JP2002327310A - 防寒及び断熱用ウェア - Google Patents

防寒及び断熱用ウェア

Info

Publication number
JP2002327310A
JP2002327310A JP2001129819A JP2001129819A JP2002327310A JP 2002327310 A JP2002327310 A JP 2002327310A JP 2001129819 A JP2001129819 A JP 2001129819A JP 2001129819 A JP2001129819 A JP 2001129819A JP 2002327310 A JP2002327310 A JP 2002327310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cold
wear
fabric
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001129819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4886119B2 (ja
Inventor
Haruo Nomi
Yuichiro Nozaki
祐一郎 野崎
温雄 野見
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
ジャパンゴアテックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc, ジャパンゴアテックス株式会社 filed Critical Japan Gore Tex Inc
Priority to JP2001129819A priority Critical patent/JP4886119B2/ja
Publication of JP2002327310A publication Critical patent/JP2002327310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4886119B2 publication Critical patent/JP4886119B2/ja
Application status is Active legal-status Critical
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温性、断熱性に優れるとともに、風合い及
び使用性に優れた防寒及び断熱用ウェアを提供する。 【解決手段】 起毛布帛又はパイル布帛と透湿性高分子
フィルムとの積層接着体からなるウェアであって、該透
湿性高分子フィルムは該布帛の起毛面又はパイル面に硬
化反応型接着剤を介して積層接着されてなり、該ウェア
の重さが1m2当り50〜400gであり、該接着剤の
塗布量が1m2当り2〜30gであり、かつ該透湿性高
分子フィルム面がウェアの表側に位置することを特徴と
する防寒及び断熱用ウェア。

Description

【発明の詳細な説明】

【0001】

【発明の属する技術分野】本発明は、インナーウェア又
はアウターウェアとして用いられる防寒及び断熱用ウェ
アに関するものである。

【0002】

【従来の技術】衣服は防寒、防風、防水等、外界からの
刺激から体を保護する目的と審美的目的のために使用さ
れ、その使用目的に合致した衣服が適宜選択着用され
る。また、登山や旅行等携帯量が制限されたり、警察官
や職業運転手等、ユニフォームの着用が義務付けられて
いるところでは、アウターに例えば防水性等、外界から
の刺激から体を保護する機能が付属する衣服が着用でき
ない場合がある。また、バイク用のウェアーの様に、転
倒した時の体の保護を主目的としたものでは、耐衝撃性
や耐摩耗性が優先され、防水性等の機能に十分な配慮が
はらえない場合もある。このような場合、アウター以外
の例えば下着や中間衣等にそれらの不足する機能が求め
られる。そして外観上の制限や携帯性、着用感を考慮す
ると、これらの機能性下着や中間衣は、できるだけ嵩張
らなく軽量で、運動性を阻害しない風合いの良いものが
望まれる。

【0003】寒冷な環境の下で体から熱が奪われる機構
は、伝導、放射、(水の)蒸発による熱移動である。着
衣の中に液体の水が存在することは、体温の保持(衣服
の保温性)に極めて大きな影響をもっており、山岳等の
気象条件の厳しい地域では、生命の危険さえも生ずる可
能性がある。屋外で活動して着衣が濡れてしまう原因
は、降雨や降雪等の気象現象からくる水によるもの、波
しぶきを浴びる等自然現象によるもの、不注意で水をこ
ぼしてしまう等、体外部に存在した水によるものと、体
内で生理現象により発生した水分が衣服の透湿性が不足
したため外界に放出されず衣服内気候の露点に達して凝
縮する場合である。従って屋外活動を想定した衣服にあ
っては、体内外で発生する水分に対して濡れることの少
ない機構構造をもっていることが望ましい。また、濡れ
た着衣に風が吹きつけると水の蒸発が活発となる。その
ため、蒸発潜熱による保温性の低下が著しくなるので吹
き付ける風に対する考慮も極めて重要である。

【0004】従来、防寒を目的とした衣料は、保温性を
高めるために表地と裏地の間に羽毛や綿あるいは発泡プ
ラスチックフォームを入れたり、起毛した布帛を表地や
裏地に用いたりして、衣服内部に乾燥した静止空気層を
できるだけ多く確保することで衣服内部の熱が外部に流
出することを防いでいた。しかし、これらの防寒衣料
は、暴風や降雪あるいは降雨等の悪天候下ではその機能
の低下が著しく、屋外で自由に活動するには制限があっ
た。また、保温のための静止空気層を多くすることは、
それだけ嵩高くなったり、起毛の場合は重くなったりす
るため、活動性や機能性の低下、あるいはデザイン上の
デメリットが生じていた。アルミニウムやニッケルある
いはチタン等の金属層を布帛又はフィルムの表面に積層
コーティングあるいは蒸着等の手段で形成し、その金属
層を体と対向する面に使用することで金属面の熱線反射
作用を利用して保温性を高める試みもなされているが、
金属面が体脂等、異物の付着により汚れてしまい、熱反
射作用による効果が失われてしまうという問題があっ
た。また、そもそも熱伝導を防止する有効な空間が確保
できない着衣においては、金属層による保温性の向上は
現実的ではない。

【0005】一方、太陽光や体内から発生する水蒸気を
利用して積極的に発熱する機構も近年考案されている
が、金属酸化物等を利用した太陽光を熱に変換する機構
は、悪天候や夜間には利用できない欠点がある。親水性
高分子の水吸着時の発熱作用を利用する機構は、単位重
さ当たりの発熱量が小さいことと、高分子の水吸着量が
飽和に達すると効果がなくなってしまう問題がある。し
かしながら、これらの積極的に発熱する機構は、保温性
とは別の概念であり、競合する技術ではなく、保温性と
は互いに補完しながら防寒性を向上させるものである。

【0006】上述したように、防寒を目的とした衣服
(ウェア)においては、乾燥した静止空気層による保温
層を如何に安定的に確保するかが最も重要である。屋外
で活動するとき着用する防寒衣に必要な、安定的に乾燥
した静止空気層を確保できる機能を、暴風、降雪、降雨
等の悪天候下においても有している衣服はいまだ開示さ
れていない。通常の環境下で快適に過ごせることは勿
論、悪天候下においても、その機能の極端な低下を防止
した屋外活動用の防寒用ウェアの開発が強く要望されて
いる。

【0007】布帛に防水性、防風性、防滴性、消臭性、
遮光性等の機能を付与するために、コーティングやラミ
ネーティングの手法で布帛にフィルムを積層することは
広く行われている。通常、接着耐久性の観点から、積層
あるいはコーティングは布帛のフラットな面とフィルム
面とが対向した構造となっている。しかし、このような
積層物からなるウェアは、保温性及び風合いにおいて大
きく劣るものである。特開平7−300712号公報に
は、起毛された2枚の布帛の間に非孔質の親水性バリア
層を設け、防風性と防水性がある伸縮性、ドレープ性、
透湿性の衣服用複合材料が開示されている。この衣服用
複合材料は、本質的に3層構造であるため嵩高であり、
重ね着や携帯に不向きであること、布帛の平滑面に親水
性バリア層を含むフィルム層が接着剤を介して積層され
ているため、布帛の自由度が制限されて風合いが硬くな
り易い欠点がある。また、衣服用複合材料の外面に向か
って配置された布帛部分は疎水処理がなされているが、
汚れや摩擦の影響で降雨中に着用すると容易に水を含ん
で重くなり、又断熱性を低下させる問題もある。

【0008】起毛面あるいはパイル面のような凹凸の激
しい面には、薄い樹脂のコーティングはフィルム形成上
の困難があり、又ラミネートも起毛構造やパイル構造が
接着剤をよく吸収して接着に寄与すべき接着剤が少なく
なることより接着耐久性が出ないことや、接着耐久性を
得るために接着剤を増量すると起毛構造やパイル構造に
吸収される接着剤量が増加することになり、積層物が硬
くなってしまい実用的ではなかった。このような積層物
が硬くなる現象を避けるために、コーティングや積層加
工する前の布帛に撥水処理を施したり、後で除去可能な
例えば澱粉のようなもので目止め加工を施す方法が考え
られる。しかし、起毛構造やパイル構造にこれらの処理
を施すのは、目止め用の材料を多量に要することより経
済的に引き合わないことや、接着がより不安定になるこ
とより実質的に不可能であった。消防服等の高温環境下
で用いられる断熱用ウェアにも、防寒用ウェアと同様な
機能が要求されている。例えば消防服の場合、ウェア外
部の高温環境から身体を保護するために、ウェアには高
い断熱性が要求される。この要求を満たすには、防寒用
ウェアと同様に、ウェアに乾燥した静止空気層(=断熱
層)を如何に安定的に確保するかが重要である。

【0009】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、保温性、断
熱性に優れるとともに、風合い及び使用性に優れた防寒
及び断熱用ウェアを提供することをその課題とする。

【0010】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、布帛と高分子フィルムとの積層品に
おけるその風合い、保温性、断熱性を向上させる方法を
種々検討した結果、布帛と高分子フィルムとの間を硬化
反応型接着剤を介して接着することで、接着耐久性のあ
る起毛された布帛の起毛面、あるいはパイル加工された
布帛のパイル面とフィルムとの積層が可能となり、この
ような構造が従来の平滑な面同士の対向構造では考えら
れない効果を生み出すことを見出した。つまり、高分子
フィルムが起毛構造やパイル構造の先端で点状に接着し
ていることで、起毛やパイルの動きが接着剤で規制され
る割合が小さく、起毛あるいはパイルが立体的に動くの
で極めて柔軟性に富むこと、起毛やパイルの柔構造が摩
耗等のストレスを分散吸収する働きをすることより、貼
り合わされたフィルムの耐摩耗性が格段に向上するこ
と、起毛が貼り合わされたフィルムにより機械的に保護
され、毛玉や起毛の抜け落ちが実質的になくなるため、
形態変化による保温の低下が極めて少ないこと、起毛や
パイル構造と積層されたフィルムに囲まれた空間が広
く、断熱性に優れ、特に衣服の動きや、強風下において
も静止空気層が失われないため保温性に富むこと、起毛
やパイル構造と積層されたフィルムに囲まれた空間が広
く、人体から発生した水蒸気に対するキャパシティが大
きいことと、適度な透湿性があるために人体から発生し
た水蒸気が衣服内で凝集しにくいこと、降雨下で使用し
ても、フィルムが雨の積層布帛内部への進入を防ぐた
め、乾燥した静止空気層が保たれ、結果として保温性の
急激な低下が防止できること、たとえ発汗で内部が濡れ
たとしても、外部表面のフィルムに少量の水分しか保持
されないことと、フィルムが風を遮断することで水の蒸
発を制限することから、急激な保温性低下を防止できる
こと、薄いフィルム表面に起毛やパイルの不規則な動き
が反映され、皮革製品に見られるような模様が浮き出る
意匠的効果が得られること、及び起毛された面が積層さ
れたフィルムで保護されるため、起毛部分のピリングや
毛羽落ちがなく機械的な耐久性に優れること等を見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれ
ば、以下に示す防寒及び断熱用ウェア(インナーウェア
及びアウターウェア)が提供される。 (1)起毛布帛又はパイル布帛と透湿性高分子フィルム
との積層接着体からなるウェアであって、該透湿性高分
子フィルムは該布帛の起毛面又はパイル面に硬化反応型
接着剤を介して積層接着されてなり、該ウェアの重さが
1m2当り50〜400gであり、該接着剤の塗布量が
1m2当り2〜30gであり、かつ該透湿性高分子フィ
ルム面がウェアの表側に位置することを特徴とする防寒
及び断熱用ウェア。 (2)該透湿性フィルムが多孔質フィルムである前記
(1)に記載の防寒及び断熱用ウェア。 (3)該多孔質フィルムの細孔内表面が、撥水・撥油性
ポリマーで被覆されている前記(2)に記載の防寒及び
断熱用ウェア。 (4)該多孔質フィルムの少なくとも片面が、透湿性樹
脂でコーティングされている前記(1)〜(3)のいず
れかに記載の防寒及び断熱用ウェア。 (5)該多孔質フィルムが着色されている前記(2)〜
(4)のいずれかに記載の防寒及び断熱用ウェア。 (6)該透湿性樹脂が着色されている前記(4)に記載
の防寒及び断熱用ウェア。 (7)該多孔質フィルムが、多孔質ポリテトラフルオロ
エチレンフィルムである前記(2)〜(6)のいずれか
に記載の防寒及び断熱用ウェア。 (8)該多孔質フィルムが、多孔質ポリオレフィンフィ
ルムである前記(2)〜(6)のいずれかに記載の防寒
及び断熱用ウェア。 (9)該透湿性フィルムが、ポリウレタンフィルムであ
る前記(1)に記載の防寒及び断熱用ウェア。 (10)該透湿性フィルムが、ポリアミノ酸フィルムで
ある前記(1)に記載の防寒及び断熱用ウェア。 (11)該防寒及び断熱用ウェアがインナーウェアであ
る前記(1)〜(10)のいずれかに記載の防寒及び断
熱用ウェア。 (12)該防寒及び断熱用ウェアがアウターウェアであ
る前記(1)〜(10)のいずれかに記載の防寒及び断
熱用ウェア。

【0011】

【発明の実施の形態】本発明の防寒及び断熱用ウェア
は、その基材として起毛布帛又はパイル布帛を含む。起
毛布帛又はパイル布帛は、その布帛の片面又は両面が起
毛面又はパイル面に形成されたものである。この場合の
起毛は、織物又は編物の組織によって形成されたパイル
を剪毛し、針布処理等の処理を施すことによって達成さ
れる。衣服の保温性、断熱性は、起毛の長さ又はパイル
の長さ(パイル布帛のループ部の高さ)が長いほど、布
帛の厚みが厚いほど、衣服に形成される保温層(断熱
層)の厚さが厚くなるため向上するが、それに伴って衣
服の重さ、嵩高さが増すため、起毛又はパイルの長さと
布帛の厚さは用途に応じて適宜選択すればよい。一般の
防寒ウェア(アウターウェア又はインナーウェア)や消
防服用インナーウェアの場合、その起毛又はパイルの長
さは、0.1〜20mm、好ましくは0.5〜5mmで
ある。また、その布帛地の厚さ(起毛又はパイルを除い
た布帛自体の厚さ)は、0.1〜1.0mm、好ましく
は0.05〜2.0mmである。起毛又はパイルの長さ
が0.1mmより短いと保温性、断熱性が不十分となっ
たり、フィルムの耐摩耗性が十分でなくなる。20mm
より長いと、フィルムの剥離が生じ易く、又嵩張ってウ
ェアの作業性が低下してしまう。起毛又はパイルの長さ
と布帛地の厚さは、キーエンス社のデジタルマイクロス
コープを用いて測定した。布帛の種類は特に制限され
ず、このような布帛には従来公知のもの、例えば、ポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレ
フィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系、
ポリフロロカーボン系、ポリアクリル系等の合成繊維か
ら形成された布帛組織として、パイル織物、緯編パイ
ル、経編パイル等が包含される。

【0012】本発明では、防寒及び断熱用ウェアを得る
ために、前記起毛布帛又はパイル布帛(以下、単に布帛
とも言う)の片面に対して、透湿性高分子フィルムを積
層接着させる。この場合、透湿性高分子フィルムは、起
毛布帛においては、その起毛面に積層接着させ、一方、
パイル布帛においては、そのパイル面に積層接着させ
る。前記透湿性高分子フィルム(以下、単にフィルムと
も言う)は、水等の液体は透過させないが、水蒸気は透
過させるフィルムであり、そのような性質を有する高分
子フィルムであればどのようなものでも使用可能であ
る。そのフィルムの透湿度は、JIS L 1099B
−2法に準拠した測定値(但し、その単位をg/m2
24hrに換算)で、2000〜200000g/m2
・24hr、好ましくは3000〜150000g/m
2・24hrである。また、そのフィルムの厚さは、5
〜300μm、好ましくは10〜200μmである。高
分子フィルムの透湿度が2000g/m2・24hr以
下では、ウェアの着用時に蒸れ感が著しく、不快となり
好ましくない。透湿度は高いほどウェアの着用時に蒸れ
にくいため、透湿度の上限は特に制限されるものではな
いが、高分子フィルムの透湿度と防水性は相反する機能
であり、透湿度を高めると防水性が低下してしまうた
め、一般的には200000g/m2・24hr以下が
好ましい。透湿性高分子フィルムは、ポリウレタンフィ
ルムやポリアミノ酸フィルム等の無孔フィルムの他、多
孔質高分子フィルムであることができる。この多孔質高
分子フィルムにおいて、その高分子には、従来公知の各
種の高分子、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィンの他、ポリエステル、ポリアミド、含
フッ素樹脂等が包含される。

【0013】本発明においては、前記多孔質高分子フィ
ルムとしては、疎水性多孔質高分子フィルムの使用が好
ましい。このようなものとしては、例えば、疎水性合成
樹脂より得られる公知の疎水性の連続多孔質体、例え
ば、ポリオレフィン樹脂系の多孔質体、フッ素樹脂系の
多孔質体等が使用できる。ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂の連続多孔質体を用いる場合
は、フッ素系撥水剤、シリコーン系撥水剤等により撥水
処理を付与することができる。フッ素樹脂系多孔質体と
しては、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフ
ッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等の多孔質体が使用
できるが、なかでもポリテトラフルオロエチレンを延伸
処理して得られる多孔質ポリテトラフルオロエチレンフ
ィルム(多孔質PTFEフィルム)は、高い空孔率のフ
ィルムが得られることと、柔軟で、疎水性が極めて強
く、耐薬品性、耐熱性に優れていることから、特に好ま
しく使用できる。

【0014】多孔質フィルムの最大細孔径は、0.01
〜10μm、好ましくは0.1〜1μmである。疎水性
多孔質フィルムの最大細孔径が0.01μmよりも小さ
いと膜製造上の困難さがあり、逆に10μmを越える
と、フィルムの耐水度が低下することと、フィルム強度
が弱くなるため、積層等の後工程での取り扱いが困難と
なり好ましくない。疎水性多孔質フィルムの空孔率は、
50〜98%、好ましくは60〜95%である。尚、最
大細孔径の測定方法は、ASTM F−316の規定、
空孔率の測定方法は、JIS K 6885の見掛け密度
測定に準拠し、測定した見掛け密度(ρ)より次式で計
算して求めたものである。 空孔率(%)=(2.2−ρ)/2.2×100 (1) 疎水性多孔質フィルムの空孔率が50%よりも小さい
と、透湿性が低くなり、逆に98%を超えると膜の強度
が低下してしまう。

【0015】疎水性多孔質フィルムの厚さは、7〜30
0μm、好ましくは10〜100μmが適当である。疎
水性多孔質フィルムの厚さが7μmより薄いと製造時の
取扱い性に問題が生じ、300μmを超えるとフィルム
の柔軟性が損なわれるとともに透湿性が低下してしま
う。フィルムの厚さの測定は、ダイヤルゲージで測定し
た平均厚さ(テクノロック社製1/1000mmダイヤ
ルシックネスゲージを用い、本体バネ荷重以外の荷重を
かけない状態で測定した)による。

【0016】本発明における多孔質高分子フィルムは、
その細孔内表面に撥水性及び撥油性ポリマーを被覆させ
て用いるのが好ましい。この場合、そのポリマーとして
は、含フッ素側鎖を有するポリマーを用いることができ
る。このようなポリマー及びそれを多孔質フィルムに複
合化する方法の詳細についてはWO94/22928公
報等に開示されており、その一例を下記に示す。

【0017】被覆用ポリマーとしては、下記一般式
(1)

【化1】 (式中、nは3〜13の整数、Rは水素又はメチル基で
ある)で表されるフルオロアルキルアクリレート及び/
又はフルオロアルキルメタクリレートを重合して得られ
る含フッ素ポリマー(フッ素化アルキル部分は6〜16
の炭素原子を有することが好ましい)を好ましく使用す
ることができる。このポリマーを用いて多孔質フィルム
の細孔内を被覆するには、このポリマーの水性マイクロ
エマルジョン(平均粒径0.01〜0.5μm)を含フ
ッ素界面活性剤(例、アンモニウムペルフルオロオクタ
ノエート)を用いて形成し、それを多孔質フィルムの細
孔内に含浸させた後、加熱する。これにより、水とフッ
素化界面活性剤が除去されるとともに、含フッ素ポリマ
ーが溶融して多孔質フィルムの細孔内表面を被覆し、且
つ連続孔を維持した、撥水性・撥油性のすぐれた多孔質
フィルムが得られる。また、他のポリマーとして、「A
Fポリマー」(デュポン社の商品名)や、「サイトップ」
(旭硝子社の商品名)等も使用できる。これらのポリマ
ーを高分子多孔質フィルムの細孔内表面に被覆するに
は、例えば「フロリナート」(3M社の商品名)等の不
活性溶剤にこれらのポリマーを溶解させ、高分子多孔質
フィルムに含浸させた後、溶剤を蒸発除去すればよい。

【0018】多孔質PTFEフィルム等の多孔質フィル
ムの細孔内表面を上記有機ポリマーにより被覆すること
により、その多孔質フィルムが様々な汚染物により汚染
された際に、汚染物が多孔質フィルムの内部に浸透しに
くくなり、多孔質フィルムの疎水性の劣化を防止するこ
とができる。本発明で用いる多孔質フィルムは、その一
方の面に親水性樹脂被膜を形成した複合膜であることが
できる。

【0019】前記親水性樹脂としては、水酸基、カルボ
キシル基、スルホン酸基、アミノ酸基等の親水性基を持
つ高分子材料であって、水膨潤性で且つ水不溶性のもの
が好ましく用いられる。具体的には、少なくとも一部が
架橋された、ポリビニルアルコール、酢酸セルロース、
硝酸セルロース等の親水性ポリマーや、親水性ポリウレ
タン樹脂を例示することができるが、耐熱性、耐薬品
性、加工性、透湿度等を考慮に入れると親水性ポリウレ
タン樹脂が特に好ましい。親水性ポリウレタン樹脂とし
ては、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルフォン
基、オキシエチレン基等の親水基を含むポリエステル系
あるいはポリエーテル系のポリウレタンやプレポリマー
が用いられ、樹脂としての融点(軟化点)を調整するた
めに、イソシアナート基を2個以上有するジイソシアナ
ート類、トリイソシアナート類、それらのアダクト体を
単独あるいは混合して架橋剤として使用することができ
る。また、末端がイソシアナートであるプレポリマーに
対しては2官能以上のジポリオール類、トリポリオール
類やジアミン類、トリアミン類を硬化剤として用いるこ
とができる。透湿性を高く保つためには2官能の方が3
官能より好ましい。

【0020】多孔質PTFEフィルム等の多孔質フィル
ムの多孔構造に親水性ポリウレタン樹脂等の親水性樹脂
を含浸添着させる方法としては、(ポリ)ウレタン樹脂
等を溶剤による溶液化、加熱による融液化を行って塗布
液を作り、それをロールコーター等で多孔質PTFEフ
ィルム等に塗布する。含浸添着させるのに適した塗布液
の粘度は、塗布温度において20000cps以下、よ
り好ましくは10000cps以下である。溶剤による
溶液化を行った場合は、その溶剤組成にも依るが、粘度
が低下しすぎると塗布後、溶液が多孔質PTFEフィル
ム等の多孔質フィルム全体に拡散し、全体が親水性とな
り、防水性に不具合を生じる可能性が高くなるので、5
00cps以上の粘度を保つことが望ましい。粘度の測
定は、東機産業株式会社製のB型粘度計を用いた。しか
しながら、多孔質PTFEフィルム等の多孔構造と含浸
添着させる親水性ポリウレタン樹脂等の親水性樹脂の含
浸性は、表面張力、孔径、温度、圧力等によって変化す
るので、親水性ポリウレタン樹脂等の親水性樹脂は含浸
するが、多孔質PTFEフィルム等のフィルム全体には
拡散せず、親水性ポリウレタン樹脂等の親水性樹脂が多
孔質PTFEフィルム等の表面に薄い皮膜を形成する条
件が必要である。前に述べた親水性ポリウレタン樹脂等
の親水性樹脂を含む塗布液の粘度条件は0.2μmの平
均孔径を有する多孔質PTFEフィルム等の多孔質フィ
ルムに有効である。

【0021】含浸添着される親水性樹脂の厚さは、親水
性樹脂が多孔質PTFEフィルム等の多孔質フィルム表
面から飛び出した部分の皮膜厚さで5μm以下、好まし
くは2μm以下である。また、飛び出した部分の皮膜表
面を電子顕微鏡を用いて10000倍の倍率で撮影した
電子顕微鏡写真を肉眼で観察した場合に、少なくともそ
の親水性樹脂皮膜の一部において、その親水性樹脂皮膜
の存在が確認できる程度に厚いことが好ましい。飛び出
した部分の皮膜厚さが5μm以上では、表面の摩擦抵抗
が大きくなり、外部からのストレスを受け易くなるた
め、摩擦や折り曲げに対する耐久性が低下し、防水耐久
性が不十分となる。薄い皮膜が存在せず、多孔質フィル
ムが露出した構造になると、透湿性が低下するととも
に、複合膜表面に結露が生じ易くなる。親水性樹脂が多
孔質フィルムの内部に侵入した部分の厚さは、透湿性と
柔軟性(風合い)、耐久性の観点から、3〜30μmが
好ましく、5〜20μmの厚さが最も好ましい。厚さが
3μmより薄いと耐久性が実用上十分でなく、30μm
を超えると透湿性が低くなりすぎる。ポリウレタン樹脂
の厚さは、電子顕微鏡の断面写真(1000〜3000
倍)から、電子顕微鏡写真のスケール(長さを表す目盛
り)を用いて肉眼で平均厚さを計測したものによる。多
孔質フィルムに含浸添着された親水性樹脂は、洗濯後の
タンブル乾燥や、夏期に車に放置された場合に塗布面同
志が融着することを避ける為に、150℃以上の融点
(軟化点)を持っていることが好ましい。

【0022】前記複合膜において、その透湿度は、20
00〜100000g/m2・24hr、好ましくは3
000〜70000g/m2・24hrである。

【0023】本発明においては、前記布帛と透湿性フィ
ルムを積層接着させる場合に、その接着剤として硬化反
応型接着剤を用いることを特徴とする。

【0024】基材に対して高分子フィルムを積層接着さ
せるための一般的方法としては、例えば、透湿性フィル
ムにグラビアパターンを施したロールでウレタン系接着
剤を塗布し、その上に布帛を合わせてロールで圧着する
方法、透湿性フィルムにウレタン系接着剤をスプレー
し、その上に布帛を合わせてロールで圧着する方法、透
湿性フィルムと布帛を重ね合わせた状態で、ヒートロー
ルにより熱融着する方法等を用いられている。これらの
従来一般的に採用されている積層方法でも、布帛と透湿
性フィルムとの積層接着は可能である。しかしながら、
本発明の場合、その布帛に対する透湿性フィルムの積層
は、その布帛の起毛面(又はパイル面)に対して行うこ
とから、前記の積層方法では、得られる積層シートの保
温性や外観、接着力において未だ不満足のものであるこ
とが判明した。そこで、本発明者らは、保温性、風合
い、使用性外観及び接着力にすぐれた積層シート(防寒
及び断熱用ウェア)を与える積層接着方法を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、特に硬化反応型ホットメルト接
着剤を用いるときには、所望の積層シートが効率良く得
られることを見出した。通常の溶剤に溶解された2液混
合硬化型接着剤を用いるときは 接着剤をフィルム面に
塗布した後 溶剤を適量蒸発させ接着剤の粘度を増加さ
せた後 布帛と張り合わせる必要がある。適量の溶剤を
蒸発させるには 厳密な工程コントロールが必要となり
コントロールが悪ければ歩留まりが低下する。また
排出された溶剤に対する処理も当然必要となり コスト
アップ要因となる。

【0025】この場合の硬化反応型ホットメルト接着剤
とは、常温で固体状であり、加熱により溶融して低粘度
の液体を与えるが、この状態に保持することにより、あ
るいはさらに昇温させることにより、硬化反応を生じて
高粘度の液体ないし固化物となる接着剤である。この場
合、加熱により溶融したとき、即ち、布帛に対して塗布
する以前の溶融液の粘度は、500〜30000cp
s、好ましくは500〜5000cpsであり、一方、
その溶融液が高粘度化したとき、即ち、その溶融液を用
いて透湿性フィルムと布帛とを積層した時点での溶融液
の粘度は、5000〜20000cps、好ましくは1
0000cps以上である。なお、前記溶融液の硬化反
応は、硬化触媒や硬化剤、水分の存在下で進行する。

【0026】前記した硬化反応型接着剤は、既に知られ
ている。その好ましいものとしては、湿気(水分)によ
り硬化反応を生じるポリウレタンプレポリマーを挙げる
ことできる。このポリウレタンプレポリマーは、(i)
ポリエステルポリオールやポリエーテルポリオール等の
ポリオール成分と、(ii)トリレンジイソシアネート
(TDI)、メチレンジイソシアネート(MDI)、キ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト等の脂肪族系又は芳香族系のジイソシアネートやトリ
イソシアネート等のポリイソシアネート成分とをアダク
ト反応させることによって得ることができる。この場
合、このポリウレタンプレポリマーは、その末端にイソ
シアネート基を有し、湿気の存在下で硬化反応を生じ
る。このポリウレタンプレポリマーにおいて、その溶融
温度は、室温よりわずかに高い50℃以上、好ましくは
80〜150℃である。このようなポリウレタンポリマ
ーは、例えば、日本NSC(株)から商品名「PURH
M]として入手可能である。このものは、70〜150
℃に加熱することによって基材に対して塗布加工が可能
な粘度の溶融液となり、この溶融液を用いて布帛フィル
ムとを貼り合せた後は、室温程度に冷却することで半固
体状となり、接着剤の布帛への過剰な浸透拡散が防止さ
れ、しかも湿気硬化することでソフトで強固な接着を得
ることが可能となる。

【0027】本発明により布帛と透湿性フィルムとを硬
化反応型接着剤を用いて積層接着させる方法としては、
その接着剤の溶融液を塗布し得る方法であればよい。こ
のような塗布方法には、ロール塗布法、スプレー塗布法
等が包含される。この場合の布帛とフィルムとの接着
は、点状接着や線状接着等の部分接着であり、その接着
面積は、10〜95%、好ましくは15〜50%であ
る。

【0028】本発明による前記布帛と透湿性フィルムと
を硬化反応型接着剤を介して形成した積層接着体からな
る防寒及び断熱用ウェアにおいて、その重量は1m2
り50〜400g、好ましくは100〜300gであ
り、その硬化反応型接着剤の塗布量は1m2当り2〜3
0g、好ましくは5〜20gである。その透湿度は、そ
のフィルム側からの透湿度(フィルム面を接水した場合
の透湿度)で1000〜70000g/m2・24h
r、好ましくは3000〜50000g/m2・24h
rであり、その布帛側からの透湿度(布帛面を接水した
場合の透湿度)で1500〜70000g/m2・24
hr、好ましくは3000〜50000g/m2・24
hrである。また、その布帛とフィルムとの間の接着耐
久性は、ISO6330記載のBタイプ家庭用洗濯機、
Kenmore20912(Kenmore社製)を使
用して、浴比1/60、浴温度45℃以下、Heavy
−Dutyモードで、洗剤を添加しない水道水を用いて
連続攪拌洗濯をした時、目視で剥離が生じるまでの時間
数が50〜1000時間、好ましくは100時間以上で
ある。

【0029】本発明の防寒及び断熱用ウェアにおいて、
その透湿性フィルムはウェアの表側(外気に触れる側)
に位置する。透湿性フィルムをウェアの表側に位置させ
ることにより、ウェア外部から風と水が、布帛の起毛又
はパイル構造により形成された空気層に侵入することを
防ぐことができるため、起毛布帛やパイル布帛が本来有
する保温性能を暴風、降雪、降雨等の悪天候下において
も最大限に発揮することができる。本発明の防寒及び断
熱用ウェアは、透湿性フィルムが表側に露出する構造と
なるため、意匠上の観点から、透湿性フィルムは着色フ
ィルムであることが好ましい。また、透湿性フィルムと
して、その表面が透湿性樹脂でコーティングされている
ものを用いる場合、その透湿性樹脂(塗膜)を着色させ
ることもできる。

【0030】本発明の防寒及び断熱用ウェアは、インナ
ウェアやアウタウェアとして使用される。インナウェア
は、上着の内側、通常、上着と下着との間に位置するよ
うに用いられるものである。このインナウェアの重量
は、1m2当り50〜400g、好ましくは100〜3
00gである。アウタウェアは、上着として用いられる
もので、その重量は、1m2当り50〜600g、好ま
しくは100〜400gである。本発明のウェアを消防
服等の高い難燃性の要求される用途で使用する場合に
は、本発明のウェアをインナウェアとして用い、アラミ
ド繊維等の難燃繊維を使用した織布からなる上着と組み
合わせて用いる。本発明の防寒及び断熱用ウェアは、保
温性、遮熱性にすぐれていることから、高い防寒及び断
熱効果を示す。

【0031】

【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。

【0032】実施例1 28ゲージ、目付け127g/m2、厚さ0.5mmの
片面が起毛されたナイロン製緯編ニットに多孔質PTF
Eフィルム(空孔率80%、平均孔径0.2μm、平均
厚さ30μm)を日本NSC製ウレタン系硬化反応型ホ
ットメルト接着剤170−7254を使用して、接着剤
温度を120℃とし、接着剤量を12g/m2になるよ
うに、フィルム上にその溶融液を点状に塗布してナイロ
ン製緯編ニットの起毛面とフィルム面が対向する構造で
軽く押さえて積層した。積層物を60℃80%RHのチ
ャンバーに24時間放置してその接着剤を硬化させた。
得られた積層物の厚さは0.53mm、目付け160g
/m2、フィルム面を高湿度側(接水面)にしての透湿
量は20600g/m2・24hr、布面を高湿度側
(接水面)にしての透湿量は20000g/m2・24
hrであった。積層物のフィルム側の外観は、フィルム
に無定形のシボ模様が発生し、あたかも皮革状をしてい
た。この積層物は防寒及び断熱用ウェアとして好適のも
のであることが確認された。

【0033】比較例1 実施例1と全て同じ材料と方法を用いて、積層物の対向
面を非起毛面とフィルムに変更して積層物を得た。得ら
れた積層物の厚さは0.54mm、目付け160g/m
2、フィルム面を高湿度側にしての透湿量は19700
g/m2・24hr、布面を高湿度側にしての透湿量は
20900g/m2・24hrであった。積層物のフィ
ルム側の外観は、フィルムに皺は発生せずフラットであ
った。

【0034】実施例2 28ゲージ、目付け145g/m2、厚さ1.3mmの
片面が起毛されたナイロン製緯編ニットに、多孔質PT
FEフィルム(空孔率80%、平均孔径0.2μm、平
均厚さ30μm)の片面に大日精化工業社製の透湿性ウ
レタン樹脂Hymuren Y−237に有機赤色顔料
を樹脂分に対し5%含有した樹脂を平均厚さ10μmで
コーティングしたフィルムを、日本NSC製ウレタン系
硬化反応型ホットメルト接着剤MR−80を使用して、
接着剤温度を100℃とし、接着剤量を12g/m2
なるように、フィルムの透湿性ウレタン樹脂をコーティ
ングしていない側の上に点状に塗布して、ナイロン製緯
編ニットの起毛面とフィルム面が対向する構造で軽く押
さえて積層した。積層物を40℃、85%RHに24時
間放置してその接着剤を湿気硬化させ、赤色に着色され
た積層物を得た。得られた積層物の厚さは1.33m
m、目付け185g/m2、フィルム面を高湿度側にし
ての透湿量は12600g/m2・24hr、布面を高
湿度側にしての透湿量は12800g/m2・24hr
であった。積層物のフィルム側の外観は、フィルムに無
定形のシボ模様が発生しあたかも皮革状をしていた。こ
のものは、防寒及び断熱用ウェアとして好適のものであ
った。

【0035】比較例2 実施例2と全て同じ材料と方法を用いて、積層物の対向
面を非起毛面とフィルムに変更して積層物を得た。得ら
れた積層物の厚さは1.34mm、目付け185g/m
2、フィルム面を高湿度側にしての透湿量は12800
g/m2・24hr、布面を高湿度側にしての透湿量は
11000g/m2・24hrであった。積層物のフィ
ルム側の外観はフィルムに皺は発生せずフラットであっ
た。

【0036】実施例3 28ゲージ、目付け127g/m2、厚さ0.5mmの
片面が起毛されたナイロン製トリコットニットに、実質
的に無孔質の透湿性ウレタンフィルム(厚さ30μm)
を、日本NSC製ウレタン系硬化反応型ホットメルト接
着剤170−7254を使用して、接着剤温度を120
℃とし、接着剤量を12g/m2になるようにフィルム
上に点状に塗布して、ナイロントリコットニットの起毛
面とフィルム面が対向する構造で軽く押さえて積層し
た。積層物を60℃、80%RHのチャンバーに24時
間放置して接着剤を硬化させた。得られた積層物の厚さ
は0.53mm、目付け167g/m2、フィルム面を
高湿度側にしての透湿量は7200g/m2・24h
r、布面を高湿度側にしての透湿量は4100g/m2
・24hrであった。積層物のフィルム側の外観はフィ
ルムに無定形のシボ模様が発生し、あたかも皮革状をし
ていた。このものは防寒及び断熱用ウェアとして好適の
ものであった。

【0037】比較例3 実施例3と全て同じ材料と方法を用いて、積層物の対向
面を非起毛面とフィルムに変更して積層物を得た。得ら
れた積層物の厚さは0.53mm、目付け167g/m
2、フィルム面を高湿度側にしての透湿量は7000g
/m2・24hr、布面を高湿度側にしての透湿量は4
300g/m2・24hrであった。積層物のフィルム
側の外観はフィルムに皺は発生せずフラットな外観であ
った。

【0038】比較例4 70デニール、目付け67g/m2、厚さ0.12mm
のナイロンタフタに、実施例1で使用した多孔質PTF
Eフィルムを、日本NSC製ウレタン系硬化反応型ホッ
トメルト接着剤170−7254を使用して、接着剤温
度を120℃とし、接着剤量を5g/m2になるように
フィルム上に点状に塗布して積層した。積層物を60℃
80%RHのチャンバーに24時間放置して接着剤を硬
化させた。得られた積層物の厚さは0.15mm、目付
け92g/m2、フィルム面を高湿度側にしての透湿量
は22000g/m2・24hr、布面を高湿度側にし
ての透湿量は24000g/m2・24hrであった。
積層物のフィルム側の外観はフィルムに皺が発生せずフ
ラットな外観であった。

【0039】以上実施例と比較例で得られた積層物に対
し、以下に記載する方法で摩耗試験、保温性試験(放熱
量測定)等を行った。その結果を下表にまとめて示し
た。保温性(熱損失)測定において、実施例のサンプル
については、積層物のフィルムが風上側だけでなく布帛
側が風上側になる測定も行った。

【0040】

【表1】

【0041】

【表2】

【0042】表1及び表2に示した試験項目の具体的内
容は以下の通りである。 (1)透湿性 JIS L 1099 B−2法に準拠して測定。但
し、その測定値は、g/m2・24hrに換算した。 透湿性1・・・・フィルム面を接水 透湿性2・・・・布帛面を接水 (2)耐摩耗性 JIS L 1096 E法に記載のマルチンデール摩
耗試験に準拠して実施したが、試料ホルダーにはウレタ
ンフォームと標準摩擦布を重ね、摩擦台には織りフェル
トと試料を重ねて試料のフィルム面と標準摩擦布が摩擦
されるように取りつけた。押し圧荷重は12Kpaと
し、2000回毎に試料のフィルム面の外観を観察し、
フィルムの破壊が観察された時を終点とし、その摩擦回
数で評価した。 (3)保温性 23℃、50%RHに保った恒温恒湿室で、サーモラボ
II型(カトーテック社製 精密迅速熱物性測定装置)を
使用して試料のフィルム面を表にした場合の1分間あた
りの放熱量(試料面積100cmあたり)を測定し
た。BT温度とガード温度は35℃とし、試料が乾燥し
ている場合(乾燥熱損失)と、試料の表面(試料の接着
面を挟んだ風上側)が濡れている場合(湿潤熱損失)を
風速を変化させて測定した。なお試料の表側を濡らす場
合は、10cm角の試料に対し約1gの0.1%の界面
活性剤を含む水をまんべんなく指で表面に広げた(但し
試料に使用したフィルムに防水性がない場合や、布帛面
を表にした試料は試料全体が濡れることになる)。表1
の( )内の数値は、布帛面を表にして測定した場合の
測定値である。布帛面を表にし、湿潤状態で風速を10
m/sにした場合、放熱量が大きく、装置の能力が追い
つかなかった。この場合の熱損失は、15cal/mi
nを上回るものと推定される。 乾燥熱損失1・・・・風速0の時 乾燥熱損失2・・・・風速10m/sの時 湿潤熱損失1・・・・風速0の時 湿潤熱損失2・・・・風速10m/sの時 (4)布帛の厚さと起毛の長さ 織物とフィルムとの積層物の厚さは、Teclock
Corporation社のダイヤルシックネスゲージ
PF−15を、起毛を含む布帛及び積層物の厚さは、T
eclock Corporation社のダイヤルシ
ックネスゲージPF−16を用いて測定した。 また、
起毛の長さは、キーエンス社のデジタルマイクロスコー
プを用いて測定した。いずれの測定値も10個所測定
し、その平均値を採用した。次に、実施例1〜3、比較
例1〜4の試料について、JIS L 1092 B法
(高水圧法)に準拠して耐水圧を測定した。但し、試料
はフィルム側を接水させ、試料が水圧によりひどく変形
しないように、70デニールのナイロンタフタ布1枚を
試料と押さえクランプの間に挟んで測定した。漏水の有
無はナイロンタフタの濡れで判定した。その結果、いず
れの試料も0.2MPa以上の耐水圧を示し、十分な防
水性を有していることが確認できた。

【0043】以上述べてきたように本発明による積層物
からなる防寒及び断熱ウェアは、その外観がシボ模様と
なり、風合いが良く、かつ外観の意匠性に優れ、又フィ
ルムの耐摩耗性に優れ、かつ起毛(パイル)がフィルム
により保護されているため、毛玉になったり抜け落ちて
しまう危険が殆ど皆無であるので、長期間の使用後にお
いても形態変化による保温性の低下が極めて少ない。ま
た、降雨下や強風下において使用した場合、保温性の低
下が少なくより安全で、快適な防寒及び断熱用ウェアを
提供することが可能となる。なお、乾燥状態で本発明に
よるウェアのフィルムが風上側と、布帛が風上側の熱損
失の値に大きな差がみられなかったが、これは測定限界
であった10m/sの風速では、所謂、境界熱絶縁層が
消失していないためと思われる。さらに風速が増加すれ
ば布帛のオープンな組織が風上側に位置する構造では、
消失する境界熱絶縁層が増加するのに対し、通気性のな
いフィルムが風上側に位置する構造は、消失する境界熱
絶縁層がないために保温性の低下が少ないのは明らかで
ある。ウェアの風上側が水で濡れた場合、無風の状態で
は、フィルムが風上側と布帛が風上側の熱損失の値の差
は比較的小さいが、風速が増すに連れてその差が増大す
る。これは水が蒸発する時に奪う蒸発潜熱が熱損失の大
部分を占めていることを現している。フィルムが風上側
に位置する構造では、フィルムは布帛に比べ殆ど水を保
持しないため、蒸発する水の量が少ないことに加えて、
フィルムで遮断された内部(風下側)に乾燥した空気の
保温層が存在するためである。本発明のウェアにおい
て、その皮革模様がフィルム上に明確に現れるために
は、使用するフィルムの厚さは200μm以下が望まし
い。これより厚い場合は模様が鮮明でなくなり、意匠的
効果が期待できない。また、軽量性と風合いの観点から
も、必要以上のフィルム重量は好ましくない。さらにフ
ィルム厚さが増加することは透湿性の低下につながり、
身体内部より発生する水分の凝縮結露を速めるので好ま
しくない。ウェアの透湿性は、人体の不感蒸泄の文献値
25〜50g/hr・m2から推定して1000g/m2
・24hr以上あるのが好ましい。これより透湿性が低
ければ少しの活動で衣服内に結露を生じることになり保
温性が大きく低下する危険が生じる。

【0044】

【発明の効果】本発明によれば、耐摩耗性及び保温性に
優れるとともに、風合い、外観に優れ、悪天候下でも保
温性の低下が少ない防寒及び断熱用ウェア(インナーウ
ェア及びアウターウェア)が提供される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 502 A41D 31/00 502A 502F 502Q 502R 502T 504 504A 504C 504D 504G 31/02 31/02 A C Fターム(参考) 3B029 HA05 HB01 3B030 AB05 3B031 AA10 AB01 AB03 AE02 AE05 AE12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起毛布帛又はパイル布帛と透湿性高分子
    フィルムとの積層接着体からなるウェアであって、該透
    湿性高分子フィルムは該布帛の起毛面又はパイル面に硬
    化反応型接着剤を介して積層接着されてなり、該ウェア
    の重さが1m 2当り50〜400gであり、該接着剤の
    塗布量が1m2当り2〜30gであり、かつ該透湿性高
    分子フィルム面がウェアの表側に位置することを特徴と
    する防寒及び断熱用ウェア。
  2. 【請求項2】 該透湿性フィルムが多孔質フィルムであ
    る請求項1に記載の防寒用ウェア。
  3. 【請求項3】 該多孔質フィルムの細孔内表面が、撥水
    ・撥油性ポリマーで被覆されている請求項2に記載の防
    寒及び断熱用ウェア。
  4. 【請求項4】 該多孔質フィルムの少なくとも片面が、
    透湿性樹脂でコーティングされている請求項1〜3のい
    ずれかに記載の防寒及び断熱用ウェア。
  5. 【請求項5】 該多孔質フィルムが着色されている請求
    項2〜4のいずれかに記載の防寒及び断熱用ウェア。
  6. 【請求項6】 該透湿性樹脂が着色されている請求項4
    に記載の防寒及び断熱用ウェア。
  7. 【請求項7】 該多孔質フィルムが、多孔質ポリテトラ
    フルオロエチレンフィルムである請求項2〜6のいずれ
    かに記載の防寒及び断熱用ウェア。
  8. 【請求項8】 該多孔質フィルムが、多孔質ポリオレフ
    ィンフィルムである請求項2〜6のいずれかに記載の防
    寒及び断熱用ウェア。
  9. 【請求項9】 該透湿性フィルムが、ポリウレタンフィ
    ルムである請求項1に記載の防寒及び断熱用ウェア。
  10. 【請求項10】 該透湿性フィルムが、ポリアミノ酸フ
    ィルムである請求項1に記載の防寒及び断熱用ウェア。
  11. 【請求項11】 該防寒及び断熱用ウェアがインナーウ
    ェアである請求項1〜10のいずれかに記載の防寒及び
    断熱用ウェア。
  12. 【請求項12】 該防寒及び断熱用ウェアがアウターウ
    ェアである請求項1〜10のいずれかに記載の防寒及び
    断熱用ウェア。
JP2001129819A 2001-04-26 2001-04-26 防寒及び断熱用ウェア Active JP4886119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129819A JP4886119B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 防寒及び断熱用ウェア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129819A JP4886119B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 防寒及び断熱用ウェア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002327310A true JP2002327310A (ja) 2002-11-15
JP4886119B2 JP4886119B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=18978297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001129819A Active JP4886119B2 (ja) 2001-04-26 2001-04-26 防寒及び断熱用ウェア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4886119B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008065921A1 (fr) 2006-12-01 2008-06-05 Dic Corporation Colle thermofusible de polyuréthanne durcissable sous l'influence de l'humidité et feuille multicouche utilisant cette colle
WO2009107301A1 (ja) 2008-02-27 2009-09-03 Dic株式会社 透湿フィルム、その製造方法及びそれを用いた積層体
US7713579B2 (en) 2006-03-30 2010-05-11 Fujifilm Corporation Coating apparatus, coating method, and method for manufacturing optical film
JP2011106069A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Teijin Techno Products Ltd 軽量耐熱防護服
JP2014237315A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 ライスター テクノロジーズ アーゲー 水蒸気透過性及び防水性を有する積層物及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183334A (en) * 1986-02-07 1987-08-11 Japan Gore Tex Inc Waterproof moisture permeable material
JPH07216609A (ja) * 1994-02-03 1995-08-15 Japan Gore Tex Inc グローブインサート及びその固定方法
JP2001011779A (ja) * 1999-06-25 2001-01-16 Japan Gore Tex Inc 迷彩加工ラミネート布帛
JP2001096655A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Toyobo Co Ltd 防風保温性織物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62183334A (en) * 1986-02-07 1987-08-11 Japan Gore Tex Inc Waterproof moisture permeable material
JPH07216609A (ja) * 1994-02-03 1995-08-15 Japan Gore Tex Inc グローブインサート及びその固定方法
JP2001011779A (ja) * 1999-06-25 2001-01-16 Japan Gore Tex Inc 迷彩加工ラミネート布帛
JP2001096655A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Toyobo Co Ltd 防風保温性織物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7713579B2 (en) 2006-03-30 2010-05-11 Fujifilm Corporation Coating apparatus, coating method, and method for manufacturing optical film
WO2008065921A1 (fr) 2006-12-01 2008-06-05 Dic Corporation Colle thermofusible de polyuréthanne durcissable sous l'influence de l'humidité et feuille multicouche utilisant cette colle
US7641968B2 (en) 2006-12-01 2010-01-05 Dic Corporation Moisture-curable polyurethane hot melt adhesive and multilayer sheet using the same
KR101004339B1 (ko) 2006-12-01 2010-12-28 디아이씨 가부시끼가이샤 습기 경화성 폴리우레탄 핫멜트 접착제 및 이것을 사용한 적층 시트
WO2009107301A1 (ja) 2008-02-27 2009-09-03 Dic株式会社 透湿フィルム、その製造方法及びそれを用いた積層体
US8277930B2 (en) 2008-02-27 2012-10-02 Dic Corporation Moisture-permeable film, production method of same and laminate using same
JP2011106069A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Teijin Techno Products Ltd 軽量耐熱防護服
JP2014237315A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 ライスター テクノロジーズ アーゲー 水蒸気透過性及び防水性を有する積層物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4886119B2 (ja) 2012-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4863788A (en) Waterproof breathable microporous membrane with cellular foam adhesive
US4613544A (en) Waterproof, moisture-vapor permeable sheet material and method of making the same
US4872220A (en) Protective composite materials, their production and articles of protective clothing made therefrom
CA2343242C (en) Breathable waterproof laminate and method for making same
US20010008672A1 (en) Flocked articles
EP2231391B1 (en) Liquid water resistant and water vapor permeable garments comprising hydrophobic treated nonwoven made from nanofibers
EP2034088B1 (en) Fabric and fabric laminate
EP1645201B1 (en) Multi-layer composite fabric garment
US5804011A (en) Process of making a two-way stretchable fabric laminate and articles made from it
US20070166503A1 (en) Multifunctional composite vapor barrier textile
EP0415758A2 (en) Stretchable laminate constructions and manufacturing process
JP4538816B2 (ja) 防護手袋
US8753461B2 (en) Burn protective materials
CN100534785C (zh) 化学保护性服装和外罩制品
Lomax The design of waterproof, water vapour-permeable fabrics
US20080220676A1 (en) Liquid water resistant and water vapor permeable garments
US4632860A (en) Waterproof breathable fabric
US4692369A (en) Water-vapor-permeable, waterproof, highly elastic films
US20040116022A1 (en) Durable waterproof composite sheet material
FR2637919A1 (fr) Textile composite anti-feu impermeable vetement et siege comportant un tel textile
US5308689A (en) Snag-resistant composite fabric
RU2440247C1 (ru) Термозащитные материалы
KR20070024619A (ko) 화학적 보호용 내구성 피복재
WO1991012132A1 (en) Elastomeric composite fabric
CN100486803C (zh) 叠层布帛

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040716

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250