JP2001179518A - ドリルビット - Google Patents

ドリルビット

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JP2001179518A
JP2001179518A JP36900699A JP36900699A JP2001179518A JP 2001179518 A JP2001179518 A JP 2001179518A JP 36900699 A JP36900699 A JP 36900699A JP 36900699 A JP36900699 A JP 36900699A JP 2001179518 A JP2001179518 A JP 2001179518A
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JP
Japan
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cutting
cutting edge
flank
drill bit
outer end
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JP36900699A
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English (en)
Inventor
Masaaki Miyanaga
昌明 宮永
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Miyanaga KK
Original Assignee
Miyanaga KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿孔時に回転による切削負担の大きい刃先周
縁部の摩耗を軽減して耐用寿命を延長できるドリルビッ
トを提供する。 【解決手段】 ドリル本体下端に固着した超硬合金製の
切刃チップ4に複数の切刃部4a、4b、4cを形設
し、各切刃部4a、4b、4cに形成した切削面5と逃
げ面6の接合綾線を切削エッジ7とし、切削面外端部と
逃げ面外端部に、適宜の幅で厚肉部10、11を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビット本体下端に
超硬合金製の切刃チップをろう付けや溶接等で固着した
ドリルビットに関するものであり、さらに詳しくは、コ
ンクリートや石材等に穿孔するのに好適するドリルビッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートや石材等に対する穿孔に
は、回転ハンマードリルに専用のドリルビットを取着
し、ドリルビットに対して軸心方向の振動的な打撃力と
回転トルクの両作用を同時に与えての穿孔が行われてい
る。そして、穿孔作業の高能率化に対する要求に応える
ために、この種の穿孔に使用するドリルビットの刃先
は、ビット本体下端に耐摩耗性に優れた超硬合金製の切
刃チップをろう付けや溶接等で固着したものが多用され
ている。例えば、特開平7−180463号公報には、
切刃チップが断面矩形状をなし、その一方の対角線に沿
って主カッターを形設し、他方の対角線に沿って補助カ
ッターを形設し、背向的に配置した2つの主カッター
は、その頂点においてチゼルエッジを形成して連接させ
た構成のものが開示されている。
【0003】このように刃先中心部にチゼルエッジのあ
るドリルビットを回転ハンマードリルに取着し、例え
ば、固化したコンクリートに後から構造物等を固定する
アンカーボルトの植設用の孔を穿孔すると、ドリル孔壁
にライフリングを生じてドリル孔の真円度が低下し、ア
ンカーボルトの植設に適合した定径孔が得られないこと
がある。
【0004】そこで、コンクリートや石材等に穿孔する
のに、回転ハンマードリル専用のドリルビットとして、
ビット本体下端に固着した切刃チップに複数の切刃部を
形設し、各切刃部に形成した切削面と逃げ面との接合綾
線を切削エッジとし、各切刃部の切削エッジ内端を刃先
中心で接合させてチゼルポイントをなくし、刃先中心を
尖端形状にしたドリルビットが実用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記するようなチゼル
ポイントのないドリルビットを回転ハンマードリルに取
着し、コンクリートや石材等に穿孔する際の穿孔作用に
ついて考察すると、軸心方向の振動的な打撃力、すなわ
ち、刃先が瞬間的にドリル孔底部から浮上して直ぐに衝
撃的に打当しての切削(打撃切削)によりドリル孔底部
に破砕が生じ、この破砕で脆弱化した孔底部分をビット
が回転切削する形で穿孔は進行する。この場合の打撃力
によるドリル孔底部の破砕の程度は、切削エッジの内端
が集中する尖端形状をなす刃先中心部が大きくなる。他
方、ビットの回転によるドリル孔底部の切削量は刃先周
縁部で多くなる。このような穿孔作用が繰り返されて長
期的に使用されたドリルビットの切刃部の摩耗は、一般
に、刃先中心部より切削負担の大きい刃先周縁部が顕著
になる。こうして刃先周縁部の摩耗が進んで切削エッジ
が磨滅すると切削能率が低下し、これがドリルビットの
寿命を大きく左右する。
【0006】そこで、本発明は、穿孔時にドリル孔底部
に対して切削負担の大きい刃先周縁部の摩耗を軽減して
耐用寿命を延長できるドリルビットを提供することを目
的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドリルビッ
トは、超硬合金製のブロック体からなる切刃チップに、
周方向に等配的に複数の切刃部を形設し、各切刃部に形
成した切削面と逃げ面の接合綾線を切削エッジとしたド
リルビットにおいて、各切刃部の切削面外端部と逃げ面
外端部に、それぞれに適宜の幅で厚肉部を形成したこと
を特徴とする。
【0008】このように構成されたドリルビットによれ
ば、各切刃部の切削面外端部と逃げ面外端部にそれぞれ
に形成した厚肉部により、刃先周縁部が強化されるの
で、回転ハンマードリルに取着してコンクリートや石材
等に穿孔に使用して、刃先周縁部の摩耗が軽減されてド
リルビットの寿命延長が図られる。また、固化したコン
クリートに対し、後から構造物等を固定するのに使用す
るアンカーボルト植設用の孔を穿孔する時は、チゼルエ
ッジのない尖端構造の刃先中心は、常に、ドリル孔切削
面中心に対応するので、位置決めが容易にできて回転バ
ランスがよく、ドリル孔壁にはライフリングを生じるこ
とがなくドリル孔の真円度を向上し、精度の高い定径孔
の穿孔ができる。
【0009】本発明に係るドリルビットにおいて、切削
面外端部の厚肉部は、傾斜角の異なる2つの切削面を設
けて形成し、この厚肉部の肉厚を切削エッジ側からチッ
プ基部向けに漸進的に分厚くし、また、逃げ面外端部の
厚肉部は、逃げ面の外端部を残して逃げ面後部に切り込
み状に傾斜削除面を設けて形成し、この厚肉部の肉厚を
逃げ面側からチップ基部向けに漸進的に分厚くした構成
にするのが好ましい。
【0010】このように構成すると、切削面外端部の厚
肉部では、厚肉部の切削面の傾斜角を鈍角にして摩耗を
軽減できるとともに、厚肉部内側の切削面は、その傾斜
角をきつくして切削スピードの向上が図られる。また、
切削面外端部の厚肉部及び逃げ面外端部の厚肉部は共
に、ドリルビットの製作面から、ビット本体下端に切刃
チップをろう付けや溶接等で固着した後で、切刃チップ
を仕上げる段階で簡単に形成できるので、作業性に優
れ、刃先全体の仕上げ精度を高めて高品質のドリルビッ
ト(製品)が提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。
【0012】図面において、図1は本発明の実施の形態
を示すドリルビットの全体正面図、図2はドリルビット
の刃先部の拡大底面図、図3は図2のA−A線矢視図、
図4は図2のB−B線矢視断面図である。
【0013】図1において、1は鋼製のビット本体で、
本体上部に駆動軸(図示せず)に連結するシャンク2を
延設し、本体外周に切屑排出溝3を設け、本体下端にブ
ロック体からなる超硬合金製の切刃チップ4をろう付け
や溶接等で固着している。
【0014】実施の形態の切刃チップ4を、さらに詳述
すると、切刃チップ4には、図2に示すように、周方向
に120度の角度を採って等配的に3つの切刃部4a,
4b,4cを形設している。
【0015】各切刃部4a,4b,4cには、切削面5
と逃げ面6を形成し、この切削面5と逃げ面6の接合綾
線を切削エッジ7とし、各切刃部4a,4b,4cの切
削エッジ7の内端を刃先中心8で突き合わせ状に接合し
て刃先中心8をチゼルポイントのない尖端形状にしてい
る。ここで、刃先中心8に達する切削エッジ7を形成す
るのに、実施の形態では、隣り合う各切刃部4a,4
b,4c間で、切削面5と逃げ面6との間につなぎ面9
を形成し、逃げ面6とともに切削面5を刃先中心8まで
延長させている。
【0016】本発明においては、各切刃部4a,4b,
4cの切削面外端部と逃げ面外端部に、それぞれに適宜
の幅で厚肉部10,11を形成している。ここで、切削
面外端部の厚肉部10は、図4に示すように、既述の切
削面5と、これに比べて傾斜角を鈍角にした切削面10
aの2つの切削面5,10aによって形成し、この厚肉
部10の肉厚は切削エッジ7側からチップ基部向けに漸
進的に分厚くして厚肉部中間部で最大肉厚を呈してい
る。また、逃げ面外端部の厚肉部11は、図4に示すよ
うに、逃げ面6の外端部を残し、逃げ面後部に切り込ま
せて設けた傾斜削除面11aによって形成し、この傾斜
削除面11aの形成により残された厚肉部11は、逃げ
面6側からチップ基部向けに漸進的に肉厚を分厚くして
厚肉部中間部で最大肉厚を呈している。
【0017】なお、図中12は、各切刃部4a,4b,
4c間に形成される凹入部で、この凹入部12は、対応
する切屑排出溝3に連続させ、凹入部面は、円弧面12
aの両側に2つの平面12b,12cを連続させた一つ
の連続面に形成している。
【0018】上記構成において、本発明に係るドリルビ
ットの基本構成は、周知のこの種のドリルビットと同じ
くするので、その使用に当たっては、周知のドリルビッ
トと交換してそのまま使用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、回転による切削負担が大きく
なる刃先周縁部で、切削エッジ外端部の切削面外端部と
逃げ面外端部の肉厚を分厚くして強化したので、コンク
リートや石材等に対する穿孔に使用して当該部分の摩耗
が軽減されて穿孔効率の低下がなく、耐用寿命を延長で
きる。また、刃先中心部にはチゼルエッジをなくし、穿
孔時に尖端構造の刃先中心が、常に、ドリル孔底部中心
に対応するので、回転ハンマードリルに使用して位置決
めが容易でドリル孔の真円度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すドリルビットの全体
正面図である。
【図2】ドリルビットの刃先部の拡大底面図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図2のB−B線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 ドリルビット 2 シャンク 3 切屑排出溝 4 切刃チップ 4a、4b、4c 切刃部 5 切削面 6 逃げ面 7 切削エッジ 8 刃先中心 9 つなぎ面 10 切削面側厚肉部 10a 切削面 11 逃げ面側厚肉部 11a 傾斜削除面 12 凹入部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超硬合金製のブロック体からなる切刃チッ
    プに、周方向に等配的に複数の切刃部を形設し、各切刃
    部に形成した切削面と逃げ面の接合綾線を切削エッジと
    したドリルビットにおいて、各切刃部の切削面外端部と
    逃げ面外端部に、それぞれに適宜の幅で厚肉部を形成し
    たことを特徴とするドリルビット。
  2. 【請求項2】切削面外端部の厚肉部は、傾斜角の異なる
    2つの切削面を設けて形成し、この厚肉部の肉厚を切削
    エッジ側からチップ基部向けに漸進的に分厚くしたこと
    を特徴とする請求項1記載のドリルビット。
  3. 【請求項3】逃げ面外端部の厚肉部は、逃げ面の外端部
    を残して逃げ面後部に切り込み状に傾斜削除面を設けて
    形成し、この厚肉部の肉厚を逃げ面側からチップ基部向
    けに漸進的に分厚くしたことを特徴とする請求項1記載
    のドリルビット。
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