JP2002081393A - 自吸式ポンプ装置 - Google Patents

自吸式ポンプ装置

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JP2002081393A
JP2002081393A JP2000269747A JP2000269747A JP2002081393A JP 2002081393 A JP2002081393 A JP 2002081393A JP 2000269747 A JP2000269747 A JP 2000269747A JP 2000269747 A JP2000269747 A JP 2000269747A JP 2002081393 A JP2002081393 A JP 2002081393A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポンプ動作終了後はポンプケース内に水がほ
ぼ残留しないようにし、残留水の腐敗や凍結を防止した
自吸式ポンプ装置を提供する。 【解決手段】 モータ4のロータ出力軸41aの下端側
に連結されたインペラ1と流体を吸い込む吸い込み口1
6及び流体を吐出する吐出口を備えると共にインペラ1
を収納するインペラ室6を有し、インペラ1の回転軌跡
がポンプケース2内に予め貯められる呼び水Wの液面L
と平行となる自吸式ポンプ装置3において、吸込み口1
6をインペラ1の回転中心と同軸上でかつインペラ1の
下部に形成し、ポンプケース2に流体を吸引するための
吸引口2aを備え、吸引口2aと吸込み口16とを吸水
パイプ8で連結すると共に吸引口2aと吸込み口16間
は、常時開放された状態となっている。これによりポン
プ動作終了後にポンプケース2内の水がほとんど吸引口
2aから液体源側へ戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機用のバスポ
ンプ等の自吸式ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯機、たとえば全自動洗濯機に
おいて、洗濯部位に洗浄用の流体を汲み上げる流体ポン
プとして、たとえばお風呂の湯水を汲み上げて洗濯機の
槽内に供給するバスポンプを備えたものがある。このよ
うなバスポンプは、従来、モータにポンプ部品を組み付
けることによってポンプ装置を構成している。
【0003】なお、このタイプのポンプは、洗濯機と浴
槽とをつなぐホース内に溜まった空気を吸い出した後に
風呂水を吸い上げる必要があり、通常、この動作(自吸
過程)が可能な自吸式ポンプ装置となっている。このよ
うな従来構造のポンプ装置は、たとえば、特開平8−1
35590号、特開平8−303379号、特開平10
−196582号公報等に開示されている。
【0004】上述したような自吸式ポンプ装置は、ポン
プケースに設けられた吐出口及び吸引口に連通されたイ
ンペラ室内で、モータの駆動力によりインペラを回転さ
せて液体を吸引口から吸い上げ、吸い上げた液体を吐出
口から吐出させるように構成されている。なお、自吸式
ポンプ装置では、ポンプケース内にインペラの少なくと
も半分程度が浸水する程度に予め呼び水を貯めておき、
その状態からインペラを回転させないと自吸できない。
すなわち、空気を吸い出す動作及び風呂水の吸水する動
作が行われない。そのため、自吸過程を始める前に、予
めポンプケース内に呼び水を貯めておく。
【0005】そして、上述の自吸動作が正常に行われ、
ホース及びポンプケース内の空気が完全に排出された後
に、風呂水が吸い上げられる(ポンプ動作)。このポン
プ動作は、モータを停止させインペラの回転を停止させ
ると終了する。
【0006】上述したように構成された自吸式ポンプ装
置は、自吸動作時及び吸水動作時において、液体源であ
る風呂側へポンプケース内の水を逆流させようとする負
圧が発生する。インペラは、この風呂側への負圧に抗し
て風呂水をポンプ側に吸引する。しかしながら、風呂側
への負圧がインペラの回転によって起こすインペラ側へ
の負圧に瞬間的に打ち勝ち、ポンプ内の水が風呂側に逆
流しようとすることがある。このような逆流が起こり、
ポンプケース内の液量が所定量以下となってしまうとポ
ンプ動作は行えなくなる。したがって、通常、このよう
な逆流を防止するため、インペラを収納するインペラ室
とポンプケースに形成された吸引口との間の経路に、逆
流防止用の逆止弁が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の逆止弁は、風呂
側への負圧がインペラの回転によって発生する負圧に打
ち勝つと、吸引口とインペラ室間の経路を封鎖し、風呂
側への負圧による逆流を防止するようになっている。そ
のため、インペラの回転を停止してインペラの回転によ
って発生する負圧をゼロにしてしまうと、当然逆止弁が
閉まって上述の経路は封鎖される。このため、インペラ
の回転停止後は、インペラ室内を含めポンプケース内に
液体が残留する。この残留量は、上述した呼び水と同程
度、すなわちインペラの少なくとも半分程度を浸水させ
る程度である。
【0008】このようにポンプ動作終了後、呼び水と同
程度の水がポンプケース内に残留するため、長期の不使
用期間があると残留水が腐ってしまうという問題があ
る。また、その長期不使用期間が冬季である場合には、
残留水が凍結しポンプケースや内部のインペラ室及びイ
ンペラ等が破損する恐れもある。
【0009】なお、自吸式ポンプ装置の中には、特に逆
止弁が設けられていないものもある。このようなタイプ
の自吸式ポンプ装置は、その構成上、インペラ側への負
圧力を大きくするためにインペラの外径が大きく設定さ
れており、常にインペラ側の負圧が風呂側の負圧に打ち
勝つ構成となっている。また、このようなタイプの自吸
式ポンプ装置は、インペラの回転中心に風呂水を吸引し
やすいように、インペラがポンプケース内に横置き(回
転中心軸が底面と平行)となっていると共に、インペラ
室の吸い込み口がインペラの回転中心と同軸上に横向き
に配置される。そのため、吸い込み口の位置は、比較
的、ケース底面から離れている。
【0010】そのため、逆止弁はないが、ポンプ動作終
了後の水の残留は発生する。すなわち、吸い込み口が横
向きであるため、風呂側への負圧による逆流がしにくく
なっている。しかも、吸い込み口より下部側の水は、風
呂側からの負圧によっては吸い上げられない。したがっ
て、ポンプ動作終了後においてもインペラ室内に水が残
留し、上述の残留水に関する問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、上述した問題点に鑑み
て、ポンプ動作終了後はポンプケース内の液体が風呂側
に戻ってポンプケース内に水がほぼ残留しないように
し、これによって残留水の腐敗や凍結を防止した自吸式
ポンプ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的に鑑みて、
本発明は、駆動源としてのモータと、このモータのロー
タ出力軸の下端側に連結されて回転し流体を移送するイ
ンペラと、流体を内部に吸い込む吸い込み口及び内部に
吸い込んだ流体を外部へ吐出する吐出口を備えると共に
インペラを内部に収納するインペラ室と、を有し、イン
ペラの回転軌跡が自吸動作及びポンプ動作前にポンプケ
ース内に予め貯められる呼び水の液面と平行となる自吸
式ポンプ装置において、吸い込み口をインペラの下部に
形成し、ポンプケースにこのポンプケースの外部と内部
とを連通し外部からポンプケース内に流体を吸引するた
めの吸引口を備え、この吸引口と吸い込み口とを吸水パ
イプで連結すると共に、吸引口と吸い込み口間は常時開
放された状態となっていることを特徴としている。
【0013】上述の発明によれば、ポンプケースの吸引
口とインペラ室の吸い込み口間が常時開放された状態と
なっている。加えて、吸い込み口は、モータのロータ出
力軸の下端側に連結されたインペラのさらに下部、すな
わちポンプケースの底面に近い位置に配置されている。
したがって、一連のポンプ動作終了後には、液体源と接
続される吸引口からの負圧によって、インペラ室内の液
体がインペラの下部に配置された吸い込み口から吸水パ
イプを逆流してポンプケース外に排出されるため、ポン
プケース内には液体がほとんど残留しない。この結果、
長期間の不使用による残留水の腐敗及び凍結を防止でき
る。
【0014】また、他の発明は、上述の自吸式ポンプ装
置において、ポンプケース内に、インペラ室の吐出口か
ら吐出された流体を気体と液体とに分離するための気液
分離室を設け、この気液分離室内とインペラ室内との間
及びインペラ室内と吸水パイプ内との間を同一平面上で
仕切ると共に各間をシールする平板状シール部材を配置
したことを特徴としている。
【0015】そのため、自吸動作時やポンプ動作時にお
ける気液分離室内とインペラ室内との間及びインペラ室
内と吸水パイプ内との間の液漏れが防止でき、これによ
ってインペラの回転による負圧力を高めることができ
る。そのため、自吸動作時やポンプ動作時には、より確
実に液体源側からの負圧に対抗し打ち勝って、液体源側
への水の逆流を防止できる。
【0016】また、他の発明は、上述の自吸式ポンプ装
置において、吸水パイプは、一端を吸引口に接続され吸
引口から下部に直線的に垂下された第1のパイプ部材
と、一端側が湾曲しその先端がインペラ室の吸い込み口
に接続されかつポンプケースの底面に平行に配置された
部位を有しさらに他端側が湾曲された第2のパイプ部材
から構成され、第1のパイプ部材の他端と第2のパイプ
部材の他端とが平板状シール部材を挟んで連結され、か
つこの連結部位と吸い込み口と第2のパイプ部材との接
続部位とを平板状シール部材で同一平面上でシールして
いることを特徴としている。
【0017】上述の発明によれば、吸引口に連結される
第1のパイプ部材と吸い込み口に連結される第2のパイ
プ部材とを平板状シール部材を挟んで連結している。加
えて、この平板状シール部材は、第2のパイプ部材と吸
引口との接続部位も第1及び第2のパイプ部材の連結部
位と同一平面上にてシールしている。そのため、平板状
シール部材の保持がより確実となり、上述した各室間の
シール性が向上する。特に、負圧が強く発生するインペ
ラ近傍ではなく、インペラ側への負圧が弱いインペラか
ら離れた位置における平板状シール部材を両パイプ部材
で挟持して、この部位のシール性を高めることができる
ため、自吸動作時及びポンプ動作時における液体源側へ
の水の逆流をさらに防止できる。また、ポンプケース上
部側に形成される吸引口とポンプケース下部側に配置さ
れ、かつ単に直線状の管ではなく複雑な形状をした吸水
パイプを2部材に分割して構成することにより、成型性
が向上される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自吸式ポンプ装置
の実施の形態について、図1から図4を参照しながら説
明する。図1は、本発明の自吸式ポンプ装置の平面図、
図2は図1のV−O−V断面図である。図3は、図1と
同方向から平板状シール部材を示した平面図である。図
4は、本発明の実施の形態の自吸式ポンプ装置のインペ
ラの構成を示す図である。
【0019】本実施の形態の自吸式ポンプ装置3は、図
1及び図2に示すように、内部に流体を吸い込むための
吸引口2a及び内部に吸い込んだ流体を外部に吐出する
ための排出口2bとを有するポンプケース2と、ポンプ
ケース2の内部に配置された駆動源としてのモータ4
と、このモータ4のロータ出力軸41aの下端側に連結
されたインペラ1を有している。そして、モータ4の駆
動力でインペラ1を回転させることにより、吸引口2a
から流体を吸引して排出口2b側へ移送し、排出口2b
から外部へ吐出するものとなっている。なお、本発明の
自吸式ポンプ装置3は、インペラ1の回転軌跡が自吸動
作及びポンプ動作前にポンプケース2内に予め貯められ
る呼び水Wの液面Lと平行となるように構成された、い
わゆる縦置き配置のポンプ装置となっている。
【0020】ポンプケース2は、上下方向の上側略半分
でかつ図2において左右方向左側半分を占めるモータ4
を配置させるためのモータ取り付け用凹部5を有し、こ
の凹部5内の空間と壁によって空間的に隔てられた内部
空間をこの凹部5の右隣り及び下部に備えた本体部21
と、この本体部21の最下部に形成された開放部分を塞
いで内部空間を封止すると共に、後述する吸水パイプ8
の一部となる第2のパイプ部材82が一体的に形成され
た底蓋部22から構成されている。
【0021】底蓋部22は、このケース2全体の底面を
形成するものとなっており、平板状シール部材30を挟
んで本体部21の開放端に嵌め込まれた状態で本体部2
1にボルト24によって固定される。さらに、詳述する
と、底蓋部22は、本体部21の外周縁に形成された段
部21aに対向しこの段部21aと協動して平板状シー
ル部材30の外枠シール部31を挟む段部22aをその
外周端に備えている。また、底蓋部22は、ポンプケー
ス2の底面となる平面状の底面部22bと、この底面部
22b略中央近傍に形成された凹部を有している。底面
部22bは、後述するインペラ室6と気液分離室7及び
吸水パイプ8との境目の部分や吸水パイプ8を構成する
第1及び第2のパイプ部材81,82を連結する部位
等、シールの必要箇所においては平板状シール部材30
を挟んだ状態で本体部21側に対向し、シールがなされ
ていない部分においてはそのままポンプケース2の気液
分離室7の底面となっている。また、この底面部22b
に形成された凹部は、後述する吸水パイプ8を構成する
第2のパイプ部材82の図2における下側半円筒形状部
分を構成するものとなっている。
【0022】このような構成により、ケース2内部の流
体が、本体部21と底蓋部22の合わせ面から外部に漏
れ出るのを防止するようになっている。また、平面状シ
ール部材30を挟んで本体部21側に固定されるだけ
で、第1のパイプ部材81側に形成された第1のパイプ
部材81と底蓋部22側に形成された第2のパイプ部材
82とが平面状シール部材30の第3の内部シール部3
5を挟んで連結されて後述する吸水パイプ8を構成する
ため、組み立て性が良好となっている。
【0023】平板状シール部材30は、後述するインペ
ラ室6内と気液分離室7内との間、気液分離室7内と吸
水パイプ8内との間、及びインペラ室6内と吸水パイプ
8内との間を同一面上で仕切りかつシールするものとな
っている。この平板状シール部材30については、さら
に後で詳述する。
【0024】モータ取り付け用凹部5の上端には、モー
タ4の上面側を覆うモータ収納用蓋5aが被せられてい
る。なお、モータ取り付け用凹部5は、中心部にはモー
タ4のロータ出力軸41aを回転自在に挿通支持すると
共に、モータ4のステータ42を支持固定する支持筒部
51が形成されている。この支持筒部51は、モータ取
り付け用凹部5の底面の中心位置に形成された円形の凸
面部52の中心部分に立設されたものとなっている。そ
して、この支持筒部51の孔内両端には、ロータ出力軸
41aを回転自在に支承するスラスト軸受け51a,5
1bが嵌め込まれている。また、支持筒部51の外周部
分には、ステータ部42を載置固定するための段部51
cが形成されている。
【0025】また、ポンプケース2の本体部21は、図
1に示すように、上述した吸引口2a及び排出口2b
と、さらに呼び水供給口2cとによって外部と内部とが
連通するようになっている。ポンプケース2の内部に
は、インペラ1を回転自在に収納したインペラ室6と、
自吸過程時にインペラ1の回転により気液混合させた流
体を気体と液体とに分離するための気液分離室7とが備
えられている。
【0026】インペラ室6は、モータ4の下部となるス
ペースの一部に形成されており、内部にはインペラ1が
回転自在に収納されている。このインペラ室6は、本体
部21側に一体的に形成されインペラ1の周囲を囲繞す
るボリュート部9と、インペラ1の軸方向(図2におい
て上下方向)両側に配置される上面部10a及び下面部
10bとによって画成された内部空間となっている。イ
ンペラ1の上方に位置する上面部10aは、インペラ室
6とモータ4との間に配置された壁となっており、この
インペラ室6の上方部分の密封をオイルシール15と協
働して行うようになっている。この上面部10aは、ケ
ース2の壁、すなわちモータ取り付け用凹部5の底面を
利用したものとなっている。したがって、インペラ1の
ポンプケース2を隔てた上部は、モータ取り付け用凹部
5となっており、ここにモータ4が装填されている。
【0027】なお、インペラ室6を画成する下面部10
bの中央部分でインペラ1の回転中心と同軸上の位置に
は、インペラ室6内部へ流体を吸い込むための吸い込み
口16が設けられている。この吸い込み口16は、吸水
パイプ8を介して吸引口2aと連結されている。なお、
この吸い込み口16と吸引口2aとの間には、逆止弁が
配置されておらず、常に開放された状態となっている。
【0028】そのため、ポンプケース2の外部の液体源
側に負圧が発生しかつインペラ1の回転に伴うインペラ
1方向への負圧が発生していない場合、もしくは液体源
側への負圧の方がインペラ1側への負圧より大きい場合
には、インペラ室6内のほとんどの水が負圧によって液
体源側へ排出されてしまう。したがって、モータ4の駆
動停止によりポンプ動作を停止すると、ポンプケース2
内には水が残留しない。この結果、ポンプ停止後、長期
間の不使用期間があっても、残留水が腐敗したりあるい
は凍結しポンプケース2等が破損する等の問題が生じな
い。
【0029】また、インペラ室6の下面部10bは、平
板状シール部材30の第1の内部シール部33の一部を
利用したものとなっており、この第1の内部シール部3
3をボリュート部9の先端部分に当接させることによ
り、上述した上面部10aとボリュート部9と協働して
インペラ室6を形成するものとなっている。
【0030】また、気液分離室7は、ケース2の内部空
間のうちのインペラ室6以外の大部分のスペースを占め
ている。具体的には、気液分離室7は、モータ取り付け
用凹部5の下部のスペースのインペラ室6以外の部分
(以下、(気液分離室7の)狭いスペース7aという)
とケース2の右側半分のうちの吸水パイプ8によって仕
切られた空間以外の部分(以下、(気液分離室7の)広
いスペース7bという)とからなり、これらの両スペー
ス7a,7bは一連のものとなっている。
【0031】ボリュート部9は、ポンプケース2の外部
から吸引口2a及び吸水パイプ8を通ってインペラ室6
内部に吸い込まれ、インペラ1の回転遠心力によりイン
ペラ1の外方へ押しやられる流体をインペラ室6から気
液分離室7側へ吐出させる2つの吐出口(図示省略)及
び、自吸過程時に気体と分離された液体を気液分離室7
からインペラ室6内へ戻すための戻し孔(図示省略)を
備えている。
【0032】上述した吸引口2aは、モータ取り付け用
凹部5の右隣となるポンプケース2の上面の略中央に設
けられている。この部分は、気液分離室7の広いスペー
ス7bの上面7cとなっており、吸引口2aは気液分離
室7の上面7cの中央位置に形成されていることとな
る。
【0033】この吸引口2aは、ポンプケース2の内外
にそれぞれ突出された筒形状で形成されており、外側に
突出された部分は風呂等の貯水源に一端を浸したホース
の他端の接続部となっている。この吸引口2aは、ポン
プケース2の本体部21と一体的に形成されている。こ
のように形成された吸引口2aのポンプケース2の内部
に突出された部分は、気液分離室7内を貫く吸水パイプ
8の第1のパイプ部材81となっている。この第1のパ
イプ部材81の下端部分には、平板状シール部材30を
挟んで吸水パイプ8の第2のパイプ部材82が連結され
ており、この第2のパイプ部材82の一端が、インペラ
室6の吸い込み口16に連結されている。すなわち、吸
引口2aは、第1のパイプ部材81及び第2のパイプ部
材82からなる吸水パイプ8を介してインペラ室6の吸
い込み口16に接続されており、吸引口2aから浸入し
てくる流体がインペラ室6へ入るようになっている。
【0034】排出口2bは、ポンプケース2の右側のス
ペース、すなわち広いスペース7bを形成する側面上部
に形成されている。本実施の形態では、自吸過程時にイ
ンペラ1の回転によってインペラ室6から吐き出される
気液混合体が、吸水パイプ8のストレート部分となる第
1のパイプ部材81の周囲を回転しながら上昇してい
く。排出口2bは、自吸過程時においてこのように上昇
する気液混合体が吐出しない位置に設けられている。ま
た、呼び水供給口2cは、自吸過程時に予めケース2の
内部空間内に呼び水Wを供給するためのものとなってお
り、排出口2bと並列的に設けられている。
【0035】吸水パイプ8は、本体部21の吸引口2a
から直線的に垂下された第1のパイプ部材81と、この
第1のパイプ部材81に平板状シール部材30を挟んで
連結された第2のパイプ部材82から構成されている。
なお、第2のパイプ部材82の一部、具体的には図2に
おいて下側に配置される半円筒部分は、底蓋部22の底
面部22bに形成された凹部で形成されている。また、
この第2のパイプ部材82の上面部分は、平板状シール
部材30の第2の内部シール部34を利用して形成され
ている。
【0036】なお、本実施の形態では、平板状シール部
材30の各部位は、本体部21と底蓋部22とによって
挟持されるようになっているが、上述の第2の内部シー
ル部34のみ両者21,22によって上下方向から挟持
されていない。そのため、本実施の形態では、この第2
の内部シール部34は、その両側に配置された第1の内
部シール部33(インペラ室6の下面部10bを兼ねて
いる)及び第3の内部シール部35(両パイプ部材8
1,82間に挟持されている)への連結によってのみ保
持されている。しかしながら、この状態では保持が不安
定な場合は、例えば、本体部21もしくは底蓋部22に
一体的にこの第2の内部シール部34を押さえる保持部
を設けるようにしても良い。
【0037】第2のパイプ部材82は、一端が湾曲しそ
の先端が上述の吸い込み口16に接続されていると共
に、他端も湾曲されている。この第2のパイプ部材82
の他端の湾曲部分が、第1のパイプ部材81の下端に対
峙し、平板状シール部材30を挟んで第1のパイプ部材
81に連結されている。また、第2のパイプ部材82の
両端近傍の湾曲部を繋ぐ部分は、ポンプケース2の底面
に平行に配置された部位となっている。このように形成
された吸水パイプ8は、吸引口2aから入ってきた流体
をインペラ室6内へ移送するための経路となっている。
【0038】次に、図3(A)及び(B)を用いて平板
状シール部材30について説明する。平板状シール部材
30は、硬質のゴム製の平板状部材で、陸上用のトラッ
ク形状に類似した形状の外枠シール部31と、この外枠
シール部31の内径の長い部分を橋渡しした連結部32
とを有している。外枠シール部31は、上述の本体部2
1と底蓋部22とを一体化させる際に両部材21,22
の外縁にそれぞれ形成された段部21a,22aで挟み
込まれる部位となっている。この外枠部31は、ポンプ
ケース2内部から外部への水漏れを防止するためのもの
となっている。
【0039】また、連結部32には、インペラ室6内と
吸水パイプ8内及び気液分離室7とを仕切ると共にシー
ルするドーナツ形状の第1の内部シール部33と、気液
分離室7内と第2のパイプ部材82内とを仕切ると共に
シールする略矩形状の第2の内部シール部34と、第1
のパイプ部材81と第2のパイプ部材82に挟まれ両パ
イプ部材81,82間の接合部分のシールを行うドーナ
ツ形状の第3の内部シール部35と、第1の内部シール
部33と外枠シール部31とを橋渡しする第1の橋渡し
部36と、第3の内部シール部35と外枠シール部31
とを橋渡しする第2の橋渡し部37とが設けられてい
る。
【0040】第1の内部シール部33は、その外径が上
述したインペラ室6の側壁を構成するボリュート部9の
外径より大きく形成されており、外周端から見て若干内
側の部分がこのボリュート部9の先端部分に当接するよ
うに構成されている。これにより、第1の内部シール部
33は、インペラ室6の底面を構成しており、その中央
部には上述した吸い込み口16が形成されている。この
ように構成された第1の内部シール部33は、その大部
分がインペラ室6内と気液分離室7内との間を仕切ると
共にシールする部分となっている(図3中矢示X1で示
す)。また、吸い込み口16から第2の内部シール部3
4に向かう部分(矢示X2で示す)は、インペラ室6内
と吸水パイプ8内との間を仕切ると共にシールする部分
となっている。
【0041】第2の内部シール部34は、気液分離室7
の広いスペース7bの底面の一部となると共に吸水パイ
プ8の第2のパイプ部材82の上面となっており、気液
分離室7内と吸水パイプ8内との間を仕切ると共にシー
ルする部分となっている。この第2の内部シール部34
の下面(図3において紙面奥側、図3(B)参照)に
は、底蓋部22の底面部22bに形成された凹部上端の
両外側にはまり込むリブ34aが設けられている。この
リブ34aは、第2の内部シール部34と底蓋部22と
の嵌合及びシールを強化するためのものとなっている。
【0042】第3の内部シール部35は、その外径が第
1及び第2のパイプ部材81,82の接続部位の口径よ
り大きく形成されかつ内側に両パイプ部材81,82を
連通するための孔35aを備えたものとなっている。な
お、孔35aの内周端には、図3において紙面手前側、
すなわち第1のパイプ部材81側に伸びるように立設さ
れた円形のリブ35bが形成されている。このリブ35
bは、第1のパイプ部材81と第2のパイプ部材82の
接合位置の位置ズレ防止、及び接合強度の強化のための
ものとなっている。
【0043】本実施の形態の自吸式ポンプ装置3では、
上述したように平板状シール部材30によって同一平面
上で各シール必要部位のシール及び仕切を行っている。
そのため、各室間における水漏れが最小限に防止でき、
ポンプ性能の低下を防止できる構成となっている。その
ため、本実施の形態では、上述したように逆止弁がなく
通常のポンプ動作時や自吸動作時において流体源側への
水の逆流の危険性が高い構成となっているが、平板状シ
ール部材30で各室間の水漏れを強固に防止することに
より、インペラ1側への負圧力を高めて風呂側への水の
逆流を防止するようになっている。
【0044】次に、インペラ室6内のインペラ1の説明
を行う。インペラ1は、図2及び図4に示すような形状
となっている。インペラ1は、回転中心に配置される保
持部材11と、この保持部材11に保持された複数の羽
根部材14と、各羽根部材14を連結するドーナツ形状
の連結部17から主に構成されている。
【0045】保持部材11は、各羽根部材14を保持す
ると共にロータ出力軸41aへの取付部となっている。
保持部材11は、円板形状の平面部11aと、この平面
部11aの一側の面の回転中心部に立設された筒状部1
1bとを備えている。平面部11aは、複数の羽根部材
14を保持するための部位となっている。筒状部11b
の内側の穴は、インペラ1を上述のロータ出力軸41a
の下端部分にはめ込むためのものとなっており、筒状部
11bをロータ出力軸41aにはめ込むことによりイン
ペラ1はロータ出力軸41aと一体的に回転するように
なっている。
【0046】各羽根部材14は、流体を攪拌するための
部材となっており、保持部材11の平面部11aの筒状
部11bが形成された面とは反対側の面の外周端縁に保
持されている。これらの羽根部材14は、保持部材11
の回転中心から半径方向に所定寸法L1(図4参照)離
れた位置において保持部材11の半径方向及び軸方向に
突出するように保持されている。
【0047】連結部17は、各羽根部材14の剛性を保
つと共にポンプ駆動時にインペラ1にかかる推力を相殺
するための逆方向への推力を起こすための部材となって
いる。連結部17は、ドーナツ形状の円板部材で形成さ
れている。この連結部材17は、各羽根部材14の軸方
向に突出した側の端部の外周側部分を連結し、この外周
側部分を軸方向において閉塞するように配置されてい
る。
【0048】このように構成されたインペラ1は、図2
に示すように、モータ4のロータ出力軸41aの下端部
分に回転中心軸となる保持部材11の筒状部11bが挿
入固定され、回転水平面が自吸過程時にポンプケース2
内に予め溜められる呼び水Wの液面Lに対して平行とな
るようにインペラ室6内に配置されている。インペラ1
の回転中心は、上述した吸い込み口16と重なる位置に
配置される。インペラ1がモータ4によって回転する
と、インペラ1の回転中心部分に負圧が発生し吸引口2
a側の流体がインペラ室6内に取り込まれ、インペラ1
によって攪拌されながら、インペラ1の外周側に押しや
られることとなる。
【0049】モータ4は、ステータ42の外周部分に対
向するマグネット41bを備えたアウターロータで構成
されたロータ41と、通電部となるステータ42とから
構成されている。そして、このロータ41の回転中心位
置には、下端部分にインペラ1がはめ込まれたロータ出
力軸41aが固定されている。
【0050】上述したように構成された本実施の形態の
自吸式ポンプ装置3の動作について説明する。
【0051】ポンプケース2の内部空間には、予め少な
くともインペラ1が浸かる程度の呼び水Wが溜められ
る。この呼び水Wの液面Lは、ロータ出力軸41aに対
して垂直な面、すなわち、インペラ1の回転水平面と平
行な面となる。この程度の量の呼び水Wがポンプケース
2内に供給された後、モータ4のステータ42に電力を
供給する。すると、ロータ41が、ロータ出力軸41a
を回転中心として回転し、これによってインペラ1が回
転する。
【0052】インペラ1の回転により、インペラ室6内
は負圧になり、吸引口2aに接続されているホース(図
示しない)よりまず空気が吸い込まれる。なお、液体源
となる風呂側からポンプケース2側への流体の移動があ
った場合、風呂側へも負圧が発生するが、インペラ1側
への負圧力の方が風呂側への負圧に打ち勝つため、流体
の移動がなされる。なお、本実施の形態では、上述した
ように、インペラ室6内と気液分離室7内との間、イン
ペラ室6内と吸水パイプ8内との間、及び気液分離室7
内と吸水パイプ8内との間が全て同一平面上で上述の平
板状シール部材30によってシールされている。したが
って、各間での水漏れがなく、ポンプ揚程が低下しにく
い。この結果、インペラ1側への負圧力が安定し、この
負圧力が風呂側への負圧力に負けにくく、安定して流体
をインペラ室6側へ移動させるようになっている。すな
わち、自吸動作中における流体の液体源側への逆流が確
実に防止されている。
【0053】そして、ポンプケース2内に取り込まれた
空気が吸い込み口16からインペラ室6に吸い込まれ、
インペラ1の回転によって呼び水Wと攪拌されながら混
合し、インペラ室6のボリュート部9に形成された2つ
の吐出口から気液分離室7側へ吐き出される。このとき
の気液分離室7の広いスペース7b内での流路は、気液
分離室7内を貫く吸水パイプ8のストレート部分を周回
しながら「縦渦」状態で上昇するものとなる。
【0054】このため、流体の流れによって形成された
「縦渦」の中心位置が真空となり、呼び水がその真空部
分に引き寄せられる。この結果、気液分離室7内で形成
される「縦渦」では、空気と水とが容易に分離される。
すなわち、この自吸動作中、気液分離室7内では、激し
く気液混合体がかき回された状態で移動するが、液体の
流れが「縦渦」を形成しているため、「横渦」と比べる
と気液混合体が上部に達するまでに時間がかかる。この
結果、気液混合体が気液分離室7の上部に達するまでに
空気と水とが確実に分離され、液体が上部に形成された
排出口2bから吐出されにくい。このようにして気液分
離されると、質量の軽い空気は気液分離室7の上部へ溜
まり、その後排出口2bから排出され、質量の重い水は
気液分離室7の下部へ落ちてきて、主に広いスペース7
b側に形成された戻し孔からインペラ室6内に戻り、再
び空気とかき混ぜられた後、気液分離室7側に吐き出さ
れる。
【0055】この動作を繰り返すことにより、インペラ
1によって気液分離室7へ吐き出された呼び水と空気の
うち、空気のみが排出口2bから排出されていく。空気
が排出されると、徐々に水がホース内を上昇してくる。
【0056】なお、上述のような動作を継続し、ホース
内の空気が全て排出され、ホース内が水で満たされる
と、自吸運転状態から定常の給水運転状態(液体を移送
している状態)になり、吸引口2aからの水が連続的に
排出口2bから排出される。
【0057】なお、このようなポンプ動作終了後、モー
タ4を停止させインペラ1の回転を停止させると、イン
ペラ1側への負圧は一気になくなる。一方、液体源とな
る風呂側へは上述したように負圧が発生している。した
がって、インペラ1側への負圧がなくなった状態では、
風呂側への負圧によりポンプケース2内に残留していた
水は気液分離室7、インペラ室6、吸水パイプ8と逆流
し、吸引口2aから風呂側へ戻される。
【0058】なお、本実施の形態の自吸式ポンプ装置3
は、上述したように縦型配置でインペラ室6の吸い込み
口16が下向きとなっている。そのため、この風呂側へ
の負圧で、インペラ室6内の水は残らず全て風呂側へ逆
流する。しかも、本実施の形態の自吸式ポンプ3では、
吸い込み口16がインペラ1の下部でかつポンプケース
2の底面に近い位置に配置されている。そのため、万が
一、ポンプ動作後のモータ駆動停止でポンプケース2内
に水が残るとしても、この吸い込み口16より下側部分
にしか残らず残量はごく僅かとなる。そのため、凍結が
起こったとしてもポンプケース2が破壊される危険性は
低い。
【0059】上述のように、本発明の実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれに限らず種々の変形、応用
が可能である。例えば、上述の実施の形態では、平板状
シール部材30を用いて、本体部21と底蓋部22との
外枠部分、インペラ室6の下面部10bの部分、第2の
パイプ部材82の上面部分、及び第1のパイプ部材81
と第2のパイプ部材82との接合部分の4箇所を、同一
平面上で仕切ると共にシールしたが、各シール部位は同
一平面上でなくても良い。加えて、分割されていても良
い。
【0060】また、上述の実施の形態では、各部位のシ
ール強度は、上述の構成からいずれの部位でもほぼ均等
となるが、必要に応じてシール強度に差を設けても良
い。例えば、自吸動作時及びポンプ動作時において、イ
ンペラ1の近傍となるインペラ室6の下面部10bの部
位は、インペラ1側に大きな負圧がかかっており、それ
ほど風呂側への負圧対策としてシール強度を高める必要
ないことから、この部位のシール強度はそれ程高くなく
ても良い。
【0061】また、上述の実施の形態では、吸引口2a
と吸い込み口16とを連結する吸水パイプ8を、直線状
の第1のパイプ部材81と、両端が湾曲した形状の第2
のパイプ部材82とを接続して形成したが、各パイプ部
材81,82の形状は特にこれに限定されない。加え
て、吸水パイプ8を2部材で構成せず、一連の部材とし
ても良い。その場合は、接続部がなくなるため、この部
位にはシールが必要なくなる。
【0062】また、上述の実施の形態では、第2のパイ
プ部材82のストレート部分の下面部分を底蓋部22に
形成した凹部で構成し、上面部分を平板状シール部材3
0の第2の内部シール部34で構成するようにしたが、
この第2のパイプ部材82のストレート部分は一連の筒
状部材で構成されていても良い。加えて、第2のパイプ
部材82を底蓋部22に一体とせず、底蓋部22とは別
部材で構成しても良い。
【0063】また、上述の実施の形態では、第1のパイ
プ部材81を本体ケース21の吸引口2aに一体的に設
けたが、別部材で設けて接続するようにしても良い。さ
らに、上述の実施の形態では、インペラ1自体の構成
を、図2における下方向へのスラスト荷重を低減するよ
うに工夫した構成としたが、インペラ1はこのような工
夫を施したものに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】本発明の自吸式ポンプ装置によれば、ポ
ンプケースの吸引口とインペラ室の吸い込み口間が常時
開放され、かつ吸い込み口がロータの下部に配置された
インペラのさらに下部、すなわちポンプケースの底面に
近い位置に配置されている。したがって、一連のポンプ
動作終了後には、液体源と接続される吸引口からの負圧
によって、インペラ室内の液体がインペラの下部に配置
された吸い込み口から吸水パイプを逆流してポンプケー
ス外に排出されるため、ポンプケース内には液体がほと
んど残留しない。この結果、長期間の不使用による残留
水の腐敗及び凍結を防止できる。また、若干の残流水が
あるとしてもその量は極少量であるため、少なくとも凍
結による破損は生じない。
【0065】また、気液分離室内とインペラ室内との
間、インペラ室内と吸水パイプ内との間、及び気液分離
室内と吸水パイプ内との間を同一平面上で仕切る平板状
シール部材を配置すると、各間のシール性が向上し、自
吸動作及びポンプ動作中のインペラ側への負圧力を高め
ることができ、液体源側への逆流をより確実に防止する
ことが可能となる。また、ポンプケースの吸引口とイン
ペラ室の吸い込み口間を連結する吸水ポンプを2つのパ
イプ部材で構成し、接続部位を平板状シール部材を利用
してシールするようにすれば、吸水ポンプの成形性が向
上し、かつ両パイプ部材間の水漏れによる揚程の低下も
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自吸式ポンプ装置を示す
平面図である。
【図2】図1の自吸式ポンプ装置のV−O−V断面図で
あって、非駆動時の状態を示したものである。
【図3】図1の自吸式ポンプ装置の平板状シール部材を
示した図で、(A)は図1と同方向から平板状シール部
材を示した平面図、(B)は(A)のB−B断面図であ
る。
【図4】図2の自吸式ポンプ装置のインペラを図2の上
側から見た場合の平面図である。
【符号の説明】
1 インペラ 2 ポンプケース 2a 吸引口 3 自吸式ポンプ装置 4 モータ 6 インペラ室 7 気液分離室 8 吸水パイプ 16 吸い込み口 30 平板状シール部材 41 ロータ 41a ロータ出力軸 81 第1のパイプ部材 82 第2のパイプ部材 L 液面 W 呼び水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/44 F04D 29/44 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源としてのモータと、このモータの
    ロータ出力軸の下端側に連結されて回転し流体を移送す
    るインペラと、流体を内部に吸い込む吸い込み口及び内
    部に吸い込んだ流体を外部へ吐出する吐出口を備えると
    共に上記インペラを内部に収納するインペラ室と、を有
    し、上記インペラの回転軌跡が自吸動作及びポンプ動作
    前にポンプケース内に予め貯められる呼び水の液面と平
    行となる自吸式ポンプ装置において、上記吸い込み口を
    上記インペラの下部に形成し、上記ポンプケースにこの
    ポンプケースの外部と内部とを連通し外部から上記ポン
    プケース内に流体を吸引するための吸引口を備え、この
    吸引口と上記吸い込み口とを吸水パイプで連結すると共
    に、上記吸引口と上記吸い込み口間は常時開放された状
    態となっていることを特徴とする自吸式ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプケース内に、前記インペラ室
    の吐出口から吐出された流体を気体と液体とに分離する
    ための気液分離室を設け、この気液分離室内と前記イン
    ペラ室内との間及び前記インペラ室内と前記吸水パイプ
    内との間を同一平面上で仕切ると共に各間をシールする
    平板状シール部材を配置したことを特徴とする請求項1
    記載の自吸式ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記吸水パイプは、一端を前記吸引口に
    接続され吸引口から下部に直線的に垂下された第1のパ
    イプ部材と、一端側が湾曲しその先端が前記インペラ室
    の吸い込み口に接続されかつ前記ポンプケースの底面に
    平行に配置された部位を有しさらに他端側が湾曲された
    第2のパイプ部材から構成され、上記第1のパイプ部材
    の他端と上記第2のパイプ部材の他端とが前記平板状シ
    ール部材を挟んで連結され、かつこの連結部位と前記吸
    い込み口と上記第2のパイプ部材との接続部位とを前記
    平板状シール部材で同一平面上でシールしていることを
    特徴とする請求項2記載の自吸式ポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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