JP2002067289A - インクジェットプリンタの印刷方法及びインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタの印刷方法及びインクジェットプリンタ

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JP2002067289A
JP2002067289A JP2000262053A JP2000262053A JP2002067289A JP 2002067289 A JP2002067289 A JP 2002067289A JP 2000262053 A JP2000262053 A JP 2000262053A JP 2000262053 A JP2000262053 A JP 2000262053A JP 2002067289 A JP2002067289 A JP 2002067289A
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Masanori Yoshida
昌敬 吉田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷中にフラッシング動作等の他の動作が入
った場合でも、あたかもその動作がなかったように印字
することのできるインクジェットプリンタの印刷方法を
提供すること。 【解決手段】 用紙40の左右マージン幅が通常の第1
マージン幅D0より広い第2マージン幅D1に設定され
た条件下で、印刷モード中にフラッシング動作等の他の
動作が行われた場合、キャリッジ62を上記第2マージ
ン幅D1の吐出開始位置P1に対応する所定の第2の加
速開始位置SP1に戻して停止させ、この第2の加速開
始位置SP1から加速し、その後の定速駆動中において
印字開始位置S1に対応する吐出開始位置P1になった
とき、その吐出開始位置からインクを吐出させて印刷を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントヘッドを
搭載したキャリッジが加速、定速、減速駆動され、その
定速駆動中にプリントヘッドからインクが吐出されて印
刷が行われるインクジェットプリンタの印刷方法、特に
プリントヘッドの良好な吐出状態を保持・回復するため
のフラッシング動作等の他の動作が入った場合でも、あ
たかもその動作がなかったように印字することができる
インクジェットプリンタの印刷方法及びインクジェット
プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のインクジェットプリ
ンタでは、インクが乾燥したり、吐出口にインクの液滴
や乾燥インク、紙粉等の異物が付着して目詰まりするこ
とによりインクの吐出が不良となることがある。従っ
て、かかる不良原因を除去してプリントヘッドの良好な
吐出状態を保持・回復するため、定期的にプリントヘッ
ドの搭載されたキャリッジを、例えば、キャリッジの走
査端付近に設けたサービスステーションに移動させ、良
好な吐出状態を回復する動作を行っている。かかる回復
動作のひとつにフラッシング動作があり、印刷中に所定
時間が経過した場合に、キャリッジをサービスステーシ
ョンに設けたフラッシングポジションまで移動させ、空
吐出を行わせることにより、該プリントヘッドのインク
吐出性能の低下を防止している。
【0003】かかる従来のインクジェットプリンタにお
ける印刷のためのキャリッジ駆動とフラッシング処理の
ためのキャリッジ駆動の制御のモデルを図5に示す。キ
ャリッジの印字時のストロークにおける左右の反転時に
は、キャリッジのストロークの端部において一度キャリ
ッジを停止しなければならず、しかも印字時には所定の
印字速度でキャリッジを駆動させないと印字効率が悪く
なるため、印字時のストロークの端部においては、キャ
リッジを減速あるいは加速しなければならない。
【0004】即ち、図5に示すように、キャリッジの初
期位置51から加速駆動されたキャリッジは、印字動作
のために定速駆動され、印字動作終了後、停止予定位置
52まで減速駆動されて停止に至る。キャリッジが逆向
きに移動するときは、前記初期位置と停止予定位置の関
係は前記と逆になる。そして、この停止予定位置52
は、キャリッジが前記初期位置に向かう移動工程では、
該キャリッジのデフォルトの加速開始位置52、即ちス
タンバイポジションSP0となる。図5において、符号
53A、53B、53Cは、キャリッジが初期位置51
から停止予定位置52に移動する一連の印字動作におけ
る、それぞれ加速駆動中、定速駆動中、減速駆動中を表
す。
【0005】フラッシングは、通常、印字動作終了から
次パス印字起動間に発生する。従来のインクジェットプ
リンタでは、この間にどういうタイミングでフラッシン
グ要求が発生した場合でも、とにかくキャリッジを一旦
停止させる動作を入れている。即ち、インクジェットプ
リンタでは、印字動作終了直後、キャリッジが定速駆動
されている間、例えば、キャリッジが図5に示したよう
な現在位置54にある時にフラッシング要求が発生した
場合、定速駆動から減速駆動に入り上述したデフォルト
の加速開始位置52にキャリッジを一旦停止させてい
た。
【0006】また、フラッシング要求に基づいてフラッ
シングポジションでフラッシング動作を実行した後、該
キャリッジは、前記加速開始位置52で一旦停止するよ
うに設定されていた。
【0007】ここで、キャリッジとフラッシングポジシ
ョンとの位置関係について説明する。従来より、インク
ジェットプリンタでは、装置の片端にフラッシングポジ
ションがある場合と両端にフラッシングポジションがあ
る場合とがある。ここでは、装置の片端にフラッシング
ポジションがある場合を例にとって説明する。即ち、図
5に示すように、インクジェットプリンタは、その一方
の端(図の右端)にフラッシングポジション55を備え
ている。
【0008】図5において、フラッシングポジション5
5に向かう印刷では、キャリッジは、駆動開始の初期位
置(加速開始位置)51から同図右側に加速駆動され
(図5の53A参照)、印字領域56に印刷データを出
力中は定速駆動され(図5の53B参照)、印刷終了後
は減速駆動されて(図5の53C参照)停止予定位置5
2に停止される。一方、前記と逆に向かう印刷では、キ
ャリッジは、加速開始位置(停止予定位置)52から同
図左側に加速駆動され(図5の53C参照)、印字領域
56に印刷データを出力中は定速駆動され(図5の53
B参照)、印刷終了後は減速駆動され(図5の53A参
照)て停止予定委位置(初期位置)51に停止される。
【0009】上記したフラッシング処理そのものは、他
の回復動作と同様に、プリントヘッドのノズルの目詰ま
り防止等のために欠くことができないものであり、通常
は印字動作の 約10ラインに1回の割合でブラッシン
グ動作が実行されるようになっている。そして、従来、
フラッシング動作後にキャリッジをフラッシングポジシ
ョンFPからスタンバイポジションSP0に戻して停止
し、その後に加速し、定速領域56にて、印字を行う。
【0010】一方、インクジェットプリンタにおいて
は、用紙の左右に余白として残すマージン幅の設定を可
変できる構成となっている。即ち、用紙のマージン幅の
設定は、通常、最大の印字可能領域を用紙に残すマージ
ン幅の設定である例えば3mmがデフォルト値として定
められており、ユーザの選択により、それより広い4m
m幅や5mm幅の余白に設定変更することが可能になっ
ている。
【0011】従来のインクジェットプリンタでは、この
用紙のマージン幅を3mmから4mm等に変更した場合
も、上述したフラッシング要求が発生したときにキャリ
ッジを一旦停止させる位置は、スタンバイポジションS
P0であり、デフォルトの3mmのときと同じである。
【0012】図6はこの関係を示したものであり、HP
はキャリッジ62のホームポジション、FPはフラッシ
ングポジション、SP0はデフォルトの加速開始位置
(スタンバイポジション)を示す。用紙40のマージン
幅に対する要求が特にない場合は、デフォルトの3mm
が用いられ、フラッシング後はキャリッジがデフォルト
の加速開始位置SP0に戻されて一旦停止され、更に、
この位置から加速開始されて、定速駆動後、用紙40の
所定の印字始端部E0(マージン幅が3mmとの境界)
に対応する吐出開始位置P0よりインクが吐出されて印
字が行われる。
【0013】次に、用紙のマージン幅が3mmから4m
m等に変更された場合も、フラッシング後のキャリッジ
62の加速開始位置は用紙マージン幅が3mmのときと
同じSP0であり、キャリッジ62は、このデフォルト
の3mmのときの加速開始位置SP0に戻されて一旦停
止され、更に、この位置SP0から加速開始されて、定
速駆動後、用紙40の所定の印字始端部E1に対応する
吐出開始位置P1よりインクが吐出されて印字が行われ
る。
【0014】それ以後の、フラッシング動作を含まない
場合のキャリッジの移動については、用紙のマージン幅
が3mmの場合も、それ以外の4mm等の場合も同じで
あり、用紙40の印字開始位置E2、E3…の吐出開始
位置P2、P3…に対応する加速開始位置SP2、SP
3…から加速される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェットプリンタにおけるキャリッジの加速開始
方法では、フラッシング動作の直後だけ、フラッシング
動作が行われない通常の印刷時においてキャリッジに発
生する振動モードから位相がずれる現象が発生し、これ
が画質を低下する原因となっていることが分かった。
【0016】即ち、キャリッジの定速度の走査移動時に
は、図7に誇張して示すように、微細ではあるが一定周
波数(周期T)の振動成分Vfが発生していると考えら
れる。つまり、キャリッジの移動速度Vは、図8に示す
定速度成分Vkと振動成分Vfとを合成したものから成
り、キャリッジの移動速度Vがその振動成分Vfの周波
数に対応して、僅かに増減のサイクルを繰り返す。そし
て、その合成速度Vは、キャリッジの加速開始から、吐
出開始までの速度曲線によって決まる。
【0017】このうち振動成分Vfについて考察する
と、通常のマージン幅3mmのときの振動成分波形41
と、マージン幅4mmのときの振動成分波形42とで
は、図示のように位相差Δφだけ異なったものになると
考えられる。そこで、用紙の左右マージン幅をデフォル
ト値の3mm幅(吐出開始位置P0)から、それより広
い4mm幅(吐出開始位置P1)に変更すると、その吐
出開始位置P1は、通常のマージン幅3mmのときの振
動成分波形41上で見て、位相差Δφだけ、マージン幅
3mmを前提として定めた吐出の行われる位相位置(吐
出開始位置P0に対応する位相位置)からずれることに
なる。
【0018】本発明の目的は、印刷中にフラッシング動
作等の他の動作が入った場合でも、あたかもその動作が
なかったように印刷することのできるインクジェットプ
リンタの印刷方法及びインクジェットプリンタを提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1の発明に係るインクジェットプリンタ
の印刷方法は、プリントヘッドを搭載したキャリッジが
加速、定速、減速駆動され、その定速駆動中にプリント
ヘッドからインクが吐出されて印刷が行われるインクジ
ェットプリンタの印刷方法であって、用紙の左右マージ
ン幅が通常の第1マージン幅に設定された条件下で、印
刷モード中にフラッシング動作等の他の動作が行われた
場合、キャリッジを所定の第1の加速開始位置に戻して
停止させ、この第1の加速開始位置から加速し、その後
の定速駆動中において印字開始位置に対応する吐出開始
位置になったとき、その吐出開始位置からインクを吐出
させて印刷を行い、また、用紙の左右マージン幅が通常
の第1マージン幅より広い第2マージン幅に設定された
条件下で、印刷モード中にフラッシング動作等の他の動
作が行われた場合、キャリッジを上記第2マージン幅の
吐出開始位置に対応する所定の第2の加速開始位置に戻
して停止させ、この第2の加速開始位置から加速し、そ
の後の定速駆動中において印字開始位置に対応する吐出
開始位置になったとき、その吐出開始位置からインクを
吐出させて印刷を行うことを特徴とするものである。
【0020】本発明によれば、用紙の左右マージン幅が
通常の第1マージン幅(D0)(例えば3mm)からよ
り広い第2マージン幅(D1)(例えば4mm)に変更
された場合、印刷モード中にフラッシング動作が入った
ときでも、そのフラッシング動作の後に、キャリッジが
第2マージン幅(D1)の吐出開始位置(P1)に対応
する所定の第2の加速開始位置(SP1)に戻されて停
止され、その第2の加速開始位置(SP1)から加速さ
れる。この第2の加速開始位置(SP1)は、例えば第
1マージン幅(D0)を3mm、第2マージン幅(D
1)を4mmとすると、所定の第1の加速開始位置(S
P0)から1mmずれた位置である。この1mmのずら
せにより、第2マージン幅(D1)における吐出開始位
置(P1)も、第1マージン幅(D0)における吐出開
始位置(P0)から1mmずれた位置になる。
【0021】従って、第2マージン幅(D1)の印刷中
にフラッシング動作等の他の動作が入った場合でも、フ
ラッシング動作等の他の動作の後の加速開始位置が、第
1の加速開始位置(SP0)ではなく、第2の加速開始
位置(SP1)であるため、第2マージン幅(D1)の
印刷において、あたかもフラッシング動作等の他の動作
がなかったように印刷することができる。
【0022】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載されたインクジェットプリンタの印刷方法におい
て、前記所定の第1の加速開始位置を通常の印刷におけ
るデフォルト値として定めることを特徴とする。この特
徴によれば、初期状態としてより小さい左右余白マージ
ンが設定されるので、左右の印刷領域が不足して印刷を
失敗する事態を可能な限り少なくすことができる。
【0023】本願請求項3に記載の発明は、印刷制御部
の制御信号に基づいてプリントヘッドを搭載したキャリ
ッジが加速、定速、減速駆動され、その定速駆動中にプ
リントヘッドからインクが吐出されて印刷が行われるイ
ンクジェットプリンタであって、前記印刷制御部は、用
紙の左右マージン幅が通常の第1マージン幅に設定され
た条件下で、印刷モード中にフラッシング動作等の他の
動作が行われた場合、キャリッジを所定の第1の加速開
始位置に戻して停止させ、この第1の加速開始位置から
加速し、その後の定速駆動中において印字開始位置に対
応する吐出開始位置になったとき、その吐出開始位置か
らインクを吐出させて印刷を行う制御を実行し、また、
用紙の左右マージン幅が通常の第1マージン幅より広い
第2マージン幅に設定された条件下で、印刷モード中に
フラッシング動作等の他の動作が行われた場合、キャリ
ッジを上記第2マージン幅の吐出開始位置に対応する所
定の第2の加速開始位置に戻して停止させ、この第2の
加速開始位置から加速し、その後の定速駆動中において
印字開始位置に対応する吐出開始位置になったとき、そ
の吐出開始位置からインクを吐出させて印刷を行う制御
を実行するように構成されていることを特徴とするもの
である。本発明に係るインクジェットプリンタによれ
ば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果が得ら
れる。
【0024】本願請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載されたインクジェットプリンタにおいて、前記印刷
制御部は、前記所定の第1の加速開始位置を通常の印刷
におけるデフォルト値として定めてあることを特徴とす
るものである。本発明によれば、請求項2に記載された
発明と同様の作用効果が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。この実施形態は、キャリッジの走査
端の一方にのみサービスステーシヨンが設けられている
インクジェットプリンタに適用した例である。本実施形
態のインクジェットプリンタは、図3に示すように、プ
リンタコントローラ1と、プリントエンジン3とから構
成されている。
【0026】プリンタコントローラ1は、図示しないホ
ストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するイン
ターフェース(以下「I/F」という)5と、CPU7
と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶したRO
M9と、各種データの記憶等を行うRAM11と、フラ
ッシング要求のタイミングを測るフラッシング要求用タ
イマー等各種タイマーから成るタイマー13と、ドット
パターンデータに展開された印字データ及びヘッドの駆
動信号等をプリントエンジン3に送信するためのI/F
15と、EEPROM17とを備えている。また、プリ
ントエンジン3は、紙送り機構19と、キャリッジ機構
21と、プリントヘッド23とを備えている。
【0027】プリンタコントローラ1において、I/F
5は、例えばキャラクタコード、グラフィック関数、イ
メージデータのいずれか1つのデータ又は複数のデータ
から成る印刷データをホストコンピュータ等から受信す
る。ROM9は、各種データ処理のためのルーチン等の
制御プログラム9Aとフラッシング処理等の割込みプロ
グラム9Bを格納している。また、ROM9は、フォン
トデータ及びグラフィック関数等を記憶している。RA
M11は、受信バッファ11A、中間バッファ11B、
出力バッファ11C及びワーク領域11D等として利用
されるものである。受信バッファ11Aには、I/F5
が受信したホストコンピュータからの印刷デー夕が一時
的に記憶される。中間バッファ11Bには、CPU7に
よって中間コードに変換された中間コードデータが記憶
される。出力バッフア11Cには、階調データをデコー
ドした後のドットパターンデータが展開される。ワーク
領域11Dは、各種演算処理に用いられ、また、フラッ
シング要求フラグ(FLG)11a及びフラッシング保
留フラグ(FLG)11b等各種フラグ類を格納してい
る。タイマー13におけるフラッシング要求用タイマー
は、印刷開始をトリガとして安全係数を見込んだ所定の
時間間隔でフラッシング動作が行れるようにタイミング
設定され、本実施の形態では、12秒間隔でフラッシン
グ動作が行われるように設定されている。
【0028】尚、プリンタコントローラ1は、以上の他
に、プリンタ内の各種データ処理の基準となるクロック
信号を発する発振回路、各ノズルからインク滴を吐出さ
せるためにヘッドを駆動する信号を発する駆動信号発生
回路等他の要素を含むのは勿論であるが、ここでは、図
示を省略する。
【0029】プリントエンジン3において、紙送り機構
19は、紙送りモータ及び紙送りローラ等から成り、記
録紙等の印刷記憶媒体を順次送り出して副走査を行うも
のである。キャリッジ機構21は、プリントヘッド23
を搭載する上述したキャリッジと、該キャリッジをタイ
ミングベルト等を介して走行させるキャリッジモータ等
から成り、プリントヘッド23を主走査させるものであ
る。プリントヘッド23は、副走査方向に例えば64個
等の多数のノズルを有し、所定のタイミングで各ノズル
からインク滴を吐出させるものである。
【0030】図4に、図3に示したインクジェットプリ
ンタにおけるプリンタコントローラ1の機能ブロック図
を示す。即ち、プリンタコントローラ1は、通常の印刷
処理等の制御を中心に行う主制御部25と、フラッシン
グ処理等の割込み処理の制御を行う割込み制御部27
と、フラッシング要求等のタイミングを測るためのタイ
マー部29を有している。
【0031】主制御部25は、上述したCPU7、制御
プログラム9A等を中心に構成され、印刷データの処
理、紙送り機構19やキャリッジ機構21の駆動等の制
御を行う。即ち、例えば、印刷データの処理において
は、CPU7は受信バッファ11A内の印刷データを読
み出して中間コードに変換し、この中間コードデータを
中間バッファ11Bに記憶する。次に、CPU7は中間
バッファ11Bから読み出した中間コードデータを解析
し、ROM9内のフォントデータ及びグラフィック関数
等を参照して中間コードデータをドットパターンデータ
に展開する。この展開されたドットパターンデータは、
必要な装飾処理が行われた後、出力バッファ11Cに記
憶される。プリントヘッド23の1行分に相当するドッ
トパターンデータが得られると、この1行分のドットパ
ターンデータは、I/F15を介してプリントエンジン
3にシリアル伝送される。尚、出力バッファ11Cから
1行分のドットパターンデータが出力されると、中間バ
ッファ11Bの内容が消去されて、次の中間コード変換
が行われる。
【0032】割込み制御部27は、上述したCPU7、
割込みプログラム9B等を中心に構成され、割込み処理
の制御を行う。例えば、フラッシングのための割込み処
理においては、タイマー部29のフラッシング要求用タ
イマーによるカウントアップの信号を割込み制御部27
が検出すると、フラッシング要求を発生する。このフラ
ッシング要求が主制御部25に伝達されると、割込みが
入り、主制御部25による主プログラム(例えば、制御
プログラム9Aのルーチン)の実行が一時中断され、プ
リントエンジン3の側で、フラッシングが実行される。
【0033】本実施形態のインクジェットプリンタで
は、プリントヘッド23を搭載したキャリッジ62が加
速、定速、減速駆動され、その定速駆動中にプリントヘ
ッドからインクが吐出されて印刷が行われる。そして、
印字中にフラッシング動作等の他の動作が入ったとき
は、その動作が終了した後のキャリッジを、デフォルト
のマージン幅3mmの加速開始位置(第1の加速開始位
置)SP0に戻すのではなく、マージン幅4mm(また
は5mm)に対応する加速開始位置(第2の加速開始位
置)SP1に戻して停止し、それから加速させて定速領
域で印字する。
【0034】詳述するに、図1中の鎖線は、用紙40の
左右マージン幅の設定が、通常の第1マージン幅D0、
即ちデフォルト値の3mmに設定されているという条件
下で、印刷時にキャリッジが移動される状況を示す。即
ち、この条件(マージン幅3mmの設定)下では、印刷
モード中にフラッシング動作が行われた場合、主制御部
25は、キャリッジ62をフラッシング位置FLから所
定の第1の加速開始位置SP0に戻して停止させ、この
第1の加速開始位置SP0から加速し、その後の定速駆
動中において印字開始位置E0に対応する吐出開始位置
P0になったとき、その吐出開始位置Pからインクを吐
出させて印刷を行う。
【0035】また、図1中の実線は、用紙40の左右マ
ージン幅が通常の第1マージン幅D0より広い第2マー
ジン幅D1、即ち4mm(又は5mm)に設定されてい
るという条件下で、印刷時にキャリッジが移動される状
況を示す。即ち、この条件(マージン幅4mmの設定)
下では、印刷モード中にフラッシング動作が行われた場
合、主制御部25は、キャリッジ62をフラッシング位
置FLから上記第2マージン幅D1の印字開始位置E1
に対する吐出開始位置P1に対応する所定の第2の加速
開始位置SP1に戻して停止させ、この第2の加速開始
位置SP1から加速し、その後の定速駆動中において印
字開始位置E1に対応する吐出開始位置P1になったと
き、その印字開始位置E1からインクを吐出させて印刷
を行う。
【0036】このようにすれば、マージン幅3mmのと
きの用紙40上の印字開始位置E0と、マージン幅4m
mのときの用紙40上の印字開始位置E1との距離差
(1mm)に対応して、第2の加速開始位置SP1が第
1の加速開始位置SP0から1mmずれた位置となる。
つまり、第2の加速開始位置SP1から吐出開始位置P
1までの距離は、第1の加速開始位置SP0から吐出開
始位置P0までの距離と同じとなる。この結果、第2マ
ージン幅(D1)の印刷中にフラッシング動作等の他の
動作が入った場合でも、フラッシング動作等の他の動作
の後の加速開始位置が、第1の加速開始位置(SP0)
ではなく、第2の加速開始位置(SP1)であるため、
第2マージン幅(D1)の印刷において、あたかもフラ
ッシング動作等の他の動作がなかったように印刷するこ
とができる。
【0037】より具体的に、図2のフローチャートに従
い、主制御部25による印刷処理の仕方について説明す
る。図2において、フラッシング要求があった場合、主
制御部25はキャリッジをフラッシングポジションFP
に移動させ、フラッシング動作を行う(ステップS1、
S2)。フラッシング動作後において、マージン幅の設
定は3mm、4mm、5mmのうちのいずれであるかを
見に行く(ステップS3、S5、S7)。デフォルトの
3mm(第1マージン幅D0)としてよい場合は、マー
ジン幅3mm(印字開始位置E0)に対応する加速開始
位置SP0にキャリッジを戻して停止させる(ステップ
S4)。また、マージン幅が4mmに設定されている場
合は、マージン幅4mm(印字開始位置E1)に対応す
る加速開始位置SP1にキャリッジを戻して停止させる
(ステップS6)。更に、マージン幅が5mmに設定さ
れている場合は、マージン幅5mmに対応する加速開始
位置(図示せず)にキャリッジを戻して停止させる(ス
テップS7)。
【0038】そして、マージン幅の設定が3mmの場合
は、上記第1の加速開始位置SP0から加速し(ステッ
プS8)、マージン幅の設定が4mmの場合は上記第2
の加速開始位置SP1から加速し(ステップS8)、マ
ージン幅の設定が5mmの場合は対応する上記加速開始
位置から加速する(ステップS8)。その後、定速駆動
中において印字開始位置S0、S1等に対応する吐出開
始位置P0、P1等になったとき、その吐出開始位置P
0、P1等からインクを吐出させて印字を行う(ステッ
プS9〜S11)。印字動作の終了後、減速駆動させる
(ステップS12)。
【0039】次に、印刷が終了したかどうかを確認する
(ステップS13)。まだ印刷が完全には終了していな
い場合は、次に印字すべき印字開始位置(図1のE3、
E2等)に対応する加速開始位置(図1のSP3、SP
2等)にキャリッジを戻し停止させ(ステップS1
4)、再びステップS8〜S13を繰り返す。
【0040】このように制御することで、第2マージン
幅(D1)の印刷中にフラッシング動作等の他の動作が
入った場合でも、フラッシング動作等の他の動作の後の
加速開始位置が、第1の加速開始位置(SP0)ではな
く、第2の加速開始位置(SP1)であるため、第2マ
ージン幅(D1)の印刷において、あたかもフラッシン
グ動作等の他の動作がなかったように印刷することがで
きる。第2マージン幅D2が5mmの場合も同じであ
る。
【0041】よって、マージン幅を3mmから4mm又
は5mmに変更した場合の従来の課題であった、フラッ
シング動作の直後だけ、吐出位置の位相ズレが生じて、
画質を低下させるという現象を除去し、高い画像品質を
得ることができる。
【0042】上記実施形態では、キャリッジの往動時又
は復動時に印字動作を行う場合を例にして説明したが、
スループットを向上させるためにキャリッジの往復(往
動時及び復動時)において印字を行う双方向印字にも適
用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、用紙の左右マージン幅
が通常の第1マージン幅より広い第2マージン幅に設定
された条件下で、印刷モード中にフラッシング動作等の
他の動作が行われた場合、キャリッジを上記第2マージ
ン幅の吐出開始位置に対応する所定の第2の加速開始位
置に戻して停止させ、この第2の加速開始位置から加速
し、その後の定速駆動中において印字開始位置に対応す
る吐出開始位置になったとき、その吐出開始位置からイ
ンクを吐出させて印刷を行う。 このため、例えば第1
マージン幅の吐出開始位置と第2マージン幅の吐出開始
位置とが、同じ振動波形上の異なった2点となること、
つまり第1の加速開始位置から加速し、その後の定速駆
動中となったキャリッジの移動速度の振動波形上で異な
った位置をとることがなくなる。即ち、第2マージン幅
において、印字開始位置の吐出開始位置に対応する第2
の加速開始位置から加速された時の定速駆動で生ずる振
動成分は、新たにスタートした振動波形のものである。
そして、この振動波形上の吐出開始位置を、第1マージ
ン幅において、第1の加速開始位置から加速された時の
定速駆動で生ずる振動成分の振動波形上の吐出開始位置
と比較したとき、両者は、それぞれのスタート時点から
距離的に同じ位相位置になる。
【0044】従って、マージン幅を3mmから4mm又
は5mmに変更した場合の従来の課題であった、フラッ
シング動作の直後だけ、吐出位置の位相ズレが生じて、
画質を低下させるという現象を除去し、高い画像品質を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの印刷方法を
示す概要図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタの印刷方法を
示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係るインクジェットプリ
ンタの構成を示す図である。
【図4】図3に示したインクジェットプリンタにおけ
る、主としてプリンタコントローラ1を示す機能ブロッ
ク図である。
【図5】従来のインクジェットプリンタにおける印字の
ためのキャリッジ駆動とフラッシング処理のためのキャ
リッジ駆動の制御のモデルを示す図である。
【図6】従来のインクジェットプリンタの印刷方法を示
す概要図である。
【図7】従来のインクジェットプリンタの印刷方法で生
じる位相ズレを示した図である。
【図8】従来のインクジェットプリンタの印刷方法で生
じる位相ズレの説明に供する図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 3 プリントエンジン 7 CPU 9 ROM 9A 制御プログラム 9B 割込みプログラム 11a フラッシング要求フラグ 11b フラッシング保留フラグ 13 タイマー 23 プリントヘッド 25 主制御部 27 割込み制御部 29 タイマー部 40 用紙 41 マージン幅3mmのときの振動成分波形 42 マージン幅4mmのときの振動成分波形 51 キャリッジの初期位置(加速開始位置又は停止予
定位置) 52 加速開始位置(スタンバイポジションSP0又は
停止予定位置) 53A 加速駆動中 53B 定速駆動中 53C 減速駆動中 54 現在位置 55 フラッシングポジション 56 印字領域 D0 第1マージン幅 D1 第2マージン幅 E0〜E3 印字開始位置 P0〜P3 吐出開始位置 SP0 デフォルトの加速開始位置(第1の加速開始位
置) SP1 加速開始位置(第2の加速開始位置) SP2〜SP3 加速開始位置 T 周期 V キャリッジの移動速度 Vf 振動成分 Vk 定速度成分 Δφ 位相差

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドを搭載したキャリッジが
    加速、定速、減速駆動され、その定速駆動中にプリント
    ヘッドからインクが吐出されて印刷が行われるインクジ
    ェットプリンタの印刷方法であって、 用紙の左右マージン幅が通常の第1マージン幅に設定さ
    れた条件下で、印刷モード中にフラッシング動作等の他
    の動作が行われた場合、キャリッジを所定の第1の加速
    開始位置に戻して停止させ、この第1の加速開始位置か
    ら加速し、その後の定速駆動中において印字開始位置に
    対応する吐出開始位置になったとき、その吐出開始位置
    からインクを吐出させて印刷を行い、 また、用紙の左右マージン幅が通常の第1マージン幅よ
    り広い第2マージン幅に設定された条件下で、印刷モー
    ド中にフラッシング動作等の他の動作が行われた場合、
    キャリッジを上記第2マージン幅の吐出開始位置に対応
    する所定の第2の加速開始位置に戻して停止させ、この
    第2の加速開始位置から加速し、その後の定速駆動中に
    おいて印字開始位置に対応する吐出開始位置になったと
    き、その吐出開始位置からインクを吐出させて印刷を行
    うことを特徴とするインクジェットプリンタの印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記所定の第1の加
    速開始位置を通常の印刷におけるデフォルト値として定
    めることを特徴とするインクジェットプリンタの印刷方
    法。
  3. 【請求項3】 印刷制御部の制御信号に基づいてプリン
    トヘッドを搭載したキャリッジが加速、定速、減速駆動
    され、その定速駆動中にプリントヘッドからインクが吐
    出されて印刷が行われるインクジェットプリンタであっ
    て、 前記印刷制御部は、用紙の左右マージン幅が通常の第1
    マージン幅に設定された条件下で、印刷モード中にフラ
    ッシング動作等の他の動作が行われた場合、キャリッジ
    を所定の第1の加速開始位置に戻して停止させ、この第
    1の加速開始位置から加速し、その後の定速駆動中にお
    いて印字開始位置に対応する吐出開始位置になったと
    き、その吐出開始位置からインクを吐出させて印刷を行
    う制御を実行し、 また、用紙の左右マージン幅が通常の第1マージン幅よ
    り広い第2マージン幅に設定された条件下で、印刷モー
    ド中にフラッシング動作等の他の動作が行われた場合、
    キャリッジを上記第2マージン幅の吐出開始位置に対応
    する所定の第2の加速開始位置に戻して停止させ、この
    第2の加速開始位置から加速し、その後の定速駆動中に
    おいて印字開始位置に対応する吐出開始位置になったと
    き、その吐出開始位置からインクを吐出させて印刷を行
    う制御を実行するように構成されていることを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記印刷制御部は、
    前記所定の第1の加速開始位置を通常の印刷におけるデ
    フォルト値として定めてあることを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ。
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