JP2002060607A - 防水材組成物、防水被覆構造体、およびその施工方法 - Google Patents

防水材組成物、防水被覆構造体、およびその施工方法

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JP2002060607A
JP2002060607A JP2000247552A JP2000247552A JP2002060607A JP 2002060607 A JP2002060607 A JP 2002060607A JP 2000247552 A JP2000247552 A JP 2000247552A JP 2000247552 A JP2000247552 A JP 2000247552A JP 2002060607 A JP2002060607 A JP 2002060607A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タックフリー性に優れ、しかも、トップコー
ト層との接着性にも優れた、新規な防水材組成物と、そ
れを用いた防水被覆構造体、およびその施工方法を提供
する。 【解決手段】 本発明に係る防水材組成物は、(イ)熱
硬化性樹脂、(ロ)繊維強化材、を含んでなる防水材組
成物であって、前記熱硬化性樹脂(イ)は、ジシクロペ
ンテニル基を有する不飽和ポリエステルと重合性モノマ
ーを含有するものであり、該不飽和ポリエステル中のジ
シクロペンテニル基の含有量が10重量%以上であり、
前記熱硬化性樹脂(イ)を硬化してなる硬化物が、JI
S−K−7113で規定する引張試験において、引張強
さが10MPa以上、引張伸び率が20%以上の物性を
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水材組成物、防
水被覆構造体、およびその施工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、屋上等の建築空間や道路などの防
水施工として、FRP防水層を用いるFRP防水工法が
広く採用されている。FRP防水工法によれば、他の防
水工法に比べて強度、表面硬度が高く、耐久性、寸法安
定性にも優れた防水施工が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】FRP防水工法におい
ては、施工時に防水層を形成した後、防水層上に作業者
がのってトップコート層を設けることが通常行われるた
め、防水層表面のタックフリー性が求められる。このタ
ックフリー性を発揮させるため、防水層に用いる防水材
組成物中にワックスを添加することが一般に行われてい
る。しかし、防水層上にワックスが存在すると、タック
フリー性は発揮できるが、一方でトップコート層との密
着性が低下するという問題がある。このため、ワックス
を後に除去する作業が行われることがあるが、この作業
は非常に煩雑なものとなっている。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、タックフリー性に優れ、しかも、トップコート層
との接着性にも優れた、新規な防水材組成物と、それを
用いた防水被覆構造体、およびその施工方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するべく鋭意検討を行った。その結果、特定の物性を
有する特定の樹脂成分を有する防水材組成物とすれば、
ワックスを全く用いないか、あるいは、用いたとしても
極めて少量の使用においても、優れたタックフリー性が
発現できることを見い出した。また、この防水材組成物
を用いた防水被覆構造体も、耐久性など優れた物性を有
することが判った。すなわち、本発明に係る防水材組成
物は、(イ)熱硬化性樹脂、(ロ)繊維強化材、を含ん
でなる防水材組成物であって、前記熱硬化性樹脂(イ)
は、ジシクロペンテニル基を有する不飽和ポリエステル
と重合性モノマーを含有するものであり、該不飽和ポリ
エステル中のジシクロペンテニル基の含有量が10重量
%以上であり、前記熱硬化性樹脂(イ)を硬化してなる
硬化物が、JIS−K−7113で規定する引張試験に
おいて、引張強さが10MPa以上、引張伸び率が20
%以上の物性を有することを特徴とする。
【0006】また、本発明に係る防水被覆構造体は、上
から、(A)トップコート層、(B)防水層、(C)プ
ライマー層、(D)基体、の構成を有する防水被覆構造
体において、前記防水層(B)が、本発明の防水材組成
物を硬化してなる層であることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る防水被覆構造体の施工
方法は、基体(D)の上に、プライマー層(C)を形成
し、さらに、本発明の防水材組成物を硬化してなる防水
層(B)、トップコート層(A)を順次形成することを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 [防水材組成物]本発明に係る防水材組成物は、(イ)
熱硬化性樹脂、(ロ)繊維強化材、を含んでなる防水材
組成物であって、前記熱硬化性樹脂(イ)は、ジシクロ
ペンテニル基を有する不飽和ポリエステルと重合性モノ
マーを含有するものであり、該不飽和ポリエステル中の
ジシクロペンテニル基の含有量が10重量%以上であ
り、前記熱硬化性樹脂(イ)を硬化してなる硬化物が、
JIS−K−7113で規定する引張試験において、引
張強さが10MPa以上、引張伸び率が20%以上の物
性を有することを特徴とする。
【0009】本発明における熱硬化性樹脂(イ)は、ジ
シクロペンテニル基を有する不飽和ポリエステルと重合
性モノマーを含有するものである。前記ジシクロペンテ
ニル基を有する不飽和ポリエステルとしては、該不飽和
ポリエステル中のジシクロペンテニル基の含有量が10
重量%以上であれば、特に限定されない。なお、本発明
では、下記の式(i)で表される置換基と式(ii)で
表される置換基とを総称してジシクロペンテニル基と呼
ぶものとする。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】前記不飽和ポリエステルは、ジシクロペン
テニル基として、上記式(i)で表される置換基と上記
式(ii)で表される置換基のうちの一方のみを有して
いてもよいし、両方とも有していてもよい。前記不飽和
ポリエステルの合成方法としては、特に限定はされない
が、たとえば、特開平9−111108号公報に開示さ
れている下記(1)〜(2)の方法や、下記(3)の方
法等が挙げられる。 (1)通常の不飽和ポリエステルの原料である酸成分お
よび多価アルコールの少なくとも一部をジシクロペンテ
ニル基を有する化合物に置き換えることにより不飽和ポ
リエステルにジシクロペンテニル基を導入する方法、た
とえば、酸成分の一部をジシクロペンタジエンの不飽和
多塩基酸付加物で置き換えるか、あるいは、多価アルコ
ールの一部をジシクロペンタジエンのグリコール付加物
類やヒドロキシジシクロペンタジエンで置き換える方
法。
【0013】(2)酸成分と多価アルコールとの縮合反
応時に、酸成分または多価アルコールとジシクロペンタ
ジエンとの付加によってジシクロペンテニル基を有する
化合物を生成させる方法、たとえば、通常の不飽和ポリ
エステルの合成に用いられる酸成分および多価アルコー
ルとジシクロペンタジエンとを混合して縮合反応を行う
か、あるいは、酸成分と多価アルコールを混合して縮合
反応を開始させた後にジシクロペンタジエンを添加して
変性する方法。 (3)酸成分と多価アルコールとの縮合反応を行った
後、ジシクロペンタジエンを混合して、末端のカルボン
酸残基や水酸残基に付加させる方法。
【0014】なお、上記方法のいずれか2つ以上を併用
することも可能である。上記合成法(1)で用いられる
ジシクロペンタジエンの不飽和多塩基酸付加物として
は、特に限定はされないが、不飽和多塩基酸をジシクロ
ペンタジエンに付加させてなる付加物、たとえば、ジシ
クロペンタジエンのマレイン酸付加物等のジシクロペン
タジエンの不飽和二塩基酸付加物;ジシクロペンタジエ
ンのマレイン酸半エステル付加物等が挙げられる。上記
合成法(1)の場合、酸成分または多価アルコールの一
部と置き換えるために用いられるジシクロペンテニル基
を有する化合物としては、ジシクロペンタジエンの不飽
和二塩基酸付加物が好ましく、ジシクロペンタジエンの
マレイン酸付加物が特に好ましい。これらを用いると、
防水材組成物とした時に優れたタックフリー性や寸法安
定性を示す不飽和ポリエステルが得られる。なお、ジシ
クロペンタジエンのマレイン酸付加物は、水の存在下で
ジシクロペンタジエンとマレイン酸との付加を行うこと
によって製造することができる。
【0015】前記不飽和ポリエステルの合成に用いられ
る酸成分および多価アルコールとしては、通常の不飽和
ポリエステルと同様のものを使用することができ、特に
限定はされないが、たとえば、酸成分は、不飽和二塩基
酸および/またはその無水物を必須成分とし、必要に応
じ、その他の酸成分をさらに含むものが使用可能であ
る。前記不飽和二塩基酸および/またはその無水物とし
ては、特に限定はされないが、たとえば、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、アコニット
酸、イタコン酸等のα,β−不飽和二塩基酸等が挙げら
れる。これらは、1種のみ用いても2種以上併用しても
よい。これらの中でもマレイン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸が、容易に入手できることから好ましい。
【0016】併用可能なその他の酸成分としては、特に
限定はされないが、たとえば、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、1,12−ドデカン2酸等の脂
肪族飽和二塩基酸;フタル酸、無水フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸等の芳香族二塩基酸;テトラヒドロ
無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等が挙げられ
る。また、不飽和ポリエステルの末端封鎖のために、安
息香酸、シクロヘキサンカルボン酸等の一塩基酸も使用
可能である。上記その他の酸成分は、1種のみ用いても
2種以上併用してもよい。
【0017】酸成分全体に対する前記不飽和二塩基酸お
よび/またはその無水物の使用割合は、特に限定はされ
ないが、好ましくは15〜90モル%、より好ましくは
30〜80モル%である。また、多価アルコールとして
は、特に限定されないが、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、2−メチルプロパン−1,3−ジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、
水素化ビスフェノールA等のジオール類;、ビスフェノ
ールAとエチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等
のアルキレンオキサイドとの付加物;トリメチロールプ
ロパン等のトリオール類;エチレンオキサイドやプロピ
レンオキサイド等のアルキレンオキサイド類;等が挙げ
られる。また、不飽和ポリエステルの末端封鎖のため
に、ベンジルアルコール等の一価アルコールも使用可能
である。上記アルコールは、1種のみ用いても2種以上
併用してもよい。
【0018】前記不飽和ポリエステルを得るために酸成
分と多価アルコールとを縮合反応させる際のそれらの使
用量の比は、特に限定はされないが、酸成分1当量に対
し、多価アルコールが、好ましくは0.90〜1.10
当量、より好ましくは0.95〜1.05当量である。
前記不飽和ポリエステルの反応原料には、酸成分と多価
アルコールに加え、必要に応じ、その他の成分が含まれ
ていてもよい。他の成分としては、特に限定はされない
が、たとえば、縮合反応を促進させる触媒や、消泡剤、
ゲル化を防止するための重合禁止剤等が挙げられる。こ
れら他の成分は、1種のみ用いても2種以上併用しても
よい。
【0019】前記不飽和ポリエステルを合成する際、酸
成分とジシクロペンタジエンとの使用量の比は、酸成分
1モルに対し、ジシクロペンタジエンが、好ましくは
0.1〜1.0モル、より好ましくは0.3〜0.8モ
ルである。ジシクロペンタジエンの使用量が0.1モル
未満だと、該不飽和ポリエステルを含有する防水材組成
物で防水層を形成した際の表面乾燥性が悪くなる可能性
があり、1.0モルを超えると、該防水材組成物の硬化
性が悪くなる可能性がある。なお、前記不飽和ポリエス
テルの合成は、たとえば、Technical Pro
ceedings,36th Annual Conf
erence,Reinforced Plastic
s/Composites Institute,Th
e Society of the Plastics
Industry Inc.,Session 7−
E(1981)に示されている従来公知の方法によって
も行うことができる。
【0020】前記ジシクロペンテニル基を有する不飽和
ポリエステル中、ジシクロペンテニル基の含有率は、1
0重量%以上であることが必須であり、好ましくは10
〜40重量%の範囲内である。ジシクロペンテニル基の
含有率が10重量%未満だと、該不飽和ポリエステルを
含有する防水材組成物で防水材を形成した際の表面乾燥
性が悪くなる可能性がある。前記不飽和ポリエステルの
ジシクロペンテニル基含有率は、たとえば、以下の方法
により求めることができる。まず、エステル鎖を形成す
る成分である酸成分および多価アルコール(ジシクロペ
ンテニル基を有する化合物を含む)の総重量から、酸成
分と多価アルコールとの縮合反応によって脱離する成分
の重量を差し引き、得られた値を不飽和ポリエステルの
全体重量とする。また、使用したジシクロペンテニル基
を有する化合物のモル数に、ジシクロペンテニル基の分
子量(132)を掛けて得られた値をジシクロペンテニ
ル基の重量とする。そして、ジシクロペンテニル基の重
量を不飽和ポリエステルの全体重量で割った値を、求め
るジシクロペンテニル基含有率とする。
【0021】なお、縮合反応時にジシクロペンテニル基
を有する化合物を生成させた場合には、ジシクロペンテ
ニル基を有する化合物の重量は、ジシクロペンテニル基
を有する化合物の生成に用いた原料の重量から計算した
理論量とすればよい。以下に計算例を示す。すなわち、
たとえば、ジシクロペンタジエン1モル(132g)と
無水マレイン酸1モル(98g)と水1モル(18g)
とを用いて生成させたジシクロペンタジエンのマレイン
酸付加物を、エチレングリコール0.6モル(37.2
g)と脱水縮合させた場合には、次のようになる。ま
ず、生成するジシクロペンタジエンのマレイン酸付加物
の理論量は1モルであるから、重量は、132g+98
g+18g=248gとなる。そして、縮合によって脱
離する水は、水酸基が1.2モル、カルボキシル基が1
モルであることから、1モルであるので、重量は18×
1=18gとなる。したがって、ジシクロペンテニル基
含有率は、{132g/(248g+37.2g−18
g)}×100=49.4重量%となる。
【0022】前記不飽和ポリエステルにおける重合性二
重結合の化学当量、すなわち、重合性二重結合一つ当た
りの数平均分子量としては、特に限定されないが、40
0〜2000の範囲内であることが好ましい。400未
満であると、該不飽和ポリエステルを含む防水材組成物
を用いて防水層を形成した場合、下地基体の動きに対す
る追従性に劣るおそれがある。一方、2000を超える
と、該不飽和ポリエステルを含む防水材組成物の硬化性
が悪くなるおそれがある。本発明における重合性モノマ
ーとしては、特に限定されないが、例えば、スチレン、
ジビニルベンゼン、ビニルトルエン、パラメチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、ジアリルフタレート、メチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メ
タ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。これらは、1種のみ用いても2種以
上併用してもよい。これら重合性モノマーの中でも、比
較的入手が安価で容易であることと、不飽和ポリエステ
ルとの共重合性に優れることから、スチレンが好まし
い。
【0023】本発明の熱硬化性樹脂(イ)中のジシクロ
ペンテニル基を有する不飽和ポリエステルと重合性モノ
マーの配合割合は、特に限定されないが、該不飽和ポリ
エステルが30〜90重量%の範囲内が好ましく、40
〜80重量%の範囲内であることがさらに好ましく、ま
た、該重合性モノマーが70〜10重量%の範囲内が好
ましく、60〜20重量%の範囲内がさらに好ましい。
前記不飽和ポリエステルの配合割合が30重量%未満で
は、該熱硬化性樹脂(イ)を含有する防水材組成物で防
水層を形成した際の表面乾燥性が悪くなる可能性があ
り、90重量%を超えると該熱硬化性樹脂を含有する防
水材組成物の粘度が高くなり作業性が悪くなる可能性が
ある。
【0024】本発明の熱硬化性樹脂中には、本発明の効
果が妨げられない範囲内で、その他の不飽和ポリエステ
ル、ビニルエステル、ウレタン(メタ)アクリレート、
ポリエステル(メタ)アクリレート等を含有していても
よい。本発明に係る防水材組成物は、熱硬化性樹脂
(イ)を硬化してなる硬化物が、JIS−K−7113
で規定する引張試験において、引張強さが10MPa以
上、引張伸び率が20%以上の物性を有することを特徴
とする。上記引張強さが10MPa未満では、該熱硬化
性樹脂(イ)を含む防水材組成物を用いて防水層を形成
した場合に、防水層の強度が低くなるため、外力により
容易に防水層に亀裂が生じるおそれがある。
【0025】また、上記引張伸び率が20%未満では、
該熱硬化性樹脂(イ)を含む防水材組成物を用いて防水
層を形成した場合に、下地基体の動きに対する追従性に
劣るおそれがある。本発明の防水材組成物中の熱硬化性
樹脂(イ)の割合は、特に限定されないが、40〜95
重量%の範囲内が好ましく、60〜90重量%の範囲内
がさらに好ましい。本発明における繊維強化材(ロ)と
しては、従来公知の繊維強化プラスチックに用いられる
ものを使用でき、特に限定はされないが、たとえば、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の無機繊維;ビニロン、フェノー
ル、ナイロン、テフロン(登録商標)、アラミド、ポリ
エステル等の有機繊維等が挙げられる。その形状も特に
限定はされず、たとえば、クロスやチョップストランド
マット、プリフォーマブルマット、コンテニュアンスス
トランドマット、サーフェシングマット等のマット状、
チョップ状、ロービング状等が挙げられる。
【0026】繊維強化材(ロ)の割合は、本発明におけ
る防水材組成物の総重量に対し、好ましくは5〜60重
量%、より好ましくは10〜40重量%である。本発明
における防水材組成物は、たとえば、熱硬化性樹脂
(イ)をマット状等の繊維強化材(ロ)に含浸させる
か、あるいは、チョップ状等の繊維強化材(ロ)を熱硬
化性樹脂(イ)と混合することにより得ることができ
る。本発明に係る防水材組成物は、その特徴的な構成に
より、ワックスを全く含んでいなくても防水層表面の優
れたタックフリー性を得ることができるが、必要により
若干のワックスを配合してもよい。好ましくは、防水材
組成物中の含有率が0.02重量%以下である。
【0027】上記ワックスとしては、特に限定されない
が、入手が容易な点から、パラフィンワックスが好まし
く用いられる。本発明に係る防水材組成物を構造物等の
縦面に施工する場合などには、施工中のずり落ちを防ぐ
ために、チクソ性付与剤を配合することが好ましい。上
記チクソ性付与剤としては、特に限定されないが、例え
ば、コロイダルシリカ、溶融シリカ、シリカエーロゲ
ル、有機改質粘土、クレー、シリカパウダー、酢酸セル
ロース、アエロジル(日本アエロジル(株)の商品
名)、チクソゲル(横浜化成(株)の商品名)、ディス
パロン(楠本化成(株)の商品名)、レオロシール(徳
山ソーダ(株)の商品名)等が挙げられる。
【0028】チクソ性付与剤の配合量は、特に限定はさ
れないが、たとえば、熱硬化性樹脂(イ)100重量部
に対し、好ましくは0.25〜5重量部、より好ましく
は0.5〜5重量部である。チクソ性付与剤の配合量が
0.25重量部未満だと、チクソ性が充分でなく、タテ
面を有する型面に組成物を塗布した際にタレが発生する
傾向があり、5重量部を超えると、組成物の粘度が高く
なり、取り扱い性が低下する傾向がある。本発明に係る
防水材組成物を硬化させるためには、硬化剤を配合する
ことが好ましい。
【0029】硬化剤としては、特に限定はされないが、
たとえば、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ア
セチルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、シ
クロヘキサノンパーオキシド、メチルエチルケトンパー
オキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノ
エート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルヒドロパーオ
キシド、t−ブチルパーオキシネオジケネート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、クメンハイドロパーオキ
シド等の有機過酸化物;アゾビス(イソ)ブチロニトリ
ル、アゾビスジエチルバレロニトリル等のアゾ化合物等
が挙げられる。
【0030】硬化剤の配合量は、特に限定はされない。
本発明に係る防水材組成物には、ライフ安定化やゲル化
時間の調節のために、重合禁止剤を配合することが好ま
しい。重合禁止剤としては、特に限定はされないが、た
とえば、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、p−
t−ブチルカテコール、t−ブチルハイドロキノン、ト
ルハイドロキノン、p−ベンゾキノン、ナフトキノン、
メトキシハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、フェノチアジ
ン、ナフテン酸銅等が挙げられる。
【0031】重合禁止剤の配合量は、特に限定はされな
い。本発明に係る防水材組成物には、硬化時間の調節の
ために、硬化促進剤を配合することが好ましい。硬化促
進剤としては、特に限定はされないが、たとえば、ナフ
テン酸コバルト、オクテン酸コバルト、2価のアセチル
アセトンコバルト、3価のアセチルアセトンコバルト、
オクテン酸カリウム、ナフテン酸ジルコニウム、ジルコ
ニウムアセチルアセテート、ナフテン酸バナジウム、オ
クテン酸バナジウム、バナジウムアセテート、リチウム
アセチルアセトナート等の有機金属塩;ジメチルアニリ
ン等のアミン系化合物;トリフェニルホスフィン等の含
リン系化合物;アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトン、N−モルフォリノアセトアセタミド
等のβ−ジケトン系化合物等が挙げられる。
【0032】硬化促進剤の配合量は、特に限定はされな
い。本発明に係る防水材組成物には、必要により、その
他の副資材を配合することができる。上記その他の副資
材としては、特に限定されないが、例えば、染料、体質
顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、レベリング
剤、消泡剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、難燃
剤、滑剤、減粘剤、低収縮剤、無機充填剤、有機充填
剤、ワックス等の乾燥剤、分散剤等が挙げられる。これ
らの配合量は特に限定されない。
【0033】[防水被覆構造体およびその施工方法]本
発明に係る防水被覆構造体は、上から、(A)トップコ
ート層、(B)防水層、(C)プライマー層、(D)基
体、の構成を有する防水被覆構造体において、前記防水
層(B)が、本発明の防水材組成物を硬化してなる層で
あることを特徴とする。
【0034】また、本発明に係る防水被覆構造体の施工
方法は、基体(D)の上に、プライマー層(C)を形成
し、さらに、本発明の防水材組成物を硬化してなる防水
層(B)、トップコート層(A)を順次形成することを
特徴とする。以下、各構成要素を中心に、詳細に説明す
る。本発明におけるトップコート層(A)としては、特
に限定されないが、例えば、アクリルウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂等を用いて形成したものが挙げられ
る。
【0035】また、トップコート層(A)中および/ま
たはトップコート層(A)と後述する防水層(B)との
間に珪砂等の骨材を存在させることにより、防水被覆構
造体を滑り止めを施した歩行仕上げとすることができ
る。さらに、トップコート層を着色するために、該トッ
プコート層形成に用いる樹脂に顔料を配合してもよい。
トップコート層(A)の塗布量は、特に限定されない
が、好ましくは50〜600g/m2 、より好ましくは
100〜500g/m2 である。塗布する方法として
は、例えば、刷毛、ロール、スプレー等が挙げられる。
【0036】本発明における防水層(B)は、本発明の
防水材組成物を硬化してなる層である。防水層(B)の
形成方法としては特に限定されないが、例えば、ハンド
レイアップ法、スプレーアップ法、樹脂含浸マット状繊
維強化材を敷設する方法、マット状繊維強化材施工後に
樹脂を注型する方法などが挙げられる。防水層(B)の
厚みは、特に限定されないが、通常好ましくは0.5〜
5mm、より好ましくは1〜3mmである。本発明にお
けるプライマー層(C)は、基体(D)と防水層(B)
とを接着させるため等を目的とする層である。プライマ
ー層(C)としては、熱硬化性樹脂と接着性のよいもの
が望まれ、例えば、コンクリート含浸型の低粘度品(粘
度300cps以下)が好ましく、具体的には、一液湿
気硬化型ウレタン系プライマー、ビスフェノールA型エ
ポキシ/ポリアミン系プライマー、不飽和ポリエステル
樹脂系プライマー、ビニルエステル樹脂系プライマーな
どを用いることができる。
【0037】プライマーの塗布量は、溶液で50〜50
0g/m2 、好ましくは70〜300g/m2 、より好
ましくは100〜200g/m2 である。塗布する手段
としては、ハケ、ロール、スプレーガン等を用いる。本
発明における基体(D)としては、特に限定されない
が、例えば、建築物・構造物の屋根、屋上、中間階、地
上階、ベランダ、地下室等の表面やそれぞれの表面に施
された既設防水面が挙げられ、材質としては、セメント
コンクリート、アスファルトコンクリート、モルタル、
石綿ストレート、ALC板、PC板、FRP材、プラス
チック、木質材、金属等が挙げられる。
【0038】本発明に係る防水被覆構造体の施工方法
は、まず、基体(D)にプライマーを塗布してプライマ
ー層(C)を形成させる。続いて、プライマー層の上に
繊維強化材を敷設した後に熱硬化性樹脂を含浸させる
か、あるいは、繊維強化材に熱硬化性樹脂を含浸させた
ものを敷設して、防水層(B)を形成させる。最後に
(B)層の上に、トップコート層(A)を形成する。本
発明に係る防水被覆構造体が利用されるものは、特に限
定されないが、例えば、建築物の屋根、屋上、中間階、
地上階、ベランダ、地上室、駐車場等が挙げられる。
【0039】
【実施例】以下、合成例、比較合成例、実施例、比較例
により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。なお、
以下で「部」は重量部を表す。また、数平均分子量は、
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)
(商品名:HLC−8120GPC、東ソー社製)によ
って測定した。 (合成例1)温度計、攪拌機、不活性ガス吹込管、およ
び、還流冷却管を備えた四ツ口フラスコに、無水マレイ
ン酸262部、ジシクロペンタジエン(純度95%)2
64部、および、脱イオン水36部を仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら125℃で3時間かけて付加反応を行
い、ジシクロペンタジエンのマレイン酸付加物を得た。
次に、無水フタル酸740部、および、ジエチレングリ
コール763部を加えて混合し、窒素ガスを吹き込みな
がら215℃まで昇温し、15時間反応後、酸価22で
あり、ジシクロペンテニル基含有量が13.4重量%、
数平均分子量1360である、ジシクロペンテニル基を
有する不飽和ポリエステル(1)を得た。さらに、スチ
レン1038部、ハイドロキノン0.1部を加え、粘度
410mPa・sの、本発明の熱硬化性樹脂(1)を得
た。
【0040】得られた、熱硬化性樹脂(1)の硬化物の
引張り強さ、および、引張り伸び率を、JIS−K−7
113引っ張り試験方法に準拠して測定した。結果を表
1に示した。なお、硬化物は、熱硬化性樹脂(1)10
0重量部に対して、オクテン酸コバルト0.3重量部、
硬化剤(商品名:カヤメックM、化薬アクゾ社製)1.
0重量部を配合して、室温で硬化後、さらに110℃で
2時間、オーブン中でアフターキュアーしたものを用い
た。 (合成例2)合成例1と同様にして、無水マレイン酸2
16部、ジシクロペンタジエン(純度95%)264
部、および、脱イオン水36部を仕込み、窒素ガスを吹
き込みながら125℃で3時間かけて付加反応を行い、
ジシクロペンタジエンのマレイン酸付加物を得た。次
に、無水フタル酸289部、アジピン酸107部、およ
び、ジエチレングリコール431部を加えて混合し、窒
素ガスを吹き込みながら215℃まで昇温し、11時間
反応後、酸価20であり、ジシクロペンテニル基含有量
が20.1重量%、数平均分子量1041である、ジシ
クロペンテニル基を有する不飽和ポリエステル(2)を
得た。さらに、スチレン526部、ハイドロキノン0.
1部を加え、粘度620mPa・sの、本発明の熱硬化
性樹脂(2)を得た。
【0041】得られた、熱硬化性樹脂(2)の硬化物の
引張り強さ、および、引張り伸び率を、合成例1と同様
に、JIS−K−7113引っ張り試験方法に準拠して
測定した。結果を表1に示した。 (比較合成例1)合成例1と同様にして、無水マレイン
酸686部、ジシクロペンタジエン(純度95%)27
8部、および、脱イオン水36部を仕込み、窒素ガスを
吹き込みながら130℃で3時間かけて付加反応を行
い、ジシクロペンタジエンのマレイン酸付加物を得た。
次に、イソフタル酸496部、および、プロピレングリ
コール798部を加えて混合し、窒素ガスを吹き込みな
がら215℃まで昇温し、8時間反応後、酸価20であ
り、ジシクロペンテニル基含有量が12.8重量%、数
平均分子量2060である、ジシクロペンテニル基を有
する比較不飽和ポリエステル(1)を得た。さらに、ス
チレン1258部、ハイドロキノン0.32部を加え、
粘度480mPa・sの比較熱硬化性樹脂(1)を得
た。
【0042】得られた、比較熱硬化性樹脂(1)の硬化
物の引張り強さ、および、引張り伸び率を、合成例1と
同様に、JIS−K−7113引っ張り試験方法に準拠
して測定した。結果を表1に示した。 (比較合成例2)合成例1と同様にして、無水マレイン
酸314部、無水フタル酸755部、アジピン酸248
部、および、ジエチレングリコール1092部を仕込
み、窒素ガスを吹き込みながら215℃まで昇温し、8
時間反応後、酸価24である比較不飽和ポリエステル
(2)を得た。さらに、スチレン1026部、ハイドロ
キノン0.30部を加え、粘度540mPa・sの比較
熱硬化性樹脂(2)を得た。
【0043】得られた、比較熱硬化性樹脂(2)の硬化
物の引張り強さ、および、引張り伸び率を、合成例1と
同様に、JIS−K−7113引っ張り試験方法に準拠
して測定した。結果を表1に示した。 (実施例1〜3、比較例1〜3)上記合成例1,2で得
られた熱硬化性樹脂(1),(2)、および、比較合成
例1,2で得られた比較熱硬化性樹脂(1),(2)そ
れぞれ100部にオクテン酸コバルト0.5部、硬化剤
(商品名:カヤメックM、化薬アクゾ社製)1.0部を
添加配合し、硬化剤添加熱硬化性樹脂(1),(2)、
および、硬化剤添加比較熱硬化性樹脂(1),(2)を
得た。
【0044】また、上記合成例1で得られた熱硬化性樹
脂(1)100部にオクテン酸コバルト0.5部、硬化
剤(商品名:カヤメックM、化薬アクゾ社製)1.0
部、パラフィンワックス0.01部を添加配合し、硬化
剤添加熱硬化性樹脂(3)を得た。さらに、上記比較合
成例2で得られた比較熱硬化性樹脂(2)100部にオ
クテン酸コバルト0.5部、硬化剤(商品名:カヤメッ
クM、化薬アクゾ社製)1.0部、パラフィンワックス
0.06部を添加配合し、硬化剤添加比較熱硬化性樹脂
(3)を得た。
【0045】JIS規格歩道用コンクリート平板(30
0×300×60mm)表面上に1液型ウレタンプライ
マー(商品名:NS−YP、日本触媒社製)を0.2m
mの厚みで均一に塗布し、3時間放置して、指触乾燥程
度に乾燥し、プライマー層を形成した。次に、上記で得
られた硬化剤添加熱硬化性樹脂(1)〜(3)、およ
び、硬化剤添加比較熱硬化性樹脂(1)〜(3)のそれ
ぞれを0.4mmの厚みで均一に塗布し、続いて、その
上にガラスマット#380、2プライにガラス含有量が
約23重量%となるように同様の硬化剤添加樹脂を含浸
させ、防水剤組成物を得た。さらに、2時間放置して、
約2mm厚の防水層を形成した。この際、指触によるタ
ックフリー性を確認した。結果を表2に示した。
【0046】なお、タックフリー性は以下の基準によっ
て評価した。 ○:指触面に指紋が残らない。 ×:指触面に指紋が残る。 続いて、不飽和ポリエステル樹脂(商品名:エポラック
N−325、日本触媒社製)に硬化剤(商品名:カヤメ
ックM、化薬アクゾ社製)とオクテン酸コバルトを配合
した樹脂組成物(不飽和ポリエステル樹脂/硬化剤/オ
クテン酸コバルト=100/1/0.3重量部)を0.
4mmの厚みで均一に塗布し、4時間放置して、トップ
コート層を形成し、防水被覆構造体(1)〜(3)、お
よび、比較防水被覆構造体(1)〜(3)を得た。
【0047】得られた防水被覆構造体(1)〜(3)、
および、比較防水被覆構造体(1)〜(3)の接着性、
および、耐疲労性について、下記の方法により評価し
た。結果を表2に示した。 〔接着性の評価:建研式接着力試験機による破壊強度測
定〕得られた防水舗装構造体、あるいは、比較防水舗装
構造体に対し、コアーカッターで4.0cm×4.0c
mの正方形に切り込みをコンクリート板に達するまで行
った。該正方形上にアタッチメントをエポキシ樹脂接着
剤(商品名:セメダイン1500、セメダイン社製)で
取り付けた。4日間養生して接着剤を硬化させ、建研式
接着力試験機(商品名:LPT−1500、山本工重機
社製)で測定した。載荷速度は約1kgf/cm2 /s
ecとし、破壊強度値は次式により算出した。
【0048】破壊強度値(kgf/cm2 )=破壊荷重
(kgf)/接着面積(cm2 ) 〔耐疲労性の評価:疲労試験〕建築工事標準仕様書・同
回折JASS8防水工事(1986)の疲労試験条件に
準拠して行った。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、タックフリー性に優
れ、しかも、トップコート層との接着性にも優れた、新
規な防水材組成物と、それを用いた防水被覆構造体、お
よびその施工方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AE033 BD152 BF022 CF002 CF211 CF221 CF251 CL002 CL062 DA016 DL006 FA042 FA046 FD140 FD150 FD200 GL00 4J027 AB02 AB05 AB06 AB07 AB08 BA05 BA07 BA19 BA20 BA26 CB03 CC02 CD01 CD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)熱硬化性樹脂、 (ロ)繊維強化材、 を含んでなる防水材組成物であって、 前記熱硬化性樹脂(イ)は、ジシクロペンテニル基を有
    する不飽和ポリエステルと重合性モノマーを含有するも
    のであり、 該不飽和ポリエステル中のジシクロペンテニル基の含有
    量が10重量%以上であり、 前記熱硬化性樹脂(イ)を硬化してなる硬化物が、JI
    S−K−7113で規定する引張試験において、引張強
    さが10MPa以上、引張伸び率が20%以上の物性を
    有することを特徴とする、防水材組成物。
  2. 【請求項2】ワックスを含有しない、もしくは、ワック
    スを0.02重量%以下の範囲内でさらに含有する、請
    求項1に記載の防水材組成物。
  3. 【請求項3】上から、 (A)トップコート層、 (B)防水層、 (C)プライマー層、 (D)基体、 の構成を有する防水被覆構造体において、 前記防水層(B)が、請求項1または2に記載の防水材
    組成物を硬化してなる層であることを特徴とする、防水
    被覆構造体。
  4. 【請求項4】基体(D)の上に、プライマー層(C)を
    形成し、さらに、請求項1または2に記載の防水材組成
    物を硬化してなる防水層(B)、トップコート層(A)
    を順次形成することを特徴とする、防水被覆構造体の施
    工方法。
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JP2015055115A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 ニチアス株式会社 フロアパネル
JP2018080281A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 大泰化工株式会社 繊維強化プラスチックシート
CN114746456A (zh) * 2019-12-16 2022-07-12 昭和电工株式会社 热固性树脂组合物
JP7475194B2 (ja) 2020-05-11 2024-04-26 ジャパンコンポジット株式会社 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびパテ組成物

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