JP2002090855A - 防水ハウジング - Google Patents

防水ハウジング

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JP2002090855A
JP2002090855A JP2000274802A JP2000274802A JP2002090855A JP 2002090855 A JP2002090855 A JP 2002090855A JP 2000274802 A JP2000274802 A JP 2000274802A JP 2000274802 A JP2000274802 A JP 2000274802A JP 2002090855 A JP2002090855 A JP 2002090855A
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buckle lever
housing
lock
buckle
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JP2000274802A
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Kentaro Takimoto
憲太郎 滝本
Kaizo Tsukamoto
改三 塚本
Yukio Yamada
幸男 山田
Tetsuro Fukumoto
鉄朗 福元
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割されたハウジングがシーリングゴムを介
して突き合わされ、突き合わされた全周の一端部がヒン
ジで連結され、他端部がクランプ機構によって緊締され
る防水ハウジングにおいて、部品点数が少なく組み立て
作業工数が低減され、かつ操作性が良好で確実にクラン
プし得る防水ハウジングを提供すること。 【解決手段】 バックルレバー軸支体12の両側壁の長
さ方向に長い長穴16を貫通させてロックピン36を設
け、バックルレバー軸支体12の内側に一端部が軸支さ
れ回転されるバックルレバー13の側面にロックピン3
6の係止穴16を設ける。ロックピン36はV字形状の
プラスチック成型バネ38の一方の上端部の保持部37
に保持して長穴16の方向に付勢される。係止穴16は
バックルレバー13の下面まで通ずる開口24と、バッ
クルレバー13を完全に押し下げた時に付勢されたロッ
クピン36の脱落を防ぐ下支え部28を持つ形状とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分割構造の防水ハウ
ジングに関するものであり、更に詳しくは、十分な水密
性を維持しながら分割ハウジングのそれぞれをクランプ
する機構の部品点数が削減され製造コストが低減された
防水ハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】分割構造のハウジングは従来から種々の
分野で多用されている。例えば、実開平6−61743
号公報に係る「蓋体と筐体との係止構造」には、電気接
続箱を例示して、筐体に蓋体を被せる時に、両者を固定
するクランプである弾性係止部材を蓋体と筐体との間に
挟み込むことがないように、蓋を被せない状態で弾性係
止部材を蓋体または筐体から離れる方向に付勢する付勢
片を設けた係止構造が開示されている。また、特開平9
ー165060号公報に係る「容器のヒンジ付きふた装
置」には、インスタントコーヒーや化粧品のガラス様容
器の上部開口に取り付けるふた装置として、容器の口の
縁に嵌合されるリング、ヒンジによってリングに結合さ
れたふた、別なヒンジによってリングに結合されたタブ
付き錠止タブを備えたポリプロピレン等によるふた装置
が開示されている。
【0003】更には、特開平10ー45152号公報に
係る「筐体のクランプ構造」には、電子機器の筐体にお
けるバッテリ収納部の蓋など、分割されたケースにおい
て、一方のケースと他方のケースを挟持してクランプす
る時に、クランプ力がクランプの回転支持部に作用せず
細い回転軸が破損を招かないないようにしたクランプ構
造が開示されている。また更には、特開平10ー297
707号公報に係る「蓋クランプ装置付プラスチック容
器」には、家庭ゴミ用の有底逆円錐台形状の丸型ポリ容
器を例として、容器側に設けたクランプ装置が蓋をしな
い時には外側に開いて上向きとになり外力によって損傷
されることを避けるために、クランプ装置を自立せるよ
うにしたプラスチック容器が開示されている。
【0004】上記のクランプ機構は、何れも蓋の開閉を
ワンタッチで行い得るものであり、かつ開閉操作を一層
容易かつ確実に行い得るようにしたもの、何らかの外力
によってクランプ機構が破損することを避けるように工
夫が加えられたものであるが、これら以外に例えば水中
や雨中で使用するカメラ、携帯電話、その他の電子機器
のハウジングにおいて防水性を必要とするものがある。
そして、そのハウジングは何らかの原因によってクラン
プが不用意に開いて水が浸入しては困るものである。
【0005】図1は本発明の実施例のデジタルスチルカ
メラ用の防水ハウジング全体のリア側からの斜視図であ
るが、これを援用して説明するに、防水ハウジング10
はフロント側ハウジング1とリア側ハウジング2とに分
割されており、これらは一端部をヒンジ3で接合されて
いる。そして、防水ハウジング10が開かれた状態で例
えばデジタルスチルカメラCを収納、セットした後、フ
ロント側ハウジング1とリア側ハウジング2を閉じると
共に、フロント側ハウジング1に取り付けたクランプ機
構11のロックアーム14の鉤部15によってリア側ハ
ウジング2に形成された突条5を係合して引き寄せ、シ
ーリングゴム4を介してフロント側ハウジング1とリア
側ハウジング2とを締め付けることによって密閉し防水
性を与えるものである。
【0006】図6は従来例の防水ハウジング100の部
分斜視図である。防水ハウジング100はフロント側ハ
ウジング101とリア側ハウジング102とに分割され
ており、それぞれを突き合わせ、突き合わせの全周の一
端部を図示されていないヒンジで連結し、他端部に取り
付けたクランプ機構111によって、フロント側ハウジ
ング101とリア側ハウジング102とをシーリングゴ
ム104を介して締め付け押圧して防水性を与えるもの
である。これらの基本構成は図1において説明したもの
と同様であるが、この従来例の防水ハウジング100に
ついて説明すると、クランプ機構111の主体は、フロ
ント側ハウジング101に取り付けられ、撮影のために
防水ハウジング100を手で保持する時に手指を掛ける
部分であるコ字形状の把持部141に設けられている。
【0007】すなわち、コ字形状の把持部141の間に
おいて、軸受部材112がフロント側ハウジング101
に固定されており、その軸受部材112にバックルレバ
ー113の一端部が回動可能に軸支されている。そし
て、バックルレバー113の他端部にロックアーム11
4の一端部が回動可能に軸支されており、ロックアーム
114の先端部にはリア側ハウジング102の突条部1
05に係合される鉤部115が形成されている。そし
て、鉤部115をリア側ハウジング102の突条部10
5に係合し、バックルレバー113を押し下げることに
より、リア側ハウジング102がフロント側ハウジング
101に引き付けられ、シーリングゴム104を介して
押圧されることによりに、フロント側ハウジング101
とリア側ハウジング102とが防水ハウジング100と
して一体化される。
【0008】更には、バックルレバー113を押し下げ
た後、何らかの原因によってバックルレバー113が戻
ることのないように、ロック機構131が設けられてい
る。すなわち、コ字形状の把持部141に形成された楕
円体形状の窪み142から突出してロックボタン132
が設けられており、ロックボタン132はその下方に取
り付けられた図7に示すロックピン136と共に、図7
に示すコイルバネ138によってバックルレバー113
側へ付勢されている。そして、バックルレバー113を
フロント側ハウジング101の方へ押し下げる時、ロッ
クボタン132の下方のロックピン136がバックルレ
バー113の側面に形成された係止用丸穴116へ挿入
されてロックされるようになってる。防水ハウジング1
00を開けて収納されているカメラを取り出す場合に
は、把持部141のロックボタン132を手指でバック
ルレバー113から離れる方向へ移動させてロックを解
除した状態で、バックルレバー113を引き上げること
により、リア側ハウジング102をヒンジの回りに回動
して開けることができる。
【0009】図7は把持部141に設けられているロッ
クボタン132とこれに連結されているロックピン13
6とその周囲の分解斜視図である。円筒状のロックボタ
ン132の穴132hにネジ133が挿入される。把持
部141の窪み142の底面の長穴143の下方には直
方体形状のピンブロック134が設けられ、ピンブロッ
ク134の上面には小円筒135が設けられて、長穴1
43内に遊挿されている。そして、小円筒135には上
記のネジ133が上方から螺着されている。また、ピン
ブロック134の側面にはロックピン136が設けら
れ、ロックピン136の反対側の面には付勢用のコイル
バネ138がガイド棒139の周囲に遊装されている。
【0010】コイルバネ138の先端側は図7で図示を
省略した把持部141の側壁面に係止されており、ロッ
クピン136は、前述したように、把持部141からバ
ックルレバー113側へ突出されている。図7に示すよ
うに、ロックピン136の先端部は、カット面137が
上向きの傾斜面となるように、斜めにカットされている
が、これは、バックルレバー113を押し下げた時に、
バックルレバー113の下面がカット面137に当接
し、コイルバネ138の付勢に抗して、ロックピン13
6を把持部141の外側へ押し出し、バックルレバー1
13の側面の係止用丸穴116がロックピン136の高
さ位置へ至ると、ピンブロック134と共に付勢されて
いるロックピン136が係止用丸穴116へ挿入されて
バックルレバー113がロックされるようになってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例の防水ハウジン
グ100には、以下に示すような問題がある。 1.ロックボタン132が把持部141に取り付けられ
ており、バックルレバー113は軸受部材112に軸支
されるために、フロント側分割ハウジング101には把
持部141と軸受部材112とを固定することを要し、
部品点数およびその固定作業工数を増大させる。 2.ロックピン136はロックボタン132に連結され
ているが、付勢用のコイルバネ138を含めてロックピ
ン136の構成が複雑で部品点数が多く、またその組み
立てに要する作業工数も大である。 3.ロックボタン132が把持部141の上面に設けら
れているので、実使用時に手指がロックボタン132に
掛かり易く、また、ロックを解除してバックルレバー1
13を引き上げる時に、例えば左手の手指をロックボタ
ン132に掛け、右手の手指をバックルレバー113に
掛けるが、両手の手指が近接するので相互に障害となり
操作性に劣る。 4.ロック時には、押し下げられるバックルレバー11
3の下面でロックピン136をコイルバネ138の付勢
に抗して外側方へ押し込み、バックルレバー113の側
面の係止用丸穴116がロックピン136の高さに至る
と、コイルバネ138によってロックピン136が係止
用丸穴116へ挿入される方式であるので、ロックピン
136の先端部はカット面137が斜め上向きの傾斜面
に形成されてはいるが、ロックピン136の動きが滑ら
かでない。
【0012】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、フロ
ント側(または上側)とリア側(または下側)とに分割
された分割ハウジングのそれぞれがシーリングゴムを介
して突き合わされ、突き合わされた全周の一端部がヒン
ジで開閉可能に連結され、他端部がクランプ機構によっ
て締め付けられる防水ハウジングにおいて、クランプ機
構における部品点数が少なく、従ってそれらの組み立て
作業工数が低減され、更には、クランプ機構の操作性が
良好で、確実に密閉することのできる防水ハウジングを
提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれ
ば、次の如くである。
【0014】請求項1の防水ハウジングは、フロント側
(または上側)とリア側(または下側)とに分割された
分割ハウジングのそれぞれがシーリングゴムを介して突
き合わされ、突き合わされた全周の一端部がヒンジで開
閉可能に連結され、他端部がクランプ機構によって締め
付けられる防水ハウジングにおいて、クランプ機構が、
何れか一方の分割ハウジングに固定され、バネで付勢さ
れたロックピンが取り付けられているバックルレバー軸
支体と、バックルレバー軸支体の内側においてバックル
レバー軸支体に一端部を回動可能に軸支され、ロックピ
ンの係止穴が形成されたバックルレバーと、バックルレ
バーの他端部に一端部が回動可能に軸支され、自由端で
ある他端部に鉤部が形成されたロックア−ムとからな
り、鉤部を他方の分割ハウジングの他端部に係止して、
バックルレバーの他端部をバックルレバー軸支体側へ押
し下げることにより、他方の分割ハウジングが一方の分
割ハウジングへ引き付けられシーリングゴムを介して押
圧されて、ロックピンが係止穴に係合されて、両方の分
割ハウジングが水密に緊締されるものである。
【0015】このような防水ハウジングは、従来例の防
水ハウジングにおいてロックピンを取り付けた把持部と
バックルレバーの軸受部材とで構成される部分が、ロッ
クピンを取り付けたバックルレバー軸支体で構成されて
おり、部品点数を削減し、組み立て工数を低減させる。
【0016】請求項1に従属する請求項2の防水ハウジ
ングは、バネが全体としてV字形状とされ、その挟角の
縮小拡大によってバネ作用を示すものであり、かつバネ
の一方の上端部に前記ロックピンの係止部または保持部
が形成されているものである。このような防水ハウジン
グは、バネを簡易に作製されるほか、バネとロックピン
との接合を簡易化させる。
【0017】請求項1に従属する請求項3の防水ハウジ
ングは、ロックピンが丸棒状とされて、バックルレバー
軸支体の少なくとも一方の軸支体の分割ハウジングに垂
直な両側壁に形成された軸支体の長さ方向の長穴を貫通
して設けられており、V字形状のバネがプラスチック成
型品であり、一方の上端部に形成された丸樋状保持部に
保持れたロックピンと、他方の上端部が当接する軸支体
の壁面とによって挟持されて、ロックピンを前記長穴内
で径方向に付勢しており、かつ、ロックピンの係止穴が
ロックピンと対向するバックルレバーの側面に形成され
ており、係止穴は下方にバックルレバーの下面に通ずる
開口部分を備え、ロックピンが開口部分を経由して係止
穴へ導かれた後の付勢された状態で係止穴から逸脱する
ことがないように、ロックピンを下支えする部分が設け
られた形状とされているものである。
【0018】このような防水ハウジングは、ロックピン
とこれを付勢するバネとが簡易な構成で組み合わされて
部品点数を削減し組み立て工数を低減させる。また、押
し下げられてくるバックルレバーによってロックピンが
長穴内において摺動的に移動されるので、従来例の防水
ハウジングにおいて押し下げられるバックルレバーによ
ってロックピンを側方へ移動させる場合と比較して、押
し下げの力のロスが小さく操作を容易化させる。また、
ロックピンがバックルレバー軸支体の側面に存在するの
で、防水ハウジングを開放するに際し、例えば左手の手
指でロックピンのロックを解除した状態において、右手
の手指でバックルレバーを引き上げる時に手指同志が接
近せず操作を容易化させる。
【0019】更には、このような防水ハウジングは、ロ
ックピンが押し下げられるバックルレバーの下面によっ
て直接に押し下げられることなく開口部分を経由して摺
動的に係止穴へ導かれるので、従来例の防水ハウジング
においてロックピンがバックルレバーの下面によって係
止穴とは90度異なる下方へ直接に押し下げられる場合
と比較して、操作を滑らかにする。
【0020】請求項1に従属する請求項4の防水ハウジ
ングは、防水ハウジングがスチルカメラまたはビデオカ
メラを収容し水密に保護するものである。このような防
水ハウジングは、スチルカメラまたはビデオカメラの水
中、雨中における使用のほか、粉塵雰囲気下における使
用も可能にする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の防水ハウジングは、上述
したように、フロント側(または上側)とリア側(また
は下側)のように二分割された分割ハウジングのそれぞ
れがシーリングゴムを介して突き合わされ、突き合わさ
れた全周の一端部がヒンジで開閉可能に連結され、他端
部がクランプ機構によって締め付けられる防水ハウジン
グにおいて、クランプ機構が、何れか一方の分割ハウジ
ングに固定され、バネで付勢されたロックピンが取り付
けられているバックル軸受体と、バックル軸受体の内側
においてバックル軸受体に一端部が回動可能に軸支さ
れ、ロックピンの係止穴が形成されたバックルレバー
と、バックルレバーの他端部に一端部が回動可能に軸支
され、自由端である他端部に鉤部が形成されたロックア
ームとからなり、鉤部を他方の分割ハウジングの他端部
に係止してバックルレバーの他端部をバックル軸受体側
へ押し下げることにより、他方の分割ハウジングが一方
の分割ハウジングへ引き付けられシーリングゴムを介し
て押圧され、ロックピンが係止穴に係合されて、両方の
分割ハウジングが水密に緊締されるものである。
【0022】防水ハウジングの分割はフロント側とリア
側、または上側と下側のように、二分割されるのであれ
ば、分割のされ方は問わない。そして、分割ハウジング
のそれぞれはシーリングゴムを介して突き合わされ緊締
されて密閉される。介装されるシーリングゴムは合成ゴ
ム、天然ゴム、または類似のゴム弾性を有する合成樹脂
でリングに形成されたものが使用される。中でも、NB
Rは適用されるシールオイルに耐久性があるので好まし
い材料である。
【0023】分割ハウジングの突き合わせの全周の一端
部がヒンジで開閉可能に連結されるが、他端部でのクラ
ンプ機構による緊締に耐え得るものである限りにおい
て、ヒンジの大きさや形状は制約されない。クランプ機
構は二分割された分割ハウジングの何れか一方に固定さ
れ、それは例えばフロント側分割ハウジングであっても
よく、またリア側分割ハウジングであってもよい。すな
わち、何れか一方の分割ハウジングにクランプ機構のバ
ックル軸受体が複数本のネジで螺着され、そのバックル
軸受体の内側にバックルレバーの一端部が回動可能に軸
支される。また、バックルレバーの他端部にはロックア
ームの一端部が回動可能に軸支される。そのロックアー
ムの自由端である他端部には他方の分割ハウジングの他
端部に係止される鉤部が形成される。他方の分割ハウジ
ングの他端部には係止のための隆起部である突条がロッ
クアームの鉤部に対応して形成される。なお、バックル
軸受体はクランプ機構にのみ属するものとせず、防水ハ
ウジングの他端部を巻き付ける形状に成型して防水ハウ
ジングを把持する時の把持部を兼用させるものとしても
よい。
【0024】そして、バックル軸受体にはロックピンが
取り付けられ、押し下げられたバックルレバーが不用意
に戻らないようにロックする。すなわち、バネで付勢さ
れたロックピンはバックル軸受体から内側へ水平方向に
突出されてバックルレバーに形成された係止穴へ挿入さ
れる。この時、特に指でロックするのではなく、クラン
プ機構による緊締プロセスの一貫として機械的にロック
されるものであることが望ましい。また、防水ハウジン
グを開けるためにバックルレバーを引き上げる時には、
手指でロックを解除する。ロックの解除のために手指で
移動させるロックピン、またはロックピンに連結された
ロックボタンはバックル軸受体の上面または外側面に突
出されるが、例えば左手の手指でロックを解除している
状態で、右手の手指でバックルレバーを引き上げるの
で、ロックピンまたはロックボタンはバックル軸受体の
外側面に突出されたものは、手指同志の接触がなく、操
作し易い。
【0025】更には、ロック時に機械的にロックさせる
ためには、係止穴の形状に好ましい形状、ないしはロッ
クピンの付勢方向に好ましい方向がある。すなわち、ロ
ックピンは付勢された状態でバックルレバー側へ突出さ
れており、バックルレバーが押し下げられる時にはバッ
クルレバーの下面が衝突するが、その状態からロックピ
ンをバックルレバーの側面の係止穴へ挿入させるには、
係止穴は下方がバックルレバーの下面まで開放された部
分を有する切欠き穴であり、ロックピンが係止穴へ導か
れた後の付勢された状態で、ロックピンが係止穴から下
方へ逸脱することのないように下支えする形状であるこ
とが好ましい。従ってまた、ロックを解除するには、ロ
ックピンをバネの付勢に抗して係止穴の下支え部分から
下方の開放された部分へほぼ水平方向に移動させること
になるが、その移動方向はバックルレバーの長さ方向で
ある。勿論、係止穴の形状、およびロック解除時のバネ
の付勢に抗したロックピンの移動方向が上記以外であっ
てもよいことは言うまでもない。
【0026】また更には、ロックピンはどのような形状
としてもよく、また既に言及したように、ロックボタン
に連結されたものであってもよい。しかし、ロックピン
は丸棒状とし、バックル軸受体に設けた垂直方向の2枚
の側壁にそれぞれの長穴を形成し、それらの長穴を貫通
させたものとするのが最も簡便である。上記の長穴は後
述するが、ロックを解除するためにロックピンを移動さ
せる方向に長い長穴である。ロックピンを付勢するバネ
も特に限定されないが、一般的なコイルバネのほかに、
全体をV字形状としたプラスチック成型バネまたは金属
バネを使用することができる。プラスチック成型バネの
場合にはV字の一端部に棒状のロックピンの保持部を一
体的に成型することができる。その保持部はロックピン
を挿入し保持させる円筒形状としてもよく、また上方か
らロックピンを割り込ませる断面が半円より大きい円形
の丸樋形状としてもよい。
【0027】
【実施例】次に、本発明の防水ハウジングを実施例によ
り、図面を参照して、具体的に説明する。
【0028】(実施例)図1はデジタルスチルカメラを
収容対象とする実施例の防水ハウジング10のフロント
側ハウジング1とリア側ハウジング2を開いた場合の背
面側からの斜視図である。その構成は前述したので、こ
こでは説明を省略する。そして、図2は同防水ハウジン
グ10に取り付けられたクランプ機構11の斜視図であ
る。すなわち、フロント側ハウジング1の端部にH字形
状のバックルレバー軸支体12がビス12bで固定され
ており、バックルレバー軸支体12にバックルレバー1
3の一端部が回転軸13sによって軸支されている。ま
た、バックルレバー13の他端部にはロックアーム14
の一端部が回転軸14sによって軸支されており、自由
端であるロックアーム14の他端部にはリア側ハウジン
グ2の端部の突条5に係合される鉤部15が形成されて
いる。更には、バックルレバー軸支体12の下側の軸支
体12dの内側の側面には軸支体12dの長さ方向に長
い長穴16が形成されており、その長穴16から後述す
るロックピン36が突出されている。
【0029】前述したように、実施例の防水ハウジング
10は、従来例の防水ハウジング100においてバック
ルレバー113の軸受部材112とロックピン136を
取り付けた把持部141とで構成される部分が、ロック
ピン36を取り付けたバックルレバー軸支体12で構成
されている。また、フロント側ハウジング1の図2では
図示されない鏡筒部6には、バックルレバー軸支体12
に接続されるように成型された円筒状のゴムカバー7が
装着されているが、ゴムカバー7が装着されている理由
の一つは防水ハウジングを手で持つ時に滑りにくいよう
にするためである。すなわち、バックルレバー軸支体1
2はゴムカバー7と共に把持部を兼ねている。なお、上
記で示したビス12b、回転軸13s、14s、および
ロックピン36は金属製であるが、それら以外はポリカ
ーボネート樹脂で成型されている。
【0030】図3は図2の防水ハウジング10のクラン
プ機構11が取り付けられた部分の正面図であり、図4
は同部分の底面図であるが、ロックピン36を見ること
ができるように、何れの図も鏡筒部6のゴムカバー7を
取り外した状態で示されている。図3に示すように、断
面がコ字形状のバックルレバー軸支体12の下側軸支体
12dのフロント側ハウジング1に垂直な両側壁にはそ
れぞれ長穴16が形成されているが、ロックピン36は
下方から両長穴16を貫通し内側へ突出して設けられて
いる。図4に示すように、下側軸支体12dの下面側に
は、挿入されたロックピン36の頭部34が露出してい
るが、防水ハウジング10を実使用のために把持した時
に、小指等が不用意にロックピン36の頭部34に触れ
てロックが解除されることを防ぐ為に、頭部34の回り
にはバリアー19が設けられている。そして、下側軸支
体12dの内部には、ロックピン36を保持する丸樋状
保持部37が一体的に成型されたV字形状のプラスチッ
ク成型バネ38が嵌入されている。
【0031】図5はロックピン36とプラスチック成型
バネ38を示す分解斜視図である。ロックピン36は頭
部34を有すると共に、中間部35はやや小径とされて
いる。プラスチック成型バネ38はV字形状の一方の上
端部に断面が半円よりは大きい円形である丸樋状保持部
37が一体的に成型されたものである。そして、丸樋状
保持部37は中間部35へ嵌まり込む長さとされてい
る。すなわち、ロックピン36の中間部35を丸樋状保
持部37内へ割り入れて保持される。保持された後は、
丸樋状保持部37から脱落しないような形状とされてい
る。そして、V字形状のプラスチック成型バネ38は、
下側軸支体12dの平行な長穴16を貫通され一方の上
端部の丸樋状保持部37に保持されるロックピン36
と、他方の上端部が当接される下側軸支体12dの壁面
とによって挟持される。すなわち、このロックピン36
と付勢用のプラスチック成型バネ38との組み合わせは
極めて簡便化されたものとなっている。
【0032】また更には、バックルレバー13を押し下
げ、フロント側ハウジング1とリア側ハウジング2を密
閉させた後、不用意にバックルレバー13が持ち上がら
ないようにロックするために、ロックピン36を係止さ
せる係止穴26が下側軸支体12dに面するバックルレ
バー13の側面に形成されている。図4に示すように、
係止穴26にはバックルレバー13の下面に通じる下方
への開口24が設けられ係止穴26の奥にはロックピン
36の下支え部28が形成されている。そして図4に示
すように、バックルレバー13が回転軸13sの回りに
実線で示す位置から一点鎖線で示す位置を経て押し下げ
られる時には、図3に示されているロックピン36のバ
ックルレバー13側へ突出している先端部36pが、図
4に示されている係止穴26の開口24の縁面25に沿
って摺動的に係止穴26内へ導かれ、図4に二点鎖線で
示すように、バックルレバー13が完全に押し下げられ
た時には、付勢されたロックピン36は、係止穴26の
奥の下支え部28へ移動されて下方への脱落が防がれ
る。すなわち、バックルレバー13のロック時には、特
にロックピン36の付勢を手指で阻止しなくとも、プラ
スチック成型バネ38の付勢に抗する僅かな力で押し下
げられるバックルレバー13により、ロックピン36は
滑らかに係止穴26へに導かれて係止される。
【0033】密封された防水ハウジング10を開放する
場合には、ロックピン36をその付勢に抗して図4で示
せば右方へ手指で移動させることにより、ロックが解除
されるので、バックルレバー13を引き上げることがで
き、それに伴ってロックアーム14の鉤部15によるリ
ア側ハウジング2の係合を外すことができ、フロント側
ハウジング1からリア側ハウジング2を開くことができ
る。
【0034】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0035】例えば本実施例においては、フロント側ハ
ウジングとリア側ハウジングとに分割された防水ハウジ
ングを例示したが、本発明は上側ハウジングと下側ハウ
ジングとに分割された防水ハウジングにも適用されるほ
か、例えばフロント側の一部分のみが下側ハウジングと
分割されたような防水ハウジング、すなわち部分的に分
割された防水ハウジングも本発明に含まれる。また本実
施例においては、ロックピンを付勢するバネとして、バ
ックルレバー軸支体とは独立して成型されたV字形状の
プラスチック成型バネを例示したが、W字形状としても
よく、またバックルレバー軸支体と一体的に成型された
ものであってもよいほか、独立したものである場合には
金属薄板によるV字形状のバネとしてもよい。
【0036】また本実施例においては、防水ハウジング
の収容対象としてデジタルスチルカメラを例示したが、
これ以外にデジタルビデオカメラであってもよく、勿
論、アナログ方式のスチルカメラやビデオカメラも含ま
れる。また、戸外に設置または使用される電気・電子機
器のほか、戸外で使用される測定装置、光学機器、精密
機器も含まれる。
【0037】
【発明の効果】本発明の防水ハウジングは以上に説明し
たような形態で実施され、次に述べるような効果を奏す
る。
【0038】請求項1の防水ハウジングによれば、分割
ハウジングを水密にクランプするクランプ機構の部品点
数が削減されているので、部品コストおよび組み立て作
業コストを低下させる。
【0039】請求項2の防水ハウジングによれば、ロッ
クピンを付勢するバネがV字形状とされ、その一端側に
ロックピンの係止部または保持部が設けられているの
で、バネ自体、およびバネとロックピンとの接合を簡易
化させ製造コストを低下させる。
【0040】請求項3の防水ハウジングによれば、部品
点数は削減されているなかで、押し下げられるバックル
レバーによるロックピンの移動に無理がなく、バックル
レバーが円滑かつ確実にロックされ、良好な操作性を与
える。請求項4の防水ハウジングによれば、スチルカメ
ラやビデオカメラの水中、雨中における使用のほか、粉
塵雰囲気下における使用も可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の防水ハウジングの開放された状態にお
ける全体を示すリア側からの斜視図である。
【図2】同防水ハウジングのクランプ機構を示す斜視図
である。
【図3】図2に対応する正面図である。
【図4】図2に対応する底面図であり、バックルレバー
の回動時を示す。
【図5】ロックピンとロックピンの保持部を備えたV字
形状のプラスチック成型バネとの分解斜視図である。
【図6】従来例の防水ハウジングのクランプ機構を示す
斜視図である。
【図7】従来例のロックピンとその回りの構成を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1……フロント側ハウジング、2……リア側ハウジン
グ、10……防水ハウジング、11……クランプ機構、
12……バックルレバー軸支体、13……バックルレバ
ー、14……ロックアーム、26……係止穴、36……
ロックピン、37……丸樋状保持部、38……プラスチ
ック成型バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 幸男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 福元 鉄朗 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H101 CC53 CC56 2H105 DD07 EE07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント側(または上側)とリア側(ま
    たは下側)とに分割された分割ハウジングのそれぞれが
    シーリングゴムを介して突き合わされ、突き合わされた
    全周の一端部がヒンジで開閉可能に連結され、他端部が
    クランプ機構によって締め付けられる防水ハウジングに
    おいて、 前記クランプ機構が、何れか一方の分割ハウジングに固
    定され、バネで付勢されたロックピンが取り付けられて
    いるバックルレバー軸支体と、前記バックルレバー軸支
    体の内側において前記バックルレバー軸支体に一端部を
    回動可能に軸支され、前記ロックピンの係止穴が形成さ
    れたバックルレバーと、前記バックルレバーの他端部に
    一端部が回動可能に軸支され、自由端である他端部に鉤
    部が形成されたロックア−ムとからなり、 前記鉤部を他方の前記分割ハウジングの他端部に係止し
    て、前記バックルレバーの他端部を前記バックルレバー
    軸支体側へ押し下げることにより、他方の前記分割ハウ
    ジングが一方の前記分割ハウジングへ引き付けられ前記
    シーリングゴムを介して押圧され、前記ロックピンが前
    記係止穴に係合されて、両方の前記分割ハウジングが水
    密に緊締されることを特徴とする防水ハウジング。
  2. 【請求項2】 前記バネが全体としてV字形状とされ、
    その挟角の縮小拡大によってバネ作用を示すものであ
    り、かつ前記バネの一端側に前記ロックピンの係止部ま
    たは保持部が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の防水ハウジング。
  3. 【請求項3】 前記ロックピンが丸棒状とされて、前記
    バックルレバー軸支体の少なくとも一方の軸支体の前記
    分割ハウジングに垂直な両側壁に形成された前記軸支体
    の長さ方向の長穴を貫通して設けられており、V字形状
    の前記バネがプラスチック成型品であり、一方の上端部
    に形成された丸樋状保持部に保持された前記ロックピン
    と、他方の上端部が当接する前記軸支体の壁面とによっ
    て挟持されて、前記ロックピンを前記長穴内で径方向に
    付勢しており、 かつ、前記ロックピンの係止穴が前記ロックピンと対向
    する前記バックルレバーの側面に形成されており、前記
    係止穴は下方に前記バックルレバーの下面に通ずる開口
    部分を備え、前記ロックピンが前記開口部分を経由して
    前記係止穴へ導かれた後の付勢された状態で前記係止穴
    から逸脱することがないように、前記ロックピンを下支
    えする部分が設けられた形状とされていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の防水ハウジング。
  4. 【請求項4】 前記防水ハウジングがスチルカメラまた
    はビデオカメラを収容し水密に保護するものであること
    を特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載
    の防水ハウジング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103442165A (zh) * 2011-10-18 2013-12-11 丁雪强 一种镜头可以旋转的摄像头
JP2019049279A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 株式会社東京建設コンサルタント 河川の流況などを観測する機器を橋梁高欄に設置するのに適した台座装置

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