JP2002079956A - 走行車両のボンネット - Google Patents
走行車両のボンネットInfo
- Publication number
- JP2002079956A JP2002079956A JP2000272056A JP2000272056A JP2002079956A JP 2002079956 A JP2002079956 A JP 2002079956A JP 2000272056 A JP2000272056 A JP 2000272056A JP 2000272056 A JP2000272056 A JP 2000272056A JP 2002079956 A JP2002079956 A JP 2002079956A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- bonnet
- suction
- traveling vehicle
- side plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
成したのでは、エンジンのオーバーヒートを招いてい
た。 【解決手段】 前面グリル部8と左右側板部9および天
板部10で構成したボンネット6の前記左右側板部9
は、ボンネット6の高さ方向で上下に分割されている上
側板12と下側板13とで構成され、前記左右の下側板
13のラジエータ4の吸込側でかつ左右の前輪2の上方
近傍に、下側板13の板厚と略同じかやや薄い間隔で多
数の孔14Aを形成してこの孔群によって吸込部14が
構成され、この吸込部14における孔14Aの直径は前
記板厚の略2倍の大きさとされている。
Description
トローダを含む)等の走行車両のボンネットに係り、よ
り具体的には、2軸4車輪形のトラクタにおけるエンジ
ンルームを形成して冷却空気流通路を構成するボンネッ
トに関するものである。
の前方にエンジンが搭載され、このエンジンとその周辺
に付設される各種機器類やエンジン補機等とがボンネッ
トによって取り囲まれることにより、このボンネット内
にエンジンルームが形成されているものがある。走行車
両がトラクタである場合には、車両後部に、重量のある
作業機を接続したり、急な段差等を上り下りしたりする
ことが多いことから、特に、前後方向の重心バランスを
よくすることに特別な配慮が必要とされている。一般的
には、走行車両の前方へ重心をおくのが好適とされてい
る。そのため、エンジンルーム内の前方へ各種機器類や
エンジン補機等を集めるようにし、また中でも比較的重
たいものは前方へ、反対に軽いものは後方(運転席寄
り)へ割り振ることが行われてきている。
が望まれ、これに伴ってエンジンが大型化される傾向に
ある。そのため、各種機器類やエンジン補機等には、上
記したレイアウト上の制約のみならず、設置スペースが
手狭になるという問題も生じ、エンジンルーム内のレイ
アウトはますます複雑になる傾向にある。上記のように
エンジンルーム内が過密化し、またレイアウトが難しく
なると、ラジエータの正面にも、例えばバッテリ等のエ
ンジン補機を設置せざるを得なくなる場合がある。その
結果、ラジエータに対する空気の取り込みを確保するこ
とが困難になるおそれがあった。このことは、走行車両
がトラクタ、フロントローダ等のように高速走行を要求
されない車両である場合には、特に深刻な問題となる。
ラジエータによる冷却能力の強化、即ち、ラジエータの
大型化もが必要とされる場合であれば、空気の取り込み
を更に十分なものとさせてエンジンの耐オーバーヒート
性の改良する必要がでてくる。このような実情の下で、
特開平11−91370号公報には、次のように構成し
た走行車両の冷却空気流通構造が提案されている(従来
例)。すなわち、エンジンルームを取り囲むボンネット
の正面部にグリル部が設けられてエンジンルーム内のラ
ジエータへ空気の取り込みが可能になされていると共
に、ラジエータ及び該ラジエータ正面に配されたエンジ
ン補機をエンジンルーム内で支持する前車軸フレームの
幅方向中央空間からも上記エンジン補機の設置部下部を
介してラジエータに対する空気の取り込みが可能になさ
れていることを特徴とする走行車両の冷却空気流通構
造。
部より前部で前記エンジン補機を所定高さに保持しつつ
立ち上がる左右一対の前部下位側板が設けられていると
共に、ラジエータ設置部より後部で立ち上がる左右一対
の後部下位側板が設けられており、これら前後の下位側
板がいずれもエンジンルーム内外での通気性を具備して
空気補助取入部及び空気補助吐出部として形成されてい
ることを特徴とする走行車両の冷却空気流通構造。前記
前車軸フレームには、ラジエータ設置部より後部に対し
て、ラジエータを出た排気流が前方へ吹き返されるのを
阻止可能にした逆流阻止板が設けられていることを特徴
とする走行車両の冷却空気流通構造。
トの側板と共に外装の一部となされており、後部下位側
板が前部下位側板の後方延長上に揃う配置とされている
ことを特徴とする走行車両の冷却空気流通構造。
通構造が、前述した従来例のように吸込型であるにしろ
吹出型であっても、冷却空気流通路を形成するとき、ボ
ンネットにプレス成形等によって開口(通路)を穿け、
この開口を総パンチングメタル(金属板材(ボンネット
構成板材)の全体に亘って多数の孔を開設したものをい
う)で貼付(溶接)してその大開口の周縁に固着した手
段(従来例の1)と、比較的大きな孔群よりなる部分パ
ンチング板材をボンネット側板等の構成板材とする手段
(従来例の2)とが採用されている(前述後方の側板が
従来例の2に相当する)。
多孔板材を大きな開口を塞ぐように溶接にて固着してい
ることから溶接歪の発生が生じるという課題があった。
また、従来例の2は、部分パンチング板材の孔径が比較
的大径であることから流速(冷却流の吸込部での流速)
が速く、ホコリ、虫等の異物がエンジンルーム内に侵入
し易く、エンジンのオーバーヒートの要因となるおそれ
があり、また、吸込部に異物が付着(空気流による吸
着)し易くこれが落下しなくなると(吸着したままにな
ると)増々オーバーヒートの要因となる等々の課題があ
った。
は、メーカー名、機種別等のマーク(銘板)が装着され
ることが多く、この銘板を側板に直接装着すると、ボン
ネットはエンジンルームを形成しているので熱源によっ
て前記銘板が熱変形等するという課題があった。本発明
は、ボンネットに形成される多孔板よりなる吸込部の開
口率を上げ(従来は32%であったのを例えば45%と
する)ることにより、ホコリ、虫等の異物がエンジンル
ーム内に侵入するのを防止し、冷却風(吸込風)の流速
を遅くすることによって異物の吸着力を抑え、エンジン
のオーバーヒートをなくし得るようにした走行車両のボ
ンネットを提供することが主目的である。
ンチング板材で構成することにより、外観性能(比較的
遠方から見たときの孔形成部位の判別がわからないよう
にする)を維持しつつエンジンルーム内の整備・点検の
際の内部透視が可能な走行車両のボンネットを提供する
ことが目的である。更に、ボンネットの側板に銘板を装
着するとき、軽合金製の取付台を介在させて装着するこ
とによって銘板の熱影響(熱変形等)を抑え、銘板の耐
久性等を向上できる走行車両のボンネットを提供するこ
とが目的である。
走行車両1に備えているラジエータ4およびエンジン5
を含んでエンジンルームを取り囲む天板部10と左右側
板部9および前面(正面)グリル部8で構成したボンネ
ット6において、前述の目的を達成するために、次の技
術的手段を講じている。すなわち、請求項1に係るボン
ネットは、前記左右側板部9は、ボンネット6の高さ方
向で上下に分割されている上側板12と下側板13とで
構成され、前記左右の下側板13のラジエータ4の吸込
側でかつ左右の前輪2の上方近傍に、下側板13の板厚
と略同じかやや薄い間隔で多数の孔14Aを形成してこ
の孔群によって吸込部14が構成され、この吸込部14
における孔14Aの直径は前記板厚の略2倍の大きさと
されていることを特徴とするものである。
吸込部14における多数の孔14Aの径が小さくとも開
口率が大きくできて吸気大となって流速が遅くできてゴ
ミ等の付着(吸着)が抑制されてエンジンのオーバーヒ
ートを阻止できるのであり、特に、左右の前輪2による
粉塵の舞い上りが激しいことからその意義は大となる。
ここで、孔14Aの間隔とは隣り合う孔14Aの孔縁距
離をいう(以下、同じ)。
3を部分パンチングして形成され、この部分パンチング
の外縁はパンチングなしの縁取板23とされていること
が推奨される(請求項2)。このように部分パンチング
の外縁をパンチングなしの縁取板23と形成することに
より、プレス成形するときの破れ、端部処理が良好とな
って全体に亘っての板材強度(変形防止)も向上できる
のである。更に、請求項3に係るボンネットは、上側板
12と下側板13とはボンネット高さ方向の幅が略同幅
とされており、請求項1又は2に記載の吸込部14と対
応する上側板12に吸込部16が形成されていることが
推奨される。
て、上側板12と下側板13のそれぞれに形成した左右
の吸込部16および吸込部14の後方にそれぞれ左右の
排風部17および排風部15が形成されていることが推
奨される(請求項4)。更に、請求項4に係るボンネッ
トにおいて、左右の下側板13に形成した吸込部14と
排風部15は、パンチングなしの縁取板24を介して前
後に区画形成され、排風部15は下側板13の板厚の略
2倍の大きさの孔径とされた多数の孔15Aを部分パン
チングすることで構成されていることが推奨される(請
求項5)。
おいて、左右の上側板12に形成した吸込部16と排風
部17は、硬質樹脂製の枠体37の前後にそれぞれ区画
形成されていることが推奨される(請求項6)。更に、
請求項1〜6のいずれかに記載のボンネットにおいて、
左右の上側板12の後半部分には銘板45がその外表面
側に装着されており、この銘板45は側板44に対して
軽合金製の取付台18を介在させて装着されていること
が推奨され(請求項7)、この請求項7において、前記
取付台18は前後方向に延伸するレール部18Aを有す
る押出材又は引抜材であり、側板44との間に断熱空間
46を形成していることが推奨される(請求項8)。
45の熱変形等が防止できてこの耐久性(脱落防止を含
む)を向上できるのである。
て図を参照して説明する。なお、以下の図示例ではラジ
エータは吸込型(ボンネット内に冷却風を導入する形
式)を例示するが吹出型であっても良く、また、ボンネ
ットは、2軸4車輪形のトラクタ用として例示している
が、フロントローダ等の建機にも適用可能である。図1
は2軸4車輪形のトラクタで例示する走行車両1を斜視
図で示しており、左右一対の前輪2と左右一対の後輪3
を備え、前輪2は図示しないステアリング装置によって
操向可能とされ、後輪3は駆動輪とされている(但し、
左右の前輪2を駆動することは自由である)。
輪側寄りで左右前輪間)に、ラジエータ4およびエンジ
ン5が搭載されており、これらを含んでエンジンルーム
を取り囲んで(エンジンルームを構成する)ボンネット
6が装備されており、ボンネット6の後端部は運転操縦
部を取り囲む(包囲する)キャビン7が搭載され、この
キャビン7の乗降口には開閉ドア7Aが備えられてい
る。ボンネット6は、図1および図2で示すように、空
気(外気)の取入口8Aを有するグリル部8を正面側
(前面側)に備え、左右の側板部9と天板部10とで主
構成されていて前車軸受台(前車軸フレーム)11上に
搭載したエンジン5とこの前方のラジエータ4をエンジ
ンルームを形成すべく取り囲んでいる。
エータ4は熱交換部(コア)4Aの上下にタンク部4B
を有するラジエータ本体4Cを備え、ファン4Dにて正
面側および左右側部並びに前下方部から外気を取り入れ
(吸引)してラジエータ本体4Cの後方に熱交換済の内
気を外部に排出するように構成されている。ボンネット
6における正面(前面)グリル部8は図2で示すように
その上部に取入口(吸込部)8Aを有し、下部両側にラ
ンプ8Bを有し、取入口(通気口)8Aは横桟8Cを上
下方向の間隔を有して列設し、この横桟8Cの裏面(内
面)には、多数の通孔を有する多孔板(金網でも良い)
8Dを、横桟8Cとの間でスキマを存して張設してな
り、ここに、スキマを有することから、横桟8Cに対し
てスキマのない密着状態での多孔板8Dの張設に比べて
通気面積を広くでき、ラジエータ4の冷却効率(エンジ
ンのオーバーヒート防止)を向上するものとなっている
とともに、スキマを介しての粉塵等の落下を確保してこ
れによっても冷却効率の向上を図っている。
いずれもラジエータ4の左右に配設されていてボンネッ
ト6の高さ方向で上下に分割されかつ幅が略同幅とされ
ている上側板12と下側板13とで構成されており、更
に、上側板12は、上前側板12Aと上後側板12Bと
で前後に接合分離自在として構成されている。下側板1
3はグリル部8の下半部(ランプ8Bの取付部)の後端
にその前端面が重ね合されており、この前端面から後方
に向って帯板状に延伸され、後端部はキャビン7のフロ
ント面に重ね合されている。
ときもある)13のラジエータ4の吸込側(ラジエータ
4の前方かつ左右前輪2の上方近傍)に、この側板13
の板厚と略同じかやや薄い間隔で多数の孔14Aを形成
してこの孔群によって吸込部14が構成されており、こ
の吸込部14における孔14Aの直径は前記板厚の略2
倍の大きさとされている。更に、左右の側板13のラジ
エータ4の排出側(ラジエータ4の後方)に、この側板
13の板厚と略同じかやや薄い間隔で多数の孔15Aを
形成してこの孔群によって排出部15が構成されてお
り、この排出部15における孔15Aの直径は前記板厚
の略2倍の大きさとされている。
には、側板13に形成した吸込部14と上方にて対応す
る位置に形成した吸込部16と排出部17とを有し(詳
細については図7(1)(2)(3)を参照して後述す
る)、左右の上側板12における上後側板12Bは、銘
板(品番等のマークをいう)の取付台部18を有してい
る(詳細については図8(1)(2)を参照して後述す
る)。図2、図9および図10で示すように、ラジエー
タ4の前方における前車軸受台11上には、取付台19
を介してバッテリーで例示するエンジン補機20が装着
(交換自在に載置)されており、このエンジン補機20
の上方には、エアークリーナーで例示するエンジン補機
21が前車軸受台11に立設した正面視門形の支持枠2
2を介して装備されており、これらエンジン補機20、
21についてもエンジンルーム内にあって、ボンネット
6で取り囲まれており、支持枠22にあっては、ボンネ
ット6(側板部9)の取付(支持)を兼用するものとさ
れており、取付台19については、これを多孔板で作成
することによって前輪2の近傍および前車軸受台11を
通じて下方から上方に向う空気流で冷却風が導入可能と
されている。
いてその作成手段を含めてその構成と作用を詳述する。
図6で示すように、板厚1mm前後の金属製長方形板材
(SPCE板材)についてその中心線O−Oを境にして
線対称位置に、吸込部14と排出部15とを左右組で形
成すべく部分パンチングして吸込部14を構成する孔群
14Aと排出部15を構成する孔群15Aを開設し、こ
の部分パンチングの外縁はパンチングなし(孔14A、
15Aのない)縁取板23とされており、吸込部14と
排出部15とを前後に区画形成する中間の縁取板24に
ついては帯状のパンチングなしとされている。
て例示(吸込部14の孔14Aについても同様)するよ
うに、板厚1mmのSPCE板材について、孔径aが2
mmの孔14A、15Aを2個を一組として例えば30
°の千鳥状配列(孔ピッチPを2.8mm)としてパン
チングプレス機械を用いて部分パンチング処理を施す
(穿明け加工)ことにより、側板の板厚と略同じかやや
薄い間隔(孔14A、15Aの縦横に隣接する孔縁間隔
をいい、図5(2)では孔径aが2mmで孔ピッチPが
2.8mmであることから、孔縁間隔は0.8mmとな
る)で多数の孔14A、15Aが形成され、この孔群1
4A、15Aによって前後に区画された吸込部14と排
出部15が左右組として形成され、ここに、吸込部14
と排出部15の開口率は約45%とされている。
料よりなる板材に孔径aが3mmで孔ピッチPが5mm
の孔を形成して孔縁間隔が2mmとされ、開口率は約3
2%である。このように吸込部14および排出部15の
孔14A、15Aについて上記のように構成したことに
よって、吸込部14における吸入空気流速が大幅に減
り、ゴミ詰まり性が改善され、吸込部14にゴムが付着
しても十分な冷却空気が確保できることが開口面積の開
口率が約45%となって実証され、実作業時のエンジン
の耐オーバーヒート性が改善できたのである。
孔(パンチング加工)にあっては、プレスパンチング機
の2本又は3本のパンチを組(3本のときは3角配列)
として穿孔作業(パンチング加工)を縦横に孔ピッチP
のもとで実施するが、吸込部14および/又は排出部1
5の中央部位を占める領域に対して少なくとも前後部位
を占める孔間隔を図5(2)で示すように粗く穿孔する
ことによって、孔形成部位と縁取板23、24との境界
部位においての急激(極度)な断面変化を防止(断面変
化を緩やかにし)、応力分散を図るとともにプレス成形
時の破れ防止が図られているのである。
部位について孔の形成を粗くしているが上下部位につい
ても孔の形成を粗くすることもできる。また、吸込部1
4と排出部15において孔14A、15Aの孔径を大小
に異ならすことも可能であり、このとき、孔14Aにつ
いては板厚1mmのSPCE板材に孔径aを2mmで孔
ピッチPを2.8mmとし孔縁間隔を0.8mmとして
前述のように開口率を約45%とし、一方、排出部15
については孔15Aは板厚1mmのSPCE板材に孔径
aを3mmで孔ピッチPが5mmで孔縁間隔が2mmと
して前述のように開口率を約32%とすることができ
る。
いて孔径を異にしたときにも、その前後部位および/又
は上下部位において中央部位よりも孔個数を粗く穿孔す
ることが望ましい。以上のように中心線O−Oを境にし
て線対称の形態で2組の吸込部14および排出部15を
部分パンチングをした後、中心線O−Oに沿って例えば
レーザー等で切断することで側板13が2枚取りされ、
この側板13についてそれぞれプレス加工を施すことに
よって、図3(1)(2)(3)および図4(1)
(2)並びに図5(1)等に示す形態の側板13が作成
されている。
いて、図3〜図5を参照して説明する。部分パンチング
された側板13は、前後端面にフロントグリル部8の後
面およびキャビン7の前面にそれぞれ重ね合されるフラ
ンジ部30A、30Bが形成されているとともに、上面
は上側板12の下端部を重ね合せる(衝合させる)とと
もに内外方向の位置決めのためのL形に折曲した段部3
0Cが水平面上において前後方向に形成され、吸込部1
4および排出部15を含む腹部については外方に緩やか
に弯曲部30Dを形成するようにプレス加工され、下端
部は相対的に内向に傾斜するスカート部30Eに形成さ
れている。
PHC−P材)よりなる取付金具31、32が溶接等に
よって帯長手方向を上下方向として固着しており、この
前後の取付金具31、32の上端片には、この側板13
を前後においてネジ止め等によって着脱自在として取着
するための取付孔31A、32Aが形成されているとと
もに、取付金具31、32の下方部位には前車軸フレー
ム等の車体側に形成した上下方向の孔に上下方向に挿抜
自在に挿嵌する差孔ピン31B、32Bが同一水平面上
に突出され、この差孔ピン31B、32Bに例えば筒状
の防振ゴム等を介在した下で車体側に形成した孔に挿入
して防振的に支持しているとともに、前後方向および左
右方向の位置決めが可能とされている。
13の内面形状に沿うように折曲されたSPHC−P材
の帯板よりなる補強板33が溶接等によって固着されて
おり、この補強板33の内面(裏側)には、スポンジ、
合成ゴム等の弾性材からなる遮風部材34が接着等によ
る貼着によって装着されており、この遮風部材34の内
面34Aをラジエータ4の左右側板等に弾性的に押付け
ることにより、吸込部14からの熱交換済の排風が逆流
(前方吹き返し)するのを防止しているのである。
することで防振効果が期待できるし、密着性も良好とな
って遮風作用も向上できるが、弾性材以外の材料で作成
することも可能であるし、また、ラジエータ4の左右側
面部に貼着しておいてこれに側板13を内方向に押付け
て装着することも可能であり、これ故、中間の縁取板2
4の内面に遮風部材34が装着可能であれば良い。ま
た、この遮風部材は左右側板部9の内面でボンネット高
さ方向全体および天板部10の内面装着してラジエータ
4の左右および上部を取り囲むように装着しても良い。
差部30Cの水平面の内側(下面)には、例えば、SS
400の金属板よりなる金具35がスポット溶接等によ
って前後方向の間隔をおいて固着されており、この金具
35に上下方向として形成した差込孔35Aに、上側板
12の下面に突出させた差込ピン36が上下方向から挿
抜自在に挿入され、これによって、上側板12は、その
前上側板12A、後上側板12Bが左右の側板13の上
辺部に前後左右の位置決め状態で載設可能であり、この
とき、差込ピン36に筒状の防振ゴムを介在させてこの
弾性(縮変形)により防振的に支持することが望まし
い。
パンチングで構成され、図では略矩形状に形成され、図
1および図2で示すように左右前輪2の近傍においてス
カート部30Eにおいても吸引作用をするとともに、排
出部15の前部は吸込部14と略同様に矩形部とされて
いてこの矩形部より鈎形(L形)になるように帯板状の
排出部15とされており、吸込部14等の前半部分は、
弯曲部30Dおよびスカート部30Eとプレス形成され
て上下2段の折線部分30Fを有することで捻り変形抵
抗等の剛性向上され、このようにプレス成形された側板
13は、塗料等にドブ漬けされるかスプレー等により、
その表面全体が塗料によって防錆処理されている。
6を構成する上側板(上前側板12Aおよび上後側板1
2B)12が示してあり、上前側板12AはABS樹脂
等の硬質樹脂製の枠体37に、縦桟38を前後方向の間
隔で形成するとともに、縦桟38に多数の通気孔38A
を形成することによって吸込部14の上方にて対応する
矩形状の吸込部16とされ、この吸込部16の後部にお
いて横桟40を上下方向の間隔で形成するとともに、横
桟40に多数の通気孔40Aを形成することによって矩
形状の排出部17とされている。
ン36を側板13の差込孔35Aに挿支するとともに、
前上部に止着具42を備えることで車体側に着脱自在に
装備され、後上部には上後側板12Bの取着孔43が形
成されている。なお、吸込部39と排出部41について
は、縦・横桟材38、40の裏面側に金網、パンチング
メタル等の多孔板を装着(張設)することで吸込部39
および排出部41を構成することも可能であり、このと
き、桟材38、40と多孔板との間にグリル部8と同様
にスキマを形成することで吸込又は排出面積の増大化が
図れる。
ト6の側板を形成するものであり、プレス成形によって
略台形状に形成された板金製(金属板製)の側板44の
下端面の前後に差込ピン36を下方に突出して備え、側
板44の前上部には取着孔43に共締めされる取着孔4
5を備えている。この側板44はエンジン5の左右上部
を覆うものであり、マフラ5A等の熱源を包囲している
ことから、この側板44の外表面に硬質樹脂製等の銘板
45を直接取着したのでは、熱変形、熱劣化を起し易い
ことから、次の手段を講じている。
18を介在することによって銘板45が取着されてい
る。レール部18Aを有することから、側板44と取付
台18との間に断熱空間46が形成され、これによって
銘板45の熱変形等が防止されているのである。取付台
18の構成材は任意であるけれども、アルミ合金等の軽
合金の押出材又は引抜き材で作成することが望ましく、
取付台18の外表面に上下複数段のスジ状リブ18Bを
形成することにより、取付台18の剛性を向上している
とともにデザイン的に力量感等を付与している。
れて止ネジ等の締結具47を目隠し状として複数個備え
るとことによって取外し自在に装着されており、取付台
18の外周縁はスカート部48とされて側板44の外表
面に衝合(突き合せ)され、上下2段で前後方向に形成
したレール部18Aに止ボルトの頭を摺動自在に嵌合し
てこの締結具49をレール部18Aに沿わせて位置調整
しつつナット50等によって側板44に止着されてい
る。なお、取付台18は側板44の高さ方向の中央部位
の下半部を占めている。
の高さ(上下幅)と左右の上側板12の高さ(上下幅)
は略同じとされており、上側板12はエンジンヘッドを
覆う高さとされ、後部を支点として開閉自在な天板10
はボンネット6の高さ(上下幅)の略1/4〜1/5を
占めるものとされている。次に、フロントグリル部8の
吸込部8A、側板13の吸込部14、上側板12の吸込
部16および取付台19を含む吸入側開口面積と吸入風
速について従来例と本発明実施例との実測データを下記
表1・2に示す。
の開口面積を比較したものであり、合計の165%も開
口面積の増大となり、一方、表2によれば吸入風速が減
少されてエンジンの耐オーバーヒート性が大幅に改善さ
れたことが解るとともに、吸込部14と排出部15につ
いては孔群によって内部を近くで透視することも可能と
なってメンテナンス時期を失するおそれも少ないのであ
る。
オーバーヒート性を改善することができる。
斜視図である。
(1)は平面図、(2)は側面図、(3)は底面図であ
る。
矢示図、(2)は図3(2)のB−B矢印の拡大斜視図
である。
孔群の説明図である。
る。
図、(2)は排出部の断面図、(3)は吸込部の断面図
である。
は正面(側面)図、(2)は一部省略底面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 トラクタ等の走行車両(1)に備えてい
るラジエータ(4)およびエンジン(5)を含んでエン
ジンルームを取り囲む天板部(10)と左右側板部
(9)および前面(正面)グリル部(8)で構成したボ
ンネット(6)において、 前記左右側板部(9)は、ボンネット(6)の高さ方向
で上下に分割されている上側板(12)と下側板(1
3)とで構成され、前記左右の下側板(13)のラジエ
ータ(4)の吸込側でかつ左右の前輪(2)の上方近傍
に、下側板(13)の板厚と略同じかやや薄い間隔で多
数の孔(14A)を形成してこの孔群によって吸込部
(14)が構成され、この吸込部(14)における孔
(14A)の直径は前記板厚の略2倍の大きさとされて
いることを特徴とする走行車両のボンネット。 - 【請求項2】 吸込部(14)を構成する孔群は、側板
(13)を部分パンチングして形成され、この部分パン
チングの外縁はパンチングなしの縁取板(23)とされ
ていることを特徴とする請求項1に記載の走行車両のボ
ンネット。 - 【請求項3】 上側板(12)と下側板(13)とはボ
ンネット高さ方向の幅が略同幅とされており、請求項1
又は2に記載の吸込部(14)と対応する上側板(1
2)に吸込部(16)が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の走行車両のボンネット。 - 【請求項4】 上側板(12)と下側板(13)のそれ
ぞれに形成した左右の吸込部(16)および吸込部(1
4)の後方にそれぞれ左右の排風部(17)および排風
部(15)が形成されていることを特徴とする請求項3
に記載の走行車両のボンネット。 - 【請求項5】 左右の下側板(13)に形成した吸込部
(14)と排風部(15)は、パンチングなしの縁取板
(24)を介して前後に区画形成され、排風部(15)
は下側板(13)の板厚の略2倍の大きさの孔径とされ
た多数の孔(15A)を部分パンチングすることで構成
されていることを特徴とする請求項4に記載の走行車両
のボンネット。 - 【請求項6】 左右の上側板(12)に形成した吸込部
(16)と排風部(17)は、硬質樹脂製の枠体(3
7)の前後にそれぞれ区画形成されていることを特徴と
する請求項4又は5に記載の走行車両のボンネット。 - 【請求項7】 左右の上側板(12)の後半部分には銘
板(45)がその外表面側に装着されており、この銘板
(45)は側板(44)に対して軽合金製の取付台(1
8)を介在させて装着されていることを特徴とする請求
項1〜6のいずれかに記載の走行車両ボンネット。 - 【請求項8】 取付台(18)は前後方向に延伸するレ
ール部(18A)を有する押出材又は引抜材であり、側
板(44)との間に断熱空間(46)を形成しているこ
とを特徴とする請求項7に記載の走行車両のボンネッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000272056A JP3631423B2 (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 走行車両のボンネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000272056A JP3631423B2 (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 走行車両のボンネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002079956A true JP2002079956A (ja) | 2002-03-19 |
JP3631423B2 JP3631423B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=18758253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000272056A Expired - Fee Related JP3631423B2 (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 走行車両のボンネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3631423B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2868021A1 (fr) * | 2004-03-29 | 2005-09-30 | Kubota Kk | Vehicule utilitaire a trous de ventilation gradues |
JP2007106315A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Toyota Motor Corp | 蓄電装置の冷却構造 |
JP2009107423A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Honda Motor Co Ltd | 多孔板 |
JP2012176750A (ja) * | 2012-03-26 | 2012-09-13 | Kubota Corp | トラクタ |
EP3106340A1 (en) * | 2015-06-17 | 2016-12-21 | CNH Industrial Italia S.p.A. | System and method for adjusting air flow in an engine compartment of an off-road vehicle |
CN107953935A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-04-24 | 中联重机股份有限公司 | 一种拖拉机 |
-
2000
- 2000-09-07 JP JP2000272056A patent/JP3631423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2868021A1 (fr) * | 2004-03-29 | 2005-09-30 | Kubota Kk | Vehicule utilitaire a trous de ventilation gradues |
US7575081B2 (en) | 2004-03-29 | 2009-08-18 | Kubota Corporation | Work vehicle |
JP2007106315A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Toyota Motor Corp | 蓄電装置の冷却構造 |
JP4626476B2 (ja) * | 2005-10-14 | 2011-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 蓄電装置の冷却構造 |
JP2009107423A (ja) * | 2007-10-29 | 2009-05-21 | Honda Motor Co Ltd | 多孔板 |
JP2012176750A (ja) * | 2012-03-26 | 2012-09-13 | Kubota Corp | トラクタ |
EP3106340A1 (en) * | 2015-06-17 | 2016-12-21 | CNH Industrial Italia S.p.A. | System and method for adjusting air flow in an engine compartment of an off-road vehicle |
US10059192B2 (en) | 2015-06-17 | 2018-08-28 | Cnh Industrial America Llc | System and method for adjusting air flow in an engine compartment of an off-road vehicle |
CN107953935A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-04-24 | 中联重机股份有限公司 | 一种拖拉机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3631423B2 (ja) | 2005-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3755354B2 (ja) | 車両のフロントフェンダ前端部構造 | |
EP1652756B1 (en) | Vehicle Hood | |
JP5091768B2 (ja) | モータ駆動車両 | |
US7575081B2 (en) | Work vehicle | |
JP2014166810A (ja) | 作業車両のキャビン | |
US7694766B2 (en) | Counterweighted fork lift truck with at least one air intake opening in the vicinity of a step recess | |
JP2002079956A (ja) | 走行車両のボンネット | |
JP4573699B2 (ja) | 自動車の車体下部構造 | |
JP5196113B2 (ja) | 車両用エンジンの吸気装置 | |
JP2002079957A (ja) | ボンネット及びこの構成板材 | |
JP2009001187A (ja) | 作業車両 | |
JP4200122B2 (ja) | 走行車両のボンネット構造 | |
JP7064166B2 (ja) | 車体前部の構造 | |
JP2016137824A (ja) | アンダーカバー | |
JP2004224274A (ja) | 走行車両のボンネット構造 | |
JP2512289Y2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP2004237779A (ja) | 作業車のボンネット | |
JP4435626B2 (ja) | 車両の吸気取入構造 | |
JP3619134B2 (ja) | ボンネットの通気構造 | |
JP2000153781A (ja) | 自動車の前部構造 | |
JP2007176448A (ja) | 熱交換器用防塵フィルター、その取付構造及び自動車 | |
JPS6338122Y2 (ja) | ||
JP2002284042A (ja) | 車両の底部構造 | |
JP2513266Y2 (ja) | 自動車の下部車体構造 | |
JP2001138754A (ja) | 車両の外気導入構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |