JP2002082060A - 表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置 - Google Patents
表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置Info
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Abstract
度やカメラの撮像角度が一定であったため、ワーク表面
が平面部と曲面部を有する場合、曲面部に対する検出エ
リアが極端に狭くなる検出限界があるなどの問題点があ
った。 【解決手段】 平面部Fと曲面部Rを有するワークWの
表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際
し、平面部Fに対しては、ワークWと光学的センサを相
対的に移動させて表面欠陥を検査し、曲面部Rに対して
は、ワークWと光学的センサのうちの少なくとも一方を
ワークの湾曲断面の連続方向に沿って移動させて表面欠
陥を検査することにより、曲面部の曲率に左右されるこ
となく充分な検出エリアを確保して、平面部および曲面
部のいずれも表面欠陥検査を高精度に行えるようにし
た。
Description
いてワークの表面欠陥を検査する方法および装置装置で
あって、例えば、自動車の製造において、プレス形成さ
れた車体パネルの表面における凹凸等の表面欠陥を検査
するのに利用される表面欠陥検査方法および表面欠陥検
査装置に関するものである。
ば、特開平8−5573号公報などに示されたものがあ
った。
ワークの一方側斜め上方に位置してワークに面状の照明
光を照射する光源と、ワークの他方側斜め上方に位置し
てワークの表面を撮像するエリアセンサカメラを備えて
おり、カメラにより撮像した受光画像を画像処理してワ
ークの表面に存在する凹凸等の表面欠陥を検出するもの
である。このとき、照明光の照射角度およびカメラによ
る撮像角度は、ワークの表面を基準として10度以下の
低角度であると共に、いずれもほぼ一定の角度になって
いる。したがって、カメラにより撮像した受光画像とし
ては、照明光の正反射光を捕らえることになり、ワーク
の表面欠陥を影すなわち明部中の暗点として撮像したも
のとなる。
うな従来の表面欠陥検査装置にあっては、ワークの表面
が平坦である場合には良好な表面欠陥検出を行うことが
できるが、自動車の車体パネルのように表面が平面部と
平面部に連続する曲面部を有する場合には、照明光の照
射角度やカメラの撮像角度を一定にすると、とくに曲面
部に対する検出エリアが極端に狭くなる検出限界があ
り、曲面部の表面欠陥検査を充分に行うことが困難であ
るという問題点があった。また、現状の車体パネルの生
産タクトは数秒単位であり、表面欠陥検査装置に車体パ
ネルを通過させるコンベアにも搬送速度の速い(例えば
50m/min)ものが使用されることから、コンベア
の搬送処理能力の面からも検査可能な範囲が制約される
という問題点があり、これらの問題点を解決することが
課題であった。
されたもので、平面部と平面部に連続する曲面部を有す
るワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検
査するに際し、平面部および曲面部のいずれに対しても
表面欠陥の検査を高精度に且つ迅速に行うことができ、
インラインでの表面欠陥検査にも充分適用することがで
きる適用表面欠陥検査る表面欠陥検査方法および表面欠
陥検査装置を提供することを目的としている。
検査方法は、請求項1として、平面部と平面部に連続し
た曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査し
て表面欠陥を検査するに際し、平面部に対しては、ワー
クと光学的センサを相対的に移動させて表面欠陥を検査
し、曲面部に対しては、ワークと光学的センサをのうち
の少なくとも一方をワークの湾曲断面の連続方向に沿っ
て移動させて表面欠陥を検査する構成とし、請求項2と
して、ワークを一方向に搬送し、且つ搬送方向に対して
曲面部の湾曲断面の連続方向が交差する姿勢でワークを
搬送し、平面部に対しては、ワークを搬送しながら表面
欠陥を検査し、曲面部に対しては、ワークの搬送を停止
させるとともに光学的センサを湾曲断面の連続方向に移
動させて表面欠陥を検査する構成としており、上記構成
をもって従来の課題を解決するための手段としている。
は、請求項3として、平面部と平面部に連続する曲面部
とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表
面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際
し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と
同2方向のワークの長さに基づいて光学的センサの走査
方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、ワーク
の表面において直交する2方向の断面における段差面部
の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて
光学的センサの走査パターンを選定し、光学的センサの
走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークお
よび光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動さ
せて表面欠陥を検査する構成とし、請求項4として、ワ
ークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する
照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反
射光を撮像する撮像手段を備えた光学的センサを用い、
選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいて
ワークの表面を走査する際に、ワークの形状を計測して
得た形状データおよびワークの三次元形状データの少な
くとも一方に基づいて、ワークの表面に対する照明手段
の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になる
ように光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光
学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を
算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制
御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例
する照射角度および撮像角度の少なくとも一方の補正制
御を行う構成とし、請求項5として、平面部と平面部に
連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有
するワークの表面を複数の光学的センサで走査して表面
欠陥を検査するに際し、ワークの表面において直交する
2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて
複数の光学的センサの走査方向と走査速度を選定し、選
定した走査方向と、ワークの表面において直交する2方
向の断面における段差面部の高さと、予め設定したワー
クの形状データに基づいて複数の光学的センサの走査パ
ターンを選定し、各光学的センサの走査方向と走査速度
と走査パターンに基づいてワークおよび各光学的センサ
の少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検
査する構成とし、請求項6として、ワークの表面に対し
て照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角
度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮
像手段を備えた複数の光学的センサを用い、選定した走
査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表
面を走査する際に、ワークの表面に対する照明手段の照
射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるよう
に光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光学的
センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を算出
し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位
置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する
撮像角度および照射角度の少なくとも一方の補正制御を
行う構成とし、請求項7として、ワークの形状を計測し
て得た計測データおよび予め設定した三次元形状データ
の少なくとも一方を用いて、ワークの表面において直交
する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さを算出
し、これらの算出データと予め設定した所定値とを比較
して光学的センサの走査方向を選定する構成とし、請求
項8として、ワークの形状を計測して得た計測データお
よび予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を
用いて、光学的センサの走査方向とワークの表面におい
て直交する2方向の断面における段差面部の高さを算出
し、光学的センサの走査方向、段差面部の高さと予め設
定した所定値との比較結果、およびワークの形状データ
に基づいて、光学的センサの走査パターンを選定する構
成としている。
項9として、平面部と平面部に連続する曲面部を有する
ワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査
する装置であって、光学的センサとして、ワークの平面
部との間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像角
度で撮像する手段を含む平面部検出センサと、ワークの
曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相対的な移
動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含
む曲面部検出センサを備え、平面部検出センサおよび曲
面部検出センサから得た画像を処理してワークの表面欠
陥を抽出する画像処理手段を備えた構成とし、請求項1
0として、ワークを一方向に搬送するワーク搬送手段を
備え、ワーク搬送手段は、曲面部の湾曲断面の連続方向
が搬送方向に交差する姿勢でワークを搬送し、且つワー
クが曲面部検出センサに対応する位置で停止可能であ
り、曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交差す
る方向に移動可能に設けた構成とし、請求項11とし
て、平面部検出センサおよび曲面部検出センサが、ワー
クの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照
明手段と、照明手段に対向して配置され且つ照射角度よ
りも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手
段を各々備えており、予め設定されたワークの形状デー
タと搬送されるワークの位置データに基づいてワークの
表面に対する照射角度および撮像角度が一定となるよう
に照明手段の角度および高さならびに撮像手段の角度お
よび高さを制御するセンサ制御手段を備えた構成として
おり、上記構成をもって従来の課題を解決するための手
段としている、
は、請求項12として、曲面部検出センサが、ワークの
搬送方向に対して交差する方向に移動するセンサ移動手
段を備え、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が
一体的に設けてある構成とし、請求項13として、曲面
部検出センサが、ワークの曲面部に対する略曲率中心の
軸回り方向に照明手段および撮像手段を傾斜させるセン
サ傾動手段を備え、センサ制御手段が、ワークの曲面部
における湾曲断面の接線に対して照明手段による照射方
向および撮像手段による撮像方向が直交するようにセン
サ傾動手段を駆動する制御を行う構成とし、請求項14
として、ワーク搬送方向において各センサよりも上流側
に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測
手段を備え、センサ制御手段が、予め設定されたワーク
の形状データとワーク計測手段からの計測データとを比
較して照明手段および撮像手段の角度や高さを補正する
制御を行う構成とし、請求項15として、ワーク搬送方
向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよ
び平面形状を計測するワーク計測手段を備え、ワーク計
測手段からの計測データとセンサ制御手段からの制御デ
ータに基づいて曲面部検出センサの照明手段および撮像
手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補
正するセンサ制御補正手段を備えた構成とし、請求項1
6として、センサ制御手段が、予め設定されたワークの
形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較
して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タ
イミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定す
る制御を行う構成とし、請求項17として、多軸制御型
ロボットアームのハンド部に、光源と照明手段と撮像手
段を一体的に備えた光学的センサを設けると共に、セン
サ制御手段からの制御データに基づいてロボットアーム
を制御するロボット制御手段を備えた構成としており、
上記構成をもって従来の課題を解決するための手段とし
ている。
は、完全に平面を成すものだけでなく、比較的曲率の小
さい湾曲面も含むものとする。これに対して曲面部は、
平面部に比べて曲率が明らかに大きく変化している面と
する。
方法では、平面部と平面部に連続した曲面部を有するワ
ークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査す
るに際し、平面部は、光学的センサによる走査をいずれ
の方向に行っても検出エリアがほぼ一様であるから、ワ
ークと光学的センサを相対的に移動させて表面欠陥を検
査する。この平面部の検査では、ワークの移動、光学的
センサの移動、あるいは双方の移動によってワークと光
学的センサとを相対的に移動させる。
を湾曲方向に行うと検出エリアが極端に狭くなる。そこ
で、当該表面欠陥検査方法では、ワークと光学的センサ
のうちの少なくとも一方をワークの湾曲断面の連続方向
(湾曲断面に対して直角方向)に沿って移動させること
により、曲率に左右されることなく所定の検出エリアを
確保して表面欠陥を充分に検査し得るものとする。この
曲面部の検査では、ワークの移動、光学的センサの移
動、あるいは双方を移動させる。とくに、ワークの移動
方向に対して曲面部の湾曲断面の連続方向が直交する方
向である場合には、ワークの搬送を停止させて光学的セ
ンサを移動させるか、ワークの移動速度に応じて光学的
センサを斜め方向に移動させる。
法では、ワークが一方向に搬送されており、同ワーク
が、搬送方向に対して曲面部の湾曲断面の連続方向が交
差する姿勢で搬送されているので、表面欠陥の検査が比
較的容易である平面部に対しては、ワークを搬送しなが
ら表面欠陥を検査する。また、曲面部に対しては、ワー
クの搬送を停止させ、光学的センサを湾曲断面の連続方
向に移動させて表面欠陥を検査するので、光学的センサ
と曲面部の正しい位置関係を確保したうえで、曲率に左
右されることなく所定の検出エリアを確保して表面欠陥
を充分に検査し得ることとなる。
法では、ワークが、平面部と平面部に連続する曲面部と
これらの面内に位置する段差面部を有している。そし
て、このワークの表面を光学的センサで走査して表面欠
陥を検査するに際し、まず、ワークの表面において直交
する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づ
いて光学的センサの走査方向と走査速度を選定する。こ
の際、ワークの表面において直交する2方向は、例え
ば、ワークが、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向
に対して交差する姿勢で搬送されている場合、搬送方向
とこの搬送方向を横切る方向である。そして、選定した
走査方向と、先の2方向の断面における段差面部の高さ
と、CAD情報等のような予め設定したワークの形状デ
ータに基づいて光学的センサの走査パターンを選定した
のち、光学的センサの走査方向と走査速度と走査パター
ンに基づいて、ワークおよび光学的センサの少なくとも
一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査する。
法では、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度
で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で
照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた光学的セン
サを用いる。すなわち、光学的センサは、照明手段によ
り、ワークの一方側斜め上方から照明光を所定の照射角
度で照射し、撮像手段により、ワークの他方側斜め上方
から照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を
撮像する。このとき、照明手段による照射角度は、例え
ばワークの表面に対して10度以下とし、撮像手段によ
る撮像角度は、例えば10〜30度の範囲とする。した
がって、所定の照射角度で照射された照明光のうち、表
面欠陥の無い部分に当たった光は、照射角度と同じ角度
で反射するので撮像手段には撮像されず、表面欠陥に当
たって照射角度よりも大きい角度で乱反射した光のみが
撮像手段に撮像される。これにより、撮像手段では、表
面欠陥を高輝度で捕らえた受光画像が形成される。ま
た、受光画像は、エッジ抽出のための微分処理、ノイズ
除去のための平滑化処理、および表面欠陥を孤立点とし
て検出するための二値化処理などの画像処理が成され、
これにより表面欠陥の抽出が可能となる。
の光学的センサを用いると共に、選定した走査方向と走
査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査す
る際に、ワークの形状を実際に計測して得た形状データ
およびCAD情報等のワークの三次元形状データの少な
くとも一方に基づいて、ワークの表面に対する照明手段
の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になる
ように光学的センサの角度や高さを制御する。その一方
では、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射
光位置(光舌位置)を算出し、照射光位置と走査速度に
対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出
し、照射光ずれ量に比例する照射角度および撮像角度の
少なくとも一方の補正制御を行う。
法では、ワークが、平面部と平面部に連続する曲面部と
これらの面内に位置する段差面部を有しており、このワ
ークの表面を複数の光学的センサで走査して表面欠陥を
検査する。すなわち、ワークの表面において直交する2
方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて複
数の光学的センサの走査方向と走査速度を選定する。こ
の際、ワークの表面において直交する2方向は、例え
ば、ワークが、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向
に対して交差する姿勢で搬送されている場合、搬送方向
とこの搬送方向を横切る方向である。そして、選定した
走査方向と、先の2方向の断面における段差面部の高さ
と、CAD情報等のような予め設定したワークの形状デ
ータに基づいて複数の光学的センサの走査パターンを選
定したのち、各光学的センサの走査方向と走査速度と走
査パターンに基づいて、ワークおよび各光学的センサの
少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査
する。
置では、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度
で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で
照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた複数の光学
的センサを用いる。そして、選定した走査方向と走査速
度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際
に、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮
像手段の撮像角度が常に一定になるように複数の光学的
センサの角度や高さを制御する。その一方、複数の光学
的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置(光
舌)を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の
照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量
に比例する撮像角度および照射角度の少なくとも一方の
補正制御を行うこととなる。
法では、光学的センサの走査方向を選定するにあたり、
ワークの形状を実際に計測して得た計測データおよびC
AD情報のように予め設定した三次元形状データの少な
くとも一方を用いて、ワークの表面において直交する2
方向の断面曲率と同2方向のワークの長さを算出し、こ
れらの算出データと予め設定した所定値とを比較して光
学的センサの走査方向を選定する。
法では、光学的センサの走査パターンを選定するにあた
り、ワークの形状を実際に計測して得た計測データおよ
びCAD情報等のような予め設定した三次元形状データ
の少なくとも一方を用いて、光学的センサの走査方向と
ワークの表面において直交する2方向の断面における段
差面部の高さを算出し、光学的センサの走査方向、段差
面部の高さと予め設定した所定値との比較結果、および
ワークの形状データに基づいて、光学的センサの走査パ
ターンを選定する。
置では、平面部と平面部に連続する曲面部を有するワー
クの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査する
装置において、光学的センサとして、ワークの平面部と
の間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像角度で
撮像する手段を含む平面部検出センサを備えており、平
面部は、光学的センサによる走査をいずれの方向に行っ
ても検出エリアがほぼ一様であるから、ワークの移動、
平面部検出センサの移動、あるいは双方の移動によりワ
ークと平面部検出センサとを相対的に移動させて平面部
を撮像する。
を湾曲方向に行うと検出エリアが極端に狭くなることか
ら、当該表面欠陥検査装置では、光学的センサとして、
ワークの曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相
対的な移動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する
手段を含む曲面部検出センサを備えており、ワークの移
動、曲面部検出センサの移動、あるいは双方の移動によ
ってワークと曲面部検出センサとを湾曲断面の連続方向
に沿って相対的に移動させ、曲率に左右されることなく
所定の検出エリアを確保して曲面部を撮像する。
出センサおよび曲面部検出センサの各撮像手段から入力
した画像に対して、エッジ抽出のための微分処理、ノイ
ズ除去のための平滑化処理、および表面欠陥を孤立点と
して検出するための二値化処理などを行って表面欠陥を
抽出する。なお、表面欠陥の抽出結果は、CRTやプリ
ンタなどの表示手段に表示することが可能である。
装置では、ワーク搬送手段により、その搬送方向に対し
て曲面部の湾曲断面の連続方向が交差する姿勢でワーク
を搬送しているので、表面欠陥の検査が比較的容易であ
る平面部に対しては、搬送方向の上流側あるいは下流側
から撮像を行うようにして平面部検出センサをワーク搬
送方向に対して不動に設け、ワークを搬送しながら平面
部検出センサで平面部を撮像する。また、曲面部に対し
ては、曲面部の湾曲断面の連続方向に撮像を行うように
して曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交差す
る方向に移動可能に設け、ワークの搬送を停止させると
ともに曲面部検出センサを移動させて曲面部を撮像す
る。これにより、曲面部検出センサと曲面部の正しい位
置関係を確保したうえで、曲率に左右されることなく所
定の検出エリアを確保して曲面部の撮像が行われる。
装置では、平面部検出センサおよび曲面部検出センサに
おいて、照明手段により、ワークの一方側斜め上方から
照明光を所定の照射角度で照射し、撮像手段により、ワ
ークの他方側斜め上方から照射角度よりも大きい撮像角
度で照明光の反射光を撮像する。このとき、照明手段に
よる照射角度は、例えばワークの表面に対して10度以
下とし、撮像手段による撮像角度は、例えば10〜30
度の範囲とする。したがって、所定の照射角度で照射さ
れた照明光のうち、表面欠陥の無い部分に当たった光
は、照射角度と同じ角度で反射するので撮像手段には撮
像されず、表面欠陥に当たって照射角度よりも大きい角
度で乱反射した光のみが撮像手段に撮像される。これに
より、撮像手段では、表面欠陥を高輝度で捕らえた受光
画像が形成される。
ばワークが車体パネルである場合には各種類の諸寸法が
予め設定されており、また、例えばワーク搬送手段にお
いてワークの位置を検出することが可能であるから、上
記の如くワークの表面を撮像するに際して、センサ制御
手段において、予め設定されたワークの形状データと搬
送されるワークの位置データに基づいてワークの表面に
対する照射角度および撮像角度が一定となるように照明
手段の角度および高さならびに撮像手段の角度および高
さを制御する。これにより、各種ワークに対する照明手
段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に最適なも
のとなる。
装置では、曲面部検出センサが、ワークの搬送方向に対
して交差する方向に移動するセンサ移動手段を備えてお
り、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が一体的
に設けてあるので、照明手段と撮像手段とが互いの位置
関係を一定に保ちつつ同時に移動する。
装置では、曲面部検出センサが、ワークの曲面部に対す
る略曲率中心の軸回り方向に照明手段および撮像手段を
傾斜させるセンサ傾動手段を備えており、センサ制御手
段が、ワークの曲面部における湾曲断面の接線に対して
照明手段による照射方向および撮像手段による撮像方向
が直交するようにセンサ傾動手段を駆動する制御を行
う。つまり、ワークの曲面部を検査するときに、その湾
曲断面の連続方向に照明光を照射して撮像を行うと、湾
曲の影響によって照明光の照射範囲が湾曲の片側あるい
は両側に落ち込む状態となり、広い検出エリアの確保が
困難になる場合がある。これに対して、当該表面欠陥検
査装置では、曲面部における湾曲断面の接線に対して照
射方向および撮像方向が直交するように制御を行うこと
により、照明光の照射範囲の落ち込みを低減させて広い
検出エリアを確保する。
装置では、ワーク搬送方向において各センサよりも上流
側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計
測手段を備えており、センサ制御手段が、予め設定され
たワークの形状データとワーク計測手段からの計測デー
タとを比較して照明手段および撮像手段の角度や高さを
補正する制御を行う。つまり、例えばワークが車体パネ
ルである場合、ワークは全体的に湾曲していることが多
く、ワーク搬送手段に載置した際に自重により変形する
ことがある。この場合、ワークは、高さが小さくなり且
つ湾曲方向の長さが大きくなる状態に変形する。そこ
で、当該表面欠陥検査装置では、ワーク計測手段によ
り、実際のワークの高さおよび平面形状を計測し、セン
サ制御手段により、予め設定されたワークの形状データ
と計測データを比較し、変形により生じた寸法差に応じ
て照明手段および撮像手段の角度や高さを補正し、これ
により実際のワークに対する照明角度および撮像角度を
最適なものにする。
装置では、請求項14と同様にワーク計測手段によって
実際のワークの高さおよび平面形状を計測し、センサ制
御補正手段において、ワーク計測手段からの計測データ
と、各センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの
制御特性を決定しているセンサ制御手段からの制御デー
タに基づいて、曲面部検出センサの照明手段および撮像
手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補
正し、これにより、曲面部センサにおいて、実際のワー
クに対する照明角度や撮像角度を最適なものにすると共
に、曲面部に対する走査開始位置を決定する。
装置では、センサ制御手段が、予め設定されたワークの
形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較
して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タ
イミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定す
る制御を行うので、ワークが変形して位置がずれている
場合でも、そのずれたワークの曲面部に対して曲面部検
出センサによる走査が確実に開始されると共に、画像処
理手段による処理が確実に開始される。
装置では、多軸制御型ロボットアームのハンド部に、光
源と照明手段と撮像手段を一体的に備えた光学的センサ
を設け、ロボット制御手段により、センサ制御手段から
の制御データに基づいてロボットアームの制御を行うも
のとなっている。すなわち、ワークの大きさや表面形状
に応じて選定された走査方向、走査速度および走査パタ
ーンに基づいて、ロボットアームの動作により光学的セ
ンサの移動が行われ、また、ロボットアームの動作によ
り、光学的センサにおける照明手段の照射角度や撮像手
段の撮像角度が常に一定に保たれることとなる。
方法によれば、平面部と平面部に連続する曲面部を有す
るワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検
査するに際し、平面部および曲面部のいずれに対しても
表面欠陥の検査を高精度に行うことができ、とくに曲面
部に対しては、曲率に左右されることなく表面欠陥の検
査を高精度に行うことができる。
法によれば、請求項1と同様の効果を得ることができる
うえに、間欠式コンベア等のワーク搬送手段を用いてワ
ークの平面部および曲面部の表面欠陥検査を迅速に行う
ことができ、とくに曲面部に対しては、光学的センサと
曲面部の正しい位置関係を確保したうえで、曲率に左右
されることなく表面欠陥の検査を迅速に行うことがで
き、プレスのインラインにおける表面欠陥検査にも充分
に適用することができる。また、曲面部を検査する際に
はワークの搬送を停止させるので、曲面部の検査とワー
クの搬送速度とは無関係になり、インラインおけるワー
クの搬送処理機能を高めるために高速のワーク搬送手段
を採用することが可能となる。
法によれば、曲面部の曲率、段差面部の高さおよび長さ
等が異なる多品種のワークを扱う混成ラインであって
も、各ワークに合わせた充分な検査性能および検査範囲
を得ることができ、表面欠陥の検査を精度良く行うこと
ができる。
法によれば、請求項3と同様の効果を得ることができる
うえに、ラインにおける一定のタクトタイム内において
充分な検査性能および検査範囲を得ることができる。
法によれば、請求項5と同様の効果を得ることができる
うえに、複数の光学的センサによる走査で表面欠陥を検
査するに際して、曲面部の曲率、段差面部の高さおよび
長さ等が異なる多品種のワークを扱う混成ラインであっ
ても、各ワークに合わせた充分な検査性能および検査範
囲を得ることができ、表面欠陥の検査を精度良く行うこ
とができる。
法によれば、請求項5と同様の効果を得ることができる
うえに、ラインにおける一定のタクトタイム内において
充分な検査性能および検査範囲を得ることができる。
法によれば、請求項3〜6と同様の効果を得ることがで
きるうえに、多品種のワークの形状に合わせて光学的セ
ンサの走査方向を正確に選定することができ、表面欠陥
の検査精度のさらなる向上に貢献することができる。
法によれば、請求項3〜7と同様の効果を得ることがで
きるうえに、多品種のワークの形状に合わせて光学的セ
ンサの走査パターンを正確に選定することができ、表面
欠陥の検査精度のさらなる向上に貢献することができ
る。
置によれば、平面部と平面部に連続する曲面部を有する
ワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査
する装置において、平面部検出センサ、曲面部検出セン
サおよび画像処理手段を採用したことにより、平面部お
よび曲面部のいずれに対しても表面欠陥の検査を高精度
に行うことができ、とくに曲面部に対しては、曲率に左
右されることなく表面欠陥の検査を高精度に行うことが
できる。
装置によれば、請求項9と同様の効果を得ることができ
るうえに、間欠式コンベア等のワーク搬送手段を用いて
ワークの平面部および曲面部の表面欠陥検査を迅速に行
うことができ、とくに曲面部に対しては、光学的センサ
と曲面部の正しい位置関係を確保したうえで、曲率に左
右されることなく表面欠陥の検査を迅速に行うことがで
き、プレスのインラインにおける表面欠陥検査にも充分
に適用することができる。また、曲面部を検査する際に
はワークの搬送を停止させるので、曲面部の検査とワー
クの搬送速度とは無関係になり、高速のワーク搬送手段
を採用することが可能になり、インラインおけるワーク
の搬送処理機能を高めることができる。
装置によれば、請求項9および10と同様の効果を得る
ことができるうえに、全体の諸寸法や曲面部の曲率等が
異なる各種ワークに対して、照明手段による照射角度や
撮像手段による撮像角度を常に最適なものにすることが
でき、各種ワークの表面欠陥検査を高精度に行うことが
できる。
装置によれば、請求項11と同様の効果を得ることがで
きるうえに、センサ移動手段に照明手段および撮像手段
を一体的に設けた曲面部検出センサを採用したことによ
り、曲面部検出センサの構造を簡単で且つ小型軽量なも
のにすることが可能となり、また、照明手段と撮像手段
とが互いの位置関係を一定に保ちつつ同時に移動するの
で、両手段の動作の信頼性を高めることができる。
装置によれば、請求項11および12と同様の効果を得
ることができるうえに、とくに曲面部検出センサに対し
て、センサ制御手段により駆動されるセンサ傾動手段を
採用したことから、曲面部における照明光の落ち込みを
低減させて広い検出エリアを安定して確保することがで
き、曲面部に対する検査精度のさらなる向上を実現する
ことができる。
装置によれば、請求項11〜13と同様の効果を得るこ
とができるうえに、検査前にワークを計測するワーク計
測手段を採用すると共に、ワーク計測手段により得た計
測データと予め設定したワークの形状データに基づいて
センサ制御手段で補正制御を行うことから、ワークが自
重で変形している場合であっても、照明手段による照射
角度および撮像手段による撮像角度を最適なものにする
ことができると共に、ワークの曲面部の表面欠陥検査を
高精度に行うことができる。
装置によれば、請求項11〜14と同様の効果を得るこ
とができるうえに、センサ制御補正手段において、ワー
ク計測手段からの計測データとセンサ制御手段からの制
御データに基づいて曲面部検出センサの照明手段および
撮像手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性
を補正することにより、ワークが自重で変形している場
合でも、曲面部センサにおいて、実際のワークに対する
照明角度や撮像角度を最適なものにすることができると
共に、曲面部に対する操作開始位置を正確に決定するこ
とができ、曲面部の表面欠陥検査を高精度に行うことが
できる。
装置によれば、請求項14および15と同様の効果を得
ることができるうえに、センサ制御手段において、予め
設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの
計測データとを比較して平面部検出センサおよび曲面部
検出センサの走査タイミングおよび画像処理手段の処理
タイミングを決定することにより、検査されるワークが
変形してワーク搬送手段上での位置がずれている場合で
あっても、そのずれたワークの曲面部に対して曲面部検
出センサによる走査および画像処理手段による処理を確
実に開始することができ、ワークの曲面部の表面欠陥検
査をより高精度に行うことができる。
装置によれば、請求項11〜16と同様の効果を得るこ
とができるうえに、光源と照明手段と撮像手段を一体化
した光学的センサとしたことにより、例えば照明光を伝
送するための光ファイバ等を最小限あるいは廃止した構
成にすることが可能になり、光学的センサのコンパクト
化を実現することができる。また、光学的センサをロボ
ットアームのハンド部に取付けると共に、センサ制御手
段からの制御データが入力されるロボット制御手段によ
りロボットアームを制御することから、光学的センサの
走査方向、走査速度および走査パターンに自在に対応す
ることができると共に、多品種のワークの表面形状に対
して、その表面に対する照明手段の照射角度や撮像手段
の撮像角度が常に一定となるように、光学的センサの姿
勢調整をより柔軟に行うことができ、充分な検査範囲を
得て表面欠陥の検査を高精度に行うことができる。
方法および表面欠陥検査装置の一実施例を説明する図で
ある。
ンサを用いてパネル状ワークWの表面における凹凸等の
表面欠陥を検査する装置である。ワークWは、平面矩形
状を成しており、平面部Fとその一辺に連続する曲面部
Rを有している。曲面部Rは平面部Fの辺に沿う方向に
湾曲断面が連続している。
方向にワークWを水平搬送するワーク搬送手段1を備え
ると共に、光学的センサとして、ワークWの平面部Fを
所定の撮像角度で撮像する手段を含む平面部検出センサ
2と、ワークWの曲面部Rを所定の撮像角度で撮像する
手段を含む曲面部検出センサ3を備えている。また、表
面欠陥検査装置は、予め設定されたワークWの諸寸法等
を形状データとして出力するワーク形状出力手段4と、
ワーク形状出力手段4からの形状データおよび搬送され
るワークWの位置データに基づいて各検出センサ2,3
を制御するセンサ制御手段5と、各検出センサ2.3か
ら得た画像を処理してワークWの表面欠陥を抽出する画
像処理手段6と、抽出した表面欠陥を表示する表示手段
7を備えている。
コンベアであって、適宜の位置でワークWを停止させる
ことが可能であり、この実施例では、搬送方向(Y方
向)に対して曲面部Rの湾曲断面の連続方向が直角方向
(X方向)となる姿勢でワークWを搬送する。
段2Aと、図3に示す撮像手段2Bにより構成されてい
る。照明手段2Aは、ワーク搬送方向に対して上流側に
配置され、斜め上方からワークWの搬送方向に照明光を
照射するものであって、ワーク搬送方向を直角に横切る
ライン状の照明光を形成する照射手段12と、照射手段
12からの照明光を反射してワークWに照射する鏡面反
射手段13と、鏡面反射手段13を回転させて照明光の
照射角度を変化させる照明用回転駆動手段14と、各手
段12,13,14を一体的に昇降させる照明用昇降動
手段15を備えている。
段1の上側の図示しない梁に、スラド体16を上下動さ
せる駆動機構17を備えている。スライド体16の下端
部には、フレーム(図示略)が設けてあり、このフレー
ムにより照射手段2、鏡面反射手段13および照明用回
転駆動手段14を保持している。
を伝送する光ファイバーケーブル18と、レンズによる
光学機構を内蔵し且つ光ファイバーケーブル18からの
光をライン状に集光するライトガイド19とを4組備え
ると共に、これらを直列に配置したものであって、ライ
ン状に形成した照明光を下向きに照射する。このよう
に、別の固定部位に設置した光源から光ファイバーケー
ブル18でライトガイド19に光を伝送して、ライン状
の照明光を形成する照射手段12とすることにより、照
明手段2Aにおける可動部位の構造の簡略化や軽量化が
成されていると共に、広範囲の検査に対処し得るように
なっている。
ライドやキセノンメタルハライド等の強力(例えば18
0W)な光源が用いられる。また、比較的大きい幅(2
00〜300mm程度)のライトガイド19を用いるこ
とにより、ライトガイド19の数自体も少なく抑えるよ
うにしている。
軽量なものであって、照射手段12の下側すなわち照明
光の照射口に沿って配置され、フレームに設けた照明用
回転駆動手段14によって一端部が保持してあると共
に、同じくフレームに設けたベアリング20によって他
端部が回転自在に保持してある。照明用回転駆動手段1
4には、モータ類が用いられ、鏡面反射手段13をその
長手方向の軸回りに回転させる。
制御手段5からの信号により、照明用回転駆動手段14
および照明用昇降駆動手段15が所定の方向に駆動さ
れ、ワークWの平面部Fに対して照明光の照射角度が1
0度以下となるように高さおよび角度の調整が行われ
る。
2Aに相対向するようにワーク搬送方向に対して下流側
に配置され、斜め上方からワークWの反搬送方向に撮像
を行うものであって、照明光の反射光を受光する複数の
CCDカメラ21と、各CCDカメラ21を回動させて
撮像方向を変化させる撮像用回転駆動手段22と、各C
CDカメラ21および撮像用回転駆動手段22を一体的
に昇降させる撮像用昇降駆動手段23を備えている。
段1の上側の図示しない梁に、モータ24を含む駆動機
構25を備えると共に、駆動機構25によって上下に駆
動されるフレーム26を備え、フレーム26によってワ
ーク搬送方向を直角に横切る方向に配置したビーム27
を保持している。このビーム27は、フレーム26の一
方側において、撮像用回転駆動手段22により一端部が
保持してあると共に、フレーム26の他端側において、
他端部が回動自在に保持してあって、その上面に、4個
のCCDカメラ21が撮像方向を同一にして等間隔で設
けてある。撮像用回転駆動手段22は、モータ類が用い
られ、ビーム27とともに各CCDカメラ21を一斉に
回動させる。このように、複数のCCDカメラ21を用
いることにより、撮像手段2Bの構造の簡略化や軽量化
が成されていると共に、広範囲の検査に対処し得るよう
になっている。
サ制御手段5からの信号により、撮像用回転駆動手段2
2および撮像用昇降駆動手段23が所定の方向に駆動さ
れ、ワークWの平面部Fに対して撮像角度が10〜30
度以下の範囲となるように高さおよび角度の調整が行わ
れる。
2Bは、照明光の照射角度(10度以下)よりも撮像角
度(10〜30度)が大きくなるように設定してあり、
ワークWの平面部Fにおける反射光のうちの表面欠陥に
よる乱反射光、すなわち正反射光よりも大きい角度で反
射する光を高輝度で捕らえるようにしている。また、本
発明では、平面部Fは比較的曲率が小さい湾曲面を含む
こと、平面部Fが全体的に傾斜している場合があること
から、平面部Fに対する照射角度および撮像角度が一定
になるように照明手段2Aおよび撮像手段2Bの高さお
よび角度の制御を行う。
2と同様に、図4に示す如く照明手段3Aと撮像手段3
Bを備えている。この曲面部検出センサ3は、図4
(a)に示すように、ワークWの搬送方向(Y方向)に
対して直交する方向(X方向)に往復動可能なセンサ移
動手段31を備え、センサ移動手段31に照明手段3A
および撮像手段3Bを一体的に設けることでコンパクト
に構成されている。
復動方向の一方側から、ワーク搬送方向に沿ったライン
状の照明光を照射するものであって、図4(c)に示す
ように、センサ移動手段31側の固定される保持板32
と、保持板32に対して昇降駆動されるスライド板33
と、スライド板33に取付けたライトガイド34と、ラ
イトガイド34の下側で回転駆動される鏡面照射手段3
5を備えている。
サ2の照明手段2Aと同様に、図示しない光源から光フ
ァイバーケーブル18を通してライトガイド34に光を
伝送し、ライトガイド34から下向きに照射した照明光
を鏡面照射手段35によりワークW側へ反射させるもの
である。そして、先のセンサ制御手段5により、ワーク
Wの曲面部Rに対して所定の照射角度となるように高さ
や照射方向が制御される。
動手段31の往復動方向の他方側において照明手段3A
に相対向する配置としてあり、図4(b)に示すよう
に、センサ移動手段31に固定される保持部材36に、
高さおよび角度の調整が可能なチルト制御手段37を介
してCCDカメラ38を取付けた構成になっている。こ
の撮像手段3Bは、先の平面部検出センサ2の撮像手段
2Bと同様に、先のセンサ制御手段5により、ワークW
の曲面部Rに対して所定の撮像角度となるように高さや
照射方向が制御される。
および撮像手段3Bにあっても、照明光の照射角度(1
0度以下)よりも撮像角度(10〜30度)が大きくな
るように設定してあり、ワークWの曲面部Rにおける反
射光のうちの表面欠陥による乱反射光、すなわち正反射
光よりも大きい角度で反射する光を高輝度で捕らえるよ
うにしている。
動手段31とともに照明手段3Aおよび撮像手段3Bを
傾斜させるセンサ傾動手段39を備えている。このと
き、センサ傾動手段39による傾斜方向は、ワーク搬送
方向に対して直交する水平軸回りの方向(X軸回り方
向)であり、先述した姿勢でワーク搬送手段1に載置さ
れたワークWに対して、曲面部Rの略曲率中心の軸回り
方向となる。このセンサ傾動手段39は、センサ制御手
段5により、ワークWの曲面部Rにおける湾曲断面の接
線に対して照明手段3Aによる照射方向および撮像手段
3Bによる撮像方向が直交する状態になるように駆動さ
れる。
の動作、および本発明に係わる表面欠陥検査方法を図5
に示すフローチャートとともに説明する。
ーク搬送手段1に対して予め設定されたワークWの搬入
位置とワーク搬送手段1の搬送速度からワークWの移動
タイミングを検出し、ステップS2において平面部検出
センサ2の制御をスタートする。このとき、ワーク形状
出力手段4から予め設定されているワークWの形状デー
タをセンサ制御手段5に入力し、センサ制御手段5で
は、ワークWの形状データおよびワークWの位置データ
に基づいて、平面部Fに対する照射角度および撮像角度
が所定値になるように照明手段2Aおよび撮像手段2B
の高さや角度を制御する。そして、ワーク搬送手段1に
よりワークWを搬送しながら、平面部検出センサ2でワ
ークWの平面部Fを撮像する。
は、ステップS3において、ワークWの曲面部Rが曲面
部検出センサ3に対応する位置に到達する停止タイミン
グを検出して、そのタイミングでワーク搬送手段1を停
止させ、ステップS4において曲面部検出センサ3の制
御をスタートする。
ークWが、ワーク搬送手段1による搬送方向に対して、
曲面部Rの湾曲断面の連続方向が直交する姿勢で搬送さ
れていることから、ワークWを停止させ、曲面部Rの湾
曲断面の連続方向に曲面部検出センサ3の照明手段3A
および撮像手段3Bを移動させる。つまり、曲面部Rの
表面欠陥検査を行う場合には、湾曲方向に沿って照明光
の照射および撮像を行うと、検出エリアが極端に小さく
なって表面欠陥の検出が困難になる場合があるが、上記
の如く曲面部Rの湾曲断面の連続方向に照明光の照射お
よび撮像を行うことにより、曲率に左右されることなく
充分な検出エリアが確保できる。
Rを検査する際に、曲面部Rの曲率に応じてセンサ制御
手段5によりセンサ傾動手段39を駆動し、曲面部Rに
おける湾曲断面の接線に対して照明手段3Aによる照射
方向および撮像手段3Bによる撮像方向が直交する状態
になるようにする。これは、曲面部Rの曲率に関係なく
垂直方向から照明光の照射および撮像を行うと、図6に
示すように湾曲の影響によりライン状照明光の先端部
(光舌部)が左右両側あるいは片側に落ち込み、広い検
出エリアの確保が困難になる場合があるからであり、曲
面部Rの曲率に対応して照明手段3Aおよび撮像手段3
Bを傾斜させることにより、図7に示すように照明光の
先端部の落ち込みを低減し、広い検出エリアを安定して
確保することができる。
検出センサ3の各撮像手段2B,3Bにより撮像した画
像は、画像処理手段6に入力し、画像処理手段6では、
エッジ抽出のための微分処理、ノイズ除去のための平滑
化処理、および表面欠陥を孤立点として検出するための
二値化処理などを行って表面欠陥を抽出する。また、表
面欠陥の抽出結果は、表示手段7に表示する。
は、センサ移動手段31により照明手段3Aおよび撮像
手段3Bを元の位置まで移動させて、ステップS5にお
いて曲面部検出センサ3の制御を停止し、ステップS6
において表面欠陥が検出されたかを判断し、表面欠陥が
検出された場合には、ステップS7においてワークWを
NGパレット9に移動させ、表面欠陥が検出されない場
合には、ステップS8においてワークWをOKパレット
8へ移動させる。このワークWの移動は、例えば図8に
示すように、ワークWに吸着するパッド40を備えたロ
ボット41により行われる。
Wに関しては、ワーク搬送手段1により次の工程に送る
ようにすることも当然可能である。また、表面欠陥が検
出されたワークWは、図9に示すように、作業員Mによ
る確認や修理が行われ、この際、作業員Mは表示手段7
によって表面欠陥の部位を容易に認識することが可能で
ある。
止するか否かを判断し、停止する場合は全体の制御を終
了し、停止しない場合は次のワークWの検査を行うべく
ステップS1に戻る。
陥検査方法および表面欠陥検査装置によれば、平面部F
は光学的センサの走査をいずれの方向に行っても検出エ
リアがほぼ一様であるから、ワーク搬送方向の上流側と
下流側とで照明手段2Aと撮像手段2Bが相対向する平
面部検出センサ2をワーク搬送方向に不動に設け、ワー
クWを搬送しながら平面部Fの表面欠陥検査を行うよう
にしている。
光学的センサを走査すると検出限界の不具合が生じるこ
とから、ワーク搬送方向の両側で照明手段3Aと撮像手
段3Bが相対向する曲面部検出センサ3を移動可能に設
け、ワークWの搬送を一時停止すると共に、曲面部Rの
湾曲断面の連続方向(湾曲断面に対して直角方向)に表
面欠陥検査を行うようにしており、これにより平面部F
および曲面部Rのいずれをも高精度に且つ迅速に検査し
得るものとなっている。
面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置の他の実施例を
説明する図である。なお、先の実施例と同一の構成部位
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
の車体パネルのプレスラインにおいてワーク(車体パネ
ル)Wの表面欠陥を検査するものである。ワークWは、
図11に示すようにドアパネルであって、平面部Fとウ
エストラインに沿う曲面部Rを有している。
2に対応する位置でワークWを検出する第1位置検出手
段51と、曲面部検出センサ3に対応する位置でワーク
Wを検出する第2位置検出手段52が設けてある。これ
らの位置検出手段51,52には、接触式あるいは非接
触式のスイッチ類を用いることができる。
からの信号は、センサ制御手段5と画像切替え手段53
に入力される。画像切替え手段53は、画像処理手段6
に入力する画像を、平面部検出センサ2の撮像手段2B
からの画像と、曲面部検出センサ3の撮像手段3Bから
の画像とに切替えるものである。
パネルであることから、フェンダパネル、ドアパネル、
ルーフパネルおよびフードパネル等の部位別の車体パネ
ルならびに車種別の車体パネルについて各々の諸寸法を
形状データとして有するものであり、具体的には車体パ
ネルの設計に用いたCADデータを利用することができ
る。
段1により搬送されてきたワークWを第1位置検出手段
51で検出し、ワークWがドアパネルである場合にはワ
ーク形状出力手段4からドアパネルの形状データを出力
し、センサ制御手段5において、ワーク形状出力手段4
からの形状データと第1位置検出手段51からの位置デ
ータに基づいて各検出センサ2,3の照明手段2A,3
Bおよび撮像手段2B,3Bの制御特性を決定する。そ
して、ワークWを搬送しながら平面部検出センサ2で平
面部Fを撮像し、その画像を画像切替え手段53を介し
て画像処理手段6に入力し、画像処理手段6で平面部F
の表面欠陥を抽出する。
に搬送されるワークWを第2位置検出手段52で検出す
ると、ワーク搬送手段1を停止させると共に、画像切替
え手段53を曲面部検出センサ3側に切替え、曲面部検
出センサ3を曲面部Rの湾曲断面の連続方向に移動させ
て同曲面部Rを撮像する。そして、画像を画像切替え手
段53を介して画像処理手段6に入力し、画像処理手段
6で曲面部Rの表面欠陥を抽出する。
陥検査方法および表面欠陥検査装置のさらに他の実施例
を説明する図である。
方向となるワーク搬送方向において各検出センサ2,3
よりも上流側に、ワークWの高さおよび平面形状を計測
するワーク計測手段61を備えている。
合、ワークWは全体的に緩やかに湾曲している場合が多
く、図13に示すように、ワーク搬送手段1に載置した
際に自重により変形することがある。この場合、ワーク
Wは、図13中に仮想線で示すように、高さがΔh分小
さくなり且つ湾曲方向の長さがΔL分大きくなる状態に
変形する。
ク計測手段61により、実際のワークWの高さおよび平
面形状を計測し、センサ制御手段5により、予め設定さ
れたワークWの形状データと計測データを比較し、変形
により生じた寸法差に応じて各検出センサ2,3の照明
手段2A,3Aおよび撮像手段2B,3Bの角度や高さ
を補正し、これにより実際のワークWに対する照明角度
および撮像角度を最適なものにする。なお、ワーク計測
手段61としては、図14に示すように、ワークWに対
してレーザLを照射する光学式の二次元断面形状計測装
置などが用いられる。
たワークWの形状データとワーク計測手段61からの計
測データとを比較して平面部検出センサ2および曲面部
検出センサ3の走査タイミングおよび画像処理手段6の
処理タイミングを決定する制御を行うものとなってい
る。この実施例では、センサ制御補正手段62を備えて
おり、センサ制御手段5において、ワーク形状出力手段
4からの形状データとワーク計測手段61からの計測デ
ータに基づいて各検出センサ2,3の照明手段2A,3
Aおよび撮像手段2B,3Bの高さや角度の制御特性を
決定したのち、センサ制御補正手段62において、ワー
ク計測手段61で検出した高さの変動値やワークWの位
置ずれ値等に基づいてセンサ制御手段5からの各センサ
2,3の角度や高さの制御特性および走査位置の制御特
性を補正するようにしている。
15に示すように、ステップS11においてワーク計測
手段61によりワークWの高さや平面形状を計測し、ス
テップS12においてセンサ制御手段5により各検出セ
ンサ2,3の照明手段2A,3Aおよび撮像手段2B,
3Bの制御特性を決定し、さらにセンサ制御補正手段6
2により各センサ2,3の高さや角度を走査位置の制御
特性を補正する。そして、ステップS13において、ワ
ーク搬送手段1に対して予め設定されたワークWの搬入
位置とワーク搬送手段1の搬送速度からワークWの移動
タイミングを検出し、ステップS14において平面部検
出センサ2の制御をスタートする。
S15において、ワークWの曲面部Rが曲面部検出セン
サ3に対応する位置に到達する停止タイミングを検出し
て、そのタイミングでワーク搬送手段1を停止させ、ス
テップS16において曲面部検出センサ3の制御をスタ
ートする。曲面部Rの撮像を行った後には、ステップS
17において曲面部検出センサ3の制御を停止し、ステ
ップS18において表面欠陥が検出されたかを判断し、
表面欠陥が検出された場合には、ステップS19におい
てワークWをNGパレット9に移動させ、表面欠陥が検
出されない場合には、ステップS20においてワークW
をOKパレット8へ移動させる。その後、ステップS2
1においてラインを停止するか否かを判断し、停止する
場合は全体の制御を終了し、停止しない場合は次のワー
クWの検査を行うべくステップS11に戻る。
置のさらに他の実施例において、曲面部検出センサ3を
説明する図である。
と同様に、照明手段3A、撮像手段3B、センサ移動手
段31およびセンサ傾動手段39を備えている。撮像手
段3Bは、保持部材36、チルト制御手段37およびC
CDカメラ38で構成されている。これに対して、照明
手段3Aは、照明光の照射角度を変化させる照明用回転
駆動手段71と、湾曲対応照射手段72を備えている。
この湾曲対応照射手段72は、先の実施例のように照明
光を直線のライン状に照射するのではなく、照明光を曲
面部Rに対応する湾曲のライン状に照射するものとなっ
ている。
ンサ3にあっても、先の実施例と同様に、曲面部Rの湾
曲断面の接線に対して照明光の照射方向および撮像方向
が直交する状態となるように制御を行うのであるが、こ
の際、湾曲のライン状に照明光を照射する湾曲対応照射
手段72を用いることにより、先の実施例で説明した図
6に示す照明光の先端部の落ち込みを防止し、図7に示
す如く広い検出エリアをより確実に得ることができる。
Rの検査を行うに際し、いずれもワーク搬送手段1を停
止させて曲面部検出センサ3により検査を行う場合を説
明したが、搬送方向に対して曲面部Rの湾曲断面の連続
方向が直交する姿勢でワークWを搬送している場合、ワ
ークWを搬送しながら曲面部Rの検査を行うことも可能
である。つまり、ワーク搬送方向に対して曲面部検出セ
ンサ3を斜め方向に移動可能に設けることにより、移動
するワークWの曲面部Rに対して曲面部検出センサ3を
湾曲断面の連続方向に沿って移動させることができる。
置のさらに他の実施例を説明する図である。なお、先の
実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説
明を省略する。また、先の実施例では、Y方向を搬送方
向とし、X方向を搬送方向に直交する方向としたが、以
下の実施例では、これらの逆にして、X方向を搬送方向
とし、Y方向を搬送方向に直交する方向としている。
00によりプレス成形されたワークWの凹凸等の表面欠
陥を検査するものであって、プレス装置100から搬出
されたワークWを間欠動作で搬送するワーク搬送手段1
を備え、ワーク搬送手段1の中間における所定の検査位
置に対して、左右の光学的センサ101,102を配置
すると共に、これらの上流側にワークWの高さおよび平
面形状を計測するワーク計測手段61を配置し、ワーク
搬送手段1の搬出側には、表面欠陥の無い良品を収容す
るOKパレット8と、表面欠陥が検出された不良品を収
容するNGパレット9と、検査済みのワークWを該当す
るパレット8,9へ移送するハンドリングロボット等の
自動判別装置103が配置してある。
説明した手段として、CAD等の三次元形状データを有
するワーク形状出力手段4、センサ制御手段5、画像処
理手段6、表示手段7、第1・第2の位置検出手段5
1,52、およびセンサ制御補正手段62を備えるほ
か、プレス装置100によるプレス成形の情報をワーク
形状出力手段5に入力するプレス情報入力手段104
と、ワークWの形状データに基づいて光学的センサ10
1,102の走査方向を選定する走査方向選定手段10
5と、同じくワークWの形状データに基づいて光学的セ
ンサ101,102の走査パターンを選定する走査パタ
ーン選定手段106と、光学的センサ101,102の
走査用アクチュエータ117,118を駆動するための
ロボット制御特性決定手段107およびロボット制御手
段108を備えている。
面欠陥検査装置では、ドアパネルやフェンダーパネルの
ような左右一対のワークWR,WLを2枚同時に検査す
ることができると共に、フードパネルやルーフパネルの
ような比較的大型のワークWHをも検査することができ
る。また、ワークWは、先の実施例で説明した平面部お
よび曲面部を有するほか、これらの面内に意匠として形
成したライン状の段差面部を有するものとなっている。
送手段1の間欠動作中に所定位置に停止したワークWに
対して、自走することでその表面を走査して凹凸等の表
面欠陥を検査する。光学的センサ101,102は、図
18に示すように、メタルハライド等の光源を収容した
光源部109と、照明手段110と、撮像手段111を
一体的に備えたものとなっている。
ァイバ112を通して導入した光を集光レンズ等の光学
系によりライン状に集光して照射する照射部113を備
えている。また、この実施例の光学的センサ101,1
02は、照射部113からの照射光をワークWの表面に
直接照射するのでは無く、照射部113に対向配置した
第1の鏡面反射部114を介して照射部113からの照
射光をワークWの表面に照射し、その反射光を第2の鏡
面反射部115で反射させて撮像手段111で受光す
る。なお、第1および第2の鏡面反射部114,115
は、照明手段110や撮像手段111とともにフレーム
116に固定してある。
ら照射されたライン状照射光は、図19に示すように、
ワークWに表面に対して10度以下の低い照射角度αで
照射される。また、撮像手段111は、ワークWの表面
からの反射光のうちの乱反射光すなわち表面欠陥により
乱反射した光を検出し得るように、照射光の照射角度α
よりも大きい10〜60度の撮像角度βで撮像する。
査用アクチュエータ117,118により駆動される。
これらの走査用アクチュエータ117,118は、光学
的センサ101,102をワーク搬送方向(X軸方向)
に駆動する手段と、同搬送方向を横切る方向(Y軸方
向)に駆動する手段を備えており、両手段を同時に作動
させることで光学的センサ101,102を斜め方向
(θ軸方向)にも移動させることができる。つまり、平
面内における多軸方向に光学的センサ101,102を
移動させることができる。
8は、ワークWの表面形状に対して照明手段110の照
射角度αおよび撮像手段111の撮像角度βが常に一定
となるように、光学検出センサ101,102の角度お
よび高さを調整する手段を備えている。このような調整
手段は、先の実施例と同様にセンサ制御手段5からの指
令により駆動することができる。
段61により検査前に実計測したワークWの計測データ
およびワーク形状出力手段4からの三次元形状データの
少なくとも一方を用いて、ワークWの表面において直交
する2方向(X,Y軸方向)の断面曲率と、同2方向の
ワークWの長さLを算出し、これらの算出データと予め
設定した所定値との比較により光学的センサ101,1
02の走査方向を選定し、選択した走査方向のワーク長
Lに対応した走査速度Vを選定する。
査速度選定フローにおいて、図21に示すような走査方
向のワーク長Lに比例した速度特性により決定される。
このように走査速度Vを選定するのは、ワークWの検査
時間(ラインタクトタイム)が一定であるからである。
したがって、ワーク長Lが長い場合には、一定時間内に
検査が終了するように走査速度Vを早くする。
を説明する。まず、ステップS31において、ワークW
の表面において直交する2方向(X,Y方向)の断面曲
率を算出し、ステップS32において、X軸方向の最大
断面曲率Rmaxが曲率検出限界R0以上であるか否か
を判定する。この判定がYESの場合には、ステップS
33において、Y軸方向の最大断面曲率Rmaxが曲率
検出限界R0以上であるか否かを判定し、この判定がN
Oの場合には、ステップS34において、X軸方向の走
査を選定したのち、ステップS35において、X軸方向
におけるワーク長Lに基づいて走査速度Vを選定する。
NOの場合には、ステップS36において、Y軸方向の
最大断面曲率Rmaxが曲率検出限界R0以上であるか
否かを判定し、この判定がYESの場合には、ステップ
S37において、Y軸方向の走査を選定したのち、ステ
ップS38において、Y軸方向におけるワーク長Lに基
づいて走査速度Vを選定する。
Sである場合、またはステップS36の判定結果がNO
の場合には、ステップS39において、X軸方向のワー
ク長がY軸方向のワーク長以上であるか否かを判定し、
この判定がYESの場合にはステップS34に進んでX
軸方向の走査を選定し、同判定がNOの場合にはステッ
プS37に進んでY軸方向の走査を選定する。
測手段61により検査前に実計測したワークWの計測デ
ータおよびワーク形状出力手段4からの三次元形状デー
タの少なくとも一方を用いて、ワークWの表面における
非連続の段差面部の高さを算出し、この段差面部の高さ
(Hmax)と所定値(H0)との比較結果(Hmax
≧H0)、およびワークWの形状データからの段差面部
の位置情報に基づいて、光学的センサ101,102の
走査パターンを選定する。具体的には、図22に示す走
査パターン選定フローのワーク段差判定に基づいて最適
な走査パターンを選定する。
いて、先に選定した走査方向のデータを入手し、ステッ
プS42において、走査方向がX軸方向であるか否かを
判定し、この判定がYESの場合には、ステップS43
において、X軸方向における段差面部の高さが所定値以
上であるか否かを判定し、この判定がNOの場合にはス
テップS44において走査パターンAを選定し、同判定
がYESの場合にはステップS45において走査パター
ンBを選定する。
である場合(走査方向がY軸方向である場合)には、ス
テップS46において、Y軸方向における段差面部の高
さが所定値以上であるか否かを判定し、この判定がNO
の場合にはステップS47において走査パターンCを選
定し、同判定がYESの場合にはステップS48におい
て走査パターンDを選定する。
示す。図23(a)に示すように、X軸方向の走査にお
いて、段差面部Qの高さが所定値よりも小さい場合に
は、走査パターンAとして通常の走査速度V0でX軸方
向に往復走査する。また、図23(c)に示すように、
Y軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値よ
りも小さい場合には、走査パターンCとして通常の走査
速度V0でY軸方向に往復走査する。
に、X軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定
値よりも大きい場合には、走査パターンBとして通常の
走査速度V0よりも大きい高速走査速度Vとし、往路を
X軸方向に走査し、復路を段差面部Qと平行となるθ軸
方向に走査する。また、図23(d)に示すように、Y
軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値より
も大きい場合には、走査パターンDとして通常の走査速
度V0よりも大きい高速走査速度Vとし、往路をY軸方
向に走査し、復路を段差面部Qと平行となるθ軸方向に
走査する。
ワークWの表面へ照射した場合、その表面に図23
(e)に示すような高低差の大きい段差面部Qがある
と、図23(f)に示すように、段差面部Qの下断面で
照射光位置(光舌位置)が大きくずれ、撮像手段で受光
した画像上で照射光位置が大きく下がる。そして、段差
面部Qの高さHが一定値以上になると、照射光位置が画
像視野から消えて検査が不可能となる。そこで、当該表
面欠陥検査装置では、段差面部の高さが一定値以上であ
る場合には、その段差面部Qを回避する走査パターン、
すなわち図23(b)および(d)に示す走査パターン
B,Dを選定することとなる。なお、図23では復路を
θ軸方向として示したが、段差面部Qの位置によっては
往路をθ軸方向に走査することも当然あり得る。
段106においてワークWの表面形状に応じて選定した
走査パターンA〜Dで光学的センサ101,102を走
査する際に、光学的センサ101,102がワークWの
表面に対して常に一定の角度および高さとなるように制
御する手段である。このセンサ制御手段106では、ワ
ークWの種類毎の三次元形状データ(CADデータ)か
らそのワークWの表面の湾曲度(角度、高さ)を算出す
ることにより、光学的センサ101,102の定角度制
御特性を決定している。
段61で実際に計測したワークWの歪データ(図13参
照)や後記するずれ量補正量算出手段からの補正データ
に基づいて、センサ制御手段5で決定した光学的センサ
101,102の制御特性をワークWの形状に合わせて
補正する。
ンサ101,102の撮像手段111で撮像した画像を
入力する画像入力手段と、撮像手段111で撮像した画
像から照射光位置(光舌位置)を検出する照射光位置検
出手段と、照射光位置検出手段22で検出した照射光位
置と走査速度に対応した所定の照射制御位置Y0から算
出される照射位置ずれ量を算出するずれ補正量算出手段
を備えている。
すように、画像データから算出した輝度積分値Pと照射
光位置Yとの関係における所定の輝度積分値P1から照
射光位置Y1を推定する。次に、ずれ補正量算出手段
は、照射光位置検出手段で算出した照射光位置Y1と所
定の照射光制御位置Y0との差分から照射光ずれ量(光
舌すれ量)ΔYを算出する。そして、図25に示すよう
に、算出した照射光ずれ量ΔYと制御補正量(高さh)
の関係から制御補正量を算出して、その算出結果をセン
サ制御補正手段62に入力する。ここで、センサ制御補
正手段62では入力された制御補正量(高さh)にあわ
せて照射光位置のずれ量に相当する光学的センサ10
1,102の照射角度αや射高さの補正または撮像角度
βの制御を行ない、照射光位置(光舌位置)のずれを補
正する。
く、ずれ補正制御を行わない場合の受光画像を示し、図
24(b)は、ワークWの長さLが大きく、ずれ補正制
御を行った場合の受光画像を示しており、ずれ補正制御
により照射光位置(光舌位置)が変化していることがわ
かる。また、図24(c)はずれ補正制御を行わない場
合の欠陥抽出画像を示し、図24(d)はずれ補正制御
を行った場合の欠陥抽出画像を示しており、ずれ補正制
御により検出可能エリアが拡大されていることがわか
る。
画像から欠陥を抽出してこれを表示すると共に、自動判
別装置103や作業者に対して作業を指令する機能を有
し、また、欠陥データの集約等を行うものとなってい
る。
制御フローを図26に示す。すなわち、ステップS51
において、ワークWのデータとして種類やCAD情報等
による三次元形状データを入力し、ステップS52にお
いて、先の図20に示した走査方向選定フローに従って
光学的センサ101,102の走査方向および走査速度
を選定する。こののち、ステップS53において、先の
図22に示した走査パターン選定フローに従って光学的
101,102の多軸方向にわたる走査パターンを選定
し、ステップS54において、ワークWが所定の検査位
置に停止したことを検出する。つまり、ワーク搬送手段
1の間欠動作により搬送されたワークWを位置検出手段
51で検出する。
ーンに基づいて光学的センサ101,102移動させて
ワークWの表面を走査する。すなわち、照明手段110
からワークWの表面に所定の照射角度αで照射光を照射
し、ワークWの表面で反射した反射光を撮像手段11で
撮像して乱反射光を表面欠陥として捕らえ、その受光画
像を画像処理して表面欠陥を抽出する。この際、ワーク
Wの表面形状に沿って光学的センサ101,102の姿
勢も調整される。
ップS55において照射光位置のずれ量を算出してその
補正量を決定し、ステップS56において表面欠陥の検
出処理を行い、ステップS57において表面欠陥を判定
し、ステップS58において表示手段7に判定結果を表
示すると共に、自動判別装置103に判別作業の指令を
出力し、以下、順次搬送されるワークWに対して上記制
御を繰り返し行うこととなる。
欠陥検査方法では、曲面部の曲率、段差面部の高さおよ
び長さ等が異なる多品種のワークWを扱う混成ラインで
あっても、一定のタクトタイム内において、各ワークW
に合わせた充分な検査性能および検査範囲が得られるこ
ととなり、また、多品種のワークWの形状に合わせて光
学的センサ101,102の走査方向および走査パター
ンが正確に選定されることとなり、表面欠陥の検査精度
がより一層高められる。
10と撮像手段111を一体化した光学的センサ10
1,102としたので、例えば照明光を伝送するための
光ファイバ等を最小限にすることができ、あるいは光フ
ァイバを廃止した構成にすることも可能になり、光学的
センサ101,102が非常にコンパクトなものとなっ
ていて、同センサを駆動する走査用アクチュエータ11
7,118等の負荷を軽減し得るといった利点がある。
置のさらに他の実施例を説明する図である。この実施例
は、自動車の車体パネルのプレスライン工程において、
ワークである車体パネルの表面欠陥検査を行う場合を示
している。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
チュエータ(図17の符号117,118)に代えて、
汎用性の高い6軸制御型のロボットアーム(または単に
ロボット)201,202を用い、両ロボットアーム2
01,202のハンド部に光学的センサ101,102
を取付けている。これにより、光学的センサ101,1
02は、直交する3軸方向に移動可能であると共に、そ
の3軸回りに回動可能である。
には、センサ制御手段5からの制御データがロボット制
御特性決定手段107およびロボット制御手段108を
介して入力され、これにより選定した走査方向、走査速
度および走査パターンに基づいて光学的センサ101,
102自在に移動させ、また、ワークWの表面に対して
照明手段110の照射角度αや撮像手段111の撮像角
度βが常に一定になるように動作する。
走査パターンを示す図である。図28(a)に示すワー
クWHは、段差面部の無いフードパネルであり、この場
合には、1枚のワークWHに対して、その両側で2台の
ロボットアーム201,202により各光学的センサ1
01,102を同時にX軸方向に往復動させて走査す
る。この際、各ロボットアーム201,202および光
学的センサ101,102は、各々ワークWHの片側半
分を走査する。これにより検査時間の短縮も可能とな
る。
左右に意匠上のラインである段差面部Q,Qを有するフ
ードパネルであって、この場合には、往路または復路を
X軸方向に走査し、復路または往路を段差面部Qと平行
なθ軸方向に走査する。さらに、図28(c)に示すワ
ークWR,WLは左右のドアパネルであって、この場合
には、各々のワークWR,WLに対して、ボットアーム
201,202により各光学的センサ101,102を
同時にY軸方向に往復動させて走査する。
装置の制御フローを説明する図である。すなわち、ステ
ップS61において、ワークWのデータとして種類やC
AD情報等による三次元形状データを入力し、ステップ
S62において、先の図20に示した走査方向選定フロ
ーに従って光学的センサ101,102の走査方向およ
び走査速度を選定する。こののち、ステップS63にお
いて、先の図22に示した走査パターン選定フローに従
って光学的101,102の多軸方向にわたる走査パタ
ーンを選定する。
に要するロボットアームが複数台であるか否かを判定
し、ロボットアームが単数である場合(NO)には、ス
テップS65においてロボットアームに制御スタート信
号を出力し、ステップS66においてロボットアームの
単独制御を開始する。そして、ステップS67において
予め設定された走査速度や走査パターンに基づいて往路
の制御を行い、さらにステップS68において同様に復
路の制御を行い、ステップS69において制御を終了し
た後、ステップS70においてロットが変更されたか否
かを判定し、変更された場合(YES)は一連のフロー
を完了してスタートに戻り、変更されない場合(NO)
はステップS65に戻る。なお、表面欠陥検出の手順は
先の各実施例と同様である。
アームが複数(2台)であると判定した場合(YES)
には、ステップS71において各ロボットアームに制御
スタート信号を出力し、ステップS72においてロボッ
トアームの複数制御を開始する。そして、ステップS7
3において、予め設定された各ロボットアームの走査速
度や走査パターンに基づいて、両ロボットアームが連動
するように往路の制御を行い、さらにステップS74に
おいて同様に連動する復路の制御を行い、ステップS7
5において制御を終了した後、ステップS76において
ロットが変更されたか否かを判定し、変更された場合
(YES)は一連のフローを完了してスタートに戻り、
変更されない場合(NO)はステップS71に戻る。
欠陥検査方法によれば、先の実施例と同様の効果を得る
ことができるうえに、先の実施例で明らかなようにコン
パクト化された光学的センサ101,102をロボット
アーム201,202に取付けると共に、センサ制御手
段5からの制御データが入力されるロボット制御手段1
08によりロボットアーム201,202を制御するの
で、光学的センサ101,102の走査方向、走査速度
および走査パターンに自在に対応し得るものとなり、多
品種のワークWH,WR,WLの表面形状に対して、そ
の表面に対する照明手段の照射角度や撮像手段の撮像角
度が常に一定となるように、光学的センサ101,10
2の姿勢調整がより柔軟に行われ、これにより充分な検
査範囲を得て表面欠陥の検査が高精度に行われる。
示す説明図である。
である。
である。
検出センサの撮像手段を示す斜視図(b)、および曲面
部検出センサの照明手段を示す斜視図(c)である。
するフローチャートである。
部の撮像画像である。
傾斜させた状態での曲面部の撮像画像である。
の一例を示す説明図である。
明図である。
例を示す説明図である。
部の検査を示す断面および平面の説明図である。
の実施例を示す説明図である。
ある。
る。
説明するフローチャートである。
の実施例において、曲面部検出センサを示す斜視図
(a)、曲面部検出センサの撮像手段を示す斜視図
(b)、および曲面部検出センサの照明手段を示す斜視
図(c)である。
の実施例を示す説明図である。
(a)およびセンサ部分の拡大図(b)である。
ある。
る。
トである。
(d)、ワークの段差面部の断面図(e)、および段差
面部における照射光をずれを示す説明図(f)である。
光画像(a)、高速走査時の照射光位置を示す受光画像
(b)、ずれ補正制御無しの時の欠陥抽出画像(c)、
および高速走査時の欠陥抽出画像(d)である。
の関係を示すグラフである。
するフローチャートである。
の実施例を示す説明図である。
対する走査パターンを示す説明図(a) 段差面部の有
るフードパネルであるワークに対する走査パターンを示
す説明図(b)、およびドアパネルであるワークに対す
る走査パターンを示す説明図(c)である。
するフローチャートである。
Claims (17)
- 【請求項1】 平面部と平面部に連続した曲面部を有す
るワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検
査するに際し、平面部に対しては、ワークと光学的セン
サを相対的に移動させて表面欠陥を検査し、曲面部に対
しては、ワークと光学的センサのうちの少なくとも一方
をワークの湾曲断面の連続方向に沿ってに移動させて表
面欠陥を検査することを特徴とする表面欠陥検査方法。 - 【請求項2】 ワークを一方向に搬送し、且つ搬送方向
に対して曲面部の湾曲断面の連続方向が交差する姿勢で
ワークを搬送し、平面部に対しては、ワークを搬送しな
がら表面欠陥を検査し、曲面部に対しては、ワークの搬
送を停止させるとともに光学的センサを湾曲断面の連続
方向に移動させて表面欠陥を検査することを特徴とする
請求項1に記載の表面欠陥検査方法。 - 【請求項3】 平面部と平面部に連続する曲面部とこれ
らの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を光
学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、ワー
クの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向
のワークの長さに基づいて光学的センサの走査方向と走
査速度を選定し、選定した走査方向と、ワークの表面に
おいて直交する2方向の断面における段差面部の高さ
と、予め設定したワークの形状データに基づいて光学的
センサの走査パターンを選定し、光学的センサの走査方
向と走査速度と走査パターンに基づいてワークおよび光
学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表
面欠陥を検査することを特徴とする表面欠陥検査方法。 - 【請求項4】 ワークの表面に対して照明光を所定の照
射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像
角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた光学
的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と走査パ
ターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワーク
の形状を計測して得た形状データおよびワークの三次元
形状データの少なくとも一方に基づいて、ワークの表面
に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度
が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制
御すると共に、光学的センサの撮像手段で撮像した画像
から照射光位置を算出し、照射光位置と走査速度に対応
した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照
射光ずれ量に比例する照射角度および撮像角度の少なく
とも一方の補正制御を行うことを特徴とする請求項3に
記載の表面欠陥検査方法。 - 【請求項5】 平面部と平面部に連続する曲面部とこれ
らの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を複
数の光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際
し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と
同2方向のワークの長さに基づいて複数の光学的センサ
の走査方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、
ワークの表面において直交する2方向の断面における段
差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基
づいて複数の光学的センサの走査パターンを選定し、各
光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基
づいてワークおよび各光学的センサの少なくとも一方を
多軸方向に移動させて表面欠陥を検査することを特徴と
する表面欠陥検査方法。 - 【請求項6】 ワークの表面に対して照明光を所定の照
射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像
角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた複数
の光学的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と
走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、
ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手
段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角
度や高さを制御すると共に、光学的センサの撮像手段で
撮像した画像から照射光位置を算出し、照射光位置と走
査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量
を算出し、照射光ずれ量に比例する撮像角度および照射
角度の少なくとも一方の補正制御を行うことを特徴とす
る請求項5に記載の表面欠陥検査方法。 - 【請求項7】 ワークの形状を計測して得た計測データ
および予め設定した三次元形状データの少なくとも一方
を用いて、ワークの表面において直交する2方向の断面
曲率と同2方向のワークの長さを算出し、これらの算出
データと予め設定した所定値とを比較して光学的センサ
の走査方向を選定すること特徴とする請求項3〜6のい
ずれかに記載の表面欠陥検査方法。 - 【請求項8】 ワークの形状を計測して得た計測データ
および予め設定した三次元形状データの少なくとも一方
を用いて、光学的センサの走査方向とワークの表面にお
いて直交する2方向の断面における段差面部の高さを算
出し、光学的センサの走査方向、段差面部の高さと予め
設定した所定値との比較結果、およびワークの形状デー
タに基づいて、光学的センサの走査パターンを選定する
こと特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の表面欠
陥検査方法。 - 【請求項9】 平面部と平面部に連続する曲面部を有す
るワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検
査する装置であって、光学的センサとして、ワークの平
面部との間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像
角度で撮像する手段を含む平面部検出センサと、ワーク
の曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相対的な
移動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する手段を
含む曲面部検出センサを備え、平面部検出センサおよび
曲面部検出センサから得た画像を処理してワークの表面
欠陥を抽出する画像処理手段を備えたことを特徴とする
表面欠陥検査装置。 - 【請求項10】 ワークを一方向に搬送するワーク搬送
手段を備え、ワーク搬送手段は、曲面部の湾曲断面の連
続方向が搬送方向に交差する姿勢でワークを搬送し、且
つワークが曲面部検出センサに対応する位置で停止可能
であり、曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交
差する方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求項
9に記載の表面欠陥検査装置。 - 【請求項11】 平面部検出センサおよび曲面部検出セ
ンサが、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度
で照射する照明手段と、照明手段に対向して配置され且
つ照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮
像する撮像手段を各々備えており、予め設定されたワー
クの形状データと搬送されるワークの位置データに基づ
いてワークの表面に対する照射角度および撮像角度が一
定となるように照明手段の角度および高さならびに撮像
手段の角度および高さを制御するセンサ制御手段を備え
たことを特徴とする請求項9または10に記載の表面欠
陥検査装置。 - 【請求項12】 曲面部検出センサが、ワークの搬送方
向に対して交差する方向に移動するセンサ移動手段を備
え、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が一体的
に設けてあることを特徴とする請求項11に記載の表面
欠陥検査装置。 - 【請求項13】 曲面部検出センサが、ワークの曲面部
に対する略曲率中心の軸回り方向に照明手段および撮像
手段を傾斜させるセンサ傾動手段を備え、センサ制御手
段が、ワークの曲面部における湾曲断面の接線に対して
照明手段による照射方向および撮像手段による撮像方向
が直交するようにセンサ傾動手段を駆動する制御を行う
ことを特徴とする請求項11または12に記載の表面欠
陥検査装置。 - 【請求項14】 ワーク搬送方向において各センサより
も上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワ
ーク計測手段を備え、センサ制御手段が、予め設定され
たワークの形状データとワーク計測手段からの計測デー
タとを比較して照明手段および撮像手段の角度や高さを
補正する制御を行うことを特徴とする請求項11〜13
のいずれかに記載の表面欠陥検査装置。 - 【請求項15】 ワーク搬送方向において各センサより
も上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワ
ーク計測手段を備え、ワーク計測手段からの計測データ
とセンサ制御手段からの制御データに基づいて曲面部検
出センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御
特性と走査位置の制御特性を補正するセンサ制御補正手
段を備えたことを特徴とする請求項11〜14のいずれ
かに記載の表面欠陥検査装置。 - 【請求項16】 センサ制御手段が、予め設定されたワ
ークの形状データとワーク計測手段からの計測データと
を比較して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの
走査タイミングおよび画像処理手段の処理タイミングを
決定する制御を行うことを特徴とする請求項14または
15に記載の表面欠陥検査装置。 - 【請求項17】 多軸制御型ロボットアームのハンド部
に、光源と照明手段と撮像手段を一体的に備えた光学的
センサを設けると共に、センサ制御手段からの制御デー
タに基づいてロボットアームを制御するロボット制御手
段を備えたことを特徴とする11〜16のいずれかに記
載の表面欠陥検査装置。
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