JP2002093744A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
半導体層上のシミのない半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 露出している半導体層の表面部を酸化し
て、アッシング酸化膜17を形成した後、CVD酸化膜
を堆積する。CVD酸化膜の上に形成したフォトレジス
ト膜9をマスクとする気相フッ酸処理により、アッシン
グ酸化膜17は残したままでCVD酸化膜を部分的に除
去し、非シリサイド領域Rnsを覆う反応防止用酸化膜1
8を形成する。フォトレジスト膜9を除去した後、アッ
シング酸化膜17を除去し、乾燥処理を行なった後、基
板上に金属膜を堆積する。そして、半導体層と金属膜と
の反応により、高濃度ソース・ドレイン領域11などの
半導体層の上部にシリサイド層12を形成する。
Description
有する半導体装置の製造方法に係り、特に、汚染の防止
対策に関する。
細化に伴う短チャネル効果等を抑制するために、MIS
FETのソース・ドレイン領域等になっている不純物拡
散層をできるだけ浅く形成する構造が採られている。反
面、不純物拡散層を浅くすると、不純物拡散層のシート
抵抗が増大するので、高速,低消費電力の半導体装置を
製造することが困難になる。
の上部を、SiとTiとの化合物であるTiSi2 膜
や、SiとCoとの化合物膜であるCoSi2 膜など、
リフラクトリ金属とシリコンとの化合物であるシリサイ
ド膜に変化させるサリサイド処理を行なうことが多くな
っている。
いては、ゲート酸化膜の耐性、ESD耐性を確保するた
めに、ソース・ドレイン領域の上部にシリサイド膜を形
成しないのが一般的である。つまり、1つの半導体基板
上に、シリサイド形成領域と非サリサイド形成領域とが
あることになる。
(c)は、1つの半導体基板上にシリサイド形成領域と
非シリサイド形成領域とを有する半導体装置についての
従来の製造方法を示す断面図である。
101にシャロートレンチ分離102を形成した後、フ
ォトリソグラフィー工程及びイオン注入工程とにより、
シリサイド形成領域RscのNウェル103a及びPウェ
ル103bと、非シリサイド形成領域Rnsのウェル10
3cとを形成する。なお、非シリサイド形成領域Rnsに
おいても、PウェルとNウェルとが存在するが、便宜
上、1つのウェルのみを図示している。その後、各ウェ
ル103a,103b,103cにしきい値制御用不純
物の注入や、チャネルストッパー用不純物の注入を行な
う。
表面上にシリコン酸化膜104を形成し、さらに、ノン
ドープのポリシリコン膜105aを堆積する。そして、
フォトリソグラフィー工程とイオン注入工程とにより、
ノンドープポリシリコン膜105aのうち,PMISF
ET形成領域に位置する部分にはボロン(B)を、NM
ISFET形成領域に位置する部分には砒素(As)を
それぞれ導入する。さらに、ポリシリコン膜105aの
上に、TiN(窒化チタン)などのバリア導体膜105
bと、W(タングステン)などからなる金属膜105c
と、シリコン窒化膜106とを順次堆積する。
ソグラフィー工程とドライエッチング工程とにより、シ
リコン窒化膜106,金属膜105c,バリア導体膜1
05b,ポリシリコン膜105a及びシリコン酸化膜1
04をパターニングして、MISFETのゲート絶縁膜
113,ゲート電極115及びゲート上保護膜114を
形成する。さらに、フォトリソグラフィー工程及びイオ
ン注入工程により、シリサイド形成領域Rsc,非シリサ
イド形成領域Rnsの双方において、フォトレジストマス
クとゲート電極115とをマスクとして、NMISFE
T形成領域に位置する部分には砒素イオン(As+ )
を、PMISFET形成領域に位置する部分にはボロン
イオン(B+ )をそれぞれ注入して、ゲート電極に対し
て自己整合的にエクステンション領域110を形成す
る。
に、CVD酸化膜を堆積した後、異方性エッチングによ
りエッチバックして、ゲート絶縁膜113,ゲート電極
115及びゲート上保護膜114の側面上に酸化膜サイ
ドウォール116を形成する。さらに、フォトリソグラ
フィー工程及びイオン注入工程により、シリサイド形成
領域Rsc,非シリサイド形成領域Rnsの双方において、
フォトレジストマスクとゲート電極115及び酸化膜サ
イドウォール116とをマスクとして、NMISFET
形成領域に位置する部分には砒素イオン(As+ )を、
PMISFET形成領域に位置する部分にはボロンイオ
ン(B+ )をそれぞれ注入して、エクステンション領域
110の外側に高濃度ソース・ドレイン領域111を形
成する。
に、CVD酸化膜を堆積した後、CVD酸化膜の上に非
シリサイド領域Rnsを覆いシリサイド形成領域Rscを開
口したフォトレジスト膜109を形成する。そして、こ
のレジスト膜109をマスクとするフッ酸溶液を用いた
ウエットエッチングにより、CVD酸化膜のうちシリサ
イド形成領域Rscに位置する部分を選択的に除去し、非
シリサイド領域Rnsを覆う反応防止用酸化膜118を形
成する。
アッシング処理,硫酸過水液およびアンモニア過水液に
よる洗浄処理によりレジスト膜109を除去する。
ド工程を行なう。その際、希釈フッ酸(DHF)等によ
る洗浄によって残さを除去してから、基板上に、コバル
ト膜(Co膜)やチタン膜(Ti膜)などの金属膜を堆
積する。そして、N2 雰囲気中で熱処理を施し、Coと
Siとを反応させて、高濃度ソース・ドレイン領域11
1の上部にシリサイド層112を形成する。
導体装置の製造方法においては、図5(a)に示す工程
で、CVD酸化膜を希釈フッ酸(DHF)によりエッチ
ングしてパターニングした後に乾燥すると、基板上,特
に高濃度ソース・ドレイン領域111上にシミが発生
し、このシミの上には良好なシリサイド層が形成されな
いという不具合があった。シミが発生すると、図5
(c)に示すCo膜(あるいはTi膜)を堆積する前の
DHFにおいて過度のエッチングを行わないと除去でき
ないが、過度のエッチングを行なうことにより、シャロ
ートレンチ分離部の酸化膜や、非サリサイド領域を覆う
反応防止用酸化膜がエッチングされ、別の不具合を招く
おそれがある。
エッチングなどの処理によってこのようなシミが発生す
ると、その後の各種の処理を適正に行なうことができな
くなるおそれがあった。
処理の後におけるシミの発生を防止する手段を講ずるこ
とにより、サリサイド工程などの各種処理を適正に行な
いうる半導体装置の製造方法を提供することにある。
置の製造方法は、基板上の半導体層の表面上に、シミ防
止用酸化膜を形成する工程(a)と、上記工程(a)の
後に、基板上に、上記シミ防止用酸化膜に対して選択エ
ッチングが可能な被覆絶縁膜を形成する工程(b)と、
上記被覆絶縁膜の上に、一部を覆い上記半導体層の上方
を開口したフォトレジスト膜を形成する工程(c)と、
上記フォトレジスト膜をマスクとして、上記シミ防止用
酸化膜を残して、上記被覆絶縁膜をエッチングする工程
(d)と、アッシング及び洗浄により上記フォトレジス
ト膜を除去した後、上記シミ防止用酸化膜を除去する工
程(e)とを含んでいる。
した時点では、シミ防止用酸化膜が存在しているので、
半導体層の表面が親水性の状態で後の工程が進められ
る。したがって、半導体層の上にシミが残ることに起因
して後工程が不適正に行なわれるのを回避することがで
きる。
り、上記シミ防止用酸化膜として半導体層の表面部にア
ッシング酸化膜を形成し、上記工程(b)では、常圧C
VD法により、上記被覆用絶縁膜として基板上にCVD
酸化膜を形成することにより、互いにエッチング選択比
の高いシミ防止用酸化膜と被覆用酸化膜とを形成するこ
とが可能になる。
処理により、上記アッシング酸化膜を残しつつ、上記C
VD酸化膜をパターニングすることができる。
をシリサイド化する工程をさらに含むことにより、シミ
の存在による不十分なシリサイド化部分の発生のない適
正なシリサイド層を形成することが可能になる。
領域のMISFETのソース・ドレイン領域であり、上
記工程(c)では、上記フォトレジスト膜によって覆わ
れる上記一部は基板上の非シリサイド形成領域であるこ
とにより、上記被覆絶縁膜をサリサイド工程における非
シリサイド形成領域を覆う反応防止膜として用いること
ができる。
はメタルゲート構造を有するMISFETのソース・ド
レイン領域である場合、上記工程(e)では、プラズマ
によるアッシングと水酸化テトラメチルアンモニウム液
による洗浄とを行なって、上記フォトレジスト膜を除去
することにより、メタル部分に悪影響を与えることな
く、フォトレジスト膜の除去を行なうことができる。
半導体層を有する基板上に、被覆絶縁膜を形成する工程
(a)と、上記被覆絶縁膜の上に、一部を覆い上記半導
体層の上方を開口したフォトレジスト膜を形成する工程
(b)と、上記フォトレジスト膜をマスクとして、上記
被覆絶縁膜をウエットエッチングする工程(c)と、上
記工程(c)と連続して、酸化性水溶液による処理によ
り、露出している上記半導体層の表面部にシミ防止用酸
化膜となる薬液酸化膜を形成する工程(d)と、アッシ
ング及び洗浄により上記フォトレジスト膜を除去した
後、上記シミ防止用酸化膜を除去する工程(e)とを含
んでいる。
ッチングによりパターニングしてから薬液酸化膜を形成
するまでは連続して行なわれて、乾燥することがないの
で、その間に半導体層の上にシミが発生するのを回避で
きる。また、薬液酸化膜を形成した後は、半導体層の表
面が親水性の状態で後の工程が進められる。したがっ
て、半導体層の上にシミが残ることに起因して後工程が
不適正に行なわれるのを回避することができる。
酸化水素水処理により、上記薬液酸化膜を形成すること
ができる。
(c)及び図2(a)〜(c)は、本発明の第1の実施
形態に係る,半導体基板上にシリサイド形成領域と非シ
リサイド形成領域とを有する半導体装置の製造方法を示
す断面図である。
1にシャロートレンチ分離2を形成した後、フォトリソ
グラフィー工程及びイオン注入工程とにより、シリサイ
ド形成領域RscのNウェル3a及びPウェル3bと、非
シリサイド形成領域Rnsのウェル3cとを形成する。な
お、非シリサイド形成領域Rnsにおいても、Pウェルと
Nウェルとが存在するが、便宜上、1つのウェルのみを
図示している。その後、各ウェル3a,3b,3cにし
きい値制御用不純物の注入や、チャネルストッパー用不
純物の注入を行なう。
上にシリコン酸化膜4を形成し、さらに、下部ゲート電
極となるノンドープのポリシリコン膜5aを堆積する。
そして、フォトリソグラフィー工程とイオン注入工程と
により、ノンドープポリシリコン膜5aのうち,PMI
SFET形成領域に位置する部分にはボロン(B)を、
NMISFET形成領域に位置する部分には砒素(A
s)をそれぞれ導入する。さらに、ポリシリコン膜5a
の上に、TiN(窒化チタン)などのバリア導体膜5b
と、上部ゲート電極となるW(タングステン膜)などか
らなる金属膜5cと、シリコン窒化膜6とを順次堆積す
る。
ソグラフィー工程とドライエッチング工程とにより、シ
リコン窒化膜6,金属膜5c,バリア導体膜5b,ポリ
シリコン膜5a及びシリコン酸化膜4をパターニングし
て、MISFETのゲート絶縁膜13,ゲート電極15
及びゲート上保護膜14を形成する。さらに、フォトリ
ソグラフィー工程及びイオン注入工程により、シリサイ
ド形成領域Rsc,非シリサイド形成領域Rnsの双方にお
いて、フォトレジストマスクとゲート電極15とをマス
クとして、NMISFET形成領域に位置する部分には
砒素イオン(As+ )を、PMISFET形成領域に位
置する部分にはボロンイオン(B+ )をそれぞれ注入し
て、ゲート電極に対して自己整合的にエクステンション
領域10を形成する。
に、CVD酸化膜を堆積した後、異方性エッチングによ
りエッチバックして、ゲート絶縁膜13,ゲート電極1
5及びゲート上保護膜14の側面上に酸化膜サイドウォ
ール16を形成する。さらに、フォトリソグラフィー工
程及びイオン注入工程により、シリサイド形成領域Rs
c,非シリサイド形成領域Rnsの双方において、フォト
レジストマスクとゲート電極15及び酸化膜サイドウォ
ール16とをマスクとして、NMISFET形成領域に
位置する部分には砒素イオン(As+ )を、PMISF
ET形成領域に位置する部分にはボロンイオン(B+ )
をそれぞれ注入して、エクステンション領域10の外側
に高濃度ソース・ドレイン領域11を形成する。
に、酸素雰囲気中でプラズマを用いた酸化処理,つまり
フォトレジスト膜を除去するためのアッシングと同じ処
理により、露出しているシリコン層の表面部を酸化し
て、厚みが約5nmのアッシング酸化膜17を形成し、
さらに、基板上に、常圧CVD法により厚みが約50n
mのCVD酸化膜を堆積する。その結果、シリサイド形
成領域Rsc及び非シリサイド形成領域Rnsの高濃度ソー
ス・ドレイン領域11の上には、アッシング酸化膜17
とCVD酸化膜とからなる2層膜が形成される。
域Rnsを覆いシリサイド形成領域Rscを開口したフォト
レジスト膜9を形成する。続いて、フォトレジスト膜9
をマスクとする気相フッ酸処理により、アッシング酸化
膜17は残したままでCVD酸化膜のうちシリサイド形
成領域Rscに位置する部分のみを選択的に除去し、非シ
リサイド領域Rnsを覆う反応防止用酸化膜18を形成す
る。このとき、高濃度ソース・ドレイン領域11の上に
は、アッシング酸化膜17が残っており、アッシング酸
化膜17の表面は親水状態で洗浄,乾燥されるので、高
濃度ソース・ドレイン領域11の上におけるシミの発生
を抑制することができる。なお、気相フッ酸処理による
アッシング酸化膜17とCVD酸化膜からなる反応防止
用酸化膜18とのエッチング選択比は100以上あるの
で、選択エッチにおける時間マージンを十分に確保する
ことができる。
ジスト膜9をプラズマアッシング及びTMAH液(水酸
化テトラメチルアンモニウム液)によって除去する。T
MAH液による洗浄によると、硫酸過水液およびアンモ
ニア過水液を用いたときのごとくポリメタルを溶解する
ことなく、灰化したレジスト残さを除去することが可能
である。したがって、本実施形態のようなゲート上保護
膜14が設けられていない場合でも、不具合は生じな
い。
(H2 O:50%HF=500:1)を用いたエッチン
グにおり、シリサイド形成領域Rscにおいてアッシング
酸化膜17を除去し、IPA液による乾燥処理により、
高濃度ソース・ドレイン領域11の表面を清浄にした
後、基板上に、コバルト膜(Co膜)やチタン膜(Ti
膜)などの金属膜を堆積する。そして、N2 雰囲気中で
熱処理を施し、CoとSiとを反応させて、高濃度ソー
ス・ドレイン領域11の上部にシリサイド層12を形成
する。
(a)に示す工程で、高濃度ソース・ドレイン領域11
の表面上にアッシング酸化膜17を形成し、その上に、
反応防止用酸化膜18となるCVD酸化膜を形成してい
て、高濃度ソース・ドレイン領域11の上にはアッシン
グ酸化膜17とCVD酸化膜との積層膜を形成してい
る。そして、フォトレジスト膜9をマスクとする気相フ
ッ酸処理により、アッシング酸化膜17は残したままで
CVD酸化膜のうちシリサイド形成領域Rscに位置する
部分のみを選択的に除去することにより、反応防止用酸
化膜18を形成しているので、高濃度ソース・ドレイン
領域11の上には、アッシング酸化膜17が残ってい
る。したがって、その後、洗浄,乾燥工程が行なわれて
も、アッシング酸化膜17の表面が親水状態で洗浄,乾
燥される。したがって、その後、シリサイド形成領域R
scにおいてアッシング酸化膜17を除去してから、シミ
のない高濃度ソース・ドレイン領域11の上に、シミに
よる不完全なシリサイド化部分などのほとんどない,適
正なシリサイド層12を形成することができる。
は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
同様に、図1(a)〜(c)に示す工程を行なう。
に、常圧CVD法により厚みが約50nmのCVD酸化
膜を堆積する。次に、CVD酸化膜の上に非シリサイド
領域Rnsを覆いシリサイド形成領域Rscを開口したフォ
トレジスト膜9を形成する。続いて、フォトレジスト膜
9をマスクとするフッ酸処理により、CVD酸化膜のう
ちシリサイド形成領域Rscに位置する部分のみを選択的
に除去し、非シリサイド領域Rnsを覆う反応防止用酸化
膜18を形成する。さらに、水洗した後、O3水(オゾ
ン水)又は過酸化水素水(H2 O2 )により洗浄する。
フッ酸処理からO3 水処理(又は過酸化水素水処理)ま
では、同一のスピンエッチ装置内で連続に行なう。
処理)を行なうことにより、高濃度ソース・ドレイン領
域11の上には、厚みが約1nmの薬液酸化膜19が形
成される。この薬液酸化膜19の表面は親水状態で洗
浄,乾燥されるので、高濃度ソース・ドレイン領域11
の上におけるシミの発生を抑制することができる。
ジスト膜9をプラズマアッシング及びTMAH液によっ
て除去する。TMAH液による洗浄によると、硫酸過水
液およびアンモニア過水液を用いたときのごとくポリメ
タルを溶解することなく、灰化したレジスト残さを除去
することが可能である。したがって、本実施形態のよう
なゲート上保護膜14が設けられていない場合でも、不
具合は生じない。
(H2 O:50%HF=500:1)を用いたエッチン
グにおり、シリサイド形成領域Rscにおいて薬液酸化膜
19を除去し、IPA液による乾燥処理により、高濃度
ソース・ドレイン領域11の表面を清浄にした後、基板
上に、コバルト膜(Co膜)やチタン膜(Ti膜)など
の金属膜を堆積する。そして、N2 雰囲気中で熱処理を
施し、CoとSiとを反応させて、高濃度ソース・ドレ
イン領域11の上部にシリサイド層12を形成する。
(a)に示す工程で、CVD酸化膜のうちシリサイド形
成領域Rscに位置する部分のみを選択的に除去した後、
同一のスピンエッチ装置内で、連続的にO3 水処理(又
は過酸化水素水処理)を行なって、高濃度ソース・ドレ
イン領域11の上に薬液酸化膜19を形成しているの
で、その間に高濃度ソース・ドレイン領域11の上には
シミが発生することがない。さらに、その後の工程で、
洗浄,乾燥工程が行なわれても、この薬液酸化膜19の
表面は親水状態で洗浄,乾燥されるので、高濃度ソース
・ドレイン領域11の上におけるシミの発生を抑制する
ことができる。したがって、その後、シリサイド形成領
域Rscにおいてアッシング酸化膜17を除去してから、
シミのない高濃度ソース・ドレイン領域11の上に、シ
ミによる不完全なシリサイド化部分などのほとんどな
い,適正なシリサイド層12を形成することができる。
イン領域のみにシリサイド層を設けたが、上部ゲート電
極を金属膜ではなくシリサイド膜により構成してもよ
い。その場合、ゲート上保護膜は設けずに、下部ゲート
電極を構成するポリシリコン膜の上部をソース・ドレイ
ン領域のシリサイド化工程と同時にシリサイド化しても
よいし、ソース・ドレイン領域のシリサイド化工程とは
別の時点でポリシリコン膜の上部をシリサイド化する工
程を行なってから、このポリサイド膜をパターニングし
て上部ゲート電極と下部ゲート電極とからなるゲート電
極を形成してもよい。
アッシング酸化膜や薬液酸化膜の形成工程は、ソース・
ドレイン領域の上にシリサイド層を形成する場合に限定
されるものではなく、例えばウェル注入のマスクとなる
フォトレジスト膜や、デュアルゲート形成のためのイオ
ン注入のマスクとなるフォトレジスト膜の形成前あるい
は形成後の処理に応用することができる。
を形成するための工程については説明及び図示を省略し
たが、層間絶縁膜を形成した後に、コンタクトをゲート
電極に対してセルフアラインに形成するいわゆるSAC
構造を採ることができる。いずれの実施形態において
も、シリコン窒化膜からなるゲート上保護膜と、窒化膜
サイドウォールとが設けられているからである。
もLDD領域と高濃度ソース・ドレイン領域とを有する
いわゆるLDD構造のMISFETについて説明した
が、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、
単一のソース・ドレイン領域を有する半導体装置につい
ても適用しうる。
と、半導体層の上に開口部を有するフォトレジスト膜の
除去のための処理を、半導体層の表面状態を親水性に保
持しつつ進めるようにしたので、シミに起因する各種の
不具合のない半導体装置の製造方法を提供することがで
きる。
製造工程のうち高濃度ソース・ドレイン領域を形成する
までの工程を示す断面図である。
製造工程のうちCVD酸化膜をパターニングして反応防
止用膜を形成し、さらに、シミ防止用酸化膜を形成して
からシリサイド層を形成するまでの工程を示す断面図で
ある。
製造工程のうち高濃度ソース・ドレイン領域を形成する
までの工程を示す断面図である。
ス・ドレイン領域を形成するまでの工程を示す断面図で
ある。
膜をパターニングして反応防止用膜を形成してからシリ
サイド層を形成するまでの工程を示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板上の半導体層の表面上に、シミ防止
用酸化膜を形成する工程(a)と、 上記工程(a)の後に、基板上に、上記シミ防止用酸化
膜に対して選択エッチングが可能な被覆絶縁膜を形成す
る工程(b)と、 上記被覆絶縁膜の上に、一部を覆い上記半導体層の上方
を開口したフォトレジスト膜を形成する工程(c)と、 上記フォトレジスト膜をマスクとして、上記シミ防止用
酸化膜を残して、上記被覆絶縁膜をエッチングする工程
(d)と、 アッシング及び洗浄により上記フォトレジスト膜を除去
した後、上記シミ防止用酸化膜を除去する工程(e)と
を含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(a)では、アッシング処理により、上記シミ
防止用酸化膜として半導体層の表面部にアッシング酸化
膜を形成し、 上記工程(b)では、常圧CVD法により、上記被覆用
絶縁膜として基板上にCVD酸化膜を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(d)では、気相フッ酸処理により、上記アッ
シング酸化膜を残しつつ、上記CVD酸化膜をパターニ
ングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(e)の後、上記半導体層の上部をシリサイド
化する工程をさらに含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記半導体層は、基板上のシリサイド形成領域のMIS
FETのソース・ドレイン領域であり、 上記工程(c)では、上記フォトレジスト膜によって覆
われる上記一部は基板上の非シリサイド形成領域である
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記半導体層は、ポリメタルゲート構造又はメタルゲー
ト構造を有するMISFETのソース・ドレイン領域で
あり、 上記工程(e)では、プラズマによるアッシングと水酸
化テトラメチルアンモニウム液による洗浄とを行なっ
て、上記フォトレジスト膜を除去することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 半導体層を有する基板上に、被覆絶縁膜
を形成する工程(a)と、 上記被覆絶縁膜の上に、一部を覆い上記半導体層の上方
を開口したフォトレジスト膜を形成する工程(b)と、 上記フォトレジスト膜をマスクとして、上記被覆絶縁膜
をウエットエッチングする工程(c)と、 上記工程(c)と連続して、酸化性水溶液による処理に
より、露出している上記半導体層の表面部にシミ防止用
酸化膜となる薬液酸化膜を形成する工程(d)と、 アッシング及び洗浄により上記フォトレジスト膜を除去
した後、上記シミ防止用酸化膜を除去する工程(e)と
を含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(d)では、オゾン水処理又は過酸化水素水処
理により、上記薬液酸化膜を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(e)の後、上記半導体層の上部をシリサイド
化する工程をさらに含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置の製造方法
において、 上記半導体層は、基板上のシリサイド形成領域のMIS
FETのソース・ドレイン領域であり、 上記工程(c)では、上記フォトレジスト膜によって覆
われる上記一部は基板上の非シリサイド形成領域である
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項7〜10のうちいずれか1つに
記載の半導体装置の製造方法において、 上記半導体層は、ポリメタルゲート構造又はメタルゲー
ト構造を有するMISFETのソース・ドレイン領域で
あり、 上記工程(e)では、プラズマによるアッシングと水酸
化テトラメチルアンモニウム液による洗浄とを行なっ
て、上記フォトレジスト膜を除去することを特徴とする
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000276497A JP3919435B2 (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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