JP4165359B2 - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出データに基づいて媒体に液体を吐出する液体吐出装置及び液体吐出方法に関し、特に、スループットを向上させることのできる液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
液体吐出装置としては、一般に、インクジェットプリンタ(例えば、下記特許文献1に記載のプリンタ)等が知られている。かかるインクジェットプリンタにおいては、印刷媒体(例えば、紙や布など)が搬送装置によって搬送され、この印刷媒体上を印字ヘッドが走査して印字を行う。一般に、この印字ヘッドはキャリッジに固定され、キャリッジとともに定速度で移動しながらインクを吐出して前記印字を実施する。このように印字ヘッドは定速移動するが、実際には多少の速度変化があるため、印字位置がずれないように、通常、キャリッジに取り付けられたリニア式エンコーダ等により、随時印字ヘッドの速度、位置を検出しながら印字ヘッドからのインクの吐出タイミングを制御している。
より具体的には、下記のような制御が行われる。通常、インクジェットプリンタの印字ヘッドには圧力発生素子としてピエゾ素子を配置した複数のノズルが備えられ、このピエゾ素子に所定の波形(駆動波形)の電圧を印加することにより、ノズルからのインク吐出が行われる。従って、1ドットの印字に対して1つの上記駆動波形が生成され、その駆動波形の電圧がインク吐出を行うタイミングで印字ヘッドに出力される。また、このインク吐出を行うタイミングは、上述の通り、例えば、エンコーダからのパルス信号に基づいてエンコーダの1周期毎にPTS(Print Timing Signal)信号というものが生成され、この信号にしたがって決定される。
図5は、従来のインクジェットプリンタにおけるPTS信号と駆動波形の関係を例示した図である。図5の(a)は、上記エンコーダの1周期に1ドットの印字を行う場合の例を示している。図のPAで示す矢印はエンコーダからの信号を表しており、まず、PA1に基づいて、図に示すように、一つのPTS信号が出力される。これに基づき、1ドット分の駆動波形(図のC)が生成、出力され、1ドットの印字が行われる。その後、次の周期のエンコーダ信号(図のPA2)が発せられ、同様にして、PTS信号の出力、駆動波形の生成・出力、2ドット目の印字が実施される。
上述の通り、1ドット分の駆動波形は、図5の(a)のCで示す部分であるが、インク吐出を実際に行わせるための波形は図のAに示す部分である。従って、駆動波形Cのうちの右側部分(図のMに示す部分)がなくてもインク吐出は可能である。しかし、前述の通り、印字ヘッドの移動速度は若干変化する可能性があり、予定速度よりも速くなった場合には、次のエンコーダ信号(図のPA2′)が予定したタイミング(図のPA2の時点)よりも早く出されることとなり、かかる場合に、上記Mに示す部分がなければ、上記Aの部分で次の印字開始を指示することとなる。即ち、前の印字(1ドット目)が終了する前に次の印字(2ドット目)を開始しなければならないという問題が発生してしまう。このような理由により、駆動波形CにはこのMの部分(以下、マージンと称す)が付加されている。
次に、図5の(b)は、図5の(a)に示す場合の2倍の解像度で印字を行う場合の例を示している。また、図6は、図5の(b)に示す場合の処理手順を示すフローチャートである。以下、図5の(b)及び図6に基づいて説明する。図5の(b)に示す場合には、エンコーダの1周期間に2ドットの印字を行うこととなるため、図に示すように、一つのエンコーダ信号PB1に対して、2つのPTS信号(図のP1とP2)が生成される(図6のステップS11及びS12)。なお、2ドット目のPTS信号P2のタイミングは、今回のエンコーダ信号PB1とその前のエンコーダ信号との間隔(エンコーダ周期)に基づいて決定される。具体的には、PTS信号P1の発せられた後、前記エンコーダ周期の半分の時間が経過した時とされる。
PTS信号が生成されると、直ちに1ドット目のPTS信号P1が出力され(図6のステップS13)、それに従って、図5の(a)の場合と同様に、1ドット目の駆動波形の生成・出力(図6のステップS14)、1ドット目の印字(図6のステップS15)が行われる。その後、上記のタイミングで2ドット目のPTS信号P2が出力され(図6のステップS16)、それに基づいて、同様に、2ドット目の駆動波形の生成・出力(図6のステップS17)、2ドット目の印字(図6のステップS18)が実施される。これにより、一つのエンコーダ信号に基づく一連の処理が終了し、次のエンコーダ信号(図5の(b)のPB2)が発せられることとなる。そして、同様の処理が繰り返される。
また、1ドットを印字するための駆動波形をドット毎に変更するのは処理時間がかかってしまい現実的でないため、全てのドットに対して同一の駆動波形を生成していた。従って、図5の(b)における1ドット目の駆動波形C1と2ドット目の駆動波形C2は同一である。また、図5の(a)の場合と同様に、次のエンコーダ信号(図5の(b)に示すPB2)が早まってしまう(図5の(b)のPB2がPA2′となってしまう)可能性のために、ここでも駆動波形C2にマージンM2が付加される。従って、同一の波形である駆動波形C1にもマージンM1が付加されている。
このように、従来装置においては、エンコーダの1周期内に複数ドットの印字を行う(複数回のインク吐出を行う)場合には、一つのエンコーダ信号から上記複数ドット分のPTS信号が生成され、各PTS信号の出力の度に、マージンを含む同一形状の1ドット分の駆動波形が生成・出力されていた。
特開2002−283559号公報
しかしながら、上記エンコーダの1周期内に複数回のインク吐出を行う場合に、前述した駆動波形のマージンMが有効に利用されるのは、次のエンコーダ信号の直前の駆動波形だけである。図5の(b)に示した例では、2ドット目の駆動波形C2のM2は、次のエンコーダ信号PB2の早まる可能性に対して有効であるが、1ドット目の駆動波形C1のM1は特別な意味はなく有効に利用されることはない。
従って、エンコーダの1周期内に複数回のインク吐出を行う場合に、上記従来の方法では、エンコーダの1周期内で実際にインクの吐出を行っていない無駄な時間を長く含むこととなってしまい、インクジェットプリンタ等の液体吐出装置におけるスループットの向上の妨げとなる。
そこで、本発明の目的は、エンコーダの1周期毎に吐出タイミングを調整する液体吐出装置であって、前記エンコーダの1周期内に複数回の吐出を行う場合に、無駄な時間を省き前記エンコーダ周期を極力短縮して、スループットの向上を図ることのできる液体吐出装置及びその液体吐出方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、移動しながら、吐出データと所
定の波形を有する駆動信号に基づいて、液体を吐出するヘッド部と、前記吐出データを格納する吐出データ格納手段と、前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記ヘッド部の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段からの信号に基づいて、前記ヘッド部からの液体の吐出タイミングを指示する吐出タイミング信号を出力し、当該吐出タイミング信号に基づいて、前記吐出データを前記吐出データ格納手段から前記ヘッド部に出力させ、かつ、前記駆動信号を前記駆動信号生成手段から前記ヘッド部に出力させて、前記ヘッド部からの液体吐出を実行させる制御手段とを備える液体吐出装置において、前記駆動信号生成手段は、前記ヘッド部における複数回の液体吐出に対応する駆動信号を1ユニットとして生成し、1つの前記吐出タイミング信号に基づいて、当該1ユニットとして生成された駆動信号が前記ヘッド部に出力されることである。従って、本発明によれば、従来含まれていた無駄なマージン部分を削除することができ、スループットを向上させることができる。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記位置検出手段からの信号は、前
記ヘッド部が所定の距離を移動する度に発せられ、当該位置検出手段からの信号に基づいて、1つの前記吐出タイミング信号が出力され、前記1ユニットの駆動信号は、前記所定の距離内で行われる複数回の液体吐出に対応していることを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記1ユニットの駆動信号は、前記ヘッド部の移動速度の変化に対応するためのマージン部分を1つ含むことを特徴とする。これにより、ヘッドの移動速度が速まり、吐出タイミングが早くなっても前の吐出を十分に行うことができる。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記1ユニットの駆動信号は、当該信号が対応している液体吐出の回数よりも少ない回数の、印字外微振動のための信号を含むことを特徴とする。これにより、必要のない印字外微振動を削除することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、移動しながら、吐出データと所定の波形を有する駆動信号に基づいて、液体を吐出するヘッド部と、前記吐出データを格納する吐出データ格納手段と、前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記ヘッド部の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段からの信号に基づいて、前記ヘッド部からの液体の吐出タイミングを指示する吐出タイミング信号を出力し、当該吐出タイミング信号に基づいて、前記吐出データを前記吐出データ格納手段から前記ヘッド部に出力させ、かつ、前記駆動信号を前記駆動信号生成手段から前記ヘッド部に出力させて、前記ヘッド部からの液体吐出を実行させる制御手段とを備える液体吐出装置における液体吐出方法において、前記駆動信号生成手段は、前記ヘッド部における複数回の液体吐出に対応する駆動信号を1ユニットとして生成し、1つの前記吐出タイミング信号に基づいて、当該1ユニットとして生成された駆動信号を前記ヘッド部に出力させることである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用したインクジェットプリンタの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すインクジェットプリンタ1が、本実施の形態例に係るインクジェットプリンタであり、パーソナルコンピュータなどのホスト2から送信されるデータに基づいて、印刷媒体である用紙3等にインクを吐出して印字を実行する液体吐出装置である。本インクジェットプリンタ1は、複数回のインク吐出に対する駆動波形を1ユニットとして生成、出力することにより、インク吐出以外の無駄な時間を極力省いてプリンタのスループットを向上させようとするものである。
図1に示すとおり、インクジェットプリンタ1は、I/F11、印字データ生成・格納部12、印字データバッファ13、駆動信号発生回路14、ヘッド制御部15、エンコーダ16、及びインク吐出部17等で構成されている。まず、I/F11は、ホスト2との間でデータの送受信を行うインタフェース部である。印字データ生成・格納部12は、ホスト2からI/F11を介して送られる印字情報に基づいて、ドットパターンデータに展開された印字データ(吐出データ)を生成して格納しておく部分である。ドットパターンデータに展開された印字データは、例えば、1ビットで構成されており、「0」はドット無しに、「1」はドット形成に、それぞれ対応している。なお、当該印字データ生成・格納部12は、従来装置と同様に、CPU、RAM、及びROM等で構成することができる。
次に、印字データバッファ13(吐出データ格納手段)は、前記印字データ生成・格納部12で生成された印字データを印字前に蓄えておく部分であり、RAM等で構成される。具体的には、印字データ生成・格納部12から印字データを受信して一旦蓄えておく受信バッファと、その印字データを後述する印字ヘッド19のノズル列の配置に従って展開した後にインク吐出部17に出力する出力バッファとを有している。
また、駆動信号発生回路14(駆動信号生成手段)は、印字ヘッド19のノズルに備えられたピエゾ素子への駆動信号を発生させる部分である。かかる駆動信号の信号波形(駆動波形)に従った電圧がピエゾ素子に印加され、それに応じてピエゾ素子が変位することにより、ノズルからインクが吐出される。なお、詳細は後述するが、本インクジェットプリンタ1の駆動信号発生回路14では、一つのPTS信号に対して複数回のインク吐出に対応する駆動波形を1ユニットとして生成、出力でき、この点が本インクジェットプリンタ1の大きな特徴である。
次に、ヘッド制御部15(制御手段)は、印字データバッファ13、駆動信号発生回路14、及びインク吐出部17等を制御する部分であり、CPU等で構成される。特に、エンコーダ16からの信号を受信して、インクの吐出タイミングの基準となるPTS信号(吐出タイミング信号)を出力し、それに基づいて、印字データバッファ13、駆動信号発生回路14、及びインク吐出部17の動作が実行される。
また、エンコーダ16(位置検出手段)は、従来装置と同様にキャリッジ20に取り付けられた例えばリニア式エンコーダであり、パルス信号を出力することにより、キャリッジ20の通過位置をヘッド制御部15に知らせる。図2は、キャリッジ20周辺の構成を示す斜視図である。図2に示すように、従来装置同様、印刷媒体である用紙3はYで示す矢印の方向へ搬送され、キャリッジ20はXで示す矢印の方向へ移動する。エンコーダ16は、このX方向のキャリッジ20の移動についてヘッド制御部15に知らせるものであり、エンコーダ16が発するパルス信号の1周期は、キャリッジ20が所定の距離を移動する時間に等しい。
次に、インク吐出部17(ヘッド部)は、図1に示すように、ヘッド駆動回路18、印字ヘッド19等から構成され、用紙3に対するインクの吐出を実際に行う部分である。
ヘッド駆動回路18は、印字データバッファ13から転送される印字データと駆動信号発生回路14から出力される駆動波形に基づいて、印字ヘッド19の各ノズルに備えられたピエゾ素子に対し電圧を印加する部分である。印字ヘッド19には、複数のノズルからなる色毎のノズル列が備えられ、各ノズルの有するピエゾ素子が電圧の印加により変位することで、各ノズルから用紙3へのインク吐出が行われる。より具体的には、印字データバッファ13から送られたドットパターンデータが「1」のノズルについては、駆動信号発生回路14から出力された駆動波形の電圧がそのピエゾ素子に印加されてインクの吐出が実行され、送信されたドットパターンデータが「0」のノズルについては、出力された駆動波形の電圧がそのピエゾ素子に印加されず、インクの吐出は行われない。
なお、印字ヘッド19は、図2に示すように、キャリッジ20に固定され、キャリッジ20と共に図のX方向を移動しながら用紙3への印字(インク吐出)を行う。従って、前述したエンコーダ16からの信号により、ヘッド制御部15は、印字ヘッド19の位置を把握することができ、これにより、印字タイミングを制御することができる。
なお、図1には示していないが、本インクジェットプリンタ1には、用紙3の搬送手段やキャリッジ20の移動手段等も備えられている。
以上説明したような構成の本インクジェットプリンタ1は、エンコーダ16の発する信号の1周期間に複数回の印字(インク吐出)を行う場合に、当該複数回の印字に対する駆動波形を1ユニットとして生成、出力することを特徴としている。言い換えれば、印字タイミングの調整を行うことのできる所定の間隔(長さ)内に複数ドットの印字を行う際に、その複数ドット分の駆動波形をまとめて生成、出力することに特徴がある。以下、かかる特徴を具体的に説明する。なお、下記の説明では、一例として、エンコーダ16の発する信号の1周期間に2回の印字を行う場合について説明する。
図3は、エンコーダ16が信号を発してから印字が実行されるまでの処理手順を例示したフローチャートである。また、図4は、PTS信号等を例示したタイムチャートである。まず、キャリッジ20が移動中に、前述のように、エンコーダ16からパルス信号が発せられる(図3のステップS1)。かかる信号を受信したヘッド制御部15は、一つのPTS信号を生成し出力する(図3のステップS2)。図4の(a)は、図3の処理に対応する本インクジェットプリンタ1のタイムチャートを表している。図に示すPが、上記出力された一つのPTS信号である。
ヘッド制御部15からPTS信号が出力されると、駆動信号発生回路14は2ドット分の駆動波形を生成して出力する(図3のステップS3)。即ち、エンコーダ16から次の信号が発せられるまでに印字する分の駆動波形をまとめて生成し出力する。図4の(a)に示す駆動波形UCがその2ドット分の駆動波形である。図に示すA1及びA2の部分が、それぞれ、1ドット目及び2ドット目のインク吐出を行わせるための波形である。また、図のBで示す小さい山型の波形は印字外微振動のためのものであり、この印字外微振動は、謂わば印字前の準備体操であり、これにより実際のインク吐出は行われない。また、図のMで示す部分は背景技術で説明したマージンに当たるものであり、次の印字タイミングが早まっても2ドット目の印字を最後まで実行するためのものである。このように、一つのマージンとドット数よりも少ない印字外微振動を含む2ドット分の駆動波形を1ユニットとして生成、出力することが、本装置での大きな特徴である。
また、一方、前記PTS信号が出力されると、その所定時間後に1ドット目の印字データが印字データバッファ13からヘッド駆動回路18に転送される(図3のステップS4)。更に、前記PTS信号の出力後、予め定められた一定時間後に1ドット目のインク吐出を指示するラッチ(LAT)信号(図4の(a)のL1)がヘッド駆動回路18に発せられる(図3のステップS5)。ヘッド駆動回路18は、このラッチ信号L1を受けると、前記送信された「1」あるいは「0」で表される1ドット目の印字データと、駆動波形UCのA1の部分に基づいて、前述したように、印字ヘッド19のピエゾ素子に電圧を印加し、1ドット目の印字を実行させる(図3のステップS6)。
その後、上記PTS信号の出力から予め定められた時間が経過した時点で、2ドット目の印字データが印字データバッファ13からヘッド駆動回路18に転送され(図3のステップS7)、また、同様に、2ドット目のラッチ信号(図4の(a)のL2)がヘッド駆動回路18に発せられる(図3のステップS8)。このように、本インクジェットプリンタ1では、一つのPTS信号Pに対して2つのラッチ信号L1及びL2が生成、出力され、それらラッチ信号の出力タイミングは、PTS信号Pの出力後、それぞれ、予め定められた一定時間経過後である。
2ドット目のラッチ信号L2を受けたヘッド駆動回路18は、1ドット目と同様に、送信された2ドット目の印字データと、駆動波形UCのA2の部分に基づいて、2ドット目の印字を実行させる(図3のステップS9)。
以上の処理で、エンコーダ16からの信号の1周期内の処理が終了し、ヘッド制御部15が、エンコーダ16からの次のパルス信号を受信すると(図3のステップS1)、前述した図3のステップS2からの処理が同様に行われる。このように、本インクジェットプリンタ2では、図3のステップS1〜S9の処理が繰り返し行われて、用紙3上を走査しながらの印字が進行していく。
このように、以上説明した例では、常に、2ドット分の駆動波形が1ユニットとして生成、出力される。そして、その1ユニットの駆動波形UCの形状は、常に同一であるので、従来装置と比較して、駆動波形の生成に時間が長くかかってしまうということはない。
また、上記の例は、エンコーダ16の発する信号の1周期間に2回の印字を行う場合であったが、当該1周期間に3回以上の印字を行う場合であっても、同様の処理を行うことができる。即ち、当該1周期間にn回の印字を行う場合には、エンコーダ16からの信号に基づいて一つのPTS信号が出力され、それに基づいて、nドット分の印字に対する駆動波形が1ユニットとして生成、出力される。そして、当該一つのPTS信号に対して、n個のラッチ信号が所定のタイミングで出力されて、各ラッチ信号毎に印字が実行される。また、上記nドット分の駆動波形には、最後にのみ一つのマージンが設けられ、nよりも少ない数の印字外微振動が含まれる。
図4の(b)は、前述した従来装置におけるタイムチャートを例示したものである。このタイムチャートの例は、上述した本インクジェットプリンタ1の場合と比較するためのものであるので、図4の(a)に示した場合と同様に、エンコーダの発する信号の1周期間に2回の印字を行う場合であり、また、エンコーダ信号の1周期に相当する長さは、図4の(a)に示した場合と同じである。
前述の通り、従来の方法では、1ドット毎にPTS信号が生成、出力され、そのPTS信号に応じて1ドット毎に同一形状の駆動波形(図4の(b)のC)が生成、出力される。従って、図4の(b)に示すようなタイムチャートが形成される。なお、実際のインク吐出に関わる部分の波形(図4の(a)ではA1、A2)は変えられないものとする。
図4の(a)と(b)から明らかなように、2ドット分の駆動波形は従来法の方が長くなってしまい(図4に示すT)、従来法では、同じ長さ内に同じ数の印字を行うための時間が長く必要であると言える。換言すれば、本インクジェットプリンタ1における方法では、従来法よりも、印字ヘッド19が同じ長さを移動する時間(エンコーダ信号の1周期)を短くすることができる。従って、同じ解像度の印字を従来よりも速く行うことができるようになり、プリンタのスループットを向上させることができると言える。
このように、本実施の形態例に係るインクジェットプリンタ1では、印字タイミングの調整を行うことのできる所定の間隔(長さ)内に複数ドットの印字を行う際に、当該複数ドット分の駆動波形を1ユニットとし、その中に一つのマージンとドット数より少ない印字外微振動を含める。これにより、従来、1ドットの駆動波形毎に設けられていたマージンと印字外微振動の数を減らすことができ、印字スピードを向上させることが可能となる。また、駆動波形の最後に一つ設けられたマージンにより、キャリッジ20の速度誤差を吸収することができ、印字外微振動も1ドットの印字毎に行う必要はないので、マージンと印字外微振動の数を減らすことによる弊害もない。更に、1ユニットとした駆動波形は、毎回同じものを生成、出力すればよいので、駆動波形の生成に時間がかかってしまうこともない。
なお、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェア(プログラム)によって置き換えてもよい。 また、インクジェットプリンタ(液体吐出装置)側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また液体吐出装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
また、本実施の形態例では、インクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明の液体吐出装置としては、上記インクジェットプリンタ等の印刷装置をはじめ、これらの他に、例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造型機、ディスプレイ製造装置等に適用することも可能である。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明を適用したインクジェットプリンタの実施の形態例に係る構成図である。 キャリッジ20周辺の構成を示す斜視図である。 エンコーダ信号から印字までの処理手順を例示したフローチャートである。 PTS信号等を例示したタイムチャートである。 従来装置におけるPTS信号と駆動波形の関係を例示した図である。 図5の(b)に示す場合の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、 2 ホスト、 3 用紙、 11 I/F、 12 印字データ生成・格納部、 13 印字データバッファ(吐出データ格納手段)、 14 駆動信号発生回路(駆動信号生成手段)、 15 ヘッド制御部(制御手段)、 16 エンコーダ(位置検出手段)、 17 インク吐出部(ヘッド部)、 18 ヘッド駆動回路、 19 印字ヘッド、 20 キャリッジ

Claims (4)

  1. 移動しながら、吐出データと所定の波形を有する駆動信号に基づいて、液体を吐出するヘッド部と、
    前記吐出データを格納する吐出データ格納手段と、
    前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記ヘッド部の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段からの信号に基づいて、前記ヘッド部からの液体の吐出タイミングを指示する吐出タイミング信号を出力し、当該吐出タイミング信号に基づいて、前記吐出データを前記吐出データ格納手段から前記ヘッド部に出力させ、かつ、前記駆動信号を前記駆動信号生成手段から前記ヘッド部に出力させて、前記ヘッド部からの液体吐出を実行させる制御手段とを備える液体吐出装置であって、
    前記駆動信号生成手段は、前記ヘッド部における複数回の液体吐出に対応する駆動信号を1ユニットとして生成し、1つの前記吐出タイミング信号に基づいて、当該1ユニットとして生成された駆動信号が前記ヘッド部に出力され
    前記1ユニットの駆動信号は、前記ヘッド部の移動速度の変化に対応するためのマージン部分を1つ含む
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1において、
    前記マージン部分は、前記1ユニットの駆動信号の最後に含まれる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記1ユニットの駆動信号は、印字外微振動のための信号を含み、当該印字外微振動のための信号は、前記マージン部分と連続しない
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 移動しながら、吐出データと所定の波形を有する駆動信号に基づいて、液体を吐出するヘッド部と、
    前記吐出データを格納する吐出データ格納手段と、
    前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記ヘッド部の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段からの信号に基づいて、前記ヘッド部からの液体の吐出タイミングを指示する吐出タイミング信号を出力し、当該吐出タイミング信号に基づいて、前記吐出データを前記吐出データ格納手段から前記ヘッド部に出力させ、かつ、前記駆動信号を前記駆動信号生成手段から前記ヘッド部に出力させて、前記ヘッド部からの液体吐出を実行させる制御手段とを備える液体吐出装置における液体吐出方法であって、
    前記駆動信号生成手段は、前記ヘッド部における複数回の液体吐出に対応する駆動信号を1ユニットとして生成し、1つの前記吐出タイミング信号に基づいて、当該1ユニットとして生成された駆動信号を前記ヘッド部に出力させ
    前記1ユニットの駆動信号は、前記ヘッド部の移動速度の変化に対応するためのマージン部分を1つ含む
    ことを特徴とする液体吐出方法。
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