JP2002089096A - 引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法 - Google Patents
引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法Info
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Abstract
リ調整」の両方を調整しなくても良い、いわゆる無調整
式の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取
付ける方法を提供すること。 【解決手段】 表面開放状態のケース本体50に、上端
部に噛合い歯99を有する下方係合摺動体92を上下動
自在に組込み、一方、受板74に鎌片用窓72を有する
ケース状可動ストライク70の上端部に、前記噛合い歯
に選択的に係合可能な被噛合い歯104を有する上方係
合摺動体105を上下動可能に装着し、また可動ストラ
イク70のボックス部を形成する左右の側板77を取り
囲む嵌合口を有する取付け板85に前記ケース本体を一
体的に組合わせ、この組合わせ状態に於いて、前記可動
ストライクは、ケース本体内に装備したチリ設定用付勢
バネ116により、前記受板が取付け板の外壁面から突
出するように付勢されていること。
Description
有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法に関す
る。
ないし傾斜方向のガタツキ防止を防止するためのガタ無
調整手段」と「戸の開口方向におけるチリ無調整手段」
の両方を備えた鎌片用受金具の出現が要望されている。
戸枠の凹所内に固定した後に、ストライクを取り外して
トコヨケ内の摺動ボックス等の位置を調整しなければな
らないとしたら、労力を要するのは当然の事ながら、こ
のようにガタ調整をするには、熟練者が必要である。特
に、引戸錠の受金具の鎌片受機構に対して、その技術的
目的を、「ガタツキ防止」に設定した場合に於いて、例
えばストライクの受板と鎌錠本体のフロントとの間に3
mm,5mmなど所定のチリを設定した時においては、
引張り方向のガタツキ防止を可能な限り防止することが
望まれる。
に、鎌片用受金具に於いて、「ガタ調整」や「チリ調
整」をするためには熟練者の労力を必要とするので、こ
の不便さを解消することを目的とする。そこで、第1の
目的は、閉戸時に鎌片が施錠状態に成った場合に、鎌片
に対する受金具側の「ガタ調整」や「チリ調整」の両方
を調整しなくても良い、いわゆる無調整式の鎌片受機構
を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法を提
供することである。第2の目的は、所定寸法のチリを設
定してもガタ付き防止を確実に図ることができることで
ある。この場合、望ましくは精密なガタツキ防止を図る
ことを目的とする。そして、可動ストライクの受板と錠
本体のフロントとの間に所定のチリ(例えば3mm以内
の隙間)を設定した範囲内においても、引戸錠の本施錠
時にチリ設定に対応して上下の係合摺動体が選択的に係
合し、これにより前記調整をしなくても常にガタツキ防
止を図ることができることを目的とする。
機構を有する受金具は、表面開放状態のケース本体50
に、上端部に噛合い歯(99,99A)を有する下方係
合摺動体(92,92A)を上下動自在に組込み、一
方、受板71に鎌片用窓72を有するケース状可動スト
ライク70の上端部に、前記噛合い歯に選択的に係合可
能な被噛合い歯(109,109A)を有する上方係合
摺動体(105,105A)を上下動可能に装着し、ま
た可動ストライク70のボックス部を形成する左右の側
板77を取り囲む嵌合口88を有する長板状取付け板8
5に前記ケース本体50を一体的に組合わせ、この組合
わせ状態に於いて、前記可動ストライク70は、ケース
本体50内に装備したチリ設定用付勢バネ90により、
前記受板71が取付け板85の外壁面85aから突出す
るように付勢されていることを特徴とする。
い歯は、階段状或いは水平状態に連続的に形成されてい
ることを特徴とする。
は、ケース本体50内に下方係合摺動体を内装し、一
方、上方係合摺動体を装着した状態で可動ストライク7
0をケース本体50に嵌め合わせ、この状態に於いて第
1固着具61を介してケース本体50を取付け板85に
一体的に固着し、しかる後に取付け板85の上下端部に
形成した挿入孔86に第2固着具87を通して受金具を
戸枠に取付けることを特徴とする。
実施例を説明する。まず本発明の主要部を説明する前
に、図7乃至図9を参照に発明の実施の環境を説明す
る。
に取付けられる鎌錠本体2と、戸枠3側に取付けられ、
かつ、鎌片受機構を構成する複数個の部材を組合わせた
受金具4とから構成されている。
本体2の構成についても説明する。5は引戸1の縦框に
内装された錠ケースである。6は錠ケース5の開口部側
に固定されたフロントで、フロント6は、普通一般に錠
ケース5の蓋板7に固定されている。8はフロント6並
びに蓋板7に形成された進退動部材用窓、9は鎌片用出
入口である。
た進退動部材である。この進退動部材11は、閉戸時、
後述する受金具を構成する可動ストライクの表面に当接
する当接面を有する先端部12と、この先端部12に水
平方向に連設する後端部13とを有し、前記後端部13
にはトリガーバネ14用支持穴15が形成されている。
17は水平突出杆11の下部側壁に形成されたラックで
ある。
ニオン21を備えると共に、錠ケース5内に支軸22を
介して軸支され、かつ、進退動部材11の後退動に連動
して可動ストライクと掛合する方何へ回転する。鎌片2
0は、ピニオン21を有する基部23、可動ストライク
と係合する鉤状先端部24、該先端部に連設する幅広後
端部25を有し、前記幅広後端部25の尻部には、ラチ
ェット状の複数個の係合歯27が形成されている。
に設けられたスライド操作板である。このスライド操作
板30は、閉戸時、本施錠をする時に図示しない操作摘
みを操作すると下降する。31はスライド操作板用のバ
ネで、該バネ31はクリック機能を有する。
前記スライド操作板30の下端部に形成された窓状の被
係合部32と係合する係止ピン41を有する係止爪片で
ある。この係止爪片40は、スライド操作片30の下端
部を案内する機能を有する固定軸42に軸支され、スラ
イド操作片30が下降すると、固定軸42を支点に鎌片
の係合歯27に係合する方向へと回転する。
いわゆる本施錠時(閉戸時)、進退動部材11が可動ス
トライクの受板(表面)に当たって後退し、これにより
鎌片20の先端部24が回転進出して受金具4に入り込
み、可動ストライク70の裏面と掛合状態になる(図8
参照)。次いでスライド操作片30が下降すると、係合
爪片40が鎌片の係合歯27に係合して鎌片20の後退
を阻止する(図9参照)。
との関係に於いて、本発明の主要部(受金具における鎌
片受機構)が使用される。そこで、次に図1乃至図6を
参照に本発明の第1実施例を説明する。
図1及び図2で示すように表面開放状態のケース本体5
0と、このケース本体に表面側が突出するように組込ま
れるケース状可動ストライク70と、この可動ストライ
ク70のボックス部(左右の側板と端板部)77,73
を囲むようにケース本体に嵌め合わせられ、かつ、前記
ケース本体50と一体化される長板状取付け板85と、
ケース本体50と可動ストライク70に内装され、か
つ、可動ストライク70と共に鎌錠本体2の鎌片受機構
を構成する各部材とから成る。そこで、これらの構成部
材について順番に説明する。
一般に「トロヨケ」と称されている。普通一般に称され
ているトロヨケと、本実施例のケース本体50とは、次
に列挙する点が異なっている。 (a)戸枠3に形成した凹所内に入り込むチャンネル形
状ボックス部の垂直底壁51の内壁面に、ケース本体5
0の開口52方向に突出した小支板53が設けられてい
る点、(b)前記垂直底壁51の上下端部側をそれぞれ
対向状態に折り曲げ形成して出来た上下壁54,55の
左右端縁と、これらの上下壁54,55に対する左右の
側壁56,57の上下端縁との間に、後述の可動ストラ
イクの端板部73が入りこむことが可能な若干のガイド
隙間58,58がそれぞれ設けられている点、(c)前
記上下壁54,55の端部を垂直方向にそれぞれ折り曲
げて形成した上下の取付用突壁59,60の適宜部位
に、ケース本体50と取付け板85とを一体化する第1
固着具61用の小孔62,62がそれぞれ形成されてい
る点、(d)そして、もっぱら後述する下方案内棒を取
付ける際に利用するために、前記下壁55に貫通孔63
を形成した点である。なお、突壁59,60の符号64
は、後述する取付け板85の上下部にそれぞれ形成した
挿入孔86に符合する符合孔であり、これらの符合孔・
挿入孔64,86には、受金具4を戸枠3に固定するた
めの第2固着具87が入り込む。
壁51の適宜部位の一部を内側に折り曲げて形成したも
のであり、しかも、下方案内棒用貫通小孔65を有して
いる。
る。普通一般にストライクはトロヨケに固定されるが、
本実施例では可動部材である。この可動ストライク70
は、図2で示すように裏側開放状態のボツクス形状をし
ており、ケース本体50の開口52に向き合うように該
ケース本体50内に水平移動可能に嵌め合わせられる。
図1はケース本体50に可動ストライク70をスライド
可能に組合わせた状態の一例を示している。
71の下端部には鎌片の先端部が入り込む矩形状の鎌片
用窓72が形成されている。受板71の外壁面には、前
述した進退動部材11やフロント6が当接可能である。
一方、受板71の内壁面には、鎌片20の先端部24が
掛合可能である。73は受板71の上下端部をそれぞれ
開口方向へ折り曲げて形成したスライド端板部で、これ
ら上下のスライド端板部73は、ケース本体50のガイ
ド間隙58,58にそれぞれ摺動自在に差込まれる。
曲げ付近の寸法の短い部分74と、この短い部分74に
連設する寸法の長い耳状部分75に区分することができ
る。そして、耳状部分75は短い部分74に対して左右
に突出しているので、その突出している表側の垂直端面
76が取付け板85の内壁面に当る。それ故に、取付け
板85は可動ストライク70に対してストッパー的機能
を有している。
7の上下端部には、切欠によって形成された小突起状の
バネ支持部78が形成されている。また、側板77の上
部の適宜部位には、縦方向に左右一対の垂直案内部(縦
溝、垂直長孔等)79が形成されている。
て説明すると、上スライド端板部73は、後述する上方
案内棒用の貫通孔80を有し、一方、下スライド端板部
73には、下方案内棒の下部に当接しないように平面U
字型状の切欠部81が形成されている。
け板85は端面チャンネル形状に形成され、前述したよ
うに上下部に第2固着具87用の挿入孔86,86を有
している。この取付け板85は、ケース本体50との関
係で座板的機能、受金具4を戸枠3に取付け固定する意
味合いでの取付機能の他に、前述した可動ストライク7
0の短い部分74或いは耳状部分75の長さとの関係
で、該可動ストライク70の飛び出し量を決めるチリ設
定機能を有している。
動ストライク70の受板71の幅寸法並びに高さ(縦)
寸法を考慮して設定された縦長状の嵌合口88が設けら
れ、この嵌合口88から「チリ(図5の符合a)」を設
定した分だけ、可動ストライク70の前方(表側)部が
突出する。
取付け板85の外壁面85aを基準にして可動ストライ
ク70の受板71の突出した寸法(例えば1mm,3m
m,5mm等飛び出た量。)を言う。
70が取付け板85の嵌合口88から突出するように付
勢する複数個、本実施例では合計4本のチリ設定用付勢
バネ90が内装され、それらの付勢バネ90の一端部
は、前述した可動ストライク70のバネ支持部78にそ
れぞれ支持されている。
部に形成され、かつ、ケース体50の小孔62,62に
符合する第1固着具用のネジ孔である。
に内装されかつ可動ストライク70と共に鎌錠本体2の
鎌片受機構を構成する各部材について説明する。
ケース本体50内の下部側に上下動自在に組込まれた下
方(一方)の係合摺動体である。この下方係合摺動体9
2の形態をケース本体5の形状との関係で説明する。9
3は垂直底壁51内に沿って昇降動する摺動背板で、こ
の摺動背板93には、小支板53の位置を考慮して矩形
状の案内窓94が形成されている。ケース本体5の小支
板53は案内窓94を貫通している。案内窓94の大き
さは、望ましくは摺動背板93が上昇しても案内窓94
を形成する開口下辺に小支板53が当接しないように設
定してある。
けられた鎌片の先端用受部で、この先端用受部95は摺
動背板93の上端部を開口52方向へ略水平状態に折曲
形成することにより出来ている。一方、96は摺動背板
93の下端部の中央部に設けられた係合小支板で、この
係合小支板96の中央部には、貫通状態の案内小孔97
が形成されている。係合小支板96も前記先端用受部9
5と同様に摺動背板93の下端部を開口52方向へ略水
平状態に折曲形成することにより出来ている。
動する左右一対の摺動側板である。これらの摺動側板9
8,98の傾斜状上端部には、やや急な階段状の連続的
な噛合い歯99が形成されている。
0の小支板53の貫通小孔65に嵌め込まれ、一方、下
端部は下方係合摺動体92の前記係合小支板96の案内
小孔97を貫通する下方案内棒である。この下方案内棒
100の上端部にはフランジ部101が設けられてい
る。この下方案内棒100は下方係合摺動体92を上下
方向に案内する機能を有している。
バネで、この復帰バネ102の下端部は常時下方係合摺
動体92の係合小支板96に圧接している。それ故に、
下方係合摺動体92は、下方案内棒100に案内されて
上昇する時は、復帰バネ102のバネ力に抗して上昇す
る。
ケース本体50内の上部側に上下動自在に組込まれた上
方(他方)の係合摺動体である。この上方係合摺動体1
05の形態を可動ストライク70の形状との関係で説明
する。
ース本体50内の下部側に上下動自在に組込まれた下方
(一方)の係合摺動体である。この上方係合摺動体10
5は前記下方係合摺動体92との係合関係を考慮して形
成したものであるから、その形態、組合等の考え方は下
方係合摺動体92と共通的なものがある。
動ストライク70の左右側板77,77の開放側端面と
当接可能な垂直壁で、この垂直壁106の左右両端部に
は、可動ストライク70の左右側板77,77の外壁面
を摺動する左右一対の摺動側壁107が連設している。
6の下端部には、下方係合摺動体92の受部95を受け
入れることが可能な下向き切欠部108が形成されてい
る。また、前記左右一対の摺動側壁107の傾斜状下端
部には、下方係合摺動体92の連続的な噛合い歯99と
係合可能な連続的な被噛合い歯109が形成されてい
る。
ストライク70の垂直案内部79を貫通する横方向の細
長ガイド板110横設用の取付け孔111が形成されて
いる。
案内棒112の下端部が貫通する案内小孔113を有す
る突片114が設けられている。
棒112は、上端部が可動ストライク70の上スライド
端板73の貫通孔80に嵌め込まれ、一方、下端部は上
方係合摺動体105の前述した突片114の案内小孔1
13を貫通する訳であるが、この上方案内棒112の上
端部にも下方案内棒100と同様にフランジ部115が
設けられている。この上方案内棒112は上方係合摺動
体105を上下方向に案内する機能を有している。
で、このバネ116の下端部は常時上方係合摺動体10
5の突片114に圧接している。それ故に、上方係合摺
動体105は、上方案内棒112に案内されて上降する
時は、バネ116のバネ力に抗して上昇する。
に、本発明の主要部について説明する。なお、本発明
は、各構成部材の組合わせとの関係に着目すると、新規
な創作部分が多々あるが、本発明の特定要件との関係で
は、これらの新規事項を独立項に限定請求しないので、
各部材の組合わせについての詳細な説明を割愛する。
の案内棒、付勢バネ等各部材がケース本体50と可動ス
トライク70に組込まれた状態に於いて、前記ケース本
体50が2個の第1固着具61を介して取付け板85に
一体的に固定され、かつ、2個の第2固着具87を介し
て受金具4が戸枠3の凹所に装着された状態を示してい
る。
ストライク70の受板71外壁面71aは、取付け板8
5の外壁面85aよにも「チリa」を予め設定(例えば
5mm)した分だけ、付勢バネ90のバネ力により飛び
出ている。この時、取付け板85の内壁面にスライド端
板部73の耳状部分75の端面76が当たっているの
で、可動ストライク70は設定した「チリa」を越えて
嵌合口88から食み出ない。可動ストライク70は、そ
の受板71の外壁面71aを押すと、前記チリを設定し
た分だけ付勢バネ90のバネ力に抗してケース本体50
内へと後退可能である。
ら引戸1を閉めた仮定する。引戸1を閉めると、前述し
たように図8のように動力変換機構(例えばラックとピ
ニオンとの関係)により、鎌片20は錠本体2の出入口
9から出て、受金具4の鎌片用窓72へと入り込む。受
金具4に入り込んだ鎌片20の先端部24は、まず下方
係合摺動体92の受部95に当たる。この時下方係合摺
動体92は、鎌片20回転量に従って持ち上げられるこ
とになるから、下方係合摺動体92は、下方案内棒10
0に案内されかつ復帰バネ102のバネ力に抗して上昇
する。下方係合摺動体92が上昇すると、その連続的噛
合い歯99は、可動ストライク70の突出位置如何に拘
泥せずに、必ず上方係合摺動体105の連続的な被噛合
い歯109に係合する(鎌片ないし引戸のガタ防止機
能:ガタ無調整の意味合い)。
2のフロント6に押圧されてケース体50内へと後退す
ると、上方係合摺動体105は、細長ガイド板110を
介して可動ストライク70に移動可能に装着されている
から、可動ストライク70と共に、「チリ調整が必要な
分だけ」ケース体50内へと後退する。その時、上方係
合摺動体105はバネ116に付勢されているから、上
方案内棒112に案内されて下方へ滑動する。その結
果、下方係合摺動体92の噛合い歯99と上方係合摺動
体105の被噛合い歯の位置が若干変わる(自動的なチ
リ調整機能:チリ無調整の意味合い)。
受金具4を戸枠3の取付ける方法の発明について説明す
る。
棒100を垂直底壁51の小支板53に取付ける。この
場合復帰バネ102を装着した状態で下方案内棒100
の下端部を貫通孔63に一旦差込み、次いで、その上端
部を小支板53の貫通小孔65に嵌め入れるが、予め下
方案内棒100の下端部を下方係合摺動体92の係合支
板96の案内小孔97に通した状態で下方係合摺動体と
共に下方案内棒100をケース本体50に取付けた方が
簡単にセットできる。特にかく、このA工程ではケース
本体50内に下方係合摺動体を上下動可能に内装する。
可動ストライク70の上端部に上下動可能に取付ける。
この場合上方係合摺動体105を可動ストライク70の
上端部に外嵌合するように嵌め合わせ、取付け孔111
と垂直案内部79とが一致した所で、細長ガイド板11
0を取付け孔111と垂直案内部79に貫通状態に嵌め
込む。これにより上方係合摺動体105は可動ストライ
ク70の上端部に一体的に取付けられる。そこで、この
装備状態で可動ストライク70をケース本体50に嵌め
合わせる。嵌め合わせる際には、可動ストライク70の
上下のスライド端板部73をケース本体50のガイド間
隙58に差込むようにする。なお、この工程Bの際に
は、付勢バネ90の一端部を可動ストライク70のバネ
支持部78に嵌め込んだ状態で可動ストライク70をケ
ース本体50に嵌め合わせる。
第1固着具61を介してケース本体50を取付け板85
に一体的に固着する。第1固着具61は、ケース本体5
0の小孔62から取付け板85のネジ孔89へと差込
み、これによりケース本体50は取付け板85に螺着さ
れる。
端部に形成した挿入孔86とケース本体50の符合孔6
4に第2固着具87を通して受金具を戸枠の取付ける。
実施例)を示す。なお、この変形例の説明に当って、第
1実施例と同一の部分には、同一又は同様の符号を付し
て重複する説明を省略する。
て、前記第1実施例と主に異なる点は、下方係合摺動体
92Aの摺動側板98Aの上端部に形成した連続的な噛
合い歯99Aが、水平状態に形成されていることであ
る。
る上方係合摺動体105Aの摺動側壁107Aの被噛合
い歯109Aも水平状態の形成されている。なお、前記
噛合い歯99Aは、望ましくはラチェット歯を採用して
いる。
にあっては、次に列挙するような効果がある。 (1)鎌片に対する「ガタ調整」や「チリ調整」の両方
を調整しなくても良い、いわゆる無調整式の鎌片受機構
を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法を提
供することができる。 (2)所定寸法のチリを設定してもガタ付き防止を確実
に図ることができることである。この場合、上下の係合
摺動体の噛合い歯が連続的なので、精密なガタツキ防止
を図ることができる。そして、可動ストライクの受板と
錠本体のフロントとの間に所定のチリ(例えば3mm以
内の隙間)を設定した範囲内においても、引戸錠の本施
錠時にチリ設定に対応して上下の係合摺動体が選択的に
係合かるので、これによりチリ調整をしなくても常にガ
タツキ防止を図ることができることができる。 (3)請求項10に記載の発明は、受金具を容易に戸枠
に取り付けることができる。
10乃至図14は本発明の第2実施例(主要部の変形
例)を示す各説明図。
す)。
の斜視図。
図。
状態)。
の状態)。
に説明図。
時の状態)。
時戸の状態)。
4…受金具、11…進退動部材、12…先端部、17…
ラック、20…鎌片、21…ピニオン、24…鉤状先端
部、30…スライド操作板、40…係止爪片、50…ケ
ース本体、51…垂直底壁、52…開口、53…小支
板、54,55…上下壁、56,57…側壁、58…ガ
イド間隙、59,60…取付け用突壁、61…第1固着
具、62…小孔、63,80…貫通孔、70…可動スト
ライク、71…受板、72…鎌片用窓、73…端板部、
76…耳状部分の端面、77…側板、78…バネ支持
部、79…垂直案内部、81…切欠部、92,92A…
下方係合摺動体、93…摺動背板、94…案内窓、95
…先端用受部、96…係合小支板、97,113…案内
小孔、98,98A…摺動側板、99,99A…噛合い
歯、100,112…案内棒、102…復帰バネ、10
5…上方係合摺動体、106…垂直壁、107,107
A…摺動側壁、109,109A…被噛合い歯、114
…突片、116…バネ、a…チリ。
Claims (10)
- 【請求項1】 表面開放状態のケース本体50に、上端
部に噛合い歯(99,99A)を有する下方係合摺動体
(92,92A)を上下動自在に組込み、一方、受板7
1に鎌片用窓72を有するケース状可動ストライク70
の上端部に、前記噛合い歯に選択的に係合可能な被噛合
い歯(109,109A)を有する上方係合摺動体(1
05,105A)を上下動可能に装着し、また可動スト
ライク70のボックス部を形成する左右の側板77を取
り囲む嵌合口88を有する長板状取付け板85に前記ケ
ース本体50を一体的に組合わせ、この組合わせ状態に
於いて、前記可動ストライク70は、ケース本体50内
に装備したチリ設定用付勢バネ90により、前記受板7
1が取付け板85の外壁面85aから突出するように付
勢されていることを特徴とする引戸錠の鎌片受機構を有
する受金具。 - 【請求項2】 請求項1に於いて、下方係合摺動体92
の噛合い歯99は、階段状に形成されていることを特徴
とする引戸錠の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項3】 請求項1に於いて、下方係合摺動体92
Aの噛合い歯99Aは、水平状態に連続形成されている
ことを特徴とする引戸錠の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項4】 請求項1に於いて、可動ストライク70
は、ケース本体50の上下のガイド間隙58に嵌り合う
スライド端板部73を有し、長板状取付け板85に前記
ケース本体50を一体的に組合わせ場合には、前記スラ
イド端板部73に形成した耳状部分75の端面76が取
付け板85の内壁面に当接することを特徴とする引戸錠
の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項5】 請求項1に於いて、下方係合摺動体92
の上端部に、鎌片20の先端部24が当接する先端用受
部95を設け、引戸1の閉戸時、下方係合摺動体92
は、前記先端用受部95を介して鎌片に持ち上げられか
つ上方係合摺動体105に係合することを特徴とする引
戸錠の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項6】 請求項1に於いて、上方係合摺動体10
5は、可動ストライク70内に装備したバネ116のバ
ネ力により下方係合摺動体92に係合する方向に常時付
勢されていることを特徴とする引戸錠の鎌片受機構を有
する受金具。 - 【請求項7】 請求項1に於いて、下方係合摺動体92
は、ケース本体50に設けられた小支板53に取付けら
れた下方案内棒100を介して案内されていることを特
徴とする引戸錠の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項8】 請求項1に於いて、上方係合摺動体10
5は、上スライド端板部73に設けられた上方案内棒1
12を介して案内されていることを特徴とする引戸錠の
鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項9】 請求項1に於いて、可動ストライク70
は、左右の対向側板77の上下端部に、切欠によって形
成された小突起状のバネ支持部78を有することを特徴
とする引戸錠の鎌片受機構を有する受金具。 - 【請求項10】 ケース本体50内に下方係合摺動体を
内装し、一方、上方係合摺動体を装着した状態で可動ス
トライク70をケース本体50に嵌め合わせ、この状態
に於いて第1固着具61を介してケース本体50を取付
け板85に一体的に固着し、しかる後に取付け板85の
上下端部に形成した挿入孔86に第2固着具87を通し
て受金具を戸枠に取付ける方法。
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---|---|---|---|
JP2000282962A JP4327343B2 (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法 |
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JP (1) | JP4327343B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014214567A (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-17 | 文化シヤッター株式会社 | 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置 |
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2000
- 2000-09-19 JP JP2000282962A patent/JP4327343B2/ja not_active Expired - Fee Related
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