JP2002066971A - 吸着ジグ - Google Patents

吸着ジグ

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JP2002066971A
JP2002066971A JP2000262441A JP2000262441A JP2002066971A JP 2002066971 A JP2002066971 A JP 2002066971A JP 2000262441 A JP2000262441 A JP 2000262441A JP 2000262441 A JP2000262441 A JP 2000262441A JP 2002066971 A JP2002066971 A JP 2002066971A
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suction
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suction jig
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JP2000262441A
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English (en)
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Toshio Nakamori
俊雄 中森
Minoru Sato
穣 佐藤
Kazunari Suzuki
一成 鈴木
Masahiro Homitsu
正博 穂満
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Convum Ltd
Original Assignee
Myotoku Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送物が高温であっても吸着痕を残さずに
搬送できる吸着ジグを提供することを課題とする。 【解決手段】 吸着ジグ10は、空気を吸引する空気吸
引孔11を有するベース部材12と、ベース部材12の
先端の平坦面12Sに接着され、ワーク18と接触する
テトラフロロエチレン製の接触部材14と、で構成され
る。空気吸引孔11から空気吸引されることにより、接
触部材14がワーク18に密着して保持される。ここ
で、接触部材14は、テトラフロロエチレン製なので、
耐熱性の部材である。これにより、ワーク18が高温状
態になっていても吸着、保持して搬送することが可能で
ある。また、接触部材14は熱可塑性の樹脂成分を含有
していないので、接触部材14の吸着痕がワーク18に
形成されることがない。また、ワーク18に腐食性の薬
品等が付着していても接触部材14が薬品で侵されるこ
とはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着痕を残さずに
被搬送物を搬送できる吸着ジグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場等でワーク(被搬送物)を吸
着して搬送するために、真空発生源に接続された吸着ジ
グが用いられている。図5には、従来の吸着ジグの一例
が断面図にて示されている。
【0003】この吸着ジグ110では、真空吸引ポンプ
等の真空発生源に、パイプやチューブなどを介して接続
される基部112と、この基部112に一体的に設けら
れた蛇腹部114、及び蛇腹部114からさらに一体的
に設けられた略円錐状のスカート部116を有してい
る。なお、吸着ジグ110は複数個(例えば4個)設け
られていることが多い。
【0004】この吸着ジグ110によってワーク(図示
せず)を吸着する場合には、スカート部116の外縁部
116Tをワーク100に密着させた状態で真空発生源
を作動させ、基部112から真空発生源によって吸着ジ
グ110内の空気を吸引する。これにより、吸着ジグ1
10内が減圧され、スカート部116の密着面側に高い
吸引力が発生する(図6参照)。
【0005】しかし、スカート部116は、一般に、熱
可塑性の樹脂成分(以下、熱可塑性成分という)を含有
する。このため、ワークの温度が高い場合、図7に示す
ように、熱可塑性成分がワーク100に付着して固化
し、吸着痕120が残るという問題があった。吸着時に
ワークが滑って移動すると吸着痕の面積はかなり大きく
なり、この問題は深刻なものになっていた。そして、ワ
ークが自動車用のフロントガラス部品のような透明ガラ
ス部品である場合、吸着痕を必ず除去しなければなら
ず、この問題の解決が急がれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、被搬送物が高温であっても吸着痕を残さずに
搬送できる吸着ジグを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、空気吸引により被搬送物を吸着する吸着ジグであっ
て、空気を吸引する空気吸引孔を有するベース部材と、
前記空気吸引孔を形成する前記ベース部材の開口部に取
付けられ、前記被搬送物と接触するテトラフロロエチレ
ン製の接触部材と、を備え、前記空気吸引孔から空気吸
引されることにより、前記接触部材が前記被搬送物に密
着して保持されることを特徴とする。
【0008】接触部材は、テトラフロロエチレン製なの
で、耐熱性の部材である。これにより、ワークが高温状
態になっていても、テトラフロロエチレンの耐熱温度以
下であれば吸着、保持して搬送することが可能である。
【0009】また、テトラフロロエチレン製なので、接
触部材は熱可塑性の樹脂成分を含有していない。これに
より、接触部材の吸着痕がワークに形成されることがな
い。
【0010】また、接触部材がテトラフロロエチレン製
なので、被搬送物に腐食性の薬品等が付着していても接
触部材が薬品で侵されることはない。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記接触部材
がリング状であることを特徴とする。
【0012】これにより、接触部材が簡易な形状であっ
ても、被搬送物を充分に吸着することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、前記接触部材
が、多孔質性の部材からなり、前記ベース部材に接着剤
により接着されたことを特徴とする。
【0014】接触部材が多孔質なので、接触部材又はベ
ース部材に塗布された接着剤は、接触部材の多孔に入り
込む。これにより、接触部材を充分な接着力でベース部
材に接着することができる。また、一般的な接着剤で充
分に接着することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、前記接触部材
が、微細な繊維構造を有することにより多孔質性の部材
とされていることを特徴とする。
【0016】これにより、接触部材が硬質のテトラフロ
ロエチレンからなる部材で構成されていても変形し易
い。従って、使用することにより接触部材が被搬送物の
表面形状や表面粗さに馴染み易いので、良好な吸着力が
得られ易い。また、被搬送物に傷が付き難い。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本発
明の一実施形態に係る吸着ジグ10は、空気を吸引する
空気吸引孔11を有するベース部材12と、ベース部材
12の先端側に取付けられ、ワークと接触する接触部材
14とから構成される。
【0018】接触部材14は、テトラフロロエチレンか
らなる微細な繊維構造(図3参照)を有することにより
多孔質性の部材(以下、多孔質部材という)とされたも
のである。接触部材14はリング状であり、従って容易
に成形できる。
【0019】接触部材14の寸法は、被搬送物の重量、
形状等に応じ、必要な吸着力が得られるように決定され
る。
【0020】ベース部材12はステンレスなどの金属か
らなる。ベース部材12は、略筒状に形成されており、
パイプやチューブを介して真空吸引ポンプ等の空気吸引
源(図示せず)に接続されている。
【0021】また、ベース部材12の形状については、
接触部材14が接着される先端の面は平坦面12Sとさ
れている。そして、ベース部材12の先端には短円柱状
の凸部12Tが形成されており、平坦面12Sに沿って
接触部材14が移動することが防止されている。
【0022】吸着ジグ10を使用してワークを吸着して
搬送するには、吸着ジグ10を先端に備えたアーム(図
示せず)を移動させることにより吸着ジグ10をワーク
の位置にまで移動させる。
【0023】続いて、空気吸引孔11から空気吸引して
いる状態で吸着ジグ10をワークに近づけて、図4に示
すように、接触部材14をワーク18に接触させて吸
着、保持し、搬送する。
【0024】吸着ジグ10は、搬送装置(図示せず)を
構成する数本の各アーム(図示せず)の先端に取付られ
ている。すなわち、ベース部材12が、搬送装置に設け
られた空気吸引用配管(図示せず)にネジ結合で接続さ
れている。
【0025】ワーク18は、例えば4本のアームにそれ
ぞれ取付けられた4個の吸着ジグによって吸着、保持さ
れ、搬送される。
【0026】吸着ジグ10を製造するには、上記の多孔
質部材を所定のリング形状に切削等により加工して接触
部材14を形成しておき、また、ステンレス製のベース
部材12も予め形成しておく。
【0027】この多孔質部材は、ポリテトラフロロエチ
レン製のパウダーを押し固めてなる部材を延伸すること
により得られるシート状の部材である(ジャパンゴアテ
ックス株式会社から市販されている商品名「ゴアテック
ス」がこれに相当する)。
【0028】次に、図2及び図4に示すように、接触部
材14をベース部材12の平坦面12Sに接着剤により
接着する。接触部材14は多孔質性の部材なので、接着
剤をベース部材12に塗布すると、接着剤はベース部材
12に容易に浸透し、これにより、接触部材14は、接
着層15を介して充分な接着力でベース部材12に接着
される。
【0029】以上説明したように、接触部材14はテト
ラフロロエチレンからなり、熱可塑性成分を含有してい
ないので、ワーク18(図4参照)が200℃程度の高
温状態であっても、ワーク18に吸着痕が残ることはな
い。
【0030】また、接触部材14は微細な繊維構造を有
するので変形し易い。従って、吸着ジグ10を使用して
いると、接触部材14がワーク18の表面形状や表面粗
さに馴染んでくるので、良好な吸着力が得られ易い。ま
た、吸着ジグ10でワーク18を吸着、保持した際、ワ
ーク18に傷が付き難い。
【0031】なお、接触部材14が多孔質部材でなくて
もワーク18を充分に吸着可能である。この場合、接触
部材14を接着剤でベース部材12に接着するのは困難
であるため、接触部材14を保持する保持部(図示せ
ず)をベース部材12に予め形成しておく必要がある。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、以下の効
果を奏することができる。
【0033】請求項1に記載の発明によれば、ワークが
高温状態になっていても、テトラフロロエチレンの耐熱
温度以下であれば吸着、保持して搬送することが可能で
ある。接触部材の吸着痕がワークに形成されることがな
い。更に、被搬送物に腐食性の薬品等が付着していても
接触部材が薬品で侵されることはない。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、接触部材
が簡易な形状であっても、被搬送物を充分に吸着するこ
とができる。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、接触部材
を充分な接着力でベース部材に接着することができる。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、接触部材
が硬質のテトラフロロエチレン部材で構成されていて
も、変形し易いので、被搬送物に傷が付き難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態に係る吸着ジグを示す展開図である。
【図2】図2(A)及び(B)は、それぞれ、第1形態
に係る吸着ジグを示す側面図、及び、図2(A)の矢視
2B―2Bの背面図である。
【図3】接触部材が微細な繊維構造を有することを示す
拡大図である。
【図4】第1形態に係る吸着ジグでワークを吸着してい
ることを示す側面断面図である。
【図5】従来の吸着ジグをワークに当接させた状態を示
す側面断面図である。
【図6】従来の吸着ジグでワークを吸着した状態を示す
側面断面図である。
【図7】従来の吸着ジグでワークを吸着したことにより
吸着痕がワークに残ったことを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 吸着ジグ 11 空気吸引孔 12 ベース部材 12S 平坦面 14 接触部材 18 ワーク(被搬送物) 100 ワーク(被搬送物) 110 吸着ジグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 一成 東京都大田区矢口3丁目33番9号 株式会 社妙徳内 (72)発明者 穂満 正博 東京都大田区矢口3丁目33番9号 株式会 社妙徳内 Fターム(参考) 3F061 AA01 CA01 CB00 CB02 CC00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸引により被搬送物を吸着する吸着
    ジグであって、 空気を吸引する空気吸引孔を有するベース部材と、 前記空気吸引孔を形成する前記ベース部材の開口部に取
    付けられ、前記被搬送物と接触するテトラフロロエチレ
    ン製の接触部材と、を備え、 前記空気吸引孔から空気吸引されることにより、前記接
    触部材が前記被搬送物に密着して保持されることを特徴
    とする吸着ジグ。
  2. 【請求項2】 前記接触部材がリング状であることを特
    徴とする請求項1に記載の吸着ジグ。
  3. 【請求項3】 前記接触部材が、多孔質性の部材からな
    り、前記ベース部材に接着剤により接着されたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の吸着ジグ。
  4. 【請求項4】 前記接触部材が、微細な繊維構造を有す
    ることにより多孔質性の部材とされていることを特徴と
    する請求項3に記載の吸着ジグ。
JP2000262441A 2000-08-31 2000-08-31 吸着ジグ Pending JP2002066971A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014061900A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Ishida Co Ltd ラベル貼付装置

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