JP2001113728A - インクジェットプリンタ及びその予備駆動方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びその予備駆動方法

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JP2001113728A
JP2001113728A JP29844699A JP29844699A JP2001113728A JP 2001113728 A JP2001113728 A JP 2001113728A JP 29844699 A JP29844699 A JP 29844699A JP 29844699 A JP29844699 A JP 29844699A JP 2001113728 A JP2001113728 A JP 2001113728A
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Kyoichi Narai
恭一 成相
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、予備駆動後、実際に印字を開始する
までに時間が僅かに空き、この僅かな空き時間によりイ
ンクの乾燥が進んで、少なからず印字品質に影響を与え
てしまう。 【解決手段】 ヘッドが印字のために移動を開始した直
後から印字開始位置に至るまでの、加速移動期間中に予
備波形駆動区間51を設け、この予備波形駆動区間51
で発生した予備波形によりインクが吐出しない程度にヘ
ッドのノズル開口部のインクを揺らしてインクの粘度を
下げる。予備波形駆動区間51終了後直ちに通常の印字
区間52で印字を行う。これにより、予備駆動によるイ
ンクの粘度の低下状態が無くならないうちに印字駆動が
でき、よって、印字時にインクをノズルから容易に吐出
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタ及びその予備駆動方法に係り、特にインクをヘッド
のノズルから吐出させて印字するに際し、ヘッドを予め
予備駆動するインクジェットプリンタ及びその予備駆動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクをヘッドのノズルから
吐出させて印字する(あるいは画像を形成する)インク
ジェットプリンタにおいては、ノズルの開口部で常にイ
ンクが大気に触れているので、徐々にインクが乾燥して
いき、その粘度が高くなっていく現象が避けられない。
【0003】粘度が高くなると、インクの表面張力が大
きくなり、インクを吐出させるための力が同じだと吐出
しにくくなり、その結果、インクの吐出する方向が変わ
ったり、滴の速度にバラツキが生じたりして、得られる
画像の質が悪くなる。
【0004】そこで、上記の対策として従来より、所定
時間インクの吐出が無かった場合に、印字領域外でイン
クの吐出を行った後、ノズル開口部に新しいインクを用
意して印字領域にインクを吐出し印字を行うインクジェ
ットプリンタが知られている(特開平9−164694
号公報)。
【0005】また、ヘッドが動き始める前にインクが吐
出しない程度の駆動波形をヘッドに与えてノズル開口部
のインクを揺らし、インクの粘度を下げる方法(特開昭
64−38246号公報)や、ヘッドを予備的に駆動す
るための複数の予備吐出データを記憶する第1の記憶手
段と、複数の予備吐出データの内から選択された特定の
予備吐出パターンデータを記憶する第2の記憶手段を有
するインクジェットプリンタ(特開平8−52885号
公報)なども従来より知られている。
【0006】特開平8−52885号公報記載の従来の
インクジェットプリンタは、低温環境下での目づまり回
復動作では全ノズルから同時にインクを吐出させる予備
駆動をしたり、複数本のノズルを所定数毎に分け、その
分けられたそれぞれのノズル群に、それぞれ異なる色の
インクが充填されている場合は、混色を避けるためにイ
ンクに応じた異なった吐出回数で、かつ、複数色のイン
クの吐出動作を同時に終了するように予備駆動したり、
ヘッドの状況に応じて予備吐出データを選択する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のインクジェットプリンタは、いずれもヘッドが印字の
ために動き始める前に予備駆動が実行されるために、実
際に印字を開始するまでに時間が僅かに空き、この僅か
な空き時間によりインクの乾燥が進んで、少なからず印
字品質に影響を与えてしまうという問題がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
予備駆動から印字駆動までの時間を短縮して印字品質を
向上し得るインクジェットプリンタ及びその予備駆動方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェットプリンタは、キャリアと共
に移動するヘッドに設けられた複数のノズルからインク
を吐出させて印字を行うインクジェットプリンタにおい
て、ヘッドの現在位置を検出する位置検出手段と、位置
検出手段の出力と予め設定した予備波形開始位置とを比
較して、ヘッドが予備波形開始位置に到達したことを検
出し、予備波形開始位置到達検出時点からヘッドが印字
開始位置に到達するまでの移動期間中の、予め設定した
予備波形駆動区間で予備波形を発生する予備波形発生手
段と、位置検出手段の出力と予備波形駆動区間の直後に
予め設定した印字開始位置とを比較して、ヘッドが印字
開始位置に到達したことを検出し、印字開始位置到達検
出時点から予め設定した印字区間、印字用駆動波形を発
生する印字用駆動波形発生手段とを有し、予備波形によ
りヘッドのノズル開口部からインクが吐出しない程度に
ヘッドのインクを揺らし、印字用駆動波形によりヘッド
のノズル開口部からインクを吐出させる構成としたもの
である。
【0010】この発明では、ヘッドが印字のために移動
を開始した直後から印字開始位置に至るまでの移動期間
中に予備波形駆動区間を設け、この予備波形駆動区間で
発生した予備波形によりインクが吐出しない程度にヘッ
ドのノズル開口部のインクを揺らしてインクの粘度を下
げ、予備波形駆動区間終了後直ちに通常の印字区間で印
字を行うようにしたため、予備駆動によるインクの粘度
の低下状態が無くならないうちに印字駆動ができる。
【0011】また、上記の目的を達成するため、本発明
のインクジェットプリンタの予備駆動方法は、キャリア
と共に移動するヘッドに設けられた複数のノズルからイ
ンクを吐出させて印字を行う直前に、ヘッドを予備駆動
するインクジェットプリンタの予備駆動方法であって、
ヘッドが印字のために移動開始してから予め設定した予
備波形開始位置に到達したことを検出する第1のステッ
プと、予備波形開始位置到達検出時点からヘッドが印字
開始位置に到達するまでの移動期間中の、予め設定した
予備波形駆動区間で予備波形を発生する第2のステップ
と、予備波形によりヘッドのノズル開口部からインクが
吐出しない程度にヘッドのインクを揺らす第3のステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0012】この発明では、ヘッドが印字のために移動
を開始した直後から印字開始位置に至るまでの移動期間
中に予備波形駆動区間を設け、この予備波形駆動区間で
発生した予備波形によりインクが吐出しない程度にヘッ
ドのノズル開口部のインクを揺らすようにしたため、通
常の印字開始の直前でインクの粘度を下げることができ
る。
【0013】また、本発明は、上記のヘッドが、予備波
形駆動区間終了後に印字開始位置に到達した時点で予備
波形に代えて印字用駆動波形が入力され、印字用駆動波
形に基づいて印字を開始することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になるインクジェ
ットプリンタの一実施の形態のブロック図を示す。同図
に示すように、この実施の形態は、コントローラ1、キ
ャリア2、スペーシング(SP)モータ3を含むキャリ
ア移動機構とより大略構成されている。コントローラ1
は本実施の形態の要部の駆動波形発生回路4と、SPモ
ータ3を駆動する駆動制御部5と、外部のパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)7からの印字データを処理する
印字データ処理回路6と、図示を省略した中央処理装置
(CPU)などから構成されている。
【0015】キャリア2は複数のノズルがライン方向に
1列に配列されたヘッド8と、リニアセンサ9などを搭
載しており、SPモータ3により所定方向に移動可能と
されている。ヘッド8には駆動波形発生回路4から予備
駆動波形(以下、単に予備波形ともいう)あるいは印字
用駆動波形が入力されて駆動され、印字時には印字デー
タ処理回路6からのヘッドデータを印字する。
【0016】駆動波形発生回路4は例えば図2のブロッ
ク図に示す如き構成とされている。同図において、駆動
波形発生回路4は後述のリニアセンサ9からのリニア信
号ΦA及びΦBを受けてヘッド8の現在位置を指し示す
位置レジスタ12を更新するリニア信号処理部11と、
印字用駆動波形の出力開始位置を設定する印字開始位置
レジスタ14と、予備波形の出力開始位置を設定する予
備波形開始位置レジスタ15と、これらに接続されたタ
イマ13と、予備波形用切り替えタイミングレジスタ群
20と、印字用切り替えタイミングレジスタ群21と、
予備波形用D/A値レジスタ群22と、印字用D/A値
レジスタ群23と、駆動波形生成回路24とから構成さ
れている。
【0017】タイマ13は、システムクロックに同期し
てカウントアップするメインカウンタ16と、印字ドッ
ト数レジスタ17と、予備波形ドット数レジスタ18
と、予備波形周期レジスタ19などから構成されてい
る。メインカウンタ16は、位置レジスタ12と予備波
形開始位置レジスタ15の値がそれぞれ等しくなった時
に動作を開始し、予備波形周期レジスタ19に設定され
た周期でカウントを行い、予備波形ドット数レジスタ1
8に設定されたドット数の駆動を完了すると動作を停止
する。
【0018】タイマ13は、メインカウンタ16の動作
中は予備波形用D/A値レジスタ群22と予備波形用切
り替えタイミングレジスタ群20に設定された値に応じ
て駆動波形生成回路24を制御する。すなわち、予備波
形出力期間では、メインカウンタ16は予備波形周期レ
ジスタ19に設定された周期でカウントを繰り返し、メ
インカウンタ16の出力が予備波形用切り替えタイミン
グレジスタ群20と等しくなると予備波形用D/A値レ
ジスタ群22が切り替えられて駆動波形が変化する。印
字期間ではメインカウンタ16は印字トリガ信号によっ
てクリアされ、それ以外は予備波形出力期間と同様の動
作をする。
【0019】図3は図2の要部の一実施の形態の回路系
統図を示す。同図中、図2と同一構成部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。図3において、切り替え
タイミングレジスタ群20は値T1〜T6が設定された
6個の切り替えタイミングレジスタと、その出力側に設
けられたAND回路群26と、6入力OR回路27と、
カウンタ28と、値D1〜D6が設定された6個のD/
A値レジスタからなるD/A値レジスタ群22と、セレ
クタ29とからなる予備波形用レジスタ部29と、予備
波形用レジスタ部29と同様構成の印字用駆動波形用レ
ジスタ部30と、セレクタ31とよりなる。
【0020】一方、図1に示したリニアセンサ9は公知
の構成であり、例えば図4(A)に示すように、光透過
部と光不透過部とが交互に一定周期で配列されたリニア
スケール35と、発光部36及び受光部37とよりな
り、発光部36から発光されて受光部37に至る光路を
横切るようにリニアスケール35を配置し、受光部37
により得られたリニア信号ΦAと、これに対して90°
位相がずれたリニア信号ΦBとをそれぞれ出力する。リ
ニア信号ΦA及びΦBの周期は、リニアセンサ9の移動
速度に反比例する。
【0021】これにより、リニアスケール35が発光部
36及び受光部37に対して、4(A)中、右方向に加
速運動する、図4(B)にIで示す区間ではリニア信号
ΦA及びΦBの周期は徐々に短くなり、減速する区間II
では徐々に周期が長くなり、停止期間IIIではリニア信
号ΦA及びΦBは一定レベルで変化せず、左方向に加速
運動する区間IVでは徐々に周期が長くなり、かつ、区間
Iと位相関係が異なる。また、等速度のときにはリニア
信号ΦA及びΦBは図4(B)にVで示すように、一定
周期で、一定位相関係となる。
【0022】リニアスケール35を固定しておき、発光
部36と受光部37をキャリア2と共に移動させるよう
に構成し、更に、リニア信号ΦA及びΦBの一方のパル
ス数をカウントすることで初期位置からの相対的なリニ
アセンサ9の位置及びヘッド8の位置を特定でき、リニ
ア信号ΦA及びΦBの位相関係を検出することにより、
リニアセンサ9の移動方向が分かる。
【0023】次に、図1及び図2の実施の形態の動作に
ついて図3、図5〜図7を併せ参照して詳細に説明す
る。図2のリニア信号処理部11は図1のリニアセンサ
9から出力されたリニア信号ΦA及びΦBを受け、ヘッ
ド8の絶対位置を示す値を位置レジスタ12に設定更新
すると共に、印字時には印字トリガ信号を生成してタイ
マ13内のメインカウンタ16にリセット信号として供
給する。
【0024】この実施の形態では、通常の印字の直前に
予備波形駆動が行われる。すなわち、駆動波形発生回路
4は、リニア信号ΦA及びBΦに基づいてヘッド8の現
在位置を指し示す位置レジスタ12からの位置データと
予備波形開始位置レジスタ15で設定された位置データ
とを常時比較しており、両者が一致すると、ヘッド8が
予備波形開始位置にきたと判断して、メインカウンタ1
6のシステムクロックの計数動作を開始させる。
【0025】メインカウンタ16は、予備波形周期レジ
スタ19で設定された周期でカウント値を巡回させるこ
とを予備波形ドット数レジスタ18で設定された予備波
形ドット数分繰り返す。つまり、予備波形駆動区間は、
予備波形ドット数と予備波形周期とで決まる。メインカ
ウンタ16のカウンタ値は、図3のAND回路群26に
供給され、ここでそのカウンタ値が切り替えタイミング
レジスタ群20に保持されている値T1〜T6のいずれ
かに達する毎に、AND回路群26のうち対応する一の
AND回路とOR回路27を通してカウンタ28に印加
され、これをカウントアップさせる。
【0026】ここで、上記の値T1〜T6は、T1<T
2<T3<T4<T5<T6の関係に設定されている。
また、予備波形の一周期のカウンタ値の最大値がT4と
T5の間の値であるものとすると、カウンタ28はメイ
ンカウンタ16のカウンタ値がT1、T2、T3、T4
に達する毎にカウントアップする。カウンタ28の出力
は、図3のセレクタ29に供給され、D/A値レジスタ
群22から入力されるD/A値を選択させる。
【0027】セレクタ29はカウンタ28の出力に基づ
き、メインカウンタ16のカウンタ値がT1に達するま
では、D1なるD/A値を選択し、以下、カウンタ値が
T2に達するまではD2、カウンタ値がT3に達するま
ではD3、カウンタ値がT4に達するまではD4、カウ
ンタ値が最大値に達するまではD5を選択する。従っ
て、メインカウンタ16のカウンタ値を図5(A)に示
すものとすると、セレクタ29から図5(B)に示すD
/A値が出力される。
【0028】このD/A値は、図3のセレクタ32を通
して図2の駆動波形生成回路24に供給される。駆動波
形生成回路24は、入力D/A値に対応した波形を出力
するように構成されており、図5(B)に示すD/A値
が入力されることにより、同図(C)及び図6に41で
示す予備波形を発生する。この予備波形は、図1の駆動
波形発生回路4からヘッド8に供給される。
【0029】この予備波形のレベルは、ヘッド8のノズ
ル開口部からインクが吐出しない程度にインクが揺らさ
れる値に設定されており、これによりインクの粘度が下
げられる。つまり、ヘッド8のノズル開口部からインク
が吐出するか否かは、ヘッド8に印加される駆動波形
(すなわち、予備波形及び印字用駆動波形)のレベルに
より決まる。このインク吐出機構は従来より公知であ
り、その詳細な説明は省略する。
【0030】本実施の形態では、この予備波形駆動区間
は、図7に51で示すように、ヘッド8が印字のために
停止状態から印字開始位置に到達して定速状態に移る加
速移動状態のときの区間である。このように印字開始位
置に到達するまでの時間内に、予備波形駆動区間51が
終了するように、予備波形周期レジスタ19及び予備波
形ドット数レジスタ18にそれぞれ各値が適切に設定さ
れている。この予備波形駆動区間51が終了すると、直
ちに図7に示すように、ヘッド8が印字開始位置に到達
し、以後の印字区間52で通常の印字が行われる。
【0031】すなわち、駆動波形発生回路4内のリニア
信号処理部11は、リニア信号ΦA及びBΦに基づいて
ヘッド8の現在位置を指し示す位置レジスタ12からの
位置データと、図2の印字開始位置レジスタ14で設定
された位置データとを常時比較しており、両者が一致す
ると、ヘッド8が印字開始位置にきたと判断して、図5
(D)に示すような印字トリガ信号を発生して、タイマ
13に供給すると共に、メインカウンタ16のシステム
クロックの計数動作を開始させ、更にセレクト信号を発
生して図3のセレクタ32を印字用駆動波形用レジスタ
部31の出力を選択するように切り替える。
【0032】メインカウンタ16は印字トリガ信号が入
力する毎にリセットされ、印字ドット数レジスタ17に
設定されたドット数分の駆動を完了すると、全回路は動
作を停止する。この通常印字時のメインカウタ16のカ
ウンタ値は図5(E)に示すように、印字トリガ信号が
来るまではT1〜T6の値を順次とるように増加してい
き、印字トリガ信号によりリセットされる。
【0033】これにより、図3の印字用駆動波形用レジ
スタ部31内の印字用D/Aレジスタ群23からセレク
タ32を通して図5(F)に示すようにD/A値が取り
出されて駆動波形生成回路24に供給される。駆動波形
生成回路24は入力D/A値に対応した、図5(G)及
び図6に42で示す如き印字用駆動波形を発生し、ヘッ
ド8へ出力し、ノズルよりインクを吐出させて通常の印
字を行わせる。
【0034】図7に示すように、ヘッド8は印字開始位
置の直前で所定速度に達し、以後の印字区間52では定
速度で移動する。この印字区間52は、印字ドット数レ
ジスタ17の印字ドット数とリニアセンサ9から生成さ
れる印字タイミング信号で定まる。
【0035】このように、この実施の形態では、図7か
ら分かるように、ヘッド8(キャリア2)が印字のため
に移動を開始した直後から印字開始位置に至るまでの、
加速移動期間中に予備波形駆動区間51を設け、この予
備波形駆動区間51で発生した予備波形によりインクが
吐出しない程度にヘッド8のノズル開口部のインクを揺
らしてインクの粘度を下げ、予備波形駆動区間51終了
後直ちに通常の印字区間52で印字を行うようにしたた
め、予備駆動によるインクの粘度の低下状態が無くなら
ないうちに印字駆動ができ、よって、印字時にインクを
ノズルから容易に吐出させることができる。
【0036】また、この実施の形態では、予備波形駆動
区間51では、インクが吐出しない程度にヘッド8のノ
ズル開口部のインクを揺らしているだけなので、特開平
8−52885号公報記載のインクジェットプリンタの
ような、複数本のノズルを所定数毎に分け、その分けら
れたそれぞれのノズル群に、混色を避けるためにインク
に応じた異なった吐出回数で、かつ、複数色のインクの
吐出動作を同時に終了するように予備駆動する複雑な動
作が不要であり、簡単な構成で予備駆動を実現でき、ま
た、予備駆動時に無駄なインクの消費を防止できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッドが印字のために移動を開始した直後から印字開始
位置に至るまでの移動期間中に予備波形駆動区間を設
け、この予備波形駆動区間で発生した予備波形によりイ
ンクが吐出しない程度にヘッドのノズル開口部のインク
を揺らしてインクの粘度を下げ、予備波形駆動区間終了
後直ちに通常の印字区間で印字を行うことにより、予備
駆動によるインクの粘度の低下状態が無くならないうち
に印字駆動ができるようにしたため、印字時にインクを
ノズルから容易に吐出させることができ、この結果、す
べてのノズルから吐出するインクの滴速と方向が揃うよ
うになり、画像(印字)の品質を向上できる。
【0038】また、本発明によれば、予備波形駆動区間
では、インクが吐出しない程度にヘッドのノズル開口部
のインクを揺らしているだけなので、複数本のノズルを
所定数毎に分け、その分けられたそれぞれのノズル群
に、混色を避けるためにインクに応じた異なった吐出回
数で、かつ、複数色のインクの吐出動作を同時に終了す
るというような複雑な予備駆動動作が不要であり、簡単
な構成で予備駆動を実現でき、また、予備駆動時に無駄
なインクの消費を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるインクジェットプリンタの一実施
の形態のブロック図である。
【図2】図1の要部の一実施の形態のブロック図であ
る。
【図3】図2の要部の一実施の形態の回路系統図であ
る。
【図4】図1中のリニアセンサの構成及び動作説明図で
ある。
【図5】図1〜図3の動作説明用タイムチャートであ
る。
【図6】図1〜図3における予備波形と印字用駆動波形
の信号波形図である。
【図7】図1〜図3の動作説明図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 キャリア 4 駆動波形発生回路 8 ヘッド 9 リニアセンサ 11 リニア信号処理部 12 位置レジスタ 13 タイマ 14 印字開始位置レジスタ 15 予備波形開始位置レジスタ 16 メインカウンタ 17 印字ドット数レジスタ 18 予備波形ドット数レジスタ 19 予備波形周期レジスタ 20 予備波形用切り替えレジスタ群 21 印字用切り替えレジスタ群 22 予備波形用D/A値レジスタ群 23 印字用D/A値レジスタ群 24 駆動波形生成回路 30 予備波形用レジスタ部 31 印字用駆動波形用レジスタ部 32 セレクタ 35 リニアスケール 36 発光部 37 受光部 51 予備波形駆動区間 52 印字区間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアと共に移動するヘッドに設けら
    れた複数のノズルからインクを吐出させて印字を行うイ
    ンクジェットプリンタにおいて、 前記ヘッドの現在位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の出力と予め設定した予備波形開始位
    置とを比較して、前記ヘッドが前記予備波形開始位置に
    到達したことを検出し、該予備波形開始位置到達検出時
    点から前記ヘッドが前記印字開始位置に到達するまでの
    移動期間中の、予め設定した予備波形駆動区間で予備波
    形を発生する予備波形発生手段と、 前記位置検出手段の出力と前記予備波形駆動区間の直後
    に予め設定した印字開始位置とを比較して、前記ヘッド
    が前記印字開始位置に到達したことを検出し、該印字開
    始位置到達検出時点から予め設定した印字区間、印字用
    駆動波形を発生する印字用駆動波形発生手段とを有し、
    前記予備波形により前記ヘッドのノズル開口部からイン
    クが吐出しない程度に前記ヘッドのインクを揺らし、前
    記印字用駆動波形により前記ヘッドのノズル開口部から
    インクを吐出させることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段は、前記キャリアと共
    に移動するリニアセンサと、該リニアセンサの出力リニ
    ア信号を処理するリニア信号処理部とからなることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記予備波形発生手段は、前記予備波形
    開始位置のデータを保持する予備波形開始位置レジスタ
    と、予備波形用D/A値を保持する予備波形用D/A値
    レジスタ群と、前記位置検出手段の出力と該予備波形開
    始位置レジスタの出力データとを比較し、両者が一致し
    た時から予め予め設定した予備波形駆動区間、前記予備
    波形用D/A値レジスタ群からの予備波形用D/A値を
    出力するタイマとを含み、 前記印字用駆動波形発生手段は、前記印字開始位置のデ
    ータを保持する印字開始位置レジスタと、印字用D/A
    値を保持する印字用D/A値レジスタ群と、前記位置検
    出手段の出力と前記印字開始位置レジスタの出力データ
    とを比較して両者が一致した時に印字トリガ信号を発生
    して前記タイマに供給し、該タイマから予め設定した前
    記印字区間、前記印字用D/A値レジスタ群からの印字
    用D/A値を切り替え出力させる印字トリガ信号発生手
    段とを含み、 前記タイマから取り出された前記予備波形用D/A値又
    は前記印字用D/A値を受け、前記予備波形又は前記印
    字用駆動波形を発生する駆動波形生成回路を、前記タイ
    マと共に前記予備波形発生手段と前記印字用駆動波形発
    生手段に共通に有することを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 キャリアと共に移動するヘッドに設けら
    れた複数のノズルからインクを吐出させて印字を行う直
    前に、前記ヘッドを予備駆動するインクジェットプリン
    タの予備駆動方法であって、 前記ヘッドが印字のために移動開始してから予め設定し
    た予備波形開始位置に到達したことを検出する第1のス
    テップと、 前記予備波形開始位置到達検出時点から前記ヘッドが前
    記印字開始位置に到達するまでの移動期間中の、予め設
    定した予備波形駆動区間で予備波形を発生する第2のス
    テップと、 前記予備波形により前記ヘッドのノズル開口部からイン
    クが吐出しない程度に前記ヘッドのインクを揺らす第3
    のステップとを含むことを特徴とするインクジェットプ
    リンタの予備駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドは、前記予備波形駆動区間終
    了後に印字開始位置に到達した時点で前記予備波形に代
    えて印字用駆動波形が入力され、該印字用駆動波形に基
    づいて印字を開始することを特徴とする請求項4記載の
    インクジェットプリンタの予備駆動方法。
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