JP2002089684A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2002089684A
JP2002089684A JP2000282321A JP2000282321A JP2002089684A JP 2002089684 A JP2002089684 A JP 2002089684A JP 2000282321 A JP2000282321 A JP 2000282321A JP 2000282321 A JP2000282321 A JP 2000282321A JP 2002089684 A JP2002089684 A JP 2002089684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば応答性が要求されるダウン変速その他
の変速に効果的に対応可能な締結側制御で、確実に必要
時間内にピストンストロークは終了することができ、ピ
ストンストロークさえ終了すれば即座に必要容量が確保
できることを可能にする。 【解決手段】 複数の摩擦要素を有し、作動液圧の上昇
により、少なくとも第1の摩擦要素を締結させることに
より変速が可能な自動変速機における変速制御装置は、
締結側自身の容量が主になって変速の進行速度を管理す
る第1の場合と、締結側自身の容量とは無関係に変速が
進行する第2の場合とで、締結側の制御を切換えるよう
にすると共に、第2の場合は、ピストンストロークが所
定時間内に終了することを保障する指令圧を下限値とし
て、変速決定直後から容量制御を行うよう制御する(ス
テップ101、121〜125)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
制御装置、特に、複数の摩擦要素を有し、作動液圧の上
昇により、少なくとも第1の摩擦要素を締結させること
により変速が可能な自動変速機における変速制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、複数のクラッチやブレー
キ等の摩擦要素を選択的に液圧作動(締結)させること
により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し、
作動する摩擦要素を切り換えることにより他の変速段へ
の変速を行うよう構成する。
【0003】よって、自動変速機において、複数の摩擦
要素を有し、作動液圧の上昇により、少なくとも第1の
摩擦要素を締結させることにより行う変速が可能で、従
来既知である。ここに、後記本発明制御は、後述もする
ように、自動変速機の変速制御において、1つ以上の締
結する摩擦要素があれば適用できるものであり(締結要
素は1つ以上でもよいし、解放要素はなくてもよいし、
2つ以上でもよい)、解放要素一つ、締結要素一つの掛
け替え変速(1対1の掛け替え変速)に限定されるもの
ではないが、掛け替え変速の場合を一例としてとりあげ
て、発明の背景を明らかにすると、かかる変速の場合
は、自動変速機は、作動液圧の低下により或る摩擦要素
を解放させつつ、作動液圧の上昇により他の摩擦要素を
締結させる、いわゆる摩擦要素の掛け替えにより変速を
行うこととなる。なお、当該掛け替え変速に際し締結状
態から解放状態に切り替えるべき摩擦要素を解放側摩擦
要素、その作動液圧を解放側作動液圧と称し、また、解
放状態から締結状態に切り換えるべき摩擦要素を締結側
摩擦要素、その作動液圧を締結側作動液圧と称する。
【0004】従って、例えば掛け替え変速の場合なら、
当該掛け替え変速に際し、解放側作動液圧の低下により
解放側摩擦要素を解放させつつ、締結側作動液圧の上昇
により締結側摩擦要素を締結させ、これらの解放・締結
制御によって変速を遂行させることができるところ、か
かる締結側の制御として、ピストンストローク制御と容
量制御を独立して順次行うことが例えば特開平7−28
6663号公報(文献1)によって知られており、これ
により、ピストンストロークに必要な制御と容量確保に
必要な制御を独立して行える(学習等も独立して行うも
のとすることができる)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、次のような
点から考察すれば、自動変速機の変速制御としてなお改
善を加えることができる余地がある。
【0006】(イ)ドライブダウン(Driv Dow
n)シフトにおいては、締結側で変速の進行を制御でき
ないため、容量が必要となるタイミングは、締結側自身
の容量とは無関係に決まる。従って、場合いかんでは、
締結側摩擦要素がピストンストロークを行っている最中
に容量が必要となることもあるが、これに対応困難なも
のとなる。これを考察図8を参照して説明をすると、同
図には、変速機入力回転数であるタービン回転数Nt
と、締結側摩擦要素必要容量との関係が示されており、
主に解放油圧によって、イナーシャフェーズの進行速度
が決定する(解放側摩擦要素制御でイナーシャフェーズ
の進行を管理)。しかるに、この場合、イナーシャフェ
ーズの進行度合いにより締結側摩擦要素の必要容量も決
まるが、どのようなタイミングでいつ必要になるかは、
締結圧自身で管理することができない。結果、上述のご
とく締結側摩擦要素自身では締結側摩擦要素の容量が必
要となるタイミングを管理できないことから、上述のよ
うな対応できない状況をもたらす場合がある。
【0007】(ロ)ピストンストローク終了を何らかの
手段で検知しない限り、必ず無駄時間が発生してしま
う。従って、例えば応答性が要求される変速(踏み込み
ダウンのような変速)に対応できない。図9も、後記本
発明実施例でも参照される考察図であるが、同図のよう
にピストンストローク制御〜容量制御のつなぎが必要
で、これが無駄時間(かかる2つの制御をつなぐ制御は
ラグの要因)をもたらすものとなり、かつまた、かかる
つなぎの制御が必要であることは、ピストンストローク
終了後、すみやかに必要容量を確保できにくいことをも
意味する。また、ピストンストローク制御をタイマで行
うことが考えられるが、タイマで行うと余裕をみる必要
があり、結果、その分、無駄時間(余裕をみる分、それ
がラグの要因となりうる)を発生させることとなる。
【0008】(ハ)更に問題点を補足して説明するに、
ドライブダウン変速の締結油圧に要求される性能等に着
目すると、次のような点、すなわち、[1]イナーシャ
フェーズ後半になると、容量が必要となる、[2]イナ
ーシャフェーズの進行度合いは、締結側摩擦要素で管理
できないので(図8で述べたごとくにドライブダウンで
は主に解放側油圧でイナーシャフェーズの進行度合いを
制御する)、いつ容量が必要になるかは、締結側の摩擦
要素の状態には無関係である、[3]踏み込みダウンで
使用されるので、この点からは理想的には不必要なラグ
は許されず、なるべく短時間で必要容量まで、上昇する
ことが必要である、等の点が指摘できる。しかして、図
8のように締結側自身の容量とは無関係に変速が進行す
る場合にも図9のごとくの締結側摩擦要素の制御に依存
するのでは、上記[2]のような状況なので、ピストン
ストローク制御中に容量が必要となる場合がありうる
が、これに対応できない。また、たとえピストンストロ
ーク終了のためのタイマ制御を導入したとしてもどうし
ても無駄時間が生ずるため(図9)、上記[3]のよう
な理由により応答性が必要とされる変速には適さない。
従って、上記のごとくに、いつ容量が必要になるかわか
らない場合であっても、確実に必要時間内にピストンス
トロークを終了させうるようにする一方で、これと、ピ
ストンストローク終了後はすみやかに必要容量を確保す
るようになすこととを両立させることは難しいものとな
る。
【0009】(ニ)望ましいのは、締結側自身の容量と
は無関係に変速が進行する場合でも、これらの両立を図
ることができることであり、望ましいのはまた、応答性
が要求される変速に効果的に対応可能で、確実に必要時
間内にピストンストロークは終了することができ、かつ
ピストンストロークさえ終了すれば即座に必要容量が確
保できることである。
【0010】本発明は、上記のような考察に基づき、ま
た後記する考察にも基づき、これらの点から改良を図っ
て、作動液圧の上昇により、少なくとも第1の摩擦要素
を締結させることにより行う変速を好適に遂行させるこ
とのできる自動変速機の変速制御装置を提供しようとい
うものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によって、下記の
自動変速機の変速制御装置が提供される。すなわち、複
数の摩擦要素を有し、作動液圧の上昇により、少なくと
も第1の摩擦要素を締結させることにより変速が可能な
自動変速機における変速制御装置であって、締結側自身
の容量が主になって変速の進行速度を管理する第1の場
合と、締結側自身の容量とは無関係に変速が進行する第
2の場合とで、締結側の制御を切換えるようにすると共
に、第2の場合は、ピストンストロークが所定時間内に
終了することを保障する指令圧を下限値として、変速決
定直後から容量制御を行うよう制御することを特徴とす
る自動変速機の変速制御装置である(請求項1)。
【0012】また、前記第1の場合と第2の場合は、タ
ービントルクがドライブ状態かコースト状態かで切換え
るよう制御することを特徴とするものである(請求項
2)。
【0013】また、前記第1の場合は、ピストンストロ
ーク制御、容量制御の順番に行うように制御することを
特徴とするものである(請求項3)。
【0014】また、前記第1の場合にも、容量制御中に
ピストンストローク状態を維持することを保障する下限
値を設けて、必要容量が小さくなってもピストンストロ
ーク状態であることを保障するように制御することを特
徴とするものである(請求項4)。
【0015】
【発明の効果】本発明においては、自動変速機は複数の
摩擦要素を有し、作動液圧の上昇により、少なくとも第
1の摩擦要素を締結させることにより変速を可能ならし
めるところ、変速制御装置は、締結側自身の容量が主に
なって変速の進行速度を管理する第1の場合と、締結側
自身の容量とは無関係に変速が進行する第2の場合と
で、締結側の制御を切換えるようにすると共に、第2の
場合は、ピストンストロークが所定時間内に終了するこ
とを保障する指令圧を下限値として、変速決定直後から
容量制御を行うよう制御する。
【0016】よって、これら第1、第2の場合の両者で
締結側の制御を変えて適切な使い分けが可能で、きめ細
かな制御を実現し得て対応性を高められ、第2の場合に
は、所定時間内にピストンストロークが終了することを
保障されることと、ピストンストローク終了後は、すみ
やかに必要容量の油圧以上に上昇することとの両者を成
り立たせることができ、作動液圧の上昇により、少なく
とも第1の摩擦要素を締結させることにより行う変速を
好適に遂行させることのできる変速制御を実現すること
を可能ならしめる。なお、本発明は、解放要素一つ、締
結要素一つの掛け替え変速に限定されるものではない。
1つ以上の締結する摩擦要素があれば適用できるもので
あり(締結要素は1つ以上でもよいし、解放要素はなく
てもよいし、2つ以上でもよい)、1対1の掛け替え変
速に限定されないこというまでもない。また、ダウンシ
フトに限定されるものでもなく、上記第1の場合はドラ
イブアップ(Driv UP)とコーストダウン(Co
ast Down)に、第2の場合はコーストアップ
(Coast UP)とドライブダウン(DrivDo
wn)に適用できる。ここに、例えば、後記の本発明好
適例では、ドライブダウン変速時、所定時間内にピスト
ンストロークが終了することを保障する油圧を下限値と
することができることから、確実に必要時間内にピスト
ンストロークは終了するものとすることが可能であり、
また常に容量制御が可能で、ピストンストロークさえ終
了すれば、即座に必要容量が確保できる。なお、第2の
変速でとる締結要素の制御方法についてのデメリット等
につき補足しておくと、以下のようなことがいえる。所
定時間内にピストンストロークを終了させる油圧を下限
値として、最初から容量制御を行う方法では、ピストン
ストローク終了と同時に必要容量を確保できるというメ
リットがあるが、油圧回路に緩衝要素(アキュームレー
タ等)がない直動方式においては、その容量が上昇する
勾配を制御できなく、一気に必要容量まで達してしまう
ため、出力軸トルクに急激な変動を生じさせる。従っ
て、本制御は、必要容量が小さく、一気に必要容量まで
達してもその時の容量変動が小さい場合にのみ、上記の
副作用が明確になることなく使用することができる。請
求項1における第1の場合は、締結側要素がエンジンの
トルクに逆らって変速を進行させる必要があるため、イ
ナーシャフェーズ中の必要容量も比較的大きい。しか
し、請求項1における第2の場合は、変速進行はエンジ
ントルク自身で起こるため、イナーシャフェーズ中の必
要容量は比較的小さい。従って、所定時間内にピストン
ストロークを終了させる油圧を下限値として、最初から
容量制御を行う方法を副作用なく行う条件としては、上
記第2の場合が適している。
【0017】また、本発明は、請求項2に記載のごとく
の構成として、本発明は好適に実施でき、同様にして、
上記のことを実現することを可能ならしめる。この場合
は、更に、締結側自身の容量が主になって変速の進行速
度を管理する場合、締結側自身の容量とは無関係に変速
が進行する場合につき、タービントルクがドライブ状態
かコースト状態かで切換えることができ、従って、かか
るタービントルクでの切換えで応じて適切に締結側の制
御を変えて上述の変速を好適に遂行させることのでき
る。
【0018】また、請求項3に記載のごとくの構成とし
て、本発明は好適に実施でき、同様にして、上記のこと
を実現することを可能ならしめる。この場合は、更に、
締結側自身の容量が主になって変速の進行速度を管理す
る第1の場合は、締結側の制御は、ピストンストローク
制御、容量制御の順番に行うように制御することがで
き、本発明は、かかる場合の締結側の制御としては、こ
のような内容のものとして実施することができる。
【0019】また、請求項4に記載のごとくの構成とし
て、本発明は好適に実施でき、同様にして、上記のこと
を実現することを可能ならしめる。この場合は、更に、
第1の場合にも、容量制御中にピストンストローク状態
を維持することを保障する下限値を設けて、必要容量が
小さくなってもピストンストローク状態であることを保
障するように制御することができ、従って、たとえ容量
制御中に必要容量が下がっても、一度終了したピストン
ストロークがもどってしまうことがないことを確保する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明一実施の形態になる自
動変速機の変速制御装置を示し、1はエンジン、2は自
動変速機である。エンジン1は、運転者が操作するアク
セルペダルに連動してその踏み込みにつれ全閉から全開
に向け開度増大するスロットルバルブにより出力を加減
され、エンジン1の出力回転はトルクコンバータ3を経
て自動変速機2の入力軸4に入力されるものとする。
【0021】自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配
置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロ
ントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7
を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯
車変速機構の主たる構成要素とする。エンジン1に近い
フロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤS
F 、フロントリングギヤRF 、これらに噛合するフロン
トピニオンPF 、および該フロントピニオンを回転自在
に支持するフロントキャリアCF よりなる単純遊星歯車
組とし、エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7
も、リヤサンギヤSR 、リヤリングギヤRR 、これらに
噛合するリヤピニオンPR 、および該リヤピニオンを回
転自在に支持するリヤキャリアCR よりなる単純遊星歯
車組とする。
【0022】遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を
決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・
4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリ
バースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/
OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごと
く両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設
ける。つまり、フロントサンギヤSF はリバースクラッ
チR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、
2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とす
る。
【0023】フロントキャリアCF はハイクラッチH/
Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。フロントキャ
リアCF は更に、ローワンウエイクラッチL/OWCに
よりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ロ
ーリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とす
る。そしてフロントキャリアCF と、リヤリングギヤR
R との間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能と
する。フロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR
間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRF およ
びリヤキャリアCR を出力軸6に結合し、リヤサンギヤ
R を入力軸4に結合する。
【0024】上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩
擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/C
の図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、
ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印
で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第
2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4t
h)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ること
ができる。なお図2に点線の〇印で示す油圧作動(締
結)は、エンジンブレーキが必要な時に作動させるべき
摩擦要素である。
【0025】図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2
−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1
に示すコントロールバルブボディー8により実現し、こ
のコントロールバルブボディー8には図示せざるマニュ
アルバルブの他に、ライン圧ソレノイド9、ロークラッ
チソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド1
1、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレー
キソレノイド13などを挿置する。
【0026】ライン圧ソレノイド9はそのON,OFF
により、変速制御の元圧であるライン圧(ここに、元圧
のライン圧とは、摩擦要素が締結状態にある時の油圧で
あるライン圧を意味する)を高低切り替えし、図示せざ
るマニュアルバルブは、希望する走行形態に応じて運転
者により前進走行(D)レンジ位置、後退走行(R)レ
ンジ位置、または駐停車(P,N)レンジ位置に操作さ
れるものとする。Dレンジでマニュアルバルブは、上記
のライン圧を元圧としてロークラッチソレノイド10、
2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレ
ノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデ
ューティ制御により対応するロークラッチL/C、2速
・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ロー
リバースブレーキLR/Bの作動油圧を個々に制御し得
るようライン圧を所定の回路に供給し、当該各ソレノイ
ドのデューティ制御により図2に示した第1速〜第4速
の締結論理を実現するものとする。Rレンジでは、マニ
ュアルバルブはリバースクラッチR/Cにはライン圧を
上記各ソレノイドのデューティ制御に依存することなく
直接供給し、ローリバースブレーキLR/Bには上記ソ
レノイドのデューティ制御によって制御された油圧を供
給し、これらを締結作動させることにより図2に示した
後退の締結論理を実現するものとする。なおP,Nレン
ジでマニュアルバルブはライン圧をどの回路にも供給せ
ず、全ての摩擦要素を解放状態にすることにより自動変
速機を中立状態にする。
【0027】ライン圧ソレノイド9のON,OFF制
御、およびロークラッチソレノイド10、2速・4速ブ
レーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、
ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御
はそれぞれ変速機コントローラ14により実行し、その
ために変速機コントローラ14には、エンジン1のスロ
ットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ15
からの信号と、トルクコンバータ3の出力回転数(変速
機入力回転数)であるタービン回転数Nt を検出するタ
ービン回転センサ11からの信号と、自動変速機2の出
力軸5の回転数NO を検出する出力回転センサ17から
の信号と、選択レンジを検出するインヒビタスイッチ1
8からの信号等をそれぞれ入力する。
【0028】変速機コントローラ10は、マイクロコン
ピュータを含んで構成され、該当するセンサ、スイッチ
等からの入力情報の入力検出回路と、演算処理回路と、
該演算処理回路により実行される変速制御のための制御
プログラム、ライン圧制御プログラム等の各種制御プロ
グラム、並びに演算結果その他の情報等を記憶格納する
記憶回路と、ライン圧ソレノイド9およびソレノイド1
0〜13に駆動用の制御信号を送出する出力回路等とを
備えて構成することができる。変速制御では、変速判断
の結果締結すべきこととなった対応締結側摩擦要素(例
えば、図2から明らかなように例えば2→3変速時はハ
イクラッチH/C、例えば3→2変速時は2速・4速ブ
レーキ2−4/B、例えば3→4変速時は2速・4速ブ
レーキ2−4/B、例えば4→3変速時はロークラッチ
L/C)のピストンストロークに必要な制御(トルク容
量を持つ直前の状態まで該締結側要素のピストンをスト
ロークさせる制御)、締結側の必要容量を確保するため
の容量制御を含むことができる。
【0029】ここに、本発明が関与するDレンジでの自
動変速作用を説明するに、変速機コントローラ14は図
示せざる制御プログラムを実行して、予定の変速マップ
をもとにスロットル開度TVOおよび変速機出力回転数
O (車速)から、現在の運転状態において要求される
好適変速段を検索する。次いで変速機コントローラ14
は、現在の選択変速段が好適変速段と一致しているか否
かを判定し、不一致なら変速指令を発して好適変速段へ
の変速(アップシフト、ダウンシフト)が実行されるよ
う、つまり図2の締結論理表にもとづき当該変速のため
の摩擦要素の締結、解放切換えが行われるようソレノイ
ド10〜13のデューティ制御により、当該摩擦要素の
作動油圧を変更する。
【0030】更に、かかる作動油圧の制御にあたり、変
速機コントローラ14は、例えばDown(ダウン)シ
フトの場合を例にとっていえば、Downシフトでの締
結すべき摩擦要素の作動油圧指令値(締結指令圧)の与
え方(つくり方)として、以下のごとき処理をも加味し
て制御を実行するものとし、ここでは、Downシフト
において、 〔I〕:締結側自身の容量が主になって変速の進行速度
を管理する場合と、 〔II〕:締結側自身の容量とは無関係に変速が進行す
る場合 の両者で、締結側の制御を変えるよう、選択的に切換え
る制御をも実行する。なお、ここでは、「ダウンシフ
ト」「掛け替え変速」の場合を例とするものの、あくま
でも、これらは一例であり、本発明は、アップシフトや
掛け替えでない変速にも適用できるものであることは既
に述べたとおりである。
【0031】この場合において、好ましくは、〔I〕で
は、例えば、従来既知のものにおけるようなピストンス
トローク制御→容量制御を順番に行うものでもあってよ
い一方、〔II〕では、いつ容量が必要となるのかわか
らないので、「ピストンストロークが所定時間内に終了
すること」を保障する指令油圧を下限値として、変速決
定直後から容量制御を行う制御内容とすることができる
(図6参照)。
【0032】好ましくはまた、かかる選択的な切換えに
つき、〔I〕と〔II〕は、タービントルクがドライブ
状態かコースト状態かで切換えるものとすることができ
る。
【0033】更に好ましくは、変速機コントローラ14
は、上記〔I〕の場合にも、容量制御中に「ピストンス
トローク状態を維持することを保障する下限値」を設け
て、必要容量が小さくなったとしても、一度終了したピ
ストンストロークがもどってしまわないようにする(図
7参照)。こうするときは、例えばスロットル開度TV
O変化等により必要容量が下降するようなときでも、必
ずピストンストローク状態であることを保障できる。
【0034】ここで、或る摩擦要素を作動油圧の低下に
より解放させつつ、他の摩擦要素を作動油圧の上昇によ
り締結させて行うダウンシフト掛け替え変速について図
3以下をも参照して説明するに、この変速が例えばエン
ジン等の原動機が駆動状態でのアクセルぺダル操作に伴
う踏み込みダウン(ドライブダウン)変速の時は、変速
機コントローラ14は、解放すべき摩擦要素の作動油圧
の指令値である解放側作動液圧指令値PO および締結す
べき摩擦要素の作動油圧の指令値である締結側作動液圧
指令値PC を同図に示すごとくに与えることができる。
【0035】同図は、変速指令瞬時から変速制御終了ま
での間につき、スロットル開度TVO、G(G波形)、
およびギア比の変化推移をも含め、解放側指令圧並びに
締結側指令圧それぞれの該期間全体を通した変化推移に
ついて例をもって示したものであって、締結側作動液圧
指令値PC に関していえば、具体的には、上記〔II〕
の場合の制御、つまり、イナーシャフェーズの進行度合
いはこれを締結側摩擦要素で管理できない場面(ドライ
ブダウンでは主に解放側油圧でイナーシャフェーズの進
行度合を制御する)に当たる場合における締結指令圧に
関する制御内容の一例を例示したものである。ここに、
解放側摩擦要素での制御期間O1〜O7、締結側摩擦要
素での制御期間C1〜C9の基本的な特徴、狙い等につ
いては、以下のようである。先ず締結側作動液圧指令値
C について説明する。
【0036】C1(制御)期間:変速指令(ダウンシフ
ト指令)からC1期間中、ここでは、締結側摩擦要素の
ロスストロークをできるだけ早期に終了させるために指
令値PC を高いプリチャージ圧とするものとする。ピス
トンストロークを進行させるための制御となる。
【0037】C2〜C4(制御)期間:ピストンストロ
ークを進行させるための制御。ここでは、バラツキ、低
油温による管路抵抗の増加等を考慮しても、イナーシャ
フェーズが終了する前に必ずピストンストロークが終了
させるのが狙い。 《本条件のように、運転者がアクセルを踏み込んだこと
が変速のきっかけとなるような変速では、運転者が変速
に対してラグを感じない時間の範囲内でイナーシャフェ
ーズを終了させる必要があるので、少なくともその時間
内にピストンストロークを終了させることを保障できる
ようにする》 ここに、図示例では、C1期間に続くその後の期間にお
いては、C1の制御が高いプリチャージ圧を与える場合
にあっては、そのプリチャージ圧のままであるとショッ
クを生ずることから、指令値PC を一旦プリチャージ圧
よりも低下させて以後C2,C3,C4の順で摩擦要素
のガタ詰め量や、油圧のバラツキ等があっても確実に所
定時間内にピストンストロークが終了することが保障で
きるように、徐々に上昇させる。基本的には、これによ
り、締結側摩擦要素は所定時間内に確実にピストンスト
ロークが終了し所定時間内に締結容量を持ち始めること
ができる。
【0038】C5〜C7(制御)期間:締結側摩擦要素
の必要容量を確保するための制御。 《狙いとしては、イナーシャフェーズ終了時点の締結側
摩擦要素の容量が、解放側摩擦要素の容量と協調して、
空吹かないことが保障できるだけの容量になっているこ
と。(その過程の油圧はあまり重要でない)》 《この制御による指令圧では、要求される時間内にピス
トンストロークが終了しないことが考えられる。そこ
で、C5〜C7の制御との大小比較を行い、大きい方の
油圧を出力することとして、ピストンストロークを終了
することを保障するようにしている。つまり、ピストン
ストローク終了に必要とされる指令圧より、変速上大き
な容量が要求された場合には、C2〜C4の制御の計算
結果が指令油圧となり、変速上必要とされる容量相当の
油圧では、要求される時間内にピストンストロークが終
了しない場合には、C5〜C7の制御の計算結果が指令
圧となる。》 ここに、両者の計算処理が並列に(同時に)実行されつ
つ、その結果が逐次比較されて最終的な指令圧(PC
が決定されることについては後記で更にDOWNシフト
締結指令圧計算ルーチンのフローチャート(図4)を参
照して具体的に述べられる。なお、上記においていう、
「空吹け」あるいは「空吹く」との用語は、ギア比がD
OWNシフトの場合には変速終了後ギア比を超え、更に
低速側のギア比に推移している状態を指す(以下同
様)。
【0039】C8(制御)期間:イナーシャフェーズ終
了後に油圧をMAX圧(元圧のライン圧:摩擦要素が締
結状態にある時の油圧であるライン圧)まで立ち上げ
る。 《本来ならば、一気に立ち上げても良い。但し、万が一
空吹いた場合に、一気に油圧を立ち上げると、ショック
が大きいため、斜め勾配で立ち上げることとする。》
【0040】C9(制御)期間:締結油圧MAX圧保
持。 《解放側のO6〜O7制御が終了するまで、MAX圧保
持して、変速制御の終了を待つ。》
【0041】次いで解放側作動液圧指令値PO について
説明する。
【0042】O1(制御)期間:変速指令瞬時から解放
側摩擦要素の解放応答を確保するために指令値PO を所
定値までステップ状に低下させる。ここでは、O2の制
御に入った後、適切な時間でイナーシャフェーズが始ま
るように、「イナーシャフェーズが始まると想定される
油圧」+「バラツキ等を考えたマージン分の油圧」ま
で、油圧を下げる。ここに、「適切な時間」について
は、ラグが気にならないこと、また、イナーシャフェー
ズ中の解放側摩擦要素の油圧の制御性を確保するため
に、急激な解放油圧の変化を伴わずにイナーシャフェー
ズに移行できるだけの準備期間を確保できることを満た
しうるような時間が良い。
【0043】O2(制御)期間:イナーシャフェーズが
始まる油圧を探るために油圧を斜め勾配で落としていく
(解放側摩擦要素の容量が下がってきてタービントルク
に負けた時点でクラッチが滑り始め、イナーシャフェー
ズが始まる)。 《勾配が緩すぎると、油圧のバラツキに対して、イナー
シャフェーズ開始のタイミングのバラツキが大きくな
る。勾配が急すぎると、イナーシャフェーズ開始後の変
速の進行が早くなってしまうため(O4・O5制御は、
油圧の応答が遅くて間に合わない)、変速前後のタービ
ン回転差が小さい場合には、締結側のピストンストロー
クの終了が間に合わず、空吹く。》
【0044】O3(制御)期間:イナーシャフェーズ開
始検知後、イナーシャフェーズ開始検知時の油圧と、O
4,O5制御で作られた油圧をつなぐ。 《イナーシャフェーズ開始検知時に、ステップで油圧が
変化するのを防止するため。O4,O5制御とは、大小
比較をして、大きい方の油圧を出力するようにしている
ため、O4,O5制御の考え方で必要とされる油圧を下
回った時点で、自動的にO4,O5制御に切り替わ
る。》 具体的には、O2制御と同等の勾配で油圧を抜いてい
く。O4,O5制御から求められる油圧との大小比較
で、大きい方の油圧を出力する。
【0045】O4〜O5(制御)期間:油圧に容量を持
たせることにより、変速の進行を遅らせて、イナーシャ
フェーズ終了時のタービン回転のソフトランディングを
狙う。 《イナーシャフェーズ終了時のタービン回転の変化率が
小さくなることにより、締結側の締結タイミングがずれ
た場合にも、吸収イナーシャ量が減り、ショックが小さ
くなる。》 油圧に容量をもたせることにより、締結側が容量を持つ
ことによって発生する引きトルク(ここに、引きトルク
とは、出力軸トルクが急激に減速方向に変化することを
意味する)を小さくする(イナーシャフェーズ中の解放
側容量は、出力軸トルクには、正側に働く)。
【0046】O6〜O7(制御)期間:イナーシャフェ
ーズ終了後の壁感を防止するために、解放側油圧を引き
ずらせ、トルクの面取りをする。万が一、イナーシャフ
ェーズ終了後に空吹いた場合、一気に空吹いてしまわな
いように、解放側をしばらく保持して、回転上昇量が小
さくなるようにする。かくて、O7期間においては、図
示のごとく所定の変化割合で低下させて最終的に指令値
を0(PO =0)となす。なお、上記「壁感」とは、車
両の前後加速度が急激に上昇する状態を指す(Driv
e Downの場合は、イナーシャフェーズ終了後に、
イナーシャフェーズ中の低めの加速状態から急激に前記
状態より高い変速終了後の加速状態に達することを意味
する)。
【0047】図4は、変速機コントローラ14がダウン
シフトにおいて実行する締結側制御の選択的な切換え処
理を含む締結指令圧計算(締結側作動液圧指令値設定)
ルーチンの制御プログラムフローチャートの一例であ
り、以下、更に具体的に図4以下をも参照して説明す
る。なお、本プログラムは、一定時間毎の定時割込みに
より実行することができる。
【0048】図4に示す制御プログラムでは、ステップ
100でダウン(DOWN)シフト締結指令圧計算ルー
チンが開始され、本プログラム例では、先ず、ステップ
101において、既述の〔I〕の場合と〔II〕の場合
で締結側摩擦要素の制御を変えるべくそのいずれである
かチェックして選択を行う。ここでは、該ステップ10
1の処理内容としては例えばドライブ(Driv)変速
か否かを判断する内容のものとし、これはタービントル
クが正か負かで判断するものとすることができ、この場
合は、上記の選択はタービントルクがドライブ状態かコ
ースト状態かで切換えることができ、こうするとドライ
ブダウンのときとコーストダウンのときとに合わせて切
換えることができる。
【0049】ステップ101の判断の結果、答えが否定
(NO)の場合は、上記〔I〕の場合(コーストダウ
ン)とみて、本ルーチン中、ステップ111以降の処理
を選択し、肯定(YES)の場合は、上記〔II〕の場
合(ドライブダウン)とみて、本ルーチン中、ステップ
121以降の処理を選択する。
【0050】ステップ111以下が選択される場合、本
プログラム例では、先ず本ステップにおいてピストンス
トローク制御が終了していないか否かがチェックされ
る。そして、その答えがYESのときは、ステップ11
2により、締結指令圧値(PC)につき、締結指令圧=
ピストンストローク制御圧と設定すると共に、ステップ
113でピストンストローク制御終了判断をする。しか
して、該終了判断が得られると、次回ループ以降、処理
はステップ111からステップ114へと進み、本ステ
ップ114において容量制御が開始していないか否かが
チェックされ、その答えがYESのときは、ステップ1
15により、締結指令圧=ピストンストローク制御から
容量制御のつなぎ制御圧と設定すると共に、続くステッ
プ116では容量制御開始判断をし、該開始判断が得ら
れた場合において、次回ループ以降、処理はステップ1
14からステップ115側へ進められ、本ステップ11
5において、締結指令圧値(PC )はこれを締結指令圧
=容量制御圧と設定され、容量制御が開始、実行され
る。
【0051】なお、上記ステップ111以下の処理に従
った場合の締結側制御におけるピストンストローク等の
制御内容について補足して説明しておくと、ピストンス
トローク制御では、なるべく早くピストンストロークを
終了させ、かつ、ピストンストローク終了時にショック
に影響するようなピストンストローク終了に伴うサージ
油圧等に起因する急激な容量変化がないようにピストン
ストロークを終了させる。ピストンストロークの終了判
断は、タイマにて行う。従って、確実にピストンストロ
ークが終了するよう、余裕を持たせた時間の設定する。
ピストンストローク制御終了後の掛け替え制御では、ピ
ストンストローク制御の終了を上記のタイマで判断し、
トルクフェーズの引き勾配が適切になるような掛け替え
勾配でオープン制御で油圧を立ち上げる。続いてイナー
シャフェーズ開始から棚圧までの立ち上げ制御を実行す
る。イナーシャフェーズ開始から、棚圧下限値までをつ
なぐ。次いで、棚圧制御を実行する。棚圧の高さはイナ
ーシャフェーズの時間が適切になるように決める。棚圧
勾配は、車速毎のデータで決める。なお、続くMAX圧
立ち上げ制御では、イナーシャフェーズの終了を判断し
たら、所定の時間は所定の勾配で立ち上げ、その後MA
X圧に立ち上げる。従って、この場合は、こうした順
で、締結側摩擦要素に対する作動油圧の制御を順次実行
させることができる。
【0052】他方、上記ステップ101によりステップ
121以下が選択される場合にあっては、本プログラム
例では、締結指令圧は、所定時間内にピストンストロー
クが終了するのに必要な油圧、必要な容量のうちの大き
い方の油圧を出力するようにし、狙いの時間でのピスト
ンストローク終了と、ピストンストロークが終了したあ
とに、必要な容量を確保することの両立を狙って、以下
の処理を実行する。
【0053】すなわち、ステップ121で所定時間にピ
ストンストロークが終了するのに必要な油圧(A圧)を
演算し、続くステップ122で必要容量(B圧)を演算
する。更に次のステップ123ではこれら求められたA
圧とB圧に関し、B圧>A圧による比較、判断をし、結
果、その答えがNO(A圧≧B圧)のときはステップ1
24において締結指令圧値(PC )につき締結指令圧=
A圧と設定する一方(図5(a)(または(b)の一
部))、答えがYES(B圧>A圧)のときはステップ
125において締結指令圧値(PC )につき締結指令圧
=B圧と設定する(図5(b))。
【0054】ここに、ダウンシフトにおいてドライブ変
速か否かで締結側制御の適切な使い分けが可能で、ダウ
ンシフト時、ドライブ変速かどうかによらず、ピストン
ストローク制御と容量制御を独立して順次行う本発明非
採用のものの場合にあっては、ピストンストローク制御
終了後、即必要容量まで油圧を立ち上げることができず
(必ず、ピストンストローク制御〜容量制御のつなぎの
勾配が必要)、従ってまた、つなぎの制御が必要である
ことから(図9)、ピストンストローク終了後すみやか
に必要容量が確保できず、更にまた、明細書冒頭の考察
事項(ロ)で述べたごとくに、ピストンストロークの終
了が正確に推定できないため、タイマでピストンストロ
ークの終了を推定し、ピストンストローク制御を終了す
ると、余裕を見込んだタイマ設定としなければいけない
ため、無駄時間が生じてしまい、これも応答性に不利に
なるなど従来技術の大きな欠点があり、それ故に応答性
が要求される踏み込みダウン時の締結側摩擦要素の制御
としてはかかる要求を満たすのにきびしいものとなる
(0.1秒でもはやくしたい要求に応えにくいものとな
る)が、本プログラム例による場合にあっては、A「必
要な時間内にピストンストロークが終了する指令圧」
と、B「必要な容量を確保するための指令圧」を並列に
(同時に)計算し、大きい方を最終的な指令圧とするこ
とが可能となる。こうすることにより、必ず必要な時間
にピストンストロークが終了する、ピストンストローク
終了後すみやかに必要容量を確保する、のこれらが両立
できる。また、前述したステップ111以下が選択され
てピストンストローク制御、容量制御がなされる過程で
は例えば学習等もそれぞれの過程で個々独立して行うこ
とができるわけであるが、ステップ121側が選択され
る場合も、上記のごとくに並列的に計算しておいて最終
的に適用するものを決定することができると、この場合
であっても、そうした点は有利に活用でき、望むとき
は、例えばそれぞれの演算過程(ステップ121,ステ
ップ122)で、学習や低温時の補正も、A,B独立し
て行い得て、自動的にA,B両方の目的を達成できる。
【0055】図5をみると、ここでは、実圧の上昇変化
の様子を含めた推移状態の2つのケース(A>Bのケー
ス、途中から大小関係が逆転しB>Aに至るケース)が
代表的に示されている。これによると、図(a)では実
圧は上昇の過程でBを超えピストンストローク終了後必
要容量以上の油圧となるケースであることが、また図
(b)をみると、ピストンストローク終了後すみやかに
必要容量まで油圧が上昇することが、また、B>Aなの
で、当然必要時間内にピストンストロークが終了するこ
とは保障されることがわかる。なお、図(a)の場合
は、ピストンストローク終了後必要容量以上の油圧とな
るが、すなわち、結果として、必要容量以上の容量を発
生してしまうこととなるが、これ以下の指令値だと、所
定時間以内にピストンストロークを終了し、狙いの時間
以内に容量を発生するという前提条件が満たせない可能
性があることから、これをもって良しとすべきものであ
る。つまり、狙い通りの容量にならないということに対
して、これは更に大きな不具合(この場合だと、所定の
時間以内にピストンストロークが終了しない結果、容量
が欲しいタイミングにまったく容量が持てないという状
況が生じうるという不具合)を避けるためにはやむを得
ないことである。
【0056】従って、図4に戻って、ステップ101に
よりステップ121側が選択されると、この場合にあっ
ては、上記ステップ123の判断のもと、上記ステップ
121,プ122で求められかつ上記ステップ124ま
たはステップ125のいずれかで設定されるものが最終
的な締結指令圧として締結側摩擦要素に対する作動油圧
の上昇制御に適用されて適切な締結側制御が実行されて
いくこととになる。
【0057】かくして、以上のような制御によれば、ダ
ウンシフトでもドライブ変速かそうでないダウンシフト
かで締結側の制御を変えて適切な使い分けが可能で、き
め細かな制御を実現し得て対応性を高められ、明細書冒
頭での考察事項(イ)〜(ニ)の観点からも良好な解決
策となる。ダウンシフトでの締結指令圧決定に際しター
ビントルクがドライブ状態かコースト状態かで切換える
ことができ(ステップ101)、ステップ111側が選
択され締結側自身の容量が主になって変速の進行速度を
管理する場合(上記〔I〕の場合)のダウンシフトのと
きなら、ピストンストローク制御、容量制御を順番に行
うようにすることが可能であると共に(ステップ111
〜117)、ステップ121側が選択され締結側自身の
容量とは無関係に変速が進行する場合(〔上記II〕の
場合)のダウンシフトのときなら、図6に併せて示すご
とくに、「ピストンストロークが所定時間内に終了する
こと」を保障する指令油圧を下限値として、変速決定直
後から容量制御を行うようにすることが可能である(ス
テップ121〜125)。
【0058】図6には、下限値=ピストンストロークの
終了を保障する油圧(ステップ121)と、必要容量
(どのようなタイミングで大きくなるかわからない)
(ステップ121)と、更には最終的な指令圧(ステッ
プ124,125)との関係が示されており、ここに、
必要容量はどのようなタイミングで大きくなるかわから
ず、いつ容量が必要となるかわからなくても(考察図
8)、指令圧としてかかる最終的な指令圧によるものを
指令圧と設定することができることから、所定時間内に
ピストンストロークが終了することを保障することと、
ピストンストローク終了後は、すみやかに必要容量の油
圧以上に上昇することとの、両者を成り立たせることが
できる。
【0059】従って、既に考察したドライブダウン変速
の締結油圧に要求される性能等についてもそれらを能く
満たし得て、考察図9による制御によったとしたら、ピ
ストンストローク制御中に容量が必要となる場合があり
うるところそうした場合に対応できず、一方でまた、ど
うしても無駄時間が生ずるのを回避できず、応答性が必
要とされる変速には不向きであるのに対し、本制御を採
用すると、「所定時間内にピストンストロークが終了す
ることを保障する油圧」を下限値としているので、確実
に必要時間内にピストンストロークが終了するものとす
ることができ、常に容量制御を行っているので、ピスト
ンストロークさえ終了すれば、即座に必要容量が確保で
き、必要容量がはやくから大きくなると、指令油圧もは
やくから大きくなるので、よりはやくピストンストロー
クが終了し、よりはやく容量を確保でき、容量制御中に
必要容量が下がっても、ピストンストロークがもどって
しまうことはない。
【0060】図7をみると、同図には、例えばスロット
ル開度TVO変化等によりもし必要容量が下降したとし
た場合において、そのとき、下限値(ピストンストロー
クがもどらないことを保障する)で必ずピストンストロ
ーク状態であることを保障できることが例示されてい
る。
【0061】従って、締結側自身の容量が主になって変
速の進行速度を管理する場合(上記〔I〕の場合)に
も、容量制御中に「ピストンストローク状態を維持する
ことを保障する下限値」を設けて、必要容量が小さくな
ったとしても、一度終了したピストンストロークがもど
ってしまわないようにすることができる。本発明は、こ
のようにして実施することもできる。
【0062】なお、本発明は、以上の実施の態様に限定
されるものではない。例えば、上記実施の形態において
は、自動変速機が摩擦要素の作動油圧を個々のソレノイ
ドで直接的に制御されるようにした直動弁式である場合
について説明したが、本発明はかかる自動変速機の型式
に限定されるものではなく、他の型式の自動変速機に対
しても同様の考え方により適用可能で、これらの場合も
同様の作用効果を奏し得ること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる変速制御装置を
具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御システ
ムを示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締
結論理との関係を示す図である。
【図3】 同変速制御装置がダウンシフト掛け替え変速
を行う場合を例にとって示す、締結側作動液圧指令値お
よび解放側作動液圧指令値の時系列変化等の一例のタイ
ムチャートである。
【図4】 変速機コントローラがダウンシフトにおいて
実行する締結側作動液圧指令値(締結指令圧)計算ルー
チンの一例を示すプログラムフローチャートである。
【図5】 締結指令圧の設定制御の内容の説明に供する
図で、「必要な時間内にピストンストロークが終了する
指令圧」と「必要な容量を確保するための指令圧」とで
前者が後者より大の場合、および後者が前者より大の場
合を含めて示す説明図である。
【図6】 同じく、最終的な指令圧の設定の態様の説明
に供する説明図である。
【図7】 同じく、容量制御中にピストンストロークが
もどってしまわないようになす場合の説明に供する説明
図である。
【図8】 考察事項の説明に供する図にして、タービン
回転数(変速機入力回転数)と締結側必要容量との関係
を示す図である。
【図9】 同じく、ピストンストローク制御と容量制御
との関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギヤ組 7 リヤプラネタリギヤ組 8 コントロールバルブ 9 ライン圧ソレノイド 10 ロークラッチソレノイド 11 2速・4速ブレーキソレノイド 12 ハイクラッチソレノイド 13 ローリバースブレーキソレノイド 14 変速機コントローラ 15 スロットル開度センサ 16 タービン回転センサ 17 出力回転センサ 18 インヒビタスイッチ 19 油圧スイッチ L/C ロークラッチ 2−4/B 2速・4速ブレーキ H/C ハイクラッチ LR/B ローリバースブレーキ R/C リバースクラッチ L/OWC ローワンウエイクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:44 F16H 59:44 59:70 59:70 63:12 63:12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素を有し、作動液圧の上昇
    により、少なくとも第1の摩擦要素を締結させることに
    より変速が可能な自動変速機における変速制御装置であ
    って、 締結側自身の容量が主になって変速の進行速度を管理す
    る第1の場合と、締結側自身の容量とは無関係に変速が
    進行する第2の場合とで、締結側の制御を切換えるよう
    にすると共に、第2の場合は、ピストンストロークが所
    定時間内に終了することを保障する指令圧を下限値とし
    て、変速決定直後から容量制御を行うよう制御すること
    を特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の場合と第2の場合は、タービ
    ントルクがドライブ状態かコースト状態かで切換えるよ
    う制御することを特徴とする請求項1に記載の自動変速
    機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の場合は、ピストンストローク
    制御、容量制御の順番に行うように制御することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機の変
    速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の場合にも、容量制御中にピス
    トンストローク状態を維持することを保障する下限値を
    設けて、必要容量が小さくなってもピストンストローク
    状態であることを保障するように制御することを特徴と
    する請求項3に記載の自動変速機の変速制御装置。
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