JP3624287B2 - タップ加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、タップ加工装置に係り、特にプレス機械に取付けてプレス工程中にタップ加工を行うようにしたタップ加工装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のタップ加工装置において、タップに所定の回転と送りを付与する方法としては、2通りの方法があり、第一の方法は、タップと同一ピッチのリードナットを用い、リードナットに噛合するネジ軸のタップを取り付け、ネジ軸を回転することにより回転と送りを同時に行う方法で、第二の方法は、回転部と送り部とを別々の構造として、それぞれ別々の回転数で回転させる方法で、送り部にはボールネジが用いられるが、ボールネジのネジピッチは通常加工するタップのネジピッチより大きいため、構造を別々としてタップの回転数に合わせて、ボールネジを低速で回転させる構造となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、タップに所定の回転と送りを付与する前述した方法において、第一の方法では、タップと同じピッチのネジ加工されたリードナットを用いており、リードナットのネジ部では雄ネジと雌ネジが直接噛み合い、回転した時滑り摩擦状態となるため下記のような問題が生ずる。
(1)摩擦力が大きいため効率が悪くなり大きな回転トルクが必要となる。
(2)発熱が生ずることから焼き付きを回避するために回転数を増加できない。
(3)摩耗が発生し易く耐久性が低下する。
(4)上記の問題により雄ねじと雌ねじの間に、ある程度の隙間を形成する必要があることから、送り精度が低下するためタップ工具の寿命が低下する。
【0004】
この問題解決のためボールネジを用いることが考えられるが、現状における製作可能なボールネジは、プレス加工で製作されるタップ(M2〜M6)のピッチより大きいリードであり、このため上記の第二の方法の回転部と送り部を別々の構造として、それぞれ別々の回転数で回転させる方法をとることとなるが、この方法では構造が大がかりとなり、プレスに組み込むことが困難であり、コストも高くなる問題を有している。
【0005】
従って、本発明の目的とする所は、ボールネジのネジ軸とナット軸を異なる歯車の組合せにより、異なる回転数で回転させ、その回転差により、タップ工具に所定の回転と送りを付与することで、高速加工が可能でかつ、プレスに組み込み可能なコンパクトなタップ加工装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明は次の技術的手段を有する。即ち、発明の実施の形態に対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本発明は、プレス機械の回転駆動軸15を駆動源とし、ボールネジの第2ネジ軸35と第2ナット軸32とを変速歯車G4,G6,G4,G7の組合わせにより異なる回転数で回転させ、タップ工具Tに回転と送りを付与するタップ加工装置に於いて、
上記タップ加工装置は、上記プレス機械に取付けられていて、上記回転駆動軸15の回転を一定ストロークの往復直線運動として変換付与されるネジ軸10と、
該ネジ軸10に螺合し上記往復直線運動を正逆繰り返し回転運動として変換付与されるナット軸6と、該ナット軸6に装着された駆動歯車G1と該駆動歯車G1
に噛合する中間歯車G2とを備えて成るハウジングHと、該ハウジングHの支持面に着脱可能に取付けられるケーシングCとから構成され、
上記ケーシングCを、タップ工具Tのサイズに対応させて第1、第3変速歯車G4、G6及び第2、第4変速歯車G5、G7を組合わせた交換可能なユニットUとして構成したことを特徴とするタップ加工装置である。
上記によると、タップのサイズを変更する場合には、上記ボールネジの第2ネジ軸35と第2ナット軸32を駆動する第1、第3変速歯車G4、G6及び第2、第4変速歯車G5、G7の組合わせを換えたユニットUと交換することで要求されるサイズのタップ加工に供される。
従って、各種サイズのタップを加工する場合には、ユニットUを交換するだけでタップサイズの変更に容易に対応することができる。
【0007】
また、本発明は、上記ケーシングCが、該ケーシングC内に垂直に軸支され上下に第1、第2変速歯車G4,G5を接合配置すると共に上記ハウジングH内部に臨む下端に、上記中間歯車G2と噛合するピニオンギアG3を設けた駆動軸30と、下端に上記第1変速歯車G4と噛合する第3変速歯車G6が取付けられ上記ケーシングC内に回転自在に軸支された第2ナット軸32と、該第2ナット軸32に螺合し上記第3変速歯車G6を挿通した下端に上記第2変速歯車G5と噛合する第4変速歯車G7を装着した第2ネジ軸35と、該第2ネジ軸35の下端に取付けられていて、上記ケーシングC下面に取付けられた円筒状ハウジング37内に回転且つ軸方向移動可能に支持された中空穴を有する主軸38と、該主軸38の中空穴内に回転が規制されて圧縮バネSPにより軸方向外方に付勢状態で挿嵌され下端部にタップ工具Tを把持するタップ把持部44を備えたタップホルダ40とから成るタップ加工装置である。
上記によれば、駆動源となるプレス機械2の駆動軸15が回転駆動されると、この回転が一定ストロークの往復直線運動としてネジ軸10に変換付与され、往復直線運を行なうネジ軸10に螺合するナット軸6に正逆繰り返し回転運動として変換付与され、上記第1ナット軸6に付与される正逆繰り返し回転運動を、駆動ギアG1、中間歯車G2に噛合す るピニオンギアG3を設けた駆動軸30に伝達し、該駆動軸30の回転を、駆動軸30上方の第1変速歯車G4と噛合する第3変速歯車G6を取付けた第2ナット軸32に付与すると共に、上記第2ナット軸32の回転に対し、該第2ナット軸32に螺合し駆動軸30の第2変速歯車G5に噛合する第4変速歯車G7を取付けた第2ネジ軸35に異なる回転として付与し、ボールネジで構成された第2ネジ軸35と第2ナット軸32との回転差により、タップ工具Tに所定の回転と送りが付与され、上記ボールネジピッチより小さいネジピッチとなるタップ加工が高速で施される。
従って、プレス機械2の回転駆動軸15をタップ加工装置の駆動源とすることで、駆動源を新たに設けることがなくタップ加工のタイミングをプレス機械の動きに同期させることができ、上記プレス機械2の駆動源によりボールネジの第2ネジ軸35と第2ナット軸32に異なる回転数として付与し、その回転差によりタップ工具Tに所定の回転と送りが付与されることから、低摩擦で耐久性に優れたボールネジによる高速加工が可能となり、且つコンパクトな構成とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面、図1乃至図4により、本発明の一実施の形態を順次詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る本発明のタップ加工装置が取付けられたプレス機械の側面図、図2は本発明のタップ加工装置が取付けられたプレス機械の平面図、図3はプレス機械の駆動軸に取付けられたカムの回転により駆動手段に一定ストロークの往復直線動作を付与する状態を示す部分破断した駆動手段の正面図であり、図4はタップ加工装置の断面図である。
【0009】
本発明の実施形態におけるタップ加工装置は、プレス機械2に取付けて使用されるように構成されており、図面では符号1を付して説明する。このプレス機械2には、例えば、フープ状に巻回された帯板状の加工物Wが加工位置に間欠的に供給されるようになっている。
【0010】
このプレス機械2は、間欠送りで移送される加工物Wに所定直径の下穴をプレス加工する工程を行う前加工部3と、加工された下穴に所定ピッチのタップを加工する工程を行うタップ加工部4と、タップ加工された加工物Wを切断または折り曲げ等の工程を行う後加工部5とから構成されており、本発明のタップ加工装置1は、タップ加工部4に取付けられるようになっている。
【0011】
次に、タップ加工装置1につき詳述する。図3、図4に示すように、プレス機械2の基台B上に固設されたハウジングHの内部には第1駆動軸としての中空軸8が軸受9を介して回転自在に軸支され、この中空軸8にはボールネジのナット軸となる第1ナット軸6がフランジ6aを介して装着されている。
【0012】
第1ナット軸6には、ボールネジのネジ軸となる第1ネジ軸10が垂直に螺合しており、第1ネジ軸10の上方端部は後述する直進駆動手段D1の一部を構成する上部連結部材12の中央に取付けられている。
【0013】
直進駆動手段D1は、プレス機械2の本体14と、この本体14の上面に載置された基台Bを上下に貫通する貫通穴21a、21bの上下両端に装着されたガイドブッシュ22a、22b、24a、24bに摺動可能に案内支持される一対のガイドバー20a、20bと、これらガイドバー20a、20bの上端を連結する水平な上部連結部材12と、ガイドバー20a、20bの下端を連結し中央にカムフォロア18が回転自在に軸支された水平な下部連結部材19と、下部連結部材19下面の左右に接続され、この下部連結部材19を常時上方に押圧付勢すべく並設された一対の空圧シリンダC1、C2と、プレス機械2の本体14内部に配置された回転可能な駆動軸15に取付けられ、下面が一対の空圧シリンダC1、C2により上方に押圧付勢されるカムフォロア18に転動可能に当接する回転・直線運動変換部材としてのカム16とから構成されており、駆動軸15により回転するカム16の作用でガイドバー20a、20b上端に取付けられた第1ネジ軸10に、一定ストロークH1の範囲で往復直線動作が付与されるようになっている。尚、このカム16に代えてクランク機構を使用することも可能である。
【0014】
更に、ハウジングHの内部には、図4に示すように垂直な中空軸8の下端に装着された大歯車となる駆動ギアG1と、この駆動ギアG1に噛合した中間歯車としての中間軸28に回転自在に軸支されたアイドルギアG2から成る回転駆動手段D2が収容されている。この回転駆動手段D2は、サーボモータのように回転を直接駆動軸30に伝達する駆動源として構成することもできる。
【0015】
ハウジングHの一部上面には後述するケーシングCを取付けるための支持面が形成され、アイドルギアG2が収容される近傍の支持面には、アイドルギアG2に噛合する小歯車であるケーシングC下面から突出したピニオンギアG3を挿通するための開口34が形成されている。
【0016】
次に、ケーシングCの内部には駆動軸であるドライブシャフト30が垂直に回転自在に軸支されており、このドライブシャフト30は、その下部がケーシングCの下面から突出するハウジング29に軸支され、ハウジング29から更に下方に突出するドライブシャフト30の下端部にはアイドルギアG2と噛合するピニオンギアG3が装着されており、ドライブシャフト30の上方には第1変速歯車及び第2変速歯車となる第1ドライブギアG4及び第2ドライブギアG5が接合状態で装着されている。
【0017】
ドライブシャフト30から所定距離離間した位置には、加工されるタップのピッチより大きいリードで形成されるネジ軸となるボールネジの第2ネジ軸35がケーシングC内に垂直に並設されており、この第2ネジ軸35はケーシングC内に、軸受33により回転自在に支持された第2ネジ軸35と同ピッチのナット軸としてのボールネジの第2ナット軸32に螺合し、第2ネジ軸35の下端には下端部に中空穴を形成した主軸38が一体的に取付けられている。
【0018】
第2ナット軸32の下端には、第1ドライブギアG4と噛合する第3変速歯車である第3ギアG6が取付けられ、第2ネジ軸35下端が接続される主軸38の上端には第2ドライブギアG5と噛合する第4変速歯車である第4ギアG7が取付けられている。
【0019】
ケーシングCの下面から下方に突出した主軸38は、ケーシングCの下面に取付けられたハウジング37内のリニアガイド36により回転且つ軸線方向に移動可能に支持されており、主軸38下端に向けて開口するよう形成された中空穴内には、下端部にタップ工具Tを把持するタップ把持部44を備えたタップホルダ40が、主軸38の中空穴内に、ピンPとガイド溝42とにより回転を規制され、過負荷時におけるタップ工具の折損防止の為、圧縮バネSPに付勢されて軸方向摺動可能に挿嵌されており、主軸38下端に着脱可能に装着されたキャップ45によりタップホルダ40の外方への移動を規制している。さらに、キャップ45の外側ないしタップ工具Tの側面は、主軸38の下端に螺着されたカバー46によって囲繞されている。
【0020】
このようにして、上述したようにケーシングCの内部に収容されるドライブシャフト30から主軸38内のタップホルダ40までの変速歯車G4〜G7群を有する駆動系が、交換可能なユニットU(図4に示される太線部分)として構成される。
【0021】
ここで、所望のタップ加工を行うために対応する変速歯車の組合せを具体的に例示する。
【0022】
先ず、事例1の場合では、第2ネジ軸35にリード3のねじを使用した場合、M3でピッチ0.5の雌ねじを加工するためには、第2ドライブギアG5と噛合する第4ギアG7は同歯数として、第2ネジ軸35の減速比は1であるから、第1ドライブギアG4と第3ギアG6との減速比を求めれば良い。
【0023】
従って、第1ドライブギアG4と第3ギアG6との減速比は、
3/(3−0.5)=6/5となり、この比率を得るためには、M3のタップ穴を加工する場合における第1ドライブギアG4と第3ギアG6の歯数Z1、Z2を、m=1でZ1=45枚、Z2=54枚の歯車を組合わせれば良い。
【0024】
また、事例2の場合では、同じ第2ネジ軸35を使用して、M3.5でピッチ0.6の雌ねじを加工するための第1ドライブギアG4と第3ギアG6との減速比は、
3/(3−0.6)=5/4となり、この比率を得るためには、M3.5のタップ穴を加工する場合における、第1ドライブギアG4と第3ギアG6の歯数Z′1、Z′2は、m=1でZ′1=44枚、Z′2=55枚の歯車を組合わせれば良く、これらの変速歯車(第1ドライブギアG4と第3ギアG6)の軸間距離は、何れも49.5mmとなり、歯数の異なる変速歯車を交換することで対応することができる。また、これ以外にも、第2ネジ軸35のリードを変更したり、転位歯車などを使用して最適な組合せを選ぶことができる。
【0025】
ここで、ユニットUの交換手順につき簡単に説明する。
【0026】
図4に示すように、加工されるタップの仕様(タップ径、ピッチなど)を変更する場合は、予め所定比率の変速歯車群が組合わされてユニット構成されたケーシングCと交換される。
【0027】
ケーシングCを交換する際は、クランパー48を緩めて治具47を取り外し、今まで使用されていた図示しないケーシングをプレス機械2の基台Bから取り外し、次に所望の所定比率の変速歯車群が駆動系と共にユニットUとして組込まれたケーシングCをプレス機械2の基台Bに取り付ける。
【0028】
この場合、このケーシングC下面から突出しているドライブシャフト30の下端を、アイドルギアG2が収容される近傍のハウジングHの底面に配置されている軸受31内に装着することで、ピニオンギアG3をアイドルギアG2に噛合させて、ケーシングCの下面をハウジングHの上面に載置し、治具47を介してクランパー48により締め付けることで、所望のユニット構成されたケーシングCを取付けることができる。
【0029】
次に、本発明のタップ加工装置1の作用につき説明する。
【0030】
先ず、プレス機械2の駆動軸15の回転により、直進駆動手段D1が駆動されてカム16が図3に示す状態から180度回転する。この回転によりカム16は最大変位(ストローク)H1を得るが、一対の空圧シリンダC1、C2により上方に押圧されているカムフォロア18は、空圧シリンダC1、C2の付勢力に抗して下方に移動する。
【0031】
これにより、カムフォロア18を軸支している下部連結部材19が、一対のガイドバー20a、20bを介して図4に示す上部連結部材12を最大変位に対応するストロークH1をもって下降する。
【0032】
この下降移動動作により、上部連結部材12に回動不能に固定されている第1ネジ軸10が下降を開始すると、これに螺合している第1ナット軸6により中空軸8を回転させる。
【0033】
中空軸8の回転は、駆動ギアG1、アイドルギアG2、及びピニオンギアG3を介してドライブシャフト30を回転駆動し、第1ドライブギアG4及び第2ドライブギアG5を同時に回転させる。
【0034】
そこで、第1ドライブギアG4は、この第1ドライブギアG4に噛合している第3ギアG6を介して第2ナット軸32を回転し、同時に、第2ドライブギアG5は、この第2ドライブギアG5に噛合している第4ギアG7を介して主軸38を回転させる。
【0035】
この場合、第2ドライブギアG5と第4ギアG7の歯数が同数で歯車比が1で、第1ドライブギアG4の歯数Z1が第3ギアG6の歯数Z2より小で所定の歯車比を有し、第3ギアG6が減速されると、第2ナット軸32と第2ネジ軸35に回転差が生じて、その回転差分増速される第2ネジ軸35の所定回転当たりの送り量で主軸38を下方に移動する。
【0036】
これにより、主軸38の中空穴内に軸方向摺動可能に挿嵌されているタップホルダ40によりタップ工具Tが所定回転当たりの送り量でストロークH2(第1ネジ軸の最大ストロークH1によって得られるストローク)の範囲で送られ、予め位置決めされている加工物Wの下穴に所定ピッチのタップが加工される。
【0037】
タップが加工されると、駆動軸15を同方向に180度まで回転することにより、今度は第1ネジ軸を最大ストロークH1まで上昇移動し、この過程で上述した逆の動き(逆転と上昇動作)が主軸38に伝えられ、これによりタップ工具Tは加工物Wから引き抜かれて初期位置まで後退移動する。
【0038】
従って、上記のように構成することで、所定比率を有する第1ドライブギアG4と第3ギアG6ないし、第2ドライブギアG5と第4ギアG7の組合せにより、微少比率の回転比を得ることができることから、第2ナット軸32の回転に対し、第2ネジ軸35に微少送りを与えることができるので、各種ピッチのタップ加工が可能となることは勿論、上記ナット軸32と第2ネジ軸35の各ネジが、ボールネジで構成されるので、摩擦力が低減して効率が向上し高い送り精度が実現するためタップの高速加工が可能となり、合わせてタップ工具の寿命を長くすることができる。
【0039】
加えて、回転駆動手段D2の上記ナット軸6と第1ネジ軸10の各ねじの一定ストロークの往復直線移動動作により高速の正逆転繰り返し回転動作が可能となり、タップ加工数を毎分200タップ以上に増大することができ、生産性を向上することができる。
【0040】
更に、ドライブシャフト30の軸線方向ないし主軸38の軸線方向において、ドライブシャフト30に接合状態で装着した第1ドライブギアG4及び第2ドライブギアG5に対応して第3、第4ギアG6、G7が主軸38の軸線方向に接近して配置され、更に、第4ギアG7を取付けた第2ナット軸32に螺合する第2ネジ軸35と、この第2ネジ軸35の他端側に中空穴内に圧縮バネSPを介してタップホルダ40を挿嵌した主軸38とが、軸線方向に極めて接近した状態て配置されて軸方向寸法が短縮されるので、ユニットUの高さ方向の寸法が低くコンパクトな構成となり、プレス機械2に簡単に組み込むことが可能となる。
【004 1
また、直進駆動手段D1である上部連結部材12に取着した第1ネジ軸と、この第1ネジ軸に螺合する第1ナット軸6、中空軸8、中空軸8の他端に装着された駆動ギアG1、及び駆動ギアG1に噛合するアイドルギアG2までを除く、ドライブシャフト30からタップホルダ40までの駆動系がケーシングCに収容された極めてコンパクトなユニット構成となるので、タップ加工すべきタップ径ないしネジピッチが変更される場合には、ユニットU単位で簡便で、且つ迅速に交換することができる。
【0042】
さらに、タップ加工の駆動源としてプレス機械2の駆動軸15に取付けたカム16を利用してタップ加工を行うことにより、プレス工程との同期加工が可能となり、製品の生産性が向上する。
【0043】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0044】
以上詳述した如く本願の請求項1記載の発明によると、ボールネジのネジ軸とナット軸とを異なる歯車の組合せにより異なる回転数で回転させ、その回転差により、タップ工具に所定の回転と送りが付与されるユニットとして構成されることから、異なるサイズのタップを加工する場合には、上記ユニットを交換するだけで要求されるタップサイズに迅速且つ容易に対応させることができる。
【0045】
また、請求項2記載の発明によると、タップ加工の駆動源としてプレス機械の駆動源を利用してタップ加工を行うことができるので、駆動源を新たに設けることがなくプレス機械の動きとの同期をとることができ、且つネジ軸に付与される高速往復運動に追従した高速回転が得られることでタップ加工の高速化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る本発明のタップ加工装置が取付けられたプレス機械の側面図である。
【図2】本発明のタップ加工装置が取付けられたプレス機械の平面図である。
【図3】プレス機械の駆動軸に取付けられたカムの回転により駆動手段に一定ストロークの往復直線動作を付与する状態を示す部分破断した駆動手段の正面図である。
【図4】タップ加工装置の断面図である。
【符号の説明】
1 タップ加工装置
2 プレス機械
3 前加工部
4 タップ加工部
5 後加工部
6 第1ナット軸(ナット軸)
6a フランジ
8 中空軸(第1駆動軸)
9 軸受
10 第1ネジ軸(ネジ軸)
12 上部連結部材
14 本体
15 駆動軸
16 カム(回転・直線運動変換部材)
18 カムフォロア
19 下部連結部材
20a、20b ガイドバー
21a、21b 貫通穴
22a、22b ガイドブッシュ
24a、24b ガイドブッシュ
28 中間軸
29 ハウジング
30 ドライブシャフト(駆動軸)
31 軸受
32 第2ナット軸(ナット軸)
33 軸受
34 開口
35 第2ネジ軸(ネジ軸)
36 リニアガイド
37 ハウジング
38 主軸
40 タップホルダ
42 ガイド溝
44 タップ把持部
45 キャップ
46 カバー
B 基台
C ケーシング
C1、C2 空圧シリンダ
D1 直進駆動手段
D2 回転駆動手段
G1 駆動ギア(大歯車)
G2 アイドルギア(中間歯車)
G3 ピニオンギア(小歯車)
G4 第1ドライブギア(第1変速歯車)
G5 第2ドライブギア(第2変速歯車)
G6 第3ギア(第3変速歯車)
G7 第4ギア(第4変速歯車)
H ハウジング
H1 ストローク
P ピン
SP 圧縮バネ
T タップ工具
U ユニット
W 加工物

Claims (2)

  1. プレス機械の回転駆動軸15を駆動源とし、ボールネジの第2ネジ軸35と第2ナット軸32とを変速歯車G4,G6,G4,G7の組合わせにより異なる回転数で回転させ、タップ工具Tに回転と送りを付与するタップ加工装置に於いて、
    上記タップ加工装置は、上記プレス機械に取付けられていて、上記回転駆動軸15の回転を一定ストロークの往復直線運動として変換付与されるネジ軸10と、
    該ネジ軸10に螺合し上記往復直線運動を正逆繰り返し回転運動として変換付与されるナット軸6と、該ナット軸6に装着された駆動歯車G1と該駆動歯車G1に噛合する中間歯車G2とを備えて成るハウジングHと、該ハウジングHの支持面に着脱可能に取付けられるケーシングCとから構成され、
    上記ケーシングCを、タップ工具Tのサイズに対応させて第1、第3変速歯車G4、G6及び第2、第4変速歯車G5、G7を組合わせた交換可能なユニットUとして構成したことを特徴とするタップ加工装置。
  2. 上記ケーシングCは、該ケーシングC内に垂直に軸支され上下に第1、第2変速歯車G4,G5を接合配置すると共に上記ハウジングH内部に臨む下端に、上記中間歯車G2と噛合するピニオンギアG3を設けた駆動軸30と、下端に上記第1変速歯車G4と噛合する第3変速歯車G6が取付けられ上記ケーシングC内に回転自在に軸支された第2ナット軸32と、該第2ナット軸32に螺合し上記第3変速歯車G6を挿通した下端に上記第2変速歯車G5と噛合する第4変速歯車G7を装着した第2ネジ軸35と、該第2ネジ軸35の下端に取付けられていて、上記ケーシングC下面に取付けられた円筒状ハウジング37内に回転且つ軸方向移動可能に支持された中空穴を有する主軸38と、該主軸38の中空穴内に回転が規制されて圧縮バネSPにより軸方向外方に付勢状態で挿嵌され下端部にタップ工具Tを把持するタップ把持部44を備えたタップホルダ40とから成る請求項1記載のタップ加工装置。
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