JP2002094066A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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Abstract
らも、半導体薄膜にある結晶粒内の欠陥を低減可能な薄
膜トランジスタの製造方法を提供する。 【解決手段】 多結晶シリコンからなる半導体薄膜5
と、シリコンの酸化物からなる酸化膜3と、ゲート電極
膜とを含む積層構造を有する薄膜トランジスタを製造す
る為に、先ず、絶縁性の基板0に非晶質シリコンからな
る半導体薄膜5を形成する薄膜形成工程を行なう。次
に、半導体薄膜5を加熱して固相成長処理を施し、非晶
質シリコンを多結晶シリコンに転換する固相成長工程を
行なう。続いて、多結晶シリコンに転換した半導体薄膜
5に光エネルギーを照射して、多結晶シリコンに含まれ
る結晶欠陥を低減化する光照射工程を行なう。この後、
圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度が100℃から
700℃で、酸化能力の有る気体を含む雰囲気に半導体
薄膜5を暴露し、多結晶シリコンの表面を熱酸化して酸
化膜3を形成する熱酸化工程を行う。
Description
特にアクティブマトリクス型の液晶表示装置、有機エレ
クトロルミネッセンス表示装置等に用いられる多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの製造方法に関する。
ネッセンスディスプレイの駆動用素子として開発されて
いる薄膜トランジスタ(TFT)の内、多結晶シリコン
を用いたTFTは、同一基板上に画素アレイと周辺の駆
動回路を一体的に形成できること、又高機能な回路をパ
ネルに内蔵することにより所謂システム−オン−パネル
化が可能になることなどの理由から、注目を集めてい
る。ところで、多結晶シリコン薄膜トランジスタの低コ
スト化を図る為、製造プロセス上コストの安い低融点ガ
ラス基板を用いることが必須であり、プロセス温度が7
00℃以下の、所謂低温プロセスの開発が行なわれてき
た。
ランジスタの高性能化には、シリコン結晶粒を大粒径化
することが効果的である。大粒径の多結晶シリコンを得
る方法の一つに固相成長法が知られている。固相成長法
では、非晶質シリコンを600〜700℃の温度で不活
性ガス雰囲気下熱アニールすることにより、結晶化させ
て大粒径の多結晶シリコンを得る。しかしながら、この
様にして得られた多結晶シリコンは、結晶粒内に微小欠
陥が残留し、薄膜トランジスタの高性能化の障害にな
る。ここで、仮に1000℃以上の高温プロセスが使え
る場合は、固相成長させた多結晶シリコンからなる半導
体薄膜を熱酸化し、高品質のゲート酸化膜を形成すると
同時に、1000℃を超える高温のアニール効果により
結晶粒内の微小欠陥を低減することができる。しかしな
がら、低融点ガラス基板を用いる700℃以下の低温プ
ロセスでは、上述した1000℃以上の高温プロセスに
よる熱酸化膜を形成することはできず、残留微小欠陥を
低減することは困難である。
の雰囲気下、ガラス基板の耐熱温度以下で熱酸化膜を形
成する方法が開発されており、例えば特開平11−12
6750号公報に開示されている。高圧水蒸気を用いた
熱酸化方法によれば、低コストのガラス基板上でも熱酸
化膜を形成できる。しかしながら、固相成長で得た多結
晶シリコンの結晶粒内に残留する微小欠陥については、
高圧水蒸気を用いた600℃程度の熱酸化法では十分に
欠陥を低減化できない。
は、初めから多結晶シリコンを成膜し、水蒸気酸化後に
レーザ光照射で欠陥を低減する方法が開示されている。
しかしながら、最初から多結晶シリコンを作成する方法
では、大粒径多結晶シリコンの形成が難しく、又レーザ
光照射時のエネルギーも厳密に制御しなければ結晶粒径
の大きさがばらつき、スループットも小さいという欠点
がある。
0℃を超えるプロセスを通過すると、基板の収縮が大き
く、この基板上にあらかじめパタンが形成されている
と、基板収縮の為後から形成するパタンとの間でずれが
生じるという問題点がある。
るいは課題を解決するもので、その目的は低融点ガラス
などからなる基板上に熱酸化膜を形成しながらも、結晶
粒内の欠陥を激減可能な薄膜トランジスタの製造方法を
提供し、以て薄膜トランジスタの大幅な高性能化を実現
することにある。係る目的を達成する為に以下の手段を
講じた。即ち、本発明は、多結晶シリコンからなる半導
体薄膜と、シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲート
電極膜とを含む積層構造を有する薄膜トランジスタの製
造方法において、絶縁性の基板に非晶質シリコンからな
る半導体薄膜を形成する薄膜形成工程と、該半導体薄膜
を加熱して固相成長処理を施し、非晶質シリコンを多結
晶シリコンに転換する固相成長工程と、多結晶シリコン
に転換した半導体薄膜に光エネルギーを照射して、多結
晶シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化する光照射工程
と、圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度が100℃
から700℃で、酸化能力の有る気体を含む雰囲気に該
半導体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面を熱酸化し
て酸化膜を形成する熱酸化工程とを行うことを特徴とす
る。好ましくは、前記固相成長工程は、該絶縁性の基板
の熱歪点を超えない温度で加熱を行い、該半導体薄膜の
固相成長処理と同時に該基板の緻密化処理を施すことを
特徴とする。又、前記光照射工程は、レーザ光源から発
射したレーザ光を半導体薄膜に照射することを特徴とす
る。又、前記熱酸化工程は、550℃から650℃の温
度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化することを特
徴とする。又、該半導体薄膜の表面を熱酸化して得られ
た酸化膜をゲート絶縁膜として、その上にゲート電極膜
を形成する工程を含むことを特徴とする。
なる半導体薄膜を、例えば不活性ガス中で固相成長させ
ると、大粒径の多結晶シリコンが得られる。しかしなが
ら、得られた多結晶シリコンは結晶粒内に多数の微小欠
陥が存在する。この多結晶シリコンにレーザ光などの光
エネルギーを照射すると、結晶粒内の微小欠陥は容易に
消滅し、高品質の大粒径多結晶シリコンが得られる。微
小欠陥だけを除く為に必要なレーザ光のエネルギーは小
さくて済み、例えばパルス幅が20〜200nsのレー
ザ光を1ショット照射するのみでも効果的に欠陥を低減
化できる為、スループットが向上する。又、レーザパル
スのエネルギーも厳密に制御する必要はなく、非晶質シ
リコンを初めからレーザ光照射で多結晶化する場合に比
べると、容易に大粒径の多結晶シリコンが得られる。こ
うして得られた多結晶シリコンの表面を高圧水蒸気など
の酸化雰囲気下で酸化すると、極めて高品質の酸化膜が
得られる。場合によっては、多結晶シリコンの固相成長
後光エネルギーを照射する前に、高圧水蒸気を用いた酸
化を行なってもよい。但し、この場合は、レーザ光は高
圧水蒸気酸化で得られた熱酸化膜越しに照射して、多結
晶シリコンの欠陥を取り除くことになる。又、後工程で
行なわれる種々のパタニングに先立って、固相成長によ
り多結晶シリコンを作り込むと、ガラス基板が固相成長
処理で長時間熱アニールされることになり、基板が予め
緻密化され、後工程での基板収縮を防ぐことが可能とな
る。従って、後に行なわれる種々のパタニング工程にお
けるパタンの合わせずれをなくすことができる。
の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明に係る
薄膜トランジスタ製造方法の第一実施形態の一例を示す
工程図である。この実施形態では、トップゲート構造の
薄膜トランジスタをガラスなどからなる絶縁基板上に形
成している。本実施形態はアクティブマトリクス型表示
装置の駆動基板に用いられるものであり、絶縁基板上に
は画素スイッチング用の薄膜トランジスタと、周辺回路
を構成する薄膜トランジスタを形成している。画素スイ
ッチング用の薄膜トランジスタはnチャネル型の薄膜ト
ランジスタであり、周辺回路用の薄膜トランジスタはC
MOSとし、nチャネル型及びpチャネル型の薄膜トラ
ンジスタを含んでいる。まず図1の(a)に示す様に、
ガラスなどからなる絶縁基板0の上に窒化シリコンから
なるバッファ層6a及び酸化シリコンからなるバッファ
層6bを順に成膜する。各バッファ層の膜厚は約100
〜200nmである。続いて、バッファ層6bの上に非
晶質シリコンからなる半導体薄膜5を約60〜160n
mの厚みで成膜する。以上の成膜は、プラズマCVD法
やLPCVD法などを用いて連続的に行なうことができ
る。尚、絶縁基板0は、ガラス材として例えば旭硝子社
製のAN635、AN100を用いることができる。A
N635の歪点は635℃である。AN100の歪点は
680℃である。或いは、コーニング社製のCode1
737を用いることができる。このガラス材料の歪点は
667℃である。バッファ層6bを構成するSiO2 膜
は、無機系のシランガス(SiH4、Si2 H6 など)
を分解して成膜することが好ましい。或いは、スパッタ
法や蒸着法によってSiO2 を形成してもよい。ここ
で、非晶質シリコンからなる半導体薄膜5の成膜にプラ
ズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を脱離する為
に、窒素雰囲気中で400℃〜450℃1時間程度のア
ニールを行なう。この後、固相成長法により、非晶質シ
リコンを結晶化して、多結晶シリコンに転換する。固相
成長は、不活性ガス、例えば窒素ガス雰囲気中で、60
0〜660℃、特に好ましくは600〜630℃、5〜
20時間の条件で炉アニールする。これにより、約1〜
1.5μmの結晶粒径を持つ多結晶シリコンが得られ
る。又、この炉アニールにより、ガラスなどからなる絶
縁基板0が緻密化し、後に基板上にパタンを形成した場
合でも加熱処理による基板収縮を防ぐことができる。
0nmのエキシマレーザ光を照射し、固相成長した多結
晶シリコン中の微小欠陥を消滅させる。このエキシマレ
ーザアニール(ELA)における照射条件は、1〜10
ショット程度でよく、非晶質シリコンから直接多結晶シ
リコンに結晶化する場合に比べ、スループットを速くで
きる。
からなる半導体薄膜5をエッチングで島状にパタニング
する。この例では、図の左半分に、周辺回路用の薄膜ト
ランジスタを形成する領域を二個作り、右半分に画素ス
イッチング用の薄膜トランジスタを形成する領域を一個
作ってある。
た多結晶シリコンの各領域を高圧水蒸気で酸化し、多結
晶シリコン上に熱酸化膜3を成膜する。尚、この酸化膜
3はゲート絶縁膜を構成し、その厚みは10〜200n
mである。酸化条件は、例えば600℃で2Mpaの水
蒸気を用い、例えば130分アニールする。多結晶シリ
コンの初期膜厚が75nmの場合、熱酸化により形成し
たゲート酸化膜3の膜厚は54nmとなり、残りの半導
体薄膜5の膜厚は55nmとなる。ここで、必要ならば
後工程で作成する薄膜トランジスタの閾電圧Vthを制
御する目的で、例えばB+イオンをドーズ量が0.1×
1012〜4×1012/cm2 程度でイオン注入する。こ
の際の加速電圧は例えば50keV程度である。
コンからなる半導体薄膜5と、シリコンの酸化物からな
る酸化膜3と、ゲート電極膜(図示せず)とを含む積層
構造を有する薄膜トランジスタの製造方法において、薄
膜形成工程(a)と固相成長工程(a)と光照射工程
(b)と熱酸化工程(d)とを行なっている。薄膜形成
工程では、絶縁性の基板0に非晶質シリコンからなる半
導体薄膜5を形成している。固相成長工程では、半導体
薄膜5を加熱して固相成長処理を施し、非晶質シリコン
を多結晶シリコンに転換している。光照射工程では、多
結晶シリコンに転換した半導体薄膜5に光エネルギーを
照射して、多結晶シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化
している。熱酸化工程では、圧力が0.1Mpa〜5M
pa、温度が100℃〜700℃で、酸化能力のある気
体を含む雰囲気に半導体薄膜5を暴露し、多結晶シリコ
ンの表面を熱酸化して酸化膜3を形成している。熱酸化
処理では、圧力を0.1Mpa(1気圧)以上に設定し
て、成膜速度を加速している。尚、圧力が5Mpa(5
0気圧)を超えると、成膜装置の耐圧構造が過度になる
ので好ましくない。又、熱酸化工程の処理温度は100
℃〜700℃程度としている。酸化能力のある気体とし
て水蒸気を用いる場合、温度を100℃以上とすること
で、水蒸気圧を高め、成膜速度を加速化できる。尚、温
度が700℃以上になると、基板の耐熱温度(歪点)を
超える為、好ましくない。場合によっては、水蒸気(H
2O)に代えて、O2やO2とH2の混合物を用いるこ
ともできる。
基板0の熱歪点を超えない温度で加熱を行ない、半導体
薄膜5の固相成長処理と同時に基板0の緻密化処理を施
している。又、光照射工程では、レーザ光源から発した
レーザ光(例えばエキシマレーザパルス)を半導体薄膜
5に照射している。好ましくは、熱酸化工程は、550
℃〜650℃の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱
酸化する。尚、本例では、半導体薄膜5の表面を熱酸化
して得られた酸化膜をゲート絶縁膜として、その上に後
工程でゲート電極膜を形成している。
化膜3の上に、Al、Ti、Mo、W、Ta、ドープト
多結晶シリコンなど、あるいはこれらの合金を200〜
800nm成膜し、パタニングしてゲート電極1を作成
する。次いで、P+イオンを、質量分離イオン注入法で
半導体薄膜5に注入し、LDD構造を作成する為のLD
Dイオン注入を行なう。ドーズ量は6×1012〜5×1
013/cm2 で、加速電圧は60keV程度である。L
DDイオン注入の結果、ゲート電極1の下方にはチャネ
ル領域chが残され、その他の部分はLDDイオン注入
の対象となっている。
入後、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する為の
レジストRST1,RST2,RST3,RST4を形
成し、P+イオンを質量分離型又は非質量分離型のイオ
ンシャワードーピング装置で、半導体薄膜5に注入す
る。ドーズ量は1×1015/cm2 程度であり、加速電
圧は60keV程度である。これにより、nチャネル型
の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイン領域D
を形成する。尚、ソース領域Sとチャネル領域chとの
間及びドレイン領域Dとチャネル領域chとの間にはL
DD領域が残される。
成する為、pチャネル型の薄膜トランジスタ用のレジス
トRST5を形成し、ドーズ量1〜3×1015/cm
2 、加速電圧30keV程度でB+イオンを注入し、p
ch−TFTを形成する。尚、RST5でカバーされた
部分には、先の工程で回路用のnチャネル型薄膜トラン
ジスタnch−TFTと、画素スイッチング用のダブル
ゲート構造のTFTが形成されている。
を約600nmの厚みで成膜し、層間絶縁膜7とする。
ここで、半導体薄膜5に注入したドーパントの活性処理
となる。活性化は、レーザアニール、ランプアニール、
炉アニールの何れを用いてもよい。活性化アニール処理
後、SiNx を200〜400nmの厚みで成膜し、パ
シベーション膜8とする。ここで、窒素雰囲気中350
〜400℃の温度で水素化アニールを1時間施し、半導
体薄膜5中に水素を導入してpch−TFT、nch−
TFT及び画素スイッチ用TFTの特性改善を図る。
びパシベーション膜8にコンタクトホールを開口し、A
l−Siなどの金属をスパッタした後パタニングして配
線電極9に加工する。次いで、アクリル系の有機樹脂を
約1μm塗布し平坦化膜10とする。この平坦化膜10
にコンタクトホールを開口した後、ITO、IXOなど
の透明導電膜をスパッタで成膜し、パタニングして画素
電極11に加工する。この透明導電膜を約220℃で窒
素雰囲気中30分間アニールし、アクティブマトリクス
型の表示装置用基板の完成となる。
蒸気酸化処理装置の概念図である。図示する様に、本装
置は気密にシールされた圧力容器51と、この中に収納
された反応容器52とを備えている。外側の圧力容器5
1は例えばステンレスチールで構成されており、内側の
反応容器52は例えば石英ガラスで構成されている。反
応容器52の内部は処理室53となっている。処理室5
3は、ヒータ54によって加熱される。圧力容器51に
は昇圧ライン55及び減圧ライン56が接続されてい
る。又、処理室53には、処理ガス供給ライン57及び
処理ガス排気ライン58とが接続されている。尚処理ガ
スは、水蒸気を主成分とする雰囲気又は窒素など不活性
な気体の雰囲気を生成するガスを意味する。前述した様
に、処理室53は内壁が石英で構成された石英管(反応
容器52)であり、半導体に金属の混入を防ぐ。反応容
器52の周囲を囲む様に配されたヒータ54は、処理室
53内を300〜700℃に維持できる様になってい
る。昇圧ライン55は空気源(Air)、減圧弁RV、
フローメータ、バルブVを有し、バルブVの開閉により
圧力容器51内に空気を供給して、圧力容器を0.1〜
5Mpaまで昇圧できる様になっている。減圧ライン5
6は、バルブVの開閉により圧力容器51内の空気を排
気し、圧力容器51を減圧できる様になっている。処理
ガス供給ライン57は、処理室53内に処理ガスを放出
する為の下流部と、窒素供給ライン及び水供給ラインに
分枝している上流部とを備えている。下流部にはヒータ
54が近接配置されており、処理ガスを予め処理室53
内と同等の温度に加熱する。上流側の窒素供給ライン
は、供給源(N2 )、減圧弁RV、フローメータ、バル
ブVを有し、バルブVの開閉により処理室53内に処理
ガスを供給し、処理室53を所定の処理ガス雰囲気にす
るとともに、処理室53を0.1〜5Mpaまで昇圧で
きるようになっている。水供給ラインは、ポンプP、バ
ルブVを有し、水源から水を汲み上げてバルブVの開閉
により、ヒータ54に水を供給し、そのヒータ54で水
を蒸発させて処理室53内に供給している。処理室53
の中央には、基板ステージ59が配されており、処理対
象となるガラス基板やシリコン基板などを搭載する。
トランジスタの製造方法の第二実施形態の一例を説明す
る。第一実施形態と異なり、本実施形態ではボトムゲー
ト構造の薄膜トランジスタを作成している。まず(a)
に示す様に、絶縁基板0の上に、Tr、Mo、W、C
r、Cu又はこれらの合金を10〜250nm、特に好
ましくは100〜250nmの厚みで形成し、パタニン
グしてゲート電極1に加工する。
D、常圧CVD、減圧CVDなどで、SiNx を30〜
50nm、次いでSiO2 を約50〜200nm連続で
形成し、それぞれゲート窒化膜2、ゲート酸化膜3とす
る。更にこの上に、連続的に非晶質シリコンからなる半
導体薄膜5を約60〜160nmの厚みで成膜する。こ
こで、プラズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を
脱離させる為に、窒素雰囲気中で400〜450℃、1
〜2時間程度のアニールを行なう。ここで、非晶質シリ
コンを固相成長法により結晶化し、多結晶シリコンに転
換する。固相成長は不活性ガス例えば窒素ガス雰囲気中
で、600〜660℃、5〜20時間炉アニールする。
これにより、約1〜1.5μmの結晶粒径を持つ多結晶
シリコンが得られる。この後、波長200〜400nm
のエキシマレーザパルスを用いたアニール(ELA)
で、固相成長させた多結晶シリコン中の微小欠陥を消滅
させる。この時のレーザ照射条件は、1〜10パルス程
度でよく、非晶質シリコンから多結晶シリコンに直接結
晶化する場合に比べ、スループットを高くできる。
の表面を高圧の水蒸気で酸化し、多結晶シリコン上にS
iO2 からなる酸化膜6を10〜200nm成膜する。
酸化条件は、例えば600℃、2Mpaの水蒸気で13
0分アニールする。多結晶シリコンの初期膜厚が75n
mの場合、高圧水蒸気酸化により得られた熱酸化膜6の
膜厚は54nm、残りの多結晶シリコンの膜厚は55n
mとなる。ここで必要ならば、B+を薄膜トランジスタ
のVthを制御する目的で、ドーズ量1×10 11〜6×
1012/cm2 程度、加速電圧30keVで質量分離し
た後注入する。
技術により、ゲート電極1をマスクとして水蒸気酸化で
形成した熱酸化膜6の上にレジストRST0を形成す
る。ここで質量分離したP+イオンを基板0全面に注入
し、LDD領域を作成する。ドーズ量は1×1012〜5
×1013/cm2、特に好ましくは4×1012〜5×1
013/cm2 で、加速電圧は60keVである。
入後、nチャネルの薄膜トランジスタ用のレジストRS
T1〜RST4を作成し、水素希釈したPH3 ガスを用
いて、P+イオンを非質量分離型のイオンビームを用い
たイオンシャワードーピングでドープし、nチャネル型
の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイン領域D
を形成する。この時の加速電圧は60keV程度であ
る。
膜トランジスタを形成する為、レジストRST5及びR
ST6を設ける。レジストRST5をマスクとして、水
素希釈のB2 H6ガスを用い、B+イオンをやはり非質
量分離型のイオンドーピングで注入し、周辺回路用のp
ch−TFTを形成する。尚、RST5で覆われた部分
には、先の工程で周辺回路用のnch−TFTと、画素
スイッチング用のダブルゲート型のTFTとが形成され
ている。
工程を行なう。活性化はレーザアニール、ランプアニー
ル、炉アニールの何れでもよい。活性化処理後、半導体
薄膜5の上に設けた熱酸化膜と、半導体薄膜5を同時に
パタニングして、各薄膜トランジスタの素子領域に合わ
せたアイランド状に加工する。この上に、プラズマCV
D法でSiO2 を100〜400nmの厚みで成膜し、
層間絶縁膜7とする。更にこの上に、SiNx を100
〜400nm連続して成膜し、パシベーション膜8とす
る。ここで水素化アニールを窒素雰囲気中350℃〜4
00℃で1時間施す。
びパシベーション膜8に対してコンタクトホールを開口
した後、Al−Siなどの金属をスパッタし且つパタニ
ングして配線電極9に加工する。次いでアクリル系有機
樹脂を約1μm塗布し平坦化膜10とする。この平坦化
膜10にコンタクトホールを開けた後、ITO、IXO
などの透明導電膜をスパッタで成膜し、所定の形状にパ
タニングして画素電極11とする。透明導電膜を約22
0℃で窒素雰囲気中30分間アニールし、アクティブマ
トリクス型表示装置用駆動基板の完成となる。
用いる酸化能力のある気体として水蒸気を使っている
が、本発明はこれに限られるものではなく、酸素ガス或
いは酸素ガスと水素ガスの混合物を用いることができ
る。この様にして得られた熱酸化膜は高品質であり、ボ
トムゲート型のTFTのバックゲート側(上側)におい
て、チャネル領域との界面を良好に維持できる。
板を用いて組立てられたアクティブマトリクス型液晶表
示装置の一例を示す模式的な斜視図である。図示するよ
うに、本表示装置は一対の絶縁基板0,102と両者の
間に保持された電気光学物質103とを備えたパネル構
造を有する。電気光学物質103としては、液晶材料を
用いる。下側の絶縁基板0には画素アレイ部104と駆
動回路部とが集積形成されている。駆動回路部は垂直駆
動回路105と水平駆動回路106とに分かれている。
又、絶縁基板0の周辺部上端には外部接続用の端子部1
07が形成されている。端子部107は配線108を介
して垂直駆動回路105及び水平駆動回路106に接続
している。画素アレイ部104には行状のゲート配線1
09と列状の信号配線110が形成されている。両配線
の交差部には画素電極11とこれを駆動する薄膜トラン
ジスタTFTが形成されている。薄膜トランジスタTF
Tのゲート電極は対応するゲート配線109に接続さ
れ、ドレイン領域は対応する画素電極11に接続され、
ソース領域は対応する信号配線110に接続している。
ゲート配線109は垂直駆動回路105に接続する一
方、信号配線110は水平駆動回路106に接続してい
る。画素電極11をスイッチング駆動する薄膜トランジ
スタTFT及び垂直駆動回路105と水平駆動回路10
6に含まれる薄膜トランジスタは、本発明に従って作成
されたものである。
ランジスタを集積形成した、エレクトロルミネッセンス
表示装置の一例を示す模式的な断面図である。本実施例
は、画素として有機エレクトロルミネッセンス素子OL
EDを用いている。OLEDは陽極A,有機層210及
び陰極Kを順に重ねたものである。陽極Aは画素毎に分
離しており、例えばクロムからなり基本的に光反射性で
ある。陰極Kは画素間で共通接続されており、例えば極
薄の金属層211と透明導電層212の積層構造であ
り、基本的に光透過性である。係る構成を有するOLE
Dの陽極A/陰極K間に順方向の電圧(10V程度)を
印加すると、電子や正孔などキャリアの注入が起こり、
発光が観測される。OLEDの動作は、陽極Aから注入
された正孔と陰極Kから注入された電子により形成され
た励起子による発光と考えられる。
タTFTは、ガラスなどからなる基板0の上に形成され
たゲート電極1と、その上面に重ねられたゲート絶縁膜
23と、このゲート絶縁膜23を介してゲート電極1の
上方に重ねられた半導体薄膜5とからなる。薄膜トラン
ジスタTFTはOLEDに供給される電流の通路となる
ソース領域S、チャネル領域Ch及びドレイン領域Dを
備えている。チャネル領域Chは丁度ゲート電極1の直
上に位置する。このボトムゲート構造を有する薄膜トラ
ンジスタTFTは層間絶縁膜7により被覆されており、
その上には配線電極9及びドレイン電極200が形成さ
れている。これらの上には別の層間絶縁膜91を介して
前述したOLEDが成膜されている。このOLEDの陽
極Aはドレイン電極200を介して薄膜トランジスタT
FTに電気接続されている。
トランジスタの製造方法によれば、低融点のガラス基板
を用いつつ、大粒径で欠陥の少ない多結晶シリコン上に
高品質の熱酸化膜を形成できる。この為、従来では10
00℃以上の高温プロセスでなければ得られなかった高
品質の酸化膜を形成しつつ、レーザ光の照射による欠陥
消去を加えて、高温プロセスで得られるよりも更に高性
能の薄膜トランジスタが実現できる。更に、固相成長の
様な基板アニール手段によりガラス基板のプレアニール
も行なっている為、高圧水蒸気熱酸化時の基板収縮を防
ぐことができるという効果がある。又、本発明で使用す
るレーザ光の照射工程は結晶粒内の微小欠陥を消滅させ
るだけに使うので、レーザ光のエネルギーばらつきに対
する許容度が大きく、又、レーザパルスのショット数も
少なくて済むので、スループットを落とすことがないと
いう優れた効果を有する。
一実施形態を示す工程図である。
一実施形態を示す工程図である。
一実施形態を示す工程図である。
一実施形態の実施に使う高圧水蒸気熱酸化装置の一例を
示す模式図である。
二実施形態を示す工程図である。
二実施形態を示す工程図である。
二実施形態を示す工程図である。
用いた液晶表示装置の一例を示す模式的な斜視図であ
る。
組み込んだエレクトロルミネッセンス表示装置の一例を
示す部分断面図である。
ト窒化膜、3・・・ゲート酸化膜、5・・・半導体薄
膜、6・・・熱酸化膜、11・・・画素電極
Claims (30)
- 【請求項1】 多結晶シリコンからなる半導体薄膜と、
シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲート電極膜とを
含む積層構造を有する薄膜トランジスタの製造方法にお
いて、 絶縁性の基板に非晶質シリコンからなる半導体薄膜を形
成する薄膜形成工程と、 該半導体薄膜を加熱して固相成長処理を施し、非晶質シ
リコンを多結晶シリコンに転換する固相成長工程と、 多結晶シリコンに転換した半導体薄膜に光エネルギーを
照射して、多結晶シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化
する光照射工程と、 圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度が100℃から
700℃で、酸化能力の有る気体を含む雰囲気に該半導
体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面を熱酸化して酸
化膜を形成する熱酸化工程とを行うことを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 前記固相成長工程は、該絶縁性の基板の
熱歪点を超えない温度で加熱を行い、該半導体薄膜の固
相成長処理と同時に該基板の緻密化処理を施すことを特
徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項3】 前記光照射工程は、レーザ光源から発射
したレーザ光を半導体薄膜に照射することを特徴とする
請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 前記熱酸化工程は、550℃から650
℃の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化するこ
とを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの製造
方法。 - 【請求項5】 該半導体薄膜の表面を熱酸化して得られ
た酸化膜をゲート絶縁膜として、その上にゲート電極膜
を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の
薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項6】 所定の間隙を介して互いに対面した一対
の基板と、該間隙に保持された液晶とからなり、一方の
基板には画素電極とこれを駆動する薄膜トランジスタを
配し、他方の基板には該画素電極に対面する電極を配
し、該薄膜トランジスタは、多結晶シリコンからなる半
導体薄膜と、シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲー
ト電極膜とを含む積層構造を有する液晶表示装置の製造
方法において、 該一方の基板に非晶質シリコンからなる半導体薄膜を形
成する薄膜形成工程と、 該半導体薄膜を加熱して固相成長処理を施し、非晶質シ
リコンを多結晶シリコンに転換する固相成長工程と、 多結晶シリコンに転換した半導体薄膜に光エネルギーを
照射して、多結晶シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化
する光照射工程と、 圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度が100℃から
700℃で、酸化能力の有る気体を含む雰囲気に該半導
体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面を熱酸化して酸
化膜を形成する熱酸化工程とを行うことを特徴とする液
晶表示装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記固相成長工程は、該基板の熱歪点を
超えない温度で加熱を行い、該半導体薄膜の固相成長処
理と同時に該基板の緻密化処理を施すことを特徴とする
請求項6記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記光照射工程は、レーザ光源から発射
したレーザ光を半導体薄膜に照射することを特徴とする
請求項6記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記熱酸化工程は、550℃から650
℃の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化するこ
とを特徴とする請求項6記載の液晶表示装置の製造方
法。 - 【請求項10】 該半導体薄膜の表面を熱酸化して得ら
れた酸化膜をゲート絶縁膜として、その上にゲート電極
膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項6記載
の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項11】 絶縁性の基板に、エレクトロルミネッ
センス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタを配し、
該薄膜トランジスタは、多結晶シリコンからなる半導体
薄膜と、シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲート電
極膜とを含む積層構造を有するエレクトロルミネッセン
ス表示装置の製造方法において、 該一方の基板に非晶質シリコンからなる半導体薄膜を形
成する薄膜形成工程と、 該半導体薄膜を加熱して固相成長処理を施し、非晶質シ
リコンを多結晶シリコンに転換する固相成長工程と、 多結晶シリコンに転換した半導体薄膜に光エネルギーを
照射して、多結晶シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化
する光照射工程と、 圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度が100℃から
700℃で、酸化能力の有る気体を含む雰囲気に該半導
体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面を熱酸化して酸
化膜を形成する熱酸化工程とを行うことを特徴とするエ
レクトロルミネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記固相成長工程は、該基板の熱歪点
を超えない温度で加熱を行い、該半導体薄膜の固相成長
処理と同時に該基板の緻密化処理を施すことを特徴とす
る請求項11記載のエレクトロルミネッセンス表示装置
の製造方法。 - 【請求項13】 前記光照射工程は、レーザ光源から発
射したレーザ光を半導体薄膜に照射することを特徴とす
る請求項11記載のエレクトロルミネッセンス表示装置
の製造方法。 - 【請求項14】 前記熱酸化工程は、550℃から65
0℃の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化する
ことを特徴とする請求項11記載のエレクトロルミネッ
センス表示装置の製造方法。 - 【請求項15】 該半導体薄膜の表面を熱酸化して得ら
れた酸化膜をゲート絶縁膜として、その上にゲート電極
膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項11記
載のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項16】 多結晶シリコンからなる半導体薄膜
と、多結晶シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲート
電極膜とを含む積層構造を有する薄膜トランジスタにお
いて、 前記半導体薄膜は、絶縁性の基板に非晶質シリコンを形
成した後、これを加熱して固相成長処理を施し、非晶質
シリコンを多結晶シリコンに転換したものであり、さら
に該多結晶シリコンに光エネルギーを照射して、多結晶
シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化したものであり、 前記酸化膜は、圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度
が100℃から700℃で、酸化能力の有る気体を含む
雰囲気に該半導体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面
を熱酸化して得られたものであることを特徴とする薄膜
トランジスタ。 - 【請求項17】 前記半導体薄膜は、該絶縁性の基板の
熱歪点を超えない温度で加熱を行い、固相成長処理と同
時に該基板の緻密化処理に利用できるものであることを
特徴とする請求項16記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項18】 前記半導体薄膜は、レーザ光源から発
射したレーザ光を照射して結晶欠陥を低減化したもので
あることを特徴とする請求項16記載の薄膜トランジス
タ。 - 【請求項19】 前記酸化膜は、550℃から650℃
の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化したもの
であることを特徴とする請求項16記載の薄膜トランジ
スタ。 - 【請求項20】 前記ゲート電極膜は、該半導体薄膜の
表面を熱酸化して得られた酸化膜をゲート絶縁膜とし
て、その上に形成されたものであることを特徴とする請
求項16記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項21】 所定の間隙を介して互いに対面した一
対の基板と、該間隙に保持された液晶とからなり、一方
の基板には画素電極とこれを駆動する薄膜トランジスタ
を配し、他方の基板には該画素電極に対面する電極を配
し、該薄膜トランジスタは、多結晶シリコンからなる半
導体薄膜と、多結晶シリコンの酸化物からなる酸化膜
と、ゲート電極膜とを含む積層構造を有する液晶表示装
置において、 前記半導体薄膜は、一方の基板に非晶質シリコンを形成
した後、これを加熱して固相成長処理を施し、非晶質シ
リコンを多結晶シリコンに転換したものであり、さらに
該多結晶シリコンに光エネルギーを照射して、多結晶シ
リコンに含まれる結晶欠陥を低減化したものであり、 前記酸化膜は、圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度
が100℃から700℃で、酸化能力の有る気体を含む
雰囲気に該半導体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面
を熱酸化して得られたものであることを特徴とする液晶
表示装置。 - 【請求項22】 前記半導体薄膜は、該基板の熱歪点を
超えない温度で加熱を行い、固相成長処理と同時に該基
板の緻密化処理に利用できるものであることを特徴とす
る請求項21記載の液晶表示装置。 - 【請求項23】 前記半導体薄膜は、レーザ光源から発
射したレーザ光を照射して結晶欠陥を低減化したもので
あることを特徴とする請求項21記載の液晶表示装置。 - 【請求項24】 前記酸化膜は、550℃から650℃
の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化したもの
であることを特徴とする請求項21記載の液晶表示装
置。 - 【請求項25】 前記ゲート電極膜は、該半導体薄膜の
表面を熱酸化して得られた酸化膜をゲート絶縁膜とし
て、その上に形成されたものであることを特徴とする請
求項21記載の液晶表示装置。 - 【請求項26】 絶縁性の基板に、エレクトロルミネッ
センス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタを配し、
該薄膜トランジスタは、多結晶シリコンからなる半導体
薄膜と、多結晶シリコンの酸化物からなる酸化膜と、ゲ
ート電極膜とを含む積層構造を有するエレクトロルミネ
ッセンス表示装置において、 前記半導体薄膜は、絶縁性の基板に非晶質シリコンを形
成した後、これを加熱して固相成長処理を施し、非晶質
シリコンを多結晶シリコンに転換したものであり、さら
に該多結晶シリコンに光エネルギーを照射して、多結晶
シリコンに含まれる結晶欠陥を低減化したものであり、 前記酸化膜は、圧力が0.1Mpaから5Mpa、温度
が100℃から700℃で、酸化能力の有る気体を含む
雰囲気に該半導体薄膜を暴露し、多結晶シリコンの表面
を熱酸化して得られたものであることを特徴とするエレ
クトロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項27】 前記半導体薄膜は、該絶縁性の基板の
熱歪点を超えない温度で加熱を行い、固相成長処理と同
時に該絶縁性の基板の緻密化処理に利用できるものであ
ることを特徴とする請求項26記載のエレクトロルミネ
ッセンス表示装置。 - 【請求項28】 前記半導体薄膜は、レーザ光源から発
射したレーザ光を照射して結晶欠陥を低減化したもので
あることを特徴とする請求項26記載のエレクトロルミ
ネッセンス表示装置。 - 【請求項29】 前記酸化膜は、550℃から650℃
の温度範囲で、多結晶シリコンの表面を熱酸化したもの
であることを特徴とする請求項26記載のエレクトロル
ミネッセンス表示装置。 - 【請求項30】 前記ゲート電極膜は、該半導体薄膜の
表面を熱酸化して得られた酸化膜をゲート絶縁膜とし
て、その上に形成されたものであることを特徴とする請
求項26記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
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