JPH056840Y2 - - Google Patents

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JPH056840Y2
JPH056840Y2 JP1986176776U JP17677686U JPH056840Y2 JP H056840 Y2 JPH056840 Y2 JP H056840Y2 JP 1986176776 U JP1986176776 U JP 1986176776U JP 17677686 U JP17677686 U JP 17677686U JP H056840 Y2 JPH056840 Y2 JP H056840Y2
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seat
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spring
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Description

【考案の詳細な説明】 a 産業上の利用分野 本考案は、垂直の壁面に対して露出取付けと埋
込み取付けの選択が自在な格納式座席に係る。
b 従来技術とその問題点 座席の座部を折畳み構造にして非使用時にはコ
ンパクトに格納する可動式座席は従来から広く実
用化され、特に乗物のように居住空間が十分にな
い場所においては実用価値が極めて大きい。
従来、この種の座席は殆んど機能本位に設計さ
れていて、折畳み式ではあるが隠蔽度の高い格納
構造ではなく、従つて格納状態における美観が良
好でなく且つ、長期間格納された場合は座部およ
び背当に多量の埃が堆積附着して清潔感が損われ
る欠点があつた。
また従来の実施例においては、座部に連結され
た背当の折畳み構造は手動式に設計され、使用時
には座部を約90度前方に倒したのち背当を後方に
起こす二段操作が必要であり、格納時には逆の順
序で二段操作を行うという不便さがあつた。
更に、格納状態における座部および背当の落着
き即ち力学的安定を保つ手段は、従来の実施例で
は単に重心が座部の回動支点より後方に偏ること
を利用するだけであり、安定度が極めて低いの
で、乗物用座席の場合は車体から伝わる上下振動
や前後方向の加速度の作用で座部の回動端が揺動
し易く、この揺動を抑止するため手動のロツク機
構を付設した例もあるが、ロツク機構の追加によ
つて取扱い操作が一層繁雑化する実用上の欠点を
免れなかつた。
c 本考案の目的 本考案の目的は、壁面取付型格納式座席におい
て、基本要素の座部および背当を支持フレーム兼
用の収納箱に内蔵装着し且つ、背当と収納箱との
間にスプリングを張設して背当の運動形態を規制
することによつて、取扱い操作の単純化と格納機
能の向上とを併せて実現するとともに、前記スプ
リングの作用により格納状態における座部を収納
箱の後面側へ付勢することによつて、座部の落着
き即ち力学的安定度を高め、外部から振動や加速
度が加わつても座部の回動端が揺動しないように
することにある。
d 本考案の構成 本考案の構成は、前面板の大半を切抜いて前面
に額縁穴を形成した支持フレーム兼用の収納箱を
設け、底面の輪郭形状が収納箱の額縁穴とほゞ相
似形を成す座部を設け、該座部の底面を前面側に
向け且つ収納箱の額縁穴と嵌合させた形で座部を
収納箱に収納し、収納箱の下部に支軸を配設して
座部を前倒し方向に回動自在に支承させ且つ、収
納箱にストツパーを付設して座部の回動範囲を90
度前後に規制し、座部の後方空間に座部と隣接し
て背当を配設し、座部に付設した第二支軸によつ
て背当の下端を回動自在に支承すると共に、制限
機構を設けて背当の最大回動角度を限定し、更に
背当の裏面と収納箱の後面板との間にスプリング
を張設して、背当の上部に下方向ないし斜後下方
向の牽引力を常時作用させ、もつて格納状態にお
ける座部を収納箱の後面側へ付勢するようにスプ
リングの係止位置を設定したものである。
e−1 実施例 以下、本考案を図の実施例により詳細に説明す
れば、第1図は本考案の一実施例の格納状態を示
した正面図、第2図は第1図のX−X線に沿つた
縦断右側面図、第3図は座部を引出すときの運動
形態を示した作動状態図、第4図は背当回動の制
限機構の分解斜視図であり、1は板材で構成され
た支持フレーム兼用の収納箱で、該収納箱は、前
面板の大半が切抜かれて前面に額縁穴が形成さ
れ、また後面板は盲板とするかまたは必要に応じ
て本実施例のような軽量穴が穿設されている。2
は底面の輪郭形状が収納箱1の額縁穴とほゞ相似
形を成し且つ、外形寸法が該額縁穴よりも僅か小
さ目に作られた座部で、該座部は、底面を前面側
に向け且つ収納箱1の額縁穴と嵌合させた形で収
納箱1内に収納され、また底面の前後位置は収納
箱1の前面板の外面と同一またはこれと多少前後
する位置に設定される。
3a,3bは収納箱1の下部に固設された左右
一対のブラケツト、4,4は該ブラケツトの前端
に脱着可能な構造でそれぞれ付設された支軸で、
該支軸は、互に同一軸心線上に配列され且つ、先
端部が座部2の左右両側面に設けた軸受穴に嵌入
されており、座部2が支軸4,4によつて前倒し
方向に回動自在に支承される。5a,5bおよび
6a,6bは収納箱1の内側に固設されたそれぞ
れ左右一対のストツパーで、座部2の格納状態に
おいては、第2図のように座部2の左右両隅の突
端部がストツパー5a,5bにそれぞれ当接され
て座部2の姿勢が安定し、座部2の前倒し状態に
おいては、第3図のように座部2の左右両隅の突
端部がストツパー6a,6bにそれぞれ当接され
て座部2の姿勢が安定し、換言すれば座部2の回
動範囲が一定の角度に規制される。座部2の上面
は多少の勾配をつける場合があるので、座部2の
回動規制角度は80度から95度の間で適正値が選定
される。
7は座部2の後方空間に座部2と隣接して配設
された背当、8a,8bは座部2の上面側に突設
された左右一対のブラケツト、9,9に該ブラケ
ツトの先端に脱着可能な構造でそれぞれ付設され
た第二支軸で、該第二支軸は、互に同一軸芯線上
に配列され且つ、先端部が背当7の左右両側面に
設けた軸受穴に嵌入されており、背当7が第二支
軸9,9によつて後倒し方向に回動自在に支承さ
れる。10a,10bおよび11a,11bはブ
ラケツト8a,8bと背当7との間にそれぞれ介
装された左右一対の噛合い座金Aおよび噛合い座
金Bで、両噛合い座金が第二支軸9,9とそれぞ
れ嵌合し且つ、互に軸芯線方向で噛合うことによ
つて、背当7の最大回動角度を限定する制限機構
が構成される。
背当7の裏面上部にはフツク12を突設し、一
方、収納箱1の後面板の内側でフツク12の下方
の位置にはフツク13を付設し、フツク12とフ
ツク13との間に引張り型のスプリング14を張
設することにより、背当7の上部には常時弾力的
な牽引力が作用するようにして本実施例の壁面取
付型格納式座席が構成される。前記の第二支軸
9,9に対するスプリング14の上下係止位置の
幾何学的な位置関係は、前記の牽引力が下方向な
いし斜後下方向に作用するように設定される。
なお、スプリング14は背当7に下向きの押圧
力を付与することを目的としているので、バネ形
式を引張り型に限定する必要がなく、設計上の都
合によつてはバネ形式を圧縮型とし且つ、フツク
12,13の配置を上下反対に変更してもよい。
15は座部2の回動端に付設された引手である。
続いて本実施例の作動について説明すれば、座
部2の格納状態においては、スプリング14によ
つて背当7に付与された押圧力が第二支軸9,9
に伝わると、第二支軸9,9が支軸4,4より後
方にある関係から座部2に後倒し方向の回転力が
発生するが、前記のストツパー5a,5bが座部
2の回動を阻止するから、座部2は第2図に示し
た正規の格納姿勢で安定する。この場合、座部2
の左右両隅の突端部とストツパー5a,5bとの
接点の圧接力には、スプリング14による強制力
が加わつているので、乗物用座席において車体側
から伝わる振動等によつて座部2の回動端が揺動
するという実用上の不具合を防止することができ
る。
座席を使用する場合は、座部2の引手15に手
を掛けて座部2を前に倒すことにより、座部2お
よび背当7が第2図の姿勢から第3図の実線図の
姿勢に切り換わり、換言すれば定常スタイルの座
席が組み上がる。背当7は回動端即ち上端部がス
プリング14によつて弾力的に拘束されているの
で、座部2を前倒し方向に回動させる過程におい
て上端部が座部2から次第に隔離され、相対的に
は背当7が座部2に対して後倒し方向に回動する
形となる。背当7の回動が進んで回動角度が予め
設定された最大回動角度に達すると、前述の制限
機構の働きによつて回動が停止され、これを図示
すれば第3図の仮想線図のような状態となり、座
部2をこの状態から最終の安定姿勢まで倒すと、
背当7はスプリング14の牽引力に逆らつて第3
図の実線図の位置まで前進する。
また座部2を前方に倒す過程においては、第二
支軸9,9が支軸4,4を旋回中心にして上向き
円弧形の旋回運動を行う関係から、背当7の上端
に上下運動が起きるので、収納箱1の上部内側に
はこの上下運動のための余裕空間を設けてある
が、収納箱1の前面板は防塵性を確保する目的で
額縁状に形成してあり、従つて、スプリングス1
4が無い場合を想定すると、座部2を前倒し操作
したときに背当7が前後に不安定な揺動をしなが
ら座部2の回動運動と連れ動きすることになるの
で、この不安定な揺動のタイミングによつては背
当7の上端で収納箱1の前面板の縁を突上げる場
合が発生し、干渉部分が損傷する欠点を免れな
い。
座席の組上げ状態においては、背当7の上端部
が収納箱1の前面板の外面よりも多少露出するこ
とが必要であり且つ、美観と防塵性とを確保する
見地から、背当7の上端部と収納箱1の額縁穴と
の隙間を最少限度に詰めることも必要であるが、
第3図によつて明かなように、スプリング14の
作用によつて背当7の運動形態が規制されるの
で、上述の二つの必要を満足できると共に、前記
のような背当7と収納箱1との間の動的干渉を防
止することが可能となる。
座席を使用したあと座部2を格納するときは、
座部2の回動端を上方に持ち上げて座部2を約90
度回動させれば、座席全体が第2図の状態に戻
り、即ち一挙動の操作で座席を格納状態に戻すこ
とができる。
なお、座席の格納状態においては、第1図によ
つて明らかなように座部2の底面と収納箱1の前
面板との隙間が極めて僅少であるから、隠閉度即
ち防塵性の高い格納構造が実現し、また座部2の
前倒し状態即ち座席の組上がり状態においても、
第3図によつて明らかなように背当7と収納箱1
の前面板との隙間を最少限度に狭くし、防塵性と
外観的商品性とを併せ向上させることができる。
e−2 実施例の補足 第5図は背当7の回動制限機構の別の実施例を
示したものであり、16は座部2の上面側に突設
された左右一対の補助ブラケツトの一つ、17は
該補助ブラケツトに枢着された左右一対のルーズ
リンクの一つ、18は背当7の左右両側面に植設
された連結ピンの一つで、連結ピン18がルーズ
リンク17の長穴に遊動的に嵌合されているの
で、図によつて明らかなように、背当7を座部2
に対して後方に回動させるときは所定の最大回動
角度において回動が制限されることとなる。この
最大回動角度は通常100度前後に設定される。
なお本考案における背当7の回動制限機構は背
当7の最大回動角度を一定値で抑えることのみ目
的としており、前記二つの実施例以外の方法も採
用可能であり、例えば座部2および背当7の両者
のそれぞれ側面部の中間辺に支点を設け、両支点
を長さ一定のベルトで連結させてもよい。
f 本考案の効果 本考案によれば、前面に額縁穴を有する支持フ
レーム兼用の収納箱に座部および背当を内蔵装着
し、座部の底面の輪郭形状を額縁穴とほゞ相似形
にして座部の格納時の隠閉度を高めたことによ
り、収納箱の格納機能を向上させ、また背当と収
納箱との間にスプリングを張設して座部の前倒し
操作時における背当の運動形態を規制したことに
より、取扱い操作をワンタツチ方式に単純化し且
つ、座席の組上がり時における背当と格納箱との
隙間を最少限度に狭くして防塵性と美観とを向上
させる実用効果が併せ得られる。さらに、前記ス
プリングの作用により格納状態における座部を収
納箱の後面側へ付勢したことによつて、座部の落
着き即ち力学的安定度が高まり、外部から振動や
加速度が加わつても座部の回動端の揺動を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の格納状態を示した
正面図、第2図は第1図のX−X線に沿つた縦断
右側面図、第3図は座部を引出すときの運動形態
を示した作動状態図、第4図は背当回動の制限機
構の分解斜視図、第5図は背当回動の制限機構の
別の実施例を示した右側面図である。 1……収納箱、2……座部、4……支軸、5
a,5b,6a,6b……ストツパー、7……背
当、8a,8b……ブラケツト、9……第二支
軸、10a,10b……噛合い座金A、11a,
11b……噛合い座金B、14……スプリング、
16……補助ブラケツト、17……ルーズリン
ク、18……連結ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前面板の大半を切抜いて前面に額縁穴を形成し
    た支持フレーム兼用の収納箱を設け、底面の輪郭
    形状が収納箱の額縁穴とほゞ相似形を成す座部を
    設け、該座部の底面を前面側に向け且つ収納箱の
    額縁穴と嵌合させた形で座部を収納箱に収納し、
    収納箱の下部に支軸を配設して座部を前傾し方向
    に回動自在に支承させ且つ、収納箱にストツパー
    を付設して座部の回動範囲を90度前後に規制し、
    座部の後方空間に座部と隣接して背当を配設し、
    座部に付設した第二支軸によつて背当の下端を回
    動自在に支承すると共に、制限機構を設けて背当
    の最大回動角度を限定し、更に背当の裏面と収納
    箱の後面板との間にスプリングを張設して、背当
    の上部に下方向ないし斜後下方向の牽引力を常時
    作用させ、もつて格納状態における座部を収納箱
    の後面側へ付勢するようにスプリングの係止位置
    を設定したことを特徴とする壁面取付型格納式座
    席。
JP1986176776U 1986-11-18 1986-11-18 Expired - Lifetime JPH056840Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6381722U JPS6381722U (ja) 1988-05-30
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000386A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Atom Livin Tech Co Ltd 折畳椅子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000386A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Atom Livin Tech Co Ltd 折畳椅子

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JPS6381722U (ja) 1988-05-30

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