JP2002094103A - 屋根設置型太陽電池発電装置 - Google Patents
屋根設置型太陽電池発電装置Info
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Abstract
電型太陽電池セルの両面に太陽光を入射させて発電量を
増大させると共に、太陽熱により屋内空間が加熱されな
いようにした太陽電池設置屋根構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 両面発電型太陽電池セル3を備えた太陽
電池モジュール4を適当に屋根面方向に間隙を置いて屋
根構体10の上に設置し、両面発電型太陽電池セル3の
間を透過した太陽光を屋根構体10と両面発電型太陽電
池セル3との間に設けた反射板7により両面発電型太陽
電池セル3の裏面に反射する。又、この反射板7として
断熱機能を有するものを用いることにより太陽熱が屋内
空間に伝達されることを防止する。
Description
池発電装置に係り、特に太陽電池装置の設置屋根構造に
関する。
板の上に葺いた防火板の上や、瓦などの上葺きを葺いた
屋根の上に架台を組み、この架台に太陽電池パネルを支
持させている。また、裏面に防火板としての金属板を供
える太陽電池パネルを直接に野地板に支持させる太陽電
池設置屋根構造もある。
電池モジュール(以下、単にモジュールと言う。)を平
面的に適当な間隔を置いて、又は互いに密接させて並べ
たものを言い、各モジュールは、平面的に適当な間隔を
置いて、又は互いに密接させて並べた多数の太陽電池セ
ルを封入した樹脂板とその表面を保護する透明板とを備
えるものを言い、このモジュールの裏面には裏面を保護
する目的で不透明の裏面フィルムや、裏面保護と防火の
目的で金属板が積層される。
する光で発電するとともに、裏面側から入射する光によ
っても発電する、いわゆる、両面発電型太陽電池が開発
され、この両面発電型太陽電池を用いる屋根構造につい
ても研究が進められるようになった。
発電型太陽電池セルを用いるモジュールでは、発電量を
多くするには太陽電池セルをできるだけ隙間無く並べる
ことが有利であり、太陽電池セルの間を透過して裏面に
到達する太陽光のエネルギーは無視してもよい程度にと
どまっていた。
いるモジュールでは、当然のことながら、太陽光を太陽
電池セルの表裏両面に効率よく入射させて発電量を大き
くすることが望まれる。
射方向に平行に配置し、この太陽電池セルの面に関して
対称に設けた放物線鏡などの対を成す鏡に反射させた太
陽光を太陽電池セルの両面に入射させることも試みられ
ている。しかし、太陽光の入射方向に合せて太陽電池セ
ル及び鏡の方向を変化させる必要があり、装置全体とし
て複雑で大掛かりになるという問題が伴なう。
屋根面方向に間隙を置いて屋根構体の上に設置し、屋根
構体と両面発電型太陽電池セルとの間に太陽光を両面発
電型太陽電池セルの裏面に反射する反射板が配置される
太陽電池設置屋根構造を試作したところ、太陽電池セル
を平面的に密着させて並べた場合と同等の発電量を得る
ことができることが分った。
間に大きく透光部が開かれていて、多量の太陽光が反射
板に直射するので、従来とは比較にならないほど高い太
陽光エネルギーが反射板に到達し、その一部分が熱エネ
ルギーに変換されて反射板を加熱し、更にその周囲に伝
導したり、輻射したりして反射板から放散されることに
なる。
反射板から放散される熱の一部が屋根裏に放散され、更
に屋根裏から居室や、天袋、押入れなどの屋内空間に伝
わり、生活の快適性を損ねたり、物品の保存性を損ねた
りするなどの問題を招くおそれが高まる。
両面発電型太陽電池セルの裏面に多量の太陽光線が入射
するようにすると共に、太陽熱が屋内空間に放散される
ことを防止するようにした屋根設置型太陽電池発電装置
を提供することを目的とする。
め、複数の両面発電型太陽電池セルを備えた太陽電池モ
ジュールを屋根面方向に間隙を置いて屋根構体の上に設
置し、屋根構体と両面発電型太陽電池セルとの間に、両
面発電型太陽電池セルの周囲を透過した太陽光を両面発
電型太陽電池セルの裏面に反射し、且つ断熱機能を有す
る反射板が配置されるように構成する。
周囲あるいは両面発電型太陽電池セルの間を透過した太
陽光が反射板に入射し、この太陽光が入射する反射板の
反射面では、大部分の太陽光が反射され、その一部分が
太陽電池セルの裏面に入射する。これにより、太陽電池
セルを平面的に密着するように並べる場合と同等以上の
発電量が得られるようになる。
太陽光の光エネルギーは熱エネルギーに変換される。反
射板が太陽光を反射する反射面以外の反射板の表面は周
囲に熱を輻射したり伝導したりする放熱面となりうる
が、反射板が断熱機能を有しているので、反射面から反
射板の内部を伝って放熱面に熱が伝導しにくくなり、放
熱面から他物に伝導されたり、周囲に輻射されたりする
熱は無視できる程度に少なくなる。
は、太陽電池を設置するために特別に設置される屋根構
造物以外の屋根構造物を意味しており、たとえば野地板
や瓦はこの屋根構体に含まれるが、瓦などの上に組立て
られる架台などはこの屋根構体には含まれない。
池モジュールとして、両面発電型太陽電池セルと反射板
とを一体的に組み込んだ太陽電池モジュールを用いても
よく、この太陽電池モジュールは、両面発電型太陽電池
セルが封入された樹脂板と、この裏面側に配置された反
射板とを備え、必要に応じて、樹脂板の表面保護用の表
面強化ガラスや、樹脂板の裏面保護用の透明フィルムが
設けられる。反射板は樹脂板の裏面に直接に、又は裏面
保護用の透明フィルムを挟んで密着させてもよく、又、
前記樹脂板又は保護用の透明フィルムから所定の空間を
隔てて反射板を配置してもよい。
太陽電池モジュールと別体に形成してもよく、この場
合、設置現場では、先ず野地板や金属板又は瓦、或いは
その上に組立てた架台の上に反射板を葺き、この後、太
陽電池モジュールを設置するという手順で施工しても、
予め太陽電池モジュールの裏面に反射板を固定し、野地
板やそれらの上に組立てた架台の上に、反射板が固定さ
れた太陽電池モジュールを設置するという手順で施工し
てもよい。
(入射光量に対する反射光量の割合)は特に限定されな
いが、できるだけ高くすることが好ましく、又、両面発
電型太陽電池セルの間から出射する光のまぶしさを減衰
させるために、反射光が散乱光になる反射板であること
が好ましい。
ては、反射面をエンボス加工、シボ加工、スクラッチ加
工、塗装などにより、微細な凹凸を有する粗荒面に形成
する方法を挙げることができる。
なくともその一部分が断熱材で構成されるもの、例え
ば、反射面として反射効率の高い金属箔や、めっき、蒸
着、スパッタリングなどにより形成される金属薄膜をグ
ラスウールマット、発泡スチロールに代表される発泡合
成樹脂などの断熱材の片面又は両面に積層した積層複合
材、片面又は両面を白色塗料、メタリック塗料などの反
射効率の高い塗料で塗装されたグラスウールマット、発
泡スチロールに代表される発泡樹脂などの断熱材などを
その例として挙げることができる。
の空隙を有する燒結金属、或いは、これらと断熱材とを
積層した複合材を用いることもできる。なお、この燒結
金属の表面にめっき、蒸着、スパッタリングなどにより
比較的組織が密な薄膜層を形成して、その表面の反射効
率を高めるようにしてもよい。
だサンドウィッチ構造の複合材も断熱性を有する反射板
として用いることができ、この場合、表裏の金属板の間
に挟まれる樹脂層としては発泡スチロールに代表される
発泡合成樹脂を用いることが断熱性を高めるという観点
から好ましい。
は、全体が白色の発泡スチロール樹脂などの白色発泡樹
脂からなるものである。つまり、この反射材は、例えば
発泡スチロールに代表されるように、表面が白色である
ので、特に塗装、めっきなどの表面処理をしなくても必
要な反射効率が得られ、材料コスト自体が安価になる点
で注目されている。
ることも可能であるが、設置現場に適当な型枠を組んで
現場施工で発泡させることにより設置することもできる
施工上の自由度がある点でも注目されている。
合には、どのような屋根構体の上にも任意の発泡率の発
泡樹脂からなる反射板を形成することができ、しかも、
この型枠は太陽電池モジュールを支持するための架台に
兼用できるという利点がある点でも注目されているので
ある。
設置屋根構造を図面に基づいて具体的に説明する。
施形態に係る屋根設置型太陽電池発電装置では、屋根構
体10の上面を覆う野地板1の上に太陽電池モジュール
2が瓦状に配置される。各太陽電池モジュール2は、適
当な間隙を置いて平面的に並べられた多数の両面発電型
太陽電池セル3が封入されている樹脂板4と、この樹脂
板4の表面に密着するように重ねられた透光性表面材5
と、前記樹脂板4の裏面に密着させた透光性裏面材6
と、この透光性裏面材6から所定の空間を置いて配置さ
れる断熱材からなる反射板7と、これら表面材5、樹脂
板4、裏面材6及び反射板7の周囲を保持するフレーム
8とを備えている。
縞状、千鳥状など任意の配列を選択することができる
が、ここでは図2の正面図に示すように、左右方向には
互いに密接に、屋根流れ方向には適当な間隙を置いた横
縞状に配列されている。
されないが、従来より太陽電池セルを封入する樹脂板に
使用されているエチレンビニルアセテート(EVA)樹
脂を用いている。又、表面材5の素材としては、透光性
と適当な機械的強度とを備えるものであれば特に限定さ
れず、ここでは強化ガラスを用いている。更に、裏面材
6は、樹脂板4の裏面を保護するために設けられ、例え
ばポリ弗化ビニル(PVF)フィルムからなる。
からなり、必要に応じて、その表側面を白色塗料で塗装
する。
なる押出し成形品を四辺形に組立てたものであり、表面
材5、樹脂板4、裏面材6との隙間には例えばシリコー
ン樹脂などのシーリング剤が充填される。
て金属裏面板9を備え、この金属裏面板9の棟側端部
は、フレーム8よりも棟側に延出され、釘などにより屋
根構体10に固定される。
字形の断面を有する棟側係合部11が設けられ、金属裏
面板9の軒側端部は、フレーム8の軒側端面と面一にな
るように折下げられ、更に金属裏面板9の裏側に折上げ
られて軒側係合部12を構成するようにしている。
屋根構体10に固定した軒側の太陽電池モジュール2の
棟側係合部11に棟側の太陽電池モジュール2の軒側係
合部12を係合し、棟側の金属裏面板9の延長部分を屋
根構体10に釘着けすることにより、屋根構体10に固
定される。
一部分は表側から太陽電池セル3に入射し、残りの太陽
光は、太陽電池セル3の間を透過して反射板7に入射す
る。この反射板7に入射した太陽光の大部分は反射板7
の表側面で反射し、この反射光の一部分が太陽電池セル
3に裏面側から入射する。又、反射光の他の一部分は、
太陽電池セル3の間を通って太陽側に出射される。
の又他の一部分は熱エネルギーに変換されるが、反射板
7が断熱材で構成されているので、この熱エネルギーは
金属裏面板9に伝達され難くなり、屋根構体10を介し
て屋根裏に放散される熱量をきわめて少なくすることが
できる。
に係る屋根設置型太陽電池発電装置では、屋根構体10
の上に防火材として鉄板13を葺き、更にその上に断熱
材からなる反射板14が葺かれる。
グラスマットからなり、このアルミ箔側を上にして鉄板
13の上に接着剤で固定され、この反射板14の上に太
陽電池モジュール15が隙間無く並べて接着される。
5、両面発電型太陽電池セル3が封入された樹脂板4、
裏面材6及びフレーム8を備える点では前例の太陽電池
モジュール4と共通するが、反射板7、金属裏面板9、
棟側係合部11及び軒側係合部12を備えていない点で
前例の太陽電池モジュール4とは異なっている。
効果の詳細な説明は前例のそれらと同様であるので、説
明の重複を避けるために、ここでは、説明を省略する。
置型太陽電池発電装置は、両面発電型太陽電池セルを備
えた太陽電池モジュールを適当に屋根面方向に間隙を置
いて屋根構体の上に設置し、屋根構体と両面発電型太陽
電池セルとの間に、両面発電型太陽電池セルの周囲を透
過した太陽光を両面発電型太陽電池セルの裏面に反射
し、且つ断熱機能を有する反射板が配置されるので、太
陽光を両面発電型太陽電池セルの間や周囲を通って反射
板に入射させ、更に反射板で反射させて太陽電池セルの
裏面に入射させることができる結果、両面発電型太陽電
池セルの表面と裏面との両面に太陽光を入射させて発電
量を増大させるという効果を得ることができる。
変換されて生じた熱は反射材の断熱機能によりほとんど
周囲に伝導されたり、輻射されたりすることはなくな
り、この熱によって屋根裏やこれに通じる屋内空間が加
熱されることを防止できるという効果を得ることができ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 屋根構体の上に太陽電池モジュールが設
置される屋根設置型太陽電池発電装置において、 複数の両面発電型太陽電池セルを備えた太陽電池モジュ
ールを適当に屋根面方向に間隙を置いて屋根構体の上に
設置し、屋根構体と両面発電型太陽電池セルとの間に、
両面発電型太陽電池セルの周囲を透過した太陽光を両面
発電型太陽電池セルの裏面に反射し、且つ断熱機能を有
する反射板が配置されることを特徴とする屋根設置型太
陽電池発電装置。 - 【請求項2】 両面発電型太陽電池セルと断熱性を有す
る反射板とが一体的に組み合わされた太陽電池モジュー
ルを用いる請求項1に記載の屋根設置型太陽電池発電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000284799A JP4183373B2 (ja) | 2000-09-20 | 2000-09-20 | 屋根設置型太陽電池発電装置 |
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- 2000-09-20 JP JP2000284799A patent/JP4183373B2/ja not_active Expired - Lifetime
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