JP2002075481A - 接続部端子構造および接続方法 - Google Patents

接続部端子構造および接続方法

Info

Publication number
JP2002075481A
JP2002075481A JP2000262220A JP2000262220A JP2002075481A JP 2002075481 A JP2002075481 A JP 2002075481A JP 2000262220 A JP2000262220 A JP 2000262220A JP 2000262220 A JP2000262220 A JP 2000262220A JP 2002075481 A JP2002075481 A JP 2002075481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
conductor terminal
terminal
electrode
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000262220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3566914B2 (ja
Inventor
Masamichi Kase
政道 加瀬
Shin Onose
伸 小野瀬
Kazuyoshi Terakado
一佳 寺門
Noritoshi Ishikawa
文紀 石川
Yoshikazu Kadowaki
好和 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000262220A priority Critical patent/JP3566914B2/ja
Publication of JP2002075481A publication Critical patent/JP2002075481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3566914B2 publication Critical patent/JP3566914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接合部強度の信頼性が向上した接続部端子構造
および接続方法を提供することにある。 【解決手段】複数の絶縁被覆導線4は、導体端子3に挿
入されている。1対の電極1,2の内、一方の電極2の
先端部の凹面部2aの中央に突起部2bが形成されてい
る。電極1,2の間に、導体端子3を挟み込み、加圧・
通電して、絶縁被覆を排出し、導線同士および導体端子
と導線を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導線と導体端子を
接続する接続部端子構造および接続方法に係り、特に、
複数の導線と導体端子を接続する際に用いるに好適な接
続部端子構造および接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の絶縁被覆導線と導体端子の接続方
法としては、例えば、特公昭50−18940号公報に
記載されているように、絶縁被覆導線を導体端子に挿入
した後、一対の電極で挟み加圧しながら通電することで
絶縁被覆を軟化させ、絶縁被覆を排出した上で、電気的
接続を得る抵抗溶接方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、複数の絶縁被覆導線を接続する場合、加圧に
より絶縁被覆導線の一部が偏荷重を受けたり、大きく変
形するため、十分な強度が得られないという問題があっ
た。その結果として、通電後に絶縁被覆導線が導体端子
から抜けるという場合も生じる可能性がある。また、電
極接触部の近傍では絶縁被覆が排出されやすくなり、導
線が過熱し、強度がばらつくという問題もあった。すな
わち、従来の接続方法では、接合部強度が十分でなく、
信頼性が低下するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、接合部強度の信頼性が向
上した接続部端子構造および接続方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、複数の絶縁被覆導線が挿入された
導体端子を加圧変形して形成される接続部端子構造にお
いて、加圧後の上記導体端子の断面形状が、少なくとも
1ヶ所以上の凹みを有する形状としたものである。かか
る構成により、一方の電極の凹面部中央に突起部を設け
た電極を用いて加圧,通電することにより、導体端子と
導線との密着性が向上し、接合部強度の信頼性が向上し
得るものとなる。
【0006】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、複数の絶縁被覆導線が挿入された導体端子を、1対
の電極の内、少なくとも一方の電極の先端部の凹面部中
央に突起部が形成された電極で挟み込み、1対の電極に
より上記導体端子に加圧・通電して、絶縁被覆を排出
し、導線同士および導体端子と導線を接続するようにし
たものである。かかる方法により、一方の電極の凹面部
中央に突起部を設けた電極を用いて加圧,通電すること
により、導体端子と導線との密着性が向上し、接合部強
度の信頼性が向上し得るものとなる。
【0007】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記電極に形成する突起部の高さを、通電後の導体端子
全高さTの5%以上としたものである。かかる方法によ
り、導線を均一に、しかも、より大きな加圧力で加圧し
得るものとなる。
【0008】(4)上記(2)において、好ましくは、
上記導体端子の内面には、接合補助材を付着するように
したものである。かかる方法により、導線と導体端子
は、接合補助材を介して合金層を形成し、接合部界面で
は金属的結合となるため、接合強度信頼性を向上し得る
ものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発
明の第1の実施形態による接続部端子構造および接続方
法について説明する。最初に、図1を用いて、本実施形
態による接続方法について説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態による接続方法の工程を示す工程図であ
る。
【0010】図1(a)に示すように、絶縁被覆導線4
は、導体端子3内に挿入され、仮加締めされている。絶
縁被覆導線4の挿入された導体端子3は、1対の電極
1,2の間に位置決めして、設置される。ここで、電極
1の先端部は、凸型の円弧状としている。また、電極2
の先端部は、凹面部2aが形成され、凹面部2aの中央
部には、突起部2bが形成されている。
【0011】次に、図1(b)に示すように、1対の電
極1,2の間に、絶縁被覆導線4の挿入された導体端子
3を挟み込み、加圧するとともに、電極1と電極2の間
に通電する。この時、電極2の凹面部2aの中央には突
起部2bが形成されているため、この凹面部2a及び突
起部2bにより、導体端子3は、凹面部2a及び突起部
2bにならった形状に変形され、導体端子3内の絶縁被
覆導線4に加圧力が均等にかかることになる。導体端子
3の変形後、通電することで絶縁被覆導線4の絶縁被覆
を軟化する。導体端子3の電極で挟み込んだ部分は、電
極により外周が拘束されるため、絶縁被覆が導線の線方
向に排出され、絶縁被覆残りが無くなり、導線同士の接
触率は向上し、隙間が少なくなり、絶縁被覆導線4の内
部の導線と導体端子3を電気的に接続する。この時、絶
縁被覆導線4を挿入した導体端子3は、電極1,2で挟
み込まれるため、電極2の凹面部2aの凹面形状に倣う
ように拘束される。導体端子3内の導線間の隙間は少な
くなり、導線との密着性が向上し、安定した電気的導通
が得られる。
【0012】絶縁被覆導線4の導線材料としては、例え
ば、りん青銅,黄銅,純銅等の銅系導線が用いられる。
絶縁被覆導線4の絶縁被覆材料としては、例えば、エナ
メルや他の絶縁被覆材料が用いられる。エナメル被覆導
線(高融点AIW線:アミドイミドワイヤ)の場合、軟
化温度は400℃以上であるので、電極1,2からの通
電によって、絶縁被覆導線4を400℃以上に加熱する
ことによって、エナメルを軟化することができる。
【0013】電極の先端を曲面にすることにより、加圧
力は円周方向に分散するため、安定した接合部強度が得
られる。電極1,2の材料は、タングステンを用いてい
る。これは、電気抵抗の高い材料を用いることで電極自
体を内部抵抗で発熱させ、絶縁被覆を軟化,排出させや
すくするためで、タングステンと同様に電気抵抗の高い
他の材料例えばモリブデン等を用いても良いものであ
る。
【0014】電極2の凹面部2aに形成される突起部2
bの高さtについて検討したところ、突起部2bの高さ
tを、通電後の端子全高さTの5%以上にすると、電極
の凹面部中央に形成した突起部によって加圧力は分散さ
れ、導体端子内の絶縁被覆導線にはこの突起部による反
力で加圧力が均等にかかるため、絶縁被覆導線の変形量
が安定する。
【0015】電極2に形成する突起部2bの高さtにつ
いて検討したところ、通電後の導体端子全高さTの5%
以上の場合が好ましいことが判明した。突起部の高さt
を5%とすると、突起がない場合に比べて、導体端子3
内の加重分布を調べたところ、1.1〜1.2倍の加圧
力が絶縁被覆導線4に作用する。しかも、加圧力が均等
に作用する。突起部の高さtを10%とすると、突起が
ない場合に比べて、1.3〜1.4倍の加圧力が絶縁被
覆導線4に作用する。さらに、突起部の高さtを20%
とすると、突起がない場合に比べて、1.5〜1.6倍
の加圧力が絶縁被覆導線4に作用する。上側の電極1の
先端部の形状が凸型の円弧状の場合、突起部の高さtを
70〜80%とすると、突起部によって変形された導体
端子の下側の部分が上側の部分に付いて、導体端子の内
部が2分割されることになるため、構造的に、これ以上
の突起部の高さとすることはできないものである。
【0016】また、以上の方法により、接続部の導線間
および導線と導体端子の接触面積を多くすることで占積
率は90%以上とすることができ、また、加圧後に隙間
を5%以上減少させることができる。しかも、突起部を
用いて加圧することにより、加圧力が均等にかかるた
め、導線の変形が均一に生じる。その結果として、接合
部の強度の安定性が向上すると共に、電気伝導性が向上
するものである。突起部がない場合には、占積率を高め
ようとすると、導体端子内部の複数の導線の内、一部の
導線が変形し、他の導線が変形しないと言う不均一性が
生じる。このような不均一な加圧が行われると、変形し
ない導線は導体端子によってしっかりと保持されないた
め、導体端子と導線の間に引っ張り力が作用すると、こ
の導線が引き抜かれてしまうという事態も発生する。
【0017】次に、図2を用いて、本実施形態による接
続方法によって形成された接続部端子構造について説明
する。図2は、本発明の第1の実施形態による接続部端
子構造の構成を示す斜視図である。図2(a)は、本実
施形態による接続部端子構造を上面側から見た斜視図で
あり、図2(b)は、本実施形態による接続部端子構造
を底面側から見た斜視図である。
【0018】図2(a)に示すように、絶縁被覆導線4
は、導体端子3内に挿入されている。絶縁被覆導線4の
挿入された導体端子3は、図1において説明したよう
に、1対の電極の間に挟み込まれ、加圧・通電され、電
気的な導通が得られている。また、図1において説明し
たように、1方の電極の先端部は、凸型の円弧状として
いているため、導体端子3の表面には、凹部3aが形成
されている。
【0019】また、図1において説明したように、他方
の電極2の先端部は、凹面部が形成され、その凹面部の
中央部には、突起部が形成されているため、導体端子3
の表面には、第2の凹部3bが形成されている。
【0020】次に、図3を用いて、本実施形態による接
続方法によって形成された接続部端子構造と比較構造の
引張り試験の試験結果について説明する。図3は、本発
明の第1の実施形態による接続部端子構造と比較構造の
引張り試験の試験結果の説明図である。
【0021】引張り試験の試験方法は、端子を治具に引
掛け、導線を垂直に引張り、接合部のみの影響を比較で
きるようにして、引張り強度(N)を測定したものであ
る。
【0022】ここで、(B)は、図1に示したように、
凸型の円弧状の先端部を有する電極1と、凹面部2aの
中央部に突起部2bの形成された電極2との間に、絶縁
被覆導線4の挿入された導体端子3を挟み込み、加圧・
通電した本実施形態による構造のものである。ここで
は、電極2に形成する突起部2bの高さtを、通電後の
導体端子全高さTの10%としている。(A)は、比較
例として用いられたものであり、先端部が平面形状の1
対の電極の間に、絶縁被覆導線4の挿入された導体端子
3を挟み込み、加圧・通電したものである。
【0023】図3(B)に示すように、本実施形態の方
法のものにおいては、引張り強度は、90〜110Nの
範囲であり、導線は接合部もしくは接合部近傍からから
破断しており、引張り強度は高く安定した値を示してい
る。すなわち、導線は均一に加圧されているため、引っ
張り強度の試験を行うと、全ての導線が破断した。一
方、(A)に示した比較例においては、引張り強度は、
40〜90Nの範囲であり、導体端子から導線が抜ける
ものや導線の変形により強度的に不十分であった。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、一方の電極の凹面部中央に突起を設けた電極を用い
て加圧,通電することにより、導体端子と導線との密着
性が向上し、安定した接合強度が得られる。
【0025】次に、同じく図1を用いて、本発明の第2
の実施形態による接続方法について説明する。図1
(a)に示したように、絶縁被覆導線4は、導体端子3
内に挿入され、仮加締めされている。このとき、導体端
子3の内側には、接合補助剤としてめっきまたはろう材
等を付着させてある。絶縁被覆導線4の挿入された導体
端子3は、1対の電極1,2の間に位置決めして、設置
される。ここで、電極1の先端部は、凸型の円弧状とし
ている。また、電極2の先端部は、凹面部2aが形成さ
れ、凹面部2aの中央部には、突起部2bが形成されて
いる。
【0026】次に、図1(b)に示したように、1対の
電極1,2の間に、絶縁被覆導線4の挿入された導体端
子3を挟み込み、加圧するとともに、電極1と電極2の
間に通電する。この時、電極2の凹面部2aの中央には
突起部2bが形成されているため、この凹面部2a及び
突起部2bにより、導体端子3は、凹面部2a及び突起
部2bにならった形状に変形され、導体端子3内の絶縁
被覆導線4に加圧力が均等にかかることになる。導体端
子3の変形後、通電することで絶縁被覆導線4の絶縁被
覆を軟化する。導体端子3の電極で挟み込んだ部分は、
電極により外周が拘束されるため、絶縁被覆が導線の線
方向に排出され、絶縁被覆残りが無くなり、導線同士の
接触率は向上し、隙間が少なくなり、絶縁被覆導線4の
内部の導線と導体端子3を電気的に接続する。また、同
時に、めっきまたはろう材の融点温度まで高めることに
より、めっきまたはろう材を溶解し、導線と導体端子3
を接合することができる。この時、絶縁被覆導線4を挿
入した導体端子3は、電極1,2で挟み込まれるため、
電極2の凹面部2aの凹面形状に倣うように拘束され
る。これにより、導線と導体端子3は、めっきまたはろ
う材等の接合補助材を介して合金層を形成し、接合部界
面では金属的結合となるため、接合強度信頼性を向上す
ることができる。
【0027】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、一方の電極の凹面部中央に突起を設けた電極を用い
て加圧,通電することにより、導体端子と導線との密着
性が向上し、安定した接合強度が得られる。また、導線
と導体端子は、めっきまたはろう材を介して合金層を形
成し、接合部界面では金属的結合となるため、接合強度
信頼性を向上することができる。
【0028】次に、図4を用いて、本発明の第3の実施
形態による接続部端子構造および接続方法について説明
する。図4は、本発明の第3の実施形態による接続方法
の工程を示す工程図である。なお、図1と同一符号は、
同一部分を示している。
【0029】本実施形態において、図1に示した実施形
態と相違する点は、一方の電極5の先端部の形状であ
る。本実施形態においては、電極5の先端部は、平面形
状としている。他方の電極2の形状は、図1に示したも
のと同様であり、凹面部2aが形成され、凹面部2aの
中央部には、突起部2bが形成されている。
【0030】1対の電極5,2の間に、絶縁被覆導線4
の挿入された導体端子3を挟み込み、加圧した後、通電
することにより、絶縁被覆が排出され、絶縁被覆導線4
の内部の導線と導体端子3を電気的に接続する。この
時、絶縁被覆導線4を挿入した導体端子3は、電極5,
2で挟み込まれるため、電極2の凹面部2aの凹面形状
に倣うように拘束される。導体端子3内の導線間の隙間
は少なくなり、導線との密着性が向上し、安定した電気
的導通が得られる。
【0031】本実施形態による接続方法によって形成さ
れた接続部端子構造は、導体端子3は、電極5によって
加圧された部分は平面であるが、電極2によって加圧さ
れた部分には、電極2の凹面部2aの突起部2bに対応
した凹部が形成されることになる。
【0032】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、一方の電極の凹面部中央に突起を設けた電極を用い
て加圧,通電することにより、導体端子と導線との密着
性が向上し、安定した接合強度が得られる。次に、図5
を用いて、本発明の第4の実施形態による接続部端子構
造および接続方法について説明する。図5は、本発明の
第4の実施形態による接続方法の工程を示す工程図であ
る。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0033】本実施形態において、図1に示した実施形
態と相違する点は、1対の電極として、同じ形状の電極
2を用いていることである。電極2の形状は、図1に示
したものと同様であり、凹面部2aが形成され、凹面部
2aの中央部には、突起部2bが形成されている。
【0034】1対の電極2の間に、絶縁被覆導線4の挿
入された導体端子3を挟み込み、加圧した後、通電する
ことにより、絶縁被覆が排出され、絶縁被覆導線4の内
部の導線と導体端子3を電気的に接続する。この時、絶
縁被覆導線4を挿入した導体端子3は、1対の電極2で
挟み込まれるため、電極2の凹面部2aの凹面形状に倣
うように拘束される。導体端子3内の導線間の隙間は少
なくなり、導線との密着性が向上し、安定した電気的導
通が得られる。
【0035】本実施形態による接続方法によって形成さ
れた接続部端子構造は、導体端子3は、電極2によって
加圧された部分には、電極2の凹面部2aの突起部2b
に対応した2箇所の凹部が形成されることになる。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、両方の電極の凹面部中央に突起を設けた電極を用い
て加圧,通電することにより、導体端子と導線との密着
性が向上し、安定した接合強度が得られる。なお、接続
端子構造を形成可能な接続方法としては、第1の実施形
態のような熱圧着や、第2の実施形態のような抵抗ロウ
材を用いるものの他に、例えば、超音波振動により絶縁
被覆を発熱して、軟化・排出する超音波溶着法や、絶縁
被覆を剥離後に機械的かしめしたものような接続方法に
おいても同様な効果が得ることができるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、接合部強度の信頼性が
向上した接続部端子構造および接続方法を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による接続方法の工程
を示す工程図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による接続部端子構造
の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による接続部端子構造
と比較構造の引張り試験の試験結果の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による接続方法の工程
を示す工程図である。
【図5】本発明の第4の実施形態による接続方法の工程
を示す工程図である。
【符号の説明】
1,2,5…電極 2a…凹面部 2b…突起部 3…絶縁被覆導線 4…導体端子
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月13日(2000.10.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に、図1(b)に示すように、1対の電
極1,2の間に、絶縁被覆導線4の挿入された導体端子
3を挟み込み、加圧するとともに、電極1と電極2の間
に通電する。この時、電極2の凹面部2aの中央には突
起部2bが形成されているため、この凹面部2a及び突
起部2bにより、導体端子3は、凹面部2a及び突起部
2bにならった形状に変形され、導体端子3内の絶縁被
覆導線4に加圧力が均等にかかることになる。導体端子
を加圧するとともに、通電することで絶縁被覆導線4
の絶縁被覆を軟化する。導体端子3の電極で挟み込んだ
部分は、電極により外周が拘束されるため、絶縁被覆が
導線の線方向に排出され、絶縁被覆残りが無くなり、導
線同士の接触率は向上し、隙間が少なくなり、絶縁被覆
導線4の内部の導線と導体端子3を電気的に接続する。
この時、絶縁被覆導線4を挿入した導体端子3は、電極
1,2で挟み込まれるため、電極2の凹面部2aの凹面
形状に倣うように拘束される。導体端子3内の導線間の
隙間は少なくなり、導線との密着性が向上し、安定した
電気的導通が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図2(a)に示すように、絶縁被覆導線4
は、導体端子3内に挿入されている。絶縁被覆導線4の
挿入された導体端子3は、図1において説明したよう
に、1対の電極の間に挟み込まれ、加圧・通電され、電
気的な導通が得られている。また、図1において説明し
たように、一方の電極の先端部は、凸型の円弧状として
いているため、導体端子3の表面には、凹部3aが形成
されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、同じく図1を用いて、本発明の第2
の実施形態による接続方法について説明する。図1
(a)に示したように、絶縁被覆導線4は、導体端子3
内に挿入され、仮加締めされている。このとき、導体端
子3の内側には、接合補助としてめっきまたはろう材
等を付着させてある。絶縁被覆導線4の挿入された導体
端子3は、1対の電極1,2の間に位置決めして、設置
される。ここで、電極1の先端部は、凸型の円弧状とし
ている。また、電極2の先端部は、凹面部2aが形成さ
れ、凹面部2aの中央部には、突起部2bが形成されて
いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】次に、図1(b)に示したように、1対の
電極1,2の間に、絶縁被覆導線4の挿入された導体端
子3を挟み込み、加圧するとともに、電極1と電極2の
間に通電する。この時、電極2の凹面部2aの中央には
突起部2bが形成されているため、この凹面部2a及び
突起部2bにより、導体端子3は、凹面部2a及び突起
部2bにならった形状に変形され、導体端子3内の絶縁
被覆導線4に加圧力が均等にかかることになる。導体端
子3を加圧するとともに、通電することで絶縁被覆導線
4の絶縁被覆を軟化する。導体端子3の電極で挟み込ん
だ部分は、電極により外周が拘束されるため、絶縁被覆
が導線の線方向に排出され、絶縁被覆残りが無くなり、
導線同士の接触率は向上し、隙間が少なくなり、絶縁被
覆導線4の内部の導線と導体端子3を電気的に接続す
る。また、同時に、めっきまたはろう材の融点温度まで
高めることにより、めっきまたはろう材を溶解し、導線
と導体端子3を接合することができる。この時、絶縁被
覆導線4を挿入した導体端子3は、電極1,2で挟み込
まれるため、電極2の凹面部2aの凹面形状に倣うよう
に拘束される。これにより、導線と導体端子3は、めっ
きまたはろう材等の接合補助材を介して合金層を形成
し、接合部界面では金属的結合となるため、接合強度信
頼性を向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 43/048 H01R 43/048 Z H02G 1/14 H02G 1/14 H (72)発明者 寺門 一佳 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 石川 文紀 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 門脇 好和 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 5E051 LA02 LA06 LB01 5E063 BA01 CB02 CB04 CC02 XA01 XA03 5E085 BB02 CC03 DD01 DD13 DD19 EE11 FF01 HH29 HH34 JJ06 JJ46 5G355 AA10 BA01 BA08 CA06 CA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の絶縁被覆導線が挿入された導体端子
    を加圧変形して形成される接続部端子構造において、 加圧後の上記導体端子の断面形状が、少なくとも1ヶ所
    以上の凹みを有する形状であることを特徴とする接続部
    端子構造。
  2. 【請求項2】複数の絶縁被覆導線が挿入された導体端子
    を、1対の電極の内、少なくとも一方の電極の先端部の
    凹面部中央に突起部が形成された電極で挟み込み、1対
    の電極により上記導体端子に加圧・通電して、絶縁被覆
    を排出し、導線同士および導体端子と導線を接続するこ
    とを特徴とする接続方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の接続方法において、 上記電極に形成する突起部の高さを、通電後の導体端子
    全高さの5%以上としたことを特徴とする接続方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の接続方法において、 上記導体端子の内面には、接合補助材が付着されている
    ことを特徴とする接続方法。
JP2000262220A 2000-08-31 2000-08-31 端子の接続方法 Expired - Lifetime JP3566914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262220A JP3566914B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 端子の接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000262220A JP3566914B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 端子の接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002075481A true JP2002075481A (ja) 2002-03-15
JP3566914B2 JP3566914B2 (ja) 2004-09-15

Family

ID=18749936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000262220A Expired - Lifetime JP3566914B2 (ja) 2000-08-31 2000-08-31 端子の接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3566914B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224841A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Honda Motor Co Ltd 接続端子の接合方法
JP2005251744A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Minebea Co Ltd 塗料絶縁された複数の電気導線の間で電気接続を成立させる方法
WO2006062203A1 (ja) * 2004-12-10 2006-06-15 Hitachi Cable, Ltd. 配線材およびその製造方法、並びにその製造に用いる抵抗溶接機
JP2009536428A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 シュンク・ソノシステムズ・ゲーエムベーハー 接続経路ノードまたは末端ノードを製造するための手順、並びに接続経路ノードまたは末端ノード
JP2011134515A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Autonetworks Technologies Ltd 端子金具付き電線および端子金具付き電線の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224841A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Honda Motor Co Ltd 接続端子の接合方法
JP2005251744A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Minebea Co Ltd 塗料絶縁された複数の電気導線の間で電気接続を成立させる方法
WO2006062203A1 (ja) * 2004-12-10 2006-06-15 Hitachi Cable, Ltd. 配線材およびその製造方法、並びにその製造に用いる抵抗溶接機
JP2006190662A (ja) * 2004-12-10 2006-07-20 Hitachi Cable Ltd 配線材およびその製造方法、並びにその製造に用いる抵抗溶接機
US7832099B2 (en) 2004-12-10 2010-11-16 Hitachi Cable, Ltd. Method of manufacturing a wiring material
US8769813B2 (en) 2004-12-10 2014-07-08 Hitachi Metals, Ltd. Method of manufacturing a wiring material
JP2009536428A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 シュンク・ソノシステムズ・ゲーエムベーハー 接続経路ノードまたは末端ノードを製造するための手順、並びに接続経路ノードまたは末端ノード
JP2011134515A (ja) * 2009-12-23 2011-07-07 Autonetworks Technologies Ltd 端子金具付き電線および端子金具付き電線の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3566914B2 (ja) 2004-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6334798B1 (en) Method of and structure for connecting electric wire and connecting terminal
WO2013015076A1 (ja) 端子付き電線およびその製造方法
JP3578142B2 (ja) 接続構造とその接続方法及びそれを用いた回転電機並びに交流発電機
JP2000331538A (ja) 異方導電性フィルムおよびその製造方法
WO2018198894A1 (ja) 電線の接続構造、およびハーネスの製造方法
US10777911B2 (en) Electric cable connecting terminal and method for connecting together electric cable connecting terminal and electric cable
JP2002075481A (ja) 接続部端子構造および接続方法
JPH02294251A (ja) モータのステータコイル線の接続方法
JPH11114674A (ja) 絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造
JP5950889B2 (ja) 電線接続方法
JP2002008816A (ja) 電気接続用導体片の接合方法および導体片接合用補強片
JPH0752700B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP2001229751A (ja) 可とう電気導体の両端部の圧着接合方法
JPH0982447A (ja) 電線接続方法
JP2003092025A (ja) 可撓導体および圧縮形銅管端子
JP6266545B2 (ja) 誘導加熱用の加熱コイル、および、それを用いた誘導加熱調理器
CN113745862B (zh) 端子连接结构
JPH08132245A (ja) 電導線と接続端子の接続方法
JPH06104021A (ja) 圧着端子
JP2012119063A (ja) ヒュージング用端子構造
JP2001307901A (ja) 耐サージ薄型抵抗器および抵抗器における抵抗線と外部接続端子の接続構造
JPH0982377A (ja) 電線接続方法
JPH06267595A (ja) 電線用圧着金具
WO2024154707A1 (ja) 端子付き電線、及び、端子付き電線の製造方法
JP3396575B2 (ja) 導電フィルムと電線の接続方法およびその接続端子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3566914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

EXPY Cancellation because of completion of term