JP2002079775A - スクリーン印刷用製版の製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷用製版の製造方法

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JP2002079775A
JP2002079775A JP2000271872A JP2000271872A JP2002079775A JP 2002079775 A JP2002079775 A JP 2002079775A JP 2000271872 A JP2000271872 A JP 2000271872A JP 2000271872 A JP2000271872 A JP 2000271872A JP 2002079775 A JP2002079775 A JP 2002079775A
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screen
resin
resin emulsion
emulsion
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Yuji Kamei
裕二 亀井
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐刷性に優れた直接法によってスクリーン印刷
用製版を製造するに際して、スクリーンに塗着された樹
脂膜を所望の表面形状とする。 【解決手段】感光性樹脂乳剤塗布工程24においてスク
リーンの一面に塗布された樹脂乳剤表面に、フィルム貼
着工程36において表面の平坦なフィルムがその樹脂乳
剤の乾燥前に貼り着けられ、且つフィルム押圧工程40
においてそのフィルムが押し着けられ、その樹脂乳剤が
乾燥された後、フィルム除去工程52においてフィルム
が剥がされることから、その後、樹脂乳剤を露光・現像
することにより生成される樹脂膜の一面は、フィルムの
表面形状を反転した平坦性の高い面になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷用
製版の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷を利用して厚膜材料を印
刷することにより、厚膜式PDP基板、厚膜配線基板、
高圧抵抗器等を製造することが知られている。このよう
なスクリーン印刷に用いられる製版は、所定メッシュの
スクリーンを版枠に張設して、所望の開口パターンを有
する樹脂膜(レジスト)をその一面に固着することで製
造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の樹脂
膜の製造方法としては、直接法、間接法、および直間法
が知られている。これらのうち直接法は最も一般的な膜
形成方法であり、液状の感光性樹脂乳剤(感光液)をス
クリーンに直接塗布(コーティング)し、選択的な露光
によってこれを硬化して樹脂膜を生成すると共に現像し
て未硬化部分を除去することにより開口パターンを有す
る樹脂膜が形成される。そのため、安価であると共にス
クリーンと樹脂膜とが一体化させられることにより耐刷
性に優れたスクリーン印刷用製版を製造できる利点があ
る。しかしながら、感光性樹脂乳剤が塗布されるスクリ
ーン表面は細線が織られることにより凹凸形状を成して
いるため、樹脂膜の表面形状がそのスクリーン形状に倣
い易いような例えば 20(μm)程度以下、特に 10(μm)程
度以下の膜厚(スクリーンの上に乗っている厚さ寸法を
いう)では、樹脂膜表面に凹凸が生じ易い問題があっ
た。樹脂膜表面に凹凸が存在すると、スキージで押圧し
た際にも基板等の被印刷面との間に隙間が残存するた
め、厚膜印刷ペーストの滲みによる印刷精度低下のよう
な問題が生じるのである。なお、フィルムに塗布した感
光性樹脂乳剤を露光・現像して生成された樹脂膜をスク
リーンに転写することにより、簡便に高い解像性を確保
できる間接法の場合にも、転写により貼り着けられた樹
脂膜がスクリーン形状に倣うためその表面は直接法の場
合と同様に凹凸形状になり、しかも、樹脂膜がスクリー
ン上に載っているだけで一体化させられていないため、
耐刷性も劣る問題がある。
【0004】一方、直間法によれば、感光性樹脂が塗布
された感光フィルムを裏面側から感光性樹脂乳剤でスク
リーンに貼り着けて露光・現像することから、被印刷面
側に位置させられる樹脂膜の表面はその感光フィルムに
より平坦にされるため、樹脂膜の平坦度が高められる。
しかしながら、感光フィルムは高価であるためスクリー
ン印刷用製版が高価になると共に、直接法に比較すれば
感光フィルムと乳剤とを十分に密着させるのが難しいの
で、乳剤が剥がれ易く耐刷性がやや劣る問題がある。そ
のため、耐刷性に優れ且つ簡便な直接法において平坦性
を高めることが望まれていた。また、直接法において
は、樹脂乳剤の性状やスクリーンの表面形状等に応じて
樹脂膜の表面形状が定まることから、ペースト性状や被
印刷面の表面形状を考慮することはできなかったが、印
刷時における樹脂膜と被印刷面との所望の接触状態が得
られるようにその樹脂膜の表面形状を制御すること、例
えば、版離れが良くなるように樹脂膜の表面に微小な凹
凸を設けること等も望まれていた。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、耐刷性に優れた直接法に
よってスクリーン印刷用製版を製造するに際して、スク
リーンに塗着された樹脂膜を所望の表面形状とすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの第1発明の要旨とするところは、版枠に張設された
スクリーンの一面に樹脂膜が所定の開口パターンで塗着
されたスクリーン印刷用製版の製造方法であって、(a)
前記スクリーンの一面に感光性樹脂乳剤を塗布する乳剤
塗布工程と、(b) 前記感光性樹脂乳剤の一面にそれに向
かう表面が所定形状を成すフィルムをその乾燥前に貼り
付けるフィルム貼着工程と、(c) 前記フィルム上から押
圧することにより、前記感光性樹脂乳剤の一面をそのフ
ィルムの表面形状に倣って変形させるフィルム押圧工程
と、(d) 前記感光性樹脂乳剤を乾燥させた後に前記フィ
ルムをその一面から取り除くフィルム除去工程とを、含
むことにある。
【0007】また、前記目的を達成するための第2発明
の要旨とするところは、版枠に張設されたスクリーンの
一面に樹脂膜が所定の開口パターンで塗着されたスクリ
ーン印刷用製版の製造方法であって、(a) 前記スクリー
ンの一面に感光性樹脂乳剤を塗布する乳剤塗布工程と、
(b) 前記感光性樹脂乳剤を露光および現像することによ
り、前記樹脂膜を生成する露光現像工程と、(c) 前記樹
脂膜の一面にそれに向かう表面が所定形状を成すフィル
ムを押しつけることにより、前記樹脂膜の一面をそのフ
ィルムの表面形状に倣って変形させる膜表面処理工程
と、(d) 前記樹脂膜に押しつけたフィルムを剥がすフィ
ルム除去工程とを、含むことにある。
【0008】
【発明の効果】第1発明によれば、乳剤塗布工程におい
てスクリーンの一面に塗布された感光性樹脂乳剤の一面
に、フィルム貼着工程において所定の表面形状のフィル
ムがその感光性樹脂乳剤の乾燥前に貼り着けられ、且つ
フィルム押圧工程においてそのフィルムが押し着けら
れ、その感光性樹脂乳剤が乾燥された後、フィルム除去
工程においてフィルムが剥がされることから、その後、
感光性樹脂乳剤を露光・現像することにより生成される
樹脂膜の一面は、フィルムの表面形状を反転した形状と
なる。乾燥前の感光性樹脂乳剤は柔らかく且つ流動性が
高いことから、フィルムが押しつけられると容易にその
表面形状に倣って変形させられるのである。したがっ
て、直接法による製版製造において、樹脂膜を所望の表
面形状とすることができる。なお、前記の乳剤塗布工程
は、感光性樹脂乳剤の塗布および乾燥が繰り返されるこ
とにより所望の厚さ寸法となるように感光性樹脂乳剤が
積層される場合には、その繰り返しのうちの最後の塗布
工程が対応する。
【0009】また、第2発明によれば、乳剤塗布工程に
おいてスクリーンの一面に塗布された感光性樹脂乳剤が
露光現像工程において露光および現像されることによ
り、前記樹脂膜が生成された後、膜表面処理工程におい
て所定の表面形状のフィルムが押しつけられることによ
りその樹脂膜の表面形状がフィルムの表面形状に倣って
変形させられることから、フィルム除去工程においてそ
のフィルムが剥がされた樹脂膜の一面は、そのフィルム
の表面形状を反転した形状となる。なお、この態様にお
いては膜表面処理工程に先立って感光性樹脂が露光によ
り硬化させられるが、その現像の際には樹脂膜が水等の
溶媒により膨潤させられるため、未乾燥の感光性樹脂乳
剤ほどではないものの柔らかくなって十分に変形させら
れる。したがって、直接法による製版製造において、樹
脂膜を所望の表面形状とすることができる。
【0010】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記第1発明ま
たは第2発明において、前記フィルムは、厚さ寸法が 5
0(μm)乃至150(μm)のプラスティック・フィルムであ
る。このようにすれば、フィルムが感光性樹脂乳剤また
は樹脂膜に押しつけられた際にも局所的に変形させられ
ないため、そのフィルムの表面形状が樹脂膜の表面形状
に一層忠実に反映される。なお、厚さ寸法が 50(μm)未
満では、フィルムが押圧された部分でスクリーンに向か
って凹むように局所的に変形し易いため、そのフィルム
の表面形状を樹脂膜表面形状に反映することが困難にな
る。また、厚さ寸法が150(μm)を越えると、フィルム上
からの押圧力が樹脂膜に伝わり難くなるため、この場合
にもフィルムの表面形状を樹脂膜表面形状に反映させ難
く、ムラに成り易い。好ましくは、フィルムの厚さ寸法
は50〜100(μm)程度である。この範囲の厚さのフィルム
は一般に入手容易である。
【0011】また、好適には、前記フィルムは、前記表
面が平坦なものである。このようにすれば、フィルムの
平坦面に倣って樹脂膜の表面を平坦とすることができ
る。そのため、スクリーン印刷時において、樹脂膜と平
坦な被印刷面との間に隙間が存在することに起因する厚
膜印刷ペーストの滲みが好適に抑制できるスクリーン印
刷用製版を製造することができる。
【0012】また、好適には、前記フィルムは、高さ寸
法が 2乃至 15(μm)の微小突起を前記スクリーンを構成
する細線の相互間隔(目開き)の1/5 乃至1/2 、例え
ば、5乃至 20(μm)の中心間隔で前記表面に一様な分布
で備えたものである。このようにすれば、フィルム表面
に微小突起が一様な分布で備えられているため、その表
面形状を反転した微小突起を表面に有する樹脂膜を形成
することができる。このとき、フィルム上の微小突起す
なわち樹脂膜に形成される微小突起は高さ寸法が2〜 15
(μm)、中心間隔が1/2 〜1/5 以下、例えば 5〜 20(μ
m)で設けられているため、被印刷面上に塗布される厚膜
印刷ペーストの輪郭形状や表面形状がその微小突起の存
在により乱されることなく、樹脂膜と被印刷面との密着
性を適度に低下させることができる。すなわち、このよ
うなフィルムは実質的に表面が平坦と言い得るものであ
るため、ペーストの滲みを生じさせること無く版離れの
良好なスクリーン印刷用製版を製造し得る。なお、高さ
寸法が2(μm)未満では、密着性の低下が不十分であり、
15(μm)を越えると、密着性の低下が過度となって滲み
が生じることになる。また、中心間隔が目開きの1/5 未
満、例えば5(μm)未満では、突起の必要な高さ寸法を確
保することが困難になり、目開きの1/2 、例えば 20(μ
m)を越えると、印刷膜の輪郭形状表面形状が乱れると共
に、高さ寸法が比較的小さい場合には密着性の低下が不
十分になる一方、高さ寸法が比較的高い場合には滲みが
生じ易くなる。なお、実質的に平滑な樹脂膜表面を得よ
うとする場合には、微小突起の高さ寸法を例えば2 〜5
(μm)程度の範囲とすることが好ましい。
【0013】また、好適には、前記フィルム押圧工程に
おけるフィルムの押圧または膜表面処理工程におけるフ
ィルムの押しつけは、前記感光性樹脂乳剤を前記スクリ
ーンに塗布するために用いられる長手状のバケットで為
される。一般に、直接法においては、スクリーンが張設
された版枠を傾斜姿勢となるように固定し、そのスクリ
ーンの幅寸法と同等以下の長さ寸法を有して液状の感光
性樹脂乳剤が収容された長手状バケットをスクリーンの
一面に接触させつつ下から上へ移動させることにより、
感光性樹脂乳剤が塗布される。そのため、上記のように
すれば、感光性樹脂乳剤を塗布するための設備および装
置をそのままフィルムの押しつけに用い得る利点があ
る。特に、感光性樹脂乳剤の乾燥前にフィルムを貼り着
けて押圧する第1発明の態様においては、感光性樹脂乳
剤を塗布した後(繰り返し塗布・乾燥される場合には、
最後の塗布の後)、版枠を固定したまま続けてフィルム
の貼り着けおよび押圧を成し得るため、一層工程が簡単
になり、フィルムによる膜表面処理に伴う工程負荷の増
大を一層抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一適用例により製造され
た大型基板に用いられる比較的大型の厚膜スクリーン印
刷用製版10の全体を示す斜視図、図2はその厚膜スク
リーン印刷用製版10の要部断面図を示している。この
製版10は、対辺が互いに平行な4辺により囲まれた矩
形枠であって、例えば縦方向が750(mm) 、横方向が750
(mm) の枠寸法を有する軽合金製の版枠12と、エポキ
シ樹脂等の接着剤14を用いてその版枠12の一面に固
着されたスクリーン16とを備えている。このスクリー
ン16は、例えばステンレス鋼製の金属細線或いはナイ
ロン、ポリエステル等の合成樹脂製の細線を縦糸および
横糸として400メッシュ(#400)程度の目に織ら
れた紗厚が 52(μm)程度のメッシュ(網)である。ま
た、上記スクリーン16は、上記版枠12よりも十分に
大きな図示しない枠において例えば紗張機を用いて所定
の張力が付与されつつ、上記版枠12に接着されること
により、その張力が維持された状態で上記版枠12に接
着されている。
【0016】上記スクリーン16の全面には、図2に示
すように、例えばスクリーン16上の厚さ寸法が 15(μ
m)程度の比較的薄い厚みを備えた樹脂膜18が固着され
ている。この樹脂膜18は、印刷時において厚膜印刷ペ
ーストを通過させないレジスト層として機能するもので
あって、感光性樹脂が露光されることにより重合が進行
して機械的強度が高められているが、スクリーン16の
中央部には、上記樹脂膜18が除去された所定パターン
の厚膜ペースト通過領域Aすなわち印刷領域が形成され
ている。この所定パターンの厚膜ペースト通過領域A
は、後述する製版10の製造工程において、原画を示す
ポジ・フィルムなどにより露光時に遮光された非露光領
域であって感光性樹脂乳液(エマルジョン)が乾燥によ
り塗着されたままの状態の部分が、例えば水の噴霧或い
は噴射により除去されたものである。また、樹脂膜18
の表面18aは、測定スパンを1(cm) として数箇所で測
定した最大高さと最小高さとの差の平均値が 2.68(μm)
程度の比較的小さな(良好な)表面粗さを有した平坦面
である(例えば、株式会社東京精密製 surfcom550A:触
針2(μm)で測定)。この樹脂膜18は、印刷時において
被印刷面にその表面18aが押しつけられるものである
が、上記のように表面粗さが良いためペーストの滲みの
ない高品質の印刷が可能である。なお、樹脂膜18は所
謂直接法により形成されたものであってスクリーン16
に一体化させられているため、十分な耐刷性を備えてい
る。
【0017】以上のように構成された厚膜スクリーン印
刷用製版10は、例えば図3に示す工程を経て製造され
る。先ず、スクリーン固定工程20では、所定の張力が
付与されたスクリーン16が、接着剤14を用いて版枠
12の一面に接着される。続く洗浄工程22では、版枠
12に接着されたスクリーン16が、苛性ソーダ或いは
クレゾール等のアルカリを用いて脱脂された後、溶剤、
洗剤、水などを用いて洗浄される。図4は、上記スクリ
ーン固定工程20によりスクリーン16が版枠12に張
設された状態を示している。
【0018】次いで、感光性樹脂乳剤塗布工程24で
は、例えば図5に示すように、上記版枠12を80°程度
の傾斜状態で固定とするための固定台26の上に載置
し、その版枠12に張設されたスクリーン16の一面す
なわち印刷時に基板と接触する側の面に、例えばジアゾ
系の感光性樹脂乳剤(感光性樹脂液)28を70〜80(%)
程度収容し且つ上記スクリーン16の横幅よりも僅かに
短い程度の長手状のバケット30を用いて、そのエッジ
32をスクリーン16に接触させ且つバケット30内の
樹脂乳剤28がそのスクリーン16に接触するようにバ
ケット30を前方側すなわちエッジ32側へ50〜70°程
度に傾斜させた状態で、スクリーン16の下部から上部
へ向かって撫で上げるという1ストロークの撫上げ作業
を毎回版枠12を天地逆にして例えば数回乃至十数回程
度の複数ストローク実行することにより、樹脂乳剤28
をスクリーン16の一面に塗布する。図6はこの状態を
示しており、塗布された樹脂乳剤28の表面28aに
は、スクリーン16の表面形状に倣った凹凸が生じてい
る。
【0019】なお、通常の製版製造工程においては、樹
脂乳剤28が重ねて繰り返し塗布されることにより、所
望の厚さ寸法の前記樹脂膜18が設けられる。このよう
に樹脂乳剤28が積層塗布される場合には、上記の塗布
工程24に続いて乾燥処理或いはエージング処理および
乾燥処理が実施されて樹脂乳剤28が適度に硬化させら
れた後、再び塗布工程24が実施されることが複数回
(例えば4 回程度)繰り返される。上記の乾燥処理は、
例えば 30(℃) で20分〜30分程度だけオーブン(乾燥
器)内で保持するものであり、エージング処理は、例え
ば室温で10分〜30分程度保持するものである。また、樹
脂乳剤28の塗着処理は印刷時においてスキージ或いは
ペーストと接触することとなるスクリーン16の他面に
も施されるが、塗布工程24が繰り返される場合には、
例えば第2回目の塗布工程においてバケット30の撫上
げ作業が1ストローク実行される。上記のように塗布工
程24は1回或いは複数回が実施されるが、樹脂乳剤2
8の1回の塗布だけで樹脂膜18が設けられる場合に
は、1回の塗布工程24の後直ちに、複数回の塗布で樹
脂膜18が設けられる場合には、その最後の塗布工程2
4の後に、続くフィルム貼着工程36が実施されること
になる。また、後者の場合においては、その最後の塗布
工程24が請求の範囲にいう乳剤塗布工程に対応する。
【0020】フィルム貼着工程36では、塗布された樹
脂乳剤28が自然乾燥により硬くなる前に、版枠12を
固定台26に固定したまま、その樹脂乳剤28の表面2
8aに版枠12の内寸法と同程度かそれよりも僅かに小
さい外形寸法のフィルム38を貼り着ける。フィルム3
8は、例えば厚さ寸法が 80(μm)程度でその両面或いは
少なくとも感光性樹脂乳剤28側の表面38aが平滑且
つ平坦なポリエステル・フィルム(例えば、三菱化学ポ
リエステルフィルム株式会社製ダイアホイル工業用 汎
用タイプ 0100G、0300E等)であり、例え
ば、引張強さが長さ方向で190(MPa)程度、幅方向で180
(MPa)程度、伸び率が長さ方向で150(%)程度、幅方向で1
30(%)程度、ヘーズ(曇り)1.5(%)程度、加熱収縮量が1
80(℃) ×5 分間処理の長さ方向で1.6(%)程度、幅方向
で-0.1(%) 程度、表面固有抵抗が8×1010 (Ω/□) 程
度の物性を備えている。図7は、この状態を示してお
り、平坦なフィルム表面38aと凹凸のある乳剤表面2
8aとの間には、隙間が存在する。
【0021】フィルム38を貼り着けた後のフィルム押
圧工程40では、前記のバケット30をそのフィルム3
2上が樹脂乳剤28に向かうようにそのエッジ32で押
圧しつつそのフィルム32上で摺動させることとによ
り、フィルム表面38aを乳剤表面28aに密着させ
る。図8は、図における左方に向かってバケット30が
摺動させられている途中の状態を示している。このと
き、フィルム38は 80(μm)程度と十分に厚いポリエス
テル・フィルムであることから、バケット30の細いエ
ッジ32で押圧されても局所的に凹むことは無く且つ押
圧による部分的な変形から直ちに復元する。そのため、
乾燥前の樹脂乳剤28は十分な柔軟性および流動性を有
することから、平坦なフィルム表面38aで押圧される
ことにより、凹凸形状であった乳剤表面28aがその形
状に倣って平坦に変形させられ、それらが相互間に略隙
間のない状態で密着させられる。なお、バケット・エッ
ジ32は、図に断面が示されるように曲面で構成されて
いるため、フィルム38上を滑らかに摺動させられてそ
のフィルム38と樹脂乳剤28との密着性が確保され、
且つ、前記の塗布工程24においてスクリーン16が損
傷させられることもない。本実施例では、フィルム貼着
工程36およびフィルム押圧工程40が膜表面処理工程
に対応する。
【0022】続く乾燥工程50では、例えば30分程度の
適当な時間だけ室温でエージング処理を施した後、フィ
ルム38を貼り着けたまま、例えば 30(℃) 程度の温度
でオーブン等を用いて30分程度の乾燥処理を施す。これ
により、樹脂乳剤28は、その表面28aがフィルム表
面38aに倣った平坦面とされた状態で硬化させられ
る。
【0023】そして、フィルム除去工程52では、樹脂
乳剤28が硬化させられた感光性樹脂34の表面34a
からフィルム38を剥がして除去する。図9は、フィル
ム除去後の断面を表している。この後、必要に応じて更
に乾燥処理を 30(℃) で20分程度施した後、露光工程5
4において、別途用意された印刷パターンに対応するポ
ジ・フィルムがスクリーン16の中央部であって感光性
樹脂34の上に密着状態で載置された後、アーク灯、或
いはキセノン・ランプ等の紫外線を含む光源を用いて所
定時間の露光が行われる。これにより、そのポジ・フィ
ルムの開口パターンに従って感光性樹脂が局所的に重合
反応等によって硬化させられ、現像工程56で必要に応
じて版枠12ごと水中に浸漬された後、水をスプレする
ことにより、未露光部分の感光性樹脂34が除去され
る。スクリーン16の開口を閉じるすなわちスクリーン
16の目を塞ぐ樹脂膜18は、このようにして塗着され
ることから、フィルム38が除去される際に既にある程
度硬化させられている感光性樹脂34の表面形状が、フ
ィルム除去後もその表面38aに倣った平坦面に保たれ
るため、前記のように表面粗さの良い樹脂膜18が形成
されるのである。なお、樹脂膜18は、現像工程56の
後に必要に応じて全面露光されることにより強化させら
れる。
【0024】上述のように本実施例によれば、感光性樹
脂乳剤塗布工程24においてスクリーン16の一面に塗
布された樹脂乳剤表面28aに、フィルム貼着工程36
において表面38aの平坦なフィルム38がその樹脂乳
剤28の乾燥前に貼り着けられ、且つフィルム押圧工程
40においてそのフィルム38が押し着けられ、その樹
脂乳剤28が乾燥された後、フィルム除去工程52にお
いてフィルム38が剥がされることから、その後、樹脂
乳剤28を露光・現像することにより生成される樹脂膜
18の一面18aは、フィルム38の表面形状を反転し
た平坦性の高い面になる。
【0025】因みに、本実施例の方法、従来の直接法、
および直間法を用いて、前記の膜表面処理工程を施さな
い他は略同様な工程で製版10と同様な製版を製造した
場合の表面粗さ(最大−最小差の平均値)は、それぞれ
膜厚 10(μm)としたときに、直接法では5 〜6(μm)程
度、直間法では4(μm)程度であった。これに対して、本
実施例の方法によれば、 10(μm)程度の膜厚の場合に3
(μm)程度の表面粗さが得られた。すなわち、本実施例
の方法によれば、従来の直接法に比較して製版10の表
面粗さが著しく改善される。また、従来から樹脂膜の平
坦性の高くなる製造方法として知られる直間法による場
合と比較しても、本実施例の表面粗さが優れていること
が判る。
【0026】また、本実施例によれば、フィルム貼着工
程36で樹脂乳剤28に貼り着けられるフィルム38と
して厚さ寸法が 80(μm)程度のプラスティック・フィル
ムが用いられていることから、フィルム38が樹脂乳剤
28に押しつけられた際にも局所的に変形させられない
ため、フィルム表面38aの形状が樹脂膜18の表面形
状に一層忠実に反映される。
【0027】また、本実施例によれば、フィルム押圧工
程40におけるフィルム38の押圧は、樹脂乳剤28を
スクリーン16に塗布するために用いられる長手状のバ
ケット30で為される。そのため、塗布工程24(複数
回の塗布が実施される場合には最後の塗布)の後に、固
定台26に版枠12を固定したまま、樹脂乳剤28を塗
布するための設備および装置を用いてフィルム38を押
しつけ得ることから、フィルム38を用いて樹脂膜18
を平坦化することに起因する工程負荷の増大を抑制でき
る。
【0028】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
は説明を省略する。
【0029】図10に示される工程図は、前記図3にお
ける感光性樹脂乳剤塗布工程24以降に対応するもので
ある。本実施例においては、塗布工程24の後に直ちに
乾燥工程50乃至現像工程56が実施されることによ
り、樹脂乳剤28から開口部Aを有する樹脂膜18が生
成される。この樹脂膜18は、スクリーン16の凹凸に
倣った表面形状となっている表面粗さの不十分な塗布さ
れたままの樹脂乳剤28に何ら膜表面処理を施すことな
く生成されたものであるため、その表面18aには従来
の直接法による場合と同様な大きな凹凸が残存してい
る。なお、樹脂乳剤28が所望の厚みとなるように積層
塗布される場合には、前述した実施例と同様に塗布工程
24および乾燥工程50が必要な回数だけ繰り返し実施
される。
【0030】現像工程56に続くフィルム貼着工程36
では、前記の固定台26に塗布工程24の場合と同様に
版枠12を固定した後、現像処理によって膨潤させられ
た樹脂膜18の表面に前記のようなポリエステル・フィ
ルム38が貼り着けられ、フィルム押圧工程40では、
例えばバケット30のエッジ32でそのフィルム38を
樹脂膜18に向かって押圧しつつ、そのバケット30を
下方から上方に向かって摺動させる。このとき、前述し
たように、現像工程56では、必要に応じて版枠12ご
と水中に浸漬された後、水がスプレされるため、紫外線
露光により硬化させられた樹脂膜18にその水が膨潤
し、容易に塑性変形させられる程度に樹脂膜18が柔ら
かくなっている。そのため、上記のようにバケット30
でフィルムが押しつけられると、従来と同様に大きな凹
凸を有する不十分な表面粗さに形成された樹脂膜18
は、前述の実施例の場合と同様にその表面18aがフィ
ルム表面38aに倣って平坦に変形させられる。
【0031】その後、フィルム除去工程52では、押圧
工程40の終了後直ちにフィルム38が樹脂膜18上か
ら剥がされる。樹脂膜18は、上述したように膨潤させ
られることで塑性変形可能な程度の柔軟性を有している
が、露光処理によって流動性が失われているため、押圧
後直ちにフィルム38を剥がしてもその表面18aの形
状が押圧前の凹凸の大きな状態に戻ることはない。これ
により、例えば、前述の実施例と同様な3(μm)未満の高
い表面粗さの樹脂膜18を備えた製版10が得られる。
すなわち、フィルム38を用いた樹脂膜表面18aの表
面形状処理は、露光の前後何れにおいて実施しても、十
分な効果を得ることができる。なお、上記のフィルム除
去工程52の後には、必要に応じて樹脂膜18を強化す
るために全露光する仕上工程が実施される。本実施例に
おいては、フィルム貼着工程36乃至フィルム除去工程
52が膜表面処理工程に対応する。
【0032】図11は、更に他の実施例を説明するため
の前記の図6に対応する図である。本実施例において
は、前記のような平坦な表面38aを備えたフィルム3
8に代えて、フィルム58が樹脂乳剤28或いは樹脂膜
18に膜表面処理を施すために用いられる。図におい
て、フィルム58は、例えばインクジェット・プリンタ
用OHPフィルムとして各社から市販されているものと
同等品であって、乳剤表面28a(或いは樹脂膜表面1
8a)に向かう一面58aが、全体としては平坦である
が、微視的には高さ寸法および分布が一様な微小突起6
0を有する凹凸面に構成されたものである。なお、その
反対側の裏面58bは、バケット30の摺接に支障の無
い程度の略平坦面となっている。上記一面58aに設け
られている微小突起60は、例えば、高さ寸法hが 2〜
15(μm)、好ましくは10〜 15(μm)程度であり、図にお
ける左右方向および紙面に垂直な方向における中心間隔
pがスクリーン16を構成する細線16aおよび16b
それぞれの相互間隔よりも十分に小さい値、すなわちそ
の1/2 程度、好ましくは1/5 程度である。
【0033】そのため、上記のようなフィルム58を樹
脂乳剤28に貼り着けてフィルム押圧工程40において
バケット30で押圧しつつそのバケット30を摺動する
と、乳剤表面28aには、そのフィルム58の表面形状
が転写されることになる。図12は、フィルム除去工程
52の後の樹脂膜18の断面を表した図9に対応する図
であり、樹脂膜表面18aには、微小突起60を反転し
た形状のそれと同様な高さ寸法且つ中心間隔の微小突起
62が存在する。したがって、このような樹脂膜18を
備えたスクリーン製版10によれば、例えば、平坦且つ
平滑な基板等に厚膜スクリーン印刷を施す場合にも、樹
脂膜表面18aの表面粗さが小さ過ぎる(良過ぎる)こ
とに起因して、スキージで押圧する際の製版と基板との
密着性が高くなり過ぎ延いては良好な版離れが得られな
くなることが好適に抑制される。なお、フィルム58の
微小突起60の高さ寸法hや中心間隔pは、細線16
a、16bの線径や相互間隔等に応じて、印刷パターン
(ライン)に影響を与えないように適宜その大きさを定
めるべきものである。
【0034】図13(a) 、(b) は、それぞれ更に別の製
版の製造に用い得るフィルム64、66の断面形状を示
した図である。(a) に示されるフィルム64では、樹脂
膜18側となる表面64aに一定間隔で矩形断面を有し
て紙面に垂直な方向に沿って伸びる突条68が設けられ
ている。また、(b) に示されるフィルム62では、表面
66aに鋸歯状断面の突条が一定間隔で設けられてい
る。そのため、これらのフィルム64、66をフィルム
貼着工程36に用いて製造される製版の樹脂膜18に
は、それぞれの形状を反転した規則性のある凹凸がその
表面18aに形成されることとなる。必要に応じてこの
ような表面形状の樹脂膜18とすることも可能である。
【0035】以上、本発明の一適用例を図面を用いて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0036】例えば、前述の実施例においては、フィル
ム貼着工程36において予め適当な外形寸法に切断加工
されたフィルム38を樹脂乳剤28或いは樹脂膜18に
貼り着ける場合について説明したが、円筒状に巻き付け
られた長いフィルム38を固定台26に設け、そのフィ
ルム38を巻き戻しつつ樹脂乳剤28等に貼り着けるよ
うに構成することもできる。
【0037】また、樹脂乳剤28或いは樹脂膜18に押
しつけたフィルム38は、剥がした後、繰り返し用いる
こともできる。このようにする場合には、特に、膨潤さ
せた樹脂膜18にフィルム38を押しつけてその表面形
状を変化させる場合には、押圧後直ちにフィルム38を
剥がすため、1枚のフィルム38で連続して複数の製版
の処理が可能である。
【0038】また、実施例においては、樹脂膜18の表
面18aを平坦面或いは微小な凹凸面等にする場合につ
いて説明したが、本発明によれば、フィルム38の表面
形状が樹脂膜18の表面形状にそのまま反映されるた
め、適宜の表面形状のフィルムを用意することにより、
種々の表面形状を備えた樹脂膜18を設けることが可能
である。
【0039】また、実施例においては、フィルム38等
をバケット30で押しつけていたが、フィルム38を局
所的に変形させるようなものでなければ、適宜の治具、
器具を用いることができる。例えば、スキージやスクレ
ーパ等でフィルム38を押圧してもよい。
【0040】また、実施例においては、フィルム38が
厚さ寸法が 80(μm)程度のポリエステル・フィルムであ
る場合について説明したが、その厚さ寸法はフィルム3
8に要求される強度等に応じて適宜変更され、また、フ
ィルム材質は、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビ
ニル、ナイロン、ポリエチレン等の種々の合成樹脂が好
適に用いられ、或いは、金属薄板等がこれに代えて用い
られてもよい。
【0041】また、前述の実施例では、厚膜スクリーン
印刷用の製版10について説明されていたが、例えば陶
磁器用転写紙の肉盛り印刷のためのスクリーン印刷用の
製版であってもよいのである。
【0042】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一適用例の工程により製造された厚膜
スクリーン印刷用製版を示す斜視図である。
【図2】図1の厚膜スクリーン印刷用製版の要部を拡大
して示す断面図である。
【図3】図1の厚膜スクリーン印刷用製版の製造工程の
要部を説明する工程図である。
【図4】図3のスクリーン固定工程によりスクリーンが
版枠に張設された状態を示す、図2に対応する図であ
る。
【図5】図3の第1感光性樹脂層塗着工程において、バ
ケットによる感光性樹脂乳剤の塗布に先立って、固定台
の上に版枠を傾斜状態で固定した状態を示す図である。
【図6】図3の感光性樹脂乳剤塗布工程により感光性樹
脂乳剤が塗布された状態を示す、図2に対応する図であ
る。
【図7】図3のフィルム貼着工程によりフィルムが感光
性樹脂乳剤上に貼り着けられた状態を示す、図2に対応
する図である。
【図8】図3のフィルム押圧工程の実施状態を説明す
る、図2に対応する図である。
【図9】図3のフィルム除去工程の後の状態を示す、図
2に対応する図である。
【図10】本発明の他の実施例の製造工程の要部を説明
する工程図である。
【図11】本発明の更に他の実施例を説明するための図
7に対応する図である。
【図12】図11のフィルムが用いられた場合の樹脂膜
の表面形状を説明する断面図である。
【図13】(a) 、(b) は、それぞれ本発明の他の実施例
に用いられるフィルムの断面形状を説明する図である。
【符号の説明】 10:厚膜スクリーン印刷用製版 12:版枠 16:スクリーン 18:樹脂膜 24:感光性樹脂乳剤塗布工程 28:感光性樹脂乳剤(感光性樹脂液) 30:バケット 34:感光性樹脂 36:フィルム貼着工程 38:フィルム 40:押圧工程 52:フィルム除去工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 裕二 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 2H096 AA19 CA12 DA10 HA30 2H114 AB09 BA01 DA56 EA03 FA01 FA14 GA11 GA34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版枠に張設されたスクリーンの一面に樹
    脂膜が所定の開口パターンで塗着されたスクリーン印刷
    用製版の製造方法であって、 前記スクリーンの一面に感光性樹脂乳剤を塗布する乳剤
    塗布工程と、 前記感光性樹脂乳剤の一面にそれに向かう表面が所定形
    状を成すフィルムをその乾燥前に貼り付けるフィルム貼
    着工程と、 前記フィルム上から押圧することにより、前記感光性樹
    脂乳剤の一面をそのフィルムの表面形状に倣って変形さ
    せるフィルム押圧工程と、 前記感光性樹脂乳剤を乾燥させた後に前記フィルムをそ
    の一面から取り除くフィルム除去工程とを、含むことを
    特徴とするスクリーン印刷用製版の製造方法。
  2. 【請求項2】 版枠に張設されたスクリーンの一面に樹
    脂膜が所定の開口パターンで塗着されたスクリーン印刷
    用製版の製造方法であって、 前記スクリーンの一面に感光性樹脂乳剤を塗布する乳剤
    塗布工程と、 前記感光性樹脂乳剤を露光および現像することにより、
    前記樹脂膜を生成する露光現像工程と、 前記樹脂膜の一面にそれに向かう表面が所定形状を成す
    フィルムを押しつけることにより、前記樹脂膜の一面を
    そのフィルムの表面形状に倣って変形させる膜表面処理
    工程と、 前記樹脂膜に押しつけたフィルムを除去するフィルム除
    去工程とを、含むことを特徴とするスクリーン印刷用製
    版の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムは、厚さ寸法が 50(μm)乃
    至150(μm)のプラスティック・フィルムである請求項1
    または2のスクリーン印刷用製版の製造方法。
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