JP3958969B2 - レリーフ板の塗装方法とそのレリーフ板。 - Google Patents

レリーフ板の塗装方法とそのレリーフ板。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属板の表面に塗料を塗布して塗膜を形成する方法とその塗膜を形成した塗装体に関し、特に、金属板の表面に凹凸状の模様を形成すると共に塗膜を形成するレリーフ板の塗装方法とそのような塗膜を形成したレリーフ板に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるレリーフ板の塗装は、塗装面に凹凸が浮き出るように塗装する手法である。従来において、このようなレリーフ板の塗装は、シルクスクリーンにより塗装面を繰り返し印刷し、塗膜を重ねることにより塗装面に凹凸を設けていた。そのため、幾度から塗料の塗布と乾燥を繰り返す必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
このように、従来のレリーフ板の塗装では、塗膜を重ねることにより塗装面に凹凸を設けてるため、シルクスクリーンを使用して幾度か塗料の塗布と乾燥を繰り返す必要がある。このため、塗装工程が全体として複雑で、時間を要するという課題がある。
【0004】
さらに、シルクスクリーンを使用して幾度か塗料の塗布と乾燥を繰り返すため、シルクスクリーンと印刷物との位置ずれや、シルクスクリーンの伸び等により、印刷パターンのずれが生じ、塗装不良を生じることがある。このため、塗装の歩留まりが悪かった。
【0005】
また、塗装不良に至らないまでも、シルクスクリーンと印刷物との位置ずれや、シルクスクリーンの伸び等に加え、塗料のエッジでのいわゆるダレ等により、レリーフ模様のエッジが甘くなり、鮮明で立体感のあるレリーフ模様を描くことが出来ないという課題がある。
【0006】
本発明は、前記従来のレリーフ板の塗装における課題に鑑み、シルクスクリーンを使用した塗装を繰り返し行う必要がなく、1回或いは少数回の塗装でレリーフ模様を形成することができる塗装手段を提案することにより、歩留まりよくレリーフ塗装を行うことができ、さらにレリーフ模様のエッジも鮮明に形成することができるレリーフ板の塗装方法とその方法により塗装されたレリーフ板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、前記の目的を達成するため、印刷の繰り返しにより塗膜を重ねて凹凸状のレリーフ模様を形成するのではなく、予め塗装の下地となる金属板の表面にエッチング手法により凹凸模様を形成し、この上に一様に塗装を施してレリーフ模様を形成すると共に、色彩を施し、さらにその上に透明なクリア塗装を施したものである。
【0008】
すなわち、本発明によるレリーフ板の塗装方法は、金属板1の表面にエッチングにより凹凸模様5を形成する工程と、この凹凸模様5を有する金属板1の表面に一様に塗料を塗布し、色彩を施す工程と、この塗膜6の上にクリア塗装を施すことにより、表面に凹凸が無い透明なクリア塗膜7を形成する工程とを有することを特徴とするものである。この場合、金属板1の表面にエッチングによる凹凸模様5のエッジを処理せず、その凹凸模様5を有する金属板1の表面に塗料を塗布して塗膜6を形成するのがよい。
【0009】
さらに、本発明による前記塗装方法により塗装されたレリーフ板は、金属板1の表面にエッチングにより形成された凹凸模様5を有し、この凹凸模様5を有する金属板1の表面に一様に塗料を塗布して塗膜6が形成されて色彩が施され、さらにこの塗膜6の上に透明なクリア塗膜7が形成され形成されているものである。
【0010】
このような本発明によるレリーフ板の塗装方法とその塗装方法により塗装されたレリーフ板では、予め金属板1の表面にエッチングにより凹凸状のレリーフ模様を形成しておき、その上に塗料を塗布して塗膜を形成するため、塗装を幾度と繰り返す必要がなく、1回または2〜3回程度の少ない回数の塗装で済むようになる。しかも、塗膜を重ねるためのシルクスクリーンの位置合わせ等も不要となる。そのため、全体として塗装工程が短く、且つ簡略化される。
【0011】
さらに、塗膜を重ねる必要が無いため、シルクスクリーンの位置ずれやシルクスクリーンの伸び等による塗装パターンのずれが起こらない。このため凹凸状のレリーフ模様のエッジが甘くならない。またエッチングでは、いわゆるサイドエッチ、或いはアンダーカットと呼ばれる現象により、凹凸模様5の縁が凹部側にオーバーハングするように迫り出した状態となる。この凹凸模様5の縁を処理せず、凹凸模様5の縁が凹部側に迫り出した状態のまま塗料を塗布して塗膜6を形成することにより、凹凸模様5の縁で塗膜6が多少ダレても、先鋭なエッジを形成することができ、明瞭で立体感のあるレリーフ模様が形成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1(a)に示すように、鋼鈑やステンレス板等の金属板1を用意する。次に、図1(b)に示すように、この金属板1の塗装を施す下地となる表面側に一様に感光剤を含むレジスト(ホトレジスト)を塗布し、レジスト膜2を形成する。
【0013】
他方、予め金属板1の表面に凹凸状のレリーフ模様を形成するために、図案に従ったフィルムスクリーン3を製版しておく。図1(c)に示すように、このフィルムスクリーン3を、前記ホトレジスト膜2の上に敷いて、このフィルムスクリーン3を通して光源4から紫外線等の光を照射し、レジスト膜2を露光させる。その後、このレジスト膜2を現像液で処理して現像し、洗浄することにより、図1(d)に示すようにレジスト膜2を金属板1の表面に形成する凹凸状のレリーフ模様に従った形状にパターニングする。
【0014】
なお、このレジスト膜のパターニングは、ホトレジストを使用して露光と現像により行ったが、レジスト膜をシルクスクリーン等を使用して印刷する手段により金属板1の表面の塗布すると共に、パターニングすることもできる。要するに、図1(d)に示すように、レジスト膜を金属板1の表面に形成する凹凸状のレリーフ模様に従った形状にパターニングすることが必要である。
【0015】
次に、このレジスト膜2で部分的に覆われた金属板1の表面をエッチング液で処理し、エッチングし、凹凸模様5を形成する。その後、レジスト膜2を洗浄し、除去することにより、図1(e)で示すように凹凸模様5を有する金属板1が得られる。
【0016】
このようなエッチングでは、エッチング液による金属板1の浸食が、金属板1の厚み方向だけでなく、金属板1の平面方向にも及ぶため、いわゆるサイドエッチ、或いはアンダーカットと呼ばれる現象が生じる。これにより、図2(a)に示すように、凹凸模様5の縁が凹部側にオーバーハングするように迫り出した状態となる。
【0017】
一般の目的のエッチングでは、サイドエッチやアンダーカットは好ましくないものであり、そのため、レジスト膜2を除去した後、再度エッチング液で処理し、凹凸模様5の縁を整える処理を行うことが多い。本発明では、このような処理を行わないか、或いは次の塗装工程において、塗料の塗布に支障が起きない程度の処理に留め、いわゆるサイドエッチやアンダーカットの状態を幾分残しておくのがよい。
【0018】
次に、図1(f)と図2(b)に示すように、金属板1の凹凸模様5を形成した面に一様に塗料を塗布し、これを乾燥することにより、塗膜6を形成し、金属板1の凹凸模様5を有する面を塗布する。これにより、塗膜2の表面には前記のエッチング工程で形成された凹凸模様5が浮かび上がり、レリーフ板に塗装を施したような表面状態となる。
【0019】
このとき前述のような、いわゆるサイドエッチやアンダーカットの状態を幾分残しておくと、塗料の表面張力により、塗膜6の表面の凹凸模様5の縁の部分が多少ダレても、そのエッジが甘くならず、鮮明なエッジが形成される。これにより、凹凸模様5に立体感が得られる。
【0020】
さらに図1(g)と図2(c)に示すように、前記の塗膜6の上に透明なクリア塗料を施すことにより、表面に凹凸が無い平坦なクリア塗膜7を形成している。これにより、下の塗膜6の表面の凹凸模様は、この透明なクリア塗膜7の下に視覚的に認識され、クリア塗膜7の表面にはこの凹凸模様は出て来ない。
【0021】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によるレリーフ板の塗装方法とその塗装方法により塗装されたレリーフ板では、塗装を幾度と繰り返す必要がなく、1回または2〜3回程度の少ない回数の塗装で済むようになる。そのため、全体として塗装工程が短く、且つ簡略化される。
さらに、凹凸状のレリーフ模様のエッジが甘くならず、立体感のあるレリーフ塗装が可能となる。また、いわゆるサイドエッチやアンダーカットの状態を利用することにより、凹凸模様5の縁で塗膜6が多少ダレても、先鋭なエッジを形成することができ、明瞭で立体感のあるレリーフ模様が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるレリーフ板の塗装方法の工程順に金属板の状態を示した断面図である。
【図2】 図1の(e)〜(g)の状態の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 金属板
5 凹凸模様
6 塗膜

Claims (3)

  1. 金属板(1)の表面に凹凸模様(5)の塗装を施すレリーフ塗装方法において、金属板(1)の表面にエッチングにより凹凸模様(5)を形成する工程と、この凹凸模様(5)を有する金属板(1)の表面に一様に塗料を塗布して塗膜(6)を形成し、色彩を施す工程と、この塗膜(6)の上にクリア塗装を施すことにより、表面に凹凸が無い平坦で透明なクリア塗膜(7)を形成する工程とを有することを特徴とするレリーフ板の塗装方法。
  2. 金属板(1)の表面にエッチングによる凹凸模様(5)のエッジを処理せず、その凹凸模様(5)を有する金属板(1)の表面に塗料を塗布して塗膜(6)を形成することを特徴とする請求項1に記載のレリーフ板の塗装方法。
  3. 金属板(1)の表面に凹凸模様(5)の塗装を施したレリーフ塗装体において、金属板(1)の表面にエッチングにより形成された凹凸模様(5)を有し、この凹凸模様(5)を有する金属板(1)の表面に一様に塗料を塗布して塗膜(6)が形成されて色彩が施され、さらにこの塗膜(6)の上に表面が平坦で透明なクリア塗膜(7)が形成されていることを特徴とするレリーフ板
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