JP2002060052A - 車体移載装置および車体移載方法 - Google Patents

車体移載装置および車体移載方法

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JP2002060052A
JP2002060052A JP2000252030A JP2000252030A JP2002060052A JP 2002060052 A JP2002060052 A JP 2002060052A JP 2000252030 A JP2000252030 A JP 2000252030A JP 2000252030 A JP2000252030 A JP 2000252030A JP 2002060052 A JP2002060052 A JP 2002060052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移載する際の車体への衝撃および車体移載装
置自体の衝撃を軽減する車体移載装置および車体移載方
法を提供することを課題とする。 【解決手段】 第1搬送装置(オーバヘッドコンベア)
OCから第2搬送装置(フリクションコンベア)FCに
車体Fを移し替える車体移載装置であって、第1搬送装
置OCで搬送されてきた車体Fに装着されたタイヤT,
・・・を支持し、車体Fを第1搬送装置OCから受け取
るタイヤ支持手段(ドロップリフタ)1と、タイヤ支持
手段1でタイヤが支持されている車体Fを支持し、車体
Fをタイヤ支持手段1から第2搬送装置FCに載置する
車体支持手段(車体支持装置)2とを備えることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置間で車体
を移載する車体移載装置および車体移載方法に関し、特
に、移載する際の車体に対する衝撃を軽減する車体移載
装置および車体移載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車組立ライン等においては、組付部
品や車体の組付箇所等に対応して複数のコンベヤに車体
を移し替える場合がある。例えば、車体にサスペンショ
ン等の下廻り部品を組み付けるためには、車体を吊り下
げて搬送するオーバヘッドコンベヤ等が利用される。ま
た、車体にドアやシート等を組み付けるためには、車体
を載置して搬送するスラットコンベヤ等が利用される。
そして、オーバヘッドコンベヤで搬送されてきた車体を
スラットコンベヤに移載する場合には、ドロップリフタ
等が利用される。
【0003】一般に、ドロップリフタは、車体支持部に
よって車体を載置した状態で支持し、車体を支持した状
態で車体支持部を昇降させる。例えば、オーバヘッドコ
ンベヤからスラットコンベヤにタイヤを装着した車体を
移載する場合、ドロップリフタは、オーバヘッドコンベ
ヤで搬送されている車体が移載位置で停止すると、車体
支持部を上昇させる。すると、オーバヘッドコンベヤの
ハンガによって吊り下げられている車体の底部が車体支
持部に当接し、車体が車体支持部によって支持される。
支持後、ドロップリフタは、車体支持部を下降させ、タ
イヤをスラットコンベヤ上に載置させて、車体を移載す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ドロップリ
フタは車体支持部を上昇させて車体の底部を直接受ける
ので、車体の底部には強い衝撃が加わるとともに、車体
支持部自体にも衝撃が加わる。さらに、車体支持部が車
体を支持する時に、オーバヘッドコンベヤにかかってい
た車体支持部の荷重が車体支持部に一気にかかる。その
ため、車体は、強い外力が加わるため、底部に損傷を生
じる場合がある。また、ドロップリフタも、車体支持部
に損傷を生じたり、ドロップリフタ自体の耐久性が低下
する。
【0005】そこで、本発明の課題は、移載する際の車
体への衝撃および車体移載装置自体の衝撃を軽減する車
体移載装置および車体移載方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係る車体移載装置は、第1搬送装置から第2搬送装
置に車体を移し替える車体移載装置であって、前記第1
搬送装置で搬送されてきた車体に装着されたタイヤを支
持し、前記車体を前記第1搬送装置から受け取るタイヤ
支持手段と、前記タイヤ支持手段でタイヤが支持されて
いる車体を支持し、前記車体を前記タイヤ支持手段から
前記第2搬送装置に載置する車体支持手段とを備えるこ
とを特徴とする。この車体移載装置によれば、まず、タ
イヤ支持手段によって車体のタイヤを支持して第1搬送
装置から車体を受け取る。さらに、この車体移載装置
は、車体支持手段によってタイヤが支持されている車体
を支持してタイヤ支持手段から車体を受け取り、第2搬
送装置に車体を載置する。そのため、車体支持手段で車
体を支持する時には、タイヤやサスペンション等によっ
て衝撃が吸収されるので、車体や車体支持手段への衝撃
を極力低減することができる。
【0007】前記課題を解決した本発明に係る車体移載
方法は、第1搬送装置から第2搬送装置に車体を移し替
える車体移載方法であって、前記第1搬送装置で搬送さ
れてきた車体に装着されたタイヤを支持し、前記車体を
前記第1搬送装置から受け取るタイヤ支持工程と、前記
タイヤが支持されている車体を支持し、前記車体を前記
第2搬送装置に載置する車体支持工程とを含むことを特
徴とする。この車体移載方法によれば、まず、タイヤ支
持工程において車体のタイヤを支持して第1搬送装置か
ら車体を受け取る。さらに、この車体移載方法では、車
体支持工程においてタイヤが支持されている車体を支持
し、第2搬送装置に車体を載置する。そのため、車体支
持工程で車体を支持する時には、タイヤやサスペンショ
ン等によって衝撃が吸収されるので、車体や車体支持手
段への衝撃を極力低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る車体移載装置および車体移載方法の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】本発明に係る車体移載装置および車体移載
方法は、第1搬送装置から第2搬送装置に車体を移載す
る際に、まず、車体に装着されているタイヤを支持し、
そして、タイヤが支持されている車体を支持して第2搬
送装置に載置する。つまり、この車体移載装置および車
体移載方法は、タイヤ支持と車体支持との2段階で車体
を支持し、車体を移載する。そのため、車体を支持する
時には、車体に装着されているタイヤやサスペンション
等の緩衝作用によって、車体や車体支持手段への衝撃が
低減される。
【0010】本実施の形態に係る車体移載装置は、本発
明に係る車体移載装置および車体移載方法を、四輪自動
車を組み立てる自動車組立ラインに適用する。この自動
車組立ラインは、特定の機能を集約的に組み付ける5つ
の組立ゾーンに分割され、伝達通線ゾーン、インテリア
ゾーン、下廻りゾーン、エクステリアゾーンおよび複合
ゾーンを有する。本実施の形態では、エクステリアゾー
ンの上流でオーバヘッドコンベヤ(第1搬送装置)から
フリクションコンベヤ(第2搬送装置)に車体を移載す
るために、タイヤを支持して車体をオーバヘッドコンベ
ヤから受け取るドロップリフタを配設するとともに、タ
イヤが支持されている車体のサイドシルを支持してフリ
クションコンベヤに移載する車体支持装置を配設する。
また、本実施の形態では、車体は、オーバヘッドコンベ
ヤからフリクションコンベヤに移載される前に、下廻り
ゾーンでサスペンションとタイヤが組み付けられてい
る。なお、本実施の形態では、前後方向は、車体の車長
方向であり、各コンベヤの搬送方向でもある。左右方向
は、車体の幅方向であり、各コンベヤの搬送方向に対し
て垂直方向でもある。
【0011】まず、図1および図2を参照して、自動車
組立ラインの構成について説明する。自動車組立ライン
Lは、車体に組み付ける多種多様の部品を組み付け部位
(例えば、内装、外装、下廻り等)での部品の集合およ
びこの部品集合を構成する単機能毎の構成部品の集合を
集約することを基準にして、組立ゾーンに分割される。
つまり、この自動車組立ラインLは、自動車の各機能に
注目し、各機能別に集中して部品を組み付ける。さら
に、このゾーン分割には、各部品を組み付ける際に必要
とされる車体Fの位置決め方向が考慮され、同一の位置
決め方向を必要とする部品の集合を集約することが加味
されている。ちなみに、このゾーン分割は、車種等の条
件により変更可能である。
【0012】そこで、自動車組立ラインLは、メインラ
インが伝達通線ゾーンWZ、インテリアゾーンIZ、下
廻りゾーンUZ、エクステリアゾーンEZおよび複合ゾ
ーンCZに分割される。さらに、自動車組立ラインL
は、メインラインの側方にRRドアライン等のサブライ
ンやENGベア小組等のサブ組み付け等を備える。な
お、自動車組立ラインLは、1階と2階に跨ってライン
が配置される。そこで、自動車組立ラインLでは、ま
ず、2階で伝達通線ゾーンWZでの組み付けが始まり、
続いて、インテリアゾーンIZの上流部IZ1での組み
付けが行われる。そして、自動車組立ラインLでは、イ
ンテリアゾーンIZの途中でドロップリフタによって、
2階から1階に車体Fを下ろす。さらに、自動車組立ラ
インLでは、1階でインテリアゾーンIZの下流部IZ
2→下廻りゾーンUZ→エクステリアゾーンEZ→複合
ゾーンCZの順に組み付けが行われる。
【0013】それでは、自動車組立ラインLの各ゾーン
について説明する。まず、伝達通線ゾーンWZは、自動
車の電気配線、車内LAN配線、配管等を集約して組み
付けるゾーンである。そのため、伝達通線ゾーンWZ
は、その上流部ではオーバヘッドコンベヤで搬送されな
がら各種部品が組み付けられ、その下流部ではフリクシ
ョンコンベヤで搬送されながら各種部品が組み付けられ
る。
【0014】インテリアゾーンIZは、自動車の内装部
品、床部品等を集約して組み付けるゾーンであり、例え
ば、インストルメントパネル、ペダル、床マット、各ラ
イニング、シートベルト等を組み付ける。そのため、イ
ンテリアゾーンIZは、2階と1階共にフリクションコ
ンベヤで搬送されながら部品が組み付けされる。
【0015】下廻りゾーンUZは、自動車の下廻り部品
を集約して組み付けるゾーンであり、サスペンション、
エンジン、タイヤ等が組み付けられる。そのため、下廻
りゾーンUZは、オーバヘッドコンべヤOCで搬送され
ながら部品が組み付けられる。
【0016】エクステリアゾーンEZは、自動車の外装
部品を集約して組み付けるゾーンであり、ウインドウガ
ラス、シート、バンパ、ドア等が組み付けられる。その
ため、エクステリアゾーンEZは、フリクションコンベ
ヤFCで搬送されながら部品が組み付けられる。
【0017】複合ゾーンCZは、上流の組立ゾーンで組
み付けられた各種部品や装備の機能確認を行うゾーンで
あり、例えば、ライトの点灯確認、バッテリ結線、ター
ミナル結線等である。
【0018】特に、下廻りゾーンUZにおいて車体Fに
タイヤT,・・・やサスペンションSが組み付けられる
ため、オーバヘッドコンベヤOCからフリクションコン
ベヤFCに車体Fを移載する際には、タイヤT,・・・
を支持することも可能となる。そこで、オーバヘッドコ
ンベヤOCからフリクションコンベヤFCへ車体Fを移
載する位置には、車体をタイヤ支持するドロップリフタ
1および車体のサイドシルを支持する車体支持装置2が
配設される。
【0019】なお、本実施の形態では、ドロップリフタ
1および車体支持装置2が特許請求の範囲に記載の車体
移載装置に相当し、特に、ドロップリフタ1が特許請求
の範囲に記載のタイヤ支持手段に相当し、車体支持装置
2が特許請求の範囲に記載の車体支持手段に相当する。
また、本実施の形態では、オーバヘッドコンベヤOCが
特許請求の範囲に記載の第1搬送装置に相当し、フリク
ションコンベヤFCが特許請求の範囲に記載の第2搬送
装置に相当する。
【0020】次に、図3を参照して、ドロップリフタ1
の構成について説明する。ドロップリフタ1は、オーバ
ヘッドコンベヤOCで搬送されてきた車体Fをタイヤで
支持し、車体支持装置2で車体Fのサイドシルを支持可
能な位置まで車体Fを下降させる。そのために、ドロッ
プリフタ1は、オーバヘッドコンベヤOCの最下流(す
なわち、下廻りゾーンUZの最下流)かつフリクション
コンベヤFCの最上流(すなわち、エクステリアゾーン
EZの最上流)に設置される。(図2参照)。
【0021】ここで、オーバヘッドコンベヤOCおよび
フリクションコンベヤFCについて説明しておく。オー
バヘッドコンベヤOCは、ドロップリフタ1の上流に配
設される(図2参照)。また、フリクションコンベヤF
Cは、ドロップリフタ1の下流に配設される(図2参
照)。
【0022】オーバヘッドコンベヤOCは、多数のハン
ガ30,・・・で車体F,・・・を支持し、このハンガ
30,・・・が所定の間隔を開けて搬送レール34に吊
り下がった状態で移動する。各ハンガ30は、車体Fの
左右両側で開閉する2個の前部アーム31a,31aと
2個の後部アーム31b,31b(なお、後部アーム3
1b,31bは、図3の(b)図では片側しか図示され
ていない)を備える。アーム31a,31a,31b,
31bは、図示しないハンガ30の開閉機構によって、
車体Fを支持する際には閉じ、車体Fを開放する際には
左右両側に開く。また、アーム31a,31a,31
b,31bは、図示しないハンガ30の開閉時ロック機
構によって、閉じた時には車体Fを抱え込む状態(図3
の(a)図の2点鎖線で示す状態)でロックされ、開い
た時には車体Fがドロップリフタ1によって上下移動可
能な状態(図3の(a)図の実線で示す状態)でロック
される。なお、前部アーム31a,31aと後部アーム
31b,31bとは、ハンガ30のアーム支持フレーム
30a,30aに設けられ、開閉時には一緒に開閉す
る。また、アーム31a,31a,31b,31bの開
閉は、ドロップリフタ1に備えられるアーム開閉部1
6,16の開閉作用により行われる。
【0023】各前部アーム31aは、その先端に車体支
持部32を備える。この車体支持部32は、前部アーム
31aが閉じた時に、車体Fの前部のジャッキアップポ
イントを支持するジャッキアップポイント支持部32a
を備える。さらに、一方の車体支持部32には、車体F
の位置決め基準穴(図示せず)に挿入する位置決めピン
32bを備える。ちなみに、車体Fの前後方向の位置基
準は自動車の前輪の輪軸中心が基準であり、位置決め基
準穴は輪軸中心を基準として位置が決定される。なお、
前部アーム31aは、ハンガ30のアーム支持フレーム
30aに対して前後方向の位置が移動しない。
【0024】各後部アーム31bは、その先端に車体支
持部33を備える。この車体支持部33は、後部アーム
31bが閉じた時に、車体Fの後部のジャッキアップポ
イントを支持する。ちなみに、自動車組立ラインLには
異なる車種の車体Fが流れ、車種によって車体Fの車長
が変わる(ひいては、前後のジャッキアップポイント間
隔が変わる)。したがって、前部アーム31aの車体支
持部32と後部アーム31bの車体支持部33とで前後
のジャッキアップポイントを支持するためには、車種の
異なる車体Fに対応して前部アーム31aと後部アーム
31bとの間隔を変えなければならない。そこで、各後
部アーム31bは、ハンガ30のアーム支持フレーム3
0aに対して前後方向に3段階移動可能な移動機構(図
示せず)を備える。
【0025】フリクションコンベヤFCは、多数のパレ
ット40,・・・上に車体F,・・・を載置し、このパ
レット40,・・・が搬送レール46,46に沿って前
後が接した状態で移動する(図5の(a)図参照)。各
パレット40は、モータ43により回転駆動された駆動
ローラ44から側面に摩擦力を受け、この摩擦力により
移動するとともに、複数のガイドローラ45,・・・に
よって移動方向が案内される(図5の(a)図参照)。
なお、パレット40,・・・は、地下ピットP内で上下
方向に循環して移動する。さらに、車体Fにはタイヤ
T,・・・が装着されているため、各パレット40は、
その上面に車体FのタイヤT,・・・が載置され、スト
ッパ47,47によって前輪のタイヤT,Tの位置を固
定する(図4参照)。また、各パレット40は、その下
面に左右両側かつ前後に全4個の車輪41,・・・を備
え、この車輪41,・・・が搬送レール46,46に係
合する。ちなみに、パレット40は、車体Fが移載され
る際には、パレット固定部42によって所定の位置に固
定される。
【0026】それでは、ドロップリフタ1の構成につい
て説明する。ドロップリフタ1は、主に、ポスト10,
10、スライダ11,11、タイヤ支持部12,12、
モータ13、ワイヤ14,14,14、カウンタウエイ
ト15およびアーム開閉部16,16等から構成され
る。なお、ドロップリフタ1は、図示しない制御装置に
よって各部が制御され、この制御装置も構成に含むもの
とする。ちなみに、この制御装置は、ドロップリフタ1
専用の制御装置であってもよいし、自動車組立ラインL
全体を制御する制御装置等であってもよい。
【0027】ポスト10,10は、オーバヘッドコンベ
ヤOCのハンガ30およびフリクションコンベヤFCの
パレット40の左右両側に、1階の地下ピットPの床P
Fから上方にかけて垂設される。ポスト10,10は、
スライダ11,11の搬送路であり、スライダ11,1
1が係合して昇降する。
【0028】スライダ11,11は、左右両側のポスト
10,10に各々係合し、ポスト10,10に沿って昇
降する。スライダ11,11は、オーバヘッドコンベヤ
OCから車体Fを受け取る時にはタイヤ支持部12,1
2で車体FのタイヤT,・・・を支持可能な高さまで上
昇し、車体支持装置2に車体Fを引き渡す時には車体支
持装置2で車体Fのサイドシルを支持可能な高さまで下
降する。そのために、各スライダ11は、ワイヤ14を
介して、モータ13の駆動力により昇降する。さらに、
モータ13にはワイヤ14を介してカウンタウエイト1
5が接続され、カウンタウエイト15とスライダ11,
11および車体Fとの間で重量バランスがとられてい
る。そのため、モータ13の駆動力が小さくても、スラ
イダ11,11を昇降させることができる。ちなみに、
2個のスライダ11,11は、1個のモータ13によっ
て昇降される。
【0029】タイヤ支持部12,12は、互いに向かい
合う方向で各スライダ11,11の下面に設けられ、車
体Fの4個のタイヤT,・・・を支持する。そのため
に、各タイヤ支持部12は、前部タイヤ支持部12a、
後部タイヤ支持部12b、後部レール12cおよび支持
フレーム12d等から構成される。前部タイヤ支持部1
2aは、支持フレーム12dの最前方に配設され、ドロ
ップリフタ1の左右方向中心側に傾斜させかつ上方に向
けて設けられる。そして、前部タイヤ支持部12aは、
その上面に車体Fの前輪のタイヤTを載置しかつタイヤ
Tの位置を固定するために、中央部に水平面12eを有
するとともに、その水平面の前後に傾斜面12f,12
fを有する。また、後部タイヤ支持部12bは、その下
面が後部レール12cに係合し、後部レール12cに沿
って前後方向に移動自在である。後部タイヤ支持部12
bは、その上面に車体Fの後輪のタイヤTを載置するた
めに、水平面12gを有する。後部レール12cは、支
持フレーム12dの最後方に配設され、ドロップリフタ
1の左右方向中心側に傾斜させて上方に向けて設けられ
る。後部レール12cは、後方に延び、その上面に後部
タイヤ支持部12bが係合して移動する。つまり、タイ
ヤ支持部12は、車体Fの車種に対応して後部タイヤ支
持部12bが前後方向に移動し、車体Fの前後のタイヤ
間隔に対応して前部タイヤ支持部12aと後部タイヤ支
持部12bとの間隔が可変である。そして、タイヤ支持
部12は、車体FのタイヤT,Tが載置されている時に
は、前部タイヤ支持部12aによってタイヤ止めし、車
体Fの前後方向の移動を規制する。さらに、支持フレー
ム12dは、その上面がスライダ11の下面に備えられ
たレール(図示せず)に沿って左右方向に移動自在であ
る。そのため、タイヤ支持部12,12は、各スライダ
11,11に対して左右方向(すなわち、車体Fに対し
て接近/離間する方向)に移動自在であり、車体Fを支
持する時には最接近し、車体Fを車体支持装置2に引き
渡す時には最離間する。
【0030】アーム開閉部16,16は、各ポスト1
0,10の上面に設けられ、オーバヘッドコンベヤOC
のアーム31a,31a,31b,31bの開閉機構お
よび開閉時ロック機構に作用する。つまり、アーム開閉
部16、16は、ハンガ30の開閉機構に作用してアー
ム31a,31a,31b,31bを左右両側に開かせ
る。さらに、アーム開閉部16、16は、ハンガ30の
開閉時ロック機構に作用してアーム31a,31a,3
1b,31bを開いた状態でロックする。
【0031】次に、図4および図5を参照して、車体支
持装置2について説明する。車体支持装置2は、ドロッ
プリフタ1でタイヤが支持されている車体Fのサイドシ
ルを支持し、車体FをフリクションコンベヤFCのパレ
ット40上に載置する。そのために、車体支持装置2
は、オーバヘッドコンベヤOCの最下流(すなわち、下
廻りゾーンUZの最下流)かつフリクションコンベヤF
Cの最上流(すなわち、エクステリアゾーンEZの最上
流)に設置される(図2参照)。なお、車体支持装置2
は、車体Fを支持するための主要部が地下ピットP(す
なわち、パレット40の下方)に設けられ、車体Fを支
持する車体支持部20,20,21,21をパレット4
0の上方に上昇可能とするための開閉部が各パレット4
0に設けられる。
【0032】車体支持装置2は、主に、前部車体支持部
20,20、後部車体支持部21,21、駆動部22、
前部開閉部23,23、後部開閉部24,24、前部開
閉フレーム25,25、後部開閉フレーム26,26お
よび基台27から構成される。車体支持装置2は、基台
27が地下ピットPに設けられ、この基台27上に駆動
部22等が設けられる。さらに、前部車体支持部20,
20および後部車体支持部21,21が、駆動部22に
よって上下方向に移動される。なお、前部開閉部23,
23および後部開閉部24,24はパレット40に設け
られるが、車体支持装置2の構成部材とする。また、車
体支持装置2は、図示しない制御装置によって各部が制
御され、この制御装置も構成に含むものとする。ちなみ
に、この制御装置は、車体支持装置2専用の制御装置で
あってもよいし、自動車組立ラインL全体を制御する制
御装置等であってもよい。
【0033】前部車体支持部20,20は、車体Fの左
右両側のサイドシルの前部を各々支持し、駆動部22に
よって昇降される。各前部車体支持部20は、主に、サ
イドシル支持部20a、ガイドロッド20bおよび車体
着座センサ20cから構成される。サイドシル支持部2
0aは、ガイドロッド20bの上方先端に設けられ、車
体Fのサイドシルの前部を載置する。そして、サイドシ
ル支持部20aは、車体Fを載置する時にはパレット4
0の上方に上昇し、車体Fをパレット40に載置した後
にはパレット40の下方に下降する。ガイドロッド20
bは、サイドシル支持部20aを上下方向に案内するた
めに、上下方向に移動自在に設けられたロッドである。
そのために、ガイドロッド20bは、駆動部22の最終
ギヤ(図示せず)と噛み合うギヤ(図示せず)を備え、
駆動部22の回転駆動力を上下方向の移動力に変換し、
上下移動する。車体着座センサ20cは、サイドシル支
持部20aが車体Fを支持する前に、車体Fのサイドシ
ルが正常な位置にあるか否かを検知するセンサである。
そのために、車体着座センサ20cは、その上面がサイ
ドシル支持部20aの上面より上方に設けられ、車体F
が正常な位置まで下降している場合には、サイドシル支
持部20aで支持する前に車体Fを検知できる。そし
て、車体着座センサ20cは、車体Fを検知したか否か
の信号を前記した制御装置に送信する。
【0034】後部車体支持部21,21は、車体Fの左
右両側のサイドシルの後部を各々支持し、駆動部22に
よって昇降される。各後部車体支持部21は、主に、サ
イドシル支持部21a、ガイドロッド21bおよび車体
着座センサ21cから構成される。なお、後部車体支持
部21の各部は、前記した前部車体支持部20の各部と
同様の構成および機能を有するので詳細な説明を省略す
る。
【0035】駆動部22は、前後部車体支持部20,2
0,21,21で車体Fを支持する時にはガイドロッド
20b,20b,21b,21bを上昇させ、車体Fを
パレット40に載置する時にはガイドロッド20b,2
0b,21b,21bを下降させる。そのために、駆動
部22は、モータ22aからの回転駆動力をガイドロッ
ド20b、20bおよびガイドロッド21b,21bに
伝達する。そのために、駆動部22は、主に、モータ2
2a、クラッチ22b、チェーン22c,22d、ギヤ
22e,22f,22g,22hおよび連結シャフト2
2i等から構成される。モータ22aは、後部車体支持
部21の側方に基台27上に設けられ、その回転駆動力
がクラッチ22bを介して一方側のガイドロッド21b
のギヤ(図示せず)に伝達される。さらに、この回転駆
動力は、ギヤ22e、チェーン22cおよびギヤ22g
を介して、一方側のガイドロッド20bのギヤ(図示せ
ず)に伝達される。また、この回転駆動力は、連結シャ
フト22iを介して、他方側のガイドロッド21bのギ
ヤ(図示せず)に伝達される。さらに、この回転駆動力
は、ギヤ22f、チェーン22dおよびギヤ22hを介
して、他方側のガイドロッド20bのギヤ(図示せず)
に伝達される。つまり、駆動部22は、1個のモータ2
2aによって4本のガイドロッド20b,20b,21
b,21bを上下方向に移動させる。
【0036】前部開閉部23,23は、パレット40の
左右両側の前方に配設される。そして、前部開閉部2
3,23は、車体Fを前部車体支持部20,20で支持
する時には前部車体支持部20,20がパレット40を
上下方向に挿通するために開き、支持しない時にはパレ
ット40上での作業の安全性のために閉じる。そのため
に、各前部開閉部23は、開閉扉23a,23aおよび
図示しない開閉機構等を備える。開閉扉23a,23a
は、パレット40に形成された上下方向に貫通する開口
部を開閉するための、左右方向に観音開きする扉であ
る。開閉扉23a,23aは、閉じた時には、その上面
がパレット40の上面と同一高さとなり、パレット40
上での安全性を確保している。各前部開閉部23は、開
く時には前記した開閉機構に前部開閉フレーム25が作
用し、開閉扉23a,23aを開く。また、各前部開閉
部23は、前部車体支持部20,20が上昇している間
は前部開閉フレーム25が開閉機構に常時作用し、開閉
扉23a,23aが開いた状態を維持する。また、各前
部開閉部23は、閉じる時には開閉機構に対して前部開
閉フレーム25の作用がなくなり、開閉扉23a,23
aを閉じる。なお、開閉機構(図示せず)は、各開閉扉
23aの下面に設けられる。
【0037】後部開閉部24,24は、パレット40の
左右両側の後方に配設される。そして、後部開閉部2
4,24は、車体Fを後部車体支持部21,21で支持
する時には後部車体支持部21,21がパレット40を
上下方向に挿通するために開き、支持しない時にはパレ
ット40上での作業の安全性のために閉じる。そのため
に、各後部開閉部24は、開閉扉24a,24aおよび
図示しない開閉機構等を備える。なお、後部開閉部24
の各部は、前記した前部開閉部23の各部と同様の構成
および機能を有するので詳細な説明を省略する。
【0038】前部開閉フレーム25,25は、前部開閉
部23,23の開閉機構(図示せず)に作用して、開閉
扉23a,23a,23a,23aを開閉するととも
に、開いた状態を維持する。そのために、各前部開閉フ
レーム25は、左右に開閉フレーム25a,25aを備
える。開閉フレーム25aは、上下方向に延びるフレー
ムであり、前部車体支持部20とともに上昇する。そし
て、開閉フレーム25aは、その上端が開閉扉23aの
下面の開閉機構に作用して開閉扉23aを開かせるとと
もに、さらに、上下方向に延びるフレームの側面が開閉
機構に作用して開閉扉23aが開いた状態を維持させ
る。
【0039】後部開閉フレーム26,26は、後部開閉
部24,24の開閉機構(図示せず)に作用して、開閉
扉24a,24a,24a,24aを開閉するととも
に、開いた状態を維持する。そのために、各後部開閉フ
レーム26は、左右に開閉フレーム26a,26aを備
える。なお、各後部開閉フレーム26の各部は、前記し
た前部開閉フレーム25の各部と同様の構成および機能
を有するので詳細な説明を省略する。
【0040】次に、本実施の形態に係る車体移載方法に
ついて説明する。なお、この車体移載方法は、ドロップ
リフタ1での移載時の動作および車体支持装置2での移
載時の動作に沿って説明する。なお、本実施の形態で
は、ドロップリフタ1での移載時の動作が特許請求の範
囲に記載のタイヤ支持工程に相当し、車体支持装置2で
の移載時の動作が特許請求の範囲に記載の車体支持工程
に相当する。
【0041】まず、図6を参照して、ドロップリフタ1
での移載時の動作について説明する。ドロップリフタ1
は、前記したように制御装置によって制御される。この
制御装置は、搬送されてくる車体Fに関する情報がID
カード等によって入力され、車種、車幅および車長等の
情報を得ている。ちなみに、オーバヘッドコンベヤOC
およびフリクションコンベヤFCも、図示しない制御装
置によって制御される。なお、この制御装置は、各コン
ベヤ専用の制御装置であってもよいし、ドロップリフタ
1や車体支持装置2と共通の制御装置等であってもよ
い。
【0042】まず、オーバヘッドコンベヤOCは、制御
装置からの指令に基づいて、車体支持部32,32,3
3,33に支持された車体Fをドロップリフタ1に対し
て所定の位置に停止させるために、ハンガ30を停止さ
せる(図3参照)。なお、所定の位置は、ドロップリフ
タ1のタイヤ支持部12,12で車体FのタイヤT,・
・・を支持可能な位置である。停止後、ドロップリフタ
1は、モータ13を回転駆動し、スライダ11,11を
上昇させる。(図6の(a)図参照)。また、フリクシ
ョンコンベヤFCは、制御装置からの指令に基づいて、
車体Fの前輪のタイヤT,Tをパレット40上のストッ
パ47,47で固定可能な位置にパレット40を停止さ
せ(図4参照)、パレット固定部42によってパレット
40を所定の位置に固定している。なお、ドロップリフ
タ1は、スライダ11,11を上昇させる前に、車体F
の車種に対応して後部タイヤ支持部12b,12bを後
部レール12c,12cに沿って移動させている(図3
参照)。
【0043】そして、ドロップリフタ1は、制御装置か
らの指令に基づいて、タイヤ支持部12,12で車体F
のタイヤT,・・・を支持する位置にスライダ11,1
1を停止させ、車体FのタイヤT,・・・を支持する。
このとき、車体Fの各タイヤT,・・・は、タイヤ支持
部12,12の各前部タイヤ支持部12a,12aおよ
び各後部タイヤ支持部12b,12b上に載置され、前
輪のタイヤT,Tのみ前部タイヤ支持部12a,12a
によってタイヤ止めされる。なお、ドロップリフタ1が
車体FのタイヤT,・・・を支持する際、オーバヘッド
コンベヤOCは、アーム31a,31a,31b,31
bを閉じている(図3参照)。しかし、ドロップリフタ
1は、車体Fがハンガ30で支持されていた高さ位置よ
りも、タイヤT,・・・をタイヤ支持部12,12で支
持した状態で車体Fを上昇させる。そのため、車体Fの
位置決め基準穴(図示せず)からハンガ30の位置決め
ピン32bが抜けるとともに、ハンガ30の車体支持部
32,32,33,33による車体Fのジャッキアップ
ポイントの支持もなくなる(図3参照)。つまり、車体
Fは、ドロップリフタ1によって、タイヤT,・・・の
み支持される(図6の(b)図参照)。ちなみに、車体
Fは、タイヤT,・・・およびサスペンション(図示せ
ず)を介してオーバヘッドコンベヤOCからドロップリ
フタ1に受け取られるため、底部等に損傷を受けること
がない。また、ドロップリフタ1も、車体Fのタイヤ
T,・・・を支持しかつタイヤTを受け取った際の衝撃
がサスペンションによって吸収されるので、タイヤ支持
部12,12等に損傷を受けない。
【0044】このとき、車体支持装置2は、制御装置か
らの指令に基づいて、駆動部22によってガイドロッド
20b,20b,21b,21bを上昇させ、サイドシ
ル支持部20a,20a,21a,21aを所定の高さ
まで上昇させている(図4参照)。また、車体支持装置
2は、車体支持部20,20,21,21とともに上昇
した開閉フレーム25,25,26,26の作用によ
り、開閉扉23a,・・・および開閉扉24a,・・・
を開かせ、開いた状態を維持している(図4参照)。な
お、所定の高さとは、ドロップリフタ1によってタイヤ
が支持されている車体Fを車体支持装置2のサイドシル
支持部20a,20a,20b,20bで車体Fのサイ
ドシルを受け取る高さである。
【0045】さらに、ドロップリフタ1は、制御装置か
らの指令に基づいて、アーム開閉部16,16をオーバ
ヘッドコンベヤOCのハンガ30の開閉機構に作用さ
せ、前部アーム31a,31aおよび後部アーム31
b,31bを開く(図3参照、図6の(c)図参照)。
そのため、車体Fの下方が開放され、ドロップリフタ1
によって車体Fが下降可能となる。
【0046】続いて、ドロップリフタ1は、制御装置か
らの指令に基づいて、モータ13を回転駆動させてスラ
イダ11,11を下降させる(図6の(d)図参照)。
つまり、車体Fは、タイヤT,・・・が支持された状態
で下降する。
【0047】次に、図7を参照して、車体支持装置2で
の移載時の動作について説明する。車体支持装置2は、
前記したように制御装置によって制御される。この制御
装置は、搬送されてくる車体Fに関する情報がIDカー
ド等によって入力され、車種、車幅および車長等の情報
を得ている。
【0048】車体支持装置2は、前記した所定の高さま
で車体支持部20,20,21,21(サイドシル支持
部20a,20a,21a,21a)を上昇させている
(図4参照)。また、ドロップリフタ1は、タイヤ支持
部12,12で車体FのタイヤT,・・・を支持した状
態で、モータ13を回転駆動してスライダ11,11を
下降させる。やがて、車体Fのサイドシルが、車体支持
装置2のサイドシル支持部20a,20a,21a,2
1aに着座する(図4および図7の(a)図参照)。な
お、車体Fのサイドシルがサイドシル支持部20a,2
0a,21a,21aに接触した瞬間の衝撃は、車体F
に組み付けられているタイヤT,・・・やサスペンショ
ン(図示せず)による緩衝作用によって吸収される。そ
のため、接触箇所である車体Fのサイドシルやサイドシ
ル支持部20a,20a,21a,21aの上面は損傷
を受けないとともに、車体支持装置2の各部への衝撃も
極力低減される。なお、スライダ11,11の下降速度
は、車体Fや車体支持装置2の衝撃を低減するために、
低速に設定される。
【0049】さらに、ドロップリフタ1は、制御装置か
らの指令に基づいて、タイヤ支持部12,12で車体F
のタイヤT,・・・を支持した状態で、モータ13を回
転駆動してスライダ11,11を下降させる。しかし、
車体Fでは、タイヤ支持部12,12の下降に伴って、
組み付けられているサスペンションが次第に伸長し、か
つタイヤT,・・・と前部タイヤ支持部12a,12a
および後部タイヤ支持部12b,12bとの接地面積が
次第に縮小する(図3参照)。そのため、車体Fは、タ
イヤ支持部12,12によるタイヤT,・・・での支持
から車体支持部20,20,21,21によるサイドシ
ルでの支持に徐々に移る(図4参照)。つまり、車体F
は、車体支持装置2での支持割合が次第に大きくなる
が、タイヤ支持部12,12によってタイヤT,・・・
で支持されるとともに、車体支持部20,20,21,
21によってサイドシルで支持される。したがって、車
体Fによる荷重は、タイヤ支持部12,12から車体支
持部20,20,21,21に徐々に移る。その結果、
車体支持部20,20,21,21は、車体Fを受け取
る際の衝撃が極力低減される。また、車体Fも、ドロッ
プリフタ1から車体支持装置2に受け渡される際の衝撃
が極力低減される。
【0050】やがて、車体Fが、ドロップリフタ1によ
る支持から車体支持装置2による支持に完全に移る。つ
まり、車体Fは、車体支持装置2の車体支持部20,2
0,21,21によってサイドシルのみ支持される。す
ると、ドロップリフタ1は、制御装置からの指令に基づ
いて、モータ13の回転駆動を停止、スライダ11,1
1の下降を停止する。さらに、ドロップリフタ1は、制
御装置からの指令に基づいて、タイヤ支持部12,12
を車体Fから離間する方向に移動させる(図7の(b)
図参照)。
【0051】続いて、車体支持装置2は、制御装置から
の指令に基づいて、駆動部22によってガイドロッド2
0b,20b,21b,21bを下降させる。すると、
車体Fが、サイドシル支持部20a,20a,21a,
21aでサイドシルが支持された状態で下降する(図4
および図7の(c)図参照)。
【0052】すると、車体Fは、4輪のタイヤT,・・
・がパレット40の上面に接触する。さらに、車体支持
装置2がガイドロッド20b,20b,21b,21b
を下降させるため(図4参照)、車体Fの伸長していた
サスペンションが収縮しかつタイヤT,・・・とパレッ
ト40との接触面積が大きくなる。やがて、車体Fは、
サイドシル支持部20a,20a,21a,21aによ
るサイドシルの支持がなくなり、タイヤT,・・・がパ
レット40上に完全に載置される(図7の(d)図参
照)。このとき、車体Fは、その前輪のタイヤT,Tが
パレット40のストッパ47,47によってタイヤ止め
され、パレット40上に位置固定される(図4参照)。
【0053】そして、車体支持装置2は、車体支持部2
0,20,21,21とともに下降した開閉フレーム2
5,25,26,26による作用がなくなり、開閉扉2
3a,・・・および開閉扉24a,・・・が閉じる(図
4参照)。最後に、車体支持装置2は、制御装置からの
指令に基づいて、駆動部22による回転駆動を停止さ
せ、ガイドロッド20b,20b,21b,21bの下
降を停止させる。
【0054】ガイドロッド20b,20b,21b,2
1bが停止後、フリクションコンベヤFCは、制御装置
からの指令に基づいて、パレット固定部42による固定
を解除し、パレット40上で支持されている車体Fを搬
送する。
【0055】本実施の形態の車体移載装置および車体移
載方法によれば、ドロップリフタ1によってオーバヘッ
ドコンベヤOCから車体Fをタイヤ支持して受け取り、
さらに、車体支持装置2によってドロップリフタ1から
タイヤ支持されている車体Fをサイドシル支持して受け
取った後にパレット40に載置する。そのため、車体F
のサイドシルを支持する時に、車体FのタイヤT,・・
・とサスペンションの衝撃吸収作用によって、車体Fが
受ける衝撃や車体支持装置2が受ける衝撃を極力低減す
ることができる。その結果、車体Fやサイドシル支持部
20a,20a,21a,21aに損傷を受けないとと
もに、車体支持装置2の耐久性も向上する。
【0056】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、ド
ロップリフタ1にタイヤ支持手段を構成したが、タイヤ
支持手段は、車体のタイヤを支持して第1搬送装置から
車体を受け取ることができる手段であれば、特に構成が
限定されない。また、パレット40の下部に配置した車
体支持装置2として車体支持手段を構成したが、車体支
持手段は、車体を支持してタイヤ支持手段から車体を受
け取り、第2搬送装置に移載することができる手段であ
れば、特に構成が限定されない。
【0057】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る車体移載装置に
よれば、タイヤ支持手段によるタイヤ支持後に、車体支
持手段によってタイヤが支持されている車体を支持す
る。そのため、車体受け取り時の衝撃が車体に組み付け
られているタイヤやサスペンション等によって吸収され
るので、車体や車体支持手段への衝撃を極力低減するこ
とができる。
【0058】本発明の請求項2に係る車体移載方法によ
れば、タイヤ支持工程におけるタイヤを支持後に、車体
支持工程においてタイヤが支持されている車体を支持す
る。そのため、車体受け取り時の衝撃が車体に組み付け
られているタイヤやサスペンション等によって吸収され
るので、車体や車体支持手段への衝撃を極力低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車体移載装置が配設される
自動車組立ラインの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る車体移載装置が配設される
自動車組立ラインの自動車組立工場内の配置図である。
【図3】本実施の形態に係るドロップリフタであり、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図4】本実施の形態に係る車体支持装置であり、(a
1)は平面図であり、(a2)は図(a1)における前
部車体支持部および前部開閉部の拡大図であり、(a
3)は図(a1)における後部車体支持部および後部開
閉部の拡大図であり、(b)は側面図である。
【図5】図4の(b)図の車体支持装置において、
(a)はA−A線断面図であり、(b)はB−B線断面
図である。
【図6】本実施の形態に係るドロップリフタの動作説明
図であり、(a)はドロップリフタのスライダ上昇中の
動作図であり、(b)はドロップリフタによる車体のタ
イヤ支持の動作図であり、(c)はドロップリフタによ
るハンガのアームを開かせる動作図であり、(d)はド
ロップリフタのスライダ下降中の動作図である。
【図7】本実施の形態に係る車体支持装置の動作説明図
であり、(a)は車体支持装置による車体支持中の動作
図であり、(b)はドロップリフタのタイヤ支持部離間
中の動作図であり、(c)は車体支持装置の車体支持部
下降中の動作図であり、(d)は車体支持装置によるパ
レットへの車体移載の動作図である。
【符号の説明】
1・・・ドロップリフタ(車体移載装置、タイヤ支持手
段) 2・・・車体支持装置(車体移載装置、車体支持手段) F・・・車体 L・・・自動車組立ライン T・・・タイヤ FC・・・フリクションコンべヤ(第2搬送装置) OC・・・オーバヘッドコンベヤ(第1搬送装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1搬送装置から第2搬送装置に車体を
    移し替える車体移載装置であって、 前記第1搬送装置で搬送されてきた車体に装着されたタ
    イヤを支持し、前記車体を前記第1搬送装置から受け取
    るタイヤ支持手段と、 前記タイヤ支持手段でタイヤが支持されている車体を支
    持し、前記車体を前記タイヤ支持手段から前記第2搬送
    装置に載置する車体支持手段と、 を備えることを特徴とする車体移載装置。
  2. 【請求項2】 第1搬送装置から第2搬送装置に車体を
    移し替える車体移載方法であって、 前記第1搬送装置で搬送されてきた車体に装着されたタ
    イヤを支持し、前記車体を前記第1搬送装置から受け取
    るタイヤ支持工程と、 前記タイヤが支持されている車体を支持し、前記車体を
    前記第2搬送装置に載置する車体支持工程と、 を含むことを特徴とする車体移載方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8348133B2 (en) 2008-04-03 2013-01-08 Hyundai Motor Company Vehicle floor production system
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