JP2002061077A - 防水加工布帛およびその製造方法 - Google Patents

防水加工布帛およびその製造方法

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JP2002061077A JP2000240935A JP2000240935A JP2002061077A JP 2002061077 A JP2002061077 A JP 2002061077A JP 2000240935 A JP2000240935 A JP 2000240935A JP 2000240935 A JP2000240935 A JP 2000240935A JP 2002061077 A JP2002061077 A JP 2002061077A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水性に加えて快適性を併せ持つ新規な防水加
工布帛およびその製造方法を提供する。 【解決手段】布帛の片面に防水層を有し、該防水層面側
に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で
20%から200%に分散した樹脂を積層したことを特
徴とする防水加工布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスポーツ用衣類およ
び雨衣等に好適に使用される快適性を持つ防水加工布帛
に関する。
【0002】
【従来の技術】防水加工布帛として、例えば特開昭60
−47954号公報には、主としてポリウレン樹脂を水
に可溶な溶剤に溶解させてなるポリウレタン溶液を布帛
にコーティングし、これを湿式ゲル化させ、溶剤が水に
よって置換される時に布帛上に形成される多孔質のポリ
ウレタン被膜が雨やその他の水は通さず、湿気(水蒸
気)は通すといういわゆる透湿性を有するものが開示さ
れている。
【0003】しかしながら、従来の多孔膜では、膜表面
および多孔膜内に一度結露が発生するとべとつき感が生
じ快適性が非常に低下する問題があった。
【0004】また、親水性樹脂を用いることにより、汗
の水滴を吸収させることができるが、一旦水分を吸収す
ると容易に水分を放出しないため樹脂表面がべとつく欠
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
ごとき従来の問題点を解決し、防水性に加えて快適性を
併せ持つ新規な防水加工布帛およびその製造方法を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、防水層の上に球状粒子を有する混合高分子樹
脂層を全面または点状に積層することにより、樹脂面の
滑り摩擦抵抗値の低下と視覚的感覚を含めた樹脂表面の
心地よい肌触りとさらっとしたべとつきおよびタック感
の少ないドライな防水加工布帛が得られることを見出し
た。
【0007】すなわち、上記の目的を達成するため本発
明は以下の構成を採用する。
【0008】(1)布帛の片面に防水層を有し、該防水
層面側に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形
分比で20%から200%に分散した樹脂を積層したこ
とを特徴とする防水加工布帛。
【0009】(2)耐水圧が10kPa以上であること
を特徴とする前記(1)に記載の防水加工布帛。
【0010】(3)球状粒子を分散した樹脂の表面のK
ES法による平均摩擦係数(MIU)がタテ方向および
ヨコ方向ともに0.8以下であることを特徴とする前記
(1)または(2)に記載の防水加工布帛。
【0011】(4)防水層がウレタンを主成分とする微
多孔質膜を含むことを特徴とする前記(1)〜(3)の
いずれかに記載の防水加工布帛。
【0012】(5)防水層がウレタンを主成分とする微
多孔質膜に透湿性を有する無孔質膜を積層してなること
を特徴とする前記(4)に記載の防水加工布帛。
【0013】(6)防水層が透湿性を有するウレタンを
主成分とする無孔質膜を含むことを特徴とする前記
(1)〜(3)のいずれかに記載の防水加工布帛。
【0014】(7)A−1透湿度が2,500g/m2
・hr以上であることを特徴とする前記(1)〜(6)の
いずれかに記載の防水加工布帛。
【0015】(8)球状粒子を分散した樹脂が透湿性を
有するウレタンを主成分とすることを特徴とする前記
(1)〜(7)のいずれかに記載の防水加工布帛。
【0016】(9)球状粒子がアクリル樹脂を主成分と
してなることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれ
かに記載の防水加工布帛。
【0017】(10)球状粒子の重量分布が2以上のピ
ークを有することを特徴とする前記(1)〜(9)のい
ずれかに記載の防水加工布帛。
【0018】(11)球状粒子を分散した高分子樹脂を
グラビアコーティング方式により積層する工程を含み、
前記(1)〜(10)のいずれかに記載の防水加工布帛
を製造することを特徴とする防水加工布帛の製造方法。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の防水加工布帛に用いる布
帛としては、使用目的等に応じて適宜なものを用いるこ
とができるが、例を挙げると、ナイロン繊維やポリエス
テル繊維、ポリアミド繊維の如き合成繊維、アセテート
繊維の如き半合成繊維、綿や麻や羊毛の如き天然繊維を
単独でまたは2種以上を混合して、織物や編物、不織布
等特に限定なく用いることができる。
【0020】防水層を形成する樹脂については、例を挙
げると、ポリエステル共重合系、ポリエーテル共重合
系、あるいはポリカーボネート共重合系のポリウレタ
ン、シリコーン、フッ素、アミノ酸等を共重合したポリ
ウレタン、アクリル系樹脂、合成ゴム、ポリ塩化ビニル
の如きビニル系樹脂等を用いることができる。
【0021】後述するような透湿性を付与させるために
は、例えば、 (1)ウレタンを主成分とする微多孔質膜 (2)透湿性を有するウレタンを主成分と有する無孔質
膜 (3)ポリテトラフルオロエチレンを主成分とする微多
孔質膜 等がある。
【0022】また、上記(1)のような微多孔質膜に、
透湿性を有する無孔質膜をさらに積層することも好まし
い。
【0023】本発明の防水加工布帛は、防水面側にさら
に粒子を分散した樹脂を積層してなる。
【0024】分散する粒子は、球状であることが重要で
ある。球状であるとは、針状や破片状など、鋭角的な角
を有する粒子は除外する趣旨である。鋭角的な角を有す
る粒子は、本発明に採用した場合、引っかかり感の原因
となり、滑らかさやさらっとしたドライ感を得ることが
できない。
【0025】また、粒子の粒径は5μmから200μm
とし、分散させる樹脂に対する比率は固形分比で20%
から200%とすることが重要である。粒子の粒径が5
μm未満では粒子が小さすぎてドライな触感が得られ
ず、また、200μmを越えると粒子が大きすぎてザラ
ザラ感が顕著になるからである。また、配合量が20%
未満では粒子が少なすぎ滑り性が得られず、また、20
0%を越えるとそれ以上の効果が得られず、逆に洗濯等
による脱落が顕著になってくる。
【0026】また粒子についてはさらに、重量分布が2
以上のピークを有することが好ましい。さらにまた、重
量分布で正規分布させた粒径のものを少なくとも2種類
以上配合することが望ましい。重量分布で正規分布させ
ると、個数分布では平均的な分布になり、かつ2種類以
上配合させることにより、樹脂へのより均一な分散が可
能となる。粒子径の大きいものでドライなタッチ感が発
現し、粒子径の小さいもので摩擦係数がより低下するも
のと考えられ、これによりざらざら感がなくなり、より
快適性に優れる防水布帛が得られる。
【0027】球状粒子の組成は、特に無機、有機に関わ
らず限定されないが、水または塗布工程やクリーニング
で用いるような溶剤に不溶であり、かつ膨潤が少ないこ
とが望ましい。水に溶解または膨潤しやすいと汗や洗濯
により脱落が生じ、また、塗布工程で用いるジメチルホ
ルムアミドやメチルエチルケトン等の溶剤に溶解すると
樹脂に配合する際溶解し、所用の目的が果たせなくな
る。また、ドライクリーニングに用いる石油系溶剤やパ
ークレン等の溶剤に溶けると洗濯耐久性がなくなる。特
にアクリル樹脂を中心とするものは分散させる樹脂への
なじみ、分散性に優れており、空洞がないため、破損の
危険性が少ない。また、透明性が高く、意匠性の点から
顔料を配合した場合も発色性が高い特徴があり特に有効
である。
【0028】粒子を分散する樹脂については特に限定し
ないが、快適性の点から透湿性を有することが望まし
い。
【0029】粒子を分散した樹脂は、防水層上に全面ま
たは部分的に積層する。全面に積層した場合には、粒子
の存在による触感の向上をより効果的に得ることができ
る。また、部分的に積層した場合には、防水層が透湿性
も有するものである場合には透湿性による快適性も損な
わず、またコスト的にも好ましい。部分的に積層する場
合、上記のような点から、点状、格子状、ストライプ状
など、効率良い分布状態であることが好ましい。
【0030】粒子を分散した樹脂の表面のKES法によ
る平均摩擦係数(MIU)はタテ方向およびヨコ方向と
も0.8以下であることが好ましい。0.8以下とする
ことで、着用時に摩擦抵抗による不快感がなくなる。さ
らには、摩擦により膜面に傷が入り防水性が低下するこ
ともない。好ましくは、洗濯後も0.8以下を維持する
ものであることが望ましい。
【0031】本発明の防水性加工布帛は、実用上の防水
性の点から耐水圧が10kPa以上であることが好まし
い。
【0032】また、本発明の防水性加工布帛は、透湿性
としてA−1法で2,500g/m 2・hr以上、もしく
はB−1法で4,000g/m2・hr以上を有すること
が望ましい。これを満たすことにより着用時に蒸れ感を
感じないようになる。
【0033】次に、本発明の防水加工布帛の製造方法に
ついて説明する。
【0034】布帛への防水層の積層方法としては、布帛
にダイレクトにコーティングしたり、離型紙上にコーテ
ィング等で形成した防水層を接着剤を用いてドットもし
くは、全面接着で布帛に接合させた後離型紙を剥離する
方法があるが、これらに限定されない。
【0035】特に前述のように透湿性をも有する防水層
を積層するには、(1)ポリウレタンを主成分とする樹
脂を水に可溶な溶剤に溶解させてなるポリウレタン溶液
を布帛にコーティングし、これを湿式ゲル化させて透湿
性と防水性を併せ持つ微多孔質膜を形成する方法、
(2)透湿性を有するポリウレタンを主成分とする樹脂
を布帛にコーティングし、これを乾燥させることにより
透湿性と防水性を併せ持つ無孔質膜を形成する方法、
(3)ポリテトラフルオロエチレンを2軸延伸して微多
質膜を形成させる方法、等があるが特に限定されるもの
ではない。
【0036】なお、コーティング方式としてはナイフコ
ーティング、ナイフオーバーロールコーティング、リバ
ースロールコーティングなど各種のコーティング法を実
施できる。
【0037】球状粒子を分散した樹脂を防水層面に積層
する方法としては、例えば、コーティングする方法があ
る。コーティング方式としては、グラビアコーティン
グ、ナイフコーティング、ナイフオーバーロールコーテ
ィング、リバースロールコーティングなど各種のコーテ
ィング法を実施できるが、球状粒子を含む混合高分子樹
脂を全面または点状に塗布積層するにはグラビア(凹
版)コーティング方式を用いてコーティングするのが、
均一に分散させるのに優れている。また意匠性を重視す
る場合は、顔料等を配合しても良いのはもちろんのこ
と、柄状にプリントしたり、多色塗りをしても構わな
い。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが本
発明はこれらに限定されるものではない。 (測定方法) (1)耐水圧 JIS規格L−1092による。 (2)透湿度 透湿度の測定は、JIS規格L−1099(A−1及び
B−1)による。 (3)KES法による平均摩擦係数(MIU) カトーテック(株)製のKES−FB4を用いて測定し
た。糸目を通した20cm×20cmの試料を平滑な金
属表面上におき、19.6cN/cmの一軸張力をかけ
て0.5mmのピアノ線を移動軸方向に垂直に10本並
べた摩擦面寸法が5mm×5mmの接触子を50gfの
荷重で試料の膜面に圧着し、試料を0.1cm/sec
の速度で水平に2cm移動させたときの摩擦抵抗力から
平均摩擦係数(MIU)を求めた。MIUは次式により
求められる。
【0039】MIU=(1/X)∫0 X μdx ここでμ=摩擦力/試料を圧する力(50gf) x:試料表面上の位置 X:移動距離(2cm) (4)肌触り 肌触りについては樹脂面を手の平および甲、上腕部の皮
膚の触感を4段階で評価した。
【0040】 ◎:タック感なくドライ ○:ほとんどタック感なくドライ △:ややタック感あり ×:タック感あり。 (5)洗濯 JIS規格L−0217の(番号)103の方法に準じ
た。
【0041】[実施例1]70デニールのナイロンフィ
ラメントヤーンで構成されたナイロンタフタを、フッ素
系撥水剤アサヒガードAG710(明成化学(株)製)
を3重量%に含有した水分散液に浸漬し、絞り率40%
にピックアップしヒートセッターにて130℃×30秒
の乾燥熱処理を施すことにより、撥水処理を行った。こ
こで、下記処方1に示す組成でポリウレタン溶液をナイ
フオーバーロールコーターにて130g/m2 の割合で
塗工し、DMFを10重量%含有した水溶液を凝固液と
する浴槽中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗
布液を湿式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間
水洗し、140℃にて熱風乾燥し微多孔質膜加工品を得
た。つぎに、下記処方2に示す組成でポリウレタン溶液
を上記微多孔質膜上にグラビアコーター(32メッシ
ュ、開孔率50%)にて塗工し、ついで80℃にて熱風
乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、本発
明の防水加工布帛を得た。得られた布帛について、耐水
圧、透湿度および膜面の平均摩擦係数(MIU)を測定
し、触感にて肌触りを評価(初期、洗濯10回後)し
た。結果を、表1に示した。
【0042】(処方1) クリスボン8166:100部(大日本インキ化学工業
株式会社製、ポリエステル系ポリウレタン) バーノックD500: 1部(大日本インキ化学工業
株式会社製、ブロックイソシアネート) サイリシア#350: 5部(富士デヴィソン化学株
式会社製、多孔質シリカゲル) DMF : 50部。
【0043】(処方2) ハイムレンY−262:100部(大日精化製、ポリエ
ーテル系ポリウレタン、(厚さ12μmの透湿度(A−
1)5,500g/m2・hr)) 架橋アクリル粒子A: 15部(平均重量粒子径28μ
m、粒子径5〜50μm) 架橋アクリル粒子B: 15部(平均重量粒子径40μ
m、粒子径10〜80μm) MEK: 75部 トルエン: 75部。
【0044】[実施例2]上記実施例1と同処方にて得
られた微多孔質膜に、下記処方3に示す組成でポリウレ
タン溶液をナイフオーバーロールを使用してクリアラン
ス50μで塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥して、微
多孔質膜に無孔質皮膜を積層した2層膜を有する透湿性
防水膜加工品を得た。つぎに、上記記処方2に示す組成
でポリウレタン溶液を上記微多孔質膜上にグラビアコー
ター(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、つい
で80℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱
処理をして、本発明の防水加工布帛を得た。得られた布
帛について、耐水圧、透湿度及び膜面の平均摩擦係数
(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価(初期、洗
濯10回後)した。結果を、表1に示した。
【0045】(処方3) ハイムレンY−262:100部(大日精化製、ポリエ
ーテル系ポリウレタン、(厚さ12μmの透湿度(A−
1)5,500g/m2・hr)) MEK: 25部 トルエン: 25部。
【0046】[実施例3]上記実施例1と同処方にてナ
イロンタフタの基布に撥水前処理を行なった。つぎに、
下記処方4に示す組成でポリウレタン溶液をナイフオー
バーロールを使用してクリアランス200μで塗工し、
ついで80℃にて熱風乾燥して、更に上記処方3に示す
組成でポリウレタン溶液をナイフオーバーロールを使用
してクリアランス50μで塗工し、ついで80℃にて熱
風乾燥して、無孔質膜透湿性防水加工品を得た。つぎ
に、上記記処方2に示す組成でポリウレタン溶液を上記
透湿性防水膜上にグラビアコーター(32メッシュ、開
孔率50%)にて塗工し、ついで80℃にて熱風乾燥
し、さらに160℃にて3分間熱処理をして、本発明の
防水加工布帛を得た。得られた布帛について、耐水圧、
透湿度および膜面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、
触感にて肌触りを評価(初期、洗濯10回後)した。結
果を、表1に示した。
【0047】(処方4) ハイムレンY−265:100部(大日精化製、ポリエ
ーテル系ポリウレタン(厚さ12μmの透湿度(A−1)
6,300g/m2 ・hr)) レザミンX−100架橋剤: 1部(大日精化製、イ
ソシアネート系架橋剤) MEK: 25部 トルエン: 25部。
【0048】[比較例1]上記実施例1と同処方にてナ
イロンタフタの基布上に微多孔質膜を作製し、さらに1
60℃にて3分間熱処理をして、透湿性防水加工布帛を
得た。得られた布帛について、耐水圧、透湿度および膜
面の平均摩擦係数(MIU)を測定し、触感にて肌触り
を評価(初期、洗濯10回後)した。結果を、表1に示
した。
【0049】[比較例2]上記実施例1と同処方にて得
られた微多孔質膜加工品に、下記処方5に示す組成でポ
リウレタン溶液を上記微多孔質膜上にグラビアコーター
(32メッシュ、開孔率50%)にて塗工し、ついで8
0℃にて熱風乾燥し、さらに160℃にて3分間熱処理
をして、透湿性防水加工布帛を得た。得られた布帛につ
いて、耐水圧、透湿度および膜面の平均摩擦係数(MI
U)を測定し、触感にて肌触りを評価(初期、洗濯10
回後)した。結果を、表1に示した。
【0050】(処方5) ハイムレンY−262:100部(大日精化製、ポリエ
ーテル系ポリウレタン(厚さ12μmの透湿度(A−1)
5,500g/m2・hr)) MEK: 75部 トルエン: 75部。
【0051】[比較例3]上記実施例2と同処方にて得
られた透湿性防水膜加工品に、さらに160℃にて3分
間熱処理をして、透湿性防水加工布帛を得た。得られた
布帛について、耐水圧、透湿度および膜面の平均摩擦係
数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価(初期、
洗濯10回後)した。結果を、表1に示した。
【0052】[比較例4]上記実施例3と同処方にて得
られた透湿性防水膜加工品に、さらに160℃にて3分
間熱処理をして、透湿性防水加工布帛を得た。得られた
布帛について、耐水圧、透湿度および膜面の平均摩擦係
数(MIU)を測定し、触感にて肌触りを評価(初期、
洗濯10回後)した。結果を、表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明によって、樹脂面の滑り摩擦係数
の低下と感覚的な樹脂表面の心地よい肌触りとさらっと
したべとつきおよびタックの少ないドライな防水加工布
帛を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春田 勝 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内 (72)発明者 上本 雅則 京都市南区吉祥院落合町15番地 東レコー テックス株式会社京都工場内 (72)発明者 古谷 武徳 京都市南区吉祥院落合町15番地 東レコー テックス株式会社京都工場内 Fターム(参考) 4L033 AB04 AC03 AC07 CA17 CA18 CA22 CA50 CA70

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布帛の片面に防水層を有し、該防水層面側
    に粒径が5μmから200μmの球状粒子を固形分比で
    20%から200%に分散した樹脂を積層したことを特
    徴とする防水加工布帛。
  2. 【請求項2】耐水圧が10kPa以上であることを特徴
    とする請求項に載の防水加工布帛。
  3. 【請求項3】球状粒子を分散した樹脂の表面のKES法
    による平均摩擦係数(MIU)がタテ方向およびヨコ方
    向ともに0.8以下であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の防水加工布帛。
  4. 【請求項4】防水層がウレタンを主成分とする微多孔質
    膜を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の防水加工布帛。
  5. 【請求項5】防水層がウレタンを主成分とする微多孔質
    膜に透湿性を有する無孔質膜を積層してなることを特徴
    とする請求項4に記載の防水加工布帛。
  6. 【請求項6】防水層が透湿性を有するウレタンを主成分
    とする無孔質膜を含むことを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の防水加工布帛。
  7. 【請求項7】A−1透湿度が2,500g/m2 ・hr以
    上であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに
    記載の防水加工布帛。
  8. 【請求項8】球状粒子を分散した樹脂が透湿性を有する
    ウレタンを主成分とすることを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載の防水加工布帛。
  9. 【請求項9】球状粒子がアクリル樹脂を主成分としてな
    ることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の
    防水加工布帛。
  10. 【請求項10】球状粒子の重量分布が2以上のピークを
    有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記
    載の防水加工布帛。
  11. 【請求項11】球状粒子を分散した高分子樹脂をグラビ
    アコーティング方式により積層する工程を含み、請求項
    1から10のいずれかに記載の防水加工布帛を製造する
    ことを特徴とする防水加工布帛の製造方法。
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