JP2002082142A - 面保持移動案内機構およびこれを用いた配線基板等の導通試験装置 - Google Patents

面保持移動案内機構およびこれを用いた配線基板等の導通試験装置

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JP2002082142A
JP2002082142A JP2001177580A JP2001177580A JP2002082142A JP 2002082142 A JP2002082142 A JP 2002082142A JP 2001177580 A JP2001177580 A JP 2001177580A JP 2001177580 A JP2001177580 A JP 2001177580A JP 2002082142 A JP2002082142 A JP 2002082142A
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interlocking
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rod
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Hiroshi Fujimoto
博司 藤本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 相互に直線状に相対移動する2個の機体の移
動方向と直交する平面の平行状態を一定に維持させなが
らそれらの相互移動を案内する面保持移動案内機構を提
供する。 【解決手段】 近接離間方向に直線状に相対移動する第
1、第2機体12、14の一の機体側にそれぞれ対向状
に固定された少なくとも2個の軸受部26、26と、該
軸受部にそれぞれ回動自在に軸支され相対移動方向と直
交方向であって平行に配置された複数のロッド軸18、
20と、ロッド軸の両端側において相互に直接または間
接に咬合するように設けられた連動歯車32、34と、
を有する連動歯車体22、24を含み、これらを一体的
に組み付けた連動歯車ユニット200と、他の機体側に
おいて相対移動方向に長く形成したラック歯30を有す
る少なくとも4個のラック体と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置の印刷用
紙に対するプレスや電機、電子機器の配線基板等の導通
試験等に用いられる試験装置、その他の精密機器、一般
機器等に適用され相対的に直線移動する物体の移動面を
一定に維持しつつそれらの移動案内を行なわせる面保持
移動案内機構及びこれを用いた配線基板等の導通試験装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体集積回路(IC)、大規模
半導体集積回路(LSI)、その他の電子部品を実装す
べく絶縁基板の表面や内部にプリント配線したプリント
配線板や、プリント配線板に種々の回路要素を実装させ
たプリント回路板が知られている。プリント配線板の検
査では、基本格子状に設けられたスルーホールにスプリ
ング付きのコンタクトプローブピンを接触させて、電気
的に導体パターンの接続状態が検査される。また、プリ
ント回路板の実装検査では、一般に実装された各部品の
リードのハンダ付け部分等にスプリング付きのコンタク
トプローブを接触させ、部品単位に機能を調査し、良否
判定を行なうようになっている。
【0003】従来、プリント配線板に部品を搭載したイ
ンサーキットテストでは個々の部品のリードをハンダ付
けしたランド部にコンタクトプローブを押圧接触させて
検査を行なうものが例えば特公平6−8836号におい
て公知であり、この装置では、ピンボード治具を備え上
面に被検査プリント基板が載置された下部本体と、下部
本体の上方に対向して位置する押え治具を備えた上部本
体と、下部本体の一側部に配置されたオペレーションシ
ステムとから構成される通電検査器により検査を行なっ
ていた。そして、上部本体には基板のランド部やハンダ
付け部分に対応したエアシリンダを有する押え治具が取
りつけられるとともに、下部本体の多数の接点ピンを上
向きに植立させたピンボード治具を配置させて設けられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の配線基板の試験機で試験を行なうに際しては下部本
体の上面に載置させた被検査プリント基板に対して押え
治具が下降し、試験装置側のスプリング付きコンタクト
プローブとのコンタクトを確実に保持した状態で導通試
験を行なうが、例えば1個の基板に実装された部品に対
応する100個程度の試験部位に対するプローブを試験
時に上方から押え治具で押えさせる時でも全体として、
数十キログラムの押圧荷重が必要となる。このため、押
え治具の押え面と試験すべき配線基板の上面平面との平
行状態を高精度で一定状態としながら、押え治具を下降
させ押えさせる必要がある。押え治具の押え面が配線基
板の上面平面と正しい平行状態が確保されない状態で押
え駆動されると、配線基板や試験装置のコンタクトプロ
ーブ側に偏荷重を生じさせ、正確な導通試験が行なえな
いばかりか、高価な試験装置を破損させる恐れもある。
また、一般に、相互に直線状に相対移動する印刷機の印
版上に配置した用紙に向けてのプレス機の一定面保持状
態を確実に保持させつつ相対移動させる案内手段がな
く、その出現が望まれていた。
【0005】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされた
ものであり、その1つの目的は、相互に直線状に相対移
動する2個の機体の移動方向と直交する平面の平行状態
を一定に維持させながらそれらの相互移動を案内する面
保持移動案内機構を提供することである。本発明の他の
目的は、配線基板等の導通試験装置に適用し、試験対象
の配線基板に対して正しい平行状態を確実に保持しつつ
同被試験配線基板方向へ押圧体を移動させ、基板の導通
試験におけるプローブと基板電極との面全体の均一なコ
ンタクトを確保して導通試験精度を向上させ、試験の確
実な実現とプローブや被試験配線基板の基板の破壊防止
等を実現し得る面保持移動案内機構を用いた配線基板等
の導通試験装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、近接離間方向に直線状に相対移動する
第1、第2機体12、14と、一の機体側にそれぞれ対
向状に固定された少なくとも2個の軸受部(26、2
6)と、該軸受部にそれぞれ回動自在に軸支され相互に
離隔して第1、第2の機体の相対移動方向と直交方向で
あって平行に配置された複数のロッド軸(18、20)
と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固着され相互に直接ま
たは間接に咬合するように設けられた連動歯車(32、
34)と、を有する連動歯車体(22、24)を含み、
これらを一体的に組み付けた連動歯車ユニット200
と、他の機体側において両機体の相対移動方向に向けて
相互に離隔して平行に突出固定され該相対移動方向に長
く形成したラック歯30を有する少なくとも4個のラッ
ク体16a、16b、16c、16dと、を備え、ラッ
ク体のラック歯30と連動歯車ユニット200の連動歯
車32、34とをそれぞれ咬合させた状態で一体化して
第1、第2機体の相対移動方向と直交する平面400
a、400bの平行状態を一定に維持しつつ第1、第2
機体相互の相対移動案内を行なわせることを特徴とする
面保持移動案内機構10から構成される。
【0007】面保持移動案内機構10のラック体16
は、正四角形の四隅位置に相互に離隔して平行に固定さ
れ、複数のロッド軸18、20の両端の連動歯車32、
34はそれぞれが咬合状態で設けられるとともに該咬合
状態の連動歯車を中間位置で挟装するようにラック体1
6が連動歯車に対して外接状に配設されていることとし
てもよい。
【0008】また、両端側の連動歯車体22、24の中
間に挟装されるように設けられ、これらの両端側の連動
歯車体の連動歯車32、34に咬合する連動歯車56、
58を有する中間連動歯車体52が偶数個配設されてい
るように構成してもよい。
【0009】また、連動歯車体22、24を取り付けた
機体側に固定された軸受部(26)に軸支されてこれら
の連動歯車体のロッド軸18、20とともに四角形を形
成するようにこれらの連動歯車体のロッド軸に直交方向
であって離隔して相互に平行に交差ロッド軸64、64
を配置し、該交差ロッド軸の両端とこれらの対応する位
置の連動歯車体のロッド軸とを歯車咬合状態で連結する
歯車咬合連結機構66、66を備えたこととしてもよ
い。
【0010】また、それぞれの連動歯車体22、24の
ロッド軸18、20は各連動歯車32、34から外方に
延長突出されており、軸受部(26)の外側において交
差ロッド軸64、64が歯車咬合連結機構66、66を
介して歯車連結されているようにしてもよい。
【0011】また、歯車咬合連結機構66は、交差ロッ
ド軸64の両端側と、ロッド軸18、20の両端側にそ
れぞれ固定され相互に傘歯咬合する傘歯車72を含むこ
ととしてもよい。
【0012】さらに、近接離間方向に直線状に相対移動
する第1、第2機体12、14と、一の機体側に対向状
に固定された少なくとも2個の軸受部(26、26)
と、該軸受部にそれぞれ回動自在に軸支され相互に離隔
して第1、第2の機体の相対移動方向と直交方向であっ
て平行に配置された複数のロッド軸18、20と、ロッ
ド軸の両端側にそれぞれ固着され相互に直接または間接
に咬合するように設けられた連動歯車32、34と、を
有する連動歯車体22、24を含み、これらを一体的に
組み付けた連動歯車ユニット200と、他の機体側にお
いて両機体の相対移動方向に向けて相互に離隔して平行
に突出固定され該相対移動方向に長く形成したラック歯
30を有する少なくとも4個のラック体16a、16
b、16c、16dと、それぞれのロッド軸の両端近傍
において連動歯車32、34とは別にそれぞれ固定され
ラック体16のラック歯30と咬合するピニオン80
a、80b、80c、80dと、を備え、ラック体16
のラック歯30とロッド軸18、20のピニオン80と
をそれぞれ咬合させた状態で一体化して第1、第2機体
12、14の相対移動方向と直交する平面(400a、
400b)の平行状態を一定に維持しつつ第1、第2機
体相互の相対移動案内を行なわせることとしてもよい。
【0013】また、相互に併設されたピニオン80a、
80b,80c、80dは、それらの中間に空隙を形成
するように連動歯車32、34よりも小さな外径で構成
されており、該空隙内においてラック体16がそれらの
ラック歯30をピニオン80と咬合するように配置され
ているようにしてもよい。
【0014】また、第1または第2の機体12、14の
いずれかの側にはそれらの相対移動方向に向けて案内ロ
ッド42が突設され、他の機体側にはこの案内ロッドを
挿通させる受孔48が設けられてなる請求項1ないし8
のいずれかに記載の面保持移動案内機構。
【0015】また、本発明は、試験制御装置に接続され
る導通試験用プローブ群600に対面して配置される配
線基板の個々の配線部位に導電体を圧接させて被試験配
線基板300の導通試験を行う配線基板等の導通試験装
置100であって、機体102に支持され、被試験配線
基板300を間に挟むように導通試験用プローブ群60
0に対向して配置されて被試験配線基板に対して直線状
に上下方向に進退自在に設けられた基体部106と、基
体部106に接続され被試験配線基板300の個々の配
線部位について導電体を圧接駆動させる押圧部材150
を有するプレスユニット108と、を備えた押圧部10
4を有し、機体102に対する押圧部104の上下直線
移動方向と直交する平面(400a、400b)の平行
状態を一定に維持しつつ押圧部104の上下移動を案内
させる請求項1ないし9のいずれかに記載の面保持移動
案内機構10が設けられた配線基板等の導通試験装置1
00から構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る面保持移動案内機構の好適な実施形態を詳細に説
明する。図1ないし図5は、本発明の面保持移動案内機
構の第1実施形態を示しており、この面保持移動案内機
構10は近接離間方向に直線状に相対移動する例えば精
密機械その他の機械分野での基板や、台や、アーム、建
設、船舶分野等の重機、ブーム等で2個の相対移動対象
物の移動方向に直交するそれぞれの面(例えば仮想の面
の場合も含む)を一定にした状態でそれらの移動案内を
行なうものである。
【0017】図1、2において面保持移動案内機構10
は、第1機体12と、第2機体14とを有しており、本
実施形態においてこれらが直線状に相対移動する移動対
象物である。これらの第1、第2機体12、14は、近
接離間方向に直線状に相対移動するものであり、図2に
も示すようにそれらの直線状の移動方向500に直交す
る例えば仮想の平面400をそれぞれ有しており、これ
らの両平面は互いに平行な面として設定されている。仮
想平面400は、それぞれの第1、第2機体が直線状に
近接離間移動することを前提とすることであり、機体の
形状や構造に限定されないものである。この実施形態に
おいて、図上、第1機体12は下側に位置するとともに
第2機体14は上側に位置し、この実施形態では第1機
体12が固定側で第2機体14が移動側であり、第1機
体12を例えば固定側として該第1機体12に対して第
2機体14が上下方向に直線状に相対移動するように設
定されている。
【0018】実施形態において、面保持移動案内機構1
0は、これらの第1、第2機体とともに、第2機体14
側に設けられた連動歯車ユニット200と、第1機体1
2側に設けられ該連動歯車ユニット200と歯車咬合状
態で連結される4個のラック体16a、16b、16
c、16dと、を備えている。図において、第2の機体
14側にはそれぞれ相互に対向するように2個の軸受板
26が固定され、該対向する軸受板26にそれぞれ2個
のロッド軸18、20が、両端側を回転自在に軸支され
て設けられている。そして、ロッド軸18、20の両端
側に相互に咬合状態で配置された4個の連動歯車32、
32、34、34が固着されており、それぞれのロッド
軸18、20の両端に連動歯車32、32、34、34
を固定させたものがそれぞれ連動歯車体22、24とさ
れる。この実施形態では、連動歯車体は2組設けられて
おり、それぞれのロッド軸の同じ端部側に配置されたも
のどうしの連動歯車32、34、32、34はそれぞれ
直接に咬合している。
【0019】図1、図2において、第1機体12には平
面13を有する台部から四角形の隅部位置となる位置に
同じ長さの4個のラック体16a、16b、16c、1
6dが上方向、すなわち第2機体14方向に向けてすべ
てが平行となるようにそれぞれ離隔して立設されてい
る。これらのラック体16a...は、それぞれある程
度の高さ(長さ)を有する四角柱状のラック台28とラ
ック台の隣接する面であって対向する面側に長く設けた
ラック歯(歯列)30と、からなっている。図1におい
て、ラック歯を形成した面は1個のラック体について1
個が設けられ、この実施形態ではラック体16aと16
bの相互に対向する面側にそれぞれラック歯30がラッ
ク台28に対して固定されているとともに、ラック体1
6cと16dの相互に対向する面側にそれぞれラック歯
30がラック台28に対して固定されている。
【0020】図1、4、5に示すように、ラック台28
に対してラック歯30はラック台に設けた長孔31によ
り固定用ビスを介してそれぞれラック台28の長さ方向
に固定位置調整可能に設けられており、これらは各機体
12、14の面移動、すなわち仮想平面400a、40
0bの相対移動面の面出し設定調整機構として機能して
いる。
【0021】そして、これらのラック歯にそれぞれ咬合
する第1、第2連動歯車32、34を有する2個の第
1、第2連動歯車体22、24がラック体16a...
に囲まれる四角形の範囲内に収まるように配置されてい
る。前述のように、軸受部としての軸受板26と、該軸
受板26に離隔して配置した図示しない軸受に回転自在
にかつ離隔平行に配置した直棒状のロッド軸18、20
と該ロッド軸の両端側に相互に咬合状態で配置された4
個の連動歯車32、32、34、34とから構成される
連動歯車体22、24とを一体的に組み付けて連動歯車
ユニット200が形成されており、このユニット200
がラック体のラック歯と歯車咬合状態で相対的に近接離
間移動する。
【0022】第1、第2連動歯車体22、24は、それ
ぞれ第1ロッド軸18、第2ロッド軸20を有してお
り、これらの両端にそれぞれ第1、第2連動歯車32、
34が固定されている。ロッド軸18、20は、それぞ
れ対向するラック歯により挟まれる咬み合い空間S1、
S2を跨がる方向に離隔して平行に配置されている。そ
して、図3、図5にも示すようにそれらの両端の第1、
第2連動歯車32、34はそれぞれ対向するラック歯に
より挟まれる空間S1、S2内に、それぞれの連動歯車
どうしが咬合する状態で、しかも、同時に両側のラック
歯にも咬合する状態で配置されている。すなわち、第1
ロッド軸18の両端の第1連動歯車32、32はラック
体16a、16dのラック歯30と咬合するとともに、
第2ロッド軸20の両端の第2連動歯車34、34はラ
ック体16b、16cのラック歯30と咬合している。
そして、第1ロッド軸の両端の第1連動歯車32、32
と第2ロッド軸の両端の第2連動歯車34、34どうし
もそれぞれ同時に咬合している。なお、図中40はロッ
ド軸と連動歯車との固定用ブッシュである。
【0023】したがって、四角形隅部位置で平行に配置
されたラック体16a、16b、16c、16dのそれ
ぞれのラック歯により直線状の相対移動方向が規制さ
れ、これらのラック体により形成される対向する咬み合
い空間S1、S2に連動歯車32、34を両側のラック
歯30とそれらの連動歯車どうしが咬み合う状態で配置
させ、かつ、ロッド軸18、20により第1連動歯車ど
うし、あるいは第2連動歯車どうしを連結固定させてい
るので、2個の第1、第2連動歯車体22、24は4個
のラック体16a...に案内されて同期して上下移動
する。このとき、ラック歯と連動歯車との咬合関係で連
動歯車ユニット200全体が同期して上下動するから直
線状の移動方向のずれやぶれがなく、ラック体に沿った
正確な直線移動を行なう。
【0024】さらに、この実施形態において、4個のラ
ック体16a...により形成される四角形の内部側に
第1機体12から第2機体14側に向けて2個の丸棒状
の案内ロッド42が4個のラック体と平行に突設固定さ
れている。図1ないし図4において、前述したように第
2機体14に対向して離隔した位置に2個の軸受板26
を立設させており、ロッド軸18、20はこれらの軸受
板26にそれぞれ取り付けられた対向する軸受に自由回
転自在に軸支されている。そして、各ロッド軸18、2
0の両端の連動歯車22、24がそれぞれ咬合してお
り、これによって、連動歯車ユニット200全体が剛体
状の構造物となって機体14とともに正確な直線状の相
対移動を行なう。実施形態において軸受板26は、第1
機体12の台部の平面13に対面しラック体16a、1
6bとラック体16c、16dとの間に挟まれる位置に
配置された第2機体14側の底板44と、底板44上に
立設固定されている。2個の軸受板26は、それぞれ2
個のロッド軸18、20の両端を同時に軸支しており、
したがって、これらの軸受板26と底板44との固定状
態、すなわち、底板44の進退移動方向に対する角度等
を規定して仮想平面400をそれぞれ平行状に定めた状
態で連動歯車ユニット200を含んで第1、第2機体1
2、14が相対移動することとなる。
【0025】この実施形態において、底板44の中央部
分には離隔した位置に2個の受孔48が穿孔されてお
り、この受孔48を前記した第1機体12側から突設さ
せた案内ロッド42が上方に貫通して設けられている。
案内ロッド42は受孔48に密着摺動状に上下動自在に
設けられ、これによって、第1、第2機体12、14の
直線状相対移動の案内作用を補強し、確実なものとして
いる。この実施形態において、受孔48部分には軸受5
0が取りつけられており、その軸受孔が受孔48とさ
れ、第1、第2機体の上下相対移動を円滑に行なわせる
とともに、底板44の横方向(スラスト方向)の位置決
めを行なっている。
【0026】次に、図6をも参照して第1実施形態の面
保持移動案内機構10の作用を説明すると、この実施形
態では第1機体12側が固定側であり、第2機体14が
第1機体に対して直線状に相対移動する例である。図2
に示すように第1、第2機体12、14はそれぞれ直線
状に相対移動するにあたりその移動方向線500に直交
する仮想平面400a、400bを有しており、これら
の仮想平面400の平行状態を一定に維持しつつ第1、
第2機体12、14が直線状に相対移動する。図6にお
いて、第2機体14の底板44が図上、下側の鎖線示位
置にある状態から第2機体14側を上方に引き上げる方
向に図示しない駆動装置で駆動させると、各ラック体1
6の長手方向と直交するロッド軸18、20は各連動歯
車32、34を介してそれぞれ同期して同一ピッチで上
下移動する。したがって、四隅位置に平行に立設された
ラック体と、それらのラック歯と咬合する連動歯車を両
端に固定させた両ロッド軸により形成される面が空間的
な位置関係を一定にしながら直線状に移動することとな
る。図6上で、図示しない駆動装置を介して第2機体1
4を上方に強制的に移動させると、第1連動歯車32は
反時計回り方向に回転し、この第1連動歯車32に歯車
咬合する第2連動歯車は時計回り方向にそれぞれの連動
歯車に外接状に咬み合うラック体16a、16bのラッ
ク歯と咬合しながら同期回転する。これによって、第
1、第2機体はそれらの移動方向と直交する平面の平行
状態を一定に維持しながらそれらの相互の移動を確実に
案内し、例えば、機械部品や構造体の組み立て工程等に
おける高精度の面合わせ状の相対近接離間移動を実現さ
せることができる。
【0027】次に、図7に基づいて本発明の第2実施形
態について説明するが、第1実施形態と同一部材には同
一符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形
態では、第1実施形態における2個の第1、第2連動歯
車体22、24の間に2個の中間連動歯車体52、54
がそれらの連動歯車56、58を咬合させ、かつ、第
1、第2連動歯車体22、24の連動歯車32、34に
咬合する状態で挟装されて設けられている。中間連動歯
車体52、54はそれぞれロッド軸60、62の両端に
連動歯車56、58を固定させている。また、軸受板2
6は第2機体14の底板44に固定立設されて、これに
設置された軸受を介して第1、第2ロッド軸18、20
及び中間ユニットのロッド軸60、62のそれぞれの両
端を同時に自由回転自在に軸支している。したがって第
1、第2ロッド軸及び中間連動歯車体のロッド軸に固定
された連動歯車32、34、56、58が同期して上下
動するからこれに対応して各ロッド軸18、20もそれ
らの相対的な位置関係を一定に保持し、仮想平面を一定
にした状態で第1、第2機体の直線状相対移動案内を確
実に行なわせることができる。中間連動歯車体52、5
4は第2実施形態において、2個設けているが、2個以
上の偶数個を設けてもよい。
【0028】前記した実施形態では、ラック体16a、
16b、16c、16dは角柱体状のラック台にラック
歯を取りつけた角棒状のラック体として構成している
が、図8、図9に示すように、丸棒状のラック台に四角
形の辺に対応するように歯面を向けたラック歯を形成さ
せたラック体16e、16f、16g、16h構成とし
ても良い。
【0029】次に、図10に基づいて本発明の第3実施
形態について説明するが、第1実施形態と同一部材には
同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施
形態の面保持移動案内機構は、図2に示す仮想平面40
0a、400bが大面積であって相対移動するそれぞれ
の機体がある程度の大型品であるような場合に好適な実
施形態である。この実施形態では、連動歯車体22、2
4を取り付けた機体14側に軸受部を固定し、この軸受
部の軸受に連動歯車体22、24のロッド軸とともに四
角形を形成するようにこれらの連動歯車体22、24の
ロッド軸に直交方向であって離隔して相互に平行に2個
の交差ロッド軸64、64を配置し、該交差ロッド軸6
4、64の両端とこれらの対応する位置の連動歯車体の
ロッド軸18、20とを歯車咬合状態で連結する歯車咬
合連結機構66を備えて構成されている。
【0030】図において、本実施形態の2個の軸受板2
6、26には、交差ロッド軸受部としての軸受片74が
軸受板26と直交方向であってそれぞれ外方に向けて2
個づつ突設されている。例えば片側の軸受板46に2つ
の軸受片74、74が交差ロッド軸64の延長方向に距
離をおいて平面視π字状に突設されている。軸受片74
は板厚方向に貫通孔が穿孔され、それぞれの軸受片74
の貫通孔に軸受76が取り付けられている。そして、こ
れらの軸受76の軸受孔を貫通して直状の交差ロッド軸
64が両端をラック体の歯面を向かい合わせて対向した
ラック歯付近に延長するように配置され、同交差ロッド
軸64の中間位置の2箇所の軸受部において回転自在に
軸支されている。交差ロッド軸64、64は、平行に配
置された連動歯車体22、24のロッド軸18、20の
両端側にそれぞれの隅部を係合させて両ロッド軸18、
20とともに平面視で四角形をなすように両ロッド軸に
対して直交状に配置され、対向するラック体16aと1
6b、16cと16dにより挟まれる噛み合い空間S
1、S2を水平に横架する方向に配置されている。即
ち、連動歯車体22、24のロッド軸18、20と交差
ロッド軸64、64が平面視でロ字状に周回するように
配置されている。交差ロッド軸64は図示しないEリン
グによって軸受孔貫通部分の軸長手方向位置を規定して
ある。
【0031】この実施形態において、交差ロッド軸6
4、64と、これらの対応する位置の連動歯車体22、
24のロッド軸18、20とを歯車咬合状態で連結する
歯車咬合連結機構66は、交差ロッド軸64、64の両
端側と、ロッド軸18、20の両端側にそれぞれ固定さ
れ相互に傘歯咬合する傘歯車を含んでいる。図に示すよ
うに交差ロッド軸64の両端側にはピッチ円錐角45°
のすぐば傘歯車からなる傘歯車72、72が固定されて
いる。
【0032】本実施形態のそれぞれの連動歯車体22、
24のロッド軸18、20は各連動歯車32、34から
外方に延長突出されている。各連動歯車体22、(2
4)においてこの突出軸部分に傘歯車68、68、(7
0、70)が固定されており、ロッド軸18、(20)
と、連動歯車32、32、(34、34)と、傘歯車6
8、68(70、70)が完全に同一の回転角で一体的
に軸回転されるようになっている。そして各連動歯車体
22、(24)のそれぞれの傘歯車68、68(70、
70)が交差ロッド軸64、64側の傘歯車72...
に傘歯咬合されている。即ち、1のロッド軸18の両端
の連動歯車32、32と他のロッド軸20の両端の連動
歯車34、34とが歯車咬合連結機構66、66を中間
に介在させてそれぞれ咬合している。実施形態において
各連動歯車体22、24両端側の傘歯車68、70も交
差ロッド軸64側の傘歯車72と同様にピッチ円錐角4
5°のすぐば傘歯車からなっている。なお、各連動歯車
体において、連動歯車と傘歯車を一体としてそれぞれの
歯形部を有する複合歯車体に形成させてもよい。この場
合、ロッド軸は複合歯車体に固定されていればよく、連
動歯車部分を貫通している必要はない。
【0033】本実施形態の連動歯車体22、24がそれ
ぞれの連動歯車をラック体に咬合させつつ軸回転する場
合、共通して両端側に歯車連係させた交差ロッド軸6
4、64が完全に同期して同一角度だけロッドの長手方
向回りに適宜の方向で軸回転される。換言すれば、4個
のラック体にそれぞれ咬合している連動歯車32、3
2、34、34全てが同期して同一角度だけ適宜の方向
で回転される移動だけが第2機体に許容される動きとな
り、仮想平面400aに対して一定の角度(実施形態に
おいては略平行)に維持した仮想平面400bを保持し
つつ、第1、第2機体の直線状相対移動案内が確実に行
なわれることとなる。例えば、連動歯車体どうしが離間
する距離設定を設計変更する場合でも交差ロッド軸の長
さを変更するだけでよく、またその長さに見合ったねじ
り剛性となるように材料及び径を考慮すれば距離を変え
ても面保持精度が低下することがない。
【0034】実施形態において歯車咬合連結機構66
は、双方の歯車がピッチ円錐角45°のすぐば傘歯車か
らなっているが、例えば冠歯車、はすば傘歯車、まがり
ば傘歯車、ハイポイドギヤ、その他任意の変形傘歯車を
おりまぜて傘歯咬合を構成してもよい。さらに、歯車咬
合連結機構66の歯車連係は、傘歯咬合ではなく、例え
ば連動歯車体側に配したウォームホイールと、交差ロッ
ド軸側に配したウォームとを咬合させたり、双方に配し
たねじ歯車の咬合などによって構成してもよい。
【0035】この第3の実施形態でも図8、図9に示す
ようにラック体16a、16b、16c、16dは丸棒
状のラック台に四角形の辺に対応するように歯面を向け
たラック歯を形成させたラック体16e、16f、16
g、16h構成としても良い。
【0036】この面保持移動案内機構は、配線基板等の
導通試験等に用いられる試験装置、精密昇降装置、その
他の精密機器、エレベータ、自動倉庫、その他の一般機
器等にも適用し得る。
【0037】次に、本発明の面保持移動案内機構の第4
実施形態を図11ないし図13に基づいて説明するが、
前記した第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その詳細な説明は省略する。この実施形態における面保
持移動案内機構も近接離間方向に直線状に相対移動する
第1、第2機体12、14と、片方の機体である機体1
2側に対向状に固定された少なくとも2個の軸受部とし
ての軸受板26、26と、該軸受板26、26にそれぞ
れ回動自在に軸支され相互に離隔して第1、第2の機体
の相対移動方向と直交方向であって平行に配置された複
数のロッド軸18、20と、ロッド軸の両端側にそれぞ
れ固着され相互に直接に咬合するように設けられた連動
歯車32、34と、を有する連動歯車体22、24を含
み、これらを一体的に組み付けて連動歯車ユニット20
0が設けられている点では第1実施形態と同様である。
この実施形態では、第1機体12が固定側であり、第2
機体14側が移動側として設定されており、かつ、連動
歯車ユニット200は、固定側である第1機体12側に
設置されている。
【0038】この実施形態では、他の機体側である第2
機体14側において両機体の相対移動方向に向けて4個
のラック歯30をそれぞれ有する4個のラック体16
a、16b、16c、16dが立設固定されている。ラ
ック体16は、相互に離隔して平行に突出固定されて機
体の相対移動方向に長く形成したラック歯30を有して
4個設けられている。実施形態ではラック体自体を4個
設けているが、この実施形態では図に示すようにそれら
のラック歯30は、ラック台28に取り付けられて背面
合わせ状にそれぞれ外側にラック歯を向けて配置されて
おり、ロッド軸に固定されて両ロッド軸間で隣接するラ
ック体どうしを一体的に構成して1個のラック体の両面
側にラック歯を形成させて構成してもよい。
【0039】本実施形態では、それぞれのロッド軸1
8、20の両端近傍において連動歯車32、34とは別
にそれぞれ対をなすようにピニオン80a、80b、8
0c、80dを同ロッド軸18、20に挿嵌して固定し
ている点が前述した実施形態と異なっており、特に、こ
の実施形態では、相互に併設されたピニオン80a、8
0bあるいは、80c、80dは、それらの中間に空隙
を形成するように連動歯車32、34よりも小さな外径
で構成されており、この空隙内においてラック体16が
それらのラック歯30をそれぞれのピニオン80と咬合
するように配置されている。すなわち、この実施形態で
は、対向する両軸受板26にロッド軸18、20を軸支
し、さらに両ロッド軸は軸受板26からさらに外方に延
長突設させてその突設側である軸受板26の外部で連動
歯車32、34がそれぞれ咬合するように連動歯車3
2、34の歯車軸孔を嵌合固定させている。そして、こ
れらの連動歯車32、34よりも小さな外径のピニオン
80a、80b...を両軸受板26の内側中間位置で
あってロッド軸の両端寄り位置に中間に空隙を設けて隣
接対向するように固定させ、この両ロッド軸18、20
の内側であって隣接するピニオン間の空隙を貫通するよ
うに機体の相対移動方向に向けてラック体16を機体1
4側に固定させている。機体12の平面部13にはラッ
ク体16が挿通される2個の孔82が設けられており、
この孔を貫通し下端を第2機体14側に固定させた4個
のラック体が上下動自在に設けられている。実施形態に
おいて4個のラック体は、それぞれ背面に向けてラック
歯30を形成させるように設けられ、かつ隣接するラッ
ク体16はラック台28により一体連結されて実質的に
は、2個のラック体が対向した状態で配置されてそれぞ
れが機体14側に固定されて同期して上下動する。そし
て、剛体状に連結したラック体のそれぞれの隣接するラ
ック歯30はピニオン間の空隙内で該ピニオンに歯車咬
合して連結されている。なお、この実施形態において
も、第2の機体14側には第1機体12に対する相対移
動方向に向けて案内ロッド42が突設され、第1機体1
2側にはこの案内ロッド42を挿通させる受穴48が設
けられて両機体12、14の相対直線移動を円滑かつ確
実に案内している。したがって、例えば第1実施形態の
面保持移動案内機構に対して、ラック体16が2個の軸
受板26、26と2個のロッド軸18、20とにより形
成される四角形状の内側においてロッド軸に固定された
ピニオンと歯車咬合して連結されるので、機構全体を小
型、コンパクトなものとして構成でき、機体へ組み付け
た場合に省スペース化を図れる。これによって、ラック
体16のラック歯30とロッド軸18、20のピニオン
80とをそれぞれ咬合させた状態で一体化して第1、第
2機体12、14の相対移動方向と直交する平面の平行
状態を一定に維持しつつ第1、第2機体相互の相対移動
案内を行なわせる。
【0040】次に、上記した面保持移動案内機構を適用
した本発明の配線基板等の導通試験装置の実施形態につ
いて図14ないし図19に基づいて説明するが、面保持
移動案内機構についての説明で付したと同じ部材には同
じ符号を付している。図において、配線基板等の導通試
験装置(以下「導通試験装置」という)100は、図示
しない試験制御装置に接続される導通試験用プローブ群
に被試験配線基板を近接配置させ、導電体をこの被試験
配線基板に向けて圧接させることによって配線基板のハ
ンダ付け部分等の導通試験を行うものである。図におい
て、導通試験装置100は、機体102と、この機体1
02に支持されつつ被試験配線基板300を試験制御装
置側の導通試験用プローブ群600に対して圧接させる
押圧部104を備えている。押圧部104は基体部10
6とこの基体部106に接続されたプレスユニット10
8とを備えている。
【0041】この実施形態では、機体102に対して押
圧部の仮想平面を一定に保持しながら下側の試験制御装
置側にセットされた被試験配線基板300に対して基板
の面全体に均等な押圧力で押圧させるために、機体10
2の仮想平面と押圧部の仮想平面を平行状態に保ちなが
ら押圧部104を押圧移動させる。各仮想平面は直線状
の相対移動方向と直交する仮想平面である。この機体1
02に対する押圧部の一定面保持移動案内を行なうべく
導通試験装置100は、面保持移動案内機構10を備え
ている。この実施形態では、前記した面保持移動案内機
構の第1実施形態の機構を上下反転させ、第1実施形態
の第2機体14側が固定状態とされる一方、ラック体1
6を有する第1機体12側を上下移動させて押圧部10
4の面保持移動案内を行なわせるようにしている。
【0042】機体102は、図に示すように、前面と両
側面を開口させた側面視略コ字状の金属製箱体から形成
され、天板110と、底板112と、背面板114と、
を備えている。そして、天板と底板との中間部にコ字の
内部側となる位置の上部側に押圧部104が配置される
とともに、下部側には試験制御装置側に接続された導通
試験用プローブ部群600を有する試験ユニット116
が配置され、それらの中間に被試験配線基板300が置
かれて押圧部104のプレス動作により被試験配線基板
の導通試験を行うようになっている。
【0043】図14ないし図18において、機体102
の天板110の略中央位置に空気圧駆動によりそのロッ
ド118を上下方向に駆動させる昇降シリンダ120が
固定されている。そして、この昇降シリンダ120のロ
ッド118の下端に四角形状の基体板122がその略中
央部において固定されている。昇降シリンダ120は、
油圧駆動、モータ駆動、その他の駆動源による昇降移動
あるいは近接離間移動構成としても良い。
【0044】また、昇降シリンダの両側には天板110
を貫通した状態で対称離隔位置において2個のカラー体
からなる案内筒124が固定されており、これらの案内
筒124に案内された2個のガイドロッド126が昇降
シリンダ120の両側に昇降シリンダのロッド118の
上下移動に同期して上下に移動自在に設けられている。
すなわち、それぞれのガイドロッド126の下端部は基
体板122の上面に固定されており、昇降シリンダ12
0のロッド118の上下動に伴いロッド118と、ガイ
ドロッド126とにより基体板122の水平面を決めた
状態で固定して上下動案内する。
【0045】このガイドロッド126の上端どうしをブ
リッジ状に連結して連結板128が設けられており、図
15に示すようにこの連結板128に貫通状に螺合され
て下方に向けて調整ボルト130が設けられている。こ
の調整ボルト130は押圧部104の下方向移動下限位
置を設定する下限位置設定機構であり、同ボルトを螺進
退移動させることにより押圧部の下方向移動下限位置を
調整設定することができる。
【0046】図14において基体板122の正面視両端
側の下部位置には支持枠132が吊支状に取付固定され
ている。支持枠132は正面視対向する内側の壁面にコ
字型の案内溝134を、図上、奥行き方向に長く形成さ
せており、これらの案内溝134が案内部とされてプレ
スユニット108が横方向から装着され、装着状態をロ
ックさせて支持する。支持枠132の案内溝134の奥
行き端側はめくら状の突当り壁となって突当り端で終端
されている。これら基体板122と支持枠132によっ
て基体部106が構成される。支持枠132は上下動シ
リンダ137を介して上下移動できるようになってお
り、プレスユニット108を装着して上端に移動させた
状態でロックピン138によりプレスユニットの基体板
122に対する装着状態をロックする。
【0047】上下動シリンダ137の動作により基体板
122の下面側とプレスユニット108の上面側に設け
られたエア脱着コネクタ部や電気コネクタ部の自動脱着
を行わせるものである。基体板122の下面側(裏面)
の奥行き端寄り位置にはそれぞれ図示しないエア供給源
からのエアを供給するエア供給管に接続された複数のエ
アポートを配置固定させた基体部側コネクタ部や、配線
基板の側の圧接用のエアシリンダ作動確認用センサへの
信号供給や、基板の両面について導通試験を行なうよう
な場合の信号供給用の基体部側電気コネクタ部が下方に
接続口を向けて設けられている。
【0048】プレスユニット108は長矩形状のコネク
タ板140や第1、第2シリンダ保持板142、144
とを連結ロッド146を介してそれぞれ上下に離隔させ
て固定されており、これらに押圧部材としての圧接用シ
リンダロッド148を有する小径のエアシリンダ150
がそれらの圧接用シリンダロッド148を下方に押圧駆
動させ得るように複数個面状に分布して設けられてい
る。押圧部材はエアー駆動によるシリンダ−ロッド構成
によらずとも、モータ駆動、ソレノイド機構によりロッ
ドを押下げ作動させる電磁駆動、その他の駆動力付与構
成としても良い。
【0049】ここにおいて、基体部106の上下動シリ
ンダ137をプレスユニット108が正しい接続位置に
配置された状態で上昇駆動させることにより基体板12
2の下面とプレスユニット108のコネクタ板140の
上面側とが面合わせ状に近接しかつ密着接合することに
より、それのみでそれぞれのエア駆動用のエアポートが
連通されるとともにプレスユニット側電気コネクタ部と
基体部側電気コネクタ部とも面合わせ状の密着接合のみ
で接続されることとなる。このときの、各コネクタ部の
嵌合、離脱は、例えばプレスユニットのコネクタ板14
0の直線的な移動のみでよく、かつ、これによって、エ
アコネクタ部と電気コネクタ部との嵌合時の噛み合い状
態の離脱も円滑、かつ自動的に行なえる。
【0050】一方、図において、被試験配線基板300
を間に挟んで下部位置に配置される試験ユニット116
も上記した押圧部104側のプレスユニット108と同
様に横方向からスライドしてセットされる。すなわち、
機体の下部側に配置された図示しない枠体に接点端を上
方に向けた導通試験用プローブ群600を含む試験ユニ
ット116がプレスユニット108に対向するようにス
ライド自在に装着されてセットされる。すなわち、上下
動シリンダ153に吊支状に支持されて試験側基体板1
54が設けられており、該試験側基体板154に対して
下側試験ユニット116が図14上、紙面に向かう方向
に案内溝156に沿ってスライドして装着され、ロック
ピン155により、その状態でロック保持される。
【0051】図中、160は左右の上下動シリンダ駆動
用のスイッチ、162は空気圧供給用のメインスイッ
チ、164は圧接シリンダ駆動用の電磁弁群、166空
気圧供給用のエアー供給本管、168は試験制御装置側
の電気的接続用中間コネクタ、170は被試験配線基板
上に当てがわれ、上面側から圧接シリンダ148で圧接
されるゴムパッドであり、被試験配線基板の試験端子上
に配置される感圧導電体を備えている。
【0052】なお、試験ユニット116側の導通試験用
プローブピンは、バネ力によって上方に常時は付勢され
ており、上面側から圧接シリンダ148で被試験配線基
板上に被着された感圧導電体を備えたゴムパッド170
の所定の位置(導電体の配設位置)上面を圧接すると基
板300の下側となる表面側の回路素子に接触して導通
するようになっている。
【0053】本発明における他の特徴的なことは、第1
実施形態の第2機体14を固定側とさせた機体102に
対する押圧部104の上下直線移動方向と直交する平面
の平行状態を一定に維持しつつ押圧部104の上下移動
を案内させる第1実施形態における面保持移動案内機構
10が設けられていることである。
【0054】図16において、天板110の昇降シリン
ダ120の取り付け位置を略中心とする長四角形の四隅
位置に上下に貫通する貫通孔172が設けられており、
この貫通孔172を挿通させて4個のラック体16a、
16b、16c、16dが上下移動可能に設けられてい
る。これらのラック体16は第1実施形態と同一の構成
であり、上下に長く設けた断面四角柱状のラック台28
とラック台28の対向する面側に向けて固定させたラッ
ク歯30をそれぞれ備えている。ラック体16の下端側
はそれぞれ前記した基体部の基体板122の上面に固定
されており、したがって、これらのラック体16a、1
6b、16c、16dは昇降シリンダ120及びガイド
ロッド126とともに同期して上下動し、かつその下端
側の基体部106を同時に上下動させる。
【0055】この実施形態において、第1実施形態の軸
受板26は天板110の上面に離隔して固定されてい
る。この天板110に固定された2個の軸受板26を介
して前述のように両方のロッド軸を同時に軸支する共通
軸受部を構成するものであり、それらの軸受板の軸受1
74に軸支されて2個の第1、第2ロッド軸18、20
が回転自在に設けられている。そして面保持移動案内機
構10は、第1実施形態と同様に、ロッド軸18、20
の両端にラック体16a、16b、16c、16dの対
向して設けられたラック歯30にそれぞれ咬合する第
1、第2連動歯車32、34を固定させた2個の第1、
第2連動歯車体22、24と、を有し、ぞれぞれの連動
歯車体22、24のロッド軸18、20は並設され、か
つ同ロッド軸の両端の連動歯車どうしが咬合している。
すなわち、固定側となる機体12に軸受板26、ロッド
軸18、20、連動歯車32、34を一体的に組み付け
て連動歯車ユニット200を形成し、これらの連動歯車
とラック体とが歯車咬合状態で連結されている。したが
って、連動歯車ユニットにより剛体状に組み付けられて
仮想の平面が決められた状態で、一体としてラック体に
咬合するから、機体12、14の正確な相対直線移動が
実現される。そして、例えば天板110と基体板122
の移動方向と直交する、天板110あるいはロッド軸1
8、20により形成される仮想平面400aと、基体部
106の基体板122により形成される仮想平面400
bの平行状態を一定に維持しつつこれら相互の移動案内
を確実に行なわせるものである。
【0056】次に、この実施形態の作用について説明す
ると、図において、上下動シリンダ137のロッドを伸
長させて、ロックピン138を案内溝134から退避状
態にさせ、その状態で、プレスユニット108のコネク
タ板140を抜差口から差し入れて案内溝134に沿っ
て横スライドさせ、溝の突当り端まで差し込んだ状態で
正しい接続位置に配置させる。この状態で上下動シリン
ダ137のロッドを縮長させて、コネクタ板140を上
昇させ、ロックピン138をコネクタ板140の孔内に
貫入させ、位置決めさせた状態でロック保持させる。ま
た、下側の上下動シリンダ153を縮長させて、試験側
基体板154を上方に引き上げさせた状態とし、ロック
ピン155を枠体152の案内溝156から上方に退避
させた状態として、下側の試験ユニット116を抜差口
から案内溝156に沿って突当り端まで差し込み、突当
り状態で正しい接続状態に配置させる。
【0057】この状態で、下側上下動シリンダ153の
ロッドを伸長させると、試験側基体板154は下降し、
同試験側基体板のロックピン155が試験ユニット11
6の下板の孔内に貫入してロック状態を保持させると同
時に、制御装置側エアコネクタ部と試験ユニット側エア
コネクタ部及び制御装置側電気コネクタ部と、試験ユニ
ット側電気コネクタ部とがそれぞれ面合わせ状に接合さ
れて連結される。この状態で、被試験配線基板300を
試験ユニット116の上板の上面側の基板受け枠上に配
置させ、この状態で導通試験用プローブ群600の直上
面にわずかの透き間を開けて、被試験配線基板300が
載置される。
【0058】さらに、図14に示すように、その被試験
配線基板300の上面、すなわち、基板の裏面側にゴム
パッド170を載置させる。この状態で、昇降シリンダ
120を昇降駆動させてロッド118を下方に押し下げ
ると、面保持移動案内機構10に移動方向に直交する平
面の平行状態を保持しながら基体部106及びプレスユ
ニット108が下降する。そして、被試験配線基板上に
載置したゴムパッド170の上面全体にわたって均等に
軽い面圧を付加させ、調整ボルト130の連結板128
の下側に突出する長さにより決まる下降端位置で停止す
る。この状態で、試験制御装置側の記憶部に記憶された
試験パターンを制御部が読み出し、パターンプログラム
に従った順序で導通試験が行なわれる。このとき、圧接
用のエアシリンダ150が駆動されて所要の順番で、被
試験配線基板300の配線部位となるハンダ付け部等に
向けて下方に圧接用シリンダロッドを伸長させ、ゴムパ
ッド170上面を圧接すると、加圧により、ゴムパッド
内に埋設された導電体としての感圧素子が導電体に変化
し、さらにこのゴムパッド170の導電体部分が導通試
験用プローブの上端のピンに接触し、必要な導通試験を
行なうこととなる。
【0059】この実施形態では、配線基板等の導通試験
装置は、例えば第1実施形態の面保持移動案内機構を適
用しているが、これに限らず、第2、第3の実施形態の
面保持移動案内機構を該導通試験装置に適用してもよ
い。
【0060】ここにおいて、昇降シリンダ120を駆動
して下方に押圧部104を押圧移動させるときに、プレ
スユニット108の下端の第2シリンダ保持板144が
均等圧力で被試験配線基板上を押圧するようにラック体
16に対するラック歯30の上下方向固定位置を長孔3
1を介して調整設定させ、この状態で平行状に設定した
面を一定に保持しながら下降押動させることにより被試
験配線基板300に対して偏った押圧荷重が付加される
ことなく配線基板の配線の破壊をを防止しつつ、正しい
導通試験装置による導通試験を行なうことが可能であ
る。
【0061】また、図20は、先に述べた第4の実施形
態に係る面保持移動案内機構を適用した配線基板等の導
通試験装置を示しており、図に示すように、機体12に
取り付けた軸受板26とロッド軸18、20の内側にお
いてピニオン80と咬合するように機体部106を支持
しつつ機体14側に固定したラック体16を設けてい
る。すなわち、試験制御装置に接続される導通試験用プ
ローブ群に対面して配置される配線基板の個々の配線部
位に導電体を圧接させて被試験配線基板の導通試験を行
う配線基板等の導通試験装置であって、機体に支持さ
れ、被試験配線基板を間に挟むように導通試験用プロー
ブ群に対向して配置されて被試験配線基板に対して直線
状に上下方向に進退自在に設けられた基体部と、基体部
に接続され被試験配線基板の個々の配線部位について導
電体を圧接駆動させる押圧部材を有するプレスユニット
と、を備えた押圧部を有し、機体に対する押圧部の上下
直線移動方向と直交する平面の平行状態を一定に維持し
つつ押圧部の上下移動を案内させる面保持移動案内機構
が設けられた構成である。したがって、連動歯車32、
34の外側にラック体が配置されてプレスユニット10
8の駆動部分が嵩張ることがなく、省スペース化が図れ
る。
【0062】本発明の面保持移動案内機構並びにこれを
用いた配線基板等の導通試験装置は上記した実施の形態
に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明
の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行なって
もよい。例えば、ロッド軸の個数は2個以上の複数であ
ってもよい。また、連動歯車はロッド軸に固定されて直
接に咬合する構成でなくとも、中間に例えば他の咬合歯
車を介在させてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の面保持移動
案内機構によれば、近接離間方向に直線状に相対移動す
る第1、第2機体と、一の機体側にそれぞれ対向状に固
定された少なくとも2個の軸受部と、該軸受部にそれぞ
れ回動自在に軸支され相互に離隔して第1、第2の機体
の相対移動方向と直交方向であって平行に配置された複
数のロッド軸と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固着され
相互に直接または間接に咬合するように設けられた連動
歯車と、を有する連動歯車体を含み、これらを一体的に
組み付けた連動歯車ユニットと、他の機体側において両
機体の相対移動方向に向けて相互に離隔して平行に突出
固定され該相対移動方向に長く形成したラック歯を有す
る少なくとも4個のラック体と、を備え、ラック体のラ
ック歯と連動歯車ユニットの連動歯車とをそれぞれ咬合
させた状態で一体化して第1、第2機体の相対移動方向
と直交する平面の平行状態を一定に維持しつつ第1、第
2機体相互の相対移動案内を行なわせる構成であるか
ら、機体に連結固定された剛体状の連動歯車ユニット
と、他の機体に連結されたラック体との歯車咬合によ
り、第1、第2機体の直線状の相対移動に際し、その移
動方向と直交する平面の平行状態を一定に保持させなが
らそれらの相対移動を案内させ、第1、第2機体のいず
れかを駆動させて直線状に移動させるときにそれぞれの
直交する平面全体にわたって均等な押圧力を他の機体側
にかけることができ、面に対して偏った位置に荷重を付
加して、例えば印刷装置における印版や配線基板の被試
験基板等を損傷させることなく、確実な印刷あるいは導
通試験その他を行なえ、かつ、偏圧変圧付与による作業
ロット全体の印版や基板その他のワーク物の歩留率を大
幅に向上させることができる。
【0064】また、ラック体は、正四角形の四隅位置に
相互に離隔して平行に固定され、複数のロッド軸の両端
の連動歯車はそれぞれが咬合状態で設けられるとともに
該咬合状態の連動歯車を中間位置で挟装するようにラッ
ク体が連動歯車に対して外接状に配設されている構成と
することにより、例えば連動歯車を1対づつ計4個で構
成して簡単な構造でかつ、組付精度を高くし得る連動歯
車ユニットとラック体との歯車咬合連結を実現し得る。
【0065】また、両端側の連動歯車体の中間に挟装さ
れるように設けられ、これらの両端側の連動歯車体の連
動歯車に咬合する連動歯車を有する中間連動歯車体が偶
数個配設された構成とすることにより、第1、第2機体
の直線状の相対移動に際し、その移動方向と直交する平
面の平行状態を一定に保持させながらそれらの相対移動
を案内させ、第1、第2機体のいずれかを駆動させて直
線状に移動させるときにそれぞれの直交する平面全体に
わたって均等な押圧力を他の機体側にかけることがで
き、面に対して偏った位置に荷重を付加して、例えば印
刷装置における印版や配線基板の被試験基板等を損傷さ
せることなく、確実な印刷あるいは導通試験その他を行
なえ、かつ、偏圧変圧付与による作業ロット全体の印版
や基板その他のワーク物の歩留率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0066】また、連動歯車体を取り付けた機体側に固
定された軸受部に軸支されてこれらの連動歯車体のロッ
ド軸とともに四角形を形成するようにこれらの連動歯車
体のロッド軸に直交方向であって離隔して相互に平行に
交差ロッド軸を配置し、該交差ロッド軸の両端とこれら
の対応する位置の連動歯車体のロッド軸とを歯車咬合状
態で連結する歯車咬合連結機構を備えた構成とすること
により、大きな面どうしの相対角度をガタやあそびが少
ない一定角度に保持しつつ近接離間方向に直線状に相対
移動させることができる。
【0067】また、それぞれの連動歯車体のロッド軸は
各連動歯車から外方に延長突出されており、軸受部の外
側において交差ロッド軸が歯車咬合連結機構を介して歯
車連結されている構成とすることにより、大きな面どう
しの相対角度をガタやあそびが少ない一定角度に保持し
つつ近接離間方向への直線状の相対移動を効果的に実現
し得る。
【0068】また、歯車咬合連結機構は、交差ロッド軸
の両端側と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固定され相互
に傘歯咬合する傘歯車を含む構成とすることにより、噛
み合い精度が高く、耐久性が優れている割に安価な傘歯
車を用いて、壊れ難く信頼性の高い面保持移動案内機構
を形成することができる。
【0069】また、本発明の面保持移動案内機構は、近
接離間方向に直線状に相対移動する第1、第2機体と、
一の機体側に対向状に固定された少なくとも2個の軸受
部と、該軸受部にそれぞれ回動自在に軸支され相互に離
隔して第1、第2の機体の相対移動方向と直交方向であ
って平行に配置された複数のロッド軸と、ロッド軸の両
端側にそれぞれ固着され相互に直接または間接に咬合す
るように設けられた連動歯車と、を有する連動歯車体を
含み、これらを一体的に組み付けた連動歯車ユニット
と、他の機体側において両機体の相対移動方向に向けて
相互に離隔して平行に突出固定され該相対移動方向に長
く形成したラック歯を有する少なくとも4個のラック体
と、それぞれのロッド軸の両端近傍において連動歯車と
は別にそれぞれ固定されラック体のラック歯と咬合する
ピニオンと、を備え、ラック体のラック歯とロッド軸の
ピニオンとをそれぞれ咬合させた状態で一体化して第
1、第2機体の相対移動方向と直交する平面の平行状態
を一定に維持しつつ第1、第2機体相互の相対移動案内
を行なわせる構成とすることにより、一つの機体側に固
定された軸受部とロッド軸と連動歯車により形成される
矩形の剛体状の連動歯車ユニットの内側にあって、ロッ
ド軸に設けられたピニオンと他の機体に固定されたラッ
ク体とを歯車咬合させるから、機構全体が小型化され、
これを配置させた例えば電気的なコネクタ部分等の導通
試験装置などに装置する際の装置の小型化が実現され、
省スペース化に資する。
【0070】また、相互に併設されたピニオンは、それ
らの中間に空隙を形成するように連動歯車よりも小さな
外径で構成されており、該空隙内においてラック体がそ
れらのラック歯をピニオンと咬合するように配置された
構成とすることにより、連動歯車ユニットの四角形状の
内部側でロッド軸に固定されたピニオンとラック体との
歯車咬合構成を具体的に設置し得る。
【0071】また、第1または第2の機体のいずれかの
側にはそれらの相対移動方向に向けて案内ロッドが突設
され、他の機体側にはこの案内ロッドを挿通させる受穴
が設けられた構成とすることにより、第1、第2機体の
直線状相対移動方向を規定し、ラック体と、第1、第2
連動歯車体の連動歯車との咬合状態を確保させるための
装置の製造組み付けを簡単に行なえる。また、直線状相
互移動案内を円滑に行なわせ、かつ、案内を確実に行な
わせ得る。
【0072】また、本発明の面保持移動案内機構を用い
た配線基板等の導通試験装置によれば、試験制御装置に
接続される導通試験用プローブ群に対面して配置される
配線基板の個々の配線部位に導電体を圧接させて被試験
配線基板の導通試験を行う配線基板等の導通試験装置で
あって、機体に支持され、被試験配線基板を間に挟むよ
うに導通試験用プローブ群に対向して配置されて被試験
配線基板に対して直線状に上下方向に進退自在に設けら
れた基体部と、基体部に接続され被試験配線基板の個々
の配線部位について導電体を圧接駆動させる押圧部材を
有するプレスユニットと、を備えた押圧部を有し、機体
に対する押圧部の上下直線移動方向と直交する平面の平
行状態を一定に維持しつつ押圧部の上下移動を案内させ
る請求項1ないし9のいずれかに記載の面保持移動案内
機構が設けられた構成であるから、試験制御装置に接続
される導通試験用プローブ群に対面して配置される配線
基板の個々の配線部位に導電体を圧接させて被試験配線
基板の導通試験を行う配線基板等の導通試験装置であっ
て、機体に支持され、被試験配線基板を間に挟むように
導通試験用プローブ群に対向して配置されて被試験配線
基板に対して直線状に上下方向に進退自在に設けられた
基体部と、基体部に接続され被試験配線基板の個々の配
線部位について導電体を圧接駆動させる押圧部材を有す
るプレスユニットと、を備えた押圧部を有し、機体に対
する押圧部の上下直線移動方向と直交する平面の平行状
態を一定に維持しつつ押圧部の上下移動を案内させる面
保持移動案内機構が設けられてなる構成であるから、押
圧部のプレスユニットに対する面圧力が偏らず、被試験
配線基板の面全体にわたって均等な圧力で押圧するから
導通試験を精度よく、確実に行なえる。よって、押圧部
や被試験配線基板を損傷させたりすることなく、安定し
て導通試験を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る面保持移動案内機
構の概略全体斜視説明図である。
【図2】その作用説明図である。
【図3】図1の平面説明図である。
【図4】図3のA−A線一部断面説明図である。
【図5】面保持移動案内機構の正面説明図である。
【図6】図3のB−B線断面説明兼作用説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る面保持移動案内機
構の概略正面説明図である。
【図8】実施形態の面保持移動案内機構のラック体の形
状を変えた例の概略平面説明図である。
【図9】その正面説明図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る面保持移動案内
機構の概略全体斜視説明図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る面保持移動案内
機構の概略全体斜視説明図である。
【図12】図11の要部拡大正面図である。
【図13】図12の、C−C線矢視図である。
【図14】本発明の面保持移動案内機構を用いた実施形
態に係る配線基板等の導通試験装置の正面図である。
【図15】その側面図である。
【図16】その平面図である。
【図17】その要部拡大平面図である。
【図18】その要部拡大正面図である。
【図19】図14のD−D線拡大作用説明図である。
【図20】本発明の面保持移動案内機構を用いた他の実
施形態に係る配線基板等の導通試験装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
10 面保持移動案内機構 12 第1機体 14 第2機体 16 ラック体 18 第1ロッド軸 20 第2ロッド軸 22 第1連動歯車体 24 第2連動歯車体 26 共通軸受部 28 ラック台 30 ラック歯 32 第1連動歯車 34 第2連動歯車 42 案内ロッド 48 受穴 46 軸受板 52 第1中間連動歯車体 54 第2中間連動歯車体 64 交差ロッド軸 66 歯車連係機構 68、70、72 傘歯車 102 機体 104 押圧部 106 機体部 108 プレスユニット 116 試験ユニット 120 昇降シリンダ 122 基体板 140 コネクタ板140 200 連動歯車ユニット 300 被試験配線基板 600 導通試験用プローブ群

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接離間方向に直線状に相対移動する第
    1、第2機体と、一の機体側にそれぞれ対向状に固定さ
    れた少なくとも2個の軸受部と、該軸受部にそれぞれ回
    動自在に軸支され相互に離隔して第1、第2の機体の相
    対移動方向と直交方向であって平行に配置された複数の
    ロッド軸と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固着され相互
    に直接または間接に咬合するように設けられた連動歯車
    と、を有する連動歯車体を含み、これらを一体的に組み
    付けた連動歯車ユニットと、 他の機体側において両機体の相対移動方向に向けて相互
    に離隔して平行に突出固定され該相対移動方向に長く形
    成したラック歯を有する少なくとも4個のラック体と、
    を備え、 ラック体のラック歯と連動歯車ユニットの連動歯車とを
    それぞれ咬合させた状態で一体化して第1、第2機体の
    相対移動方向と直交する平面の平行状態を一定に維持し
    つつ第1、第2機体相互の相対移動案内を行なわせるこ
    とを特徴とする面保持移動案内機構。
  2. 【請求項2】 ラック体は、正四角形の四隅位置に相互
    に離隔して平行に固定され、 複数のロッド軸の両端の連動歯車はそれぞれが咬合状態
    で設けられるとともに該咬合状態の連動歯車を中間位置
    で挟装するようにラック体が連動歯車に対して外接状に
    配設されている請求項1記載の面保持移動案内機構。
  3. 【請求項3】 両端側の連動歯車体の中間に挟装される
    ように設けられ、これらの両端側の連動歯車体の連動歯
    車に咬合する連動歯車を有する中間連動歯車体が偶数個
    配設されている請求項1または2記載の面保持移動案内
    機構。
  4. 【請求項4】 連動歯車体を取り付けた機体側に固定さ
    れた軸受部に軸支されてこれらの連動歯車体のロッド軸
    とともに四角形を形成するようにこれらの連動歯車体の
    ロッド軸に直交方向であって離隔して相互に平行に交差
    ロッド軸を配置し、 該交差ロッド軸の両端とこれらの対応する位置の連動歯
    車体のロッド軸とを歯車咬合状態で連結する歯車咬合連
    結機構を備えた請求項1ないし3のいずれかに記載の面
    保持移動案内機構。
  5. 【請求項5】 それぞれの連動歯車体のロッド軸は各連
    動歯車から外方に延長突出されており、軸受部の外側に
    おいて交差ロッド軸が歯車咬合連結機構を介して歯車連
    結されている請求項4記載の面保持移動案内機構。
  6. 【請求項6】 歯車咬合連結機構は、交差ロッド軸の両
    端側と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固定され相互に傘
    歯咬合する傘歯車を含む請求項5記載の面保持移動案内
    機構。
  7. 【請求項7】 近接離間方向に直線状に相対移動する第
    1、第2機体と、一の機体側に対向状に固定された少な
    くとも2個の軸受部と、該軸受部にそれぞれ回動自在に
    軸支され相互に離隔して第1、第2の機体の相対移動方
    向と直交方向であって平行に配置された複数のロッド軸
    と、ロッド軸の両端側にそれぞれ固着され相互に直接ま
    たは間接に咬合するように設けられた連動歯車と、を有
    する連動歯車体を含み、これらを一体的に組み付けた連
    動歯車ユニットと、 他の機体側において両機体の相対移動方向に向けて相互
    に離隔して平行に突出固定され該相対移動方向に長く形
    成したラック歯を有する少なくとも4個のラック体と、 それぞれのロッド軸の両端近傍において連動歯車とは別
    にそれぞれ固定されラック体のラック歯と咬合するピニ
    オンと、を備え、 ラック体のラック歯とロッド軸のピニオンとをそれぞれ
    咬合させた状態で一体化して第1、第2機体の相対移動
    方向と直交する平面の平行状態を一定に維持しつつ第
    1、第2機体相互の相対移動案内を行なわせることを特
    徴とする面保持移動案内機構。
  8. 【請求項8】 相互に併設されたピニオンは、それらの
    中間に空隙を形成するように連動歯車よりも小さな外径
    で構成されており、 該空隙内においてラック体がそれらのラック歯をピニオ
    ンと咬合するように配置されている請求項7記載の面保
    持移動案内機構。
  9. 【請求項9】 第1または第2の機体のいずれかの側に
    はそれらの相対移動方向に向けて案内ロッドが突設さ
    れ、他の機体側にはこの案内ロッドを挿通させる受孔が
    設けられてなる請求項1ないし8のいずれかに記載の面
    保持移動案内機構。
  10. 【請求項10】 試験制御装置に接続される導通試験用
    プローブ群に対面して配置される配線基板の個々の配線
    部位に導電体を圧接させて被試験配線基板の導通試験を
    行う配線基板等の導通試験装置であって、 機体に支持され、被試験配線基板を間に挟むように導通
    試験用プローブ群に対向して配置されて被試験配線基板
    に対して直線状に上下方向に進退自在に設けられた基体
    部と、 基体部に接続され被試験配線基板の個々の配線部位につ
    いて導電体を圧接駆動させる押圧部材を有するプレスユ
    ニットと、 を備えた押圧部を有し、 機体に対する押圧部の上下直線移動方向と直交する平面
    の平行状態を一定に維持しつつ押圧部の上下移動を案内
    させる請求項1ないし9のいずれかに記載の面保持移動
    案内機構が設けられたことを特徴とする配線基板等の導
    通試験装置。
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