は刈取部を下降させるように油
圧制御弁36を切換え制御し、昇降レバー35を後方に
揺動操作して上昇スイッチSW2がオンすると、オンし
ている間、制御装置30は刈取部を上昇させるように油
圧制御弁36を切換え制御する。さらに、自動昇降スイ
ッチSW3を押し操作することによって、刈取部2を地
面に近い低い位置である刈取位置と、最大上昇位置に近
い非刈取上昇位置とにわたって交互に昇降させることが
できるようになっている。
【0041】そして、前記刈取部3が昇降位置センサS
5の検出値により刈取位置にあることが検出されている
ときに自動昇降スイッチSW3が押し操作(上昇指令が
指令)されると、刈取部3を非刈取上昇位置にまで自動
で上昇操作させ、且つ、刈取部3が昇降位置センサS5
の検出値により高い位置にあることが検出されていると
きに自動昇降スイッチSW3が押し操作(下降指令が指
令)されると、刈取部3を刈取位置にまで下降操作させ
るように油圧制御弁36を制御するようになっている。
【0042】次に、クラッチモータM2及び変速モータ
M1の制御について説明する。制御装置30は、クラッ
チ操作スイッチ31、昇降位置センサS5、高さ設定器
33、回転位置センサS3、速度設定器37、自動入切
スイッチSW4の情報により、刈取クラッチ19、脱穀
クラッチ9、フィードチェーンクラッチ15を切り換え
操作したり、脱穀フィードチェーンの速度を変更させる
べく、クラッチモータM2及び変速モータM1を制御す
るように構成されている。
【0043】すなわち、自動入切スイッチSW4が切り
状態にあれば、前記制御装置30は、クラッチ操作スイ
ッチ31の情報に基づいて、クラッチモータM2を操作
する。例えば、路上走行するような場合、クラッチ操作
スイッチ31を切りすると、クラッチモータM2を操作
して操作カム部26を「非作業位置」に切り換え操作し
て脱穀クラッチ9、刈取クラッチ19、フィードチェー
ンクラッチ15を切り側に操作し、刈取部3と脱穀装置
5が停止する状態に切り換える。又、クラッチ操作スイ
ッチ31を入りにすると、クラッチモータM2を操作し
て操作カム部26を「作業位置」に切り換え操作して脱
穀クラッチ9、刈取クラッチ19、フィードチェーンク
ラッチ15を入り側に操作し、刈取部3、脱穀装置を駆
動状態に切り換える。
【0044】そして、制御装置30は、クラッチ操作ス
イッチ31を入りにして、自動入切スイッチSW4を入
り状態にしておくと、刈取部3の昇降に連動して、操作
カム部26を「作業位置」、「刈取り中断位置」、「枕
扱き位置」の夫々に自動で切り換えるとともに、変速モ
ータM1の制御状態を切り換える自動切換モードの入り
状態になる。つまり、自動切換モードでは、制御装置3
0は、昇降位置センサS5の検出情報に基づいて、刈取
部が刈取位置にあれば、刈取クラッチ19、脱穀クラッ
チ9、及びフィードチェーンクラッチ15を入り状態に
させ、且つ、刈取部3における刈取穀稈の搬送速度が大
であるほど脱穀フィードチェーン6の搬送速度が大にな
るように変速モータM1を制御する車速連動制御を実行
し、刈取部3が非刈取上昇位置にあれば、刈取クラッチ
19及びフィードチェーンクラッチ15を切り状態にさ
せ、且つ、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が作業停
止用の設定速度としての最低速度に近い低速側の設定速
度になるように、変速モータM1を制御する作業待機制
御を実行するように構成されている。
【0045】そして、前記制御装置30は、脱穀装置が
駆動状態であって、且つ、走行用変速装置が変速中立状
態となっている状態が設定時間継続すると、手作業によ
り刈取穀稈が脱穀フィードチェーン6の搬送始端部に投
入される手動脱穀作業、所謂、枕扱ぎ作業に適した手作
業用の設定速度にて脱穀フィードチェーン6を駆動する
ことを指令するようになっている。つまり、上記条件が
成立すると枕扱ぎフラグをセットして、作業待機制御に
おいて枕扱ぎフラグがセットされていれば、手作業用の
設定速度にて脱穀フィードチェーン6を駆動することが
指令され、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が、手作
業用の設定速度になるように変速モータM1を制御す
る。すなわち、制御装置30による枕扱ぎフラグのセッ
ト処理が指令手段に相当する。
【0046】又、前記制御装置30は、前記車速連動制
御においては、フィードチェーンクラッチ15を切り状
態から入り状態に切り換えた後に変速モータM1を制御
するように構成され、前記作業待機制御においては、変
速モータM1を制御した後に、フィードチェーンクラッ
チ15を入り状態から切り状態に切り換えるように構成
されている。
【0047】次に、図13に示すフローチャートに基づ
いて、制御装置30の枕扱ぎの判別処理について説明す
る。この枕扱ぎの判別処理は、制御装置30が作動して
いる状態では、常時繰り返して実行される制御である。
前記脱穀切り状態検出センサS4の検出情報に基づいて
脱穀装置が駆動されていることが検出され、枕扱ぎフラ
グがセットされていない状態で、中立検出スイッチにて
走行変速レバーが変速中立位置にあること、言い換える
と、無段変速装置HSTが変速中立状態となっているが
検出されていれば(ステップ1、2、3)、タイマーカ
ウンタをカウントアップする(ステップ4)。そして、
タイマーカウンタのカウント値Nが設定値Nsを越え
て、脱穀装置が駆動状態であって、且つ、無段変速装置
HSTが変速中立状態となっている状態が設定時間継続
すると、枕扱ぎフラグをセットする(ステップ5、
6)。尚、変速中立位置でなければ、タイマーカウンタ
はリセットされる(ステップ7)。枕扱ぎフラグがセッ
トされていても、走行変速レバーが変速中立位置から外
れて車体が走行すると、タイマーカウンタのカウント値
はカウントダウンし(ステップ2、8、9)、その状態
が設定時間継続してカウント値がゼロになると、枕扱ぎ
フラグはクリアされる(ステップ10、11)。又、脱
穀装置の駆動が停止すると、枕扱ぎフラグはクリアさ
れ、タイマーカウンタはリセットされる(ステップ1
2、13)。
【0048】次に、図14に示すフローチャートに基づ
いて、制御装置30による自動切換モードにおける制御
装置30の制御動作について説明する。この制御は、上
述したように、クラッチ操作スイッチ31及び自動入切
スイッチSW4が共に入りに操作されている状態で制御
が実行されることになる。
【0049】前記昇降位置センサS5の検出情報に基づ
いて、刈取部が刈取位置にあることが検出されると、ク
ラッチモータM2を操作して操作カム部26を「作業位
置」に操作して、脱穀クラッチ9、刈取クラッチ19、
フィードチェーンクラッチ15を入り側に操作し、刈取
部3、及び、脱穀装置5全体を駆動状態にさせる(ステ
ップ21、22)。そして、刈取部3における刈取穀稈
の搬送速度として、車速センサにて検出される車速が大
であるほど、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が大に
なるように変速モータM1を制御する車速連動制御を実
行する(ステップ23)。具体的には、図12に示すよ
うな階段状に変化する変化特性に基づいて、変速モータ
M1を制御する。
【0050】前記昇降位置センサS5の検出情報に基づ
いて、刈取部3の昇降位置が高さ設定器33による設定
高さ以上にまで上昇した非刈取上昇位置にあることが検
出され、枕扱ぎフラグがセットされていなければ(ステ
ップ24、25)、脱穀フィードチェーン6の搬送速度
が最低速度に近い低速側の設定速度になるように変速モ
ータM1を制御する低速操作を実行した後に(ステップ
26)、クラッチモータM2を制御して操作カム部26
が「刈取り中断位置」になる状態に切り換え操作する
(ステップ27)。そうすると、脱穀クラッチ9を入り
状態に維持しながら、刈取クラッチ19とフィードチェ
ーンクラッチ15を切り側に操作し、刈取部3と脱穀フ
ィードチェーン6とを停止させる状態になる。
【0051】そして、刈取部3の昇降位置が非刈取上昇
位置にある状態で、枕扱ぎフラグがセットされているこ
とが判別されると、クラッチモータM2を制御して操作
カム部26が「枕扱ぎ位置」になる状態に切り換え操作
する(ステップ28)。そうすると、脱穀クラッチ9と
フィードチェーンクラッチ15と入りにさせ、刈取クラ
ッチ19を切り側に操作して、刈取部3が停止状態とな
り、脱穀フィードチェーン6を含む脱穀装置全体が駆動
される状態になる。しかも、このとき、脱穀フィードチ
ェーン6の搬送速度が、枕扱ぎ作業に適した手作業用の
設定速度、具体的には、変速装置Fによる変速操作範囲
のうちの中間に位置する中速側の設定速度になるように
変速モータM1を制御する(ステップ29)。
【0052】従って、作業行程での刈取作業が終了する
と、自動昇降スイッチSW3の操作によって、刈取部3
を非刈取上昇位置に上昇させ、枕地での旋回走行の後、
次回の作業行程での作業を開始するときに、自動昇降ス
イッチSW3の操作によって刈取部3を刈取位置に下降
させる昇降操作を繰り返しながら、刈取作業を実行する
ような場合には、刈取作業を開始するときに、脱穀フィ
ードチェーン6の搬送速度は常に最低速度に近い低速側
の設定速度になっているので、作業開始直後において刈
取部3と脱穀フィードチェーン6との間での刈取穀稈の
受け渡しが円滑に行える。
【0053】又、脱穀装置を駆動している状態で、走行
を停止させる状態が設定時間以上継続すると、枕扱ぎ作
業が行われる蓋然性が高くなるが、このような場合に
は、自動的に、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が、
枕扱ぎ作業に適した手作業用の設定速度に設定されるこ
とになり、枕扱ぎ作業を行うとき、搬送始端部において
刈取穀稈の噛み込みが円滑に行われ、刈取穀稈の受け渡
しが良好に行えるものとなる。
【0054】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0055】(1)上記実施形態では、前記手作業用の
設定速度にて前記脱穀フィードチェーンを駆動すること
を指令する指令手段として、前記脱穀装置が駆動状態で
あって、且つ、前記走行用変速装置が変速中立状態とな
っている状態が設定時間継続すると、前記手作業用の設
定速度にて前記脱穀フィードチェーンを駆動すること
を、自動的に指令する構成を例示したが、このような構
成に限らず、次のように人為操作に基づいて指令する構
成としてもよい。
【0056】上記実施形態におけるオンオフ式のクラッ
チ操作スイッチ31に代えて、例えば、図15に示すよ
うに、「作業」、「非作業」、「枕扱ぎ」の3位置に切
換え可能なクラッチ操作スイッチ31Aを備えて、この
うち、「作業」、「非作業」の操作位置は上記実施形態
とほぼ同様であるが、「枕扱ぎ」に切り換え指令される
と、前記クラッチモータM2を操作して操作カム部26
を枕扱ぎ位置に操作するとともに、脱穀フィードチェー
ン6の搬送速度が、枕扱ぎ作業に適した手作業用の設定
速度になるように変速モータM1を制御するような構成
としてもよい。尚、この構成では、図13の枕扱ぎ判別
処理や、図14のステップ25、ステップ28、29の
処理は実行しないものとなる。
【0057】前記指令手段の更に他の構成としては、例
えば、枕扱ぎ作業のために、刈取部と脱穀フィードチェ
ーンとの受け渡し部の上方を覆っている安全カバーを開
放させたことを検出する検出センサを設け、この検出セ
ンサが開放状態を検出すると、前記手作業用の設定速度
にて前記脱穀フィードチェーンを駆動すること自動的に
指令する構成としてもよく、各種の形態で実施すること
ができる。
【0058】(2)上記実施形態では、作業状態検出手
段にて刈取作業状態であることが検出されると,刈取部
における刈取穀稈の搬送速度が大であるほど脱穀フィー
ドチェーンの搬送速度が大になるように変速操作手段
(変速用モータM1)を制御する車速連動制御を実行
し、作業状態検出手段にて非刈取作業状態であることが
検出されると、脱穀フィードチェーンの作業停止用の設
定速度として、最低速度に近い低速側の設定速度になる
ように変速操作手段を制御する作業待機制御を実行する
ように構成され、前記作業待機制御において、指令手段
により手作業用の設定速度にて前記脱穀フィードチェー
ンを駆動することが指令されるに伴って、脱穀フィード
チェーンの搬送速度が、手作業用の設定速度になるよう
に変速操作手段を制御するように構成されるものを例示
したが、このような構成に代えて、次のような構成とし
てもよい。
【0059】つまり、作業状態検出手段にて刈取作業状
態であることが検出されると、前記車速連動制御を実行
する点は同じであるが、作業状態検出手段にて非刈取作
業状態であることが検出されると、脱穀フィードチェー
ンの作業停止用の設定速度として、手動脱穀作業に適し
た手作業用の設定速度を設定して、変速操作手段を制御
するように構成するものでもよい。
【0060】例えば、上記実施形態の各部の構成を利用
した場合の制御動作について説明すると、図16に示す
ような制御動作になる。つまり、作業状態検出手段とし
ての前記昇降位置センサS5の検出情報に基づいて、刈
取部が刈取位置にあることが検出されると、クラッチモ
ータM2を操作して操作カム部26を「作業位置」に操
作して、脱穀クラッチ9、刈取クラッチ19、フィード
チェーンクラッチ15を入り側に操作し、刈取部3、及
び、脱穀装置5全体を駆動状態にさせる(ステップ3
1、32)。そして、刈取部3における刈取穀稈の搬送
速度として、車速センサにて検出される車速が大である
ほど、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が大になるよ
うに変速モータM1を制御する車速連動制御を実行する
(ステップ33)。具体的には、図12に示すような階
段状に変化する変化特性に基づいて、変速モータM1を
制御する。
【0061】前記昇降位置センサS5の検出情報に基づ
いて、刈取部の昇降位置が高さ設定器33による設定高
さ以上にまで上昇した非刈取上昇位置にあることが検出
されると、クラッチモータM2を制御して操作カム部2
6が「枕扱ぎ位置」になる状態に切り換え操作する(ス
テップ35)。そうすると、脱穀クラッチ9とフィード
チェーンクラッチ15とを入りにさせ、刈取クラッチ1
9を切りして、刈取部3が停止状態となり、脱穀フィー
ドチェーン6を含む脱穀装置全体が駆動される状態にな
る。このとき、脱穀フィードチェーン6の搬送速度が、
枕扱ぎ作業に適した手作業用の設定速度、具体的には、
変速装置Fによる変速操作範囲のうちの中間に位置する
中速側の設定速度になるように変速モータM1を制御す
る(ステップ36)。このように構成すると、上記実施
形態のように枕扱ぎ判別処理を実施する等の煩わしい制
御や、手動で枕扱ぎ作業状態を指令する構成のように、
特別な指令手段を備える必要がなく構成の簡素化を図れ
る。尚、この構成では、刈取部が刈取位置に下降して刈
取作業を開始する場合に、脱穀フィードチェーンの搬送
速度が中速側の設定速度から車速連動制御を開始するこ
とになる。すなわち、前記作業停止用の設定速度とし
て、変速調整可能な調整範囲の高速側の速度にしておく
と、高速側の速度から車速連動制御を開始することにな
るから、脱穀フィードチェーンの搬送速度が適正な速度
に変速されるまでに時間がかかり、穀稈の受け渡しが良
好に行えないおそれがあるのに対して、変速操作範囲の
うちの中速側の設定速度から車速連動制御を開始するこ
とにより、変速操作による時間遅れは少なく穀稈の受け
渡し時に受け渡しがうまくいかないといった不都合は生
じにくい。
【0062】(3)上記各実施形態では、脱穀フィード
チェーン6の搬送速度を車速に応じて制御するとき、図
12に示すような多段階の階段状に変化する変化特性に
基づいて、変速モータM1を制御する構成としたが、こ
のような制御に限らず、例えば、高速、中速、低速の3
段階に変化する構成や、車速と搬送速度とが直線的に変
化する特性に基づいて制御する構成等、各種の制御形態
で実施してもよい。
【0063】(4)上記各実施形態では、脱穀フィード
チェーンの駆動を入り切り自在なフィードチェーンクラ
ッチを設けて、刈取クラッチとフィードチェーンクラッ
チとを、カム式の駆動機構を介して、一つのクラッチモ
ータにより一体的に連動操作させる構成としたが、この
ような構成に限らず、前記各クラッチの夫々に対応して
各別にアクチュエータを備えて、各別に入り切り制御す
る構成としてもよい。このとき、アクチュエータとして
は、電動モータに限らず、油圧アクチュエータ等の他の
アクチュエータを用いてもよい。又、フィードチェーン
クラッチを設けない構成として、脱穀装置が駆動されて
いるときは、脱穀フィードチェーンは常に駆動される構
成としてもよい。
【0064】(5)上記各実施形態では、刈取作業状態
検出手段として、刈取部の昇降位置を検出する昇降位置
センサの検出情報に基づいて、刈取作業状態か非刈取作
業状態であるかを検出する構成としたが、このような構
成に限らず、例えば、刈取部の穀稈搬送経路中における
刈取穀稈の存否に基づいて、刈取作業状態か非刈取作業
状態であるかを検出する構成や、あるいは、前記自動昇
降スイッチSW3による指令情報に基づいて、刈取作業
状態か非刈取作業状態であるかを検出する構成等、各種
の検出形態で実施することが可能である。
【0065】(6)上記各実施形態では、前記変速操作
手段が変速モータにて変速操作されるベルト式無段変速
装置にて構成されるものを示したが、このような構成に
限らず、前記変速操作手段として、複数段に段階的に変
速するギア噛合式の変速装置を用いてもよく、変速操作
用のアクチュエータとしては電動モータに限らず、油圧
アクチュエータ等、他のアクチュエータを用いてもよ
い。又、フィードチェーンクラッチの入り切り操作と、
変速操作とを同時に行うようにしたり、上記実施形態と
は逆の順序で行うようにする等、各種の形態で実施して
もよい。
【0066】(7)上記各実施形態では、前記手作業用
の設定速度を変更設定自在な速度変更手段が備えられる
構成を例示したが、このような速度変更手段を備えず
に、手作業用の設定速度を予め設定した速度で固定する
構成でもよい。
【0067】(8)上記各実施形態では、走行用変速装
置として、静油圧式無段変速装置(HST)を用いる構
成としたが、ベルト式無段変速装置やギア噛合い式の変
速装置等、各種の変速装置を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】伝動系統図
【図3】ベルト無段変速装置を示す図
【図4】駆動機構の断面図
【図5】駆動機構と各クラッチとの操作連係構成を示す
【図6】非作業位置での連係状態を示す図
【図7】枕扱き位置での連係状態を示す図
【図8】作業位置での連係状態を示す図
【図9】刈取り中断位置での連係状態を示す図
【図10】制御ブロック図
【図11】クラッチ切換え状態を示す図
【図12】変速特性を示す図
【図13】制御動作のフローチャート
【図14】制御動作のフローチャート
【図15】別実施形態の制御ブロック図
【図16】別実施形態の制御動作のフローチャート
【符号の説明】
3 刈取部 5 脱穀装置 6 脱穀フィードチェーン 30 制御手段 37 速度変更手段 F 変速操作手段 HST 走行用変速装置 S5 作業状態検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速の変速に合わせて穀稈搬送速度が同
    調変速される刈取部から受け渡される刈取穀稈の株元側
    を挟持搬送する脱穀フィードチェーンが、その搬送速度
    を変速操作手段にて変更操作自在に構成され、この変速
    操作手段の動作を制御する制御手段と、前記刈取部が刈
    取作業状態であるか非刈取作業状態であるかを検出する
    作業状態検出手段とが備えられ、 前記制御手段は、 前記作業状態検出手段にて前記刈取作業状態であること
    が検出されると、前記刈取部における刈取穀稈の搬送速
    度が大であるほど前記脱穀フィードチェーンの搬送速度
    が大になるように前記変速操作手段を制御する車速連動
    制御を実行し、 前記作業状態検出手段にて前記非刈取作業状態であるこ
    とが検出されると、前記脱穀フィードチェーンの搬送速
    度が作業停止用の設定速度になるように前記変速操作手
    段を制御する作業待機制御を実行するように構成されて
    いるコンバインであって、 手作業により刈取穀稈が前記脱穀フィードチェーンの搬
    送始端部に投入される手動脱穀作業に適した手作業用の
    設定速度にて前記脱穀フィードチェーンを駆動すること
    を指令する指令手段が備えられ、 前記制御手段は、 前記作業待機制御において、前記指令手段により手作業
    用の設定速度にて前記脱穀フィードチェーンを駆動する
    ことが指令されるに伴って、前記脱穀フィードチェーン
    の搬送速度が、前記手作業用の設定速度になるように前
    記変速操作手段を制御するように構成されているコンバ
    イン。
  2. 【請求項2】 前記指令手段は、 前記脱穀装置が駆動状態であって、且つ、前記走行用変
    速装置が変速中立状態となっている状態が設定時間継続
    すると、前記手作業用の設定速度にて前記脱穀フィード
    チェーンを駆動することを指令するように構成されてい
    る請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 車速の変速に合わせて穀稈搬送速度が同
    調変速される刈取部から受け渡される刈取穀稈の株元側
    を挟持搬送する脱穀フィードチェーンが、その搬送速度
    を変速操作手段にて変更操作自在に構成され、この変速
    操作手段の動作を制御する制御手段と、前記刈取部が刈
    取作業状態であるか非刈取作業状態であるかを検出する
    作業状態検出手段とが備えられ、 前記制御手段は、 前記作業状態検出手段にて前記刈取作業状態であること
    が検出されると、前記刈取部における刈取穀稈の搬送速
    度が大であるほど前記脱穀フィードチェーンの搬送速度
    が大になるように前記変速操作手段を制御する車速連動
    制御を実行し、 前記作業状態検出手段にて前記非刈取作業状態であるこ
    とが検出されると、前記脱穀フィードチェーンの搬送速
    度が作業停止用の設定速度になるように前記変速操作手
    段を制御する作業待機制御を実行するように構成されて
    いるコンバインであって、 前記制御手段は、 前記作業待機制御において、前記作業停止用の設定速度
    として、手作業により刈取穀稈が前記脱穀フィードチェ
    ーンの搬送始端部に投入される手動脱穀作業に適した手
    作業用の設定速度を設定して、前記変速操作手段を制御
    するように構成されているコンバイン。
  4. 【請求項4】 前記手作業用の設定速度を変更設定自在
    な速度変更手段が備えられている請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254755A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2006314298A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2009278954A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Kubota Corp 作業車の操作制御装置
JP2016119881A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 井関農機株式会社 コンバイン

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