JP2000343688A - 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2000343688A
JP2000343688A JP11160540A JP16054099A JP2000343688A JP 2000343688 A JP2000343688 A JP 2000343688A JP 11160540 A JP11160540 A JP 11160540A JP 16054099 A JP16054099 A JP 16054099A JP 2000343688 A JP2000343688 A JP 2000343688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
scanning
raster
printing
scan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11160540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3567798B2 (ja
Inventor
Koichi Otsuki
幸一 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP16054099A priority Critical patent/JP3567798B2/ja
Priority to AT00112159T priority patent/ATE263683T1/de
Priority to EP00112159A priority patent/EP1065063B1/en
Priority to DE60009606T priority patent/DE60009606T2/de
Priority to US09/588,712 priority patent/US6336703B1/en
Priority to CN00121749A priority patent/CN1124542C/zh
Publication of JP2000343688A publication Critical patent/JP2000343688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3567798B2 publication Critical patent/JP3567798B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
    • B41J11/42Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering
    • B41J11/425Controlling printing material conveyance for accurate alignment of the printing material with the printhead; Print registering for a variable printing material feed amount
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • G06K15/105Multipass or interlaced printing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インタレース記録を行う印刷装置において印
刷可能領域を拡張する。 【解決手段】 インクジェットプリンタで、副走査方向
に間欠的にラスタを形成するインタレース記録を行う。
副走査は、上流側の給紙ローラと下流側に位置する排紙
ローラで用紙を搬送して行う。用紙の下端が給紙ローラ
を外れた後は、排紙ローラのみで副走査を行いつつ印刷
を継続する。インタレース記録の送り量は、給紙ローラ
による副走査で形成されるラスタのみが存在する高精度
領域と、排紙ローラによる副走査で形成されるラスタの
みが存在する低精度領域との間に、双方のラスタが混在
する混在領域が生じるように設定する。かかる送り量で
副走査を行うことにより、高精度領域と低精度領域の画
質の差違による影響を緩和し、印刷可能領域を拡張する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インタレース方式
で副走査を行いつつドットを形成して画像を印刷する印
刷装置において、画像を記録する領域を拡張するための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ドットを形成するヘッドを用いてラスタ
を形成するとともに、該ラスタに交差する方向に副走査
を行って、印刷するプリンタにおいては、印刷速度を高
めるために、副走査方向に複数のノズルを備えたノズル
アレイが用いられることが多い。特に、インクを吐出し
てドットを形成するインクジェットプリンタにおいて
は、ノズルアレイを用いるのが通常である。近年では、
印刷速度を高めるために、副走査方向のノズル数を増や
す傾向にあり、結果としてノズルアレイが大型化する傾
向にある。
【0003】かかるプリンタにおいて、画質を向上させ
る記録方式の一つとして、米国特許第4,198,64
2号等に開示されている「インタレース方式」と呼ばれ
る技術がある。図18はインタレース方式による記録の
例を示す説明図である。ここでは、ドットの形成に使用
されるノズルの個数Nが3個の例を示した。各ノズルの
ピッチk[ラスタ]、即ち記録ヘッドにおけるノズルの
中心点間隔は2ラスタである。各副走査における紙送り
量Lは3ラスタである。図18において、2桁の数字を
含む丸は、それぞれドットの記録位置を示している。2
桁の数字のうち、左側の数字は該ドットを記録するノズ
ル番号を示しており、右側の数字は何回目の主走査で記
録されたかを示している。
【0004】図18の例では、1回目の主走査におい
て、2番ノズル、3番ノズルにより各ラスタのドットを
形成する。1番ノズルではドットを形成しない。次に、
3ラスタ分の紙送りを行った後、2回目の主走査を行い
つつ、1番ノズルから3番ノズルまでを用いて各ラスタ
を形成する。以後、同様に3ラスタ分の紙送りと、主走
査によるラスタの形成とを繰り返し実行することによ
り、画像を記録する。ここで明らかな通り、1回目の主
走査において1番ノズルによりラスタを形成しなかった
のは、該ラスタの下に隣接するラスタは2回目以降の主
走査で形成され得ないからである。
【0005】インタレース方式とは、このようにラスタ
を副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方
式をいう。インタレース方式は、ノズルのピッチ、副走
査の送り精度、インクの吐出特性等のばらつきを、記録
画像上で分散させることができる。従って、これらの要
因で生じるドットの形成位置のずれを緩和して画質を向
上させることができるという効果を奏する。インタレー
ス方式による記録は、図18に示した例の他、ノズルピ
ッチ、ノズル数、スキャン繰り返し数等に応じて種々の
送り量で実現可能であるのインタレース方式による記録
が可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インタレース
方式では、最後に記録を行う下端側において、画像を記
録し得ない領域が不可避的に生じる。図19はインタレ
ース方式による記録の下端近傍の様子を示す説明図であ
る。ここでは、4ラスタ相当のノズルピッチで7個のノ
ズルを備えるヘッドによるインタレース記録の例を示し
た。副走査の送り量は、7ラスタの一定量である。図1
9中の「○」は各主走査におけるヘッドの副走査方向の
位置を示す。丸の中の番号はノズル番号である。
【0007】図19には、用紙の下端近傍において、L
−6回目〜L回目までの7回分の主走査の様子を示し
た。ここで、L回目の主走査における7番ノズルは、印
刷時にノズルが位置することができる下端限界に相当す
るものとする。インタレース記録を行う場合には、図示
する通り、領域Aの下端に隣接するラスタで、ドットを
記録し得ない部分、即ち、ラスタの抜けを生じる。従っ
て、下端限界よりも18ラスタ上方の領域までしか印刷
を行うことができない。
【0008】かかる印刷不可能領域は、ノズルアレイを
構成するノズル数が大きくなる程大きくなる。近年で
は、ノズルアレイが大型化するため、かかる印刷不可能
領域が看過し得なくなってきた。印刷不可能領域が大き
くなることは、プリンタの価値を大きく損ねる。なお、
近年では、高画質かつ高速での印刷が要求されているた
め、画質を犠牲にしつつ、印刷不可能領域を小さくする
ことはもちろん許容されるものではない。
【0009】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、インタレース方式による記録を行う
場合において、画質を極端に損ねることなく、印刷可能
な領域を十分確保する技術を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の印
刷装置は、次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、
ヘッドを用いてラスタを形成するとともに、該ラスタに
交差する方向に副走査を行って、画像を印刷媒体上に印
刷する印刷装置であって、前記ヘッドはドットを形成す
るための形成要素を前記副走査の方向に2ドット以上の
所定の間隔で複数備えるヘッドであり、前記ヘッドまた
は印刷媒体の少なくとも一方を第1の精度で搬送して、
前記副走査を行う第1の搬送手段と、前記第1の副走査
手段による副走査を実現し得ない場合に、前記ヘッドま
たは印刷媒体の少なくとも一方を前記第1の精度よりも
低い第2の精度で搬送して、副走査を行う第2の搬送手
段と、前記画像を印刷するために形成すべきラスタのデ
ータを各形成要素に対応させて前記ヘッドに供給すると
ともに、形成すべきラスタが存在しない形成要素のマス
クを行うデータ供給手段と、前記データ供給手段により
供給されたデータに応じて前記ヘッドを駆動して各ラス
タを形成するラスタ形成手段と、前記第1の搬送手段お
よび第2の搬送手段を順次用いて、前記第1の搬送手段
による副走査中に形成されたラスタ間に、前記第2の搬
送手段による副走査中に形成されたラスタが混在する領
域が生じる条件下で予め設定された送り量で副走査を行
う副走査手段とを備えることを要旨とする。
【0011】印刷装置には、画像を印刷する際に高い精
度で副走査を行う手段と、画像の印刷終了後に印刷媒体
を排出する手段とが備えられているのが通常である。本
発明の印刷装置によれば、前者を第1の搬送手段として
用い、後者を低い精度で副走査を行う第2の搬送手段と
して用いる。その上で、第1の搬送手段による副走査が
実現し得なくなった後は、第2の搬送手段を用いて副走
査を行いつつ、画像を印刷する。先に示した通り、イン
タレース記録を行う場合には、限界位置まで副走査を行
っても下方に印刷不可能な領域が存在した。これに対
し、本発明の印刷装置では、第2の搬送手段を用いるこ
とで、副走査の限界位置を広げることができる。従っ
て、インタレース記録における画像を印刷可能な領域を
拡張することができる。
【0012】さらに、本発明の印刷装置は、第1の搬送
手段により形成されたラスタ間に、第2の搬送手段によ
り形成されたラスタが混在する領域が生じるように副走
査を行う。第1の搬送手段および第2の搬送手段は順次
用いられるため、印刷された画像は、「第1の搬送手段
によって印刷される領域(以下、高精度領域とよ
ぶ)」、「第1の搬送手段と第2の搬送手段の両者で形
成されるラスタが混在する領域(以下、混在領域とよ
ぶ)」、「第2の搬送手段によって印刷される領域(以
下、低精度領域とよぶ)」がこの順序または逆の順序で
副走査方向に配列される。
【0013】第2の搬送手段は、第1の搬送手段よりも
低精度であるから、低精度領域の画質は高精度領域の画
質よりは劣る。仮に混在領域を介することなく、高精度
領域と低精度領域とを隣接させた場合には、画質の低下
が顕著に視認されるとともに、ドットの形成位置のずれ
に起因する疑似輪郭が境界部分に生じることがある。こ
れに対し、本発明の印刷装置では、高精度領域と低精度
領域との間に混在領域を介在させるため、両者の画質の
差違による影響を緩和することができる。また、境界部
分での疑似輪郭の発生を抑制することができる。この結
果、本発明の印刷装置によれば、画質を損ねることな
く、印刷可能領域を拡張することができる。
【0014】なお、上記説明では、印刷媒体の排出手段
を第2の搬送手段として適用する場合を例にとって説明
した。本発明の印刷装置は、かかる態様に限定されるも
のではない。印刷媒体の排出手段であるか否かに関わら
ず、搬送精度および搬送可能領域の異なる2つの搬送手
段が備えられている種々の印刷装置に適用可能である。
【0015】本発明の印刷装置において、上記条件を満
足する送り量は、種々の設定が可能である。例えば、第
2の搬送手段で実行される副走査の送り量は、前記第1
の搬送手段で主として実行される副走査の送り量と共通
であるものすることができる。
【0016】インタレース記録を行う場合には、先に図
19で示したラスタの抜けが生じるため、高精度での印
刷領域に限界が生じる。但し、図19に示した例から明
らかな通り、L−2回目〜L回目の主走査においても、
印刷不可能領域において、間欠的に高精度のラスタを形
成することが可能である。このまま第2の搬送手段によ
る副走査を行えば、図中で抜けが生じているラスタを順
次形成することができる。この結果、第1の搬送手段で
形成されたラスタと第2の搬送手段で形成されたラスタ
とが混在する領域を形成することができる。
【0017】図19では、特定のノズルピッチ、ノズル
数の例を示したが、インタレース記録を行う場合には、
同様の印刷を行うことができる。つまり、第1の搬送手
段および第2の搬送手段のいずれによって副走査が行わ
れているかに関わらず、両者に共通する所定の送り量で
副走査を行うことにより、混在領域を形成することがで
きる。上記構成の印刷装置によれば、搬送手段に応じて
副走査の制御を変更する必要がないため、非常に簡易な
制御で混在領域を含む印刷を実現することができる。
【0018】なお、図19では、7ラスタ相当の一定の
送り量で副走査を行う場合を示した。本発明における所
定の送り量とは、必ずしも一定の送り量である必要はな
い。ノズルピッチ、ノズル数によっては、一定の周期で
変化する複数の送り量によってインタレース記録を行う
場合がある。かかる場合には、該周期で変化する送り量
をそのまま適用すればよい。
【0019】本発明の印刷装置においては、高精度領
域、混在領域、低精度領域の三者で共通の送り量を適用
する必要もない。特に、低精度領域では、高精度領域に
比較して、副走査の送り精度低いため、精度の低下を補
償する送り量を設定することも好ましい。
【0020】例えば、第2の搬送手段で実行される副走
査の送り量は、前記第1の搬送手段で主として実行され
る副走査の平均の送り量よりも小さい送り量であるもの
とすることができる。
【0021】一般に副走査の精度は送り量が小さくなる
につれて向上する。従って、低精度領域では、高精度領
域よりも小さい送り量で副走査を行うことにより、副走
査精度の低下を補償することができる。従って、低精度
領域でも高精度領域と遜色ない画質を維持することがで
きる。なお、平均の送り量とは、高精度領域で一定の送
り量で副走査が行われる場合にはその送り量を意味し、
周期的に変化する複数の送り量で副走査が行われる場合
にはそれらの平均値を意味する。第2の搬送手段で実行
される副走査の送り量も同様にして平均値の送り量で評
価すればよい。
【0022】また別の設定として、第2の搬送手段で実
行される副走査の送り量は、前記第1の搬送手段で副走
査を行う際に各ラスタを形成するのに要する形成要素の
数よりも多くの形成要素を用いて各ラスタを形成可能に
設定された送り量であるものとすることも可能である。
【0023】かかる設定では、低精度領域において、い
わゆるオーバラップ方式での記録を行う。オーバラップ
方式での記録とは各ラスタを複数の形成要素で形成する
記録方式をいう。例えば、1回目の記録では、各ラスタ
上の奇数番目の画素にのみドットを形成し、2回目の記
録では、異なる形成要素を用いて偶数番目の画素にドッ
トを形成する方法が挙げられる。オーバラップ方式での
記録を行うと、インタレース記録と同様、ドットの形成
位置のずれを画像内で分散させることができるため画質
を向上させることができる。上記設定では、低精度領域
において、高精度領域よりも多くの形成要素を用いたオ
ーバラップ記録を行うため、副走査精度の低下を補償す
ることができる。従って、低精度領域でも高精度領域と
遜色ない画質を維持することができる。
【0024】本発明の印刷装置は、上述の条件を満足す
る送り量のみで印刷を行う構成とすることも可能である
が、さらに、前記第1の搬送手段のみを用いて、予め設
定された送り量で副走査を行う第2の副走査手段と、前
記副走査手段と第2の副走査手段とを所定の条件に基づ
いて、選択的に使用する選択手段とを備えるものとする
ことが望ましい。
【0025】かかる構成の印刷装置では、第1の印刷モ
ードとして、「高精度領域」、「混在領域」、「低精度
領域」を含む印刷を行い、第2の印刷モードとして「高
精度領域」のみでの印刷を行う。そして、選択手段によ
り両者を使い分けることができる。こうすることで、使
用者の要求により適した印刷を実現することができ、印
刷装置の利便性を向上することができる。
【0026】かかる印刷装置において、選択の条件は、
種々の設定が可能である。例えば、前記副走査手段を利
用する印刷モードと前記第2の副走査手段を利用する印
刷モードとの選択指示に従って選択するものとしてもよ
い。こうすれば、使用者が必要に応じて第1の印刷モー
ドと第2の印刷モードとを使い分けることができる。
【0027】上述の構成から明らかな通り、第1の印刷
モードは低精度領域を含むものの第2の印刷モードより
も、印刷可能領域が広い利点がある。かかる特長に基づ
き、印刷モードを自動的に使い分けるものとしてもよ
い。つまり、前記画像が所定以上のサイズの場合に、前
記副走査手段を選択するものとしてもよい。
【0028】こうすれば、印刷装置の利便性を大きく向
上することができる。もちろん、上記2つの選択方法を
組みあわせて適用し、画像が所定以上のサイズである場
合に、使用者の指示に従って印刷モードの使い分けを行
うものとしてもよい。選択条件は、これらに限らず、種
々の設定が可能である。例えば、文字データであるか自
然画像であるかなど、画像データの種類によって使い分
けるものとしてもよい。
【0029】なお、第2の副走査手段を用いる場合にお
いては、さらに、前記画像が印刷される領域のうち、副
走査方向の少なくとも一端に位置する領域においては、
中央近傍の領域における副走査の平均送り量よりも小さ
い平均送り量で副走査を行うものとすることもできる。
【0030】かかる構成では、高精度領域の下端近傍で
副走査の送り量を小さくする。こうすることにより、副
走査方向にラスタを密に形成することが可能となるた
め、インタレース記録における印刷不可能領域(図19
参照)を低減することができる。つまり、高精度領域を
拡張することが可能となる。
【0031】本発明はドットを形成して印刷を行う種々
のタイプの印刷装置に適用可能であるが、特に前記形成
要素はインクを吐出してドットを形成する要素であり、
前記第1の搬送手段は、前記第2の搬送手段よりも前記
副走査の上流側に位置するものとすることが望ましい。
【0032】インクを吐出してドットを形成する印刷装
置では、インクの吐出特性のばらつきに起因してドット
の形成位置がずれることが多い。また、隣接するドット
の間でのにじみや混色を回避するため、隣接するラスタ
は時間間隔を開けて形成することが好ましい。かかる観
点から、インクを吐出してドットを形成する印刷装置に
は、インタレース記録の有効性が特に高いため、本発明
を有効に適用することができる。
【0033】また、インクを吐出してドットを形成する
印刷装置においては、インクが十分に乾燥するまで印刷
面を保護する必要がある。一般に印刷面を保護しなが
ら、高精度での副走査を行うことは困難である。従っ
て、第1の搬送手段を副走査の上流側に位置させ、第2
の搬送手段を下流側に位置させることにより、本発明の
印刷装置を適切に構成することができる。
【0034】かかる搬送手段として、例えば、前記第1
の搬送手段は、前記副走査の上流側において所定の摩擦
力で前記印刷媒体を搬送する上流側ローラを備える手段
であり、前記第2の搬送手段は、前記副走査の下流側に
おいて前記上流側よりも小さい摩擦力で前記印刷媒体を
搬送する下流側ローラであるものとすることができる。
【0035】本発明は以下に示す印刷方法として構成す
ることもできる。即ち、本発明の印刷方法は、副走査の
方向に2ドット以上の間隔を開けてラスタを形成するヘ
ッドを用いてラスタを形成するとともに、該ラスタに交
差する方向に副走査を行って、画像を印刷媒体上に印刷
する印刷方法であって、(a) 前記画像を印刷するた
めに形成すべきラスタのデータを各形成要素に対応させ
て前記ヘッドに供給するとともに、形成すべきラスタが
存在しない形成要素のマスクを行う工程と、(b) 前
記データ供給手段により供給されたデータに応じて前記
ヘッドを駆動して各ラスタを形成する工程と、(c)
前記ヘッドまたは印刷媒体の少なくとも一方を第1の精
度で搬送する第1の副走査と、前記第1の副走査を実現
し得ない領域で前記ヘッドまたは印刷媒体の少なくとも
一方を前記第1の精度よりも低い第2の精度で搬送する
第2の副走査とを順次用いて、前記第1の搬送手段によ
る副走査中に形成されたラスタ間に、前記第2の搬送手
段による副走査中に形成されたラスタが混在する領域が
生じる条件下で予め設定された送り量で副走査を行う工
程とを備える印刷方法である。
【0036】かかる印刷方法によれば、先に印刷装置で
説明したのと同様の作用により、画質を損ねることな
く、印刷可能領域を拡張することができる。なお、印刷
方法として構成する場合も先に印刷装置で説明した種々
の付加的要素を適用することができるのは言うまでもな
い。
【0037】また、本発明は以下に示す記録媒体として
構成することもできる。即ち、本発明の記録媒体は、副
走査の方向に2ドット以上の間隔を開けてラスタを形成
するヘッドを主走査するとともに、第1の精度での副走
査および該第1の精度よりも低い第2の精度での副走査
を順次実行して、画像を印刷媒体上に印刷する印刷装置
を駆動するためのプログラムをコンピュータ読みとり可
能に記録した記録媒体であって、前記第1の精度での副
走査および第2の精度での副走査のいずれが実行されて
いるかに関わらず、予め設定された所定の送り量で副走
査を行う副走査機能を実現するプログラムを記録した記
録媒体である。
【0038】さらに、第1の精度での副走査のみを行う
第2の副走査機能と、前記副走査機能と前記第2の副走
査機能とを所定の条件に基づいて選択的に実行する機能
とを実現するプログラムを記録するものとしてもよい。
【0039】上記プログラムがそれぞれ実行されると、
先に示した印刷装置を実現することができる。なお、記
憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッ
ジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された
印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROM
などのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータ
が読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピ
ュータに上記各機能を実現させるコンピュータプログラ
ムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置とし
ての態様も含む。本発明は、この他、上記機能を実現す
るプログラム自体、およびこれと同視し得る種々の信号
として構成することも可能である。
【0040】以上で説明した全ての発明は、主走査とし
てヘッドを印刷媒体に対し相対的に往復動させつつ各ラ
スタを形成する印刷装置、および形成要素をラスタ方向
に複数備えることにより主走査を行わずにラスタを形成
可能な印刷装置の双方に適用可能である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成:以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。図1は、本発明の実施例
としてのプリンタPRTを用いた印刷システムの構成を
示す説明図である。プリンタPRTは、コンピュータP
Cに接続され、コンピュータPCから印刷データを受け
取って印刷を実行する。プリンタPRTはコンピュータ
PCがプリンタドライバと呼ばれるソフトウェアを実行
することにより動作する。コンピュータPCは、外部の
ネットワークTNに接続されており、特定のサーバSV
に接続することにより、プリンタPRTを駆動するため
のプログラムおよびデータをダウンロードすることも可
能である。また、フレキシブルディスクドライブFDD
やCD−ROMドライブCDDを用いて、必要なプログ
ラムおよびデータをフレキシブルディスクやCD−RO
Mなどの記録媒体からロードすることも可能である。
【0042】図1にプリンタPRTの機能ブロックの構
成を併せて示した。プリンタPRTには、入力部91、
バッファ92、主走査部93、第1副走査部94A、第
2副走査部94Bおよび制御部97が備えられている。
【0043】入力部91は、コンピュータPCから印刷
データおよび印刷モードデータを受け取り、バッファ9
2に一旦記憶する。コンピュータPCから与えられる印
刷データは印刷すべき画像データをハーフトーン処理し
たデータ、つまり2次元的に配列された各画素ごとに各
色のドットのオン・オフを特定するデータである。主走
査部93は、インクを吐出するノズルを複数備えたヘッ
ドを往復動して、その方向のドット列たるラスタを形成
する主走査を行う。制御部97は各主走査に際し、バッ
ファ92からヘッドへのデータの供給を行うとともに、
ドットを形成すべきでないノズルをマスクする。
【0044】第1副走査部94A、第2副走査部94B
は、主走査が終了する度に印刷用紙を搬送する副走査を
行う。プリンタPRTは2つの印刷モードで印刷を行う
ことができる。第1副走査部94Aは、第1の印刷モー
ドに応じた送り量で副走査を行う。第2副走査部94B
は、第2の印刷モードに応じた送り量で副走査を行う。
制御部97は、印刷モードデータに応じて両者の使い分
けを行う。
【0045】次に、図2によりプリンタPRTの概略構
成を説明する。図示するように、このプリンタPRT
は、紙送モータ23によって用紙Pを搬送する機構と、
キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテ
ン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31
に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクを吐出す
る機構と、これらの紙送モータ23,キャリッジモータ
24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号の
やり取りを司る制御回路40とから構成されている。
【0046】用紙Pを搬送する機構について説明する。
図3は上述のプリンタPRTの用紙Pを搬送する機構を
示す側断面図である。用紙Pを搬送する機構は、給紙側
に備えられた給紙ローラ25aおよび従動ローラ25b
と、排紙側に備えられた排紙ローラ27aおよびギザロ
ーラ27bとから構成される。これらのローラは、図2
に示した紙送モータ23の回転をギヤトレインにより伝
達することにより駆動される。図3に示す通り、用紙P
は給紙側から給紙ローラ25aおよび従動ローラ25b
に挟持され、両ローラの回転により搬送される。用紙P
の上端が排紙ローラ27aおよびギザローラ27bに挟
持されると、これらのローラによっても排紙側に送られ
るようになる。用紙Pには、プラテン26上の領域にヘ
ッド28により画像が記録される。
【0047】なお、給紙側のローラ25a,25bは高
い圧力で用紙Pを挟持するため、精度良く用紙Pを搬送
することができる。これに対し、排紙ローラ27aおよ
びギザローラ27bは、印刷面を保護するため低い圧力
で用紙Pを挟持する。従って、用紙Pの下端が給紙ロー
ラ25aおよび従動ローラ25bから外れた後、排紙ロ
ーラ27aおよびギザローラ27bによって搬送される
場合には、送り量の精度が給紙側のローラ25a,25
bにより搬送される場合に比べて若干低くなる。以下の
説明では、給紙側のローラ25a,25bを用いた副走
査を高精度送りと称し、排紙ローラ27aおよびギザロ
ーラ27bのみを用いた副走査を低精度送りと称する。
【0048】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0049】このキャリッジ31には、黒インク(K)
用のカートリッジ71とシアン(C)、ライトシアン
(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、
イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用
カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の
下部の印字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド
61〜66が形成されている。キャリッジ31にカート
リッジ71、72を装着すると、各インクカートリッジ
からヘッド61〜66にインクが供給される。
【0050】図4はヘッド61〜66におけるノズルN
zの配列を示す説明図である。これらのノズルは、各色
ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成って
おり、各ノズルアレイには複数のノズルNzが一定のノ
ズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルアレ
イの副走査方向の位置は互いに一致している。
【0051】図5はヘッド28によるドットの形成原理
を示す説明図である。図示の都合上、黒インク(K)、
シアン(C),ライトシン(LC)のインクを吐出する
部分について示した。インク用カートリッジ71,72
がキャリッジ31に装着されると、各色のインクは図5
に示すインク通路68を通じて各色ヘッド61〜66に
供給される。
【0052】図示する通り、ヘッド61〜66には、各
ノズル毎にピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素
子PEは、周知の通り、電圧の印加により結晶構造が歪
み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子
である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けら
れた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、
図5に矢印で示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加
時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させ
る。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PE
の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインク
が、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐
出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着さ
れた用紙Pに染み込むことにより印刷が行われる。
【0053】次に制御回路40の内部構成を説明する。
図6は制御回路40の内部構成を示す説明図である。図
示する通り、制御回路40の内部には、CPU41,P
ROM42,RAM43を中心に以下に示す種々の回路
がバス48で相互に接続されている。PCインタフェー
ス44はコンピュータPCとのデータのやりとりを行
う。周辺入出力部(PIO)45は、紙送りモータ2
3、キャリッジモータ24および操作パネル32などと
の信号をやりとりする。クロック46は各回路の動作の
同期をとる。駆動用バッファ47はヘッド61〜66に
各ノズルごとのドットのオン・オフの信号を駆動信号生
成部55に出力する。
【0054】駆動信号生成部55は、発信器50から周
期的に入力される原駆動信号に基づき、ヘッド61〜6
6の各ノズル列に出力する駆動波形を生成する。こうし
て生成された駆動波形を、駆動用バッファ47から供給
されたデータに応じてドットを形成すべきノズルに対し
て出力する。駆動用バッファ47から駆動信号生成部5
5へは、印刷の進捗状況に合わせて、ヘッドの各ノズル
が対応するラスタのデータが供給される。印刷の開始当
初や終了付近など形成すべきラスタが存在しないノズル
に対しては、ドットの非形成を意味するマスクデータを
供給する。これらの制御は、CPU41が行う。
【0055】CPU41は、またPIO45を通じて紙
送りモータ23の動作を制御することにより、副走査を
行う。副走査の送り量は、PROM42に予め記憶され
ている。プリンタPRTは副走査の送り量が異なる2つ
の印刷モードで印刷を実行するため、各印刷モードに対
応した送り量が記憶されている。CPU41は、指定さ
れた印刷モードに応じた送り量のデータをPROM42
から読みとり、副走査を実行する。
【0056】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタP
RTを用いているが、他の方法によりインクを吐出する
プリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通
路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する
泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタ
に適用するものとしてもよい。
【0057】(2)ドット形成制御:次に本実施例にお
けるプリンタPRTによる印刷について説明する。図7
はドット形成制御処理のフローチャートである。この処
理はプリンタPRTの制御回路40のCPU41が実行
する処理である。
【0058】ドット形成制御ルーチンが開始されると、
CPU41は印刷データおよび印刷モードを入力する
(ステップS10)。印刷データはコンピュータPCが
プリンタドライバによって、原画像データに対して色補
正、ハーフトーン処理を施して生成したデータであり、
各色のドットのオン・オフを各画素ごとに特定するデー
タである。ステップS10で印刷する画像に関する全て
のデータを入力するものとしてもよいし、後述するドッ
トの形成処理と並行して順次データを入力するものとし
てもよい。
【0059】プリンタPRTは、標準モードと拡張モー
ドの2種類の印刷モードで印刷を行うことができる。図
8は標準モードで印刷された画像の様子を示す説明図で
ある。標準モードでは印刷用紙P上の画像は、通常印刷
領域と下端処理領域の2つの領域を副走査方向に隣接し
て配置した状態で印刷される。いずれの領域も高精度送
りで形成される。図9は拡張モードで印刷された画像の
様子を示す説明図である。拡張モードでは印刷用紙P上
の画像は、高精度領域、混在領域、低精度領域の3つの
領域を副走査方向にこの順序で隣接して配置した状態で
印刷される。高精度領域は高精度送りで形成される。低
精度領域は低精度送りで形成される。混在領域は、高精
度送りと低精度送りとが混在した状態で形成される。拡
張モードは標準モードに比べて印刷可能領域が広い。つ
まり、印刷可能領域の下端側の余白は、標準モードより
も拡張モードの方が狭い。
【0060】プリンタPRTの使用者が印刷時にいずれ
かの印刷モードを指定することにより、各モードでの印
刷が行われる。印刷モードに応じた印刷を実現するた
め、CPU41は、入力された印刷モードが拡張モード
であるか否かを判定し(ステップS20)、その結果に
応じて以下の処理を実行する。
【0061】拡張モードではないと判定された場合に
は、標準モードでの印刷を行う。つまり、CPU41
は、図8中の通常印刷領域を記録する処理として、イン
タレース方式による記録を行う(ステップS30)。図
10は標準モードの通常印刷領域における記録の様子を
示す説明図である。図示の都合上、4ドットピッチで7
つのノズルを備えるヘッドを例示した。図の左側には、
1回目〜6回目の各主走査におけるヘッドの副走査方向
の位置を示した。丸囲みの数字がそれぞれノズルを意味
する。数字はノズル番号である。図の右側には、各ノズ
ルで形成されるドットの様子を示した。図示する通り、
各ラスタを1回の主走査で形成しつつ、7ラスタの一定
の送り量で副走査を行うことにより、図中の印刷可能領
域に画像を印刷することができる。
【0062】かかるインタレース方式による記録は、主
走査用データの設定、主走査、副走査量設定、副走査の
各処理を繰り返し実行することで行われる。主走査用デ
ータの設定とは、ヘッドの各ノズルに対し、主走査で形
成すべき1ラスタ分の印刷データを供給する処理であ
る。各ノズルが印刷すべきラスタは、図10の例から明
らかな通り、印刷開始からの副走査の履歴に基づいて一
義的に特定される。主走査は、ヘッドを移動しつつ、こ
うして設定されたデータに基づいて各画素にドットを形
成する処理である。副走査量の設定は、図10に示した
例では、一定値7ドットとなる。副走査量は、ノズルピ
ッチ、ノズル数、および各ラスタを形成するのに要する
主走査数に応じてラスタの抜けが生じないように予め設
定され、メモリに記憶されている。図7のステップS3
0では、こうして設定された副走査量での高精度送りに
より副走査が行われる。
【0063】通常印刷領域の下端まで印刷が終了する
と、CPU41は、図8中の下端処理領域を印刷する処
理を行う(ステップS40)。本実施例では、通常印刷
領域で、予め設定された所定数のラスタの印刷が終了す
ると、下端処理領域に移行する。下端処理の手順自体
は、通常印刷領域と同様である。つまり、主走査用のデ
ータ設定、主走査、副走査量設定、および副走査を繰り
返し実行する。下端処理では、副走査の送り量が通常印
刷領域と相違する。下端処理の送り量も以下に示す通
り、予め設定され、メモリに記憶されている。
【0064】図11は下端処理領域における記録の様子
を示す説明図である。図10と同様、4ドットピッチで
7つのノズルを備えるヘッドについて例示した。図中に
は、L−6回目〜L+5回目までの12回の主走査にお
けるヘッドの副走査方向の位置を示した。なお、L−6
回目、L−5回目の主走査におけるヘッドの位置は、図
19におけるヘッドの位置と対応している。以下では、
図11と図19とを比較しつつ、本実施例における下端
処理の意義について説明する。
【0065】図11に示す通り、本実施例では、L−4
回目の主走査が終了すると、下端処理として、5ラスタ
の送り量で副走査を行い、その後は3ラスタずつの送り
量で副走査を行う。それまで実行していた7ラスタの送
り量よりも小さい送り量での副走査を実行する。L−3
回目以降の主走査では、既に形成済みのラスタを走査す
るノズルも存在する。かかるノズルは適宜マスクされ、
ラスタが未形成のノズルによってのみドットが形成され
る。これらの送りは全て高精度送りで行われる。図19
では7ラスタの送りを継続するため、L回目の主走査で
ヘッドは高精度送りが可能な限界に位置している。これ
に対し、図11に示した下端処理では小さい送り量で副
走査を行うため、高精度送りが可能な範囲でさらに多く
の主走査を行うことができ、L+5回目までの主走査が
可能である。
【0066】また、図11に示した下端処理では、一定
の送り量(図19)で副走査を行う場合に比較して小さ
な送り量で副走査を実行するため、ラスタを副走査方向
に密に形成することができる。この結果、図11に示す
通り、領域Bの範囲内でラスタの抜けを生じることなく
画像を印刷することができる。図11には、一定の送り
による印刷可能領域Aの範囲を合わせて示した。図19
中の領域Aに対応する範囲である。両者の比較から明ら
かな通り、下端処理を行うことにより、高精度送りでの
印刷可能領域を拡張することができる。図11に示した
例では、印刷不可能領域が一定送りの場合の18ラスタ
に対し、6ラスタにまで低減する。
【0067】本実施例では、標準印刷モードにおいて可
能な限り高精度送りでの印刷可能領域を拡張するため、
下端処理を行う。上述の例では、4ドットピッチで7つ
のノズルを備える場合について説明したが、ドットピッ
チ、ノズル数に応じて、通常印刷領域よりも小さい範囲
で適切な送り量を選択することにより、同様の処理を行
うことができる。
【0068】一方、図7のステップS20において拡張
モードが指定されていると判定された場合、拡張モード
での印刷を行う。つまり、CPU41は、インタレース
方式により図9中の高精度領域を記録する(ステップS
50)。本実施例では、高精度領域の記録は、標準モー
ドにおける通常印刷(図10参照)と同じ記録方法とし
た。領域における記録の様子を示す説明図である。つま
り、4ドットピッチで7つのノズルのヘッドが備えられ
ているものとすれば、7ラスタの一定の送り量で副走査
を行う。
【0069】高精度領域の下端まで印刷が終了すると、
CPU41は低精度送りによるインタレース記録に移行
する(ステップS60)。本実施例では、ヘッドが高精
度送りで副走査可能な限界位置を超えた時点で低精度送
りに移行する。但し、後述する通り、高精度送りが終了
したか否かの判定は、特に必要とされない。また、標準
印刷モードと異なり、下端処理は行わない。
【0070】図12は拡張印刷モードにおける下端近傍
の記録の様子を示す説明図である。4ドットピッチで7
つのノズルを備える場合を例示した。拡張印刷モードで
は、下端処理を行わずに高精度領域での印刷を実行す
る。従って、高精度領域下端におけるドットの記録の様
子は図19と同等の記録となる。以下、図19との比較
により低精度送りでの記録について説明する。
【0071】図12には、L−3回目〜L+4回目の主
走査の様子を示した。L回目の主走査が高精度送り可能
なヘッドの限界位置に対応する。図12中の領域Aにお
いてラスタの抜けを生じることなく画像を印刷すること
ができる。これが、図9中に示した高精度領域であり、
図19中の領域Aに対応する。図19に示した記録方法
では、領域Aよりも下端側でラスタの抜けが生じるた
め、L−2回目の主走査における7番ノズル、L−1回
目の主走査における5番〜7番ノズル、L回目の主走査
における3番〜7番ノズルではドットの形成を行ってい
ない。これに対し、拡張印刷モードでは、これらのノズ
ルでもラスタの形成を行う。つまり、L回目までの主走
査を終えた段階では、領域Aに画像が完成すると同時に
図19中に白抜きの丸で示したラスタが間欠的に形成さ
れた状態となる。
【0072】このように高精度送りでの印刷を終える
と、拡張印刷モードでは、そのままの送り量で低精度送
りでの印刷を実行する。即ち、図12の例では、7ドッ
トの一定の送り量で副走査を行う。図12中のL+1回
目〜L+4回目の主走査が低精度送りでの記録に相当す
る。本実施例では、高精度送りと低精度送りとで副走査
の送り量を共通にしているため、高精度送りが終了した
か否かの判定を行うことなく、両者の印刷を実現するこ
とができるのである。
【0073】図12中において、ハッチングを付した丸
は、低精度送りで記録されたドットを示す。高精度送り
と同じ送り量で副走査を行うことにより、インタレース
方式で画像を印刷することができる。ここで、先に説明
した通り、L回目までの主走査において、領域Aよりも
下端には、高精度送りで間欠的にラスタが形成されてい
た。拡張印刷モードでは、低精度送りで、かかるラスタ
間を補完するラスタを形成することができる。この結
果、図12に示す通り、L回目の主走査で7番ノズルが
位置する範囲までの領域においては、高精度送りによる
ラスタと低精度送りによるラスタとが混在した領域Tが
生じる。これが、図9に示す混在領域に相当する。混在
領域よりも下端側の領域Lでは、低精度送りによるラス
タのみで画像が印刷される。かかる領域は、図9中の低
精度領域に相当する。
【0074】低精度送りでは、印刷用紙Pの下端側のい
かなる位置にも副走査を行うことが可能であるため、ラ
スタの抜けを生じることなく、十分画像を印刷すること
ができる。但し、印刷用紙Pの下端近傍では、ヘッドの
一部が余白にかかることがある。図12中のL+2回目
の主走査における7番ノズル、L+3回目の主走査にお
ける5番〜7番ノズル、L+4回目の主走査における3
番〜7番ノズルがこれに相当する。CPU41は、この
ように余白部分にかかるノズルに対しては、印刷データ
が供給されていないため、ドットの非形成を意味するマ
スクデータを供給しつつ、印刷を実行する。こうして、
CPU41は、画像の印刷を完了するまで、低精度送り
での記録を繰り返し実行する。
【0075】以上で説明した本実施例の印刷装置によれ
ば、拡張印刷モードによる印刷において、低精度送りで
の副走査を活用することにより、印刷可能領域を広げる
ことができる。本実施例では、ごくわずかな余白を設け
ている。これは、副走査の送り誤差に起因して印刷用紙
Pの下端からはみ出してプラテンにインクが吐出される
ことを回避するためである。原理的には、印刷用紙Pの
下端限界まで印刷可能領域を拡張することができる。
【0076】本実施例の印刷装置は、図9および図12
に示す通り、高精度領域と低精度領域との間に混在領域
を介在させて拡張印刷モードを行う。低精度領域と高精
度領域との画質には差違があるが、両者の間に混在領域
を介在させることにより、かかる差違を緩和することが
できる。また、画質の異なる印刷領域を隣接させた場合
に通常見られる境界部分での疑似輪郭の発生も抑制する
ことができる。この結果、本実施例の印刷装置によれ
ば、画質を損ねることなく、印刷可能領域を拡張するこ
とができる。
【0077】また、本実施例の印刷装置は、高精度送り
での印刷と低精度送りでの印刷とを、共通の副走査量で
行う。従って、非常に簡易な制御処理によって、上述の
拡張印刷を実現することができる。
【0078】本実施例の印刷装置は、標準印刷モードと
拡張印刷モードとの2つの印刷モードを使い分けること
により、使用者の要求に応じた印刷を実現することがで
きる。図11に示す通り、標準印刷モードでは、下端処
理の効果によって、領域Aよりも下端まで高精度送りで
の印刷を拡張することができる。拡張印刷モードでは、
図12に示す通り、高精度送りでの印刷は領域Aの範囲
で実現される。従って、下端処理で拡張された範囲まで
の画像を印刷する際には、標準印刷モードを適用すれ
ば、より高画質な印刷を実現することができる。下端処
理で拡張された範囲を超える画像に対しては、拡張印刷
モードにより画像を印刷することができる。このように
2つの印刷モードを備えることで、要求に応じた印刷を
実現することができ、印刷装置の利便性を向上すること
ができる。
【0079】なお、上記実施例では、標準印刷モードと
拡張印刷モードのいずれかを使用者が指定するものとし
て説明した。これに対し、プリンタドライバで適切な印
刷モードを選択して指示するものとしても構わない。例
えば、下端処理で拡張された範囲を超える画像の場合に
は、拡張印刷モードを自動的に指定するようにしてもよ
い。
【0080】上記実施例では、拡張印刷モードとして、
高精度送りと低精度送りとを同じ送り量で行う場合を例
示した。拡張印刷モードは、高精度送りと低精度送りと
を異なる送り量で行うものとしてもよい。両者の送り量
が異なる拡張印刷モードを変形例として以下に示す。
【0081】図13は第1の変形例における拡張印刷モ
ードの記録の様子を示す説明図である。ヘッドに4ドッ
トピッチで7つのノズルが備えられた場合を例示した。
高精度送り、即ちL回目の主走査までの範囲では、実施
例と同様、7ドットの一定の送り量で副走査を行う。こ
れらの主走査において高精度領域Aよりも下端側に間欠
的にラスタを形成する点も実施例と同様である。図13
中の白抜きの丸が高精度送りで形成されたラスタを示し
ている。
【0082】第1の変形例では、L回目の主走査を終え
ると、5ドットの送り量で副走査を行い、L+1回目の
主走査を行う。その後は、3ドットの送り量で副走査を
行いつつ、L+2回目以降の主走査を行う。つまり、低
精度送りでは、先に下端処理(図11参照)として説明
したのと同様の送り量で記録を行う。それぞれの主走査
では、既に形成済みのラスタを走査するノズルが存在す
るため、これらのノズルについては適宜マスクを施しつ
つ印刷を実行する。
【0083】低精度での記録をかかる送り量で行った場
合も、図13に示す通り、高精度領域Aの下端側に、混
在領域Tを介して低精度領域Lを形成することができ
る。従って、実施例と同様の作用により、画質を損ねる
ことなく、印刷可能領域を拡張することができる。第1
の変形例では、高精度送りを終えた時点で副走査の送り
量を変更するため、記録の履歴から低精度送りを行うべ
きか否かの判定を行う処理が必要となる。しかしなが
ら、第1の変形例では、高精度送りにおける副走査量よ
りも小さい送り量で、低精度送りによる副走査を実行す
る。一般に副走査の送り量を小さくすれば、副走査の送
り誤差も小さくなる。従って、第1の変形例では、低精
度送りにおける送り精度の低下を補償して画像を印刷す
ることができ、特に低精度領域における画質を向上する
ことができる利点がある。低精度送りでの副走査量は、
上述の例に限らず、ノズルピッチ、ノズル数に応じて種
々設定可能であることはいうまでもない。
【0084】第1の変形例は、低精度領域において下端
処理を行う場合に相当する。かかる送りには、ヘッドと
印刷用紙とが接触する可能性を抑制することができる利
点もある。低精度領域において下端処理を行う場合、例
えば、図13中の領域Lの印刷を終了した時点(L+9
回目の主走査に相当)では、6番ノズルと7番ノズルの
2本が印刷用紙の下端からはみ出した状態となってい
る。低精度領域において下端処理を行わない場合は、図
12に示す通り、領域Lの印刷を終了した時点で、4番
〜7番ノズルまでの4本が印刷用紙の下端からはみ出し
た状態となる。低精度領域では、用紙の下端が給紙側の
ローラから解放されている。用紙が反っていると、その
下端がヘッドと接触する可能性がある。かかる接触によ
り、用紙の下端が汚れたり、ヘッドを傷めるなどの弊害
が生じる。低精度領域で下端処理を行えば、上述の通
り、印刷終了時に用紙からヘッドがはみ出す量を抑制す
ることができる。この結果、用紙下端とヘッドが接触す
る可能性を低減することができ、上述の弊害を抑制する
ことができる。
【0085】図14は第2の変形例における拡張印刷モ
ードの記録の様子を示す説明図である。ヘッドに4ドッ
トピッチで8つのノズルが備えられた場合を例示した。
高精度送り、即ちL回目の主走査までの範囲では、実施
例と同様、7ドットの一定の送り量で副走査を行う。高
精度領域、即ちL回目の主走査までの範囲では、8番ノ
ズルを除く、7つのノズルでドットを形成する。こうす
ることにより、実施例と同様、高精度領域Aに画像を印
刷することができる。これらの主走査において高精度領
域Aよりも下端側に間欠的にラスタを形成する点も実施
例と同様である。図14中の白抜きの丸が高精度送りで
形成されたラスタを示している。
【0086】第2の変形例では、L回目の主走査を終え
ると、5ドットの送り量で副走査を行い、L+1回目の
主走査を行う。その後は、3ドットの送り量で副走査を
行いつつ、L+2回目以降の主走査を行う。第1の変形
例と同じ送り量で副走査を実行するのである。但し、第
2の変形例では、主走査方向のドットの記録方法が第1
の変形例と相違する。図14に示す通り、混在領域Tで
は、第1の変形例と同様、それぞれの主走査で各ラスタ
を形成する。これに対し、低精度領域Lでは、各ラスタ
を2回の主走査で形成する。いわゆるオーバラップ方式
での記録を行うのである。
【0087】図14に示す送り量で副走査を行うことに
より、低精度領域Lでは、各ラスタを2本のノズルが走
査する。1回目に走査するノズルでは、主走査方向の奇
数番目の画素にドットを形成する。図14の領域Lにお
いて、ハッチングを付した画素がこれに相当する。2回
目に走査するノズルでは、偶数番目の画素にドットを形
成する。かかる記録を実現するため、第2の変形例で
は、低精度送りの際、8番ノズルまでを適宜用いてドッ
トを形成する。
【0088】第2の変形例においても、高精度領域Aの
下端側に、混在領域Tを介して低精度領域Lを形成する
ことができる。従って、実施例と同様の作用により、画
質を損ねることなく、印刷可能領域を拡張することがで
きる。また、第2の変形例では、低精度領域においてオ
ーバラップ方式による記録を実行する。オーバラップ方
式による記録は、ドットの形成位置のずれを分散させる
ことにより、画質を向上することができる利点がある。
従って、第2の変形例では、低精度送りにおける送り精
度の低下を補償して画像を印刷することができ、特に低
精度領域における画質を向上することができる利点があ
る。低精度送りでの副走査量は、上述の例に限らず、ノ
ズルピッチ、ノズル数、低精度領域で各ラスタの形成に
要する主走査数に応じて種々設定可能であることはいう
までもない。
【0089】以上で説明した各実施例では、高精度領域
において一定の送り量で副走査を行う場合を例示した。
また、各ラスタを1回の主走査で形成する場合を例示し
た。以下に示す通り、副走査の送り量は、必ずしも一定
の送り量に限定されるものではない。また、各ラスタを
2回以上の主走査で形成するものとしても構わない。図
15は第3の変形例における記録の様子を示す説明図で
ある。ここでは、4ドットピッチで8つのノズルを備え
る場合を例示した。
【0090】図15は印刷を開始した上端近傍の様子を
示している。5ドット、2ドット、3ドット、6ドット
の送り量を周期的に繰り返して副走査を行うことによ
り、図中の印刷可能領域に画像を印刷することができ
る。また、この場合には、各ラスタを2本のノズルが走
査するため、オーバラップ方式による印刷を行うことが
できる。低精度領域も同じ送り量で記録することによ
り、実施例に相当する態様での拡張印刷を実現すること
ができる。低精度領域では、高精度領域での平均の送り
量4ドットよりも小さな平均送り量で副走査を行うこと
により、第1の変形例に相当する態様での拡張印刷を実
現することができる。低精度領域では、高精度領域より
も多くの主走査数、即ち3回以上の主走査数で各ラスタ
を形成することにより、第2の変形例に相当する態様で
の拡張印刷を実現することができる。
【0091】以上の各実施例において、上端処理とし
て、画像の印刷を開始する当初に通常の送り量とは異な
る送り量での記録を行うものとしてもよい。図16は上
端処理による記録の様子を示す説明図である。図15と
同様、4ドットピッチで8つのノズルを備える場合を例
示した。上端処理として、図示する通り、3ドットの副
走査を7回繰り返し実行する。その後、図15と同様の
送り量、即ち、5ドット、2ドット、3ドット、6ドッ
トの送り量を周期的に実行する。かかる記録を行うこと
により、図15に示す印刷可能領域において、各ラスタ
を2本のノズルで形成して、画像を印刷することができ
る。この場合、印刷不可能領域は、上端に18ラスタ存
在する。印刷開始当初から、周期的な送り量で記録を行
った場合には、図15に示す通り、23ラスタの印刷不
可能領域が存在する。上端処理を施すことにより、印刷
可能領域を上方にも拡張できる利点がある。上端処理を
施した場合でも、高精度領域で主として実行される副走
査は、図15の場合と同様であるから、それぞれの態様
での拡張印刷を実現することが可能である。
【0092】また、高精度領域において図11に示す下
端処理を行いつつ、低精度領域の記録も行うものとして
もよい。かかる場合の記録例を第4の変形例として示
す。図17は第4の変形例における拡張印刷モードの記
録の様子を示す説明図である。ここでは、4ドットピッ
チで7本のノズルを備えるヘッドの場合を例示した。図
示する通り、高精度領域においては、図11で示したの
と同じ下端処理を実行する。但し、図11では、L+4
回目、L+5回目の主走査において、高精度送りで印刷
可能な領域Bよりも下端にはみ出す部分のノズルはマス
クするものとしたが、第4の変形例では、これらのノズ
ルもラスタを形成する。
【0093】下端処理が終了すると、L+6回目以降の
主走査では、そのまま低精度送りでラスタを記録する。
この際の送り量は、下端処理の送り量と同じ3ドット相
当である。画像の印刷を終えるまで、かかる送り量での
記録を繰り返し実行する。
【0094】第4の変形例でも、図17に示す通り、高
精度領域B、混在領域T、低精度領域Lがそれぞれ隣接
して形成される。従って、実施例等で説明したのと同
様、画質の極端な低下を招くことなく印刷可能領域を拡
張することができる。しかも、第4の変形例によれば、
高精度送りで下端処理を行うため、高精度領域Bをも拡
張することができる。また、低精度領域は小さい送り量
で副走査を行うため、副走査の精度低下を補償した記録
を行うことができる。これらの作用により、第4の変形
例によれば、高画質な印刷を行うことができる。
【0095】以上で説明した各実施例では、4ドットピ
ッチで7つまたは8つのノズルを備える場合を例示し
た。本発明は、かかる場合に限らず、種々のノズルピッ
チおよびノズル数のヘッドで実現することができる。主
走査を行って各ラスタを形成するプリンタを例示した
が、主走査を伴わずにラスタを形成するものとしてもよ
い。ピエゾ素子を利用してインクを吐出してドットを形
成するプリンタを例示したが、インクを吐出する機構
は、ヒータへの通電によってインク内に生じるバブルを
利用してインクを吐出するものなど、種々の機構が適用
可能である。また、ドットを形成する機構自体、インク
を吐出するものに限定されるものではない。
【0096】以上の実施例では、給紙ローラおよび排紙
ローラにより用紙の搬送を行う場合を例示した。用紙の
搬送手段は、これらに限定されずその他種々の手段が適
用可能である。また、実施例では、高精度送りを実現す
る給紙ローラが副走査の上流側に位置し、低精度送りを
行う排紙ローラが副走査の下流側に位置する場合を例示
した。逆に、高精度送りを行う機構が副走査の下流側に
位置し、低精度送りを行う機構が副走査の上流側に位置
する構成も可能である。この場合には、図9の上下を反
転させた状態で画像が印刷されることになる。つまり、
低精度領域、混在領域、高精度領域が印刷用紙の上端か
ら配置された状態で印刷が行われることになる。
【0097】以上の実施例では、プリンタPRTが副走
査の送り量の設定等を行うものとして説明した。これに
対し、コンピュータPCにおいてプリンタドライバで副
走査の送り量を設定する態様で実現することも可能であ
る。つまり、プリンタドライバは、図7に示したフロー
チャートに従って、各主走査ごとの副走査量を設定し、
印刷データとともにプリンタPRTに供給する。プリン
タPRTでは、プリンタドライバから指定された送り量
で副走査を実行する。このような態様で構成することも
可能である。
【0098】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。上述の実施例では6色のインクを備え
るカラープリンタを例にとって説明したが、本発明はイ
ンクの色数には依存せず適用可能であることはいうまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのプリンタPRTを用い
た印刷システムの構成を示す説明図である。
【図2】プリンタPRTの概略構成を説明する説明図で
ある。
【図3】用紙Pを搬送する機構を示す側断面図である。
【図4】ヘッド61〜66におけるノズルNzの配列を
示す説明図である。
【図5】ヘッド28によるドットの形成原理を示す説明
図である。
【図6】制御回路40の内部構成を示す説明図である。
【図7】ドット形成制御処理のフローチャートである。
【図8】標準モードで印刷された画像の様子を示す説明
図である。
【図9】拡張モードで印刷された画像の様子を示す説明
図である。
【図10】標準モードの通常印刷領域における記録の様
子を示す説明図である。
【図11】下端処理領域における記録の様子を示す説明
図である。
【図12】拡張印刷モードにおける下端近傍の記録の様
子を示す説明図である。
【図13】第1の変形例における拡張印刷モードの記録
の様子を示す説明図である。
【図14】第2の変形例における拡張印刷モードの記録
の様子を示す説明図である。
【図15】第3の変形例における記録の様子を示す説明
図である。
【図16】上端処理による記録の様子を示す説明図であ
る。
【図17】第4の変形例における拡張印刷モードの記録
の様子を示す説明図である。
【図18】インタレース方式による記録の例を示す説明
図である。
【図19】インタレース方式による記録の下端近傍の様
子を示す説明図である。
【符号の説明】
23…紙送モータ 24…キャリッジモータ 25a…給紙ローラ 25b…従動ローラ 26…プラテン 27a…排紙ローラ 27b…ギザローラ 28…印字ヘッド 28…ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…PROM 43…RAM 44…PCインタフェース 46…クロック 47…駆動用バッファ 48…バス 50…発信器 55…駆動信号生成部 61〜66…インク吐出用ヘッド 68…インク通路 71,72…インク用カートリッジ 91…入力部 92…バッファ 93…主走査部 94A,94B…副走査部 97…制御部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドを用いてラスタを形成するととも
    に、該ラスタに交差する方向に副走査を行って、画像を
    印刷媒体上に印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドはドットを形成するための形成要素を前記副
    走査の方向に2ドット以上の所定の間隔で複数備えるヘ
    ッドであり、 前記ヘッドまたは印刷媒体の少なくとも一方を第1の精
    度で搬送して、前記副走査を行う第1の搬送手段と、 前記第1の副走査手段による副走査を実現し得ない場合
    に、前記ヘッドまたは印刷媒体の少なくとも一方を前記
    第1の精度よりも低い第2の精度で搬送して、副走査を
    行う第2の搬送手段と、 前記画像を印刷するために形成すべきラスタのデータを
    各形成要素に対応させて前記ヘッドに供給するととも
    に、形成すべきラスタが存在しない形成要素のマスクを
    行うデータ供給手段と、 前記データ供給手段により供給されたデータに応じて前
    記ヘッドを駆動して各ラスタを形成するラスタ形成手段
    と、 前記第1の搬送手段および第2の搬送手段を順次用い
    て、前記第1の搬送手段による副走査中に形成されたラ
    スタ間に、前記第2の搬送手段による副走査中に形成さ
    れたラスタが混在する領域が生じる条件下で予め設定さ
    れた送り量で副走査を行う副走査手段とを備える印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記副走査手段において、第2の搬送手
    段で実行される副走査の送り量は、前記第1の搬送手段
    で主として実行される副走査の送り量と共通である請求
    項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記副走査手段において、第2の搬送手
    段で実行される副走査の送り量は、前記第1の搬送手段
    で主として実行される副走査の平均の送り量よりも小さ
    い送り量である請求項1記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記副走査手段において、第2の搬送手
    段で実行される副走査の送り量は、前記第1の搬送手段
    で副走査を行う際に各ラスタを形成するのに要する形成
    要素の数よりも多くの形成要素を用いて各ラスタを形成
    可能に設定された送り量である請求項1記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 さらに、前記第1の搬送手段のみを用いて、予め設定さ
    れた送り量で副走査を行う第2の副走査手段と、 前記副走査手段と第2の副走査手段とを所定の条件に基
    づいて、選択的に使用する選択手段とを備える印刷装
    置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記副走査手段を利用
    する印刷モードと前記第2の副走査手段を利用する印刷
    モードとの選択指示に従って、前記選択的な使用を実現
    する手段である請求項5記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記画像が所定以上の
    サイズの場合に、前記副走査手段を選択する手段である
    請求項5記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記第2の副走査手段は、さらに、前記画像が印刷され
    る領域のうち、副走査方向の少なくとも一端に位置する
    領域においては、中央近傍の領域における副走査の平均
    送り量よりも小さい平均送り量で副走査を行う手段であ
    る印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記形成要素はインクを吐出してドットを形成する要素
    であり、 前記第1の搬送手段は、前記第2の搬送手段よりも前記
    副走査の上流側に位置する印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷装置であって、 前記第1の搬送手段は、前記副走査の上流側において所
    定の摩擦力で前記印刷媒体を搬送する上流側ローラを備
    える手段であり、 前記第2の搬送手段は、前記副走査の下流側において前
    記上流側よりも小さい摩擦力で前記印刷媒体を搬送する
    下流側ローラである印刷装置。
  11. 【請求項11】 副走査の方向に2ドット以上の間隔を
    開けてラスタを形成するヘッドを用いてラスタを形成す
    るとともに、該ラスタに交差する方向に副走査を行っ
    て、画像を印刷媒体上に印刷する印刷方法であって、
    (a) 前記画像を印刷するために形成すべきラスタの
    データを各形成要素に対応させて前記ヘッドに供給する
    とともに、形成すべきラスタが存在しない形成要素のマ
    スクを行う工程と、(b) 前記データ供給手段により
    供給されたデータに応じて前記ヘッドを駆動して各ラス
    タを形成する工程と、(c) 前記ヘッドまたは印刷媒
    体の少なくとも一方を第1の精度で搬送する第1の副走
    査と、前記第1の副走査を実現し得ない領域で前記ヘッ
    ドまたは印刷媒体の少なくとも一方を前記第1の精度よ
    りも低い第2の精度で搬送する第2の副走査とを順次用
    いて、前記第1の搬送手段による副走査中に形成された
    ラスタ間に、前記第2の搬送手段による副走査中に形成
    されたラスタが混在する領域が生じる条件下で予め設定
    された送り量で副走査を行う工程とを備える印刷方法。
  12. 【請求項12】 副走査の方向に2ドット以上の間隔を
    開けてラスタを形成するヘッドを主走査するとともに、
    第1の精度での副走査および該第1の精度よりも低い第
    2の精度での副走査を順次実行して、画像を印刷媒体上
    に印刷する印刷装置を駆動するためのプログラムをコン
    ピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、 前記第1の搬送手段による副走査中に形成されたラスタ
    間に、前記第2の搬送手段による副走査中に形成された
    ラスタが混在する領域が生じる条件下で予め設定された
    送り量で副走査を行う副走査機能を実現するプログラム
    を記録した記録媒体。
  13. 【請求項13】 副走査の方向に2ドット以上の間隔を
    開けてラスタを形成するヘッドを主走査するとともに、
    第1の精度での副走査および該第1の精度よりも低い第
    2の精度での副走査を順次実行して、画像を印刷媒体上
    に印刷する印刷装置を駆動するためのプログラムをコン
    ピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、 前記第1の精度での副走査および第2の精度での副走査
    のいずれが実行されているかに関わらず、予め設定され
    た所定の送り量で副走査を行う副走査機能を実現するプ
    ログラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の記録媒体であって、 さらに、第1の精度での副走査のみを行う第2の副走査
    機能と、 前記副走査機能と前記第2の副走査機能とを所定の条件
    に基づいて選択的に実行する機能とを実現するプログラ
    ムを記録した記録媒体。
JP16054099A 1999-06-08 1999-06-08 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体 Expired - Fee Related JP3567798B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16054099A JP3567798B2 (ja) 1999-06-08 1999-06-08 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体
AT00112159T ATE263683T1 (de) 1999-06-08 2000-06-06 Drucker und druckverfahren
EP00112159A EP1065063B1 (en) 1999-06-08 2000-06-06 Printer and printing method
DE60009606T DE60009606T2 (de) 1999-06-08 2000-06-06 Drucker und Druckverfahren
US09/588,712 US6336703B1 (en) 1999-06-08 2000-06-07 Printer, printing method, and recording medium
CN00121749A CN1124542C (zh) 1999-06-08 2000-06-08 打印装置、打印方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16054099A JP3567798B2 (ja) 1999-06-08 1999-06-08 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000343688A true JP2000343688A (ja) 2000-12-12
JP3567798B2 JP3567798B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=15717200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16054099A Expired - Fee Related JP3567798B2 (ja) 1999-06-08 1999-06-08 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6336703B1 (ja)
EP (1) EP1065063B1 (ja)
JP (1) JP3567798B2 (ja)
CN (1) CN1124542C (ja)
AT (1) ATE263683T1 (ja)
DE (1) DE60009606T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055202A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Seiko Epson Corp 印刷方法、印刷システム及びプログラム
US7377606B2 (en) 2002-10-16 2008-05-27 Seiko Epson Corporation Printing in different modes according to image size

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6612240B1 (en) * 2000-09-15 2003-09-02 Silverbrook Research Pty Ltd Drying of an image on print media in a modular commercial printer
JP3552694B2 (ja) * 2000-10-17 2004-08-11 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2002166536A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Canon Inc インクジェット記録装置
JP3684159B2 (ja) * 2001-01-31 2005-08-17 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
ATE366186T1 (de) * 2001-04-20 2007-07-15 Seiko Epson Corp Drucken durch wechsel des vorschubs zwischen einem monochromatischen bereich und einem farbbereich
US6837569B2 (en) * 2002-06-12 2005-01-04 Samsung Electronics Co., Ltd Shingling algorithms for edge printing and printer using the same
US20050099647A1 (en) * 2002-07-31 2005-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Print system and print control method
KR20060110489A (ko) * 2005-04-20 2006-10-25 삼성전자주식회사 슁글링 인쇄 방법
US7455378B2 (en) * 2006-03-16 2008-11-25 Eastman Kodak Company Printer control system and method for changing print mask height
CN102173246B (zh) * 2011-02-18 2013-01-02 中国印刷科学技术研究所 喷墨按需成型光栅的立体印刷方法
JP6028565B2 (ja) * 2012-03-30 2016-11-16 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタのギャップ情報取得方法、及び、液体吐出装置
JP6032003B2 (ja) 2012-03-30 2016-11-24 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタのギャップ情報取得方法、及び、液体吐出装置
JP6115128B2 (ja) 2012-03-30 2017-04-19 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタのギャップ情報取得方法、インクジェットプリンタ、及び、液体吐出装置
US8882215B2 (en) 2012-03-30 2014-11-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method and inkjet printer for acquiring gap information
JP5803785B2 (ja) 2012-03-30 2015-11-04 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ
JP6631164B2 (ja) * 2015-10-30 2020-01-15 セイコーエプソン株式会社 記録装置、記録方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5625389A (en) * 1994-01-31 1997-04-29 Tektronix, Inc. Ink-jet print head array and interlace method
US5686944A (en) * 1994-03-02 1997-11-11 Seiko Epson Corporation Serial printer with hybrid print control of interlaced and minute feed printing
JPH08130433A (ja) 1994-10-28 1996-05-21 Toko Inc 表面弾性波装置とその保護膜形成方法
JP3440804B2 (ja) * 1998-01-23 2003-08-25 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
US6155668A (en) * 1998-02-13 2000-12-05 Seiko Epson Corporation Printer, method of printing, and computer program product to actualize the printer
JP3596313B2 (ja) 1998-10-13 2004-12-02 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法および記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7377606B2 (en) 2002-10-16 2008-05-27 Seiko Epson Corporation Printing in different modes according to image size
JP2007055202A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Seiko Epson Corp 印刷方法、印刷システム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1065063B1 (en) 2004-04-07
EP1065063A1 (en) 2001-01-03
ATE263683T1 (de) 2004-04-15
DE60009606D1 (de) 2004-05-13
JP3567798B2 (ja) 2004-09-22
CN1277383A (zh) 2000-12-20
CN1124542C (zh) 2003-10-15
US6336703B1 (en) 2002-01-08
DE60009606T2 (de) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3567798B2 (ja) 印刷装置、印刷方法並びに記録媒体
US7954923B2 (en) Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method
KR100427218B1 (ko) 도트기록장치, 도트기록방법, 및 그 방법을 실현시키기 위한 컴퓨터 프로그램을 기록한 기록매체
JP2001130112A (ja) ドット間の形成位置ずれを調整する印刷装置
US6719403B2 (en) Ink-jet printing apparatus and ink-jet printing method
JP5487552B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法
JP2000225718A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
US8287090B2 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
JPH11291506A (ja) 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体
JP2002210949A (ja) 画像形成装置においてプリント帯領域を綴じ合わせる方法及び装置
US20060290720A1 (en) Recording method and recording apparatus
JPH01216852A (ja) インクジェットプリンタ
KR100423921B1 (ko) 프린터장치 및 프린터헤드
JP4168573B2 (ja) 異なるタイミングで形成されるドット間の形成位置のずれの調整
JP3744273B2 (ja) 記録方法および記録装置、並びに、そのためのプログラムを記録した可読媒体
US6464335B2 (en) Ink jet printer for reducing dot shift
JP2001113691A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP2008238811A (ja) インクジェット記録装置及びその記録方法
US20110216114A1 (en) Printing apparatus and method of controlling printing apparatus
JP4111204B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP3729199B2 (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP3371567B2 (ja) カラーインクジェット記録方法及び記録装置
JP2005169733A (ja) インクジェット記録方法および記録装置
JP2003305830A (ja) 記録装置および記録方法
JP4529518B2 (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees