JP4432296B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4432296B2
JP4432296B2 JP2001259701A JP2001259701A JP4432296B2 JP 4432296 B2 JP4432296 B2 JP 4432296B2 JP 2001259701 A JP2001259701 A JP 2001259701A JP 2001259701 A JP2001259701 A JP 2001259701A JP 4432296 B2 JP4432296 B2 JP 4432296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
paper
print
printing
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001259701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003063084A (ja
Inventor
正利 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2001259701A priority Critical patent/JP4432296B2/ja
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to PCT/JP2002/008483 priority patent/WO2003018322A1/ja
Priority to EP08006007A priority patent/EP1970207B1/en
Priority to DE60228739T priority patent/DE60228739D1/de
Priority to EP10178621A priority patent/EP2269831B1/en
Priority to CN2010105339822A priority patent/CN102085763B/zh
Priority to CNB028093348A priority patent/CN1304204C/zh
Priority to US10/486,990 priority patent/US7591518B2/en
Priority to CN2007100044866A priority patent/CN1982073B/zh
Priority to CN2010105339841A priority patent/CN102085764B/zh
Priority to EP10178691A priority patent/EP2266806B1/en
Priority to EP02760714A priority patent/EP1428672B1/en
Publication of JP2003063084A publication Critical patent/JP2003063084A/ja
Priority to US10/831,277 priority patent/US7585123B2/en
Priority to HK04109947A priority patent/HK1066765A1/xx
Priority to US12/461,331 priority patent/US8348403B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4432296B2 publication Critical patent/JP4432296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばインクジェット方式の印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、インクジェット方式の印刷装置は、用紙の紙送り方向に略直交して往復移動するキャリッジを備え、用紙の紙送りとキャリッジの移動とを交互に行いつつ、一定速度で移動中のキャリッジに装備された印刷ヘッドにより用紙に対してインクを噴射することで印刷を行っている。
【0003】
基本的な動作の流れとしては、まず、キャリッジを給紙時退避位置まで移動した後、印刷ヘッドの移動直下まで達するように用紙の給紙が行われる。その後、印刷コマンドや紙送りコマンドに応じてキャリッジの移動と用紙の紙送りとが交互に行われる。その後、印刷コマンドもなく紙送りコマンドに続いて給紙コマンドを受けた場合、キャリッジを給紙時退避位置まで移動した後、紙送りコマンドに応じて用紙の紙送りを行い、印刷ヘッドの移動直下を経て用紙を排紙箇所へと導くように排紙が行われる。また、1頁の印刷終了後に、インクエンプティを検出するために、インクエンプティ検出センサが配置されている位置までキャリッジを移動させたり、全頁の印刷終了後には、キャリッジをヘッド保護位置まで移動させたりする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上記した印刷装置では、キャリッジの移動、停止や用紙の給排紙などに多くの位置決め動作が発生し、給紙から排紙までに行われる印刷に関連する動作に無駄な動きがあり、高速化を容易になし得ることができなかった。
【0005】
たとえば、印刷中にキャリッジを減速から一転して加速し始めるためのキャリッジの停止判定の基準が、キャリッジを給排紙時の退避位置やヘッド保護位置、フラッシング位置などに移動して停止と判定する基準と変わらずにほぼ一定とされ、キャリッジの往復移動全体に要する時間が何ら短縮されることはなかった。
【0006】
また、排紙コマンドに応じた用紙の排紙に先立ち、キャリッジを用紙の給排紙のための退避位置へと移動させる必要があり、印刷終了位置から前記給排紙時退避位置までキャリッジを移動させる時間分だけ無駄となり、速やかに排紙を行うことができなかった。
【0007】
さらに、本出願人は、最近になって用紙と印刷ヘッドとのギャップを自動的に切り替える仕組みを開発したが、ギャップを切り替えるには、給紙前にキャリッジの往復移動区間外に位置するギャップの切り替え位置までキャリッジを移動させなければならず、その分、給紙の開始が遅れてしまうこととなった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、高速化を容易になし得ることができる印刷装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明の印刷装置は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、用紙の搬送方向に対して直交する方向にキャリッジを往復移動させる往復移動手段と、前記キャリッジに装備され、前記用紙に対して印刷を行う印刷ヘッドと、前記往復移動手段により前記キャリッジを当該キャリッジの移動経路上に設定された定速区間及び前記キャリッジの移動方向を反転させるための加減速区間を含む往復移動区間で往復移動させ、前記印刷ヘッドが前記定速区間を移動している間に前記用紙に印刷を行わせる印刷制御手段と、を備えた印刷装置であって、前記キャリッジの移動経路上には、前記往復移動区間よりも一方側の所定の位置に前記用紙が前記搬送方向に搬送されるときに前記印刷ヘッドを前記往復移動区間外に退避させるための第1の退避位置と印刷をしないときに保護部材により前記印刷ヘッドを保護しておくためのヘッド保護位置とが設定され、前記往復移動区間よりも他方側の所定の位置に前記印刷ヘッドの汚れを除去する処理をするためのフラッシング位置と前記用紙が前記搬送方向に搬送されるときに前記印刷ヘッドを前記往復移動区間外に退避させるための第2の退避位置とが設定されており、前記ヘッド保護位置に待機している印刷ヘッドに対して前記印刷制御手段により印刷処理を開始させるために前記ヘッド保護位置から前記キャリッジを前記第1の退避位置に移動させた後、さらに前記印刷ヘッドの汚れを除去するために前記第1の退避位置から前記フラッシング位置に移動させた後、前記キャリッジを前記フラッシング位置から前記往復移動区間に移動させる第1のキャリッジ移動制御手段と、前記キャリッジの速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出される速度が予め設定された第1の速度以下に減速したとき、前記キャリッジが停止したと判断する第1の判断手段と、前記速度検出手段により検出される速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度以下に減速したとき、前記キャリッジが停止したと判断する第2の判断手段と、を備え、前記第1のキャリッジ移動制御手段は、前記キャリッジの前記ヘッド保護位置から前記第1の退避位置への移動と前記第1の退避位置から前記フラッシング位置への移動を前記第1の判断手段による停止判断のタイミングで制御し、前記印刷制御手段は、前記第2の判断手段による停止判断のタイミングで前記加減速区間における前記キャリッジの移動方向の反転駆動を制御する、ことを特徴とする。
【0010】
このような印刷装置によれば、キャリッジの停止判断の基準を、印刷処理中における印刷ヘッドを反転させるための停止時と印刷ヘッドに所定の処理を行わせるための停止時とで異ならせ、印刷処理中は、停止判断を早めにすることで印刷処理全体に要する時間が短縮され、高速化を容易になし得ることができる。
【0011】
また、請求項2に記載した発明の印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、複数のノズルから前記用紙にインクを吐出して印刷をするものであり、前記保護部材は、前記複数のノズルをキャップで保護するものである。
【0012】
このような印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置と同様の効果を奏することができる。
【0013】
さらに、請求項3に記載した発明の印刷装置は、請求項1または2に記載の印刷装置であって、前記キャリッジの移動経路に沿って設けられたエンコーダスリットと、前記キャリッジに一体化され、当該キャリッジの移動に伴い前記エンコーダスリットの各スリットを読み取るリニアエンコーダと、を備え、前記速度検出手段は、前記リニアエンコーダが前記エンコーダスリットの各スリットを読み取る時間間隔に基づいて前記キャリッジの速度を検出するものである。
【0014】
このような印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置と同様の効果を奏することができる。
【0015】
また、請求項4に記載した発明の印刷装置は、請求項2または3に記載の印刷装置において、前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行でない行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、当該キャリッジが前記加減速区間で移動方向を反転する期間に前記用紙を前記用紙搬送方向に次の印刷行まで搬送し、前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、前記用紙の次の印刷行までの搬送を禁止する用紙搬送制御手段と、前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、前記キャリッジが前記往復移動区間内の定速区間を越えると、前記加減速度区間で移動方向反転のための減速をすることなく、前記キャリッジを当該加減速区間の外側に設定された前記第1の退避位置又は前記第2の退避位置に移動させる第2のキャリッジ移動制御手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0016】
このような印刷装置によれば、最終行の印刷を行った後に用紙の排紙を行うときには、キャリッジが定速区間を越えても反転動作のための減速をすることなく往復移動区間外の退避位置に退避するので、最終行の印刷動作に続いて速やかに排紙を行うことができ、高速化を容易になし得ることができる。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る印刷装置を備えたファクシミリ装置の外観斜視図、図2は、ファクシミリ装置の内部断面図である。ファクシミリ装置Aは、インクジェット方式の印刷装置(以下、「インクジェットプリンタ」と呼ぶ)、画像読取装置(以下、「スキャナ」と呼ぶ)、および通信装置などの各機能を複合的に備えたものである。このファクシミリ装置Aは、パーソナルコンピュータなどに接続された状態で単なるインクジェットプリンタやスキャナとしても利用される。また、インクジェットプリンタとスキャナとを連動させることで、コピー機としても利用される。本発明に関係するインクジェットプリンタについて以下に説明する。
【0027】
インクジェットプリンタは、用紙(図示省略)を搬送するための機構と、印刷を施すための機構とに大別される。用紙搬送機構は、用紙搬送経路に沿って配置された、用紙セット部10、給紙ローラ11、用紙分離片12、用紙センサ13、メインローラ14、排紙ローラ15、および用紙排出部16のほか、各ローラ11,14,15を駆動するための図示しないフィードモータなどにより構成される。印刷機構は、用紙の搬送方向にほぼ直交して往復移動するキャリッジ20、キャリッジ20の下部に設けられた印刷ヘッド21、キャリッジ20を支えるスライド軸22とガイドフレーム23、キャリッジ20の移動位置を検出するためのリニアエンコーダ24とエンコーダスリット25のほか、特に図示しないがキャリッジ20を往復移動させるためのDCモータやキャリッジ20に搭載されるインクタンクなどにより構成される。
【0028】
用紙セット部10には、多数枚の用紙が重ね置かれ、各用紙の先端が用紙分離片12に当接した姿勢で給紙待ちの状態とされる。給紙ローラ11が時計方向に回転すると、この給紙ローラ11に接する1枚の用紙が用紙分離片12から離れて内部に送り込まれ、間もなくその先端が用紙センサ13に当接することで用紙の位置が検出される。それから用紙が所定量送り込まれると、用紙の先端がメインローラ14に達し、さらに進むと、メインローラ14と排紙ローラ15との間に用紙が挟まれた状態となり、これにより給紙動作が終わる。その後、メインローラ14と排紙ローラ15とで挟まれた用紙上に印刷ヘッド21を介して印刷が施される。印刷動作の際には、一定幅の印刷を終えるごとにメインローラ14および排紙ローラ15を介して用紙が一定幅ずつ紙送りされる。用紙の後端が所定位置に達すると排紙動作が始められ、最終的に用紙全体が排紙ローラ15を介して用紙排出部16に至ることで排紙動作が終わる。
【0029】
キャリッジ20は、図2の紙面を貫く方向に沿って往復移動する。キャリッジ20が1回往復移動する間には、印刷ヘッド21からインクが噴射して印刷動作が行われるが、1回往復移動する間に往きと戻りの2度にわたって印刷を行う双方向印刷と、往きか戻りのいずれか一方向のみに限って印刷を行う片方向印刷とがある。いずれにしても印刷動作は、用紙が紙送りされることなく一時的に停止した状態で、キャリッジ20が一定速度で移動する間に行われる。したがって、用紙の紙送りは、基本的にキャリッジ20が往復移動する途中で方向転換(反転)する際に行われる。このように往復移動するキャリッジ20の位置は、キャリッジ20に一体化されたリニアエンコーダ24が、往復移動経路に沿って固定されたエンコーダスリット25を光学的に読み取ることで検出される。
【0030】
さらに、図3は、キャリッジ20の左側面図、図4は、キャリッジ20の正面図、図5は、キャリッジ20の上面図、図6は、キャリッジ20の下部における印刷ヘッド21を示す下面図であって、これらの図に基づいてキャリッジ20について説明する。
【0031】
キャリッジ20の左側面には、図3に良く示すように、調整レバー26が設けられている。この調整レバー26は、キャリッジ20の下部に設けられた印刷ヘッド21を、左右方向(図3の紙面を貫く方向)に手動で位置決め調整するためのものであって、一例として5段階の調整位置が設けられている。また、図6に示すように、キャリッジ20の下部における印刷ヘッド21には、インクタンクからのインクを圧電素子などの動作により用紙側へと噴射するための2列のノズル列21A,21Bが設けられている。特に図示しないが、インクタンクは、ブラック、シアン、イエロー、マゼンタの4色ごとに独立している。このうちのブラックとシアンは一方のノズル列21Aを通じて噴射され、イエローとマゼンタは他方のノズル列21Bを通じて噴射される。つまり、ノズル列21Aには、用紙の搬送方向に沿ってブラックのノズルBkとシアンのノズルCとが千鳥状に二列一対となって配列されており、ノズル列21Bには、同じく用紙の搬送方向に沿ってイエローのノズルYとマゼンタのノズルMとが千鳥状に二列一対となって配列されている。
【0032】
図7は、ノズル列の配列形態を説明するための説明図であって、図6および図7に示すように、たとえば、ブラックのノズルBkのピッチTは、1/75インチ程度であり、互いに隣り合うブラックのノズルBkとシアンのノズルCとの縦方向に沿う間隔tは、1/150インチ程度とされる。つまり、互いに隣り合うブラックのノズルBkとシアンのノズルCとは、列方向にノズルピッチTの半分だけずれることで千鳥状に配列されている。これは、他のノズルについても同様とされる。また、各ノズルBk,C,Y,Mの総数は、たとえば75とされている。これにより、キャリッジ20が1回移動する際の印刷幅が大きくとられ、印刷速度の高速化に大きく貢献している。
【0033】
図8は、キャリッジ20の動きを説明するための説明図であって、この図に基づいてさらに詳細に説明する。キャリッジ20は、図8に示すように、印刷動作に伴って往復移動区間を移動するが、この往復移動区間は、キャリッジ20が一定速度で移動中に印刷ヘッド21により印刷動作が行われる印刷領域(定速区間)と、その両側にあってキャリッジ20が反転するために、定速状態から減速して逆方向に加速し始める加減速区間とに分けられる。また、給紙や排紙の際には、用紙Pが連続的に搬送されるが、このとき、印刷ヘッド21のノズル部分に用紙Pが接触すると印刷面を汚してしまう。そのため、往復移動区間外には、給紙時や排紙時にキャリッジ20を退避させておく位置が決められている。また、往復移動区間外には、図示しないセンサがインク残量を検出するためのインクエンプティセンサ位置や、ヘッドの汚れを除去するためのフラッシング位置などが設定されている。
【0034】
ところで、キャリッジ20には、印刷ヘッド21のノズル部分と用紙Pとのギャップを自動的に切り替えるためのギャップ切り替え機構27が設けられている。また、ガイドフレーム23には、キャリッジ20の移動に伴いギャップ切り替え機構27に当接し、このギャップ切り替え機構27を自動的に作動させるための突起部23A,23Bが設けられている。たとえば、ギャップ切り替え機構27が一方の突起部23Aに当接して作動すると、キャリッジ20がスライド軸22を中心に若干迫り上がった姿勢とされ、印刷ヘッド21と用紙Pとのギャップが大きくなる。その一方、ギャップ切り替え機構27が他方の突起部23Bに当接して作動すると、印刷ヘッド21のノズル面がほぼ水平に保たれ、印刷ヘッド21と用紙Pとのギャップが小さくなる。このようなギャップの切り替えは、比較的厚みのある封筒などに印刷を行う場合や、厚みが薄い普通紙などに印刷を行う場合などに応じて、印刷対象と印刷ヘッド21との隙間をできる限り小さくしつつもある程度確保するために行われる。そのため、往復移動区間外における給紙/排紙時の退避位置よりも外側には、ギャップ切り替え機構27を突起部23A,23Bに当接させてギャップを切り替えるための位置が決められている。さらに、特に図示しないが、印刷動作がしばらく行われない待機時などに印刷ヘッド21のノズル部分の乾燥や目詰まりを防ぐべく、図8を見てキャリッジ20が最も右側に位置する状態では、ゴム製などのキャップでノズル部分が保護されるようになされている。このようにして印刷ヘッド21を保護する位置は、右側のギャップ切り替え位置よりも外側に決められている。なお、各位置や各区間の境界は、ノズル位置を基準として定められたものである。
【0035】
図8は、ファクシミリ装置Aの回路構成を示したブロック図である。この図に示すように、ファクシミリ装置Aは、CPU30、NCU31、RAM32、モデム33、ROM34、NVRAM(不揮発性RAM:Non-Volatile RAM)35、ゲートアレイ36、コーデック37、DMAC38、読取部41、印刷部42、操作部43、および表示部44などを具備して概略構成されている。CPU30、NCU31、RAM32、モデム33、ROM34、NVRAM35、ゲートアレイ36、コーデック37、およびDMAC38は、バス線47により相互に接続されている。バス線47には、アドレスバス、データバス、および制御信号線が含まれる。ゲートアレイ36には、読取部41、印刷部42、操作部43、および表示部44が接続されている。NCU31には、公衆電話回線48が接続されている。
【0036】
CPU30は、ファクシミリ装置A全体の動作を制御する。NCU31は、公衆電話回線48に接続されて網制御を行う。RAM32は、CPU30の作業領域や印刷データの展開領域などを提供する。モデム33は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。ROM34は、CPU30が実行すべきプログラムなどを記憶している。NVRAM35は、データや各種の情報を記憶する。ゲートアレイ36は、CPU30と各部41〜44とのインターフェイスとして機能する。コーデック37は、ファクシミリデータなどの符号化や復号化を行う。DMAC38は、主にRAM32へのデータの書き込みや読み出しを行う。
【0037】
読取部41は、スキャナにより構成され、CPU30の制御に応じて原稿などからイメージ画像を読み取る。印刷部42は、インクジェットプリンタにより構成され、CPU30の制御に応じて先述した各種の動作を行う。操作部43は、テンキーや各種の操作キーなどを備え、ユーザからの入力信号をCPU30に伝える。表示部44は、たとえば液晶ディスプレイを備え、各種の情報を表示する。
【0038】
要点について簡単に言うと、CPU30は、キャリッジ20を一方向に加速させて定速状態とし、暫時の定速状態を経た後に減速させ、再び逆方向に加速させて定速状態とした後に減速させることで、キャリッジ20を繰り返し往復移動可能とする往復移動手段と、往復移動手段により往復移動されるキャリッジ20を所定の位置に停止する際に、第1の速度以下に減速したときにキャリッジが停止されたと判断する第1の判断手段と、往復移動手段によりキャリッジ20を往復移動させて印刷を行う場合は、第1の速度よりも速い第2の速度以下に減速したときにキャリッジが停止されたと判断する第2の判断手段とを実現している。
【0039】
また、CPU30は、用紙の排紙が行われる場合、キャリッジ20の往復移動区間外にそのキャリッジ20を退避させる往復移動手段と、キャリッジ20に装備された印刷ヘッドにより印刷を行うべき旨の印刷コマンドに続いて他の印刷コマンドもなく、用紙の紙送りを行うべき旨の紙送りコマンドとともに、用紙の排紙を行うべき旨の排紙コマンドを受けている場合、印刷コマンドに応じて往復移動手段によりキャリッジ20を定速状態とさせる一方、その終了直後、排紙コマンドに応じて往復移動手段によりキャリッジ20を連続して往復移動区間外に退避させるキャリッジ移動制御手段とを実現している。
【0040】
さらに、CPU30は、キャリッジ20の往復移動区間外に位置するギャップの切り替え位置までそのキャリッジ20を移動させる往復移動手段と、用紙Pの給紙中、キャリッジ20をギャップの切り替え位置まで移動させるキャリッジ移動制御手段とを実現している。
【0041】
一方、ROM34に記憶されたプログラムは、用紙の紙送り方向に略直交してキャリッジを往復移動させ、キャリッジに装備された印刷ヘッドにより用紙に対して印刷を行う印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、キャリッジを一方向に加速させて定速状態とし、暫時の定速状態を経た後に減速させ、再び逆方向に加速させて定速状態とした後に減速させることで、キャリッジを繰り返し往復移動可能とするための往復移動プログラムと、往復移動プログラムに基づいて往復移動されるキャリッジを所定の位置に停止する際に、第1の速度以下に減速したときにキャリッジが停止されたと判断するための第1の判断プログラムと、往復移動プログラムに基づいてキャリッジを往復移動させて印刷を行う場合は、第1の速度よりも速い第2の速度以下に減速したときにキャリッジが停止されたと判断するための第2の判断プログラムとを含むことを特徴とするコンピュータプログラムを実現している。
【0042】
また、ROM34に記憶されたプログラムは、キャリッジ20が往復移動のために反転する際、それに連動して用紙Pの紙送りを行う印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、キャリッジ20を一方向に加速させて定速状態とし、暫時の定速状態を経た後に減速させ、再び逆方向に加速させて定速状態とした後に減速させることで、キャリッジ20を繰り返し反転させて往復移動させる一方、用紙Pの排紙が行われる場合、キャリッジ20の往復移動区間外にそのキャリッジ20を退避させるための往復移動プログラムと、キャリッジ20に装備された印刷ヘッド21により印刷を行うべき旨の印刷コマンドに続いて他の印刷コマンドもなく、用紙Pの紙送りを行うべき旨の紙送りコマンドとともに、用紙Pの排紙を行うべき旨の排紙コマンドを受けている場合、印刷コマンドに応じて往復移動プログラムに基づきキャリッジ20を定速状態とさせる一方、その終了直後、排紙コマンドに応じて往復移動プログラムに基づきキャリッジ20を連続して往復移動区間外に退避させるためのキャリッジ移動制御プログラムとを含むコンピュータプログラムを実現している。
【0043】
さらに、ROM34に記憶されたプログラムは、用紙Pと印刷ヘッド21とのギャップを自動的に切り替える仕組みを備えた印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、キャリッジ20を一方向に加速させて定速状態とし、暫時の定速状態を経た後に減速させ、再び逆方向に加速させて定速状態とした後に減速させることで、キャリッジ20を繰り返し反転させて往復移動させる一方、キャリッジ20の往復移動区間外に位置するギャップの切り替え位置までそのキャリッジ20を移動させるための往復移動プログラムと、用紙Pの給紙中、往復移動プログラムに基づきキャリッジ20をギャップの切り替え位置まで移動させるためのキャリッジ移動制御プログラムとを含むコンピュータプログラムを実現している。
【0044】
次に、動作について説明する。
【0045】
図10は、キャリッジ20の動作と用紙Pの動きとのタイミングを示すタイムチャート、図11は、印刷処理全体の流れを示すフローチャートである。なお、図11においては、キャリッジ20の動作に関する処理を実線で示し、用紙Pの動きに関する処理を破線で示す。
【0046】
図10および図11に示すように、印刷処理を始めるに当たってCPU30は、まず、キャリッジ20をヘッド保護位置から給紙時退避位置まで移動させる(S1)。
【0047】
また、キャリッジ20の移動中に、CPU30は、給紙を開始させる(S2)。これにより、用紙Pは、給紙ローラ11を介して内部に送り込まれる。
【0048】
こうして用紙Pを給紙するのと同時に、CPU30は、リニアエンコーダ24からのエンコーダ信号の出力間隔がたとえば100msを越えたか否かに応じて、キャリッジ20の動きを監視している(S3)。
【0049】
エンコーダ信号の出力間隔が100msを越え、キャリッジ20が停止したと判断した場合(S3:YES)、インクのフラッシングを行うためにフラッシング位置までキャリッジ20を移動させる(S4)。そして、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越え、キャリッジ20が停止したと判断した場合(S5:YES)、CPU30は、フラッシング動作を行う(S6)。その後、CPU30は、封筒などに印刷するための厚紙に対する印刷モードに設定されていなければ(S7:NO)、キャリッジ20をギャップ切り替え位置まで移動させる(S8)。厳密に言うと、このようなギャップの切り替え動作は、移動するキャリッジ20の印刷ヘッド21が用紙Pに接触しないように、搬送されつつある用紙Pがメインローラ14に達するまでに行われる。なお、S8の動作は、最初厚紙モードに設定された状態で普通紙に印刷する場合などに有効とされるが、ギャップを切り替える必要がない場合には、キャリッジ20が給紙時退避位置にそのまま停止した状態とされる。
【0050】
その後、CPU30は、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越え、キャリッジ20が停止したと判断し(S9:YES)、用紙センサ13を介して用紙Pの先端位置を検出し、さらに用紙Pの先端がメインローラ14から所定量頭出しされたら、これにより給紙を終える(S10)。
【0051】
そして、CPU30は、DCモータを制御してキャリッジ20をある程度まで加速させた後、一定速度で一方向(往路)に沿って移動させる。こうしてキャリッジ20が一定速度で移動する間に印刷ヘッド21を制御することで印刷が行われる(S11)。つまり、キャリッジ20が用紙P上を一定速度で移動中、インクヘッド21のノズル列21A,21Bからインクが噴射され、一定幅をもって用紙P上にインクが付着することで印刷が行われるのである。
【0052】
一方向の印刷を終えると、CPU30は、用紙Pの紙送りを行いつつ(S12)、DCモータを制御してキャリッジ20を減速させる(S13)。
【0053】
さらに、キャリッジ20の減速中、CPU30は、リニアエンコーダ24からのエンコーダ信号の出力間隔がたとえば5msを越えたか否かを監視している(S14)。
【0054】
エンコーダ信号の出力間隔が5msを越えた場合(S14:YES)、CPU30は、キャリッジ20が停止したと判断し、用紙Pの紙送りが終了したら次ラインの印刷を実行する。なお、5ms程度の判断時間では、キャリッジ20が完全に停止した状態になく、わずかに動いていることもあり得る。また、用紙Pの紙送りがキャリッジ20の減速中に終了した場合、すぐに次ラインの印刷を開始するため、このような状態で逆方向に加速させ始めると、DCモータに若干負荷がかかるが、あらかじめ定められた加減速区間の途中で逆方向に加速し始めることから、キャリッジ20の反転動作が速やかに行われることとなる。
【0055】
以上のようにして双方向印刷を制御するCPU30は、印刷コマンドを順次受信してある程度蓄積しつつ、印刷コマンドごとに双方向印刷を行うように構成されているが、このようなCPU30は、最後の印刷コマンドとともに排紙コマンドを受信済みであるか否かを判断している(S20)。なお、最後の印刷コマンドの後には、紙送りコマンドに続いて排紙コマンドが処理待ちとされていることもある。
【0056】
最後の印刷コマンドとともに排紙コマンドを受信済みの場合(S20:YES)、CPU30は、最後の印刷コマンドに応じてキャリッジ20をある程度まで加速させた後、キャリッジ20が一定速度で移動する間に印刷ヘッド21を制御することで最終行の印刷を行う(S21)。
【0057】
その後、最終行の印刷を終えると、CPU30は、排紙コマンドに応じてキャリッジ20を加減速区間で一旦停止させることなく、排紙時退避位置まで移動させる(S23)。つまり、排紙コマンドの前に紙送りコマンドが処理待ちとされていても、この紙送りコマンドを無視して最終行の印刷直後にキャリッジ20が排紙時退避位置まで移動させられ、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えてキャリッジ20が停止したと判断すると(S24:YES)、用紙Pの無駄な紙送り動作が行われることなく、速やかに用紙Pが排紙される(S25)。
【0058】
その後、CPU30は、キャリッジ20を当初のヘッド保護位置まで移動させ(S26)、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越え、キャリッジ20が停止したと判断すると(S27:YES)、この印刷処理を終える。
【0059】
S27において、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えることなく、キャリッジ20が移動中と判断した場合(S27:NO)、CPU30は、キャリッジ20を停止状態と判断するまで次の処理待ちとなる。
【0060】
S24において、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えることなく、キャリッジ20が移動中と判断した場合(S24:NO)、CPU30は、キャリッジ20を停止状態と判断するまで次の処理待ちとなる。
【0061】
S20において、最後の印刷コマンドや排紙コマンドを受信していない場合(S20:NO)、CPU30は、S11に戻って双方向印刷を続ける。
【0062】
S14において、双方向印刷中の5msとした時間間隔にあってもキャリッジ20が減速中で動いている場合(S14:NO)、CPU30は、停止状態となるまで次の動作を実行待ちとする。
【0063】
S9において、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えることなく、キャリッジ20が移動中と判断した場合(S9:NO)、CPU30は、キャリッジ20を停止状態と判断するまで次の処理待ちとなる。
【0064】
S7において、最初から厚紙モードに設定されており、モードを切り換える必要がない場合には(S7:NO)、S10に進む。
【0065】
S5において、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えることなく、キャリッジ20が移動中と判断した場合(S5:NO)、CPU30は、キャリッジ20を停止状態と判断するまで次の処理待ちとなる。
【0066】
S3において、エンコーダ信号の出力間隔が100msを越えることなく、キャリッジ20が移動中と判断した場合(S3:NO)、CPU30は、キャリッジ20を停止状態と判断するまで次の処理待ちとなる。
【0067】
したがって、上記インクジェットプリンタを備えたファクシミリ装置Aによれば、ヘッド保護位置や退避位置、あるいはギャップ切り替え位置にキャリッジ20を停止させるための判断基準(上記例では、エンコーダ信号に基づいてキャリッジ20の動きを検出する100msの時間間隔)と、印刷途中のキャリッジ20を反転させる際に停止状態と判断するための基準(上記例では、エンコーダ信号に基づいてキャリッジ20の動きを検出する5msの時間間隔)とが異なる。つまり、印刷を行う場合には、キャリッジ20を反転させるタイミングとしての停止判断が、所定の各位置までキャリッジ20を移動させて停止させる際よりも早めとされ、これにより印刷時におけるキャリッジ20の往復移動全体に要する時間が短縮され、高速化を容易になし得ることができるのである。
【0068】
また、排紙コマンドに応じた用紙Pの排紙に先立ち、その直前に受けた紙送りコマンドがあっても用紙Pの紙送りが行われることはなく、最後の印刷直後にキャリッジ20が排紙時退避位置へと移動するので、最後の印刷コマンドに応じた印刷動作に続いて速やかに排紙を行うことができ、高速化を容易になし得ることができる。
【0069】
さらに、用紙Pの給紙と同時に、キャリッジ20がギャップ切り替え位置まで移動することでギャップが自動的に切り替えられるので、給紙がギャップの切り替えのために遅れることもなく、高速化を容易になし得ることができる。
【0070】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0071】
100msの停止判断は、頁印字中に定期的にインクの詰まりを防止するために行われるフラッシング位置への移動時においても同様に適用される。
【0072】
本発明に係るインクジェットプリンタは、ファクシミリ装置Aに組み込まれたものであるが、単体としてのインクジェットプリンタであっても良い。
【0073】
また、インクジェットプリンタに限らず、ドットインパクト方式のシリアルプリンタに本発明を適用しても良い。
【0074】
上記実施形態では、一例として双方向印刷の場合、往復移動区間の左右両端でキャリッジ20が減速から一転して加速し始めるタイミングが異なるものとしたが、片方向印刷の場合にそのようなタイミングを異なるものとしても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明の印刷装置によれば、キャリッジの停止判断の基準を、印刷処理中における印刷ヘッドを反転させるための停止時と印刷ヘッドに所定の処理を行わせるための停止時とで異ならせ、印刷処理中は、停止判断を早めにすることで印刷処理全体に要する時間が短縮され、高速化を容易になし得ることができる。
【0076】
また、請求項2に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置と同様の効果を奏することができる。
【0077】
さらに、請求項3に記載した発明の印刷装置によれば、請求項1に記載の印刷装置と同様の効果を奏することができる。
【0078】
また、請求項4に記載した発明の印刷装置によれば、最終行の印刷を行った後に用紙の排紙を行うときには、キャリッジが定速区間を越えても反転動作のための減速をすることなく往復移動区間外の退避位置に退避するので、最終行の印刷動作に続いて速やかに排紙を行うことができ、高速化を容易になし得ることができる。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷装置を備えたファクシミリ装置の外観斜視図である。
【図2】 ファクシミリ装置の内部断面図である。
【図3】 キャリッジの左側面図である。
【図4】 キャリッジの正面図である。
【図5】 キャリッジの上面図である。
【図6】 キャリッジの下部における印刷ヘッドを示す下面図である。
【図7】 ノズル列の配列形態を説明するための説明図である。
【図8】 キャリッジの動きを説明するための説明図である。
【図9】 ファクシミリ装置の回路構成を示したブロック図である。
【図10】 キャリッジの動作と用紙の動きとのタイミングを示すタイムチャートである。
【図11】 印刷処理全体の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 用紙セット部
11 給紙ローラ
12 用紙分離片
13 用紙センサ
14 メインローラ
15 排紙ローラ
16 用紙排出部
20 キャリッジ
21 印刷ヘッド
21A,21B ノズル列
22 スライド軸
23 ガイドフレーム
23A,23B 突起部
24 リニアエンコーダ
25 エンコーダスリット
26 調整レバー
27 ギャップ切り替え機構
30 CPU
31 NCU
32 RAM
33 モデム
34 ROM
35 NVRAM
36 ゲートアレイ
37 コーデック
38 DMAC
41 読取部
42 印刷部
43 操作部
44 表示部
A ファクシミリ装置
P 用紙

Claims (4)

  1. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    用紙の搬送方向に対して直交する方向にキャリッジを往復移動させる往復移動手段と、
    前記キャリッジに装備され、前記用紙に対して印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記往復移動手段により前記キャリッジを当該キャリッジの移動経路上に設定された定速区間及び前記キャリッジの移動方向を反転させるための加減速区間を含む往復移動区間で往復移動させ、前記印刷ヘッドが前記定速区間を移動している間に前記用紙に印刷を行わせる印刷制御手段と、
    を備えた印刷装置であって、
    前記キャリッジの移動経路上には、前記往復移動区間よりも一方側の所定の位置に前記用紙が前記搬送方向に搬送されるときに前記印刷ヘッドを前記往復移動区間外に退避させるための第1の退避位置と印刷をしないときに保護部材により前記印刷ヘッドを保護しておくためのヘッド保護位置とが設定され、前記往復移動区間よりも他方側の所定の位置に前記印刷ヘッドの汚れを除去する処理をするためのフラッシング位置と前記用紙が前記搬送方向に搬送されるときに前記印刷ヘッドを前記往復移動区間外に退避させるための第2の退避位置とが設定されており、
    前記ヘッド保護位置に待機している印刷ヘッドに対して前記印刷制御手段により印刷処理を開始させるために前記ヘッド保護位置から前記キャリッジを前記第1の退避位置に移動させた後、さらに前記印刷ヘッドの汚れを除去するために前記第1の退避位置から前記フラッシング位置に移動させた後、前記キャリッジを前記フラッシング位置から前記往復移動区間に移動させる第1のキャリッジ移動制御手段と、
    前記キャリッジの速度を検出する速度検出手段と
    記速度検出手段により検出される速度が予め設定された第1の速度以下に減速したとき、前記キャリッジが停止したと判断する第1の判断手段と
    記速度検出手段により検出される速度が前記第1の速度よりも速い第2の速度以下に減速したとき、前記キャリッジが停止したと判断する第2の判断手段と、
    を備え
    前記第1のキャリッジ移動制御手段は、前記キャリッジの前記ヘッド保護位置から前記第1の退避位置への移動と前記第1の退避位置から前記フラッシング位置への移動を前記第1の判断手段による停止判断のタイミングで制御し、
    前記印刷制御手段は、前記第2の判断手段による停止判断のタイミングで前記加減速区間における前記キャリッジの移動方向の反転駆動を制御する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷ヘッドは、複数のノズルから前記用紙にインクを吐出して印刷をするものであり、
    前記保護部材は、前記複数のノズルをキャップで保護するものである、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記キャリッジの移動経路に沿って設けられたエンコーダスリットと、
    前記キャリッジに一体化され、当該キャリッジの移動に伴い前記エンコーダスリットの各スリットを読み取るリニアエンコーダと、
    を備え、
    前記速度検出手段は、前記リニアエンコーダが前記エンコーダスリットの各スリットを読み取る時間間隔に基づいて前記キャリッジの速度を検出する、請求項1または2記載の印刷装置。
  4. 前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行でない行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、当該キャリッジが前記加減速区間で移動方向を反転する期間に前記用紙を前記用紙搬送方向に次の印刷行まで搬送し、前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、前記用紙の次の印刷行までの搬送を禁止する用紙搬送制御手段と、
    前記印刷ヘッドにより前記用紙に対して最終行の印刷を行うために前記印刷制御手段により前記キャリッジを移動させるときは、前記キャリッジが前記往復移動区間内の定速区間を越えると、前記加減速度区間で移動方向反転のための減速をすることなく、前記キャリッジを当該加減速区間の外側に設定された前記第1の退避位置又は前記第2の退避位置に移動させる第2のキャリッジ移動制御手段と、
    をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。
JP2001259701A 2001-08-22 2001-08-29 印刷装置 Expired - Fee Related JP4432296B2 (ja)

Priority Applications (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001259701A JP4432296B2 (ja) 2001-08-29 2001-08-29 印刷装置
EP10178691A EP2266806B1 (en) 2001-08-22 2002-08-22 Image forming device
DE60228739T DE60228739D1 (de) 2001-08-22 2002-08-22 Bilderzeugungsvorrichtung
EP10178621A EP2269831B1 (en) 2001-08-22 2002-08-22 Image forming device
CN2010105339822A CN102085763B (zh) 2001-08-22 2002-08-22 图像形成装置及控制方法
CNB028093348A CN1304204C (zh) 2001-08-22 2002-08-22 图像形成装置
US10/486,990 US7591518B2 (en) 2001-08-22 2002-08-22 Image forming apparatus
CN2007100044866A CN1982073B (zh) 2001-08-22 2002-08-22 图像形成装置及其控制方法
PCT/JP2002/008483 WO2003018322A1 (fr) 2001-08-22 2002-08-22 Dispositif de formation d'image
EP08006007A EP1970207B1 (en) 2001-08-22 2002-08-22 Image forming device
EP02760714A EP1428672B1 (en) 2001-08-22 2002-08-22 Image forming device
CN2010105339841A CN102085764B (zh) 2001-08-22 2002-08-22 图像形成装置及其控制方法
US10/831,277 US7585123B2 (en) 2001-08-22 2004-04-26 Image forming apparatus
HK04109947A HK1066765A1 (en) 2001-08-22 2004-12-15 Image forming device
US12/461,331 US8348403B2 (en) 2001-08-22 2009-08-07 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001259701A JP4432296B2 (ja) 2001-08-29 2001-08-29 印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003063084A JP2003063084A (ja) 2003-03-05
JP4432296B2 true JP4432296B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=19087031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001259701A Expired - Fee Related JP4432296B2 (ja) 2001-08-22 2001-08-29 印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432296B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003063084A (ja) 2003-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7506947B2 (en) Ink jet printing apparatus and method using media shape detection
JP5703650B2 (ja) 画像形成装置
US8459766B2 (en) Print apparatus and control method thereof
JP2005014445A (ja) ライン型インクジェットプリンタ
JP2016144937A (ja) 印字ヘッドの損傷および汚染を低減させるための制御方法
JP3757564B2 (ja) 印字装置
JP3783357B2 (ja) 印字装置
EP1403082B1 (en) Apparatus having a printing function
JP4432296B2 (ja) 印刷装置
US10960685B2 (en) Image forming apparatus and method for controlling image forming apparatus
JP3938271B2 (ja) シリアルプリンタ
JP2003053953A (ja) 印刷装置および縁無し印刷方法
JP6256091B2 (ja) 印刷装置
JP7342567B2 (ja) 画像記録装置
JP6031794B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4839503B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2004306377A (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP2006123301A (ja) インクジェット記録装置
JP2023094523A (ja) インクジェット記録装置及び制御方法
JPH11254772A (ja) 連続紙の切断方法および装置
JP2003305874A (ja) インクジェット記録装置
JP3577758B2 (ja) インクジェット式印刷記録装置
JP2000127456A (ja) プリンタおよびその制御方法
JP2004106384A (ja) インクジェット式プリンタ
JP2018183935A (ja) 記録装置および記録装置における電力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4432296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees