JP2002083451A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスクの製造方法

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JP2002083451A
JP2002083451A JP2000269263A JP2000269263A JP2002083451A JP 2002083451 A JP2002083451 A JP 2002083451A JP 2000269263 A JP2000269263 A JP 2000269263A JP 2000269263 A JP2000269263 A JP 2000269263A JP 2002083451 A JP2002083451 A JP 2002083451A
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Japan
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light
manufacturing
sheet
guide sleeve
optical disk
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JP2000269263A
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Takeo Kojima
竹夫 小島
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時、再生時又は記録再生時の偏心を防止
することができ、ディスク基板上の光透過性シートの異
物混入に起因する歪みを防止することができる光ディス
クの製造方法を提供する。 【解決手段】 光ディスク10は、ディスク基板11の
周辺部上に光透過性接着剤層13を介在させて光透過性
シート14を貼り合わせることにより製造されている。
光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hの近傍
に予め切欠き部14A又は微細孔を配設し、ディスク基
板11と光透過性シート14との間の空気並びに塵等の
異物を抜きながら、ディスク基板11上に光透過性シー
ト14を貼り合わせる。また、貼り合わせに使用するガ
イドスリーブ自体にスリットを配設し、このスリットを
通して空気並びに塵等の異物が抜かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの製造
方法に関し、特に高記録密度化に好適な光ディスクの製
造方法に関する。さらに、本発明は、ディスク基板のレ
ーザ光照射面側を薄型化して高記録密度化を実現するこ
とができる光ディスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)、デジタル
多用途ディスク(DVD)等の光信号により情報の記
録、再生を行う光ディスクにおいては、高記録密度化、
大容量化及び小型化を目的とした開発が進められてい
る。
【0003】光ディスクにおいては、記録、再生時の光
信号であるレーザ光の波長を短くすることや、光学ピッ
クアップのレーザ光を照射するための対物レンズの開口
数を大きくすることにより、レーザ光のスポット径を小
さくすることができるので、高記録密度化を実現するこ
とができる。対物レンズの開口数を大きくした場合、再
生光が照射され、この再生光が通過する光ディスクの入
射面側のディスク基板の厚みを薄くする必要がある。こ
れは、光学ピックアップの光軸に対してディスク基板の
信号面が垂直からずれる角度(チルト角)の許容量が小
さくなり、収差や複屈折の影響を受けにくくするためで
ある。従って、ディスク基板の厚さを薄くして、再生光
のチルト角を可能な限り小さくすることが、光ディスク
の高記録密度化の実現には必要である。
【0004】例えば、CDのディスク基板の厚さは約
1.2mmである。これに対して、CDの記録容量の6
倍〜8倍の大記憶容量を備えたDVDにおいては、ディ
スク基板の厚さは約0.6mmである。
【0005】最近では、CDやDVDの光ディスクのサ
イズと同等のサイズを有し、ディスク基板の片面に15
GB以上の情報を記録可能な光ディスクの開発が進めら
れている。このような高記録密度を有する光ディスクに
おいては、例えば、15GBの記録容量の場合にディス
ク基板の厚さは約0.3mmまで薄くなり、又20GB
の記録容量の場合にはディスク基板の厚さは約0.1m
mと非常に薄くなる。
【0006】このような高記録密度の光ディスクを従来
の射出成型法により製作するにはディスク基板自体が薄
く困難であるために、以下の2つの光ディスクの製造方
法が提案されている。
【0007】(1)光ディスクの第1の製造方法は、ま
ず従来技術と同様の射出成型等により情報信号が記録さ
れたディスク基板を作製し、情報信号面上にアルミニウ
ム等の金属反射膜を成膜し、この金属反射膜上にディス
ク基板と同等のサイズの光透過性シートを貼り合わせて
光ディスクを製造する方法である。光透過性シートの貼
り合わせには、金属反射膜上に光透過性接着剤を滴下塗
布し、ディスク基板を回転させて光透過性接着剤を延伸
させ、この後に光透過性接着剤を硬化させる、スピン貼
り合わせ法等を使用することができる。この光ディスク
の再生光の入射面は光透過性シート側である。
【0008】(2)光ディスクの第2の製造方法は、光
透過性シートの片面にフォトポリマー成型法(いわゆる
2P成型法)により情報信号を記録し、この光透過性シ
ートの情報信号面上にアルミニウム等の金属反射膜を成
膜し、光透過性シートと同等のサイズに加工されたディ
スク基板に情報信号面を内側にして光透過性シートを貼
り合わせて光ディスクを製造する方法である。光透過性
シートの貼り合わせには、上記第1の製造方法と同様
に、スピン貼り合せ法等を実用的に使用することができ
る。また、この場合も光ディスクの再生光の入射面は光
透過性シート側である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の製造方法により製作した光ディスクにおいては、デ
ィスク基板と光透過性シートとの間に微細な異物が多数
混入し、光透過性シートを局部的に歪ませてしまうた
め、このような局部的な部分で信号特性が悪くなり、最
悪の場合には記録情報を再生することができないという
不具合が生じた。
【0010】また、フォトポリマー法を使用し、光透過
性シートに情報信号を記録する、上記第2の製造方法に
より製作した光ディスクにおいても同様に、ディスク基
板と光透過性シートとの間に異物が混入し、同様の不具
合が生じた。
【0011】このような不具合を備える光ディスクは不
良品として取り扱われるので、光ディスクの製造上の歩
留まりが低下してしまう。
【0012】本発明者は上記不具合の原因究明を行った
結果、光ディスクの製造過程に問題があり、ディスク基
板上に貼り合わせられる光透過性シートと、貼り合わせ
に際してこの光透過性シートをディスク基板上にガイド
するガイドスリーブとの擦れにより発生した塵及び光透
過性シートの内周部表面に付着された塵が異物となって
光透過性シートの貼り合せ時に情報信号面側に移動し、
この異物がディスク基板と光透過性シートとの間に挟ま
れることが判明した。光透過性接着剤層の厚さよりも大
きい異物の存在が確認されており、このような異物によ
り光透過性シートを歪ませていた。
【0013】図12は、光ディスクの第1の製造方法を
具体的に説明するためのスピン貼り合せ工程における光
ディスク並びにターンテーブル(スピン貼り合わせ装置
の一部)の断面構造を示している。光ディスク110
は、中心部にスピンドル穴111Hを有し、表面上に情
報信号面111Sを有するディスク基板111と、情報
信号面111S上に成膜された金属反射面112と、こ
の金属反射面112上に塗布された光透過性接着剤11
3を引き伸ばした後に硬化させた光透過性接着剤層(図
示していない。)と、金属反射面112上に光透過性接
着剤層を介在して貼り合わせられた光透過性シート11
4とを備えて構成されている。ターンテーブル100は
図示しない電動モータに連結され、このターンテーブル
100の回転中心には一体的に形成されたセンターピン
101が配設されている。
【0014】この光ディスク110の具体的な第1の製
造方法は以下の通りである。
【0015】(1)まず最初に、ディスク基板111の
情報信号面111S上にアルミニウム膜等の金属膜を成
膜し、金属反射面112を形成する。
【0016】(2)金属反射面112を上向きにした状
態において、センターピン101にディスク基板111
のスピンドル穴111Hをはめ込み、ターンテーブル1
00上にディスク基板111を載置し保持する。図示し
ないが、ターンテーブル100には真空排気装置が連結
されており、ディスク基板111はターンテーブル10
0上に吸着されるようになっている。
【0017】(3)センターピン101にガイドスリー
ブ102をはめ込み、このガイドスリーブ102をディ
スク基板111上に載せる。
【0018】(4)引き続き、ディスク基板111上に
おいて、金属反射面112上に紫外線硬化型接着剤等の
光透過性接着剤113を滴下塗布し、この後にガイドス
リーブ102によりガイドされ、金属反射面112上に
光透過性接着剤113を介在させて光透過性シート11
4を載せる。光透過性シート114の中央部には、ディ
スク基板111のスピンドル穴111Hの内径寸法より
も大きく、ガイドスリーブ102の外径寸法と同等の内
径寸法を有するガイドスリーブ用穴114Hが配設され
ている。ガイドスリーブ102の外径寸法とガイドスリ
ーブ用穴114Hの内径寸法との間の隙間は小さいの
で、光透過性シート114は自重では下がらない。従っ
て、上方から下方に向かって光透過性シート114の内
周部(ガイドスリーブ用穴114Hの近傍)を強制的に
押し下げる。この時、ガイドスリーブ102とガイドス
リーブ用穴114Hとが擦れ、発塵する。
【0019】また、光透過性シート114は、ガイドス
リーブ用穴114Hの加工後に、一時的に、複数枚の光
透過性シート114を保管するシートテーブル上に置か
れている。このシートテーブルの外径寸法は、ディスク
基板111の情報信号面111Sの最内周径よりも小さ
く、例えば38mmに設定されており、シートテーブル
と光透過性シート114との接触により光透過性シート
114に傷が発生しても、この傷が情報信号面111S
上には存在しないようになっている。ところが、シート
テーブルと光透過性シート114との擦れ合いによる静
電気の発生等により、光透過性シート114、特にその
内周部のガイドスリーブ用穴114Hの近傍に塵が付着
されている事実が確認された。
【0020】また、ディスク基板111に光透過性シー
ト114を貼り合わせるために光透過性シート114を
強制的に押し下げて行くと、予め滴下塗布された光透過
性接着剤113に光透過性シート114が接触し、さら
に押し下げて行くと、ディスク基板111、ガイドスリ
ーブ102、光透過性シート114及び光透過性接着剤
113で周囲を囲まれた領域(図12中、符号Aで示
す。)内に空気が貯まってしまう。この空気は、ガイド
スリーブ102の外径寸法と光透過性シート114のガ
イドスリーブ用穴114Hの内径寸法との間の隙間が小
さいので、逃げ場を失い、圧縮される。圧縮された空気
は、最終的には、光透過性接着剤113と光透過性シー
ト114との間の接触面積が小さく接着力が小さい箇所
に移動する。擦れにより発生した塵や光透過性シート1
14の内周部に付着した塵等の異物は、空気の移動とと
もに、情報信号面111S上に移動してしまう。
【0021】(5)光透過性シート114の強制的な押
し下げにより適度に光透過性接着剤113が延伸された
後、スピン貼り合わせ法に従い、ターンテーブル100
を回転させ、余分な光透過性接着剤113を振り切り、
均一な厚みの光透過性接着剤層を形成する。なお、この
ようなスピン貼り合わせ法において使用される光透過性
接着剤113には、ターンテーブル100の回転が中速
回転でも均一な厚みを有するように、低粘度の光透過性
接着剤を使用することが好ましい。
【0022】また、20GB程度の高記録密度の光ディ
スク110において、光透過性接着剤113の厚さと光
透過性シート114の厚さとの和である入射面層の厚み
斑は6μm以下であることが望まれている。
【0023】このような厚み斑の小さい入射面層を得る
には、光透過性接着剤113に低粘度の紫外線硬化型接
着剤を使用することが適している。一方、低粘度の紫外
線硬化型接着剤は、ターンテーブル100の回転初期の
低速回転においても厚みを薄くすることができる。とこ
ろが、ディスク基板111の情報信号面111S上に移
動した異物が、ターンテーブル100の回転に伴う遠心
力によりディスク基板111の外に飛ばされるよりも先
に光透過性接着剤113の厚みが異物よりも薄くなり、
ディスク基板111と光透過性シート114との間に閉
じ込められてしまう。この結果、上記異物混入による光
透過性シート114の局部的な歪みが生じる。なお、低
粘度の紫外線硬化型接着剤を引き伸ばして最終的に形成
される光透過性接着剤層の厚みは例えば約5μmである
ことが望ましい。
【0024】ここで、光透過性シート114の貼り合わ
せにおいて、ガイドスリーブ102が使用される理由
は、以下の通りである。すなわち、光透過性シート11
4は機械的な打抜き加工により製作されているが、打抜
き加工に特有の「ばり」が光透過性シート114の外径
部及びガイドスリーブ用穴114Hの内径部に生成され
てしまう。ディスク基板111のスピンドル穴111H
の内径寸法と光透過性シート114のガイドスリーブ用
穴114Hの内径寸法とがほぼ同一寸法に設定されてい
る場合、光ディスク110の記録再生装置のスピンドル
(ドライブ側センターピン)に、ばりが当たり、このば
りにより光ディスク110の偏心を大きくしてしまう。
ガイドスリーブ102は、このような、ばりを潰す目的
により使用されている。さらに、ガイドスリーブ102
は、たとえ、ばりが存在してもスピンドルに当たらない
ように、ディスク基板111のスピンドル穴111Hの
内径寸法よりも光透過性シート114のガイドスリーブ
用穴114Hの内径寸法を大きくした状態において、デ
ィスク基板111の中心と光透過性シート114の中心
とを一致させて貼り合わせる目的で使用されている。
【0025】また、ガイドスリーブ102の外径寸法と
光透過性シート114のガイドスリーブ用穴114Hの
内径寸法との間の隙間を小さくしている理由は、以下の
通りである。すなわち、光ディスク110の第2の製造
方法においては、フォトポリマー成型法により光透過性
シート114自体に情報信号面が形成されており(図1
2には図示していない。)、この光透過性シート114
をディスク基板111に貼り合わせる際の偏心をできる
限り小さくするためである。
【0026】(6)そして、延伸された光透過性接着剤
層を紫外線照射により硬化し、ディスク基板111(正
確には金属反射面112)と光透過性シート114とを
貼り合わせる(接着する)ことにより、光ディスク11
0の製作が終了する。
【0027】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、記録時、再生
時又は記録再生時の偏心を防止することができ、ディス
ク基板上の光透過性シートの異物混入に起因する局部的
な歪みを防止することができる光ディスクの製造方法を
提供することである。
【0028】さらに、本発明の目的は、上記目的を達成
しつつ、製造上の歩留まりを向上することができる光デ
ィスクの製造方法を提供することである。
【0029】さらに、本発明の目的は、上記目的を達成
しつつ、安価に製造することができ、かつ量産に適した
光ディスクの製造方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、中央部にスピンドル穴を有
するディスク基板を形成する工程と、ディスク基板の周
辺部上に光透過性接着剤を形成する工程と、中央部にガ
イドスリーブ用穴を有する光透過性シートをディスク基
板の周辺部上に光透過性接着剤を介在させて貼り付ける
工程と、ガイドスリーブ用穴側において、ディスク基
板、光透過性シート、光透過性接着剤のそれぞれで囲ま
れた領域の空気を抜く工程とを少なくとも備えた光ディ
スクの製造方法としたことである。
【0031】ここで、光ディスクの情報信号面は、ディ
スク基板の周辺部、光透過性シートの周辺部のいずれに
配設されていてもよい。ディスク基板の「スピンドル
穴」とは、光ディスクの製造過程においてターンテーブ
ルのセンターピンにはめ込まれる貫通穴であり、光ディ
スクの記録、再生時において記録再生装置のスピンドル
にはめ込まれる貫通穴という意味で使用される。「光透
過性シートのガイドスリーブ用穴」とは、光ディスクの
製造過程において、ターンテーブルのセンターピンに取
り付けられたガイドスリーブにはめ込まれる貫通穴とい
う意味で使用される。従って、この「ガイドスリーブ用
穴」の内径寸法は「スピンドル穴」の内径寸法よりも大
きく設定されていることが好ましい。
【0032】「空気を抜く工程」は、ディスク基板の周
辺部上への光透過性シートの貼り合わせが終了すると同
時に、又は貼り合わせが終了する前に行われる。「空気
を抜く」とは、ディスク基板と光透過性シートとの間の
空気を抜くこと、この空気を抜くと同時に塵等の異物を
排出することのいずれもが少なくとも含まれる意味で使
用される。さらに、「空気を抜く」とは、少なくとも光
透過性シートのガイドスリーブ用穴の近傍の空気を抜く
こと、詳細には少なくともディスク基板、光透過性シー
ト、光透過性接着剤、ガイドスリーブのそれぞれで周囲
を囲まれた領域内の空気を抜くことを意味する。
【0033】このような本発明の第1の特徴に係る光デ
ィスクの製造方法においては、ディスク基板と光透過性
シートとの貼り合わせの際に、双方の間に存在する空気
とともに塵等の異物を抜くようにしたので、異物の混入
に起因する局部的な光透過性シートの歪みを防止するこ
とができる。さらに、光透過性シートにはガイドスリー
ブ用穴を備えているので、例えば前述のようなばりの存
在に起因する偏心をなくした光ディスクを製造すること
ができる。さらに、光透過性シートの局部的な歪みを防
止することができる結果、光ディスクの不良品発生率を
減少することができ、製造上の歩留りを向上することが
できる。さらに、光透過性シートの局部的な歪みを防止
することができるので、光ディスクの光信号入射面側の
厚みを薄くすることができ、高記録密度を実現すること
ができる光ディスクを製造することができる。さらに、
ディスク基板と光透過性シートとの間の空気を抜く簡易
な工程により上記効果を得ることができるので、光ディ
スクの生産コストを安価にすることができ、又光ディス
クを容易に量産することができる。
【0034】本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特
徴に係る光ディスクの製造方法において、ガイドスリー
ブ用穴の周縁に切欠き部を有する光透過性シートを形成
する工程をさらに備え、空気を抜く工程が、空気を光透
過性シートの切欠き部を通して抜く工程である光ディス
クの製造方法としたことである。ここで、「切欠き部」
とは、ディスク基板と光透過性シートとの間の空気及び
塵等の異物を抜くことができる凹部という意味で使用さ
れる。この「切欠き部」には、U字形状、V字形状、半
円形状等の凹部が少なくとも含まれる。「ガイドスリー
ブ用穴の周縁」とは、光透過性シートのガイドスリーブ
用穴の内径に沿った部分という意味で使用される。「切
欠き部」は、このガイドスリーブ用穴の周縁に沿って1
個又は複数個配設されることが好ましく、効率良く空気
や異物を抜くために複数個均等な位置に配設されること
が好ましい。「切欠き部」は、このガイドスリーブ用穴
と同時に機械的打抜き加工で形成されることが、生産性
向上の点で好ましい。
【0035】このような本発明の第2の特徴に係る光デ
ィスクの製造方法においては、本発明の第1の特徴に係
る光ディスクの製造方法により得られる効果に加えて、
ディスク基板と光透過性シートとの貼り合わせの際に、
切欠き部を通して双方の間に存在する空気とともに塵等
の異物を抜くようにしたので、異物の混入に起因する局
部的な光透過性シートの歪みを防止することができる。
【0036】本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特
徴に係る光ディスクの製造方法において、ガイドスリー
ブ用穴の近傍に微細孔を有する光透過性シートを形成す
る工程をさらに備え、空気を抜く工程が、空気を光透過
性シートの微細孔を通して抜く工程である光ディスクの
製造方法としたことである。ここで、「微細孔」とは、
ディスク基板と光透過性シートとの間の空気及び塵等の
異物を抜くことができる微細な開口径を有する貫通孔と
いう意味で使用される。この「微細孔」には、円形状、
楕円形状、矩形形状、多角形形状等の開口形状(平面形
状)を有する微細孔が少なくとも含まれる。「ガイドス
リーブ用穴の近傍」とは、光透過性シートのガイドスリ
ーブ用穴と情報信号面との間という意味で使用される。
一般的に、この領域に光ディスクのクランピングエリア
として使用されている。「微細孔」は、このガイドスリ
ーブ用穴の近傍において、ガイドスリーブ用穴の周縁に
沿って1個又は複数個配設されることが好ましく、効率
良く空気や異物を抜くために複数個均等な位置に配設さ
れることが好ましい。「微細孔」は、このガイドスリー
ブ用穴と同時に機械的打抜き加工で形成されることが、
生産性向上の点で好ましい。
【0037】このような本発明の第3の特徴に係る光デ
ィスクの製造方法においては、本発明の第1の特徴に係
る光ディスクの製造方法により得られる効果に加えて、
ディスク基板と光透過性シートとの貼り合わせの際に、
微細孔を通して双方の間に存在する空気とともに塵等の
異物を抜くようにしたので、異物の混入に起因する局部
的な光透過性シートの歪みを防止することができる。
【0038】本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特
徴に係る光ディスクの製造方法において、光透過性シー
トのガイドスリーブ用穴がはめ込まれ、円周面にスリッ
トを配設したガイドスリーブを使用し、空気を抜く工程
が、空気をスリットを通して抜く工程である光ディスク
の製造方法としたことである。ここで、「ガイドスリー
ブ」の基本的な定義は本発明の第1の特徴に係る光ディ
スクの製造方法の「ガイドスリーブ」と同様である。
「スリット」とは、ディスク基板と光透過性シートとの
間の空気及び塵等の異物を抜くことができる、ガイドス
リーブの軸方向に沿って配設されたスリットという意味
で使用される。この「スリット」には、ガイドスリーブ
の外周面から内周面に抜ける貫通したスリット、ガイド
スリーブの外周面から空気等を抜くことができる適度な
深さで掘り下げられた溝状のスリット等が少なくとも含
まれる。「スリット」は、ガイドスリーブの外周面に1
個又は複数個配設されることが好ましく、効率良く空気
や異物を抜くために複数個均等な位置に配設されること
が好ましい。
【0039】このような本発明の第4の特徴に係る光デ
ィスクの製造方法においては、本発明の第1の特徴に係
る光ディスクの製造方法により得られる効果に加えて、
ディスク基板と光透過性シートとの貼り合わせの際に、
ガイドスリーブのスリットを通して双方の間に存在する
空気とともに塵等の異物を抜くようにしたので、異物の
混入に起因する局部的な光透過性シートの歪みを防止す
ることができる。さらに、ガイドスリーブ自体に空気等
を抜くためのスリットを配設し、光透過性シートには
「切欠き部」、「微細孔」等を配設しないようにしたの
で、光透過性シートの加工箇所(打ち抜き箇所)を減少
することができ、塵等の異物の発生を減少することがで
きるので、より一層、異物の混入に起因する局部的な光
透過性シートの歪みを防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
光ディスクの製造方法について、再生専用型(リードオ
ンリーメモリ型:ROM型)光ディスクに本発明を適用
した場合を、図面を参照して説明する。
【0041】光ディスクの基本的な構造:本発明の実施
の形態に係る光ディスク10は、図1に示すように、中
央部にスピンドル穴11Hを有するディスク基板11
と、ディスク基板11の周辺部上の光透過性接着剤層1
3と、中央部にガイドスリーブ用穴14Hを有しディス
ク基板11の周辺部上に光透過性接着剤層13を介在さ
せて貼り付けられた光透過性シート14とを少なくとも
備えて構成されている。ディスク基板11の周辺部上面
(図1中、上側表面)には情報信号面11Sが配設され
ており、この情報信号面11S上には金属反射面12が
配設されている。詳細には、光透過性接着剤層13は、
この金属反射面12と光透過性シート14との間に配設
されており、双方を機械的に接着するようになってい
る。
【0042】本発明の実施の形態において、光ディスク
10は、再生専用型光ディスクである。
【0043】そして、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク10は、ディスク基板11の周辺部上、詳細には情
報信号面11Sが形成された領域に光透過性接着剤層1
3を介在させて光透過性シート14を貼り合わせる際
に、空気並びに塵等の異物を抜きながら製造されるよう
になっている。なお、図1に示す光ディスク10の光透
過性シート14には、後述する第1の製造方法、第4の
製造方法、第7の製造方法のそれぞれにおいて使用され
る切欠き部14Aが配設されている。
【0044】光ディスクの製造装置の基本的な構成:本
発明の光ディスク10において、上記ディスク基板11
と光透過性シート14との貼り合わせには、図2に示す
光ディスク製造装置(スピン貼り合わせ装置)1を使用
することができる。この光ディスク製造装置1は、光デ
ィスク10のディスク基板11を載置し保持するターン
テーブル2と、ターンテーブル2の底面の中央部に連結
された回転駆動源(電動モータ)4と、この回転駆動源
4の回転制御を行う制御回路5とを少なくとも備えて構
築されている。なお、図示していないが、光ディスク製
造装置1には、ターンテーブル2にディスク基板11を
吸着保持するための真空排気装置(真空排気ポンプ)が
さらに配設されている。
【0045】ターンテーブル2の上面中央部にはセンタ
ーピン2Pが配設されており、このセンターピン2Pに
はディスク基板11のスピンドル穴11Hがはめ込まれ
るようになっている。なお、スピンドル穴11Hは図示
しない情報再生装置(ドライブ装置、記録の場合は情報
記録装置、記録再生の場合は情報記録再生装置)のスピ
ンドルにはめ込まれるようになっている。はめ合い許容
寸法差の範囲内において、スピンドル穴11Hの内径寸
法と、センターピン2P(又はドライブ装置のスピンド
ル)の外径寸法とはほぼ同等の寸法に設定されている。
【0046】ガイドスリーブ3は、光透過性シート14
のガイドスリーブ用穴14Hの周縁に機械的な打抜き加
工の際に発生するばりによる光ディスク10の偏心を防
止する目的、ばりそのものを取り除く目的等により使用
されている。ガイドスリーブ3の内径寸法は、はめ合い
許容寸法差の範囲内において、センターピン2Pの外径
寸法とほぼ同等の寸法に設定されている。ガイドスリー
ブ3の外径寸法は、光透過性シート14のガイドスリー
ブ用穴14Hとほぼ同等の寸法、すなわちセンターピン
2Pの外径寸法とほぼ同等の寸法で、かつディスク基板
11の情報信号面11Hに達しない範囲の寸法において
形成されている。
【0047】光ディスクの製造方法:次に、上記光ディ
スク10の具体的な第1の製造方法乃至第9の製造方法
を説明する。
【0048】[光ディスクの第1の製造方法:切欠き
部]本発明の実施の形態に係る光ディスク10の第1の
製造方法を図1乃至図8を使用して説明する。この光デ
ィスク10の第1の製造方法は、光透過性シート14に
配設した切欠き部(14A)を通して空気及び塵等の異
物を抜きながら、ディスク基板11に光透過性シート1
4を貼り合わせる方法である。
【0049】(1)まず、最初に、図3に示すように、
中央部にスピンドル穴11Hを有し、周辺部上に情報信
号面11Sを有するディスク基板11を形成する。この
ディスク基板11は、シリンダ温度380℃において溶
融した光ディスクグレードのポリカーボネート樹脂を情
報信号の母型であるスタンパーが付いた金型(金型設定
温度115℃)内に充填し、冷却によりポリカーボネー
ト樹脂を硬化させることにより形成することができる。
本発明の実施の形態に係る光ディスク10において、デ
ィスク基板11の外径寸法は120mm、スピンドル穴
11Hの内径寸法は15mm、厚さは1.1mmに設定
されている。つまり、本発明の実施の形態に係る製造方
法は、15GB以上の高記録密度を有する光ディスク1
0の製造方法である。
【0050】(2)図4に示すように、ディスク基板1
1の情報信号面11S上に金属反射面12を形成する。
金属反射面12は、例えばスパッタリング法により、6
0nmの膜厚のアルミニウム膜を成膜することにより形
成することができる。
【0051】(3)光ディスク製造装置1(詳細な構造
は図2参照。)において、ターンテーブル2上にディス
ク基板11を情報信号面11Sを上側にして載置し保持
する。この時、ディスク基板11のスピンドル穴11H
はターンテーブル2のセンターピン2Pにはめ込まれ、
図示しない真空排気装置によりディスク基板11の底面
がターンテーブル2の表面上に吸着され固定される。引
き続き、ターンテーブル2のセンターピン2Pにガイド
スリーブ3がはめ込まれる。
【0052】(4)光ディスク製造装置1において、制
御回路5からの制御信号により回転駆動源4を回転駆動
させることによりターンテーブル2を低速回転において
回転させる。ターンテーブル2は例えば60rpmにお
いて回転させる。図5に示すように、ターンテーブル2
により回転を与えられたディスク基板11の周辺部上の
金属反射面12上に光透過性接着剤13Aをノズル13
Nから滴下塗布する。光透過性接着剤13Aには、紫外
線硬化型接着剤、具体的には長瀬チバ社製、商品名T6
95/UR722の紫外線硬化型接着剤を実用的に使用
することができ、この紫外線硬化型接着剤は85mPa
・sの粘度を有する。金属反射面12上に光透過性接着
剤13Aが適当量行き渡った段階において、光透過性接
着剤13Aの供給を停止し、さらにターンテーブル2の
回転を停止させる。
【0053】(5)ここで、図9に示すように、中央部
にガイドスリーブ用穴14Hを有する光透過性シート1
4を準備する。この光透過性シート14には、シート状
のポリカーボネート樹脂を機械的な打抜き加工により形
成したものを実用的に使用することができ、例えば光透
過性シート14の外径寸法は120mm、ガイドスリー
ブ用穴14Hの内径寸法は19mm、厚さは0.1mm
に設定されている。
【0054】さらに、光透過性シート14においては、
ガイドスリーブ用穴14Hの周縁に沿って均等な位置に
(約120度の角度毎に)3個の切欠き部14Aが配設
されている。切欠き部14Aは、ディスク基板11と光
透過性シート14との間、特に少なくともディスク基板
11のスピンドル穴11H側のクランピングエリアと光
透過性シート14との間の空気及び塵等の異物を抜くこ
とができる凹部である。本発明の実施の形態において、
切欠き部14Aの個数は3個、平面形状はV字形状によ
り形成されているが、本発明は、この個数並びに平面形
状に限定されるものではなく、切欠き部14Aの個数を
1個、2個又は4個以上に設定することができ、平面形
状をU字形状、半円形状等にすることができる。なお、
切欠き部14Aは光透過性シート14の外径並びにガイ
ドスリーブ用穴14Hの加工と同一の機械的な打抜き加
工により形成されており、製造工程数を削減することが
できるようになっている。
【0055】(6)図6に示すように、ガイドスリーブ
3と光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hと
をはめ込み、光透過性シート14を上方から下方に向か
って押し込み、ディスク基板11の周辺部上に光透過性
シート14を重ね合わせ、この光透過性シート14の重
ね合わせにより光透過性接着剤13Aを延伸させること
ができる。この時、光透過性シート14はガイドスリー
ブ用穴14Aの近傍において押し込み力Fを作用させる
ことにより押し込まれ、この押し込みにより、ディスク
基板11、光透過性シート14、光透過性接着剤13A
及びガイドスリーブ3により囲まれ逃げ場を失った空気
airが光透過性シート14の切欠き部14Aを通して
外部に抜かれる。そして、光透過性シート14の内側に
付着していた塵、光透過性シート14とガイドスリーブ
3との擦れにより発生した塵等の異物を、空気airと
ともに抜くことができる。
【0056】(7)図7に示すように、光ディスク製造
装置1において、制御回路5からの制御信号により回転
駆動源4を回転駆動させることによりターンテーブル2
を高速回転において回転させる。ターンテーブル2は例
えば3000rpmにおいて回転させ、光透過性接着剤
13Aの余分な光透過性接着剤13Bをディスク基板1
1の円周外に振り切り、同時にディスク基板11と光透
過性シート14との間の気泡を取り除く。
【0057】(8)ターンテーブル2の回転を停止さ
せ、ターンテーブル2上のディスク基板11及び光透過
性接着剤13Aを介在させて一体的に形成された光透過
性シート14を、紫外線照射装置6(図8参照。)のタ
ーンテーブル2’に搬送する。そして、図8に示すよう
に、紫外線照射装置6において、ターンテーブル2’を
低速回転させながら光透過性接着剤13Aに紫外線UV
を照射することにより、光透過性接着剤13Aを硬化さ
せて光透過性接着剤層13を生成し、ディスク基板11
上に光透過性接着剤層13を介在して光透過性シート1
4を貼り合わせた光ディスク10を完成させることがで
きる。
【0058】(9)そして、ターンテーブル2’上から
ガイドスリーブ3を取り外し、引き続き、光ディスク1
0を取り外すことにより、本発明の実施の形態に係る光
ディスク10の第1の製造方法が終了する。
【0059】ここで、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク10のように切欠き部14Aが存在しない、前述の
図12に示す光ディスク110において、光透過性シー
ト114のガイドスリーブ用穴114Hの内径寸法と、
貼り合わせで使用されたガイドスリーブ102の外径寸
法との差を、それぞれ10μm、30μm、50μm、
70μmとし、光透過性シート114の貼り合わせ後の
異物混入による局部的な歪みを調べた。光透過性シート
114の局部的な歪みは、30μm、50μm及び70
μmの寸法差が比較的大きい範囲において皆無であっ
た。しかしながら、10μmの寸法差が小さい範囲にお
いては、30個の局部的な歪みが観測された。
【0060】ところが、上記本発明の実施の形態に係る
第1の製造方法により製造した光ディスク10において
は、光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hに
沿って切欠き部14Aを備えたので、光透過性シート1
4のガイドスリーブ用穴14Hの内径寸法と、光ディス
ク製造装置1の貼り合わせで使用されたガイドスリーブ
3の外径寸法との差を10μmとしても、光透過性シー
ト14の貼り合わせ後の異物混入による局部的な歪みを
生じることがなかった。勿論、30μm、50μm及び
70μmの寸法差が比較的大きい範囲において、光透過
性シート14の局部的な歪みを生じることはなかった。
【0061】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第1の製造方法においては、ディスク基板
11と光透過性シート14との貼り合わせの際に、双方
の間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くようにし
たので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シート
14の歪みを防止することができる。さらに、光透過性
シート14にはガイドスリーブ用穴14Hを備えている
ので、例えば従来技術で説明したような、ばりの存在に
起因する偏心をなくした光ディスク10を製造すること
ができる。
【0062】さらに、光透過性シート14の局部的な歪
みを防止することができる結果、光ディスク10の不良
品発生率を減少することができ、製造上の歩留りを向上
することができる。さらに、光透過性シート14の局部
的な歪みを防止することができるので、光ディスク10
の光信号入射面側(光透過性シート14が貼り合わせら
れる側)の厚みを薄くすることができ、高記録密度を実
現することができる光ディスク10を製造することがで
きる。さらに、ディスク基板11と光透過性シート14
との間の空気を抜く簡易な工程により上記効果を得るこ
とができるので、光ディスク10の生産コストを安価に
することができ、又光ディスク10を容易に量産するこ
とができる。
【0063】そして、本発明の実施の形態に係る光ディ
スク10の第1の製造方法においては、ディスク基板1
1と光透過性シート14との貼り合わせの際に、切欠き
部14Aを通して双方の間に存在する空気とともに塵等
の異物を抜くようにしたので、異物の混入に起因する局
部的な光透過性シート14の歪みを防止することができ
る。
【0064】[光ディスクの第2の製造方法:微細孔]
本発明の実施の形態に係る光ディスク10の第2の製造
方法は、光透過性シート14に配設した微細孔(14
B)を通して空気及び塵等の異物を抜きながら、ディス
ク基板11に光透過性シート14を貼り合わせる方法で
ある。
【0065】光ディスク10の第2の製造方法は、上記
光ディスク10の第1の製造方法と基本的には同一であ
るが、ディスク基板11の周辺部上に貼り合わせる光透
過性シート14の形状が若干異なる。すなわち、図10
に示すように、中央部にガイドスリーブ用穴14Hを有
し、その近傍にこのガイドスリーブ用穴14Hの周縁に
沿って均等な位置に(約120度の角度毎に)3個の微
細孔14Bが配設されている。微細孔14Bは、ディス
ク基板11と光透過性シート14との間、特に少なくと
もディスク基板11のスピンドル穴11H側のクランピ
ングエリアと光透過性シート14との間の空気及び塵等
の異物を抜くことができる微細な開口径を有する貫通孔
である。本発明の実施の形態においては、開口径1mm
の平面円形状の微細孔14Bが3個配設されているが、
本発明は、この個数並びに平面形状に限定されるもので
はなく、微細孔14Bの個数を1個、2個又は4個以上
に設定することができ、平面形状を楕円形状、矩形形
状、多角形形状等にすることができる。なお、微細孔1
4Bは光透過性シート14の外径並びにガイドスリーブ
用穴14Hの加工と同一の機械的な打抜き加工により形
成されており、製造工程数を削減することができるよう
になっている。
【0066】上記本発明の実施の形態に係る第1の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第2の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、光透過性シート14のガイドスリ
ーブ用穴14Hの近傍に微細孔14Bを備えたので、光
透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hの内径寸
法と、光ディスク製造装置1の貼り合わせで使用された
ガイドスリーブ3の外径寸法との差を10μmとして
も、光透過性シート14の貼り合わせ後の異物混入によ
る局部的な歪みを生じることがなかった。勿論、30μ
m、50μm及び70μmの寸法差が比較的大きい範囲
において、光透過性シート14の局部的な歪みを生じる
ことはなかった。
【0067】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第2の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第1の製造方法により得
られる効果とは別に、ディスク基板11と光透過性シー
ト14との貼り合わせの際に、微細孔14Bを通して双
方の間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くように
したので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シー
ト14の歪みを防止することができる。
【0068】[光ディスクの第3の製造方法:スリッ
ト]本発明の実施の形態に係る光ディスク10の第3の
製造方法は、上記図2に示す光ディスク製造装置1にお
いて使用されるガイドスリーブ3に配設したスリット
(3A)を通して空気及び塵等の異物を抜きながら、デ
ィスク基板11に光透過性シート14を貼り合わせる方
法である。
【0069】光ディスク10の第3の製造方法は、上記
光ディスク10の第1の製造方法と基本的には同一であ
るが、光透過性シート14には上記のような切欠き部1
4Aや微細孔14Bは配設しておらず、ガイドスリーブ
3を利用して空気及び塵等の異物を抜きながら、ディス
ク基板11の周辺部上に光透過性シート14を貼り合わ
せる点が若干異なる。すなわち、図11に示すように、
ガイドスリーブ3には、その軸方向に沿って円周上の均
等な位置に(約120度の角度毎に)3個のスリット3
Aが配設されている。スリット3Aは、ディスク基板1
1と光透過性シート14との間、特に少なくともディス
ク基板11のスピンドル穴11H側のクランピングエリ
アと光透過性シート14との間の空気及び塵等の異物を
抜くことができる軸方向に長細い溝状スリットである。
本発明の実施の形態においては、開口幅1mmのスリッ
ト3Aが3個配設されているが、本発明は、この個数並
びにスリット形状に限定されるものではなく、スリット
3Aの個数を1個、2個又は4個以上に設定することが
でき、溝状スリットでなく、軸方向に細長く、ガイドス
リーブ3の外周面から内周面に通じる貫通スリット等に
することができる。
【0070】上記本発明の実施の形態に係る第1の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第3の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、ガイドスリーブ3の軸方向に沿っ
てスリット3Aを備えたので、光透過性シート14のガ
イドスリーブ用穴14Hの内径寸法と、光ディスク製造
装置1の貼り合わせで使用されたガイドスリーブ3の外
径寸法との差を10μmとしても、光透過性シート14
の貼り合わせ後の異物混入による局部的な歪みを生じる
ことがなかった。勿論、30μm、50μm及び70μ
mの寸法差が比較的大きい範囲において、光透過性シー
ト14の局部的な歪みを生じることはなかった。
【0071】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第3の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第1の製造方法により得
られる効果とは別に、ディスク基板11と光透過性シー
ト14との貼り合わせの際に、ガイドスリーブ3のスリ
ット3Aを通してディスク基板11と光透過性シート1
4との間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くよう
にしたので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シ
ート14の歪みを防止することができる。
【0072】[光ディスクの第4の製造方法:切欠き
部,2P法の利用]本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第4の製造方法は、本発明の実施の形態に係る
光ディスク10の第1の製造方法の変形例であり、フォ
トポリマー成型法により光透過性シート14に情報信号
が形成され、この光透過性シート14に配設された切欠
き部14Aを通して空気及び塵等の異物を抜きながら、
ディスク基板(メタルスタンパー)11に光透過性シー
ト14を貼り合わせる方法である。
【0073】光ディスク10の第4の製造方法は、上記
光ディスク10の第1の製造方法と基本的には同一であ
るが、上記図1乃至図8のそれぞれに示すディスク基板
11に代えて、情報信号の母型となる内径及び外径加工
されたメタルスタンパーを例えばエポキシ系接着剤を介
在させて金属円盤上に貼り合わせたディスク基板(メタ
ルスタンパー)11が使用される点が若干異なる。ま
た、光ディスク10の第4の製造方法においては、上記
メタルスタンパーをマグネットプレートに磁力により貼
り合わせたディスク基板11を使用することができる。
【0074】そして、このようなディスク基板11の周
辺部上(メタルスタンパー上)に、光透過性接着剤(樹
脂)13を介在させ、上記図9に示す切欠き部14Aを
有する光透過性シート14をフォトポリマー成型法によ
り貼り合わせることにより、光ディスク10を製造する
ことができる。図示しないが、フォトポリマー成型法の
使用により、メタルスタンパーに配設された情報信号が
光透過性シート14に転写され、光透過性シート14に
は情報信号面が生成されるようになっている。
【0075】なお、光透過性シート14の切欠き部14
Aの配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第1の製造方法の場合と同一であり、ここ
での説明は重複するので省略する。
【0076】上記本発明の実施の形態に係る第1の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第4の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、光透過性シート14のガイドスリ
ーブ用穴14Hの周縁に沿って切欠き部14Aを備えた
ので、光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14H
の内径寸法と、光ディスク製造装置1の貼り合わせで使
用されたガイドスリーブ3の外径寸法との差を10μm
としても、光透過性シート14の貼り合わせ後の異物混
入による局部的な歪みを生じることがなかった。勿論、
30μm、50μm及び70μmの寸法差が比較的大き
い範囲において、光透過性シート14の局部的な歪みを
生じることはなかった。
【0077】さらに、本発明の実施の形態に係る第4の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が11μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0078】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第4の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第1の製造方法により得
られる効果と同様に、ディスク基板11と光透過性シー
ト14との貼り合わせの際に、切欠き部14Aを通して
双方の間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くよう
にしたので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シ
ート14の歪みを防止することができる。
【0079】[光ディスクの第5の製造方法:微細孔,
2P法の利用]本発明の実施の形態に係る光ディスク1
0の第5の製造方法は、本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第2の製造方法の変形例(第2の製造方法
と第4の製造方法との組み合わせ)であり、フォトポリ
マー成型法により光透過性シート14に情報信号が形成
され、この光透過性シート14に配設された微細孔14
Bを通して空気及び塵等の異物を抜きながら、ディスク
基板(メタルスタンパー)11に光透過性シート14を
貼り合わせる方法である。
【0080】光ディスク10の第5の製造方法は、本発
明の実施の形態に係る光ディスク10の第4の製造方法
のディスク基板11と同一のディスク基板11が使用さ
れる。
【0081】そして、このようなディスク基板11の周
辺部上(メタルスタンパー上)に、光透過性接着剤(樹
脂)13を介在させ、上記図10に示す微細孔14Bを
有する光透過性シート14をフォトポリマー成型法によ
り貼り合わせることにより、光ディスク10を製造する
ことができる。図示しないが、フォトポリマー成型法の
使用により、メタルスタンパーに配設された情報信号が
光透過性シート14に転写され、光透過性シート14に
は情報信号面が生成されるようになっている。
【0082】なお、光透過性シート14の微細孔14B
の配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光ディ
スク10の第2の製造方法の場合と同一であり、ここで
の説明は重複するので省略する。
【0083】上記本発明の実施の形態に係る第2の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第5の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、光透過性シート14のガイドスリ
ーブ用穴14Hの近傍に微細孔14Bを備えたので、光
透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hの内径寸
法と、光ディスク製造装置1の貼り合わせで使用された
ガイドスリーブ3の外径寸法との差を10μmとして
も、光透過性シート14の貼り合わせ後の異物混入によ
る局部的な歪みを生じることがなかった。勿論、30μ
m、50μm及び70μmの寸法差が比較的大きい範囲
において、光透過性シート14の局部的な歪みを生じる
ことはなかった。
【0084】さらに、本発明の実施の形態に係る第5の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が9μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0085】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第5の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第2の製造方法により得
られる効果と同様に、ディスク基板11と光透過性シー
ト14との貼り合わせの際に、微細孔14Bを通して双
方の間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くように
したので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シー
ト14の歪みを防止することができる。
【0086】[光ディスクの第6の製造方法:スリッ
ト,2P法の利用]本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第6の製造方法は、本発明の実施の形態に係る
光ディスク10の第3の製造方法の変形例(第3の製造
方法と第4の製造方法との組み合わせ)であり、上記図
2に示す光ディスク製造装置1において使用されるガイ
ドスリーブ3に配設したスリット(3A)を通して空気
及び塵等の異物を抜きながら、ディスク基板(メタルス
タンパー)11に光透過性シート14を貼り合わせ、フ
ォトポリマー成型法により情報信号を形成する方法であ
る。
【0087】光ディスク10の第6の製造方法は、上記
光ディスク10の第4の製造方法又は第5の製造方法と
基本的には同一であるが、光透過性シート14には上記
のような切欠き部14Aや微細孔14Bは配設しておら
ず、ガイドスリーブ3を利用して空気及び塵等の異物を
抜きながら、ディスク基板(メタルスタンパー)11の
周辺部上に光透過性シート14を貼り合わせる点が若干
異なる。ガイドスリーブ3には、上記図11に示すスリ
ット3Aが配設されている。なお、本発明の実施の形態
に係る光ディスク10の第6の製造方法のディスク基板
11には、上記光ディスク10の第4の製造方法又は第
5の製造方法のディスク基板11と同一のものが使用さ
れている。
【0088】そして、このようなディスク基板11の周
辺部上(メタルスタンパー上)に、光透過性接着剤(樹
脂)13を介在させ、光透過性シート14をフォトポリ
マー成型法により貼り合わせることにより、光ディスク
10を製造することができる。図示しないが、フォトポ
リマー成型法の使用により、メタルスタンパーに配設さ
れた情報信号が光透過性シート14に転写され、光透過
性シート14には情報信号面が生成されるようになって
いる。
【0089】なお、ガイドスリーブ3のスリット3Aの
配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第3の製造方法の場合と同一であり、ここでの
説明は重複するので省略する。
【0090】上記本発明の実施の形態に係る第3の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第6の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、ガイドスリーブ3にスリット3A
を備えたので、光透過性シート14のガイドスリーブ用
穴14Hの内径寸法と、光ディスク製造装置1の貼り合
わせで使用されたガイドスリーブ3の外径寸法との差を
10μmとしても、光透過性シート14の貼り合わせ後
の異物混入による局部的な歪みを生じることがなかっ
た。勿論、30μm、50μm及び70μmの寸法差が
比較的大きい範囲において、光透過性シート14の局部
的な歪みを生じることはなかった。
【0091】さらに、本発明の実施の形態に係る第6の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が9μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0092】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第6の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第3の製造方法により得
られる効果と同様に、ディスク基板(メタルスタンパ
ー)11と光透過性シート14との貼り合わせの際に、
ガイドスリーブ3のスリット3Aを通して、ディスク基
板(メタルスタンパー)11と光透過性シート14との
間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くようにした
ので、異物の混入に起因する局部的な光透過性シート1
4の歪みを防止することができる。
【0093】[光ディスクの第7の製造方法:切欠き
部,2P法の利用,透明ディスク基板]本発明の実施の
形態に係る光ディスク10の第7の製造方法は、本発明
の実施の形態に係る光ディスク10の第4の製造方法の
変形例であり、フォトポリマー成型法により光透過性シ
ート14に情報信号が形成され、この光透過性シート1
4に配設された切欠き部14Aを通して空気及び塵等の
異物を抜きながら、ディスク基板11に情報信号が入っ
た光透過性シート14を貼り合わせる方法である。
【0094】(1)光ディスク10の第7の製造方法
は、まず、本発明の実施の形態に係る光ディスク10の
第4の製造方法と同様に、フォトポリマー成型法により
情報信号面を有する光透過性シート14を形成する。勿
論、この光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14
Hの周縁には、図9に示すような切欠き部14Aが配設
されている。
【0095】(2)光透過性シート14の情報信号面上
に、本発明の実施の形態に係る光ディスク10の第1の
製造方法の金属反射面12と同様に、スパッタリング法
により60nmの膜厚を有するアルミニウム膜からなる
金属反射面を形成する。
【0096】(3)ここで、例えば厚さ1.1mmの光
透過性(紫外線透過性)を有するディスク基板14を準
備する。このディスク基板14は例えばポリカーボネー
ト樹脂により形成されている。本発明の実施の形態に係
る光ディスク10の第1の製造方法の図5に示す工程と
同様に、図2に示す光ディスク製造装置1のターンテー
ブル2上にディスク基板14を載置し保持し、ターンテ
ーブル2のセンターピン2Pにガイドスリーブ3をはめ
込んだ後、ターンテーブル2を低速回転させ、ディスク
基板14の周辺部上に光透過性接着剤13Aを滴下塗布
する。
【0097】(4)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第1の製造方法の図6に示す工程と同様に、光
透過性シート14の情報信号面をディスク基板14に向
かい合わせた状態において、ガイドスリーブ3と光透過
性シート14のガイドスリーブ用穴14Hとをはめ込
み、光透過性シート14を上方から下方に向かって押し
込み、ディスク基板11の周辺部上に光透過性シート1
4を重ね合わせ、この光透過性シート14の重ね合わせ
により光透過性接着剤13Aを延伸させる。この時、デ
ィスク基板11、光透過性シート14、光透過性接着剤
13A及びガイドスリーブ3により囲まれ逃げ場を失っ
た空気airが光透過性シート14の切欠き部14Aを
通して外部に抜かれる。そして、光透過性シート14の
内側に付着していた塵、光透過性シート14とガイドス
リーブ3との擦れにより発生した塵等の異物を、空気a
irとともに抜くことができる。
【0098】(5)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第1の製造方法の図7に示す工程と同様に、タ
ーンテーブル2を高速回転させ、光透過性接着剤13A
の余分な光透過性接着剤13Bをディスク基板11の円
周外に振り切り、同時にディスク基板11と光透過性シ
ート14との間の気泡を取り除く。
【0099】(6)ターンテーブル2の回転を停止さ
せ、ターンテーブル2上のディスク基板11及び光透過
性接着剤13Aを介在させて一体的に形成された光透過
性シート14を紫外線照射装置6(図8参照。)のター
ンテーブル2’に搬送する。そして、本発明の実施の形
態に係る光ディスク10の第1の製造方法の図8に示す
工程と同様に、紫外線照射装置6において、ターンテー
ブル2’を低速回転させながら光透過性接着剤13Aに
紫外線UVを照射することにより、光透過性接着剤13
Aを硬化させて光透過性接着剤層13を生成し、ディス
ク基板11上に光透過性接着剤層13を介在して光透過
性シート14を貼り合わせた光ディスク10を完成させ
ることができる。この時、紫外線UVは、光透過性のデ
ィスク基板11側から照射される。
【0100】(7)そして、ターンテーブル2’上から
ガイドスリーブ3を取り外し、引き続き、光ディスク1
0を取り外すことにより、本発明の実施の形態に係る光
ディスク10の第7の製造方法が終了する。
【0101】なお、光透過性シート14の切欠き部14
Aの配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第1の製造方法の場合と同一であり、ここ
での説明は重複するので省略する。
【0102】上記本発明の実施の形態に係る第1の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第7の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、光透過性シート14のガイドスリ
ーブ用穴14Hの周縁に沿って切欠き部14Aを備えた
ので、光透過性シート14のガイドスリーブ用穴14H
の内径寸法と、光ディスク製造装置1の貼り合わせで使
用されたガイドスリーブ3の外径寸法との差を10μm
としても、光透過性シート14の貼り合わせ後の異物混
入による局部的な歪みを生じることがなかった。勿論、
30μm、50μm及び70μmの寸法差が比較的大き
い範囲において、光透過性シート14の局部的な歪みを
生じることはなかった。
【0103】さらに、本発明の実施の形態に係る第7の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が23μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0104】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第7の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第1の製造方法及び第4
の製造方法により得られる効果と同様に、ディスク基板
11と光透過性シート14との貼り合わせの際に、切欠
き部14Aを通して双方の間に存在する空気とともに塵
等の異物を抜くようにしたので、異物の混入に起因する
局部的な光透過性シート14の歪みを防止することがで
きる。
【0105】[光ディスクの第8の製造方法:微細孔,
2P法の利用,透明ディスク基板]本発明の実施の形態
に係る光ディスク10の第8の製造方法は、本発明の実
施の形態に係る光ディスク10の第5の製造方法の変形
例(第5の製造方法と第7の製造方法との組み合わせ)
であり、フォトポリマー成型法により光透過性シート1
4に情報信号が形成され、この光透過性シート14に配
設された微細孔14Bを通して空気及び塵等の異物を抜
きながら、ディスク基板11に情報信号が入った光透過
性シート14を貼り合わせる方法である。
【0106】(1)光ディスク10の第8の製造方法
は、本発明の実施の形態に係る光ディスク10の第7の
製造方法の光透過性シート14と同様に、フォトポリマ
ー成型法により情報信号面を有する光透過性シート14
が形成される。勿論、この光透過性シート14のガイド
スリーブ用穴14Hの近傍には、図10に示すような微
細孔14Bが配設されている。
【0107】(2)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第7の製造方法と同様に、光透過性シート14
の情報信号面上に金属反射面が形成される。
【0108】(3)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第7の製造方法と同様に、光透過性を有するデ
ィスク基板14が準備され、図2に示す光ディスク製造
装置1のターンテーブル2上にディスク基板14を載置
し保持し、ターンテーブル2のセンターピン2Pにガイ
ドスリーブ3をはめ込んだ後、ターンテーブル2を低速
回転させ、ディスク基板14の周辺部上に光透過性接着
剤13Aを滴下塗布する。
【0109】(4)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第7の製造方法と同様に、光透過性シート14
の情報信号面をディスク基板14に向かい合わせた状態
において、ガイドスリーブ3と光透過性シート14のガ
イドスリーブ用穴14Hとをはめ込み、光透過性シート
14を上方から下方に向かって押し込み、ディスク基板
11の周辺部上に光透過性シート14を重ね合わせ、こ
の光透過性シート14の重ね合わせにより光透過性接着
剤13Aを延伸させる。この時、ディスク基板11、光
透過性シート14、光透過性接着剤13A及びガイドス
リーブ3により囲まれ逃げ場を失った空気airが光透
過性シート14の微細孔14Bを通して外部に抜かれ
る。そして、光透過性シート14の内側に付着していた
塵、光透過性シート14とガイドスリーブ3との擦れに
より発生した塵等の異物を、空気airとともに抜くこ
とができる。
【0110】(5)本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第7の製造方法と同様に、ターンテーブル2を
高速回転させ、光透過性接着剤13Aの余分な光透過性
接着剤13Bをディスク基板11の円周外に振り切り、
同時にディスク基板11と光透過性シート14との間の
気泡を取り除く。
【0111】(6)ターンテーブル2の回転を停止さ
せ、ターンテーブル2上のディスク基板11及び光透過
性接着剤13Aを介在させて一体的に形成された光透過
性シート14を紫外線照射装置6(図8参照。)のター
ンテーブル2’に搬送する。そして、本発明の実施の形
態に係る光ディスク10の第7の製造方法と同様に、紫
外線照射装置6において、ターンテーブル2’を低速回
転させながら光透過性接着剤13Aに紫外線UVを照射
することにより、光透過性接着剤13Aを硬化させて光
透過性接着剤層13を生成し、ディスク基板11上に光
透過性接着剤層13を介在して光透過性シート14を貼
り合わせた光ディスク10を完成させることができる。
この時、紫外線UVは、光透過性のディスク基板11側
から照射される。
【0112】(7)そして、ターンテーブル2’上から
ガイドスリーブ3を取り外し、引き続き、光ディスク1
0を取り外すことにより、本発明の実施の形態に係る光
ディスク10の第8の製造方法が終了する。
【0113】なお、光透過性シート14の微細孔14B
の配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光ディ
スク10の第2の製造方法の場合と同一であり、ここで
の説明は重複するので省略する。
【0114】上記本発明の実施の形態に係る第2の製造
方法により製造した光ディスク10と同様に、本発明の
実施の形態に係る第8の製造方法により製造した光ディ
スク10においては、光透過性シート14のガイドスリ
ーブ用穴14Hの近傍に微細孔14Bを備えたので、光
透過性シート14のガイドスリーブ用穴14Hの内径寸
法と、光ディスク製造装置1の貼り合わせで使用された
ガイドスリーブ3の外径寸法との差を10μmとして
も、光透過性シート14の貼り合わせ後の異物混入によ
る局部的な歪みを生じることがなかった。勿論、30μ
m、50μm及び70μmの寸法差が比較的大きい範囲
において、光透過性シート14の局部的な歪みを生じる
ことはなかった。
【0115】さらに、本発明の実施の形態に係る第8の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が18μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0116】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第8の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第2の製造方法及び第5
の製造方法により得られる効果と同様に、ディスク基板
11と光透過性シート14との貼り合わせの際に、微細
孔14Bを通して双方の間に存在する空気とともに塵等
の異物を抜くようにしたので、異物の混入に起因する局
部的な光透過性シート14の歪みを防止することができ
る。
【0117】[光ディスクの第9の製造方法:スリッ
ト,2P法の利用,透明ディスク基板]本発明の実施の
形態に係る光ディスク10の第9の製造方法は、本発明
の実施の形態に係る光ディスク10の第4の製造方法の
変形例(第6の製造方法と第7の製造方法との組み合わ
せ)であり、上記図2に示す光ディスク製造装置1にお
いて使用されるガイドスリーブ3に配設したスリット
(3A)を通して空気及び塵等の異物を抜きながら、デ
ィスク基板11に情報信号が入った光透過性シート14
を貼り合わせる方法である。本発明の実施の形態に係る
第7の製造方法と同様に、光透過性シート14は、フォ
トポリマー成型法により形成された情報信号面を有して
いる。情報信号面には金属反射面が形成されている。ま
た、ディスク基板11は光透過性を有している。
【0118】光ディスク10の第9の製造方法は、上記
光ディスク10の第7の製造方法又は第8の製造方法と
基本的には同一であるが、光透過性シート14には上記
のような切欠き部14Aや微細孔14Bは配設しておら
ず、ガイドスリーブ3を利用して空気及び塵等の異物を
抜きながら、ディスク基板11の周辺部上に光透過性シ
ート14を貼り合わせる点が若干異なる。ガイドスリー
ブ3には、上記図11に示すスリット3Aが配設されて
いる。
【0119】なお、ガイドスリーブ3のスリット3Aの
配設個数、形状等は本発明の実施の形態に係る光ディス
ク10の第3の製造方法の場合と同一であり、ここでの
説明は重複するので省略する。
【0120】上記本発明の実施の形態に係る第3の製造
方法又は第6の製造方法により製造した光ディスク10
と同様に、本発明の実施の形態に係る第9の製造方法に
より製造した光ディスク10においては、ガイドスリー
ブ3にスリット3Aを備えたので、光透過性シート14
のガイドスリーブ用穴14Hの内径寸法と、光ディスク
製造装置1の貼り合わせで使用されたガイドスリーブ3
の外径寸法との差を10μmとしても、光透過性シート
14の貼り合わせ後の異物混入による局部的な歪みを生
じることがなかった。勿論、30μm、50μm及び7
0μmの寸法差が比較的大きい範囲において、光透過性
シート14の局部的な歪みを生じることはなかった。
【0121】さらに、本発明の実施の形態に係る第9の
製造方法により製造した光ディスク10においては、寸
法差10μmの時、偏心が16μmまでの範囲内に止ま
り、情報信号面の情報再生において何ら問題を生じるこ
とがなかった。
【0122】このような本発明の実施の形態に係る光デ
ィスク10の第9の製造方法においては、本発明の実施
の形態に係る光ディスク10の第6の製造方法により得
られる効果と同様に、ディスク基板11と光透過性シー
ト14との貼り合わせの際に、ガイドスリーブ3のスリ
ット3Aを通して、ディスク基板11と光透過性シート
14との間に存在する空気とともに塵等の異物を抜くよ
うにしたので、異物の混入に起因する局部的な光透過性
シート14の歪みを防止することができる。
【0123】比 較 例:以下に本発明の実施の形態に
係る第1の製造方法乃至第9の製造方法により製造され
た光ディスク10の効果を説明するための比較例につい
て説明する。
【0124】[第1の比較例]第1の比較例は、本発明
に係る「スリット3A」が配設されていないガイドスリ
ーブを利用し、「ガイドスリーブ用穴のみ」有する(本
発明に係る「切欠き部14A」及び「微細孔14B」が
配設されていない。)光透過性シートをディスク基板上
に貼り合わせて光ディスクを製造したものである。光透
過性シートはフォトポリマー成型法により形成されてい
る。光透過性シートのガイドスリーブ用穴の内径寸法
と、ガイドスリーブの外径寸法との差は10μmであ
る。
【0125】この第1の比較例において、光透過性シー
トの異物混入により発生した歪み数は34個であり、悪
い結果であった。
【0126】[第2の比較例]第2の比較例は、第1の
比較例と同様に、本発明に係る「スリット3A」が配設
されていないガイドスリーブを利用し、「ガイドスリー
ブ用穴のみ」有する光透過性シートの情報信号面に金属
反射面(膜厚60nmのアルミニウム膜)を形成し、こ
の光透過性シートをディスク基板上に貼り合わせて光デ
ィスクを製造したものである。光透過性シートはフォト
ポリマー成型法により形成されている。光透過性シート
のガイドスリーブ用穴の内径寸法と、ガイドスリーブの
外径寸法との差は10μmである。
【0127】この第2の比較例において、光透過性シー
トの異物混入により発生した歪み数は28個であり、悪
い結果であった。
【0128】(その他の実施の形態)本発明は上記複数
の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をな
す論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解
すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実
施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0129】例えば、上記実施の形態に係る光ディスク
10は再生専用型光ディスクであるが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、追記型光ディスク、書き換
え可能型(ランダムアクセスメモリ型:RAM型)光デ
ィスク、光磁気ディスク等に適用することができる。
【0130】また、上記実施の形態に係る光ディスクは
金属信号面上に直接光透過性接着剤層13を形成してい
るが、本発明は、金属信号面の保護等の目的から、金属
信号面上に保護膜等を形成するようにしてもよい。この
保護膜には、例えば紫外線硬化型樹脂膜を実用的に使用
することができる。
【0131】また、上記実施の形態に光ディスク10は
光透過性シート14の貼り合わせの際にガイドスリーブ
3を使用しているが、本発明は、光透過性シート14の
ガイドスリーブ用穴14Hに、ばりがなく記録情報の再
生時の偏心が問題にならない場合にはガイドスリーブ3
を使用しなくてもよい。この場合、光透過性シート14
の「ガイドスリーブ用穴14H」はターンテーブル2の
センターピン2Pの外径寸法と同等の内径寸法を有する
「スピンドル穴14H」として取り扱われ、センターピ
ン2P自体に本発明に係る「スリット3A」を配設す
る。
【0132】また、本発明は、上記実施の形態に係る光
ディスク10の光透過性シート14のガイドスリーブ用
穴14Hの内径寸法が、クランピングエリアの内径寸法
よりも小さい場合には、クランピングエリアよりも内側
に本発明に係る「切欠き部14A」、「微細孔14B」
のそれぞれを配設することが好ましい。「切欠き部14
A」、「微細孔14B」はいずれも機械的な打抜き加工
により形成され、ばりが発生する可能性があるので、こ
のような、ばりをクランピングエリアに存在させないこ
とにより、光ディスク10の記録情報の再生時の面振れ
や反り角を増大させないようにすることができる。
【0133】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従っ
て、本発明の技術的範囲は上記の妥当な特許請求の範囲
に係る発明特定事項によってのみ定められるものであ
る。
【0134】
【発明の効果】本発明は、記録時、再生時又は記録再生
時の偏心を防止することができ、ディスク基板上の光透
過性シートの異物混入に起因する歪みを防止することが
できる光ディスクの製造方法を提供することができる。
特に、本発明は、光透過性シートのガイドスリーブ用穴
の周縁に配設した切欠き部、ガイドスリーブ用穴の近傍
に配設した微細孔、又はガイドスリーブに配設したスリ
ットを備えることにより、上記光透過性シートの異物混
入に起因する歪みを防止することができる光ディスクの
製造方法を提供することができる。
【0135】さらに、本発明は、製造上の歩留まりを向
上することができる光ディスクの製造方法を提供するこ
とができる。
【0136】さらに、本発明は、安価に製造することが
でき、かつ量産に適した光ディスクの製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスクの断面構
造図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ディスクの製造装
置の断面構造図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ディスクの第1の
製造方法を説明する工程断面図である。
【図4】図3に続く光ディスクの工程断面図である。
【図5】図4に続く光ディスクの工程断面図である。
【図6】図5に続く光ディスクの工程断面図である。
【図7】図6に続く光ディスクの工程断面図である。
【図8】図7に続く光ディスクの工程断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る光ディスクの第1の
製造方法、第4の製造方法、第7の製造方法のそれぞれ
において使用する光透過性シートの平面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る光ディスクの第2
の製造方法、第5の製造方法、第8の製造方法のそれぞ
れにおいて使用する光透過性シートの平面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る光ディスクの第3
の製造方法、第6の製造方法、第9の製造方法のそれぞ
れにおいて使用するガイドスリーブの平面図である。
【図12】従来技術に係る光ディスク及びその製造装置
の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク製造装置 2,2’ ターンテーブル 2P センターピン 3 ガイドスリーブ 3A スリット 4 回転駆動源 5 制御回路 6 紫外線照射装置 10 光ディスク 11 ディスク基板 11H スピンドル穴 11S 情報信号面 12 金属反射面 13 光透過性接着剤層 13A 光透過性接着剤 14 光透過性シート 14A 切欠き部 14B 微細孔 14H ガイドスリーブ用穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部にスピンドル穴を有するディスク
    基板を形成する工程と、 前記ディスク基板の周辺部上に光透過性接着剤を形成す
    る工程と、 中央部にガイドスリーブ用穴を有する光透過性シートを
    前記ディスク基板の周辺部上に光透過性接着剤を介在さ
    せて貼り付ける工程と、 前記ガイドスリーブ用穴側において、ディスク基板、光
    透過性シート、光透過性接着剤のそれぞれで囲まれた領
    域の空気を抜く工程とを少なくとも備えたことを特徴と
    する光ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記光透過性シートは、ガイドスリーブ
    用穴の周縁に切欠き部を備え、 前記空気を抜く工程は、空気を前記光透過性シートの切
    欠き部を通して抜くことを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記光透過性シートは、前記ガイドスリ
    ーブ用穴の近傍に微細孔を備え、 前記空気を抜く工程は、空気を前記光透過性シートの微
    細孔を通して抜く工程であることを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 円周面にスリットを配設したガイドスリ
    ーブを前記光透過性シートのガイドスリーブ用穴にはめ
    込み、 前記空気を抜く工程は、空気を前記スリットを通して抜
    く工程であることを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スクの製造方法。
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