JPH1058209A - 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台 - Google Patents
刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台Info
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- JPH1058209A JPH1058209A JP24406796A JP24406796A JPH1058209A JP H1058209 A JPH1058209 A JP H1058209A JP 24406796 A JP24406796 A JP 24406796A JP 24406796 A JP24406796 A JP 24406796A JP H1058209 A JPH1058209 A JP H1058209A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 １個のサーボモータで刃物台本体３の旋回と
タレット４の旋回とを行う軽量かつ小形のタレット刃物
台の提供。 【解決手段】 中台２上に旋回中心ａのまわりで旋回可
能に設けられた刃物台本体３内に、タレット４と同心に
設けた油圧シリンダ６により、タレット位置決めクラン
プ用の第１クラッチ５Ａ，５Ｂと、刃物台本体旋回用第
２クラッチ１３Ａ，１３Ｂと、タレット旋回歯車７，１
６との係脱を行い、タレット４が刃物台本体３に位置決
めクランプされたとき、歯車７，１６の噛合を外してタ
レット旋回駆動系の縁を切り、同時に第２クラッチ１３
Ａ，１３Ｂを係合させてサーボモータ８による刃物台本
体３の旋回を可能とし、タレット４の位置決めクランプ
が係合を解いて刃物台本体旋回駆動系の縁を切り、同時
に歯車７，１６を介してサーボモータ８によるタレット
４の旋回を可能とする。
タレット４の旋回とを行う軽量かつ小形のタレット刃物
台の提供。 【解決手段】 中台２上に旋回中心ａのまわりで旋回可
能に設けられた刃物台本体３内に、タレット４と同心に
設けた油圧シリンダ６により、タレット位置決めクラン
プ用の第１クラッチ５Ａ，５Ｂと、刃物台本体旋回用第
２クラッチ１３Ａ，１３Ｂと、タレット旋回歯車７，１
６との係脱を行い、タレット４が刃物台本体３に位置決
めクランプされたとき、歯車７，１６の噛合を外してタ
レット旋回駆動系の縁を切り、同時に第２クラッチ１３
Ａ，１３Ｂを係合させてサーボモータ８による刃物台本
体３の旋回を可能とし、タレット４の位置決めクランプ
が係合を解いて刃物台本体旋回駆動系の縁を切り、同時
に歯車７，１６を介してサーボモータ８によるタレット
４の旋回を可能とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は刃物台本体の垂直軸
まわりの旋回とタレットの旋回とを１台のサーボモータ
で行う刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台に関する
ものである。
まわりの旋回とタレットの旋回とを１台のサーボモータ
で行う刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】工作機械例えば旋盤において、図３に示
すようにタレット１０１に取り付けた回転工具Ｔでワー
クＷに斜め穴Ｗａを穿設する場合、刃物台本体１０２を
Ｘ・Ｚ軸と直角な垂直軸（Ｙ軸）のまわりで旋回させ
て、タレット刃物台のＸ軸とＺ軸の同期送りで斜め穴Ｗ
ａを穿設する。このため刃物台１０２をＹ軸のまわりで
旋回させるＢ軸制御が必要となる。従来は図４に示すよ
うにタレット旋回用サーボモータとは別にＢ軸専用のサ
ーボモータ１０３を刃物台本体１０２上に設け、中台１
０６上の旋回中心１０４に固着の歯車１０５に、Ｂ軸サ
ーボモータ１０３の出力軸１０３ａにキー着されている
歯車１０７を噛合して刃物台本体１０２の旋回を行って
いた。
すようにタレット１０１に取り付けた回転工具Ｔでワー
クＷに斜め穴Ｗａを穿設する場合、刃物台本体１０２を
Ｘ・Ｚ軸と直角な垂直軸（Ｙ軸）のまわりで旋回させ
て、タレット刃物台のＸ軸とＺ軸の同期送りで斜め穴Ｗ
ａを穿設する。このため刃物台１０２をＹ軸のまわりで
旋回させるＢ軸制御が必要となる。従来は図４に示すよ
うにタレット旋回用サーボモータとは別にＢ軸専用のサ
ーボモータ１０３を刃物台本体１０２上に設け、中台１
０６上の旋回中心１０４に固着の歯車１０５に、Ｂ軸サ
ーボモータ１０３の出力軸１０３ａにキー着されている
歯車１０７を噛合して刃物台本体１０２の旋回を行って
いた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたＢ
軸専用のサーボモータを別に有するタレット刃物台は、
形状が大きくなってそれだけ重量が増し、更にＮＣ制御
軸が１軸多くなってコスト高になるという問題を有して
いる。本発明は従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところはタレ
ットの旋回と刃物台のＢ軸旋回とを１個のサーボモータ
により行う小形かつ軽量でコストの安いタレット刃物台
を提供しようとするものである。
軸専用のサーボモータを別に有するタレット刃物台は、
形状が大きくなってそれだけ重量が増し、更にＮＣ制御
軸が１軸多くなってコスト高になるという問題を有して
いる。本発明は従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところはタレ
ットの旋回と刃物台のＢ軸旋回とを１個のサーボモータ
により行う小形かつ軽量でコストの安いタレット刃物台
を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台は、
旋盤の長手送り軸及びこれと直角な切り込み軸にそれぞ
れ直角な垂直軸のまわりで旋回可能な刃物台本体と、該
刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回中心軸のまわりで旋
回可能なタレットとを有するタレット刃物台において、
タレット旋回手段と、刃物台本体旋回手段と、サーボモ
ータと、該サーボモータの出力を前記タレット旋回手段
及び刃物台本体旋回手段の何れか一方に選択的に伝達す
る切換手段とを有し、１個のサーボモータによりタレッ
トと刃物台本体の旋回を行うようにしたものである。
に本発明の刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台は、
旋盤の長手送り軸及びこれと直角な切り込み軸にそれぞ
れ直角な垂直軸のまわりで旋回可能な刃物台本体と、該
刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回中心軸のまわりで旋
回可能なタレットとを有するタレット刃物台において、
タレット旋回手段と、刃物台本体旋回手段と、サーボモ
ータと、該サーボモータの出力を前記タレット旋回手段
及び刃物台本体旋回手段の何れか一方に選択的に伝達す
る切換手段とを有し、１個のサーボモータによりタレッ
トと刃物台本体の旋回を行うようにしたものである。
【０００５】また、旋盤の長手送り軸及びこれと直角な
切り込み軸にそれぞれ直角な垂直軸のまわりで旋回可能
な刃物台本体と、該刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回
中心軸のまわりで旋回可能なタレットとを有するタレッ
ト刃物台において、前記タレットと前記刃物台本体とを
交互に旋回するサーボモータと、前記タレット旋回の位
置決めクランプを行う係脱自在の第１クラッチと、前記
第１クラッチを係脱する駆動手段と、前記サーボモータ
により回転され前記駆動手段により軸方向移動される第
１駆動軸と、該第１駆動軸の一端に嵌着され前記第１ク
ラッチの係脱と同時にタレット駆動歯車との噛み合いが
かけ外しされる係脱自在のシフト歯車と、前記第１駆動
軸の他端と刃物台本体旋回用第２駆動軸との間に設けら
れ前記第１クラッチの離脱と同時に前記第１駆動軸から
前記第２駆動軸への回転の伝達をかけ外しする係脱自在
の第２クラッチと、前記第２駆動軸の回転により刃物台
本体を旋回させる刃物台本体旋回手段とを含んでなり、
前記第１クラッチが係合したとき前記第２クラッチが係
合して前記シフト歯車の噛み合いが外れ、前記第１クラ
ッチが離脱したとき前記第２クラッチが離脱して前記シ
フト歯車が噛み合うようにして１個のサーボモータによ
りタレットと刃物台本体の旋回を行うようにしたもので
ある。
切り込み軸にそれぞれ直角な垂直軸のまわりで旋回可能
な刃物台本体と、該刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回
中心軸のまわりで旋回可能なタレットとを有するタレッ
ト刃物台において、前記タレットと前記刃物台本体とを
交互に旋回するサーボモータと、前記タレット旋回の位
置決めクランプを行う係脱自在の第１クラッチと、前記
第１クラッチを係脱する駆動手段と、前記サーボモータ
により回転され前記駆動手段により軸方向移動される第
１駆動軸と、該第１駆動軸の一端に嵌着され前記第１ク
ラッチの係脱と同時にタレット駆動歯車との噛み合いが
かけ外しされる係脱自在のシフト歯車と、前記第１駆動
軸の他端と刃物台本体旋回用第２駆動軸との間に設けら
れ前記第１クラッチの離脱と同時に前記第１駆動軸から
前記第２駆動軸への回転の伝達をかけ外しする係脱自在
の第２クラッチと、前記第２駆動軸の回転により刃物台
本体を旋回させる刃物台本体旋回手段とを含んでなり、
前記第１クラッチが係合したとき前記第２クラッチが係
合して前記シフト歯車の噛み合いが外れ、前記第１クラ
ッチが離脱したとき前記第２クラッチが離脱して前記シ
フト歯車が噛み合うようにして１個のサーボモータによ
りタレットと刃物台本体の旋回を行うようにしたもので
ある。
【０００６】請求項１のように構成されているタレット
刃物台によれば、サーボモータにより回転される第１駆
動軸をタレット旋回手段，刃物台本体旋回手段に選択的
に伝達するようになしたので、単一のサーボモータでタ
レットの旋回と刃物台本体の旋回とを行うことが可能に
なり、大形かつ大重量となることなく刃物台本体の旋回
機構付タレット刃物台を形成することができる。
刃物台によれば、サーボモータにより回転される第１駆
動軸をタレット旋回手段，刃物台本体旋回手段に選択的
に伝達するようになしたので、単一のサーボモータでタ
レットの旋回と刃物台本体の旋回とを行うことが可能に
なり、大形かつ大重量となることなく刃物台本体の旋回
機構付タレット刃物台を形成することができる。
【０００７】また、請求項２のように構成されているタ
レット刃物台によれば、第１駆動軸の軸方向移動をタレ
ットクランプ用クラッチの係脱を行う駆動手段により駆
動するようにしたので、軸方向駆動手段も単一で済み、
一層簡素化，小型化が図られる。
レット刃物台によれば、第１駆動軸の軸方向移動をタレ
ットクランプ用クラッチの係脱を行う駆動手段により駆
動するようにしたので、軸方向駆動手段も単一で済み、
一層簡素化，小型化が図られる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面にもと
づいて説明する。図１は本発明の刃物台本体の旋回機構
付タレット刃物台の内部構造を示す説明図、図２は図１
の外観を表す斜視図である。旋盤の図示しないベッドの
長手送り軸方向（Ｚ軸方向）の案内上に、Ｚ軸と直角の
切り込み送り軸方向（Ｘ軸方向）の案内１ａを上面に有
するサドル１が移動位置決め可能に載置され、サドル１
のＸ軸案内１ａ上に中台２が移動位置決め可能に載置さ
れている。
づいて説明する。図１は本発明の刃物台本体の旋回機構
付タレット刃物台の内部構造を示す説明図、図２は図１
の外観を表す斜視図である。旋盤の図示しないベッドの
長手送り軸方向（Ｚ軸方向）の案内上に、Ｚ軸と直角の
切り込み送り軸方向（Ｘ軸方向）の案内１ａを上面に有
するサドル１が移動位置決め可能に載置され、サドル１
のＸ軸案内１ａ上に中台２が移動位置決め可能に載置さ
れている。
【０００９】中台２上に刃物台本体３が垂直（Ｙ軸）方
向の旋回中心軸ａのまわりで旋回可能に設けられてお
り、中台２上の旋回中心位置に固定歯車１０が固着され
ている。刃物台本体３には水平方向の旋回中心軸ｂのま
わりで旋回可能にタレット４が設けられており、タレッ
ト４の旋回軸４ａにクラウン歯形状の固定側クラッチ５
Ａが固着されている。刃物台本体３内にはタレット４の
旋回軸４ａと同心に油圧又は空気圧の流体圧シリンダ６
が固着されていて、流体圧シリンダ６のピストンロッド
６ａの先端に前記固定側クラッチ５Ａと係脱自在に係合
する可動側クラッチ５Ｂが固着されており、可動側クラ
ッチ５Ｂを固定側クラッチ５Ａに圧接することによりタ
レット４旋回時の位置決めクランプを行うようになって
いる。タレット４の旋回軸４ａに駆動歯車７が同心に固
着されている。
向の旋回中心軸ａのまわりで旋回可能に設けられてお
り、中台２上の旋回中心位置に固定歯車１０が固着され
ている。刃物台本体３には水平方向の旋回中心軸ｂのま
わりで旋回可能にタレット４が設けられており、タレッ
ト４の旋回軸４ａにクラウン歯形状の固定側クラッチ５
Ａが固着されている。刃物台本体３内にはタレット４の
旋回軸４ａと同心に油圧又は空気圧の流体圧シリンダ６
が固着されていて、流体圧シリンダ６のピストンロッド
６ａの先端に前記固定側クラッチ５Ａと係脱自在に係合
する可動側クラッチ５Ｂが固着されており、可動側クラ
ッチ５Ｂを固定側クラッチ５Ａに圧接することによりタ
レット４旋回時の位置決めクランプを行うようになって
いる。タレット４の旋回軸４ａに駆動歯車７が同心に固
着されている。
【００１０】刃物台本体３内にはサーボモータ８がタレ
ット４の旋回軸４ａと平行に固着されていて、サーボモ
ータ８の出力軸８ａに歯巾の広い歯車９が嵌着されてい
る。更に、刃物台本体３内にはサーボモータ８と平行に
第１駆動軸１１が回転及び軸方向移動可能に支持されて
いて、この第１駆動軸１１に隣接して第２駆動軸１２が
回転のみ可能に同心に支持されている。そして第１駆動
軸１１の第２駆動軸側端に可動側クラッチ１３Ｂが嵌着
され、第２駆動軸１２に可動クラッチ１３Ｂと係脱自在
に係合する固定側クラッチ１３Ａが嵌着されている。
ット４の旋回軸４ａと平行に固着されていて、サーボモ
ータ８の出力軸８ａに歯巾の広い歯車９が嵌着されてい
る。更に、刃物台本体３内にはサーボモータ８と平行に
第１駆動軸１１が回転及び軸方向移動可能に支持されて
いて、この第１駆動軸１１に隣接して第２駆動軸１２が
回転のみ可能に同心に支持されている。そして第１駆動
軸１１の第２駆動軸側端に可動側クラッチ１３Ｂが嵌着
され、第２駆動軸１２に可動クラッチ１３Ｂと係脱自在
に係合する固定側クラッチ１３Ａが嵌着されている。
【００１１】第１駆動軸１１には中央部に前記歯車９と
噛合する歯車１５が、またタレット側端に前記歯車７と
噛脱自在に係合するシフト歯車１６がそれぞれ嵌着され
ていて、第２駆動軸１２の後端に傘歯車１７が嵌着され
ている。第１駆動軸１１は前記流体圧シリンダ６のピス
トンロッド６ａとシフトレバー１４により連結されてい
て、流体圧シリンダ６による軸方向移動でクラッチ１３
Ａ，１３Ｂの係脱と歯車７とシフト歯車１６の噛み合い
のかけ外しを行うようになっている。
噛合する歯車１５が、またタレット側端に前記歯車７と
噛脱自在に係合するシフト歯車１６がそれぞれ嵌着され
ていて、第２駆動軸１２の後端に傘歯車１７が嵌着され
ている。第１駆動軸１１は前記流体圧シリンダ６のピス
トンロッド６ａとシフトレバー１４により連結されてい
て、流体圧シリンダ６による軸方向移動でクラッチ１３
Ａ，１３Ｂの係脱と歯車７とシフト歯車１６の噛み合い
のかけ外しを行うようになっている。
【００１２】更に、刃物台本体３内には上端部に前記傘
歯車１７と噛合する傘歯車１８を有し、下端部に前記固
定歯車１０に噛合する歯車１９を有する第３駆動軸２０
が垂直かつ回転可能に支持されている。一方、タレット
４には図２に示すように円周上等間隔に工具取付ステー
ションが設けられていて、工具取付ステーションの少な
くとも１つが回転工具Ｔが装着可能な回転工具軸を有す
る回転工具ホルダが取着可能な回転工具取付ステーショ
ンに形成されており、この回転工具取付ステーションが
切削位置に割出されると刃物台本体３内の図示しない回
転工具駆動軸先端のクラッチが前記回転工具軸後端のク
ラッチと係合して図示しない回転工具用モータにより回
転工具Ｔが回転されるようになっている。
歯車１７と噛合する傘歯車１８を有し、下端部に前記固
定歯車１０に噛合する歯車１９を有する第３駆動軸２０
が垂直かつ回転可能に支持されている。一方、タレット
４には図２に示すように円周上等間隔に工具取付ステー
ションが設けられていて、工具取付ステーションの少な
くとも１つが回転工具Ｔが装着可能な回転工具軸を有す
る回転工具ホルダが取着可能な回転工具取付ステーショ
ンに形成されており、この回転工具取付ステーションが
切削位置に割出されると刃物台本体３内の図示しない回
転工具駆動軸先端のクラッチが前記回転工具軸後端のク
ラッチと係合して図示しない回転工具用モータにより回
転工具Ｔが回転されるようになっている。
【００１３】続いて本発明の刃物台本体の旋回機構付タ
レット刃物台の作用について説明する。タレット４を旋
回割出しする場合は、流体圧シリンダ６の後室（図１で
右室）に圧力流体を供給して、直接ピストンロッド６ａ
で位置決めクランプ用クラッチ６Ａ，５Ｂの係合を解
き、同時にシフトレバー１４を介して第１駆動軸１１を
左行して、タレット駆動歯車７にシフト歯車１６を噛合
させるとともにクラッチ１３Ａ，１３Ｂの係合を解除し
て第２駆動軸１２との縁を切る。この状態でサーボモー
タ８を回転し歯車列９，１５，１６，７を介してタレッ
ト４を旋回し、回転工具Ｔを切削位置に割出す。次いで
流体圧シリンダ６の前室（図１で左室）に圧力流体を供
給して可動側クラッチ５Ｂを固定側クラッチ５Ａに係合
押圧してタレット４の位置決めクランプを行う。
レット刃物台の作用について説明する。タレット４を旋
回割出しする場合は、流体圧シリンダ６の後室（図１で
右室）に圧力流体を供給して、直接ピストンロッド６ａ
で位置決めクランプ用クラッチ６Ａ，５Ｂの係合を解
き、同時にシフトレバー１４を介して第１駆動軸１１を
左行して、タレット駆動歯車７にシフト歯車１６を噛合
させるとともにクラッチ１３Ａ，１３Ｂの係合を解除し
て第２駆動軸１２との縁を切る。この状態でサーボモー
タ８を回転し歯車列９，１５，１６，７を介してタレッ
ト４を旋回し、回転工具Ｔを切削位置に割出す。次いで
流体圧シリンダ６の前室（図１で左室）に圧力流体を供
給して可動側クラッチ５Ｂを固定側クラッチ５Ａに係合
押圧してタレット４の位置決めクランプを行う。
【００１４】この位置決めクランプ時のピストンロッド
６ａの右行でシフタレバー１４を介して第１駆動軸１１
が右行し、シフト歯車１６が歯車７から離れて第１駆動
軸１１とタレット旋回軸４ａとの縁が切れ、可動側クラ
ッチ１３Ｂが固定側クラッチ１３Ａと係合してサーボモ
ータ８による刃物台本体３の旋回が可能になる。次い
で、ＮＣの刃物台旋回指令によりサーボモータ８が回転
され、歯車列９，１５，１７，１８，１９，１０を介し
て刃物台本体３が水平面内において旋回され、回転工具
Ｔの軸線が主軸軸線（Ｚ軸）に対してプログラム指定の
角度に位置決めされる。そして図示しない主軸チャック
に把持したワークの回転を規制した状態で、回転工具Ｔ
を回転し、Ｘ，Ｚ軸の同期制御でタレット刃物台をＺ軸
に対して斜め方向に送って斜め穴加工を行う。
６ａの右行でシフタレバー１４を介して第１駆動軸１１
が右行し、シフト歯車１６が歯車７から離れて第１駆動
軸１１とタレット旋回軸４ａとの縁が切れ、可動側クラ
ッチ１３Ｂが固定側クラッチ１３Ａと係合してサーボモ
ータ８による刃物台本体３の旋回が可能になる。次い
で、ＮＣの刃物台旋回指令によりサーボモータ８が回転
され、歯車列９，１５，１７，１８，１９，１０を介し
て刃物台本体３が水平面内において旋回され、回転工具
Ｔの軸線が主軸軸線（Ｚ軸）に対してプログラム指定の
角度に位置決めされる。そして図示しない主軸チャック
に把持したワークの回転を規制した状態で、回転工具Ｔ
を回転し、Ｘ，Ｚ軸の同期制御でタレット刃物台をＺ軸
に対して斜め方向に送って斜め穴加工を行う。
【００１５】
【発明の効果】本発明の刃物台本体の旋回機構付タレッ
ト刃物台は上述のとおり構成されているので次に記載す
る効果を奏する。請求項１の発明によれば、サーボモー
タにより回転される第１駆動軸をタレット旋回手段，刃
物台本体旋回手段に選択的に伝達するようになしたの
で、単一のサーボモータでタレットの旋回と刃物台本体
の旋回とを行うことが可能になり、大形かつ大重量とな
ることなく刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台を形
成することができ、従来タレット旋回軸と刃物台本体旋
回軸との２軸必要であったものが１軸ですむので、ＮＣ
装置を含む大幅なコストダウンが可能になる。
ト刃物台は上述のとおり構成されているので次に記載す
る効果を奏する。請求項１の発明によれば、サーボモー
タにより回転される第１駆動軸をタレット旋回手段，刃
物台本体旋回手段に選択的に伝達するようになしたの
で、単一のサーボモータでタレットの旋回と刃物台本体
の旋回とを行うことが可能になり、大形かつ大重量とな
ることなく刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台を形
成することができ、従来タレット旋回軸と刃物台本体旋
回軸との２軸必要であったものが１軸ですむので、ＮＣ
装置を含む大幅なコストダウンが可能になる。
【００１６】また、請求項２のように構成されているタ
レット刃物台によれば、第１駆動軸の軸方向移動をタレ
ットクランプ用クラッチの係脱を行う駆動手段により駆
動するようにしたので、軸方向駆動手段も単一で済み、
一層簡素化，小型化が図られる。
レット刃物台によれば、第１駆動軸の軸方向移動をタレ
ットクランプ用クラッチの係脱を行う駆動手段により駆
動するようにしたので、軸方向駆動手段も単一で済み、
一層簡素化，小型化が図られる。
【図１】本発明の刃物台本体の旋回機構付タレット刃物
台の内部構造を示す説明図である。
台の内部構造を示す説明図である。
【図２】同じく本発明の刃物台本体の旋回機構付タレッ
ト刃物台の外観図である。
ト刃物台の外観図である。
【図３】従来技術のＢ軸モータ付タレット刃物台を有す
る旋盤の斜視図である。
る旋盤の斜視図である。
【図４】従来の技術のＢ軸モータ付タレット刃物台の内
部構造を示す説明図である。
部構造を示す説明図である。
１ サドル ２ 中台 ３ 刃物台本体 ４ タレット ５Ａ，５Ｂ タレットの位置決めクランプ用クラッチ ６ 流体圧シリンダ ８ サーボモータ ７，９，１０，１５，１６，１９ 歯車 １１ 第１駆動軸 １２ 第２駆動軸 １３Ａ，１３Ｂ 刃物台本体旋回用クラッチ １４ シフタレバー １７，１８ 傘歯車 ２０ 第３駆動軸
Claims (2)
- 【請求項１】 旋盤の長手送り軸及びこれと直角な切り
込み軸にそれぞれ直角な垂直軸のまわりで旋回可能な刃
物台本体と、該刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回中心
軸のまわりで旋回可能なタレットとを有するタレット刃
物台において、タレット旋回手段と、刃物台本体旋回手
段と、サーボモータと、該サーボモータの出力を前記タ
レット旋回手段及び刃物台本体旋回手段の何れか一方に
選択的に伝達する切換手段とを有し、１個のサーボモー
タによりタレットと刃物台本体の旋回を行うようにした
ことを特徴とする刃物台本体の旋回機構付タレット刃物
台。 - 【請求項２】 旋盤の長手送り軸及びこれと直角な切り
込み軸にそれぞれ直角な垂直軸のまわりで旋回可能な刃
物台本体と、該刃物台本体の旋回軸線に直角な旋回中心
軸のまわりで旋回可能なタレットとを有するタレット刃
物台において、前記タレットと前記刃物台本体とを交互
に旋回するサーボモータと、前記タレット旋回の位置決
めクランプを行う係脱自在の第１クラッチと、前記第１
クラッチを係脱する駆動手段と、前記サーボモータによ
り回転され前記駆動手段により軸方向移動される第１駆
動軸と、該第１駆動軸の一端に嵌着され前記第１クラッ
チの係脱と同時にタレット駆動歯車との噛合がかけ外し
される係脱自在のシフト歯車と、前記第１駆動軸の他端
と刃物台本体旋回用第２駆動軸との間に設けられ前記第
１クラッチの離脱と同時に前記第１駆動軸から前記第２
駆動軸への回転の伝達をかけ外しする係脱自在の第２ク
ラッチと、前記第２駆動軸の回転により刃物台本体を旋
回させる刃物台本体旋回手段とを含んでなり、前記第１
クラッチが係合したとき前記第２クラッチが係合して前
記シフト歯車の噛み合いが外れ、前記第１クラッチが離
脱したとき前記第２クラッチが離脱して前記シフト歯車
が噛み合うようにして１個のサーボモータによりタレッ
トと刃物台本体の旋回を行うようにしたことを特徴とす
る刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24406796A JP3231631B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24406796A JP3231631B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058209A true JPH1058209A (ja) | 1998-03-03 |
| JP3231631B2 JP3231631B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=17113251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24406796A Expired - Fee Related JP3231631B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 刃物台本体の旋回機構付タレット刃物台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3231631B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025119A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Okuma Corp | タレット刃物台 |
| JP2010517795A (ja) * | 2007-02-13 | 2010-05-27 | エシロル アンテルナショナル（コンパーニュ ジェネラル ドプテーク） | 複数の加工工具が取り付けられる回転可能な工具運搬器が設けられる、眼鏡レンズを形成する機械 |
| JP2015024454A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 中村留精密工業株式会社 | 工作機械の機内洗浄装置 |
| CN110227833A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-09-13 | 常州亘源数控设备有限公司 | 一种液压伺服刀架 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP24406796A patent/JP3231631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003025119A (ja) * | 2001-07-11 | 2003-01-29 | Okuma Corp | タレット刃物台 |
| JP2010517795A (ja) * | 2007-02-13 | 2010-05-27 | エシロル アンテルナショナル（コンパーニュ ジェネラル ドプテーク） | 複数の加工工具が取り付けられる回転可能な工具運搬器が設けられる、眼鏡レンズを形成する機械 |
| JP2014063197A (ja) * | 2007-02-13 | 2014-04-10 | Essilor International (Compagnie D'optique Generale D'optique) | 複数の加工工具が取り付けられる回転可能な工具運搬器が設けられる、眼鏡レンズを形成する機械 |
| KR101453373B1 (ko) * | 2007-02-13 | 2014-11-03 | 에실러에떼르나쇼날(꽁빠니제네랄돕띠끄) | 복수의 작업 공구가 장착된 회전하는 공구캐리어를 구비한 안경 렌즈용 가공 장치 |
| JP2015024454A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 中村留精密工業株式会社 | 工作機械の機内洗浄装置 |
| CN110227833A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-09-13 | 常州亘源数控设备有限公司 | 一种液压伺服刀架 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3231631B2 (ja) | 2001-11-26 |
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