JP2002083444A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
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- JP2002083444A JP2002083444A JP2000270833A JP2000270833A JP2002083444A JP 2002083444 A JP2002083444 A JP 2002083444A JP 2000270833 A JP2000270833 A JP 2000270833A JP 2000270833 A JP2000270833 A JP 2000270833A JP 2002083444 A JP2002083444 A JP 2002083444A
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- recording
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
し部における未記録領域をなくす有効な方式を提供する
こと。また、DVD−Rランドプリピット方式に比較し
て、スタンパ作製時に於ける微細なカット幅制御やLP
P信号のデータ部への漏れだしによるデータエラーが生
じない優れた方式を提供すること。 【解決手段】 基板上に記録層を設けてなり、必
要に応じて反射層を設けてなる光記録媒体において、周
波数4T〜96Tのウオブルを有し、記録層として記録
再生波長±5nmの波長域の光に対する記録層単層の屈
折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.
02≦k≦0.2である有機色素膜を有することを特徴
とする光記録媒体。
Description
るものであって、特に光ビームを照射することにより、
記録材料の透過率、反射率等の光学的な変化を生じさ
せ、情報の記録、再生を行ない、かつ追記が可能な情報
記録媒体に関するものである。すなわち、本発明は、デ
ータ用追記光ディスク、追記型コンパクトディスクに関
し、CD−I、CD−V、DVD−Rに応用される。
て、シアニン色素を記録材料として用いたものが、特開
昭57−82093号公報、特開昭58−56892号
公報、特開昭58−112790号公報、特開昭58−
114989号公報、特開昭59−85791号公報、
特開昭60−83236号公報、特開昭60−8984
2号公報、特開昭61−25886号公報に開示されて
おり、フタロシアニン色素を記録材料として用いたもの
が、特開昭61−150243号公報、特開昭61−1
77287号公報、特開昭61−154888号公報、
特開昭61−246091号公報、特開昭62−392
86号公報、特開昭63−37791号公報、特開昭6
3−39888号公報に開示されている。
術として、シアニン色素/金属反射層を記録材料として
用いたものが、特開平1−159842号公報、特開平
2−42652号公報、特開平2−13656号公報、
特開平2−168446号公報に開示されており、フタ
ロシアニン(アザアヌレン)色素を記録材料として用いた
ものが、特開平1−176585号公報、特開平3−2
15466号公報、特開平4−113886号公報、特
開平4−226390号公報、特開平5−1272号公
報、特開平5−171052号公報、特開平5−116
456号公報、特開平7−268227号公報、特開平
7−314897号公報に開示されており、アゾ金属キ
レート色素を記録材料として用いたものが、特開平4−
46186号公報、特開平4−141489号公報、特
開平4−361088号公報、特開平5−279580
号公報、特開平7−51673号公報、特開平7−16
1069号公報、特開平7−372272号公報、特開
平7−71867号公報、特開平8−231866号公
報、特開平8−295811号公報に開示されている。
eer R&D Vol.6 No.2:DVD-Recordableの開発 DVD-R色素
テ゛ィスクの基礎研究 ISOM/ODS ’96:High Density of rec
ording on Dye material Disc approach for 4.7GBが挙
げられ、ポリメチン色素を記録材料として用いたもの
が、特開平10−83577号公報、特開平10−11
9434号公報、特開平10−149583号公報、特
開平10−188339号公報、特開平10−2784
26号公報に開示されており、ポリメチン色素+光安定
化材を記録材料として用いたものが、特開平10−10
9475号公報、特開平10−109476号公報、特
開平10−134413号公報、特開平10−1667
39号公報に開示されており、アゾ金属キレート色素/
金属反射層を記録材料として用いたものが、特公平5−
67438号公報、特開平7−161069号公報、特
開平8−156408号公報、特開平8−231866
号公報、特開平8−332772号公報、特開平9−5
8123号公報、特開平9−175031号公報、特開
平9−193545号公報、特開平9−274732号
公報、特開平9−277703号公報、特開平10−6
644号公報、特開平10−6650号公報、特開平1
0−6651号公報、特開平10−36693号公報、
特開平10−44606号公報、特開平10−5882
8号公報、特開平10−86519号公報、特開平10
−149584号公報、特開平10−157293号公
報、特開平10−157300号公報、特開平10−1
57301号公報、特開平10−157302号公報、
特開平10−181199号公報、特開平10−181
201号公報、特開平10−181203号公報、特開
平10−181206号公報、特開平10−18834
0号公報、特開平10−188341号公報、特開平1
0−188358号公報、特開平10−208303号
公報、特開平10−214423号公報、特開平10−
228671号公報、特開平10−36693号公報、
特開平11−12483号公報に開示されており、テト
ラアザポルフィリン(ポルフィラジン)色素/金属反射層
を記録材料として用いたものが、特開平9−26756
2号公報、特開平9−309268号公報、特開平10
−856号公報に開示されており、その他の色素/金属
反射層を記録材料として用いたものが、特開平10−8
6517号公報、特開平10−93788号公報、特開
平10−226172号公報、特開平10−24475
2号公報、特開平10−287819号公報、特開平1
0−297103号公報、特開平10−309871号
公報、特開平10−309872号公報に開示されてお
り、シアニン色素+アゾ金属キレート色素/金属反射層
を記録材料として用いたものが、特公平7−51682
号公報、特開平11−34499号公報に開示されてお
り、ホルマザン(金属キレート)色素+その他の色素を記
録材料として用いたものが、特許第2791944号明
細書、特開平8−295079号公報、特開平9−09
5520号公報、特開平9−193546号公報、特開
平10−337958号公報に開示されており、ジピロ
メテン(金属キレート)色素+その他の色素を記録材料と
して用いたものが、特開平10−162430号公報、
特開平10−166732号公報、特開平10−226
172号公報、特開平11−042858号公報、特開
平11−042858号公報、特開平11−09268
2号公報、特開平11−165465号公報、特開平1
1−208111号公報、特開平11−227332号
公報、特開平11−227333号公報、特開平11−
255774号公報、特開平11−256057号公報
に開示されている。
D−Rの開発が進められている。記録容量の向上の要素
技術は、記録ピット微少化のための記録材料開発、MP
EG2に代表される画像圧縮技術の採用、記録ピット読
みとりのための半導体レーザの短波長化等の技術開発が
必要である。これまで赤色波長域の半導体レーザとして
は、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAl
GaInPレーザダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが
本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DVD
ドライブの場合、光源として635nm帯と650nm
帯のレーザダイオードの2つの波長で規格化されてい
る。一方、再生専用のDVD−ROMドライブは波長〜
650nmで商品化されている。
Rメディアは、波長630〜680nmで記録、再生が
可能なメディアである。DVD−Rメディアのフォーマ
ットはランドプリピットと呼ばれるランド部の一部をカ
ットしたフォーマットで規格化されている。この方式を
とると、ランドプリピット信号(LPPb)が0.16
以下ではプリピットアドレス等のプリピット情報が良好
に再生できず、0.32以上であると今度はLPPb信
号自体がデータ領域においてノイズ的な振る舞いをし、
データエラーが多く発生していまう。したがって、LP
Pbはその記録材にあったカット幅をスタンパで微調整
して(LPPb=)0.16〜0.32の範囲になるよ
うにランドカット幅を制御しなければならない。
テムに比べて、短波長に発振波長を有する半導体レーザ
を用いる追記型DVDシステムの新フォーマット方式で
あり、本発明の目的とするところは、LPP方式同様の
データの書き足し部における未記録領域をなくす有効な
方式を提供することにある。また、DVD−Rランドプ
リピット方式に比較して、スタンパ作製時に於ける微細
なカット幅制御やLPP信号のデータ部への漏れだしに
よるデータエラーが生じない優れた方式を提供すること
にある。
果、周波数4T〜96Tのウオブルを有し、記録層とし
て記録再生波長±5nmの波長域の光に対する記録層単
層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数k
が0.02≦k≦0.2である有機色素膜を有する光記
録媒体を作成することにより、書き足しデータ部先頭の
未記録領域を低減でき、低エラー率なDVD追記型ディ
スクが得られる。すなわち、高周波なウオブルフォマッ
トと有機色素を組み合わせることにより本発明に至っ
た。
「基板上に記録層を設けてなり、必要に応じて反射層を
設けてなる光記録媒体において、周波数4T〜96Tの
ウオブルを有し、記録層として記録再生波長±5nmの
波長域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n
≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2で
ある有機色素膜を有することを特徴とする光記録媒
体」、(2)「ウオブル振幅Woとプッシュプル振幅P
Pとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.
4の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の光記
録媒体」、(3)「基板の溝深さが1000Å〜250
0Åであり、トラックピッチが0.64μm〜0.8μ
mであり、溝幅が半値幅で0.18〜0.40μmであ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の光記録媒
体」、(4)「記録波長が720〜600nmの記録方
法に用いられることを特徴とする前記第(1)項乃至前
記第(3)項の何れか1に記載の光記録媒体」、(5)
「前記記録層の有機色素が金属キレート色素、ポリメチ
ン色素、スクアリリウム色素、アザアヌレン系色素のい
ずれか少なくとも1種を含有してなることを特徴とする
前記第(1)項乃至前記第(4)項の何れか1に記載の
光記録媒体」、(6)「前記記録層の金属キレート色素
がアゾ金属キレート色素、ホルマザン金属キレート色
素、ジピロメテン金属キレート色素のいずれかであるこ
とを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(5)項の何
れか1に記載の光記録媒体」、(7)「前記記録層の金
属キレート色素が金属がニッケル、銅、コバルト、マン
ガン、酸化バナジウムであることを特徴とする前記第
(1)項乃至前記第(6)項の何れか1に記載の光記録
媒体」、(8)「前記記録層のポリメチン色素がトリメ
チンシアニン色素であり、アザアヌレン系色素がテトラ
アザポルフィリン色素であることを特徴とする前記第
(1)項乃至前記第(7)項の何れか1に記載の光記録
媒体」、(9)「前記記録層の分解開始温度が360℃
以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至前記第
(8)項の何れか1に記載の光記録媒体」、(10)
「反射層が必要な場合の反射層が金、銀、アルミニウム
もしくはこれらを主成分とした他の金属との合金である
ことを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(9)項の
何れか1に記載の光記録媒体」により解決される。
1は、本発明の基本構成及び材料構成であり、請求項2
は請求項1の規格化ウオブル振幅の最適範囲限定であ
り、請求項3は請求項1、請求項2における最適溝形状
の限定である。請求項4は請求項1、請求項2、請求項
3での記録波長限定であり、請求項5は本発明における
使用可能有機材料構成であり、請求項6はキレート色素
の材料限定であり、請求項7は使用キレート金属の限定
(材料最適化)であり、請求項8は非キレート色素系の構
造限定であり、請求項9は記録材料の熱物性限定であ
り、請求項10は反射層を用いる場合の最適材料の限定
である。
周波なウオブルを有し、記録層として記録再生波長±5
nmの波長域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.
5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦
0.2である有機色素膜を有することを特徴とする構成
でなるものである。ここで定義するTとは基本クロック
周波数で記録したときの記録ピット長(単位はμm)で
あり、DVD(4.7GB)メディアであれば約0.1
33μmである。
00T相当が用いられている。この周波数帯であると、
周波数変調にしろ、位相変調にしろデータの書き足しを
する場合、ウオブルの周波数が低すぎて、前データと書
き足しデータとの間がかなり空いてしまい、高密度記録
には向かない。一方、DVD−RではこれをLPPを設
けこのLPP信号で、データの書き込む位置を制御して
いる。しかしながら、LPP方式ではLPPの振幅が小
さすぎてはLPPが良好に読み出せず、逆にLPPが大
きすぎると今度はLPP信号自体が書き込みデータへ漏
れ込んでデータエラーが多発するという不具合が生じる
ため、LPPは0.16≦LPP≦0.32の範囲、好
ましくは0.18≦LPP≦0.26という制約が生
じ、スタンパ作成の際、ランドのカット幅を微細に制御
しなくてはならない。
必要なく、ウオブルを変調して同期をとるため、LPP
方式のようにデータエラーが多発するような事態には至
らない。
適当なフィルターを通した後のウオブル振幅(Wo)に
対する、これも適当なフィルターを通したプシュプル信
号(PP)割合Wo/PP=NW0が0.1≦NW0≦
0.4の範囲にあれば本発明の目的であるウオブルでの
同期合わせは可能であり、更に好ましいNW0の値は
0.15≦NW0≦0.30の範囲である。NW0の値
が0.1以下であると同期をとるには不十分な信号強度
であり、0.4を越えてしまうとデータ部エラーが増え
てくる傾向にある。但し、LPP方式に比べ、LPPが
大きなメディアのデータエラーに比較してデータエラー
の発生の影響度は小さく、ウオブル振幅の増加に伴うデ
ータエラーは緩やかである。更にスタンパを作成する
際、LPP方式のLPPカット幅はLPP=0.16〜
0.32内の範囲にするには高度なカット幅制御技術を
必要とするが、本発明の高周波ウオブル方式においては
高周波発生源とウオブルの振り量の大きさ(ウオブル振
り量を制御する回路で振り量は任意に再現性よく作成で
きる)だけを管理しさえすれば目的は達成されるため、
スタンパの歩留まりや、メディアの歩留まりが飛躍的に
向上できる。
溝形状であるが、主に有機色素を溶剤塗工法にて記録層
を形成するわけであるが、その場合の最適溝深さは10
00Å〜2500Åであり、さらに好ましくは1500
Å〜2000Åである。溝深さが1000Å以下である
とプシュプル信号が充分にとれず、トラッキング制御が
できず、2500Å以上であると基板成形の際、転写性
があまくなり、好ましくない。また、記録密度を4GB
〜5GBの容量を確保するためには、トラックピッチは
0.64μm〜0.8μm程度が必要である。溝幅に関
しては、記録材料によって異なるが、ほぼ全ての有機材
料において、半値幅0.18〜0.40μmの幅で適用
できる。
層を構成するのに必要な項目として、光学特性が挙げら
れる。光学特性に必要な条件は、記録再生波長である6
30nm〜690nmに対して短波長側に大きな吸収帯
を有し、かつ記録再生波長が該吸収帯の長波長端近傍に
あることが必要である。これは、記録再生波長である6
30nm〜690nmで大きな屈折率と消衰係数を有す
ることを意味するものである。
傍の波長域光に対する記録層単層の屈折率nが1.5以
上3.0以下であり、消衰係数kが0.02以上0.2
以下の範囲にあることが好ましい。nが1.5未満の場
合には、十分な光学的変化得られにくいため、記録変調
度が低くなるため好ましくなく、nが3.0を越える場
合には、波長依存性が高くなり過ぎるため、記録再生波
長領域であってもエラーとなってしまうため好ましくな
い。また、kが0.02未満の場合には、記録感度が悪
くなるため好ましくなく、kが0.2を越える場合に
は、50%以上の反射率を得ることが困難となるので好
ましくない。基板形状に必要な条件は、基板上のトラッ
クピッチが0.64(0.7が望ましい)〜0.8μ
m、であり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.40μm
である。
を挙げると、アゾ(金属キレート)色素、ホルマザン(金
属キレート)色素、ジピロメテン(金属キレート)色素、
ポリメチン色素、スクアリリウム色素、アザアヌレン色
素等が適用可能で、具体的には金属キレート色素、トリ
メチンシアニン色素、スクアリリウム色素、テトラアザ
ポルフィリン色素が特に好ましい。
は、アゾ結合をはさみ両側のアゾ化合物形成ユニットが
置換、未置換の芳香環、ピリジン残基、ピリミジン残
基、ピラジン残基、ピリダジン残基、トリアジン残基、
イミダゾール残基、チアゾール残基、トリアゾール残
基、ピラゾール残基、イソチアゾール残基、ベンズチア
ゾール残基等の組み合わせでアゾ化合物が形成され、そ
れらのアゾ化合物の金属キレート化合物が特に好まし
い。
ては、ホルマザンの一般式は下記式(1)に示される。
と一緒になって多複素環を形成する残基であり、具体的
にはピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリア
ジン環である。また、この複素環にはアルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、置換アミノ基、アリル基、
アリルオキシ基、アニリノ基、ケト基等の置換基を有し
ていてもよい。Aはアルキル基、アラルキル基、アリル
基、シクロヘキシル基を表わし、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン、ケト基、カルボキシル基またはそのエ
ステル、ニトリル基、ニトロ基等の置換基を有していて
も良い。Bはアリル基を表わし、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン基、カルボキシル基、又はそのエステ
ル、ニトリル基、ニトロ基等の置換基を有していても良
い。金属キレート化物の場合、金属は2価の金属原子で
ある。)
は、ジピロメテン化合物の一般式(2)は下記に示され
る。
置換未置換のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキル
基、アリール基、ヘテロアリール基を表わし、金属キレ
ート化物の場合、金属は2価の金属原子である。)
テン化合物ともにキレート化合物の場合の金属は遷移金
属が挙げられ、例えばNi,Co,Cu,Mn,VO,
Zn,Fe,Cr,Al等が挙げられ、製造上とディス
ク特性上、特にNi,Co,Cu,Mn,VOが好まし
い。
00nmに吸収帯を有する色素であれば本発明に適用可
能であるが、特にトリメチンシアニン色素が好ましく、
トリメチン鎖の両端が置換未置換のインドレニン、ベン
ズインドレニンが特に好ましく、カウンターアニオンと
してはハロゲン、ClO4、BF4、PF6、SbF6等の
他にニッケルジチオレート錯体に代表される各種金属キ
レートアニオンでも良い。
環の両端が置換未置換のインドレニン、ベンズインドレ
ニン、ピラゾール、カルバゾール、キノキサリン、イソ
インドール、芳香環、置換アミノ基残基のうちの組み合
わせで形成されたスクアリリウムが好ましく本発明に使
用できる。
置換基を有したフタロシアニン、ナフタロシアニン、テ
トラピラジノポルフィラジン、テトラピリジノポルフィ
ラジン、テトラアザポルフィリン等が挙げられるが、こ
のうち特に好ましいのはテトラアザポルフィリンであ
り、ついでテトラピリジノポルフィラジン、テトラピラ
ジノポルフィラジン、フタロシアニンの順で好ましい。
色素単独で用いる場合も混合して用いる場合もその記録
材料の分解開始温度が360℃以下であることが好まし
い。特に100〜350℃が好ましい。分解温度が36
0℃以上であると記録時のピット形成がうまく行なわれ
ず、ジッタ特性が悪い。また100℃以下であると今度
はディスクの保存安定性が悪化する。
説明する。 記録体の構成 本発明の記録体は、通常の追記型光ディスクである図1
の構造(図1を2枚貼合わせたいわゆるエアーサンドイ
ッチ、または密着貼合わせ構造としてもよい)と図2か
らなるCD−R用メディアの構造としてもよい。
(保護基板)とを記録層を介して接着剤で貼り合わせた
構造を基本構造とする。記録層は有機色素層単層でもよ
く、反射率を高めるため有機色素層と金属反射層との積
層でも良い。記録層と基板間は下引き層あるいは保護層
を介して層成してもよく、機能向上のためそれらを積層
化した構成でも良い。最も通常に用いられるのは、第1
基板/記録層(有機色素層)/金属反射層/保護層/接
着層/第2基板構造である。
録再生を行なう場合のみ使用レーザに対して透明でなけ
ればならず、記録層側から記録、再生を行なう場合基板
は透明である必要はない。基板材料としては例えば、ポ
リエステル、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリイミドなどのプラスチック又は、ガラ
ス、セラミックあるいは、金属などを用いることができ
る。なお、基板の表面にトラッキング用の案内溝や、案
内ピット、さらにアドレス信号などのプリフォーマット
などが形成されていても良い。
何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を
記録するものであって、この記録層中には本発明の色素
が含有されていることが必要で、記録層の形成に当たっ
て本発明の色素1種、又は2種以上の組み合わせで用い
ても良い。さらに、本発明の上記色素は光学特性、記録
感度、信号特性などの向上の目的で他の有機色素及び金
属、金属化合物と混合又は積層化して用いても良い。有
機色素の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニ
ン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコニ
ウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノ
ン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフェニル
メタン系、アズレン系、テトラヒドロコリン系、フェナ
ンスレン系、トリフェノチアジン系染料及び、金属錯体
化合物などが挙げられる。
e、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、Be、Te
O2、SnO、As、Cdなどが挙げられ、それぞれを
分散混合あるいは積層の形態で用いることができる。
アイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天
然高分子、シリコーン、液状ゴムなどの種々の材料もし
くはシランカップリング剤などを分散混合しても良い
し、特性改良の目的で安定剤(例えば遷移金属錯体)、分
散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤
などを一緒に用いることができる。
リング、CVDまたは溶剤塗布などの通常の手段によっ
て行なうことができる。塗布法を用いる場合には上記染
料などを有機溶剤に溶解して、スプレー、ローラーコー
ティグ、ディピング及び、スピンコーティングなどの慣
用のコーティング法によって行なうことができる。用い
られる有機溶媒としては一般にメタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどのアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドな
どのスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテルなどのエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチルな
どのエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタンなどの脂肪族
ハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、キシレン、モノクロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの芳香族類、メトキ
シエタノール、エトキシエタノールなどのセロソルブ
類、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサンなどの炭化水素類などが挙げられる。記録層
の膜厚は100Å〜10μm、好ましくは200Å〜2
000Åが適当である。
上、(ii)水又はガスなどのバリアー、(iii)記録層の
保存安定性の向上、(iv)反射率の向上、(v)溶剤から
の基板の保護、(vi)案内溝、案内ピット、プレフォー
マットの形成などを目的として使用される。(i)の目
的に対しては高分子材料例えば、アイオノマー樹脂、ポ
リアミド樹脂、ビニル樹脂、天然樹脂、天然高分子、シ
リコーン、液状ゴムなどの種々の高分子化合物及び、シ
ランカップリング剤などをを用いることができ、(ii)
及び(iii)の目的に対しては上記高分子材料以外に無機
化合物、例えば、SiO、MgF、SiO2、TiO、
ZnO、TiN、SiNなどがあり、さらに金属又は半
金属例えば、Zn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、A
u、Ag、Alなどを用いることができる。また、(iv)
の目的に対しては金属、例えば、Al、Au、Ag等
や、金属光沢を有する有機薄膜、例えば、メチン染料、
キサンテン系染料などを挙げることができ、(v)、
(vi)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、
熱可塑性樹脂等を用いることができる。下引き層の膜厚
としては0.01〜30μm、好ましくは0.05〜1
0μmが適当である。
率の得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げら
れ、材料例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、F
e、Snなどが挙げられるが、反射率、生産性の点から
Au、Ag、Alが最も好ましく、これらの金属、半金
属は単独で使用しても良く、2種の合金としても良い。
膜形成法としては蒸着、スッパタリングなどが挙げら
れ、膜厚としては50〜5000Å、好ましくは100
〜3000Åである。
及び基板面ハードコート層は(i)記録層(反射吸収層)
を傷、ホコリ、汚れ等から保護する、(ii)記録層(反
射吸収層)の保存安定性の向上、(iii)反射率の向上等
を目的として使用される。これらの目的に対しては、前
記下引き層に示した材料を用いることができる。また、
無機材料として、SiO、SiO 2、なども用いること
ができ、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリ
カーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエス
テル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹
脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレン
ゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の
熱軟化性、熱溶融性樹脂も用いることができる。上記材
料のうち最も好ましい例としては生産性に優れた紫外線
硬化樹脂である。保護層又は基板面ハードコート層の膜
厚は0.01〜30μm好ましくは0.05〜10μm
が適当である。本発明において、前記下引き層、保護
層、及び、基板面ハードコート層には記録層の場合と同
様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界
面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
らレーザ光を照射する場合、使用レーザ光に対し透明で
なくてはならず、単なる保護板として用いる場合、透明
性は問わない。使用可能な基板材料としては基板材料と
全く同様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリア
ミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのプラス
チック又は、ガラス、セラミックあるいは、金属などを
用いることができる。
できる接着できる材料なら何でもよく、生産性を考える
と、紫外線硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ま
しい。
説明する。 [実施例1]溝深さ1750Å、半値幅0.25μm、
トラックピッチ0.74μm、ウオブル周波数32T相
当、ウオブル振れ幅10nmと25nmと40nmの案
内溝を有するバンド条件を有する厚さ0.6mmの射出
成形ポリカーボネート基板上に下記化合物例(I)を2,
2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノールに溶解
した液をスピンナー塗布し、厚さ900Åの有機色素層
を形成し、次いでスパッタ法により金1100Åの反射
層を設け、更にその上にアクリル系フォトポリマーにて
7μmの保護層を設けた後、厚さ0.6mmの射出成形
ポリカーボネート平板基板をアクリル系フォトポリマー
にて接着し記録媒体とした。
の代わりに化合物No.(II)とNo.(III)を50:50
重量比で混合した色素を用いたこと以外は実施例1と全
く同様に記録媒体を形成した。
の代わりに化合物No.(IV)を用い、溶媒をエチルシク
ロヘキサンと2−メトキシエタノール混合溶媒にしたこ
と以外は実施例1と全く同様に記録媒体を形成した。
さ、幅、トラックピッチは全く同様であり、ウオブル振
れ量が5nm相当で、ウオブル周波数は190T相当の
LPPカット幅が12水準振られた条件基板を用いたこ
と以外は実施例1と全く同様に記録媒体を形成した。
0.23μm、トラックピッチ0.74μm、ウオブル
周波数16T相当、ウオブル振れ幅10nmと25nm
と40nmの案内溝を有するバンド条件を有する厚さ
0.6mmの射出成形ポリカーボネート基板上に下記化
合物例(V)を2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プ
ロパノールに溶解した液をスピンナー塗布し、厚さ90
0Åの有機色素層を形成し、次いでスパッタ法により金
1100Åの反射層を設け、更にその上にアクリル系フ
ォトポリマーにて7μmの保護層を設けた後、厚さ0.
6mmの射出成形ポリカーボネート平板基板をアクリル
系フォトポリマーにて接着し記録媒体とした。
の代わりに化合物No.(VI)とNo.(VII)を40:60
重量比で混合した色素を用いたこと以外は実施例4と全
く同様に記録媒体を形成した。
の代わりに化合物No. (IV)を用い、溶媒をエチルシク
ロヘキサンと2−メトキシエタノール混合溶媒にしたこ
と以外は実施例4と全く同様に記録媒体を形成した。
さ、幅、トラックピッチは全く同様であり、ウオブル振
れ量が5nm相当で、ウオブル周波数は190T相当の
LPPカット幅が12水準振られた条件基板を用いたこ
と以外は実施例5と全く同様に記録媒体を形成した。
で得た光記録媒体に発振波長635nm、ビーム径0.
9μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングしながら
EFM信号(線速3.5m/sec.)をBottom Jitter
が極小となるようなストラテジーと記録パワーで記録
し、これらの記録位置を発振波長649nmの連続光
0.3mWでBottom Jitterが8.0%となるようにイ
コライザーゲインを調整して再生し、そのときのPI Err
orを測定した。また、比較例1でのディスクに関しては
LPP値がそれぞれ0.12、0.20、0.36近傍
となるBandを選択し、記録ピックアップにてそのときの
LPPブロックエラーレートも測定した。また、実施例
4〜6及び、比較例2で得た光記録媒体に発振波長65
7nm、ビーム径0.85μmの半導体レーザ光を用
い、トラッキングしながらEFM信号(線速3.5m/
sec.)をBottom Jitterが極小となるようなストラテ
ジーと記録パワーで記録し、これらの記録位置を発振波
長649nmの連続光0.3mWでBottom Jitterが
8.0%となるようにイコライザーゲインを調整して再
生し、そのときのPI Errorを測定した。また、比較例2
でのディスクに関してはLPP値がそれぞれ0.12、
0.22、0.36近傍となるBandを選択し、記録ピッ
クアップにてそのときのLPPブロックエラーレートも
測定した。 <評価結果>
なように、本発明によれば、DVD−Rで用いているラ
ンドプリピットフォーマットよりも簡単に製造可能な高
周波ウオブルフォッマットでデータ部の書き足しを効率
良く実施でき、しかも現在、大量に製造されているCD
−R、DC−RWとほぼ同一フォーマットでの記録媒体
の提供が可能となった。
図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に記録層を設けてなり、必要に応
じて反射層を設けてなる光記録媒体において、周波数4
T〜96Tのウオブルを有し、記録層として記録再生波
長±5nmの波長域の光に対する記録層単層の屈折率n
が1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦
k≦0.2である有機色素膜を有することを特徴とする
光記録媒体。 - 【請求項2】 ウオブル振幅Woとプッシュプル振幅P
Pとの割合(Wo/PP)が0.1≦Wo/PP≦0.
4の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の光記
録媒体。 - 【請求項3】 基板の溝深さが1000Å〜2500Å
であり、トラックピッチが0.64μm〜0.8μmで
あり、溝幅が半値幅で0.18〜0.40μmであるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の光記録媒体。 - 【請求項4】 記録波長が720〜600nmの記録方
法に用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
か1に記載の光記録媒体。 - 【請求項5】 前記記録層の有機色素が金属キレート色
素、ポリメチン色素、スクアリリウム色素、アザアヌレ
ン系色素のいずれか少なくとも1種を含有してなること
を特徴とする請求項1乃至4の何れか1に記載の光記録
媒体。 - 【請求項6】 前記記録層の金属キレート色素がアゾ金
属キレート色素、ホルマザン金属キレート色素、ジピロ
メテン金属キレート色素のいずれかであることを特徴と
する請求項1乃至5の何れか1に記載の光記録媒体。 - 【請求項7】 前記記録層の金属キレート色素が金属が
ニッケル、銅、コバルト、マンガン、酸化バナジウムで
あることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1に記載
の光記録媒体。 - 【請求項8】 前記記録層のポリメチン色素がトリメチ
ンシアニン色素であり、アザアヌレン系色素がテトラア
ザポルフィリン色素であることを特徴とする請求項1乃
至7の何れか1に記載の光記録媒体。 - 【請求項9】 前記記録層の分解開始温度が360℃以
下であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1に
記載の光記録媒体。 - 【請求項10】 反射層が必要な場合の反射層が金、
銀、アルミニウムもしくはこれらを主成分とした他の金
属との合金であることを特徴とする請求項1乃至9の何
れか1に記載の光記録媒体。
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