JP5104445B2 - 印刷装置と印刷方法 - Google Patents

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本発明は、印刷ヘッドをキャリッジにて主走査方向に駆動させつつ、その移動する印刷ヘッドにて印刷を行う印刷制御に関する。
通常、こうした印刷ヘッドは、いわゆるインクジェットプリンタに搭載されており、当該プリンタではインクの吐出素子をパルス状に励磁制御することで、インクをパルス状に吐出している(例えば、特許文献1)。この吐出素子を駆動するには、通常、台形波と称される素子駆動信号を生成し、当該信号を吐出素子に出力して吐出素子をインク吐出のために駆動させている。
特開2001−187445号公報
こうしたインク吐出と相まって、印刷ヘッドの主走査方向移動については、吐出素子のパルス状のインク吐出の都度に所定の距離だけ移動するよう、キャリッジを駆動制御することが前提である。このため、通常、キャリッジの駆動制御に伴う印刷ヘッドの移動状況を例えばエンコーダ等の出力パルスの状況から判定し、このエンコーダ出力パルスに基づいて印刷ヘッドに印刷データを順次出力して、印刷データに基づいた印刷が実行されている。
印刷ヘッドが主走査方向に定速で正常に移動していれば、エンコーダの出力パルスのパルス周期は一定となり、当該周期はインクの吐出素子のパルス励磁の周期とも合致するので、印刷品質は安定する。ところが、印刷結果にいわゆるドット抜けと称される現象が報告されるに至った。図11はドット抜けの現象を説明する説明図である。
図示するように、印刷ヘッドが正常に移動している場合には、インク吐出によるドットは定ピッチで現れ、図中上段に示すように正常な印刷画像が得られる。しかしながら、下段に示すように、吐出素子のパルス励磁の1ドット分もしくは数ドット分の間に亘って吐出素子のパルス励磁が行われず、そのドット間隔分の未印刷領域が現れる。そして、この未印刷領域後に、未印刷領域前の印刷が続くので、印刷画像が分断されてズレたような印刷結果となる。
こうした現象が生じる原因を精査したところ、次のような知見を得た。印刷ヘッドは、キャリッジに搭載され、このキャリッジごと主走査方向のシャフトを摺動して移動する。このため、埃等の異物がシャフトに付着したり、シャフト表面の滑り具合(摩擦状況)が変化したり、印刷中プリンタへの外部からの衝撃等が加わったりすると、印刷ヘッドの移動速度が上がってエンコーダの出力パルス間隔が印刷ヘッド正常移動時の場合より短くなることがある。こうして短くなったエンコード出力パルスに追従して印刷データに基づいた吐出素子のパルス励磁(即ち、台形波による吐出素子駆動)がなされれば、上記した現象は生じない。しかしながら、吐出素子の駆動特性上、所定以下の短周期のパルス励磁を行うことができないのが現状である。よって、エンコーダ出力パルスの間隔が短いときには、印刷データの印刷ヘッドへの順次出力並びに印刷データに基づいた吐出素子のパルス励磁を停止させていた。これにより、インク吐出を行わないまま印刷ヘッドがキャリッジと共に移動するので、上記したドット抜けが起きる。そして、その後にエンコーダ出力パルス周期が復帰すると、その時点以降から、停止前の印刷データの順次出力が継続されると共に、その印刷データに基づいた吐出素子のパルス励磁が行われるので、既述したような印刷画像が分断されてズレた印刷結果となり、ドット抜けと印刷ズレとにより違和感をユーザに与えてしまうことが判明した。
本発明は、キャリッジにて印刷ヘッドを主走査方向に駆動させつつ当該印刷ヘッドにて印刷を行う際の上記した問題点を解決するためになされ、印刷品質の改善を図ることをその目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の印刷制御では、以下の構成を採用した。
[適用:印刷装置]
印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段とを備える
ことを要旨とする。
上記した構成の印刷装置では、キャリッジによる印刷ヘッドの主走査方向の実際の移動状況を検出して、その検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、印刷ヘッドへの印刷データの出力タイミングを生成する。そして、この生成された印刷データの出力タイミングで、印刷ヘッドに印刷に処すべき印刷データを順次出力する。こうした印刷データの出力と共に、印刷データの出力タイミングに基づいて印刷ヘッドの印刷素子の素子駆動信号を生成して当該生成した素子駆動信号を印刷素子に出力し、その印刷素子を素子駆動信号により駆動することで印刷を行う。この場合、印刷ヘッドが複数の印刷素子を内蔵していれば、素子駆動信号の生成とその出力は、出力される印刷データに対応した印刷素子についてなされる。
印刷ヘッドの移動状況が定常状態である限りにおいては、印字データの出力タイミングの生成周期は定常となると共に、この出力タイミングに基づく素子駆動信号の生成と印刷素子への素子駆動信号出力、および印刷素子の駆動も出力タイミングに合致して定常となる。このため、印刷データの順次出力による印刷にはドット抜けは生じない。ところが、何らかの原因で印刷ヘッドの移動状況に変異が起き、印刷ヘッドの移動状況に基づいた印刷データの出力タイミングの生成周期が短くなると、上記構成の印刷装置での印刷動作は次のようになる。
上記構成の印刷装置では、上記したように印刷ヘッドの移動状況に応じた印字データの出力タイミングの生成、並びにこの出力タイミングでの印刷データの順次出力と素子駆動信号の生成と出力を行いつつ、この印刷データの出力タイミングの生成周期を、印刷ヘッドが主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期と対比する。そして、何らかの原因で印刷ヘッドの移動速度が速まり印刷データの出力タイミングの生成周期が定速移動時のヘッド移動周期より短い周期の短生成周期となると、この短生成周期での出力タイミングに代わる代用出力タイミングを生成し、この生成した代用出力タイミングを短生成周期での出力タイミングに代わって用いる。つまり、印字ヘッドには、短生成周期の出力タイミングで出力を予定していた印刷データが代用出力タイミングで出力される。その上で、短生成周期の出力タイミングに基づいた素子駆動信号の生成に代わり、代用出力タイミングに基づいて素子駆動信号を生成して、印刷素子は、この生成した素子駆動信号により駆動される。しかも、短生成周期での出力タイミングに代わる代用出力タイミングは、短生成周期の出力タイミングの最前の生成周期で生成された出力タイミングに基づいた最前の素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成されるので、印刷素子は支障なく駆動する。これにより、何らかの原因で印刷ヘッドの移動速度が速まったとしても、上記構成の印刷装置によれば、ドット抜けを起こすことなく印刷データを順次印刷できるので、印字品質を高めることができる。
上記した本発明の印刷装置は、次のような態様とすることができる。例えば、前記代用タイミング生成手段により前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにできる。こうすれば、代用出力タイミングに基づいた素子駆動信号の生成並びにその出力による印刷素子の駆動は、遅延タイミングだけ最前の印刷素子駆動に遅れて実行されるので、より確実に印刷素子を支障なく駆動できる。
このように遅延タイミングで代用出力タイミングを生成するに当たり、前記最前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングと、前記最前の生成周期より一つ前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングに基づいた前記素子駆動信号の出力完了のタイミングとの時間差に基づいて前記遅延タイミングを定め、該定めた遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにできる。こうすれば、短生成周期とされた最前、即ちその直前の印刷データの印刷の状況を再現して、いわゆるドットの並びが短生成周期の直前と同じにできるので、印字品質向上の上から望ましい。
また、前記短生成周期より以前における生成周期での前記印刷データの出力タイミングと、該生成周期より一つ前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングに基づいた前記素子駆動信号の出力完了のタイミングとの時間差を、前記短生成周期より以前の複数の生成周期について平均化し、該平均化した前記時間差に基づいて定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにできる。こうすれば、短生成周期より以前の複数の生成周期でなされた印刷データの印刷状況が平均化された上で再現され、印字品質向上に寄与できる。
或いは、前記短生成周期とされる以前の生成周期であって前記短生成周期とされなかった定常の生成周期に基づいて前記遅延タイミングを定め、該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにできる。こうすれば、定常の生成周期を求めれば容易に遅延タイミングを定めることができるので、簡便である。
また、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期に基づいて前記遅延タイミングを定め、該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにできる。ヘッド移動周期は、印刷装置の設計上、予め定まるので、より容易に遅延タイミングを定めることができるので、簡便である。
更に、前記遅延タイミングを書き換え可能に記憶するタイミング記憶手段を備えるようにした上で、前記タイミング記憶手段が記憶した前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成するようにしても、より容易に遅延タイミングを定めることができるので、簡便である。この場合、記憶した遅延タイミングの書き換えにより、代用出力タイミングの生成タイミングを種々のものに容易に変更できる。
上記の印刷装置により実現される印刷手法は、印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷方法について適用できる。
以下、上述した本発明の作用・効果を一層明らかにするため、本発明の実施の形態を実施例に基づき次の順序で説明する。
A:プリンタの構成;
B:要部回路構成;
C:印刷処理;
D:印刷処理の変形例;
A:プリンタの構成;
図1は本発明の実施例としてのプリンタ100の外観を示す説明図である。プリンタ100は、複合機タイプのプリンタであり、光学的に画像を読み込むスキャナ110や、画像データの記録されたメモリカードMCを挿入するためのメモリカードスロット120、デジタルカメラ等の機器を接続するUSBインタフェース130等を備えている。プリンタ100は、スキャナ110によって取り込んだ画像や、メモリカードMCから読み込んだ画像、USBインタフェース130を介してデジタルカメラから読み込んだ画像等を印刷用紙Pに印刷することができる。また、プリンタ100は、プリンタケーブル等によって接続された図示していないパーソナルコンピュータから入力した画像の印刷も行うことができる。
プリンタ100は、印刷対象の画像の選択や、印刷用紙の種類、用紙サイズの設定など、印刷に関する種々の設定操作を行うための操作パネル140を備えている。操作パネル140の中央部には、液晶モニタ145が備えられている。液晶モニタ145には、メモリカードMC等から入力した画像の一覧や種々のグラフィカルインタフェース(GUI)が表示される。
図2はプリンタ100の内部構成を機能的に示す説明図である。図示するように、プリンタ100は、印刷用紙Pに印刷を行う機構として、インクカートリッジ212を搭載したキャリッジ210や、キャリッジ210を主走査方向に駆動するキャリッジモータ220、印刷用紙Pを副走査方向に搬送する紙送りモータ230を備えている。
キャリッジ210には、シアン(C)、ライトシアン(Lc)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(Lm)、イエロ(Y)、ブラック(K)、の各インクが収容されたインクカートリッジ212が搭載されている。キャリッジ210は、それぞれ印刷ヘッドを備え、各カートリッジの色に対応して計6種類のインクヘッド211が装着されている。インクカートリッジ212からインクヘッド211に供給されたインクは、図示しないピエゾ素子(圧電素子)を駆動することで印刷用紙Pに吐出される。
プリンタ100は、制御ユニット150によってインクヘッド211のピエゾ素子に印加する電圧波形を制御することにより、印刷用紙Pに4種類のサイズのドットを、ドットの形成されない場合も含め、サイズの小さい順に、「ドット無し」、「Sドット」、「Mドット」、「Lドット」として形成する。S、MおよびLのサイズのドットは、1ドット当たり、それぞれ、1.5pl(ピコリットル)、3pl、7plのインク量によって表現される。なお、本実施例では、4種類のドットを形成可能であるものとしたが、2種類や3種類、あるいは5種類以上のドットを形成可能としてもよい。
キャリッジ210は、プラテン270の軸方向と並行に設置された摺動軸280に移動自在に保持されている。キャリッジモータ220は、制御ユニット150からの指令に応じて駆動ベルト260を回転させることで、プラテン270の軸方向と平行に、すなわち、主走査方向にキャリッジ210をそれぞれのインクヘッド211と共に往復運動させる。そして、このインクヘッド211の主走査方向の移動状況を検出するため、プリンタ100は、キャリッジモータ220の回転に伴ってパルス状の信号を発するエンコーダ222を備える。紙送りモータ230は、制御ユニット150からの指令に応じてプラテン270を回転させることで、プラテン270の軸方向と垂直に印刷用紙Pを搬送する。
プリンタ100は、上述したインクヘッド211やキャリッジモータ220、紙送りモータ230の動作を制御するための制御ユニット150を備えている。制御ユニット150には、図1に示したスキャナ110やメモリカードスロット120、USBインタフェース130、操作パネル140、液晶モニタ145が接続されている。
制御ユニット150は、CPU151とRAM152とROM153と画像処理ASIC155とを備えている。
ROM153には、プリンタ100の動作を全般的に制御するための制御プログラムが記憶されている。CPU151はプリンタ100の電源投入時に、この制御プログラムをRAM152に読み出して実行する。CPU151は、この制御プログラムの実行により、印刷処理や初期化処理等を行う。
ROM153には、制御プログラムの他、初期化処理時に使用されるディザマトリックスデータDMやドット発生量テーブルDGTが記憶されている。RAM152には、この初期化処理によって生成される種々のテーブルが記憶される。なお、CPU151にて行われる種々の印刷処理や初期化処理等は、本発明の要旨とは直接関係しないので、これらの説明については省略する。
画像処理ASIC155は、メモリカードMC等から入力した画像データに対して、色変換処理やハーフトーン処理を施す集積回路であり、印刷制御ユニット160を備える。画像処理ASIC155内の論理回路は、色変換等に必要な機能を実現するためのプログラムが所定のハードウェア記述言語によって記述されることで設計されている。印刷制御ユニット160は、キャリッジモータ220および紙送りモータ230等の印刷機器の駆動制御を経て紙送りやキャリッジ送りを行いつつ、インクカートリッジ212のそれぞれのインクヘッド211のインク吐出アクチュエータ(ピエゾ素子)の駆動信号生成および駆動制御等を行うため、ヘッド移動検出部161、タイミング生成部162、データ出力部163、素子駆動部164、タイミング生成部165、代用タイミング生成部166、キャリッジ駆動部167および紙送り駆動部168等の機能を果たすよう構成されている。
ヘッド移動検出部161等の機能部は、画像処理ASIC155を構成する後述の各種回路と処理プログラムで構築され、ヘッド移動検出部161は、インクヘッド211の主走査方向の移動状況をエンコーダ222の出力信号により検出する。タイミング生成部162は、ヘッド移動検出部161が検出したインクヘッド211の移動状況に基づいて、インクヘッド211への印刷データの出力タイミング信号(PTS)を生成する。データ出力部163は、この生成された印刷データの出力タイミング信号PTSで、インクヘッド211に、印刷に処すべき印刷データを順次出力する。本実施例では、後述するように出力タイミング信号PTSが定常より短周期で生成された状況に対処するため、代用出力タイミング信号PTS2を生成する。よって、データ出力部163は、受け取った出力タイミング信号PTS或いは代用出力タイミング信号PTS2で、インクヘッド211に、印刷に処すべき印刷データを順次出力することになる。
素子駆動部164は、出力タイミング信号PTSに基づいてインクヘッド211内蔵のピエゾ素子の駆動信号を後述するように台形波形状で生成し、この生成した台形波の駆動信号をピエゾ素子に出力する。これにより、インクヘッド211は、そのピエゾ素子が台形波の駆動信号によって駆動されることになり、データ出力部163からの印刷データ出力と相まって、印刷データに基づいた印刷を実行する。
タイミング生成部165は、出力タイミング信号PTSの生成周期と、インクヘッド211が上記の主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比する。代用タイミング生成部166は、出力タイミング信号PTSの生成周期がヘッド移動周期より短い周期の短生成周期である場合において、この短生成周期での出力タイミング信号PTSに代わる代用出力タイミング信号PTS2を生成する。なお、この代用出力タイミング信号PTS2の生成の様子については後述する。
この他、キャリッジ駆動部167は、キャリッジモータ220を駆動制御することで、インクヘッド211をキャリッジごと主走査方向に沿って移動させる。紙送り駆動部168は、モータ230を駆動制御することでプラテン270を回転させ、印刷用紙Pを搬送(紙送り)する。
B:要部回路構成;
図3は印刷制御ユニット160の回路構成を例示するブロック図である。図示するように、印刷制御ユニット160は、ヘッドコントロールユニット(HCU)170と、台形波生成励磁回路172と、台形波駆動監視回路174と、代用出力タイミング生成回路176と、切替回路178と、出力タイミング生成回路180とを備える。HCU170は、印刷ヘッドの統括的な制御を行うよう構成され、内蔵メモリに制御ユニット150が取り込んだ画像印刷用のイメージデータやテキスト印刷用のテキストデータ等の印刷データを逐次読み込み、この印刷データをインクカートリッジ212のそれぞれのインクヘッド211に順次出力する。つまり、HCU170は、印刷データの出力数をカウントする転送カウンタを内蔵し、受け取ったイメージデータ等の印刷データをインクヘッド211に出力するに当たり、この印刷データをシリアル化し、内蔵する転送カウンタのカウントアップと並行して印刷データを順次出力する。これにより、印刷データの出力数は転送カウンタにてカウントアップされ、シリアル化された印刷データのうちそのカウントアップしたカウンタ値に対応する印刷データがインクヘッド211に出力される。これを繰り返すことで、HUC170は、シリアル化済みの印刷データをインクヘッド211に順次出力する。
なお、本実施のHCU170は、制御ユニット150が有する図示しないSDRAM(イメージバッファ)に格納されている各色のイメージデータをHCU170の内蔵メモリに転送することが可能である。しかもHCU170は、インクヘッド211の1走査分の印字処理に必要なイメージデータを転送するにあたっては、その転送過程で制御ユニット150のCPU151の制御を介在させることなくデータ転送を行うことができる。勿論HCU170は、こうしたデータ転送をCPU151の制御のもとで実行することも可能である。また、本実施のHCU170は、印刷ヘッドに形成されている各色ノズル列間のヘッドギャップに応じてヌルデータをHCU170内部で自動生成し、該生成したヌルデータをイメージデータに付与してインクヘッド211へ転送する機能も有している。上記した各機能は、本願の要旨とは直接関与しないのでその説明については省略する。
上記した印刷データの出力と共に、インクヘッド211には、台形波生成励磁回路172がピエゾ素子の励磁駆動用に生成した台形波の駆動信号も出力される。台形波生成励磁回路172は、台形波の駆動信号を後述する出力タイミング信号PTS或いは代用出力タイミング信号PTS2に基づいて生成し、その生成に際しては、インクドットの吐出の有無および吐出するインクドットの量(ドットの大きさ)を考慮した台形波パターンで台形波の駆動信号を生成する。印刷制御ユニット160の台形波駆動監視回路174は、台形波生成励磁回路172と相互に信号授受を行って、台形波生成励磁回路172による台形波の駆動信号の生成状況および励磁の回数を監視しつつ、台形波生成励磁回路172と協働して、出力タイミング信号PTS或いは代用出力タイミング信号PTS2に基づくHCU170への印刷データ出力指示(trg信号)等の機能を果たす。そして、印刷制御ユニット160は、キャリッジ駆動部167や駆動部168により、キャリッジモータ220や紙送りモータ230を駆動制御してインクヘッド211をキャリッジ210ごと主走査方向に往復移動させつつ、インクドットの吐出の有無および吐出するインクドットの量(ドットの大きさ)を制御した各色のインクドットをその色に対応したノズルから吐出させる。これにより、既述したように印刷データの印刷がなされる。
印刷制御ユニット160は、上記した台形波の駆動信号の生成・出力と印刷データの順次出力の他、出力タイミング生成回路180により、エンコーダ222の出力信号に基づいて出力タイミング信号PTSを生成する。通常、キャリッジ210を介したインクヘッド211の主走査方向の移動は定速で行われるので、エンコーダ222のエンコーダ出力は一定周期のパルス出力となる。よって、出力タイミング生成回路180は、インクヘッド211の移動状況を当該移動状況が反映したエンコーダ出力にて検出し、その検出したインクヘッド211の移動状況、具体的にはエンコーダのパルス出力に基づいて、印刷データの出力タイミング、即ち上記した出力タイミング信号PTSを生成し、これを切替回路178と代用出力タイミング生成回路176に出力する。
その一方、印刷制御ユニット160の代用出力タイミング生成回路176は、後述するように出力タイミング信号PTSの生成周期が短周期であると、台形波生成励磁回路172による台形波の駆動信号の生成状況をも考慮して代用出力タイミング信号PTS2を生成する。この代用出力タイミング信号PTS2の生成について説明する。キャリッジ210は摺動軸280を摺動することから、その摺動面への埃等の異物付着、摺動生の低下、外部からの衝撃等と云った現象が起きると、キャリッジ210の移動速度、延いてはインクヘッド211の移動速度が速まり、エンコーダのパルス出力が短周期となることがある。代用出力タイミング生成回路176は、エンコーダのパルス出力に基づいて出力タイミング生成回路180が生成した出力タイミング信号PTSの生成周期をキャリッジ210が主走査方向に沿って定速で移動しているとした場合のヘッド移動周期と対比する。そして、代用出力タイミング生成回路176は、このエンコーダのパルス出力周期、即ち印刷データの出力タイミング信号PTSの生成周期がヘッド移動周期より短周期であると代用出力タイミング信号PTS2を生成する。
この代用出力タイミング信号PTS2は、代用出力タイミング生成回路176から切替回路178に出力され、切替回路178は、代用出力タイミング生成回路176からの切替信号に基づいて、出力タイミング信号PTS或いは代用出力タイミング信号PTS2を台形波生成励磁回路172に出力する。台形波生成励磁回路172は、出力タイミング信号PTSの生成周期が短周期である場合、即ち代用出力タイミング信号PTS2の入力を切替回路178から受けた場合には、HCU170にPTSエラー信号を出力し、これを受けたHUC170は、印刷データ出力に際しては、出力タイミング信号PTSに代わって代用出力タイミング信号PTS2を用いることになる。
C:印刷処理;
ここで、印刷データの出力タイミング信号PTSと、インクヘッド211の駆動のための台形波の駆動信号生成、および印刷データの出力の関係について説明する。図4は出力タイミング生成回路180にて実行されるタイミング生成処理の様子を示すフローチャート、図5は代用出力タイミング生成回路176や台形波生成励磁回路172にて協働して実行されるタイミング制御処理の様子を示すフローチャート、図6は台形波生成励磁回路172や台形波駆動監視回路174およびHCU170にて協働して実行されるデータの出力とピエゾ素子励磁の処理の様子を示すフローチャート、図7はエンコーダ出力と印刷データの出力タイミング信号PTSや代用出力タイミング信号PTS2の生成並びにデータ転送・素子励磁の関係を示すタイミングチャートである。
図4に示すタイミング生成処理は、エンコーダ222からの出力がある期間において所定時間ごとに繰り返し実行され、まず、エンコーダ222のエンコーダ信号を入力して(ステップS100)、当該信号に基づいた出力タイミング信号PTSの生成(図7参照)と、その出力とを行う(ステップS110)。これにより、切替回路178には、出力タイミング信号PTSが出力される。切替回路178は、後述するように、通常は出力タイミング信号PTSの側に切り替えられているので、出力タイミング信号PTSは切替回路178を経て台形波生成励磁回路172に出力される。その後の出力タイミング信号PTSに基づく処理については後述する。
出力タイミング信号PTSの生成とその出力に続いては、出力タイミング信号PTSの生成周期を演算すると共にその演算結果を記憶して(ステップS120)、本ルーチンを一旦終了する。本ルーチンがエンコーダ222からのエンコーダ信号の出力がある期間のものであることから、当該期間(エンコーダ信号出力期間)に亘って、出力タイミング信号PTSの生成周期は、出力タイミング生成回路180やHCU170のレジスタに、出力タイミング信号PTSの生成順序と関連付けて記憶される。これにより、出力タイミング信号PTSが生成される度に、その生成順序と生成周期が対となって記憶され、当該記憶結果は、エンコーダ222からのエンコーダ信号の出力期間において保持され、信号出力が停止すると破棄される。つまり、エンコーダ222からのエンコーダ信号の出力期間の都度に、出力タイミング信号PTSの生成順序と生成周期が対となって記憶されることになる。こうして記憶された出力タイミング信号PTSの生成順序と生成周期は、必要に応じて後述の処理に用いられる。
図5に示すタイミング制御処理にあっても、エンコーダ222からの出力がある期間において所定時間ごとに繰り返し実行され、まず、出力タイミング生成回路180にて生成された出力タイミング信号PTSの生成周期と上記した所定のヘッド移動周期とを対比して出力タイミング信号PTSの生成周期が所定のヘッド移動周期より短周期であるか否かを判定する(ステップS200)。このステップS200で否定判定すれば、エンコーダのパルス出力の出力周期、即ち出力タイミング信号PTSの生成周期は定常であるので、ステップS200以降の処理は不要であるとして一旦本ルーチンを終了する。これにより、切替回路178は、出力タイミング信号PTSの側に切り替えられたままであるので、出力タイミング生成回路180の生成した出力タイミング信号PTSが台形波生成励磁回路172に入力され、図7に示すように、この出力タイミング信号PTSに基づいた台形波の駆動信号生成・励磁、並びに印刷データ出力がなされる。
その一方、ステップS200で肯定判定すると、即ち出力タイミング信号PTSの生成周期は短周期であると判定すると、最前の出力タイミング信号PTSに基づいた前回の印刷が終了しているか否かを判定し(ステップS210)、印刷終了まで待機する。この印刷終了の判定は、前回の出力タイミング信号PTSに基づいて生成した台形波の駆動信号のピエゾ素子への出力が完了しているかで下される。具体的には、台形波生成励磁回路172は、台形波の駆動信号の生成に当たって、自身のレジスタに台形波の生成・出力の過程を蓄積するので、このレジスタを参照することで、最前の出力タイミング信号PTSに基づいた前回の印刷終了を判定できる。
最前の出力タイミング信号PTSに基づいた印刷が終了していれば、代用出力タイミング生成回路176は、切替回路178に代用出力タイミング信号PTS2の側に切り替える信号を出力する(ステップS220)。これにより、切替回路178から台形波生成励磁回路172への出力タイミング信号PTSの出力は停止(禁止)される。次いで、代用出力タイミング生成回路176は、前回までの出力タイミング信号PTSの生成状況を読み込み(ステップS240)、その読み込んだ生成状況を反映させて代用出力タイミング信号PTS2を生成して出力する(ステップS250)。この代用出力タイミング信号PTS2の生成・出力の様子を、図7を併用しつつ説明する。
図7に示すように、ある出力タイミング信号PTSがその生成周期が短周期の短周期出力タイミング信号PTSNGであったとすると、その最前の正常周期の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)の生成状況をステップS120の記憶結果から読み込む。次に、この読み込んだ最前の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)より一つ前の生成周期での出力タイミング信号PTS(PTSn−2)に基づいた台形波の駆動信号の出力完了のタイミングと、この読み込んだ最前の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)の生成タイミングまでの時間差Δtdを求める。この場合、出力タイミング信号PTS(TSn−2)に基づいた台形波の駆動信号の出力完了のタイミングは、台形波生成励磁回路172がレジスタに蓄積した台形波の生成・出力の過程を参照することで判明する。
そして、代用出力タイミング生成回路176は、台形波生成励磁回路172が最前の正常周期の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)に基づいて台形波の駆動信号を生成・出力する際にレジスタに蓄積した台形波の駆動信号の生成・出力の過程を参照して、最前の正常周期の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)に基づいた台形波の駆動信号の出力完了のタイミングから上記した時間差Δtdが経過したタイミングで代用出力タイミング信号PTS2を生成して、当該信号を切替回路178に出力する。これにより、最前の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)に基づいた最前の台形波の駆動信号の出力と重ならないタイミングで、代用出力タイミング信号PTS2が生成されて、台形波生成励磁回路172には、この代用出力タイミング信号PTS2が入力される。台形波生成励磁回路172では、後述するように、この代用出力タイミング信号PTS2に基づいた台形波の駆動信号の生成・出力がなされる。その一方、HCU170では、後述するように、この代用出力タイミング信号PTS2に基づいた印刷データの出力がなされる。
代用出力タイミング信号PTS2の生成・出力に続いては、この代用出力タイミング信号PTS2に基づいた今回の印刷が終了しているか否かを判定し(ステップS260)、印刷終了まで待機する。この印刷終了の判定は、既述したステップS210での判定と同様に行われる。そして、生成した代用出力タイミング信号PTS2に基づいた印刷が終了していれば、代用出力タイミング生成回路176は、切替回路178に出力タイミング信号PTSの側に切り替える信号を出力して(ステップS270)、本ルーチンを一旦終了する。これにより、切替回路178から台形波生成励磁回路172へは、代用出力タイミング信号PTS2の出力が停止(禁止)され、これ以降では、出力タイミング生成回路180の生成した出力タイミング信号PTSが出力される。つまり、図5に示したタイミング制御により、出力タイミング信号PTSの生成周期が短周期である場合に限って、出力タイミング信号PTSに代わって代用出力タイミング信号PTS2が生成され、この代用出力タイミング信号PTS2の生成には、最前の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)の生成状況が反映される。そして、代用出力タイミング信号PTS2は、最前の出力タイミング信号PTS(PTSn−1)に基づいた最前の台形波形の駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成される。
上記したように生成された出力タイミング信号PTSおよび代用出力タイミング信号PTS2での印刷は次のようになる。図6に示すデータ転送と素子励磁の処理にあっても、エンコーダ222からの出力がある期間において所定時間ごとに繰り返し実行され、まず、出力タイミング信号PTSまたは代用出力タイミング信号PTS2のいずれかの信号入力の有無を判定する(ステップS300)。ここで、信号入力がなければ、何の処理も行うことなく一旦終了する。一方、出力タイミング信号PTSまたは代用出力タイミング信号PTS2のいずれかの信号入力があれば、この出力タイミング信号PTSまたは代用出力タイミング信号PTS2に基づいて、図7に示すように台形波の駆動信号を生成すると共に、当該信号をインクヘッド211に出力してインク吐出のためのピエゾ素子を励磁する(ステップS310)。この処理に続いて、もしくは並行して、HCU170におけるデータ転送カウンタのカウントアップとそのカウント値に対応した印刷データを順次出力して(ステップS320)、本ルーチンを終了する。
本実施例のプリンタ100では、インクヘッド211の実際の主走査方向に沿った移動状況を反映したエンコーダ222のエンコーダ出力に基づいて、印刷データの出力タイミング信号PTSを生成する(ステップS100〜110)。そして、この生成した出力タイミング信号PTSで、印刷データの順次出力(シリアル出力)と、インクヘッド211のピエゾ素子励磁のための台形波の駆動信号生成並びに当該駆動信号によるピエゾ素子励磁駆動とを行うことで、印刷データを印刷する。このため、インクヘッド211が定常状態で主走査方向に沿って移動している限りにおいては、エンコーダ出力に基づく出力タイミング信号PTSの生成周期は定常となり、台形波の駆動信号の生成とその信号出力、およびピエゾ素子の駆動も出力タイミング信号PTSに合致して定常となるので、印刷データの順次出力による印刷にドット抜けを起きない。
その一方、何らかの原因でインクヘッド211の移動状況に変異が起き、インクヘッド211の移動状況に基づいた印刷データの出力タイミング信号PTSの生成周期が短くなると(図7の短周期出力タイミング信号PTSNG)、本実施例のプリンタ100では、次のようになる。プリンタ100は、エンコーダ信号に基づいて生成される出力タイミング信号PTSの生成周期と既述した所定のヘッド移動周期とを常時対比する(ステップS200)。この対比の結果、出力タイミング信号PTSの生成周期が短周期であると、これを契機に、短周期出力タイミング信号PTSNGに代わって代用出力タイミング信号PTS2を生成して、この代用出力タイミング信号PTS2を出力する(ステップS200〜250)。この場合、切替回路178での切替により、出力タイミング信号PTSは台形波生成励磁回路172に出力されず、代用出力タイミング信号PTS2が台形波生成励磁回路172に出力されるよう担保される(ステップS220)。よって、台形波生成励磁回路172での台形波の駆動信号の生成とHCU170での印刷データの出力とは、それまで用いていた出力タイミング信号PTS、詳しくは、短周期出力タイミング信号PTSNGに代わって、代用出力タイミング信号PTS2に基づいてなされる。
これにより、インクヘッド211には、短周期出力タイミング信号PTSNGで出力を予定していた印刷データが代用出力タイミング信号PTS2で出力される。その上で、インクヘッド211のピエゾ素子は、代用出力タイミング信号PTS2に基づいて生成した台形波の駆動信号により駆動される。しかも、短周期出力タイミング信号PTSNGに代わって代用出力タイミング信号PTS2を生成する際には、図7に示すように、短周期出力タイミング信号PTSNGの最前の生成周期で生成された出力タイミング信号PTSn−1に基づいた最前の台形波の駆動信号の出力完了(即ちと出力タイミング信号PTSn−1に基づいた印刷完了)を待って行うようにした(ステップS210)。
このため、短周期出力タイミング信号PTSNGに代わる代用出力タイミング信号PTS2を、上記の出力タイミング信号PTSn−1に基づいた最前の台形波の駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成するので、ピエゾ素子を支障なく駆動できる。つまり、何らかの原因でインクヘッド211の移動速度が定常状態より速まると、インクヘッド211はこの定常状態より速い移動速度のままで主走査方向に沿って移動するが、この際には、本実施例のプリンタ100では、代用出力タイミング信号PTS2に基づく印刷データ出力・ピエゾ素子励磁を行うので、ドット抜けを起こすことなく印刷データを順次印刷できる。例えば、図7に示すように、印刷データがA〜Gまでシリアル化されている場合、AとBの印刷データは、移動しつつあるインクヘッド211に、このデータの並びの順で出力タイミング信号PTSのたびに出力されて印刷用紙に印字結果を残し、上記した短周期出力タイミング信号PTSNGでの出力対象となる印刷データCは、代用出力タイミング信号PTS2に基づいて出力されて印字結果を残す。印刷データC以降の印刷データD〜Gは、このデータの並びの順で出力タイミング信号PTSのたびに出力されて印刷用紙に印字結果を残す。図8は短周期出力タイミング信号PTSNGが生成された場合の印刷結果の様子を示す説明図である。
本実施例のプリンタ100では、既述したように短周期出力タイミング信号PTSNGに代わる代用出力タイミング信号PTS2に基づいて印刷データ出力とピエゾ素子励磁を行うと共に、この代用出力タイミング信号PTS2をその前のピエゾ素子励磁の台形波の駆動信号と重ならないように生成する。この結果、エンコーダ出力に伴い短周期出力タイミング信号PTSNGが生成されても、この短周期出力タイミング信号PTSNGに代わる代用出力タイミング信号PTS2に基づいた印刷が行われるので、図8からも明らかなように、ドット抜けを起きないようにするので、印刷品質の向上を図ることができる。
また、本実施例のプリンタ100では、短周期出力タイミング信号PTSNGに代わる代用出力タイミング信号PTS2を、図7に示すように、最前の出力タイミング信号PTSn−1に基づいた最前の台形波の駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成するに当たり、次のようにした。まず、図7に示すように、短周期出力タイミング信号PTSNGの最前の出力タイミング信号PTSn−1より一つ前の生成周期での出力タイミング信号PTSn−2に基づいた台形波の駆動信号の出力完了のタイミングと、この最前の出力タイミング信号PTSn−1の生成タイミングまでの時間差Δtdを求める。そして、最前の正常周期の出力タイミング信号PTSn−1に基づいた台形波の駆動信号の出力完了のタイミングから上記した時間差Δtdが経過したタイミングで代用出力タイミング信号PTS2を生成して出力するようにした。この結果、代用出力タイミング信号PTS2に基づいた台形波の駆動信号の生成並びにその出力によるピエゾ素子の駆動を、上記の時間差Δtdだけ最前のピエゾ素子駆動に遅れて実行できるので、より確実にピエゾ素子を支障なく駆動できる。しかも、上記の時間差Δtdは短周期出力タイミング信号PTSNGの最前のものであることから、短周期出力タイミング信号PTSの生成が起きた直前の印刷データの印刷の状況を再現できる。よって、主走査方向でのドットの並びを短生成周期での出力タイミング信号PTSの生成の直前と同じにできるので、印字品質向上の上から望ましい。
また、本実施例では、印刷データをシリアル化した上で出力タイミング信号PTSごとに順次出力する際、既存のプリンタで一般的に採用されているカウンタとそのカウンタアップ後のカウンタ値に応じたシリアルデータの転送出力を図るという構成に対して、代用出力タイミング信号PTS2の生成と当該信号に基づいた印刷データ出力並びにピエゾ素子励磁という簡単な対処を行うだけで済む。よって、既存プリンタに対して簡単な改造で、ドット抜けのない高い印字品質で印刷できるようになる。
D:印刷処理の変形例;
次に、変形例について説明する。図9は代用出力タイミング信号PTS2の生成のタイミングを定める第1の変形例を説明するための説明図、図10は代用出力タイミング信号PTS2の生成のタイミングを定める第2の変形例を説明するための説明図である。
図9に示す変形例では、代用出力タイミング信号PTS2の生成のタイミングを定める既述した時間差Δtdを、短周期出力タイミング信号PTSNGの生成以前の複数の生成周期の出力タイミング信号PTSの生成の都度に平均化した時間差とした。この時間差Δtdは、既述したように、出力タイミング信号PTSの生成の都度に算出できるので、出力タイミング信号PTSの生成周期が正常である期間に亘って時間差Δtdを蓄積して平均化すればよい。この変形例によれば、短周期出力タイミング信号PTSNGの生成以前の複数の生成周期の出力タイミング信号PTSに基づいてなされた印刷データの印刷状況を平均化した上で再現できるので、印字品質向上の点で有益である。
図10に示す変形例では、上記した台形波の駆動信号の出力完了から次の出力タイミング信号PTS生成までの時間差Δtdに代わり、出力タイミング信号PTSの生成周期そのものを用いた点に特徴がある。つまり、図示するように、出力タイミング信号PTSの生成の都度に、その直前の定常の生成周期で生成された出力タイミング信号PTSの生成からの経過時間tを求める。そして、この直前の経過時間tだけ遅延させて、或いはこの経過時間tを平均化した経過時間だけ遅延させて、代用出力タイミング信号PTS2を生成する。この変形例によれば、定常の生成周期で出力タイミング信号PTSを生成する際のこの生成周期を求めれば容易に遅延タイミングを定めることができるので、簡便である。
この他、次のように変形することもできる。インクヘッド211が主走査方向に沿って定常状態で移動している場合、ヘッド移動速度はキャリッジモータ220による回転速度等に依存するので、ヘッド移動周期は予め定まる。よって、前回の出力タイミング信号PTS生成から今回の出力タイミング信号PTS生成までの経過時間を予め定まったヘッド移動周期に基づいて定め、この経過時間を、図10で説明した経過時間tの代わりに用いて代用出力タイミング信号PTS2を生成するようにできる。このようにすれば、代用出力タイミング信号PTS2の生成タイミングをより容易に定めることができ、簡便である。
この場合、上記したように予め定まるヘッド移動周期は、代用出力タイミング生成回路176や台形波生成励磁回路172のレジスタに予め記憶させておけば、短生成周期での出力タイミング信号PTSが生成される都度に、この記憶済みのヘッド移動周期を読み出せばよく、簡便である。そして、このように記憶するヘッド移動周期を外部から書き換え更新できるように構成することもでき、こうすれば、代用出力タイミング信号PTS2の生成タイミングを種々のものに容易に変更できる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記の実施例ではインクジェットタイプのプリンタを例に上げて説明したが、熱転写方式のプリンタにあっても適用できる。
本発明の実施例としてのプリンタ100の外観を示す説明図である。 プリンタ100の内部構成を機能的に示す説明図である。 印刷制御ユニット160の回路構成を例示するブロック図である。 出力タイミング生成回路180にて実行されるタイミング生成処理の様子を示すフローチャートである。 代用出力タイミング生成回路176や台形波生成励磁回路172にて協働して実行されるタイミング制御処理の様子を示すフローチャートである。 台形波生成励磁回路172や台形波駆動監視回路174およびHCU170にて協働して実行されるデータの出力とピエゾ素子励磁の処理の様子を示すフローチャートである。 エンコーダ出力と印刷データの出力タイミング信号PTSや代用出力タイミング信号PTS2の生成並びにデータ転送・素子励磁の関係を示すタイミングチャートである。 短周期出力タイミング信号PTSNGが生成された場合の印刷結果の様子を示す説明図である。 代用出力タイミング信号PTS2の生成のタイミングを定める第1の変形例を説明するための説明図である。 代用出力タイミング信号PTS2の生成のタイミングを定める第2の変形例を説明するための説明図である。 ドット抜けの現象を説明する説明図である。
符号の説明
100…プリンタ
110…スキャナ
120…メモリカードスロット
140…操作パネル
145…液晶モニタ
150…制御ユニット
151…CPU
155…画像処理ASIC
160…印刷制御ユニット
161…ヘッド移動検出部
162…タイミング生成部
163…データ出力部
164…素子駆動部
165…タイミング生成部
166…代用タイミング生成部
167…キャリッジ駆動部
168…紙送り駆動部
170…HCU(ヘッドコントロールユニット)
172…台形波生成励磁回路
174…台形波駆動監視回路
176…代用出力タイミング生成回路
178…切替回路
180…出力タイミング生成回路
210…キャリッジ
211…インクヘッド
212…インクカートリッジ
220…キャリッジモータ
222…エンコーダ
230…モータ
260…駆動ベルト
270…プラテン
280…摺動軸
P…印刷用紙
PTS…出力タイミング信号
PTS2…代用出力タイミング信号
PTSNG…短周期出力タイミング信号
MC…メモリカード

Claims (6)

  1. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
    前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段とを備え、
    該代用タイミング生成手段は、
    前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、
    前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングを、前記最前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングと、前記最前の生成周期より一つ前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングに基づいた前記素子駆動信号の出力完了のタイミングとの時間差に基づいて定め、
    該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する
    印刷装置。
  2. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
    前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段とを備え、
    該代用タイミング生成手段は、
    前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、
    前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングで前記代用出力タイミングを、前記短生成周期より以前における生成周期での前記印刷データの出力タイミングと、該生成周期より一つ前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングに基づいた前記素子駆動信号の出力完了のタイミングとの時間差を、前記短生成周期より以前の複数の生成周期について平均化し、該平均化した前記時間差に基づいて定め、
    該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する
    印刷装置。
  3. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
    前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段とを備え、
    該代用タイミング生成手段は、
    前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、
    前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングを、前記短生成周期とされる以前の生成周期であって前記短生成周期とされなかった定常の生成周期に基づいて定め、
    該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する
    印刷装置。
  4. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
    前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段とを備え、
    該代用タイミング生成手段は、
    前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、
    前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングを、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期に基づいて定め、
    該定めた前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する
    印刷装置。
  5. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷装置であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成するタイミング生成手段と、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力するデータ出力手段と、
    前記印刷データの出力タイミングに基づいて前記印刷素子の素子駆動信号を生成し、該生成した素子駆動信号を前記印刷素子に出力して、該印刷素子を前記素子駆動信号により駆動する素子駆動手段と、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期であるとされると、該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングで生成する代用タイミング生成手段と、
    前記印刷素子への前記最前の前記素子駆動信号の出力完了以降の遅延タイミングを書き換え可能に記憶するタイミング記憶手段とを備え、
    前記代用タイミング生成手段は、
    前記最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないタイミングの前記代用出力タイミングを生成する際に、前記タイミング記憶手段が記憶した前記遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する
    印刷装置。
  6. 印刷データの印刷に際して駆動する印刷素子を内蔵した印刷ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させつつ、該移動する前記印刷ヘッドの前記印刷素子を駆動することで前記印刷データの印刷を行う印刷方法であって、
    前記キャリッジによる前記印刷ヘッドの前記主走査方向の移動状況を検出し、
    該検出した印刷ヘッドの移動状況に基づいて、前記印刷ヘッドへの前記印刷データの出力タイミングを生成し、
    該生成された印刷データの出力タイミングで、前記印刷ヘッドに、印刷に処すべき印刷データを順次出力しつつ、前記出力タイミングに基づいて生成した前記印刷素子の素子駆動信号により前記印刷素子を駆動して印刷を行うに当たり、
    前記印刷データの出力タイミングの生成周期と、前記印刷ヘッドが前記主走査方向に沿って定常状態で移動しているとした場合のヘッド移動周期とを対比し、
    前記生成周期が前記ヘッド移動周期より短い周期の短生成周期である場合には、
    該短生成周期での前記出力タイミングに代わる代用出力タイミングを、前記短生成周期の最前の生成周期で生成された前記出力タイミングに基づいた最前の前記素子駆動信号の出力と重ならないように生成する際に、前記最前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングと、前記最前の生成周期より一つ前の生成周期での前記印刷データの出力タイミングに基づいた前記素子駆動信号の出力完了のタイミングとの時間差に基づいて遅延タイミングを定め、該定めた遅延タイミングで前記代用出力タイミングを生成する第1工程と、
    前記短生成周期の前記出力タイミングで出力を予定していた前記印刷データを、前記代用出力タイミングで前記印刷ヘッドに出力する第2工程と、
    前記短生成周期の前記出力タイミングに基づいた前記印刷素子の駆動信号の生成に代わり、前記代用出力タイミングに基づいて前記素子駆動信号を生成して、該生成した素子駆動信号により前記印刷素子を駆動する第3工程とを実行する
    印刷方法。
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