JP2002089116A - ドアチェック装置 - Google Patents

ドアチェック装置

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JP2002089116A
JP2002089116A JP2000286351A JP2000286351A JP2002089116A JP 2002089116 A JP2002089116 A JP 2002089116A JP 2000286351 A JP2000286351 A JP 2000286351A JP 2000286351 A JP2000286351 A JP 2000286351A JP 2002089116 A JP2002089116 A JP 2002089116A
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pitch
arm
coil
door
spring
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JP2000286351A
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Makoto Yamaguchi
誠 山口
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな衝撃音を生じさせることなくドアを半
開位置や全開位置に保持する力を大きくできると共に、
ドアの開閉操作力を小さくできるドアチェック装置を実
現する。 【解決手段】 シュー(当接体)22,23をアーム1
3側に押圧する付勢部材として、コイルスプリング2
4,25を用い、更に、このコイルスプリング24,2
5として、一部に他のコイル部分よりも相対的にピッチ
の狭い狭ピッチコイル部分24a,25aが形成された
不等ピッチスプリングであって、シュー22,23が凸
部13bへの乗り上げを開始すると収縮し、狭ピッチコ
イル部分24a,25aの少なくとも一部が密着状態に
なる不等ピッチスプリングを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用いられ
るドアチェック装置に関し、特に、ドアの開閉方向に回
転できるように、一方の端部が車体側に取り付けられる
アームであって、その回転中心軸方向における厚みを長
手方向にわたって変化させることにより、係止用凹部及
び該係止用凹部に隣接する凸部が設けられたアームと、
ドア側に取り付けられるケースであって、アームの回転
中心側に開口した有底凹部内にアームが貫通配置された
ケースと、該ケースの有底凹部内に、アームの回転中心
軸方向からアームを挟むように配置され、アームの凸部
を乗り越えて係止用凹部と係脱可能な一対の当接体(一
般的には、シュー)と、ケースの有底凹部内で且つ当接
体の背面側の空間に配置され、当接体をアーム側に付勢
する一対のコイルスプリングとを備えたドアチェック装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6を用いて、従来のドアチェ
ック装置の構成を説明する。ここで、図5は従来のドア
チェック装置を示す斜視図、図6は主要部の詳細構造を
説明する図である。
【0003】これらの図において、ケース2は、ドア側
に取り付けられ、アーム3は、ドアの開閉方向に回転で
きるように、一方の端部が図示しないボデーブラケット
を用いて車体側に取り付けられる。ケース2には、アー
ム3の回転中心側に開口した有底凹部2cが形成され、
有底凹部2cの上下に、ドア側に取り付けられるベース
部2bが設けられている。又、有底凹部2cの底壁に
は、この有底凹部2c内にアーム3を貫通配置させるた
めの穴2aが穿設されている。
【0004】アーム3には、アーム3の回転中心軸方向
における厚みを長手方向にわたって変化させることによ
り、係止用凹部3aと凸部3bとが設けられている。ア
ーム3の他方の端部は、ケース2の有底凹部2cの穴2
aより突出し、その矩形状穴3eへ図示しないストッパ
プレートを嵌合させ、ケース2の有底凹部2cからの抜
け止めがなされている。
【0005】ケース2の有底凹部2c内には、アーム3
の回転中心軸方向から摺接部7a,8aでもってアーム
3を挟むように、一対の当接体としてのシュー7,8が
対向配置されている。又、ケース2の有底凹部2c内で
且つシュー7,8の背面側の空間には、各シュー7,8
をアーム3側に付勢する付勢部材として、一定ピッチp
のコイルスプリング9,10が配置されている。又、ケ
ース2の有底凹部2cの開口側は、金属製のカバー5で
覆われている。
【0006】上記構成のドアチェック装置の作動を説明
する。まず、ドアが閉まっている状態から、ドアを開方
向に移動すると、ドアと共にケース2は旋回し、アーム
3も回転する。この相対運動によって、ケース2はアー
ム3に対して図5における右方向に移動する。このた
め、シュー7,8の摺接部7a,8aがアーム3の凸部
3bを乗り越え、第1の係止用凹部3aに係合する。こ
の位置がドアの半開位置で、ドアの開閉が一旦規制され
る。
【0007】更に、ドアを開方向に移動させると、シュ
ー7,8の摺接部7a,8aがアーム3の次の凸部3b
を乗り越え、第2の係止用凹部3aに係合する。この位
置がドアの全開位置で、この全開位置では、ストッパプ
レートの存在により、ケース2は移動を規制され、ドア
はそれ以上の開放を禁止される。
【0008】この全開位置からドアを閉方向に移動させ
ると、シュー7,8の摺接部7a,8aが、アーム3の
凸部3bを開方向の場合と逆方向に乗り越えながら進
み、半開位置を経由して、全閉位置に戻ることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記ドアチェック装置
においては、アーム3の凸部3bの高さが小さかったり
係止用凹部3aの傾斜面3hの傾斜が緩かったりする
と、小さな力が加わるだけで、シュー7,8が係止用凹
部3aから抜け出ることになり、ドアを半開位置や全開
位置に保持する力が小さくなり、節度感(ドアが半開位
置や全開位置に確実に到達したと操作者に感じさせるこ
と)が乏しいという問題がある。
【0010】しかし、ドアを半開位置や全開位置に保持
する力を大きくするため、凸部3bの高さを大きくした
り傾斜面3hの傾斜を急にすると、コイルスプリング
9,10に常時付勢されているシュー7,8が、傾斜面
3hで高速度に到達した後に、係止用凹部3a内に落ち
込むことになり、シュー7,8と係止用凹部3aの床面
との衝撃音が極めて大きくなってしまうという問題があ
る。
【0011】一方、アーム3の形状をそのままにして、
ばね定数の大きいコイルスプリング9,10を用いるこ
とで、ドアを半開位置や全開位置に保持する力を大きく
しようとすると、シュー7,8とアーム3との押圧力が
全域で増加して、ドアの開閉に大きな操作力が必要にな
る。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、大きな衝撃音を生じさせることなく
ドアを半開位置や全開位置に保持する力を大きくできる
と共に、ドアの開閉操作力を小さくできるドアチェック
装置を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ドアの開閉方向に回転できるよう
に、一方の端部が車体側に取り付けられるアームであっ
て、その回転中心軸方向における厚みを長手方向にわた
って変化させることにより、係止用凹部及び該係止用凹
部に隣接する凸部が設けられたアームと、ドア側に取り
付けられるケースであって、前記アームの回転中心側に
開口した有底凹部内に前記アームが貫通配置されたケー
スと、該ケースの有底凹部内に、前記アームの回転中心
軸方向から前記アームを挟むように配置され、前記アー
ムの凸部を乗り越えて前記係止用凹部と係脱可能な一対
の当接体と、前記ケースの有底凹部内で且つ前記当接体
の背面側の空間に配置され、前記当接体を前記アーム側
に付勢する一対のコイルスプリングと、を備えたドアチ
ェック装置において、前記コイルスプリングとして、一
部に他のコイル部分よりも相対的にピッチの狭い狭ピッ
チコイル部分が形成された不等ピッチスプリングであっ
て、前記当接体が前記凸部への乗り上げを開始すると収
縮し、前記狭ピッチコイル部分の少なくとも一部が密着
状態になる不等ピッチスプリングを用いたことを特徴と
するものである。
【0014】この種のドアチェック装置において、当接
体は凸部を乗り越えて係止用凹部に係合するが、本発明
では、当接体が凸部への乗り上げを開始すると、コイル
スプリング(不等ピッチスプリング)が収縮しその狭ピ
ッチコイル部分の少なくとも一部が密着状態になる。
【0015】このため、密着状態に至った狭ピッチコイ
ル部分は、それ以上収縮できず、残りのコイル部分のみ
がスプリングとして収縮し続ける。この状態は、実質的
にコイルスプリングの有効巻数が減少した状態であり、
コイルスプリングのばね定数がその分大きくなり、以後
の単位収縮量当たりの圧縮荷重は、以前よりも大きくな
る。
【0016】従って、当接体が凸部を乗り越える際に、
当接体と凸部との間に作用し合う力は、等ピッチスプリ
ングを用いた場合に比べて大きくなり、凸部の高さを大
きくしたり傾斜面の傾斜を急にしなくても、ドアを半開
位置や全開位置に保持する力を大きくできる。即ち、良
好な節度感が得られる。又、凸部の高さを大きくしたり
傾斜面の傾斜を急にしなくてもよいため、当接体と係止
用凹部の床面との衝撃音は小さい。
【0017】一方、当接体が凸部への乗り上げを開始す
る前は、コイルスプリングの狭ピッチコイル部分も当然
スプリングとして機能し収縮できる。この状態では、コ
イルスプリングの有効巻数が本来の値に保たれており、
コイルスプリングのばね定数は小さく、当接体とアーム
との間に作用する力は小さく、ドアの開閉操作力も小さ
くて済むようになる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、コイルスプリングとして、一定ピッチの狭
ピッチコイル部分とこの狭ピッチコイル部分よりもピッ
チが大きい一定ピッチの広ピッチコイル部分とからなる
不等ピッチスプリングであって、当接体が凸部への乗り
上げを開始すると収縮し、狭ピッチコイル部分が密着状
態になる不等ピッチスプリングを用いたことを特徴とす
るものである。本発明では、コイルスプリングを一定ピ
ッチの狭ピッチコイル部分と広ピッチコイル部分とから
構成することで、コイルスプリングの成形を容易にして
いる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、コイルスプリングとして、中間部に広ピッ
チコイル部分が形成され、両端部に狭ピッチコイル部分
が形成されているものを用いたことを特徴とするもので
ある。このようにすれば、コイルスプリングの伸縮安定
性が増す。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図4を用いて、本発明の実
施の形態例を説明する。ここで、図1は本発明の実施の
形態例における主要部の詳細構造を説明する図、図2は
本発明の実施の形態例を示す平面図、図3は図2の切断
線A−Aにおける断面図、図4は本発明の実施の形態例
の主要部の分解斜視図である。
【0021】これらの図において、ボデーブラケット1
1は車体側に取り付けられ、ケース12がドア側に取り
付けられる。このケース12には、ボデーブラケット1
1側に開口した有底凹部12cが形成され、有底凹部1
2cの上下に、ドア側に取り付けられるベース部12b
が設けられている。又、有底凹部12cの底壁には、こ
の有底凹部12c内にアーム13を貫通配置させるため
の穴12aが穿設されている。
【0022】アーム13は、ドアの開閉方向に回転でき
るように、一方の端部がボデーブラケット11にピン1
8を用いて回転可能に取り付けられ、その回転中心軸方
向(ピン18の軸方向)における厚みを長手方向にわた
って変化させ、係止用凹部13aとこれに隣接する凸部
13bとが設けられている。
【0023】本実施の形態例におけるアーム13は、金
属からなる芯材13cと、この芯材13cを覆いアーム
13の美観を向上させると共に摺動抵抗を減らす樹脂層
13dとからなっている。又、本実施の形態例では、樹
脂層13dの厚みを変化させることにより、上記係止用
凹部13a及び凸部13bを形成させている。
【0024】アーム13の他方の端部は、ケース12の
有底凹部12cの穴12aより突出しており、突出部
に、抜け止め部材としてのストッパプレート15が取り
付けられ、このストッパプレート15のケース側には、
ストッパクッション14が設けられている。そして、ス
トッパクッション14を介してストッパプレート15が
ケース12の有底凹部12cに当接することにより、ア
ーム13の抜け止めがなされている。
【0025】ケース12の有底凹部12c内には、アー
ム13の回転中心軸方向から摺接部22a,23aでも
ってアーム13を挟むように、同一形状の一対のシュー
22,23が対向配置されている。上記シュー22,2
3の摺接部22a,23aは、断面が等脚台形状(図3
参照)をしており、台形の脚部の開き角は、傾斜面13
hの開き角よりも若干小さく設定されている。
【0026】更に、ケース12の有底凹部12c内で且
つシュー22,23の背面側の空間には、それぞれ、シ
ュー22,23をアーム13側に押圧する付勢部材とし
て、コイルスプリング24,25が配置されている。
【0027】コイルスプリング24,25は、同一形状
をしており、一部に他のコイル部分よりも相対的にピッ
チの狭い狭ピッチコイル部分24a,25aが形成され
た不等ピッチスプリングであって、シュー22,23が
凸部13bへの乗り上げを開始すると(言い換えれば、
凸部13bの頂上に向けて傾斜面13hを登り始める
と)収縮し、凸部13bの頂上に到達する前に、狭ピッ
チコイル部分24a,25aの少なくとも一部が密着状
態になる不等ピッチスプリングで構成されている。ここ
で、密着状態とは、隣接する素線が接触し、それ以上収
縮できない状態をいう。
【0028】本実施の形態例におけるコイルスプリング
24,25は、図1に示すように、一定ピッチp1の狭
ピッチコイル部分24a,25aとこの狭ピッチコイル
部分24a,25aよりもピッチが大きい一定ピッチp
2の広ピッチコイル部分24b,25bとからなる不等
ピッチスプリングであって、広ピッチコイル部分24
b,25bがコイルスプリング24,25の中間部に形
成され、狭ピッチコイル部分24a,25aが両端部に
形成されているものであり、シュー22,23が凸部1
3bへの乗り上げを開始すると狭ピッチコイル部分24
a,25a及び広ピッチコイル部分24b,25bが収
縮し、凸部13bの頂上に到達する前に狭ピッチコイル
部分24a,25aが密着状態になるものである。
【0029】ケース12の有底凹部12cの開口12e
は、金属製のカバー20で覆われている。このカバー2
0には、ケース12の有底凹部12cの穴12aと対向
する位置に、アーム13が挿通される穴20aが形成さ
れている。
【0030】上記構成のドアチェック装置の作動を説明
する。まず、ドアが閉まっている状態では、図2や図3
に示す状態にある。この閉扉状態から、ドアを開方向に
移動すると、ケース12はドアと一体となって旋回し、
アーム13はピン18を中心に図2における反時計方向
に回転する。このため、ケース12はアーム13に対し
て相対的に図2及び図3における右方向に移動する。こ
の相対運動により、シュー22,23の摺接部22a,
23aがアーム13の凸部13bを乗り越え、第1の係
止用凹部13aに係合する。この位置がドアの半開位置
で、ドアの開閉が一旦規制される。
【0031】更に、ドアを開方向に移動させると、シュ
ー22,23の摺接部22a,23aがアーム13の次
の凸部13bを乗り越え、第2の係止用凹部13aに係
合する。この位置がドアの全開位置で、この全開位置で
は、有底凹部12cがストッパクッション14に当接し
ており、ドアはそれ以上の開放を禁止される。尚、第2
の係止用凹部13aの図4における右側の傾斜面13h
は、ストッパプレート15の存在により、必ずしも必要
ではない。
【0032】この全開位置からドアを閉方向に移動させ
ると、シュー22,23の摺接部22a,23aがアー
ム13の凸部13bを開方向の場合と逆方向に乗り越え
ながら進み、半開位置を経由して、全閉位置に戻ること
になる。
【0033】ここで、コイルスプリングにかかる軸方向
の圧縮荷重Wと軸方向のたわみδとの比(W/δ)につ
いて説明する。W/δは、コイル平均径Dに対して、ピ
ッチpが小さい場合には、概略、次式で示される。
【0034】W/δ=G・d4 /(8・N・D3) ただし、G:素線材料の横弾性係数 d:素線径 N:有効巻数 上記実施の形態例では、シュー22,23が凸部13b
への乗り上げを開始する前は、コイルスプリング24,
25の狭ピッチコイル部分24a,25aも当然スプリ
ングとして機能し収縮できる。この状態では、コイルス
プリング24,25の有効巻数は本来の値Nであり、狭
ピッチコイル部分24a,25aの有効巻数N1と広ピ
ッチコイル部分24b,25bの有効巻数N2との和
(N1+N2)で示される。よって、コイルスプリング
24,25のばね定数(W/δ相当)は小さく、シュー
22,23とアーム13との間に作用する力も小さく、
ドアの開閉操作力は小さくて済む。
【0035】シュー22,23が凸部13bへの乗り上
げを開始すると、コイルスプリング24,25の狭ピッ
チコイル部分24a,25aが次第に収縮し、密着状態
になる。この密着状態に至った狭ピッチコイル部分24
a,25aは、それ以上収縮できず、残りの広ピッチコ
イル部分24b,25bのみがスプリングとして収縮し
続ける。
【0036】この状態は、実質的にコイルスプリング2
4,25の有効巻数がN2に減少した状態であり、W/
δに関する上式からわかるようにW/δが増大し、コイ
ルスプリング24,25のばね定数がその分大きくな
り、以後の単位収縮量当たりの圧縮荷重は、以前よりも
大きくなる。
【0037】従って、シュー22,23が凸部13bを
乗り越える際に、シュー22,23と凸部13bとの間
に作用し合う力は、図6に示した等ピッチスプリング
9,10を用いた場合に比べて大きくでき、凸部13b
の高さを大きくしたり傾斜面13hの傾斜を急にしなく
ても、ドアを半開位置や全開位置に保持する力も大きく
できる。即ち、良好な節度感が得られる。
【0038】又、この実施の形態例では、凸部13bの
高さを大きくしたり傾斜面13hの傾斜を急にしなくて
もよいため、シュー22,23と係止用凹部13aの床
面との衝撃音は小さい。本実施の形態例のように、コイ
ルスプリング24,25として、一定ピッチp1の狭ピ
ッチコイル部分24a,25aと一定ピッチp2の広ピ
ッチコイル部分24b,25bとからなる不等ピッチス
プリングを用いた場合、コイルスプリング24,25の
成形は容易である。
【0039】又、コイルスプリング24,25として、
中間部に広ピッチコイル部分24b,25bが形成さ
れ、両端部に狭ピッチコイル部分24a,25aが形成
されているものを用いると、コイルスプリング24,2
5の両端部での伸縮量は小さく、コイルスプリング2
4,25の支持が安定し、伸縮安定性が増す。
【0040】尚、本発明は上記実施の形態例に限るもの
ではない。例えば、コイルスプリング24,25は、二
つのピッチp1,p2からなる不等ピッチスプリングに
限る必要はなく、三つ以上のピッチからなる不等ピッチ
スプリングを用いてもよい。例えば、ピッチが連続的に
増減するような不等ピッチスプリングを用いてもよい。
【0041】更に、上記実施の形態例では、各コイルス
プリング24,25をそれぞれ一本の素線でなる不等ピ
ッチスプリングで構成したが、狭ピッチコイル部分24
a,25aと広ピッチコイル部分24b,25bとを別
の素線で形成し、これらを直列に接続してもよい。
【0042】又、上記実施の形態例では、当接体とし
て、シュー(22,23)を用いたが、シューではな
く、円柱状のローラや球状のころを、アームの回転中心
軸方向からアームを挟むように配置し、その転動によ
り、アームの凸部を乗り越えてアームの係止用凹部と係
脱できるように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
では、シュー等の当接体が凸部への乗り上げを開始する
と、コイルスプリング(不等ピッチスプリング)の狭ピ
ッチコイル部分の少なくとも一部が収縮し密着状態にな
るため、密着状態に至った狭ピッチコイル部分は、それ
以上収縮できず、残りのコイル部分のみがスプリングと
して収縮し続ける。この状態は、実質的にコイルスプリ
ングの有効巻数が減少した状態であり、コイルスプリン
グのばね定数がその分大きくなり、以後の単位収縮量当
たりの圧縮荷重は、以前よりも大きくなる。
【0044】従って、当接体が凸部を乗り越える際に、
当接体と凸部との間に作用し合う力は、等ピッチスプリ
ングを用いた場合に比べて大きくでき、凸部の高さを大
きくしたり傾斜面の傾斜を急にしなくても、ドアを半開
位置や全開位置に保持する力を大きくできる。即ち、良
好な節度感が得られる。又、凸部の高さを大きくしたり
傾斜面の傾斜を急にしなくてもよいため、当接体と係止
用凹部の床面との衝撃音は小さい。
【0045】一方、当接体が凸部への乗り上げを開始す
る前は、コイルスプリングの狭ピッチコイル部分も当然
スプリングとして機能し収縮できる。この状態では、コ
イルスプリングの有効巻数が本来の値に保たれており、
コイルスプリングのばね定数は小さく、当接体とアーム
との間に作用する力は小さく、ドアの開閉操作力も小さ
くて済む。
【0046】従って、本発明によれば、大きな衝撃音を
生じさせることなくドアを半開位置や全開位置に保持す
る力を大きくできると共に、ドアの開閉操作力を小さく
できるドアチェック装置を実現できる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、コイルスプ
リングを一定ピッチの狭ピッチコイル部分と広ピッチコ
イル部分とから構成するため、コイルスプリングの成形
が容易である。
【0048】請求項3記載の発明によれば、コイルスプ
リングとして、中間部に広ピッチコイル部分が形成さ
れ、両端部に狭ピッチコイル部分が形成されているもの
を用いたため、コイルスプリングの伸縮安定性を増すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例における主要部の詳細構
造を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示す平面図である。
【図3】図2の切断線A−Aにおける断面図である。
【図4】本発明の実施の形態例の主要部の分解斜視図で
ある。
【図5】従来のドアチェック装置を示す斜視図である。
【図6】図5のドアチェック装置における主要部の詳細
構造を説明する図である。
【符号の説明】
12 ケース 12c 有底凹部 13 アーム 13a 係止用凹部 13b 凸部 13h 傾斜面 20 カバー 22,23 シュー(当接体) 24,25 コイルスプリング 24a,25a 狭ピッチコイル部分 24b,25b 広ピッチコイル部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの開閉方向に回転できるように、一
    方の端部が車体側に取り付けられるアームであって、そ
    の回転中心軸方向における厚みを長手方向にわたって変
    化させることにより、係止用凹部及び該係止用凹部に隣
    接する凸部が設けられたアームと、 ドア側に取り付けられるケースであって、前記アームの
    回転中心側に開口した有底凹部内に前記アームが貫通配
    置されたケースと、 該ケースの有底凹部内に、前記アームの回転中心軸方向
    から前記アームを挟むように配置され、前記アームの凸
    部を乗り越えて前記係止用凹部と係脱可能な一対の当接
    体と、 前記ケースの有底凹部内で且つ前記当接体の背面側の空
    間に配置され、前記当接体を前記アーム側に付勢する一
    対のコイルスプリングと、 を備えたドアチェック装置において、 前記コイルスプリングとして、一部に他のコイル部分よ
    りも相対的にピッチの狭い狭ピッチコイル部分が形成さ
    れた不等ピッチスプリングであって、前記当接体が前記
    凸部への乗り上げを開始すると収縮し、前記狭ピッチコ
    イル部分の少なくとも一部が密着状態になる不等ピッチ
    スプリングを用いたことを特徴とするドアチェック装
    置。
  2. 【請求項2】 前記コイルスプリングとして、一定ピッ
    チの狭ピッチコイル部分とこの狭ピッチコイル部分より
    もピッチが大きい一定ピッチの広ピッチコイル部分とか
    らなる不等ピッチスプリングであって、前記当接体が前
    記凸部への乗り上げを開始すると収縮し、前記狭ピッチ
    コイル部分が密着状態になる不等ピッチスプリングを用
    いたことを特徴とする請求項1記載のドアチェック装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コイルスプリングとして、中間部に
    前記広ピッチコイル部分が形成され、両端部に前記狭ピ
    ッチコイル部分が形成されているものを用いたことを特
    徴とする請求項2記載のドアチェック装置。
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