JPH1125510A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH1125510A
JPH1125510A JP9172641A JP17264197A JPH1125510A JP H1125510 A JPH1125510 A JP H1125510A JP 9172641 A JP9172641 A JP 9172641A JP 17264197 A JP17264197 A JP 17264197A JP H1125510 A JPH1125510 A JP H1125510A
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optical recording
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clamping area
light transmitting
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Toshiyuki Kashiwagi
俊行 柏木
Tetsuhiro Sakamoto
哲洋 坂本
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Sony Corp
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面ぶれや偏心が小さく、記録再生特性の向上
が図られ、しかも高密度記録化に対応可能な光記録媒体
を提供する。 【解決手段】 光記録媒体1は、円板状の基板2の少な
くとも一主面側に光透過層4を有し、この光透過層4側
から光が照射されて記録及び/又は再生が行われ、かつ
上記基板2の内周側に支持体に支持されるクランピング
領域6を有する。このクランピング領域6には、高さが
0.1mm以上の突起が存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に関
し、詳しくは、基板の一主面上に少なくとも金属反射
膜、光透過層が形成されてこの光透過層側から光を入射
させて記録及び/又は再生が行われる光記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体は、例えば図24に示
すように、射出成形により成形された光透過性の基板5
1上の少なくとも一主面上に、情報信号を示すピットや
グルーブ等の凹凸パターンが形成されており、この凹凸
パターン形成面上に金属反射膜52、保護膜53が順次
形成されてなる。このような光記録媒体50では、基板
51の面のうち保護膜53が形成されていない方の面5
1aから対物レンズ54を介して光が入射されて、情報
信号の記録及び/又は再生が行われる。
【0003】ところで、光記録媒体の更なる高密度記録
化を実現する方法としては、光学ピックアップの対物レ
ンズの開口数を大きくして再生光のスポット径を小さく
し、これに併せて記録を行う方法が提案されている。
【0004】この方法を用いた光記録媒体では、対物レ
ンズの開口数を大きくするために、再生光が入射されて
透過する基板の厚さを薄くする必要がある。これは、対
物レンズの開口数を大きくすると、光学ピックアップの
光軸に対してディスク面が垂直からズレる角度(以下、
チルト角と称する。)の許容量が小さくなるためであ
り、このチルト角が基板の厚さによる収差の影響を受け
易くなるためである。従って、上述の光磁気記録媒体に
おいては、基板の厚さを極力薄くして基板の厚さによる
収差の影響をなるべく小さくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今後、更な
る高記録密度化が要求されるものと思われ、基板の更な
る薄型化が必要となってくる。そこで、図25に示すよ
うに、一主面61b上に凹凸パターンが形成された基板
61上に金属反射膜62、光透過層63を順次形成し、
この光透過層63側から光を入射して情報信号を記録及
び/又は再生するような光記録媒体60が提案されてい
る。この光記録媒体60においては、光透過層63を薄
型化することで対物レンズの大開口数化に対応可能とな
る。
【0006】ところで、この光記録媒体60において
も、その中心部を支持部材により支持して面内方向に回
転させながら情報の記録及び/又は再生を行う。
【0007】具体的には、光記録媒体60には、図25
に示すように、その中心部に中心孔61aが形成されて
おり、この中心孔61aを介して図示しないターンテー
ブル上に配された第1のクランプ部材110と、ドライ
ブに設置された円板状で金属性の第2のクランプ部材1
11とにより厚さ方向に挟まれて支持される。
【0008】第1のクランピング部材110は、中心孔
61aに嵌合する大きさの有底円筒状をなし、開口端側
につば部を有する形状となされている。そして、有底円
筒部を中心孔61aに嵌合させてつば部上に光記録媒体
60の一部が載置されている。 このとき、第1のクラ
ンプ部材110の空洞部内には、磁石112が配されて
おり、この磁石112と第2のクランプ部材111とが
引き合う磁力によって光記録媒体60は厚み方向に挟み
込まれて支持されクランピングされている。ここで、第
1のクランプ部材110の底部略中心部には、位置決め
ピン113が取り付けられている。また、第2のクラン
プ部材111の略中心には、この位置決めピン113に
嵌合する穴部が形成されている。すなわち、この位置決
めピン113は、第2のクランプ部材111の所定の略
中心部に貫通して第1のクランプ部材110と第2のク
ランプ部材111とを接続するようになされている。そ
して、第2のクランプ部材111には、図示しないディ
スクローディングメカを介してドライブに取り付けられ
ている。
【0009】ここで、この支持部材により光記録媒体6
0を支持するには、光透過層63側を第1のクランピン
グ部材110のつば部への載置面としており、その中心
孔61aを中心とした円周側がクランピング領域64と
なされる。
【0010】したがって、上述したようにクランピング
時の光記録媒体においては、光透過層の表面がクランピ
ング領域となることから、光透過層の表面性がクランピ
ングの状態に著しく影響を与えることになる。
【0011】例えば、図26に示すように、基板71上
に金属反射膜72、光透過層73が積層形成された光記
録媒体70において、光透過層73上に縦方向の突起7
3aが形成されていると、光記録媒体70自体が傾いて
スキューが発生し、面ブレが大きくなってしまう。
【0012】また、図27に示すように、基板81上に
金属反射膜82、光透過層83が順次積層形成された光
記録媒体80において、光透過層83の中心孔に向かう
横方向の突起73a、73bが形成されていると、大き
な偏心が発生してしまう。
【0013】このように光透過層の表面性が好ましくな
いと、光記録媒体自体が傾いてスキューや偏心が発生す
るため、面ブレが大きくなったり、光軸に対して光記録
媒体面のズレが大きくなってしまう。そして、その結
果、記録再生信号にコマ収差が生じて信号特性が劣化し
てしまうといった問題があった。
【0014】そこで、本発明は、従来の実情に鑑みて提
案されたものであり、基板の少なくとも一主面に光透過
層を有し、この光透過層側から光を入射させて記録及び
/又は再生を行う光記録媒体において、偏心や面ぶれが
小さく、記録再生特性の向上が図られ、しかも高密度記
録化に対応可能な光記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために完成された本発明に係る光記録媒体は、円板状の
基板の少なくとも一主面側に金属反射膜、光透過層が順
次形成され、この光透過層側から光を入射させて記録及
び/又は再生が行われ、かつ基板の内周側に支持体に支
持されるクランピング領域を有する光記録媒体である。
【0016】特に、本発明に係る光記録媒体は、上記ク
ランピング領域に高さが0.1mm以上の突起が存在し
ないことを特徴とするものである。
【0017】ここで、上記基板の中心には中心孔が形成
されており、光透過層は当該中心孔を中心とした円環状
をなし、光透過層の内径が、上記中心孔の直径よりも大
きくなされていると好ましい。さらに、上記クランピン
グ領域には、光透過層が形成されていなくても良い。
【0018】以上のように構成された本発明に係る光記
録媒体では、クランピング領域に高さが0.1mm以上
の突起が存在しないため、光記録媒体の面ぶれが抑えら
れ、つまり光記録媒体面が光軸に対して垂直な方向から
ズレる角度(以下、チルト角と称する。)を小さくする
ことができ、記録再生時に生じるコマ収差を抑えること
ができる。
【0019】また、本発明に係る光記録媒体では、光透
過層の内径を基板に形成された中心孔の直径よりも大き
くすることにより、特に突起が生じ易い光透過層の内周
部との接触を極力抑えてクランピングを行うことができ
るので、光記録媒体の面ぶれが抑えられ、記録再生時に
生じるコマ収差を抑えることが可能となる。
【0020】また、本発明に係る光記録媒体では、クラ
ンピング領域に光透過層を形成しないことにより、光記
録媒体のクランピングが、光透過層上ではなく、成形基
板上で行われることになる。通常、基板は射出成形等の
手段により形成されるが、このようにして形成される基
板は表面が平滑である。すなわち、上述したような本発
明に係る光記録媒体では、クランピングを平滑な基板上
で行うため、光記録媒体の面ぶれが抑えられ、記録再生
時に生じるコマ収差を抑えることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】本発明を適用した光記録媒体としては、以
下に再生専用の光記録媒体を取り挙げるが、光磁気記録
媒体のような記録再生が可能な光記録媒体であっても良
い。
【0023】図1は、本発明を適用した光記録媒体1が
クランプ部材100によりクランピングされている様子
を示す断面図である。
【0024】本発明を適用した光記録媒体1は、図1に
示すように、表面に凹凸状の信号パターンが形成された
基板2上に、金属反射膜3、光透過層4が順次形成され
ている。そして、光記録媒体1は、この光透過層4側か
ら対物レンズ5を介して光を入射させて、情報信号の再
生が行われる。
【0025】基板2は、図1に示すように、溝状をなす
凹部2aと丘状の凸部2bとからなる凹凸パターンを有
する。そして、この凹部2a及び凸部2bが、信号パタ
ーンとなっている。基板2の材料としては、ポリカーボ
ネート樹脂やメタクリル樹脂が主に用いられる。さらに
熱的特性の良い材料としては、変性したポリカーボネー
ト樹脂が用いられる。その他の材料としては、アクリル
樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチ
ック材料が用いられる。
【0026】金属反射膜3の材料としては、Al、A
u、Ag等の金属材料が用いられる。特に、反射特性の
観点からは、少なくともAlを含む材料を用いると好ま
しい。また、この金属反射膜3は、上記の材料をイオン
ビームスパッタまたはマグネトロンスパッタの何れかの
方法によりスパッタして形成されている。
【0027】光透過層4は、紫外線硬化樹脂(以下、U
Vレジンと称する。)を用いて、スピンコート法等によ
り塗布し、紫外線で硬化させて形成される。また、光透
過層4の厚みは、例えば、約10μm〜177μmが好
ましい。この光透過層4の厚みの範囲としては、例えば
光記録媒体1に入射させる光の波長をλとし、対物レン
ズ5の開口数をNAとすると、−5.26(λ/N
4)μm〜+5.26(λ/NA4)μmであることが
好ましい。
【0028】また、光記録媒体1は、図2に模式的に示
すように、内周側に支持体に支持されるクランピング領
域6と、そのクランピング領域6の外側に環状で情報信
号の記録再生が行われる情報記録領域7とを備える。
【0029】図3は、図1に示す本発明を適用した光記
録媒体1のクランピング領域を示す図である。
【0030】特に、本発明を適用した光記録媒体1は、
図3に示すように、クランピング領域6上に、高さが
0.1mm以上の突起8が存在しないようになされてい
る。
【0031】したがって、本発明を適用した光記録媒体
1においては、クランピング領域6上に突起8が存在す
る場合にも突起8の高さが所定値以下に制限されてクラ
ンピング領域6の表面性が制御されていることにより、
クランピング時における光記録媒体1の面ぶれが抑えら
れる。その結果、光記録媒体1のチルト角を小さくする
ことができ、記録再生時に生じるコマ収差を抑えること
ができる。
【0032】よって、本発明を適用した光記録媒体1に
よれば、記録再生特性の向上が図られて、しかも高密度
記録化を効果的に実現することができる。
【0033】上述したように、高さが0.1mm以上の
突起が存在しない、つまり突起8がクランピング領域6
に存在する場合にも、その高さが0.1mm以下である
ことが面ぶれの抑制に効果的であるのは、以下に示す理
由によるものである。
【0034】先ず、面ぶれが最も大きい場合として、図
3に示すような突起8がクランピング領域6の内周部の
面上に存在する場合を一例として採り挙げる。このとき
の面ぶれを、以下に詳細を説明するようなチルト角に基
づいて規定する。
【0035】通常、クランピング領域は、直径120m
m程度の再生専用型光ディスクの場合、直径26mm〜
直径33mmの範囲になされている。また、上記光ディ
スクと同等な大きさで記録密度が6〜8倍とされている
大容量光ディスクの場合、クランピング領域は、直径2
2mm〜直径33mmの範囲になされている。これよ
り、本発明を適用する光記録媒体のクランピング領域6
を、直径22mm〜直径33mmの範囲の領域とするこ
とが好ましい。
【0036】光記録媒体1では、光軸に対して垂直な方
向からズレる現象(以下、チルトと称する。)がある
と、記録再生信号にコマ収差が生じ信号特性が劣化す
る。
【0037】このチルトの要因としては、光記録媒体単
体の反り、プレーヤーの軸受けの傾き、クランピング時
の面ぶれ等がある。光記録媒体1を設計する際には、こ
れら要因により生じるチルト角を制御する必要がある。
例えば、光記録媒体単体の反りに起因するチルト角とし
て許容可能とされる最大チルト角は、上記再生専用型光
ディスクにおいて0.6°、上記大容量光ディスクにお
いて0.4°である。
【0038】このことから、次世代の高密度化された光
ディスクシステムでは、ディスク単体の反りに起因する
チルト角のうち許容範囲内の最大チルト角(以下、最大
許容チルト角と称する。)を0.4°とし、プレーヤー
の軸受けの傾きに起因する最大許容チルト角を0.3°
とし、クランピング時の面ぶれに起因する最大許容チル
ト角を0.2°とされるものと考えられる。
【0039】上述したことから、光記録媒体1の面ぶれ
が最大となるときの最大許容チルト角図中θを0.2°
として、以下に示すように、突起8の高さの最大許容値
を算出することができる。ここで、チルト角θが最大と
なる場合は、上述したように、クランピング領域6の最
内周部に突起8があるときである。そのため、このとき
の突起8の高さをhとする。
【0040】h/(16.5+11)≦0.2/360
×2πより以下の近似式(1)が導かれる。
【0041】h≦0.1 ・・・(1) 上記式(1)から、クランピング領域6に突起8が存在
する場合には、その突起8の高さhが0.1mm以下で
あることが好ましいと判明した。つまり、クランピング
領域6には、高さが0.1mm以上の突起が存在しない
ことが必要であると判明した。
【0042】なお、本発明を適用した光記録媒体10と
しては、図4に示すように、基板11上に金属反射膜1
2、光透過層13が順次積層形成されており、しかも、
基板の中心部に形成された中心孔11aの直径よりも、
円環状を呈する光透過層13における中心孔13aの内
径が大きくなされていると好ましい。ここで、光透過層
13は、基板11に形成された中心孔11aを中心とし
て円環状となされている。
【0043】このように、光記録媒体10は、光透過層
13の内径13aが基板の内径11aよりも大きくなさ
れていることにより、特に突起が生じ易い光透過層13
の内周部と接触せずにクランピングを行うことができる
ので、光記録媒体10の面ぶれや偏心が抑えられ、記録
再生時に生じるコマ収差を抑えることが可能となる。
【0044】言い換えれば、図27に示したような突起
73a、73bが生じて偏心が発生する現象を回避する
ことができる。
【0045】また、光記録媒体20としては、図5に示
すように、基板21上に金属反射膜22、光透過層23
が順次積層形成されており、しかも、クランピング領域
21aに光透過層23が形成されていないものも好まし
い。このとき、クランピング領域21aとなる基板21
上には、高さが0.1mm以上の突起は存在しないよう
になされている。
【0046】このように、光記録媒体20は、クランピ
ング領域21aに光透過層23が形成されていないこと
により、クランピングが基板21上で行われるため、光
透過層23の表面性に影響されないことから、光記録媒
体20の面ぶれが抑えられ、記録再生時に生じるコマ収
差を抑えることが可能となる。
【0047】また、光記録媒体30としては、図6に示
すように、基板31上に金属反射膜32、光透過層33
が順次積層形成されており、しかも、基板31の略中心
部に凸部31aが形成されておりこの凸部31aがクラ
ンピング領域となされているものも挙げられる。
【0048】ここで、この凸部31aには光透過層33
が形成されておらず、高さが0.1mm以上の突起が存
在しない。そして、この凸部31aが第1のクランピン
グ部材110のつば部上に載置され、この載置面がクラ
ンピング領域とされる。
【0049】このように、光記録媒体30は、基板31
の凸部31aがクランピング領域となされていることに
より、クランピングが基板21の凸部31a上で行わ
れ、光透過層33の表面性に影響されないことから、光
記録媒体20の面ぶれが抑えられ、記録再生時に生じる
コマ収差を抑えることができる。
【0050】さらに、光記録媒体40としては、図7に
示すように、基板41上に金属反射膜42が形成され、
接着用樹脂43を介してこの金属反射膜42に対向して
シート状の光透過層44が形成されているものも挙げら
れる。ここで、シート状の光透過層44は、接着用樹脂
43により金属反射膜42に接着されている。
【0051】また、この光記録媒体40は、図6と同様
に、基板41の略中心部に凸部41aが形成されており
この凸部41aが第1のクランピング部材110のつば
部上に載置され、この載置面がクランピング領域となさ
れている。
【0052】このように、光記録媒体40は、基板41
の凸部41aがクランピング領域となされていることに
より、チャッキングが基板41の凸部41a上で行われ
るので、光記録媒体40の面ぶれが抑えられ、記録再生
時に生じるコマ収差を抑えることができる。しかも、光
記録媒体40は、シート状の光透過層44が接着されて
いることから、光透過層44の表面性が好ましいため、
記録再生特性が向上する。
【0053】以下に、上述した光記録媒体20、40の
製造方法を図面を参照して詳細に説明する。
【0054】<実施例1>例えば、図5に示すような光
記録媒体20は、以下に示すように製造される。
【0055】先ず、射出成形により、図8に示すよう
に、一主面21b上に凹凸状の信号パターンを有する基
板21を成形する。そして、図9に示すように、この基
板21の信号パターンが形成された一主面21b上にス
パッタ法を用いて金属反射膜22を形成する。
【0056】次に、図10に示すように、金属反射膜2
2が形成された基板21の略中心部、つまりクランピン
グ領域となる部分21aに、直径約35mm、厚み0.
1mmのポリカーボネートからなる円盤状のシート24
を設置する。なお、ここで、シート24の厚みは、0.
1mm以下であれば良い。
【0057】次に、図11に示すように、シート24を
設置した略中心部21aに紫外線硬化樹脂(以下、UV
レジンと称する。)25を滴下する。
【0058】次に、図12に示すように、この基板21
を回転させて、UVレジン25を所望の厚みまで基板上
全面に均一に形成させる。
【0059】次に、図13に示すように、基板上全面に
形成されたUVレジン25に対してUVランプ101か
ら紫外線を照射し、このUVレジン25を硬化させる。
【0060】次に、図14に示すように、基板上全面に
形成したUVレジン25をトリミングして、上記シート
24と同じ厚みにして光透過層23を形成する。
【0061】最後に、図15に示すように、打ち抜き機
を用いて、基板21から光透過層23へ図中矢印A方向
に向かって高圧エアーを吹き付けて上記シート24を突
き上げ、このシート24を剥離して光記録媒体20を製
造する。
【0062】以上述べた製造方法により、図5に示すよ
うな光記録媒体20を製造することができる。
【0063】なお、シートをより安定に基板21上に設
置するために、図16に示すように、略中心部に凸部2
6aを形成したシート26を用いても良い。
【0064】また、シートをより安定に基板21上に設
置するために、図17に示すように、射出成形で基板2
7を成形する際にシート28と接合することができるよ
うな凹部27aを設けても良い。この場合、基板27の
形状は、図5に示すような光記録媒体20の基板21の
形状とは中心部が異なるが、本発明の目的とする光透過
層の表面性を制御する点については図5と同様な効果を
有するものである。
【0065】<実施例2>また、例えば、図7に示すよ
うな光記録媒体40は、以下に示すように製造される。
【0066】先ず、射出成形により、図18に示すよう
に、中心から直径35mmまでを凸部41aとし、直径
35mmから外周部までに凹凸状の信号パターンを形成
し、この凹部の深さdが0.1mm以上となるように基
板41を成形する。
【0067】次に、図19に示すように、この基板41
の信号パターン上にスパッタ法を用いて金属反射膜42
を形成する。
【0068】次に、図20に示すように、中心穴の直径
35.1mm、外周の直径119mm、かつ厚み0.1
mmとなるようにトリミングされた円盤状シート44を
用意する。そして、上記金属反射膜42上にUVレジン
45を滴下した後、そのUVレジン45上にシート44
を配する。
【0069】次に、図21に示すように、シート44が
配された基板41を回転させて、UVレジン45を金属
反射膜42上全面に形成させる。このとき、UVレジン
45の厚みが5μmに均一となる。
【0070】最後に、図22に示すように、シート44
の全面に対してUVランプ102から紫外線を照射させ
てUVレジン45を硬化させ、シート44と基板41と
を接着させて、光記録媒体40を製造する。
【0071】以上述べた製造方法により、図7に示すよ
うな光記録媒体40を製造することができる。
【0072】なお、上述したように製造した光記録媒体
20、40に対して、光透過層23、43上に、例えば
SiNを厚み100nmとなるようにスパッタして成膜
すると好ましい。これにより、信号面が硬く、かつ平滑
化されて、記録再生特性をより向上することができる。
【0073】また、基板21、41の面のうち光透過層
23、43とは反対側の面上に、Alを厚み30nmに
なるように成膜すると好ましい。これにより、吸湿によ
る光記録媒体の反りを低減することができる。
【0074】なお、基板の両面に信号パターンを有する
光記録媒体に対しても、上述したような光透過層を両面
の信号パターン上に形成することが可能である。
【0075】また、上述したような構造を有する本発明
を適用した光記録媒体10、20、30、40を張り合
わせて用いても良い。
【0076】なお、クランピング部材としては、図23
に示すように、第1のクランピング部材200が垂直部
201を有し、この垂直部201の厚みが光透過層4の
厚みと略同一となされている形状であっても好ましい。
この場合、面ぶれは、平滑な基板2の内径側面2cの表
面性によるため、光透過層4の表面性には依存しないた
め、許容範囲内とすることができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る光記録媒体では、クランピング領域に高さが0.1m
m以上の突起が存在しないため、光記録媒体の面ぶれが
抑えられ、チルト角を小さくすることができ、その結果
記録再生時に生じるコマ収差を抑えることができる。し
たがって、本発明に係る光記録媒体によれば、記録及び
/又は再生特性の向上が図られて、しかも高密度記録化
に十分対応可能となる。
【0078】また、本発明に係る光記録媒体では、円環
状の光透過層の内径が基板に形成された中心孔の直径よ
りも大きくすることにより、特に突起が生じ易い光透過
層の内周部と接触せずにクランピングを行うことができ
るので、光記録媒体の面ぶれが抑えられ、記録再生時に
生じるコマ収差を抑えることが可能となる。したがっ
て、本発明に係る光記録媒体によれば、記録再生特性の
向上が図られ、しかも高密度記録化に十分対応可能とな
り、さらに製造工程上における歩留まりの向上を図るこ
とができる。
【0079】また、本発明に係る光記録媒体では、クラ
ンピング領域に光透過層を形成しないことにより、光記
録媒体のクランピングが、光透過層上ではなく、成形基
板上で行われることになる。通常、射出成形により成形
された基板は、表面が平滑なことから、上述したような
本発明に係る光記録媒体では、クランピングを基板上で
行うため、光記録媒体の面ぶれが抑えられ、記録再生時
に生じるコマ収差を抑えることが可能となる。その結
果、記録再生特性の向上が図られ、高密度記録化にも十
分対応可能となり、しかも製造工程上における工程の簡
略化や歩留まりの向上を図ることができて生産効率をも
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光記録媒体の一例を示す断面
図である。
【図2】本発明を適用した光記録媒体の一例を示す斜視
図である。
【図3】クランピング領域に存在する突起の一例を示す
要部断面図である。
【図4】本発明を適用した光記録媒体の他の一例を示す
要部断面図である。
【図5】本発明を適用した光記録媒体の他の一例を示す
要部断面図である。
【図6】本発明を適用した光記録媒体の他の一例を示す
要部断面図である。
【図7】本発明を適用した光記録媒体の他の一例を示す
要部断面図である。
【図8】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一例
における、成形基板の様子を説明する模式図である。
【図9】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一例
における、基板上に金属反射膜を成膜する様子を説明す
る模式図である。
【図10】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、クランピング領域にシートを設置する様子
を説明する模式図である。
【図11】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、UVレジンを滴下する様子を説明する模式
図である。
【図12】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、光記録媒体を回転させてUVレジンを均一
に形成する様子を説明する模式図である。
【図13】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、UVレジンをUVランプにより硬化させる
様子を説明する模式図である。
【図14】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、UVレジンをトリミングして、光透過層を
形成する様子を説明する模式図である。
【図15】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例における、シートを剥離する様子を説明する模式図で
ある。
【図16】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の一
例において用いられるシートの他の一例を示す模式図で
ある。
【図17】本発明を適用した光記録媒体の基板の他の一
例を示す模式図である。
【図18】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の他
の例における、成形基板の様子を示す模式図である。
【図19】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の他
の例における、基板上に金属反射膜を成膜する様子を説
明する模式図である。
【図20】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の他
の例における、クランピング領域に円板状のシートを配
置してUVレジンにより接着する様子を説明する模式図
である。
【図21】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の他
の例における、シートが配置された光記録媒体を回転さ
せる様子を説明する模式図である。
【図22】本発明を適用した光記録媒体の製造方法の他
の例における、UVランプによりUVレジンを硬化させ
る様子を説明する模式図である。
【図23】本発明を適用した光記録媒体に用いられるク
ランピング部材の他の一例を示す要部模式図である。
【図24】従来の光記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図25】光記録媒体がクランピングされる様子を示す
断面図である。
【図26】光透過層に突起が形成されている光記録媒体
の一例を説明する要部断面図である。
【図27】光透過層に突起が形成されている光記録媒体
の他の例を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1,10,20,30,40 光記録媒体、2,11,
21,31,41 基板、3,12,22,32,42
金属反射膜、4,13,23,33,43光透過層、
6 クランピング領域、8 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の基板の少なくとも一主面側に金
    属反射膜、光透過層が順次形成され、この光透過層側か
    ら光が照射されて記録及び/又は再生が行われ、かつ上
    記基板の内周側に支持体に支持されるクランピング領域
    を有する光記録媒体において、 上記クランピング領域には、高さが0.1mm以上の突
    起が存在しないことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記基板の中心には中心孔が形成されて
    おり、 上記光透過層は、当該中心孔を中心とした円環状をな
    し、 上記光透過層の内径が、上記中心孔の直径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記クランピング領域には、上記光透過
    層が形成されていないことを特徴とする請求項1記載の
    光記録媒体。
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