JP2002075614A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2002075614A JP2000263452A JP2000263452A JP2002075614A JP 2002075614 A JP2002075614 A JP 2002075614A JP 2000263452 A JP2000263452 A JP 2000263452A JP 2000263452 A JP2000263452 A JP 2000263452A JP 2002075614 A JP2002075614 A JP 2002075614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱時、天板が高温である旨の報知開始遅れ
を解消するとともに加熱停止時、報知終了時期の長期化
を緩和して、使用者に与える違和感・煩わしさをなくす
ことの可能な誘導加熱調理器の提供を目的とする。 【解決手段】 加熱コイル26aによる加熱時、サーミ
スタ34の温度が温度T1を越えると高温表示手段32
は、高温である旨の表示を行い、加熱が停止された時は
前記温度T1より高い温度T2で高温報知動作を停止するこ
とにより、加熱時は早期に高温報知動作を開始し、加熱
停止時は早期に終了して、負荷鍋36が発熱してサーミ
スタ34の温度検知が遅れることに起因する報知開始時
期の遅れを解消し、さらに使用停止時に、不必要な前記
報知の継続を防止して、使用者に与える煩わしさを抑制
することの可能な誘導加熱調理器の提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火傷を防止すべく
加熱手段あるいは被加熱物を載置する天板が高温の場合
に報知する高温表示手段を有する誘導加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、通電開始後、あるいは通電停止後
において、抵抗発熱体が発熱して被加熱物を加熱するヒ
ータ、あるいは高周波磁界を発生して金属製の被加熱物
にジュール熱を発生して加熱する誘導加熱コイルなどの
加熱手段近傍、もしくは被加熱物を載置する天板温度を
モニターして、それらが所定の温度を越えると高温であ
る旨の表示をし、前記所定の温度以下となると、前記表
示を停止する様に構成して、使用者が不用意に触れて火
傷をしないように警告する高温表示機能を有する加熱調
理器がある。
【0003】以下に上記の高温表示機能を有する従来の
誘導加熱調理器について説明する。図3において、負荷
鍋3を載置するセラミックプレート1の下部に加熱コイ
ル2が設けられている。周波数変換装置5は加熱コイル
2を備え、商用電源4を入力して整流後、高周波電流に
変換して加熱コイル2に供給する。制御回路6は、操作
入力手段7の加熱命令を受けてインバータ回路ブロック
5aのスイッチング素子を駆動して、加熱コイル2に高
周波電流を発生し、所定の加熱出力を得るように制御す
る。温度検知素子であるサーミスタ8は、温度検知部が
トッププレート1の裏面に圧接され、温度検知手段9に
接続されている。温度検知手段9の出力信号は制御回路
6に出力され、制御回路6は負荷3の温度を制御すべ
く、周波数変換装置5にインバータ回路ブロック5aの
スイッチング素子の駆動信号を出力する。加熱開始後、
図4に示すように、制御回路6はサーミスタ8の温度が
時点t1で温度T1(約70℃)に到達すると、高温表示手
段10に対して、高温である旨をLEDで報知開始する
よう命令する。また、時点t2で加熱停止した場合、時点
t3でサーミスタ8の温度が時点t3で温度T1(約70℃)
にまで下降すると、制御回路6は高温表示手段10に対
して高温である旨の報知停止を命令する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、サーミスタ8の検知温度において、報知
開始温度が、報知終了温度と等しいあるいはそれより高
くなるように設定されていたので、加熱停止後の高温表
示期間を短縮するために、報知終了温度を高く設定する
と、報知開始温度を同時に高くせざるを得ず、この場
合、高温表示開始タイミングが遅れるという課題があっ
た。すなわち、設定温度負荷鍋3の鍋底が誘導加熱さ
れ、高温となった鍋底の熱がトッププレート1を介して
サーミスタ8に伝達し、サーミスタ8の抵抗変化を温度
検知手段9が観測して温度を測定するので、負荷鍋3の
温度上昇に対するサーミスタ8の追随性が悪くなる。特
に、トッププレート1と負荷鍋3が室温と同温で、高出
力で誘導加熱を開始した場合、負荷鍋3に入れられた湯
が沸騰しているのに、高温報知がなされず、使用者は故
障ではないかと不信感を抱く恐れがあった。
【0005】一方、前記の課題を解決するために、報知
開始温度を低下させると、加熱停止時の報知継続時間が
不必要に長期化する恐れがある。例えば、図4の報知検
知温度T1の設定を低下させ、例えば40℃とすると、報
知終了温度が報知開始温度と同一であるため調理停止
後、天板が40℃まで低下するまで高温報知動作を継続
し、高温報知停止タイミングが遅れ、使用者にとって煩
わしいものとなる。
【0006】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、負荷の温度上昇に対する高温報知動作の遅れを緩和
もしくは解消し、かつ加熱動作停止後の高温報知動作の
遅延を最小限に抑制する誘導加熱調理器を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルによ
る加熱時における報知開始温度を、前記加熱コイルによ
る加熱停止時における前記報知終了温度より低く設定し
たものである。
【0008】これによって、加熱終了後は、負荷鍋の温
度と温度検知手段の検知温度の差が縮小するあるいはほ
ぼ等しくなるので、報知終了温度を例えば火傷を防止す
る範囲でできるだけ高く設定して、高温報知継続時間を
最小限とすると同時に、誘導加熱時における報知開始温
度を、前記加熱停止時の報知終了温度より低く設定する
ので、誘導加熱により加熱された負荷の熱が天板を介し
て温度検知手段に伝達されることで生じる、温度検知手
段と負荷温度検知温度の差を補正し、加熱時、負荷の温
度が上昇しているのに高温報知がなされず、使用者に不
信感を与えるのを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
加熱コイルに高周波電流を供給する周波数変換装置と、
被加熱物を載置する天板と、前記天板あるいは前記被加
熱物の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手
段で検出される温度が報知開始温度を超えると、前記天
板あるいは前記負荷が高温であることを報知し、前記温
度検知手段で検出される温度が報知終了温度以下になる
と、前記天板あるいは前記負荷が高温であることの報知
を終了する高温報知手段を備え、前記加熱コイルによる
加熱時における報知開始温度を、前記加熱コイルによる
加熱停止時における前記報知終了温度より低く設定した
誘導加熱調理器としたものであり、誘導加熱により加熱
された被加熱物の熱が天板を介して温度検知手段に伝達
されることに起因する温度検知手段の被加熱物の温度検
知遅れを補正し、加熱時、被加熱物の温度が上昇してい
るのに、高温表示手段で高温である旨の報知が遅延し、
使用者に高温表示機能の精度に対する不信感を与えるの
を防止することができる。また、加熱停止後において
は、時間の経過とともに被加熱鍋と温度検知手段の検知
温度の差が減少するので被加熱物あるいは天板の温度を
精度良く検知可能で火傷を起こさない範囲で高温報知終
了温度が報知開始温度より高くなるよう設定することに
より、高温報知継続時間を最小限とすることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、加熱コイルに高
周波電流を供給する周波数変換装置と、被加熱物を載置
する天板と、前記天板あるいは前記被加熱物の温度を検
知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検出される
温度が報知開始温度を超えると、前記天板あるいは前記
被加熱物が高温であることを報知し、前記温度検知手段
で検出される温度が報知終了温度以下になると、前記天
板あるいは前記被加熱物が高温であることの報知を終了
する高温報知手段を備え、加熱停止時、前記温度検知手
段の検出温度に応じて前記報知終了温度を変更する誘導
加熱調理器としたものであり、加熱停止時、温度検知手
段の検出温度に応じて報知終了温度を変更することによ
り、加熱停止時、被加熱物あるいは天板の温度が所定の
温度より高温である場合には、火傷を生じない範囲で報
知終了温度を高く設定し、高温報知継続時間を短縮し、
高温報知が長く続くことに対する使用者の煩わしさを軽
減することができる。また、被加熱物あるいは天板の温
度が、加熱停止時、所定の温度より低い温度である場合
には報知温度を低く設定して、逆に、加熱停止した瞬間
に、あるいはごく短時間に高温表示動作を停止してしま
う不自然さをなくすことができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0012】(実施例1)図1は、本発明の実施例にお
ける誘導加熱調理器の回路ブロック図を示すものであ
る。図1において、商用電源21の一端に電源スイッチ
22の一端が接続され、電源スイッチ22の他端は全波
整流器(以降整流器と呼ぶ)25の入力端子に接続され
ている。整流器25のもう一方の入力端子は商用電源2
1の他端に接続されている。整流器25の出力端子は周
波数変換装置の一種であるインバータ26に接続されて
いる。インバータ26には高周波磁界を発生する加熱コ
イル26aとスイッチング半導体の一種であるIGBT
26bが含まれている。
【0013】制御回路27入力電流を測定するためのカ
レントトランス33の出力信号を入力し、IGBT26
bのゲートの駆動信号とリレー23と高温表示手段32
に駆動信号を出力する。電源投入検知手段29の入力端
子は、整流器25の入力端子間に接続された抵抗37と
抵抗38の直列回路の接続点に接続され、制御回路27
に信号を出力する。34はサーミスタで負荷鍋36を載
置するセラミック製のトッププレート35裏面の負荷鍋
載置部の中央下部にバネと保持部材(図示せず)で圧接
固定され、リード線により温度検知手段31に接続され
る。温度検知手段31の検知温度に関する情報は制御回
路27に出力される。入力手段30はキー入力手段を具
備して、加熱開始あるいは加熱出力の変更等の使用者の
制御命令を入力し、出力信号を制御回路27に出力す
る。
【0014】制御電源28の入力端子はダイオード2
4,ダイオード39,およびダイオード40のカソード
に接続され、ダイオード24のアノードはリレー23の
負荷側端子に、ダイオード39のアノードは電源スイッ
チ22の負荷側端子に、ダイオード40のアノードは商
用電源21の一端(電源スイッチ22の接続されてない
側)に接続されている。制御電源28は電源スイッチ2
2がオンの場合は、ダイオード39とダイオード40を
介して商用電源の全波整流波形を入力し、電源スイッチ
22がオフの場合にはダイオード24を介して商用電源
の半端整流波形を入力して、降圧・平滑した直流電圧を
制御電源電圧として、制御回路27、電源投入検知手段
29、温度検知手段31、高温表示手段32、入力手段
30等の回路ブロックに供給し、各ブロックのコモン電
位はIGBT26bのエミッタと同電位になっている。
制御回路27と周辺回路ブロックの一部あるいは全部は
マイクロコンピュータで構成されている。
【0015】以上のように構成された加熱調理器につい
てその動作、作用を説明する。電源スイッチ22をオン
すると、制御電源28に全波整流の直流が供給されるの
で、制御電源から制御回路27に供給され制御動作を開
始する。電源投入検知手段29は電源スイッチ22がオ
ンされると、抵抗37と抵抗38と整流器25の作用で
全波整流波形を入力する。電源投入検知手段29は全波
整流波形を識別する機能を有しており、電源スイッチ2
2がオンしたという情報を制御回路27に出力する。電
源投入検知手段29より電源が投入された旨の信号を入
力すると、制御回路27はリレー23の駆動信号を出力
し、リレー23の接点がオンする。
【0016】入力手段30のキー操作で、加熱開始命令
が入力されると制御回路27はIGBT26bのゲート
を約20〜30kHzの周波数で駆動して、インバータ
26を発振させ、加熱コイル26aに高周波電流を供給
する。出力はカレントトランス33により入力電流を監
視して制御する。
【0017】加熱開始後、負荷鍋36の底面に渦電流が
誘起されジュール熱により発熱する。この底面の熱がト
ッププレート35に伝わり、トッププレート35の熱が
サーミスタ34に伝達して、サーミスタ34の温度がT1
(約50℃)に到達すると、制御回路27はサーミスタ
34の温度を検知する温度検知手段31より温度情報を
入力しているので、高温表示手段32に点灯命令を出力
する。高温表示手段32は点灯命令を入力すると高温表
示LED(図示せず)を点灯する。また、電源スイッチ
22がオフされると、電源投入検知手段29には、商用
電源の全波整流波形が入力されなくなるので、制御回路
27に電源スイッチ22がオフされた旨の信号を出力す
る。制御電源28は引き続きオンするリレー23とダイ
オード24の作用により商用電源の半波整流波形を入力
して、制御電源電圧を出力する。この場合加熱時ではな
いので、IGBTの駆動あるいは加熱時のモードを示す
表示等に必要な制御電流がないあるいは少ないので、制
御電源28は半波整流波形を入力して制御電源として必
要な電力を各回路ブロックに供給できる。
【0018】加熱開始し、高温表示LEDが上記のよう
に点灯し、電源スイッチ22がオフされた場合について
説明する。図2において、サーミスタ34の検知温度
が、温度T1(約60℃)を越え、温度T2(約70℃)に
到達する前の、時点t5において電源スイッチ22がオフ
され、その後の検知温度もT2を越えない場合の温度曲線
をAで示し、同図2にその場合の高温表示LEDの表示
モードを示す。この場合には、温度T1にまで温度が上昇
した時点t4から時点t5まで連続点灯(以降単に点灯と呼
ぶ)し、時点t5から時点t6まで、すなわち電源スイッチ
22のオフ時点からサーミスタ34の温度が温度T1にま
で下降するまで点滅し、それ以降(t6以降)は消灯す
る。
【0019】図2の曲線Bは、加熱開始後サーミスタ3
4の温度が温度T2に到達してから時点t7で電源スイッチ
22がオフされた場合の温度上昇曲線を示している。こ
の場合には時点t4から時点t7まで点灯し、時点t7からサ
ーミスタ34の検知温度がT2まで下降する時点t8まで点
滅し、時点t8以降消灯する。
【0020】以上のように本実施例によれば、図2の曲
線Bで示すように、加熱コイル26aによる誘導加熱動
作がなされている時の検知温度における報知開始温度T1
を、加熱コイル26aによる加熱動作停止時の検知温度
における報知終了温度T2より低く設定しているので、報
知終了温度を火傷の生じる温度、あるいは瞬時的に触れ
ただけでは火傷をする恐れは少ないが非常に熱く感じる
温度とし、報知開始温度T1を、前記の報知終了温度T2よ
り約10℃低く設定することで加熱中の負荷鍋36の温
度と、セラミックプレート35を介して温度検知を行う
サーミスタ34の受感部との温度差による高温表示開始
遅れを改善して早期に高温表示動作を開始することがで
き、かつ、誘導加熱停止後においては、時間の経過とと
もに負荷鍋36とサーミスタ34の受感部の温度差が少
なくなっていくので、サーミスタ18により正確にトッ
ププレート35の表面温度が測定でき、報知終了温度T2
を可能な限り高く設定することで、火傷をしない範囲
で、高温表示動作が長く継続するのを抑制することがで
きる。
【0021】また、加熱停止時、温度検知手段31の検
出温度に応じて報知終了温度を変更しているので、すな
わち、図2の曲線Bに示すように、加熱停止以降のサー
ミスタ34の検知温度が温度T2を越えない場合には報知
終了温度をT1とし、同図の曲線Bに示すように加熱停止
時の検知温度が温度T2を越える場合には報知終了温度を
T1より高いT2としているので、曲線Aの場合、加熱時高
温表示していたのに、加熱停止した瞬間高温表示動作が
停止してしまうという結果となり、使用者が高温表示動
作が正常に機能していないと判断するのを防止し、暫く
高温動作を継続してから高温表示動作が停止するという
自然な動作とすることができる。
【0022】また、本実施例においては、電源スイッチ
22とダイオード39の直列回路と、リレー23とダイ
オード24の直列回路の並列回路を商用電源の一端と電
源回路28の入力端子間に挿入し、電源スイッチ22の
オフ後、高温表示手段32での表示をする必要が無くな
れば、任意の時間にリレー23をオフして制御回路全体
の電源を遮断できる構成としたことにより、前記した、
加熱停止後の高温報知終了温度T2を高温報知開始時間T1
より高くして、高温報知動作開始タイミングを遅延する
ことなく、高温報知終了時間を短くできるのでリレー2
3を早期にオフすることができ、制御回路27の動作時
間を短縮し待機電力を節約し、電子部品の長寿命化をは
かることができる。
【0023】なお、上記実施例において、加熱終了時の
報知終了温度T2はそのままで、加熱時の報知開始温度T1
を意図的に更に下げ、(但し、負荷鍋36が温度上昇し
ていないのに報知することの無いように、製品が使用さ
れる室温として考慮すべき温度以上で、できるだけ低い
温度)例えば約45℃とすれば、負荷鍋36の温度上昇
を更に早期に報知することにより、火傷に対する注意を
早期に喚起するとともに、機器の加熱動作が正常に行わ
れ負荷鍋の温度上昇が起こり始めていることを使用者に
知らせることができる。また、加熱終了時の報知終了温
度T2をさらに高くし、瞬時的に触れて火傷をしない温度
(約90℃〜約150℃)としてもよい。
【0024】また、上記実施例において、温度検知手段
31の検知温度により報知終了温度T1を変更したが、変
更するための条件として、検知温度は加熱停止した時点
での温度で判断しても良いし、加熱停止後所定時間経過
した時点の温度、或いは到達したピーク温度で判断して
も良く、さらに温度変化の度合いなどの他の条件を付加
しても良い。また、報知開始あるいは報知終了動作につ
いても、報知開始温度T1あるいは報知終了温度T2につい
ての上記条件に、遅延時間を設けたり、他の条件を付加
しても良い。また高温報知手段は視覚的、聴覚的いずれ
でも良い。
【0025】また、上記実施例において、加熱停止後の
検知温度により、報知終了温度をT2とT1のいずれかを選
択して変更したが、変更せず、報知終了温度をT2のみと
してもよい。この場合、図2の曲線Aの場合、加熱時高
温報知を行っているが、加熱停止と同時に高温報知動作
を停止する。不自然さは残るが、この場合は検知温度が
温度T2以下の場合であり、負荷鍋36あるいは天板35
の温度は瞬時的に触れて火傷をする温度には至っておら
ず安全性は確保され、加熱時に早期に使用者に負荷鍋3
6が高温になっているのを報知し、電源スイッチ22オ
フ後の高温表示期間を短縮し、待機電力の節約、制御回
路の長寿命化を図ることができるという効果がある。
【0026】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、誘導加
熱動作時の被加熱物の温度上昇を早期に報知し、例えば
被加熱物内の湯が沸騰を開始しているのに、高温である
旨の報知をしないという不自然さをなくすことができる
とともに、加熱停止時の高温報知動作を早期に停止し
て、火傷を防止できる範囲で使用者に違和感や煩わしさ
を与えない高温報知動作の可能な誘導加熱調理器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
の回路ブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における誘導加熱調理器
の動作説明図
【図3】従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図
【図4】従来の誘導加熱調理器の動作説明図
【符号の説明】
26 インバータ(周波数変換装置) 26a 加熱コイル 27 制御回路(高温報知手段) 31 温度検知手段 32 高温表示手段 34 サーミスタ(温度検知手段) 35 トッププレート(天板) 36 負荷鍋(被加熱物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 大象 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 富永 博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA02 AB02 AB14 AC33 AD02 AD13 BD11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱コイルに高周波電流を供給する周波
    数変換装置と、被加熱物を載置する天板と、前記天板あ
    るいは前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検出される温度が報知開始温度を超
    えると、前記天板あるいは前記負荷が高温であることを
    報知し、前記温度検知手段で検出される温度が報知終了
    温度以下になると、前記天板あるいは前記負荷が高温で
    あることの報知を終了する高温報知手段を備え、前記加
    熱コイルによる加熱時における前記報知開始温度を、前
    記加熱コイルによる加熱停止時における前記報知終了温
    度より低く設定した誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱コイルに高周波電流を供給する周波
    数変換装置と、被加熱物を載置する天板と、前記天板あ
    るいは前記被加熱物の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検出される温度が報知開始温度を超
    えると、前記天板あるいは前記負荷が高温であることを
    報知し、前記温度検知手段で検出される温度が報知終了
    温度以下になると、前記天板あるいは前記負荷が高温で
    あることの報知を終了する高温報知手段を備え、加熱停
    止時、前記温度検知手段の検出温度に応じて前記報知終
    了温度を変更する誘導加熱調理器。
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