JP2002079330A - 板材加工機の板材位置決め装置 - Google Patents

板材加工機の板材位置決め装置

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JP2002079330A JP2000267546A JP2000267546A JP2002079330A JP 2002079330 A JP2002079330 A JP 2002079330A JP 2000267546 A JP2000267546 A JP 2000267546A JP 2000267546 A JP2000267546 A JP 2000267546A JP 2002079330 A JP2002079330 A JP 2002079330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のワーククランプを個別にまたは同時に
移動させることが可能な板材加工機の板材位置決め装置
において、ワーククランプに個別の駆動モータを必要と
しない単独駆動源を用いた新規な板材加工機の板材位置
決め装置の提供。 【解決手段】 Y軸キャリッジベース29にX軸方向へ
移動移動位置決め自在の複数個のワーククランプ装置3
1を設けた板材加工機の板材位置決め装置において、前
記Y軸キャリッジベースにボールねじスプライン軸41
を設け、前記ワーククランプ装置のそれぞれに前記ボー
ルねじスプライン軸に螺合するボールねじナット51と
スプラインナット49とを回転自在に設け、該スプライ
ンナットの回転を前記ボールねじナットへ伝達可能また
は該ボールねじナットの回転を規制可能なトランスミッ
ション55を設け、前記複数個のワーククランプ装置を
同時にまたは個別にX軸方向へ移動位置決め可能に設け
た板材加工機の板材位置決め装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板材加工機の板材位
置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレスなどの板材加工機における
板材位置決め装置は、通常、X軸キャリッジをY軸キャ
リッジ上に設け、このX軸キャリッジに複数のワークク
ランプが装着してある。
【0003】上述の板材加工機において板材位置決め装
置の移動範囲を越える(例えば、X軸方向が移動範囲を
越える)長尺のワークの端部を加工する場合、ワークの
自動掴み替え(オートリポジショニング)を行って加工
を行っている。
【0004】また、板材を把持したワーククランプ装置
の周囲には、パンチとワーククランプとが干渉するため
に加工不能領域(いわゆるデッドゾーン)ができる。
【0005】この加工不能領域を加工するために、ワー
ククランプの板材に対するクランプ位置を自動変更可能
にする手段(いわゆるクランプポジショナー)を備えた
板材加工機の板材位置決め装置もある。
【0006】例えば、特開平11−300439号公報
には、複数のワーククランプのそれぞれに、駆動用のモ
ータを設けてワーククランプをX軸に沿って自走可能に
し、ワーククランプの板材に対するクランプ位置を変更
可能した板材加工機の板材位置決め装置の技術が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の板材加工機にお
ける板材位置決め装置において、ワークの自動掴み替え
を行う場合には、一度X軸キャリッジを原点に戻す必要
がある。
【0008】また、上述の特開平11−300439号
に開示される板材加工機の板材位置決め装置において
は、板材の位置決めおよびクランプ位置の変更時に、モ
ータ駆動用のケーブルを引きずるのでケーブル切断の危
険性がある。また、板材の位置決め時においては、ワー
ククランプに備えたそれぞれのモータの同期を完全にと
らないと故障する恐れがある。
【0009】本発明は上述の如き問題を解決するために
成されたものであり、本発明の課題は、複数のワークク
ランプを個別にまたは同時にX軸方向に移動させること
が可能な板材加工機の板材位置決め装置において、ワー
ククランプに個別のX軸駆動モータを必要とせず、また
同期運転不要の単独駆動源を用いた新規な板材加工機の
板材位置決め装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する手
段として請求項1に記載の板材加工機の板材位置決め装
置は、Y軸方向に移動位置決め自在のY軸キャリッジベ
ースと、該Y軸キャリッジベースにX軸方向へ移動移動
位置決め自在の複数個のワーククランプ装置を設けた板
材加工機の板材位置決め装置において、前記Y軸キャリ
ッジベースにX軸送りねじとしてのボールねじスプライ
ン軸を設け、前記ワーククランプ装置のそれぞれに前記
ボールねじスプライン軸に螺合するボールねじナット
と、スプライン係合するスプラインナットとを回転自在
に設け、該スプラインナットの回転を前記ボールねじナ
ットへ伝達可能または該ボールねじナットの回転を規制
可能なトランスミッションを設け、前記複数個のワーク
クランプ装置を同時にまたは個別にX軸方向へ移動位置
決め可能に設けたことを要旨とするものである。
【0011】請求項2に記載の板材加工機の板材位置決
め装置は、請求項1に記載の板材加工機の板材位置決め
装置において、前記トランスミッションは、前記ボール
ねじスプライン軸に平行なクラッチ入力軸を回転可能に
設けると共に、該クラッチ入力軸の一端部にクラッチデ
ィスクを一体的に設け、前記クラッチ入力軸側にスプラ
イン軸部を有するクラッチ出力軸を回転可能に設け、前
記クラッチディスクに係脱可能なクラッチディスクとブ
レーキディスクとを備えた軸体を前記クラッチ入力軸の
スプライン軸部にスプライン係合して設け、前記クラッ
チ入力軸へ前記スプラインナットの回転を伝達する第一
伝達手段を設けると共に、前記クラッチ出力軸の回転を
前記ボールねじナットに伝達する第二伝達手段を設け、
前記可動体を軸方向に進退させるクラッチシリンダを設
けてなることを要旨とするものである。
【0012】請求項3に記載の板材加工機の板材位置決
め装置は、請求項2に記載の板材加工機の板材位置決め
装置において、前記第一伝達手段は、前記スプラインナ
ットに第一歯付きプーリを設けると共に前記クラッチ駆
動軸に第二歯付きプーリを設け、該第一、第二歯付きプ
ーリ間に歯付きベルトを掛け回して設け、前記第二伝達
手段は、前記クラッチ出力軸に第三歯付きプーリを設け
ると共に前記ボールねじナットに第四歯付きプーリを設
け、該第三、第四歯付きプーリ間に歯付きベルトを掛け
回して設け、前記第一歯付きプーリから第四歯付きプー
リまでの最終速比が1/1になるように設けたことを要
旨とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
よって説明する。
【0014】図1は、本発明に係わる板材位置決め装置
を適用した門型の本体フレームを有するタレットパンチ
プレスの正面図である。図2は図1のII-II線に沿って
見た図である。
【0015】図1によく示されるように、タレットパン
チプレス1は門型の本体フレーム3を有しており、本体
フレーム3は下部フレーム5と上部フレーム7の間を左
右のコラム9(a,b)で連結し、下部フレーム5と上
部フレーム7の間に作業空間11が形成してある。
【0016】タレットパンチプレス1には、多数のパン
チ13およびダイ15を着脱自在に支承した上部タレッ
トディスク17と下部タレットディスク19が対向して
設けてある。この上下のタレットディスク(17、1
9)は、図示省略の回転駆動手段により上下タレットデ
ィスク(17、19)を水平方向に同期回転させて、所
望する金型(パンチとダイ)を加工中心位置21に回転
割り出しすることができるように設けてある。
【0017】上下タレットディスク(17、19)の回
転により、加工中心位置21に割出しされたパンチ13
を打圧する打撃子23を下面に備えたラム25が上下動
自在に設けてある。ラム25の駆動手段は図示省略して
あるが、このラム駆動手段には、油圧シリンダを使用し
た公知の油圧駆動方式、或いは偏心クランク機構を使用
した公知の機械方式を用いることができる。
【0018】前記作業空間11の右方には、すなわち上
下タレットディスク(17、19)の右方には板材位置
決め装置27が設けてある。
【0019】図1、図2に示す様に、板材位置決め装置
27は、Y軸方向に移動自在のY軸キャリッジベース2
9と、このY軸キャリッジベース29上をX軸方向(Y
軸に直交する方向)に移動自在の複数(実施例では4
個)のワーククランプ装置31(a,b,c,d)など
で構成してある。
【0020】上述のY軸キャリッジベース29は、前記
下部フレーム5に設けた固定ワークテーブル33上をX
軸方向に跨いで下部フレーム5の両側へ延伸して設けて
あり、このY軸キャリッジベース29には、固定ワーク
テーブル33の両側をY軸方向へY軸キャリッジベース
29と一体的に移動するサイドテーブル34が設けてあ
る。
【0021】なお、固定ワークテーブル33とサイドテ
ーブル34は同一高さのワーク支持面を有している。
【0022】また、上述のY軸キャリッジベース29
は、前記下部フレーム5の両脇に設けたY軸ガイドレー
ル35、37に移動自在に設けると共に、前記本体フレ
ーム3のコラム9aに設けたY軸駆動モータ36に回転
駆動されるY軸駆動ねじ38に螺合するナット部材40
に一体的に連結してある。
【0023】したがって、図示省略のNC制御装置によ
りY軸駆動モータ36を適宜に駆動することによって、
Y軸キャリッジベース29をY軸方向の任意の位置に位
置決めすることができる。
【0024】また図3によく示されるように、前記Y軸
キャリッジベース29の左側面には、X軸方向に延伸す
るX軸ガイドレール39が設けてある。Y軸キャリッジ
ベース29の上には、前記X軸ガイドレール39に平行
なX軸送りねじとしてのボールねじスプライン軸41が
Y軸キャリッジベース29の端部に設けた一対の軸受け
43(a,b)に両端部を回転自在に軸支してある。ま
た、上述のボールねじスプライン軸41の端部には、X
軸駆動モータ42が設けてある。
【0025】前記X軸ガイドレール39には、前述のワ
ーククランプ装置31のハウジング44がガイド部材4
5を介してX軸方向に移動自在に係合してある。なお、
X軸ガイドレール39およびガイド部材45には、例え
ばリニアモーションベアリング(市販品名LMガイド)
を使用することができる。
【0026】図3、図4によく示される様に、前記ワー
ククランプ装置31のハウジング44には、2個のアン
ギュラー玉軸受け47aと47bとが取付てある。この
アンギュラー玉軸受け47aの内輪は、前記ボールねじ
スプライン軸41にスプライン係合するスプラインナッ
ト49となっている。また、ラジアル玉軸受け47bの
内輪は、前記ボールねじスプライン軸41に螺合するボ
ールねじナット51となっている。
【0027】なお、ラジアル玉軸受け47aと47bに
は、市販の複列アンギュラー玉軸受けの如きラジアル玉
軸受けを使用し、このラジアル玉軸受けに前記スプライ
ンナット49またはボールねじナット51を取付ける構
成にすることもできる。
【0028】図4に示すように、前記ワーククランプ装
置31のハウジング44には、スプラインナット49の
回転をボールねじナット51へ伝達可能またはこのボー
ルねじナット51の回転を規制可能なクラッチ・ブレー
キ53を有するトランスミッション55が設けてある。
【0029】次に上述のトランスミッション55につい
て説明する。前記ハウジング44の上部には、前記ボー
ルねじスプライン軸41と平行にクラッチ入力軸57が
複数のラジアル玉軸受け59により回転可能に設けてあ
る。このクラッチ入力軸57の右端部には環状の櫛歯6
0を備えたクラッチディスク61が設けてある。
【0030】上述のクラッチディスク61の右方(図4
において右側)には、前記クラッチ入力軸57と同軸の
クラッチ出力軸63が複数のラジアル玉軸受け65によ
り回転可能に設けてある。このクラッチ出力軸63の左
側端部はスプライン溝67が形成してある。なお、上述
のラジアル玉軸受け65は前記ハウジング44の上部に
複数のボルトで一体的に固定した軸受けハウジング66
に設けてある。
【0031】前記環状の櫛歯60に係合可能な環状の櫛
歯68を備えたクラッチディスク69の軸体71が、前
記スプライン溝67に軸方向に移動可能に係合してあ
る。この軸体71は、前記クラッチディスク69から若
干右方へ延伸して設けてあり、その右側端部には、前記
クラッチディスク69の外径より若干小径の環状スペー
サ73を介して環状のブレーキディスク75が複数のボ
ルト77で一体的に結合してある。なお、ブレーキディ
スク75の外径は環状スペーサ73の外径より若干大径
に形成してある。
【0032】また、前記クラッチディスク69と環状ス
ペーサ73の間には、クラッチディスク69の外径と同
径のスラスト軸受け79が設けてある。なお、このスラ
スト軸受けと環状スペーサ73との間には若干の間隙d
が設けてある。
【0033】前記ブレーキディスク75の表面には、摩
擦材で製作した環状のブレーキパッド81aが張り付け
てあり、またこのブレーキパッド81aに当接係合可能
な同様のブレーキパッド81bが前記軸受けハウジング
66に設けてある。
【0034】前記ワーククランプ装置31のハウジング
44の上部には、クラッチ作動用の空圧シリンダ83が
設けてある。空圧シリンダ83のピストン85のピスト
ンロッド87は前記クラッチ出力軸63の上方をクラッ
チ出力軸63に平行に進退可能に設けてある。また、ピ
ストンロッド85には前記環状スペーサ73の外径部を
挟持する二股のフォーク89が取付てある。また、上述
のピストン85とヘッドカバー91との間には、ピスト
ン85を常時突出させるように作用するスプリング93
が設けてある。
【0035】前記スプラインナット49の回転をクラッ
チ入力軸57に伝達するための第一伝達手段として、ス
プラインナット49には歯数Zaの第一歯付きプーリ9
5を設けると共に、クラッチ入力軸57には歯数Zbの
第二歯付きプーリ97を設け、この第一、第二歯付きプ
ーリ(95,97)の間に歯付きベルト99が掛け回し
てある。
【0036】また、前記クラッチ出力軸63の回転を前
記ボールねじナット51に伝達するための第二伝達手段
として、クラッチ出力軸63には、歯数Zcの第三歯付
きプーリ101を設けると共に、前記ボールねじナット
51には歯数Zdの第四歯付きプーリ103を設け、こ
の第三、第四歯付きプーリ間(101,103)に歯付
きベルト105が掛け回してある。
【0037】なお、前記第一歯付きプーリ95のスプラ
インナット49への取付および第四歯付きプーリのボー
ルねじナット51への取付は、複数のボルト96によっ
て取付てある。また、第二歯付きプーリ97のクラッチ
入力軸57への取付および第三歯付きプーリ101のク
ラッチ出力軸63への取付はキー98とスナップリング
100によって取付てある。
【0038】また、上述の実施の形態における第一歯付
きプーリ95と第二歯付きプーリ97の速比ε12は、
Za/Zb=2に、第三歯付きプーリ101と第四歯付
きプーリ103の速比ε34は、Zd/Zc=1/2に
設定してある。したがって、第一歯付きプーリ95と第
四歯付きプーリ103間の速比ε14は、ε14=ε
1234=1となる。
【0039】上記構成において、クラッチ作動用の空圧
シリンダ83を操作する方向切換弁(図示省略)を作動
させ、ピストンロッド側の空圧を大気圧に解放すれば、
図4に示すように、ピストンロッド87はスプリング9
3によって空圧シリンダ83から前進した状態となる。
【0040】その結果、ブレーキディスク75に係合す
るフォーク89によって、クラッチディスク69は、ブ
レーキディスク75のブレーキパッド81aが固定ブレ
ーキパッド81bに当接する位置まで移動する。この状
態において、クラッチ出力軸63の回転はブレーキディ
スク75によって規制(ブレーキON)されると同時
に、クラッチディスク61とクラッチディスク69の係
合が解放(クラッチOFF)されるように設けてある。
【0041】逆に、空圧シリンダ83のピストンロッド
87側に空圧を作用させて、ピストンロッド87を左側
へ移動させれば、クラッチディスク61とクラッチディ
スク69が係合すると同時に、クラッチ出力軸63のブ
レーキが解放されてクラッチ出力軸63の回転が可能と
なる。
【0042】図4に示す如く、クラッチ・ブレーキ53
のクラッチがOFF、ブレーキがONの状態のときボー
ルねじスプライン軸41を回転駆動すれば、スプライン
ナット49はボールねじスプライン軸41と共に回転す
るが、その回転はクラッチ出力軸63には伝達されな
い。一方、クラッチ出力軸63の回転はブレーキで規制
されているためボールねじナット51は回転不能であ
る。その結果、ワーククランプ装置31がX軸方向に移
動することになる。
【0043】次に、クラッチ・ブレーキ53のクラッチ
がON、ブレーキがOFFの状態のときボールねじスプ
ライン軸41を回転駆動すれば、ボールねじスプライン
軸41の回転は、スプラインナット49を介してボール
ねじナット51に伝達されることになる。
【0044】このとき、前述のように第一歯付きプーリ
95と第四歯付きプーリ103間の速比ε14が1なの
で、ボールねじスプライン軸41の回転は1:1でボー
ルねじナット51に伝達される。また、ボールねじナッ
ト51の回転方向は、第一、第二伝達手段の構成からボ
ールねじスプライン軸41と同一である。
【0045】したがって、例えば、ボールねじスプライ
ン軸41が右方向に1回転すると、ボールねじナット5
1も右方向に1回転し、ボールねじスプライン軸41と
ボールねじナット51間のX軸方向の相対的移動が生じ
ない。その結果、ワーククランプ装置31はX軸方向へ
移動せずに停止状態を維持することになる。
【0046】なお、上述のベルトとプーリによる伝達手
段の代わりにギヤトレインによる伝達手段を使用するこ
ともできる。また、噛み合いクラッチに代えて摩擦クラ
ッチを使用することも可能である。
【0047】また、前記ワーククランプ装置31には、
公知の板材クランプ装置を利用できる。実施の形態にお
いては、その一例として、クランプベース111に対し
て上部クランプレバー113を空圧シリンダ115によ
って作動させる方式のクランプ装置31を示してある。
【0048】
【発明の効果】請求項1〜請求項3の発明によれれば、
質量の大きいX軸キャリッジを介さずに一本の駆動軸に
よって直接複数のワーククランプを個別にまたは同時に
移動位置決めすることができるので位置決めを高速に行
うことが可能となる。
【0049】また、ワーククランプに個別の駆動モータ
を設けていないので、位置決め時にモータ駆動用のケー
ブルを引きずることがなく、ケーブル切断の危険性がな
い。
【0050】ワーククランプ装置に個別の駆動モータを
有する従来の装置に比較し、複数のワーククランプ装置
の移動位置決めを一本の駆動軸によって行うので個別の
駆動モータの同期をとる必要がなく制御が簡単である。
【0051】板材を把持したワーククランプ装置の周囲
の加工不能領域を加工するときには、任意のワーククラ
ンプ装置を個別に移動待避させ、また長尺材の加工時に
は複数のワーククランプの板材に対するクランプ位置を
同時に自動変更可能にする手段としても使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる板材位置決め装置を適用した門
型の本体フレームを有するタレットパンチプレスの正面
図。
【図2】図1のII-II線に沿って見た図。
【図3】図2のIII矢視図。
【図4】図3のIV-IV線に沿って見た部分断面図。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 3 本体フレーム 5 下部フレーム 7 上部フレーム 9(a,b) コラム 11 作業空間 13 パンチ 15 ダイ 17 上部タレットディスク 19 下部タレットディスク 21 加工中心位置 23 打撃子 25 ラム 27 板材位置決め装置 29 Y軸キャリッジベース 31(a,b,c,d) ワーククランプ装置 33 固定ワークテーブル 34 サイドテーブル 35、37 Y軸ガイドレール 36 Y軸駆動モータ 39 X軸ガイドレール 41 ボールねじスプライン軸 42 X軸駆動モータ 43(a,b) 軸受け 45 ガイド部材 47(a,b) アンギュラー玉軸受け 49 スプラインナット 51 ボールねじナット 53 クラッチ・ブレーキ 55 トランスミッション 57 クラッチ入力軸 59 ラジアル玉軸受け 60 環状の櫛歯 61 クラッチディスク 63 クラッチ出力軸 65 ラジアル玉軸受け 66 軸受けハウジング 67 スプライン溝 68 環状の櫛歯 69 クラッチディスク 71 軸体 73 環状スペーサ 75 ブレーキディスク 77 ボルト 79 スラスト軸受け 81(a,b) ブレーキパッド 83 空圧シリンダ 85 ピストン 87 ピストンロッド 89 フォーク 91 ヘッドカバー 93 スプリング 95 第一歯付きプーリ 97 第二歯付きプーリ 99 歯付きベルト 101 第三歯付きプーリ 103 第四歯付きプーリ 105 歯付きベルト 111 クランプベース 113 上部クランプレバー 115 空圧シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Y軸方向に移動位置決め自在のY軸キャ
    リッジベースと、該Y軸キャリッジベースにX軸方向へ
    移動移動位置決め自在の複数個のワーククランプ装置を
    設けた板材加工機の板材位置決め装置において、前記Y
    軸キャリッジベースにX軸送りねじとしてのボールねじ
    スプライン軸を設け、前記ワーククランプ装置のそれぞ
    れに前記ボールねじスプライン軸に螺合するボールねじ
    ナットと、スプライン係合するスプラインナットとを回
    転自在に設け、該スプラインナットの回転を前記ボール
    ねじナットへ伝達可能または該ボールねじナットの回転
    を規制可能なトランスミッションを設け、前記複数個の
    ワーククランプ装置を同時にまたは個別にX軸方向へ移
    動位置決め可能に設けたことを特徴とする板材加工機の
    板材位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の板材加工機の板材位置
    決め装置において、前記トランスミッションは、前記ボ
    ールねじスプライン軸に平行なクラッチ入力軸を回転可
    能に設けると共に、該クラッチ入力軸の一端部にクラッ
    チディスクを一体的に設け、前記クラッチ入力軸側にス
    プライン軸部を有するクラッチ出力軸を回転可能に設
    け、前記クラッチディスクに係脱可能なクラッチディス
    クとブレーキディスクとを備えた軸体を前記クラッチ入
    力軸のスプライン軸部にスプライン係合して設け、前記
    クラッチ入力軸へ前記スプラインナットの回転を伝達す
    る第一伝達手段を設けると共に、前記クラッチ出力軸の
    回転を前記ボールねじナットに伝達する第二伝達手段を
    設け、前記可動体を軸方向に進退させるクラッチシリン
    ダを設けてなることを特徴とする板材加工機の板材位置
    決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の板材加工機の板材位置
    決め装置において、前記第一伝達手段は、前記スプライ
    ンナットに第一歯付きプーリを設けると共に前記クラッ
    チ駆動軸に第二歯付きプーリを設け、該第一、第二歯付
    きプーリ間に歯付きベルトを掛け回して設け、前記第二
    伝達手段は、前記クラッチ出力軸に第三歯付きプーリを
    設けると共に前記ボールねじナットに第四歯付きプーリ
    を設け、該第三、第四歯付きプーリ間に歯付きベルトを
    掛け回して設け、前記第一歯付きプーリから第四歯付き
    プーリまでの最終段速比が1/1になるように設けたこ
    とを特徴とする板材加工機の板材位置決め装置。
JP2000267546A 2000-09-04 2000-09-04 板材加工機の板材位置決め装置 Expired - Fee Related JP4698006B2 (ja)

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