JP2002089702A - 自動変速機の目標油圧判断装置 - Google Patents

自動変速機の目標油圧判断装置

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JP2002089702A JP2000282336A JP2000282336A JP2002089702A JP 2002089702 A JP2002089702 A JP 2002089702A JP 2000282336 A JP2000282336 A JP 2000282336A JP 2000282336 A JP2000282336 A JP 2000282336A JP 2002089702 A JP2002089702 A JP 2002089702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速開始時に摩擦要素の作動油圧として大き
な油圧を指令した際に、摩擦要素の作動油圧が一時的に
目標油圧に達したときに発した油圧検出信号を排除し
て、摩擦要素の作動油圧が安定な状態で発した油圧検出
信号のみを検出できる自動変速機の目標油圧判断装置を
提供する。 【解決手段】 本発明装置は、2→3変速が開始される
同時にハイクラッチH/Cの作動油圧Pcとしてプリチ
ャージ圧Prを指令することにより締結を行うに際し、
クラッチH/C側に設けた油圧スイッチ60からのON
信号によって、クラッチH/Cの作動油圧Pcが予め設
定された目標油圧P1に到達したと判断するものであ
る。本発明によれば、変速開始と同時に実行されるタイ
マーを設け、タイマーは、少なくとも、2→3変速開始
瞬時t1からプリチャージ圧指令終了時間t2までをカウ
ントして、符号Xに示す油圧スイッチ60からのON信
号を排除し、このカウントTo(=Tpr+Tα)を終了
したのち、符号Yに示すON信号を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速が開始される
と同時に摩擦要素の作動油圧としてプリチャージ圧を指
令することにより締結を行うに際し、前記摩擦要素側に
設けた油圧検出手段からの油圧検出信号によって、該摩
擦要素の作動油圧が予め設定された目標油圧に到達した
と判断する自動変速機の目標油圧判断装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、複数のクラッチやブレー
キ等の摩擦要素を選択的に油圧作動(締結)させること
により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定し、
作動する摩擦要素を切り換えることにより他の変速段へ
の変速を行うように構成する。
【0003】自動変速機はかかる構成であるが故に、例
えば、作動油圧の低下により第1の摩擦要素を解放させ
つつ、作動油圧の上昇により第2の摩擦要素を締結させ
る、所謂、摩擦要素の掛け替えにより変速を行うものも
ある。なお、本明細書では、当該掛け替え変速に際し、
締結状態から解放状態に切り換えるべき摩擦要素を解放
側摩擦要素、その作動油圧を解放側作動油圧と称し、ま
た、解放状態から締結状態に切り換えるべき摩擦要素を
締結側摩擦要素、その作動油圧を締結側作動油圧と称す
る。
【0004】こうした油圧制御装置には、例えば、特開
平1−224549号公報に記載のものがある。これ
は、変速開始と同時に、締結側作動油圧として大きな油
圧(以下、プリチャージ圧Prという)を供給するよう
に指令して、クラッチ・ブレーキ等の摩擦要素の締結・
解放を司る作動ピストンを急激に移動させることによ
り、作動ピストンが実際に締結を開始できる位置までの
ストローク、即ち、作動ピストンが動き始めてから実際
にクラッチプレートを押圧するまでのストロークを短時
間に終了させるものである。
【0005】この場合、ピストンストローク終了を判断
するための装置として、従来から、摩擦要素側に設けた
油圧検出手段からの油圧検出信号によって、実際の作動
油圧が予め設定された目標油圧に到達したと判断する目
標油圧判断装置がある。
【0006】図7は、摩擦要素であるドラムクラッチ2
0にソレノイド弁30からのソレノイド油圧PSOLによ
って制御される油圧コントロール弁(以下、アンプ弁と
いう)40を配し、このアンプ弁40によってドラムク
ラッチ20に供給されるクラッチ圧を直接制御するシス
テムの概略図である。アンプ弁40は、ソレノイド弁3
0でデューティ制御されるソレノイド油圧PSOLによ
り、例えばマニュアルバルブ50からのDレンジ圧P
を元圧として、0〜P(元圧)までの大きさのクラッ
チ圧を出力可能とする。
【0007】ドラムクラッチ20は、クラッチドラム2
1に配したクラッチ板21pとクラッチハブ22に配し
たクラッチ板22pとを作動ピストン23がクラッチ圧
(締結側作動油圧)Pcによってリターンスプリング2
4に抗してディッシュプレート25を押圧することによ
りクラッチ板21pおよびクラッチ板22pとを締結す
るものであり、その解放はクラッチ圧(解放側作動油
圧)Poによってリターンスプリング24のばね力が作
動ピストン23をディッシュプレート25から離間させ
ることにより行われる。
【0008】また符号60は、ドラムクラッチに供給さ
れる締結側作動油圧Pcが予め設定された目標油圧P1に
達したことを検知する油圧検出手段としての油圧スイッ
チであって、アンプ弁40からドラムクラッチ20まで
の間の油路L1に取り付けられ、変速機コントローラ
(コンピュータ)14に油圧検出信号としてON/OF
Fに切り換わる。但し、目標油圧P1に達したことを検
知する信号は、ON信号であっても、OFF状態であっ
てもよい。
【0009】図8は、図7のドラムクラッチ20を締結
側摩擦要素として、掛け替え変速を例示するタイムチャ
ートであって、ドラムクラッチ20に実際に供給される
締結側作動油圧Pcと、他方の摩擦要素に供給される解
放側作動油圧Poとの関係を示す。
【0010】本例の場合、変速開始時間t1から所定時
間t2まで締結側作動油圧Pcとしてプリチャージ圧Pr
を指令し、ドラムクラッチ20に実際に供給される締結
側作動油圧Pcを変速指令開始時間t1から急激に上昇さ
せることにより、作動ピストン23が動き始めてからデ
ィッシュプレート25を介して実際にクラッチプレート
21p,22pを押圧するまでのストロークを早期に終
了させる。この場合、上記ピストンストローク終了は、
変速機コントローラ14が油圧スイッチ60からのON
信号を検知することによって、締結側作動油圧Pcが予
め設定された目標油圧P1に到達したと判断することで
なされる。
【0011】図8において、破線は、変速機コントロー
ラ14からの締結圧指令値TPAを、また、実線は、締結
圧指令値TPAによってドラムクラッチ20に供給される
締結側作動油圧Pcを示す。これにより、締結側作動油
圧Pcは、破線に示す締結圧指令値TPAによって、ドラ
ムクラッチ20に対して実線に示すように供給される。
【0012】つまり、締結圧指令値TPAによって、変速
指令開始時間t1からドラムクラッチ20に対してプリ
チャージ圧Pr(例えば、ライン圧P)を供給するよ
うに指令し、締結側作動油圧Pcを大きく上昇させるこ
とにより、ドラムクラッチ20の作動ピストン23をリ
ターンスプリング24に抗して急激にストロークさせ
る。
【0013】このとき、油圧スイッチ60は、始め、O
FF状態を維持し、締結側作動油圧Pcが目標油圧P1に
達したときに変速機コントローラ14にON信号を出力
する。これにより、変速機コントローラ14は、油圧ス
イッチ60からのON信号によって、締結側作動油圧P
cが目標油圧P1に到達したと判断した時間t2におい
て、作動ピストン23が動き始めてからディッシュプレ
ート25を介して実際にクラッチプレート21p,22
pを押圧するまでのストロークが終了したと判断する。
【0014】その後、締結側作動油圧Pcは、時間t2か
ら上記の掛け替えを開始させてトルクフェーズを開始さ
せるため初期棚圧P2まで急上昇させ、その後、時間t3
〜t6までの間、所定のゆっくりした棚圧勾配で更に上
昇させてイナーシャフェーズが終了する圧力P3に至ら
しめ、その後、時間t7までの間に最高値(ライン圧P
)まで上昇させる。
【0015】これにより、従来の油圧制御装置は、作動
ピストン23が動き始めてからディッシュプレート25
を介して実際にクラッチプレート21p,22pを押圧
するまでのストロークにかかる時間(t2−t1)の短縮
を図りつつ、その急激な締結圧の上昇によるショックを
防止する。
【0016】なお図8には、上記掛け替え変速におい
て、ドラムクラッチ20と異なる解放側摩擦要素に供給
される解放側作動油圧Poを二点鎖線で示す。解放側作
動油圧Poは、変速指令瞬時t1からドラムクラッチ20
におけるピストンストロークの終了を判断する瞬時t2
までの間、解放側摩擦要素がスリップし始める直前の締
結容量となるようP4まで急速に低下させ、その後、瞬
時t5までの間は上記の掛け替えが行われるようゆっく
りと低下させ、以後は急速に0まで低下させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すようなドラムクラッチ20において、作動ピストン
23がストロークする前は、アンプ弁40からドラムク
ラッチ20までの間の油路L1と、作動ピストン23に
よってドラムクラッチ20内に画成されたシリンダ室R
とに作動油を充填するため、プリチャージ圧Prをかけ
た場合、瞬間的に大きな流量が油圧回路内に発生してし
まう。このため、油圧スイッチ60からドラムクラッチ
20までの管路長さをL、ドラムクラッチ20に入力さ
れる流量をQとすると、油圧スイッチ60およびドラム
クラッチ20間には管路抵抗によって圧力差ΔP1が生
じる。 ΔP1=(Q×L)/K …(1) (但し、Kは任意
の定数)
【0018】しかも、質量Mのピストン面積Sである作
動ピストン23を速くストロークさせようとする場合、
そのピストンストローク速度を速度Vとすると、動作ピ
ストン23のピストンの慣性力による油圧ΔP2も発生
する。 ΔP2=(M×V)/S …(2)
【0019】ここで、図9は、図7のドラムクラッチ2
0を締結側摩擦要素として、掛け替えによる2→3ドラ
イブアップ変速を例示するタイムチャートであって、
(a)は、2→3変速によって、ドラムクラッチ20に
実際に供給される締結側作動油圧Pcと、他の摩擦要素
に供給される解放側作動油圧Poとの関係を示し、
(b)は、2→3変速によって発生する自動変速機の出
力側トルクである出力軸トルクToutを示し、(c)
は、2→3変速によって、自動変速機の入力側回転の速
度であるタービン回転速度Ntと、自動変速機の出力側
回転の速度である出力軸回転速度Noとを示す。但し、
図9(a)において、破線は、変速機コントローラ14
からの締結圧指令値TPAを、また、実線は、締結圧指令
値TPAによってドラムクラッチ20に供給される締結側
作動油圧Pcを示す。なお、一点鎖線は解放側作動油圧
Poである。
【0020】従来の目標油圧判断装置にあっては、図9
に示す如く、締結圧指令値TPAによって締結側作動油圧
Pcとしてプリチャージ圧Pr(この場合、ライン圧P
L)を指令した場合、作動ピストン23が動き始めてか
らディッシュプレート25を介して実際にクラッチプレ
ート21p,22pを押圧するまでのストロークにかか
る時間(t2−t1)中に実際の締結側作動油圧Pcとし
て、符号Aに示すような油圧スイッチ60のON/OF
Fを決定する目標油圧P1よりも大きな油圧ΔP1+ΔP
2が一時的に発生し、上記ピストンストローク終了する
前に油圧スイッチ60がONしてしまうことがある。
【0021】ところで、従来の目標油圧判断装置にあっ
ては、図9(a)の符号Aに示す如くに一時的に油圧が
急上昇する場合、油圧スイッチ60は、この一時的な油
圧の急上昇でON信号を発してしまうため、作動ピスト
ン23が動き始めてからディッシュプレート25を介し
て実際にクラッチプレート21p,22pを押圧するま
でのストロークが完了する前にも関わらず、変速機コン
トローラ14は、油圧スイッチ60からのON信号によ
って上記ピストンストロークが終了したと誤って判断し
て、締結側指令圧TPAを急速に低下させてしまう。この
油圧スイッチ60の誤作動によって、締結側作動油圧P
cが正規の位置より早めに締結容量を持つため、図9
(b)の符号Bに示すような引きトルクが発生し、その
後、締結側作動油圧Pcとして図9(a)の符号Dに示
す大きなサージ圧が発生すると共に、図9(b)の符号
Eに示すような大きな突き上げショックが発生する一
方、解放側作動油圧Poが正規の位置より早めに開放さ
れて締結側作動油圧Pcが容量不足となるため、図9
(c)に示すようなエンジンの空吹き(符号C)を発生
してしまう。
【0022】本発明は、上述した問題を鑑みてなされた
ものであって、変速開始時に摩擦要素の作動油圧として
大きな油圧を指令した際に、摩擦要素の作動油圧が一時
的に目標油圧に達したときに発した油圧検出信号を排除
して、摩擦要素の作動油圧が安定な状態で発した油圧検
出信号のみを検出できる自動変速機の目標油圧判断装置
を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、第1発明に係る自動変速機の目標油圧判断装置は、
変速が開始されると同時に摩擦要素の作動油圧としてプ
リチャージ圧を指令することにより締結を行うに際し、
この摩擦要素側に設けた油圧検出手段からの油圧検出信
号によって、摩擦要素の作動油圧が予め設定された目標
油圧に到達したと判断する自動変速機の目標油圧判断装
置において、前記変速開始と同時に実行されるタイマー
を設け、このタイマーは、少なくとも、前記変速開始瞬
時からプリチャージ圧指令終了時間までをカウントし、
このカウントを終了したのち、前記油圧検出手段からの
油圧検出信号を検知するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0024】
【発明の効果】第1発明に係る自動変速機の目標油圧判
断装置は、変速が開始されると同時に摩擦要素の作動油
圧としてプリチャージ圧を指令することにより締結を行
うに際し、前記摩擦要素側に設けた油圧検出手段からの
油圧検出信号によって、該摩擦要素の作動油圧が予め設
定された目標油圧に到達したと判断するものである。
【0025】本発明によれば、変速が開始されると同時
に実行されるタイマーを設け、このタイマーは、少なく
とも、前記変速開始瞬時からプリチャージ圧指令終了時
間までをカウントし、このカウントを終了したのち、油
圧検出手段からの油圧検出信号を検知する。つまり、変
速開始時に摩擦要素の作動油圧としてプリチャージ圧を
指令した際に、摩擦要素の作動油圧が一時的に目標油圧
に達したときに発した油圧検出信号を排除して、摩擦要
素の作動油圧が安定した状態で発した油圧検出信号のみ
を検出することにより、摩擦要素の作動油圧が予め設定
された目標油圧に到達したと判断する。
【0026】この場合、第1発明に係る装置は、変速開
始時に摩擦要素の作動油圧が一時的に目標油圧に達した
ときの油圧を排除して、摩擦要素の作動油圧が安定した
状態で摩擦要素の作動油圧が目標油圧に到達したと判断
するから、油圧が安定した状態の目標油圧を高い精度で
検出することができる。
【0027】従って、第1発明に係る自動変速機の目標
油圧判断装置は、摩擦要素を作動させるためのピストン
が実際に締結を開始できる位置までのストローク、即
ち、作動ピストンが動き始めてから実際にクラッチプレ
ートを押圧するまでのストローク中における作動油圧の
一時的な上昇によって上記ピストンストロークの終了を
誤って判断することを防止することにより、このピスト
ンストロークの終了を正確に判断できないために発生す
るエンジンの空吹きおよび変速機出力トルクによる引き
感が軽減され、さらに大きなサージ圧による突き上げシ
ョックなどを生じない滑らかな変速性能を確実に実現す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる自動変速機の目標油圧判断装置を示し、1はエンジ
ン、2は自動変速機である。エンジン1は、運転者が操
作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつれ全
閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブにより
出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコンバ
ータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるもの
とする。
【0029】自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配
置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロ
ントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7
を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯
車変速機構の主たる構成要素とする。エンジン1に近い
フロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤS
F 、フロントリングギヤRF 、これらに噛合するフロン
トピニオンPF 、および該フロントピニオンを回転自在
に支持するフロントキャリアCF よりなる単純遊星歯車
組とし、エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7
も、リヤサンギヤSR 、リヤリングギヤRR 、これらに
噛合するリヤピニオンPR 、および該リヤピニオンを回
転自在に支持するリヤキャリアCR よりなる単純遊星歯
車組とする。
【0030】遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を
決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・
4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリ
バースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/
OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごと
く両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設
ける。つまり、フロントサンギヤSF はリバースクラッ
チR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、
2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とす
る。
【0031】フロントキャリアCF はハイクラッチH/
Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。フロントキャ
リアCFは更に、ローワンウエイクラッチL/OWCに
よりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ロ
ーリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とす
る。そしてフロントキャリアCF と、リヤリングギヤR
R との間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能と
する。フロントリングギヤRF およびリヤキャリアCR
間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRF およ
びリヤキャリアCR を出力軸6に結合し、リヤサンギヤ
R を入力軸4に結合する。
【0032】上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩
擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/C
の図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、
ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印
で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第
2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4t
h)の前進変速段と、後退変速段(Rev )とを得ること
ができる。なお図2に点線の〇印で示す油圧作動(締
結)は、エンジンブレーキが必要な時に作動させるべき
摩擦要素である。
【0033】図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2
−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1
に示すコントロールバルブボディー8により実現し、こ
のコントロールバルブボディー8には図示せざるマニュ
アルバルブの他に、ライン圧ソレノイド9、ロークラッ
チソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド1
1、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレー
キソレノイド13などを挿置する。
【0034】ライン圧ソレノイド9はそのON,OFF
により、変速制御の元圧であるライン圧を高低切り替え
し、図示せざるマニュアルバルブは、希望する走行形態
に応じて運転者により前進走行(D)レンジ位置、後退
走行(R)レンジ位置、または駐停車(P,N)レンジ
位置に操作されるものとする。
【0035】Dレンジでマニュアルバルブは、上記のラ
イン圧を元圧としてロークラッチソレノイド10、2速
・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイ
ド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデュー
ティ制御により対応するロークラッチL/C、2速・4
速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバ
ースブレーキLR/Bの作動油圧を個々に制御し得るよ
うライン圧を所定の回路に供給し、当該各ソレノイドの
デューティ制御により図2に示した第1速〜第4速の締
結論理を実現するものとする。
【0036】但しRレンジでは、マニュアルバルブはラ
イン圧を上記各ソレノイドのデューティ制御に依存する
ことなく直接、リバースクラッチR/Cおよびローリバ
ースブレーキLR/Bに供給し、これらを締結作動させ
ることにより図2に示した後退の締結論理を実現するも
のとする。なおP,Nレンジでマニュアルバルブはライ
ン圧をどの回路にも供給せず、全ての摩擦要素を解放状
態にすることにより自動変速機を中立状態にする。
【0037】ライン圧ソレノイド9のON,OFF制
御、およびロークラッチソレノイド10、2速・4速ブ
レーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、
ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御
はそれぞれ変速機コントローラ14により実行し、その
ために変速機コントローラ14には、エンジン1のスロ
ットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ15
からの信号と、トルクコンバータ3の出力回転数(変速
機入力回転数)であるタービン回転数Nt を検出するタ
ービン回転センサ16からの信号と、自動変速機2の出
力軸5の回転数No を検出する出力回転センサ17から
の信号と、選択レンジを検出するインヒビタスイッチ1
8からの信号と、掛け替え変速時に締結すべき締結側摩
擦要素、つまり、図2から明らかなように2→3変速時
はハイクラッチH/C、3→2変速時は2速・4速ブレ
ーキ2−4/B、3→4変速時は2速・4速ブレーキ2
−4/B、4→3変速時はロークラッチL/C内に配置
された油圧スイッチ60からの信号をそれぞれ入力す
る。ここで油圧スイッチ60は、作動ピストン23が実
際に締結を開始できる位置までのストローク、即ち、作
動ピストン23が動き始めてから実際にクラッチプレー
ト25を押圧するまでのストロークに対応する油圧にな
った時にONするものとする。
【0038】本発明が関与するDレンジでの自動変速作
用を説明するに、変速機コントローラ14は図示せざる
制御プログラムを実行して、インヒビタスイッチ18か
らの信号に応じた予定の変速マップをもとにスロットル
開度TVOおよび変速機出力回転数No (車速)から、
現在の運転状態において要求される好適変速段を検索す
る。
【0039】次いで変速機コントローラ14は、現在の
選択変速段が好適変速段と一致しているか否かを判定
し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への変速が
実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもとづき当
該変速のための摩擦要素の締結、解放切り換えが行われ
るようソレノイド10〜13のデューティ制御により、
当該摩擦要素の作動油圧を変更する。
【0040】かかる掛け替え変速を実行するために変速
機コントローラ14は、図3に示すフローチャートの各
プログラムにより、締結側摩擦要素に供給する作動油圧
Pcを決定する指令値TPAを時系列制御する。
【0041】以下、締結側摩擦要素としてハイクラッチ
H/Cが用いられる一方、解放側摩擦要素として2速・
4速ブレーキ2−4/Bが用いられる2速から3速への
ドライブアップ変速を参照し、上記制御プログラムの作
用を説明する。
【0042】まず、ステップ110において、ピストン
23が実際に締結を開始できる位置までのストローク、
即ち、ピストン23が動き始めてから実際にクラッチプ
レート25を押圧するまでのストロークを短縮するため
に変速機コントローラ14から指令されるプリチャージ
圧Pr、そのプリチャージ圧Prを指令する時間Tpr、
油圧スイッチ60からの検出を禁止するため、プリチャ
ージ時間Tprに追加される時間Tα、プリチャージ圧P
rの供給を指令したのちに動作ピストン23を制御する
ために指令される初期の算出設定圧PA11を算出する。
【0043】油圧スイッチ検出禁止追加時間Tαは、任
意の値であるため、Tα=0であることも可能である
が、プリチャージ圧Prとプリチャージ時間Tprとの積
に比例して増加するため、例えば、図4に示す如くの特
性図から算出てもよい。
【0044】ステップ110で各パラメータを算出する
と、ステップ120に移行してタイマーをスタートさ
せ、その後、ステップ130にて油圧スイッチ60のO
N/OFF状態の読み込みを開始する。なお、タイマー
本体は、掛け替え変速の開始と同時に変速機コントロー
ラ14で実行されるものであるが、要求に応じて、変速
機コントローラ14と独立した外付けタイマーであって
もよい。
【0045】ステップ140では、油圧スイッチ60か
らON信号が発せられたかどうかを判断する。なお、油
圧スイッチ60は図7に示すものであって、ハイクラッ
チH/Cにプリチャージ圧Prを供給するように指令し
たのち、ハイクラッチH/Cに実際に供給される締結側
作動油圧Pcが目標とする油圧P1に到達した場合にON
信号を出力するものとする。
【0046】まず、ステップ140にて、変速開始当初
から継続して油圧スイッチ60がOFF状態であったた
め、油圧スイッチ60がOFF状態と判断されると、作
動ピストン23が動き始めてから実際にクラッチプレー
ト25を押圧するまでのストローク中に一時的な油圧の
上昇が生じていないとして、ステップ150に移行し、
このステップ150にて、タイマーがプリチャージ時間
Tprを越えたかどうかを判断する。
【0047】2→3変速を開始した当所は、ステップ1
50にて、タイマーがプリチャージ時間Tprを越えてい
ないと判断されてステップ151に移行し、このステッ
プ151にて、作動ピストン23が動作を開始する直
前、つまり、作動ピストン23が動き始めてから実際に
クラッチプレート25を押圧するまでのストロークを早
期に終了させるため、締結圧指令値TPAとしてプリチャ
ージ圧Prを指令し、ステップ130にリターンする。
その後、ステップ150にてタイマー時間ta1がプリチ
ャージ時間Tprを越えたと判断されるとステップ152
に移行し、このステップ152にて締結圧指令値TPAを
PA12=PA11+RA1×(ta1−Tpr)に指令して、作動
ピストン23が動き始めてから実際にクラッチプレート
25を押圧するまでのストロークに対応する締結開始油
圧PA12となるよう締結側作動圧Pcを制御する。なお、
RA1は締結側作動圧Pcの上昇勾配を決定する変数であ
る。
【0048】ステップ152からステップ153に移行
すると、ステップ153にて、締結圧指令値TPAが締結
開始油圧PA12を越えたかどうかを判断する。このステ
ップ153にて締結圧指令値TPAが締結開始油圧PA12
を越えていないと判断されると、ステップ130にリタ
ーンして、締結圧指令値TPAとして締結開始油圧PA12
を指令するための制御を継続する。そして、ステップ1
53にて、締結圧指令値TPAが締結開始油圧PA12を越
えたと判断されるとステップ154に移行し、このステ
ップ154にて締結圧指令値TPAを締結開始油圧PA12
に維持する。これにより、ハイクラッチH/Cに実際に
供給される締結側作動油圧Pcは、ほぼ目標とする締結
開始油圧PA12となる。
【0049】この結果、つまり、ステップ150〜15
4によって、変速コントローラ14は、作動油圧Pcと
してプリチャージ圧Prを供給することで初期算出設定
圧PA11まで作動ピストン23のストローク速度を速め
るように制御した後、作動圧Pcを初期算出設定圧PA11
から緩やかに上昇させて作動ピストン23がクラッチプ
レート25を緩やかに押圧するように制御する。
【0050】他方、ステップ140にて、油圧スイッチ
60からのON信号が検知されると、作動ピストン23
が動き始めてから実際にクラッチプレート25を押圧す
るまでのストローク中に一時的な油圧の上昇が生じた場
合を考慮して、ステップ160に移行し、このステップ
160にて、タイマー時間が、少なくとも、変速開始瞬
時t1からプリチャージ圧指令終了時間tsまでの時間、
即ち、プリチャージ時間Tprと追加時間Tαとの和から
求まる油圧スイッチ禁止時間To(=Tpr+Tα)をカ
ウントしたかどうかを判断する。
【0051】ステップ160にて、タイマー時間ta1が
油圧スイッチ禁止時間Toを越えていない状態、即ち、
タイマーが少なくとも変速開始瞬時t1からプリチャー
ジ圧指令終了時間tsまでをカウントしていない状態で
あると判断すると、油圧スイッチ60が発したON信号
が一時的な信号であると判断してステップ150に移行
する。この結果、変速機コントローラ14は、作動ピス
トン23が動き始めてから実際にクラッチプレート25
を押圧するまでのストローク中に一時的な油圧の上昇が
生じたとして、油圧スイッチ60からのON信号を排除
し、ステップ150以降のプログラムによって、作動ピ
ストン23が動き始めてから実際にクラッチプレート2
5を押圧するまでのストロークを終了させるための締結
側作動油圧Pcを指令する。
【0052】他方、ステップ160にて、タイマーが油
圧スイッチ禁止時間Toを越えた状態、即ち、タイマー
が少なくとも変速開始瞬時t1からプリチャージ圧指令
終了時間tsまでをカウントした状態であると判断され
ると、ステップ161に移行する。ステップ161で
は、油圧スイッチ60のON信号が一時的な信号でない
として、油圧スイッチ60が発したON信号が正確な信
号であると判断し、ステップ162にて、タイマー時間
ta1を初期値“0”にリセットする。この結果、変速機
コントローラ14は、油圧スイッチ60が正常なON状
態であると判断し、作動油圧Pcが安定した状態で目標
油圧P1に達したとして、作動ピストン23が動き始め
てから実際にクラッチプレート25を押圧するまでのス
トロークが終了したと判断する。なお、油圧スイッチ6
0がON状態であると判断された後は、後述する図5の
タイムチャートに示す如く、実際にハイクラッチH/C
を締結させるために必要な締結側作動油圧Pcを指令す
る。
【0053】図5は、図3のフローチャートによる2→
3ドライブアップ変速を説明するタイムチャートであっ
て、(a)は、2→3変速によって、ハイクラッチH/
Cに指令される締結側指令圧TPAと、2速・4速ブレー
キ2−4/Bに指令される解放側指令圧TPBとを示し、
(b)は、2→3変速によって発生する出力軸トルクT
outを示す。
【0054】また、図6は、上記指令圧に基づいて実際
に生じる作用を示すタイムチャートであって、(a)
は、ハイクラッチH/Cに実際に供給される締結側作動
油圧Pcと、2速・4速ブレーキ2−4/Bに実際に供
給される解放側作動油圧Poとを示し、(b)は、自動
変速機から実際に取り出される出力軸トルクToutを示
し、(c)は、自動変速機の入力側回転速度であるター
ビン回転速度Ntと、自動変速機の出力側回転速度であ
る出力軸回転速度Noとの関係を示す。なお、図6
(d)は、油圧スイッチのON/OFF状態を示す。
【0055】本実施形態によれば、摩擦要素の掛け掛け
による2→3変速が開始されると同時に実行されるタイ
マーを設け、このタイマーは、図5のタイムチャートに
示す如く、掛け替え変速の開始瞬時、即ち、開始時間t
1と同時にタイマーを実行し、このタイマーが少なくと
も変速開始瞬時t1からプリチャージ圧指令終了時間t2
までの油圧スイッチ禁止時間Toをカウント、つまり、
追加時間Tα=0も含めて、Toをプリチャージ圧供給
時間Tprと追加時間Tαとの和で求まる油圧スイッチ禁
止時間To(=Tpr+Tα)をカウントし、このカウン
トを終了したのち、油圧スイッチ60からのON信号を
検知する。
【0056】つまり、2→3変速開始時に、図5(a)
に示す如く、締結圧指令値TPAによってハイクラッチH
/Cの作動油圧Pcとしてプリチャージ圧Prをプリチ
ャージ時間Tprだけ指令した際に、図6(a)の符号A
に示す如く、ハイクラッチH/Cに実際に供給される作
動油圧Pcが一時的に大きな油圧(ΔP1+ΔP2)とな
って目標油圧P1に達したとき、油圧スイッチ60は、
図6(d)の符号Xに示すON信号を発するが、変速機
コントローラ14は、この符号Xに示すON信号が油圧
スイッチ禁止時間To中に発せられたON信号であるた
めに排除する。そして、変速機コントローラ14は、油
圧スイッチ禁止時間Toを経過してから油圧スイッチ6
0のON/OFF状態を検知するから、ハイクラッチH
/Cの作動油圧Pcが安定した状態で発した図6(d)
の符号Yに示すON信号のみを検出することにより、ハ
イクラッチH/Cの作動油圧Pcが目標油圧P1に到達し
たと判断する。
【0057】この場合、本実施形態は、2→3変速開始
時にハイクラッチH/Cの作動油圧Pcが一時的に大き
な油圧(ΔP1+ΔP2)となって目標油圧P1に達した
ときのON信号を排除して、ハイクラッチH/Cの作動
油圧Pcが安定した状態で目標油圧P1に到達したと判断
するから、作動油圧Pcが安定した状態の目標油圧P1を
高い精度で検出することができる。
【0058】従って、本実施形態においては、ハイクラ
ッチH/Cを作動させるためのピストン23が実際に締
結を開始できる位置までのストローク、即ち、作動ピス
トン23が動き始めてから実際にクラッチプレート25
を押圧するまでのストローク中における作動油圧Pcの
一時的な上昇(Pc=ΔP1+ΔP2)によって上記ピス
トンストロークの終了を誤って判断することを防止する
ことにより、上記ピストンストロークの終了を正確に判
断できないために発生するエンジンの空吹き(図9の符
号C参照)および変速機出力トルクによる引き感(図9
の符号B参照)が軽減され、さらに、大きなサージ圧
(図9の符号D参照)による突き上げショック(図9の
符号E参照)などを生じない滑らかな変速性能を確実に
実現することができる。
【0059】上述したところは、本発明の好適な実施形
態を示したにすぎず、当業者によれば、請求の範囲にお
いて、種々の変更を加えることができる。例えば、油圧
スイッチ60は、OFF状態をもって目標油圧P1の到
達を判断してもよい。また、油圧検出手段は、油圧スイ
ッチに限らず、油圧センサでもよい。また、変速の形態
は、2→3アップシフト変速に限らず、変速が開始され
る同時に摩擦要素の作動油圧としてプリチャージ圧を指
令することにより締結を行う変速であればよい。さら
に、自動変速機の形態も、複数の摩擦要素の締結および
解放を掛け替えない通常の自動変速機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる目標油圧判断装
置を具えた自動変速機の伝動列、およびその変速制御シ
ステムを示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締
結理論との関係を示す図である。
【図3】 本発明に係る一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図4】 検出禁止追加時間Tαを算出するための特性
図である。
【図5】 図3のフローチャートによる2→3ドライブ
アップ変速を説明するタイムチャートであって、(a)
は、2→3変速によって、ハイクラッチH/Cに指令さ
れる締結側指令圧TPAと、2速・4速ブレーキ2−4/
Bに指令される解放側指令圧TPBとを示し、(b)は、
2→3変速によって発生する出力軸トルクToutを示
す。
【図6】 図5の指令圧に基づいて実際に生じる作用を
示すタイムチャートであって、(a)は、ハイクラッチ
H/Cに実際に供給される締結側作動油圧Pcと、2速
・4速ブレーキ2−4/Bに実際に供給される解放側作
動油圧Poとを示し、(b)は、自動変速機から実際に
取り出される出力軸トルクToutを示し、(c)は、自
動変速機の入力側回転速度であるタービン回転速度Nt
と、自動変速機の出力側回転速度である出力軸回転速度
Noとの関係を示し、(d)は、油圧スイッチのON/
OFF状態を示す。
【図7】 ソレノイドでデューティ制御される油圧コン
トロール弁からのクラッチ圧をクラッチドラムに供給す
るための油圧回路を示すシステム図である。
【図8】 図7のドラムクラッチ20を締結側摩擦要素
として、従来技術における掛け替え変速を例示するタイ
ムチャートであって、ドラムクラッチ20に実際に供給
される締結側作動油圧Pcと、他方の摩擦要素に供給さ
れる解放側作動油圧Poとの関係を示す。
【図9】 図7のドラムクラッチ20を締結側摩擦要素
として、従来技術における掛け替えによる2→3ドライ
ブアップ変速を例示するタイムチャートであって、
(a)は、2→3変速によって、ドラムクラッチ20に
実際に供給される締結側作動油圧Pcと、他の摩擦要素
に供給される解放側作動油圧Poとの関係を示し、
(b)は、2→3変速によって発生する自動変速機の出
力側トルクである出力軸トルクToutを示し、(c)
は、2→3変速によって、自動変速機の入力側回転の速
度であるタービン回転速度Ntと、自動変速機の出力側
回転の速度である出力軸回転速度Noとを示す。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 入力軸 5 出力軸 6 フロントプラネタリギア組 7 リアプラネタリギア組 8 コントロールバルブボディ 9 ライン圧ソレノイド 10 ロークラッチソレノイド 11 2速・4速ブレーキソレノイド 12 ハイクラッチソレノイド 13 ローリバースブレーキソレノイド 14 変速機コントローラ 15 スロットル開度センサ 16 タービン回転センサ 17 出力回転センサ 18 インヒビタスイッチ 20 ドラムクラッチ 21 クラッチドラム 21p クラッチ板 22 クラッチハブ 22p クラッチ板 23 作動ピストン 24 リターンスプリング 25 油圧スイッチ 30 ソレノイド弁 40 アンプ弁(油圧コントロール弁) 50 マニュアルバルブ 60 油圧スイッチ L/C ロークラッチ 2−4/B 2速・4速ブレーキ H/C ハイクラッチ LR/B ローリバースブレーキ R/C リバースクラッチ L/OWC ローワンウエイクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大嶽 一成 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 NB01 PA02 PA24 RA13 RA16 SA08 VA07W VA32Z VA37Z VA62Z VA76W VC03Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速が開始されると同時に摩擦要素の作
    動油圧としてプリチャージ圧を指令することにより締結
    を行うに際し、前記摩擦要素側に設けた油圧検出手段か
    らの油圧検出信号によって、該摩擦要素の作動油圧が予
    め設定された目標油圧に到達したと判断する自動変速機
    の目標油圧判断装置において、 前記変速開始と同時に実行されるタイマーを設け、 該タイマーは、少なくとも、前記変速開始瞬時からプリ
    チャージ圧指令終了時間までをカウントし、このカウン
    トを終了したのち、前記油圧検出手段からの油圧検出信
    号を検知するようにしたことを特徴とする自動変速機の
    目標油圧判断装置。
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