JP2014214567A - 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置 - Google Patents

引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014214567A
JP2014214567A JP2013095042A JP2013095042A JP2014214567A JP 2014214567 A JP2014214567 A JP 2014214567A JP 2013095042 A JP2013095042 A JP 2013095042A JP 2013095042 A JP2013095042 A JP 2013095042A JP 2014214567 A JP2014214567 A JP 2014214567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
vertical frame
locking device
lock
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013095042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6279226B2 (ja
Inventor
茂 野口
Shigeru Noguchi
茂 野口
豊 直井
Yutaka Naoi
豊 直井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2013095042A priority Critical patent/JP6279226B2/ja
Publication of JP2014214567A publication Critical patent/JP2014214567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6279226B2 publication Critical patent/JP6279226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B65/00Locks or fastenings for special use
    • E05B65/08Locks or fastenings for special use for sliding wings
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C3/00Fastening devices with bolts moving pivotally or rotatively
    • E05C3/12Fastening devices with bolts moving pivotally or rotatively with latching action
    • E05C3/16Fastening devices with bolts moving pivotally or rotatively with latching action with operating handle or equivalent member moving otherwise than rigidly with the latch
    • E05C3/22Fastening devices with bolts moving pivotally or rotatively with latching action with operating handle or equivalent member moving otherwise than rigidly with the latch the bolt being spring controlled
    • E05C3/30Fastening devices with bolts moving pivotally or rotatively with latching action with operating handle or equivalent member moving otherwise than rigidly with the latch the bolt being spring controlled in the form of a hook

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

【課題】耐震性を有する引戸の構造、並びに引戸用の耐震性施錠装置を提供する。【解決手段】引戸本体5と、引戸本体5の戸先側に立設される縦枠2と、引戸本体5を縦枠2に連結して施錠する施錠装置10,10と、を有する引戸の耐震性施錠装置である。施錠装置10,10は、出没自在の施錠体21と、施錠時に施錠体21に連結される錠受け30と、を有する。その連結部位は、縦枠2の揺動を許容すべく引戸開閉方向に変位自在に設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置に関する。
引戸の基本構造として、図15において上吊り式の引戸を示す。
この構造の引戸100は、縦枠101及び上枠102からなる枠体103と、枠体103内に開閉自在に収められる引戸本体104と、引戸本体と縦枠の戸当たり面105に組み込まれた施錠装置106とで構成されている。また、引戸本体104を縦枠102に突き当てた状態で施錠装置106を操作すると、引戸本体104は施錠装置106によって縦枠103に連結されて施錠される。
特開平8−254053号公報
ところで、上述した一般的な引戸では、地震等によって建物が揺れ動く度に枠体103も歪む。具体的には、図16及び図17に示されるように、本来、垂直に立設しているはずの縦枠101が地震等の揺れによって傾き、引戸本体104と縦枠101との当接状態が変化する。
また、その際、施錠によって引戸本体104と縦枠101とが連結されていると、戸先の上部(図16)及び下部(図17)を支点にした梃子の原理によって施錠装置106および縦枠101に過大な負荷が掛かり、揺れの程度によっては、施錠装置106が損傷し、又は縦枠101が変形する等の状況が生じる。
また、近年、上下方向2箇所に施錠装置を有する2ロックタイプの引戸も普及している。この2ロックタイプの引戸は、1ロックタイプの引戸に比較して縦枠と引戸本体とが強固に連結されているため、施錠装置直近の縦枠に応力が集中し易く、縦枠の局所的な変形が引き起こされ易い。また、この縦枠の変形によって枠体全体の形が崩れ、引戸の開閉困難を引き起こすおそれがある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたもので、耐震性を有する引戸の構造、並びに引戸用の耐震性施錠装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本発明は、
引戸本体と、引戸本体の戸先側に立設される縦枠と、引戸本体を前記縦枠に連結して施錠する施錠装置と、を有する引戸の耐震構造であって、
前記施錠装置は、出没自在の施錠体と、施錠時に前記施錠体に連結される錠受けと、を有し、さらにその連結部位は、引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする。
本構造では、施錠体と錠受けとの連結部位、すなわち施錠部位を引戸開閉方向に変位自在に設けている。このため、前記連結部位は、縦枠の揺動を許容することができる。例えば地震の揺れに伴い、柱や建具枠(以下、縦枠という)と引戸本体との当接状態が変化しても、その変化に追従すべく施錠装置の連結部位が引戸開閉方向に変位する。よって連結部位の変位によって施錠装置及びその周辺の縦枠に対する応力の集中が回避される。
なお、本発明で述べる連結部位の変位は、施錠装置内における連結部位の相対的な変位のみならず、施錠装置全体の移動を伴う変位によっても達成できる。
また、本発明で引戸本体とは、例えば、玄関引戸、スライドドア、窓サッシ、網戸、横引きのシャッター等、縦枠に対して平行な面内で左右に開閉し得る扉の全般を意図する。
前記連結部位における引戸開方向への変位が制限されている構成でもよい。
このような構成では、引戸開方向において連結部位の変位が制限されるため、耐震性を得ながら施錠装置としての信頼性も確保できる。なお、ここで制限とは、変位自体を禁止すること、および変位量を抑制することの何れでもよい。
前記引戸本体と前記縦枠との間には、引戸全閉状態において隙間が確保され、
前記施錠装置は、この隙間を補うべく隙間の内方に突設されている構成でもよい。
本構成では、引戸本体と縦枠の戸当たり面に予め隙間を確保し、この隙間によって地震等の揺れに伴う縦枠と引戸本体との不要な接触を回避する。よって、引戸本体の上下端を支点にした梃子の作用が抑制される。
前記施錠装置は、前記引戸本体及び縦枠の上下方向複数箇所に設けられている構成でもよい。
本構成は、いわゆる2ロックタイプの引戸に対応した構造である。2ロックタイプの引戸は、1ロックタイプの引戸に較べて縦枠と引戸本体とが強固に連結されているため、施錠装置直近の縦枠に応力が集中し易い。この点、本構成では、施錠装置の連結部位を引戸開閉方向に変位自在に設けているため、施錠装置直近の縦枠に応力が集中せず縦枠全体に応力が分散される。
上述の隙間を有する構造と併用した場合、上下方向複数箇所に設けられる各施錠装置は、引戸本体と縦枠との間で圧縮又は引き離される方向に力を受ける。この点、本構成では、圧縮又は引き離される方向の力を引戸開閉方向の変位によって吸収できるため、施錠装置に加わる負荷を軽減できる。
前記施錠体は、前記引戸本体側に設けられ、前記錠受けは、前記縦枠側に設けられ、さらに前記錠受けは、前記縦枠に対して引戸開閉方向に変位自在に設けられている構成でもよい。
本構成では、施錠装置の構成部品である錠受けを縦枠に対して変位自在に設けている。このため揺れに伴い縦枠が傾いても、錠受けは施錠体との連結状態を維持しながら縦枠の傾きに対応できる。
前記錠受けは、引戸開閉方向の何れか一方向に常時付勢されている構成でもよい。
本構成では、引戸開閉方向の何れか一方向に錠受けを常時付勢することで、施錠装置に掛かる負荷の方向に応じて、使い分けを可能にしている。すなわち、錠受けが引戸開方向に常時付勢されている場合には、圧縮側の負荷に対応できる。逆に、引戸閉方向に常時付勢されている場合には、引っ張り方向の負荷に対応できる。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、引戸用の耐震性施錠装置をも開示する。
すなわち、本発明は、引戸本体と、引戸本体の戸先側に立設される縦枠と、を備えた引戸用の耐震性施錠装置であって、
出没自在の施錠体と、施錠時に前記施錠体に連結される錠受けと、を有し、その連結部位は、引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする。
前記連結部位における引戸開方向への変位が制限されている構成でもよい。
前記錠受けは、引戸開閉方向の何れか一方向に常時付勢されている構成でもよい。
前記錠受けを前記縦枠に固定するためのブラケットを有し、
前記錠受けは、前記ブラケットを介して前記引戸開閉方向に変位自在に設けられている構成でもよい。
なお、本課題を解決するための手段に記載した各種構成は本発明の課題を逸脱しない範囲において組み合わせることができる。
以上のように、本発明によれば、耐震性を有する引戸の構造、並びに引戸用の耐震性施錠装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る施錠装置の主要部分を示す斜視図。 図1に示す施錠装置の分解斜視図。 第1の実施の形態に係る引戸の正面図。 第1の実施の形態に係る施錠装置の要部拡大断面図。 図4におけるIII−III線の断面図。 引戸本体に対して傾いた縦枠を示す図。 図6に示す縦枠に対して反対方向に傾いた縦枠を示す図。 平常時の施錠状態を示す図。 図8に示す引き戸において揺れに伴い錠受けが沈み込んだ図。 第2の実施の形態に係る施錠装置の主要部分を示す斜視図。 図10に示す施錠装置の分解斜視図。 平常時の施錠状態を示す図。 図12に示す施錠装置において揺れに伴い錠受けが引き出された図。 本発明を1ロックタイプの引戸に適用した正面図。 従来の引戸の基本構造を示す図である。 地震等の揺れに伴って傾いた縦枠を示す図。 図16に示す縦枠に対して反対方向に傾いた縦枠を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の引戸及び施錠装置に係る耐震構造を説明する。
<第1の実施の形態>
本実施形態に示す引戸1は、図3のように縦枠2及び上部枠3とで構成される枠体4と、上部枠3から吊り下ろされて枠体4内に開閉自在に収められる引戸本体5と、引戸本体5を縦枠2に連結して施錠する施錠装置10とで構成され、所謂、上吊り式引戸の基本構造を備えている。
また、地震等の揺動を許容すべく、引戸本体5と縦枠2との間には、引戸全閉状態において予め隙間Cが確保され、この隙間Cによって地震等の揺れに伴う引戸本体5と縦枠2との不要な干渉が防止されている。また、縦枠2の内縁2aは、隙間Cを外部から覆い隠すために引戸本体5側に突出しており、引戸本体5の戸先側縁部は全閉状態において縦枠2内に収まる。
ここで「揺動」や「揺れ」とは、地震の際の揺れはいうまでもなく含まれるが、地震以外の揺動や揺れ、例えば機械や人等による意識または無意識によ縦枠2や引戸本体5への当接、引戸本体5の開放動作、または外部からの間接的な振動によって、結果的に縦枠2や引戸本体5が揺動する場合も含まれる。なお、縦枠2の揺動と引戸本体5の揺動とは互いに相対的なものであり、本発明において「縦枠2の揺動」とは縦枠2のみの揺動、引戸本体5のみの揺動、縦枠2および引戸本体5の両者の揺動、の場合を意味する。
施錠装置10は、引戸本体5と縦枠2との間で上下2箇所に設けられている。また、図4に示すように、各施錠装置10,10は、フック状の施錠体21が組み込まれた錠本体部20と、施錠体21に連結される錠受け30と、錠受け30を縦枠2に固定するためのブラケット40とを備える。
また、各施錠装置10,10において、錠本体部20は引戸本体5側に設けられ、錠受け30は、ブラケット40を介して縦枠2側に設けられている。
錠本体部20は、引戸本体5の戸当たり面(側縁5a)に埋め込まれている。また、錠本体部20内に設けられる施錠体21は、サンターム及びキーシリンダー等の施錠操作によって、フックの如く縦枠2側の錠受け30に向かって飛び出すように組み込まれている。
錠受け30は、施錠体21を留め置くための施錠用開口部31を備えた所謂ストライクであり、図1及び図2のように金属板を断面略C字状に折り曲げて製作されている。また、その背の部分32に施錠用開口部31が形成されている。また、背32に対して直角に折り曲げられる両側板部33,34の先端は、錠受け30の内側に向かって更に折り返されている(図2中、符号33a,34a)。
錠受け30の背の部分32に接するとともに施錠体21に係合する係合部材22は、施錠体21に設けらる凹部に嵌合することで、施錠をより確実にするものであるが、当該係合部材22は必須ではない。要するに、施錠体21が錠受け30に係合することで所定の施錠効果が得られればよく、その構成自体は任意である。
一方、ブラケット40は、錠受け30に較べて長い断面矩形の金属板を折り曲げて作製されている。具体的には、図2のように金属板の長手方向に沿う両縁部を同方向に折り曲げると共に、折り曲げた部位41,42をその外縁から台形型に切り欠いて作製されている。
また、切り欠かれた部位(図2中42a)の幅L1は、錠受け30の全長にほぼ等しく、図1のように錠受け30内にブラケット40を組み入れた状態で、錠受け30の折り返し部分33a,34aがブラケット40の切り欠き部分42aに遊嵌するようになっている。
なお、図1及び図2では、図示の都合上、図面奥手の切り欠き部分が見えていないが、図面手前側同様にして、ブラケット40の反対側にも台形型の切り欠き部分が形成されている。
また、錠受け30側の施錠用開口部31に対応してブラケット40の背の部分43も大きく切り欠かれ、その内部には、図2に示すように弾性体として板バネ44,45が組み込まれている。
この板バネ44,45は、ブラケット40の裏側から表側に突設しており、ブラケット40と錠受け30とを組み合わせた状態で、図1の如く錠受け30をブラケット40から遠ざける方向に常時、付勢している。
図1及び図5のように、上記の状態でブラケット40の両側面41,42に形成された台形型の切り欠き41a,42aに錠受け30の折り返し部分33a,34aが遊嵌しているため、錠受け30は、ブラケット40から脱落すること無く、切り欠き41a,42aの深さで変位自在に且つブラケット40から離れる方向に常時付勢されている。すなわち、錠受け30の折り返し部分33a,34aがストッパーになり、ブラケット40から錠受け30が離れる方向において錠受け30の変位が制限されている。
前記ブラケット40の両側面41,42に形成される切り欠き41a,42aは台形型に切り欠かれているため、錠受け30は、この切り欠き41a,42aの縁(台形の脚部)に案内されてセンタリングされる。
前記ブラケット40の両端部にはブラケット40を縦枠2に固定するためのビス孔46が形成され、ブラケット40は錠受け30を引戸本体5側にして縦枠2の戸当たり面2bにビス止めされている。
前記ブラケット40の表面は、図4及び図5のように、その取り付け状態で戸当たり面2bとほぼ面一であり、さらに錠受け30は、常態で戸当たり面2bから引戸本体5側に突出している。なお、本実施の形態で常態とは、錠受け30に板バネ以外の外力が作用していない状態をいう。
このように本実施の形態に示す施錠装置10では、引戸本体5と縦枠2との隙間を補うべく隙間Cの内方に錠受け30が突設しており、引戸全閉状態において、錠受け30の表面は引戸本体5側の錠本体部20に接触している。したがって、縦枠2と引戸本体5との間に隙間Cを有する状態でも、錠受け30の施錠用開口部31と施錠体21とが互いに連結可能である。
なお、錠受け30の施錠用開口部31と錠本体部20の施錠体21とが互いに連結状態である図4において、丸で囲んだ部位が本発明における連結部位に相当する。
続いて、上記した隙間C及び施錠装置10を有する引戸1の耐震効果を説明する。
背景技術で記述したように、この種の引戸1は、地震等の揺れによって、引戸1と縦枠2の当接状態が変化する。また、引戸本体5と縦枠2とが施錠されていると、戸先の上部(図16)及び下部(図17)を支点にした梃子の原理によって、施錠装置10並びに縦枠2に過大な負荷が掛かる。
一方、本実施の形態に示す引戸1は、引戸本体5と縦枠2との間に予め隙間Cを設けている。このため地震等の揺れに伴い縦枠2が左右に傾いたとしても、図6及び図7のように引戸本体5の上下端に隙間(図6中C1),(図7中C2)が確保される。すなわち、地震等の揺れを許容すべく引戸本体5と縦枠2との間に隙間Cを設け、この隙間Cによって縦枠2と引戸本体5との不要な接触を回避する。よって、引戸本体5の上下端を支点にした梃子の作用が抑制され、施錠装置10,10に対する力の掛かり具合が小さくなる。
本実施の形態では、上下方向の2箇所に施錠装置10,10を有する2ロックタイプの施錠方式を採用するため、各施錠装置10,10は、地震等の揺れに伴い引戸本体5と縦枠2との間で圧縮力及び引っ張り力を受ける(図6及び図7中、矢印A,B参照)。
この点、本実施の形態に示す引戸1は、各施錠装置10,10の錠受け30を縦枠2に対して引戸閉方向(図8中矢印A方向)に変位可能に設けている。すなわち、施錠状態で圧縮方向の力を受けると錠受け30は縦枠5内に後退し、錠受け30と施錠体21の連結部位も引戸閉方向側に変位する(図9参照)。よって、圧縮力による施錠装置10の破損や施錠装置周囲の縦枠2の変形が回避される。
また、施錠状態で引戸本体5を開けようとすると、錠受け30の折り返し部分33a,34aがブラケット40側の切り欠き41a,42aの内縁に当接しているため、引戸開方向への錠受け30の移動が阻止される。つまり、錠受け30と施錠体21との連結部位は引戸開方向に変位せず、これによって施錠装置10としての機能が保たれている。
続いて、本発明、第2の実施の形態を説明する。
<第2の実施の形態>
第1の実施形態では、施錠装置10に作用する圧縮力の回避策を説明した。
この点、2ロックタイプの施錠方式では、一方の施錠装置10に圧縮力が作用している間、他方の施錠装置10には引っ張り力が作用している(図6及び図7中、矢印B参照)
このため第2の実施の形態では、例えば、地震揺動時の引っ張り力に対処すべく錠受けを引戸本体側に接近可能に設けた。すなわち、第1の実施の形態では、錠受け30を縦枠2に対して引戸閉方向(図8中、矢印A方向)に変位可能に設けたのに対し、第2の実施の形態では、錠受けを縦枠2に対して引戸開方向(図12中、矢印A方向)に変位可能に設けている点で異なっている。
なお、本実施の形態2は、上記の実施の形態1に対して、錠受けおよびブラケットの構造並びにその取り付け部分の形状が若干異なり、錠本体部20及び上部枠3等の構造は実施の形態1に準ずる。したがって、以下、相違する錠受け50及びブラケット60を中心に説明する。また、同一部分には同一符号を付して説明する。
本実施の形態2に示す錠受け50は、図10及び図11のように断面略C字状に折り曲げられた金属板からなり、その背の部分52に施錠用開口部51が形成されている。また、背52に対して直角に折り曲げられる両側板部53,54の先端は、錠受け50の内側に向かって更に折り込まれている(図11中、符号53a,54a)。
一方、ブラケット60は、錠受け50に較べて長い矩形の金属板からなり、図10及び図11のようにその端部近傍を除く両側縁60aを裏側に折り曲げて製作されている。
なお、図10及び図11では、図示の都合上、図面奥手の側縁が見えていないが、図面手前側同様にして、ブラケット60の反対側の側縁も折り曲げられている。
図11に示すように、折り曲げられた両側縁60aの幅L2は、錠受け50の長さにほぼ等しく、図10のように錠受け50内にブラケット60を組み入れた状態で、錠受け50の両側板部53,54がブラケット60の両側縁60aに遊嵌する。
また、錠受け50側の施錠用開口部51に対応してブラケット60の背の部分62も大きく切り欠かれ、この切り欠き62aによって施錠時における施錠体21とブラケット60との干渉が回避されている。
前記ブラケット60の裏面には板バネ63,64が設けられている。
この板バネ63,64は、ブラケット60の裏面側に突設しており、ブラケット60と錠受け50とを組み合わせた状態で、錠受け50の折り返し部分53a,54aに内側から当接する。
すなわち、板バネ63,64は、図10の如く錠受け50の背の部分52をブラケット60に近づける方向に常時、付勢している。
前記ブラケット60の両端部には、ブラケット60を縦枠2に固定するためのビス孔65が形成され、ブラケット60は錠受け50を引戸本体5側にして縦枠2の戸当たり面2bにビス止めされている。また、板バネ44,45は、ブラケット固定時に用いるビスによって縦枠2とブラケット60との間に共締めされている。
図12に示すように、縦枠2の戸当たり面2bにおけるブラケット60の取り付け部位は、引戸本体5と縦枠2との隙間を補うべく隙間Cの内方に突設しており、ブラケット60はこの戸当たり面2bの突設部分2cに固定されている。
すなわち、ブラケット60及びこのブラケット60に設けられる錠受け50は、引戸本体5と縦枠2との隙間を補うべく戸当たり面2bの突設部分2cを介して、隙間Cの内方に突設しており、引戸全閉状態において、錠受け50の表面は引戸本体5側の錠本体部20に接触している。したがって、縦枠2と引戸本体5との間に隙間Cを有する状態でも、錠受け50側の施錠用開口部51と錠本体部20側の施錠体21とが連結可能である。
なお、錠受け50側の施錠用開口部51と錠本体部20の施錠体21とが連結状態になる図12中、丸で囲んだ部位が本発明の連結部位に相当する。
続いて、上記した錠受け50及びブラケット60の奏する耐震効果を説明する。
上述の如く2ロックタイプの施錠方式では、一方の施錠装置10に圧縮力が作用している間、他方の施錠装置10に引っ張り力が作用している(図6及び図7中、矢印B参照)
この点、本実施の形態2に示す引戸1は、各施錠装置10,10の錠受け50を縦枠2に対して引戸開方向(図12中矢印A方向)に変位可能に設けている。すなわち、施錠状態で引っ張り方向の力を受けると錠受け50は、縦枠5内から引き出され、結果として錠受け50と施錠体21の連結部位も引戸開方向側に変位する(図11参照)。よって、引っ張り力による施錠装置10の破損や施錠装置の周囲の縦枠2の変形が回避される。
また、施錠状態で引戸本体5を開けようとしても、図11のように錠受け50の折り返し部分53a,54aがストッパーとしてブラケット60の両側縁(60a),60bに突き当たるため、引戸開方向への錠受け50の移動が制限される。つまり、錠受け50と施錠体21との連結部位は引戸開方向において必要以上に変位せず、これによって施錠装置10としての機能が保たれている。
このように本発明の引戸1及び施錠装置10に係る耐震構造は、引戸本体5と縦枠2との間に隙間Cを設けると共に、施錠時において錠受け30,50を引戸開閉方向に変位自在に設けたため、縦枠2および施錠装置10の変形や損傷が回避される。また、縦枠2及び施錠装置10の変形や損傷が回避されることから、被災時にも引戸本体5の開閉が可能であり、さらには被災後の復旧も容易である。
なお、上記した各実施の形態では、梃子の作用を抑制すべく引戸本体5と縦枠2との間に隙間Cを設けているが、引戸開閉方向に変位自在な本発明の施錠装置10のみでも引戸1及び施錠装置10の耐震性は確保できる。
上記した各実施の形態では、2ロックタイプの施錠方式を採用しているが、本発明の引戸1及び施錠装置10は、図14に示す1ロックタイプの施錠方式にも有用である。
上記した各実施の形態では、施錠体21と錠受け30,50との連結部分(施錠部位)を引戸開閉方向において、何れか一方向に変位自在にしているが、例えば、板バネをブラケットの表裏に配置し、ブラケットに対して錠受けを中立位置にて保持し得るようにすれば、引戸開方向、及び引戸閉方向の何れに対して錠受けの耐力を持たせることができる。すなわち、錠受けを引戸開方向及び引戸閉方向の双方向に変位自在に設けてもよい。
上記した実施の形態1では、圧縮方向に耐力を有する施錠装置のみを設け、実施の形態2では、引っ張り方向に耐力を有する施錠装置のみを設けているが、施錠装置の設置高さや縦枠周辺の剛性等を考慮して両者を組み合わせて設置してもよい。
上記した各実施の形態では、例えば、地震の揺れに対処すべく錠受け30,50を縦枠2に対して進退自在に設けているが、逆に錠本体部20を引戸本体5に対して進退自在に設けてもよい。さらに引戸本体5側に錠受け30,50を配置し、縦枠2側に錠本体部20を設けてもよい。また、施錠装置全体が引戸開閉方向に移動するように構成することもできる。すなわち、錠受けと施錠体との連結部位が引戸開閉方向に変位自在であれば、連結部位の変位は、施錠装置に対する相対的な変位のみならず、施錠装置全体の移動を伴う変位でもよい。
上述した各実施形態では、引戸本体5と縦枠2との間に確保される隙間Cについて、特に、その幅などに触れていないが、引戸1の上下方向において幅を変えてもよい。また、隙間C内に例えば圧縮変形可能な弾性体を設けてもよい。
このように本発明の引戸1の構造及び施錠装置10の構造は、各種仕様に応じて変更可能である。
1 引戸
2 縦枠
2a 縦枠の内縁
3 上部枠
4 枠体
5 引戸本体
10 施錠装置
20 錠本体部
21 施錠体
22 係合部材
30 錠受け
31 施錠用開口部
33a 折り返し部分(ストッパー)
34a 折り返し部分(ストッパー)
40 ブラケット
41 ブラケットの折り曲げ部分(側面)
41a 台形形の切り欠き
42 ブラケットの折り曲げ部分(側面)
42a 台形形の切り欠き
44 板バネ
45 板バネ
50 錠受け
51 施錠用開口部
53 錠受けの側板部
54 錠受けの側板部
53a 折り返し部分(ストッパー)
54a 折り返し部分(ストッパー)
60 ブラケット
60a ブラケットの側縁
63 板バネ
64 板バネ
65 ビス孔
100 引戸
101 縦枠
102 上枠
103 枠体
104 引戸本体
105 戸当たり面
106 施錠装置
C 隙間
C1 戸先上部の隙間
C2 戸先下部の隙間

Claims (10)

  1. 引戸本体と、引戸本体の戸先側に立設される縦枠と、引戸本体を前記縦枠に連結して施錠する施錠装置と、を有する引戸の耐震構造であって、
    前記施錠装置は、出没自在の施錠体と、施錠時に前記施錠体に連結される錠受けと、を有し、さらにその連結部位は、引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする引戸の耐震構造。
  2. 前記連結部位における引戸開方向への変位が制限されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸の耐震構造。
  3. 前記引戸本体と前記縦枠との間には、引戸全閉状態において隙間が確保され、
    前記施錠装置は、この隙間を補うべく隙間の内方に突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸の耐震構造。
  4. 前記施錠装置は、前記引戸本体及び縦枠の上下方向複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の引戸の耐震構造。
  5. 前記施錠体は、前記引戸本体側に設けられ、前記錠受けは、前記縦枠側に設けられ、さらに前記錠受けは、前記縦枠に対して引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の引戸の耐震構造。
  6. 前記錠受けは、引戸開閉方向の何れか一方向に常時付勢されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の引戸の耐震構造。
  7. 引戸本体と、引戸本体の戸先側に立設される縦枠と、を備えた引戸用の耐震性施錠装置であって、
    出没自在の施錠体と、施錠時に前記施錠体に連結される錠受けと、を有し、その連結部位は、引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする引戸用の耐震性施錠装置。
  8. 前記連結部位における引戸開方向への変位が制限されていることを特徴とする請求項7に記載の引戸用の耐震性施錠装置。
  9. 前記錠受けは、引戸開閉方向の何れか一方向に常時付勢されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の引戸用の耐震性施錠装置。
  10. 前記錠受けを前記縦枠に固定するためのブラケットを有し、
    前記錠受けは、前記ブラケットを介して前記引戸開閉方向に変位自在に設けられていることを特徴とする請求項7から9の何れかに記載の引戸用の耐震性施錠装置。
JP2013095042A 2013-04-30 2013-04-30 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置 Active JP6279226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095042A JP6279226B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013095042A JP6279226B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014214567A true JP2014214567A (ja) 2014-11-17
JP6279226B2 JP6279226B2 (ja) 2018-02-14

Family

ID=51940599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013095042A Active JP6279226B2 (ja) 2013-04-30 2013-04-30 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6279226B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116723A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 三和シヤッター工業株式会社 引戸

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57143071A (en) * 1981-03-02 1982-09-04 Goal Kk Slide door lock
JPH08312207A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Goal Co Ltd 扉錠用受金具
JPH0921257A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Shinkansai Bearing Kk 引戸錠用のストライカー
JP2002021378A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Miwa Lock Co Ltd 扉錠用受金具
JP2002089096A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Miwa Lock Co Ltd 引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法
JP2006299607A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Miwa Lock Co Ltd ドア用錠受け金具
JP2013019156A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Bunka Shutter Co Ltd 耐震性を備えた開口部構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57143071A (en) * 1981-03-02 1982-09-04 Goal Kk Slide door lock
JPH08312207A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Goal Co Ltd 扉錠用受金具
JPH0921257A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Shinkansai Bearing Kk 引戸錠用のストライカー
JP2002021378A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Miwa Lock Co Ltd 扉錠用受金具
JP2002089096A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Miwa Lock Co Ltd 引戸錠の鎌片受機構を有する受金具及び該受金具を戸枠に取付ける方法
JP2006299607A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Miwa Lock Co Ltd ドア用錠受け金具
JP2013019156A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Bunka Shutter Co Ltd 耐震性を備えた開口部構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116723A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 三和シヤッター工業株式会社 引戸
JP7002325B2 (ja) 2017-12-26 2022-01-20 三和シヤッター工業株式会社 引戸

Also Published As

Publication number Publication date
JP6279226B2 (ja) 2018-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100148523A1 (en) Gate Latch
JP2008008015A (ja) 隠し蝶番
RU2673302C2 (ru) Дверь, выполненная с возможностью открывания в случае структурного повреждения здания
JP6279226B2 (ja) 引戸の耐震構造および引戸用の耐震性施錠装置
US20150096258A1 (en) Door assembly
KR200446004Y1 (ko) 창호용 이탈 방지장치
JP4864924B2 (ja) 建具
JP2016017359A (ja) 対震ストライク付引戸
JP6299163B2 (ja) 耐震性間仕切装置における連結装置
KR101987254B1 (ko) 창호용 이탈방지구
KR200396665Y1 (ko) 샷시문의 도어록 장치
KR100647860B1 (ko) 샷시문의 도어록 장치
JP6229495B2 (ja) 耐震性間仕切装置
CN203097519U (zh) 臂止动机构以及具有该臂止动机构的门窗
JP4107124B2 (ja) 扉錠の受金具
US20210140207A1 (en) Self-latching automatic flush-bolt for double doors
KR101733112B1 (ko) 현관문용 힌지장치
US2772452A (en) Movable guard structure for windows
JP2006257738A (ja) ドア用錠受
JP6299161B2 (ja) 耐震性間仕切装置におけるパネル板係止装置
KR20180003086U (ko) 미서기 창호용 캠형 스톱 장치
JP5016536B2 (ja) 戸当たり
TWI839635B (zh) 移動限制裝置及門窗
KR20090004785U (ko) 도어록의 스트라이크
TW201928182A (zh) 窗體安全定位結構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6279226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250