JP2002075171A - 電子放出素子の製造方法及び電子デバイス - Google Patents
電子放出素子の製造方法及び電子デバイスInfo
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Abstract
ことができ、且つ、電子放出部の形成位置を制御するこ
とができる電子放出素子の製造方法及び電子デバイスを
提供すること。 【解決手段】 ダイヤモンドから電子を放出させる電子
放出素子20の製造方法において、ダイヤモンド基板2
1にダイヤモンドの柱状体25を形成する第1ステップ
(図1(d))と、柱状体25にエッチング処理を施し
て、基台部36と当該基台部36よりも先端側に位置し
て電子が放出される尖鋭部32とを有する電子放出部3
0を形成する第2ステップ(図1(e))と、を含むこ
とを特徴とする。
Description
真空管、フィールド・エミッション・ディスプレイ(F
ED)等に応用可能な電子放出素子の製造方法及び電子
デバイスに関するものである。
に、真空マイクロエレクトロニクスの分野が急速に発展
している。中でも、表示機能を有する次世代の電子デバ
イスの一つとして、フィールド・エミッション・ディス
プレイ(FED)が着目されている。これは、FEDが
従来のCRTディスプレイと異なり、電界放出型の電子
放出素子として機能する微小電極が2次元状に配列され
ていることから、電子の偏向・収束が原則不要となって
ディスプレイの薄型化・平坦化が図れるためである。
いられる材料として、ダイヤモンドが脚光を浴びてい
る。これは、ダイヤモンドには電子親和力が負という電
子放出素子として非常に有効な性質があるためである。
ダイヤモンドによって微小電極を形成することにより、
当該微小電極から低電圧下で電子を放出させることがで
きる。
素子としては、例えばNEW DIAMOND,Vol.13 No.4, p28
(1997)や、特開平10−312735号公報に記載され
たものが知られている。前者には、ドーピングしたダイ
ヤモンドを針状に加工した電子放出素子(図18参照)
が開示されており、一方、後者には、ダイヤモンド合成
技術によってピラミッド状によって形成された電子放出
素子(図19参照)が開示されている。
来の電子放出素子には、次のような問題があった。すな
わち、前者の電子放出素子では、尖鋭な針状の電子放出
部がエッチングによって自然に形成されるため、電子放
出部の位置を制御することができなかった。また、後者
の電子放出素子では、ピラミッド状の電子放出部におけ
る最大高さと底辺の長さとが比例関係にあるため、先端
までの高さとエミッタの径を独立して制御することがで
きなかった。このため、複数のピラミッドの密度を高め
るために各ピラミッドの底面積を小さくすると、ピラミ
ッドの高さが低くなり、同じ電圧でも先端部の電界が小
さくなり、電子が放出されにくいという問題を引き起こ
していた。
れたものであり、電子放出部の高さと底面積を独立に制
御することができ、且つ、電子放出部の形成位置を制御
することができる電子放出素子の製造方法、及びこの方
法によって製造された電子放出素子を用いた電子デバイ
スを提供することを目的とする。
に、本発明は、ダイヤモンドから電子を放出させる電子
放出素子の製造方法において、ダイヤモンド基板にダイ
ヤモンドの柱状体を形成する第1ステップと、柱状体に
エッチング処理を施して、基台部と当該基台部よりも先
端側に位置して電子が放出される尖鋭部とを有する電子
放出部を形成する第2ステップと、を含むことを特徴と
する。
れば、ダイヤモンドの柱状体を形成する場所を調整する
ことで、電子放出部の位置を制御することができる。ま
た、柱状体にエッチング処理を施して先端に尖鋭部を有
する電子放出部を形成するが、完成された電子放出部の
底面積は、エッチングを施す前の柱状体の底面積に依存
し、電子放出部の高さは、エッチングを施す前の柱状体
の高さ及びエッチングの処理内容に依存する。さらに、
柱状体の高さと底面積はエッチングの条件を調整するこ
とによって所望の値にすることができるため、従来のよ
うに電子放出部全体をダイヤモンド合成技術によってピ
ラミッド状にする場合とは異なり、電子放出部の底面積
と高さを独立に制御することができる。
おいて、上記第2ステップのエッチングをプラズマエッ
チングとすることができる。
おいて、第2ステップにおいて、ダイヤモンド基板の柱
状体が形成された部分以外をマスクし、柱状体に反応性
イオンエッチングを施すことが好ましい。この場合、電
子放出部の先端の尖鋭部を針状に形成することができ
る。
において、第1ステップにおいて、ダイヤモンド基板の
表面に円形のマスク部を形成した後にダイヤモンド基板
にエッチングを施すことで柱状体を形成し、第2ステッ
プにおいて、第1ステップのエッチングと比較して縦方
向に対する横方向のエッチング速度の割合が高いエッチ
ングを柱状体に施して電子放出部を形成することが好ま
しい。
スク部を形成する場所を調整することで、電子放出部の
位置を制御することができる。また、第2ステップにお
けるエッチングの横方向の速度が速くされているため、
柱状体の先端に尖鋭部を形成することができる。また、
得られた電子放出部の底面積は、第1ステップのエッチ
ングで得られた柱状体の底面積に依存し、電子放出部の
高さは、第1ステップ及び第2ステップのエッチング条
件に依存する。そして、柱状体の底面積はマスク部の面
積を調整することで制御でき、電子放出部の高さは第1
ステップのエッチングでダイヤモンド基板を除去する量
を調整することで制御できるため、電子放出部の高さと
底面積とを独立して制御することができる。
造方法は、ダイヤモンドから電子を放出させる電子放出
素子の製造方法において、ダイヤモンド基板にダイヤモ
ンドの柱状体を形成する第1ステップと、柱状体にダイ
ヤモンド合成処理を施し、基台部、電子が放出される尖
鋭部、及び、基台部と尖鋭部との間に位置する柱状の中
間部を有する電子放出部を形成する第2ステップと、を
含むことを特徴とする。
れば、ダイヤモンドの柱状体を形成する場所を調整する
ことで、電子放出部の位置を制御することができる。ま
た、柱状体にダイヤモンド合成処理を施して基台部、中
間部、及び尖鋭部を有する電子放出部を形成するが、得
られた電子放出部の底面積は、ダイヤモンド合成処理を
施す前の柱状体の形状に依存し、電子放出部の高さは、
ダイヤモンド合成処理を施す前の柱状体の形状及びダイ
ヤモンド合成処理の条件に依存する。さらに、柱状体の
高さと底面積はエッチングの条件を調整することによっ
て所望の値にすることができるため、従来のように電子
放出部全体をダイヤモンド合成技術によってピラミッド
状にする場合とは異なり、電子放出部の底面積と高さを
独立に制御することができる。
方法によって製造された電子放出素子と、尖鋭部と対向
配置されると共に電子放出素子との間に電圧が印加され
る電子引出電極と、を備えることを特徴とする。
引出電極と電子放出素子との間に電圧を印加すること
で、電子放出部の尖鋭部から電子引出電極に向けて電子
が放出される。
子放出素子の基台部の周囲に設けられた金属製のゲート
電極と、ゲート電極に電圧を印加する電源と、を備える
ことが好ましい。
ゲート電極が設けられた部分はショットキー接合とな
り、基台部の内側には空乏層が形成される。そして、ゲ
ート電極に印加する電圧値を調整することで、空乏層の
大きさを制御することができる。空乏層を大きくすれ
ば、尖鋭部からの電子放出量が低減し、空乏層を小さく
すれば、尖鋭部からの電子放出量が増加する。尚、ゲー
ト電極と基台部との間に絶縁層を設けてMIS接合とし
ても、電子放出量を調整することができる。
明に係る電子放出素子の製造方法及び電子デバイスの好
適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素に
は同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略す
る。
は、本発明に係る電子放出素子の製造方法の第1実施形
態を示す工程図である。まず、図1(a)に示すよう
な、表面が{001}面のIb型の単結晶ダイヤモンド
からなる基板21を用意する。次に、図1(b)の工程
で、基板21上にレジスト層22を形成し、この上に2
次元状に円形の遮光板23aが形成されたフォトマスク
23を配置する。フォトマスク23の各遮光板23aの
ピッチは、例えば約1μm〜約50μmとする。そし
て、フォトリソグラフィ技術によって、レジスト層22
に、フォトマスク23の遮光板23aに対応する位置に
2次元状のパターンを形成する。
ング技術によってレジスト層22の上記パターンに対応
したマスク部24を形成する。さらに、図1(d)に示
す工程で、基板21に反応性イオンエッチング(Reacti
ve Ion Etching: RIE)を施して、基板21に単結晶ダ
イヤモンドからなる複数本の柱状体25を形成する。本
実施形態では柱状体25は断面円形とされているが、こ
の他、四角形、三角形等としてもよい。また、柱状体2
5の高さを約1μm〜約20μmとし、柱状体25の直
径を約0.5μm〜約10μmとすることが好ましく、
さらに、柱状体25の直径に対する高さの比(以下、
「アスペクト比」と称する)は、約1〜約5にすること
が好ましい。
オンエッチングを用いたのは、隆起状の柱状体25を容
易に形成できるだけでなく、柱状体25が形成された部
分以外を平滑にエッチングすることができるためであ
る。尚、反応性イオンエッチングで用いられる反応ガス
は、O2のみ、又は、CF4及びO2を含む混合ガスとす
ることが好適である。
は、反応性イオンエッチング以外の手法を用いてもよ
く、例えば、イオンビームエッチング、ECR(電子サ
イクロトロン共鳴:Electron Cyclotron Resonance)エ
ッチング、ICP(誘導結合プラズマ:Inductive Coup
led Plasma)によるエッチング等を用いることができ
る。
ロ波プラズマ中で柱状体25にプラズマエッチングを施
して、電子放出部30を形成する。図2に、電子放出部
30の拡大図を示す。同図に示すように、電子放出部3
0は、角柱状の基台部36とこの基台部36よりも先端
側に位置する尖鋭部32とを有している。基台部36が
角柱状(ここでは四角柱)になるのは、基板21の表面
が{001}面とされているためである。また、電子放
出素子20に電圧を印加すると、尖鋭部32の先端から
電子が放出されることになる。
%のガス中で、反応室温度が室温〜約200℃、反応室
内の圧力が0.1〜40Pa(特に、5Pa付近が好ま
しい)の条件下、或いは、CF4(mol)/O2(mo
l)≦約0.25の混合ガス中で、反応室温度が室温〜
約200℃、反応室内の圧力が0.1〜40Pa(特
に、5Pa付近が好ましい)の条件下で行うことが好適
である。また、プラズマエッチングは、マイクロ波プラ
ズマ中ではなく、DCプラズマ、アークジェットプラズ
マ、火炎プラズマ等の他のプラズマ中で行ってもよい。
製造方法によれば、ダイヤモンドの柱状体25を形成す
る場所を調整することで、電子放出部30の位置を制御
することができる。また、プラズマエッチングによって
形成された電子放出部30の底面積は、エッチングを施
す前の柱状体25の底面積に依存し、電子放出部30の
高さは、エッチングを施す前の柱状体25の高さ及びエ
ッチングの処理内容に依存する。さらに、柱状体25の
高さと底面積は反応性イオンエッチングの条件を調整す
ることによって所望の値にすることができるため、従来
のように電子放出部30全体をダイヤモンド合成技術に
よってピラミッド状にする場合とは異なり、電子放出部
30の底と高さを独立に制御することができる。このた
め、柱状体25のアスペクト比を高くしておけば、電子
放出部30の高さを低くすることなく、すなわち電子放
出部30の先端部にかかる電圧が小さくなって電子の放
出量が低下することなく、電子放出素子20における電
子放出部30の密度を高めることができる。
からなる基板21を使用しているが、ヘテロエピタキシ
ャルダイヤ基板や高配向膜基板を使用してもよい。但
し、高配向膜基板を使用する場合は、一つの柱状体25
に複数の粒子が含まれることを防ぐために、柱状体25
の径よりも粒子のサイズが大きくなるようにすることが
好ましい。また、電子放出素子の特性は多少劣化する
が、面方位がバラバラの多結晶ダイヤモンドによって基
板を形成することも可能である。また、基板21は、
(100)基板に限られず、(110)基板や(11
1)基板としてもよい。
の電子放出素子20の変形例を示す斜視図である。各変
形例は、電子放出部30の形状が図2に示す電子放出部
30と異なる。図3(a)の電子放出素子では、基台部
36が四角柱ではなく、四角錐台状にされている。ま
た、図3(b)の電子放出素子では、四角錐台状の基台
部36と尖鋭部32との間に、四角柱状の中間部34が
形成されている。図3(a)に示す形状は、非常に細い
柱状体(径が1μm未満)からメタンを含むエッチング
条件で形成でき、図3(b)に示す形状は、通常の柱状
体(径が1μm以上)からメタンを含むエッチング条件
で形成することができる。
0の中間部34や基台部36には、低次指数面が現れる
傾向がある。このため、低次指数面が現れた中間部34
や基台部36に金属を蒸着させて、ダイヤモンド/金属
構造を有するショットキー接合を形成することができ
る。また、低次指数面が現れた中間部34や基台部36
に絶縁体/金属を蒸着させることで、ダイヤモンド/絶
縁体/金属構造を有するMIS接合を形成することがで
きる。
の基台部36の周囲に、Al製のゲート電極40を蒸着
してショットキー接合を形成したものであり、図5は、
この電子放出素子20に、カソード電極42及びアノー
ド電極(電子引出電極)44を取り付けた電子デバイス
50を示す図である。アノード電極44は、電子放出部
30の尖鋭部32と対向配置されている。図5に示すよ
うに、電子放出部30のゲート電極40が取り付けられ
た内側部分には、空乏層47が形成されている。また、
カソード電極42とアノード電極44との間には、電子
放出用の電源46が設けられ、ゲート電極40とカソー
ド電極42との間には、電源48が設けられている。
出素子20とアノード電極44との間に電圧が印加さ
れ、電子放出部30の尖鋭部32から放出された電子が
アノード電極44に向かう。また、電子放出部30のダ
イヤモンドにボロン等がドーピングされてp型となって
いる場合は、電源48の出力を上げてゲート電極40に
正のバイアスをかけると、空乏層47が広がり、尖鋭部
32からの電子の放出量を低減させることができる。一
方、電源48によるゲート電極40へのバイアス電圧を
低下させると、空乏層47が狭まり、尖鋭部32からの
電子放出量を増加させることができる。このように、低
次指数面が現れて平坦になった基台部36にショットキ
ー接合を形成することで、電子放出部30からの電子放
出量を調整することができる。尚、ゲート電極40は、
基台部36の周囲ではなく中間部34の周囲に形成して
もよいし、或いは基台部36の周囲と中間部34の周囲
の双方に形成してもよい。また、電子放出部30のダイ
ヤモンドがn型になっている場合は、ゲート電極40に
負の電圧を印加した場合に空乏層47が広がる。
ート電極40に代えて、基台部36の周囲に、SiO2
製の絶縁層41及びAl製のゲート電極40を蒸着して
MIS接合を形成した電子デバイス52を示す図であ
る。このように、MIS接合を形成した場合も、電源4
8の出力を調整して空乏層47の大きさを変化させるこ
とで、尖鋭部32からの電子放出量を増減させることが
できる。
(f)を参照して、本発明に係る電子放出素子の製造方
法の第2実施形態を説明する。図7(a)〜図7(d)
に示す工程では、図1(a)〜図1(d)に示す工程と
同様の処理を行い、図示のように基板21に複数の柱状
体25を形成する。次いで、図7(e)に示す工程で、
柱状体25を除く部分をSiO2又はAlによってマス
クした状態で柱状体25に対して純酸素(酸素100
%)の反応性イオンエッチングを施し、柱状体25の先
端に針状の尖鋭部32を形成する。さらに、この尖鋭部
32に酸処理を施すことによって、当該尖鋭部32を一
層鋭くすることができる。
ロ波プラズマ中でプラズマエッチングを行うことによ
り、四角錐状の基台部36が形成され、図8に詳細を示
した電子放出部30が完成する。図8に明示するよう
に、電子放出部30は、四角錐台状の基台部36とこの
基台部36よりも先端側に位置する針状の尖鋭部32と
を有している。
によっても、第1実施形態と同様に、ダイヤモンドの柱
状体25を形成する場所を調整することで、電子放出部
30の位置を制御することができる。また、反応性イオ
ンエッチングによって形成された電子放出部30の底面
積は、エッチングを施す前の柱状体25の底面積に依存
し、電子放出部30の高さは、エッチングを施す前の柱
状体25の高さ及びエッチングの処理内容に依存する。
さらに、柱状体25の高さと底面積は形成時のエッチン
グ条件を調整することによって所望の値にすることがで
きるため、従来のように電子放出部30全体をダイヤモ
ンド合成技術によってピラミッド状にする場合とは異な
り、電子放出部30の底面積と高さを独立に制御するこ
とができる。このため、柱状体25のアスペクト比を高
くしておけば、電子放出部30の高さを低くすることな
く、電子放出素子20における電子放出部30の密度を
高めることができる。
ングによって尖鋭部32を形成した後に、当該尖鋭部3
2をさらに鋭くするために酸処理を施しているが、これ
に代えて、フッ素原子を含む酸処理、フッ素原子を含む
プラズマ処理等を施してもよい。
(d)を参照して、本発明に係る電子放出素子の製造方
法の第3実施形態を説明する。まず、図9(a)に示す
工程で、単結晶ダイヤモンドからなる基板21の表面
に、Al製の円形のマスク部24を形成する。次に、図
9(b)に示す工程で、O2含有量がほぼ100%のガ
ス中で基板21にエッチングを施し、柱状体25を形成
する。この場合、エッチングガスはO2含有量がほぼ1
00%とされているため、横方向のエッチング速度が縦
方向のエッチング速度と比べて非常に遅くなり、柱状体
25は円柱形状となる。
Arを含んだガス中で柱状体25にエッチングを施す。
この場合、エッチングガスはArを含んでいるため、図
9(b)の工程のエッチングと比較して縦方向に対する
横方向のエッチング速度の割合が高くなり、柱状体25
の上部に傾斜面を有する円錐台状の尖鋭部32が形成さ
れる。この際、基板21のみならず、マスク部24も横
方向にエッチングされる。また、傾斜面が形成されてい
ない尖鋭部32の下方の部分は、円柱状の基台部36と
なり、尖鋭部32と基台部36を有する電子放出部30
が形成される。そして、図9(d)に示す工程で、マス
ク部24の残余部分を除去して、本実施形態の電子放出
素子20が完成する。
に示す工程においてマスク部24を形成する場所を調整
することで、電子放出部30の位置を制御することがで
きる。また、得られた電子放出部30の底面積は、図9
(b)に示す工程のエッチングで得られた柱状体25の
底面積に依存し、電子放出部30の高さは、図9(b)
及び図9(c)に示す各工程のエッチング条件に依存す
る。そして、柱状体25の底面積はマスク部24の面積
を調整することで制御でき、電子放出部30の高さは図
9(b)のエッチングで基板21を除去する量を調整す
ることで制御できるため、電子放出部30の高さと底面
積とを独立して制御することができる。尚、柱状体25
は円柱形状に限られず、円錐台状にしてもよい。
体25の上面にマスク部24を載せたままエッチングを
施すことで、柱状体25の上面を削られにくくすること
ができ、尖鋭部32を鋭くすることができる。また、図
9(d)に示すように、電子放出部30の頂上部は平坦
になっているが、このようなものも本発明においては尖
鋭部32と称する。また、図9(c)に示す工程におい
て、エッチングガス中のArの含有率を高めることで、
横方向のエッチング速度が速くなり、尖鋭部32の先端
を鋭くすることができる。さらに、エッチング時間を制
御して、横方向からエッチングされるAlが丁度無くな
る程度にするか、少しだけオーバーする程度にすると、
尖鋭部32の先端を尖鋭化できる。また、図9(c)に
示す工程のエッチングガスは、上記のO2とArを含ん
だ混合ガスに限られず、図9(b)の工程のエッチング
と比較して縦方向に対する横方向のエッチング速度の割
合が高くなるものであればよい。
10(e)を参照して、本発明に係る電子放出素子の製
造方法の第4実施形態を説明する。図10(a)〜図1
0(d)に示す工程では、図1(a)〜図1(d)に示
す工程と同様の処理を行い、基板21に複数の柱状体2
5を形成する。次いで、図10(e)に示す工程で、こ
の柱状体25を核としてマイクロ波CVD法を用いたダ
イヤモンド合成処理よってダイヤモンドをエピタキシャ
ル成長させ、電子放出部30を形成する。
ある。同図に示すように、電子放出部30は、四角錐台
状の基台部36と、ピラミッド状の尖鋭部32と、基台
部36と尖鋭部32との間に位置する四角柱状の中間部
34と、から構成されている。このように基台部36、
中間部34、及び尖鋭部32の3段構造を有する電子放
出部30を形成するには、アスペクト比が2以上の柱状
体25を形成し、CH 4(mol)/O2(mol)が
0.02以下の条件下でダイヤモンド合成を行い、次い
で、CH4(mol)/O2(mol)が0.03以上、
柱状体25近傍の温度が900℃以下の条件下でダイヤ
モンド合成を行う。
ドの柱状体25を形成する場所を調整することで、電子
放出部30の位置を制御することができる。また、柱状
体25にマイクロ波CVD法を施して基台部36、中間
部34、及び尖鋭部32を有する電子放出部30を形成
するが、得られた電子放出部30の底面積は、マイクロ
波CVD法を施す前の柱状体25の形状に依存し、電子
放出部30の高さは、マイクロ波CVD法を施す前の柱
状体25の形状及びマイクロ波CVD法の条件に依存す
る。さらに、柱状体25の高さと底面積はエッチングの
条件を調整することによって所望の値にすることができ
るため、従来のように電子放出部全体をダイヤモンド合
成技術によってピラミッド状にする場合とは異なり、電
子放出部30の底面積と高さを独立に制御することがで
きる。
に説明する。
態に対応するものである。まず、Ib型の単結晶ダイヤ
モンドからなる(100)基板上に、フォトリソグラフ
ィ技術によってAlの微細な円形のマスクを二次元状に
形成した。次に、(a)CF4(mol)/O2(mo
l)=0.001の組成のガス中で、5.33Pa、2
00Wの条件下で、或いは、(b)CF4(mol)/
O2(mol)=0.25の組成のガス中で、5.33
Pa、30Wの条件下で、基板に反応性イオンエッチン
グを0.5〜2時間施し、柱状体(円柱)を形成した。
柱状体は計7つ形成したが、各柱状体の寸法を図12の
表に示す。柱状体の高さは、CF4(mol)/O2(m
ol)の比率とエッチング時間を変えることで制御し
た。高さが5μm以上の柱状体は上記(a)の条件で形
成し、高さが5μm未満の柱状体は、(b)の条件で形
成した。
H2(mol)=0.005の組成のガス中で、基板温
度約1050℃、圧力13.3kPa、マイクロ波パワ
ー400Wの条件下で、柱状体にプラズマエッチングを
4時間施した。その結果、基板の面方位に形状が依存し
た基台部とこれよりも先端側に位置する尖鋭部とを有す
る電子放出部が得られた。この電子放出部のアスペクト
比は、図12に示すように、1〜2.3の範囲にするこ
とができた。この結果より、従来のピラミッド型の電子
放出部ではアスペクト比を約0.7にすることしかでき
なかったのに対し、本発明では、電子放出部の高さと底
面積を独立して自由に制御することができることが判明
した。
を、図13(a)〜図13(c)に示す。図13(a)
の電子放出部はアスペクト比が2.3で、図13(b)
の電子放出部はアスペクト比が1.4で、図13(c)
の電子放出部はアスペクト比が1とされている。
態に対応するものである。Ib型の単結晶ダイヤモンド
からなる(100)基板上に、フォトリソグラフィ技術
によってAl製のマスク部を形成した。次に、CF
4(mol)/O2(mol)=0.001の組成のガス
中で、5.33Pa、200Wの条件で基板に反応性イ
オンエッチングを0.5時間施し、柱状体(円柱)を形
成した。次いで、基板の柱状体が形成された部分以外の
箇所をAlによってマスクし、柱状体に酸素100%の
反応性イオンエッチングを施し、針状の尖鋭部と基台部
とを有する電子放出部を形成した。さらに、フッ酸処理
を施して尖鋭部を鋭くした。
を、図14(a)及び図14(b)に示す。図14
(a)は低倍率の顕微鏡写真で、図14(b)は高倍率
の顕微鏡写真である。各写真から分かるように、尖鋭部
は鋭い針状にされていた。尚、柱状体の径を1μm以上
にしたものについては、一つの電子放出部に複数の針状
の尖鋭部を形成することができた。
に、上記第2実施形態に対応するものである。まず、I
b型の単結晶ダイヤモンドからなる(100)基板上
に、フォトリソグラフィ技術によってAl製のマスク部
を形成した。次に、CF4(mol)/O2(mol)=
0.001の組成のガス中で、5.33Pa、200W
の条件で基板に反応性イオンエッチングを0.5時間施
し、柱状体(円柱)を形成した。次いで、基板の柱状体
が形成された部分以外の箇所をAlによってマスクし、
柱状体に酸素100%の反応性イオンエッチングを施
し、針状の尖鋭部と基台部とを有する電子放出部を形成
した。その後、CO2(mol)/H2(mol)=0.
05の組成のガス中で、基板温度約1080℃、圧力1
3.3kPa、マイクロ波パワー400Wの条件下で、
電子放出部にプラズマエッチングを施した。
15(a)〜図15(c)に示す。図15(a)は、電
子放出部全体を示す顕微鏡写真であり、図15(b)
は、電子放出部の尖鋭部の低倍率の顕微鏡写真で、図1
5(c)は、尖鋭部の高倍率の顕微鏡写真である。図1
5(c)の写真から分かるように、尖鋭部の先端は非常
に鋭くされていた。
態に対応するものである。まず、Ib型の単結晶ダイヤ
モンドからなる(100)基板上に、フォトリソグラフ
ィ技術によってAl製のマスク部を形成した。次に、C
F4(mol)/O2(mol)=0.001の組成のガ
ス中で、5.33Pa、200Wの条件で基板に反応性
イオンエッチングを0.5時間施し、柱状体(円柱)を
形成した。次に、Ar(mol)/O2(mol)=1
の組成のガス中で柱状体にエッチングを施したところ、
図16(a)の顕微鏡写真に示す電子放出部を得ること
ができた。この写真から分かるように、電子放出部の根
本部分には基台部が形成され、先端側には尖鋭部が形成
されている。
1の組成のエッチングガスに代えて、Ar100%のガ
スによって柱状体にエッチングを施したところ、図16
(b)の顕微鏡写真に示す電子放出部を得ることができ
た。この写真から分かるように、Ar含有率の高いエッ
チングガスによって形成された電子放出部は、図16
(a)よりも尖鋭部の先端が鋭くされていた。尚、Ar
(mol)/O2(mol)=1の組成のエッチングガ
スを使用した場合も、エッチング時間を長くすること
で、Ar100%のエッチングガスを使用した場合のよ
うに尖鋭部の先端が鋭くなった。
態に対応するものである。まず、Ib型の単結晶ダイヤ
モンドの(100)基板、(110)基板、(111)
基板の3つの基板にそれぞれフォトリソグラフィ技術に
よってAl製のマスク部を形成した。次に、CF4(m
ol)/O2(mol)=0.001の組成のガス中
で、5.33Pa、200Wの条件で各基板に反応性イ
オンエッチングを施し、アスペクト比が2の柱状体(円
柱)を形成した。
=0.045、CO2(mol)/H2(mol)=0.
005の組成のガス中で、基板温度約1050℃、圧力
13.3kPa、マイクロ波パワー400Wの条件下
で、柱状体を核として30分間ダイヤモンドを合成させ
た。その結果、図17(a)の顕微鏡写真に示すよう
な、基台部、中間部、及び尖鋭部を有する電子放出部が
形成された。尚、図17(a)は、(100)基板を用
いて形成された電子放出部を示す写真である。
め、(100)基板では、さらに、CH4(mol)/
H2(mol)=0.08、CO2(mol)/H2(m
ol)=0.005の組成のガス中で、基板温度約90
0℃、圧力8.0kPa、マイクロ波パワー300Wの
条件下で、柱状体を核として60分間ダイヤモンドを合
成させた。この結果得られた電子放出部の側方からの写
真を図17(b)に示す。
4(mol)/H2(mol)=0.0015の組成のガ
ス中で、基板温度約1050℃、圧力13.3kPa、
マイクロ波パワー400Wの条件下で、柱状体を核とし
て4時間ダイヤモンドを合成させた。この結果得られた
電子放出部の上方からの写真を図17(c)に示す。
000×10-6という条件を加えることで、導電性のダ
イヤモンドを合成することができ、電子放出素子に電流
を流すことができた。
実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各
実施形態に限定されるものではない。例えば、第2実施
形態〜第4実施形態で形成された電子放出素子について
も、尖鋭部に電子引出電極を対向配置させることで、尖
鋭部から電子引出電極に向けて電子を放出できる電子デ
バイスを形成することができる。さらに、このような電
子デバイスの低次指数面が現れた基台部の周囲に金属製
のゲート電極を形成することで、ショットキー接合やM
IS接合を形成することができ、電子放出量を調整する
ことができる。
放出素子の製造方法によれば、ダイヤモンドの柱状体を
形成する場所を調整することで、電子放出部の位置を制
御することができる。また、柱状体にエッチング処理を
施して先端に尖鋭部を有する電子放出部を形成するが、
完成された電子放出部の底面積は、エッチングを施す前
の柱状体の底面積に依存し、電子放出部の高さは、エッ
チングを施す前の柱状体の高さ及びエッチングの処理内
容に依存する。さらに、柱状体の高さと底面積はエッチ
ングの条件を調整することによって所望の値にすること
ができるため、従来のように電子放出部全体をダイヤモ
ンド合成技術によってピラミッド状にする場合とは異な
り、電子放出部の底面積と高さを独立に制御することが
できる。
造方法によれば、ダイヤモンドの柱状体を形成する場所
を調整することで、電子放出部の位置を制御することが
できる。また、柱状体にダイヤモンド合成処理を施して
基台部、中間部、及び尖鋭部を有する電子放出部を形成
するが、得られた電子放出部の底面積は、ダイヤモンド
合成処理を施す前の柱状体の形状に依存し、電子放出部
の高さは、ダイヤモンド合成処理を施す前の柱状体の形
状及びダイヤモンド合成処理の条件に依存する。さら
に、柱状体の高さと底面積はエッチングの条件を調整す
ることによって所望の値にすることができるため、従来
のように電子放出部全体をダイヤモンド合成技術によっ
てピラミッド状にする場合とは異なり、電子放出部の底
面積と高さを独立に制御することができる。
放出素子の製造方法の第1実施形態を示す工程図であ
る。
である。
に、ゲート電極を蒸着してショットキー接合を形成した
状態を示す図である。
ノード電極(電子引出電極)を取り付けた電子デバイス
を示す図である。
してMIS接合を形成した電子デバイスを示す図であ
る。
放出素子の製造方法の第2実施形態を示す工程図であ
る。
放出素子の製造方法の第3実施形態を示す工程図であ
る。
る電子放出素子の製造方法の第4実施形態を示す工程図
である。
る。
す表である。
得られた電子放出素子の顕微鏡写真である。
で得られた電子放出素子の顕微鏡写真である。
得られた電子放出素子の顕微鏡写真である。
で得られた電子放出素子の顕微鏡写真である。
得られた電子放出素子の顕微鏡写真である。
である。
斜視図である。
板)、24…マスク部、25…柱状体、30…電子放出
部、32…尖鋭部、34…中間部、36…基台部、40
…ゲート電極、41…絶縁層、42…カソード電極、4
4…アノード電極(電子引出電極)、46…電源、47
…空乏層、48…電源、50,52…電子デバイス。
Claims (7)
- 【請求項1】 ダイヤモンドから電子を放出させる電子
放出素子の製造方法において、 ダイヤモンド基板にダイヤモンドの柱状体を形成する第
1ステップと、 前記柱状体にエッチング処理を施して、基台部と当該基
台部よりも先端側に位置して前記電子が放出される尖鋭
部とを有する電子放出部を形成する第2ステップと、 を含むことを特徴とする電子放出素子の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2ステップの前記エッチングは、
プラズマエッチングであることを特徴とする請求項1記
載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記第2ステップにおいて、前記ダイヤ
モンド基板の前記柱状体が形成された部分以外をマスク
し、前記柱状体に反応性イオンエッチングを施すことを
特徴とする請求項1記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1ステップにおいて、前記ダイヤ
モンド基板の表面に円形のマスク部を形成した後に前記
ダイヤモンド基板にエッチングを施すことで前記柱状体
を形成し、 前記第2ステップにおいて、前記第1ステップの前記エ
ッチングと比較して縦方向に対する横方向のエッチング
速度の割合が高いエッチングを前記柱状体に施して前記
電子放出部を形成することを特徴とする請求項1記載の
電子放出素子の製造方法。 - 【請求項5】 ダイヤモンドから電子を放出させる電子
放出素子の製造方法において、 ダイヤモンド基板にダイヤモンドの柱状体を形成する第
1ステップと、 前記柱状体にダイヤモンド合成処理を施して、基台部、
前記電子が放出される尖鋭部、及び、前記基台部と前記
尖鋭部との間に位置する柱状の中間部を有する電子放出
部を形成する第2ステップと、 を含むことを特徴とする電子放出素子の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5のうち何れか一項記
載の電子放出素子の製造方法によって製造された電子放
出素子と、 前記尖鋭部と対向配置されると共に前記電子放出素子と
の間に電圧が印加される電子引出電極と、 を備えることを特徴とする電子デバイス。 - 【請求項7】 前記電子放出素子の前記基台部の周囲に
設けられた金属製のゲート電極と、 前記ゲート電極に電圧を印加する電源と、 を備えることを特徴とする請求項6記載の電子デバイ
ス。
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