JP2015102264A - 建物 - Google Patents

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Yuko Tsukiyama
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Abstract

【課題】熱供給システムの集熱部における太陽光の受光効率を高めた建物を提供する。
【解決手段】建物1の二階以上の外壁面に集熱部31が設けられており、外壁面の前方には床6が張り出している。そして、この床6に太陽光を集熱部31に反射する反射面が形成されている。これにより、集熱部31は、太陽の直射光を受光するとともに、反射面による太陽の反射光も受光することになる。そのため、直射光のみを受光する場合に比べて、集熱部31における太陽光の受光効率が高くなり、効率よく空気を暖めることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物に関し、特に、太陽熱利用システムを備えた建物に関する。
従来、太陽光の照射による熱を外壁に蓄熱し、この熱で暖められた空気を室内の暖房として利用する方法が知られている。例えば、特開昭57−10052号公報には、太陽熱を吸収して蓄熱する太陽熱吸収壁と、この太陽熱吸収壁との間に空気層が形成されるように外側に設けられる窓ガラスと、を備えた建物が開示されている。この建物では、室内の下端側に、室内の空気を空気層に送るための吸入口が設けられ、室内の上端側に、空気層の暖められた空気を室内に送るための開口部が設けられている。
特開昭57−10052号公報
しかしながら、上記した建物は、単に太陽の直射光を太陽熱吸収壁に受けるだけであり、太陽熱吸収壁における太陽光の受光効率を高めるための特別な構成は備えていない。そのため、太陽熱吸収壁に照射する直射光しか空気層の温度の上昇に利用されていないという課題があった。
本発明は、熱供給システムの集熱部における太陽光の受光効率を高めた建物を提供することを目的とする。
本発明の建物は、太陽光によって暖められた熱媒体を部屋または床下空間へ供給する熱供給システムを備えた建物であって、熱供給システムは、太陽光を受光する集熱部を有し、集熱部は、二階以上の外壁面に設けられており、外壁面の前方に張り出す床には、太陽光を集熱部に反射する反射面が形成されていることを特徴とする。
この建物では、外壁面の前方に床が張り出しており、この床に太陽光を集熱部に反射する反射面が形成されている。この場合、集熱部は、二階以上の外壁面において、太陽の直射光を受光するとともに、反射面による太陽の反射光も受光することになる。そのため、直射光のみを受光する場合に比し、集熱部における太陽光の受光効率が高くなり、効率よく熱媒体を暖めることができる。
また、反射面は、床の仕上げ面であってもよい。これによれば、床の仕上げ面自体が反射面として機能するため、床に対して別途反射面を設置する必要がない。
また、反射面は、太陽電池モジュールの受光面であってもよい。これによれば、熱供給システムの集熱部は、太陽の直射光を受光するとともに、太陽電池モジュールの表面に入射した太陽光の反射光を受光することになる。そのため、太陽電池モジュールと熱供給システムとによって、太陽光のエネルギーを効率良く利用できる。
また、反射面には、外壁面から離れる方向に向かって下り勾配が設けられていてもよい。これによれば、暖められた熱媒体を部屋または床下空間に供給する必要のない夏季には、太陽高度との関係で、反射面による反射光の外壁面に対する入射角が小さくなる。そのため、夏季における、外壁面及び集熱部への太陽光の入射が抑制される。
また、集熱部が設けられた外壁面とその外壁面とは別の外壁面とによって、入隅部が形成されていてもよい。入隅部では、風の通り抜けが抑制されるため、入隅部を形成する外壁面に集熱部を設けることで、集熱部に風があたることが抑制される。これにより、集熱部で暖められた熱媒体が、風によって冷却されることを抑制することができる。
本発明によれば、熱供給システムの集熱部における太陽光の受光効率を高めた建物を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る建物を示す正面図である。 図1に示す建物の平面図である。 図1に示す建物の断面図である。 図1に示す建物の断面図である。 図1に示す建物に設けられた集熱部を示す斜視図である。 図5に示す集熱部の縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。なお、本発明は、二階以上の階に設けられる外壁を備えた建物に広く適用可能であるが、ここでは一例として鉄骨二階建ての建物に適用した場合について説明する。
図1に示される建物1は、高気密・高断熱化された鉄骨造の二階建て住宅である。この建物1の二階部分F2の外壁20には、太陽光を受光する集熱部31が設けられている。建物1は、集熱部31によって暖められた熱媒体としての空気を、室内の暖房(またはその補助)に活用する熱供給システム30(図3参照)を備えている。建物1の外壁20は、躯体を構成する鉄骨に対して、複数の外壁パネル21が連接して設けられることによって形成されている。外壁20には窓3,5が設けられており、採光、換気等を行うことができるようになっている。なお、図2において、外壁20が連続するように描かれているが、これは説明の簡単のためである。
(建物)
図2に示されるように、建物1の一階部分F1が平面視において四角形状であるのに対して、建物1の二階部分F2は、L字形状となっている。そして、L字形状の内側である外壁20A及び外壁20Bによって入隅部9が形成されている。上記の集熱部31は、入隅部9を形成している一方の外壁20Aに設けられている。風の通り抜けが抑制される入隅部を形成する外壁20Aに集熱部31を設けることで、集熱部31で暖められた空気が、風によって冷却されることを抑制することができる。
入隅部9には、外壁20A及び20Bの前方に張り出す床6が設けられている。この床6は、階下である一階部分F1の屋根面(屋上)によって構成されている。床6には、ポリ塩化ビニル等の防水シート、タイル、遮熱塗料など、所定の反射率をもった仕上材による仕上げ面7が形成されている。仕上げ面7は、排水のために、建物外側に向かって例えば1/100の勾配で傾斜が設けられている。床6には、集熱部31が設けられた外壁20Aの前方の位置に、太陽電池モジュール40が設置されている。太陽電池モジュール40は、建物1に対する電力供給の補助に利用されるものであるが、集熱部31に対して太陽光を反射するための反射面としても利用される。
本実施形態では、集熱部31の設けられている外壁20Aが南側を向いているため、太陽電池モジュール40は外壁20Aの南側に設置されている。また、図3に示されるように、太陽電池モジュール40は、外壁20Aから離れる方向に向かって、所定の角度(例えば約5度〜10度)で下り勾配が設けられている。
図4は、北緯34度の地点での冬季(冬至)及び夏季(夏至)の南中高度における太陽光と建物1との関係を示したものである。太陽電池モジュール40の受光面に対する冬季の入射光W1及び反射光W2が破線で、夏季の入射光S1及び反射光S2が実線で描かれている。図4に示されるように、冬季の太陽光は、南中高度が32度程度と低くなる。そのため、入射光W1が太陽電池モジュール40の受光面に入射すると、その反射光W2は集熱部31に当たるように反射される。これにより、集熱部31は、冬季の太陽光のエネルギーを効率良く受光できる。一方で、夏季の太陽光は、南中高度が78度程度と高くなる。そのため、入射光S1が太陽電池モジュール40に入射すると、その反射光S2は集熱部31の上方に向かって反射される。これにより、夏季には集熱部31、外壁20、窓3における受光が抑制されることになる。
なお、図示はされていないが、集熱部31に所定の角度で入射した太陽の直射光は、集熱部31の表面でその一部が反射して太陽電池モジュール40の受光面に入射するものである。よって、集熱部31と太陽電池モジュール40とは、互いの反射光を利用することで、太陽光をより効率的に利用していることになる。
仕上げ面7は所定の反射率をもった仕上材によって仕上げられている。そのため、床6に太陽電池モジュール40が設置されていない場合には、反射面としての仕上げ面7に反射した太陽光が集熱部31に入射されるものである。このように床6に太陽電池モジュール40を設置しない場合には、床6の仕上げ面7に南側に向かって下り勾配を所定の角度(例えば約5度〜10度)で設けることで、夏季の集熱部31における受光が抑制されることになる。
(外壁パネル)
図6に示される外壁パネル21は、所定寸法に形成された軽量気泡コンクリート(ALC)パネルである。外壁パネル21の上下両端部は、鉄骨によって組まれた躯体に対して、ロッキング構法にて取り付けられている。外壁パネル21の下端は、躯体(鉄骨)22に締結部材22aで固定された下地鋼材としてのアングル材23に対して、外壁パネル取付具24によって取り付けられている。この外壁パネル取付具24は、外壁パネル21とアングル材23とに架け渡される取付プレート25を備えている。取付プレート25は、その中央で鋼板の折り曲げ加工によりアングル材23の厚みに相当する量だけ屈曲させられている。
外壁パネル21にはボルト26が植設され、ボルト26の端部には孔部を備えたリング部26aが設けられている。リング部26aは、孔部を貫通するように水平方向に延在する鋼棒27によって外壁パネル21に固定される。この鋼棒27は、外壁パネル21内を水平方向に貫通することで、外壁パネル21に固定されている。
ボルト26のネジ部26bは、取付プレート25に設けられた長穴(図示省略)から外部に突出し、ボルト26のネジ部26bにナット26cを螺着させる。そして、ナット26cを締め込むことで、取付プレート25が外壁パネル21及びアングル材23に強く押し付けられ、外壁パネル21がアングル材23に固定される。外壁パネル21の上端も同様にして躯体に固定されている。これにより、地震時の躯体の変化に応じて、外壁パネル21が1枚ごとに僅かに回転(ロッキング)して追従するようになっている。
外壁パネル21の室内側には断熱材29が設置されている。断熱材29は、フェノールフォーム等の気密性を有するプラスチック系断熱材を用いて平板状に形成された断熱ボードである。この種の断熱材29は、設置する部位のサイズに応じて複数のブロックに分割され、そして各ブロックは外壁パネル21の室内側の所定位置に設置され、継ぎ目が気密テープなどで覆われて設置されている。なお、断熱材29としては、ロックウールやグラスウール等の繊維系断熱材も適宜に用いられるものである。実施形態で外壁パネル21に使用されるALCパネルの熱伝導率は、コンクリートの1/10程度であり、熱の移動はコンクリートに比べて抑制されるが、このように、外壁パネル21の裏面に断熱材29を設置することによって、集熱部31の熱が外壁パネル21に面する部屋R1(図3参照)に移動してしまうことを更に抑制でき、集熱部31内の温度上昇を効率的に行うことができる。
隣接する外壁パネル21間の目地部28(図5参照)は、例えばポリウレタン系樹脂のシーリング材によってシーリングされており、雨水等の浸入を防止している。このように、隣接する外壁パネル21間は直接接触していないため、外壁パネル21間における熱の移動は、シーリング材を介すか、放射によるものかのいずれかとなるため、外壁パネル21間での熱の移動は極めて低く抑えられる。
(熱供給システム)
図5及び図6に示される熱供給システム30は、外壁20に設けられた集熱部31によって暖められた空気を、暖めたい部屋R2に供給するためのものである。熱供給システム30は、透明パネル32と枠体33とを有する集熱部31と、集熱部31に空気を供給する給気部34と、集熱部31から空気を排出する排気部35とを備えている。透明パネル32は、矩形状に形成された透明なガラス板であり、外壁パネル21に固定されたアルミニウム製からなる枠体33によって周縁部を囲まれている。これにより、透明パネル32は、外壁パネル21に対向して配置されることになり、透明パネル32と外壁パネル21との間には、枠体33の内側に所定の空間Sが形成される。なお、本実施形態における透明パネル32は、外壁面に対して平行になるように対向しており、透明パネル32と外壁パネル21との間に形成される空間Sの厚さは約16mmである。このように構成された空間S内部の空気は、透明パネル32を透過した太陽光によって外壁パネル21が蓄熱されることで、暖められることになる。また、空間S内部で暖められた空気は、枠体33によって外部に漏出するのを制限されている。
枠体33は、上下方向に延びる右辺部33a及び左辺部33bと、左右方向に延びる上辺部33c及び下辺部33dと、によって四辺が形成されており、透明パネル32の周縁部を保持できるように透明パネル32より一回り大きな矩形状となっている。この枠体33は、図示しないALC用のビスにより外壁パネル21に固定されるものであり、外装部材である。枠体33は、一枚の外壁パネル21内に収まって固定されるものであり、連接される外壁パネル21間の目地部28を跨がない。そのため、集熱部31によって外壁パネル21の目地部28が覆われることはない。これにより、集熱部31内の温度上昇によって目地部28におけるシーリング材の劣化が促進されてしまうことを抑制できる。さらに、例えば地震などによって建物1が揺れた際に外壁パネル21がロッキングしても、集熱部31は固定されている外壁パネル21の動きに追従するため、集熱部31及び外壁パネル21の破損を防止することができる。
枠体33が固定されている外壁パネル21は、表面に溝等が形成されておらず、平坦となっている。外壁パネル21の表面に横方向の溝が形成されている場合、外壁パネル21よりも外側の空気のみが上昇して溝の部分の空気は滞留し、この滞留する空気によって外壁パネル21と上昇する空気との接触面積が減少し、外壁パネル21から空気へ熱を伝達する効率が下がってしまう。そのため、横溝を形成しないことにより、空気が滞留してしまうことを抑制でき、集熱部31内部において外壁パネル21から空気へ効率よく熱を伝達して暖めることができる。
枠体33は、内部の空間Sに雨水等を浸入させないために、また、内部の空間Sの空気を外に逃がさないために、外壁パネル21に対して止水処理としてのシーリングがされている。同様に、透明パネル32は枠体33に対して止水処理としてのシーリングがされている。これらのシーリングは、外壁パネル21の外壁面と枠体33との接触部分である枠体33の周縁部に施されるシーリング材36aと、枠体33と透明パネル32との接触部分である透明パネル32の周縁部に施されるシーリング材36bとによってなされている。外壁パネル21の表面が平坦に形成されているため、枠体33の形状も平坦なシンプルな形状とすることができる。
枠体33には、集熱部31の内外を連通する給気部34が設けられている。給気部34は、枠体33の下辺部33dにおいて、左右方向に並ぶ複数個の貫通孔として形成されている。給気部34には、図示しない通気性のよいネットが設けられており、虫等の侵入を抑えながら外気の流入を可能としている。
また、枠体33の右辺部33a及び左辺部33bの上端側には、空間S内の空気を屋外に排出するための開閉機構部37が設けられている。開閉機構部37は、通常は閉状態であり、集熱部31内の温度が設定温度以上になった場合に開状態となって、集熱部31の内外を連通するものである。熱供給システム30を稼働させない夏季には、集熱部31の温度上昇によって開閉機構部37が開状態となり、集熱部31の空気が外部に排気される。これにより、集熱部31内の過度な温度上昇を抑制することができる。なお、開閉機構部37は、例えば形状記憶合金で動作制御される開閉ガラリによって構成されるものである。
集熱部31には、暖められた空気を部屋に排出する排気部35が設けられている。排気部35は、外壁パネル21及び断熱材29を貫通することで、集熱部31内の空間と室内とを連通するものであり、集熱部31の上端側に円筒状をなす開孔として設けられている。このように、排気部35が外壁パネル21の上端側に設けられることで、暖められて集熱部31の上部側に集まりやすくなった空気を効率的に室内側に排気することができる。
排気部35には、集熱部31から暖められた空気を屋内へ流通させる管として、ダクト38が貫通している。ダクト38は、天井裏や壁内に配置されて、集熱部31と屋内とを連通するものであり、例えば躯体を構成する梁やスラブ等に対して取り付けられている。ダクト38と排気部35との間には緩衝スペースとしての隙間35aが設けられている。これにより、例えば建物の揺れによって、外壁パネル21とダクト38とが別々の挙動を示した場合に、外壁パネル21とダクト38とが接触して破損することを抑制することができる。ダクト38と排気部35との間に隙間35aが設けられているが、外壁パネル21と集熱部31とはシーリングによる止水処理がなされているため、隙間35aに雨等の水が浸入することはない。なお、隙間35aは、弾性を有するパッキン等で塞がれていてもよい。
また、ダクト38として、外壁パネル21の動きに追従して変形することができる可撓性のダクトを採用してもよい。この場合、ダクトは、材料自体が可撓性を備えているもののほか、蛇腹状に形成されることで可撓性を備えるものであってもよい。これにより、ロッキングする外壁パネル21の動きによって外壁パネル21又はダクト38が破損することを抑制することができる。このため、ダクトと排気部35との間に緩衝スペースを設けなくてもよい。
ダクト38は、集熱部31と、集熱部31が固定された外壁パネル21に面する部屋R1とは別の部屋R2(図3参照)と、を連通している。なお、図2に示されるように、集熱部31が固定されている外壁パネル21は南向きであり、ダクト38によって連通される部屋R2は北向きとなる。ダクト38の途中にはファン38aが設けられており、ファン38aを動作させることによって集熱部31側から部屋R2側に空気を送ることができる。ダクト38は、天井内や壁内を経由し、部屋R2に設けられた排気口38bに連結されており、これによって集熱部31で暖められた空気を部屋R2に排出することができる。なお、ダクト38は、床下空間を経由し、部屋R2に設けられた排気口38bに連結されてもよい。この場合、経路途中の床下空間内においてダクトに排気口を設けることで、集熱部31で暖められた空気を床下空間に排出し、間接的に部屋R2を暖めるものであってもよい。
このように構成された熱供給システム30における空気の流れについて説明する。まず、集熱部31に設けられた給気部34から屋外の空気が取り込まれる。この空気は、集熱部31の空間S内において、太陽光で蓄熱された外壁パネル21によって暖められながら上方に移動する。そして、集熱部31の上端側に設けられた排気部35からダクト38内に流入し、排気口38bからターゲットとなる暖めたい部屋R2に送られる。これによって、集熱部31で暖められた空気を、日当たりの悪い部屋R2に送り込むことができる。
本実施形態の建物1では、外壁20Aの前方に床6が張り出しており、この床6に太陽光を集熱部31に反射する反射面が形成されている。この場合、集熱部31は、二階部分F2の外壁20Aの外壁面において、太陽の直射光を受光するとともに、反射面による太陽の反射光も受光することになる。そのため、直射光のみを受光する場合に比し、集熱部31における太陽光の受光効率が高くなり、効率よく空気を暖めることができる。
また、反射面が床6の仕上げ面7によって構成される場合には、仕上げ面7自体が反射面として機能するため、床6に対して別途反射面を設置する必要がない。
また、反射面が太陽電池モジュール40によって構成される場合、集熱部31は、太陽の直射光を受光するとともに、太陽電池モジュール40の表面に入射した太陽光の反射光を受光することになる。そのため、太陽電池モジュール40と熱供給システム30とによって、太陽光のエネルギーを効率良く利用できる。
また、反射面には、外壁20Aから離れる方向に向かって下り勾配が設けられているため、暖められた空気を部屋R2に供給する必要のない夏季には、太陽高度との関係で、反射面による反射光の外壁面に対する入射角が小さくなる。そのため、夏季における、集熱部31や外壁20への太陽光の入射が抑制され、集熱部31等の過度な温度上昇が抑制される。
また、入隅部9では、風の通り抜けが抑制されるため、入隅部9を形成する外壁20Aに集熱部31を設けることで、集熱部31に風があたることが抑制される。これにより、集熱部31で暖められた空気が、風によって冷却されることを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更等を行ってもよい。例えば、本実施形態に示された太陽電池モジュール40や仕上げ面7の傾斜角度は一例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
また、外壁20Aの前方の床6が、階下である一階部分F1の屋根面によって構成されている例を示したが、これに限定されない。例えば、床は、外壁の前方に張り出したベランダやバルコニーによって構成されていてもよい。この場合、太陽光がベランダ等に設けられる手摺に遮られないように、透光性を有するパネルや縦桟を備えた手摺を採用することが好ましい。
また、熱供給システムに使用される熱媒体が空気である例を示したが、これに限定されない。例えば、熱媒体として、不凍液を使用してもよい。この場合、外装部材として、不凍液を暖めるための集熱器を外壁に固定するものである。集熱器で暖められた不凍液は管によって室内側に流通されることで、床暖房等に利用することができる。
また、集熱部31の固定されている外壁パネル21が南向きである例を示したが、これに限定されない。集熱部に対して、太陽の直射光が所定時間入射し得る向きであればよく、例えば南東向きや南西向きであってもよい。
また、外壁20A及び外壁20Bによって入隅部9が構成されている例を示したが、これに限定されない。例えば、平面視において凹形状を形成する3面の外壁のうち、隣接する2面の外壁によって入隅部が構成されていてもよい。
1…建物、6…床、7…仕上げ面、9…入隅部、20、20A…外壁、21…外壁パネル、28…目地部、29…断熱材、30…熱供給システム、31…集熱部、32…透明パネル、33…枠体、34…給気部、35…排気部、35a…隙間、38…ダクト(管)、40…太陽電池モジュール、R1,R2…部屋、S…空間。

Claims (5)

  1. 太陽光によって暖められた熱媒体を部屋または床下空間へ供給する熱供給システムを備えた建物であって、
    前記熱供給システムは、太陽光を受光する集熱部を有し、
    前記集熱部は、二階以上の外壁面に設けられており、
    前記外壁面の前方に張り出す床には、太陽光を前記集熱部に反射する反射面が形成されていることを特徴とする建物。
  2. 前記反射面は、前記床の仕上げ面であることを特徴とする請求項1記載の建物。
  3. 前記反射面は、太陽電池モジュールの受光面であることを特徴とする請求項1記載の建物。
  4. 前記反射面には、前記外壁面から離れる方向に向かって下り勾配が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物。
  5. 前記集熱部が設けられた前記外壁面と前記外壁面とは別の外壁面とによって、入隅部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物。
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