JP2002078475A - 鱗茎作物調製機 - Google Patents

鱗茎作物調製機

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JP2002078475A
JP2002078475A JP2000268866A JP2000268866A JP2002078475A JP 2002078475 A JP2002078475 A JP 2002078475A JP 2000268866 A JP2000268866 A JP 2000268866A JP 2000268866 A JP2000268866 A JP 2000268866A JP 2002078475 A JP2002078475 A JP 2002078475A
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bulb crop
crop
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JP2000268866A
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English (en)
Inventor
Yasuo Moriyasu
康夫 森安
Mikio Matsui
幹夫 松井
Takahiro Matsui
孝広 松井
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理対象となる鱗茎作物の品種が異なる等し
てその鱗茎部の大きさが全体的に大きく大小に変化して
も、その鱗茎部に切り傷を生じさせることなく、的確に
調製処理を行わせるようにする。 【解決手段】 鱗茎作物の鱗茎部の左右側部を挟み付け
て、この鱗茎作物を特定経路上を経るように搬送するも
のとした左右一対の無端状搬送ベルト46、46を備
え、これらベルトの搬送過程でその鱗茎作物から鱗茎部
以外の茎葉部を切除するように作動する鱗茎作物調製機
において、前記左右一対の無端状搬送ベルト46、46
の略水平面上での左右相対配置を変更調節可能となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱やシャレット
等の鱗茎作物から鱗茎部以外の茎葉部を切除するように
作動する鱗茎作物調製機に関する。
【0002】
【従来の技術】玉葱処理経路の特定箇所に供給された玉
葱から茎葉部を切除するように作動する玉葱調製機は存
在しており、その一例として例えば特開平8−243号
のようなものがあるのであって、これの概要を説明する
と、玉葱の鱗茎部の左右側部を挟み付けて、この玉葱を
特定処理経路上を経るように搬送するものとした左右一
対の無端状搬送ベルトを備えると共に、このベルトに関
連して配設された切断装置が、前記一対の無端状搬送ベ
ルトの搬送過程で、その玉葱から鱗茎部以外の茎葉部を
切除するように作動するものとなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような玉葱調製
機おいて、左右一対の無端状搬送ベルトが鱗茎部を特定
経路上で確実に支持した状態で搬送しないと、その茎葉
部を切除するときに鱗茎部等の姿勢が乱れて、切断装置
が鱗茎部に切り傷を発生させる事態が生じる。このよう
な事態を生じさせないで品質のよい調製処理物を得るた
めには、鱗茎部を左右一対の無端状搬送ベルトに正確且
つ確実に挟み付けさせることが重要である。
【0004】ところで、玉葱やシャレット等の鱗茎作物
には種々の品種があって、その鱗茎部の大きさは品種に
よって大きく異なったものとなるのであるが、上記した
従来の鱗茎作物調製機は、このように鱗茎部の大きさが
大きく異なる多種の鱗茎作物を処理することを想定した
ものとなっていないのである。
【0005】本発明は、鱗茎部の大きさが大きく異なる
広範な種類の鱗茎作物を、その鱗茎部に切り傷を発生さ
せることなく的確に調製処理することを可能とした鱗茎
作物調製機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次のようになす。即ち、請求項1に記載
した発明では、鱗茎作物の鱗茎部の左右側部を挟み付け
て、この鱗茎作物を特定経路上を経るように搬送するも
のとした左右一対の無端状搬送ベルトを備え、これらベ
ルトの搬送過程でその鱗茎作物から鱗茎部以外の茎葉部
を切除するように作動する鱗茎作物調製機において、前
記左右一対の無端状搬送ベルトの略水平面上での左右相
対配置を変更調節可能となす。これによれば、調製処理
される鱗茎作物の品種が変わって鱗茎部の大きさが大き
く変化しても、左右一対の無端状搬送ベルトはその鱗茎
部に適合してこれを正確且つ確実に挟み付けて搬送する
ものとなる。
【0007】請求項2に記載のものでは、鱗茎作物の鱗
茎部の左右側部を挟み付けて、この鱗茎作物を特定方向
へ搬送するものとした左右一対の無端状搬送ベルトを備
え、これらベルトの搬送過程でその鱗茎作物から鱗茎部
以外の茎葉部を仕上げ切りするように作動する鱗茎作物
調製機において、前記左右一対の各無端状搬送ベルトの
鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向上の基準位置を変
更調節可能となす。これによれば、請求項1に記載した
発明の場合と同様の効用が得られるほかに次のような効
用も得られるのであって、即ち、無端状搬送ベルトの全
体ではなくてその一部である鱗茎作物搬送経路形成部分
を左右方向へ移動させることにより、大きさの異なる鱗
茎部であっても、左右一対の無端状搬送ベルトがそれを
正確且つ確実に挟み付けるものとなる。
【0008】請求項3に記載した発明では、鱗茎作物の
鱗茎部の左右側部を挟み付けて、この鱗茎作物を特定方
向へ搬送するものとした左右一対の無端状搬送ベルトを
備え、これらベルトの搬送過程でその鱗茎作物から鱗茎
部以外の茎葉部を仕上げ切りするように作動する鱗茎作
物調製機において、前記左右一対の各無端状搬送ベルト
の鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向上の基準位置を
変更調節可能となすほか、各無端状搬送ベルトの鱗茎作
物搬送経路形成部分を、その対応する無端状搬送ベルト
の内側の長手方向箇所に列設され機体左右方向の外方へ
向け、付勢力に抗して変位可能となされた複数のプーリ
に案内させる。これによれば、各無端状搬送ベルトの鱗
茎作物搬送経路形成部分の基準位置の相互間の距離が特
定大きさに設定された状態において、調製処理すべき鱗
茎作物の鱗茎部の大きさが比較的小さい範囲で変化した
としても、左右一対の無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送
経路形成部分は複数のプーリの機体左右方向変位により
それぞれの鱗茎部に適合した相対位置へ移動し、この鱗
茎部を確実且つ正確に挟み付けて搬送するものとなる。
【0009】上記した各発明は次のように具体化するこ
とができる。即ち、請求項4の前段に記載したように、
請求項1に記載の鱗茎作物調製機であって、左右一対の
各無端状搬送ベルトの左右方向上の位置を入力部材の押
し引きや回転操作により連続的に変化させ任意位置に固
定させるものとした相対位置変更調節手段(例えば、ハ
ンドルha、軸受部材313a、313b、ネジ軸31
1a、311b、ナット部材313a、313bからな
るもの)を形成した構成となす。これによれば、簡易な
操作により、左右一対の各無端状搬送ベルトの左右方向
上の位置が任意位置に変更調節されるものとなる。
【0010】或いは、請求項4の後段に記載したよう
に、請求項2又は3に記載の鱗茎作物調製機であって、
左右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成
部分の左右方向上の基準位置を入力部材の押し引き或い
は回転操作により連続的に変化させ任意位置に固定させ
るものとした相対位置変更調節手段(例えば、ハンドル
ha、軸受部材313a、313b、ネジ軸311a、
311b、ナット部材313a、313b等からなるも
の)を形成した構成となす。これによれば、簡易な操作
により、左右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送
経路形成部分の左右方向上の基準位置がこの部分のみの
移動により或いは無端状搬送ベルト全体の移動により任
意位置に変更調節されるものとなる。
【0011】また請求項5に記載したように、相対位置
変更調節手段が入力部材の操作により制御される駆動力
発生部を備えており、左右一対の各無端状搬送ベルトの
左右方向上の位置、或いは、左右一対の各無端状搬送ベ
ルトの鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向上の基準位
置が、この駆動力発生部の発生した駆動力により変化さ
れる構成となす。これによれば、左右一対の各無端状搬
送ベルトの左右方向上の位置、或いは、左右一対の各無
端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向
上の基準位置が、小さな操作力で変更調節されるものと
なる。
【0012】上記した請求項1〜5の何れかに記載され
た発明は次のように具体化することができるのであっ
て、即ち、請求項6に記載したように、機体フレームの
左右各側部にハンドル付のネジ軸を特定位置での回転自
在に装着すると共に左右各側のネジ軸を前記支持部材の
ナット部に螺合させ、各側の支持部材にこれの対応する
側の前記無端状搬送ベルト及びこのベルトの案内手段
(例えば、駆動プーリ47、従動プーリ48、中間プー
リ49a、49b等)を組み付けた構成となす。これに
よれば、左右一対の各無端状搬送ベルトが小さな操作力
で確実に変更調節されるほか、左右一対の各無端状搬送
ベルトを左右移動させるための機構が簡易且つ安価なも
のとなる。
【0013】上記した請求項1〜6の何れかに記載され
た発明は次のように具体化することができるのであっ
て、即ち、請求項7に記載したように、各無端状搬送ベ
ルトの外周面の断面形状を鱗茎部に関連した凹み円弧面
となす。これによれば、凹み円弧面が、これが平面であ
る場合よりも広い面積で鱗茎部に密接し、この結果、一
対の無端状搬送ベルトで挟み付けられた鱗茎部はその姿
勢の乱れをより効果的に阻止されるものとなる。
【0014】上記した請求項1〜7の何れかに記載され
た発明は次のように具体化することができるのであっ
て、即ち、請求項8に記載したように、左右一対の各無
端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分が左右方向
へ平行移動されることに加えて、略水平面に沿って傾斜
変位される構成となす。これによれば、左右一対の各無
端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分は、鱗茎作
物から茎葉部が切除されるときに鱗茎部を強く挟み付け
て強力に支持し、その他の搬送過程では適正な搬送が得
られる程度にそれよりも弱く挟み付けるものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係る鱗
茎作物調製機の側面図、図2は前記調製機の正面図、図
3は前記調製機の排出部等を正面から見た概要図、図4
は前記調製機の調製処理機構を示す側面図、図5は前記
調製機の調製処理機構部の平面図、図6は前記調製機に
おける前側ケースの周辺を示す図、図7は前記調製機に
おける鱗茎作物処理搬送部の周辺を示す平面図、図8は
前記調製機における鱗茎作物処理搬送部の周辺を示す後
面図、図9は鱗茎作物鱗茎部の排出部を示す正面視断面
図、図10は前記調製機の駆動系統の動力断続部を示す
側面図、図11は前記調製処理機構部の駆動系統を示す
側面図、図12は前記調製処理機構部の駆動系統を示す
後面図、図13は前記調製機を使用した作業態様図であ
る。
【0016】図1〜図4に示すように、本発明の鱗茎作
物調製機は、走行部1に支持された機体フレーム2を備
えると共に、機体フレーム2上には前側から鱗茎作物供
給搬送部3、鱗茎作物調製処理部4及び鱗茎作物排出部
5を載設するほか、鱗茎作物排出部5の後側に操縦部6
を形成したものとなされている。
【0017】先ず走行部1について説明すると、左右一
対の走行クローラ1a、1bを備えたものとなされてお
り、左右の走行クローラ1a、1bは巾900mm程度
の畝上でも横方へ張り出すことなく走行するようになさ
れている。
【0018】次に鱗茎作物供給搬送部3について説明す
ると、作業者が特定箇所に手供給した鱗茎作物wを受け
取って鱗茎作物調製処理部4に供給搬送するもので、具
体的には次のようになされている。
【0019】即ち、前面、上面及び左右側面とからなる
前側ケース7を備えており、このケース7の前面の上部
巾中央箇所と、上面の巾中央箇所の前後方向部位とは鱗
茎作物wの移動を可能とするように切除された切欠溝a
となされている。この切欠溝aの前端部には後上がり状
に傾斜された持ち上げ搬送部8の後部が上下左右への揺
動変位可能に支持されている。
【0020】持ち上げ搬送部8は無端状の搬送チェーン
9とこれに対向させた挟扼杆10とからなり、これらの
先又は前端部が作業者の身長等に適合するように上下へ
揺動操作されると共に作業者が鱗茎作物wを拾う位置に
応じて左右へ揺動操作されるようになされている。そし
て、作業者が搬送チェーン9の搬送作用部始端に鱗茎作
物を倒立姿勢として手供給することにより前記搬送チェ
ーン9と挟扼杆10との間に鱗茎作物茎葉部w2を挟み
付けて鱗茎作物w全体を後方へ搬送するものとなしてあ
る。
【0021】前側ケース7の上面の裏側近傍箇所で持ち
上げ搬送部8の後部から鱗茎作物調製処理部4に至る範
囲には図4及び図5に示すように前記切欠溝aに関連さ
せて鱗茎作物供給用搬送手段11が設けてあり、この搬
送手段11は前後水平向きの鱗茎作物支持搬送部12
と、この搬送部12の前端部下方に位置させた誘引ブラ
シ装置13と、このブラシ装置13の後方で前記搬送部
12の下側に位置された茎葉搬送部14とからなる。
【0022】鱗茎作物支持搬送部12は無端状となされ
断面を円形となされた左右一対の搬送ベルト15、15
を備え、これらベルト15、15の対向部間が鱗茎作物
搬送経路bとなされて前記切欠溝aの上部(前側ケース
7の上面の裏側)に位置されてあり、各搬送ベルト1
5、15を駆動プーリ16、従動プーリ17に掛け回し
て特定位置で周回作動させる構成となされ、左右の搬送
ベルト15、15が持ち上げ搬送部8の搬送した鱗茎作
物茎葉部w2の元側部分を前記搬送経路bの前端に受け
入れ水平後方向へ挟持搬送するようになされている。こ
の際、搬送ベルト15、15は実際には鱗茎部を支えて
いるだけで茎葉を挟持はしていない。
【0023】誘引ブラシ装置13は左右一対の円筒状ブ
ラシ体18、18を前後向きとして対向状に配置すると
共にこれらブラシ体18、18の対向部を前記搬送経路
bの直下に位置させており、各ブラシ体18、18は特
定位置で回転されるものとした前後向きの片持ちブラシ
駆動軸19、19に支持させ、これら駆動軸19、19
の回転作動により一対のブラシ体18、18の対向部が
下向きへ変位されるようになしてある。そして、各ブラ
シ体18はブラシ毛をブラシ胴部材の周面に特定向きの
螺旋状に植設され、各片持ちブラシ駆動軸19回りの回
転により周面部に接した鱗茎作物茎葉部w2にブラシ毛
を介して下向きの引張力を付与して緊張させると共に後
方への送り力を付与するものとなされている。
【0024】茎引き搬送部14は無端状となされた左右
一対の搬送ベルト20、20を備え、これらベルト2
0、20の対向部間が搬送経路となされて前記搬送経路
bの直下に位置され、後方へ向かうに伴って漸次降下す
るようになされており、各搬送ベルト20は背面にスポ
ンジを貼付けされたVベルトとなされ、駆動プーリ2
1、従動プーリ22及び中間プーリ23に掛け回されて
特定位置で周回作動されるようになされている。左右一
対の従動プーリ22の上面側にはスター形の茎葉掻込ホ
イール24、24が固定してあり、従動プーリ22、2
2と同体回転してこれの前側近傍に達した鱗茎作物茎葉
部w2を搬送経路内に掻き込むようになしてある。そし
て、左右の搬送ベルト20、20は鱗茎作物支持搬送部
12の鱗茎作物wの搬送中、鱗茎作物茎葉部w2を搬送
始端に受け入れた後、斜め下方へ向けて挟持搬送し、こ
の搬送過程で鱗茎作物茎葉部w2を漸次下方へ引張し緊
張させて、鱗茎作物鱗茎部w1の肩部が鱗茎作物支持搬
送部12の左右一対の搬送ベルト15、15に密接され
支持された状態となるように鱗茎作物を引き変位させる
ようになされている。このように茎葉を引張ることで、
鱗茎部の向きが揃う。
【0025】前記左右一対の従動プーリ22、22の下
方には鱗茎作物茎葉部w2の先寄り部w2'を切り離す
ための荒切り装置25が設けてあり、この装置25は、
左右配置された前記従動プーリ22、22を固定され且
つ一定位置での回転自在となされたそれぞれの回転中心
軸26、26を延長して形成した各縦向きディスク駆動
軸27の下端に切刃としてのディスク刃28を固定し、
これらディスク刃28を左右のブラシ体18、18の対
向部の直下位置で重合させ、この重合部が後方へ変位す
るように回転されると共に、これらディスク刃28の重
合部で鱗茎作物茎葉部w2を切断して、その先寄り部w
2'を切除するようになしてある。
【0026】この際、回転中心軸26と縦向きディスク
駆動軸27とを一体状の軸体としないでその長さ途中で
切り離し、このように切り離された各縦向きディスク駆
動軸27を適当な軸受手段を介して回転自在に支持さ
せ、前記一対の搬送ベルト15、15の何れか或いは双
方と、各縦向きディスク駆動軸27、27とをプーリを
介して連動連結した構成となすことも差し支えない。
【0027】荒切り装置25の下方には第一の茎葉部排
出装置としてのベルトコンベア29が横向きに設けてあ
り、ディスク刃28、28で切り離された鱗茎作物茎葉
部w2の先寄り部w2'をコンベアベルト30で受け止
めて機体フレーム2の右横外方へ放出するものとなされ
ている。
【0028】なお、前側ケース7の上面で、切欠溝aの
左右各側には、図6に示すように上面の開放された方形
状の容器pt、ptを載置状且つ取外し可能に係着して
おくのがよい。これらの容器pt、ptは、持ち上げ搬
送装置8を機体フレーム2から取り外して鱗茎作物供給
用搬送手段11の最前部に鱗茎作物を供給するように実
施する作業形態を採るときに、畝面から拾い集めた鱗茎
作物を一時的に置くためのものである。
【0029】次に鱗茎作物調製処理部4について説明す
ると、上記鱗茎作物供給搬送部3により供給搬送された
鱗茎作物wからその茎葉部元側部分と根部を切除する処
理を行うもので、具体的には次のようになされている。
【0030】即ち、前側ケース7よりも高くなされ鱗茎
作物調製処理機構の外周囲を包囲するものとした後側ケ
ース31を備えており、このケース31の内方には、鱗
茎作物調製処理機構として、根部切断装置32、根起こ
しブラシ装置33、鱗茎作物処理搬送部34、仕上げ切
り装置35及び第二の茎葉部排出装置36が設けてあ
る。
【0031】上記根部切断装置32は機体フレーム2と
同体に固定された起立支持枠37に支持させるのであ
り、このため起立支持枠37の左右から後向きへ各々上
下二本のリンク部材を延設し、これらのリンク部材の先
端部にヘッド枠38を軸着して四節平行リンク機構39
を形成し、これにより上下変位自在となされたヘッド枠
38に側面視鈎状の伝動ケース40を固定し、この伝動
ケース40の下面から下向きに左右一対の縦向きディス
ク駆動軸41を突出させ、この駆動軸41のそれぞれに
ディスク刃42を固定し、これらディスク刃42、42
を前記搬送経路bの延長線上で重合させて、それぞれの
ディスク刃42の重合部が後向きへ変位するように回転
させ、これらディスク刃42、42が鱗茎作物鱗茎部w
1からその根部を切除するようになしてある。
【0032】そして、左右一対のディスク刃42、42
の重合部の前後近傍箇所にはヘッド枠38を介してディ
スク刃42、42の前後位置に回転自在に支持された樹
脂製の案内輪43a、43bが設けてあり、この案内輪
43a、43bが鱗茎作物処理搬送部34で後方へ搬送
される鱗茎作物鱗茎部w1の表面を転動して鱗茎作物鱗
茎部w1に対するディスク刃42、42の上下位置を制
御するようになしてあり、鱗茎作物が鱗茎作物処理搬送
部34で後方へ搬送される過程でディスク刃42、42
がその根部の元位置を切り離すようになしてある。
【0033】さらに起立支持枠37とヘッド枠38との
間には図示しない引張スプリングが張り渡してあり、ヘ
ッド枠38に作用する重力をそのスプリング力で打ち消
すことにより、小さな外力がヘッド枠に作用すること
で、ヘッド枠が上下変位するようになしてある。
【0034】上記根起こしブラシ装置33は前記四節平
行リンク機構39の下方に設けられているものであっ
て、特定位置での回転自在に設けられた左右一対の前後
向きの片持ちブラシ駆動軸44の先部に固定された左右
一対の根起こしブラシ体45を対向状に配置し、これら
ブラシ体45を前記搬送経路bの延長線上で対向させ、
この対向部が上向きへ変位するように各ブラシ体45を
回転させ、鱗茎作物処理搬送部34で搬送されている鱗
茎作物wの根部に接触してこれを上方へ引き起こすよう
に作用するものとなしてある。
【0035】上記鱗茎作物処理搬送部34は、鱗茎作物
支持搬送部12の後部上方から根切断装置32の下方を
経てさらに後方へ及ぶ範囲に渡って左右一対の無端状の
挟持搬送ベルト46、46を前後向きとして対向状に配
置し、これらベルト46、46の対向部間に適当な隙間
を形成したものとなし、この隙間箇所を鱗茎作物鱗茎部
w1の搬送経路となされ前記搬送経路bの延長線上に合
致されている。この際、各挟持搬送ベルト46は無端状
で比較的巾広となされ鱗茎作物鱗茎部w1の当接部であ
る外周面の断面形状を標準的な大きさの鱗茎作物鱗茎部
w1の側部表面よりも小さな曲率の凹み円弧面となされ
ており、駆動プーリ47、従動プーリ48及び中間プー
リ49a、49bに掛け回されて特定位置で周回作動さ
れるようになされている。そして、左右の挟持搬送ベル
ト46、46が鱗茎作物供給搬送部3の搬送した鱗茎作
物鱗茎部w1の左右側部を挟み付けて受け取り、その
後、これの受取り時の上下姿勢を確実に保持しつつ後方
へ搬送するようになされている。
【0036】ここで、左右一対の無端状の挟持搬送ベル
ト46、46の支持構造等についてさらに詳細に説明す
ると、次のとおりである。即ち、図7及び図8に示すよ
うに、後側ケース31の内面を支持した機体フレーム2
の左右各側部の比較的上部でその前後箇所に筒部材から
なる軸受部材310a、310bを固着しており、この
軸受部材310a、310bにハンドルha付のネジ軸
311a、311bが特定位置での回転自在に挿設され
ている。そして、各ネジ軸311a、311bにはこれ
を締結固定させるためのハンドル付のロック部材311
cが装着されている。一方では左右一対の支持部材31
2、312を形成する。各支持部材312は水平面部s
u1と垂直面部su2とを有する板部材からなり、垂直
面部su2の前後箇所にはナット部材313a、313
bが固着されている。そして、各支持部材312の前後
のナット部材313a、313bにはその対応するネジ
軸311a、311bが螺入されており、これらネジ軸
311a、311bが回転されることにより、その対応
するナット部材313a、313bが左右方向RLへ移
動されるものとなされている。
【0037】各支持部材312の水平面部には駆動プー
リ47、従動プーリ48及び中間プーリ49a、49b
と、これらを回転可能に支持するための支持手段490
とを装設している。この際、駆動プーリ47は縦向き駆
動軸471の上端部に固定されており、この駆動軸47
1は水平面部su1に固定された軸受部材472を介し
て回転のみ自在となされている。中間プーリ49aは水
平面部su1の特定位置に固定された縦向き支持軸49
1回りの回転自在となされており、また3つの中間プー
リ49a、49b、49bのそれぞれは各挟持搬送ベル
ト46のうち他方の挟持搬送ベルト46と対向した部分
である鱗茎作物搬送経路形成部分461を基準位置に保
持するように案内すると共に、鱗茎作物搬送経路形成部
分461の外周面にこれを左右向き外方へ押圧する特定
大きさ以上の押圧力が作用したとき、特定向きの付勢力
に抗して左右方向の外側へ向け退避移動するものとなさ
れている。各中間プーリ49bの支持手段490は具体
的には、水平面部su1に設けられた縦向き支持軸49
2を介してこの支持軸492回りの一定角度範囲内で揺
動されるアーム部材493を設け、このアーム部材49
3の先部に中間プーリ49bを回転自在に支持するため
の縦向き支持軸494を固定し、さらにアーム部材49
3とこれを支持した支持部材312との間には引張スプ
リング495を張設する。そして、アーム部材493の
自由状態の下では、アーム部材493はその揺動範囲内
おいてスプリング495の弾力により鱗茎作物搬送経路
巾を小さくする方向の制限位置(基準位置)に保持され
るようになされている。
【0038】仕上げ切り装置35は、機体フレーム2に
平面視前広がり状の配置に固定された左右一対の水平伝
動ケース50、50の上面から上方へ突出された左右一
対のディスク駆動軸51の上端にディスク刃52を固定
し、これらディスク刃52を鱗茎作物処理搬送部34よ
りも少し低い位置で前記搬送経路bの延長線の下方に合
致させて重合させると共にこの重合部が後方へ移動する
ように回転させ、鱗茎作物処理搬送部34で後方へ搬送
される鱗茎作物鱗茎部w1からその茎葉部元側部分を切
り離すものとなされている。
【0039】第二の茎葉部排出装置36は仕上げ切り装
置35の下方に横向きのベルトコンベア53を設けると
共に、ディスク刃52の下部からコンベアベルト54の
後側部分に至る案内板55を傾斜状に設け、この案内板
55がディスク刃52で切り離された茎葉部元側部分を
コンベアベルト54上に案内し、この後、コンベアベル
ト54がこの茎葉部元側部分を機体フレーム2の右側部
外方へ放出するものとなしてある。
【0040】次に鱗茎作物排出部5について説明する
と、上記鱗茎作物調製処理部4で調製処理された結果物
である鱗茎作物鱗茎部w1を機外に排出するもので、具
体的には次のようになされている。
【0041】即ち、後側ケース31の後端に連続して排
出シュータ56を機体フレーム2と同体状に設けてお
り、この排出シュータ56は鱗茎作物処理搬送部34と
概略同じ高さの後側に位置させた方形箱状の鱗茎作物受
入れ部57と、この受入れ部57の底面から左右の二股
状に分岐されて正面視ハ字形の下り傾斜状に延長された
一対の四角筒部58、58とを備えている。そして、図
3及び図9等に示すように、前記受入れ部57の底面に
は四角形の揺動切換板59が二股状箇所の中央に位置さ
れた前後向き軸60回りへの揺動自在に装着され、この
揺動切換板59の後縁に突設したピン部材61を前記受
入れ部57の後面壁に形成された円弧溝dを通じて後側
外方に突出させ、このピン部材61の左右移動操作によ
り揺動切換板59が左右揺動され、この揺動により、左
右の四角筒部58、58の内部通路の任意な何れかが前
記受入れ部57内の空間と連通されるようになされてい
る。
【0042】前記受入れ部57の前面壁には開口eが形
成されており、この開口eには鱗茎作物処理搬送部34
の搬送終端から解放された鱗茎作物鱗茎部w1を重力作
用により鱗茎作物受入れ部57内に案内するものとした
複数の案内杆62が前後向きの樋状配列となされて設け
てある。
【0043】また各四角筒部58の下端には排出樋63
を前後向き軸を介して折曲揺動変位可能に連設すると共
にこの排出樋63の揺動が連動リンク機構64を介して
任意位置に固定されるようになしてある。そして、各排
出樋63には延長樋65がボルトを介しての位置調製固
定可能に付設してあって、この延長樋65の延長長さは
排出樋63に対する延長樋65の固定位置を変更するこ
とにより大小に変更されるようになっている。
【0044】上記連動リンク機構64は、左右の排出樋
63のそれぞれにアーム部材66を固着し、このアーム
部材66とピン部材61とをリンク部材67で結合して
あり、ピン部材61を切換操作することで、排出樋63
の一方が起立状態となり、他方が特定の傾斜状態となる
ようになしてある。この際、リンク部材67の長さを変
更調節可能となして使用側の排出樋63の傾斜角度を任
意な特定角度に変更できるようになす。また左右の排出
樋63、63は不使用時には図3に仮想線gで示すよう
に何れも起立させ得るようになされている。
【0045】そして、鱗茎作物処理搬送部34から解放
された鱗茎作物鱗茎部w1が複数の案内杆62及び開口
eを経て鱗茎作物受入れ部57内に落下し、続いて揺動
切換板59の位置していない側の四角筒部58内を経た
後、排出樋63及び延長樋65を経て外方に落下するよ
うになされているのであり、さらに具体的には、図3に
示すように機体フレーム2が一つの畝h上にあるとき、
この畝hに隣接した他の畝h上に鱗茎作物鱗茎部が落下
するようになされ、また延長樋65の延長長さを最短状
態にしたときは機体フレーム2の側部近傍に落下させる
ことができるようになされている。
【0046】この際、排出樋63や延長樋65は図3に
示す程度の傾斜であれば鱗茎作物鱗茎部w1を円滑に落
下させ得ることが確認されているが、この落下をさらに
確実となすには例えば、排出樋63や延長樋65の底面
を、多数のローラを算盤玉配列状に配列されたローラコ
ンベアとなすか、或いは機体フレーム2を高くする等し
て排出樋63や延長樋65の下り傾斜角度をさらに大き
くなすか、或いは排出樋63や延長樋65の鱗茎作物接
触面をテフロン(登録商標)等のような摩擦係数の小さ
い材料で被覆するようになす。
【0047】次に操縦部について説明すると、機体フレ
ーム2の後方に作業者が追随して歩行しながら機体の走
行移動等を操縦するように形成されているのであって、
具体的には、機体フレーム2の後部の左右から後上方へ
操縦ハンドル68を延出させ、これらハンドル68にエ
ンジン69のアクセルレバー、操向用のサイドクラッチ
レバー70及び走行クラッチレバー71等が装着されて
いる。
【0048】上記エンジン69は機体フレーム2の後端
部で左右の操縦ハンドル68の前部間に設けれており、
このエンジン69の動力が動力伝達機構を介して走行部
1、鱗茎作物供給搬送部3及び鱗茎作物調製処理部4に
伝達されるようになされている。
【0049】上記動力伝達機構について図10、図11
及び図12等を参照して説明すると、次のとおりであ
る。即ち、エンジン69前方の機体フレーム2後部にミ
ッションケース72が固定してあり、このミッションケ
ース72の横向き入力軸73とエンジン69の横向き出
力軸74とをベルト伝動機構75及びベルトテンション
機構76を介して連動連結している。そして、ベルトテ
ンション機構76は操縦ハンドル68に装着された走行
クラッチレバー71と連係されると共に、前側ケース7
の左右側部のそれぞれに支点軸77回りの揺動操作可能
に設けられた走行クラッチレバー78とも連係されてお
り、走行クラッチレバー71、78の何れかを揺動操作
すると、ベルトテンション機構76の作動によりベルト
伝動機構75の動力伝達が任意に断続されるようになさ
れている。
【0050】ミッションケース72はこれに伝達された
動力をこのケース72内の図示しない左右のサイドクラ
ッチ機構を経てこれに対応した左右の走行クローラ1
a、1bに独立的に伝達するようになされており、前記
左右のサイドクラッチ機構はそれぞれ、その対応した左
右の操縦ハンドル68のサイドクラッチレバー70と連
係されており、このレバー70の操作によりその対応す
る走行クローラ1a、1bへの動力伝達が任意に断続さ
れるようになされている。
【0051】一方、仕上げ切り装置35の下方となる機
体フレーム2箇所には横向き伝動ケース79が固定さ
れ、この伝動ケース79とエンジン69との間に横向き
中間軸80を設け、横向き中間軸80とエンジン69の
横向き出力軸74とをベルト伝動機構81及びベルトテ
ンション機構82を介して連動連結し、また横向き中間
軸80と横向き伝動ケース79の横向き入力軸83とを
ベルト伝動機構84を介して連動連結している。そし
て、ベルトテンション機構82は鱗茎作物供給搬送部3
の前面部に支点軸85回りの上下揺動操作可能に装着さ
れた作業クラッチレバー86と連係され、このレバー8
6の操作により鱗茎作物供給搬送部3及び鱗茎作物調製
処理部4への動力伝達が任意に断続されるようになされ
ている。
【0052】上記横向き伝動ケース79の上面からは左
右一対の縦向き出力軸87、87が突出されており、こ
れら出力軸87、87は横向き伝動ケース79の横向き
入力軸83にベベルギヤ機構88、88を介して連動連
結されている。そして、横向き伝動ケース79の上方に
は前後方向へ比較的長い左右一対の水平伝動ケース5
0、50が配設されて機体フレーム2と同体状に固定さ
れており、各水平伝動ケース50、50の後部に縦向き
入力軸89、89が設けてあり、この入力軸89、89
と、前記横向き伝動ケース79における対応した縦向き
出力軸87、87とが自在継手90を介して連動連結さ
れている。
【0053】各水平伝動ケース50、50の縦向き入力
軸89、89はこれらケース50、50の上面からさら
に上方へ突出されて仕上げ切り装置35のディスク駆動
軸51、51となされ、これの上端にディスク刃52、
52が固定されている。また各水平伝動ケース50、5
0の前部上面からは縦向き出力軸91、91が突出され
ており、これら出力軸91、91に鱗茎作物支持搬送部
12の駆動プーリ16、16と、茎引き搬送部14の駆
動プーリ21、21とが上下配置に固定されている。さ
らに各縦向き出力軸91、91はベルト伝動機構92、
92を介して、特定位置での回転自在となされた縦向き
駆動軸471、471と連動連結されている。この際、
各ベルト伝動機構92は図6に示すようにその対応する
縦向き出力軸91及び縦茎駆動軸471のそれぞれに固
定されたプーリ920、921に伝動ベルト922を掛
け回すと共に、この伝動ベルト922を押し曲げてこれ
に引張力を付与するものとしたテンションプーリ923
をこれの対応する支持部材312に装着したものとな
す。このテンションプーリ923はその対応する支持部
材312が左右方向RLへ移動されるときに適宜に変位
して、伝動ベルト922に無理な引張力が作用したり伝
動ベルト922が弛緩し過ぎることのないようになされ
ている。
【0054】そして、駆動プーリ16、16に伝達され
た動力は搬送ベルト15、15を介して従動プーリ1
7、17に伝達され、この従動プーリ17、17から適
宜な伝動機構を介して持ち上げ搬送装置8の搬送チェー
ン9に伝達されるようになされ、また駆動プーリ21、
21に伝達された動力は搬送ベルト14、14を介して
従動プーリ22、22及び、この従動プーリ22、22
が固定され且つ特定位置で回転するものとなされた縦向
き回転中心軸26、26に伝達され、この回転中心軸2
6、26から、これを下方へ延長して形成されたディス
ク駆動軸27、27を介してこの駆動軸27、27に固
定されたディスク刃28、28に伝達され、一方では前
記回転中心軸26、26からベベルギヤ伝動機構94を
介して横向きブラシ駆動軸19、19に伝達されるよう
になされている。
【0055】上記横向き伝動ケース79の右側面からは
この伝動ケース79の横向き入力軸83が延長状に突出
されており、この入力軸83の先端の右側にはこれの右
端からベベルギヤ伝動機構95を介して動力を伝達され
特定位置での回転自在となされた比較的長い前後向き回
転支持軸96が設けてある。そして、この回転支持軸9
6の長さ途中で仕上げ切り装置35の下方箇所に第二の
茎葉部排出装置36のコンベアベルト54の掛け回され
たベルト駆動車97を固定しており、また前後向き回転
支持軸96の前側やや上方にこの回転支持軸96とベル
ト伝動機構101を介して連動連結された中間回転軸9
8が特定位置での回転自在に設けられ、また中間回転軸
98の前側やや下方に、第一の茎葉部排出装置29のコ
ンベアベルト30を掛け回されたベルト駆動車99が固
定された前後向き回転支持軸100を特定位置での回転
自在に設けており、この際、前後に位置した前後向き回
転支持軸96、100はベルト駆動車97、99が同心
に回転されるように一線状に連結されている。
【0056】上記中間回転軸98の上方にはこの軸98
からベルト伝動機構102を介して動力を伝達される前
後向きの上側中間回転軸103が特定位置での回転自在
に設けてあり、さらに起立支持枠37の左右中央部のや
や左寄り箇所にはこの上側中間回転軸103からベルト
伝動機構104を介して動力を伝達される前後向きの中
間伝動軸105が特定位置での回転自在に設けてある。
そして、起立支持枠37の左右中央部には前記上側中間
回転軸103から原動プーリ106、無端状の一本の伝
動ベルト107及び左右一対の中間プーリ108、従動
プーリ109を介して動力を伝達される前後向きの一対
の片持ちブラシ駆動軸44、44が特定位置での回転自
在に装着されている。この際、伝動ベルト107は原動
プーリ106、中間プーリ108及び従動プーリ109
に襷掛け態様に掛け回されてブラシ駆動軸44、44に
固定された一対のブラシ体45、45に特定の逆向き回
転が得られるようになす。
【0057】前記中間伝動軸105は連結伝動軸110
及び自在継手111を介して前記ヘッド枠38に固定さ
れた鈎状伝動ケース40の前後向き入力軸112に連動
連結されており、さらにこの入力軸112は鈎状伝動ケ
ース40内のベベルギヤ機構113を介してこの伝動ケ
ース40の出力軸である右側のディスク駆動軸41と連
動連結され、さらにこの駆動軸41がギヤ機構を介して
左側のディスク駆動軸41と連動連結されており、これ
により中間回転軸103に伝達された動力が左右一対の
ディスク刃42、42に伝達され、これらディスク刃4
2、42が逆向きに回転するようになされている。
【0058】次に上記した鱗茎作物調製機を使用して、
畝栽培された鱗茎作物の代表例である玉葱を収穫する際
の作業例及び各部の作動等について説明する。図13に
示すように多数の畝hを並列状に形成し、各畝hに玉葱
wを複数条iに植え付けた状態において、公知の玉葱収
穫機を使用する等して、各畝hの玉葱wを全て引き抜い
て乾燥させる。
【0059】この後、作業者は二畝分毎の玉葱wを一方
の畝h上に集め、他方の畝h上には玉葱wの存在しない
状態となし、この状態の下で、本発明に係る鱗茎作物調
製機Tを作業者が任意に選択した処理対象としての特定
の畝h上に進入させる。
【0060】機体の進入した畝(処理対象畝)h上で
は、機体を畝hに沿った正しい向き及び位置に設定する
と共に、処理対象畝hに隣接して玉葱の存在していない
畝hの位置する側の排出樋63を横外方へ張り出させて
固定させる。この際、他側の排出樋63は連動リンク機
構64を介して起立状に保持される。そして排出樋63
を張り出させた側の延長樋65は隣接した特定畝の真上
に先端が位置するように調節して排出樋63に固定させ
る。
【0061】この後、エンジン69の作動状態の下で、
作業クラッチレバー86を入り操作するのであり、これ
により機体は停止したままで、鱗茎作物供給搬送部3及
び鱗茎作物調製処理部4が作動状態となる。
【0062】この状態の下で、処理対象畝hにおける機
体前部周辺に散在した玉葱wの一個ずつを倒立姿勢で鱗
茎作物処理経路の一部をなす持ち上げ搬送装置8の搬送
始端箇所p1に順次に手供給する。この際、必要に応じ
て持ち下げ搬送装置8の先端部を上下左右へ位置変更す
ることにより、作業者による玉葱wの手供給が疲れ難い
状態で能率よく行われるようになる。
【0063】なお、身体上の都合から腰折り状態での作
業が行い難いとか、或いは、玉葱wが広い範囲に散らば
っているようなときには、持ち上げ搬送装置8を取り外
して鱗茎作物処理経路bをなす鱗茎作物支持搬送部12
の搬送始端箇所p2に直接に供給するように行ってもよ
い。この場合は、前側ケース7の上面に図6に示すよう
に既述の容器pt、ptを載置状に係着しておき、畝h
上に散在した玉葱wを先に拾い集めてこの容器pt、p
t内に一時的に集め、この後、容器pt、pt内の玉葱
wを前記搬送始端箇所p2に順次供給することを繰り返
すように行うこともできる。このようにすれば、腰折り
状態の時間が短縮されたり或いは腰の屈伸回数が少なく
なって、作業者の疲労や苦痛が軽減され、作業能率の向
上が期待されるのである。
【0064】上記のように供給された玉葱wは持ち上げ
搬送装置8で後方へ搬送された後に鱗茎作物供給搬送手
段11に受け継がれ、或いは、持ち上げ搬送装置8を経
ることなく鱗茎作物供給搬送手段11に供給され、以後
この搬送手段11により鱗茎作物調製処理部4まで水平
後方へ供給搬送される。この供給搬送において鱗茎作物
支持搬送部12は玉葱鱗茎部w1を下方から支持して後
方へ搬送するのであり、この搬送の初期に誘引ブラシ装
置13が玉葱茎葉部w2に後方への送り力を付与すると
同時に下方へ引張し、次に茎引き搬送部14がその玉葱
茎葉部w2を受け継ぎ順次下方へ引張しつつ後方へ搬送
する。上記誘引ブラシ装置13のブラシ体18、18は
玉葱wの種類や乾燥状態等によってはその通過を妨げる
こともあるのであり、このような場合には、ブラシ体1
8、18は片持ちブラシ駆動軸19、19から取り外す
ようにする。
【0065】鱗茎作物支持搬送部12が玉葱wを搬送し
ている過程で、茎葉荒切り装置25の左右一対のディス
ク刃28が、茎引き搬送部14に達した玉葱茎葉部w2
の凡そ5cm〜15cm程度の元側部分を残して先寄り
部w2'を切除する。この際、玉葱wの茎葉部w2は自
重により垂れ下がった状態となってディスク刃28によ
り玉葱wから円滑且つ正確に切り離される。この切り離
された先寄り部w2'は真下へ落下して第一の茎葉部排
出装置29のコンベアベルト30に受け止められ、続い
て機体フレーム2の右側外方へ搬送されて処理対象畝h
上やこの畝hに接した溝k内に放出される。
【0066】鱗茎作物供給搬送手段11により後方へ搬
送された玉葱鱗茎部w1は搬送ベルト15、15上にて
整姿された状態で鱗茎作物処理搬送部34に達するので
あり、ここに達した玉葱鱗茎部w1はその左右側部を挟
持搬送ベルト46、46により確実且つ正確に挟み付け
られ、その姿勢変更が生じないように後方へ搬送され
る。
【0067】この際、各挟持搬送ベルト46、46の外
周断面が凹み円弧面となされているため、これらベルト
46、46で搬送される玉葱鱗茎部w1の各側部に、こ
れらベルト46、46の外周面の比較的広い範囲が均等
化された圧力で当接するのであり、これにより玉葱鱗茎
部w1はこれらベルト46、46の外周断面が平面とな
された場合よりも強固に挟持されるものとなる。
【0068】このような挟持搬送ベルト46、46によ
る搬送において、玉葱鱗茎部w1の大きさが大幅に変化
した場合は次のように作動する。即ち、ハンドルhaや
ロック部材311cの回転操作により左右の支持部材3
12、312の位置が適当に調節されておれば、処理す
べき玉葱鱗茎部w1の大きさが大幅に変化しても、玉葱
wが同一品種であればその大部分における鱗茎部w1の
大きさの変化の範囲は小さいため、中間プーリ49bが
その鱗茎部w1に押されて引張スプリング495の付勢
力に抗しつつ左右方向RLへ変位することで、それらベ
ルト46、46の鱗茎作物搬送経路形成部分461、4
61は健全に生育した全ての鱗茎部w1を適当な当接力
で挟み付けることができ、何ら支障は生じない。
【0069】上記した挟持搬送ベルト46、46による
搬送中には、根部引き起こしブラシ装置33が玉葱根部
を上方へ引き上げて上向き起立状に整えるのであり、こ
の処理の後、玉葱鱗茎部w1が根部切断装置32のディ
スク刃42、42に近づいてくると、前側の案内輪43
aがその表面に接するようになり、以後、玉葱鱗茎部w
1の搬送に伴ってその表面上を転動することによりヘッ
ド枠38を順次に上方へ誘導し、玉葱鱗茎部w1に対す
るディスク刃42、42の高さを最適状態に制御する。
このように制御されたディスク刃42、42は鱗茎作物
処理搬送部34により後方へ搬送される玉葱鱗茎部w1
を傷つけることなくその根部元を順次に切除するのであ
り、こうして玉葱鱗茎部w1から切り離された玉葱根部
は下方へ落下し、その大部分は第二の茎葉部排出装置3
6のコンベアベルト54上に、そして他のものは畝h上
に落下する。
【0070】玉葱鱗茎部w1がディスク刃42、42の
直下を過ぎるとき、今度は後側の案内輪43bが玉葱鱗
茎部w1の表面に接して玉葱鱗茎部w1の搬送に伴って
その表面上を転動することによりヘッド枠38を順次に
下方へ誘導し、玉葱鱗茎部w1がディスク刃42、42
の下方を通過するまでディスク刃42、42を玉葱鱗茎
部w1から離した状態に保持するのであり、玉葱鱗茎部
w1がここを通過した後は、ディスク刃42、42は最
下位置に達して次の玉葱鱗茎部w1の処理に備える。
【0071】一方では鱗茎作物供給搬送手段11から解
放された玉葱茎葉部w2が鱗茎作物処理搬送部34で搬
送されつつ、根部切断装置32の下方に存在する仕上げ
切り装置35のディスク刃52、52に達するのであ
り、これらディスク刃52、52は玉挟持搬送ベルト4
6、46による玉葱鱗茎部w1の搬送中にその茎葉部元
側部分を玉葱鱗茎部w1から切り離す。こうして玉葱鱗
茎部w1から切り離された玉葱茎葉部w2の元側部分は
下方に落下して案内板55に案内されつつ第二の茎葉部
排出装置36のコンベアベルト54に受け止められる。
【0072】コンベアベルト54上に位置するものとな
った玉葱茎葉部の元側部分や玉葱根部は機体フレーム2
の右横外方へ搬送され機体フレーム2の右側部から処理
対象畝h上或いはこの畝hに接した溝k上に放出される
のであり、また玉葱wから玉葱根部や玉葱茎葉部w2を
除去した後に得られる調製処理結果物である玉葱鱗茎部
w1は鱗茎作物処理搬送部34によりさらに少し後方へ
搬送された後、鱗茎作物処理搬送部34から解放され
る。この解放された玉葱鱗茎部w1は複数の案内棒部材
62上に落下して排出シュータ56の鱗茎作物受入れ部
57内に転げ落ち、この後、揺動切換板59の存在しな
い側の、即ち図3に示すように揺動切換板59が右側に
位置されているときは左側の四角筒部材58、排出樋6
3及び延長樋65を経て転げ落ち処理対象畝hに隣接し
た畝h上に落下するのである。
【0073】機体前部周辺の処理対象畝h上の玉葱wを
全て機体に供給した後は、機体後部の走行クラッチレバ
ー71又は前部の走行クラッチレバー78を操作して適
当な距離だけ機体を前進させて再び停止状態となし、こ
の状態で再び機体前部周辺の処理対象畝h上の玉葱wを
機体に供給するのであり、以後このような作業を繰り返
す。これにより、処理対象畝hに接した溝k内或いは処
理対象畝h上に玉葱茎葉部w2が列状に排出されると共
に、処理対象畝hに隣接した畝h上に調製処理結果物で
ある玉葱鱗茎部w1が列状に収集される。
【0074】上記処理対象畝h上の処理が終了したとき
は、次に処理対象となるべき玉葱wの集められた畝hに
移動し同様の作業を行う。この際、次に処理対象となる
べき畝hとしては直前に処理を終えた畝hに最も近い畝
hを選択するのがよいのであり、通常では軌跡線mで示
すように一畝h飛びに移動するようになされる。なお図
中、jは畝h上に敷かれたネットである。
【0075】ところで、本発明の調製処理機で処理され
る鱗茎作物wは、品種収穫時期の相違等によってその鱗
茎部w1の平均的大きさが大きく異なるのであり、この
ように鱗茎作物wの平均的大きさが大きく異なる場合に
は次のように対処する。
【0076】即ち、鱗茎部w1の大きさが現在の左右の
挟持搬送ベルト46、46の基準位置に対応した大きさ
に対して大幅に異なるときは、ロック部材311cを緩
めた後、左右各側の前後のハンドルha、haを適当な
向きへ回転操作するのであり、これにより、左右各側の
2つのネジ軸311a、311bはその対応するナット
部材313a、313bを支持部材312、312と一
緒に左右方向RLへ移動させる。この際、左右の各挟持
搬送ベルト46、46は一般に平行移動される。そし
て、この移動により左右の挟持搬送ベルト46、46の
鱗茎作物搬送経路形成部分461、461がこれから処
理すべき健全に生育した鱗茎部w1のうちの最小のもの
を確実かつ正確に挟持搬送し得るに足る最大相互間距離
に達したとき、ハンドルhaの操作を止め、各ロック部
材311cを締め付けて各ネジ軸311a、311bを
固定状態となす。これにより、左右の挟持搬送ベルト4
6、46は大きさが大きく異なる鱗茎部w1を的確に搬
送するものとなり、この際、鱗茎部w1の大きさにばら
つきがあっても、左右の挟持搬送ベルト46、46の鱗
茎作物搬送経路形成部分461、461が中間プーリ4
9bと共に左右方向RLの外側へ変位するため、左右の
挟持搬送ベルト46、46は健全に生育した鱗茎部w1
の全てを確実かつ正確に仕上切り装置35に向け搬送す
るものとなる。
【0077】また本発明の調製処理機Tで処理される鱗
茎作物wによっては、鱗茎部w1を挟持搬送ベルト4
6、46により強固に挟み付けることに起因してこれに
損傷が生じる恐れの強いものもあり得るが、このような
場合、左右の挟持搬送ベルト46、46の鱗茎作物搬送
経路形成部分461、461を、図7に仮想線ka、k
aで示すようにこれらにより形成される鱗茎作物搬送経
路の巾が後方へ向かうに伴って漸次小さくなるように傾
斜させることも差し支えない。この傾斜状態は左右各側
のネジ軸311a、311bの左右方向RLの位置を前
後で相違させた状態に固定させることにより得られるも
のである。なお、前記傾斜状態は状況によっては鱗茎作
物搬送経路の巾が後方へ向かうに伴って漸次大きくなる
ようになすことも可能である。
【0078】上記実施例は次のように変形できる。即
ち、支持部材312、312を左右移動させる際に使用
される左右各側の前後のハンドルha、haのうち一方
を省略し、左右各側の前後のネジ軸311a、311b
をチェーン等で連動連結させ、一つのハンドルhaを回
転操作することでその対応する側の支持部材312が左
右方向RLへ移動するようになす。この際、各ネジ軸3
11a、311bの相対回転位置を変更するための差動
操作機構を付加して、各支持部材312を略水平面上の
任意位置に回転変位させることを可能となすこともでき
る。
【0079】また上記実施例では各支持部材312がネ
ジ軸311a、311bで略水平姿勢に保持されるよう
になされているが、これらネジ軸311a、311bの
負担を軽減させるため次のようになすこともできるので
あって、即ち、各支持部材312の左右移動を許容した
状態でそれを水平姿勢に支持するためのガイド手段を機
体フレーム2の左右各側に付加する。
【0080】さらにはネジ軸311a、311bをハン
ドルha、haで回転させることに代えて、電気又は流
体圧等により作動されるモータ(駆動力発生部)で回転
させるようになすことも差し支えないのであり、或い
は、ネジ軸311a、311b及びその関連機構を設け
ないで、流体圧シリンダ装置等の動力往復駆動機構(駆
動力発生部)を機体フレーム2に設け、この駆動機構に
より各支持部材312を直接に駆動するようになすこと
も差し支えない。
【0081】
【発明の効果】上記のように構成した本発明によれば、
次のような効果が得られるのである。即ち、請求項1に
記載したものによれば、調製処理される鱗茎作物の品種
が変わったり収穫時期が異なる等して鱗茎部の大きさが
大きく変化しても、左右一対の無端状搬送ベルトのの左
右方向の相対位置を変更調節することにより、これら搬
送ベルトにその鱗茎部を正確且つ確実に挟持搬送させる
ことができると共に、この搬送中において、鱗茎部に連
続した茎葉部の元位置を仕上切り装置に正確に切断させ
ることができるのであり、この結果、処理対象となる鱗
茎作物の品種が変わったり収穫時期が異なる等してその
鱗茎部の大きさが全体的に大きく大小に変化しても、そ
の鱗茎部に切り傷を生じさせることなく、的確に調製処
理を行わせることができる。
【0082】請求項2に記載のものによれば、調製処理
される鱗茎作物の品種が変わったり収穫時期が異なる等
して鱗茎部の大きさが大きく変化しても、左右一対の無
端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向
の相対位置を変更調節することにより、請求項1に記載
した発明の場合と同様の効果が得られる。この際、請求
項1記載の発明では各搬送ベルトの全体が左右移動され
るのに対し、この請求項のものによるときは無端状搬送
ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分のみの左右移動で済
むものとなる。
【0083】請求項3に記載したものによれば、同一品
種の鱗茎作物のように鱗茎部の大きさのばらつきの範囲
が比較的小さい場合において、特定位置に設定された左
右一対の無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分
が複数のプーリの左右変位によりそれぞれの大きさの鱗
茎部に適合した相対位置へ移動し、その鱗茎部を確実且
つ正確に挟み付けて搬送するものとなり、この結果、処
理対象となる鱗茎作物の鱗茎部の大きさが比較的小さい
範囲内で大小に変化するような場合にも、左右一対の各
無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分が基準位
置に設定された状態の下で、その鱗茎部に傷を生じさせ
ることなく的確に調製処理を行わせることができる。
【0084】請求項4に記載したものによれば、入力部
材の簡易な操作により、左右一対の各無端状搬送ベルト
全体の左右方向上の位置、或いは、各無端状搬送ベルト
の鱗茎作物搬送経路形成部分の左右方向上の基準位置を
任意位置に変更調節することができ、この結果、無端状
搬送ベルトの変更調節が迅速に行え、作業能率を向上さ
せるものとなる。
【0085】請求項5に記載したものによれば、左右一
対の各無端状搬送ベルトの左右方向上の位置、或いは、
左右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成
部分の左右方向上の基準位置を小さな操作力で変更調節
することができるようになる。
【0086】請求項6に記載したものによれば、左右一
対の各無端状搬送ベルトをネジ作用により小さな操作力
で確実に変更調節することができるほか、左右一対の各
無端状搬送ベルトを左右移動させるための機構が簡易且
つ安価なものとなる。
【0087】請求項7に記載したものによれば、凹み円
弧面の当接部が、これが平面である場合よりも広い面積
で鱗茎部に密接するものとなり、この結果、一対の無端
状搬送ベルトで挟み付けられた鱗茎部の搬送中の姿勢の
乱れをより効果的に阻止して的確な調製処理を行わせる
ことができる。
【0088】請求項8に記載のものによれば、左右一対
の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分が鱗
茎作物から茎葉部の切除されるときに鱗茎部を強く挟み
付けて強力に支持し、その他の搬送過程では茎葉部の切
除されるときよりも弱く挟み付けるものとなり、圧力で
損傷し易い鱗茎部の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る鱗茎作物調製機の側面
図である。
【図2】前記調製機の正面図である。
【図3】前記調製機の排出部等を正面から見た概要図で
ある。
【図4】前記調製機の調製処理機構を示す側面図であ
る。
【図5】前記調製機の調製処理機構部の平面図である。
【図6】前記調製機における前部ケースの周辺を示す図
である。
【図7】前記調製機における鱗茎作物処理搬送部の周辺
を示す平面図である。
【図8】前記調製機における鱗茎作物処理搬送部の周辺
を示す後面図である。
【図9】前記調製機における鱗茎作物の鱗茎部の排出部
を示す正面視断面図である。
【図10】前記調製機の駆動系統の動力断続部を示す側
面図である。
【図11】前記調製処理機構部の駆動系統を示す側面図
である。
【図12】前記調製処理機構部の駆動系統を示す後面図
である。
【図13】前記調製機を使用した作業態様図である。
【符号の説明】
46 挟持搬送ベルト 461 鱗茎作物搬送経路形成部分 47 駆動プーリ(ベルトの案内手段) 48 駆動プーリ(ベルトの案内手段) 49a 中間プーリ(ベルトの案内手段) 49b 中間プーリ(ベルトの案内手段) 310a 軸受部材(相対位置変更調節手段) 310b 軸受部材(相対位置変更調節手段) 311a ネジ軸(相対位置変更調節手段) 311b ネジ軸(相対位置変更調節手段) 313a ナット部材(相対位置変更調節手段) 313b ナット部材(相対位置変更調節手段) ha 入力部材(ハンドル、相対位置変更調節手段) w 鱗茎作物 w1 鱗茎部 w2 茎葉部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鱗茎作物の鱗茎部の左右側部を挟み付け
    て、この鱗茎作物を特定経路上を経るように搬送するも
    のとした左右一対の無端状搬送ベルトを備え、これらベ
    ルトの搬送過程でその鱗茎作物から鱗茎部以外の茎葉部
    を切除するように作動する鱗茎作物調製機において、前
    記左右一対の無端状搬送ベルトの略水平面上での左右相
    対配置を変更調節可能となしたことを特徴とする鱗茎作
    物調製機。
  2. 【請求項2】 鱗茎作物の鱗茎部の左右側部を挟み付け
    て、この鱗茎作物を特定方向へ搬送するものとした左右
    一対の無端状搬送ベルトを備え、これらベルトの搬送過
    程でその鱗茎作物から鱗茎部以外の茎葉部を仕上げ切り
    するように作動する鱗茎作物調製機において、前記左右
    一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分
    の左右方向上の基準位置を変更調節可能となしたことを
    特徴とする鱗茎作物調製機。
  3. 【請求項3】 鱗茎作物の鱗茎部の左右側部を挟み付け
    て、この鱗茎作物を特定方向へ搬送するものとした左右
    一対の無端状搬送ベルトを備え、これらベルトの搬送過
    程でその鱗茎作物から鱗茎部以外の茎葉部を仕上げ切り
    するように作動する鱗茎作物調製機において、前記左右
    一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分
    の左右方向上の基準位置を変更調節可能となすほか、各
    無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部分を、その
    対応する無端状搬送ベルトの内側の長手方向箇所に列設
    され機体左右方向の外方へ向け、付勢力に抗して変位可
    能となされた複数のプーリに案内させたことを特徴とす
    る鱗茎作物調製機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の鱗茎作物調製機であっ
    て、左右一対の各無端状搬送ベルトの左右方向上の位置
    を入力部材の押し引きや回転操作により連続的に変化さ
    せ任意位置に固定させるものとした相対位置変更調節手
    段を形成したことを特徴とする鱗茎作物調製機、或い
    は、請求項2又は3に記載の鱗茎作物調製機であって、
    左右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成
    部分の左右方向上の基準位置を入力部材の押し引き或い
    は回転操作により連続的に変化させ任意位置に固定させ
    るものとした相対位置変更調節手段を形成したことを特
    徴とする鱗茎作物調製機。
  5. 【請求項5】 相対位置変更調節手段が入力部材の操作
    により制御される駆動力発生部を備えており、左右一対
    の各無端状搬送ベルトの左右方向上の位置、或いは、左
    右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作物搬送経路形成部
    分の左右方向上の基準位置が、この駆動力発生部の発生
    した駆動力により変化されることを特徴とする請求項4
    記載の鱗茎作物調製機。
  6. 【請求項6】 機体フレームの左右各側部にハンドル付
    のネジ軸を特定位置での回転自在に装着すると共に左右
    各側のネジ軸を前記支持部材のナット部材に螺合させ、
    各側の支持部材にこれの対応する側の前記無端状搬送ベ
    ルト及びこのベルトの案内手段を組み付けたことを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載の鱗茎作物調製機。
  7. 【請求項7】 各無端状搬送ベルトの外周面の断面形状
    を前記鱗茎部に適合した凹み円弧面となしたことを特徴
    とする請求項1〜6の何れかに記載の鱗茎作物調製機。
  8. 【請求項8】 左右一対の各無端状搬送ベルトの鱗茎作
    物搬送経路形成部分が左右方向へ平行移動されることに
    加えて、略水平面に沿って傾斜変位される構成であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の鱗茎作物
    調製機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106142183A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 浙江德凯帐篷股份有限公司 椰子切割机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106142183A (zh) * 2016-08-26 2016-11-23 浙江德凯帐篷股份有限公司 椰子切割机

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