JP2002088593A - 紡機の単錘駆動モータの制御方法 - Google Patents

紡機の単錘駆動モータの制御方法

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JP2002088593A JP2000281704A JP2000281704A JP2002088593A JP 2002088593 A JP2002088593 A JP 2002088593A JP 2000281704 A JP2000281704 A JP 2000281704A JP 2000281704 A JP2000281704 A JP 2000281704A JP 2002088593 A JP2002088593 A JP 2002088593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換スイッチを設けずに一つの電源で、単錘
駆動モータを制御することにより、玉揚げ時に糸の張力
によってスピンドルが再起動時に支障を来すほど回転す
るの防止することができる紡機の単錘駆動モータの制御
方法を提供する。 【解決手段】 各錘のスピンドルを個別のモータで独立
して駆動する紡機において、前記モータとして同期モー
タを使用するとともに、該同期モータをインバータを介
して制御する。少なくとも玉揚げ停止後のスピンドルか
らのボビン引き抜き時に前記各モータに直流が供給さ
れ、スピンドルを停止状態に保持する保持力が強められ
る。従って、満ボビンの引き抜き時に糸に作用する張力
がスピンドルを回転させようとしても、スピンドルの回
転が規制され、スピンドルが再起動時に支障を来すほど
回転するの防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各錘のスピンドルを
個別のモータで独立して駆動するリング精紡機、リング
撚糸機等の紡機の単錘駆動モータの制御方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、精紡機機台の多数錘化あるいはス
ピンドルの回転の高速化を図るため、精紡機機台の全錘
を1台のモータで駆動する代わりに、各錘毎にスピンド
ル駆動用のモータを設けた装置が提案されている。この
ように単錘駆動モータを各錘毎に設けた場合は、複数の
スピンドルが1本のベルトで駆動されるベルト駆動方式
のリング精紡機の場合と異なり、玉揚げ(ドッフィン
グ)の際にスピンドルの回転の問題が生ずることがあ
る。
【0003】なぜならば、玉揚げの際、特に満ボビンを
スピンドルから引き抜く際に、スピンドルからトラベラ
を経て満ボビンに連なる糸に張力が加わると、その張力
はスピンドルを回転させる方向に作用する。ベルト駆動
方式では静止状態のベルトによりスピンドルに大きな制
動力が作用するため、スピンドルは前記ボビンの引き抜
きの際の糸の緊張による張力では回転しないか、たとえ
回転しても僅かである。一方、単錘駆動モータで直接駆
動されるスピンドルでは、前記糸の張力で回転され、満
ボビンに連なる糸が所望の位置で切断され難くなる。そ
して、トラベラの姿勢が変化したり、トラベラを経てド
ラフトパートに連なる糸の状態が、玉揚げ後の機台再起
動時に糸切れが発生し易い状態となり易い。
【0004】この不具合を解消するため、特開平1−3
06629号公報には、単錘駆動モータとして多相AC
モータが使用された紡機のブレーキ装置として、通常の
紡出時にモータに駆動電流を供給する第1の電源と、モ
ータに通常の紡出時と逆方向への回転トルクを与える第
2の電源と、前記2個の電源を切り替える切換スイッチ
と、該切換スイッチを作動させるブレーキ制御回路とを
備えたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平1−306
629号公報に記載のブレーキ装置を装備すれば、玉揚
げ時におけるスピンドルの回転に伴う不具合を解消でき
る。しかし、前記装置では電源を2個設けるとともに、
その切換スイッチと、該切換スイッチを作動させるブレ
ーキ制御回路とが必要になり、構成が複雑になるととも
に、コストが高くなる。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は切換スイッチを設けずに一つの
電源で、単錘駆動モータを制御することにより、玉揚げ
時に糸の張力によってスピンドルが再起動時に支障を来
すほど回転するのを防止することができる紡機の単錘駆
動モータの制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、各錘のスピンドルを
個別のモータで独立して駆動する紡機において、前記モ
ータとして同期モータを使用するとともに、該同期モー
タをインバータを介して制御し、少なくとも玉揚げ停止
後のスピンドルからのボビン引き抜き時に前記各モータ
に直流を供給してスピンドルの回転を規制する状態に保
持する。
【0008】この発明では、玉揚げ停止後、満ボビンが
スピンドルから引き抜かれる際、スピンドル駆動用の同
期モータにインバータを介して直流が供給される。従っ
て、モータの固定子は励磁状態が一定に保持され、回転
子に対して回転子を停止位置に保持しようとする磁力が
作用する。その結果、満ボビンの引き抜き時に糸に作用
する張力がスピンドルを回転させようとしても、スピン
ドルの回転が規制され、スピンドルが再起動時に支障を
来すほど回転するのを防止できる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記インバータは前記各モータ毎に
装備されている。従って、この発明では、各錘のモータ
を精度良く制御できる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記モータの停止中に
おける前記ボビン引き抜き時以外の間に、前記ボビン引
き抜き時より小さな直流をモータに供給する。従って、
この発明では、停止中は満ボビンの引き抜き時に限らず
常に、回転子が外力の作用で停止位置から回動されるの
を抑制する保持力が作用する。従って、停止中にスピン
ドルが回転する可能性がより低くなり、再起動時の糸切
れの発生率がより低下する。
【0011】請求項4に記載の発明では、各錘のスピン
ドルを個別のモータで独立して駆動する紡機において、
前記モータとしてステップ動作可能な同期モータを使用
するとともに、該同期モータをインバータを介して制御
し、少なくとも玉揚げ停止後のスピンドルからのボビン
引き抜き時に、前記各モータを紡出運転時と逆方向に僅
か回転させる。
【0012】この発明では、同期モータとしてスイッチ
トリラクタンスモータのようにステップ動作可能なもの
が使用される。そして、玉揚げ停止後、満ボビンがスピ
ンドルから引き抜かれる際、スピンドルを停止位置に保
持する代わりに、スピンドルを紡出運転時と逆方向に僅
か(例えば、1/4回転以下)回転させるようにモータ
が駆動される。前記糸張力によりスピンドルを回転させ
るように作用するトルクに対して抗する力は、スピンド
ルを所定位置に停止させるように固定子を励磁させた場
合より、モータを逆方向に回転させる方が同じ励磁電流
でも大きくなる。従って、特に太番手の糸のように糸の
切断に大きな力が必要な場合、スピンドルを逆方向に回
転させることにより、糸張力がスピンドルを回転させよ
うとするトルクに抗する作用が大きくなるとともに、ス
ピンドルに装備されたカッタによる糸の切断が円滑に行
われるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を単錘駆動のリング
精紡機に具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って
説明する。
【0014】図2に示すように、交流電源1にはAC/
DCコンバータ2が接続されている。ドラフトパート駆
動系を構成するドラフト用モータ3は、インバータ4を
介してAC/DCコンバータ2に接続されている。ドラ
フトパート駆動系はリングレール及びラペットアングル
を昇降させるリフティング駆動系と回転伝達手段(いず
れも図示せず)を介して同期作動可能に連結され、ドラ
フト用モータ3がリフティング駆動系をも駆動するよう
になっている。
【0015】紡機の各錘には各スピンドル5(図3に図
示)を独立して駆動する単錘駆動モータ6がそれぞれ設
けられている。単錘駆動モータ6には同期モータが使用
され、この実施の形態ではスイッチトリラクタンスモー
タ(SRモータ)が使用されている。各単錘駆動モータ
6はそれぞれ独立したスピンドル制御装置7及びチョッ
パ回路8を介してAC/DCコンバータ2に接続されて
いる。チョッパ回路8はAC/DCコンバータ2の出力
を単錘駆動モータ6の駆動用電源に適した電圧に変更し
て出力する。
【0016】インバータ4及び各スピンドル制御装置7
は機台制御装置9に電気的に接続されている。機台制御
装置9はCPU10及びメモリ11、入力装置12を備
えている。CPU10は入力インタフェース(図示せ
ず)を介して入力装置12に接続され、出力インタフェ
ース(図示せず)を介してインバータ4に接続され、シ
リアル・インタフェース(図示せず)を介して各スピン
ドル制御装置7に接続されている。
【0017】CPU10はメモリ11に記憶された所定
のプログラムデータに基づいて動作する。メモリ11に
は前記プログラムデータと、その実行に必要な各種デー
タとが記憶されている。プログラムデータには種々の繊
維種、紡出糸番手及び撚り数等の紡出条件と、定常運転
時のスピンドル回転速度及びドラフト用モータ3の回転
速度との対応データ等がある。また、メモリ11には、
玉揚げ停止後、機台再起動までの単錘駆動モータ6の機
台停止時制御プログラムが記憶されている。
【0018】前記機台停止時制御プログラムは、玉揚げ
停止後、少なくとも玉揚げ作業時のスピンドル5からの
ボビン引き抜き時に単錘駆動モータ6に所定時間直流を
供給するとともに、ボビン引き抜き時以外の機台再起動
時までの間の機台停止中に、単錘駆動モータ6にボビン
引き抜き時より小さな直流(例えばボビン引き抜き時の
直流の1/3程度の大きさの直流)を供給するようにな
っている。即ち、機台停止中、単錘駆動モータ6への電
流供給を停止せずに、小さな直流を供給し、ボビン引き
抜き時により大きな直流を供給するようになっている。
供給する直流の大きさの変更時期は、玉揚げ装置(管替
装置)13(図3に一部図示)の作動開始から所定時間
後に設定されている。
【0019】なお、糸切れに伴う糸継ぎ用の停止時に
も、単錘駆動モータ6には前記小さな直流が供給される
ようになっている。即ち、糸継ぎ停止時と、玉揚げ停止
時とにおける単錘駆動モータ6の制御は、ボビン引き抜
き時に所定時間供給電流を大きくする点を除き、同様の
制御となっている。
【0020】各スピンドル制御装置7はインバータ14
と、CPUを備えた制御回路15とを備えている。制御
回路15はシリアル・インタフェース(図示せず)を介
して機台制御装置9と通信可能となっており、機台制御
装置9からの指令信号を受信するとともに機台制御装置
9にデータ送信が可能となっている。
【0021】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番
手、撚り数等の紡出条件が入力装置12により機台制御
装置9に入力される。そして、精紡機の運転が開始され
ると、機台制御装置9のCPU10は入力された紡出条
件に基づいてインバータ4を介してドラフト用モータ3
を所定の回転速度となるように制御するとともに、各ス
ピンドル制御装置7に速度指令信号を出力する。スピン
ドル制御装置7は各単錘駆動モータ6を機台制御装置9
からの指令信号に対応する所定の回転速度となるように
制御する。
【0022】紡出が継続されて満管になると、所定の停
止動作が行われ、図3に示すように、スピンドル5に装
着されている満ボビン(満管糸)Fに傾斜巻16が形成
され、尻糸巻部17に尻糸Ybが所定巻数巻き付けら
れ、リングレール18上のトラベラ19が尻糸巻部17
より上に位置する状態で機台の運転が停止される。
【0023】次に玉揚げ装置13による玉揚げ作業が開
始される。玉揚げ装置13は満ボビンFをスピンドル5
から引き抜き、その後に空ボビンを装着する。満ボビン
Fが引き抜かれる際、尻糸巻部17から満ボビンFに連
なる糸が、尻糸巻部17の上方に装備された公知のカッ
タ(図示せず)に圧接されて切断される。
【0024】玉揚げ作業が開始されると、機台制御装置
9からそれを知らせる信号が各スピンドル制御装置7に
出力され、各スピンドル制御装置7は玉揚げ開始時期を
確認する。各スピンドル制御装置7は玉揚げ開始時期か
らの経過時間を図示しないカウンタでカウントし、満ボ
ビンFの引き抜き時を把握する。
【0025】図1は機台の運転停止動作時から玉揚げ動
作時に単錘駆動モータ6に供給される電流の大きさの時
間変化を示すグラフである。図1に示すように、機台の
運転停止動作の際に、単錘駆動モータ6への供給電流が
減少されて減速される。所定の低速に達した後、ブレー
キ動作のため単錘駆動モータ6に所定の大きさの直流D
1が所定時間供給される。スピンドル5の停止後、単錘
駆動モータ6に直流D1より小さな直流D2が供給され
る状態となる。そして、玉揚げ作業開始後、玉揚げ装置
13が満ボビンFを引き抜く動作を開始する前に、単錘
駆動モータ6に前記両直流D1,D2より大きな直流D
3が所定時間供給される。その後、再び小さな直流D2
が供給される状態となり、機台の再起動時までその状態
に保持される。
【0026】図3に示すように、満ボビンFには傾斜巻
16が形成されているため、満ボビンFが引き抜かれる
際、傾斜巻16を介してスピンドル5に対して、紡出時
の回転方向に回転させようとする力(トルク)が作用す
る。単錘駆動モータ6に電流が供給されていない状態で
は、前記トルクによりスピンドル5が回転し、トラベラ
19を経てドラフトパート(図示せず)に繋がっている
糸Yがスピンドル5に巻き取られる。その結果、トラベ
ラ19の姿勢が変わったり、糸Yの張力が大きくなり、
機台再起動時に糸切れが発生し易くなる。しかし、この
実施の形態では満ボビンFがスピンドル5から引き抜か
れる際は、単錘駆動モータ6に直流D3が供給されてス
ピンドル5の回転が阻止される。
【0027】なお、糸切れに伴う糸継ぎ停止の際は、ブ
レーキ動作のために直流D1が供給されてスピンドル5
が停止した後、停止中、単錘駆動モータ6には小さな直
流D2が供給される。
【0028】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 単錘駆動モータ6として同期モータを使用する
とともに、インバータ14を介して制御し、玉揚げ停止
後のスピンドル5からの満ボビンFの引き抜き時に、該
モータに直流を供給して回転子を停止状態に保持する。
従って、満ボビンFの引き抜き時に満ボビンFに連なる
糸Yからスピンドル5を回転させるトルクが作用して
も、スピンドル5の回転が規制され、再起動時に糸切れ
発生等の支障を来すほどスピンドル5が回転するのが防
止される。
【0029】(2) 玉揚げ作業中ずっと大きな直流D
3を供給するのではなく、満ボビンFの抜き取り時に大
きな直流D3を供給し、その他の期間は小さな直流D2
を流すようにした。従って、電流消費量を少なくできる
とともに、発熱も抑制できる。
【0030】(3) 機台の運転停止中は、玉揚げ作業
時以外も単錘駆動モータ6に小さな直流D2を供給して
いるため、停止中にスピンドル5が回転する可能性がよ
り低くなり、再起動時の糸切れの発生率がより低下す
る。
【0031】(4) 各単錘駆動モータ6毎にそれぞれ
インバータ14が装備されているため、各錘の単錘駆動
モータ6を精度良く制御できる。 (5) 糸切れの際の糸継ぎ停止時にも、玉揚げ停止時
と同様にブレーキ用に所定の大きさの直流D1を供給
し、停止後、それより小さな直流D2を供給するように
している。従って、単錘駆動モータ6の停止時の制御プ
ログラムの一部を共通にし、満ボビンFの引き抜き時に
直流D3を供給する割り込みプログラムを設けることで
制御を簡単にできる。
【0032】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 満ボビンFの引き抜き時に大きな保持力を与えるた
めに単錘駆動モータ6に大きな直流D3を供給する期間
を、玉揚げ動作開始から玉揚げ動作終了までとしてもよ
い。この場合、玉揚げ開始信号により直流D3の供給を
開始し、玉揚げ完了信号により直流D3の供給を停止す
ることで、カウンタが不要となって構成が簡単になる。
【0033】○ 直流D3の供給を、玉揚げ装置13が
満ボビンFを引き抜く時のタイミングに合わせて供給す
るようにしてもよい。例えば、玉揚げ装置13の満ボビ
ン引き抜き動作指令により単錘駆動モータ6に直流D3
を供給するように構成する。
【0034】○ 機台の運転停止中、直流D3を供給す
るとき以外は、単錘駆動モータ6に電力を供給しない構
成としてもよい。 ○ 少なくとも玉揚げ停止後のスピンドル5からの満ボ
ビンFの引き抜き時に、単錘駆動モータ6に直流D3を
供給してスピンドル5を停止状態に保持する代わりに、
前記引き抜き時に単錘駆動モータ6を紡出運転時と逆方
向に僅か回転させるようにしてもよい。具体的には、例
えば、玉揚げ装置13の満ボビン引き抜き動作指令によ
り単錘駆動モータ6にステップ動作を行わせ、スピンド
ル5を僅か(例えば30〜60°程度)回転させる。S
Rモータはステップ動作を行うように簡単に制御でき
る。この場合、前記糸張力によりスピンドル5を回転さ
せるように作用するトルクに対して抗する力は、スピン
ドル5を所定位置に停止させるように固定子を励磁させ
た場合より、単錘駆動モータ6を逆方向に回転させる方
が同じ励磁電流でも大きくなる。従って、特に太番手の
糸のように糸Yの切断に大きな力が必要な場合、糸張力
がスピンドル5を回転させようとするトルクに抗する作
用が大きくなるとともに、スピンドル5に装備されたカ
ッタが糸Yに当接した状態で回転することにより、糸Y
の切断が円滑に行われるようになる。
【0035】○ 紡出糸の太さにより、満ボビン引き抜
き時に、スピンドル5を僅かに逆転させる場合と、直流
D3を供給してスピンドル5を停止状態に保持する場合
とを選択するようにしてもよい。例えば、機台制御装置
9に入力された紡出条件に基づいて、紡出糸が所定の太
さ以上のときは逆転制御を行うようにし、所定の太さ未
満のときは直流D3を供給するように制御する。この場
合、糸の切断が円滑に行われ難い太番手の糸の時のみ逆
転が行われる。
【0036】○ 各錘毎にインバータ14を設ける代わ
りに、全錘の単錘駆動モータ6を1個のインバータを介
して駆動制御する構成や、単錘駆動モータ6を複数のグ
ループに分けてグループ毎に1個のインバータを設ける
構成としてよい。この場合、インバータの数が少なくな
り、製造コストが安くなる。
【0037】○ 単錘駆動モータ6として、SRモータ
に代えてシンクロナスリアクタンスモータ、永久磁石型
同期モータ、ステップモータ等を使用してもよい。 ○ チョッパ回路8を省略してもよい。
【0038】○ リング精紡機に限らず、単錘駆動方式
のリング撚糸機等に適用してもよい。前記各実施の形態
から把握できる請求項記載以外の技術的思想(発明)に
ついて以下に記載する。
【0039】(1) 請求項4に記載の発明において、
紡出糸が所定の太さ以上のときに、前記玉揚げ停止後の
ボビン引き抜き時に前記モータを前記逆方向に逆転さ
せ、紡出糸が所定の太さ未満のときは逆転させずに、モ
ータに直流を供給してスピンドルを停止状態に保持す
る。
【0040】(2) 各錘のスピンドルを個別の同期モ
ータで独立して駆動する紡機において、前記モータを制
御するインバータと、該インバータに少なくとも玉揚げ
停止後のスピンドルからのボビン引き抜き時に、前記各
モータに直流を供給する制御指令信号を出力する制御装
置とを設けた紡機の単錘駆動モータの制御装置。
【0041】(3) 各錘のスピンドルを個別の同期モ
ータで独立して駆動する紡機において、前記モータを制
御するインバータと、該インバータに少なくとも玉揚げ
停止後のスピンドルからのボビン引き抜き時に、前記各
モータに直流を供給する制御指令信号と、前記各モータ
を紡出運転時と逆方向に僅か回転させる制御指令信号と
のいずれかを出力し、かつその制御指令信号の選択を紡
出糸の太さを基準に行う制御装置とを設けた紡機の単錘
駆動モータの制御装置。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、切換スイッチを設けずに一つ
の電源で、単錘駆動モータを制御することにより、玉揚
げ時に糸の張力によってスピンドルが再起動時に支障を
来すほど回転するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のモータへの供給電流の変化を
示すグラフ。
【図2】 紡機の電気的構成を示すブロック回路図。
【図3】 玉揚げ装置が満ボビンを把持した状態を示す
模式側面図。
【符号の説明】
5…スピンドル、6…単錘駆動モータ、14…インバー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 政司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L056 AA02 AA32 BD32 DA33 DA52 EB12 EB29 EC70 EC79

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各錘のスピンドルを個別のモータで独立
    して駆動する紡機において、 前記モータとして同期モータを使用するとともに、該同
    期モータをインバータを介して制御し、少なくとも玉揚
    げ停止後のスピンドルからのボビン引き抜き時に前記各
    モータに直流を供給してスピンドルの回転を規制する状
    態に保持する紡機の単錘駆動モータの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記インバータは前記各モータ毎に装備
    されている請求項1に記載の紡機の単錘駆動モータの制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記モータの停止中における前記ボビン
    引き抜き時以外の間に、前記ボビン引き抜き時より小さ
    な直流をモータに供給する請求項1又は請求項2に記載
    の紡機の単錘駆動モータの制御方法。
  4. 【請求項4】 各錘のスピンドルを個別のモータで独立
    して駆動する紡機において、 前記モータとしてステップ動作可能な同期モータを使用
    するとともに、該同期モータをインバータを介して制御
    し、少なくとも玉揚げ停止後のスピンドルからのボビン
    引き抜き時に、前記各モータを紡出運転時と逆方向に僅
    か回転させる紡機の単錘駆動モータの制御方法。
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