JP2002078626A - 手洗器及びそれを備えた手洗装置 - Google Patents

手洗器及びそれを備えた手洗装置

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JP2002078626A
JP2002078626A JP2001163812A JP2001163812A JP2002078626A JP 2002078626 A JP2002078626 A JP 2002078626A JP 2001163812 A JP2001163812 A JP 2001163812A JP 2001163812 A JP2001163812 A JP 2001163812A JP 2002078626 A JP2002078626 A JP 2002078626A
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water
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JP2001163812A
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English (en)
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Yasuhiro Kumamoto
保弘 熊本
Kazuaki Tawara
一秋 田原
Yoshihiro Yonezawa
義弘 米澤
Tatsuo Tsukasaki
辰夫 司城
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工作業を楽に行うことができるとともに、
清掃性の向上を図ることができる手洗器を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール部
の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
と、該延出部に設けて手に付着した汚れや細菌等を除去
するための水石鹸等を吐出する洗浄液吐出口とを備えた
構成とすることで、ボール部の溢れ縁部の一部に連続し
て形成した延出部が従来の機能ケースとしての役割を果
たし、部品点数や施工工数を削減、かつ従来のような隙
間が生じさせず清掃性の向上を図るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭やパブリ
ックのトイレ又は洗面所などに設置される手洗器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手洗器として、例えば、
特開平1ー236023号公報に記載のものが知られて
いる。
【0003】このものは、手洗器本体のボール部後縁上
端に機能ケースを取り付け、この機能ケース前面に、水
石鹸供給装置、手洗水供給装置、温風発生装置に夫々連
通接続した水石鹸吐出ノズル、手洗水吐出ノズル、温風
吹き出しノズルを設けて、使用者は手を洗った後、移動
することなく手を乾かすことができるようにしたもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、手洗器本体と機能ケースが別体のため、
部品点数や施工工数が増加して施工作業に手間がかかる
という問題があった。
【0005】また、手洗器本体と機能ケースとの間に隙
間が生じるため、清掃性が悪いという問題があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、施工作業を楽に行うこと
ができるとともに、清掃性の向上を図ることができる手
洗器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】本発
明は上記課題を解決するためになされたもので、本発明
は、手洗器本体と、該手洗器本体のボール部の溢れ縁部
の一部を上方に延出させて形成した延出部と、該延出部
に設けて手に付着した汚れや細菌等を除去するための水
石鹸等を吐出する洗浄液吐出口とを備えてなることを特
徴としている。
【0008】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる。
【0009】また、前記洗浄液吐出口は、前記ボール部
底面側に向けて水石鹸等を吐出するようにすれば、吐出
された水石鹸等を、前記ボール部でより確実に受けるこ
とができ、手洗器のカウンター等の周辺部材への水石鹸
等の飛散を防止することで清潔性を保つことができる。
【0010】また、前記延出部は、前記ボール部の溢れ
縁部の後部を上方に延出させて形成すれば、使用者と対
面する位置に洗浄液吐出口が位置することになり、洗浄
液による手洗い作業が容易に行え、使用勝手が向上す
る。
【0011】また、本発明は、手洗器本体と、該手洗器
本体のボール部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形
成した延出部と、該延出部に設けて水又は湯を吐出する
吐水口とを備えてなることを特徴としている。
【0012】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる。また、吐水口から吐出される水又は
湯で手や顔を洗う際に、水又は湯が飛散するのを延出部
で受け止めるため、手洗器のカウンター等の周辺部材へ
の水又は湯の飛散を防止することで清潔性を保つことが
できる。
【0013】また、前記吐水口は、前記ボール部底面側
に向けて水又は湯を吐出するようにすれば、吐出された
水又は湯を、前記ボール部でより確実に受けることがで
き、手洗器のカウンター等の周辺部材への水石鹸等の飛
散を防止することで清潔性を保つことができる。
【0014】また、前記延出部は、前記ボール部の溢れ
縁部の後部を上方に延出させて形成すれば、使用者と対
面する位置に吐水口が位置することになり、水又は湯に
よる手洗い作業が容易に行え、使用勝手が向上する。
【0015】また、本発明は、手洗器本体と、該手洗器
本体のボール部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形
成した延出部と、該延出部に設けて手に付着した水滴等
を吹飛ばすための気体を吹出す気体吹出口とを備えてな
ることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる。また、前記延出部に手に付着した水
滴等を吹き飛ばすための気体を吹出す気体吹出口を設け
れば、使用者は移動することなく手を乾かすことができ
るので、使用勝手性が向上するとともに、手洗器のカウ
ンターや床等を手に付着した水滴等で汚すことがないの
で、清潔な空間を保つことができる。
【0017】また、前記延出部以外の前記ボール部に、
手に付着した水滴等を吹き飛ばすための気体を吹出す気
体吹出口を設ければ、使用者は移動することなく手を乾
かすことができるので、使用勝手性が向上するととも
に、手洗器のカウンターや床等を手に付着した水滴等で
汚すことがないので、清潔な空間を保つことができ、且
つ、手を乾燥させるためにボール部内に手が挿入される
ので、手から吹飛ばされた水滴等で手洗器のカウンター
等を汚す虞が少なく、より清潔性を保つことができる。
【0018】更に、前記気体吹出口を前記ボール部の前
部に設ければ、気体吹出口から吹き出される気体が使用
者から離れる方向に吹き出されるため、手に当たった後
の気体が使用者に当たって髪を乱したり、気体によって
吹き飛ばされた水滴等が使用者にかかる虞が少なくな
り、快適な使用感を得ることができる。
【0019】更にまた、前記気体吹出口を下方又は略水
平方向に向けて気体を吹き出す吹き出し軸線を持つよう
にすれば、気体吹出口から吹き出される気体の吹き出し
方向がボール部内に向けて指向されるので、手から吹飛
ばされた水滴等で手洗器のカウンター等を汚す虞がより
少なくなり、更に清潔性を保つことができる。
【0020】また、前記気体吹出口をその吹出し軸線が
前記延出部を向くように設け、かつ前記吹出し軸線が前
記延出部の頂点より下方側にあるようにすれば、より確
実に手から吹飛ばされた水滴等を前記延出部またはボー
ル部で受けることができ、手洗器のカウンター等を汚す
虞がより少なくなり、更に清潔性を保つことができる。
【0021】また、前記ボール部の前部に中空のチャン
バーを設け、該チャンバーを前記気体吹出口に気体を供
給する通風路とすれば、拡室内で気体の吹き出し圧力を
均一化して気体吹出口から均一な風速の気体を吹き出す
ことができ、また、チャンバーをボール部と一体的に形
成することが可能になり、通風のためのダクトやパッキ
ン等の部材を削減することができ、低コスト化を実現す
ることができる。
【0022】また、前記手洗器本体を陶器製で形成すれ
ば、ボール部や延出部に付着した水石鹸や水滴等の汚れ
を容易に清掃することができるとともに、通風路を容易
にボール部と一体成形することができる。
【0023】また、前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若
しくは前記気体吹出口に対して差し出された手を検出す
る手検出手段を設け、該手検出手段は、前記洗浄液吐出
口又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口の夫々近傍に
配設すれば、器具等に触れることなく自動的に水石鹸等
の洗浄液や水又は湯を吐出させたり、気体を吹き出させ
ることができるので、使用勝手性が向上するとともに、
清潔性を維持することができる。
【0024】更に、前記手検出手段を、前記洗浄液吐出
口又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口と一体に形成
すれば、部材を削減でき、低コスト化を実現できる。
【0025】また、前記延出部を、前記ボール部の前部
方向に傾斜させて形成すれば、上方への突出度合を抑え
てコンパクトに構成することができるとともに、洗浄液
や水滴等が付着してもそれが流れやすくして清掃を楽に
することができる。また、気体吹出口をボール部の前部
に設けた場合は、気体吹出口から吹き出された気体によ
って手から吹き飛ばされた水滴等が対面の壁面やカウン
ター等に飛散するのを抑止することができる。
【0026】また、前記延出部に前記洗浄液吐出口又は
前記吐水口若しくは前記気体吹出口を取り付けるための
開口部を設け、該開口部に対して前記ボール部側より取
り付け部材を介して前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若
しくは前記気体吹出口を取り付けるようにすれば、洗浄
液吐出口又は吐水口若しくは気体吹出口の取り付けやメ
ンテナンスを行う際に、前方側から取り付けや取り外し
の作業を行うことができるので、作業性が向上するとと
もに作業時間の短縮化を図ることができる。
【0027】また、本発明は、手洗器本体と、該手洗器
本体のボール部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形
成した延出部と、該延出部に手に付着した汚れや細菌等
を除去するための水石鹸等を吐出する洗浄液吐出口と、
該洗浄液吐出口に水石鹸等を供給する洗浄液供給装置と
を備えてなることを特徴としている。
【0028】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる手洗装置を提供することができる。
【0029】また、本発明は、手洗器本体と、該手洗器
本体のボール部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形
成した延出部と、前記延出部に水又は湯を吐出する吐水
口を設け、該吐水口に水又は湯を供給する湯水供給装置
を備えてなることを特徴としている。
【0030】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる手洗装置を提供することができる。ま
た、吐水口から吐出される水又は湯で手や顔を洗う際
に、水又は湯が飛散するのを延出部で受け止めるため、
手洗器のカウンター等の周辺部材への水又は湯の飛散を
防止することで清潔性を保つことができる。
【0031】また、本発明は、手洗器本体と、該手洗器
本体のボール部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形
成した延出部と、前記延出部に手に付着した水滴等を吹
き飛ばすための気体を吹出す気体吹出口を備えてなるこ
とを特徴としている。
【0032】この構成によれば、ボール部の溢れ縁部の
一部に連続して形成した延出部が従来の機能ケースとし
ての役割を果たすため、部品点数や施工工数を削減する
ことができ、施工作業を楽に行うことができるととも
に、従来のような隙間が生じないため、清掃性の向上を
図ることができる手洗装置を提供することができる。ま
た、該気体吹出口に気体を供給する気体供給装置を備え
れば、使用者は移動することなく手を乾かすことができ
るので、使用勝手性が向上するとともに、手洗器のカウ
ンターや床等を手に付着した水滴等で汚すことがないの
で、清潔な空間を保つことができる。
【0033】また、前記延出部以外の前記ボール部に手
に付着した水滴等を吹き飛ばすための気体を吹出す気体
吹出口を設け、該気体吹出口に気体を供給する気体供給
装置を備えれば、使用者は移動することなく手を乾かす
ことができるので、使用勝手性が向上するとともに、手
洗器のカウンターや床等を手に付着した水滴等で汚すこ
とがないので、清潔な空間を保つことができ、且つ、手
を乾燥させるためにボール部内に手が挿入されるので、
手から吹飛ばされた水滴等で手洗器のカウンター等を汚
す虞が少なく、より清潔性を保つことができる。
【0034】更に、前記気体供給装置は、高圧気体を前
記気体吹出口に供給するように構成すれば、濡れた手を
短時間で乾かすことができる。
【0035】また、前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若
しくは前記気体吹出口に対して差し出された手を検出す
る手検出手段と、該手検出手段からの検出信号に基づい
て前記洗浄液供給装置又は前記湯水供給装置若しくは前
記気体供給装置の駆動を制御する制御部と、操作スイッ
チとを備え、前記制御部は、前記操作スイッチによる操
作信号が入力されると、前記手検出手段による検出信号
を所定時間無効にすべく制御すれば、手洗器の清掃の際
に、手検出手段が手を感知して洗浄液供給装置又は湯水
供給装置若しくは気体供給装置が作動することで、洗浄
液や湯水が飛散してカウンターや壁面等を汚すのを防止
でき、且つ、洗浄液又は湯水や電力を無駄に消費するこ
とを防止することができる。
【0036】また、前記操作スイッチによる前記手検出
信号の所定時間無効の制御は、前記所定時間の間に前記
操作スイッチによる再度の入力があれば、解除されるよ
うにすれば、手洗器の清掃が前記所定時間内に終了した
場合でも、そのまま所定時間無効の制御が継続し、解除
されるまで手洗器を使用できなくなるということがなく
なる。
【0037】また、前記手洗器本体を設置するカウンタ
ーを設け、前記延出部に中空状の中空部を形成するとと
もに前記延出部の後面壁を前記カウンターの上面又は下
面より上方に延出形成し、前記洗浄液吐出口又は前記吐
水口若しくは前記気体吹出口と前記洗浄液供給装置又は
前記湯水供給装置若しくは前記気体供給装置とを連通接
続する接続部材を、前記中空部を介して前記洗浄液吐出
口又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口に接続すれ
ば、接続部材が延出部に形成した中空部で隠れて見えな
くなるので、外観性の向上を図ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る手洗
装置の第1の実施例を示す外観斜視図であり、図2は、
本発明に係る手洗装置の第1の実施例を示す概略断面図
である。
【0039】図1及び図2に示すように、手洗装置A
は、手洗器1と、この手洗器1に、手22に付着した汚
れや細菌等を除去するための消毒液や水石鹸等の洗浄液
を供給する洗浄液供給装置2と、水又は湯を供給する湯
水供給装置3とから構成されている。
【0040】手洗器1は、手洗器本体11と、手洗器本
体11の凹状に形成されたボール部103の溢れ縁部1
03aの後部を上方に延出させて形成した延出部106
と、この延出部106に設けられて水石鹸等を吐出する
洗浄液吐出口13及び水又は湯を吐出する吐水口12と
から構成されている。
【0041】延出部106は、ボール部103前方方向
に傾斜させて形成するとともに中空状の中空部106c
を形成しており、その前面壁106aに設けた開口部1
06b、106bに、取り付け部材13b、13c、1
2b、12cを介してビス等の固定具13d、12dに
より洗浄液吐出口13と吐水口12がボール部103の
前方側から夫々取り付けられている。
【0042】また、取り付け部材13b、12bには、
手検出センサ13a、12aが夫々設けられている。
【0043】また、手洗器本体11は、陶器製で形成さ
れ、ボウル部103の中央最下部の位置に、後述するキ
ャビネット部100内に配設した排水管15に連通する
排水口105を設けており、カウンター10の略中央部
に設けた開口102に手洗器本体11のリム部104及
び延出部106の後面壁106dを支持する方式(例え
ば、セルフリミング式、フレーム式等)で取り付けられ
ている。
【0044】カウンター10は、例えば人造大理石で平
板状に形成されており、その下方に設けられたキャビネ
ット部100の上部を覆うようにして取り付けられてい
る。尚、カウンター10の上面側とリム部104及び延
出部106の後面壁106dの下面側との間には、シー
ル材(図示せず)が配置されていて、キャビネット部1
00内への水漏れを防止するように構成されている。
【0045】キャビネット部100は、前面側に化粧パ
ネル101が設けられた中空の箱状に形成しており、そ
のキャビネット部100内に洗浄液供給装置2及び湯水
供給装置3を配設している。
【0046】洗浄液供給装置2は、洗浄液を貯留する洗
浄液貯留タンク19と、洗浄液貯留タンク19内の洗浄
液を圧送するための洗浄液圧送ポンプ18とから構成さ
れており、洗浄液供給ホース17を介して延出部106
の中空部106c内で洗浄液吐出口13と連通接続され
ている。
【0047】一方、湯水供給装置3は、湯配管50と水
配管51に夫々接続された止水栓21、21と、止水栓
21、21に接続されて適温の湯を生成する湯水混合栓
20と、湯水混合栓20に接続された電磁弁(図示せ
ず)とから構成されており、給湯ホース16を介して延
出部106の中空部106c内で吐水口12と連通接続
されている。
【0048】尚、手洗器本体11のカウンター10への
取り付けは、セルフリミング式やフレーム式に限らず、
図3に示すように、カウンター10の下面側に、ボール
部103の溢れ縁部103a及び延出部106の後面壁
106dに連続形成した鍔部106eを位置決め配設す
る方式(アンダーカウンター式)で取り付けるようにし
てもよい。
【0049】また、洗浄液供給装置2及び湯水供給装置
3をキャビネット部100内に配設して外から見えない
ようにしたが、これに限らず、手洗器本体11の下方部
のみが隠れるようにしてもよい。
【0050】即ち、図4及び図5に示すように、中空の
箱状に形成したケーシング107が、取付け用ビス23
で壁面Wに固定されており、手洗器本体11が、ケーシ
ング107の略中央部に設けた開口108に、手洗器本
体11のリム部104及び延出部106の後面壁106
dを支持する方式(例えば、セルフリミング式、フレー
ム式等)で取り付けられている。
【0051】また、ケーシング107の底面壁107a
には、排水管15及び洗浄液供給ホース17が挿通する
開口109と、給湯ホース16が挿通する開口110が
設けられている。
【0052】尚、ケーシング107の上面側のカウンタ
ー部107bとリム部104及び延出部106の後面壁
106dの下面側との間には、シール材(図示せず)が
配置されていて、ケーシング107内への水漏れが防止
されている。
【0053】また、ケーシング107の底面壁107a
を開閉可能に構成し、手洗器本体11のケーシング10
7のカウンター部107bへの取り付けを、図3で示し
た実施例と同様に、アンダーカウンター方式で取り付け
るようにしてもよい。
【0054】以上のように構成された手洗装置Aの作動
について、以下に説明する。
【0055】使用者が手22をボウル部103内に挿入
し、手検出センサ13aの前に手22をかざすと、制御
部(図示せず)が手検出センサ13aからの検出信号に
基づいて洗浄液圧送ポンプ18を駆動制御し、洗浄液貯
留タンク19内の洗浄液が圧送され、洗浄液供給ホース
17を介して洗浄液吐出口13より洗浄液が吐出され
て、使用者は手22の汚れを落とす動作を行う。
【0056】このとき、吐出された洗浄液が手22に当
たり飛散しても、ボウル部103内に直接落下するか、
延出部106の前面壁106aに付着してボウル部10
3内に落下するため、周辺のカウンター10等を汚染す
る虞が少なく、且つ、手洗器本体11が陶器製で形成さ
れているため、清掃性の向上が図れる。また、洗浄液の
吐出動作は、手検出センサ13aで自動的に行えるた
め、使用者が開閉操作用レバー等の器具に手を触れるこ
とがなく、衛生的である。更に、延出部106が従来の
ような機能ケースとしての役割を果たすため、部品点数
や施工工数を削減することができ、施工作業を楽に行う
ことができるとともに、従来のような隙間が生じないた
め、より清掃性の向上を図ることができる。
【0057】そして、使用者が洗浄液で手22の汚れを
落とした後、手検出センサ12aの前に手22をかざす
と、制御部(図示せず)が手検出センサ12aからの検
出信号に基づいて電磁弁を駆動制御し、給湯ホース16
を介して吐水口12より湯が吐出されて、使用者は手洗
い動作を行う。
【0058】このとき、吐出された湯が手22に当たり
飛散しても、ボウル部103内に直接落下するか、延出
部106の前面壁106aに付着し、ボウル部103内
に落下するため、周辺のカウンター10等を汚染する虞
が少なく、清掃性の向上が図れる。また、吐水動作は、
手検出センサ12aで自動的に行えるため、使用者が開
閉操作用レバー等の器具に手を触れることがなく、衛生
的である。
【0059】尚、手洗器本体11の延出部106は、ボ
ウル部103の溢れ縁部103aの後部に設けるように
したが、これに限らず、ボウル部103の溢れ縁部10
3aの右側部や左側部、または右側部から後部にかけ
て、或いは左側部から後部にかけて設けるようにしても
よい。
【0060】また、手洗器本体11を陶器製で形成せず
に、例えばステンレス製等の清掃性に優れた部材で形成
したり、延出部106の前面壁106aまでをボウル部
103から陶器製で連続して一体形成し、延出部106
の後面壁106dは陶器以外の別部材で形成するように
してもよい。
【0061】図6は、本発明に係る手洗装置Aの第2の
実施例を示す外観斜視図、図7は、本発明に係る手洗装
置Aの第2の実施例を示す概略断面図であり、上述した
第1の実施例と同様の構成については同一の符号を付
し、その説明は省略する。
【0062】図6及び図7に示すように、ボウル部10
3の前部の壁面には、手22に付着した水滴等を吹き飛
ばすための気体を吹き出す気体吹出口27が配設されて
おり、気体吹出口27は、気体がボウル部103の下方
に向けて、且つ、使用者から離れる方向に吹き出すよう
に設けられている。
【0063】また、気体吹出口27が配設されたボウル
部103壁面の裏側には、中空状に形成されたチャンバ
ー28がボウル部103と一体的に設けられており、チ
ャンバー28にはアダプター26が接続されている。
【0064】更に、キャビネット100内には、気体吹
出口27に高圧気体を供給する送風機等で構成された気
体供給装置24が配設されており、気体供給装置24に
は、送風ダクト25の一端が接続され、他端がアダプタ
ー26に接続されている。
【0065】更にまた、気体吹出口27の近傍には、ボ
ウル部103内に挿入された手22を検知し、気体供給
装置24を駆動させるための手検出センサ27aが設け
られている。
【0066】前述のように構成された手洗装置Aの作動
について、以下に説明する。
【0067】使用者が手22をボウル部103内に挿入
し、手検出センサ13aの前に手22をかざして洗浄液
吐出口13から吐出させた洗浄液で手22の汚れを落と
した後、手検出センサ12aの前に手22をかざして吐
水口12から湯を吐出させて手22を洗い、次に、手検
出センサ27aの前に手22をかざすと、制御部(図示
せず)が手検出センサ27aからの検出信号に基づいて
気体供給装置24を駆動制御し、送風ダクト25を介し
て拡室28内に気体が導入され、チャンバー28内で圧
力が均一化されて、気体吹出口27より挿入された手2
2全体に均一な風速で気体を吹き出し、手22の乾燥が
行われる。
【0068】このように、使用者は手22を洗った直後
に手22の乾燥が行えるため、使用勝手性が向上すると
ともに、カウンター10や床等を手22に付着した水滴
等で汚すことがないので、清潔な空間を保つことがで
き、且つ、手22を乾燥させるためにボール部103内
に手22が挿入されるので、手22から吹飛ばされた水
滴等でカウンター10等を汚す虞が少なく、より清潔性
を保つことができる。また、気体吹出口27を使用者に
近いボウル部103の前部の壁面に設けたことにより、
気体吹出口27から吹き出される気体が使用者から離れ
る方向に吹き出されるため、手22に当たった後の気体
が使用者に当たって髪を乱したり、気体によって吹き飛
ばされた水滴等が使用者にかかる虞が少ないので、快適
な使用感を得ることができ、また、吹き飛ばされた水滴
等が延出部106で受け止められるので、手洗装置Aが
取り付けられている壁面W等を水滴等の飛散により汚す
虞も少ない。更に、気体の吹出し動作は、手検出センサ
7aで自動的に行えるため、使用者が器具等に手22を
触れることがなく、衛生的である。また、チャンバー2
8をボウル部103と一体形成したので、部材の削減が
図られ、コストを低減することができる。
【0069】尚、操作スイッチ(図示せず)を適所に配
設し、手洗器1の清掃時にオン操作して制御部(図示せ
ず)により洗浄液供給装置2、湯水供給装置3、気体供
給装置24が所定時間作動しないようにしてもよく、こ
のようにすれば、洗浄液や湯が飛散してカウンター10
や壁面W等を汚すのを防止でき、且つ、洗浄液又は湯や
電力を無駄に消費することを防止することができる。
【0070】また、手洗器本体11のカウンター10へ
の取り付けは、図3に示す実施例のように、アンダーカ
ウンター式で取り付けるようにしてもよく、更に、キャ
ビネット100に代えて、図4及び図5に示す実施例の
ように、中空の箱状に形成したケーシング107で構成
するようにしてもよい。
【0071】図8は、本発明に係る手洗装置Aの第3の
実施例を示す外観斜視図、図9は、本発明に係る手洗装
置Aの第3の実施例を示す概略断面図であり、上述した
第1、第2の実施例と同様の構成については同一の符号
を付し、その説明は省略する。
【0072】図8及び図9に示すように、延出部106
の前面壁106aに設けた開口部106bには気体吹出
口29が設けられており、気体吹出口29の近傍には、
ボウル部103内に挿入された手22を検知し、気体供
給装置24を駆動させるための手検出センサ29aが設
けられている。
【0073】また、延出部106の中空部106c内に
は、気体吹出口29と一体形成したチャンバー30が配
設されており、このチャンバー30に送風ダクト25の
一端が接続されている。
【0074】このように構成しても、使用者は移動する
ことなく手22を乾かすことができるので、使用勝手性
が向上するとともに、手洗器1のカウンター10や床等
を手22に付着した水滴等で汚すことがないので、清潔
な空間を保つことができる。
【0075】尚、この実施例の場合は、必ずしも高圧気
体を吹き出すように構成する必要はなく、低速の気体を
気体吹出口29から吹き出すように構成して、使用者に
手22に付着した水滴等の飛散水がかかるのを低減する
ようにするとよい。
【0076】上述した内容はあくまで本発明の一実施形
態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定
されることを意味されるものでない。例えば、湯水供給
装置3として湯水混合栓20を配設して湯を吐水口12
に供給するようにしたが、これに限らず、湯水混合栓2
0を設けずに水のみを吐水口12に供給するようにして
もよい。
【0077】また、チャンバー28をボウル部103と
一体的に形成するようにしたが、合成樹脂等の別部材で
形成するようにしてもよい。更に、気体供給装置24か
ら気体吹出口27、29までの気体の供給路中にヒータ
等の加熱手段を配設して、加熱手段により気体を加熱し
て温風を気体吹出口27から吹き出すようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手洗装置の第1の実施例を示す外
観斜視図である。
【図2】本発明に係る手洗装置の第1の実施例を示す概
略断面図である。
【図3】第1の実施例における変形例を示す概略断面図
である。
【図4】第1の実施例における別の変形例を示す外観斜
視図である。
【図5】第1の実施例における別の変形例を示す概略断
面図である。
【図6】本発明に係る手洗装置の第2の実施例を示す外
観斜視図である。
【図7】本発明に係る手洗装置の第2の実施例を示す概
略断面図である。
【図8】本発明に係る手洗装置の第3の実施例を示す外
観斜視図である。
【図9】本発明に係る手洗装置の第3の実施例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
A…手洗装置 1…手洗器 2…洗浄液供給装置 3…湯水供給装置 10…カウンター 11…手洗器本体 12…吐水口 12a、13a、27a、29a…手検出センサ(手検
出手段) 13…洗浄液吐出口 24…気体供給装置 27、29…気体吹出口 28、30…チャンバー 103…ボウル部 103a…溢れ縁部 106…延出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03C 1/05 E03C 1/05 E03D 9/00 E03D 9/00 D (72)発明者 司城 辰夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 ZA01 2D060 BA03 BF05 CA04

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール部
    の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に設けて手に付着した汚れや細菌等を除去
    するための水石鹸等を吐出する洗浄液吐出口とを備えて
    なることを特徴とする手洗器。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液吐出口は、前記ボール部底面
    側に向けて水石鹸等を吐出することを特徴とする請求項
    1記載の手洗器。
  3. 【請求項3】 前記延出部は、前記ボール部の溢れ縁部
    の後部を上方に延出させて形成してなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の手洗器。
  4. 【請求項4】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール部
    の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に設けて水又は湯を吐出する吐水口とを備
    えてなることを特徴とする手洗器。
  5. 【請求項5】 前記吐水口は、前記ボール部底面側に向
    けて水又は湯を吐出することを特徴とする請求項4記載
    の手洗器。
  6. 【請求項6】 前記延出部は、前記ボール部の溢れ縁部
    の後部を上方に延出させて形成してなることを特徴とす
    る請求項4又は5記載の手洗器。
  7. 【請求項7】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール部
    の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に設けて手に付着した水滴等を吹飛ばすた
    めの気体を吹出す気体吹出口とを備えてなることを特徴
    とする手洗器。
  8. 【請求項8】 前記延出部以外の前記ボール部に、手に
    付着した水滴等を吹飛ばすための気体を吹出す気体吹出
    口とを備えてなることを特徴とする手洗器。
  9. 【請求項9】 前記気体吹出口は、前記ボール部の前部
    に設けてなることを特徴とする請求項8記載の手洗器。
  10. 【請求項10】 前記気体吹出口は、下方又は略水平方
    向に向けて気体を吹き出す吹き出し軸線を持つことを特
    徴とする請求項8又は9記載の手洗器。
  11. 【請求項11】 前記気体吹出口は、その吹き出し軸線
    が前記延出部を向くように設けてなり、かつ前記吹出し
    軸線が前記延出部の頂点より下方側であることを特徴と
    する請求項8乃至10記載の手洗器。
  12. 【請求項12】 前記ボール部の前部に中空のチャンバ
    ーを設け、該チャンバーを前記気体吹出口に気体を供給
    する通風路としてなることを特徴とする請求項9又は1
    1記載の手洗器。
  13. 【請求項13】 前記手洗器本体は陶器製で形成してな
    ることを特徴とする請求項1乃至12記載の手洗器。
  14. 【請求項14】 前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若し
    くは前記気体吹出口に対して差し出された手を検出する
    手検出手段を設け、該手検出手段は、前記洗浄液吐出口
    又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口の夫々近傍に配
    設してなることを特徴とする請求項1乃至13記載の手
    洗器。
  15. 【請求項15】 前記手検出手段は、前記洗浄液吐出口
    又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口と一体に形成し
    てなることを特徴とする請求項14記載の手洗器。
  16. 【請求項16】 前記延出部は、前記ボール部の前部方
    向に傾斜させて形成してなることを特徴とする請求項1
    乃至15記載の手洗器。
  17. 【請求項17】 前記延出部に前記洗浄液吐出口又は前
    記吐水口若しくは前記気体吹出口を取り付けるための開
    口部を設け、該開口部に対して前記ボール部側より取り
    付け部材を介して前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若し
    くは前記気体吹出口を取り付けてなることを特徴とする
    請求項1乃至16記載の手洗器。
  18. 【請求項18】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール
    部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に手に付着した汚れや細菌等を除去するた
    めの水石鹸等を吐出する洗浄液吐出口と、該洗浄液吐出
    口に水石鹸等を供給する洗浄液供給装置とを備えてなる
    ことを特徴とする手洗装置。
  19. 【請求項19】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール
    部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に水又は湯を吐出する吐水口と、該吐水口
    に水又は湯を供給する湯水供給装置を備えてなることを
    特徴とする手洗装置。
  20. 【請求項20】 手洗器本体と、該手洗器本体のボール
    部の溢れ縁部の一部を上方に延出させて形成した延出部
    と、該延出部に手に付着した水滴等を吹き飛ばすための
    気体を吹出す気体吹出口と、該気体吹出口に気体を供給
    する気体供給装置を備えてなることを特徴とする手洗装
    置。
  21. 【請求項21】 前記延出部以外の前記ボール部に手に
    付着した水滴等を吹き飛ばすための気体を吹出す気体吹
    出口と、該気体吹出口に気体を供給する気体供給装置を
    備えてなることを特徴とする手洗装置。
  22. 【請求項22】 前記気体供給装置は、高圧気体を前記
    気体吹出口に供給してなることを特徴とする請求項20
    又は21記載の手洗装置。
  23. 【請求項23】 前記洗浄液吐出口又は前記吐水口若し
    くは前記気体吹出口に対して差し出された手を検出する
    手検出手段と、該手検出手段からの検出信号に基づいて
    前記洗浄液供給装置又は前記湯水供給装置若しくは前記
    気体供給装置の駆動を制御する制御部と、操作スイッチ
    とを備え、前記制御部は、前記操作スイッチによる操作
    信号が入力されると、前記手検出手段による検出信号を
    所定時間無効にすべく制御してなることを特徴とする請
    求項18乃至22記載の手洗装置。
  24. 【請求項24】 前記操作スイッチによる前記手検出信
    号の所定時間無効の制御は、前記所定時間の間に前記操
    作スイッチによる再度の入力があれば、解除されること
    を特徴とする請求項23記載の手洗装置。
  25. 【請求項25】 前記手洗器本体を設置するカウンター
    を設け、前記延出部に中空状の中空部を形成するととも
    に前記延出部の後面壁を前記カウンターの上面又は下面
    より上方に延出形成し、前記洗浄液吐出口又は前記吐水
    口若しくは前記気体吹出口と前記洗浄液供給装置又は前
    記湯水供給装置若しくは前記気体供給装置とを連通接続
    する接続部材を、前記中空部を介して前記洗浄液吐出口
    又は前記吐水口若しくは前記気体吹出口に接続してなる
    ことを特徴とする請求項18乃至24記載の手洗装置。
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