JP2002059403A - 回転刃物 - Google Patents

回転刃物

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JP2002059403A
JP2002059403A JP2000245877A JP2000245877A JP2002059403A JP 2002059403 A JP2002059403 A JP 2002059403A JP 2000245877 A JP2000245877 A JP 2000245877A JP 2000245877 A JP2000245877 A JP 2000245877A JP 2002059403 A JP2002059403 A JP 2002059403A
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cutting blades
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base portion
different
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JP2000245877A
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Masaaki Nojima
正明 野島
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料を切断する際に発生する騒音を比較的小
さく抑えられる回転刃物を提供する。 【解決手段】 回転刃物Rは、軸回りに回転される円板
状の基体部Bの外周部Pに、複数種類の切刃11・21
・31・41・51がそれぞれ複数設けられて構成され
ている。複数種類の切刃11・21・31・41・51
は、それぞれ基体部Bの軸方向の異なる位置に配置さ
れ、かつ、それぞれ基体部Bの軸中心Cからの距離が異
なるようにして配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状の基体部の
外周部に複数の切刃が設けられている回転刃物に関す
る。
【0002】
【背景の技術】従来、壁や床、屋根などの構成要素を予
め工場でパネル化し、施工現場でパネルを組み立てて建
築物を構築するパネル工法が実施されている。パネル工
法に用いられるパネルは、主に木質パネルであり、縦横
の框材を矩形状に組み立てるとともに、矩形枠の内部に
補助桟材を縦横に組み付け、框材と補助桟材との両面も
しくは片面に、面材を貼り付けたものである。
【0003】製造された木質パネルは、一般にサイザー
と称される寸法仕上げのための切断装置に送られ、木製
パネルの四つの側端面部が切断加工されて、所定の寸法
に仕上げられる。切断装置には主に回転刃物が設けられ
ており、この回転刃物が電動モータ等によって回転駆動
される構成となっている。
【0004】例えば、特開平7−323402号公報に
記載の回転刃物は、回転させられる円盤状の基体と、こ
の基体の周縁部に、その回転方向に間隔をおいて設けら
れた複数の切刃と、を備えている。このような回転刃物
を木質パネルなどの材料(被切断物)に対して相対移動
させることで、材料を切断することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の回転刃
物では、同一種類の切刃の全てが、基体の中心から等距
離にあり、かつ、切刃のほとんどが基体の周方向に等ピ
ッチで配置されているので、この回転刃物を用いて材料
を切断する場合には、切刃が材料を削る際に発生する音
が同間隔で発生して、これらが共鳴するため、作業時に
おいて騒音が大きくなる、という問題があった。
【0006】本発明の課題は、材料を切断する際に発生
する騒音を比較的小さく抑えられる回転刃物を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1および図2に
示すように、軸回りに回転される円板状の基体部Bの外
周部Pに、複数種類の切刃11・21・31・41・5
1がそれぞれ複数設けられた回転刃物Rであって、前記
複数種類の切刃11・21・31・41・51は、それ
ぞれ前記基体部Bの軸方向の異なる位置に配置され、か
つ、それぞれ前記基体部Bの軸中心Cからの距離x1・
x2・x3・x4・x5が異なるようにして配置されて
いることを特徴とする。
【0008】ここで、「複数種類の切刃が設けられ」の
意味は、「切刃が基体部の外周部に設けられた状態の種
類が、複数ある」の意味である。すなわち、請求項1記
載の発明においては、切刃そのものの形状・材質などが
同じものであっても、例えば、基体部の軸方向の異なる
位置に配置された切刃や、基体部の軸中心からの距離が
異なる位置に配置された切刃は、異なる種類の切刃であ
る。また、切刃そのものの形状・材質が異なる切刃は、
もちろん異なる種類の切刃である。
【0009】請求項1記載の発明によれば、複数種類の
切刃11・21・31・41・51が、基体部Bの軸方
向の異なる位置に配置され、かつ、軸中心Cからの距離
x1・x2・x3・x4・x5が異なるようにして配置
されているので、基体部Bを軸回りに回転させて回転刃
物Rで材料(被切断物)を切断する際に、基体部Bの軸
方向の異なる位置において、軸中心Cからの距離が大き
い切刃から順に(切刃31・41・11・21・51の
順に)、段階的に材料が削られる。したがって、切刃全
てが基体部の軸中心から等距離に配置されている場合と
異なり、軸方向の異なる位置において、少しずつ材料が
削られることになるので、材料を切断する際に発生する
騒音を、より小さく抑えることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
転刃物において、基体部Bの外周部Pに、複数種類がそ
れぞれ複数設けられた切刃11・21・31・41・5
1は、前記基体部Bの周方向において、不等ピッチで配
置されていることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、切刃11・
21・31・41・51が、基体部Bの周方向において
不等ピッチで配置されているので、基体部Bを軸回りに
回転させて回転刃物Rで材料を切断する際に、材料が切
刃11・21・31・41・51によって削られるタイ
ミングが不規則になる。したがって、切刃11・21・
31・41・51が材料を削る際に発生する音が、不等
間隔で発生するため、これらが共鳴しない。よって、材
料を切断する際に発生する騒音を、より小さく抑えるこ
とができる。
【0012】なお、請求項2記載の発明においては、軸
方向において同じ位置で、切刃が等ピッチで配置されて
いる場合であっても、回転刃物Rに設けられた全ての切
刃11・21・31・41・51を対象にした場合に、
切刃が周方向に不等ピッチで配置されていれば良い。ま
た、当然のことながら、軸方向において同じ位置で、切
刃が不等ピッチで配置されている場合も含まれる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の回転刃物において、複数種類の切刃11・21・
31・41・51のうち、基体部Bの軸方向において隣
り合う切刃どうし(例えば、切刃11と切刃21)は、
それらの一部が前記基体部Bの軸方向において互いに重
なり合っていることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、基体部Bの
軸方向において隣り合う切刃(切刃11と切刃21)の
一部が、軸方向において互いに重なり合っているので、
この隣り合う切刃11・21によって削られる部分が、
軸方向において重なり合う。したがって、軸方向におけ
る材料の削り残しを防止できる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の回転刃物において、基体部Bの軸方向の
異なる位置に配置された複数種類の切刃11・21・3
1・41・51のうち、少なくとも一種類の切刃(例え
ば、切刃11)の切刃長y1が、他の種類の切刃(例え
ば、切刃31)の切刃長y3と異なっていることを特徴
とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、少なくとも
一種類の切刃11の切刃長y1が、他の種類の切刃31
の切刃長y3と異なっているので、前記一種類の切刃1
1が材料を削る際に発生する音と、前記他の種類の切刃
31が材料を削る際に発生する音とが異なり、互いに共
鳴しにくい。したがって、同じ切刃長の切刃のみを使用
して材料を削る場合に比べて、材料を切断する際に発生
する騒音を、より小さく抑えることができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の回転刃物において、基体部Bが、同軸
(軸中心C)に重ね合わされた複数の基体部片1・2・
3・4・5で構成され、それぞれの前記基体部片1
(2、3、4、5)の外周部Pに、それぞれ異なる種類
の切刃11(21、31、41、51)が複数設けら
れ、これら複数の切刃11(21、31、41、51)
は、前記基体部片1(2、3、4、5)の軸中心Cから
の距離x1(x2、x3、x4、x5)を等しくして設
けられていることを特徴とする。
【0018】ここで、「それぞれの基体部片の外周部
に、それぞれ異なる種類の切刃が複数設けられ」とは、
ある基体部片に設けられる切刃と、その他の基体部片に
設けられる切刃との種類が異なることを意味する。もち
ろん、ある基体部片に設けられる複数の切刃のうち、異
なる種類の切刃が設けられていても良い。
【0019】また、前述したように、「異なる種類の切
刃」とは、「切刃が基体部の外周部に設けられた状態が
異なる」ことを意味するものであり、切刃そのものの種
類が異なることのみを意味するものではない。
【0020】請求項5記載の発明によれば、基体部片1
(2、3、4、5)の外周部Pに設けられた複数の切刃
11(21、31、41、51)は、基体部片1(2、
3、4、5)の軸中心Cからの距離x1(x2、x3、
x4、x5)を等しくして設けられているので、軸中心
Cからの切刃の距離が等しい基体部片1・2・3・4・
5をそれぞれ製造し、軸中心Cからの切刃11・21・
31・41・51の距離x1・x2・x3・x4・x5
が互いに異なる基体部片1・2・3・4・5を同軸に重
ね合わせて回転刃物Rを製造できる。したがって、軸中
心Cからの距離x1・x2・x3・x4・x5が異なる
切刃11・21・31・41・51を、基体部Bの軸方
向の異なる位置に一体的に形成して、回転刃物Rを製造
するのに比べて、より製造しやすく、製造コストを低く
抑えることができる。
【0021】また、それぞれの基体部片1・2・3・4
・5の外周部Pに、複数の切刃11・21・31・41
・51がそれぞれ所定ピッチで設けられ、かつ、切刃1
1・21・31・41・51のうちの少なくとも二種類
の切刃が設けられるピッチが互いに異なるものとすれ
ば、複数の基体部片1・2・3・4・5を重ねて基体部
Bが構成される場合に、基体部Bの周方向において、切
刃11・21・31・41・51が不等ピッチで配置さ
れる請求項2記載の回転刃物Rを提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0023】図1に示すように、本実施の形態例の回転
刃物Rは、円板状の基体部Bと、基体部Bの外周部Pに
それぞれ複数設けられたチップ10・20・30・40
・50と、を備えて構成されている。図1は、正面視に
おける回転刃物Rの略半分を示す要部正面図である。
【0024】図2に示すように、基体部Bは、同軸(軸
中心C)に重ね合わされた複数の基体部片1・2・3・
4・5により、円板状に構成されている。図2は、側面
視における回転刃物Rの半分を示す概略要部断面図であ
る。基体部片1・2・3・4・5は、ボルトなどの固着
具により固定孔63を互いに連結することで、互いに固
定されている。
【0025】それぞれの基体部片1・2・3・4・5
は、薄肉の円板状に形成されている。基体部片1・2・
3・4・5の厚さは、例えば、それぞれ3mm、4m
m、2.5mm、4mm、6.8mmに設定されてい
る。また、図1に示すように、基体部片5には、軽量化
を図るための抜き孔61・62が形成されている。
【0026】基体部片5の軸中心Cには、例えば、電動
モータの出力軸などに取り付けるための取付孔55が形
成されている。また、基体部Bをボルトなどによって前
記出力軸などに固定するためのセット孔56、固定孔5
7が、基体部片5にそれぞれ形成されている。これによ
り、取付孔55、セット孔56、固定孔57を前記出力
軸などに固定した状態で、基体部Bが軸回りに回転駆動
される構成とされている。
【0027】基体部片1・2・3・4・5の外周部Pに
は、それぞれチップ10・20・30・40・50が設
けられている。チップ10・20・30・40・50
は、例えば、ダイヤモンド焼結体などの超硬度焼結体で
形成されている。チップ10・20・30・40・50
は、基体部片1・2・3・4・5のそれぞれの外周部P
に、周方向に所定ピッチで形成されたチップ取付座に対
して、ろう付によって着脱可能に取り付けられている。
【0028】チップ10・20・30・40・50は、
例えば、直方体状に形成されており、図2に示すよう
に、外周部P側において互いに交差する面(すくい面と
逃げ面)の稜線部に、軸方向にわたって切刃11・21
・31・41・51が形成されている。これにより、基
体部片1・2・3・4・5それぞれにおいて、切刃11
・21・31・41・51が周方向に所定ピッチで設け
られており、また、切刃11・21・31・41・51
が、基体部Bの軸方向において互いに異なる位置に配置
されている。
【0029】図1に示すように、それぞれの基体部片1
・2・3・4・5に設けられる切刃11・21・31・
41・51の数は異なり、例えば、切刃11・21・3
1・41・51がそれぞれ60個、8個、72個、8
個、16個ずつ設けられている。また、複数の切刃11
・21・31・41・51それぞれは、周方向に設けら
れるピッチがそれぞれ異なるよう設定されている。これ
により、回転刃物R全体における全ての切刃11・21
・31・41・51が、基体部Bの周方向において、不
等ピッチで配置されている。
【0030】また、各切刃11・21・31・41・5
1の前方には、切刃11・21・31・41・51によ
って削り取られた切削屑を排出するための排出溝14・
24・34・44・54が、切刃11・21・31・4
1・51と等しい数だけ形成されている。
【0031】図2に示すように、それぞれの基体部片1
・2・3・4・5において、複数設けられた切刃11・
21・31・41・51の軸中心Cからの距離は、等し
い距離x1・x2・x3・x4・x5とされている。ま
た、切刃11・21・31・41・51は、それぞれ軸
中心Cからの距離x1・x2・x3・x4・x5が互い
に異なるようにして配置されている。距離x1・x2・
x3・x4・x5は、例えば、それぞれ305mm、2
99mm、315mm、309mm、299mmに設定
されている。
【0032】それぞれの基体部片1・2・3・4・5に
おいて、複数設けられた切刃11・21・31・41・
51の切刃長は、等しい切刃長y1・y2・y3・y4
・y5とされている。また、切刃11・21・31・4
1・51には、切刃長が異なるものが含まれている。切
刃11・21・31・41・51の切刃長y1・y2・
y3・y4・y5は、例えば、それぞれ5mm、5m
m、3.5mm、5mm、6.8mmに設定されてい
る。
【0033】基体部Bの軸方向において隣り合う切刃ど
うし、すなわち、切刃11と切刃21、切刃21と切刃
31、切刃31と切刃41、切刃41と切刃51は、そ
れらの一部が基体部Bの軸方向において互いに重なり合
っている。また、チップ10の回転刃物R側面側には、
材料の切削面を仕上げる切刃12が形成されている。
【0034】以上のように、切刃11・21・31・4
1・51は、周方向におけるピッチ、軸中心Cからの距
離x1・x2・x3・x4・x5、切刃長y1・y2・
y3・y4・y5等が互いに異なるよう設定されること
により、互いに異なる種類の切刃とされている。
【0035】上述した回転刃物Rを用いて材料(被切断
物)を切断する際には、基体部Bを出力軸などにより軸
回りに回転させ、材料に対して相対移動させることで、
材料を切断する。この際、チップ10・20・30・4
0・50の外周部P側に設けられた切刃11・21・3
1・41・51により、基体部Bの軸方向に対して垂直
な方向へ材料が切断され、チップ10の回転刃物R側面
側に設けられた切刃12により、材料の切削面が仕上げ
られる。
【0036】以上のように、本実施の形態例の回転刃物
Rによれば、切刃11・21・31・41・51が、基
体部Bの軸方向の異なる位置に配置され、かつ、軸中心
Cからの距離x1・x2・x3・x4・x5が異なるよ
うにして配置されているので、基体部Bを軸回りに回転
させて回転刃物Rで材料を切断する際に、基体部Bの軸
方向の異なる位置において、軸中心Cからの距離が大き
い切刃から順に(切刃31・41・11・21・51の
順に)、段階的に材料が削られることになる。
【0037】したがって、切刃全てが基体部の軸中心か
ら等距離に配置されている場合と異なり、軸方向の異な
る位置において、少しずつ材料が削られることになる。
これにより、材料を切断する際に発生する騒音を、より
小さく抑えることができる。
【0038】また、切刃11・21・31・41・51
が、基体部Bの周方向において不等ピッチで配置されて
いるので、基体部Bを軸回りに回転させて回転刃物Rで
材料を切断する際に、材料が切刃11・21・31・4
1・51によって削られるタイミングが不規則になる。
このため、切刃11・21・31・41・51が材料を
削る際に発生する音が、不等間隔で発生するため、これ
らが共鳴しない。よって、材料を切断する際に発生する
騒音を、より小さく抑えることができる。
【0039】さらに、切刃11・21・31・41・5
1には、切刃長が異なるものが含まれている(すなわ
ち、切刃11の切刃長y1、切刃31の切刃長y3、切
刃51の切刃長y5は互いに異なっている)ので、切刃
11、切刃31、切刃51が材料を削る際に発生する音
がそれぞれ異なるため、互いに共鳴しにくい。したがっ
て、同じ切刃長の切刃のみを使用して材料を削る場合に
比べて、材料を切断する際に発生する騒音を、より小さ
く抑えることができる。
【0040】また、基体部Bの軸方向において隣り合う
切刃、すなわち、切刃11と切刃21、切刃21と切刃
31、切刃31と切刃41、切刃41と切刃51は、そ
の一部が、軸方向において互いに重なり合っているの
で、隣り合う切刃によって削られる部分が、軸方向にお
いて重なり合う。したがって、軸方向における材料の削
り残しを防止できる。
【0041】また、それぞれの基体部片1・2・3・4
・5の外周部Pに設けられた複数の切刃11・21・3
1・41・51は、軸中心Cからの距離x1・x2・x
3・x4・x5を等しくして設けられているので、軸中
心Cからの切刃の距離が等しい基体部片1・2・3・4
・5をそれぞれ製造し、軸中心Cからの切刃11・21
・31・41・51の距離x1・x2・x3・x4・x
5が互いに異なる基体部片1・2・3・4・5を同軸に
重ね合わせて回転刃物Rを製造できる。したがって、軸
中心Cからの距離x1・x2・x3・x4・x5が異な
る切刃11・21・31・41・51を、基体部Bの軸
方向の異なる位置に一体的に形成して、回転刃物Rを製
造するのに比べて、より製造しやすく、製造コストを低
く抑えることができる。
【0042】また、チップ10・20・30・40・5
0が、チップ取付座に対して着脱可能に取り付けられて
いるので、チップ10・20・30・40・50に形成
された切刃11・21・31・41・51が摩耗したり
欠けたりした際に、その摩耗した切刃や欠けた切刃のみ
を取り替えればよい。したがって、切刃交換のために基
体部片1・2・3・4・5を交換する必要がなく、切刃
交換の際の作業性がよい。
【0043】また、図2に示すように、基体部片1〜5
を、ボルトなどの固着具により固定孔63を連結して互
いに固定し、かつ、基体部片5のセット孔56、固定孔
57を出力軸などに固定する構成としているので、基体
部片1〜4の軸中心C側に空洞Hを設けることができ
る。これにより、回転刃物Rの重量をより軽くすること
ができる。
【0044】また、仕上げ用の切刃12が形成されたチ
ップ10に設けられた切刃11の、軸中心Cからの距離
x1よりも、回転刃物Rの軸方向中側に配置されたチッ
プ30に設けられた切刃31の軸中心Cからの距離x3
の方が、より大きく設定されているので、例えば、パネ
ル工法に用いられる木質パネルなどの寸法仕上げ時に、
仕上げ用の切刃12が形成されたチップ10よりも外側
へ飛び出した切刃31によって、パネル側端部における
飛び出し部分を削ることができる。よって、仕上げ用の
切刃12が形成されたチップ10に設けられた切刃11
が材料を削る負担を小さくすることができる。
【0045】なお、以上の実施の形態において、基体部
片1・2・3・4・5の厚さ、周方向において設けられ
る切刃11・21・31・41・51の数、軸中心Cか
らの距離x1・x2・x3・x4・x5、切刃長y1・
y2・y3・y4・y5、重ねられる基体部片の数など
は、一実施例を例示しただけに過ぎず、それぞれの設定
値は適宜変更可能である。
【0046】また、チップ10・20・30・40・5
0を形成する超硬度焼結体は、ダイヤモンド焼結体に限
らず、その他、例えば、比較的靱性を有するセラミック
ス、超硬合金などであってもよい。また、チップ10・
20・30・40・50は、ろう付に限らず、例えば、
ボルト止めなどによってチップ取付座に着脱可能に取付
ける構成としても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軸方向の
異なる位置において、少しずつ材料が削られることにな
り、よって、材料を切断する際に発生する騒音を、より
小さく抑えることができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、切刃
が材料を削る際に発生する音が不等間隔で発生するた
め、これらが共鳴せず、よって、材料を切断する際に発
生する騒音を、より小さく抑えられる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、軸方向における材料の削り残しを防止できる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られるのは
勿論のこと、切刃長の異なる切刃が材料を削る際に発生
する音が互いに異なるため、互いに共鳴しにくく、よっ
て、材料を切断する際に発生する騒音を、より小さく抑
えられる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られるのは
勿論のこと、軸中心からの切刃の距離が等しい基体部片
を製造し、軸中心からの切刃の距離が互いに異なる基体
部片を同軸に重ね合わせて回転刃物を製造できるので、
基体部の軸方向の異なる位置に、軸中心からの距離が異
なる切刃を一体的に形成して回転刃物を製造するのに比
べて、より製造しやすく、製造コストを低く抑えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の回転刃物を示
す要部正面図である。
【図2】図1中の回転刃物を示す概略要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 基体部片 11、21、31、41、51 切刃 B 基体部 C 軸中心 P 外周部 R 回転刃物 x1、x2、x3、x4、x5 距離 y1、y2、y3、y4、y5 切刃長

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸回りに回転される円板状の基体部の外
    周部に、複数種類の切刃がそれぞれ複数設けられた回転
    刃物であって、 前記複数種類の切刃は、それぞれ前記基体部の軸方向の
    異なる位置に配置され、かつ、それぞれ前記基体部の軸
    中心からの距離が異なるようにして配置されていること
    を特徴とする回転刃物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転刃物において、 基体部の外周部に、複数種類がそれぞれ複数設けられた
    切刃は、前記基体部の周方向において、不等ピッチで配
    置されていることを特徴とする回転刃物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回転刃物におい
    て、 複数種類の切刃のうち、基体部の軸方向において隣り合
    う切刃どうしは、それらの一部が前記基体部の軸方向に
    おいて互いに重なり合っていることを特徴とする回転刃
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の回転刃
    物において、 基体部の軸方向の異なる位置に配置された複数種類の切
    刃のうち、少なくとも一種類の切刃の切刃長が、他の種
    類の切刃の切刃長と異なっていることを特徴とする回転
    刃物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の回転刃
    物において、 基体部が、同軸に重ね合わされた複数の基体部片で構成
    され、 それぞれの前記基体部片の外周部に、それぞれ異なる種
    類の切刃が複数設けられ、 これら複数の切刃は、前記基体部片の軸中心からの距離
    を等しくして設けられていることを特徴とする回転刃
    物。
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