JP2004201587A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に必要な人為的な操作の簡略化を行い、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業へ円滑に移れるコンバインを提供する。
【解決手段】運転を制御する制御手段Hを、脱穀クラッチが伝動状態であることが検出されかつ走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定するように構成する。
【選択図】 図3
【解決手段】運転を制御する制御手段Hを、脱穀クラッチが伝動状態であることが検出されかつ走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定するように構成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるコンバインとして、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられるものがある。
そして、コンバインには、走行車体が走行停止状態で、且つ、脱穀部に動力を伝える伝動状態である場合には、人手によって刈り取られた手刈り穀稈をフィードチェーンの搬送始端部に載置し、その載置した手刈り穀稈をフィードチェーンにて株元側を挾持搬送させながら脱穀部にて脱穀処理させる枕扱ぎ作業を行えるように構成されたものがあり、このように構成されたコンバインの従来例として、走行車体を走行停止状態に維持する状態と維持しない状態とに切り換え操作可能な操作レバーを備え、枕扱ぎ作業を行なう場合には、前記操作レバーにて走行車体を走行停止状態に維持させた状態で枕扱ぎ作業を行うように構成されているものがあった。(例えば、特許文献1参照。)。
尚、上記した従来のコンバインにおいては、脱穀部から伝達される動力によりフィードチェーンが駆動する構成となっており、脱穀クラッチが伝動状態に維持されているとフィードチェーンは常に駆動される構成となっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−322639号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成であれば、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る場合には前記操作レバーを操作する必要があるため、枕扱ぎ作業を開始する際の操作レバーの操作が煩わしいものであり、改良の余地があった。
【0005】
本発明の目的は、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に必要な人為的な操作の簡略化を行い、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業へ円滑に移れるコンバインを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられたコンバインにおいて、前記フィードチェーンに動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在なフィードチェーンクラッチと、前記脱穀クラッチが前記伝動状態であるか否かを検出する脱穀駆動状態検出手段と、走行車体が走行停止状態であるか否かを検出する走行状態検出手段と、車体外方側から手動操作可能に設けられて前記フィードチェーンクラッチの前記伝動状態への切り換えを指令する手動操作式の駆動指令手段と、運転を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記脱穀駆動状態検出手段の検出情報に基づいて前記脱穀クラッチが前記伝動状態であることが検出されかつ前記走行状態検出手段の検出情報に基づいて走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、前記フィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定し、且つ、前記枕扱ぎモード起動条件が非満足状態になると前記枕扱ぎモードを解除するように構成され、且つ、前記枕扱ぎモードにおいて、前記駆動指令手段にて前記伝動状態への切り換えが指令されると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態に切り換え、且つ、前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えた後において、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立すると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態から前記遮断状態に切り換えるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
すなわち、脱穀駆動状態検出手段の検出情報に基づいて脱穀クラッチが伝動状態であることが検出されかつ走行状態検出手段の検出情報に基づいて走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、制御手段は、フィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定するため、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移ろうとして、車体を停止させて走行停止状態し、その走行停止状態が設定時間経過するまで待機することにより、自動的に枕扱ぎモードに設定されて枕扱ぎ作業が行なえる状態となり、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がない。また、通常の刈取作業に移るために走行車体を走行させたり、枕扱ぎ作業が終了して脱穀クラッチを遮断状態に切り換えたりすることにより枕扱ぎモード起動条件が非満足条件となると、自動的に枕扱ぎモードが解除されるため、枕扱ぎ作業から他の作業に移る際にも、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がない。
【0008】
また、制御手段は、枕扱ぎモードを設定する際にフィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えるため、枕扱ぎモードが設定された当初は、フィードチェーンは停止状態であるので、別途フィードチェーンを停止させる操作をしなくても、フィードチェーンの搬送始端部に手刈り穀稈を載置する枕扱ぎ作業の準備作業を行うときに回転駆動しているフィードチェーンに気を取られて作業が行いにくいものとなったり、その枕扱ぎ作業の準備作業中にフィードチェーンに衣服が挟み込まれたり等の不都合を回避させることができる。
そして、枕扱ぎモードにおいて、駆動指令手段から伝動状態への切り換えが指令されるとフィードチェーンクラッチを遮断状態から伝動状態に切り換え、この伝動状態において枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立するとフィードチェーンクラッチを伝動状態から遮断状態に切り換えるように構成されているので、フィードチェーンの先端部に載置した手刈り穀稈は駆動指令手段を操作してフィードチェーンを駆動させることにより脱穀処理することができるとともに、このフィードチェーンの駆動は枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立することによって制御手段によって停止させられるため、次回の枕扱ぎ作業の準備作業も上記した不都合を回避させることができる。
【0009】
従って、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がなく、しかも、その枕扱ぎモードに切り換えられたときにはフィードチェーンクラッチが遮断状態に切り換えられているため、枕扱ぎ作業の準備作業を行なうときに回転駆動しているフィードチェーンに気を取られて作業が行いにくいものとなったり、フィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の不都合を回避させるために、フィードチェーンクラッチを遮断状態に人為的に切り操作する必要がなく、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業へ円滑に移ることができるコンバインを提供できるに至った。
【0010】
請求項2によれば、前記制御手段が、前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、前記枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
すなわち、枕扱ぎ作業においては、手刈り穀稈をフィードチェーンの搬送始端部に載置することになるので、1回の枕扱ぎ作業において脱穀処理される穀稈の量は限られた範囲内に限られ、その限られた量の穀稈を脱穀処理するための所要時間は限られた範囲内に収まると考えられる。よって、駆動指令手段によってフィードチェーンクラッチを遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、1回の枕扱ぎ作業が終了したものとして、制御手段がフィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えられることにより、適切なタイミングでフィードチェーンを停止状態に切り換えることができ、不必要に長い時間にわたりフィードチェーンの駆動状態を維持することを自動的に回避することができ、また、1回の枕扱ぎ作業が終わった際にフィードチェーンを停止状態とする操作も必要なく、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行なうことができる。
【0012】
請求項3によれば、車体外方側から操作自在に設けられて枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令する走行指令手段が備えられ、前記制御手段が、前記枕扱ぎモードにおいて、前記フィードチェーンクラッチが前記遮断状態である条件下で、前記前記走行指令手段にて走行の開始が指令されると、前記刈取部を退避用の対車体高さに上昇させるとともに前記走行車体の走行を開始させ、且つ、前記走行指令手段にて走行の停止が指令されると、前記走行車体の走行を停止させるとともに前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるように、前記走行車体の走行駆動手段及び前記昇降操作手段を制御する枕扱ぎ制御を実行するよう構成されていることを特徴としている。
【0013】
すなわち、枕扱ぎ制御は、枕扱ぎモードにおいて、フィードチェーンクラッチが遮断状態である条件下で、車体外方側から走行指令手段が操作されて枕扱ぎ作業用の走行の開始が指令されると、刈取部を退避用の高さに上昇させるとともに走行車体の走行を開始させる。つまり、枕扱ぎ作業用の走行の開始が指令されると、刈取部が退避用の高い位置に向けて上昇している途中の状態か又は刈取部が退避用の高い位置に既に上昇している状態のいずれかの状態で走行車体が走行を開始することになるので、走行に伴って地面の凹凸等に起因して走行車体の姿勢が変化することがあっても、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等のおそれの少ない状態で良好に移動させることが可能となる。
【0014】
また、枕扱ぎ制御は、走行車体が枕扱ぎ作業を行うための適宜位置に到達して、車体外方側から走行指令手段が操作されて走行の停止が指令されると、走行車体の走行を停止させるとともに刈取部を枕扱ぎ用の高さに下降させる。つまり、刈取部を大きく上昇させたままでいると、フィードチェーンの搬送始端部における手刈り穀稈載置用の作業空間が狭くなり手刈り穀稈の載置が行いにくいものであるが、走行車体が停止するとともに自動的に刈取部が枕扱ぎ用の高さに下降するので、フィードチェーンの搬送始端部における穀稈載置用の作業空間を広く確保することができ、手刈り穀稈の載置が行い易いものとなる。
【0015】
つまり、車体外方側から操作自在な走行指令手段により枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令することで、車体操縦部に戻ることなく能率よく走行車体を枕扱ぎ作業を行うための適宜位置に移動させることができる。しかも、走行車体が走行するときは自動的に刈取部が退避用の高さに上昇するので、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等の不利のない状態で良好に移動でき、走行を停止するときは自動的に刈取部が枕扱ぎ用の高さに下降するので、作業用空間を広く確保することができ、手刈り穀稈の投入が行い易いものとなる。さらに、枕扱ぎ制御の実行は、枕扱ぎモードにおけるフィードチェーンクラッチが遮断状態である条件下で実行するので、手刈り穀稈の脱穀処理中に走行指令手段を誤って操作してしまったとしても走行車体は走行することがなく、駆動状態のフィードチェーンが不意に移動してフィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の不具合がない。
【0016】
従って、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等の不利のない状態で、しかも、走行車体を走行させる毎に車体操縦部に戻って刈取部の上昇や下降を別途指令する等の煩わしい作業が不要で、尚且つ、枕扱ぎ作業中にフィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の虞が少なく、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行うことができる。
【0017】
請求項4によれば、前記刈取部の対地高さを検出する対地高さ検出手段が設けられ、前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるときに、前記対地高さ検出手段が設定対地高さ以下であることを検出すると、前記刈取部の下降を停止するように構成されていることを特徴としている。
【0018】
つまり、枕扱ぎ制御において、刈取部が枕扱ぎ用の対車体高さまで下降させるときに、対地高さ検出手段が設定対地高さ以下であることを検出すると刈取部が枕扱ぎ用の対車体高さまで下降していなくても刈取部の下降が停止するため、走行車体が地面の凹部に嵌まり込んだり刈取部の下方に凸部があったりしても、刈取部と地面とが近づきすぎることがなくなり、刈取部が地面に衝突することを回避することができる。
よって、例えば、枕扱ぎ用の対車体高さをある程度低く設定して穀稈載置用の作業空間を広く確保しておいたとしても刈取部が地面に衝突するおそれを少なくすることができ、穀稈載置用の作業空間が広く、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行うことができる。
【0019】
請求項5によれば、前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記走行指令手段にて走行開始が指令されるに伴って走行車体の走行を開始させるときには、走行車体の走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように前記走行駆動手段の動作を制御するよう構成されていることを特徴としている。
【0020】
すなわち、走行開始が指令されて走行を開始させるときには、走行車体の走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増するので、作業者は車体外方側に位置して走行指令手段を操作した場合に走行を開始する走行車体と共に行動しやすく、安心して走行指令手段を操作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に基づいて説明する。
図1に示すようにコンバインは、走行車体Fに対して昇降操作自在に刈取部3が備えられ、その刈取部3にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーン6によって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部5が走行車体Fに備えられており、左右一対のクローラ式の走行装置1により車体操縦部2を備えた走行車体Fが走行し、刈取部3により稲、麦などの植立穀稈を刈り取り、この刈り取られた刈取穀稈の株元側をフィードチェーン6によって挾持搬送しながら穂先側を脱穀部5にて脱穀処理し、脱穀処理にて得られた脱穀部5からの脱穀粒を穀粒タンク7に搬送して貯溜するよう構成されている。
【0022】
前記刈取部3は、走行車体Fの前部に揺動軸芯P周りに揺動昇降自在に設けられ、昇降操作手段としての昇降用油圧シリンダ4により走行車体Fに対して昇降操作自在な構成となっている。そして、前記刈取部3の揺動軸芯Pの近くには、刈取部3の走行車体Fに対する揺動に伴って出力値が変化するポテンショメータ式の昇降位置センサS1が設けられ、この昇降位置センサS1にて刈取部の走行装置Fに対する昇降位置を検出するように構成されている。
【0023】
次にコンバインの伝動構造について説明する。
図2に示すように、エンジン8の第1出力軸8aの動力をベルトテンション式の脱穀クラッチ9を介して脱穀部5の入力軸に兼用されている唐箕駆動軸10に伝達し、この唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の一端側から第1伝動ベルト11などを介して扱胴12の回転軸12aに伝達するよう構成され、一方、唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の他端側から第2伝動ベルト13を介して排ワラカッター14に供給するとともに、噛合いクラッチ式のフィードチェーンクラッチ15を介してフィードチェーン6の搬送終端側が巻回しているチェーン駆動スプロケット16に伝達する構成としている。
【0024】
また、エンジン8の第1出力軸8aの動力は、第3伝動ベルト22、伝動軸23を介して静油圧式の無段変速装置Tに伝達され、その変速後の動力が走行用ミッション24から左右の走行装置1に伝えられるとともに、変速後の動力が第2出力軸25、ベルトテンション式の刈取クラッチ26、入力軸3dを介して刈取部3に伝達されるようになっている。又、走行用ミッション24には、走行装置1に対する走行用出力軸の回転数に基づいて車速を検出する車速センサS3が備えられている。
【0025】
つまり、上記伝動構造には、脱穀部3に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチ9と、フィードチェーン6に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在なフィードチェーンクラッチ15とが備えられており、脱穀クラッチ9は、エンジン8から扱胴12やフィードチェーン6などの脱穀部各部の装置への伝動を入り切りし、前記フィードチェーンクラッチ15は、フィードチェーン6だけの伝動を入り切りするのであり、脱穀クラッチ9が伝動状態になっていても、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えることにより、フィードチェーン6だけを停止させることができる。
【0026】
そして、脱穀クラッチ9は車体操縦部2に備えられた脱穀クラッチレバー17を手動操作することで、脱穀部5に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な構成となっており、その近傍には、脱穀クラッチレバー17がクラッチ入り状態に操作されているか否か、つまり、脱穀クラッチ9が伝動状態であるか否かを検出する脱穀駆動状態検出手段として脱穀スイッチS2が備えられている。尚、刈取クラッチ26は車体操縦部2に備えられた刈取クラッチレバー27を手動操作することで、刈取部3に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な構成となっている。
【0027】
図3に示すように、前記フィードチェーンクラッチ15は、フィードチェーンクラッチ15内の図示しないクラッチ切り換え用フォークに連動連係されてクラッチ入り側に付勢される状態で揺動操作自在な操作アーム18が設けられ、この操作アーム18と、クラッチ操作用電動モータ(以下、クラッチモータという)M1の動力にてギア噛合機構19を介して回動操作される駆動アーム20とが操作ワイヤ21にて連動連係され、クラッチモータM1を駆動制御することで、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態と遮断状態とに切り換え操作自在な構成となっている。
【0028】
無段変速装置Tを変速操作する変速操作用の走行駆動手段としての電動モータ(以下、変速モータという)M2が、手動変速レバー28と無段変速装置Tとの連係機構29に対して摩擦式伝動機構40を介して連係されている。つまり、手動による変速操作を変速モータM2による変速操作に優先させる形態で、手動変速レバー29に対する手動操作及び変速モータM2による駆動操作のいずれであっても変速操作できるようにしているのである。又、前記無段変速装置Tは、手動変速レバー28による手動操作による場合には勿論、変速モータM2により自動操作される場合であっても、走行停止する中立状態からいずれかの操作方向に変速操作すると、前進走行状態に切り換わるとともに走行速度が無段階に増速され、中立状態から反対方向に変速操作すると、後進走行状態に切り換わるとともに走行速度が無段階に増速される構成となっている。又、手動変速レバー28の近傍には、走行車体Fが中立状態(走行停止状態)であるか否かを検出する走行状態検出手段としての走行中立スイッチS4が備えられている。
【0029】
そして、図4に示すように、運転を制御する制御装置Hは、昇降位置センサS1、車速センサS3、ポテンショメータ34夫々からの検出結果や、脱穀スイッチS2、走行中立スイッチS4、対地高さセンサS5、走行指令スイッチ30、クラッチ入りスイッチ31夫々からの指令に基づいて、前記クラッチモータM1、変速モータM2、昇降用油圧シリンダ4夫々の動作を制御するように構成されている。
【0030】
前記制御装置Hは、通常の刈取作業中においては次のような制御を実行する。車体操縦部2に、刈取部3の昇降操作を指令する刈取昇降レバー33が備えられており、この刈取昇降レバー33の操作量をポテンショメータ34にて検出して、その操作量に対応させて昇降用油圧シリンダ4に対する電磁制御弁35を切り換え制御して、刈取部3の昇降位置を変更調整する手動昇降制御を実行する構成となっている。又、刈取部3には、刈取部3の対地高さを検出する対地高さ検出手段としての超音波式の対地高さセンサS5を備えて、刈高さが設定値に維持されるように昇降用油圧シリンダ4の動作を自動制御する自動昇降制御も実行する。走行車体Fを走行させながら刈取部3にて刈取作業を行う通常の刈取作業では、このような各種の制御を実行することにより適正な刈取作業が行えるものとなる。
【0031】
そして、前記制御装置Hが、前記脱穀スイッチS2の検出情報に基づいて前記脱穀クラッチ9が伝動状態であることが検出されかつ前記走行中立スイッチS4の検出情報に基づいて走行車体Fが走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、前記フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定し、且つ、枕扱ぎモード起動条件が非満足状態になると枕扱ぎモードを解除するように構成され、且つ、枕扱ぎモードにおいて、前記クラッチ入りスイッチ31にて伝動状態への切り換えが指令されると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態に切り換え、且つ、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えた後において、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立すると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態から遮断状態に切り換えるように構成されている。
そして、制御手段Hが、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別するように構成されている。
【0032】
さらに、制御手段Hが、枕扱ぎモードにおいて、フィードチェーンクラッチ15が遮断状態である条件下で、走行指令スイッチ30にて走行の開始が指令されると、前記刈取部3を退避用の対車体高さに上昇させるとともに走行車体Fの走行を開始させ、且つ、走行指令スイッチ30にて走行の停止が指令されると、走行車体Fの走行を停止させるとともに刈取部3を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるように、走行車体Fの変速モータM2及び昇降用油圧シリンダ4を制御する枕扱ぎ制御を実行するよう構成されている。また、制御手段Hが、枕扱ぎ制御において、刈取部3を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるときに、前記対地高さセンサS5が設定対地高さ以下であることを検出すると、刈取部3の下降を停止するように構成されている。また、制御手段Hは、枕扱ぎ制御において、走行指令スイッチ30にて走行開始が指令されるに伴って走行車体Fの走行を開始させるときには、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように変速モータM2の動作を制御するよう構成されている
【0033】
そして、図1に示すように、車体外方側から操作自在に設けられて枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令する走行指令手段としての走行指令スイッチ30と、車体外方側から手動操作可能に設けられて前記フィードチェーンクラッチの前記伝動状態への切り換えを指令する手動操作式の駆動指令手段としてのクラッチ入りスイッチ31とが、フィードチェーン6を覆うカバーにおけるフィードチェーン6搬送始端部に近い箇所に車体外方側から操作可能に設けられている。
つまり、圃場に並置されている手刈り穀稈を手作業によりフィードチェーン6の搬送始端部に載置する枕扱ぎ作業を行うために、作業者は走行車体Fの外部に位置することになるが、走行車体Fを畦に沿って少しずつ移動させながら枕扱ぎ作業を行うような場合に、車体操縦部2に戻らなくても、走行指令スイッチ30を操作することで走行車体Fを移動走行させたり、クラッチ入りスイッチ31を操作することでフィードチェーン6を駆動状態に切り換えたりすることが可能な構成となっている。
【0034】
前記走行指令スイッチ30は押し操作するとオン状態となり、押し操作を解除するとオフ状態となる切り付勢型のスイッチで構成されており、この走行指令スイッチ30が押し操作されてオン状態となることにより走行の開始が指令され、走行指令スイッチ30の押し操作が解除されてオフ状態となることにより走行の停止が指令される構成となっている。これに対して、前記クラッチ入りスイッチ31も押し操作するとオン状態となり、押し操作を解除するとオフ状態となる切り付勢型のスイッチで構成されており、クラッチ入りスイッチ31が押し操作されてオン状態となることによりフィードチェーンクラッチ15の伝動状態への切り換えが指令されるが、走行指令スイッチ30の押し操作が解除されてオフ状態となってもフィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えは指令されず、フィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えは前記作業終了判別用の設定時間が経過することにより自動的に行われる構成となっている。
【0035】
以下、図5、図6の制御フローチャートに基づいて、制御装置Hによる枕扱ぎ用の制御動作について詳述する。
すなわち、図5に示すように、脱穀スイッチS2が脱穀クラッチの伝動状態を検出しているオン状態であり、且つ、走行中立スイッチS4が走行車体Fの走行停止状態であることを検出しているオン状態である枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が、設定時間である2秒間継続すると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15をクラッチ切り状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定する(ステップ1、2、3、4)。
【0036】
そして、枕扱ぎモードが設定されている状態において、クラッチ入りスイッチ31がオン状態となると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換える(ステップ5、6)。このようにフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換えてから6秒間が経過すると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15を切り状態に切り換える(ステップ7、8、9)。
つまり、フィードチェーン6の搬送始端部に載置された手刈り穀稈の脱穀処理は6秒間よりも短い時間で終了するものと考えられるために、その6秒間が経過した後にフィードチェーン6の作動を自動的に停止させるのである。
そして、枕扱ぎモードが設定されている状態であり、且つ、フィードチェーンクラッチ15が遮断状態である状態で、走行指令スイッチ30が押し操作されてオン状態となると枕扱ぎ制御を実行する(ステップ10、11)。
【0037】
そして、枕扱ぎ制御が設定されている状態において、脱穀スイッチS2が脱穀クラッチの伝動状態を検出していないオフ状態となると、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態とするとともに枕扱ぎモードを解除し、脱穀スイッチS2がオン状態で走行中立スイッチS4が走行車体Fの走行停止状態であることを検出していないオフ状態となると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態とするとともに枕扱ぎモードを解除する(ステップ12、13)。
【0038】
図6の制御フローチャートに基づいて、制御装置Hによる枕扱ぎ用の制御動作における枕扱ぎ制御について詳述する。
上記したように、枕扱ぎモードにおいてフィードチェーンクラッチ15が遮断状態である条件下で走行指令スイッチ30が押し操作されると、枕扱ぎ制御が実行される。枕扱ぎ制御が実行されると、先ず、昇降用油圧シリンダ4を作動させて、昇降位置センサS1の検出情報に基づいて刈取部3が退避用の高さになるまで刈取部3を上昇させる(ステップ61、62、63)。この退避用の高さとしては、走行車体Fが走行したときに圃場の凹凸に起因して車体が姿勢変化することがあっても刈取部3が地面に接触しない程度に上昇した位置に設定されている。
次に、変速モータM2を作動させて走行車体Fの前進走行を開始し、走行速度を徐々に増加させるように漸増させる(ステップ64、65)。具体的に説明すると、変速モータM2に対する増速用の出力を200msecが経過する間だけ出力し、その後、300msecが経過する間待機する処理を繰り返しながら間欠的に駆動することで、徐々に速度を増加させるようにしている。但し、1回目の出力時間は少し長め(500msec程度)にして滑らかに走行開始できるようにしている。走行速度が人間の歩行速度に等しい設定速度(例えば、0.35m/s)以上になると、増速を停止して定速走行に切り換える(ステップ66、67)。
【0039】
そして、走行指令スイッチ30がオフすると、変速モータM2を作動させて走行中立スイッチS4がオンするまで車速を減速させて走行停止状態にした後に、昇降用油圧シリンダ4を作動させて刈取部3を下降させ(ステップ68〜72)、対地高さセンサS5の検出結果に基づいて刈取部3が設定対地高さ以下となるか、或いは、昇降位置センサS1の検出情報に基づいて刈取部3が枕扱ぎ用の高さにまで下降すると、刈取部3の下降を停止する(ステップ73、74、75)。この枕扱ぎ用の高さというのは、手刈り穀稈の投入が行い易くなるように、フィードチェーン6の搬送始端部において作業用空間を広く確保することができるように刈取部3が下降した高さであり、通常の刈取作業用の高さに近い低い位置である。
【0040】
その後、再度走行指令スイッチ30が操作されると上記したような枕扱ぎ制御を実行し、クラッチ入りスイッチ31が操作されるとフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換えることになり、このような作業を繰り返し実行することができる。
【0041】
〔別実施形態〕
(1)上記した実施の形態では、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別する構成、すなわち、フィードチェーンクラッチ15を入り状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間(約6秒間)が経過すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別して、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態から遮断状態に切り換える構成としたが、このような構成に代えて、例えば、フィードチェーン6の穀稈搬送箇所に搬送される穀稈の存否を検出する存否センサを設けて、フィードチェーンクラッチ15を入り状態に切り換えた後、設定時間(例えば数秒間)以上穀稈の存在が検出されない状態が継続すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が満たされたものと判別する構成としてもよい。このように構成すると、手刈り穀稈がほぼ連続して投入されて穀稈がフィードチェーン6の穀稈搬送箇所に存在している間はフィードチェーン6が停止されず、脱穀処理が良好に行われることになる。
【0042】
また、例えば、車体外方側から手動操作可能に設けられてフィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えを指令する手動操作式の停止指令手段(クラッチ切りスイッチ)を備え、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えた後において、停止指令手段にて遮断状態への切り換えが指令されると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別する構成とし、枕扱ぎモードでのフィードチェーン6の作動を停止指令手段の操作により停止させるように構成してもよい。このような構成の場合、制御装置Hを、駆動指令手段31のオフ状態からオン状態への切り換えが検出されるに伴って、フィードチェーンクラッチ15が伝動状態と遮断状態とに交互に切り換えるように構成として、駆動指令手段31を停止指令手段として利用する構成としてもよい。
【0043】
(2)上記した実施の形態では、走行状態検出手段30にて走行開始が指令されるに伴って走行車体Fの走行を開始させるときには、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように走行駆動手段M2の動作を制御する構成としたが、このような構成に限らず、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるように迅速に速度を切り換える構成としてもよい。
【0044】
(3)上記した実施の形態では、走行指令手段30にて走行開始が指令されると、刈取部3を退避用の高さに上昇させた後に走行車体Fの走行を開始させる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、走行指令手段30の走行開始の指令による走行車体Fの増速と同時に刈取部3の上昇操作を行うようにしてもよい。
【0045】
(4)上記した実施の形態では、走行指令手段30にて走行停止が指令されると、走行車体Fの走行を停止させた後に刈取部3を枕扱ぎ用の高さに下降させる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、走行指令手段30の走行停止の指令による走行車体Fの減速と同時に刈取部3の下降操作を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】伝動構成を示す図
【図3】枕扱ぎ用の操作構成を示す図
【図4】制御ブロック図
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
3 刈取部
4 昇降操作手段
5 脱穀部
6 フィードチェーン
9 脱穀クラッチ
15 フィードチェーンクラッチ
30 走行指令手段
31 駆動指令手段
F 走行車体
H 制御装置
M2 走行駆動手段
S2 脱穀駆動状態検出手段
S4 走行状態検出手段
S5 対地高さ検出手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるコンバインとして、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられるものがある。
そして、コンバインには、走行車体が走行停止状態で、且つ、脱穀部に動力を伝える伝動状態である場合には、人手によって刈り取られた手刈り穀稈をフィードチェーンの搬送始端部に載置し、その載置した手刈り穀稈をフィードチェーンにて株元側を挾持搬送させながら脱穀部にて脱穀処理させる枕扱ぎ作業を行えるように構成されたものがあり、このように構成されたコンバインの従来例として、走行車体を走行停止状態に維持する状態と維持しない状態とに切り換え操作可能な操作レバーを備え、枕扱ぎ作業を行なう場合には、前記操作レバーにて走行車体を走行停止状態に維持させた状態で枕扱ぎ作業を行うように構成されているものがあった。(例えば、特許文献1参照。)。
尚、上記した従来のコンバインにおいては、脱穀部から伝達される動力によりフィードチェーンが駆動する構成となっており、脱穀クラッチが伝動状態に維持されているとフィードチェーンは常に駆動される構成となっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−322639号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成であれば、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る場合には前記操作レバーを操作する必要があるため、枕扱ぎ作業を開始する際の操作レバーの操作が煩わしいものであり、改良の余地があった。
【0005】
本発明の目的は、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に必要な人為的な操作の簡略化を行い、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業へ円滑に移れるコンバインを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられたコンバインにおいて、前記フィードチェーンに動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在なフィードチェーンクラッチと、前記脱穀クラッチが前記伝動状態であるか否かを検出する脱穀駆動状態検出手段と、走行車体が走行停止状態であるか否かを検出する走行状態検出手段と、車体外方側から手動操作可能に設けられて前記フィードチェーンクラッチの前記伝動状態への切り換えを指令する手動操作式の駆動指令手段と、運転を制御する制御手段とが備えられ、前記制御手段が、前記脱穀駆動状態検出手段の検出情報に基づいて前記脱穀クラッチが前記伝動状態であることが検出されかつ前記走行状態検出手段の検出情報に基づいて走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、前記フィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定し、且つ、前記枕扱ぎモード起動条件が非満足状態になると前記枕扱ぎモードを解除するように構成され、且つ、前記枕扱ぎモードにおいて、前記駆動指令手段にて前記伝動状態への切り換えが指令されると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態に切り換え、且つ、前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えた後において、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立すると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態から前記遮断状態に切り換えるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
すなわち、脱穀駆動状態検出手段の検出情報に基づいて脱穀クラッチが伝動状態であることが検出されかつ走行状態検出手段の検出情報に基づいて走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、制御手段は、フィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定するため、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移ろうとして、車体を停止させて走行停止状態し、その走行停止状態が設定時間経過するまで待機することにより、自動的に枕扱ぎモードに設定されて枕扱ぎ作業が行なえる状態となり、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がない。また、通常の刈取作業に移るために走行車体を走行させたり、枕扱ぎ作業が終了して脱穀クラッチを遮断状態に切り換えたりすることにより枕扱ぎモード起動条件が非満足条件となると、自動的に枕扱ぎモードが解除されるため、枕扱ぎ作業から他の作業に移る際にも、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がない。
【0008】
また、制御手段は、枕扱ぎモードを設定する際にフィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えるため、枕扱ぎモードが設定された当初は、フィードチェーンは停止状態であるので、別途フィードチェーンを停止させる操作をしなくても、フィードチェーンの搬送始端部に手刈り穀稈を載置する枕扱ぎ作業の準備作業を行うときに回転駆動しているフィードチェーンに気を取られて作業が行いにくいものとなったり、その枕扱ぎ作業の準備作業中にフィードチェーンに衣服が挟み込まれたり等の不都合を回避させることができる。
そして、枕扱ぎモードにおいて、駆動指令手段から伝動状態への切り換えが指令されるとフィードチェーンクラッチを遮断状態から伝動状態に切り換え、この伝動状態において枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立するとフィードチェーンクラッチを伝動状態から遮断状態に切り換えるように構成されているので、フィードチェーンの先端部に載置した手刈り穀稈は駆動指令手段を操作してフィードチェーンを駆動させることにより脱穀処理することができるとともに、このフィードチェーンの駆動は枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立することによって制御手段によって停止させられるため、次回の枕扱ぎ作業の準備作業も上記した不都合を回避させることができる。
【0009】
従って、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業に移る際に、人為的に枕扱ぎモードに切り換え操作する必要がなく、しかも、その枕扱ぎモードに切り換えられたときにはフィードチェーンクラッチが遮断状態に切り換えられているため、枕扱ぎ作業の準備作業を行なうときに回転駆動しているフィードチェーンに気を取られて作業が行いにくいものとなったり、フィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の不都合を回避させるために、フィードチェーンクラッチを遮断状態に人為的に切り操作する必要がなく、通常の刈取作業から枕扱ぎ作業へ円滑に移ることができるコンバインを提供できるに至った。
【0010】
請求項2によれば、前記制御手段が、前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、前記枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別するように構成されていることを特徴としている。
【0011】
すなわち、枕扱ぎ作業においては、手刈り穀稈をフィードチェーンの搬送始端部に載置することになるので、1回の枕扱ぎ作業において脱穀処理される穀稈の量は限られた範囲内に限られ、その限られた量の穀稈を脱穀処理するための所要時間は限られた範囲内に収まると考えられる。よって、駆動指令手段によってフィードチェーンクラッチを遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、1回の枕扱ぎ作業が終了したものとして、制御手段がフィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えられることにより、適切なタイミングでフィードチェーンを停止状態に切り換えることができ、不必要に長い時間にわたりフィードチェーンの駆動状態を維持することを自動的に回避することができ、また、1回の枕扱ぎ作業が終わった際にフィードチェーンを停止状態とする操作も必要なく、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行なうことができる。
【0012】
請求項3によれば、車体外方側から操作自在に設けられて枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令する走行指令手段が備えられ、前記制御手段が、前記枕扱ぎモードにおいて、前記フィードチェーンクラッチが前記遮断状態である条件下で、前記前記走行指令手段にて走行の開始が指令されると、前記刈取部を退避用の対車体高さに上昇させるとともに前記走行車体の走行を開始させ、且つ、前記走行指令手段にて走行の停止が指令されると、前記走行車体の走行を停止させるとともに前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるように、前記走行車体の走行駆動手段及び前記昇降操作手段を制御する枕扱ぎ制御を実行するよう構成されていることを特徴としている。
【0013】
すなわち、枕扱ぎ制御は、枕扱ぎモードにおいて、フィードチェーンクラッチが遮断状態である条件下で、車体外方側から走行指令手段が操作されて枕扱ぎ作業用の走行の開始が指令されると、刈取部を退避用の高さに上昇させるとともに走行車体の走行を開始させる。つまり、枕扱ぎ作業用の走行の開始が指令されると、刈取部が退避用の高い位置に向けて上昇している途中の状態か又は刈取部が退避用の高い位置に既に上昇している状態のいずれかの状態で走行車体が走行を開始することになるので、走行に伴って地面の凹凸等に起因して走行車体の姿勢が変化することがあっても、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等のおそれの少ない状態で良好に移動させることが可能となる。
【0014】
また、枕扱ぎ制御は、走行車体が枕扱ぎ作業を行うための適宜位置に到達して、車体外方側から走行指令手段が操作されて走行の停止が指令されると、走行車体の走行を停止させるとともに刈取部を枕扱ぎ用の高さに下降させる。つまり、刈取部を大きく上昇させたままでいると、フィードチェーンの搬送始端部における手刈り穀稈載置用の作業空間が狭くなり手刈り穀稈の載置が行いにくいものであるが、走行車体が停止するとともに自動的に刈取部が枕扱ぎ用の高さに下降するので、フィードチェーンの搬送始端部における穀稈載置用の作業空間を広く確保することができ、手刈り穀稈の載置が行い易いものとなる。
【0015】
つまり、車体外方側から操作自在な走行指令手段により枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令することで、車体操縦部に戻ることなく能率よく走行車体を枕扱ぎ作業を行うための適宜位置に移動させることができる。しかも、走行車体が走行するときは自動的に刈取部が退避用の高さに上昇するので、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等の不利のない状態で良好に移動でき、走行を停止するときは自動的に刈取部が枕扱ぎ用の高さに下降するので、作業用空間を広く確保することができ、手刈り穀稈の投入が行い易いものとなる。さらに、枕扱ぎ制御の実行は、枕扱ぎモードにおけるフィードチェーンクラッチが遮断状態である条件下で実行するので、手刈り穀稈の脱穀処理中に走行指令手段を誤って操作してしまったとしても走行車体は走行することがなく、駆動状態のフィードチェーンが不意に移動してフィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の不具合がない。
【0016】
従って、刈取部が地面に衝突したり、地面の凸部に突っ込んだりする等の不利のない状態で、しかも、走行車体を走行させる毎に車体操縦部に戻って刈取部の上昇や下降を別途指令する等の煩わしい作業が不要で、尚且つ、枕扱ぎ作業中にフィードチェーンに衣服が挟み込まれる等の虞が少なく、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行うことができる。
【0017】
請求項4によれば、前記刈取部の対地高さを検出する対地高さ検出手段が設けられ、前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるときに、前記対地高さ検出手段が設定対地高さ以下であることを検出すると、前記刈取部の下降を停止するように構成されていることを特徴としている。
【0018】
つまり、枕扱ぎ制御において、刈取部が枕扱ぎ用の対車体高さまで下降させるときに、対地高さ検出手段が設定対地高さ以下であることを検出すると刈取部が枕扱ぎ用の対車体高さまで下降していなくても刈取部の下降が停止するため、走行車体が地面の凹部に嵌まり込んだり刈取部の下方に凸部があったりしても、刈取部と地面とが近づきすぎることがなくなり、刈取部が地面に衝突することを回避することができる。
よって、例えば、枕扱ぎ用の対車体高さをある程度低く設定して穀稈載置用の作業空間を広く確保しておいたとしても刈取部が地面に衝突するおそれを少なくすることができ、穀稈載置用の作業空間が広く、より良好な状態で枕扱ぎ作業を行うことができる。
【0019】
請求項5によれば、前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記走行指令手段にて走行開始が指令されるに伴って走行車体の走行を開始させるときには、走行車体の走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように前記走行駆動手段の動作を制御するよう構成されていることを特徴としている。
【0020】
すなわち、走行開始が指令されて走行を開始させるときには、走行車体の走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増するので、作業者は車体外方側に位置して走行指令手段を操作した場合に走行を開始する走行車体と共に行動しやすく、安心して走行指令手段を操作することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に基づいて説明する。
図1に示すようにコンバインは、走行車体Fに対して昇降操作自在に刈取部3が備えられ、その刈取部3にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーン6によって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部5が走行車体Fに備えられており、左右一対のクローラ式の走行装置1により車体操縦部2を備えた走行車体Fが走行し、刈取部3により稲、麦などの植立穀稈を刈り取り、この刈り取られた刈取穀稈の株元側をフィードチェーン6によって挾持搬送しながら穂先側を脱穀部5にて脱穀処理し、脱穀処理にて得られた脱穀部5からの脱穀粒を穀粒タンク7に搬送して貯溜するよう構成されている。
【0022】
前記刈取部3は、走行車体Fの前部に揺動軸芯P周りに揺動昇降自在に設けられ、昇降操作手段としての昇降用油圧シリンダ4により走行車体Fに対して昇降操作自在な構成となっている。そして、前記刈取部3の揺動軸芯Pの近くには、刈取部3の走行車体Fに対する揺動に伴って出力値が変化するポテンショメータ式の昇降位置センサS1が設けられ、この昇降位置センサS1にて刈取部の走行装置Fに対する昇降位置を検出するように構成されている。
【0023】
次にコンバインの伝動構造について説明する。
図2に示すように、エンジン8の第1出力軸8aの動力をベルトテンション式の脱穀クラッチ9を介して脱穀部5の入力軸に兼用されている唐箕駆動軸10に伝達し、この唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の一端側から第1伝動ベルト11などを介して扱胴12の回転軸12aに伝達するよう構成され、一方、唐箕駆動軸10の回動力を、唐箕駆動軸10の他端側から第2伝動ベルト13を介して排ワラカッター14に供給するとともに、噛合いクラッチ式のフィードチェーンクラッチ15を介してフィードチェーン6の搬送終端側が巻回しているチェーン駆動スプロケット16に伝達する構成としている。
【0024】
また、エンジン8の第1出力軸8aの動力は、第3伝動ベルト22、伝動軸23を介して静油圧式の無段変速装置Tに伝達され、その変速後の動力が走行用ミッション24から左右の走行装置1に伝えられるとともに、変速後の動力が第2出力軸25、ベルトテンション式の刈取クラッチ26、入力軸3dを介して刈取部3に伝達されるようになっている。又、走行用ミッション24には、走行装置1に対する走行用出力軸の回転数に基づいて車速を検出する車速センサS3が備えられている。
【0025】
つまり、上記伝動構造には、脱穀部3に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチ9と、フィードチェーン6に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在なフィードチェーンクラッチ15とが備えられており、脱穀クラッチ9は、エンジン8から扱胴12やフィードチェーン6などの脱穀部各部の装置への伝動を入り切りし、前記フィードチェーンクラッチ15は、フィードチェーン6だけの伝動を入り切りするのであり、脱穀クラッチ9が伝動状態になっていても、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えることにより、フィードチェーン6だけを停止させることができる。
【0026】
そして、脱穀クラッチ9は車体操縦部2に備えられた脱穀クラッチレバー17を手動操作することで、脱穀部5に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な構成となっており、その近傍には、脱穀クラッチレバー17がクラッチ入り状態に操作されているか否か、つまり、脱穀クラッチ9が伝動状態であるか否かを検出する脱穀駆動状態検出手段として脱穀スイッチS2が備えられている。尚、刈取クラッチ26は車体操縦部2に備えられた刈取クラッチレバー27を手動操作することで、刈取部3に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な構成となっている。
【0027】
図3に示すように、前記フィードチェーンクラッチ15は、フィードチェーンクラッチ15内の図示しないクラッチ切り換え用フォークに連動連係されてクラッチ入り側に付勢される状態で揺動操作自在な操作アーム18が設けられ、この操作アーム18と、クラッチ操作用電動モータ(以下、クラッチモータという)M1の動力にてギア噛合機構19を介して回動操作される駆動アーム20とが操作ワイヤ21にて連動連係され、クラッチモータM1を駆動制御することで、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態と遮断状態とに切り換え操作自在な構成となっている。
【0028】
無段変速装置Tを変速操作する変速操作用の走行駆動手段としての電動モータ(以下、変速モータという)M2が、手動変速レバー28と無段変速装置Tとの連係機構29に対して摩擦式伝動機構40を介して連係されている。つまり、手動による変速操作を変速モータM2による変速操作に優先させる形態で、手動変速レバー29に対する手動操作及び変速モータM2による駆動操作のいずれであっても変速操作できるようにしているのである。又、前記無段変速装置Tは、手動変速レバー28による手動操作による場合には勿論、変速モータM2により自動操作される場合であっても、走行停止する中立状態からいずれかの操作方向に変速操作すると、前進走行状態に切り換わるとともに走行速度が無段階に増速され、中立状態から反対方向に変速操作すると、後進走行状態に切り換わるとともに走行速度が無段階に増速される構成となっている。又、手動変速レバー28の近傍には、走行車体Fが中立状態(走行停止状態)であるか否かを検出する走行状態検出手段としての走行中立スイッチS4が備えられている。
【0029】
そして、図4に示すように、運転を制御する制御装置Hは、昇降位置センサS1、車速センサS3、ポテンショメータ34夫々からの検出結果や、脱穀スイッチS2、走行中立スイッチS4、対地高さセンサS5、走行指令スイッチ30、クラッチ入りスイッチ31夫々からの指令に基づいて、前記クラッチモータM1、変速モータM2、昇降用油圧シリンダ4夫々の動作を制御するように構成されている。
【0030】
前記制御装置Hは、通常の刈取作業中においては次のような制御を実行する。車体操縦部2に、刈取部3の昇降操作を指令する刈取昇降レバー33が備えられており、この刈取昇降レバー33の操作量をポテンショメータ34にて検出して、その操作量に対応させて昇降用油圧シリンダ4に対する電磁制御弁35を切り換え制御して、刈取部3の昇降位置を変更調整する手動昇降制御を実行する構成となっている。又、刈取部3には、刈取部3の対地高さを検出する対地高さ検出手段としての超音波式の対地高さセンサS5を備えて、刈高さが設定値に維持されるように昇降用油圧シリンダ4の動作を自動制御する自動昇降制御も実行する。走行車体Fを走行させながら刈取部3にて刈取作業を行う通常の刈取作業では、このような各種の制御を実行することにより適正な刈取作業が行えるものとなる。
【0031】
そして、前記制御装置Hが、前記脱穀スイッチS2の検出情報に基づいて前記脱穀クラッチ9が伝動状態であることが検出されかつ前記走行中立スイッチS4の検出情報に基づいて走行車体Fが走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、前記フィードチェーンクラッチ15を遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定し、且つ、枕扱ぎモード起動条件が非満足状態になると枕扱ぎモードを解除するように構成され、且つ、枕扱ぎモードにおいて、前記クラッチ入りスイッチ31にて伝動状態への切り換えが指令されると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態に切り換え、且つ、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えた後において、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立すると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態から遮断状態に切り換えるように構成されている。
そして、制御手段Hが、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別するように構成されている。
【0032】
さらに、制御手段Hが、枕扱ぎモードにおいて、フィードチェーンクラッチ15が遮断状態である条件下で、走行指令スイッチ30にて走行の開始が指令されると、前記刈取部3を退避用の対車体高さに上昇させるとともに走行車体Fの走行を開始させ、且つ、走行指令スイッチ30にて走行の停止が指令されると、走行車体Fの走行を停止させるとともに刈取部3を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるように、走行車体Fの変速モータM2及び昇降用油圧シリンダ4を制御する枕扱ぎ制御を実行するよう構成されている。また、制御手段Hが、枕扱ぎ制御において、刈取部3を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるときに、前記対地高さセンサS5が設定対地高さ以下であることを検出すると、刈取部3の下降を停止するように構成されている。また、制御手段Hは、枕扱ぎ制御において、走行指令スイッチ30にて走行開始が指令されるに伴って走行車体Fの走行を開始させるときには、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように変速モータM2の動作を制御するよう構成されている
【0033】
そして、図1に示すように、車体外方側から操作自在に設けられて枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令する走行指令手段としての走行指令スイッチ30と、車体外方側から手動操作可能に設けられて前記フィードチェーンクラッチの前記伝動状態への切り換えを指令する手動操作式の駆動指令手段としてのクラッチ入りスイッチ31とが、フィードチェーン6を覆うカバーにおけるフィードチェーン6搬送始端部に近い箇所に車体外方側から操作可能に設けられている。
つまり、圃場に並置されている手刈り穀稈を手作業によりフィードチェーン6の搬送始端部に載置する枕扱ぎ作業を行うために、作業者は走行車体Fの外部に位置することになるが、走行車体Fを畦に沿って少しずつ移動させながら枕扱ぎ作業を行うような場合に、車体操縦部2に戻らなくても、走行指令スイッチ30を操作することで走行車体Fを移動走行させたり、クラッチ入りスイッチ31を操作することでフィードチェーン6を駆動状態に切り換えたりすることが可能な構成となっている。
【0034】
前記走行指令スイッチ30は押し操作するとオン状態となり、押し操作を解除するとオフ状態となる切り付勢型のスイッチで構成されており、この走行指令スイッチ30が押し操作されてオン状態となることにより走行の開始が指令され、走行指令スイッチ30の押し操作が解除されてオフ状態となることにより走行の停止が指令される構成となっている。これに対して、前記クラッチ入りスイッチ31も押し操作するとオン状態となり、押し操作を解除するとオフ状態となる切り付勢型のスイッチで構成されており、クラッチ入りスイッチ31が押し操作されてオン状態となることによりフィードチェーンクラッチ15の伝動状態への切り換えが指令されるが、走行指令スイッチ30の押し操作が解除されてオフ状態となってもフィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えは指令されず、フィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えは前記作業終了判別用の設定時間が経過することにより自動的に行われる構成となっている。
【0035】
以下、図5、図6の制御フローチャートに基づいて、制御装置Hによる枕扱ぎ用の制御動作について詳述する。
すなわち、図5に示すように、脱穀スイッチS2が脱穀クラッチの伝動状態を検出しているオン状態であり、且つ、走行中立スイッチS4が走行車体Fの走行停止状態であることを検出しているオン状態である枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が、設定時間である2秒間継続すると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15をクラッチ切り状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定する(ステップ1、2、3、4)。
【0036】
そして、枕扱ぎモードが設定されている状態において、クラッチ入りスイッチ31がオン状態となると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換える(ステップ5、6)。このようにフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換えてから6秒間が経過すると、クラッチモータM1を作動させてフィードチェーンクラッチ15を切り状態に切り換える(ステップ7、8、9)。
つまり、フィードチェーン6の搬送始端部に載置された手刈り穀稈の脱穀処理は6秒間よりも短い時間で終了するものと考えられるために、その6秒間が経過した後にフィードチェーン6の作動を自動的に停止させるのである。
そして、枕扱ぎモードが設定されている状態であり、且つ、フィードチェーンクラッチ15が遮断状態である状態で、走行指令スイッチ30が押し操作されてオン状態となると枕扱ぎ制御を実行する(ステップ10、11)。
【0037】
そして、枕扱ぎ制御が設定されている状態において、脱穀スイッチS2が脱穀クラッチの伝動状態を検出していないオフ状態となると、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態とするとともに枕扱ぎモードを解除し、脱穀スイッチS2がオン状態で走行中立スイッチS4が走行車体Fの走行停止状態であることを検出していないオフ状態となると、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態とするとともに枕扱ぎモードを解除する(ステップ12、13)。
【0038】
図6の制御フローチャートに基づいて、制御装置Hによる枕扱ぎ用の制御動作における枕扱ぎ制御について詳述する。
上記したように、枕扱ぎモードにおいてフィードチェーンクラッチ15が遮断状態である条件下で走行指令スイッチ30が押し操作されると、枕扱ぎ制御が実行される。枕扱ぎ制御が実行されると、先ず、昇降用油圧シリンダ4を作動させて、昇降位置センサS1の検出情報に基づいて刈取部3が退避用の高さになるまで刈取部3を上昇させる(ステップ61、62、63)。この退避用の高さとしては、走行車体Fが走行したときに圃場の凹凸に起因して車体が姿勢変化することがあっても刈取部3が地面に接触しない程度に上昇した位置に設定されている。
次に、変速モータM2を作動させて走行車体Fの前進走行を開始し、走行速度を徐々に増加させるように漸増させる(ステップ64、65)。具体的に説明すると、変速モータM2に対する増速用の出力を200msecが経過する間だけ出力し、その後、300msecが経過する間待機する処理を繰り返しながら間欠的に駆動することで、徐々に速度を増加させるようにしている。但し、1回目の出力時間は少し長め(500msec程度)にして滑らかに走行開始できるようにしている。走行速度が人間の歩行速度に等しい設定速度(例えば、0.35m/s)以上になると、増速を停止して定速走行に切り換える(ステップ66、67)。
【0039】
そして、走行指令スイッチ30がオフすると、変速モータM2を作動させて走行中立スイッチS4がオンするまで車速を減速させて走行停止状態にした後に、昇降用油圧シリンダ4を作動させて刈取部3を下降させ(ステップ68〜72)、対地高さセンサS5の検出結果に基づいて刈取部3が設定対地高さ以下となるか、或いは、昇降位置センサS1の検出情報に基づいて刈取部3が枕扱ぎ用の高さにまで下降すると、刈取部3の下降を停止する(ステップ73、74、75)。この枕扱ぎ用の高さというのは、手刈り穀稈の投入が行い易くなるように、フィードチェーン6の搬送始端部において作業用空間を広く確保することができるように刈取部3が下降した高さであり、通常の刈取作業用の高さに近い低い位置である。
【0040】
その後、再度走行指令スイッチ30が操作されると上記したような枕扱ぎ制御を実行し、クラッチ入りスイッチ31が操作されるとフィードチェーンクラッチ15をクラッチ入り状態に切り換えることになり、このような作業を繰り返し実行することができる。
【0041】
〔別実施形態〕
(1)上記した実施の形態では、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別する構成、すなわち、フィードチェーンクラッチ15を入り状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間(約6秒間)が経過すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別して、フィードチェーンクラッチ15を伝動状態から遮断状態に切り換える構成としたが、このような構成に代えて、例えば、フィードチェーン6の穀稈搬送箇所に搬送される穀稈の存否を検出する存否センサを設けて、フィードチェーンクラッチ15を入り状態に切り換えた後、設定時間(例えば数秒間)以上穀稈の存在が検出されない状態が継続すると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が満たされたものと判別する構成としてもよい。このように構成すると、手刈り穀稈がほぼ連続して投入されて穀稈がフィードチェーン6の穀稈搬送箇所に存在している間はフィードチェーン6が停止されず、脱穀処理が良好に行われることになる。
【0042】
また、例えば、車体外方側から手動操作可能に設けられてフィードチェーンクラッチ15の遮断状態への切り換えを指令する手動操作式の停止指令手段(クラッチ切りスイッチ)を備え、フィードチェーンクラッチ15を遮断状態から伝動状態に切り換えた後において、停止指令手段にて遮断状態への切り換えが指令されると、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別する構成とし、枕扱ぎモードでのフィードチェーン6の作動を停止指令手段の操作により停止させるように構成してもよい。このような構成の場合、制御装置Hを、駆動指令手段31のオフ状態からオン状態への切り換えが検出されるに伴って、フィードチェーンクラッチ15が伝動状態と遮断状態とに交互に切り換えるように構成として、駆動指令手段31を停止指令手段として利用する構成としてもよい。
【0043】
(2)上記した実施の形態では、走行状態検出手段30にて走行開始が指令されるに伴って走行車体Fの走行を開始させるときには、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように走行駆動手段M2の動作を制御する構成としたが、このような構成に限らず、走行車体Fの走行速度が移動用の設定速度になるように迅速に速度を切り換える構成としてもよい。
【0044】
(3)上記した実施の形態では、走行指令手段30にて走行開始が指令されると、刈取部3を退避用の高さに上昇させた後に走行車体Fの走行を開始させる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、走行指令手段30の走行開始の指令による走行車体Fの増速と同時に刈取部3の上昇操作を行うようにしてもよい。
【0045】
(4)上記した実施の形態では、走行指令手段30にて走行停止が指令されると、走行車体Fの走行を停止させた後に刈取部3を枕扱ぎ用の高さに下降させる構成としたが、このような構成に限らず、例えば、走行指令手段30の走行停止の指令による走行車体Fの減速と同時に刈取部3の下降操作を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】伝動構成を示す図
【図3】枕扱ぎ用の操作構成を示す図
【図4】制御ブロック図
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】制御動作のフローチャート
【符号の説明】
3 刈取部
4 昇降操作手段
5 脱穀部
6 フィードチェーン
9 脱穀クラッチ
15 フィードチェーンクラッチ
30 走行指令手段
31 駆動指令手段
F 走行車体
H 制御装置
M2 走行駆動手段
S2 脱穀駆動状態検出手段
S4 走行状態検出手段
S5 対地高さ検出手段
Claims (5)
- 昇降操作手段により走行車体に対して昇降操作自在に刈取部が備えられ、その刈取部にて刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元側をフィードチェーンによって挟持搬送しながら脱穀処理する脱穀部が前記走行車体に備えられ、この脱穀部に動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在な脱穀クラッチが備えられたコンバインであって、
前記フィードチェーンに動力を伝える伝動状態と動力を遮断する遮断状態とに切り換え自在なフィードチェーンクラッチと、
前記脱穀クラッチが前記伝動状態であるか否かを検出する脱穀駆動状態検出手段と、
走行車体が走行停止状態であるか否かを検出する走行状態検出手段と、
車体外方側から手動操作可能に設けられて前記フィードチェーンクラッチの前記伝動状態への切り換えを指令する手動操作式の駆動指令手段と、
運転を制御する制御手段とが備えられ、
前記制御手段が、
前記脱穀駆動状態検出手段の検出情報に基づいて前記脱穀クラッチが前記伝動状態であることが検出されかつ前記走行状態検出手段の検出情報に基づいて走行車体が走行停止状態であることが検出される枕扱ぎモード起動条件を満足する状態が設定時間継続すると、前記フィードチェーンクラッチを遮断状態に切り換えて枕扱ぎモードを設定し、且つ、前記枕扱ぎモード起動条件が非満足状態になると前記枕扱ぎモードを解除するように構成され、且つ、
前記枕扱ぎモードにおいて、前記駆動指令手段にて前記伝動状態への切り換えが指令されると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態に切り換え、且つ、前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えた後において、枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立すると、前記フィードチェーンクラッチを前記伝動状態から前記遮断状態に切り換えるように構成されているコンバイン。 - 前記制御手段が、
前記フィードチェーンクラッチを前記遮断状態から前記伝動状態に切り換えてから作業終了判別用の設定時間が経過すると、前記枕扱ぎ作業の終了判別用の条件が成立したものと判別するように構成されている請求項1記載のコンバイン。 - 車体外方側から操作自在に設けられて枕扱ぎ作業用の走行の開始及び停止を指令する走行指令手段が備えられ、
前記制御手段が、
前記枕扱ぎモードにおいて、前記フィードチェーンクラッチが前記遮断状態である条件下で、前記走行指令手段にて走行の開始が指令されると、前記刈取部を退避用の対車体高さに上昇させるとともに前記走行車体の走行を開始させ、且つ、前記走行指令手段にて走行の停止が指令されると、前記走行車体の走行を停止させるとともに前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるように、前記走行車体の走行駆動手段及び前記昇降操作手段を制御する枕扱ぎ制御を実行するよう構成されている請求項1又は2記載のコンバイン。 - 前記刈取部の対地高さを検出する対地高さ検出手段が設けられ、
前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記刈取部を枕扱ぎ用の対車体高さに下降させるときに、前記対地高さ検出手段が設定対地高さ以下であることを検出すると、前記刈取部の下降を停止するように構成されている請求項3記載のコンバイン。 - 前記制御手段が、前記枕扱ぎ制御において、前記走行指令手段にて走行開始が指令されるに伴って走行車体の走行を開始させるときには、走行車体の走行速度が移動用の設定速度になるまで漸増させるように前記走行駆動手段の動作を制御するよう構成されている請求項3又は4に記載のコンバイン。
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